JP5148753B2 - 振動発電器、振動発電装置、及び振動発電装置を搭載した通信装置 - Google Patents
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Description
・複数の可動電極22a、22bを備えた第1電極部20と、エレクトレット膜32と、当該膜32の上面に形成された第1誘電体層34を含む第2電極部30と、第1誘電体層34とエレクトレット膜32との間に設けられた第1絶縁膜33とで構成される振動発電器、
・複数の電極22a、22bそれぞれに接続されるブリッジ整流回路42a、42b、
・ブリッジ整流回路に接続されるDC−DCコンバータ43a、43b、および
・負荷40
からなる。ブリッジ整流回路は、可動電極22のそれぞれから出力される交流電圧を整流して直流電圧に変換する。変換された直流電圧は、DC−DCコンバータにより電圧変換され、負荷に出力される。
本発明は、第1の要旨において、
振動発電器と、
前記振動発電器の出力交流電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、
前記整流回路からの出力を制御して負荷回路に入力する出力制御回路と、
前記振動発電器の振動周波数を検出する周波数検出回路と
を含み、
前記周波数検出回路からのフィードバック信号に基づいて出力制御回路のインピーダンスを制御する
振動発電装置を提供する。
第1の基板上に形成された、複数の第1の電極から成る電極群Aと、
第2の基板上に形成された、第2の電極と第3の電極とからなる電極群B
を含み、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方は、前記第1の基板および第2の基板に平行な平面内における少なくとも一つの方向で振動することができ、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方の群の各電極は、電荷を保持した膜を含み、
前記電極群Aと前記電極群Bとは、それらの間に間隙を有する状態で互いに対向しており、
前記第1の電極と前記第2の電極との重なり面積の変化を利用して発電を行い、
前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じた信号を出力する
振動発電器であることが好ましい。その場合、前記前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じて出力される信号が、前記周波数検出回路に送信され、当該信号に基づいて、前記周波数検出回路がフィードバック信号を出力制御回路に送信することとなる。
振動発電器と、
前記振動発電器の出力交流電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、
前記整流回路からの出力を制御して負荷回路に入力する出力制御回路と、
前記負荷回路の負荷状態を検出する負荷検出回路と
を含み、
前記負荷検出回路からのフィードバック信号に基づいて出力制御回路のインピーダンスを制御する
振動発電装置を提供する。
第1の基板上に形成された、複数の第1の電極から成る電極群Aと、
第2の基板上に形成された、第2の電極と第3の電極とからなる電極群B
を含み、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方は、前記第1の基板および第2の基板に平行な平面内における少なくとも一つの方向で振動することができ、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方の群の各電極は、電荷を保持した膜を含み、
前記電極群Aと前記電極群Bとは、それらの間に間隙を有する状態で互いに対向しており、
前記第1の電極と前記第2の電極との重なり面積の変化を利用して発電を行い、
前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じた信号を出力し、
前記第3の電極と前記第1の電極とで構成される容量が、前記第2の電極と前記第1の電極とで構成される容量よりも小さくなるように、前記第3の電極が形成されている、
振動発電器を提供する。第3の要旨に係る振動発電器は、第1の要旨に係る振動発電装置において振動発電器として有用である。あるいは、この振動発電器は、第1の電極と第3の電極との重なり面積の変化を利用して出力される発電の周波数に応じた信号を、発電状態を検出するための信号として用いることを可能にし、それにより、この振動発電器が発電した電力により駆動される負荷回路において、不要な電力損失を無くすことができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における振動発電装置(単に「発電装置」と呼ぶこともある)およびこれに接続された負荷のブロック図である。
図1において、振動発電器(単に「発電器」と呼ぶこともある)100の出力端子は、整流回路ブロックに接続される。整流回路ブロック105は、4つのダイオードおよびコンデンサで構成される全波整流回路である。整流回路ブロック105は、出力制御回路101に接続され、振動発電器100の出力がこの回路101に送られる。出力制御回路101は、負荷回路102に接続されている。負荷検出回路103は、負荷回路102の負荷状態を検出して、出力制御回路101に負荷状態をフィードバックする。
振動発電器100からは、外部からの振動により静電誘導によって誘起される電荷が、電気エネルギーとして取り出される。この時、振動発電器100からの出力は、外部振動の周波数に応じた交流信号となる。交流信号は、整流ブロック105により直流電圧に変換されて、出力制御回路101へ入力される。
1)負荷の状態が変化した場合においても、振動発電器で発電した電力を効率よく取り出すことができる。
2)負荷インピーダンスを効率的な発電を行うことができるように制御することによって、出力電圧を負荷に適した電圧レベルへ変換する電圧変換回路の設計が容易となる。
