JP2003337012A - 段ボールフラップ間隔検査装置 - Google Patents

段ボールフラップ間隔検査装置

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JP2003337012A
JP2003337012A JP2002144035A JP2002144035A JP2003337012A JP 2003337012 A JP2003337012 A JP 2003337012A JP 2002144035 A JP2002144035 A JP 2002144035A JP 2002144035 A JP2002144035 A JP 2002144035A JP 2003337012 A JP2003337012 A JP 2003337012A
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flaps
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Kazufumi Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組み立て前の扁平な段ボール箱のフラップ間隔
を、高い検査精度により短時間で判定することのできる
段ボールフラップ間隔検査装置を提供する。 【解決手段】レーザー照射手段30は、フラップ同士の
隙間とその両側のフラップとを含む検査対象領域に、隣
接するフラップ同士の間隔方向に延びる帯状の光断面を
有するレーザースリット光を、フラップ面に対して斜め
から照射する。撮像手段40は、レーザースリット光の
照射された検査対象領域を撮像し、画像解析手段60
は、撮像された画像のうちレーザースリット光によって
検査対象領域に形成された輝線に生じた変化点を求め、
変化点間の距離をフラップ間隔と認識してその良否を判
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱に組み立て前の
扁平な段ボールの有するフラップ同士の間隔を検査する
段ボールフラップ間隔検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、段ボール箱を製造する際には、
まず、図8(a)に示すように横一列に連なる4枚の側
板501〜504と、その一端に設けた接着片505
と、各側板501〜504から上下に延びたフラップ5
11〜518とを有する形状に一枚の段ボール紙を加工
する。その後、図8(b)に示すように、両端の側板5
01、504を内側に折り曲げて、接着片505を他端
の側板501に重ね合わせて接着して環状とし、扁平な
組み立て前の状態にする。そして、かかる扁平な状態の
ものを複数枚積み重ねた後に紐で結束し、工場から出荷
するようになっている。図8(c)は、扁平な組み立て
前の段ボールの側面を示している。
【0003】扁平な段ボールを箱状に組み立てるには、
環状になった4枚の側板501〜504を角筒状にして
段ボール箱の胴体部を形成し、各側板501〜504か
ら下方へ突出した矩形のフラップ515〜518を内側
に折り曲げることで底部を形成する。さらに各側板50
1〜504から上方へ突出したフラップ511〜514
を内側に折り曲げることで蓋部を形成するようになって
いる。
【0004】ところで、角筒状の胴体部を形成した後に
行うフラップの内側への折り曲げを適切に行うために、
隣接するフラップ同士の間には、一定の隙間が形成され
る。図8(a)に示すように、環状にする前の段階で既
に隣り合っているフラップ同士の隙間を一定幅に加工す
ることは比較的容易である。しかし、接着片505を重
ね合わせて繋げた接着部において隣り合うフラップ同士
の隙間(フラップ511と514との間の隙間520お
よびフラップ515と518との間の隙間521)は、
接着片505の重ね合わせ具合によって変動する。
【0005】そこで、従来は、接着部におけるフラップ
同士の間隔を、作業者が目視で検査し、不良品を排除し
ていた。また、図9(a)の側面図および図9(b)の
正面図に示すように、扁平した段ボールを積み重ねて結
束した状態で搬送路531を流れてくる段ボール530
の端面をカメラ532で撮像し、画像解析により、フラ
ップ間隔533の良否を判定することも行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した目視検査で
