JPH0843034A - 寸法測定装置 - Google Patents

寸法測定装置

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Publication number
JPH0843034A
JPH0843034A JP17413694A JP17413694A JPH0843034A JP H0843034 A JPH0843034 A JP H0843034A JP 17413694 A JP17413694 A JP 17413694A JP 17413694 A JP17413694 A JP 17413694A JP H0843034 A JPH0843034 A JP H0843034A
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JP
Japan
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light
cargo
rectangular parallelepiped
conveyor
light beam
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JP17413694A
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English (en)
Inventor
Satoshi Suzuki
敏 鈴木
Motokazu Murakoshi
素和 村越
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PARUSUTETSUKU KOGYO KK
Original Assignee
PARUSUTETSUKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、既設のローラーコンベヤやベルト
コンベヤを用いても簡易に構成できる寸法測定装置を提
供することを目的とする。 【構成】 コンベヤ(20)上を搬送中の直方体貨物
(10)によって、投光手段(40)から照射された光
線の何本かが直方体貨物(10)によって遮光される
と、遮光された光線は受光手段(50)に到達せず、こ
のため受光手段(50)ではこれらの光線の入射は検出
されない。演算手段(70)では、受光手段(50)で
検出された各光線の入射の有無と検出手段(60)で検
出された移動量とから、各光線が受光手段(50)に入
射されない期間内に直方体貨物(10)が移動した距離
をそれぞれ求める。そして、これらの移動距離と各光線
の照射角度から直方体貨物(10)上面の縦・横の寸法
を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直方体の貨物が斜めに
置かれた状態で搬送されても、貨物上面の縦・横の寸法
を正しく測定することのできる寸法測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
特開平6−50721号公報のものが知られている。こ
の文献に記載された従来の寸法測定装置は、図7に示す
ように、ローラーコンベヤ100と、ローラーコンベヤ
100の上方に設置され、複数本の光線がライン状に並
んだ光束を出射する投光器101と、ローラーコンベヤ
100のローラー100aとローラー100bの間に設
置され、投光器101から出射された光束のそれぞれの
光線を受光する受光器102とを備えている。直方体の
貨物103がローラーコンベヤ100上を搬送されて投
光器101から出射された光束を横切った状態では、光
束の一部の光線が貨物103で遮光され、これらの光線
は受光器102まで到達しない。本装置では、このよう
に受光器102で受光されない光線の本数を検出するこ
とによって、貨物103の幅を測定することができる。
また、この測定を貨物103が一定距離移動する毎に行
うことによって、貨物103の長さを測定することがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
寸法測定装置は、ローラーコンベヤ100の搬送面より
下部に受光器102を設置しなければならない。このた
め、従来例では受光器102を設置する部分のローラー
100a,100bの間隔を他のローラーの間隔より広
げて、この隙間に受光器102を設置していた。このよ
うにローラー100a,100bの間隔を広げると貨物
103の支持が不十分になり、貨物103がぐらつい
て、長さ及び幅の測定に誤差が生じる原因となった。
【0004】また、従来の寸法測定装置の作製にあた
り、既設のローラーコンベヤを流用したいといった要望
があるが、このような場合、ローラーコンベヤの受光器
設置部分のローラー間隔を広げる作業が必要となる。し
かし、この作業はローラーコンベヤを支えるフレーム部
分から大幅に作り直さなければならず、多くの工数を要
