JP5151386B2 - 用紙搬送制御装置、方法及びプログラム - Google Patents

用紙搬送制御装置、方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は用紙搬送制御装置、方法及びプログラムに係り、特に、画像形成装置に連結され画像形成装置から排出された用紙に対して任意の後処理を行う後処理装置内の用紙搬送を制御する用紙搬送制御装置、該用紙搬送制御装置に適用可能な用紙搬送制御方法、及び、コンピュータを前記用紙搬送制御装置として機能させるための用紙搬送制御プログラムに関する。
一般に、画像形成装置には互いに異なる後処理を行う複数種の後処理装置が用意されており、ユーザのニーズに合致した後処理装置を画像形成装置に連結すると、画像形成装置からの指示により、後処理装置が画像形成装置から排出された用紙の後処理を行うことが可能なように構成されている。上記に関連して特許文献1には、サイズの異なる用紙をスタックトレイ上に積載可能なスタッカ装置を備えた構成において、スタックトレイが混載限界センサに検知される位置に下がるまでは、サイズの異なる用紙を自由にそのトレイ上に排出できるようにし、スタックトレイが混載限界センサに検知された以降は、スタックトレイ上の最上位の用紙のサイズに対して安定して積載できるサイズの用紙のみ排出を許可する技術が開示されている。
また、特許文献2には、複数の記録ジョブを複数の画像形成装置にて実行する構成において、複数の画像形成装置及び/又は操作者がジョブ実行に要した時間を計測する計測機能と、上記計測機能によって得られたデータにより決定される実績値を蓄積するデータ蓄積機能を設け、蓄積値に基づいて新たなジョブを実行するのに要する時間を予測し、該予測値によって、実行させる画像形成装置及び/又は操作者及び/又は実行開始時刻を決定(割付け)する技術が開示されている。
また、特許文献3には、少なくとも一台の画像形成装置及び画像処理装置と、これら両者に相互通信を行わせて情報を両者間で転送する転送装置とを備えた構成において、画像形成装置は、画像情報に基づいて可視像を形成する画像記録部と、画像処理についての指令を入力するための入力部と、この入力部からの画像処理装置にて画像処理を行うことを指示する指令に基づいて、画像情報を画像処理装置に出力する一方、画像処理装置にて処理された画像情報を画像記録部に供給する制御部を備え、画像処理装置は、転送装置を介して入力された画像情報に所定の画像処理を施し、この画像情報を転送装置を通じて画像形成装置に出力するように構成した技術が開示されている。
更に、特許文献4には、画像処理の依頼を受けたデジタル複写機が、その画像処理が複写禁止画像であると判断したときには、その判定結果を含む判定履歴情報を、メモリに記憶とすると共に、依頼元のデジタル複写機へ返送し、依頼先のデジタル複写機又は依頼元のデジタル複写機が、他のデジタル複写機や中央画像形成管理装置やサービスセンターのホストコンピュータからの判定履歴情報の転送要求により又は自動的に判定履歴情報を転送する技術が開示されている。
特開2001−253590号公報 特開平07−168482号公報 特開平09−238215号公報 特開平10−210303号公報
画像形成装置に連結される後処理装置は画像定着後の用紙を取り扱うため、用紙搬送部の摩耗や汚れ等に起因する用紙の搬送不良等により、後続用紙の干渉による紙詰まり等の不具合が生じ易いという問題があった。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る用紙搬送制御装置は、画像形成装置に連結され前記画像形成装置から排出された用紙に対して任意の後処理を行う後処理装置が、後処理の開始前に用紙搬送路上の第1位置で用紙の搬送が一旦停止させた後、用紙を再搬送する構成の場合には、当該後処理装置内の用紙搬送路上の前記第1位置で搬送が一旦停止された用紙の再搬送が開始されてから、用紙搬送路上でかつ前記第1の位置よりも用紙搬送方向下流側の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測し、前記後処理装置が、前記後処理としてのオフセット処理前に用紙の搬送を一旦停止させない構成の場合には、オフセット処理前の用紙が通過する用紙搬送路上の第1位置を用紙が通過してから、オフセット処理後の用紙が通過する用紙搬送路上の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測し、計測した用紙通過時間を記憶手段に記憶させる計測手段と、前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間が、予め計測された前記用紙通過時間の基準値よりも所定値以上大きい場合に、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を増大させるか、又は、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送速度を低下させる制御手段と、を含んで構成されている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記画像形成装置には複数種の後処理装置が連結されており、前記計測手段は前記複数種の後処理装置に各々設けられ、個々の後処理装置内の用紙搬送路上の第1位置を起点とする前記用紙通過時間を各々計測し、計測した用紙通過時間を前記記憶手段に各々記憶させることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記画像形成装置から排出された用紙に対しては、前記複数種の後処理装置が実行可能な複数種の後処理の中から選択された1つ以上の後処理が行われ、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間のうち前記選択された後処理を行う後処理装置に対応する用紙通過時間が、個々の後処理装置毎に予め計測された用紙搬送時間の基準値のうちの対応する基準値よりも所定値以上大きいか否か判定することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は前記画像形成装置から排出される用紙の種類を前記計測手段へ通知し、前記計測手段は、前記計測した用紙通過時間を、前記制御手段から通知された用紙の種類を表す情報と対応付けて前記記憶手段に記憶させることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間のうち前記画