JP3727844B2 - セーフティボックス - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、鍵により施錠するセーフティーボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、病院では、入院患者が所有する金銭等の貴重品を保管するために、病室に備付けの引き出しの中に、セーフティボックスを設置しているところが多い。このセーフティボックスは、従来より様々なタイプのものが提案され使用されているが、貴重品を収めるものであることから、鍵部が設けられ、これにより施錠,解錠して使用するものとされている。これらの中でも、特に、設定カードとカードキーを使用して施錠,解錠するカード式錠を内蔵したセーフティボックスによれば、使用者が変更された場合でも、以前の使用者により解錠される危険性が極めて少なく安全性が高いことから、現在主流のセーフティボックスとされつつある。このカード式錠を用いたセーフティボックス101は、例えば、図15及び図16に示すように、板金が箱状に折曲加工されてなるものであって、正面側上部に開口を有してなる長方形状のボックス本体102と、このボックス本体102上を該ボックス本体102の正面側及び背面側にスライド可能に配設されこの開口を開閉する開閉蓋103とを有している。この開閉蓋103の先端側上面には、こじ開け防止用の保護板103aが固定されている。そして、上記ボックス本体102の先端側には、カード式錠収納部104が形成され、このカード式錠収納部104内には、カード式錠105が内蔵されている。このカード式錠105内には、多数のタンブラピンが配設され、該カード式錠105の側面には図17に示す設定カード106が挿入される設定カード用挿入孔105aが形成されている。この設定カード106は、後述するカードキー107と共に合成樹脂により一体成形されてなるものであり、連結部107a,107aを介して該カードキー107と連結されている。そして、この設定カード106及びカードキー107には、何れも上記カード式錠105に内蔵されたタンブラピンが挿通されるピン対応孔106a,107bが形成されている。すなわち、この設定カード106を、上述のカードキー107と切り離して、上述の設定カード用挿通孔105a内に差し込むことにより、カード式錠106に内蔵された図示しないタンブラピンの解除位置が設定される。
【0003】
また、上記カード式錠の上面には、上記カードキー107が挿入される図示しないキー挿入孔が形成され、上記カード式錠収納部104の上面には、このキー挿入孔に対応したカードキー挿入孔104aが形成されている。そして、このカードキー挿入孔104a及び上記キー挿入孔内に上記カードキー107を挿入させることにより、タンブラピンが移動し、これによりカード式錠105が移動して、カード式錠105のこの移動に伴い図16に示すロック片108が移動することにより、上記開閉蓋103の先端に形成された図示しない係合孔と該ロック片108との係合が解除される。また、この従来のセーフティボックス101では、上記カード式錠収納部104の側面に蝶番を介して開閉扉109が設けられており、この開閉扉109の開放により上記設定カード用挿通孔105aが露出されるよう構成されている。そして、このカード式錠収納部104内であって、カード式錠の側方には、設定カード106の取り出し方向と直交する方向に水平ロッド110が設けられている。この水平ロッド110は、上記開閉蓋103の閉塞により該水平ロッド110の先端側に設けられている筒状部110a内に先端側が挿入されるように構成されている。また、上記水平ロッド110の下方には、上記開閉扉109の閉塞状態をロックするためのロックピン111が設けられている一方、上記開閉扉109の裏面には、このロックピン111の先端側が挿通される挿通部109aが形成されている。なお、上記水平ロッド110は、図15に示すように、筒状に成形されたロッド支持部110b内に挿通されており、このロッド支持部110b内には、図16に示すように、該水平ロッド110を常時開閉蓋103の開放方向に付勢する第1のコイルスプリング112が配設されている。また、上記ロックピン111は、筒状に成形されたピン支持部111b内に挿通されており、このピン支持部111b内には、該ロックピン111を常時開閉蓋103の閉塞方向に付勢する第2のコイルスプリング113が配設されている。
【0004】
