JP5151810B2 - ダンパ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ダンパ装置に関し、特に、捩り角が大きくなるとヒステリシストルクが大きくなるダンパ装置に関する。
ダンパ装置は、例えば、エンジンとクラッチの間の動力伝達経路上に配設され、エンジンと変速機による変動トルクを吸収(抑制)する。ダンパ装置は、変動トルクが生じたときに捩れ、コイルスプリングによるバネ力や、摩擦材によるヒステリシストルクによって変動トルクを吸収(抑制)する。ダンパ装置は、ヒステリシストルクを小さく設定するとエンジン始動時のショックが発生するので、ヒステリシストルクが大きいことが望ましい。一方で、ヒステリシストルクを大きく設定すると、ダンパ装置が捩れにくくなり、こもり音、歯打ち音などの異音が発生する。このような異音を低減するべく、ヒステリシストルクが捩れ振幅に応じて変化できるダンパ装置を有するフライホイール組立体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のフライホイール組立体では、粘性ダンパ部の油圧チョークにてヒステリシストルクを発生させている。また、半径方向内側に突起を有するスライドストッパーと、半径方向外側に凹部を有するドリブン部材と、を備えており、スライドストッパーとドリブン部材の間の捩れ角度が大きくなると、スライドストッパーの突起の円周方向端部がドリブン部材の凹部の円周方向端部と当接し、スライドストッパーが半径方向外側へ押され、スライドストッパーの外周面をリム部の内周面に押し付け、スライドストッパーとリム部の間に摩擦による抵抗力が発生する。
特開平7−27172号公報
特許文献1のフライホイール組立体において、スライドストッパーの突起はドリブン部材の凹部内を回転方向に第1小分室と第2小分室とに分割しており、スライドストッパーの突起の先端と、ドリブン部材の凹部の底面との間には第1小分室と第2小分室との間で粘性流体が通過可能なチョークが形成されているため、スライドストッパーの突起はピストンとしての役割がある。そのため、スライドストッパーは軸方向の面および突起先端の径方向内周側端面が第1フライホイール及びドライブプレートと密接している必要がある。スライドストッパーの軸方向および径方向の密接面の面積は大きいので、スライドストッパーと、第1フライホイール及びドライブプレートとの間に大きな摩擦抵抗が発生してしまい、スライドストッパーとリム部の間には摩擦抵抗が発生するが、性能面で安定しないおそれがある。また、例えば、スライドストッパーが熱膨張した場合、スライドストッパーと第1フライホイール及びドライブプレートとの密接関係が崩れ、粘性ダンパとして機能しないばかりか、スライドストッパーとリム部の摩擦抵抗の発生においても悪影響を及ぼすことになる。このような事態を回避するためには微小な隙間管理が必須となり、製造コストが増大するという課題を有している。
また、スライドストッパーの突起は、半径方向内側に突出し、スライドストッパーの半径方向外側面でリム部と接触する構成とされているが、この構成によると、遠心力の影響を受け易く、摩擦力の発生において期待した通りの効果が得られないおそれがある。
また、スライドストッパーが円周方向にそれぞれ複数個別々に配設されていることから、各スライドストッパーにおいて芯ズレが起こり、摩擦力の発生において期待した通りの効果を得られないおそれがある。
また、スライドストッパーが円周方向にそれぞれ複数個別々に配設されており、それぞれの当接傾斜面の角度を等しく設定した場合には、傾斜面同士の当り時の衝撃が分散されず、装置自らが発生する当接音が大きくなるおそれを有している。
また、スライドストッパーの半径方向外側面でリム部と接触する構成とされているが、その半径方向外側面が平坦面とされた場合には、スライドストッパーとリム部との摩擦により摩擦粉が生じ、この摩擦粉により摩擦力の発生において期待した通りの効果をえられないおそれがある。
さらに、スライドストッパーの突起は、半径方向内側に突出し、スライドストッパーの半径方向外側面でリム部と接触する構成とされているが、荷重バランスがとれず、摩擦力が不足するおそれを有している。
本発明の主な課題は、車両の状況に応じて、最適なヒステリシスを発生させることが可能なダンパ装置を提供することである。
本発明の視点においては、ダンパ装置において、回転動力が入力されることにより回転する第1プレート部材と、前記第1プレート部材と相対回転可能に配設されるとともに、前記第1プレート部材の回転に伴って回転することにより回転動力を出力する第2プレート部材と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材の相対回転を吸収するダンパ部と、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材の相対回転を摩擦力によって吸収するヒステリシス部と、を備え、前記ヒステリシス部では、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材の径方向の間に配設される中間部材を備え、前記中間部材は、前記径方向の内周側又は外周側に凸部を有し、前記凸部は、先端部と、周方向部分に形成された第1のテーパ部と、を備え、前記第1プレート部材及び前記第2プレート部材のうち前記凸部側に配された一方のプレート部材は、前記第1のテーパ部に対応する第2のテーパ部を有し、前記中間部材は、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材が相対回転したときに、前記第1のテーパ部と前記第2のテーパ部との相互作用によって、前記第1プレート部材及び前記第2プレート部材のうち前記凸部側の反対側に配された他方のプレート部材に対して前記径方向に押し付けられ、前記凸部の前記先端部は、前記一方のプレート部材に非接触とされ、前記中間部材は、軸方向において対向する所定の部材との間に所定のクリアランスを有することを特徴とする。
本発明によれば、エンジン始動時、共振時など、プレート部材間の捩り速度が速く、プレート部材間の捩れ角が大きい時のみヒステリシス部で発生するヒステリシストルクが大きくなり、通常の走行時など捩り速度が遅く捩れ角が小さいときにはヒステリシストルクが発生せず、異音抑制効果が大きく、特に、大型のものに振動抑制効果がある。また、中間部材の径方向、周方向、軸方向にクリアランスを持つことで、摺動抵抗の安定性を向上させることができる。
本発明の実施形態1に係るダンパ装置では、回転動力が入力されることにより回転する第1プレート部材(図1の23)と、前記第1プレート部材(図1の23)と相対回転可能に配設されるとともに、前記第1プレート部材(図1の23)の回転に伴って回転することにより回転動力を出力する第2プレート部材(図1の25)と、前記第1プレート部材(図1の23)と前記第2プレート部材(図1の25)の相対回転を吸収するダンパ部(図1の3a)と、前記第1プレート部材(図1の23)と前記第2プレート部材(図1の25)相対回転を摩擦力によって吸収するヒステリシス部(図1の3b)と、を備え、前記ヒステリシス部(図1の3b)では、前記第1プレート部材(図1の23)と前記第2プレート部材(図1の25)の径方向の間に配設される中間部材(図1、図2の24)を備え、前記中間部材(図2の24)は、前記径方向の内周側又は外周側に凸部(図2の24b)を有し、前記凸部(図2の24b)は、先端部と、周方向部分に形成された第1のテーパ面(図2の24c)と、を備え、前記第1プレート部材(図1の23)及び前記第2プレート部材(図1の25)のうち前記凸部(図2の24b)側に配された一方のプレート部材(図1の25、図2の25b)は、前記第1のテーパ面(図2の24c)に対応する第2のテーパ面(図2の25d)を有し、前記中間部材(図2の24)は、前記第1プレート部材(図2の23)と前記第2プレート部材(図2の25)が相対回転したときに、前記第1のテーパ部(図2の24c)と前記第2のテーパ部(図2の25d)との相互作用によって、前記第1プレート部材(図2の23)及び前記第2プレート部材(図2の25)のうち前記凸部(図2の24b)側の反対側に配された他方のプレート部材(図2の23)に対して前記径方向に押し付けられ、前記凸部(図2の24b)の前記先端部は、前記一方のプレート部材(図1の25、図2の25b)に非接触とされ、前記中間部材(図2の24)は、軸方向において対向する所定の部材との間に所定のクリアランスを有する
本発明の実施例1に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施例1に係るダンパ装置の構成を模式的に示した軸方向の部分断面図である。図2は、本発明の実施例1に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した図1のX−X´間における周方向の部分断面図である。図3は、本発明の実施例1に係るダンパ装置をエンジンとクラッチ装置の間に配設した構成を示した模式図である。
実施例1(図1参照)に係るダンパ装置3は、例えば、図3のようにエンジン1(モータでも可)の回転軸2と、クラッチ装置5(フライホイール、クラッチドラム、CVTのプーリなどの慣性の大きな部品)の回転軸4との間に設けられており、回転軸2と回転軸4の捩れによる変動トルクを吸収(抑制)する装置である。ダンパ装置3は、捩れ緩衝機能を有し、バネ力によって変動トルクを吸収するダンパ部(トーションスプリング部)3aと、摩擦等によるヒステリシストルクによって変動トルクを吸収(抑制)するヒステリシス部3bと、を有する。ヒステリシス部3bは、捩り角、速度が大きいとヒステリシストルクが大きくなる構造となっている。ヒステリシス部3bは、ダンパ部3aの外周側に配されている。
ダンパ装置3は、プレート11と、ボルト12と、円筒部材13と、ボルト14と、プレート15、16と、プレッシャプレート18と、皿ばね19と、摩擦材20、21と、サイドプレート22と、サイドプレート23と、中間部材24と、ハブ部材25と、シート部材26と、コイルスプリング27と、スラスト部材28、29と、皿ばね30と、シール31、32と、を有する。
プレート11は、例えば、エンジン(図3の1)の回転軸2にボルト12によって取付固定された環状の部材である。プレート11の径方向外側近傍の部分には、円筒部材13がボルト14によって取付固定されている。
円筒部材13は、プレート11の径方向外側近傍の部分に取付固定された円筒状の部材である。円筒部材13は、ボルト14によってプレート11の回転軸2側の反対面に取付固定されている。円筒部材13のプレート11側の反対面には、合わさった状態のプレート15、16がボルト(図示せず)によって取付固定されている。
