JP5150379B2 - 可搬式発電機 - Google Patents
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Description
この可搬式発電機によれば、牽引ハンドルのグリップ部を握って持ち上げることにより、可搬式発電機を左右の車輪で移動させることが可能であるとされている(例えば、特許文献1参照。)。
このため、フレームの比較的高い部位に車軸を貫通させると、車軸が邪魔になり、フレーム内に発電機などを収容する空間を確保することが難しくなる。
しかし、フレームの下部に車軸を取り付けると、可搬式発電機の全高を低く抑えるために、左右の車輪の外径を比較的小さく抑える必要がある。
しかし、左右の車輪の外径寸法を大きく設定すると、左右の車輪の中心位置が高くなる。よって、フレームのうち、比較的高い部位に車軸を貫通させる必要がある。
このように、フレームの比較的高い部位に車軸を貫通させると、前述したように、フレーム内に発電機などを収容する空間を確保することが難しくなる。
このため、フレームの左右の側壁部に保守点検(いわゆる、メンテナンス)用の開口部を確保することが難しい。
請求項2は、前記空間と連通する前記開口部を覆うサイドカバーと、キャスタ部と、を更に備え、前記サイドカバーを取り外すことで前記開口部は、開放し、前記車輪の外径寸法は、前記キャスタ部の外径寸法よりも大きいことを特徴とする。
フレームの側壁部にガイドローラを設けることで、車輪をフレームの側壁部側に配置することができる。
これにより、フレームの高さ寸法を大きくすることなく、車輪の外形寸法を大きく設定することができる。
よって、車輪の外形寸法を大きく設定しても、フレームの比較的高い部位に車軸を貫通させる必要がない。
これにより、車輪の外形寸法を大きく設定した状態で、フレーム内に発電機などを収容する収容空間を確保することができる。
これにより、車輪の外径寸法を大きく設定しても、フレームの側壁部に保守点検(いわゆる、メンテナンス)用の開口部を確保することができる。
これにより、リムの製造誤差を吸収することが可能になり、リムを円滑に回転させることができる。
図1は本発明に係る可搬式発電機を示す斜視図、図2は本発明に係る可搬式発電機を示す正面図である。
可搬式発電機10は、本体としての骨格を形成するフレーム11と、フレーム11内に収納(搭載)されたエンジン/発電機ユニット12(図4参照)と、フレーム11の左側部に設けられた左サイドカバー13と、フレーム11の右側部に設けられた右サイドカバー14と、フレーム11に設けられた運搬移動用の移動手段15と、フレーム11の前部11aに設けられた運搬移動用の牽引手段16とを備えている。
後壁部24は、下端部24a(図4参照)に左右の脚部28が上下方向に移動自在に設けられている。
上部22は、車幅方向中央に固定グリップ部31が設けられ、固定グリップ部31の左右側に左右のカセット収容部32,33が設けられている。
左右のカセット収容部32,33はカセットガスボンベ35を収容するものである。カセットガスボンベ35は、エンジン/発電機ユニット12のエンジン18(図4参照)に供給するガス燃料が蓄えられている。
右カセットカバー36を開放して、右カセット収容部33にカセットガスボンベ35が取り付けられる。
この状態で、右カセットカバー36を閉じることで、カセットガスボンベ35が右カセット収容部33に収容される。
フレーム11の右側壁部26は、底部21、上部22、前壁部23および後壁部24に沿って外周が形成され、この外周から中心寄りに所定間隔をおいて防水壁41が略リング状に形成され、防水壁41の前端部41aに前レゾネータ42が設けられるとともに防水壁41の後端部41bに後レゾネータ43が設けられている。
この右開口部45は、フレーム11内の収容空間46に連通されている。フレーム11内の収容空間46にエンジン/発電機ユニット12が収容されている。
右サイドカバー14は、外周14aが円形に形成され、一対のボルト49をねじ孔48,48にねじ結合することで右側壁部26に取り付けられている。
よって、右サイドカバー14を一対のボルト49で右側壁部26に取り付けることにより、右サイドカバー14で修理点検(メンテナンス)用の右開口部45が覆われている。
左側壁部25は、右側壁部26と同様に、底部21、上部22、前壁部23および後壁部24に沿って外周が形成され、この外周から中心側に所定間隔をおいて周壁(図示せず)が形成されている。
この左開口部は左サイドカバー13で覆われている。