は、検査員の人件費が嵩むとともに、疲労等により人為
的な誤りが生じ得るので、検査装置による自動検査が好
ましい。一方、積み重ねた段ボールの端面を横から撮像
し、画像解析によりフラップ間隔の良否を判定するもの
では、段ボールの端面が波状の芯材が現われる等により
複雑な形状をなしているので、画像解析に長い処理時間
を要し、短時間のうちにフラップ間隔の良否を判定する
ことが難しかった。また、高い検査精度を維持すること
もむずかしい。
【0007】本発明は、このような従来技術の有する問
題点に着目してなされたもので、組み立て前の扁平な段
ボール箱のフラップ間隔を、高い検査精度で短時間のう
ちに判定することのできる段ボールフラップ間隔検査装
置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]箱に組み立て前の扁平な段ボールの有するフラッ
プ同士の間隔を検査する段ボールフラップ間隔検査装置
において、レーザー照射手段(30)と、撮像手段(4
0)と、画像解析手段(60)とを備え、前記レーザー
照射手段(30)は、フラップ同士の隙間とその両側の
フラップとを含む検査対象領域に、隣接するフラップ同
士の間隔方向に延びる帯状の光断面を有するレーザース
リット光を、フラップ面に対して斜めから照射するもの
であり、前記撮像手段(40)は、前記レーザースリッ
ト光の照射された前記検査対象領域を撮像するものであ
り、前記画像解析手段(60)は、前記撮像手段(4
0)の撮像した画像のうち前記レーザースリット光によ
って前記検査対象領域に形成された輝線に生じた変化点
間の距離を解析することでフラップ間隔を判定するもの
であることを特徴とする段ボールフラップ間隔検査装
置。
【0009】[2]搬送路(80)上を移動中の段ボー
ルのフラップ間隔を検査する場合において、段ボールの
搬送方向を、フラップ面と平行であって隣接するフラッ
プ同士の間隔方向と直交する方向に設定することを特徴
とする[1]に記載の段ボールフラップ間隔検査装置。
【0010】[3]箱に組み立て前の扁平な段ボールの
フラップ間隔を検査する段ボールフラップ間隔検査装置
において、レーザー照射手段(30)と、撮像手段(4
0)と、ワーク検出手段(22)と、制御手段(50)
と、画像解析手段(60)とを備え、前記レーザー照射
手段(30)は、フラップ面と平行であって隣接するフ
ラップ同士の間隔方向と直交する方向に搬送路(80)
上を移動中の前記段ボールのうち前記フラップ同士の隙
間とその両側のフラップとを含む検査対象領域に、隣接
するフラップ同士の間隔方向に延びる帯状の光断面を有
するレーザースリット光を、所定の検査位置において、
フラップ面に対して斜めから照射するものであり、前記
撮像手段(40)は、前記検査位置において前記レーザ
ースリット光の照射された前記検査対象領域を撮像する
ものであり、前記画像解析手段(60)は、前記撮像手
段(40)の撮像した画像のうち前記レーザースリット
光によって前記検査対象領域に形成された輝線に生じた
変化点間の距離を解析することでフラップ間隔を判定す
るものであり、前記ワーク検出手段(22)は、前記搬
送路(80)上を移動中の段ボールを前記検査位置また
はその上流の所定箇所において検出するものであり、前
記制御手段(50)は、前記ワーク検出手段(22)に
よる段ボールの検出情報と前記搬送路(80)における
段ボールの搬送速度とに基づいて少なくとも前記撮像手
段(40)による撮像タイミングを制御するものである
ことを特徴とする段ボールフラップ間隔検査装置。
【0011】[4]前記撮像手段(40)の光軸が前記
フラップ面の法線に対して成す角度を、前記法線を中心
に前記レーザースリット光の前記フラップ面への入射角
と対称な角度に設定したことを特徴とする[1]〜
[3]の何れかに記載の段ボールフラップ間隔検査装
置。
【0012】[5]画像の一端から前記輝線を追跡して
見出した最初の変化点までの座標と画像の他端から前記
輝線を追跡して見出した最初の変化点までの座標との差
から前記変化点間の距離を求めることを特徴とする
[1]〜[4]の何れかに記載の段ボールフラップ間隔
検査装置。
【0013】前記本発明は次のように作用する。本発明
は、いわゆる光切断法を応用したものであり、レーザー
照射手段(30)は、段ボールの隣接するフラップ同士
の隙間とその両側のフラップとを含む検査対象領域に、