プレート15は、円筒部材13とプレート16の間に配設された環状の部材である。プレート15は、外周部分にてプレート16と合わさってボルト(図示せず)によって円筒部材13に取付固定されている。プレート15は、回転軸(図1の2、4)の捩れがダンパ部3aやヒステリシス部3bで吸収できなくなったときにすべりを生ずるリミッタ部の構成部品であり、摩擦材20とスライド可能に圧接している。プレート15は、ハブ部材25の円筒部25aの外周まで延在しており、内周端部にてシール31と圧接しており、プレート15、16間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。プレート15は、内周端部にてスラスト部材28を介してハブ部材25に相対回転可能に支持されている。
プレート16は、プレート15の円筒部材13側の反対側に配設された環状の部材である。プレート16は、外周部分にてプレート15と合わさってボルト(図示せず)によって円筒部材13に取付固定されている。プレート16は、リミッタ部の構成部品であり、プレッシャプレート18及び皿ばね19を相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持し、皿ばね19と圧接している。プレート16は、ハブ部材25の円筒部25aの外周まで延在しており、内周端部にてシール32と圧接しており、プレート15、16間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。
プレッシャプレート18は、リミッタ部の構成部品であり、皿ばね19と摩擦材21の間に配されている。プレッシャプレート18は、プレート16に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持されている。プレッシャプレート18は、皿ばね19によって摩擦材21側に付勢されており、摩擦材21とスライド可能に圧接している。
皿ばね19は、リミッタ部の構成部品であり、プレート16とプレッシャプレート18の間に配され、プレッシャプレート18を摩擦材21側に付勢する皿状のばねである。皿ばね19は、プレート16に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持されている。
摩擦材20は、リミッタ部の構成部品であり、プレート15とサイドプレート22の間に配され、摩擦材21とともにリベット(図示せず)によってサイドプレート22、23に取付固定されている。摩擦材20は、プレート16とスライド可能に圧接している。
摩擦材21は、リミッタ部の構成部品であり、プレッシャプレート18とサイドプレート23の間に配され、摩擦材20とともにリベット(図示せず)によってサイドプレート22、23に取付固定されている。摩擦材21は、プレッシャプレート18とスライド可能に圧接している。
サイドプレート22は、リミッタ部及びダンパ部3aの構成部品であり、環状の部材である。サイドプレート22は、内周端部にてスラスト部材28を介してハブ部材25に相対回転可能に支持されている。サイドプレート22は、中間部分にてコイルスプリング27、及びシート部材26を収容するための窓部22aを有し、当該窓部22aの周方向端面がシート部材26と接離可能に接している。サイドプレート22は、コイルスプリング27よりも外周側にて、摩擦材20とサイドプレート23の間に配されており、摩擦材20、21、及びサイドプレート23とともにリベット(図示せず)によって固定されている。また、摩擦材20とサイドプレート22、及び摩擦材21とサイドプレート23は、接着等の手法により固定されても構わない。
サイドプレート23は、リミッタ部、ヒステリシス部3b、及びダンパ部3aの構成部品であり、環状の部材である。サイドプレート23は、プレート11、円筒部材13、プレート15、16、プレッシャプレート18、皿ばね19、及び摩擦材21を介して回転軸2と一体に回転するように連結され、ヒステリシス部3bにおける入力側部材(第1プレート部材)である。サイドプレート23は、内周端部にてスラスト部材29を介してハブ部材25に相対回転可能に支持されている。サイドプレート23は、フランジ部25b側の面にて皿ばね30の一端を支持している。サイドプレート23は、中間部分にてコイルスプリング27、及びシート部材26を収容するための窓部23aを有し、当該窓部23aの周方向端面がシート部材26と接離可能に接している。サイドプレート23は、中間部材24とプレッシャプレート18の間にて段差を有し、段差部分の内周面が摩擦面23bとなっている。サイドプレート23の摩擦面23bの部分は、プレス成形により形成することができる。摩擦面23bは、円筒状となっており、ハブ部材25とサイドプレート23とが相対回転したときに、中間部材24が押し付けられて中間部材24の摩擦面24aと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。この面には、必要に応じ所定の摩擦係数を得るために、表面処理又は熱処理を設定する。サイドプレート23は、摩擦面23bよりも外周側にて、摩擦材21とサイドプレート22の間に配されており、摩擦材20、21、及びサイドプレート22とともにリベット(図示せず)によって固定されている。
中間部材24は、ヒステリシス部3bの構成部品であり、弧状の部材である。中間部材24は、隣り合う中間部材24と、ハブ部材25の外凸部25cとサイドプレート23の摩擦面23bの間の狭い領域にて離間して円周上に配置されている。中間部材24は、径方向においてハブ部材25のフランジ部25bの先端とサイドプレート23の摩擦面23bの間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上(熱膨張、部品精度等を考慮すればクリアランスは0.3mm以上が望ましい))を介して配されている。中間部材24は、軸方向においてサイドプレート22、23の間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材24は、外周面がサイドプレート23の摩擦面23bに沿って円筒状の摩擦面24aとなっている。摩擦面24aは、ハブ部材25とサイドプレート23とが相対回転したときに、中間部材24がサイドプレート23の摩擦面23bに押し付けられて摩擦面23bと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。中間部材24は、内周面の中間に内周側に突出した内凸部24bを有する。内凸部24bは、周方向においてハブ部材25の隣り合う外凸部25c間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。内凸部24bの周方向両側の面は、外凸部25cの周方向のテーパ面25dに対応したテーパ面24cとなっている。テーパ面24cは、ハブ部材25とサイドプレート23とが相対回転したときに、テーパ面25dとの相互作用によって、中間部材24全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面24cの角度(テーパ面24cと、テーパ面24cが内周円筒面と交差する点の接線との角度)は、12〜60°に設定される。12°より小さいと、中間部材24がハブ部材25のフランジ部25bの先端とサイドプレート23の摩擦面23bの間に噛み込まれて、ヒステリシストルクが過大になり、ヒステリシストルクを解除することが困難となる。一方、60°より大きいと、中間部材24をサイドプレート23の摩擦面23bに押し付ける力が不足し、ヒステリシストルクの発生が不足する。中間部材24を含むヒステリシス部3bの周辺では、摩擦対策のため、油(グリス含む)で潤っている。中間部材24の材料には、軽量樹脂を用い、周囲の油の比重に対し2倍以下の材料を用いることが好ましい。遠心力の影響が少なく、ヒステリシス特性の安定化が可能である。
ハブ部材25は、ヒステリシス部3b、及びダンパ部3aの構成部品であり、回転軸(図3の4)と連結されたヒステリシス部3bにおける出力側部材(第2プレート部材)である。ハブ部材25は、円筒部25aの外周の所定の部位から延在したフランジ部25bを有する。円筒部25aは、内周面に回転軸(図3の4)と連結するためのスプラインが形成されている。円筒部25aは、外周面の端部近傍に凹部が形成されており、当該凹部にシール31、32が取り付けられている。円筒部25aは、シール31、32を介してプレート15、16を相対回転可能に支持している。円筒部25aは、フランジ部25b近傍の外周面にてスラスト部材28、29を介してサイドプレート22、23を相対回転可能に支持している。フランジ部25bは、円筒部25a近傍の両面にて、スラスト部材28、29とスライド可能に圧接している。フランジ部25bは、中間部分にてコイルスプリング27、及びシート部材26を収容するための窓部25eを有し、当該窓部25eの周方向端面がシート部材26と接離可能に接している。フランジ部25bは、外周端面にて外周側に突出した複数の外凸部25cを有する。外凸部25cは、周方向において隣り合う中間部材24の内凸部24b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ角)を介して配されている。外凸部25cの周方向両側の面は、内凸部24bの周方向のテーパ面24cに対応したテーパ面25dとなっている。外凸部25c及びテーパ面25dは、切り欠きによって形成されている。テーパ面25dは、ハブ部材25とサイドプレート23とが相対回転したときに、テーパ面24cとの相互作用によって、中間部材24全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面25dの角度(テーパ面25dと、テーパ面24cが外周円筒面と交差する点の接線との角度)は、テーパ面24cの角度と同様に12〜60°に設定される。
シート部材26は、サイドプレート22、23及びフランジ部25bに形成された窓部22a、23a、25eに収容され、当該窓部22a、23a、25eとコイルスプリング27の端部との間に配される。
コイルスプリング27は、サイドプレート22、23及びフランジ部25bに形成された窓部22a、23a、25eに収容され、両端に配設されたシート部材26と接している。コイルスプリング27は、サイドプレート22、23とハブ部材25とが相対回転したときに収縮し、サイドプレート22、23とハブ部材25の回転差によるショックを吸収する。
スラスト部材28は、サイドプレート22の内周端部にて、サイドプレート22をハブ部材25に相対回転可能に支持させるための部材である。スラスト部材28は、軸方向においてサイドプレート22とフランジ部25bの間にも配され、サイドプレート22及びフランジ部25bと摺動可能に接している。スラスト部材28は、軸方向においてプレート15とフランジ部25bの間の一部にも配され、プレート15及びフランジ部25bと摺動可能に接している。