左サイドカバー13は、右サイドカバー14と左右対称な部材であり、一対のボルト(図示せず)で左側壁部25に着脱自在に取り付けられている。
発電機19のロータ(図示せず)をエンジン18で回転させることで電力が発電される。
この際に、前後のレゾネータ42,43の共鳴室で外気の吸気音を消音することが可能である。
また、左車輪58は右車輪56と左右対称の部材なので、左車輪58の構成部材に右車輪56と同じ符号を付して説明を省略する。
移動手段の右車輪56は、リング状に形成された右リム(リム)64と、右リム64の外周に沿って設けられた右タイヤ65とを備えている。
右リム64は、一例として、樹脂や金属でリング状に形成され、内周壁64aに突条部67(図7も参照)が中心側に向けて突出するように形成されている。
突条部67は、右リム64と同軸にリング状に形成されている。
右リム64は、右ガイド手段55で軸線57を中心にして回転自在に支持されている。
なお、第1〜第2の固定ガイドローラ71,72は同一部材なので、以下第1固定ガイドローラ71について説明して第2固定ガイドローラ72の詳しい説明を省略する。
また、第1〜第2の固定取付手段75,76は同一部材なので、以下第2固定取付手段76の構成部材に第1固定取付手段75と同じ符号を付して説明を省略する。
第1固定ガイドローラ71は、第1固定取付手段75に取り付ける取付孔81が中央に貫通され、右リム64の突条部67に嵌合可能な係合溝82が外周71aに沿って環状に形成されている。
一対の固定板支持ボルト85は、固定ローラ支持ボルト84の両側に所定間隔をおいて配置されている。
一対の固定板支持ボルト85は、右側壁部26にそれぞれ頭部85a,85a(1個のみ図示する)が埋設されることで右側壁部26から固定板87に向けて突出されている。
この固定板87は、中央頂部に固定ローラ支持ボルト84が貫通可能な中央貫通孔87aが形成され、両端部に一対の固定板支持ボルト85が貫通可能な貫通孔87b,87b(図5も参照)がそれぞれ形成されている。
さらに、固定ローラ支持ボルト84に固定板87の中央貫通孔87aが嵌合されるとともに、一対の固定板支持ボルト85に固定板87の貫通孔87b,87bが嵌合されている。
そして、一対の貫通孔87bから突出した一対の固定板支持ボルト85のねじ部85b,85bにナット88,88がそれぞれねじ結合されている。
この状態で、第1固定ガイドローラ71の係合溝82が右リム64の突条部67に嵌合されるとともに、係合溝82の底面82aが突条部67の内周面67aに当接されている。
また、第2固定取付手段76は、第1固定取付手段75と同一構成である。
よって、第2固定ガイドローラ72の係合溝91が右リム64の突条部67に嵌合されるとともに、係合溝91の底面が突条部67の内周面67aに当接されている。
第2固定ガイドローラ72の係合溝91は、第1固定ガイドローラ71の係合溝82と同じ形状に形成されている。
可動ガイドローラ73は、可動取付手段77に取り付ける取付孔93が中央に貫通され、右リム64の突条部67に嵌合可能な係合溝94が外周73aに沿って環状に形成されている。
なお、可動ガイドローラ73は、第1、第2の固定ガイドローラ71,72と同一形状である。
一対の可動板支持ボルト96は、可動ローラ支持ボルト95の両側に所定間隔をおいて配置されている。
これらの可動板支持ボルト96,96は、内可動板98にそれぞれ頭部96a,96aが埋設されることで内可動板98から外可動板99に向けて突出されている。
この内可動板98は、中央に可動ローラ支持ボルト95の頭部95aが埋設され、可動ローラ支持ボルト95の両側に一対の可動板支持ボルト96の頭部96a,96aがそれぞれ埋設され、一端部98aに支軸貫通孔98cが形成され、他端部98bにスライド孔(長孔)98dが形成されている。
スライド孔98dは、スライド軸部104のスライド軸ボルト112がスライド自在に貫通可能な長孔である。
この外可動板99は、中央に可動ローラ支持ボルト95が貫通可能な中央貫通孔99cが形成され、中央貫通孔99cの両側に一対の可動板支持ボルト96が貫通可能な貫通孔99d,99dがそれぞれ形成され、一端部99aに支軸貫通孔99eが形成され、他端部99bにスライド軸部104がスライド自在に貫通可能なスライド孔(長孔)99fが形成されている。
スライド孔99fは、スライド軸部104のスライド軸ボルト112がスライド自在に貫通可能な長孔である。
支軸ボルト107は、内可動板98の支軸貫通孔98cに貫通されるとともに、外可動板99の支軸貫通孔99eに貫通されている。
第1支軸カラー108は、内外の可動板98,99に挟持されている。