するため、既設のローラーコンベヤの流用は現実には困
難であった。
【0005】さらに、ローラーコンベヤの代わりに、ベ
ルトコンベヤを用いてもよいが、受光器を設置する部分
については、前述の問題と同様の問題が生じる。
【0006】本発明は、このような問題を解決し、既設
のローラーコンベヤやベルトコンベヤを用いても簡易に
構成でき、また貨物のぐらつきの少ない寸法測定装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の寸法測定装置は、コンベヤ上を搬送する直
方体貨物の寸法を測定する装置であって、(a)コンベ
ヤの搬送路の一の側方に配置され、搬送路の面と直方体
貨物の上面に介在する搬送路の面と平行な面に沿って照
射角度の異なる少なくとも5本の光線を搬送路の他の側
方に向けて照射する投光手段と、(b)搬送路の他の側
方で且つ投光手段から照射された光線の光軸上に配置さ
れ、投光手段から照射された光線の入射をそれぞれ検出
する受光手段とを備えている。さらに、本発明の寸法測
定装置は、(c)コンベヤの移動量を検出する検出手段
と、(d)受光手段で検出された各光線の入射の有無と
検出手段で検出された移動量とから、各光線が受光手段
に入射されない期間内に直方体貨物が移動した距離をそ
れぞれ求め、これらの移動距離と各光線の照射角度から
直方体貨物上面の縦・横の寸法を算出する演算手段とを
備えている。
【0008】
【作用】本発明の寸法測定装置によれば、コンベヤ上を
搬送中の直方体貨物がコンベヤの手前にある間は、投光
手段から照射された全ての光線は受光手段に到達し、受
光手段では全ての光線の入射が検出される。次に、直方
体貨物が搬送されて、投光手段から照射された光線の何
本かが直方体貨物によって遮光されると、遮光された光
線は受光手段に到達せず、このため受光手段ではこれら
の光線の入射は検出されない。演算手段では、受光手段
で検出された各光線の入射の有無と検出手段で検出され
た移動量とから、各光線が受光手段に入射されない期間
内に直方体貨物が移動した距離をそれぞれ求める。そし
て、これらの移動距離と各光線の照射角度から直方体貨
物上面の縦・横の寸法を算出する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照して説明する。図1は、本実施例に係る寸法測定装
置の構成を示す斜視図である。同図より、本実施例の寸
法測定装置は、直方体の貨物10を搬送するベルトコン
ベヤ20と、ベルトコンベヤ20の手前部分の両脇に設
けられ、貨物の高さを測定する高さセンサ30と、ベル
トコンベヤ20の中央部分の一方の脇に設けられ、照射
角度の異なる5本の光線を照射する投光器40とを備え
ている。さらに、投光器40と対向するベルトコンベヤ
20の他方の脇に設けられ、投光器40から照射された
5本の光線の入射を検出する受光器50と、ベルトコン
ベヤ20に取り付けられ、ベルトコンベヤ20のベルト
移動量に合わせてエンコーダパルスを出力するロータリ
ーエンコーダ60と、受光器50で検出された各光線の
入射の有無とロータリーエンコーダ60から出力された
エンコーダパルスとから貨物10の上面の縦と横の寸法
を算出する演算器70とを備えている。
【0010】高さセンサ30は投光器30aと受光器3
0bとから構成され、投光器30aからは高さの異なる
複数本の光線がベルトコンベヤ20の搬送面20aと平
行で且つ搬送方向と垂直に照射される。まず、貨物10
が高さセンサ30の手前にある間は、投光器30aから
照射された全ての光線が受光器30bに到達する。この
ため、受光器30bでは全ての光線の入射が検出され、
検出信号が演算器70に与えられる。次に、貨物10が
搬送されて、投光器30aと受光器30bの間を通過す
ると、貨物10の高さより低い光線が遮光され、これら
の光線は受光器30bに到達しない。このため、受光器
30bでは貨物10の高さより高い光線の入射のみが検
出され、検出信号が演算器70に与えられる。
【0011】図2に示すように、投光器40は、搬送方
向に対して90°(θ1 )の方向に光線を照射する発光
素子40aと、搬送方向に対して60°(θ2 )の方向
に光線を照射する発光素子40bと、搬送方向に対して
70°(θ3 )の方向に光線を照射する発光素子40c
とを備えている。さらに、搬送方向に対して110°
(θ4 )の方向に光線を照射する発光素子40dと、搬
送方向に対して120°(θ5 )の方向に光線を照射す
る発光素子40eとを備えている。また、受光器50
は、発光素子40a〜40eから照射された光線の光軸
上に配置され、それぞれの光線を受光する受光素子50
a〜50eを備えている。
【0012】投光器40の照射位置に貨物10が存在し
ない場合、投光器40の各発光素子40a〜40eから
照射された光線は、受光器50の各受光素子50a〜5
0eに到達する。したがって、各受光素子50a〜50
eでは光線の入射が検出される。次に、貨物10が搬送