図3は、本発明の実施の形態2における振動発電装置のブロック図である。実施の形態1の発電装置においては、負荷回路の状態を検出し、検出結果を出力制御回路にフィードバックして、出力を制御しているのに対して、本実施の形態では、発電器の振動周波数(出力電圧の周波数)を検出して、出力制御回路を制御している。その点において、実施の形態2の発電装置は、実施の形態1の発電装置とは異なる。
振動発電器200が発電した電力は、実施の形態1と同様に、負荷回路202に供給されて、負荷回路202で消費される。実施の形態2の発電装置が実施の形態1のそれとは異なる点は、負荷回路202が固定であること、および外部から加えられる力の変化に起因する、振動発電器200の振動周波数の変化が検出されることである。
1)振動の周波数が変化した場合においても、振動発電器で発電した電力を効率よく取り出すことができる。
2)出力制御回路のインピーダンスを一定に制御することによって、出力電圧を負荷に適した電圧レベルへ変換する電圧変換回路の設計が容易となる。
図5は、本発明の実施の形態3における振動発電装置のブロック図である。本実施の形態では、負荷回路の状態、及び振動発電器の振動周波数(出力電圧の周波数)の両方を検出し、それらの検出結果をフィードバックして、出力制御回路を制御している。
1)振動の周波数が変化した場合においても、振動発電器で発電した電力を効率よく取り出すことができる。
2)負荷の状態が変化した場合においても、振動発電器で発電した電力を効率よく取り出すことができる。
3)出力制御回路のインピーダンスを一定に制御することによって、出力電圧を負荷に適した電圧レベルへ変換する電圧変換回路の設計が容易となる。
図6は、自動車に搭載されるタイヤ空気圧モニタリングシステムで使用される通信装置のブロック図である。図6において、発電装置として、実施の形態3で示された振動発電装置が使用され、出力制御回路401は、電源制御部401Aおよび蓄電部401Bを含むように構成される。
(実施の形態5)
図11は、本発明の第3の要旨に係る振動発電器を備えた振動発電装置のブロック図である。実施の形態2の発電装置においては、発電器からの出力周波数を検出し、検出結果を出力制御回路に入力して、出力を制御している。これに対して、本実施の形態では、実施の形態2で用いた振動発電器と同様の振動発電器を用いて、発電器の振動発電の有無を検出して、負荷回路を制御している。その点において、実施の形態5の発電装置は、実施の形態2の発電装置とは異なる。
振動発電器200が発電した電力は、実施の形態2と同様に、負荷回路202に供給されて、負荷回路202で消費される。本実施の形態の発電装置が実施の形態2のそれとは異なる点は、周波数検出回路に代えて発電検出回路504が設けられ、発電検出回路504の出力が負荷回路202に入力されることである。
図13は、自動車に搭載されるタイヤ空気圧モニタリングシステムで使用される通信装置のブロック図である。図13において、発電装置として、実施の形態5で示された振動発電装置が使用され、発電検出回路404は、負荷回路402を構成する無線通信回路412へ接続される。図13に示す通信装置410は、図6に示す通信装置とは、図6に示す周波数検出回路404に代えて、発電検出回路504が設けられている点においてのみ異なる。
そこで、発電検出回路504は、発電器400の発電の有無、つまり、自動車が走行状態にあるかどうかを判断し、発電状態にあれば、そのことを示す信号を無線通信回路412に送信し、当該信号を受け取った無線通信回路412は空気圧情報を受信部(図示していない)に送信するように動作する。一方、発電器が発電していない場合(即ち、自動車が停止している場合、または自動車が停止しているとみなされる状態にある場合)には、発電検出回路504はそのことを示す信号を無線通信回路412に送信し、当該信号を受け取った無線通信回路412は動作を停止する。このように、発電検出回路504からの検出信号に基づいて、負荷回路402がオン/オフすることによって、不要な電力損失を無くすことが可能となる等の有用な効果を得ることができる。
第1の基板上に形成された、複数の第1の電極から成る電極群Aと、
第2の基板上に形成された、第2の電極と第3の電極とからなる電極群B
を含み、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方は、前記第1の基板および第2の基板に平行な平面内における少なくとも一つの方向で振動することができ、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方の群の各電極は、電荷を保持した膜を含み、
前記電極群Aと前記電極群Bとは、それらの間に間隙を有する状態で互いに対向しており、
前記第1の電極と前記第2の電極との重なり面積の変化を利用して発電を行い、
前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じた信号を出力する
振動発電器である。
101 出力制御回路
102 負荷回路
103 負荷検出回路
111 制御回路
112 無線通信回路
113 アンテナ
114 センサ
204 周波数検出
211 第1の構造体
212 第2の構造体
213 第1の電極
214 弾性構造体
215 第2の電極
216 第3の電極
400 通信装置
504 発電検出回路
Claims (19)
- 振動発電器と、
前記振動発電器の出力交流電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、
前記整流回路からの出力を制御して負荷回路に入力する出力制御回路と、
前記振動発電器の振動周波数を検出する周波数検出回路と
を含み、
前記振動発電器が、
第1の基板上に形成された、複数の第1の電極から成る電極群Aと、
第2の基板上に形成された、第2の電極と第3の電極とからなる電極群B
