JP5152788B2 - 簡易保管庫の蓋開閉機構 - Google Patents

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Description

本発明は、病院のベッド近傍に配置する床頭台等に収納し、財布や貴重品等を保管する簡易保管庫に関し、特に簡易保管庫の蓋開閉機構に関する。
従来、病院等ではベッド近傍には床頭台が配置され、通常、その床頭台の引き出しの中には、財布や貴重品等を保管する簡易保管庫が収納されている。
従来の簡易保管庫は、例えば、本出願人も意匠登録第1115229号(特許文献1)として提案しているが、図12に示すよおに、保管庫の全体の形状は床頭台Aの引き出しBの中に収まるように、奥に細長い形状で保管庫の筺体イに水平方向にスライド移動して開閉する蓋部dを鍵部eに鍵を差し込んで開閉可能としたものである。
意匠登録第1115229号公報
ところで、特許文献1等の従来の床頭台等に収納する簡易保管庫は、通常、鍵部eとしてディスクタンバラー錠が使用され、鍵を差し込んで回動させて蓋部dを開けるが、蓋部が開いた状態で鍵が鍵抜差し可能位置に戻せば、いつでも鍵を抜けることができ、このため、簡易保管庫の使用者がうっかり誤って鍵を保管庫に入れて施錠してしまいトラブルになることが多発し、特に、病院に設置される床頭台内の簡易保管庫は、高齢者が使用する場合が多く鍵を簡易保管庫内に入れて施錠することが多く、この場合には病院関係者がマスターキーで蓋部を開けなければならなかった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、簡易保管庫の蓋部が開いている場合には、常に鍵部から鍵が抜けないようにした簡易保管庫の蓋開閉機構を提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明は、簡易保管庫の蓋開閉機構において、保管庫の筺体に水平方向にスライド移動して開閉する蓋部を、鍵部の回動する鍵によって開閉可能とした簡易保管庫の蓋開閉機構であって、
前記鍵部は鍵の回動を上下運動に変える移動部材を有する上下移動機構が設けるとともに鍵抜差し可能位置に戻るようなバネが組み込まれたディスクタンバラー錠を設け、
前記蓋部と前記筺体との間に蓋移動バネを設け、該蓋移動バネは筺体側に一端を固定し蓋部側は自由端として常にスライド移動する蓋部を押し出すようにし、
該蓋部を閉めて施錠するには、前記蓋移動バネに抗して蓋部を引いて完全に閉じた場合だけ、前記蓋部が移動する押圧力により前記移動部材の移動経路中に鍵回動阻止機構の阻止部材を待機位置に後退させ、鍵抜差し可能位置に戻るようにし、
前記蓋部が開けられた際には、前記移動部材の移動経路中に鍵が鍵抜差し可能位置に戻ることを阻止する位置に前記鍵回動阻止機構の阻止部材を挿入し、
前記蓋部が開いている時は、常に鍵部から鍵が抜けないように鍵抜防止機構を設けたことを特徴とする。
請求項1の発明の簡易保管庫の蓋開閉機構によれば、簡易保管庫の蓋部が開いている場合には、常に鍵部から鍵が抜けないようにしたので、簡易保管庫の使用者がうっかり誤って鍵を保管庫に入れて施錠してしまうといった事態はなく、特に、病院に設置される床頭台内の簡易保管庫は高齢者が使用する場合が多いが、保管庫の蓋部は鍵を鍵孔に差し込んだ状態以外は開いていないので、病院関係者がマスターキーで蓋部を開るという事態が皆無となる。
また、筺体に水平方向にスライド移動して開閉する蓋部と、鍵部の回動する鍵によって蓋部を開閉可能とした蓋開閉機構において、鍵部の移動部材の移動経路中に鍵が鍵抜差し可能位置に戻ることを阻止する位置に阻止部材を挿入する阻止機構であるので、既存の簡易保管庫の蓋開閉機構に付加することも可能であり、既存の簡易保管庫を改造することで経費を安価にすることが可能である。
さらに、該蓋移動バネは筺体側に一端を固定し蓋部側は固定されない自由端として常に該スライド移動する蓋部を押し出すように、蓋部と筺体との間に蓋移動バネを設けたので、この蓋移動バネの押出力を適宜設定することにより、施錠しない限り、蓋部が常に自然に開くので、高齢者や躰の弱った患者であっても、蓋部が開放状態であるこを確実に認識することができる。
ここで、本発明の好適な簡易保管庫の蓋開閉機構の実施例を、図面に沿って説明する。