隣接するフラップ同士の間隔方向に延びる帯状の光断面
を有するレーザースリット光を、フラップ面に対して斜
めから照射する。斜めからレーザースリット光を照射す
ると、照射された箇所にはその部分の凹凸に応じた形の
輝線が現れる。すなわち、フラップ同士の隙間はその両
側のフラップ面に対して縦長の溝状凹部を形成するの
で、レーザースリット光の光断面がこの溝と略直交する
ようにしてレーザースリット光を斜めに照射すると、溝
状の凹部に現われる輝線は、両側のフラップ面に現われ
る輝線よりも光源から遠い位置にシフトして現れ、溝と
フラップとの境界部分では輝線に変化点が生じる。
【0014】したがって、レーザースリット光の照射さ
れた検査対象領域を撮像手段(40)によって撮像し、
画像内の輝線の変化点を抽出し、変化点間の距離を解析
することで、フラップ同士の間隔の大きさを判定するこ
とができる。
【0015】このように、フラップ同士の隙間とその両
側のフラップとを含む検査対象領域にレーザースリット
光を斜めから照射し、当該領域に生じた輝線を画像解析
し、変化点間の距離に基づいてフラップ間隔を判定する
ので、短時間でしかも精度良くフラップ間隔を判定する
ことができる。
【0016】ベルトコンベアなどの搬送路(80)を流
れてくる段ボールを次々に検査する場合には、段ボール
の搬送方向を、フラップ面と平行であって隣接するフラ
ップ同士の間隔方向と直交する方向に設定する。すなわ
ち、隣接するフラップ同士の隙間にできる縦長溝状の凹
部の長手方向が搬送方向と一致するように段ボールを搬
送路(80)に載置して移動させる。
【0017】これにより、レーザースリット光の照射さ
れる検査位置を、フラップ同士の隙間にできる縦長溝状
の凹部がその長手方向に移動して通過する。撮像は、通
過中のいずれかのタイミングで行えば良いので、高速に
搬送しながらの検査が可能になる。
【0018】具体的には、搬送路(80)上を移動中の
段ボールが検査位置またはその上流側の所定箇所に到来
したことをワーク検出手段(22)によって検出し、当
該ワーク検出手段(22)による段ボールの検出情報と
搬送路(80)における段ボールの搬送速度とに基づい
て制御手段(50)が撮像手段(40)による撮像タイ
ミングを制御するように構成するとよい。この場合、レ
ーザースリット光は、常時、照射しておけばよい。な
お、制御手段(50)により、レーザースリット光を撮
像タイミングにあわせて瞬間的に照射する構成としても
よい。
【0019】撮像手段(40)の光軸がフラップ面の法
線に対して成す角度を、法線を中心に、レーザースリッ
ト光のフラップ面への入射角と対称な角度に設定したも
のでは、レーザースリット光のフラップ面での正反射光
を撮像手段(40)で捉えることができる。これによ
り、フラップ面に施された印刷によってレーザースリッ
ト光の反射率が低下したり乱反射の比率が増加したりし
た場合でも、明るい輝線を撮像することができ、フラッ
プ間隔の判定が可能になる。
【0020】画像の一端から輝線を追跡して見出した最
初の変化点の座標と画像の他端から輝線を追跡して見出
した最初の変化点の座標との差から変化点間の距離を求
めるものでは、フラップ同士の隙間の部分における輝線
の状況に左右されずにフラップ間隔を判定することがで
きる。また正方形の段ボールの場合も支障なく判定でき
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態にかか
る段ボールフラップ間隔検査装置10の構成を示したも
のであり、図2は、段ボールフラップ間隔検査装置10
の設置状態を側方から見た様子を示している。段ボール
フラップ間隔検査装置10は、速度検出手段21と、ワ
ーク検出手段としての先端検出手段22と、レーザー照
射手段30と、撮像手段40と、制御手段50と、画像
解析手段60と、不良品排出手段70とを備えている。
【0022】段ボールフラップ間隔検査装置10は、図
8(b)、(c)に示したものと同様な箱状に組み立て
前の扁平な段ボール100を検査対象としている。段ボ
ール100は、重ねずに、一枚ずつ、所定間隔をあけて
次々と搬送路80上を搬送される。そして、検査位置1
10において、段ボール100の接着部におけるフラッ
プ間隔の良否が段ボールフラップ間隔検査装置10によ
って検査される。検査結果が不良の場合には、検査位置
110のさらに下流において、不良品排出手段70(排