スラスト部材29は、サイドプレート23の内周端部にて、サイドプレート23をハブ部材25に相対回転可能に支持させるための部材である。スラスト部材29は、軸方向において皿ばね30とフランジ部25bの間にも配され、皿ばね30によってフランジ部25b側に付勢されており、フランジ部25bと摺動可能に接している。
皿ばね30は、スラスト部材29とサイドプレート23の間に配され、スラスト部材29をフランジ部25b側に付勢する皿状のばねである。
シール31は、ハブ部材25の円筒部25aとプレート15の間の隙間を封止するリング状の部材である。シール31は、プレート15、16間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。
シール32は、ハブ部材25の円筒部25aとプレート16の間の隙間を封止するリング状の部材である。シール31は、プレート15、16間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。
次に、本発明の実施例1に係るダンパ装置のヒステリシス部の動作について図面を用いて説明する。図4は、本発明の実施例1に係るダンパ装置のヒステリシス部の動作を説明するための模式図であり、(A)サイドプレートとハブ部材に捩れが生じていない場合の図、(B)サイドプレートとハブ部材に捩れが生じた場合の図である。
図4(A)を参照すると、サイドプレート23とハブ部材25に捩れが生じていない場合、ダンパ装置(図1の3)が回転している限り、遠心力により中間部材24がサイドプレート23の摩擦面23bに接した状態になる。
図4(B)を参照すると、サイドプレート23とハブ部材25に捩れが生じた場合、遠心力により中間部材24がサイドプレート23の摩擦面23bに接した状態のまま、中間部材24のテーパ面24cとハブ部材25のテーパ面25dとが接し、捩り角、速度が大きくなるとハブ部材25のテーパ面25dが中間部材24を外周側に押し付ける力が大きくなることによって、サイドプレート23の摩擦面23bと中間部材24の摩擦面24aの間の摩擦抵抗力が大きくなり、ヒステリシストルクが大きくなる。捩れが解消すると、図4(A)と同様な状態になる。
なお、テーパ面24c、25dは、力の方向を変える働きを持つものであり、図4のように平坦面に限らず、曲面形状をベースとした概ねテーパ状となっていてもよい(図5参照)。
実施例1によれば、エンジン始動時、共振時など、回転軸(図1の2、4)間の捩り速度が速く、回転軸2、4間の捩れ角が大きい時のみヒステリシス部3bで発生するヒステリシストルクが大きくなり、通常の走行時など捩り速度が遅く捩れ角が小さいときにはヒステリシストルクが発生せず、異音抑制効果が大きく、特に、大型のものに振動抑制効果がある。また、中間部材24の径方向、周方向、軸方向にクリアランスを持つことで、摺動抵抗の安定性を向上させることができる。また、遠心力により中間部材24が外周のサイドプレート23の摩擦面23bに接しており、捩れが生じて必要なときにヒステリシストルクを発生させることができる。また、サイドプレート23の摩擦面23bをプレス成形で形成することにより、低コスト化、径方向のスペースの縮小化が可能である。また、ヒステリシス部3bをトーションコイル部3aの外周側に配設することで、湿式において油が行き渡り易く、摩耗性、性能の安定性がよい。
本発明の実施例2に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図6は、本発明の実施例2に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した部分断面図である。
実施例2に係るダンパ装置は、ヒステリシス部3bにおいて、サイドプレート23とハブ部材25に捩れ角に応じて、ヒステリシストルクを段階的に大きくなるような構成にしたものである。例えば、図6のように、ハブ部材25の第1外凸部25c1と第2外凸部25c2の間の凹部に配された中間部材24Aの内凸部24bの周方向のクリアランスを小さくし、ハブ部材25の第2外凸部25c2と第3外凸部25c3の間の凹部に配された中間部材24Bの内凸部24bの周方向のクリアランスを大きくする。その他の構成は、実施例1と同様である。
ここで、中間部材24Aの内凸部24bの周方向のクリアランスについて、サイドプレート23とハブ部材25の回転中心を中心とする所定の円とテーパ面24cとが交わる第1の交点と回転中心とを結んでできる第1の線と、所定の円とテーパ面25dとが交わる第2の交点と回転中心とを結んでできる第2の線と、がなす角の角度(ガタ角)は、α+βとなる。同様に、中間部材24Bの内凸部24bの周方向のクリアランスについて、サイドプレート23とハブ部材25の回転中心を中心とする所定の円とテーパ面24cとが交わる第1の交点と回転中心とを結んでできる第1の線と、所定の円とテーパ面25dとが交わる第2の交点と回転中心とを結んでできる第2の線と、がなす角の角度(ガタ角)は、γ+εとなる。中間部材24Aに係るガタ角(α+β)は、中間部材24Bに係るガタ角(γ+ε)と異なるように設定される。
なお、クリアランスの幅の種類は、2種類に限らず、3種類以上とすることができる。また、クリアランスの幅を複数種類にする手段として、(1)中間部材24A、24Bの内凸部24bを共通にしつつ、ハブ部材25における第1外凸部25c1と第2外凸部25c2の間隔と、第2外凸部25c2と第3外凸部25c3の間隔とを異なる間隔にする手段、(2)ハブ部材25における第1外凸部25c1と第2外凸部25c2の間隔と、第2外凸部25c2と第3外凸部25c3の間隔とを共通にしつつ、中間部材24Aの内凸部24bの周方向の幅と、中間部材24Bの内凸部24bの周方向の幅とを異なる幅にする手段がある。また、隣り合う中間部材24A、24Bは、離間して円周上に配置される。
動作として、サイドプレート23とハブ部材25に小さな捩れが生じた場合、中間部材24Aの摩擦面24aとサイドプレート23の摩擦面23bとが摩擦係合し、中間部材24Bの摩擦面24aとサイドプレート23の摩擦面23bとが摩擦係合しないで、小さなヒステリシストルクが発生する。
サイドプレート23とハブ部材25に大きな捩れが生じた場合、中間部材24A、24Bの各摩擦面24aとサイドプレート23の摩擦面23bとが摩擦係合して、大きなヒステリシストルクが発生する。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、中間部材24A、24Bのクリアランスの種類を複数にすることで、テーパ面24c、25d同士の当たり時の衝撃が分散され、ダンパ装置が自ら発生する音を回避することができる。
本発明の実施例3に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図7は、本発明の実施例3に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した部分断面図である。
実施例3に係るダンパ装置では、ヒステリシス部3bにおいて、中間部材34は、ハブ部材25の外凸部25cを跨ぐような形状に形成されている。その他の構成は、実施例1、実施例2と同様である。
中間部材34は、隣り合う中間部材34と、ハブ部材25の外凸部25c間の凹部の広い領域にて離間して円周上に配置されている。中間部材34は、径方向においてハブ部材25のフランジ部25bの先端とサイドプレート23の摩擦面23bの間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材34は、外周面がサイドプレート23の摩擦面23bに沿って円筒状の摩擦面34aとなっている。摩擦面34aは、ハブ部材25とサイドプレート23とが相対回転したときに、中間部材34がサイドプレート23の摩擦面23bに押し付けられて摩擦面23bと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。中間部材34は、内周面の両端近傍に内周側に突出した内凸部34b1、34b2を有する。内凸部34b1、34b2は、周方向においてハブ部材25の外凸部25cの周方向の面に所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。内凸部34b1、34b2は、互いに向かい合う周方向の面が、外凸部25cの周方向のテーパ面25dに対応したテーパ面34c1、34c2となっている。テーパ面34c1、34c2の一方は、ハブ部材25とサイドプレート23とが相対回転したときに、テーパ面25dとの相互作用によって、中間部材34全体を外周側に押し付けるように作用する。中間部材34のその他の構成は、実施例1の中間部材(図2の24)と同様である。
実施例3によれば、実施例1と同様な効果を奏する。
本発明の実施例4に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図8は、本発明の実施例4に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した部分断面図である。
実施例4に係るダンパ装置では、ヒステリシス部3bにおいて、中間部材36が全体として連れ添って動き、全テーパ面が連動するように構成したものである。その他の構成は、実施例1と同様である。
中間部材36は、円環状の部材である。中間部材36は、径方向においてハブ部材25のフランジ部25bの先端とサイドプレート23の摩擦面23bの間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材36は、軸方向においてサイドプレート(図1の22、23)の間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材36は、外周面がサイドプレート23の摩擦面23bに沿って円筒状の摩擦面36aとなっている。摩擦面36aは、ハブ部材25とサイドプレート23とが相対回転したときに、中間部材36がサイドプレート23の摩擦面23bに押し付けられて摩擦面23bと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。中間部材36は、内周面の所定の位置に内周側に突出した複数の内凸部36bを有する。内凸部36bは、周方向においてハブ部材25の隣り合う外凸部25c間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。内凸部36bの周方向両側の面は、外凸部25cの周方向のテーパ面25dに対応したテーパ面36cとなっている。テーパ面36cは、ハブ部材25とサイドプレート23とが相対回転したときに、テーパ面25dとの相互作用によって、中間部材36全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面36cの角度(テーパ面36cと、テーパ面36cが内周円筒面と交差する点の接線との角度)は、実施例1と同様に、12〜60°に設定される。中間部材36を含むヒステリシス部3bの周辺では、摩擦対策のため、油(グリス含む)で潤っている。中間部材36の材料には、軽量樹脂を用い、周囲の油の比重に対し2倍以下の材料を用いることが好ましい。中間部材36は、内凸部36b間の凹部での径方向の厚さBが、内凸部36bでの径方向の厚さAに対して半分であることが好ましい。中間部材36は、内凸部36bの背面(外周側の面)に、剛性低減のための凹部36dが形成されている。中間部材36は、径方向に撓みが必要であるところ、凹部に36dより撓みを発生させることができる。