図1(a)に示すように、病院等のベッド近傍には床頭台Aが配置され、その床頭台Aの引き出しBの中には、財布や貴重品等を保管する簡易保管庫1が収納されているが、保管庫1の全体の形状は床頭台Aの引き出しBの中に収まるように、奥に細長い形状で保管庫の筺体12の上側には水平方向に前後方向にスライド移動して開閉する蓋部3が設けられ、筺体12の手前側には鍵部2が設けられている。蓋部3を後方にスライドして簡易保管庫の蓋部3を開くには、図1(b)に示すように、鍵部2の鍵穴21に鍵Cを差し込んで、鍵Cを回動(矢印a)して蓋部3と筺体12側の鍵部2の蓋係止機構4(図9参照)の係止状態を解除して、蓋部3の把持部31を手で奥に移動(矢印d)させて全開する。
図2(a)に示すように、鍵Cを45°程度時計方向(矢印a:角度:X2)に回動して蓋部3を開け、この際、鍵部2はに鍵抜差し可能位置(角度:X1)に戻る(矢印b)ようなバネが組み込まれたディスクタンバラー錠であるので、鍵Cは自動的に抜差し可能位置(角度:X1)に戻るように左方向(矢印b)に回動するが、後述するように鍵回動阻止機構5(図11参照)を設けて、鍵Cが抜差し可能位置(角度:X1)に戻る手前の待機位置である鍵回動位置(角度:X3)で止まるようにし、使用者が把持部31を手前に引き蓋部3を完全に閉じる状態にする場合(図1矢印e)だけ、鍵回動阻止機構の鍵回動を自由にして、鍵抜差し可能位置(角度:X1)に戻るようにし、鍵Cを鍵孔31から抜くことを可能としている。
次に、簡易保管庫の蓋開閉機構の具体的構成を説明するが、先ず、鍵部2に使用するディスクタンバラー錠の構成を図2〜7に沿って説明する。
図3は、本実施例に使用する鍵部2の鍵穴21側からの分解図で、鍵穴21を上面に有するディスクタンバラー錠の内筒22は、筒側面に一列のデスク孔221が、底部222には駆動突起223が設けられ、デスク孔221から先端が出入りするデスク23がバネ24と鍵Cにより移動され、適合した鍵Cを挿入した場合には全てのデスク先端231は内筒22内に引っ込んでシアラインがフラットになり、外筒25内で内筒22が回動可能となる。
一方の外筒25の筒状内壁251には内筒22が挿入され回動するが、鍵Cの抜き差しの際には必ず、鍵C側の凹凸に応じてデスク23がシアラインから突出するので、この突出分を許容する一対の許容溝252が設けられ、この角度位置にデスク孔221が面している場合だけ、すなわち、図2に示すように、鍵Cが抜差し可能位置(角度:X1)にある時だけ鍵Cの抜き差しが可能である。
このことは、図2(a)において、鍵Cが抜差し可能位置(角度:X1)から回動(矢印b,c)して鍵回動位置(角度:X2),(角度:X3)にある時は、鍵Cを抜く時に鍵部2の鍵Cの上下移動によりデスク23がシアラインから突出しようにも、外筒25の筒状内壁251に阻まれて突出することができず、結果として、許容溝252に面した抜差し可能位置(角度:X1)以外の角度位置のX2,X3では鍵Cを抜くことはできない。
外筒25の底部253には、内筒22の駆動突起223の回動を上下運動(矢印f)に変える上下移動機構26が設けられているが、この上下移動機構26は、駆動突起223が嵌合して端部に支点2611を有するカム部材261と、支点2611に嵌合して抜差し可能位置(角度:X1)では上下に移動する移動部材(ラッチ)262が設けられ、作動としては図2(b)(図2(a)を裏側からみた図)に示すように、鍵Cが抜差し可能位置の角度:X1の位置にある時は、移動部材262の先端部262aは最も突出したY1(図2(b))の位置にあり、鍵Cを回動して角度:X2(図2(b))の位置にある時は、移動部材262の先端部262aは後退したY2(図2(b))の位置にあり、後述するように、鍵Cを元の位置に戻る途中の角度:X3(図2(b))の位置にある時は、移動部材262の先端部262aも移動経路途中のY3(図2(b))の位置に保持される。
この外筒25の底部253に設けられた上下移動機構26の構成を図4から図7で更に説明すると、図4に示すように、左から支点2611を有するカム部材261、支点2611の係合切欠部2621と上下方向スライド突起2622及び内筒22の軸と平行に延びるカム棒2623を有する移動部材(ラッチ)262、鍵抜差し可能位置に戻すバネ部材263、上下方向(矢印f)の移動規制長孔2641を設けた鍵部裏蓋264からなっている。
