JP5148051B2 - リチウム電池用負極電極、その製法及び装置、リチウム電池の製法、リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム電池用負極電極、その製法及び装置、リチウム電池の製法、リチウム二次電池 Download PDF

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Description

本発明は、負極活物質としてシリコン及び導電材料を含有するリチウム電池用負極材料、負極電極、リチウム電池、特に動力用、電力用のリチウム二次電池、およびその製造方法、並びに製造装置に関するものである。
従来、リチウム二次電池における負極活物質は、リチウムイオンを可逆的に吸蔵・放出できる材料から構成されており、現在主に黒鉛系が用いられている。
しかしながら、黒鉛系は、理論容量密度が372mAh/gと小さく、更に容量の大きい負極活物質が求められている。
このリチウム二次電池の負極材料としては、ホスト構造としては分子量が小さく多くのリチウムイオンを受容できるサイトを有すること、構造内でリチウムイオンが容易に拡散できること、負極活物質はできるだけ化学的に安定で毒性が少なく安価であること、負極活物質の生成、合成ができるだけ容易であること、サイクル特性に優れていることが求められている。
そこで、上述の負極材料としての条件を満足するものとして、シリコンを負極材料として用いることが試みられている。
シリコンは、リチウムとの電池反応によりLi4.4Si(Li22Si)なる化合物を形成し、約4200mAh/gもの理論容量密度を有することが知られている。
その中で、例えば、特許文献1には、基板としてCu集電体を用い、集電体上にCVD法、スパッタリング法、溶射法、または真空蒸着法によりシリコン薄膜を形成して、高容量、高サイクル特性の負極を得たものが開示されている。
スパッタによる成膜の場合、Cu集電板上に微細なSiの柱状結晶が成長し、その粒界が体積膨張を緩衝し高サイクル特性を発揮させている。
また、2003年11月4〜6日に堺市で行われた第44回電池討論会講演において、その討論会で配布された要旨集には、負極材料として、シリコンを真空蒸着するもの(非特許文献1、442、443頁)、Ni、Cu、Ni−Cu合板を基板としてSi薄膜を蒸着するもの(非特許文献1、444、445頁)、Ni箔の基板上にSiとSnを同時に真空蒸着するもの(非特許文献1、446、447頁)が開示されている。
しかしながら、上述のものは、いずれもシリコンを負極材料として、基板上に蒸着、焼成、或いは熱処理して、負極を生成するものである。
したがって、シリコンの理論容量は約4200mAh/gと大きいものの、シリコン膜を基板上に生成した場合、その膜厚は数μmであり、記載されている単位面積当たりの電流密度は、0.04mA/cm程度であり、シリコンの導電性不足からあまり大きくできないようになっていると考えられる。
また、シリコンは半導体であり金属と比べると導電性が悪いこと、及び電池反応でシリコンからLi4.4Siへ変化する際の体積膨張が起こることから、スパッタ等に代わるSi成膜の方法として、導電性のある炭素材料をSi表面に塗布したり、Si表面にCNTを成長させたりして、基板上に塗布し、電極内の導電性向上や体積膨張時の緩衝作用を期待した研究も行われている。
例えば、Si微粒子、炭素物質前駆体、黒鉛を混合後、熱処理を施し、更に結着材を混合したものを銅箔上に塗布、乾燥するもの(非特許文献1、448、449頁)、微粒子SiとCが約1/1の比率になるように、微粒子Siと炭素含有樹脂とともに造粒し、焼成することにより多孔質なSi/C造粒体を作成し、熱分解気相成長法により炭素被覆し、バインダを混合し、銅箔上に塗布、乾燥するもの(非特許文献1、450、451頁)も提案されている。
上述の、負極材料をシリコンのみで構成した場合、シリコンは電気的に半導体であるので、負極活物質の膜厚を厚くすると、充放電速度を遅くせざるを得ず、逆に充放電速度を早くすると電気抵抗が大きいために発熱によるエネルギー損失が大きくなるという問題がある。
また、導電性を良くするために、炭素を混入或いはシリコン表面に塗布するものでは、シリコンと炭素との結合度が弱く、充放電を繰返すと負極活物質が負極基板から剥離する可能性があるという問題がある。
更に、微粒子SiとCの比率が小さくなると負極としての容量が小さくなり、理論容量密度が約4200mAh/gと大きいというシリコンの特性を十分に生かすことができないという問題がある。
WO01/029912号公報 第44回電池討論会講演要旨集(442〜451頁)
本発明は、このような問題点を解決すべく提案されたものであり、リチウム電池を製造するに当たり、シリコンを負極材料に使用する場合の、シリコンの導電性が低いために膜厚を厚くできない、シリコン粒子に炭素系材料をコートして塗工すると剥離しやすい、スパッタや蒸着も行われているが工業的でない、充電反応でシリコンがLi4.4Siになる際の体積膨張により劣化する、集電板から脱落しやすい、充放電速度を早くすると電気抵抗が大きいために発熱によるエネルギー損失が大きくなるというこれらの問題点を解決した、高容量(単位面積当たりの電流容量)、高サイクル特性を有し、耐久性及び出力特性の優れたリチウム電池用負極材料、電極、リチウム電池及びその製造方法、装置を提供することを課題とする。
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたもので、特許請求の範囲に記載された各発明は、リチウム電池用負極電極、その製法及び装置、リチウム電池の製法、リチウム二次電池として、それぞれ以下に述べる各手段を採用したものである。
(1)第1の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、シリコンの粒子の表面に導電性物質膜がコーティングされた負極用粒子を、搬送ガスにより搬送して負極基板に高速で吹き付けた後、熱処理することにより、負極基板上に間隙を有する負極活物質膜を形成して負極電極を製造することを特徴とする。
(2)第2の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第1の手段において、前記負極用粒子は、前記シリコンの粒子に前記導電性物質膜を、CVD法、スパッタリング法、溶射法、真空蒸着法、又はメッキ法により形成されたものであることを特徴とする。
(3)第3の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第1の手段において、前記負極基板上に形成された前記間隙を有する前記負極活物質膜における導電性物質の容積の割合が20〜50容積%となるように、前記導電性物質膜がコーティングされることを特徴とする。
(4)第4の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第1の手段において、前記負極基板を負極活物質膜生成容器内に設置し、常温で、前記負極活物質膜生成容器内の前記搬送ガスを排気しながら、前記負極基板に向けて前記負極用粒子を前記搬送ガスにより700〜1200m/秒の速度で吹き付けることを特徴とする。