なお、中間部材36は、図8において一体に構成した例を示しているが、複数のピースを円周方向の面で接するように組み合わせて環状に構成してもよい。こうすることによっても、全体的にテーパ面を連動させることができる。
実施例4によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、各テ―パ面36cが連動するので、各部材間の芯ズレを防止することができる。また、遠心力による中間部材36の引き摺りがなくなる。さらに、中間部材36を一体に構成することで、部品点数が少なく組み立てが容易になる。
本発明の実施例5に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図9は、本発明の実施例5に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した(A)部分断面図、(B)X−X´間における周方向の部分断面図である。
実施例5に係るダンパ装置では、ヒステリシス部3bにおいて、ハブ部材38のフランジ部38aの先端部にて、外凸部38b及びテーパ面38cをプレス成形で形成したものである。その他の構成は、実施例1と同様である。
実施例5によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、ハブ部材38を低コストで製造することができ、径方向のスペースを縮小させることができる。
本発明の実施例6に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図10は、本発明の実施例6に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した(A)部分断面図、(B)X−X´間における周方向の部分断面図である。図11は、本発明の実施例6に係るダンパ装置における中間部材の構成を説明するための側面図である。
実施例1〜5では中間部材(図2の24、図6の24A、24B、図7の34、図8の36、図9の24)の内周側にテ―パ面(図2の24c、図6の24c、図7の34c1、34c2、図8の36c、図9の24c)を設け、かつ、外周面を摩擦面(図2の24a、図6の24a、図7の34a、図8の36a、図9の24a)としているが、実施例6では、中間部材41の外周側にテ―パ面41cを設け、かつ、内周面を摩擦面41aとし、中間部材41の形状にあわせてサイドプレート40及びハブ部材42を形成したものである。その他の構成は、実施例1と同様である。
サイドプレート40は、段差を有し、段差部分にて内周側に突出した複数の内凸部40aを有する。内凸部40aは、周方向において隣り合う中間部材41の外凸部41b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ角)を介して配されている。内凸部40aの周方向両側の面は、外凸部41bの周方向のテーパ面41cに対応したテーパ面40bとなっている。内凸部40a及びテーパ面40bは、プレス成形によって形成されている。テーパ面40bは、ハブ部材42とサイドプレート40とが相対回転したときに、テーパ面41cとの相互作用によって、中間部材41全体を内周側に押し付けるように作用する。テーパ面40bの角度(テーパ面40bと、テーパ面40bが内周円筒面と交差する点の接線との角度)は、テーパ面41cの角度と同様に12〜60°に設定される。サイドプレート40のその他の部分の構成は、実施例1のサイドプレート(図1の23)と同様である。
中間部材41は、ヒステリシス部3bの構成部品であり、弧状の部材である。中間部材41は、隣り合う中間部材41と、サイドプレート40の内凸部40aとハブ部材42の摩擦面42bの間の狭い領域にて離間して円周上に配置されている。中間部材41は、径方向においてサイドプレート40の段差部分の内周面とハブ部材42の摩擦面42bとの間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材41は、軸方向においてサイドプレート22、40の間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材41は、内周面がハブ部材42の摩擦面42bに沿って円筒状の摩擦面41aとなっている。摩擦面41aは、ハブ部材42とサイドプレート40とが相対回転したときに、中間部材41がハブ部材42の摩擦面42bに押し付けられて摩擦面42bと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。中間部材41は、外周面の中間に外周側に突出した外凸部41bを有する。外凸部41bは、周方向においてサイドプレート40の隣り合う内凸部40a間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。外凸部41bの周方向両側の面は、内凸部40aの周方向のテーパ面40bに対応したテーパ面41cとなっている。テーパ面41cは、ハブ部材42とサイドプレート40とが相対回転したときに、テーパ面40bとの相互作用によって、中間部材41全体を内周側に押し付けるように作用する。テーパ面41cの角度(テーパ面41cと、テーパ面41cが外周円筒面と交差する点の接線との角度)は、12〜60°に設定される(図11参照)。12°より小さいと、中間部材41がサイドプレート40の段差部分とハブ部材42の摩擦面42bの間に噛み込まれて、ヒステリシストルクが過大になり、ヒステリシストルクを解除することが困難となる。一方、60°より大きいと、中間部材41をハブ部材42の摩擦面42bに押し付ける力が不足し、ヒステリシストルクの発生が不足する。中間部材41を含むヒステリシス部3bの周辺では、摩擦対策のため、油(グリス含む)で潤っている。中間部材41の材料には、軽量樹脂を用い、周囲の油の比重に対し2倍以下の材料を用いることが好ましい。遠心力の影響が少なく、ヒステリシス特性の安定化が可能である。
ハブ部材42は、フランジ部42aの外周端部の摩擦面42bがプレス成形により形成することができる。摩擦面42bは、円筒状となっており、ハブ部材42とサイドプレート40とが相対回転したときに、中間部材41が押し付けられて中間部材41の摩擦面41aと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。ハブ部材42のその他の部分の構成は実施例1のハブ部材(図1の25)と同様である。
なお、中間部材41は、図10においてはピースを離間させて円周状に配置されているが、実施例4(図8参照)のように一体構成としてもよい。
実施例6によれば、遠心力の影響を受けにくく、ヒステリシストルクの発生を狙い通りに安定化させることができる。また、ヒステリシストルクが必要な低回転では大きく、ヒステリシストルクが不要な高回転では小さくすることができる。
本発明の実施例7に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図12は、本発明の実施例7に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した(A)部分断面図、(B)X−X´間における周方向の部分断面図である。図13は、本発明の実施例7に係るダンパ装置における中間部材の構成を説明するための側面図である。
実施例7に係るダンパ装置では、ヒステリシス部3bにおいて、中間部材44は、サイドプレート40の内凸部40aを跨ぐような形状に形成されている。その他の構成は、実施例6と同様である。
中間部材44は、隣り合う中間部材44と、サイドプレート40の内凸部40a間の凹部の広い領域にて離間して円周上に配置されている。中間部材44は、径方向においてサイドプレート40の内凸部40aとハブ部材42の摩擦面42bの間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材44は、内周面がハブ部材42の摩擦面42bに沿って円筒状の摩擦面44aとなっている。摩擦面44aは、ハブ部材42とサイドプレート40とが相対回転したときに、中間部材44がハブ部材42の摩擦面42bに押し付けられて摩擦面42bと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。中間部材44は、外周面の両端近傍に外周側に突出した外凸部44b1、44b2を有する。外凸部44b1、44b2は、周方向においてサイドプレート40の内凸部40aの周方向の面に所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。外凸部44b1、44b2は、互いに向かい合う周方向の面が、内凸部40aの周方向のテーパ面40bに対応したテーパ面44cとなっている。テーパ面44cは、ハブ部材42とサイドプレート40とが相対回転したときに、対向するテーパ面40bとの相互作用によって、中間部材44全体を内周側に押し付けるように作用する。テーパ面44cの角度(テーパ面44cと、テーパ面44cが外周円筒面と交差する点の接線との角度)は、実施例6と同様に、12〜60°に設定される(図13参照)。中間部材44のその他の構成は、実施例6の中間部材(図10の42)と同様である。
実施例7によれば、実施例6と同様な効果を奏する。
本発明の実施例8に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図14は、本発明の実施例8に係るダンパ装置の構成を模式的に示した軸方向の部分断面図である。図15は、本発明の実施例8に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した図14のX−X´間における周方向の部分断面図である。
実施例6、7に係るダンパ装置ではヒステリシス部(図10、図12の3b)がダンパ部(図1の3aに相当)の外周側に配された構成を想定しているが、実施例8に係るダンパ装置では、ヒステリシス部3bがダンパ部3aの内周側に配された構成となっている。図14において省略している部分の構成は、実施例1(図1参照)と同様である。