また、上記ボックス本体102を構成する左右の側板(符号は省略する。)の上端側中途部には、それぞれガイド溝部102bが形成されてなる一方、上記開閉蓋103を構成する左右の側板(符号は省略する。)の内側には、図16に示すように、上記ガイド溝部102b上を転動する二つの車輪114が配設されている。また、この開閉蓋103の正面には、前述したように、上記ロック片108と係合する図示しない係合孔が形成されている。なお、前記カード式錠収納部104の上面板104bの下方及び左右の側板104cの背面の内側は、上記開閉蓋103の先端側が挿入されるよう後端側に延長されている。このことから、この開閉蓋103を閉塞して施錠したとき、上記カード式錠収納部104の上面板104bの後端は、上記開閉蓋103の先端側上面と保護板103aを構成する水平板部との間に位置することとなる。すなわち、上記保護板103aを構成する水平板部の先端は、カード式収納部104を構成する上面板104bの上方に位置するとともに、開閉蓋103の先端は、該上面板104bの下方に位置することとなるので、バール等で該開閉蓋103をこじ開けることは難しいものとなる。
【0005】
したがって、上記従来のセーフティボックス101では、設定カード106とカードキー107とを分離させ、該設定カード106を上記設定カード用挿通孔105a内に差し込み、そして、ボックス本体102の内側から指で上記ロックピン111をこのセーフティボックス101の背面方向に移動させた上で上記開閉扉109を閉塞すると、上記ロックピン111は第2のコイルスプリング113の弾性力により、該セーフティボックス101の正面方向に移動し、先端側が前記挿通部109a内に挿通され、開放することが不能となる。そして、この状態で上記開閉蓋103によりボックス本体102に形成された開口102aを閉塞して、前述したように該開閉蓋103の正面に形成された図示しない係合孔と上記ロック片108とを係合させることにより、開閉蓋103の施錠が完了する。なお、この開閉蓋103の施錠により、前記水平ロッド110の先端側は、筒状部110a内に挿通された状態となる。また、使用者がこのセーフティボックス101を解錠したい場合には、前述した通り、設定カード106と切り離されたカードキー107を上記カードキー挿入孔104a及び図示しないキー挿入孔内に挿入させることにより、タンブラピンが移動させられ、これによりカード式錠105が移動して、カード式錠105のこの移動に伴い図15に示すロック片108が移動することにより、上記開閉蓋103に形成された図示しない係合孔と該ロック片108との係合が解除される。
【0006】
以上の構成により、従来のセーフティボックス101では、開閉蓋103は、上記保護板104により、開閉蓋103をバール等によりこじ開けることが難しい構造とされている。また、開閉扉109は、上記ロックピン111により容易に開放することはできず、また万一この開閉扉109が開放された場合であっても、上記水平ロッド110により、設定カード106を抜き取ることができない。したがって、開閉蓋103をこじ開けて、ボックス本体102内の貴重品等を取り出すことは難しく、また、この設定カード106の抜取りにより、新たな設定カードが挿入され、この設定カードに対応したカードキーにより解錠されるということも防止できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のセーフティボックス101では、上記保護板103aは溶接などで固定したとはいえ、バール等により開閉蓋103から取り除くことは不可能なわけではない。このように保護板103aを取り除かれた場合、次いで開閉蓋103とカード式錠収納部104の平面板部104bとの隙間からバール等をねじ込み、開閉蓋103の先端部を開放方向にねじ曲げ、これによって開閉蓋103の正面に形成された図示しない係合孔とロック片108との係合をはずすことにより、開閉蓋103がこじ開けられる場合があり、より一層の安全性が要求されている。
【0008】
そこで、本発明は、このような従来のセーフティボックスが有する課題を解決するために提案されたものであって、より一層安全性が向上した新たなセーフティボックスを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、箱状に成形されたボックス本体と、このボックス本体の上部であって該ボックス本体の正面側に形成された開口と、このボックス本体の上部であって該ボックス本体の背面側に形成された平面板部と、上記ボックス本体の正面側及び背面側にスライド可能に配設され上記開口を開閉する開閉蓋と、上記ボックス本体の上記開閉蓋の閉塞方向に形成された鍵部と、この鍵部に形成された係合部と、上記開閉蓋の正面閉塞側に形成され上記鍵部に形成された係合部と係合する係合片と、上記開閉蓋の開放方向の端部に形成されたロックプレート係止部と、上記開閉蓋の裏面であって基端側は上記係合片に固定され、先端は上記ロックプレート係止部に係止されてなるロックプレートと、を有し、上記ロックプレートの先端側には、上記係合片に上記係合部が係合している状態において、該係合片に外力が加わることによりボックス本体の正面側に該係合片が移動させられ、上記開閉蓋のロックプレート係止部とロックプレートとの係止状態が解除されてロックプレートが脱落することにより、上記平面板部の正面側端部と対向する対向部が形成されてなることを特徴とするものである。