(5)第5の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、シリコンの粒子の表面に導電性物質膜がコーティングされた負極用粒子及び導電性物質の酸化物の粒子を混合し、搬送ガスにより搬送して負極基板に高速で吹き付けた後、水素ガス雰囲気で前記導電性物質の酸化物を還元処理することにより、負極基板上に間隙を有する負極活物質膜を形成して負極電極を製造することを特徴とする。
(6)第6の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第5の手段において、前記負極用粒子は、前記シリコンの粒子に前記導電性物質膜を、CVD法、スパッタリング法、溶射法、真空蒸着法、又はメッキ法により形成されたものであることを特徴とする。
(7)第7の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第5の手段において、前記負極基板上に形成された前記間隙を有する負極活物質膜における導電性物質の容積の割合が20〜50容積%となるように、前記導電性物質膜がコーティングされると共に前記導電性物質の酸化物の粒子が混入されることを特徴とする。
(8)第8の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第5の手段において、前記負極基板を負極活物質膜生成容器内に設置し、常温で、前記負極活物質膜生成容器内の前記搬送ガスを排気しながら、前記負極基板に向けて前記負極用粒子及び前記導電性物質の酸化物の粒子を前記搬送ガスにより700〜1200m/秒の速度で吹き付けることを特徴とする。
(9)第9の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第4又は8の手段において、前記導電性物質膜がコーティングされた前記負極用粒子を前記負極基板に吹き付ける時に、前記負極用粒子を破砕して、前記負極基板上に負極活物質膜を形成することを特徴とする。
(10)第10の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、シリコンの粒子及び導電性物質の酸化物の粒子を混合し、搬送ガスにより搬送して負極基板に高速で吹き付けた後、水素ガス雰囲気で前記導電性物質の酸化物を還元処理することにより、負極基板上に間隙を有する負極活物質膜を形成して負極電極を製造することを特徴とする。
(11)第11の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第10の手段において、前記負極基板上に形成された前記間隙を有する負極活物質膜における前記導電性物質の容積の割合が20〜50容積%となるように、前記酸化物の粒子が混入されることを特徴とする。
(12)第12の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第10の手段において、前記負極基板を負極活物質膜生成容器内に設置し、常温で、前記負極活物質膜生成容器内の前記搬送ガスを排気しながら、前記負極基板に向けて前記シリコンの粒子及び前記導電性物質の酸化物の粒子を前記搬送ガスにより700〜1200m/秒の速度で吹き付けることを特徴とする。
(13)第13の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第12の手段において、前記シリコンの粒子及び前記導電性物質の酸化物の粒子を前記負極基板に吹き付ける時に、前記シリコンの粒子を破砕して、前記負極基板上に負極活物質膜を形成することを特徴とする。
(14)第14の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第1乃至13のいずれかの手段において、前記導電性物質は、コバルト、ニッケル、銅、マンガン、マグネシウム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、クロム、ニオブの少なくともいずれか1種の酸化物であることを特徴とする。
(15)第15の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第1乃至13のいずれかの手段において、前記熱処理、又は還元処理は、加熱温度を400〜550度の範囲、加熱時間を25〜35分の条件にて行うことを特徴とする。
(16)第16の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第1乃至13のいずれかの手段において、前記シリコンの粒子は、結晶シリコン、微結晶シリコン或いは非結晶シリコンの少なくともいずれかの粒子であることを特徴とする。
(17)第17の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第1乃至13のいずれかの手段において、前記搬送ガスはヘリウムガス、アルゴンガス、窒素ガス或いは乾燥空気であることを特徴とする。
(18)第18の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第1乃至13のいずれかの手段が、リチウム二次電池用負極電極の製造方法であることを特徴とする。
(19)第19の手段に係るリチウム電池用負極電極の製造方法は、第1乃至18のいずれかの手段により製造された負極電極と、正極電極とをセパレータを挟んで形成することを特徴とする。
(20)第20の手段に係るリチウム電池の製造方法は、第19の手段が、リチウム二次電池の製造方法であることを特徴とする。
(21)第21の手段に係るリチウム電池用の負極電極は、負極基板上に負極活物質片が積層されて負極活物質膜が形成された負極電極において、前記負極活物質膜の活物質は、シリコンの微細多結晶からなり、リチウムを吸蔵、放出する活物質であって、前記負極活物質片の一面には導電性物質膜片が形成され、前記活物質片の粒子間に間隙が形成されていることを特徴とする。
(22)第22の手段に係るリチウム電池用の負極電極は、第21の手段において、前記負極基板の材質は、銅、ニッケル、ステンレスの少なくともいずれか1種であることを特徴とする。
(23)第23の手段に係るリチウム電池用の負極電極は、第21又は22の手段において、 前記導電性物質膜片の材質は、鉄、コバルト、ニッケル、銅、マンガン、マグネシウム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、クロム、炭素、ニオブの少なくともいずれか1種であることを特徴とする。
(24)第24の手段に係るリチウム電池用の負極電極は、第21乃至23のいずれかの手段において、前記負極基板上に形成された前記負極活物質膜における導電性物質の容積の割合が20〜50容積%であることを特徴とする。
(25)第25の手段に係るリチウム電池用の負極電極は、第21乃至24のいずれかの手段において、前記負極基板上に積層して形成された前記負極活物質膜の厚さは、5μm以上であることを特徴とする。
(26)第26の手段に係るリチウム電池用の負極電極は、第25の手段の負極電極が、リチウム二次電池用の負極電極であることを特徴とする。
(27)第27の手段に係るリチウム二次電池は、第21乃至26のいずれかの手段の負極電極と、正極電極と、前記負極電極と前記正極電極との間に配設されたセパレータと、非水電解液とを備えたことを特徴とする。