像形成装置から排出される用紙の種類に対応する用紙通過時間が、個々の後処理装置毎に予め計測された用紙搬送時間の基準値のうちの対応する基準値よりも所定値以上大きいか否か判定することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間が、予め計測された前記用紙通過時間の基準値よりも所定値以上大きい場合に、前記用紙通過時間と前記基準値との偏差が大きくなるに従って、前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔の増大量、又は、前記後処理装置内における用紙搬送速度の低下量を大きくすることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を増大させるか、又は、前記後処理装置内における用紙搬送速度を低下させた後に、前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間が減少した場合には、前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を減少させるか、又は、前記後処理装置内における用紙搬送速度を上昇させることを特徴としている。
請求項8記載の発明に係る用紙搬送制御方法は、画像形成装置に連結され前記画像形成装置から排出された用紙に対して任意の後処理を行う後処理装置が、後処理の開始前に用紙搬送路上の第1位置で用紙の搬送が一旦停止させた後、用紙を再搬送する構成の場合には、当該後処理装置内の用紙搬送路上の前記第1位置で搬送が一旦停止された用紙の再搬送が開始されてから、用紙搬送路上でかつ前記第1の位置よりも用紙搬送方向下流側の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測し、前記後処理装置が、前記後処理としてのオフセット処理前に用紙の搬送を一旦停止させない構成の場合には、オフセット処理前の用紙が通過する用紙搬送路上の第1位置を用紙が通過してから、オフセット処理後の用紙が通過する用紙搬送路上の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測し、計測した用紙通過時間を記憶手段に記憶させると共に、前記記憶手段に記憶させた用紙通過時間が、予め計測された前記用紙通過時間の基準値よりも所定値以上大きい場合に、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を増大させるか、又は、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送速度を低下させる。
請求項9記載の発明に係る用紙搬送制御プログラムは、画像形成装置、又は、当該画像形成装置に連結され前記画像形成装置から排出された用紙に対して任意の後処理を行うと共に、後処理の開始前に用紙搬送路上の第1位置で用紙の搬送が一旦停止させた後、用紙を再搬送する構成の場合には、当該後処理装置内の用紙搬送路上の前記第1位置で搬送が一旦停止された用紙の再搬送が開始されてから、用紙搬送路上でかつ前記第1の位置よりも用紙搬送方向下流側の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測可能な計測センサが設けられ、前記後処理としてのオフセット処理前に用紙の搬送を一旦停止させない構成の場合には、オフセット処理前の用紙が通過する用紙搬送路上の第1位置を用紙が通過してから、オフセット処理後の用紙が通過する用紙搬送路上の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測可能な計測センサが設けられた後処理装置に内蔵されたコンピュータを、前記計測センサによって前記用紙通過時間を計測させ、計測された用紙通過時間を記憶手段に記憶させる計測手段、及び、前記記憶手段に記憶させた用紙通過時間が、予め計測された前記用紙通過時間の基準値よりも所定値以上大きい場合に、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を増大させるか、又は、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送速度を低下させる制御手段として機能させる。
請求項1、8,9記載の発明は、後続用紙の干渉による紙詰まり等の不具合の発生を予防することができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の発明は、用紙通過時間(不具合発生確率)の増大を画像形成装置に連結された複数種の後処理装置の各々を単位として検知することが可能となる、という効果を有する。
請求項3記載の発明は、実行可能な複数種の後処理の中から選択された後処理を行う後処理装置で用紙通過時間が増大していない場合に、処理速度が無駄に低下されることを防止できる、という効果を有する。
請求項4記載の発明は、用紙通過時間(不具合発生確率)の増大を画像形成装置から排出される用紙の種類毎に検知することが可能となる、という効果を有する。
請求項5記載の発明は、画像形成装置から排出される特定種の用紙では用紙通過時間が増大していない場合に、処理速度が無駄に低下されることを防止できる、という効果を有する。
請求項6記載の発明は、用紙通過時間と基準値との偏差の大きさに応じて、不具合の発生を予防できるように用紙搬送の時間間隔又は用紙搬送速度を最適化することができる、という効果を有する。
請求項7記載の発明は、不具合発生確率が増大している状態が解消した場合に、処理速度を回復させることができる、という効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に係る画像形成システム10が示されている。画像形成システム10は画像形成装置12を含んで構成されている。この画像形成装置12は、感光体を帯電させ、用紙に記録すべき画像に応じて感光体を露光することで前記画像の静電潜像を形成し、静電潜像を現像することでトナー像を形成し、形成したトナー像を用紙に転写して定着させる、という公知の電子写真プロセスによって用紙に画像を形成する機能を有している。画像形成装置12の各部の動作は画像形成装置制御部14(図2参照)によって制御される。画像形成装置制御部14は通信制御部16を介して通信回線18に接続されている。