これらの部材を組み立てた状態を、図5から図8に示して説明するが、図5に示すように、底部253には、カム部材261の嵌合孔2612に内筒22の駆動突起223が嵌合し、鍵Cの回動に伴ってカム部材261も回動する。カム部材261の回動端の円柱の支点2611には、移動部材(ラッチ)262の係合切欠部2621が係合するが、この移動部材(ラッチ)262は上下方向(矢印f)だけに移動が許容されるように、底部253に対向する側部内壁2531と鍵部裏蓋264の上下方向の移動規制長孔2641とが設けられている。
また、図5に示すように、移動部材(ラッチ)262はの下端側面2624にはバネ部材263の一端2631が当接し、このバネ部材263の他端2632が底部253の底部内壁2532に当接していて、常に移動部材(ラッチ)262を押し上げるように作用している。
したがって、図5は鍵Cが抜差し可能位置の角度:X1の位置にある状態で、移動部材262の先端部262aが最も突出した位置(図3(b):Y1)にある状態であり、図8は鍵Cを回動して角度:X2の位置にある状態で、移動部材262の先端部262aが後退した位置(矢印g)(図3(b):Y2)にある状態である。
次に、図9に沿って、筺体12の上側には水平方向に前後方向にスライド移動して開閉する蓋部3と、鍵部2によって作動する蓋係止機構4を説明する。
蓋係止機構4は、図9(a)に示すように、左右方向に移動する係止部材41と常に左側に引っ張るコイルバネ42と、蓋部3の把持部31側の先端縁部32に設けられた第1の切欠長孔321と、筺体12側の両側に設けた一対の蓋移動バネ13が設けられ、この蓋移動バネ13は一端は筺体12に固定されているが、他端は蓋部3を所定距離だけ押し出す(矢印h)だけで固定されておらず自由端である。
前記蓋移動バネ13を設けたことにより、このバネ13の押出力を適宜設定することにより、蓋部3が自然に開くので、高齢者や躰の弱った患者であっても、蓋部3が開放状態であるこを確実に認識することができる。
前記係止部材41は、上部先端には鉤状部411が設けられ、鉤状部411の突端は斜行面4111を有しており、係止部材41の鉤状部411の下側の基部は左右に一対の移動長孔412が設けられ、移動長孔412には筺体12に設けた一対の支柱14が左右動自在に嵌合されており、中央部に一方の側面を斜行させたカム面4131を有するカム孔413が設けられ、係止部材41の左端には常に左側に引っ張るコイルバネ42の一端421が設けられ、コイルバネ42の他端422は筺体12側の固定部材15に係止され、係止部材41は常に左側に引っ張られ(矢印i)るようにしてある。
そして、蓋部3を閉める時は、鉤状部411の斜行面4111が切欠長孔321の左端部に沿って右側に移動し、切欠長孔321の左端部に対して斜行面4111の滑走が終わって、鉤状部411の切欠部4112に移行するとコイルバネ42によって常に左側に引っ張られ(矢印i)ているので、図9(a)に示すように、切欠部4112と切欠長孔321と嵌合し、蓋部3の先端縁部32に設けられた第1の切欠長孔321と協働する鍵部2の蓋係止機構4によって、蓋部3は閉まった状態を維持する。
蓋部3が閉まった状態(図9(a))から、鍵Cを回動して蓋部3を開けた状態(図9(b))になる動作を説明するが、図9(a)の状態において、鍵C及び鍵部2を回動すると、図9(b)の下側に示す状態のように、カム孔413にカム棒2623が嵌合しているが、移動部材(ラッチ)262のカム棒2623が下方(矢印j)に移動し、これに伴ってカム棒2623はカム孔413の斜行するカム面4131に当接し、斜行カム面4131に沿って係止部材41は右方向(矢印k)に移動する。
こうして、蓋係止機構4の係止部材41が右方向(矢印k)に移動すると、鉤状部411は、蓋部3の第1の切欠長孔321内を右方向に移動して、切欠長孔321から外れることになり、この際、筺体12側の両側に設けた一対の蓋移動バネ13が作用して、蓋部3を所定距離を押し出し(矢印h)、図9(b)の上側に示すように、蓋部3を開いた状態に維持する。
次に、蓋部3が開いている時の鍵部2の鍵に対して鍵抜きを防止する鍵抜防止機構を主に構成する鍵回動阻止機構5を説明する。