(2)第2の手段に係るリチウム電池用の負極電極の製造装置は、負極活物質膜生成容器と、該負極活物質膜生成容器に接続された排気手段と、前記負極活物質膜生成容器内に設置された基板載置架台と、前記負極活物質膜生成容器内に前記基板載置架台に対向して設置された粒子噴出ノズルと、該粒子噴出ノズルに搬送管を介して接続されたエジェクタと、該エジェクタの吸入口に接続された原料粉末供給手段と、前記エジェクタの作動流体投入口に接続され搬送用の搬送ガスを供給する搬送ガス供給手段と、前記負極活物質膜生成容器にて形成された負極電極を加熱する加熱炉とを備えたことを特徴とする。
29)第29の手段に係るリチウム電池用の負極電極の製造装置は、負極活物質膜生成容器と、該負極活物質膜生成容器に接続された排気手段と、前記負極活物質膜生成容器内に設置された基板載置架台と、前記負極活物質膜生成容器内に前記基板載置架台に対向して設置された粒子噴出ノズルと、該粒子噴出ノズルに搬送管を介して接続されたエジェクタと、該エジェクタの吸入口に接続された原料粉末供給手段と、前記エジェクタの作動流体投入口に接続され搬送用の搬送ガスを供給する搬送ガス供給手段と、前記負極活物質膜生成容器にて形成された負極電極を水素ガス雰囲気で還元する還元炉とを備えたことを特徴とする。
(3)第3の手段に係るリチウム電池用の負極電極の製造装置は、第2又は29の手段において、前記加熱炉又は還元炉での処理は、加熱温度を400〜600度の範囲、加熱時間を25〜35分の条件にて行われるものであることを特徴とする。
(3)第3の手段に係るリチウム電池用の負極電極の製造装置は、第2乃至3のいずれかの手段において、前記原料粉末供給手段は、原料粉末貯留槽と、該原料粉末貯留槽と前記エジェクタの吸入口との間の配管上に設置された原料粉末流量調整弁とを備え、前記搬送ガス供給手段は、高圧の搬送ガス貯留槽と、該搬送ガス貯留槽と前記エジェクタの作動流体投入口との間の配管上に設けられた搬送ガス圧力調整弁と搬送ガス流量制御装置とを備えたことを特徴とする。
(3)第3の手段に係るリチウム電池用の負極電極の製造装置は、第2乃至3のいずれかの手段において、前記基板載置架台を前後或いは左右方向に移動させる架台移動手段を備えたことを特徴とする。
(3)第3の手段に係るリチウム電池用の負極電極の製造装置は、第2乃至3のいずれかの手段において、前記基板載置架台の一方端部に設けられリチウム電池の負極基板の薄膜が巻き取られた基板供給手段と、前記基板載置架台の他方端部に設けられ前記原料粉末が前記負極基板上に吹き付けられて形成された前記負極電極を巻き取る負極電極巻取り手段とを備えたことを特徴とする。
(3)第3の手段に係るリチウム電池用の負極電極の製造装置は、第2乃至3のいずれかの手段のリチウム電池用の負極電極の製造装置は、リチウム二次電池用の負極電極を製造する製造装置であることを特徴とする。
特許請求の範囲に記載の各請求項に係る発明は、上記の(1)〜(35)に記載の各手段を採用しているので、生成された負極電極は、電極内に間隙が形成されると共に、熱処理或いは還元処理された導電性物質膜片同士又は及び還元された導電物質が連結することにより負極活物質膜の表面から負極基板への電気導通路が形成される。
したがって、充電時において、リチウム等の電解物質は、この間隙を通り負極基板付近まで速やかに侵入するため、負極活物質膜の膜厚を大幅に厚くすることが可能となる。
また、負極活物質膜の表面から負極基板への電気導通路が形成されるため、電池の内部抵抗が低くなり、大電流を流すことが可能となる。
したがって、大容量、大電流、且つ急速充放電可能な負極電極を得ることができる。
また、間隙が形成されている場合には、充電時に、シリコンとリチウムが結合してLi4.4Siとなるとき、体積膨張の吸収をより多くすることができる。
本発明の各実施の形態を図1〜17を参照して説明する。
〔製造装置〕
先ず、図1に基づき、本発明の第1の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置につき説明する。
なお、図1は、本発明の第1、2の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造装置の概略図を示しているが、加熱炉24を備えた(還元炉26がない)ものが第1の実施の形態に係るものである。
図1に示すように、負極活物質膜生成容器(真空容器)1内の上方に、基板載置架台2が、図示略の移動手段により左右に移動可能に設置されている。
その基板載置架台2上(下面)には、負極基板39が着脱可能に取付けられている。
負極活物質膜生成容器1内の基板載置架台2の下方には、負極基板39に対向するように粒子噴出ノズル3が設置されている。
粒子噴出ノズル3の入口は、混合流体搬送管7に接続されている。
混合流体搬送管7は、負極活物質膜生成容器1の壁を気密に貫通して、エジェクタ8の吐出口に接続されている。
一方、負極活物質膜生成容器1の下端部の形状は、ホッパ状となっており、その下端には、開閉弁10が介装された落下粉末回収管9が接続されている。
そして、粒子噴出ノズル3から噴出された原料粉末が、負極基板39に付着して処理前の負極活物質膜34aが形成されるが、付着しなかったものは、この落下粉末回収管9を通して図示略のポンプ等により吸引、回収される。
更に、負極活物質膜生成容器1の上部には、排気管5及び真空ポンプ6よりなる排気手段4が接続されている。
排気手段4により、作業準備段階における負極活物質膜生成容器1内の空気、作業中における搬送ガス等が排気される。
なお、負極活物質膜生成容器1内の圧力は、後記する搬送ガス供給手段18により粒子噴出ノズル3から噴出される5〜15リットル/分の搬送ガスとの関係から、原料粉末が噴出して負極基板39に衝突させるのに邪魔にならない程度の圧力に保持されている。
エジェクタ8の中央部の吸入口には、原料粉末流量調整弁14を有する原料粉末供給管13aが接続されている。
原料粉末供給管13aは、原料粉末貯留槽12(ホッパ)の下端に接続されている。
更に、原料粉末貯留槽12の上部には、開閉弁16を有する原料粉末供給管13bが接続され、原料粉末供給管13bは原料粉末供給槽15の下端に接続されている。
そして、この原料粉末供給槽15には、図示略の原料投入口が設けられると共に、排気管17が接続されている。
原料粉末供給手段11は、上述の原料粉末流量調整弁14、原料粉末貯留槽12、開閉弁16、原料粉末供給槽15及び、各配管或いはダクトにより構成されている。
そして、原料粉末を供給する場合は、先ず原料粉末供給槽15の図示略の原料投入口より原料粉末を投入する。
この時、開閉弁16は閉じている。
原料粉末を投入し原料投入口を閉じた後、排気管17を通じて原料粉末供給槽15内の空気を排出して、原料粉末供給槽15内を真空にする。
なお、原料粉末貯留槽12内も真空となっている。
その後、開閉弁16を開いて、原料粉末供給槽15内の原料粉末を、原料粉末供給管13bを通して原料粉末貯留槽12内に落下させ、開閉弁16を閉じる。
そして、原料粉末貯留槽12内に供給された原料粉末は、原料粉末供給管13aを通り原料粉末流量調整弁14により流量が調整されて、エジェクタ8に吸引される。
なお、原料粉末貯留槽12内及び原料粉末供給槽15内は、必ずしも真空にする必要はなく、搬送ガスを注入して、原料粉末が容易にエジェクタ8に吸引しやすい圧力としても良い。
エジェクタ8の作動流体投入口には、搬送ガス供給管19、搬送ガス貯留槽22等からなる搬送ガス供給手段18が接続されている。
搬送ガス貯留槽22内には、高圧或いは液状のヘリウム、アルゴン、窒素等の搬送ガスが貯留されている。
なお、この搬送ガスは、上述の不活性ガスに限らず乾燥した空気も使用することが可能である。
