JP3397300B2 - カード式セーフティボックス - Google Patents
カード式セーフティボックスInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カードを使用して施錠
するカード式錠が内蔵されたカード式セーフティーボッ
クスに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、病院では、入院看者が所有す
る金銭等の貴重品を保管するために、病室に備付けの引
き出しの中に、セーフティボックスを設置しているとこ
ろが多い。このセーフティボックスは、従来より様々な
タイプのものが提案され使用されているが、中でも、設
定カードを使用して施錠しカードキーを使用して解錠す
るカード式錠を内蔵したセーフティボックスによれば、
使用者が変更された場合でも、以前の使用者により解錠
される危険性が極めて少なく安全性が高いことから、現
在主流のセーフティボックスとされつつある。このカー
ド式錠が内蔵された従来のカード式セーフティボックス
100は、例えば、図6に示すように、箱状に成形され
上部に開口101aが形成されたボックス本体101
と、このボックス本体101の上部にスライド自在に配
設され該ボックス本体101に形成された上記開口10
1aを開閉する開閉蓋102と、を備えている。そし
て、上記ボックス本体101の先端側には、カード式錠
収納部103が形成され、このカード式錠収納部103
内には、カード式錠が内蔵されている。このカード式錠
は、ケーシング104内に多数のタンブラピンが移動可
能に配設され、該ケーシング104の側面には、図8に
示す設定カード105が挿入される設定カード用挿入孔
104aが形成されている。この設定カード105は、
図8に示すように、後述するカードキー106と共に合
成樹脂により一体成形されてなるものであり、連結部1
06a,106aを介して該カードキー106と連結さ
れている。そして、この設定カード105及びカードキ
ー106には、何れも上記カード式錠に内蔵されたタン
ブラピンが挿通されるピン対応孔105a,106bが
形成されている。すなわち、この設定カード105を、
上記カードキー106と切り離して、上記設定カード用
挿通孔104a内に差し込むことにより、ケーシング1
04に内蔵された図示しないタンブラピンの解除位置が
設定される。 【0003】また、上記カード式錠の上面には、上記カ
ードキー106が挿入される図示しないキー挿入孔が形
成され、上記カード式錠収納部103の上面には、この
キー挿入孔に対応したカードキー挿入孔103aが形成
されている。そして、このカードキー挿入孔103a及
び上記キー挿入孔内に上記カードキー106を挿入させ
ることにより、タンブラピンが移動し、これにより内部
の図示しない移動板が移動して、図6に示すロック片1
07が移動することにより、上記開閉蓋102の先端側
に形成された図示しない係合孔と該ロック片107との
係合が解除される。また、この従来のカード式セーフテ
ィボックス100では、上記カード式錠収納部103の
側面に蝶番を解して開閉扉108が設けられており、こ
の開閉扉108の開放により上記設定カード用挿通孔1
04aが露出されるよう構成されている。そして、この
カード式錠収納部103内であって、カード式錠の側方
には、設定カード105の取り出し方向と直交する方向
に水平ロッド110が設けられている。この水平ロッド
110は、上記開閉蓋102の閉塞により該水平ロッド
110の先端側に設けられている筒状部110a内に先
端側が挿入されるように構成されている。また、上記水
平ロッド110の下方には、上記開閉扉108の閉塞状
態をロックするためのロックピン111が設けられてい
る一方、上記開閉扉108の裏面には、このロックピン
111の先端側が挿通される挿通部108aが形成され
ている。なお、上記水平ロッド110は、図6に示すよ
うに、筒状に成形されたロッド支持部110b内に挿通
されており、このロッド支持部110b内には、図7に
示すように、該水平ロッド110を常時開閉蓋102の
開放方向に付勢する第1のコイルスプリング112が配
設されている。また、上記ロックピン111は、筒状に
成形されたピン支持部111b内に挿通されており、こ
のピン支持部111b内には、該ロックピン111を常
時開閉蓋102の閉塞方向に付勢する第2のコイルスプ
リング113が配設されている。 【0004】また、上記ボックス本体101を構成する
左右の側板(符号は省略する。)の上端側中途部には、
それぞれガイド溝部101bが形成されてなる一方、上
記開閉蓋102を構成する左右の側板(符号は省略す
る。)の内側には、図7に示すように、上記ガイド溝部
101b上を転動する二つの車輪114が配設されてい
る。また、この開閉蓋102の正面には、前述したよう
に、上記ロック片107と係合する図示しない係合孔が
形成されている。なお、前記カード式錠収納部103の
上面板103bの下方及び左右の側板103cの背面の
内側は、上記開閉蓋102の先端側が挿入されるよう後
端側に延設されている。 【0005】したがって、上記従来のカード式セーフテ
ィボックス100では、設定カード105とカードキー
106とを分離させ、該設定カード105を上記設定カ
ード用挿通孔104a内に差し込み、そして、ボックス
本体101の内側から指で上記ロックピン111をこの
カード式セーフティボックス100の背面方向に移動さ