第2支軸カラー109は、内可動板98および右側壁部26に挟持されている。
スライド軸ボルト112は、内可動板98のスライド孔98dにスライド自在に貫通されるとともに、外可動板99のスライド孔99fにスライド自在に貫通されている。
第1スライド軸カラー113は、内外の可動板98,99に挟持されている。
第2スライド軸カラー114は、内可動板98および右側壁部26に挟持されている。
さらに、可動ローラ支持ボルト95に外可動板99の中央貫通孔99cが嵌合されるとともに、一対の可動板支持ボルト96に外可動板99の貫通孔99d,99dが嵌合されている。
また、一対の貫通孔99dから突出した一対の可動板支持ボルト96のねじ部96bにナット101,101がそれぞれねじ結合されている。
これにより、可動ガイドローラ73が可動ローラ支持ボルト95に回転自在に支持されるとともに、可動ガイドローラ73が可動ローラ支持ボルト95から抜け出すことを内外の可動板98,99で防止している。
第2支軸カラー109から突出した支軸ボルト107のねじ部107aが支軸ナット106にねじ結合される。
第2スライド軸カラー114から突出したスライド軸ボルト112のねじ部112aがスライド軸ナット111にねじ結合される。
よって、内外の可動板98,99は、支軸ボルト107を軸にして右リム64に近づく方向や右リム64から離れる方向に矢印(図8参照)の如く揺動移動することが可能である。
これにより、可動ガイドローラ73が右リム64の半径方向に移動自在に支持されている。
よって、可動ガイドローラ73の係合溝94が右リム64の突条部67に嵌合されるとともに、可動ガイドローラ73の外周73aが右リム64の内周壁64aに当接されている。
これにより、右リム64の製造誤差を吸収することが可能になり、右リム64を円滑に回転させることができる。
これにより、図4に示すように、フレーム11の高さ寸法H1を大きくすることなく、右車輪56の外形寸法Dを大きく設定することができる。
実施の形態では、右車輪56の外形寸法Dは、フレーム11の高さ寸法H1と略同じ大きさに設定されている。
よって、右車輪56の外形寸法を大きく設定しても、フレーム11の比較的高い部位に車軸を貫通させる必要がない。
これにより、右車輪56の外形寸法を大きく設定した状態で、フレーム11内にエンジン/発電機ユニット12などを収容する収容空間46(図4参照)を確保することができる。
中心側領域121は、右側壁部26の右開口部45(図4も参照)に対向している。
これにより、図4に示すように、右車輪の外径寸法Dを大きく設定しても、右リム64の中心側領域121および右側壁部26の右開口部45を利用して保守点検(いわゆる、メンテナンス)をおこなうことができる。
これにより、左車輪58は、右車輪56と同様に、フレーム11の左側壁部25側に回転自在に配置されている。
キャスタ部61は、前壁部23に回転自在に設けられ旋回軸124と、旋回軸124に設けられたブラケット125と、ブラケット125に回転自在に支持された舵取り車輪126と、ブラケット125に取り付けられたキャスタストッパ185とを備えている。
キャスタ部61は、旋回軸124の延長線上に対して舵取り車輪126の車輪中心128が距離L1だけオフセットされた状態(ずらした状態)で配置されている(図11も参照)。
また、キャスタ部61は、舵取り車輪126が支持軸129を軸にして上下方向に移動自在(揺動自在)に支持され、舵取り車輪126がばね部材(図示せず)で下方に付勢されている。
よって、可搬式発電機10を左右の車輪58,56で不整地を運搬する際に、不整地の凹凸に合わせて舵取り車輪126を上下動させることができる。
なお、ロア連結ロッド138の中央部138cについては図10、図11で詳しく説明する。
左右の脚部28は、例えば、可搬式発電機10を静止状態に保持する静止位置と、可搬式発電機10を運搬(移動)状態に保持する移動位置とにロック可能に構成されている。
なお、静止位置は、左右の脚部28を下方に配置した位置である。
また、移動位置は、左右の脚部28を上方に配置した位置である。
牽引手段16は、フレーム11の前部11aに設けられ、可搬式発電機10を牽引するための手段である。
牽引手段16は、前部11aの右側部131に設けられた右揺動リンクユニット132と、右揺動リンクユニット132を覆う右リンクカバー133と、前部11aの左側部135に設けられた左揺動リンクユニット136と、左揺動リンクユニット136を覆う左リンクカバー137と、右揺動リンクユニット132および左揺動リンクユニット136を連結するロア連結ロッド138と、右揺動リンクユニット132および左揺動リンクユニット136に連結された牽引ハンドル141とを備えている。