搬送ガス供給手段18の搬送ガス供給管19には、止め弁23a、搬送ガス流量制御装置20、搬送ガス圧力調整弁21、止め弁23b、23cが介装されている。
搬送ガス供給管19内を流れるアルゴン等の搬送ガスの流量は、この搬送ガス流量制御装置20により、5〜15リットル/分、好ましくは10リットル/分程度に制御される。
また、エジェクタ8の作動流体投入口の圧力は、搬送ガス圧力調整弁21により、3〜4kg/cm、好ましくは3.5kg/cm程度に調整される。
なお、この制御流量、調整圧力は、粒子噴出ノズル3から噴出する原料粉末(粒子)の速度が、700〜1200m/秒になるように、製造装置の規模等により各々適正な値に設定されるものである。
また、止め弁23a、23b、23cは、配管類の着脱時等に使用される弁である。
なお、搬送ガス供給管19の途中に、図示略の水素ガス供給装置を接続して、搬送ガス貯留槽22中の原料粉末中の酸化物を還元するために、搬送ガス供給管19内を流れる原料粉末の量に応じて、少量の高圧水素ガスを供給するようにしても良い。
更に、本実施の形態の製造装置には、加熱炉24が設けられている。
この加熱炉24内或いはその壁面には、加熱炉24内を加熱するヒータ25が設けられている。
更に、材料搬出入するための図示略の密閉扉が設けられ、図示略の排気手段、不活性ガス供給手段が接続されている。
なお、この加熱炉24は、負極活物質膜生成容器1と一体的に構成しても良く、図1に図示のように個別に設けても良い。
上述の構成により、負極基板39及び負極活物質膜生成容器1にて負極基板39上に形成された負極活物質膜34aは、加熱炉24に搬入され加熱されて後述するように、負極電極30aが生成される。
次に、図1に基づき、本発明の第2の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置につき説明する。
本発明の第2の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置は、第1の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置において、加熱炉24に換えて還元炉26が設けられている。
その他の負極活物質膜生成容器1、排気手段4、落下粉末回収管9、開閉弁10、エジェクタ8、原料粉末供給手段11、搬送ガス供給手段18、搬送ガス貯留槽22等は、第1の実施の形態のものと同様に設けられている。
但し、上述の第1に実施の形態で述べた、搬送ガス供給管19の途中の図示略の水素ガス供給装置は設ける必要はない。
更に、本実施の形態の製造装置には、還元炉26が設けられている。
この還元炉26内或いはその壁面には、還元炉26内を加熱するヒータ25が設けられている。
また、還元炉26には、水素ガス流量調整弁29が介装された水素ガス供給管28、及び水素ガス貯留槽27が接続されている。
更に、材料搬出入するための図示略の密閉扉が設けられ、図示略の排気手段、不活性ガス供給手段が接続されている。
なお、この還元炉26は、負極活物質膜生成容器1と一体的に構成しても良く、図1に図示のように個別に設けても良い。
また、負極活物質膜生成容器1と還元炉26とを個別に設ける場合、負極活物質膜34aは空気に触れても問題ないので、密閉された搬送通路は必ずしも必要ない。
〔製造方法〕
次に、図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7に基づき、製造方法につき説明する。
図2は、本発明の第3の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程を示すブロック図、図3は、本発明の第4の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程を示すブロック図、図4は、本発明の第5の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程を示すブロック図である。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係わる負極活物質膜の形成原理を示す想定模式図、図6は、本発明の第4の実施の形態に係わる負極活物質膜の形成原理を示す想定模式図である。
図7は、本発明の各実施の形態における導電性物質の含有率と出力特性との関係を示す図である。
先ず、図1、図2、図5、図7に基づき、第1の製造方法である第3の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程につき説明する。
この製造方法は、上述の本発明の第1の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置(図1において加熱炉24を備えたもの)を用いて行われる。
図2に図示のように、負極活物質の粒子生成工程(ステップS1)において、図5(a)に図示の負極活物質の粒子32が生成される。
この負極活物質の粒子32は、粒径が1〜20μm(平均粒径5μm)程度の、結晶シリコン、微結晶シリコン或いは非結晶シリコン、或いは錫と銅の合金の少なくともいずれかの粒子である。
そして、図2に図示の導電性物質膜コーティング工程(ステップS2)において、負極活物質の粒子32の表面は、鉄、コバルト、ニッケル、銅、マンガン、マグネシウム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、クロム、炭素、ニオブの少なくともいずれか1種の導電性物質によりコーティングされる。
このようにして、図5(a)に図示の、負極活物質の粒子32の表面に導電性物質膜33がコーティングされた負極用粒子31が生成される。
このコーティングは、負極活物質の粒子32の表面全体に施されていることが望ましいが、部分的にコーティングされたものでも良い。
なお、負極活物質の粒子32の表面への導電性物質のコーティングは、CVD法、スパッタリング法、溶射法、又は真空蒸着法、又はメッキ法等により行われる。
この場合、導電性物質膜33の膜厚は、約0.5〜1μmである。
また、負極用粒子31において、銅等の導電性物質膜33の体積は、図7に図示のように、0.2≦導電性物質膜33の体積/(導電性物質膜33の体積+負極活物質の粒子32の体積)≦0.5、即ち30%±20%の20〜50%とすることが好ましい。
銅等の導電性物質の量が多い場合(30〜50%)には、電池の容量は減少するものの、充放電特性の優れたものとなる。
また、銅等の導電性物質の量が少ない場合(20〜30%)には、充放電特性は多少減少するものの、電池の容量の大きなものとなる。
次に、図2に図示の負極基板への吹き付け工程(ステップS3)において、図1に図示のように、基板載置架台2上(下面)に、負極基板39を設置する。
そして、真空ポンプ6により、負極活物質膜生成容器1内の空気を排出し真空にする。
その後、粒子噴出ノズル3から噴出する負極用粒子31の速度が、700〜1200m/秒になるように、搬送ガス流量制御装置20及び搬送ガス圧力調整弁21を調整する。
そして、搬送ガス貯留槽22から噴出した搬送ガスは、搬送ガス圧力調整弁21により噴出圧力が3〜4kg/cm、好ましくは3.5kg/cm程度なるように、又及び搬送ガス流量制御装置20により流量が5〜15リットル/分、好ましくは10リットル/分程度になるように調整される。