出コンベア)によってラインアウトされ、良品と不良品
が選別されるようになっている。なお図中の矢印81
は、搬送路80における搬送方向を示している。
【0023】先端検出手段22は、検査位置110に設
置されており、段ボール100が検査位置110に到来
したことを検出するものである。先端検出手段22とし
ては、反射型の光センサなどを用いることができる。速
度検出手段21は、検査位置110よりも検査対象の段
ボール1つ分の長さ以上、上流側の所定箇所において、
搬送路上の段ボール100を検出するものである。制御
手段50は、速度検出手段21によって段ボール100
の先端を検知した時点と後端を検知した時点との時間差
を求め、予め分かっている段ボール100の搬送方向の
長さとこの時間差とから、搬送路80の搬送速度を求め
るようになっている。
【0024】レーザー照射手段30は、図3に示すよう
に、接着部101に隣接するフラップ102、103同
士の間隔方向(図3の矢印104の方向)に延びる帯状
の光断面を有するレーザースリット光を、フラップ面に
対して斜めから照射するものである。図3に示す段ボー
ル100は、接着部101が上側(上折り)になって搬
送されるので、レーザー照射手段30は、搬送方向下流
側の上方から上流側斜め下方の検査位置110に向けて
レーザースリット光を常時照射する。また撮像手段40
は、CCDカメラから成り、搬送方向上流側の上方から
下流側斜め下方の検査位置110を撮像するように光軸
が設定されている。
【0025】ここでは、図2に示すように、撮像手段4
0の光軸がフラップ面の法線に対して成す角度を、前記
法線を中心に、レーザースリット光のフラップ面への入
射角と対称な角度に設定してある。すなわち、レーザー
スリット光の入射角と撮像手段40の光軸は、レーザー
スリット光がフラップ面で鏡面反射した場合における入
射角と反射角の関係になるように設定されている。また
撮像手段40は、接着部101において隣り合うフラッ
プ102、103の間に生じた隙間部分105と当該隙
間部分105の両側に存するフラップの一部とを含む検
査対象領域が撮像領域になるように設定されている。
【0026】接着部が下側になって段ボールが搬送され
る場合には、レーザー照射手段30は、搬送方向下流側
の下方から上流側斜め上方の検査位置110に向けてレ
ーザースリット光を常時照射し、撮像手段40は、搬送
方向上流側の下方から下流側斜め上方の検査位置110
を撮像するように光軸が設定される。なお、図5に示す
ように、搬送路80は、両サイド2本の搬送ベルトで段
ボールを搬送するようになっており、それらの間を通じ
て、下方からのレーザースリット光の照射および撮像が
可能になっている。このほか、搬送装置は、段ボールの
両サイドを上下から搬送ベルトで挟んだ状態で搬送する
構成のもの等であってもよい。
【0027】制御手段50は、撮像手段40の撮像タイ
ミングを制御する機能を有している。制御手段50に
は、予め検査対象の段ボールの形状情報(搬送方向の長
さや側板からのフラップの突出長(フラップ間に生じる
隙間の長手方向長さ)などの情報)が入力されており、
この形状情報と、先端検出手段22からの段ボール先端
の検出情報と、搬送路80の搬送速度情報とに基づい
て、撮像タイミングを制御するようになっている。たと
えば、フラップの長手方向の中心位置で撮像する場合に
は、速度検出手段21が段ボールの先端を検出した時点
から、フラップ長手方向長さの半分の距離を搬送する時
間の経過後に撮像するように撮像タイミングが制御され
る。段ボールが5m/秒ほどの高速度で搬送されている
ので、撮像は、CCDカメラの有するシャッター機能を
利用して行われる。
【0028】レーザー照射手段30および撮像手段40
は、フラップ同士の隙間の位置が段ボール箱の形状によ
って変化するので、これに対応すべく搬送路80の搬送
方向に対して直角の方向(搬送路の幅方向)にスライド
移動可能になっている。具体的には、予め入力された段
ボールの形状情報などのデータに基づいて、制御手段5
0が、レーザー照射手段30と撮像手段40とを載せた
移動ステージを左右にスライド移動させるためのパルス
モータを制御し、レーザー照射手段30および撮像手段
40を測定すべきフラップ間隔の存在する位置へ移動さ
せるようになっている。
【0029】画像解析手段60は、撮像手段40の撮像
した画像のうち、レーザースリット光によって生じた輝