を含み、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方は、前記第1の基板および第2の基板に平行な平面内における少なくとも一つの方向で振動することができ、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方の群の各電極は、電荷を保持した膜を含み、
前記電極群Aと前記電極群Bとは、それらの間に間隙を有する状態で互いに対向しており、
前記第1の電極と前記第2の電極との重なり面積の変化を利用して発電を行い、
前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じた信号を出力する
振動発電器である、
振動発電装置であって、
前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じて出力される信号が、前記周波数検出回路に送信され、当該信号に基づいて、前記周波数検出回路がフィードバック信号を出力制御回路に送信し、
前記周波数検出回路からのフィードバック信号に基づいて出力制御回路のインピーダンスを制御する、
振動発電装置。 - 前記振動発電器において、前記第3の電極と前記第1の電極とで構成される容量が、前記第2の電極と前記第1の電極とで構成される容量よりも小さくなるように、前記第3の電極が形成されている、請求項1に記載の振動発電装置。
- 前記振動発電器において、前記第3の電極と前記第1の電極とで構成されるインピーダンスが、前記第2の電極と前記第1の電極とで構成されるインピーダンスよりも高いインピーダンスとなるように、前記第3の電極が形成されている、請求項1に記載の振動発電装置。
- 前記振動発電器において、前記第3の電極は、前記第2の基板の中心付近に形成されている、請求項1に記載の振動発電装置。
- 前記出力制御回路は、振動発電器の出力電圧が、開放電圧の75%から85%になるように、インピーダンスを制御する、請求項1に記載の振動発電装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動発電装置を含む、通信装置。
- さらに電池を含む、請求項6に記載の通信装置。
- 第1の基板上に形成された、複数の第1の電極から成る電極群Aと、
第2の基板上に形成された、第2の電極と第3の電極とからなる電極群B
を含み、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方は、前記第1の基板および第2の基板に平行な平面内における少なくとも一つの方向で振動することができ、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方の群の各電極は、電荷を保持した膜を含み、
前記電極群Aと前記電極群Bとは、それらの間に間隙を有する状態で互いに対向しており、
前記第1の電極と前記第2の電極との重なり面積の変化を利用して発電を行い、
前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じた信号を出力し、
前記第3の電極と前記第1の電極とで構成される容量が、前記第2の電極と前記第1の電極とで構成される容量よりも小さくなるように、前記第3の電極が形成されている、
振動発電器。 - 前記第3の電極と前記第1の電極とで構成されるインピーダンスが、前記第2の電極と前記第1の電極とで構成されるインピーダンスよりも高いインピーダンスとなるように、前記第3の電極が形成されている、請求項8に記載の振動発電器。
- 前記第3の電極は、前記第2の基板の中心付近に形成されている、請求項8に記載の振動発電器。
- 請求項8〜10のいずれか1項に記載の振動発電器を含む、通信装置。
- さらに電池を含む、請求項11に記載の通信装置。
- 第1の基板上に形成された、複数の第1の電極から成る電極群Aと、
第2の基板上に形成された、第2の電極と第3の電極とからなる電極群B
を含み、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方は、前記第1の基板および第2の基板に平行な平面内における少なくとも一つの方向で振動することができ、
前記電極群Aおよび前記電極群Bのいずれか一方の群の各電極は、電荷を保持した膜を含み、
前記電極群Aと前記電極群Bとは、それらの間に間隙を有する状態で互いに対向しており、
前記第1の電極と前記第2の電極との重なり面積の変化を利用して発電を行い、
前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じた信号を出力する
振動発電器を含む振動発電装置であって、
前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じて出力される信号が、振動発電器の発電状態を示す信号として利用される、振動発電装置。 - 出力制御回路をさらに含み、
前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じて出力される信号が、振動発電器の発電状態を示す信号として、出力制御回路に送信される、請求項13に記載の振動発電装置。 - 前記第1の電極と前記第3の電極との重なり面積の変化を利用して、発電の周波数に応じて出力される信号が、振動発電器の発電状態を示す信号として、前記振動発電装置に接続されるべき負荷回路に送信されるようになっている、請求項13に記載の振動発電装置。
- 振動発電器の発電状態を示す信号が、振動発電器が発電状態にあるか否かを示す信号、振動発電器の出力電力、および振動発電器の出力電圧から選択される、1または複数の信号である、請求項13〜15のいずれか1項に記載の振動発電装置。
- 前記振動発電器において、前記第3の電極と前記第1の電極とで構成される容量が、前記第2の電極と前記第1の電極とで構成される容量よりも小さくなるように、前記第3の電極が形成されている、請求項13に記載の振動発電装置。
- 請求項13〜17のいずれか1項に記載の発電装置を含む、通信装置。
- さらに電池を含む、請求項18に記載の通信装置。
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