流量及び圧力が調整された搬送ガスは、搬送ガス供給管19内を流れ、エジェクタ8の作動流体投入口に導入される。
エジェクタ8内では、搬送ガスの作用により原料粉末供給手段11から負極用粒子31が吸引される。
そして、負極用粒子31が混入された搬送ガスは、混合流体搬送管7内を流れて、粒子噴出ノズル3から負極基板39に向って吹き付けられる。
このようにして、負極基板39上(図1では下面側)に、図5(a)に図示のように、処理前の負極活物質膜34aが形成される。
なお、本実施の形態における基板載置架台2及び負極基板39の常温とは、通常の大気或いは室内の温度(0〜40度)のみならず、負極基板39および処理前の負極活物質膜34aを構成する負極活物質片36、導電性物質膜片37(図5(a)参照)中の金属等が、溶融しない温度(数百度)以下も含まれるものとする。
この時、図1に図示のように、負極活物質膜生成容器1内の圧力が600〜800Pa以下になるように、常にアルゴンガス等を真空ポンプ6により排出している。
また、負極基板39に吹き付けられた負極用粒子31の内、負極基板39に密着しなかった負極用粒子31は、下方に落下し落下粉末回収管9により吸引されて、負極活物質膜生成容器1外に排出される。
次に、この図5(a)に基づき、負極基板39上に処理前の負極活物質膜34が形成される原理について説明する。
図1に図示の製造装置にて、粒子噴出ノズル3より負極基板39に向って、次々と負極用粒子31(原料粉末)が吹き付けられる。
なお、負極用粒子31は、負極活物質の粒子32の外面の全部或いは一部に導電性物質膜33が、CVD法、スパッタリング法、溶射法、真空蒸着法、又はメッキ法等によりコーティングされている。
本実施の形態では、粒径5μmのシリコン負極用粒子31を用いたが、もっと大きな粒径のものも使用可能である。
そして、負極活物質の粒子32が、セラミックス、即ちアモルファス(非結晶)シリコン等の脆性材料の場合、負極基板39に衝突した負極用粒子31は、破砕されて負極基板39の表面に密着する。
この時、負極活物質の表面は露出する。
これを繰返すことにより、衝突、破砕された負極活物質の粒子32は、次々と負極基板39の表面上、或いは衝突、破砕された負極活物質の粒子32上に堆積し、処理前の負極活物質膜34aが形成されると考えられる。
この処理前の負極活物質膜34aは、負極基板39上に、破砕し密着した負極活物質片36が堆積されている。
また、各々の負極活物質片36の一面には、切断された導電性物質膜片37が付着している。
そして、負極基板39から処理前の負極活物質膜34a表面に渡って、導電性物質膜片37が散在し、ある部分においては導電性物質膜片37同士が接している。
このとき、導電性物質膜片37は、必ずしも、負極基板39の表面から処理前の負極活物質膜34の表面まで繋がっている必要はない。
例えば、処理前の負極活物質膜34の膜厚が10μmの場合、負極基板39の表面から処理前の負極活物質膜34の表面までの電流流路の内、80%程度が導電性物質膜片37で繋がっていれば、従来の導電性物質膜片37の無い場合の2μmと同程度以上の性能が得られることになる。
これにより、負極活物質の粒子32がシリコン(半導体)のみのものに比べて、大幅に電気抵抗が少なくなり、充放電速度を速くしても発熱量は少ない。
従って、処理前の負極活物質膜34の膜厚を大幅に厚くすることが可能となる。
この処理前の負極活物質膜34の膜厚は、少なくとも5μm、例えば10μm以上とすることができる。
更には、導電性物質の含有量を増加させることにより、更に電気抵抗を少なくし、15μm或いは20μmとすることも可能である。
負極活物質膜生成容器1にて生成された負極基板39及び処理前の負極活物質膜34aは、加熱炉24に搬送される。
そして、図2に図示の加熱処理工程(ステップS4)において、加熱炉24にて加熱処理が行われる。
加熱炉24内には、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスが充填されている。
このとき、加熱温度を500度にて、30分間加熱することにより、図5(b)に図示のように、負極活物質片36又は加熱処理された導電性物質膜片40間に間隙が生じた負極活物質膜35aが生成される。
加熱温度及び加熱時間は、上述のごとく、500度、30分間とすることが好ましい。
なお、この加熱温度及び過熱時間は、負極活物質(シリコン)や導電性物質(銅)が酸化しない雰囲気であれば制限するものではない。
また、導電性物質膜片37が軟化或いは若干溶融し、物質移動が起こって隣接する導電性物質膜片37同士が連結する程度とすべきである。
温度が低すぎると、物質移動が起こりにくく、且つ、間隙が形成されなくなる。
逆に、高すぎると、負極活物質と導電性物質の間で反応生成物が形成され、活物質の欠落や剥離が生じ、或いは、導電性物質膜片37同士が溶融結合して団塊状になり、負極活物質膜35aの表面から負極基板39への電気導通路が消滅する可能性がある。
加熱温度は400〜600℃、加熱時間は25〜35分が適している。
このようにして、負極電極30aが生成される(図2のステップS5)。
上述の方法により生成された負極電極30aは、図5(b)に図示のように、負極活物質膜35a内に間隙が形成されると共に、熱処理された導電性物質膜片40同士が連結することにより負極活物質膜35aの表面から負極基板39への電気導通路が形成される。
したがって、充電時において、リチウム等の電解物質は、この間隙を通り負極基板39付近まで速やかに侵入するため、負極活物質膜35aの膜厚を大幅に厚くすることが可能となる。
また、負極活物質膜35aの表面から負極基板39への電気導通路が形成されるため、電池の内部抵抗が低くなり、大電流を流すことが可能となる。
したがって、大容量、大電流、且つ急速充放電可能な負極電極を得ることができる。
また、充電時に、シリコンとリチウムが結合してLi4.4Siとなるときの体積膨張を吸収することができる。
更に、この電気導通路は、負極活物質の脱落防止効果も奏すると考えられる。
次に、図1、図3、図6、図7に基づき、第2の製造方法である第4の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程につき説明する。
この製造方法は、上述の本発明の第2の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置(図1において還元炉26を備えたもの)を用いて行われる。
先ず、図3に図示のように、第3の実施の形態(図2)の方法と同様に、負極活物質の粒子生成工程(ステップS1)、導電性物質膜コーティング工程(ステップS2)において、図6(a)に図示の負極活物質の粒子32の表面に導電性物質膜33がコーティングされた負極用粒子31が生成される。
次に、導電性物質の酸化物粒子混入工程(ステップS10)において、導電性物質の酸化物粒子38が混入される。
この導電性物質の酸化物粒子38は、例えば酸化銅(CuO、CuO)を用いることにより、還元後に金属銅(Cu)となり、電気導通路としての役割が期待できる。
これ以外にも、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、マグネシウム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、クロム、炭素、ニオブの少なくともいずれか1種の導電性物質の酸化物粒子38を使用することができる。