【0010】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、箱状に成形されたボックス本体と、このボックス本体の上部であって該ボックス本体の正面側に形成された開口と、このボックス本体の上部であって該ボックス本体の背面側に形成された平面板部と、上記ボックス本体の正面側及び背面側にスライド可能に配設されこの開口を開閉する開閉蓋と、上記ボックス本体の上記開閉蓋の閉塞方向に形成された鍵部と、この鍵部に形成された係合部と、上記開閉蓋の正面閉塞側に形成され上記鍵部に形成された係合部と係合する係合片と、上記開閉蓋の開放方向の端部に形成されたロックプレート係止部と、上記開閉蓋の裏面であって基端側は上記係合片に固定され、先端は上記ロックプレート係止部に係止されてなるロックプレートと、を有し、上記平面板部には貫通孔が形成されてなるとともに、上記ロックプレートの先端側の下面には、上記係合片に上記係合部が係合している状態において、該係合片に外力が加わることによりボックス本体の正面側に該係合片が移動させられ、上記開閉蓋のロックプレート係止部とロックプレートとの係止状態が解除されてロックプレートが脱落することにより、上記平面板部に形成された貫通孔に挿通する突部が形成されてなることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るセーフティボックスの一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
このセーフティーボックス1は、図1及び図2に示すように、板金が箱状に折曲加工されてなるものであって、正面側上部に開口を有してなる長方形状のボックス本体2と、このボックス本体2上を該ボックス本体2の正面側及び背面側にスライド可能に配設されこの開口を開閉する開閉蓋3とを有している。上記ボックス本体2は、長方形状に成形された底板部2aと、この底板部2aの左右両側から起立してなる左右の側板部2b,2cと、上記底板部2aの後端から起立してなる背面板部2dと、この背面板部2dの上端から折曲され左右端は上記側板部2b,2cに固定されてなるとともに上記底板部2aの長さの約半分の長さとされてなる平面板部2eと、上記背面板部2dと対向してなりこのボックス本体2の正面に形成されてなる正面板部2f(図4参照)とを備えている。すなわち、このボックス本体2には、前端から全体の約半分までの部位までに、金銭その他の貴重品等を出し入れする開口(符号は省略する。)が形成され、この半分から後端までは上記平面板部2eにより閉塞されている。また、上記左右の側板部2b,2cの上端側中途部には、該左右の側板部2b,2cの前端から後端に亘って、(左の側板部2bを示す)図2に示すように、ガイドレール2gが形成されている。
【0013】
一方、上記開閉蓋3は、図1から図5及び図8に示すように、上記ボックス本体2に形成された開口を閉塞し又は開放する開閉板部3aと、この開閉板部3aの左右両側から垂下してなる左右の側板部3b,3cと、この開閉板部3aの先端側から垂下し下端はL字状に折曲されてなる垂下板部3dと、を備え、上記開閉板部3aの先端側上面には、こじ開け防止用の保護板4が固定され、開閉板部3aの裏面には、後述のように、こじ開け防止用のロックプレート6が取り付けられている。上記開閉板部3aは、少なくとも上記ボックス本体2に形成された開口の面積よりも広い面積を有する長方形状の板体である。また、この開閉板部3aの左右両側に設けられた側板部3b,3cの高さは、上記ガイドレール2gを閉塞する長さとされている。そして、これら左右の側板部3b,3cの内側であって上端側には、それぞれガイドレール2g側に突出した4つの軸部3e,3f,3g,3hが形成され、これらの軸部3e,3f,3g,3hには、上記ガイドレール2gにガイドされながら転動する車輪5a,5b,5c,5dがそれぞれ設けられている(図8参照)。すなわち、この開閉蓋3は、4つの車輪5a,5b,5c,5dを介して、ボックス本体2にスライド可能に配設されている。また、先述のように、上記開閉蓋3の開閉板部3aの先端には、図5に示すように、ボックス本体2内に挿入され下端はL字状に折曲されてなる垂下板部3dが形成され、この垂下板部3dの正面には、後述するロック片9に形成された一方の係合部9aが挿入係合する係合孔3iが穿設されている。