され、投光器40の照射位置に貨物10が到達すると、
発光素子40a〜40eから照射された光線の何本か
は、貨物10によって遮光される。このため、受光素子
50a〜50eのいくつかには光線が到達せず、光線の
入射を検出することができない。受光器50からは、各
受光素子50a〜50eに入射された光線の検出信号が
出力され、演算器70に与えられる。演算器70には、
この検出信号以外に、ロータリーエンコーダ60から出
力されたエンコーダパルスも与えられ、これらの信号か
ら貨物10の上面の縦と横の寸法が算出される。さらに
演算器70では、算出された貨物10の上面の縦と横の
寸法と、高さセンサ30から出力された信号から割り出
される貨物10の高さの寸法とから貨物10の体積が導
き出される。
【0013】演算器70は、受光器50から出力された
検出信号を受け付ける割込み処理部71と、ロータリー
エンコーダ60から出力されたエンコーダパルスに合わ
せてカウントを行うカウンタ72と、演算プログラムが
記憶されたROM73とRAM74を内蔵し、この演算
プログラムに基づいて演算処理を行うCPU75とを備
えている。
【0014】割込み処理部71では、受光器50から出
力された検出信号に基づいて、受光素子50a〜50e
への光線の入射の有無を検出する。そして、受光素子5
0a〜50eへの光線の入射がなくなったタイミング、
及び光線の入射が再開されたタイミングで、CPU75
に割込みを掛ける。CPU75では、1回目の割込み
(光線の入射がなくなったタイミングでの割込み)が発
生してから2回目の割込み(光線の入射が再開されたタ
イミングの割込み)が発生するまで、カウンタ72の計
数を受光素子50a〜50eごとに行う。このカウンタ
72の計数によって、光線の入射がなくなってから入射
が再開されるまでの間に、ベルトコンベア20のベルト
が移動した距離(つまり、貨物10が移動した距離)が
受光素子50a〜50eごとに求められる。このように
して求められた移動距離のデータL1〜L5は、一旦R
AM74に記憶される。
【0015】さらにCPU75では、ROM73に記憶
された演算プログラムに基づいて、データL1〜L5
と、投光器40から照射される各光線の照射角度θ1
θ5 とから貨物10の上面の縦xと横yの寸法を求める
演算を行う。このようにして求めた縦x・横yの寸法デ
ータは、ディスプレイ80に表示され、或いはモデム9
0を介してホストコンピュータ等に送信される。
【0016】次に、貨物10の上面の縦xと横yの寸法
を求める演算の詳細なアルゴリズムについて、図3〜図
6を用いて説明する。このアルゴリズムは、3つの移動
距離のデータと3つの照射角度を用いて演算を行い、2
つの解を導き出すことができる。このように導き出され
た2つの解の内、いずれか1つが真の解である。そこ
で、このアルゴリズムでは真の解を求めるためにデータ
を代えて演算を2回行い、1回目の2つの解と2回目の
2つの解をそれぞれ比較し、同値或いは最も近似する解
を真の解としている。なお、このアルゴリズムで用いる
3つの照射角度は、それぞれ貨物の搬送方向に対して9
0°、90°未満の角度、90°より大きい角度の組み
合わせでなければならない。
【0017】まず、1回目の演算について図3、図4の
概念図を用いて説明する。これらの図は貨物10を上か
ら眺めた図であり、紙面がベルトコンベヤ20の搬送路
20aに相当する。また、貨物10は図の右から左方向
に搬送されているものとする。この演算は、発光素子4
0a,40b,40eの照射光線がそれぞれ貨物10に
よって遮光されている間に貨物10が移動した距離のデ
ータL1,L2,L5と、各照射光線の照射角度θ1
90°,θ2 =60°,θ5 =120°とを用いて行
う。
【0018】図3に示すように、貨物10の上面の各頂
点をA,B,C,Dとし、発光素子40aからの照射光
線が頂点A,Cを通る光路をl11,l12とする。また、
発光素子40bからの照射光線が頂点A,Cを通る光路
をl21,l22とし、発光素子40eからの照射光線が頂
点B,Dを通る光路をl51,l52とする。さらに、光路
21とl51の交点をO、光路l22とl51の交点をP、光
路l22とl52の交点をQ、光路l21とl52の交点をRと
する。
【0019】まず、発光素子40aからの照射光線につ
いて考える。貨物10が図の右から左に搬送されると、
照射光線の光路は相対的に図の左から右に平行移動す
る。この照射光線の光路がl11からl12に平行移動する
間、照射光線が貨物10によって遮光され、受光素子5
0aには照射光線が入射されない。このため、光路l11
とl12の搬送方向の間隔は、照射光線が貨物10によっ
て遮光されている間に貨物10が移動した距離L1と等
しい。同様に、光路l21とl22の搬送方向の間隔は距離
L2と等しい。さらに、光路l51とl52の搬送方向の間
隔は距離L5と等しい。
【0020】次に、交点Oを原点(0,0)とした場合