なお、導電性物質の酸化物粒子38は、導電性物質膜33と同じ物質とすることが好ましい。
この場合、導電性物質の酸化物粒子38中の導電性物質及び導電性物質膜33の含有量は、図7に図示のように、0.2≦(導電性物質膜33の体積+酸化物粒子38が還元されたときの導電性物質の体積)/(導電性物質膜33の体積+酸化物粒子38が還元されたときの導電性物質の体積+負極活物質の粒子32の体積)≦0.5、即ち30%±20%の20〜50%とすることが好ましい。
次に、第3の実施の形態(図2)の方法と同様に、負極基板への吹き付け工程(ステップS3)において、図6(a)に図示のように、負極基板39上に処理前の負極活物質膜34bが生成される。
このとき、第3の実施の形態(図5(b))と異なり、負極活物質膜34bには、導電性物質の酸化物粒子38が含まれている。
負極活物質膜生成容器1にて生成された負極基板39及び処理前の負極活物質膜34bは、還元炉26に搬送される。
そして、図3に図示の還元処理工程(ステップS11)において、還元炉26にて還元処理が行われる。
このとき、加熱温度を500度にて、30分間加熱することにより、図6(b)に図示のように、負極活物質片36又は熱処理された導電性物質膜片40間に間隙が生じた負極活物質膜35bが生成される。
還元炉26には、加熱炉24内には、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガス、及び3%程度の水素ガスが充填されている。
この水素ガス量は、特定されるものではなく、導電性物質の酸化物粒子38を充分に還元できる量以上であれば良い。
この水素ガスにより、酸化物粒子38中の酸素は還元され水となり、還元され体積が縮小した導電性物質41となり、また、酸素が除去されることにより間隙が形成される。
還元処理工程における加熱温度及び過熱時間は、第3の実施の形態(図2のステップS4)と同様の条件とすることができる。
なお、還元処理の場合、加熱温度は、酸化銅を還元することができる雰囲気であればこれを制限するものではなく、温度としては400〜600℃が適している。
このようにして、間隙の多い負極活物質膜35bが生成された負極電極30bが生成される(ステップS5)。
上述の方法により生成された負極電極30bは、図6(b)に図示のように、電極内に間隙が形成されると共に、熱処理された導電性物質膜片40同士及び還元された導電物質41が連結することにより負極活物質膜35bの表面から負極基板39への電気導通路が形成される。
したがって、充電時において、リチウム等の電解物質は、この間隙を通り負極基板39付近まで速やかに侵入するため、負極活物質膜35bの膜厚を大幅に厚くすることが可能となる。
また、負極活物質膜35bの表面から負極基板39への電気導通路が形成されるため、電池の内部抵抗が低くなり、大電流を流すことが可能となる。
したがって、大容量、大電流、且つ急速充放電可能な負極電極を得ることができる。
また、間隙が形成されているので、充電時に、シリコンとリチウムが結合してLi4.4Siとなるとき、体積膨張の吸収をより多くすることができる。
更に、この電気導通路は、負極活物質の脱落防止効果も奏すると考えられる。
次に、図1、図4、図7に基づき、第3の製造方法である第5の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程につき説明する。
この製造方法は、上述の本発明の第2の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置(図1において還元炉26を備えたもの)を用いて行われる。
本実施の形態の方法は、図4に図示のように、上述の第2の製造方法である第4の実施の形態の方法図3において、導電性物質膜コーティング工程(ステップS2)を省略した方法であり、これを除けば、第2の製造方法である第4の実施の形態の方法と同様に、負極活物質の粒子生成工程(ステップS1)、導電性物質の酸化物粒子混入工程(ステップS10)、負極基板への吹き付け工程(ステップS3)、還元処理工程(ステップS11)を経て、負極電極が生成される(ステップS5)。
この場合、導電性物質の酸化物粒子38中の導電性物質の含有量は、図7に図示のように、0.2≦(酸化物粒子38が還元されたときの導電性物質の体積)/(酸化物粒子38が還元されたときの導電性物質の体積+負極活物質の粒子32の体積)≦0.5、即ち30%±20%の20〜50%とすることが好ましい。
その他の条件、成分等については、第3、4の実施の形態と同様である。
上述の方法により生成された負極電極は、電極内に間隙が形成されると共に、還元された導電物質41が連結することにより負極活物質膜の表面から負極基板39への電気導通路が形成される。
したがって、充電時において、リチウム等の電解物質は、この間隙を通り負極基板39付近まで速やかに侵入するため、負極活物質膜の膜厚を大幅に厚くすることが可能となる。
また、負極活物質膜の表面から負極基板への電気導通路が形成されるため、電池の内部抵抗が低くなり、大電流を流すことが可能となる。
したがって、大容量、大電流、且つ急速充放電可能な負極電極を得ることができる。
また、充電時に、シリコンとリチウムが結合してLi4.4Siとなるときの体積膨張を吸収することができる。
更に、この電気導通路は、負極活物質の脱落防止効果も奏すると考えられる。
〔分析〕
上述の製造装置、製造方法により生成された間隙を有する負極活物質膜35(35a、35b)は、後述するように、粒径が100nm以下の負極活物質片36が生成されていることが分かる。
また、得られるシリコン性の負極活物質膜35の組織は、シリコンの負極活物質片36と、それにコーティング、熱処理された導電性物質膜片40或いは還元された導電性物質41との超微細な複合組織よりなる粒界が無数に結合すると共に、多くの間隙を有する膜であり、多くの粒界を有するものとなっている。
銅製の負極基板39との接合も強固であり、数10μmの膜厚の間隙を有する負極活物質膜35の成膜も可能である。
以上、シリコンの負極用粒子31或いは負極活物質の粒子32により、銅製の負極基板39にシリコンの間隙を有する負極活物質膜35を成膜する方法を例として説明したが、これに限定されるものではなく、錫と銅の合金等、リチウムを吸蔵、放出するシリコン以外のいかなる負極活物質粉体であってもよい。
この方法により得られる負極電極30(30a、30b)の組織は、間隙を有するシリコンの微細多結晶膜となり、このような組織では粒界の割合が多く、粒界部分が体積膨張を緩衝する働きを有すると考えられる。
また、表面に薄く導電性物質膜33をコーティングしたシリコン製の負極用粒子31、或いは、これに導電性物質の酸化物粒子38を混入したもの、又は、負極活物質の粒子32と導電性物質の酸化物粒子38とを混ぜたものを、負極基板39に吹き付け、加熱処理或いは還元処理することによって、負極基板39又は導電性物質膜片37等の導電相とシリコン等の負極活物質片36との複合組織となり、スムーズな集電が可能となり、且つ、間隙を有するので、充電時にリチウムイオンが奥(負極基板39付近)までスムーズに移動するので、出力特性に優れるシリコン系負極とすることができる。
更に、この導電性物質に、銅等の柔らかい金属を用いると、体積膨張の際の緩衝作用や負極基板39とシリコン等の負極活物質片36との密着性を向上させる働きもある。
上述の製造装置を使用して、上述の負極電極の製造方法により以下に示す各負極電極を製造し、リチウム電池を得た。