また、左右のリンクカバー137,133は左右対称の部材であり、以下右リンクカバー133について説明して左リンクカバー137の詳しい説明は省略する。
右上揺動リンク145および右下揺動リンク146は互いに並列に配置されている。
この右下揺動リンク146は、上端部146aが右側部131の第2上取付部(上端部)131bにボルト147で回動自在に連結されている。
第2上取付部131bは、第1上取付部131aに対して前下方に設けられている。
右タイヤストッパ158が右車輪56の外周に当接することで、右車輪56の回転を阻止することができる。
これにより、右タイヤストッパ158を設けるだけの簡単な構成で、右車輪56の回転を阻止することができる。
右上揺動リンク145および右下揺動リンク146は、それぞれの上端部145a,146aを支点にして上下方向に一体的に揺動自在に支持されている。
右リンクカバー133は、上端部133aが右上揺動リンク145の上端部145aとともに第1上取付部131aにボルト147で回動自在に連結され、下端部133bが右上揺動リンク145の下端部(下ボス)145bに固定されている。
右リンクカバー133の内側壁において略中央部133cに、ハンドルホルダ153が形成されている。
ハンドルホルダ153は、牽引ハンドル141の右ハンドル部161を挟持可能に略U字状に形成されている。
右リンクカバー133の下端部133bにおいて、外側壁133dに右保持溝部152が形成されている。
右保持溝部152は、右下揺動リンク146の下端部(具体的には、下ボス)146bが嵌合可能に湾曲状に形成されている。
右保持溝部152および右下揺動リンク146の下端部(具体的には、下ボス)146bで右保持手段(保持手段)151が構成されている。
なお、右保持手段151については図13〜図15で詳しく説明する。
具体的には、ロア連結ロッド138は、右上揺動リンク145の下端部145bに右端部138aが設けられ、左上揺動リンク155の下端部155bに左端部138bが設けられている。
中央部138cを前方に向けて突出するように折り曲げることで、中央部138cがキャスタストッパ185に係止可能な位置に配置される。
また、左上揺動リンク155の下端部155bおよび左下揺動リンク(下揺動リンク)156の下端部156bに牽引ハンドル141の左ハンドル部162が連結されている。
この右ハンドル部161は、基端部161bに第1下取付部167および第2下取付部168を備えている。
第2下取付部168が、右下揺動リンク146の下端部146bにボルト171で回動自在に連結されている。
また、右揺動リンクユニット132の長さ寸法は、牽引ハンドル141の長さ寸法と略同じに設定されている。
さらに、左揺動リンクユニット136の長さ寸法は、牽引ハンドル141の長さ寸法と略同じに設定されている。
これにより、牽引手段16を展開することにより、牽引手段16の全長を長く確保することが可能で、牽引手段16を折り畳む(収納する)ことにより、牽引手段16の全長を短くすることが可能になる。
さらに、左ハンドル部162の基端部162bがそれぞれの下端部155b,156bの2箇所に連結されている。
これにより、牽引ハンドル141が折畳み/展開される際に、可動グリップ部164が一定の軌跡181(図18(a)参照)に沿って移動するように、右揺動リンクユニット132および左揺動リンクユニット136で牽引ハンドル141を規制することができる。
牽引手段16は、牽引ハンドル141を展開して可動グリップ部164を折畳位置P1(図4参照)から牽引位置P2に配置した際に、右下揺動リンク146が右上揺動リンク145に干渉するとともに、左下揺動リンク156が左上揺動リンク155に干渉する。
ここで、下端部(下ボス)146bは、右上揺動リンク145の下端部145b近傍の部位145cに対して交差する方向を向いて設けられている。
よって、下端部(下ボス)146bを下端部145b近傍の部位145cに確実に当接させることができる。
ここで、下端部(下ボス)156bは、左上揺動リンク155の下端部155b近傍の部位155cに対して交差する方向を向いて設けられている。
よって、下端部(下ボス)156bを下端部155b近傍の部位155cに確実に当接させることができる。
したがって、牽引ハンドル141が牽引位置P2を超えて展開することを阻止するために、従来必要とされていたストッパを不要にでき、構成の簡素化を図ることができる。