せた上で上記開閉扉108を閉塞すると、上記ロックピ
ン111は第2のコイルスプリング113の弾性力によ
り、該カード式セーフティボックス100の正面方向に
移動し、先端側が前記挿通部108a内に挿通され、開
放することが不能となる。そして、この状態で、上記開
閉蓋102によりボックス本体101に形成された開口
101aを閉塞して、前述したように該開閉蓋102の
正面に形成された図示しない係合孔と上記ロック片10
7とを係合させることにより、開閉蓋102の施錠が完
了する。なお、この開閉蓋102の施錠により、前記水
平ロッド110の先端側は、筒状部110a内に挿通さ
れた状態となる。また、使用者がこのカード式セーフテ
ィボックス100を解錠したい場合には、前述した通
り、設定カード105と切り離されたカードキー106
を上記カードキー挿入孔103及びキー挿入孔内に挿入
させることにより、タンブラピンが移動させられ、図6
に示すロック片107が移動することにより、上記開閉
蓋102に形成された図示しない係合孔と該ロック片1
07との係合が解除される。 【0006】このため、従来のカード式セーフティボッ
クス100では、開閉扉107は、上記ロックピン11
1により容易に開放することができず、また万一この開
閉扉107が開放された場合であっても、上記水平ロッ
ド110により、設定カード105を抜き取ることがで
きない。したがって、この設定カード105の抜取りに
より、新たな設定カードが挿入され、この設定カードに
対応したカードキーにより解錠されることが防止でき
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカード式セーフティボックス100では、上述
のように、設定カードの抜取りによる解錠を有効に防止
することができる一方、上記水平ロッド110やロック
ピン111等の構成により、部品点数が多くコスト高で
あることが否めない。また、開閉蓋102をバール等に
よりこじ開けられる可能性もあり、より一層の安全性が
要求されている。そこで、本発明は、上述した従来のカ
ード式セーフティボックスが有する課題を解決するため
に提案されたものであって、より一層安全性が向上する
とともに、安価に製造することができる新たなカード式
セーフティボックスを提供することを目的とするもので
ある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、箱状に成形されてなり上部に開
口が形成されてなるボックス本体と、このボックス本体
の上部にスライド自在に配設され該ボックス本体に形成
された開口を開閉する開閉蓋と、上記ボックス本体の上
記開閉蓋の閉塞方向に形成されてなるカード式錠収納部
と、このカード式錠収納部内に収納され、側面には設定
カードが挿入される第1の長孔が形成され、上面にはカ
ードキーが挿入される第2の長孔が形成されてなるカー
ド式錠と、を有し、上記カード式錠収納部の側面には、
上記カード式錠に形成された第1の長孔が露出する第1
の開口が形成され、上面には上記カード式錠に形成され
た第2の長孔の形成位置に対応した位置に第2の開口が
形成されてなるとともに、上記開閉蓋には、該開閉蓋に
よりボックス本体に形成された開口を閉塞した際に、上
記第1の開口をカード式錠収納部の内側から閉塞する閉
塞板部が形成されてなるとともに、上面には先端がカー
ド式錠収納部の上面に延在され該閉塞蓋の開閉方向とは
直交する方向に長い保護板の基端側が固定されてなるこ
とを特徴とするものである。 【0009】 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカード式セー
フティボックスの一実施の形態について、図面を参照し
ながら詳細に説明する。 【0011】このカード式セーフティボックス1は、図
1及び図2に示すように、板金が箱状に折曲加工されて
なるものであって、先端側上部に開口を有してなる長方
形状のボックス本体2と、このボックス本体2上を該ボ
ックス本体2の長さ方向にスライド自在とされてなる開
閉蓋3と、を有している。上記ボックス本体2は、長方
形状に成形された底板部2aと、この底板部2aの左右
両側から起立してなる左右の側板部2b,2cと、上記
底板部2aの後端から起立してなる背面板部2dと、こ
の背面板部2dの上端から折曲され左右端は上記側板部
2b,2cに固定されてなるとともに上記底板部2aの
長さの約半分の長さとされてなる平面板部2eと、上記
背面板部2dと対向してなりこのボックス本体2の正面
に形成されてなる正面板部2f(図4参照)とを備えて
いる。すなわち、このボックス本体2には、前端から全
体の約半分までの部位までに、金銭その他の貴重品を出
し入れする開口(符号は省略する。)が形成され、この
半分から後端までは上記平面板部2eにより閉塞されて
いる。また、上記左右の側板部2b,2cの上端側中途
部には、該左右の側板部2b,2cの前端から後端に亘
って、(左の側板部2bを示す)図2に示すように、ガ
イドレール2gが形成されている。 【0012】一方、上記開閉蓋3は、図1又は図2に示
すように、上記ボックス本体2に形成された開口を閉塞
し又は開放する開閉板部3aと、この開閉板部3aの左
右両側から垂下してなる左右の側板部3b,3cと、を
備え、上記開閉板部3aの先端側上面には、こじ開け防
止用の保護板4が固定されている。上記開閉板部3a
は、少なくとも上記ボックス本体2に形成された開口の
面積よりも広い面積を有する長方形状の板体である。ま