負極活物質の粒子32は、シリコン粉末で、平均粒径5μmのものを用いた。
〔吹き付け工程により生成した中間体での試験〕
先ず、図2、図3、図4に図示の負極基板への吹き付け工程(ステップS3)により、負極基板39及び処理前の負極活物質膜34aからなる図8に図示の各中間体を生成した。
なお、導電性物質膜33として、炭素(中間体B1)、鉄(中間体B2)、コバルト(中間体B3)、ニッケル(中間体B4)、銅(中間体B5)、マンガン(中間体B6)、マグネシウム(中間体B7)、チタン(中間体B8)、バナジウム(中間体B9)、クロム(中間体B10)、ニオブ(中間体B11)を使用して、負極活物質の粒子32の表面に、薄膜を蒸着、スパッタ、及びメッキにてコートした。
これを、負極基板39に吹き付け、衝突、破砕させて、処理前の負極活物質膜34の膜厚が10μm程度の負極電極の各中間体を製作した。
また、各々の正極は、リチウム金属を使用した。
電解液は、エチレンカーボネート(EC)50容量%とジエチルカーボネート(DEC)50容量%の混合溶媒に過塩素酸リチウム(LiClO)を1mol/リットルの濃度となるように溶解させたものを用いた。
上述の各中間体からなる電極及び正極でセパレータを挟み、コイン型電池を作製し、電解液に入れて電池特性を調べた。
比較例X1として、負極に黒鉛を用い、上記実施例と同様にして評価用電池を構成した。
これらの各中間体及び比較例をそのまま負極電極とした場合につき、充放電を繰返し、10サイクル後の各特性を図8に示す。
なお、単極の試験セルでは、作用極の還元を充電とし、酸化を放電としている。
上記の各試験セルを、25度にて、0.5mAの定電流で、参照極を基準とする電位が0Vに達するまで充電した後、2Vに達するまで放電を行った。
これを1サイクルの充放電とし、1サイクル(初期)目の放電容量と、10サイクル目の放電容量劣化率(%)を測定した。
この図8に図示の結果によると、中間体A1、B1〜B11のものは、単位重量当たりの初期放電容量は、シリコンの理論容量の約4200mAh/gの約半分の2000mAh/g程度ではあるが、黒鉛(試料X1)に黒鉛系に比べて5倍以上の容量を有している。
また、10サイクル後の放電容量劣化率も、中間体A1では4%、試料B1〜B11では3%以下となった。
このように、導電性物質をコーティングしたシリコン粒子により製作した場合(中間体B1〜B11)は、コート材なしの場合に比べて初期放電容量が小さいが、10サイクル後の放電容量劣化率はある程度小さくなっている。
電流密度は、1mA/cmとなっている。
一方、導電性物質が鉄、コバルト、ニッケル、銅、マンガン、マグネシウム、チタン、バナジウム、クロムの中間体B2〜B10は、10サイクル後の放電容量劣化率は2%と低く、初期放電容量、単位面積当たりの電流密度共に高く製造コストも安価となる。
〔加熱、還元処理した負極電極での試験〕
次に、上述の各中間体の内、中間体A1、B5を、図9に図示のように、加熱処理、或いは還元処理し負極電極30を生成した。
実施例1は、中間体B5を加熱処理したものであり、本発明の第1の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置(図1において加熱炉24を備えたもの)を使用し、第3の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程(図2)により、窒素ガス中において、加熱温度500度にて30分間加熱処理し、負極電極30を生成したものである。
また、実施例2は、中間体A1を還元処理したものであり、本発明の第2の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置(図1において還元炉26を備えたもの)を使用し、第5の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程(図4)により、水素ガスを3%含むアルゴンガス中で、加熱温度500度にて30分間加熱し、還元処理し、負極電極30を生成したものである。
なお、比較例Y1は、中間体B5そのものを負極電極とした例、比較例Y2は、中間体A1そのものを負極電極とした例である。
図10は実施例1の、図11は実施例2の、図12は比較例Y1の、図13は図8の比較例Y2の、各々の負極電極の表面の走査型電子顕微鏡写真である。
また、図14は、負極電極を、実施例1、実施例2、比較例Y1、比較例Y2、比較例X1のものを用いた各リチウム二次電池の性能確認結果を示す。
図10、図11に図示のように、実施例1及び実施例2で得られた負極電極30の負極活物質膜35には微細な間隙が形成されている。
またX線回折により銅とシリコンの物質から構成されていることが確認されることから、実施例1及び実施例2で得られた負極電極30の組織はシリコンと銅と間隙からなる微細組織である。
これに対し、図12、図13に図示のように、比較例Y1及び比較例Y2で作製した負極電極は緻密であり、間隙は認められない。
一方、実施例1及び実施例2で得られた負極活物質膜35は銅製の負極基板39との接合も強固であり、数10μmの膜厚の成膜も可能である。
図9に図示の実施例1、実施例2、比較例Y1、比較例Y2、及び図8に図示の比較例X1の負極電極を用いて、正極をリチウム金属、電解液にはエチレンカーボネート(EC)50容量%とジエチルカーボネート(DEC)50容量%の混合溶媒に過塩素酸リチウム(LiClO4)を1mol/lの濃度となるように溶解させたものを用いたコイン型電池を作製し、電池特性を調べた。
出力特性を評価するため、電流密度を変えクーロン効率(放電容量/充電容量×100(%))を求めた結果を図14に示す。
実施例1及び実施例2のものは、電流密度が大きくなってもクーロン効率の減少はほとんどないが、比較例Y1及び比較例Y2、また比較例X1(黒鉛系)のものは電流密度が大きくなるに従ってクーロン効率が減少することから間隙を付与することで出力特性の改善が図られること、また従来の黒鉛系負極よりも優れることがあきらかである。
以上のように本発明では、負極活物質を高速ガスで吹き付けることで成膜したものに熱処理や還元処理することで負極活物質膜35内に間隙を付与し、出力特性に優れたリチウム二次電池を得ることができる。
以上、実施例1、実施例2につき説明したが、本発明の第2の実施の形態に係るリチウム電池の負極電極の製造装置(図1において還元炉26を備えたもの)を使用し、第4の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程(図3)により、水素ガスを3%含むアルゴンガス中で、加熱温度500度にて30分間加熱し、還元処理し、負極電極30を生成すれば、更に、出力特性に優れたリチウム二次電池を得ることができるものと考えられる。
〔リチウム二次電池の構造〕
次に、図15、16に基づき、本発明の実施形態である角型リチウム二次電池の一例を示す。
このリチウム二次電池60aは、いわゆる角型と呼ばれるもので、図15に図示のように、複数の負極電極30(30a、30b)と、複数の正極電極50aと、負極電極30と正極電極50aとの間にそれぞれ配置されたセパレータ64aと、非水電解液(非水電解質)とを主体として構成されている。
負極電極30、正極電極50a及びセパレータ64a並びに非水電解液は、ステンレス等からなる電池ケース61a内に収納されている。
そして電池ケース61aの上部には封口板63aが取り付けられている。