の、光路l21,l22,l51,l52の一次式を求めると、 光路l21 … y=tan60°x=mx (tan
60°=mと置く) 光路l22 … y=mx−mL2 光路l51 … y=−mx 光路l52 … y=−mx+mL5 となる。
【0021】これらの一次式から交点P,Qの座標を求
めると、 交点P … (L2/2,−mL2/2) 交点Q … ((L2+L5)/2,(mL5−mL
2)/2) となる。
【0022】次に、図4に示すように、交点Oから光路
11に下ろした垂線と光路l11との交点をE、交点Aか
ら光路l51に下ろした垂線と光路l51との交点をF、交
点Aから光路l52に下ろした垂線と光路l52との交点を
G、交点Cから光路l51に下ろした垂線と光路l51との
交点をHとする。そして、各辺の長さを求めると、
【0023】
【数1】
【0024】となる。
【0025】次に、線分FAをa、線分AGをb、線分
FBをc、線分GDをd、角ABFと角DAGをθと
し、さらに、貨物10上面の縦の寸法ADをx、横の寸
法ABをyとして、以下の連立方程式を作り、解(x,
y)を求める。
【0026】
【数2】
【0027】このようにして得られた2つの解(x1
1 )(x2 ,y2 )は、一時的にRAM74に記憶し
ておく。
【0028】次に、2回目の演算について図5、図6の
概念図を用いて説明する。これらの図も図3,図4と同
様に貨物10を上から眺めた図であり、紙面がベルトコ
ンベヤ20の搬送路20aに相当する。また、貨物10
は図の右から左方向に搬送されているものとする。この
演算は、発光素子40a,40c,40dの照射光線が
それぞれ貨物10によって遮光されている間に貨物10
が移動した距離のデータL1,L3,L4と、各照射光
線の照射角度θ1 =90°,θ3 =70°,θ4 =11
0°とを用いて行う。ここで、貨物10の上面の各頂点
をA,B,C,Dとし、発光素子40aからの照射光線
が頂点A,Cを通る光路をl11,l12とする。また、発
光素子40cからの照射光線が頂点A,Cを通る光路を
31,l32とし、発光素子40dからの照射光線が頂点
B,Dを通る光路をl41,l42とする。さらに、光路l
31とl41の交点をO、光路l32とl41の交点をP、光路
32とl42の交点をQ、光路l31とl42の交点をRとす
る。
【0029】まず、発光素子40aからの照射光線につ
いて考える。貨物10が図の右から左に搬送されると、
照射光線の光路は相対的に図の左から右に平行移動す
る。この照射光線の光路がl11からl12に平行移動する
間、照射光線が貨物10によって遮光され、受光素子5
0aには照射光線が入射されない。このため、光路l11
とl12の搬送方向の間隔は、照射光線が貨物10によっ
て遮光されている間に貨物10が移動した距離L1と等
しい。同様に、光路l31とl32の搬送方向の間隔は距離
L3と等しい。さらに、光路l41とl42の搬送方向の間
隔は距離L4と等しい。
【0030】次に、交点Oを原点(0,0)とした場合
の、光路l31,l32,l41,l42の一次式を求めると、 光路l31 … y=tan70°x=kx (tan
70°=kと置く) 光路l32 … y=kx−kL3 光路l41 … y=−kx 光路l42 … y=−kx+kL4 となる。
【0031】これらの一次式から交点P,Qの座標を求
めると、 交点P … (L3/2,−kL3/2) 交点Q … ((L3+L4)/2,(kL4−kL
3)/2) となる。
【0032】次に、図6に示すように、交点Oから光路
11に下ろした垂線と光路l11との交点をE、交点Aか
ら光路l41に下ろした垂線と光路l41との交点をF、交
点Aから光路l42に下ろした垂線と光路l42との交点を
G、交点Cから光路l41に下ろした垂線と光路l41との
交点をHとして、各辺の長さを求めると、
【0033】
【数3】
【0034】となる。
【0035】次に、線分FAをa、線分AGをb、線分
FBをc、線分GDをd、角ABFと角DAGをθと
し、さらに、貨物10上面の縦の寸法ADをx、横の寸
法ABをyとして、
【0036】
【数4】
【0037】このようにして得られた2つの解(x3
3 )(x4 ,y4 )と、RAM74に記憶された2つ
の解(x1 ,y1 )(x2 ,y2 )とを比較して、x,
yそれぞれが同値或いは近似する解を真の解とする。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
となく、種々の変形が可能である。例えば、ベルトコン
ベヤ20の代わりにローラーコンベヤを用いてもよい。
この場合も、ローラーコンベヤに受光器を組み込む必要
がなく、既設のローラーコンベヤをそのまま流用するこ
とができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の寸
法測定装置であれば、コンベヤ上を搬送中の直方体貨物
によって、投光手段から照射された光線の何本かが直方