ダンパ装置は、プレート46、47と、サイドプレート48と、サイドプレート49と、中間部材50、51と、ハブ部材52と、スラスト部材53、54と、皿ばね55と、シール31、32と、を有する。
プレート46は、環状の部材であり、ハブ部材52の円筒部52aの外周近傍まで延在しており、内周端部にてシール31と圧接しており、プレート46、47間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。プレート46のその他の部分の構成は、実施例1のプレート(図1の15)と同様である。
プレート47は、環状の部材であり、ハブ部材52の円筒部52aの外周近傍まで延在しており、内周端部にてシール32と圧接しており、プレート46、47間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。プレート47のその他の部分の構成は、実施例1のプレート(図1の16)と同様である。
サイドプレート48は、環状の部材である。サイドプレート48は、内周側部分にてフランジ部52b側に曲がっており、曲がった先端側の部分にて外周側に突出した複数の外凸部48bを有する。外凸部48bは、周方向において隣り合う中間部材50の内凸部50b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ角)を介して配されている。外凸部48bの周方向両側の面は、内凸部50bの周方向のテーパ面50cに対応したテーパ面48cとなっている。外凸部48b及びテーパ面48cは、プレス成形によって形成されている。テーパ面48cは、ハブ部材52とサイドプレート48とが相対回転したときに、テーパ面50cとの相互作用によって、中間部材50全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面48cの角度(テーパ面48cと、テーパ面48cが外周円筒面と交差する点の接線との角度)は、テーパ面50cの角度と同様に12〜60°に設定される。サイドプレート48は、中間部分にてコイルスプリング27、及びシート部材26を収容するための窓部48aを有し、当該窓部48aの周方向端面がシート部材26と接離可能に接している。サイドプレート48のその他の部分の構成は、実施例1のサイドプレート(図1の22)と同様である。
サイドプレート49は、環状の部材である。サイドプレート49は、内周側部分にてフランジ部52b側に曲がっており、曲がった先端側の部分にて外周側に突出した複数の外凸部49bを有する。外凸部49bは、周方向において隣り合う中間部材51の内凸部51b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ角)を介して配されている。外凸部49bの周方向両側の面は、内凸部51bの周方向のテーパ面51cに対応したテーパ面49cとなっている。外凸部49b及びテーパ面49cは、プレス成形によって形成されている。テーパ面49cは、ハブ部材52とサイドプレート49とが相対回転したときに、テーパ面51cとの相互作用によって、中間部材51全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面49cの角度(テーパ面49cと、テーパ面49cが外周円筒面と交差する点の接線との角度)は、テーパ面51cの角度と同様に12〜60°に設定される。サイドプレート49は、中間部分にてコイルスプリング27、及びシート部材26を収容するための窓部49aを有し、当該窓部49aの周方向端面がシート部材26と接離可能に接している。サイドプレート49のその他の部分の構成は、実施例1のサイドプレート(図1の23)と同様である。
中間部材50は、ヒステリシス部3bの構成部品であり、弧状の部材である。中間部材50は、隣り合う中間部材50と、サイドプレート48の外凸部48bとハブ部材52の摩擦面52dの間の狭い領域にて離間して円周上に配置されている。中間部材50は、径方向においてサイドプレート48の内周側部分にて曲がった先端側の部分の外周面とハブ部材52の摩擦面52dとの間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材50は、軸方向においてフランジ部52bとサイドプレート48の間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材50は、外周面がハブ部材52の摩擦面52dに沿った摩擦面50aとなっている。摩擦面50aは、ハブ部材52とサイドプレート48とが相対回転したときに、中間部材50がハブ部材52の摩擦面52dに押し付けられて摩擦面52dと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。中間部材50は、内周面の中間に内周側に突出した内凸部50bを有する。内凸部50bは、周方向においてサイドプレート48の隣り合う外凸部48b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。内凸部50bの周方向両側の面は、外凸部48bの周方向のテーパ面48cに対応したテーパ面50cとなっている。テーパ面50cは、ハブ部材52とサイドプレート48とが相対回転したときに、テーパ面48cとの相互作用によって、中間部材50全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面50cの角度(テーパ面50cと、テーパ面50cが内周円筒面と交差する点の接線との角度)は、実施例1と同様に、12〜60°に設定される。中間部材50を含むヒステリシス部3bの周辺では、摩擦対策のため、油(グリス含む)で潤っている。中間部材50の材料には、軽量樹脂を用い、周囲の油の比重に対し2倍以下の材料を用いることが好ましい。遠心力の影響が少なく、ヒステリシス特性の安定化が可能である。
中間部材51は、ヒステリシス部3bの構成部品であり、弧状の部材である。中間部材51は、隣り合う中間部材51と、サイドプレート49の外凸部49bとハブ部材52の摩擦面52dの間の狭い領域にて離間して円周上に配置されている。中間部材51は、径方向においてサイドプレート49の内周側部分にて曲がった先端側の部分の外周面とハブ部材52の摩擦面52dとの間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材51は、軸方向においてフランジ部52bとサイドプレート49の間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。中間部材51は、外周面がハブ部材52の摩擦面52dに沿った摩擦面51aとなっている。摩擦面51aは、ハブ部材52とサイドプレート49とが相対回転したときに、中間部材51がハブ部材52の摩擦面52dに押し付けられて摩擦面52dと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。中間部材51は、内周面の中間に内周側に突出した内凸部51bを有する。内凸部51bは、周方向においてサイドプレート49の隣り合う外凸部49b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。内凸部51bの周方向両側の面は、外凸部49bの周方向のテーパ面49cに対応したテーパ面51cとなっている。テーパ面51cは、ハブ部材52とサイドプレート49とが相対回転したときに、テーパ面49cとの相互作用によって、中間部材51全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面51cの角度(テーパ面51cと、テーパ面51cが内周円筒面と交差する点の接線との角度)は、実施例1と同様に、12〜60°に設定される。中間部材51を含むヒステリシス部3bの周辺では、摩擦対策のため、油(グリス含む)で潤っている。中間部材51の材料には、軽量樹脂を用い、周囲の油の比重に対し2倍以下の材料を用いることが好ましい。遠心力の影響が少なく、ヒステリシス特性の安定化が可能である。
ハブ部材52は、ヒステリシス部3b、及びダンパ部3aの構成部品であり、回転軸(図3の4)と連結されたヒステリシス部3bにおける出力側部材である。ハブ部材52は、円筒部52aの外周の所定の部位から延在したフランジ部52bを有する。円筒部52aは、内周面に回転軸(図3の4)と連結するためのスプラインが形成されている。円筒部52aは、外周面の端部近傍に凹部が形成されており、当該凹部にシール31、32が取り付けられている。円筒部52aは、シール31、32を介してプレート46、47を相対回転可能に支持している。フランジ部52bは、円筒部52a近傍の両面にて、スラスト部材53、54とスライド可能に圧接している。フランジ部52bは、外周近傍にてコイルスプリング27、及びシート部材26を収容するための窓部52eを有し、当該窓部52eの周方向端面がシート部材26と接離可能に接している。フランジ部52bは、窓部52eよりも内周側の部分にて軸方向に突出した円筒状の突起部52c1、52c2を有する。突起部52c1は、サイドプレート48側に突出しており、その内周面が、中間部材50の摩擦面50aに対する摩擦面52dとなる。突起部52c2は、サイドプレート49側に突出しており、その内周面が、中間部材51の摩擦面51aに対する摩擦面52dとなる。
スラスト部材53は、サイドプレート48の内周側であって、軸方向においてプレート46とフランジ部52bの間に配され、プレート46及びフランジ部52bと摺動可能に接している。
スラスト部材54は、サイドプレート49の内周側であって、軸方向においてプレート47と皿ばね55の間に配され、皿ばね55によってフランジ部52b側に付勢されており、フランジ部52bと摺動可能に接している。
皿ばね55は、スラスト部材54とプレート47の間に配され、スラスト部材54をフランジ部52b側に付勢する皿状のばねである。
シール31は、ハブ部材52の円筒部52aとプレート46の間の隙間を封止するリング状の部材である。シール31は、プレート46、47間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。
シール32は、ハブ部材52の円筒部52aとプレート47の間の隙間を封止するリング状の部材である。シール32は、プレート46、47間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。
実施例8によれば、実施例1と同様な効果を奏するとともに、ヒステリシス部3bをダンパ部3aの内周側に配設することで、装置の小型化を図ることができる。また、中間部材50、51の遠心力の影響を小さくすることができる。
