JP5149058B2 - 木材の寸法検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、切削加工された木材の寸法(幅や厚み)が所望の値に仕上がっているか否かを検査する装置に関する。
近年、木造建築において、複数の板材を接着して重ね合わせた集成材が、柱や梁に多用されるようになっている。このような集成材を構成する個々の板状の木材は、良好な接着性を維持するために、特に、厚みに欠損が無いことが重要である。そこで、切削加工され、搬送されて来る木材が、所望の寸法通りに仕上がっているかどうかを、例えばCCDレーザ変位センサを用いて検査する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この装置では、一対のCCDレーザ変位センサを木材の上下に配置して木材の上面・下面までの距離を測定し、演算によって木材の厚みを求める。
特開2002−103306号公報(図2)
一般に厚みの欠損は木材の角(かど)に生じやすい。しかしながら、上記のような従来の検査装置において、木材の幅方向端部にある角をねらってレーザ光を当てて反射させることは容易ではない。しかも、高速で搬送されて来る木材には多少の横揺れがあり、ねらった位置からずれる場合がある。従って、従来の検査装置で木材の端部をねらって寸法検査することは困難である。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、木材の端部をねらって正確に寸法検査ができる木材の寸法検査装置を提供することを目的とする。
本発明の木材の寸法検査装置は、検査対象となる板状又は角柱状の木材を、長手方向に直交する四角形の断面で見た状態において、四つの角をA,B,C,Dとするとき
前記角Aによって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第1の投光器、及び、通過した前記残部の光束を受光する第1の受光器を有する第1の投受光装置と、前記角Bによって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第2の投光器、及び、通過した前記残部の光束を受光する第2の受光器を有する第2の投受光装置と、前記角Cによって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第3の投光器、及び、通過した前記残部の光束を受光する第3の受光器を有する第3の投受光装置と、前記角Dによって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第4の投光器、及び、通過した前記残部の光束を受光する第4の受光器を有する第4の投受光装置と、前記第1〜第4の各受光器からの出力の和を閾値と比較することにより前記木材の幅及び厚みの不良の有無を判断する演算処理装置とを備えたものである。
上記のように構成された木材の寸法検査装置では、木材の角に欠損があった場合や、幅や厚みの欠損があった場合に、遮光量が減少して通過光量が増大し、受光器からの出力の和が増大するので、これを、閾値と比較することにより、欠損を検出することができる。また、単に木材がずれ動いた場合には一方側の受光器からの出力が増大しても他方側の受光器からの出力は減少することにより、出力の和は基本的に不変であるので、若干の動きがあっても検出の精度は低下しない。
また、上記の木材の寸法検査装置において、前記断面で見たとき、第1〜第4の投受光装置における各光路は、遮光され又は通過する角を含む各辺に対して45度を成すように構成することができる。
この場合、木材の幅及び厚みの両方向における不良を、均等な感度で検出することができる。
また、上記の木材の寸法検査装置において、前記断面で見たとき、第1,第2の投受光装置における各光路は左右対称であって、一辺ABに対して45度未満の角度を成し、第3,第4の投受光装置における各光路は左右対称であって、前記一辺ABに対向する他辺CDに対して前記角度を成すように構成してもよい。
この場合、45度未満の角度を成す辺AB及びCDと交差する方向への検出感度を高めることができる。
本発明の木材の寸法検査装置によれば、木材の端部をねらって正確に寸法検査をすることができる。