前述の図2(b)において、蓋部3を開ける場合は、鍵Cを抜差し可能位置(角度:X1)から鍵Cを鍵回動位置(角度:X2)まで回動させ、図9で説明したように、蓋部3の切欠長孔321から蓋係止機構4の鉤状部411を外すが、鍵C自体はバネ部材263によって抜差し可能位置(角度:X1)まで戻ろうとする。この鍵Cが抜差し可能位置(角度:X1)に戻らないようにすれば、鍵Cを鍵穴21から抜くことはできない。
したがって、前記移動部材262が蓋部3が開けられて移動した際には、移動部材262の移動経路中に鍵Cが鍵抜差し可能位置(角度:X1)、すなわち、図2において、移動部材262の先端262aがY1の位置に戻ることを阻止する鍵回動阻止機構5を設ければよい。
鍵回動阻止機構5は、図10、図11(a)〜(c)に示すように、鍵回動阻止機構5の細長い基部51には、蓋係止機構4と同様に、左右に一対の移動長孔511が設けられ、この移動長孔511には筺体12に設けた一対の支柱14(蓋係止機構4の支持と共通の支柱)が左右動自在に嵌合されており、中央部に蓋係止機構4のカム棒2623が自由に移動できるような大きな孔部512が設けられ、基部51の左端513には常に左側に引っ張られコイルバネ52の一端521が設けられ、コイルバネ52の他端522は筺体12側の固定部材15(蓋係止機構4の共通の固定部材)に係止され、基部51は常に左側に引っ張られて(矢印l)いる状態にしてある。
ところで、蓋部3が完全に閉じる場合にだけ作動するように先端縁部32に第2の切欠長孔322が設けてあるが、図10、図11(a)に示すように、基部51の右側には第2の切欠長孔322に対応する突起部53が設けられ、この突起部53の左側部は斜行面531が形成され、蓋部3が完全に閉じるように下降する時、蓋部3の先端縁部32に位置する切欠長孔322の左端に鍵回動阻止機構5の斜行面531が当接し、蓋部3が更に下降する(矢印m)と、斜行面531が右方向に押され、基部51全体が右方向(矢印n)に移動する。
更に、図11(b)に示すように、基部51の右端はコの字状に折り返し、上部に阻止部材54を形成してある。この阻止部材54は、移動部材262がY2の位置まで下降した際には移動部材262の移動経路内に進入できる形状であり、移動部材262が復帰する際には、移動部材262の先端の下側には移動部材(ラッチ)262の先端部262aに当たって移動を阻止する平坦な先端平坦部541が設けられており、
鍵回動阻止機構5は以上のような構成であるので、図2(b)において、鍵Cを抜差し可能位置(角度:X1)から鍵Cを鍵回動位置(角度:X2)まで回動させて蓋部3を開け、この際に移動部材262はY2の位置まで後退するが、基部51は常に左側に引っ張られているので、移動部材262が下降すると阻害されずに、移動部材262の移動経路内に進入し、鍵Cが鍵抜差し可能位置(角度:X1)に復帰し、すなわち、移動部材262がY1に復帰しようとしても、移動部材(ラッチ)262の先端部262aは阻止部材54の先端平坦部541に当たってY3の位置に止まり、移動部材262がY1に復帰できない。
したがって、蓋部3が完全に閉まらない限り、移動部材262はY1の位置まで復帰できず、鍵Cの位置も鍵回動位置(角度:X3)で止まり、鍵Cは抜差し可能位置(角度:X1)に戻らず、鍵Cを鍵穴21から抜くことはできない。
そして、蓋部3が完全に閉じる場合には、使用者は把持部31を手前に引き、図では蓋部3が下降(矢印m)させるので、その蓋部3が移動する押圧力により、第2の切欠長孔322も降下(矢印m)して、突起部53の斜行面531を右側に押し(矢印n)基部51及び阻止部材54を右方向の待機位置に移動させ、結果として、移動部材262の先端部262aから阻止部材54の先端平坦部541が外れ、移動部材262はY1の位置に戻れるようになり、鍵部2のバネ部材263により鍵穴21も鍵抜差し可能位置(角度:X1)に戻り、鍵Cは鍵穴21から抜くことができる。
このように、蓋部3が完全に閉まっていない限りは、使用者が簡易保管庫1から鍵Cを抜くことを防ぐ鍵抜防止機構を構成している。
以上のような構成により、本発明の実施例は、簡易保管庫の蓋部が開いている場合には、常に鍵部から鍵が抜けないようにしたので、簡易保管庫の使用者がうっかり誤って鍵を保管庫に入れて施錠してしまうことはなく、特に、病院に設置される床頭台内の簡易保管庫は高齢者が使用する場合が多いが、保管庫の蓋部は鍵を鍵孔に差し込んだ状態以外は開いていないので、病院関係者がマスターキーで蓋部を開けなければならないという厄介な事態が皆無となる。