本発明の実施例9に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図16は、本発明の実施例9に係るダンパ装置の構成を模式的に示した軸方向の部分断面図である。図17は、本発明の実施例9に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した図16のX−X´間における周方向の部分断面図である。
実施例9に係るダンパ装置では、実施例8に係るダンパ装置と同様に、ヒステリシス部3bがダンパ部3aの内周側に配された構成となっているが、ハブ部材64の突起部64cとサイドプレート60の内周先端部の間に第1中間部材62が配されているだけでなく、ハブ部材64の円筒部64aとサイドプレート60の内周先端部の間に第2中間部材63が配されている。
ダンパ装置は、プレート57、58と、サイドプレート59と、サイドプレート60と、第1中間部材62と、第2中間部材63と、ハブ部材64と、スラスト部材65と、プレッシャプレート66と、皿ばね67と、シール31、32と、を有する。
プレート57は、環状の部材であり、ハブ部材64の円筒部64aの外周近傍まで延在しており、内周端部にてシール31と圧接しており、プレート57、58間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。プレート57のその他の部分の構成は、実施例1のプレート(図1の15)と同様である。
プレート58は、環状の部材であり、ハブ部材64の円筒部64aの外周まで延在しており、内周端部にてシール32と圧接しており、プレート57、58間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。プレート58のその他の部分の構成は、実施例1のプレート(図1の16)と同様である。
サイドプレート59は、環状の部材である。サイドプレート59は、内周端部にてスラスト部材65を介してハブ部材25に相対回転可能に支持されている。サイドプレート59は、中間部分にてコイルスプリング27、及びシート部材26を収容するための窓部59aを有し、当該窓部59aの周方向端面がシート部材26と接離可能に接している。サイドプレート59のその他の部分の構成は、実施例1のサイドプレート(図1の22)と同様である。
サイドプレート60は、環状の部材である。サイドプレート60は、内周側部分にてフランジ部64b側に曲がっており、曲がった先端側の部分にて、外周側に突出した複数の外凸部60bと、内周側に突出した複数の内凸部60dと、を有する。外凸部60bは、周方向において隣り合う第1中間部材62の内凸部62b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ角)を介して配されている。外凸部60bの周方向両側の面は、内凸部62bの周方向のテーパ面62cに対応したテーパ面60cとなっている。内凸部60dは、周方向において隣り合う第2中間部材63の外凸部63b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ角)を介して配されている。内凸部60dの周方向両側の面は、外凸部63bの周方向のテーパ面63cに対応したテーパ面60eとなっている。外凸部60b、テーパ面60c、内凸部60d、及びテーパ面60eは、プレス成形によって形成されている。テーパ面60cは、ハブ部材64とサイドプレート60とが相対回転したときに、テーパ面62cとの相互作用によって、第1中間部材62全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面60cの角度(テーパ面60cと、テーパ面60cが外周円筒面と交差する点の接線との角度)は、テーパ面62cの角度と同様に12〜60°に設定される。テーパ面60eは、ハブ部材64とサイドプレート60とが相対回転したときに、テーパ面63cとの相互作用によって、第2中間部材63全体を内周側に押し付けるように作用する。テーパ面60eの角度(テーパ面60eと、テーパ面60eが内周円筒面と交差する点の接線との角度)は、テーパ面62cの角度と同様に12〜60°に設定される。サイドプレート60は、中間部分にてコイルスプリング27、及びシート部材26を収容するための窓部60aを有し、当該窓部60aの周方向端面がシート部材26と接離可能に接している。サイドプレート60のその他の部分の構成は、実施例1のサイドプレート(図1の23)と同様である。
第1中間部材62は、ヒステリシス部3bの構成部品であり、弧状の部材である。第1中間部材62は、隣り合う第1中間部材62と、サイドプレート60の外凸部60bとハブ部材64の摩擦面64d1の間の狭い領域にて離間して円周上に配置されている。第1中間部材62は、径方向においてサイドプレート60の内周側部分にて曲がった先端側の部分の外周面とハブ部材64の摩擦面64d1との間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。第1中間部材62は、軸方向においてフランジ部64bとサイドプレート60の間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。第1中間部材62は、外周面がハブ部材64の摩擦面64d1に沿った摩擦面62aとなっている。摩擦面62aは、ハブ部材64とサイドプレート60とが相対回転したときに、第1中間部材62がハブ部材64の摩擦面64d1に押し付けられて摩擦面64d1と摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。第1中間部材62は、内周面の中間に内周側に突出した内凸部62bを有する。内凸部62bは、周方向においてサイドプレート60の隣り合う外凸部60b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。内凸部62bの周方向両側の面は、外凸部60bの周方向のテーパ面60cに対応したテーパ面62cとなっている。テーパ面62cは、ハブ部材64とサイドプレート60とが相対回転したときに、テーパ面60cとの相互作用によって、第1中間部材62全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面62cの角度(テーパ面62cと、テーパ面62cが内周円筒面と交差する点の接線との角度)は、実施例1と同様に、12〜60°に設定される。第1中間部材62を含むヒステリシス部3bの周辺では、摩擦対策のため、油(グリス含む)で潤っている。第1中間部材62の材料には、軽量樹脂を用い、周囲の油の比重に対し2倍以下の材料を用いることが好ましい。遠心力の影響が少なく、ヒステリシス特性の安定化が可能である。
第2中間部材63は、ヒステリシス部3bの構成部品であり、弧状の部材である。第2中間部材63は、隣り合う第2中間部材63と、サイドプレート60の内凸部60dとハブ部材64の摩擦面64d2の間の狭い領域にて離間して円周上に配置されている。第2中間部材63は、径方向においてサイドプレート60の内周側部分にて曲がった先端側の部分の内周面とハブ部材64の摩擦面64d2との間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。第2中間部材63は、軸方向においてフランジ部64bとプレート58の間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。第2中間部材63は、内周面がハブ部材64の摩擦面64d2に沿った摩擦面63aとなっている。摩擦面63aは、ハブ部材64とサイドプレート60とが相対回転したときに、第2中間部材63がハブ部材64の摩擦面64d2に押し付けられて摩擦面64d2と摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。第2中間部材63は、外周面の中間に外周側に突出した外凸部63bを有する。外凸部63bは、周方向においてサイドプレート60の隣り合う内凸部60d間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。外凸部63bの周方向両側の面は、内凸部60dの周方向のテーパ面60eに対応したテーパ面63cとなっている。テーパ面63cは、ハブ部材64とサイドプレート60とが相対回転したときに、テーパ面60eとの相互作用によって、第2中間部材63全体を内周側に押し付けるように作用する。テーパ面63cの角度(テーパ面63cと、テーパ面63cが外周円筒面と交差する点の接線との角度)は、実施例6と同様に、12〜60°に設定される。第2中間部材63を含むヒステリシス部3bの周辺では、摩擦対策のため、油(グリス含む)で潤っている。第2中間部材63の材料には、軽量樹脂を用い、周囲の油の比重に対し2倍以下の材料を用いることが好ましい。遠心力の影響が少なく、ヒステリシス特性の安定化が可能である。
ハブ部材64は、ヒステリシス部3b、及びダンパ部3aの構成部品であり、回転軸(図3の4)と連結されたヒステリシス部3bにおける出力側部材である。ハブ部材64は、円筒部64aの外周の所定の部位から延在したフランジ部64bを有する。円筒部64aは、内周面に回転軸(図3の4)と連結するためのスプラインが形成されている。円筒部64aは、外周面の端部近傍に凹部が形成されており、当該凹部にシール31、32が取り付けられている。円筒部64aは、シール31、32を介してプレート57、58を相対回転可能に支持している。フランジ部64bは、円筒部64a近傍のサイドプレート59側の面にて、スラスト部材65とスライド可能に圧接している。フランジ部64bは、外周近傍にてコイルスプリング27、及びシート部材26を収容するための窓部64eを有し、当該窓部64eの周方向端面がシート部材26と接離可能に接している。フランジ部64bは、窓部64eよりも内周側の部分にてサイドプレート60側に突出した円筒状の突起部64cを有する。突起部64cの内周面は、第1中間部材62の摩擦面62aに対する摩擦面64d1となる。円筒部64の外周面は、第2中間部材63の摩擦面63aに対する摩擦面64d2となる。
スラスト部材65は、サイドプレート59の内周端部にて、サイドプレート59をハブ部材64に相対回転可能に支持させるための部材である。スラスト部材65は、軸方向においてサイドプレート59とフランジ部64bの間にも配され、サイドプレート59及びフランジ部64bと摺動可能に接している。
プレッシャプレート66は、皿ばね67とハブ部材64の突起部64cの先端との間に配されている。プレッシャプレート66は、サイドプレート60に相対回転不能かつ軸方向移動可能に支持されている。プレッシャプレート66は、皿ばね67によってハブ部材64の突起部64cの先端側に付勢されており、ハブ部材64の突起部64cの先端とスライド可能に圧接している。