《基本的構成》
図1は、本発明の第1実施形態に係る木材の寸法検査装置20の基本的構成を示す図である。図において、木材10は、紙面に垂直な方向を搬送方向として、図の下方への移動が規制され、かつ、左右への移動もほぼ規制された状態で、搬送装置(図示せず。)により搬送される。この木材10は集成材を構成する単位板材であり、長手方向(搬送方向)に直交する断面が図示のような矩形となっている。すなわち、当該断面で見たとき、4つの角(かど)をA,B,C,Dとすると、AB及びCDは幅を、AC及びBDは厚みを、それぞれ示している。
このような木材10について、搬送過程で、幅や厚みが正常であるかどうか(不良品が無いかどうか)の判定を行う装置が、木材の寸法検査装置20であり、4組の投光器・受光器のセット(1s,1r,2s,2r,3s,3r,4s,4r)にアンプユニット5を加えた投受光装置1〜4及び、演算処理装置としてのプログラマブルコントローラ6を備えている。なお、アンプユニット5は、実際には、各組の投光器・受光器ごとに合計4個設けられるが、ここでは簡略化して表示している。
第1の投受光装置1は、その光路が、木材10の幅に相当する辺ABに対して45度を成すように設けられている。また、第1の投受光装置1は、角Aによって光束の一部が遮光され、残部が通過するように光を放射する第1の投光器1sと、通過した残部の光束を受光する第1の受光器1rとを有している。
第2の投受光装置2は、その光路が第1の投受光装置1と左右対称であって、辺ABに対して45度を成すように設けられている。また、第2の投受光装置2は、角Bによって光束の一部が遮光され、残部が通過するように光を放射する第2の投光器2sと、通過した残部の光束を受光する第2の受光器2rとを有している。
第3の投受光装置3は、その光路が、木材10の幅に相当する辺CDに対して45度を成すように設けられている。また、第3の投受光装置3は、角Cによって光束の一部が遮光され、残部が通過するように光を放射する第3の投光器3sと、通過した残部の光束を受光する第3の受光器3rとを有している。
第4の投受光装置4は、その光路が第3の投受光装置3と左右対称であって、辺CDに対して45度を成すように設けられている。また、第4の投受光装置4は、角Dによって光束の一部が遮光され、残部が通過するように光を放射する第4の投光器4sと、通過した残部の光束を受光する第4の受光器4rとを有している。
上記の各投光器1s,2s,3s,4sの光束は扁平であり、例えば、光の幅Wが10mmで、厚さは1mm程度である。また、光束同士が互いに干渉することのないように、光路は立体交差の状態にある。但し、光路と交わる角A,B,C,Dの位置は、搬送方向には同一位置での木材の断面の輪郭を成す矩形上にある。
なお、上記の投受光装置1〜4としては、例えば、株式会社キーエンス製の超小型デジタルレーザセンサLX2が好適である。
アンプユニット5で増幅された第1〜第4の各受光器1r,2r,3r,4rの出力はプログラマブルコントローラ6において合算され、各出力の和が求められる。ここで、例えば受光器1rの出力は、角Aによって遮光されずに通過した光束の幅W1に対応(ほぼ比例)するものとなる。同様に、受光器2r,3r,4rの出力は、それぞれ、幅W2,W3,W4に対応するものとなる。
図2は、寸法の欠損により受光量がどのように変化するかを示す図である。まず、図2の(a)は、図1における角A,C近傍のみを拡大した図である。この状態を基準として、(b)に示すように、角Aに面取り状の欠損があったとすると、(a)では角Aに遮られていたレーザ光の一部が通過光に変わるため、光の幅W1が広くなり、受光器1r(図1)の受光量が増大する。木材10の厚みが、全体に不足している場合も同様に、受光量が増大する。また、(c)に示すように木材10の幅寸法が小さい場合には、光の幅W1、W3が共に広くなり、受光器1r,3r(図1)の受光量が増大する。
以上のように、寸法欠損があると、受光量が増大する。そこで、予め、理想的な寸法精度で仕上がっていることがわかっているサンプルの木材に対して投光した場合に、アンプユニット5で増幅された各受光器1r,2r,3r,4rの出力の総和Psumをプログラマブルコントローラ6で求める。この総和Psumは、(W1+W2+W3+W4)に基づいた値となる。そして、この総和Psumに許容誤差を考慮した値を閾値Pmaxとし、プログラマブルコントローラ6に設定しておく。また、寸法欠損のある木材についても上記総和を求め、総和の変化量と、欠損量との関係を求めておく。