また、鍵部の移動部材の移動経路中に鍵が鍵抜差し可能位置に戻ることを阻止する位置に阻止部材を挿入する阻止機構であるので、既存の簡易保管庫の蓋開閉機構に付加することが可能であり、既存の簡易保管庫を改造することで経費を安価にすることが可能である。
なお、本発明の特徴を損なうものでなければ、上記の実施例に限定されるものでないことは勿論である。
図1(a)は、床頭台Aの引き出しB内に、本実施例の簡易保管庫の蓋部を閉めた状態で収納した外観斜視図、図1(b)は簡易保管庫の蓋部を開けた状態の外観斜視図、 図2(a)は、本実施例の簡易保管庫の鍵Cとの回動作動とを表上部からみた作動説明図、図2(b)は、裏側からみた作動説明図, 図2の鍵部(ディスクタンバラー錠)の分解図、 図3の鍵部2の底部の分解した部品図、 図4の部材を組み立てた背面からの平面透視図(鍵Cが抜差し可能位置(角度:X1)にある状態)、 図4の側面透視図、 図4で鍵部裏蓋を組み立てた状態の平面図、 図4の状態から鍵Cを鍵回動位置の角度:X2にした状態の鍵部の背面からの平面透視図、 本実施例の蓋係止機構4の作動説明図で、図9(a)は鍵部2と蓋係止機構4の全体の背面からの平面図、図9(b)は蓋係止機構の係止が解除させる状態を示す平面説明図、 本実施例の鍵回動阻止機構5の全体の平面説明図、 図11(a)は、図10の鍵回動阻止機構5の阻止部材の拡大平面図、図11(b)はその前面図、図11(c)はその側面図、 従来の簡易保管庫の斜視図である。
符号の説明
1・・・保管庫、12・・・筺体、13・・・蓋移動バネ、
14・・・支柱、15・・・固定部材、
2・・・鍵部、21・・・鍵穴、22・・・内筒、221・・・デスク孔、
222・・・底部、223・・・駆動突起、
23・・・デスク、231・・・デスク先端、24・・・バネ、
25・・・外筒、251・・・筒状内壁、252・・・許容溝、
253・・・底部、2531・・・側部内壁、2532・・・底部内壁、
26・・・上下移動機構、261・・・カム部材、2611・・・支点、
2612・・・嵌合孔、262・・・移動部材(ラッチ)、262a ・・・先端部、
2621・・・係合切欠部、2622・・・スライド突起、2623・・・カム棒、
263・・・バネ部材、2631・・一端、2632・・・他端、
264・・・鍵部裏蓋、2641・・・移動規制長孔、
3・・・蓋部、31・・・把持部、32・・・先端縁部、
321・・・第1の切欠長孔、322・・・第2の切欠長孔
4・・・蓋係止機構、41・・・係止部材、
411・・・鉤状部、4111・・・斜行面、4112・・・切欠部、
412・・・移動長孔、413・・・カム孔、4131・・・カム面、
42・・・コイルバネ、421・・・一端、422・・・他端、
5・・・鍵回動阻止機構(鍵抜防止機構)
51・・・基部、511・・・移動長孔、512・・・孔部、513・・・左端、
52・・・コイルバネ、521・・・一端、522・・・他端、
53・・・突起部、531・・・斜行面、
54・・・阻止部材、541・・・先端平坦部

Claims (1)

  1. 保管庫の筺体に水平方向にスライド移動して開閉する蓋部を、鍵部の回動する鍵によって開閉可能とした簡易保管庫の蓋開閉機構であって、
    前記鍵部は鍵の回動を上下運動に変える移動部材を有する上下移動機構が設けるとともに鍵抜差し可能位置に戻るようなバネが組み込まれたディスクタンバラー錠を設け、
    前記蓋部と前記筺体との間に蓋移動バネを設け、該蓋移動バネは筺体側に一端を固定し蓋部側は自由端として常にスライド移動する蓋部を押し出すようにし、
    該蓋部を閉めて施錠するには、前記蓋移動バネに抗して蓋部を引いて完全に閉じた場合だけ、前記蓋部が移動する押圧力により前記移動部材の移動経路中に鍵回動阻止機構の阻止部材を待機位置に後退させ、鍵抜差し可能位置に戻るようにし、
    前記蓋部が開けられた際には、前記移動部材の移動経路中に鍵が鍵抜差し可能位置に戻ることを阻止する位置に前記鍵回動阻止機構の阻止部材を挿入し、
    前記蓋部が開いている時は、常に鍵部から鍵が抜けないように鍵抜防止機構を設けたことを特徴とする簡易保管庫の蓋開閉機構。
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