た、この開閉板部3aの左右両側に形成された上記側板
部3b,3cのうちで、右側に形成された側板部3cの
高さは、図示されていないが上記ガイドレール2gを閉
塞する長さとされている一方、左側に形成された側板部
3bは、図2に示すように、先端側が上記開閉板部3a
の先端よりもさらに後述するカード式錠収納部側に延長
されてなる延長部3dが形成されている。この延長部3
dは、後述するカード式錠収納部の左の側板部とほぼ同
じ面積を有してなるものであり、この延長部3dの後端
側は徐々に高さが短くされている。そして、これら左右
の側板部3b,3cの内側であって上端側には、それぞ
れガイドレール2g側に突出した2つの軸部3e,3f
(右側の側板部3cに形成された2つの軸部は図示され
ていない。)が形成され、これらの軸部3e,3fに
は、上記ガイドレール2gにガイドされながら転動する
車輪5,6が設けられている。すなわち、この開閉蓋3
は、上記図示しない右の側板部3cに設けられた車輪も
合わせた4つの車輪5,6を介して、ボックス本体2に
スライド自在に配設されている。また、上記こじ開け防
止用の保護板4は、本発明を構成する保護板であり、図
1に示すように上記開閉蓋3の幅と同じ幅に成形され、
該開閉蓋3を構成する開閉板部3aの先端側中途部に固
定されてなる固定板部4aと、この固定板部4aの先端
から折曲され起立してなる起立板部4bと、この起立板
部4bの上端からほぼL字状に折曲され先端は、上記開
閉板部3aの先端よりもやや先端側に突出してなる水平
板部4cとから構成されている。また、上記開閉蓋3の
開閉板部3aの先端には、図4に示すように、ボックス
本体2内に挿入され下端はL字状に折曲されてなる垂下
板部3gが形成され、この垂下板部3gの正面には、後
述するロック片に形成された一方の係合部が係合する係
合穴3hが穿設されている。 【0013】そして、上記ボックス本体2の先端には、
図1及び図2に示すように、カード式錠が内蔵されてな
るカード式錠収納部7が固定されている。このカード式
錠収納部7は、板金を折曲することにより略箱状に成形
されてなるものであり、図4又は図5に示すように、正
面板部7aと、この正面板部7aの左右両端からL字状
に折曲されてなる左右の側板部7b,7c(図5参照)
と、上記正面板部7aの上端からL字状に折曲されてな
る平面板部7dと、上記左右の側板7b,7cの下端か
ら内側にL字状に折曲されてなる底板部7eとから概略
構成されている。そして、このカード式錠収納部7内に
は、図5に示すように、カード式錠8が固定されてい
る。なお、このカード式錠8の具体的構成は、従来のカ
ード式セーフティボックス100と同様であることか
ら、詳細な説明は省略するが、左側面には、図8に示す
設定カード105が挿入される設定カード挿通孔8a
(図2参照)が形成され、上面には、カードキー106
が挿入される図示しないキー挿入孔が設けられている。
そして、このカード式錠8には、上記設定カード挿入孔
8aから挿入された設定カード105に対応したカード
キー106が挿入された場合にのみ下方(カードキー1
06の挿入方向)に移動する図示しない移動板を備え、
この移動板には、L字状の連結板9が固定されている。
この連結板9は、図5に示すように、水平部9aと垂直
部9bとから構成され、この垂直部9bの上端は、該連
結板9が図示しない移動板の下方への移動により回転す
るロック片10と連結されている。このロック片10
は、図4に示すように、支軸11を中心に回動可能に支
持され、先端には、前記開閉蓋3に形成された係合穴3
hに挿通され係合する一方の係合部10aが形成されて
おり、後端側には、他方の係合部10bが形成されてい
る。また、上記カード式錠収納部7内であって、上記カ
ード式錠8の側方には、図5に示すマスターキー12に
より回動するとともに、先端は上記ロック片10に形成
さた他方の係合部10bに係合する回動片13が配設さ
れている。また、上記カード式錠収納部7には、このカ
ード式錠収納部7を上記ボックス本体2を構成する正面
板部2fに連結される4つの連結板部7f・・・7iが
固定され、各連結板部7f・・・7iには、図示しない
ネジが挿通されるネジ孔(符号は省略する。)が穿設さ
れている。 【0014】また、上記カード式錠収納部7を構成する
平面板部7dには、図1に示すように、上記カード式錠
8に設けられた図示しないキー挿入孔に対応した位置
に、カードキー挿入孔7jが穿設され、また、左の側板
部7bには、図2に示すように、設定カード105が挿
入されるとともに該設定カード105を把持する使用者
の指が挿入できる広さの設定カード操作孔7kが穿設さ
れている。なお、このカード式錠収納部7を構成する正
面板7aの高さは、図4に示すように、ボックス本体2
の底板部2aから開閉蓋3の開閉板部3aの上面までの
高さよりもやや高く、また該カード式錠収納部7の平面
板部7dの後端は、上記ボックス本体2の先端位置より
も後端側に位置している。したがって、開閉蓋3により
ボックス本体2に形成された開口を完全に閉塞し、上記
ロック片10に形成された一方の係合部10aと係合穴
3hとを係合させる(施錠する)と、該カード式錠収納
部7の平面板部7dの後端は、上記開閉蓋3を構成する
開閉板部3aの先端側上面と保護板4を構成する水平板
部4cとの間に位置することとなる。また、上記カード
式錠収納部7を構成する正面板7aの幅は、図1に示す
ように、上記開閉蓋3の幅よりもやや長いものとされて
おり、開閉蓋3によりボックス本体2に形成された開口