【0014】
また、この垂下板部3dの下端に形成された折曲板部3jには、後述するロックプレート6が固定されるロックプレート固定部3kが設けられている。すなわち、上記開閉蓋3の先端には、上記垂下板部3dと、この垂下板部3dの下端からL字状に折曲されてなる折曲板部3jとが形成され、上記垂下板部3dには、上記係合孔3iが穿設され、折曲板部3jには、ロックプレート固定部3kが形成されている。したがって、上記垂下板部3dに外力が加えられた場合には、上記折曲板部3jにもその外力が及ぶ構造とされている。また、上記開閉板部3aの後端には、図8のIX−IX線断面図である図9に示すように、少なくともロックプレート6の板幅よりも広い幅で、ロックプレート6の厚みより僅かに長い長さだけ垂下してなるロックプレート係止部3lが設けられている。また、このロックプレート係止部3lには、後述するロックプレート6のロックプレート係止片6dが係止されることが可能な大きさとされたロックプレート係止孔3mが設けられている。
【0015】
そして、上記開閉蓋3の裏面には、本発明を構成するロックプレート6が取り付けられている。このロックプレート6は、図6及び図7に示すように、金属板が折曲されてなるものであって、平面板部6aと、この平面板部6aの一端側(開閉蓋3の閉塞方向)からほぼ垂直方向に折曲されてなる折曲部6bと、この折曲部6bの下端からL字状に折曲されてなり上記平面板部6aと面対向してなる固定片6cが形成されている。また、この平面板部6aの他端(開閉蓋3の開放方向)には、上記開閉蓋3のロックプレート係止孔3mに係止する係止片6dが形成され、この他端側中途部には、この平面板部6aから折曲部6bと同じ向きに、少なくとも上記ボックス本体2の平面板部2eの厚みより長い長さだけ、ほぼ垂直方向に折曲して起立する対向板部6eと、この対向板部6eの先端から該平面板部6aの他端方向に折曲されてなる水平板部6fが形成されている。なお、上記対向板部6eは、本発明を構成する対向部である。また、上記水平板部6fの先端の形成位置は、図9に示すように、ボックス本体2を構成する平面板部2eの正面より僅かにボックス本体2の正面側とされている。
【0016】
すなわち、このロックプレート6は、上記固定片6cが上記開閉蓋3に形成されたロックプレート固定部3kに係合することにより固定され、また、上記係止片6dが上記開閉蓋3に形成されたロックプレート係止孔3mに係止されることにより、図8及び図9に示すように開閉蓋3に取り付けられている。したがって、上記ロックプレート固定部3kに固定片6cを介して固定されたロックプレート6は、該ロックプレート固定部3kに外力が加えられて基端側が移動された場合(折曲され変形された場合)には、その外力の作用する方向に移動するものとされている。この結果、それまでロックプレート係止孔3mに係止されていた係止片6dは、その係止状態が解除され、ロックプレート6の先端が下方に脱落する。
【0017】
また、上記こじ開け防止用の保護板4は、図1に示すように上記開閉蓋3の幅と同じ幅に成形され、該開閉蓋3を構成する開閉板部3aの先端側中途部に固定されてなる固定板部4aと、この固定板部4aの先端から折曲され起立してなる起立板部4bと、この起立板部4bの上端からほぼL字状に折曲され先端は、上記開閉板部3aの先端よりもやや先端側に突出してなる水平板部4cとから構成されている。
【0018】
そして、上記ボックス本体2の正面側には、図1に示すように、カード式錠8が内蔵されてなるカード式錠収納部7が固定されている。このカード式錠収納部7は、板金を折曲することにより略箱状に成形されてなるものであり、図10に示すように、正面板部7aと、この正面板部7aの左右両端からL字状に折曲されてなる左右の側板部7b,7cと、上記正面板部7aの上端からL字状に折曲されてなる平面板部7dと、上記左右の側板7b,7cの下端から内側にL字状に折曲されてなる底板部7eとから概略構成されている。そして、このカード式錠収納部7内には、カード式錠8が固定されている。このカード式錠8は、内部に多数のタンブラピンが移動可能に配設されている。また、このセーフティボックス1の開閉に用いる設定カード11,カードキー12は共に、図20に示す従来のセ−フティボックス101の開閉に用いる設定カード121,カードキー122と同じものである。このセーフティボックス1は、上記カード式錠8には、上記カードキー12の操作により回動するロック片9が設けられている。このロック片9には、前記垂下板部3dに形成された係合孔3iに挿入係合する一方の係合部9aが形成されている。