また画像形成装置12には、画像形成装置12によって画像が記録されて排出される用紙に対して所定の後処理を行う機能を備えた後処理装置(フィニッシャーともいう)が複数種用意されている。複数種の後処理装置で実行可能な後処理としては、例えば用紙の反り(カール)を矯正するデカラー処理、用紙上の所定位置で用紙を折る折り処理、用紙上の所定位置に孔を開けるパンチ処理、複数枚の用紙の端部を揃えステープルにより単一の用紙束として綴じるステープル処理、用紙(束)を同一の排出トレイ上の異なる位置へ排出させるオフセット処理、排出された用紙(束)を積み重ねるスタック処理、複数枚の用紙の端部を揃えて製本するブックレット処理等が挙げられる。画像形成装置12は、複数種の後処理装置のうちの任意の後処理装置を1台〜複数台連結可能とされており、例として図1には、4種類の後処理装置20A〜20Dが画像形成装置12の後段に直列に連結された構成が示されている。
また図1に示すように、画像形成装置12の後段に複数種(複数台)の後処理装置を連結した場合に実現可能な後処理の組み合わせの一例を図4に示すが、個々の後処理装置20には、個々の後処理装置内に設けられた用紙搬送路上の一定区間を用紙が通過するのに要した時間(用紙通過時間:例えば図4に示す時間T1〜T6)を測定するために、用紙通過時間計測区間の両端に相当する位置に通過検出センサが各々設けられている。
詳しくは、図4に示す各種の後処理のうち、デカラー処理、折り処理、パンチ処理、ステープル処理及びブックレット処理については、後処理の開始前に用紙の搬送が一時停止されるが、後処理装置内に設けられた用紙搬送路のうち、用紙の搬送が一時停止される位置に通過検出センサが設けられていると共に、後処理が完了した用紙が通過する位置にも通過検出センサが設けられている。これにより、デカラー処理、折り処理、パンチ処理、ステープル処理及びブックレット処理については、用紙通過時間として、後処理の開始前に搬送が一時停止された用紙の再搬送が開始されてから、所定の後処理を経て前記一時停止位置(第1の位置)よりも用紙搬送方向下流側の所定位置(第2の位置)に用紙が到達する迄の時間が計測される。
また、オフセット処理については後処理の開始前に用紙の搬送は一時停止されないため、後処理装置内に設けられた用紙搬送路のうち、オフセット処理が行われる前の用紙が通過する位置に通過検出センサが設けられている(図4では、この通過検出センサを、ステープル処理が行われる区間の後端に設けられた通過検出センサで代用した例を示している)と共に、オフセット処理が完了した用紙が通過する位置にも通過検出センサが設けられている。従って、オフセット処理については、用紙通過時間として、オフセット処理が行われる前の用紙が通過する位置を用紙が通過してから、オフセット処理が完了した用紙が通過する位置に用紙が到達する迄の時間が計測される。このように、本実施形態では個々の後処理装置により用紙に対して後処理が行われる区間を含む区間を用紙通過時間の計測区間としている。なお、図4に示す合紙は、後処理装置20に直接挿入されて後処理が行われる用紙(例えば画像形成装置12によって画像が記録された用紙と同一の用紙束に纏められたり同一の本に製本される用紙)を意味している。
また、個々の後処理装置20には後処理装置制御部22が各々設けられており、個々の後処理装置20の各部の動作は後処理装置制御部22によって制御される。また、前述の通過検出センサは後処理装置制御部22に接続されている。後処理装置制御部22はCPU22A、メモリ22B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部22Cを含んで構成されており、記憶部22Cには、CPU22Aによって後述する用紙通過時間計測処理を行うための用紙通過時間計測プログラムを含む各種のプログラムがインストールされている。また、個々の後処理装置20には通信制御部24が設けられており、個々の後処理装置20の後処理装置制御部22は、後処理装置20が画像形成装置12に連結された際に、通信制御部24を介して通信回線18に接続される。
また、本実施形態に係る画像形成システム10では、画像形成装置12に1台〜複数台の後処理装置20が連結された状態で画像形成装置12と後処理装置20とのインタフェースを司る装置としてインタフェース装置26が用意されている。また図2に示すように、インタフェース装置26はCPU26A、メモリ26B、不揮発性の記憶部26C及び通信制御部26Dがバス26Eを介して互いに接続されて構成されている。なお、記憶部26Cには、CPU26Aによって後述する用紙搬送間隔設定処理を行うための用紙搬送間隔設定プログラムがインストールされている。なお、上記の用紙搬送間隔設定プログラムは、前述の用紙通過時間計測プログラムと共に請求項9に記載の用紙搬送制御プログラムに対応している。インタフェース装置26は、画像形成装置12に後処理装置20が連結される際に、図1に示すように、インタフェース装置26は画像形成装置12と後処理装置20の間に連結されると共に、通信制御部26Dが通信回線18に接続される。これにより、インタフェース装置26は、画像形成装置12の画像形成装置制御部14、及び、画像形成装置12と連結された個々の後処理装置20の後処理装置制御部22と通信を行うことが可能となる。
次に本実施形態の作用として、まず画像形成装置12と(インタフェース装置26を介して)連結された個々の後処理装置20の後処理装置制御部22において、画像形成システム10の稼働中に常時行われる用紙通過時間計測処理について、図3を参照して説明する。なお、この用紙通過時間計測処理は本発明に係る計測手段に相当する処理である。
この用紙通過時間計測処理では、まずステップ30において第1の通過検出センサ(用紙通過時間計測区間の前端に位置している通過検出センサ)によって用紙の通過が検出されたか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ30を繰り返す。自装置(後処理装置20)に送り込まれた用紙が用紙通過時間計測区間の前端位置に到達すると(第1の通過検出センサが用紙搬送の一時停止位置に設けられている場合は、前記一時停止位置で搬送が一時停止された用紙の再搬送が開始されると)、ステップ30の判定が肯定されてステップ32へ移行し、経過時間の計測のためのタイマのタイマ値を0にリセットすると共に、当該タイマによる経過時間の計測をスタートさせることで、用紙通過時間計測区間を用紙が通過する時間の計測を開始する。なお、上記の経過時間の計測は、第1の通過検出センサによって通過が検出された用紙に対して自装置が後処理を行う場合にのみ行われ、第1の通過検出センサによって通過が検出された用紙に対して自装置が後処理を行わない場合(用紙搬送の一時停止等を行うことなく用紙通過時間計測区間を一定速度で搬送させる場合)には、経過時間の計測は省略される。