そして、実際の検査対象となる木材を搬送し、そのとき得られた各受光器1r,2r,3r,4rの出力をアンプユニット5で増幅したものの総和Pが、閾値Pmaxを超えるか否かを判定し、超えなければ寸法正常、超えれば寸法欠損がある、と判定する。また、超えた場合には、閾値Pmaxとの差ΔPも記憶する。
なお、前段の工程における木材の切削加工は、切削工具の位置によって最大寸法が規制されるため、プラスの誤差は基本的には生じない。例外的には、切削加工後に木の節の部分が突出したり、ささくれができる場合があるが、極めてまれであり、また、欠損に比べて検出の重要性が低いので、実質的には無視できる。但し、仮にプラスの誤差が生じるような前加工が施された木材についても、上記の寸法検査装置を同様に適用することができることは言うまでもない。
なお、第1実施形態ではレーザ光の光路が、遮光され又は通過する角を含む木材10の各辺(AB,CD,AC,BD)に対して45度を成す構成を示したが、45度より小さい角度を成すよう構成してもよい。図3は、このような、本発明の第2実施形態に係る木材の寸法検査装置20の基本的構成を示す図である。なお、図1と同様に、アンプユニット5やプログラマブルコントローラ6が設けられるが、ここでは図示を省略している。
図3において、木材10を図示の断面で見たとき、第1,第2の投受光装置1,2における各光路は左右対称であって、辺ABに対して45度未満の角度θを成し、他方、第3,第4の投受光装置3,4における各光路は左右対称であって、辺ABに対向する他辺CDに対して同一角度θを成している。
図4の(a)は、角度が45度である第1実施形態の図1における角A,Cの近傍を拡大した図である。一方、(b)は、第2実施形態の図3における角A,Cの近傍を拡大した図である。(a)及び(b)において、木材10の厚みに等量の欠損があったとして、欠損によって角Aを通過する光の増大量は、(a)よりも(b)の場合の方が大きい。すなわち、上辺AB・下辺CDに対する光路の傾きが小さいほど、AB・CDと交差するAC・BD方向すなわち、厚み方向の欠損に対する通過光の増大量が大きく、検出感度が上がる。
逆に、幅方向の欠損に対して検出感度を上げるには、側辺AC,BDに対しての光路の傾きが小さくなるようにすればよい。すなわち、ある辺と45度未満の角度を成すように光路を設定すれば、その辺と交差する方向への欠損の検出感度が向上する。一方、第1実施形態のように45度を成す設定とすれば、幅方向・厚み方向に均等な感度で欠損を検出することができる。
図5は、光路の傾きを最小すなわち0度にした寸法検査装置20の例(参考例)であり、2組の投受光装置11,12を備えている。第1の投受光装置11は、光路が木材10の上辺ABと平行であって、辺ABを含む端部によって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第1の投光器11sと、通過した残部の光束を受光する第1の受光器11rとを有する。同様に、第2の投受光装置12は、光路が下辺CDと平行であって、当該辺CDを含む端部によって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第2の投光器12sと、通過した残部の光束を受光する第2の受光器12rとを有する。この場合、第1実施形態(図1)と同様に、プログラマブルコントローラ6で、第1,第2の各受光器11r,12rからの出力の和を閾値と比較することにより木材10の厚みの不良の有無を検出することができる。また、この場合には厚み方向の検出感度が最大となる。但し、幅方向には検出感度が0となる(検出できない。)。