右保持手段151は、右保持溝部152と、右下揺動リンク146の下端部(具体的には、下ボス)146bとを備えている。
左保持手段191は、右保持手段151と左右対称の部材であり、左保持手段191の各構成部材に右保持手段151と同じ符号を付して説明を省略する。
これにより、牽引ハンドル141、右揺動リンクユニット132および左揺動リンクユニット136などの自重で牽引ハンドル141が折り畳まれることを阻止することができる。
図16は本発明に係る可搬式発電機の修理点検をおこなう例を説明する図である。
一対のボルト49をねじ孔48,48から外すことで、右サイドカバー14を右側壁部26から取り外す。
右リム64の中心側領域121を開放するとともに、修理点検(メンテナンス)用の右開口部45を開放することができる。
よって、エアクリーナ193のエレメント(図示せず)の交換や、エンジンオイルキャップ194を外してエンジンオイルの交換が可能である。
さらに、キャブレター195やミキサーの交換が可能である。
なお、ミキサーは、カセットガスボンベ35から導かれたガス燃料に、エアクリーナを経て取り入れた空気を混合させてエンジン18のシリンダ内に導く装置である。
なお、図17〜図21においては、牽引手段16の理解を容易にするために、右側構成のみについて説明して左側構成の説明を省略する。
(a)において、牽引手段16が折畳位置P1に配置されている。
右下揺動リンク146の下端部(具体的には、下ボス)146bが右保持溝部152の下方に配置されている。
この状態において、可動グリップ部164を手198で握って牽引位置P2(図19参照)に向けて矢印Aの如く引張ることにより、牽引手段16の展開を開始する。
同時に、(b)に示すように、右上揺動リンク145の下端部(下ボス)145bを軸にして、右下揺動リンク146の下端部(下ボス)146bが矢印Cの如く揺動(スイング移動)する。
可動グリップ部164を牽引位置P2に向けて矢印Aの如く継続して引張ることで、可動グリップ部164が一定の軌跡181に沿って展開(移動)を継続する。
右上揺動リンク145および右下揺動リンク146がボルト147,147を軸にしてそれぞれ矢印Bの如く上方に向けて継続して揺動(スイング移動)する。
下端部(下ボス)146bが右保持溝部152に向けて移動する。
可動グリップ部164を牽引位置P2に向けて矢印Aの如く継続して引張ることで、可動グリップ部164が一定の軌跡181に沿って移動して展開位置P2に到達する。
右下揺動リンク146の下端部(下ボス)146bが、右上揺動リンク145の下端部145b近傍の部位145cに干渉する。
これにより、牽引ハンドル141が牽引位置P2を超えて展開することを阻止できる。
よって、牽引ハンドル141が、牽引ハンドル141や右揺動リンクユニット132などの自重で折り畳まれることを阻止できる。
これにより、可動グリップ部164から手198を離した状態で、可動グリップ部164を牽引位置P2に保持することができるので使い勝手の向上を図ることができる。
また、右揺動リンクユニット132の長さ寸法は、牽引ハンドル141の長さ寸法と略同じに設定されている。
さらに、左揺動リンクユニット136の長さ寸法は、牽引ハンドル141の長さ寸法と略同じに設定されている。
これにより、牽引手段16を展開することにより、牽引手段16の全長を長く確保することが可能になる。
よって、右上揺動リンク145の下端部(下ボス)145bや右下揺動リンク146の下端部(下ボス)146bが上方に移動する。
牽引ハンドル141を上方に持ち上げることで、牽引ハンドル141の可動グリップ部164を高さ寸法H2の高位置に配置することができる。
よって、右上揺動リンク145の下端部(下ボス)145bや右下揺動リンク146の下端部(下ボス)146bが前方に移動する。
牽引ハンドル141を前方に移動することで、牽引ハンドル141の可動グリップ部164をフレーム11から前方に向けて距離寸法L2と大きく離すことができる。
可動グリップ部164を手198で握った状態で、操作者197が徒歩で移動する。
これにより、右車輪56および左車輪58が回転して可搬式発電機10を牽引することができる。
この場合、左右の脚部28が移動位置にロックされている。
よって、牽引ハンドル141を牽引位置P2に展開(配置)した状態で、可動グリップ部164の高さを操作者197に対応させる(合わせる)ことができる。
よって、操作者197を可搬式発電機10から十分に離して、操作者197が可搬式発電機10に接触することを防ぐことができる。
これにより、可搬式発電機10の牽引性(運搬性)をさらに高めることができる。