次のステップ34では、第2の通過検出センサによって(用紙通過時間計測区間の前端に位置している通過検出センサ)によって用紙の通過が検出されたか否か判定する。判定が否定された場合はステップ36へ移行し、計測値(タイマのタイマ値)が予め設定された許容値よりも大きくなったか否か判定する。判定が否定された場合はステップ34に戻り、何れかの判定が肯定される迄ステップ34,36を繰り返す。第1の通過検出センサによって通過が検出された用紙に対して自装置(後処理装置20)で所定の後処理が行われ、更に前記用紙が搬送されて用紙通過時間計測区間の後端位置に到達した場合は、ステップ34の判定が肯定されてステップ38へ移行し、その時点でのタイマのタイマ値を用紙通過時間の計測値として取得し、取得した用紙通過時間の計測値を、自装置に予め付与された装置ID及びインタフェース装置26から予め通知された紙種情報(後述)と対応付けて記憶部22Cに記憶させる。
ステップ38の処理を行うとステップ30に戻り、ステップ30〜ステップ38を繰り返す。従って、個々の後処理装置20では、画像形成システム10の稼働中に、送り込まれた用紙に対して自装置で後処理を行う毎に、当該用紙が用紙通過時間計測区間を通過する時間(例えば図4に示す通過時間T1〜T6)を計測し、計測値を記憶部22Cに記憶させる処理が繰り返されることになる。このように、記憶部22Cは本発明に係る記憶手段に対応している。
一方、計測値(タイマのタイマ値)が許容値よりも大きくなっても第2の通過検出センサによって用紙の通過が検出されなかった場合には、ステップ36の判定が肯定されてステップ40へ移行する。この場合、自装置の用紙通過時間計測区間で用紙のジャム(通過不良)等の異常が発生している可能性が高いので、インタフェース装置26に対して異常発生を通知し、処理を終了する。この場合、異常の発生がインタフェース装置26から更に画像形成装置12の画像形成装置制御部14に通知され、画像形成処理の中断、操作パネルへのエラーメッセージの表示等の処理が行われることになる。
次に図5等を参照し、画像形成システム10の稼働中にインタフェース装置26で実行される処理、インタフェース装置26と画像形成装置12、後処理装置20との間の情報の送受について説明する。
画像形成システム10の電源が投入されると、インタフェース装置26は、連結されている後処理装置20が存在しているか否かを検知し、当該後処理装置20が存在していると判断した場合は前記後処理装置20の電源をオンさせる処理を、自装置に直接連結されている後処理装置20から順に行うことで、自装置に連結されている全ての後処理装置20を認識すると共に、認識した全ての後処理装置20の電源をオンさせる。続いてインタフェース装置26は、認識した個々の後処理装置20に対し、後処理装置20が提供可能な後処理(設けられているトレイやスタッカの数及び種類、ステープルコンパイラ等の装置の有無等の後処理に関する機能)を表す機能情報の送信を要求する(図5の「機能情報要求」も参照)。この装置情報要求が個々の後処理装置20で各々受信されることで、個々の後処理装置20からは機能情報が送信され(図5の「機能情報送信」も参照)、インタフェース装置26は受信した機能情報をRAM26B等に記憶させる(図5のステップ50も参照)。
そしてインタフェース装置26は、受信した機能情報を画像形成装置12へ送信することで、画像形成装置12に対し、連結された各後処理装置20が提供可能な全ての後処理の種類を通知する(図5の「後処理機能通知」も参照)。これにより、画像が記録された用紙に対して適用可能な後処理の種類が画像形成装置12に認識される。また画像形成装置12は、インタフェース装置26から機能情報を受信すると、受信した機能情報の内容を自装置の操作パネルのディスプレイに表示させる等の処理を行う。これにより、画像形成装置を利用する利用者に対し、画像が記録された用紙に対して適用可能な後処理の種類等を認識させることができる。
また、画像が記録された用紙に適用可能な可能な後処理の種類等を認識した利用者が、画像形成装置12の操作パネルを操作する等により、画像が記録された用紙に適用すべき後処理の種類を1〜数種類選択し、必要に応じて適用すべき後処理の内容を設定した上で用紙への画像記録を画像形成装置12へ指示した場合、画像形成装置12は利用者によって選択された後処理の種類等を通知する情報をインタフェース装置26へ送信する(図5の「排出先通知」も参照)。
インタフェース装置46は上記情報を受信すると、まず、受信した情報に基づいて実行すべき後処理の種類を認識し、認識した後処理を実行可能な後処理装置20を認識する。次に、認識した後処理装置20(認識した後処理装置20が複数存在している場合はその最終段の後処理装置20)を最終排出先の後処理装置20と認識すると共に、用紙搬送方向最上流の後処理装置20から最終排出先の後処理装置20に至る全ての後処理装置20(インタフェース装置26と最終排出先の後処理装置20との間に存在している全ての後処理装置20)を、用紙排出に利用する後処理装置20として認識する(図5のステップ52も参照)。更に、用紙排出に利用する後処理装置20として認識した個々の後処理装置20で実行すべき処理を認識する。
一例として、実行すべき後処理が、インタフェース装置46から見て1番目の後処理装置20が実行可能な第1の後処理と、3番目の後処理装置20が実行可能な第3の後処理であった場合、3番目の後処理装置20が最終排出先、1番目〜3番目の後処理装置20が用紙排出に利用する後処理装置20として認識され、1番目の後処理装置20で実行すべき処理は前記第1の後処理、2番目の後処理装置20で実行すべき処理は後段の後処理装置20へ用紙を送り込む処理(バイパス)、3番目の後処理装置20で実行すべき処理は前記第3の後処理であると認識される。また、例えば実行すべき後処理が4番目の後処理装置20が実行可能な第4の後処理であった場合、4番目の後処理装置20が最終排出先、1番目〜4番目の後処理装置20が用紙排出に利用する後処理装置20として認識され、1番目〜3番目の後処理装置20で実行すべき処理は後段の後処理装置20へ用紙を送り込む処理(バイパス)、4番目の後処理装置20で実行すべき処理は前記第4の後処理であると認識される。