また、図6は、図5とは光路が90度異なる寸法検査装置20の例(参考例)であり、2組の投受光装置11,12を備えている。第1の投受光装置11は、光路が木材10の左辺ACと平行であって、辺ACを含む端部によって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第1の投光器11sと、通過した残部の光束を受光する第1の受光器11rとを有する。同様に、第2の投受光装置12は、光路が右辺BDと平行であって、当該辺BDを含む端部によって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第2の投光器12sと、通過した残部の光束を受光する第2の受光器12rとを有する。この場合、第1実施形態(図1)と同様に、プログラマブルコントローラ6で、第1,第2の各受光器11r,12rからの出力の和を閾値と比較することにより木材10の幅の不良の有無を検出することができる。また、この場合には幅方向の検出感度が最大となる。但し、厚み方向には検出感度が0となる(検出できない。)。
なお、上記各実施形態における投光器・受光器の位置関係は逆になってもよい。また、例えば図1において、辺CDは、搬送装置のベースレール上にあって位置が不変であることを考慮すれば、投受光装置1,2のみで寸法(厚み・幅)検査装置を構成することも可能である。
また、上記各実施形態では断面が四角形の木材を示したが、断面形状が三角形や、五角形以上の多角形であっても、同様な構成によって、角の欠損を含む寸法欠損を検出することができる。
また、上記各実施形態の木材10は、板状としたが、角柱状であってもよい。
《装置全体の構成例》
次に、上記第2実施形態のように厚み方向への感度を重視した寸法検査装置20を基本的構成として含む、木材の寸法検査装置全体の構成例について説明する。
図7は、寸法検査装置30の全体構成を示す図である。図において、切削装置(図示せず。)で切削加工された木材10は、所定の長さを1ワークとして順次搬送されてくる。木材10は、複数のローラ31や、コンベア32によって搬送される。搬送の上流側(図7の右側)から見て、ロータリエンコーダ33、木材10の到来を検出するワークセンサ34、前述の4組の投光器・受光器にアンプユニット5を加えた投受光装置1〜4、マーキングガン35が配置されている。
プログラマブルコントローラ6には、アンプユニット5の他、ロータリエンコーダ33、ワークセンサ34、電磁弁36、及び、タッチパネルを有する手元操作盤37が接続されている。ロータリエンコーダ33は木材10の検知信号を出力し、プログラマブルコントローラ6は、当該検知信号が出力されている時間と搬送速度とから、木材10の長さを算出する。ワークセンサ34は、通過する木材10の数量に関する情報をプログラマブルコントローラ6に送る。手元操作盤37は、タッチパネルから入力された値をプログラマブルコントローラ6に送る。また、プログラマブルコントローラ6から手元操作盤37に対して木材10の本数(良品/不良品)等の情報が出力される。電磁弁36には図示しない圧縮空気源が接続されており、プログラマブルコントローラ6の制御によってマーキングガン35に圧縮空気を送ることができる。圧縮空気が供給されたマーキングガン35は、所定の色の塗料を木材10に噴射する。
図8は、木材10の支持構造を搬送方向に直交する断面で見た図である。木材10は、上面が鏡面仕上げされたベースレール38上を摺動することにより、下方への移動が規制されている。また、左右にベースフェンス39及びガイドレール40が設けられており、横方向にもほとんど移動できない状態で搬送される。また、木材10の上方にも上面押さえガイドレール41が設けられており、上方への跳ね上がりを防止することができる。
次に、上記のように構成された寸法検査装置30の動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートはプログラマブルコントローラ6によって実行される。まず、予め、木材10の良否を判断する条件を手元操作盤37からプログラマブルコントローラ6に設定しておく。
具体的には、例えば、正常な寸法(主として板厚)に対する許容不足値Δt(=0.25mm)を超える寸法欠損がある場合に、前述の閾値Pmaxを超える総和が検出されるように設定しておく。そして、このような寸法欠損が搬送方向に所定長L1(=60mm)以上にわたって存在し、かつ、そのような欠損部が、単位長さ(=1m)当たりに所定数N(=3)あると、不良品である。また、上記Δtを超える板厚の欠損が所定長L2(=300mm)以上にわたって連続して存在すると、それだけで不良品である。これらの条件は、木材として要求される等級や用途によって異なるため、上記括弧内の数値を種々設定した複数種類の条件パターンを用意しておき、その中から適宜選択する。