線の形状を解析することで段ボールのフラップ間隔を判
定する機能を有している。具体的には、輝線の変化点を
求め、変化点間の距離をフラップ間隔とし、その良否を
判定するようになっている。
【0030】次に段ボールフラップ間隔検査装置10の
行う検査動作の概要について説明する。検査を開始する
前に、まず、検査対象の段ボール(以後、ワークとも呼
ぶ。)について、各種の形状情報が入力され、これに基
づいて、レーザー照射手段30および搬送路80を載せ
た移動ステージを、検査対象の段ボールに合わせた位置
にスライド移動させる。
【0031】制御手段50は、ワークの先端から後端ま
でが速度検出手段21の設置箇所を通過するのに要した
時間とワークの形状情報(搬送方向の長さ)とに基づい
て、搬送速度を求める。そして先端検出手段22が、ワ
ークの先端を検知した時点から、検査対象の隙間部分の
搬送方向中心位置が検査位置110に到達するまでに要
する時間を、先の搬送速度に基づいて求め、ワークの先
端が検知されてから当該時間が経過したとき、撮像手段
40によって検査位置110を撮像し、画像情報を取り
込む。
【0032】図4(a)は、ワークの検査対象領域を撮
像手段40で撮像した画像の一例を示している。フラッ
プ同士の間の隙間部分105は、左右のフラップ10
2、103よりも一段下がった溝状になっているので、
斜めから照射されたレーザースリット光によって隙間部
分105に生じた輝線115は、左右のフラップ面に生
じた輝線112、113よりも側板寄りにシフトしてい
る。
【0033】画像解析手段60は、図4(a)の画像を
2値化し、図4(b)に示すような画像に変換する。2
値化により、輝線112、113、115の部分と他の
部分とに明確に分けられる。なお、画像解析手段60
は、画像の横方向をX方向、縦方向をY方向として処理
している。画像解析手段60は、図4(c)に示すよう
に、輝線を構成する各点のX座標毎にY座標を求め、隣
り合う点のY座標の差の絶対値を求める。図4(d)
は、X座標と、Y座標の差の絶対値との関係をあらわし
たグラフである。輝線113と輝線115との境界箇
所、および輝線115と輝線112との境界箇所におい
て、Y座標の差の絶対値が一瞬、急増している。
【0034】画像解析手段60は、Y座標の差の絶対値
が急変する点を輝線の変化点121、122として求め
る。すなわち、図4(d)のグラフを画像の左端から右
方向へサーチし、Y座標の差の絶対値が大きく変化する
最初の点のX座標(X1)と、画像の右端から左方向へ
サーチし、Y座標の差の絶対値が大きく変化する最初の
点のX座標(X2)とを求める。そしてX2とX1との
差の画素数Xdを求め、これに、予め求めておいた画素
数と長さとの変換計数を乗じることでフラップ同士の間
隔距離を求める。そして、求めた間隔距離と基準値とを
比較してフラップ間隔の良否を判断する。
【0035】なお、画像の左端からサーチしてX1を求
め、画像の右端からサーチしてX2の座標を求めること
により、X1とX2との間の領域(隙間部分)において
紛らわしい変化点が存在しても、それらの影響を回避す
ることができる。
【0036】図5は、真四角の段ボール130を示して
いる。真四角の段ボール130は、組み立て前の扁平な
状態において、フラップ同士の隙間部分131の位置が
上下で一致する。このため、図6(a)に示すように、
隙間部分131には、レーザースリット光が通過するた
め輝線が生じない。図6(b)は、図6(a)の画像情
報を2値化したものであり、図6(c)は、X座標とY
座標の差の絶対値を求めてグラフ化したものである。こ
のように、隙間部分131に輝線が生じない場合であっ
ても、輝線の変化点が検出される。すなわち、真四角の
段ボール130に対しても図4に示したものと同じ画像
処理を施すことで、フラップ同士の間隔距離を求めるこ
とができる。
【0037】このように、比較的簡易な画像処理を施す
ことで、フラップ同士の間隔距離を求めることができる
ので、段ボール一枚一枚に対する検査を高速に行うこと
ができる。また、高輝度のレーザースリット光を照射す
るので、段ボールの印刷色が変化しても、的確な検査結
果を得ることができる。特に、レーザースリット光の照
射角度と撮像手段40の光軸とをフラップ面の法線に対
して対称に設定した場合には、レーザースリット光の段
ボールでの正反射光を撮像手段40で捉えることができ
るので、輝線と他の部分との明るさの差が大きくなり、