を完全に閉塞し、上記ロック片10に形成された一方の
係合部10aと係合穴3hとを係合させる(施錠する)
と、該開閉蓋3の左の側板部3bに形成された延長部3
dにより、図3に示すように、前記設定カード操作孔7
kが完全に閉塞されることとなる。 【0015】以下、上述した本実施の形態に係るカード
式セーフティボックス1の使用方法について簡単に説明
する。先ず、ボックス本体2内に金銭等の貴重品を収納
し、その上で図8に示す設定カード105とカードキー
106とを切離し、該設定カード105を上記設定カー
ド操作孔7kからカード式錠8に形成された設定カード
挿入孔8a内に挿入させる。これにより、カード式錠8
に内蔵された図示しないタンブラピンの解除位置が設定
される。そして、この状態で、上記開閉蓋3をスライド
させ、ボックス本体2に形成された開口を完全に閉塞
し、上記ロック片10に形成された一方の係合部10a
と係合穴3hとを係合させる。これにより、施錠が完了
する。このとき、前述したように、上記カード式錠収納
部7の平面板部7dの後端は、上記開閉蓋3を構成する
開閉板部3aの先端側上面と保護板4を構成する水平板
部4cとの間に位置することとなる。すなわち、上記保
護板4を構成する水平板部4cの先端は、カード式収納
部7を構成する平面板部7dの上方に位置するととも
に、開閉蓋3を構成する開閉板部3aの先端は、該平面
板部7dの下方に位置することとなるので、バール等で
該開閉蓋3をこじ開けることは不可能となる。また、こ
のように施錠することにより、前述したように、延長部
3dにより、前記設定カード操作孔7kが完全に閉塞さ
れることから、設定カード105を取り出すことも不可
能となる。 【0016】なお、上記カード式セーフティボックス1
を解錠し、ボックス本体2内に収納された貴重品を取り
出す場合には、カードキー106を上記カードキー挿入
孔7jに挿入しカード式錠8の上面に設けられた図示し
ないキー挿入孔内に挿入すると、上記ロック片10に形
成された一方の係合部10aと係合穴3hとの係合が解
除される。また、上記カードキー106を紛失した場合
には、管理者等が保管するマスターキー12により、上
記回動片13を回動させ、ロック片10を回動させれば
良い。 【0017】したがって、この実施の形態に係るカード
式セーフティボックス1によれば、上記保護板4によ
り、開閉蓋3をバール等によりこじ開けることができな
い構造とされているので、従来のカード式セーフティボ
ックスに比べ一層安全性を向上させることができるとと
もに、開閉蓋3によるボックス本体2の開口の閉塞(施
錠)により、設定カード106を挿入し又は取り出す設
定カード操作孔7kは、完全に閉塞されるよう構成され
ているので、従来のカード式セーフティボックスに比べ
極めて部品点数を減少させることができ、この結果安価
なカード式セーフティボックスとすることが可能とな
る。 【0018】 【0019】 【発明の効果】上述した本発明の実施の形態に係るカー
ド式セーフティボックスの説明からも明らかなように、
本発明によれば、上記カード式錠収納部の側面には、上
記カード式錠に形成された第1の長孔が露出する第1の
開口が形成され、上面には上記カード式錠に形成された
第2の長孔の形成位置に対応した位置に第2の開口が形
成されてなるとともに、上記開閉蓋には、該開閉蓋によ
りボックス本体に形成された開口を閉塞した際に、上記
第1の開口をカード式錠収納部の内側から閉塞する閉塞
板部が形成されてなるとともに、上面には先端がカード
式錠収納部の上面に延在され該閉塞蓋の開閉方向とは直
交する方向に長い保護板の基端側が固定されてなること
から、極めて部品点数を削減することができ、その結果
安価なカード式セーフティボックスを提供することがで
きる。また、上記保護板によりバール等を使用しても簡
単にこじ開けることができないので、より安全性の高い
ものとすることができる。
するカード式錠が内蔵されたカード式セーフティーボッ
クスに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、病院では、入院看者が所有す
る金銭等の貴重品を保管するために、病室に備付けの引
き出しの中に、セーフティボックスを設置しているとこ
ろが多い。このセーフティボックスは、従来より様々な
タイプのものが提案され使用されているが、中でも、設
定カードを使用して施錠しカードキーを使用して解錠す
るカード式錠を内蔵したセーフティボックスによれば、
使用者が変更された場合でも、以前の使用者により解錠
される危険性が極めて少なく安全性が高いことから、現
在主流のセーフティボックスとされつつある。このカー
ド式錠が内蔵された従来のカード式セーフティボックス
100は、例えば、図6に示すように、箱状に成形され
上部に開口101aが形成されたボックス本体101
と、このボックス本体101の上部にスライド自在に配
設され該ボックス本体101に形成された上記開口10
1aを開閉する開閉蓋102と、を備えている。そし
て、上記ボックス本体101の先端側には、カード式錠
収納部103が形成され、このカード式錠収納部103
内には、カード式錠が内蔵されている。このカード式錠
は、ケーシング104内に多数のタンブラピンが移動可
能に配設され、該ケーシング104の側面には、図8に
示す設定カード105が挿入される設定カード用挿入孔
104aが形成されている。この設定カード105は、
図8に示すように、後述するカードキー106と共に合