【0019】
なお、このセーフティボックス1を使用する場合には、カード式錠収納部7の側面に設けられた設定カード挿通孔7fを通して、カード式錠8の側面に設けられた設定カード挿通孔8aに設定カード11を挿入することにより、カード式錠8に内蔵された図示しないタンブラピンの解除位置を設定する。続いて、カード式錠8の上部のキー挿通孔に、カード式錠収納部7の上面に設けられたカードキー挿通部7gを通してカードキー12を挿入する。この場合、該カードキー12が該設定カード11に対応したものである場合には、カード式錠8がカード式錠収納部7内で下方に移動する。このカード式錠8にはL字状の連結板13が係合し、カード式錠8の下方への移動に伴ってL字状の連結板13が移動し、このL字状の連結板13の移動に伴って支軸9cに支持されたロック片9が回動し、上記一方の係合部9aと開閉蓋3の係合孔3iとの係合が解かれ開錠される。また、先述の従来のセ−フティボックス101と同様に、カード式錠収納部7の側面には、蝶番14aを介して開閉扉14が設けられ、この開閉扉14の開放によりカード式錠8の設定カード挿通孔8aが露出する構成とされている。そして、このカード式錠収納部7内であって、カード式錠8の側方には、設定カード11の取り出し方向と直交する方向に水平ロッド15が設けられている。この水平ロッド15は、上記開閉扉14の閉塞により、開閉蓋3に設けられた車輪5bと当接し、該水平ロッド15の先端側に設けられている筒状部15a内に先端側が挿入されるように構成されている。また、上記水平ロッド15の下方には、上記開閉扉14の閉塞状態をロックするためのロックピン16が設けられている一方、上記開閉扉14の裏面には、このロックピン16の先端側が挿通される挿通部14bが形成されている。なお、上記水平ロッド15は、図2に示すように、筒状に成形されたロッド支持部15b内に挿通されており、このロッド支持部15b内には、図2に示すように、該水平ロッド15を常時開閉蓋14の開放方向に付勢する第1のコイルスプリング15cが配設されている。また、上記ロックピン16は、筒状に成形されたピン支持部16a内に挿通されており、このピン支持部16a内には、該ロックピン16を常時開閉蓋14の閉塞方向に付勢する第2のコイルスプリング16bが配設されている。
【0020】
また、上記カード式錠収納部7内であって、上記カード式錠8の側方には、図9に示すマスターキー17により回動するとともに、先端は上記ロック片9に形成された他方の係合片9bに係合する回動片17aが配設されている。また、上記カード式錠収納部7には、このカード式錠収納部7を上記ボックス本体2を構成する正面板部2fに連結される4つの連結板部7h・・・7kが固定され、各連結板部7h・・・7kには、図示しないネジが挿通されるネジ孔(符号は省略する。)が穿設されている。
【0021】
なお、このカード式錠収納部7を構成する正面板7aの高さは、図1及び図4に示すように、ボックス本体2の底板部2aから開閉蓋3の開閉板部3aの上面までの高さよりもやや高く、また該カード式錠収納部7の平面板部7dの後端は、上記ボックス本体2の先端位置よりも後端側に位置しており、開閉蓋3によりボックス本体2に形成された開口を完全に閉塞し、該カード式錠収納部7の平面板部7dの後端は、上記開閉蓋3を構成する開閉板部3aの先端側上面と保護板4を構成する水平板部4cとの間に位置することとなる。また、上記カード式錠収納部7を構成する正面板7aの幅も、図1に示すように、上記開閉蓋3の幅よりもやや長いものとされており、上記ロック片9に形成された一方の係合部9aと係合孔3iとを係合させて施錠すると、開閉蓋3によりボックス本体2に形成された開口が完全に閉塞されることとなる。
【0022】