そしてインタフェース装置26は、用紙排出に利用する後処理装置20として認識した個々の後処理装置20に対し、先に認識した個々の後処理装置20で実行すべき処理を通知し、通知した処理を実行するための準備処理を要求する準備要求を各々送信する(図5の「準備要求」も参照)。これにより、インタフェース装置26から準備要求を受信した個々の後処理装置20では、受信した準備要求によって通知された処理を実行するための準備処理を行い、当該準備処理が完了するとインタフェース装置26へ完了応答を送信する(図5の後処理装置Aからインタフェース装置への「完了応答」も参照)。なお、図5ではインタフェース装置から単一の後処理装置20(後処理装置A)へ準備要求が送信され、単一の後処理装置20(後処理装置A)からインタフェース装置へ完了応答が送信される例を示しているが、「用紙排出に利用する後処理装置20」が複数存在している場合は、インタフェース装置から複数の後処理装置20へ準備要求が送信され、複数の後処理装置20からインタフェース装置へ完了応答が送信されることは言うまでもない。
インタフェース装置26では、何れかの後処理装置20から完了応答を受信する毎に、準備要求を送信した全ての後処理装置20から完了応答を受信したか否か判定し、判定が否定された場合は完了応答未受信の後処理装置20から完了応答を受信する迄待機する。そして前記判定が肯定されると、画像形成装置12へ完了応答を送信する(図5のインタフェース装置から画像形成装置への「完了応答」も参照)。
ところで、利用者によって設定された後処理の内容によっては、画像形成装置12から順次排出される個々の用紙に対して実行すべき後処理が一定でないことがある。例えば、A4サイズの頁とA3サイズの頁が混在している文書(A4/A3以外の他のサイズでもよい)を印刷する場合、A3サイズの用紙に対しては処理後のサイズをA4サイズに揃える折り処理を行うことが利用者から指定されることがあるが、この場合、画像形成装置12から順次排出される用紙のうちA3サイズの用紙に対してのみ上記の折り処理を行う必要がある。また、N頁の文書をM部数印刷する場合に、N頁毎に単一の用紙束として綴じるステープル処理を行うことが利用者から指定されることがあるが、この場合は、画像形成装置12から排出される用紙の枚数がN頁に達する毎にステープル処理を行う必要がある。
このため、インタフェース装置26から前述の完了応答を受信すると、画像形成装置12は、排出する個々の用紙に対して実行すべき後処理や、用紙の紙種等を通知する後処理要求を、個々の用紙毎かつ画像形成装置12からの排出順にインタフェース装置26へ順次送信する(図5の「用紙#1後処理要求」及び「用紙#2後処理要求」も参照)。インタフェース装置26では画像形成装置12から上記の後処理要求を複数回受信すると、CPU26Aによって用紙搬送間隔設定プログラムを実行することで、用紙搬送間隔設定処理(図5のステップ54も参照)を行う。
なお、用紙搬送間隔設定処理は、単一の用紙について、当該用紙の直前の用紙が画像形成装置12から排出されてから、当該用紙が画像形成装置12から排出される迄の適切な時間間隔(用紙搬送時間間隔)を設定する処理であり、画像形成装置12からの排出順が2以降の各用紙について各々行われる(画像形成装置12から排出される用紙の総枚数がPであればP−1回実行される)。また、画像形成装置12から順次排出される個々の用紙に対し、インタフェース装置26が受信した後処理要求によって要求された後処理を行わせるために、インタフェース装置26が受信した後処理要求は、所定のタイミングで各後処理装置20に転送されるか、又は、各用紙に対して各後処理装置20が行う後処理をインタフェース装置26が各後処理装置20へ指示する際に用いられる。
図6に示すように、用紙搬送間隔設定処理では、まずステップ60において、画像形成装置12から受信した複数の後処理要求のうち、用紙搬送時間間隔を設定する用紙(以下、この用紙を用紙#n+1と表記する)の直前に画像形成装置12から排出される用紙(以下、この用紙を用紙#nと表記する)に対応する後処理要求を参照し、用紙#nに対して後処理を行う後処理装置20を認識し、認識した後処理装置20に対し、用紙#nの紙種に対応する用紙通過時間の計測値の転送を要求する情報を送信する。次のステップ62では後処理装置20から計測値を受信したか否か判定し、判定が肯定される迄ステップ62を繰り返す。
用紙通過時間の計測値の転送が要求された後処理装置20では、後処理装置制御部22により、通知された紙種と対応付けて記憶されている用紙通過時間の計測値を記憶部22Cから読み出し、インタフェース装置26へ送信する処理が行われる。なお、個々の後処理装置では、単一の用紙に対して後処理を行う毎に用紙通過時間を計測し、得られた計測値を記憶部22Cに記憶しているが、用紙通過時間の計測値は、後述するように、後処理装置の状態が用紙搬送部の摩耗や汚れ等に起因して用紙の搬送不良等が生じ易い状態になってきているか否かの判断に用いられるので、インタフェース装置26へ転送する計測値は計測時期がなるべく新しい計測値であることが望ましく、最新の計測値のみ、或いは計測時期の新しい順に所定数の計測値のみインタフェース装置26へ転送し、その他の計測値は記憶部22Cから消去するようにしてもよい。また、記憶部22Cからの計測値の消去は、記憶部22Cに新たな計測値を記憶させる際に行ってもよい。
上記のようにして後処理装置20から送信された計測値がインタフェース装置26によって受信されると(複数の後処理装置20に対して計測値の転送を要求した場合は、個々の後処理装置20から計測値を各々受信すると)、ステップ62の判定が肯定されてステップ64へ移行する。本実施形態では、個々の後処理装置20によって用紙通過時間が計測される個々の用紙通過時間計測区間について、当該区間を用紙が正常に搬送された場合の用紙通過時間が予め各々測定され、測定された時間が用紙通過時間の基準値として各々設定されている。個々の用紙通過時間計測区間毎の用紙通過時間の基準値はインタフェース装置26の記憶部26Cに予め記憶されており、ステップ64では、後処理装置20から受信した計測値と同一の用紙通過時間計測区間における用紙通過時間の基準値を記憶部26Cから読み出し、読み出した用紙通過時間の基準値に対する計測値の比率(計測値÷基準値)を演算し、演算した比率を、実行が要求されている後処理の種類を表す情報と対応付けて記憶部26Cに記憶させる。
なお、上記の比率の演算は、個々の後処理装置20から単一の計測値が送信される場合には、受信した単一の計測値を用いて行えばよいが、個々の後処理装置20から複数の計測値が送信される場合には、その単純平均値を演算して用いてもよいし、計測時期が新しくなるに従って重みが大きくなるように設定した重みにより複数の計測値の重み付き平均値を演算して用いるようにしてもよい。また、複数の後処理装置20に対して計測値の転送を要求し、複数の後処理装置20から計測値を各々受信した場合には、計測値を受信した個々の後処理装置20(計測値を受信した個々の用紙通過時間計測区間)を単位として、上記の基準値の読み出し及び比率の演算が行われる。