成樹脂により一体成形されてなるものであり、連結部1
06a,106aを介して該カードキー106と連結さ
れている。そして、この設定カード105及びカードキ
ー106には、何れも上記カード式錠に内蔵されたタン
ブラピンが挿通されるピン対応孔105a,106bが
形成されている。すなわち、この設定カード105を、
上記カードキー106と切り離して、上記設定カード用
挿通孔104a内に差し込むことにより、ケーシング1
04に内蔵された図示しないタンブラピンの解除位置が
設定される。 【0003】また、上記カード式錠の上面には、上記カ
ードキー106が挿入される図示しないキー挿入孔が形
成され、上記カード式錠収納部103の上面には、この
キー挿入孔に対応したカードキー挿入孔103aが形成
されている。そして、このカードキー挿入孔103a及
び上記キー挿入孔内に上記カードキー106を挿入させ
ることにより、タンブラピンが移動し、これにより内部
の図示しない移動板が移動して、図6に示すロック片1
07が移動することにより、上記開閉蓋102の先端側
に形成された図示しない係合孔と該ロック片107との
係合が解除される。また、この従来のカード式セーフテ
ィボックス100では、上記カード式錠収納部103の
側面に蝶番を解して開閉扉108が設けられており、こ
の開閉扉108の開放により上記設定カード用挿通孔1
04aが露出されるよう構成されている。そして、この
カード式錠収納部103内であって、カード式錠の側方
には、設定カード105の取り出し方向と直交する方向
に水平ロッド110が設けられている。この水平ロッド
110は、上記開閉蓋102の閉塞により該水平ロッド
110の先端側に設けられている筒状部110a内に先
端側が挿入されるように構成されている。また、上記水
平ロッド110の下方には、上記開閉扉108の閉塞状
態をロックするためのロックピン111が設けられてい
る一方、上記開閉扉108の裏面には、このロックピン
111の先端側が挿通される挿通部108aが形成され
ている。なお、上記水平ロッド110は、図6に示すよ
うに、筒状に成形されたロッド支持部110b内に挿通
されており、このロッド支持部110b内には、図7に
示すように、該水平ロッド110を常時開閉蓋102の
開放方向に付勢する第1のコイルスプリング112が配
設されている。また、上記ロックピン111は、筒状に
成形されたピン支持部111b内に挿通されており、こ
のピン支持部111b内には、該ロックピン111を常
時開閉蓋102の閉塞方向に付勢する第2のコイルスプ
リング113が配設されている。 【0004】また、上記ボックス本体101を構成する
左右の側板(符号は省略する。)の上端側中途部には、
それぞれガイド溝部101bが形成されてなる一方、上
記開閉蓋102を構成する左右の側板(符号は省略す
る。)の内側には、図7に示すように、上記ガイド溝部
101b上を転動する二つの車輪114が配設されてい
る。また、この開閉蓋102の正面には、前述したよう
に、上記ロック片107と係合する図示しない係合孔が
形成されている。なお、前記カード式錠収納部103の
上面板103bの下方及び左右の側板103cの背面の
内側は、上記開閉蓋102の先端側が挿入されるよう後
端側に延設されている。 【0005】したがって、上記従来のカード式セーフテ
ィボックス100では、設定カード105とカードキー
106とを分離させ、該設定カード105を上記設定カ
ード用挿通孔104a内に差し込み、そして、ボックス
本体101の内側から指で上記ロックピン111をこの
カード式セーフティボックス100の背面方向に移動さ
せた上で上記開閉扉108を閉塞すると、上記ロックピ
ン111は第2のコイルスプリング113の弾性力によ
り、該カード式セーフティボックス100の正面方向に
移動し、先端側が前記挿通部108a内に挿通され、開
放することが不能となる。そして、この状態で、上記開
閉蓋102によりボックス本体101に形成された開口
101aを閉塞して、前述したように該開閉蓋102の
正面に形成された図示しない係合孔と上記ロック片10
7とを係合させることにより、開閉蓋102の施錠が完
了する。なお、この開閉蓋102の施錠により、前記水
平ロッド110の先端側は、筒状部110a内に挿通さ
れた状態となる。また、使用者がこのカード式セーフテ
ィボックス100を解錠したい場合には、前述した通
り、設定カード105と切り離されたカードキー106
を上記カードキー挿入孔103及びキー挿入孔内に挿入
させることにより、タンブラピンが移動させられ、図6
に示すロック片107が移動することにより、上記開閉
蓋102に形成された図示しない係合孔と該ロック片1
07との係合が解除される。 【0006】このため、従来のカード式セーフティボッ
クス100では、開閉扉107は、上記ロックピン11
1により容易に開放することができず、また万一この開
閉扉107が開放された場合であっても、上記水平ロッ
ド110により、設定カード105を抜き取ることがで
きない。したがって、この設定カード105の抜取りに
より、新たな設定カードが挿入され、この設定カードに
対応したカードキーにより解錠されることが防止でき
る。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のカード式セーフティボックス100では、上述
のように、設定カードの抜取りによる解錠を有効に防止
することができる一方、上記水平ロッド110やロック
ピン111等の構成により、部品点数が多くコスト高で