皿ばね67は、サイドプレート60とプレッシャプレート66の間に配され、プレッシャプレート66をハブ部材64の突起部64cの先端側に付勢する皿状のばねである。
シール31は、ハブ部材64の円筒部64aとプレート57の間の隙間を封止するリング状の部材である。シール31は、プレート57、58間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。
シール32は、ハブ部材64の円筒部64aとプレート58の間の隙間を封止するリング状の部材である。シール32は、プレート57、58間に収容された油(グリス含む)が漏れないように封止する。
なお、実施例9に係るダンパ装置におけるその他の部分の構成は、実施例1と同様である。
実施例9によれば、実施例8と同様な効果を奏するとともに、ヒステリシストルクを発生させたときに、第1中間部材62が外周側に押し付けられ、かつ、第2中間部材63を内周側に押し付けられて荷重バランスがとれ、さらに、ヒステリシストルクが2倍にすることができる。
本発明の実施例10に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図18は、本発明の実施例10に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した(A)部分断面図、(B)X−X´間における周方向の部分断面図である。
実施例10に係るダンパ装置では、実施例9に係るダンパ装置と同様に、ハブ部材73の第1突起部73bとサイドプレート70の内周先端部の間に第1中間部材71が配され、ハブ部材73の第2突起部73d(図17の円筒部64aに相当)とサイドプレート70の内周先端部の間に第2中間部材72が配されている。また、実施例10に係るダンパ装置では、ヒステリシス部3bにおいて、第1中間部材71の周方向のクリアランスと、第2中間部材72の周方向のクリアランスと、を異なる設定にして、サイドプレート70とハブ部材73に捩れ角に応じて、ヒステリシストルクを段階的に大きくなるような構成にしたものである。その他の構成は、実施例9と同様である。
サイドプレート70は、環状の部材である。サイドプレート70は、内周側部分にてフランジ部73a側に曲がっており、曲がった先端側の部分にて、外周側に突出した複数の外凸部70aと、内周側に突出した複数の内凸部70cと、を有する。外凸部70aは、周方向において隣り合う第1中間部材71の内凸部71b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ角)を介して配されている。外凸部70aの周方向両側の面は、内凸部71bの周方向のテーパ面71cに対応したテーパ面70bとなっている。内凸部70cは、周方向において隣り合う第2中間部材72の外凸部72b間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ角)を介して配されている。外凸部70aに係るクリアランスは、内凸部70cに係るクリアランスと異なる設定になっており、図18では内凸部70cに係るクリアランスよりも大きくなっている。内凸部70cの周方向両側の面は、外凸部72bの周方向のテーパ面72cに対応したテーパ面70dとなっている。外凸部70a、テーパ面70b、内凸部70c、及びテーパ面70dは、プレス成形によって形成されている。テーパ面70bは、ハブ部材73とサイドプレート70とが相対回転したときに、テーパ面71cとの相互作用によって、第1中間部材71全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面71cの角度(テーパ面71cと、テーパ面71cが外周円筒面と交差する点の接線との角度)は、テーパ面71cの角度と同様に12〜60°に設定される。テーパ面70dは、ハブ部材73とサイドプレート70とが相対回転したときに、テーパ面72cとの相互作用によって、第2中間部材72全体を内周側に押し付けるように作用する。テーパ面70dの角度(テーパ面70dと、テーパ面70dが内周円筒面と交差する点の接線との角度)は、テーパ面72cの角度と同様に12〜60°に設定される。サイドプレート70のその他の部分の構成は、実施例1のサイドプレート(図1の23)と同様である。
第1中間部材71は、ヒステリシス部3bの構成部品であり、弧状の部材である。第1中間部材71は、隣り合う第1中間部材71と、サイドプレート70の外凸部70aとハブ部材73の摩擦面73cの間の狭い領域にて離間して円周上に配置されている。第1中間部材73は、径方向においてサイドプレート70の内周側部分にて曲がった先端側の部分の外周面とハブ部材73の摩擦面73cとの間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。第1中間部材71は、軸方向においてフランジ部73aとサイドプレート70の間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。第1中間部材71は、外周面がハブ部材73の摩擦面73cに沿った摩擦面71aとなっている。摩擦面71aは、ハブ部材73とサイドプレート70とが相対回転したときに、第1中間部材71がハブ部材73の摩擦面73cに押し付けられて摩擦面73cと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。第1中間部材71は、内周面の中間に内周側に突出した内凸部71bを有する。内凸部71bは、周方向においてサイドプレート70の隣り合う外凸部70a間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。内凸部71bの周方向両側の面は、外凸部70aの周方向のテーパ面70bに対応したテーパ面71cとなっている。テーパ面71cは、ハブ部材73とサイドプレート70とが相対回転したときに、テーパ面70bとの相互作用によって、第1中間部材71全体を外周側に押し付けるように作用する。テーパ面71cの角度(テーパ面71cと、テーパ面71cが内周円筒面と交差する点の接線との角度)は、実施例1と同様に、12〜60°に設定される。第1中間部材71を含むヒステリシス部3bの周辺では、摩擦対策のため、油(グリス含む)で潤っている。第1中間部材71の材料には、軽量樹脂を用い、周囲の油の比重に対し2倍以下の材料を用いることが好ましい。遠心力の影響が少なく、ヒステリシス特性の安定化が可能である。
第2中間部材72は、ヒステリシス部3bの構成部品であり、弧状の部材である。第2中間部材72は、隣り合う第2中間部材72と、サイドプレート70の内凸部70cとハブ部材73の摩擦面70eの間の狭い領域にて離間して円周上に配置されている。第2中間部材72は、径方向においてサイドプレート70の内周側部分にて曲がった先端側の部分の内周面とハブ部材73の摩擦面73eとの間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。第2中間部材72は、軸方向においてフランジ部64bとプレート(図16の58に相当)の間にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。第2中間部材72は、内周面がハブ部材73の摩擦面73eに沿った摩擦面72aとなっている。摩擦面72aは、ハブ部材73とサイドプレート70とが相対回転したときに、第2中間部材72がハブ部材73の摩擦面73eに押し付けられて摩擦面73eと摩擦することでヒステリシストルクを発生させるための面である。第2中間部材72は、外周面の中間に外周側に突出した外凸部72bを有する。外凸部72bは、周方向においてサイドプレート70の隣り合う内凸部70c間の凹部にて所定のクリアランス(遊び、ガタ幅;0.3mm以上)を介して配されている。外凸部72bの周方向両側の面は、内凸部70cの周方向のテーパ面70dに対応したテーパ面72cとなっている。テーパ面72cは、ハブ部材73とサイドプレート70とが相対回転したときに、テーパ面70dとの相互作用によって、第2中間部材72全体を内周側に押し付けるように作用する。テーパ面72cの角度(テーパ面72cと、テーパ面72cが外周円筒面と交差する点の接線との角度)は、実施例6と同様に、12〜60°に設定される。第2中間部材72を含むヒステリシス部3bの周辺では、摩擦対策のため、油(グリス含む)で潤っている。第2中間部材72の材料には、軽量樹脂を用い、周囲の油の比重に対し2倍以下の材料を用いることが好ましい。遠心力の影響が少なく、ヒステリシス特性の安定化が可能である。
ハブ部材73は、フランジ部73aの所定の部分にてサイドプレート70側に突出した円筒状の突起部73b、73dを有する。突起部73bは、突起部73dよりも外周側に配設されている。突起部73bの内周面は、第1中間部材71の摩擦面71aに対する摩擦面73cとなる。突起部73dの外周面は、第2中間部材72の摩擦面72aに対する摩擦面73eとなる。ハブ部材73のその他の部分の構成は、実施例9のハブ部材と同様である。
ここで、第1中間部材71の内凸部71bの周方向のクリアランスについて、サイドプレート70とハブ部材73の回転中心を中心とする所定の円とテーパ面71cとが交わる第3の交点と回転中心とを結んでできる第3の線と、所定の円とテーパ面70bとが交わる第4の交点と回転中心とを結んでできる第4の線と、がなす角の角度(ガタ角)は、α+βとなる。同様に、第2中間部材72の外凸部72bの周方向のクリアランスについて、サイドプレート70とハブ部材73の回転中心を中心とする所定の円とテーパ面72cとが交わる第5の交点と回転中心とを結んでできる第5の線と、所定の円とテーパ面70dとが交わる第6の交点と回転中心とを結んでできる第6の線と、がなす角の角度(ガタ角)は、γ+εとなる。第1中間部材71に係るガタ角(α+β)は、第2中間部材72に係るガタ角(γ+ε)と異なるように設定される。
実施例10によれば、実施例9と同様に発生させることができるヒステリシストルクを2倍にすることができ、第1中間部材71、第2中間部材72のクリアランスの種類を複数にすることで、テーパ面71c、72d同士の当たり時の衝撃が分散され、ダンパ装置が自ら発生する音を回避することができる。
本発明の実施例11に係るダンパ装置について図面を用いて説明する。図19は、本発明の実施例11に係るダンパ装置における中間部材の構成を模式的に示した(A)摩擦面側の平面図、(B)Y−Y´間の断面図である。
実施例11に係るダンパ装置では、中間部材75の摩擦面75に溝75b(凹部)を設けたものである。溝75bは、油が通るように油路状となるように形成されている。その他の構成は、実施例1〜10と同様である。
実施例11によれば、中間部材75の摩擦面75aに溝75bを設けることで、中間部材75の摩耗粉を避けることができる。また、油がある場合、溝75bを油路状に形成することで、摩擦面75の潤滑性を確保することができ、中間部材75の放熱性を確保することができる。さらに、溝75bを設けることで、中間部材75の摩擦面75aでの摺動抵抗の安定性を向上させることができる。