次のステップ66では、ステップ64で算出された比率に基づいて、対応する用紙通過時間計測区間における用紙通過時間に一定値以上の遅れが生じているか否か判定する。例えば算出された比率が1.0(遅れ無し)、或いは算出された比率≦1.0+αを満たす場合は、ステップ66の判定が否定されてステップ68へ移行し、用紙遅れ補正時間tpに0を設定してステップ80へ移行する。なお、複数の後処理装置20に対して計測値の転送を要求し、計測値を受信した個々の後処理装置20(計測値を受信した個々の用紙通過時間計測区間)を単位として比率を演算した場合には、個々の比率が全て1.0(遅れ無し)、或いは比率≦1.0+αを満たす場合にステップ66の判定が否定される。
一方、ステップ66の判定が肯定された場合には、対応する用紙通過時間計測区間における用紙通過時間に無視できない遅れが生じているので、対応する後処理装置が、用紙搬送部の摩耗や汚れ等に起因して用紙の搬送不良等が生じ易い状態になってきており、用紙#nに搬送遅れが生じることで後続する用紙#n+1が用紙#nと干渉し、紙詰まり等が発生する確率も高くなってきていると判断できる。このため、ステップ66の判定が肯定された場合はステップ70へ移行し、要求された後処理に対応する用紙遅れ補正時間tpの現在の設定値と、前回の処理で演算して記憶部26Cに記憶させた過去の比率を記憶部26Cから各々読み出す。次のステップ72では、ステップ64で演算した現在の比率をステップ70で読み出した過去の比率と比較し、現在の比率と過去の比率との大小関係に応じて分岐する。
すなわち、現在の比率が過去の比率と同一、或いは、現在の比率が過去の比率に対して±β%の範囲内に収まっている場合には、対応する用紙通過時間計測区間における用紙通過時間は、前回(以前に同一の後処理の実行が要求された際)とほぼ同じと判断できるので、ステップ72からステップ74へ移行し、先のステップ70で読み出した用紙遅れ補正時間tpの現在の設定値を今回の用紙遅れ補正時間tpとしてそのまま設定する。
また、現在の比率が過去の比率に対してβ%以上悪化(増大)している場合は、対応する後処理装置の用紙搬送部の摩耗や汚れ等が前回よりも進行し、用紙#nに搬送遅れが生じることで後続する用紙#n+1が用紙#nと干渉し、紙詰まり等が発生する確率が前回よりも高くなってきていると判断できる。このような場合はステップ72からステップ76へ移行し、先のステップ70で読み出した用紙遅れ補正時間tpの現在の設定値に、所定値(本実施形態では用紙遅れ補正時間tpを段階的(ステップ的)に変化させるが、このときの1ステップに相当する値)を加えた値を今回の用紙遅れ補正時間tpとして設定すると共に、設定した今回の用紙遅れ時間を、先のステップ70で読み出した用紙遅れ補正時間tpの現在の設定値に上書きして記憶部26Cに記憶させる。これにより、後述するように用紙#nと用紙#n+1の用紙搬送時間間隔が長くなり、用紙#n+1が用紙#nと干渉して紙詰まり等が発生する確率が低減される。
また、現在の比率が過去の比率に対してβ%以上改善(減少)している場合は、例えば対応する後処理装置の用紙搬送部の汚れが何らかの原因で落ちた等により、用紙#nに搬送遅れが生じることで後続する用紙#n+1が用紙#nと干渉し、紙詰まり等が発生する確率が前回よりも低くなったと判断できる。このような場合はステップ72からステップ78へ移行し、先のステップ70で読み出した用紙遅れ補正時間tpの現在の設定値から所定値を減じた値を今回の用紙遅れ補正時間tpとして設定すると共に、設定した今回の用紙遅れ時間を、先のステップ70で読み出した用紙遅れ補正時間tpの現在の設定値に上書きして記憶部26Cに記憶させる。これにより、用紙#nと用紙#n+1の用紙搬送時間間隔が短くなり、画像形成装置12から排出された全ての用紙に対して後処理が行われて排出される迄の時間が短縮される。
また本実施形態において、用紙搬送時間間隔を規定するパラメータは、上記の用紙遅れ補正時間tp以外に、次の表1に示すように多数存在している。
Figure 0005151386
なお、上記の表1において、「前用紙」は用紙#nを、「現用紙」は用紙#n+1を各々意味している。次のステップ80では、用紙#nに対応する後処理要求及び用紙#n+1に対応する後処理要求を各々参照して、用紙#n,#n+1に対して要求されている後処理を認識し、用紙搬送時間間隔を規定する他のパラメータ(上記のta〜to)の値として、用紙#n,#n+1に対して要求されている後処理に対応する値を各々読み出す。そしてステップ82では、ステップ68、ステップ74〜ステップ78の何れかで設定した用紙遅れ補正時間tpと、ステップ80で読み出した用紙搬送時間間隔を規定する他のパラメータの値を全て加算し、演算結果を用紙#nと用紙#n+1との用紙搬送時間間隔として画像形成装置12の画像形成装置制御部14へ通知し(図5の「搬送間隔通知(用紙#2)」も参照)、用紙搬送間隔設定処理を終了する。
上述した用紙搬送間隔設定処理が画像形成装置12からの排出順が2以降の各用紙について各々行われることで、画像形成装置12からの排出順が2以降の各用紙について、直前に画像形成装置12から排出された用紙との用紙搬送時間間隔が各々設定されることになる。そして画像形成装置12の画像形成装置制御部14は、排出順が2以降の各用紙が、直前の用紙が排出されてから、インタフェース装置26によって通知された用紙搬送時間間隔が経過したタイミングで排出されるように、各用紙に転写する画像を形成するタイミング及び形成した画像を用紙に転写・定着して排出するタイミングを制御する(図5に示す「用紙#1排出通知」と「用紙#2排出通知」の時間間隔も参照)。なお、上記のように画像形成装置12からの用紙排出時間間隔を制御する処理は、先に説明した用紙搬送間隔設定処理と共に本発明に係る制御手段による処理に対応している。
なお、上記では個々の後処理装置20で単一の用紙通過時間計測区間における用紙通過時間を各々計測する態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1台以上の後処理装置が複数の用紙通過時間計測区間の用紙通過時間を各々計測する構成であってもよい。