体貨物によって遮光されると、遮光された光線は受光手
段に到達せず、このため受光手段ではこれらの光線の入
射は検出されない。演算手段では、受光手段で検出され
た各光線の入射の有無と検出手段で検出された移動量と
から、各光線が受光手段に入射されない期間内に直方体
貨物が移動した距離をそれぞれ求める。そして、これら
の移動距離と各光線の照射角度から直方体貨物上面の縦
・横の寸法を算出する。
【0040】本装置は、コンベヤの搬送路の一の側方に
投光手段が、他の側方に受光手段がそれぞれ配置された
構成を有している。このため、従来例のように、コンベ
ヤの搬送路上に受光手段を組込む必要がなく、極めて製
造が容易である。また、既設のコンベヤを流用して本装
置を製造することも容易であり、さらに投光手段及び受
光手段が安価であることから、低価格の寸法測定装置が
提供できる。
【0041】さらにまた、直方体貨物は、コンベヤの搬
送方向に対して所定の角度内で傾いていても測定できる
ため、本装置では片寄せ、整列等の設備が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る寸法測定装置の構成を示す斜視
図である。
【図2】演算器の内部構成を示すブロック図である。
【図3】寸法演算のアルゴリズムを示す概念図である。
【図4】寸法演算のアルゴリズムを示す概念図である。
【図5】寸法演算のアルゴリズムを示す概念図である。
【図6】寸法演算のアルゴリズムを示す概念図である。
【図7】従来の寸法測定装置の構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10…貨物、20…ベルトコンベヤ、30…高さセン
サ、40…投光器、50…受光器、60…ロータリーエ
ンコーダ、70…演算器、71…割込み処理部、72…
カウンタ、73…ROM、74…RAM、75…CP
U、80…ディスプレイ、90…モデム。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベヤ上を搬送する直方体貨物の寸法
    を測定する寸法測定装置において、 前記コンベヤの搬送路の一の側方に配置され、前記搬送
    路の面と前記直方体貨物の上面に介在する前記搬送路の
    面と平行な面に沿って照射角度の異なる少なくとも5本
    の光線を前記搬送路の他の側方に向けて照射する投光手
    段と、 前記搬送路の他の側方で且つ前記投光手段から照射され
    た光線の光軸上に配置され、前記投光手段から照射され
    た光線の入射をそれぞれ検出する受光手段と、 前記コンベヤの移動量を検出する検出手段と、 前記受光手段で検出された各光線の入射の有無と前記検
    出手段で検出された移動量とから、各光線が前記受光手
    段に入射されない期間内に前記直方体貨物が移動した距
    離をそれぞれ求め、これらの移動距離と各光線の照射角
    度から前記直方体貨物上面の縦・横の寸法を算出する演
    算手段とを備えることを特徴とする寸法測定装置。
  2. 【請求項2】 前記投光手段には、前記コンベヤの搬送
    方向と90°の角度で光線を照射する第1の光源と、前
    記コンベヤの搬送方向と90°未満の角度θ2 ,θ3
    光線を照射する第2、第3の光源と、前記コンベヤの搬
    送方向と90°より大きな角度θ4 ,θ5 で光線を照射
    する第4、第5の光源とが設けられ、 前記演算手段では、前記第1〜第5の光源から照射され
    た光線が前記受光手段に入射されない期間内の前記直方
    体貨物の移動距離をそれぞれL1〜L5とすると、 L1,L2,L5,θ2 ,及びθ5 から前記直方体貨物
    上面の縦・横の寸法の2組の解(X1,Y1)、(X
    2,Y2)を求め、さらに、L1,L3,L4,θ3
    及びθ4 から前記直方体貨物上面の縦・横の寸法の2組
    の解(X3,Y3)、(X4,Y4)を求め、解(X
    1,Y1)、(X2,Y2)と解(X3,Y3)、(X
    4,Y4)をそれぞれ比較して、同値あるいは最も近似
    する解の所望の一方を真の値とすることを特徴とする請
    求項1記載の寸法測定装置。
  3. 【請求項3】 前記直方体貨物の高さの寸法を測定する
    高さ検出手段を備え、 前記演算手段では、前記受光手段で検出された各光線の
    入射の有無と前記検出手段で検出された移動量とから算
    出した前記直方体貨物上面の縦・横の寸法と前記高さ検
    出手段で測定した高さの寸法とから前記直方体貨物の体
    積を導き出していることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の寸法測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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