以下、上述した本実施の形態に係るセーフティボックス1の使用方法について簡単に説明する。先ず、ボックス本体2内に金銭等の貴重品を収納し、その上で設定カード11とカードキー12とを切離し、該設定カード11を上記設定カード挿通部7fからカード式錠8に形成された設定カード挿通孔8a内に挿入させる。これにより、先述のように、カード式錠8に内蔵された図示しないタンブラピンの解除位置が設定される。そして、この状態で、上記開閉蓋3をスライドさせ、ボックス本体2に形成された開口を完全に閉塞し、上記ロック片9に形成された一方の係合部9aと係合孔3iとを係合させる。これにより、施錠が完了する。このとき、前述のとおり、上記カード式錠収納部7の平面板部7dの後端は、上記開閉蓋3を構成する開閉板部3aの先端側上面と保護板4を構成する水平板部4cとの間に位置することとなる。すなわち、上記保護板4を構成する水平板部4cの先端は、カード式収納部7を構成する平面板部7dの上方に位置するとともに、開閉蓋3を構成する開閉板部3aの先端は、該平面板部7dの下方に位置することとなるので、バール等で該開閉蓋3をこじ開けることは難しいものとなる。また、このように施錠がされることにより、前述したように、ロックピン16が開閉扉14の裏面に形成された挿通部14bに挿通することから、前記設定カード挿通孔8aが完全に閉塞されることから、設定カード11を取り出すことも不可能となり、また、万一この開閉扉14が開放された場合であっても、上記水平ロッド15が存在することにより設定カードを抜き取ることは出来ない。
【0023】
また、上記セーフティボックス1を解錠し、ボックス本体2内に収納された貴重品を取り出す場合には、カードキー12を、上記カードキー挿入部7gに挿入することにより、カード式錠8の上面に設けられた図示しないキー挿入孔内に挿入すると、上記ロック片9に形成された一方の係合部9aと係合孔3iとの係合が解除される。また、もしも上記カードキー12を紛失した場合には、管理者等が保管する管理キーを用い、マスターキー17を作動させ、上記回動片17aを回動させ、ロック片9を回動させれば良い。
【0024】
そして、このセーフティボックス1が施錠されている状態において、開閉蓋3とカード式錠収納部7の平面板部7dとの隙間からバール等をねじ込み、これによって該開閉蓋3を開放しようとすると、一方の係合部9aに係合した垂下板部3dは、開閉板部3aとの間で鈍角を形成するよう変形し(セーフティーボックス1の正面側に移動させられ)、この垂下板部3dの変形(移動)により、ロックプレート6も同じ方向に移動させられる。こうしたロックプレート6の移動により、それまで上記ロックプレート係止孔3mに挿入され係止されていた該ロックプレート6の先端は、その係止状態が解除され、図11に示すように、下方に脱落し、上記平面板部2e上に載置される。そして、この状態において、上記ロック片9に形成された一方の係合部9aと係合孔3iとの係合状態を解除し、開閉蓋3を開放方向に移動させようとすると、上記ロックプレート6に形成された対向板部6eは、図12に示すように、上記平面板部2eの先端面に当接し開放することができない。この結果、ボックス本体2の中に入れられた金銭,貴重品等を取り出すことはできないこととなる。
【0025】
なお、上記実施の形態に係るセーフティーボックス1では、ロックプレート6の先端側に形成された対向部としての対向板部6eと、ボックス本体2を構成する平面板部2eの先端面とが当接することにより、開閉蓋3の開放を規制する構成を採用したが、本発明は、必ずしも上述した構成とする必要はなく、図13及び図14に示すように、ロックプレート20の底面の一端側(開閉蓋3の開放方向)に、突部20aを設ける一方、ボックス本体2を構成する平面板部2eには、この突部20aが挿通される貫通孔2iが形成されてなるものであっても良い。こうした構成による場合であっても、前述した方法で開閉蓋3を開放しようとすると、上記ロックプレート20の先端側は、下方に脱落するとともに、上記突部20aが貫通孔2i内に挿通され、開閉蓋3を開放方向に移動することができないこととなる。
【0026】
【発明の効果】
上述した本発明の一実施の形態に係るセーフティボックスの説明からも明らかなように、本発明(請求項1記載の発明)では、上記ロックプレートの先端側には、上記係合片に上記係合部が係合している状態において、該係合片に外力が加わることによりボックス本体の正面側に該係合片が移動させられ、上記開閉蓋のロックプレート係止部とロックプレートとの係止状態が解除されてロックプレートが脱落することにより、上記平面板部の正面側端部と対向する対向部が形成されてなることから、この対向部と平面板部の正面側端部との当接により、開閉蓋の開放は規制される。したがって、バール等により鍵部に形成された係合部と、開閉蓋に形成された係合片との係合状態が解除された場合であっても、依然として内部に収容された貴重品等を守ることが可能となる。