また、上記では用紙通過時間計測区間における用紙通過時間の計測値を紙種毎に記憶しておき、画像形成装置12から排出される用紙の紙種に対応する計測値を用いて用紙搬送時間間隔を設定する態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、用紙の紙種を区別することなく計測値を記憶し、用紙搬送時間間隔の設定に用いるようにしてもよい。
また、上記では画像形成装置12からの用紙排出時間間隔を変化させることで、後処理装置20内における用紙搬送の時間間隔を変化させる態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画像形成装置12から排出された用紙を一旦保持可能なループエリアをインタフェース装置26等に設け、当該ループエリアからの用紙排出時間間隔を変化させることで、画像形成装置12からの用紙排出時間間隔を変化させることなく、後処理装置20内における用紙搬送の時間間隔を変化させるようにしてもよい。
更に、上記では用紙通過時間計測区間における用紙通過時間の計測値と基準値との比率に応じて用紙搬送時間間隔を段階的に変化させる態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、用紙通過時間の計測値と基準値との比率に応じて用紙搬送時間間隔を連続的に変化させるようにしてもよい。
また、上記では用紙通過時間計測区間における用紙通過時間の計測値に応じて、後処理装置20内における用紙搬送の時間間隔を変化させる態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも後処理装置20内における用紙搬送速度を変化させるようにしてもよい。この用紙搬送速度の変化(制御)についても、用紙搬送時間間隔の制御と同様に、用紙通過時間の基準値に対する計測値の比率に基づき、一定値以上の用紙搬送遅れが無ければ用紙搬送速度を通常値とし、一定値以上の用紙搬送遅れが有る場合には、用紙通過時間が前回とほぼ同じであれば用紙搬送速度を前回と同一とし、用紙通過時間が前回よりも悪化していれば用紙搬送速度を前回よりも低下させ、用紙通過時間が前回よりも改善していれば用紙搬送速度を前回よりも増大させればよい。後処理装置20(や画像形成装置12)における用紙搬送速度を変化させることは、例えば駆動源としてのモータをステッピングモータで構成し、当該ステッピングモータへ供給する駆動信号の周波数を変化させることで実現することができる。
また、上記のように後処理装置20内における用紙搬送速度を変化させると、画像形成装置12内における用紙搬送速度と相違することになるが、例えば図7に示すように、後処理装置#1,#2,#3,#4内における最適な用紙搬送速度が画像形成装置12内における用紙搬送速度よりも低い場合(ここでは、インタフェース装置26については用紙搬送速度を画像形成装置12と等しくするものとする)には、前述のようにインタフェース装置26に用紙を一旦保持可能なループエリアを設けて用紙搬送速度の差を吸収するか、後処理装置#1の用紙入口に設けた通過検出センサによって用紙の通過が検知された時点から、次の用紙が画像形成装置12から排出される迄、画像形成装置12内における搬送速度を後処理装置#1における搬送速度に合わせればよい。また、後処理装置#1,#2,#3,#4内における最適な用紙搬送速度が画像形成装置12内における用紙搬送速度よりも高い場合(インタフェース装置26については用紙搬送速度を画像形成装置12と等しくする)には、後処理装置#1,#2,#3,#4における搬送速度を画像形成装置12における搬送速度に合わせるか、インタフェース装置26又は後処理装置#1の用紙入口のローラにスリップクラッチを設け、前段の装置からの用紙の引き抜きを防止し、画像形成装置12との用紙の搬送速度の差を吸収するようにすればよい。
更に、用紙通過時間計測区間における用紙通過時間の計測値に応じて、後処理装置20内における用紙搬送の時間間隔及び用紙搬送速度を各々変化させるようにしてもよい。
また、個々の後処理装置20を本発明に係る計測手段として機能させ、インタフェース装置26及び画像形成装置12の画像形成装置制御部14を本発明に係る制御手段として機能させる態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば画像形成装置12の画像形成装置制御部14のみを本発明に係る制御手段として機能させることも可能であり、この場合、インタフェース装置26の他の機能も画像形成装置12に設け、インタフェース装置26を省略してもよい。
また、上記では本発明に係る用紙搬送制御プログラムに対応する用紙通過時間計測プログラムが個々の後処理装置20の記憶部22Cに、用紙搬送間隔設定プログラムがインタフェース装置26の記憶部26Cに各々予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係る用紙搬送制御プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本実施形態に係る画像形成システムの外観を示す正面図である。 画像形成装置、後処理装置及びインタフェース装置の概略ブロック図である。 後処理装置で行われる用紙通過時間計測処理を示すフローチャートである。 個々の後処理装置で計測される用紙通過時間の一例を示す概略図である。 画像形成装置、インタフェース装置及び後処理装置の間の情報の送受を示すシーケンス図である。 インタフェース装置で行われる用紙搬送間隔設定処理を示すフローチャートである。 用紙搬送速度を制御することで用紙搬送遅れを補正する態様の一例を説明するための説明図である。
符号の説明
10 画像形成システム
12 画像形成装置
14 画像形成装置制御部
20 後処理装置
22 後処理装置制御部
22C 記憶部
26 インタフェース装置
26C 記憶部

Claims (9)

  1. 画像形成装置に連結され前記画像形成装置から排出された用紙に対して任意の後処理を行う後処理装置が、後処理の開始前に用紙搬送路上の第1位置で用紙の搬送が一旦停止させた後、用紙を再搬送する構成の場合には、当該後処理装置内の用紙搬送路上の前記第1位置で搬送が一旦停止された用紙の再搬送が開始されてから、用紙搬送路上でかつ前記第1の位置よりも用紙搬送方向下流側の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測し、前記後処理装置が、前記後処理としてのオフセット処理前に用紙の搬送を一旦停止させない構成の場合には、オフセット処理前の用紙が通過する用紙搬送路上の第1位置を用紙が通過してから、オフセット処理後の用紙が通過する用紙搬送路上の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測し、計測した用紙通過時間を記憶手段に記憶させる計測手段と、