あることが否めない。また、開閉蓋102をバール等に
よりこじ開けられる可能性もあり、より一層の安全性が
要求されている。そこで、本発明は、上述した従来のカ
ード式セーフティボックスが有する課題を解決するため
に提案されたものであって、より一層安全性が向上する
とともに、安価に製造することができる新たなカード式
セーフティボックスを提供することを目的とするもので
ある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、箱状に成形されてなり上部に開
口が形成されてなるボックス本体と、このボックス本体
の上部にスライド自在に配設され該ボックス本体に形成
された開口を開閉する開閉蓋と、上記ボックス本体の上
記開閉蓋の閉塞方向に形成されてなるカード式錠収納部
と、このカード式錠収納部内に収納され、側面には設定
カードが挿入される第1の長孔が形成され、上面にはカ
ードキーが挿入される第2の長孔が形成されてなるカー
ド式錠と、を有し、上記カード式錠収納部の側面には、
上記カード式錠に形成された第1の長孔が露出する第1
の開口が形成され、上面には上記カード式錠に形成され
た第2の長孔の形成位置に対応した位置に第2の開口が
形成されてなるとともに、上記開閉蓋には、該開閉蓋に
よりボックス本体に形成された開口を閉塞した際に、上
記第1の開口をカード式錠収納部の内側から閉塞する閉
塞板部が形成されてなるとともに、上面には先端がカー
ド式錠収納部の上面に延在され該閉塞蓋の開閉方向とは
直交する方向に長い保護板の基端側が固定されてなるこ
とを特徴とするものである。 【0009】 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカード式セー
フティボックスの一実施の形態について、図面を参照し
ながら詳細に説明する。 【0011】このカード式セーフティボックス1は、図
1及び図2に示すように、板金が箱状に折曲加工されて
なるものであって、先端側上部に開口を有してなる長方
形状のボックス本体2と、このボックス本体2上を該ボ
ックス本体2の長さ方向にスライド自在とされてなる開
閉蓋3と、を有している。上記ボックス本体2は、長方
形状に成形された底板部2aと、この底板部2aの左右
両側から起立してなる左右の側板部2b,2cと、上記
底板部2aの後端から起立してなる背面板部2dと、こ
の背面板部2dの上端から折曲され左右端は上記側板部
2b,2cに固定されてなるとともに上記底板部2aの
長さの約半分の長さとされてなる平面板部2eと、上記
背面板部2dと対向してなりこのボックス本体2の正面
に形成されてなる正面板部2f(図4参照)とを備えて
いる。すなわち、このボックス本体2には、前端から全
体の約半分までの部位までに、金銭その他の貴重品を出
し入れする開口(符号は省略する。)が形成され、この
半分から後端までは上記平面板部2eにより閉塞されて
いる。また、上記左右の側板部2b,2cの上端側中途
部には、該左右の側板部2b,2cの前端から後端に亘
って、(左の側板部2bを示す)図2に示すように、ガ
イドレール2gが形成されている。 【0012】一方、上記開閉蓋3は、図1又は図2に示
すように、上記ボックス本体2に形成された開口を閉塞
し又は開放する開閉板部3aと、この開閉板部3aの左
右両側から垂下してなる左右の側板部3b,3cと、を
備え、上記開閉板部3aの先端側上面には、こじ開け防
止用の保護板4が固定されている。上記開閉板部3a
は、少なくとも上記ボックス本体2に形成された開口の
面積よりも広い面積を有する長方形状の板体である。ま
た、この開閉板部3aの左右両側に形成された上記側板
部3b,3cのうちで、右側に形成された側板部3cの
高さは、図示されていないが上記ガイドレール2gを閉
塞する長さとされている一方、左側に形成された側板部
3bは、図2に示すように、先端側が上記開閉板部3a
の先端よりもさらに後述するカード式錠収納部側に延長
されてなる延長部3dが形成されている。この延長部3
dは、後述するカード式錠収納部の左の側板部とほぼ同
じ面積を有してなるものであり、この延長部3dの後端
側は徐々に高さが短くされている。そして、これら左右
の側板部3b,3cの内側であって上端側には、それぞ
れガイドレール2g側に突出した2つの軸部3e,3f
(右側の側板部3cに形成された2つの軸部は図示され
ていない。)が形成され、これらの軸部3e,3fに
は、上記ガイドレール2gにガイドされながら転動する
車輪5,6が設けられている。すなわち、この開閉蓋3
は、上記図示しない右の側板部3cに設けられた車輪も
合わせた4つの車輪5,6を介して、ボックス本体2に
スライド自在に配設されている。また、上記こじ開け防
止用の保護板4は、本発明を構成する保護板であり、図
1に示すように上記開閉蓋3の幅と同じ幅に成形され、
該開閉蓋3を構成する開閉板部3aの先端側中途部に固
定されてなる固定板部4aと、この固定板部4aの先端
から折曲され起立してなる起立板部4bと、この起立板
部4bの上端からほぼL字状に折曲され先端は、上記開
閉板部3aの先端よりもやや先端側に突出してなる水平
板部4cとから構成されている。また、上記開閉蓋3の
開閉板部3aの先端には、図4に示すように、ボックス
本体2内に挿入され下端はL字状に折曲されてなる垂下
板部3gが形成され、この垂下板部3gの正面には、後
述するロック片に形成された一方の係合部が係合する係
合穴3hが穿設されている。 【0013】そして、上記ボックス本体2の先端には、