印刷色などの影響をより一層受け難くなる。
【0038】また、フラップ同士の間の隙間の長手方向
と搬送方向とを一致させているので、フラップ同士の隙
間部分がレーザースリット光の照射される検査位置を通
過するのに要する時間が長くなり、撮像タイミングに高
い精度が要求されなくなる。その結果、段ボールと次の
検査対象の段ボールと間隔を狭くすることができ、単位
時間により多くのワークを検査することが可能になる。
たとえば、搬送速度が5m/秒の場合、段ボール同士の
間隔は10数ミリ以上あればよい。
【0039】このほか、フラップ同士の隙間部分をほぼ
上から見た画像に基づいてフラップ間隔の判定を行うの
で、図9に示した従来の検査装置のようにワークの端面
の画像を解析する場合に比べて、より高速かつ的確に、
フラップ間隔を判定することができる。
【0040】以上説明した実施の形態は、本発明の一例
であり、本発明は実施の形態で示したものに限定される
ものではない。たとえば、搬送路の構成、速度検出手段
21や先端検出手段22の配置などは適宜変更してもか
まわない。
【0041】また実施の形態では、レーザースリット光
の照射角度と撮像手段40の光軸とをフラップ面の法線
に対して対称に設定したが、図7に示すように、非対称
に設定してもかまわない。
【0042】このほか実施の形態では、画像の左端から
と右端からサーチしてX1とX2の座標を求めたが、画
像の左端からサーチし、最初の変化点をX1、次の変化
点をX2として求めてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明にかかる段ボールフラップ間隔検
査装置10によれば、フラップ同士の隙間とその両側の
フラップとを含む検査対象領域にレーザースリット光を
斜めから照射し、当該領域に生じた輝線を画像解析し、
変化点間の距離に基づいてフラップ間隔を判定するの
で、短時間でしかも精度良くフラップ間隔を判定するこ
とができる。
【0044】また、高輝度のレーザースリット光を照射
するので、段ボールの印刷色が変化しても、的確な検査
結果を得ることができる。特に、レーザースリット光の
照射角度と撮像手段の光軸とをフラップ面の法線に対し
て対称に設定した場合には、レーザースリット光の段ボ
ールでの正反射光を撮像手段で捉えることができるの
で、輝線と他の部分との明るさの差が大きくなり、印刷
色などの影響をより一層受け難くなる。
【0045】フラップ同士の間の隙間の長手方向と搬送
方向とを一致させたものでは、フラップ同士の隙間部分
が検査位置を通過する時間が長くなり、撮像タイミング
に高精度が要求されなくなり、段ボールと次の検査対象
の段ボールと間隔を狭くして、単位時間当たりの検査件
数を多くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る段ボールフラップ間
隔検査装置を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る段ボールフラップ間
隔検査装置の設置状態を示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る段ボールフラップ間
隔検査装置が組み立て前の扁平な段ボール箱の検査対象
領域にレーザースリット光を照射する様子を示す説明図
である。
【図4】本発明の実施の形態に係る段ボールフラップ間
隔検査装置が図3に示した段ボール箱を撮像した画像お
よびこれに対する画像処理の内容を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る段ボールフラップ間
隔検査装置が組み立て前の扁平な正方形の段ボール箱の
検査対象領域にレーザースリット光を照射する様子を示
す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る段ボールフラップ間
隔検査装置が図5に示した段ボール箱を撮像した画像お
よびこれに対する画像処理の内容を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る段ボールフラップ間
隔検査装置においてレーザー照射手段と撮像手段とをフ
ラップ面の法線に対して非対称な角度に設定した場合を
示す側面図である。
【図8】組み立て前の一枚の状態の段ボール箱および両
端を環状に繋げた扁平な状態の段ボール箱を示す説明図
である。