【0027】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)による場合には、脱落したロックプレートに形成された突部と、平面板部に形成された貫通孔との係合により、開閉蓋の開放が規制される。したがって、この第2の発明による場合であっても、上記第1の発明と同じ効果を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るセーフティボックスを示す平面図である。
【図2】図1に示すセーフティボックスの左側面図である。
【図3】図2に示すセーフティボックスであって、開閉蓋を閉塞した状態を示す左側面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】開閉蓋を示す正面図である。
【図6】ロックプレートを示す平面図である。
【図7】ロックプレートを示す側面図である。
【図8】ロックプレートを取り付けられた開閉蓋の裏面を示す図である。
【図9】開閉蓋を閉塞した状態でのロックプレートとボックス本体の平面板部の位置関係を示す図8のIX−IX線断面図である。
【図10】カード式錠収納部を示す背面図である。
【図11】開閉蓋の垂下板部に外力が加えられることで変形し、ロックプレートが移動させられ係止状態を解かれ、平面板部上に戴置された状態を示す断面図である。
【図12】ロックプレートの対向板部が、ボックス本体の平面板部の先端面に当接した状態を示す断面図である。
【図13】他のロックプレートを示す平面図である。
【図14】他のロックプレートを示す側面図である。
【図15】従来のセーフティボックスを示す斜視図である。
【図16】従来のセーフティボックスを示す右側面図である。
【図17】設定カードとカードキーとが連結された状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 セーフティボックス
2 ボックス本体
3 開閉蓋
4 保護板
6 ロックプレート
6e 対向板部
7 カード式錠収納部
8 カード式錠
9 ロック片
11 設定カード
12 カードキー
20 他のロックプレート
20e 突起

Claims (2)

  1. 箱状に成形されたボックス本体と、このボックス本体の上部であって該ボックス本体の正面側に形成された開口と、このボックス本体の上部であって該ボックス本体の背面側に形成された平面板部と、
    上記ボックス本体の正面側及び背面側にスライド可能に配設され上記開口を開閉する開閉蓋と、
    上記ボックス本体の上記開閉蓋の閉塞方向に形成された鍵部と、
    この鍵部に形成された係合部と、
    上記開閉蓋の正面閉塞側に形成され上記鍵部に形成された係合部と係合する係合片と、
    上記開閉蓋の開放方向の端部に形成されたロックプレート係止部と、
    上記開閉蓋の裏面であって基端側は上記係合片に固定され、先端は上記ロックプレート係止部に係止されてなるロックプレートと、を有し、
    上記ロックプレートの先端側には、上記係合片に上記係合部が係合している状態において、該係合片に外力が加わることによりボックス本体の正面側に該係合片が移動させられ、上記開閉蓋のロックプレート係止部とロックプレートとの係止状態が解除されてロックプレートが脱落することにより、上記平面板部の正面側端部と対向する対向部が形成されてなることを特徴とするセーフティーボックス。
  2. 箱状に成形されたボックス本体と、このボックス本体の上部であって該ボックス本体の正面側に形成された開口と、このボックス本体の上部であって該ボックス本体の背面側に形成された平面板部と、
    上記ボックス本体の正面側及び背面側にスライド可能に配設されこの開口を開閉する開閉蓋と、
    上記ボックス本体の上記開閉蓋の閉塞方向に形成された鍵部と、
    この鍵部に形成された係合部と、
    上記開閉蓋の正面閉塞側に形成され上記鍵部に形成された係合部と係合する係合片と、
    上記開閉蓋の開放方向の端部に形成されたロックプレート係止部と、
    上記開閉蓋の裏面であって基端側は上記係合片に固定され、先端は上記ロックプレート係止部に係止されてなるロックプレートと、を有し、
    上記平面板部には貫通孔が形成されてなるとともに、
    上記ロックプレートの先端側の下面には、上記係合片に上記係合部が係合している状態において、該係合片に外力が加わることによりボックス本体の正面側に該係合片が移動させられ、上記開閉蓋のロックプレート係止部とロックプレートとの係止状態が解除されてロックプレートが脱落することにより、上記平面板部に形成された貫通孔に挿通する突部が形成されてなることを特徴とするセーフティーボックス。
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