図1及び図2に示すように、カード式錠が内蔵されてな
るカード式錠収納部7が固定されている。このカード式
錠収納部7は、板金を折曲することにより略箱状に成形
されてなるものであり、図4又は図5に示すように、正
面板部7aと、この正面板部7aの左右両端からL字状
に折曲されてなる左右の側板部7b,7c(図5参照)
と、上記正面板部7aの上端からL字状に折曲されてな
る平面板部7dと、上記左右の側板7b,7cの下端か
ら内側にL字状に折曲されてなる底板部7eとから概略
構成されている。そして、このカード式錠収納部7内に
は、図5に示すように、カード式錠8が固定されてい
る。なお、このカード式錠8の具体的構成は、従来のカ
ード式セーフティボックス100と同様であることか
ら、詳細な説明は省略するが、左側面には、図8に示す
設定カード105が挿入される設定カード挿通孔8a
(図2参照)が形成され、上面には、カードキー106
が挿入される図示しないキー挿入孔が設けられている。
そして、このカード式錠8には、上記設定カード挿入孔
8aから挿入された設定カード105に対応したカード
キー106が挿入された場合にのみ下方(カードキー1
06の挿入方向)に移動する図示しない移動板を備え、
この移動板には、L字状の連結板9が固定されている。
この連結板9は、図5に示すように、水平部9aと垂直
部9bとから構成され、この垂直部9bの上端は、該連
結板9が図示しない移動板の下方への移動により回転す
るロック片10と連結されている。このロック片10
は、図4に示すように、支軸11を中心に回動可能に支
持され、先端には、前記開閉蓋3に形成された係合穴3
hに挿通され係合する一方の係合部10aが形成されて
おり、後端側には、他方の係合部10bが形成されてい
る。また、上記カード式錠収納部7内であって、上記カ
ード式錠8の側方には、図5に示すマスターキー12に
より回動するとともに、先端は上記ロック片10に形成
さた他方の係合部10bに係合する回動片13が配設さ
れている。また、上記カード式錠収納部7には、このカ
ード式錠収納部7を上記ボックス本体2を構成する正面
板部2fに連結される4つの連結板部7f・・・7iが
固定され、各連結板部7f・・・7iには、図示しない
ネジが挿通されるネジ孔(符号は省略する。)が穿設さ
れている。 【0014】また、上記カード式錠収納部7を構成する
平面板部7dには、図1に示すように、上記カード式錠
8に設けられた図示しないキー挿入孔に対応した位置
に、カードキー挿入孔7jが穿設され、また、左の側板
部7bには、図2に示すように、設定カード105が挿
入されるとともに該設定カード105を把持する使用者
の指が挿入できる広さの設定カード操作孔7kが穿設さ
れている。なお、このカード式錠収納部7を構成する正
面板7aの高さは、図4に示すように、ボックス本体2
の底板部2aから開閉蓋3の開閉板部3aの上面までの
高さよりもやや高く、また該カード式錠収納部7の平面
板部7dの後端は、上記ボックス本体2の先端位置より
も後端側に位置している。したがって、開閉蓋3により
ボックス本体2に形成された開口を完全に閉塞し、上記
ロック片10に形成された一方の係合部10aと係合穴
3hとを係合させる(施錠する)と、該カード式錠収納
部7の平面板部7dの後端は、上記開閉蓋3を構成する
開閉板部3aの先端側上面と保護板4を構成する水平板
部4cとの間に位置することとなる。また、上記カード
式錠収納部7を構成する正面板7aの幅は、図1に示す
ように、上記開閉蓋3の幅よりもやや長いものとされて
おり、開閉蓋3によりボックス本体2に形成された開口
を完全に閉塞し、上記ロック片10に形成された一方の
係合部10aと係合穴3hとを係合させる(施錠する)
と、該開閉蓋3の左の側板部3bに形成された延長部3
dにより、図3に示すように、前記設定カード操作孔7
kが完全に閉塞されることとなる。 【0015】以下、上述した本実施の形態に係るカード
式セーフティボックス1の使用方法について簡単に説明
する。先ず、ボックス本体2内に金銭等の貴重品を収納
し、その上で図8に示す設定カード105とカードキー
106とを切離し、該設定カード105を上記設定カー
ド操作孔7kからカード式錠8に形成された設定カード
挿入孔8a内に挿入させる。これにより、カード式錠8
に内蔵された図示しないタンブラピンの解除位置が設定
される。そして、この状態で、上記開閉蓋3をスライド
させ、ボックス本体2に形成された開口を完全に閉塞
し、上記ロック片10に形成された一方の係合部10a
と係合穴3hとを係合させる。これにより、施錠が完了
する。このとき、前述したように、上記カード式錠収納
部7の平面板部7dの後端は、上記開閉蓋3を構成する
開閉板部3aの先端側上面と保護板4を構成する水平板
部4cとの間に位置することとなる。すなわち、上記保
護板4を構成する水平板部4cの先端は、カード式収納
部7を構成する平面板部7dの上方に位置するととも
に、開閉蓋3を構成する開閉板部3aの先端は、該平面
板部7dの下方に位置することとなるので、バール等で
該開閉蓋3をこじ開けることは不可能となる。また、こ
のように施錠することにより、前述したように、延長部
3dにより、前記設定カード操作孔7kが完全に閉塞さ
れることから、設定カード105を取り出すことも不可
能となる。 【0016】なお、上記カード式セーフティボックス1
を解錠し、ボックス本体2内に収納された貴重品を取り
出す場合には、カードキー106を上記カードキー挿入