    前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間が、予め計測された前記用紙通過時間の基準値よりも所定値以上大きい場合に、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を増大させるか、又は、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送速度を低下させる制御手段と、
    を含む用紙搬送制御装置。
  2. 前記画像形成装置には複数種の後処理装置が連結されており、
    前記計測手段は前記複数種の後処理装置に各々設けられ、個々の後処理装置内の用紙搬送路上の第1位置を起点とする前記用紙通過時間を各々計測し、計測した用紙通過時間を前記記憶手段に各々記憶させることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送制御装置。
  3. 前記画像形成装置から排出された用紙に対しては、前記複数種の後処理装置が実行可能な複数種の後処理の中から選択された1つ以上の後処理が行われ、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間のうち前記選択された後処理を行う後処理装置に対応する用紙通過時間が、個々の後処理装置毎に予め計測された用紙搬送時間の基準値のうちの対応する基準値よりも所定値以上大きいか否か判定することを特徴とする請求項2記載の用紙搬送制御装置。
  4. 前記制御手段は前記画像形成装置から排出される用紙の種類を前記計測手段へ通知し、
    前記計測手段は、前記計測した用紙通過時間を、前記制御手段から通知された用紙の種類を表す情報と対応付けて前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間のうち前記画像形成装置から排出される用紙の種類に対応する用紙通過時間が、個々の後処理装置毎に予め計測された用紙搬送時間の基準値のうちの対応する基準値よりも所定値以上大きいか否か判定することを特徴とする請求項4記載の用紙搬送制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間が、予め計測された前記用紙通過時間の基準値よりも所定値以上大きい場合に、前記用紙通過時間と前記基準値との偏差が大きくなるに従って、前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔の増大量、又は、前記後処理装置内における用紙搬送速度の低下量を大きくすることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送制御装置。
  7. 前記制御手段は、前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を増大させるか、又は、前記後処理装置内における用紙搬送速度を低下させた後に、前記記憶手段に記憶されている用紙通過時間が減少した場合には、前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を減少させるか、又は、前記後処理装置内における用紙搬送速度を上昇させることを特徴とする請求項1記載の用紙搬送制御装置。
  8. 画像形成装置に連結され前記画像形成装置から排出された用紙に対して任意の後処理を行う後処理装置が、後処理の開始前に用紙搬送路上の第1位置で用紙の搬送が一旦停止させた後、用紙を再搬送する構成の場合には、当該後処理装置内の用紙搬送路上の前記第1位置で搬送が一旦停止された用紙の再搬送が開始されてから、用紙搬送路上でかつ前記第1の位置よりも用紙搬送方向下流側の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測し、前記後処理装置が、前記後処理としてのオフセット処理前に用紙の搬送を一旦停止させない構成の場合には、オフセット処理前の用紙が通過する用紙搬送路上の第1位置を用紙が通過してから、オフセット処理後の用紙が通過する用紙搬送路上の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測し、
    計測した用紙通過時間を記憶手段に記憶させると共に、
    前記記憶手段に記憶させた用紙通過時間が、予め計測された前記用紙通過時間の基準値よりも所定値以上大きい場合に、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を増大させるか、又は、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送速度を低下させる用紙搬送制御方法。
  9. 画像形成装置、又は、当該画像形成装置に連結され前記画像形成装置から排出された用紙に対して任意の後処理を行うと共に、後処理の開始前に用紙搬送路上の第1位置で用紙の搬送が一旦停止させた後、用紙を再搬送する構成の場合には、当該後処理装置内の用紙搬送路上の前記第1位置で搬送が一旦停止された用紙の再搬送が開始されてから、用紙搬送路上でかつ前記第1の位置よりも用紙搬送方向下流側の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測可能な計測センサが設けられ、前記後処理としてのオフセット処理前に用紙の搬送を一旦停止させない構成の場合には、オフセット処理前の用紙が通過する用紙搬送路上の第1位置を用紙が通過してから、オフセット処理後の用紙が通過する用紙搬送路上の第2の位置に前記用紙が到達する迄の用紙通過時間を計測可能な計測センサが設けられた後処理装置に内蔵されたコンピュータを、
    前記計測センサによって前記用紙通過時間を計測させ、計測された用紙通過時間を記憶手段に記憶させる計測手段、
    及び、前記記憶手段に記憶させた用紙通過時間が、予め計測された前記用紙通過時間の基準値よりも所定値以上大きい場合に、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送の時間間隔を増大させるか、又は、少なくとも前記後処理装置内における用紙搬送速度を低下させる制御手段
    として機能させる用紙搬送制御プログラム。
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