図9において、まず、プログラマブルコントローラ6は、ワークとしての木材10が搬送されて来るのを待つ(ステップS1)。なお、木材10の到来及び通過については、ワークセンサ34の出力変化に基づいて容易に、これを捉えることができる。木材10が到来すると、プログラマブルコントローラ6は寸法検査を行う(ステップS2)。寸法検査は、木材10の搬送距離が測定長に達するまで、すなわち木材10が通過するまで連続して行われる(ステップS2からS3の繰り返し)。また、プログラマブルコントローラ6はステップS2において、寸法が許容不足値Δtを超える場合、それが連続する長さLを測定する。長さは、搬送速度(一定値)と、寸法が許容不足値Δtを超える状態の継続時間をプログラマブルコントローラ6内のクロックでカウントすることにより容易に求めることができる。さらに、プログラマブルコントローラ6は、寸法が許容不足値Δtを超える状態が長さL以上にわたって連続することを1事象として、当該事象が測定中に発生した回数nを測定する。
木材10の搬送距離が測定長に達すると、プログラマブルコントローラ6はステップS4に進み、当該木材10が不良品か否かを判定する。すなわち、上記LがL1以上であり、かつ、nがN以上であるか、又は、LがL2以上であるか、の判定が行われる。プログラマブルコントローラ6の処理速度は搬送速度に比べて極めて高速であるため、この判定は実質的に瞬時に行われる。判定の結果、不良品でなければ、プログラマブルコントローラ6は、ステップS7において良品としての1カウントを行ってからステップS1に戻り、次の木材10に対して同様の処理を繰り返す。一方、不良品であると認定した場合、プログラマブルコントローラ6はステップS5においてマーキング指令を出力し、ステップS6において不良品としての1カウントを行ってから、ステップS1に戻る。なお、良品又は不良品のカウント数は手元操作盤37に表示される。
マーキング指令を出力した場合、プログラマブルコントローラ6は、図7に示す処理とは並行してマーキングの処理を行う。具体的には、不良品と認めた木材10がマーキングガン35の下に達する時期を待って、電磁弁36をオン(励磁)にする。これにより、圧縮空気がマーキングガン35に供給され、不良品の木材10にマーキング(例えば赤い塗料の噴射)が施される。マーキングのための所定時間が経過すると、プログラマブルコントローラ6は電磁弁36をオフにして、マーキング処理を終える。
上記のようにして、板厚不良の木材10は、測定長分の搬送終了時に認知され、マーキングによって他の正常な木材と区別される。すなわち、作業者の目視による検査過程が不要であるため、搬送速度を高速にすることができ、迅速な検査が可能となる。見落としのない検査によって、安定した品質の木材を提供することができる。
《投光器・受光器の支持装置》
図10は、投光器・受光器を、その光路が斜めになるように支持する支持装置40の構成の一例を示す図である。但し、この例の投光器・受光器の配置は、図1や図3とは異なる。図において、4組の投光器・受光器のセットは、「コ」の字状の支持部材a1〜a4の各々における両端に取り付けられている。支持部材a1〜a4はそれぞれ、斜めの姿勢で固定するための角度調整用取付金具b1〜b4に取り付けられている。
角度調整用取付金具b1及びb2は、支持板41に取り付けられている。この支持板41は、リニアブッシュ42及び位置決め機構43によって、枠体46に対して縦方向へ位置調整可能に取り付けられている。また、角度調整用取付金具b3は、支持板44に取り付けられている。この支持板44は、リニアブッシュ42及び位置決め機構45によって、枠体46に対して横方向へ位置調整可能に取り付けられている。角度調整用取付金具b2は支持板44とも係合しており、位置決め機構45によって横方向に位置調整可能である。角度調整用取付金具b4は、枠体46の底部に直接、取り付けられている。