なお、図22〜図24においては、牽引手段16の理解を容易にするために、右側構成のみについて説明して左側構成の説明を省略する。
可動グリップ部164を押力F1で矢印の如く押すことにより、牽引ハンドル141が右上揺動リンク145の下端部(下ボス)145bを軸にして矢印Dの如く揺動する。
同時に、右下揺動リンク146の下端部(下ボス)146bが右上揺動リンク145の下端部(下ボス)145bを軸にして矢印Eの如く揺動する。
右保持溝部152による下端部(下ボス)146bの保持が解除される。
これにより、可動グリップ部164が一定の軌跡181に沿って矢印Gの如く折畳位置P1に向けて折畳み(移動)を開始する。
右上揺動リンク145および右下揺動リンク146が、牽引ハンドル141や右揺動リンクユニット132などの自重で矢印Fの如く下方に向けて揺動(スイング移動)を継続する。
これにより、可動グリップ部164が一定の軌跡181に沿って矢印Gの如く折畳位置P1に向けて折畳み(移動)を継続する。
(a)において、可動グリップ部164が一定の軌跡181(図23参照)に沿って矢印Gの如く移動し、折畳位置P1の手前(直前)に到達する。
この状態において、可動グリップ部164を矢印F2の如くフレーム11に向けて押し込む。
これにより、牽引ハンドル141を折畳位置P1((a)参照)に保持することができる。
よって、操作者197は可動グリップ部164を握った手198を一定の軌跡181に沿って移動させることで、牽引ハンドル141の折畳み/展開をおこなうことができる。
これにより、牽引ハンドル141を折畳み/展開する操作が容易になり、使い勝手の向上を図ることができる。
よって、牽引ハンドル141を展開する際に、可動グリップ部164を斜め上方に引き上げるだけで、折畳位置P1から展開位置P2まで展開することができる。
これにより、牽引ハンドル141を展開する操作が一層容易になり、使い勝手の向上をさらに高めることができる。
これにより、キャスタ部61の舵取り車輪126が旋回軸124を軸にして旋回することや、上下動することを阻止することができる。
これにより、右車輪56が回転することを右タイヤストッパ158で阻止することができる。
同様に、牽引ハンドル141がハンドルホルダ153およびハンドルホルダ154に係止するとともに、左タイヤストッパ(図示せず)が左タイヤ65の外周に当接する。
これにより、左車輪58が回転することを左タイヤストッパで阻止することができる。
さらに、左右の脚部28(図1も参照)を静止位置まで下げる。
これにより、可搬式発電機10を静止状態に安定的に保持することができる。
可搬式発電機10の操作パネル201に出力端子202が備えられている。
出力端子202に電源コード203のコンセント204を差し込むことで、可搬式発電機10で発電された電力を出力することができる。
この場合、牽引手段16の牽引ハンドル141を展開することにより、ロア連結ロッド138が上昇して電源コード203を持ち上げる。
これにより、電源コード203を右車輪56や左車輪58から離すことが可能になり、電源コード203が右車輪56や左車輪58に絡むことを防止できる。
Claims (3)
- 発電機が搭載されたフレームに運搬移動用の車輪を備えた可搬式発電機において、
前記車輪のリムのうち、少なくとも3箇所を支えることにより前記リムを回転自在に支持する少なくとも3個のガイドローラと、
前記少なくとも3個のガイドローラを前記フレームの側壁部に設ける取付手段と、
を備え、
前記ガイドローラで前記車輪が支持されることで、前記車輪が前記フレームの側壁部側に配置され、
前記リムの中心側領域が空間に形成され、前記空間は、前記フレームの前記側壁部側の修理点検用の開口部に連通されることを特徴とする可搬式発電機。 - 前記空間と連通する前記開口部を覆うサイドカバーと、
キャスタ部と、
を更に備え、
前記サイドカバーを取り外すことで前記開口部は、開放し、
前記車輪の外径寸法は、前記キャスタ部の外径寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の可搬式発電機。 - 前記少なくとも3個のガイドローラのうち、1個のガイドローラが前記リムの半径方向に移動自在に支持され、
前記1個のガイドローラが前記リムに当接可能に弾性部材で付勢されたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の可搬式発電機。
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