本発明の実施例1に係るダンパ装置の構成を模式的に示した軸方向の部分断面図である。 本発明の実施例1に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した図1のX−X´間における周方向の部分断面図である。 本発明の実施例1に係るダンパ装置をエンジンとクラッチ装置の間に配設した構成を示した模式図である。 本発明の実施例1に係るダンパ装置のヒステリシス部の動作を説明するための模式図であり、(A)サイドプレートとハブ部材に捩れが生じていない場合の図、(B)サイドプレートとハブ部材に捩れが生じた場合の図である。 本発明の実施例1に係るダンパ装置のヒステリシス部の変形例の構成を模式的に示した部分断面図である。 本発明の実施例2に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した部分断面図である。 本発明の実施例3に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した部分断面図である。 本発明の実施例4に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した部分断面図である。 本発明の実施例5に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した(A)部分断面図、(B)X−X´間における周方向の部分断面図である。 本発明の実施例6に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した(A)部分断面図、(B)X−X´間における周方向の部分断面図である。 本発明の実施例6に係るダンパ装置における中間部材の構成を説明するための側面図である。 本発明の実施例7に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した(A)部分断面図、(B)X−X´間における周方向の部分断面図である。 本発明の実施例7に係るダンパ装置における中間部材の構成を説明するための側面図である。 本発明の実施例8に係るダンパ装置の構成を模式的に示した軸方向の部分断面図である。 本発明の実施例8に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した図14のX−X´間における周方向の部分断面図である。 本発明の実施例9に係るダンパ装置の構成を模式的に示した軸方向の部分断面図である。 本発明の実施例9に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した図16のX−X´間における周方向の部分断面図である。 本発明の実施例10に係るダンパ装置のヒステリシス部の構成を模式的に示した(A)部分断面図、(B)X−X´間における周方向の部分断面図である。 本発明の実施例11に係るダンパ装置における中間部材の構成を模式的に示した(A)摩擦面側の平面図、(B)Y−Y´間の断面図である。
符号の説明
1 エンジン
2 回転軸(第1回転軸)
3 ダンパ装置
3a ダンパ部
3b ヒステリシス部
4 回転軸(第2回転軸)
5 クラッチ装置
11 プレート
12 ボルト
13 円筒部材
14 ボルト
15、16 プレート
18 プレッシャプレート
19 皿ばね
20、21 摩擦材
22 サイドプレート
22a 窓部
23 サイドプレート(第1プレート部材)
23a 窓部
23b 摩擦面(第2の摩擦面)
24、24A、24B 中間部材(ピース)
24a 摩擦面(第1の摩擦面)
24b 内凸部(凸部)
24c テーパ面(第1のテーパ面、第1作用部)
24d 曲面
25 ハブ部材(第2プレート部材)
25a 円筒部
25b フランジ部
25c 外凸部
25c1 第1外凸部
25c2 第2外凸部
25c3 第3外凸部
25d テーパ面(第2のテーパ面、第2作用部)
25e 窓部
25f 曲面
26 シート部材
27 コイルスプリング
28、29 スラスト部材
30 皿ばね
31、32 シール
34 中間部材
34a 摩擦面(第1の摩擦面)
34b1、34b2 内凸部(凸部)
34c1、34c2 テーパ面(第1のテーパ面、第1作用部)
36 中間部材
36a 摩擦面(第1の摩擦面)
36b 内凸部(凸部)
36c テーパ面(第1のテーパ面、第1作用部)
36d 凹部
38 ハブ部材(第2プレート部材)
38a フランジ部
38b 外凸部
38c テーパ面(第2のテーパ面、第2作用部)
40 サイドプレート(第1プレート部材)
40a 内凸部
40b テーパ面(第2のテーパ面、第2作用部)
41 中間部材
41a 摩擦面(第1の摩擦面)
41b 外凸部(凸部)
41c テーパ面(第1のテーパ面、第1作用部)
42 ハブ部材(第2プレート部材)
42a フランジ部
42b 摩擦面(第2の摩擦面)
44 中間部材
44a 摩擦面(第1の摩擦面)
44b1、44b2 外凸部(凸部)
44c テーパ面(第1のテーパ面、第1作用部)
46、47 プレート
48 サイドプレート(第1プレート部材)
48a 窓部
48b 外凸部
48c テーパ面(第2のテーパ面、第2作用部)
49 サイドプレート(第1プレート部材)
49a 窓部
49b 外凸部
49c テーパ面(第2のテーパ面、第2作用部)
50、51 中間部材
50a、51a 摩擦面(第1の摩擦面)
50b、51b 内凸部(凸部)
50c、51c テーパ面(第1のテーパ面、第1作用部)
52 ハブ部材(第2プレート部材)
52a 円筒部
52b フランジ部
52c1、52c2 突起部
52d 摩擦面(第2の摩擦面)
52e 窓部
53、54 スラスト部材
55 皿ばね
57、58 プレート
59 サイドプレート
59a 窓部
60 サイドプレート(第1プレート部材)
60a 窓部
60b 外凸部(中間部)
60c テーパ面(中間部、第2の外側テーパ面、第2外側作用部)
60d 内凸部(中間部)
60e テーパ面(中間部、第2の内側テーパ面、第2内側作用部)
62 第1中間部材
62a 摩擦面(第1の外側摩擦面)
62b 内凸部(凸部)
62c テーパ面(第1の内側テーパ面、第1内側作用部)
63 第2中間部材
63a 摩擦面(第1の内側摩擦面)
63b 外凸部(凸部)
63c テーパ面(第1の外側テーパ面、第1外側作用部)
64 ハブ部材(第2プレート部材)
64a 円筒部(内周部)
64b フランジ部
64c 突起部(外周部)
64d1 摩擦面(第2の内側摩擦面)
64d2 摩擦面(第2の外側摩擦面)
64e 窓部
65 スラスト部材
66 プレッシャプレート
67 皿ばね
70 サイドプレート(第1プレート部材)
70a 外凸部(中間部)
70b テーパ面(中間部、第2の外側テーパ面、第2外側作用部)
70c 内凸部(中間部)
70d テーパ面(中間部、第2の内側テーパ面、第2内側作用部)
71 第1中間部材
71a 摩擦面(第1の外側摩擦面)
71b 内凸部(凸部)
71c テーパ面(第1の内側テーパ面、第1内側作用部)
72 第2中間部材
72a 摩擦面(第1の内側摩擦面)
72b 外凸部(凸部)
72c テーパ面(第1の外側テーパ面、第1外側作用部)
73 ハブ部材(第2プレート部材)
73a フランジ部
73b 第1突起部(外周部)
73c 摩擦面(第2の内側摩擦面)
73d 第2突起部(内周部)
73e 摩擦面(第2の外側摩擦面)
75 中間部材
75a 摩擦面(第1の摩擦面)
75b 溝(凹部)

Claims (8)

  1. 回転動力が入力されることにより回転する第1プレート部材と、
    前記第1プレート部材と相対回転可能に配設されるとともに、前記第1プレート部材の回転に伴って回転することにより回転動力を出力する第2プレート部材と、
    前記第1プレート部材と前記第2プレート部材の相対回転を吸収するダンパ部と、
    前記第1プレート部材と前記第2プレート部材の相対回転を摩擦力によって吸収するヒステリシス部と、
    を備え、
    前記ヒステリシス部では、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材の径方向の間に配設される中間部材を備え、
    前記中間部材は、前記径方向の内周側又は外周側に凸部を有し、
    前記凸部は、先端部と、周方向部分に形成された第1のテーパ部と、を備え、
    前記第1プレート部材及び前記第2プレート部材のうち前記凸部側に配された一方のプレート部材は、前記第1のテーパ部に対応する第2のテーパ部を有し、
    前記中間部材は、前記第1プレート部材と前記第2プレート部材が相対回転したときに、前記第1のテーパ部と前記第2のテーパ部との相互作用によって、前記第1プレート部材及び前記第2プレート部材のうち前記凸部側の反対側に配された他方のプレート部材に対して前記径方向に押し付けられ、
    前記凸部の前記先端部は、前記一方のプレート部材に非接触とされ
    前記中間部材は、軸方向において対向する所定の部材との間に所定のクリアランスを有することを特徴とするダンパ装置。
  2. 前記中間部材は、複数のピースからなり、前記ピースが円周上に配置されていることを特徴とする請求項1記載のダンパ装置。
  3. 前記第2のテーパ部若しくは前記第2のテーパ面又は前記第2の摩擦面は、プレス成形により形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のダンパ装置。
  4. 前記第1のテーパ部若しくは前記第1のテーパ面又は前記第2のテーパ部若しくは前記第2のテーパ面の角度は、12°以上60°以下に設定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のダンパ装置。
  5. 前記ヒステリシス部は、油で潤滑されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一に記載のダンパ装置。
  6. 前記中間部材は、樹脂よりなり、前記油の比重に対して2倍以下であることを特徴とする請求項記載のダンパ装置。
  7. 前記ヒステリシス部は、前記ダンパ部の外周側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一に記載のダンパ装置。
  8. 前記ヒステリシス部は、前記ダンパ部の内周側に配置されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一に記載のダンパ装置。
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