第1の投光器1s・受光器1rは、木材10の角Bをねらうように配置されている。第2の投光器2s・受光器2rは、木材10の角Aをねらうように配置されている。第3の投光器3s・受光器3rは、木材10の角Cをねらうように配置されている。そして、第4の投光器4s・受光器4rは、木材10の角Dをねらうように配置されている。
図11の(a)は、上から見た光路と木材10との位置関係を示す図であり、(b)は、図10から対応部分を抜き出した図である。例えば(a)に示すように搬送方向の前方・後方を定義したとすると、第1の投光器1sの光路L1は、木材10の角Bの斜め上で、かつ、搬送方向の後方から角Bをねらって投光することにより形成される。第2の投光器2sの光路L2は、木材10の角Aの斜め下で、かつ、搬送方向の後方から角Aをねらって投光することにより形成される。第3の投光器3sの光路L3は、木材10の角Cの斜め上で、かつ、搬送方向の前方から角Cをねらって投光することにより形成される。そして、第4の投光器4sの光路L4は、木材10の角Dの斜め下で、かつ、搬送方向の前方から角Dをねらって投光することにより形成される。
上記のような光路形成により、角A,B,C,Dは搬送方向における同一位置で木材10の断面の輪郭を成す矩形上にあるが、光路同士は全く干渉しない。
本発明の第1実施形態に係る木材の寸法検査装置の基本的構成を示す図である。 寸法の欠損により受光量がどのように変化するかを示す図である。 本発明の第2実施形態に係る木材の寸法検査装置の基本的構成を示す図である。 (a)は、第1実施形態の図1における角A,Cの近傍を拡大した図であり、(b)は、第2実施形態の図3における角A,Cの近傍を拡大した図である。 光路の傾きを最小すなわち0度にした寸法検査装置の例である。 図5とは光路が90度異なる寸法検査装置の例である。 寸法検査装置の全体構成を示す図である。 木材の支持構造を搬送方向に直交する断面で見た図である。 寸法検査装置の動作を示すフローチャートである。 投光器・受光器を、その光路が斜めになるように支持する支持装置の構成の一例を示す図である。 (a)は、上から見た光路と木材との位置関係を示す図であり、(b)は、図10から対応部分を抜き出した図である。
符号の説明
1〜4 投受光装置
1s,2s,3s,4s 投光器
1r,2r,3r,4r 受光器
6 プログラマブルコントローラ(演算処理装置)
10 木材
20,30 寸法検査装置

Claims (3)

  1. 検査対象となる板状又は角柱状の木材を、長手方向に直交する四角形の断面で見た状態において、四つの角をA,B,C,Dとするとき、
    前記角Aによって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第1の投光器、及び、通過した前記残部の光束を受光する第1の受光器を有する第1の投受光装置と、
    前記角Bによって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第2の投光器、及び、通過した前記残部の光束を受光する第2の受光器を有する第2の投受光装置と、
    前記角Cによって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第3の投光器、及び、通過した前記残部の光束を受光する第3の受光器を有する第3の投受光装置と、
    前記角Dによって光束の一部が遮光され、残部が通過するようにレーザ光を放射する第4の投光器、及び、通過した前記残部の光束を受光する第4の受光器を有する第4の投受光装置と、
    前記第1〜第4の各受光器からの出力の和を閾値と比較することにより前記木材の幅及び厚みの不良の有無を判断する演算処理装置と
    を備えたことを特徴とする木材の寸法検査装置。
  2. 前記断面で見たとき、前記第1〜第4の投受光装置における各光路は、遮光され又は通過する角を含む各辺に対して45度を成す請求項1記載の木材の寸法検査装置。
  3. 前記断面で見たとき、前記第1,第2の投受光装置における各光路は左右対称であって、一辺ABに対して45度未満の角度を成し、前記第3,第4の投受光装置における各光路は左右対称であって、前記一辺ABに対向する他辺CDに対して前記角度を成す請求項記載の木材の寸法検査装置。
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