【図9】従来の画像処理によりフラップ間隔の良否を判
定する際の撮像形態を示す説明図である。
【符号の説明】
10…段ボールフラップ間隔検査装置 21…速度検出手段 22…先端検出手段 30…レーザー照射手段 40…撮像手段 50…制御手段 60…画像解析手段 70…不良品排出手段 80…搬送路 81…矢印 100…段ボール 101…接着部 102,103…フラップ 105…隙間部分 110…検査位置 112、113…輝線 115…輝線 130…真四角の段ボール 131…隙間部分

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱に組み立て前の扁平な段ボールの有する
    フラップ同士の間隔を検査する段ボールフラップ間隔検
    査装置において、 レーザー照射手段と、撮像手段と、画像解析手段とを備
    え、 前記レーザー照射手段は、フラップ同士の隙間とその両
    側のフラップとを含む検査対象領域に、隣接するフラッ
    プ同士の間隔方向に延びる帯状の光断面を有するレーザ
    ースリット光を、フラップ面に対して斜めから照射する
    ものであり、 前記撮像手段は、前記レーザースリット光の照射された
    前記検査対象領域を撮像するものであり、 前記画像解析手段は、前記撮像手段の撮像した画像のう
    ち前記レーザースリット光によって前記検査対象領域に
    形成された輝線に生じた変化点間の距離を解析すること
    でフラップ間隔を判定するものであることを特徴とする
    段ボールフラップ間隔検査装置。
  2. 【請求項2】搬送路上を移動中の段ボールのフラップ間
    隔を検査する場合において、 段ボールの搬送方向を、フラップ面と平行であって隣接
    するフラップ同士の間隔方向と直交する方向に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の段ボールフラップ間
    隔検査装置。
  3. 【請求項3】箱に組み立て前の扁平な段ボールのフラッ
    プ間隔を検査する段ボールフラップ間隔検査装置におい
    て、 レーザー照射手段と、撮像手段と、ワーク検出手段と、
    制御手段と、画像解析手段とを備え、 前記レーザー照射手段は、フラップ面と平行であって隣
    接するフラップ同士の間隔方向と直交する方向に搬送路
    上を移動中の前記段ボールのうち前記フラップ同士の隙
    間とその両側のフラップとを含む検査対象領域に、隣接
    するフラップ同士の間隔方向に延びる帯状の光断面を有
    するレーザースリット光を、所定の検査位置において、
    フラップ面に対して斜めから照射するものであり、前記
    撮像手段は、前記検査位置において前記レーザースリッ
    ト光の照射された前記検査対象領域を撮像するものであ
    り、 前記画像解析手段は、前記撮像手段の撮像した画像のう
    ち前記レーザースリット光によって前記検査対象領域に
    形成された輝線に生じた変化点間の距離を解析すること
    でフラップ間隔を判定するものであり、 前記ワーク検出手段は、前記搬送路上を移動中の段ボー
    ルを前記検査位置またはその上流の所定箇所において検
    出するものであり、 前記制御手段は、前記ワーク検出手段による段ボールの
    検出情報と前記搬送路における段ボールの搬送速度とに
    基づいて少なくとも前記撮像手段による撮像タイミング
    を制御するものであることを特徴とする段ボールフラッ
    プ間隔検査装置。
  4. 【請求項4】前記撮像手段の光軸が前記フラップ面の法
    線に対して成す角度を、前記法線を中心に前記レーザー
    スリット光の前記フラップ面への入射角と対称な角度に
    設定した ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の段ボー
    ルフラップ間隔検査装置。
  5. 【請求項5】画像の一端から前記輝線を追跡して見出し
    た最初の変化点までの座標と画像の他端から前記輝線を
    追跡して見出した最初の変化点までの座標との差から前
    記変化点間の距離を求めることを特徴とする請求項1〜
    4の何れかに記載の段ボールフラップ間隔検査装置。
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