孔7jに挿入しカード式錠8の上面に設けられた図示し
ないキー挿入孔内に挿入すると、上記ロック片10に形
成された一方の係合部10aと係合穴3hとの係合が解
除される。また、上記カードキー106を紛失した場合
には、管理者等が保管するマスターキー12により、上
記回動片13を回動させ、ロック片10を回動させれば
良い。 【0017】したがって、この実施の形態に係るカード
式セーフティボックス1によれば、上記保護板4によ
り、開閉蓋3をバール等によりこじ開けることができな
い構造とされているので、従来のカード式セーフティボ
ックスに比べ一層安全性を向上させることができるとと
もに、開閉蓋3によるボックス本体2の開口の閉塞(施
錠)により、設定カード106を挿入し又は取り出す設
定カード操作孔7kは、完全に閉塞されるよう構成され
ているので、従来のカード式セーフティボックスに比べ
極めて部品点数を減少させることができ、この結果安価
なカード式セーフティボックスとすることが可能とな
る。 【0018】 【0019】 【発明の効果】上述した本発明の実施の形態に係るカー
ド式セーフティボックスの説明からも明らかなように、
本発明によれば、上記カード式錠収納部の側面には、上
記カード式錠に形成された第1の長孔が露出する第1の
開口が形成され、上面には上記カード式錠に形成された
第2の長孔の形成位置に対応した位置に第2の開口が形
成されてなるとともに、上記開閉蓋には、該開閉蓋によ
りボックス本体に形成された開口を閉塞した際に、上記
第1の開口をカード式錠収納部の内側から閉塞する閉塞
板部が形成されてなるとともに、上面には先端がカード
式錠収納部の上面に延在され該閉塞蓋の開閉方向とは直
交する方向に長い保護板の基端側が固定されてなること
から、極めて部品点数を削減することができ、その結果
安価なカード式セーフティボックスを提供することがで
きる。また、上記保護板によりバール等を使用しても簡
単にこじ開けることができないので、より安全性の高い
ものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るカード式セ
ーフティボックスの平面図である。 【図2】図2は、図1に示すカード式セーフティボック
スの左側面図である。 【図3】図3は、図2に示すカード式セーフティボック
スであって、開閉蓋を閉塞した状態を示す左側面図であ
る。 【図4】図4は、図1の4−4線断面図である。 【図5】図5は、カード式錠収納部を示す背面図であ
る。 【図6】図6は、従来のカード式セーフティボックスを
示す斜視図である。 【図7】図7は、従来のカード式セーフティボックスを
示す右側面図である。 【図8】図8は、設定カードとカードキーとが連結され
た状態を示す平面図である。 【符号の説明】 1 カード式セーフティボックス 2 ボックス本体 3 カード式錠収納部 4 保護板 7 カード式錠収納部 7j カードキー挿入孔 8 カード式錠 8a 設定カード挿入孔 105 設定カード 106 カードキー
ーフティボックスの平面図である。 【図2】図2は、図1に示すカード式セーフティボック
スの左側面図である。 【図3】図3は、図2に示すカード式セーフティボック
スであって、開閉蓋を閉塞した状態を示す左側面図であ
る。 【図4】図4は、図1の4−4線断面図である。 【図5】図5は、カード式錠収納部を示す背面図であ
る。 【図6】図6は、従来のカード式セーフティボックスを
示す斜視図である。 【図7】図7は、従来のカード式セーフティボックスを
示す右側面図である。 【図8】図8は、設定カードとカードキーとが連結され
た状態を示す平面図である。 【符号の説明】 1 カード式セーフティボックス 2 ボックス本体 3 カード式錠収納部 4 保護板 7 カード式錠収納部 7j カードキー挿入孔 8 カード式錠 8a 設定カード挿入孔 105 設定カード 106 カードキー
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 箱状に成形されてなり上部に開口が形成
されてなるボックス本体と、 このボックス本体の上部にスライド自在に配設され該ボ
ックス本体に形成された開口を開閉する開閉蓋と、 上記ボックス本体の上記開閉蓋の閉塞方向に形成されて
なるカード式錠収納部と、 このカード式錠収納部内に収納され、側面には設定カー
ドが挿入される第1の長孔が形成され、上面にはカード
キーが挿入される第2の長孔が形成されてなるカード式
錠と、 を有し、 上記カード式錠収納部の側面には、上記カード式錠に形
成された第1の長孔が露出する第1の開口が形成され、
上面には上記カード式錠に形成された第2の長孔の形成
位置に対応した位置に第2の開口が形成されてなるとと
もに、上記開閉蓋には、該開閉蓋によりボックス本体に
形成された開口を閉塞した際に、上記第1の開口をカー
ド式錠収納部の内側から閉塞する閉塞板部が形成されて
なるとともに、上面には先端がカード式錠収納部の上面
に延在され該開閉蓋の開閉方向とは直交する方向に長い
保護板の基端側が固定されてなることを特徴とするカー
ド式セーフティーボックス。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
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-
1998
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