この封口板63aのほぼ中央には、電池の内圧上昇を防止する安全弁62が設けられている。
セパレータ64aには、ポリエチレン、ポリプロピレン等の多孔性高分子材料膜、ガラス繊維、各種高分子繊維からなる不織布等が用いられる。
負極電極30の一端には負極タブ58が形成され、負極タブ58の上部には該負極タブ58を連結する負極リード56aが取り付けられている。
この負極リード56aには、封口板63aを貫通する負極端子57が取り付けられている。
同様に、正極電極50aの一端には正極タブ53が形成され、正極タブ53の上部には正極タブ53を連結する正極リード54aが取り付けられている。
この正極リード54aには、封口板63aを貫通する正極端子55aが取り付けられている。
上記構成により、負極端子57及び正極端子55aから電流を取り出せるようになっている。
各電極の構成を詳細に説明すると、図16に図示のように、負極電極30(30a、30b)は、銅箔などからなる負極基板39と、この負極基板39上に成膜された上述の負極活物質膜35(35a、34b)とから構成されている。
負極基板39の一端に、前述の負極タブ58が突出して形成されている。
正極電極50aは、例えばアルミニウム箔等からなる正極基板51と、正極基板51上に成膜された正極電極膜52とから構成されている。
正極基板51の一端に、前述の正極タブ53が突出して形成されている。
正極電極膜52は、固形分と結着材とが混合されて膜状に成形されたもので、固形分には少なくとも正極活物質粉末(電極活物質)及び導電助材粉末が含まれている。
そして、負極活物質膜35と正極電極膜52とがセパレータ64aを介して対向している。
なお、図16においては説明を簡略にするために、負極基板39、正極基板51の片面に負極活物質膜35、正極電極膜52を成膜した形態を示しているが、負極活物質膜35、正極電極膜52を、負極基板39、正極基板51の両面に成膜してもよいのはもちろんである。
次に、図17に基づき、本発明の実施形態である円筒型リチウム二次電池の一例を示す。
リチウム二次電池60bは、長い帯状の正極電極50bと長い帯状の負極電極30の間に、長い帯状のセパレータ64bを挟みつけ、さらに正極電極50bの外側に別の長い帯状のセパレータ64bを配置し、この状態でスパイラル状に巻きつけた電池ユニットを、円筒状の電池ケース61b内に挿入している。
負極電極30としては、銅箔の両面上に上述の負極活物質膜を形成したものを用いている。
また、正極電極50bとしては、アルミニウム箔の両面上に正極活物質層を形成したものを用いている。
負極電極30は、図示略の負極タブにより負極リード56bを介して電池ケース61bに電気的に接続されて、正極電極50bは、図示略の正極タブにより正極リード54bを介して封口板63bを貫通する正極端子55bに電気的に接続されている。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
上述の負極材料、負極電極、電池及びその製造方法、装置は、リチウム電池のみならず、リチウム二次電池にも採用可能である。
本発明の第1、2の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造装置の概略図である。 本発明の第3の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程を示すブロック図である。 本発明の第4の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程を示すブロック図である。 本発明の第5の実施の形態に係わるリチウム電池の負極電極の製造工程を示すブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係わる負極活物質膜の形成原理を示す想定模式図である。 本発明の第4の実施の形態に係わる負極活物質膜の形成原理を示す想定模式図である。 本発明の各実施の形態における導電性物質の含有率と出力特性との関係を示す図である。 本発明の各実施の形態における中間体の生成条件を示す図である。 本発明の各実施例及び比較例の生成条件を示す図である。 本発明の実施例1の負極電極の表面の走査型電子顕微鏡写真である。 本発明の実施例2の負極電極の表面の走査型電子顕微鏡写真である。 本発明の比較例1の負極電極の表面の走査型電子顕微鏡写真である。 本発明の比較例2の負極電極の表面の走査型電子顕微鏡写真である。 実施例及び比較例の負極電極を有する電池の性能確認結果を示す図である。 本発明の実施の形態に係わる角型リチウム二次電池の一例を示す斜視図である。 図14に示すリチウム二次電池の要部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係わる円筒型リチウム二次電池の一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 負極活物質膜生成容器
2 基板載置架台
3 粒子噴出ノズル
4 排気手段
5 排気管
6 真空ポンプ
7 混合流体搬送管
8 エジェクタ
9 落下粉末回収管
10 開閉弁
11 原料粉末供給手段
12 原料粉末貯留槽
13a、13b 原料粉末供給管
14 原料粉末流量調整弁
15 原料粉末供給槽
16 開閉弁
17 排気管
18 搬送ガス供給手段
19 搬送ガス供給管
20 搬送ガス流量制御装置
21 搬送ガス圧力調整弁
22 搬送ガス貯留槽
23a、23b、23c 止め弁
24 加熱炉
25 ヒータ
26 還元炉
27 水素ガス貯留槽
28 水素ガス供給管
29 水素ガス流量調整弁
30、30a、30b 負極電極
31 負極用粒子
32 負極活物質の粒子
33 導電性物質膜
34、34a、34b (処理前の)負極活物質膜
35、35a、35b (間隙を有する)負極活物質膜
36 負極活物質片
37 導電性物質膜片
38 導電性物質の酸化物粒子
39 負極基板
40 熱処理された導電性物質膜片
41 還元された導電性物質
50a、50b 正極電極
51 正極基板
52 正極電極膜
53 正極タブ
54a、54b 正極リード
55a、55b 正極端子
56a、56b 負極リード
57 負極端子
58 負極タブ
60a、60b リチウム二次電池
61a、61b 電池ケース
62 安全弁
63a、63b 封口板
64a、64b セパレータ

Claims (34)

  1. シリコンの粒子の表面に導電性物質膜がコーティングされた負極用粒子を、搬送ガスにより搬送して負極基板に高速で吹き付けた後、熱処理することにより、負極基板上に間隙を有する負極活物質膜を形成して負極電極を製造することを特徴とするリチウム電池用負極電極の製造方法。
  2. 前記負極用粒子は、前記シリコンの粒子に前記導電性物質膜を、CVD法、スパッタリング法、溶射法、真空蒸着法、又はメッキ法により形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  3. 前記負極基板上に形成された前記間隙を有する前記負極活物質膜における導電性物質の容積の割合が20〜50容積%となるように、前記導電性物質膜がコーティングされることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  4. 前記負極基板を負極活物質膜生成容器内に設置し、
    常温で、
    前記負極活物質膜生成容器内の前記搬送ガスを排気しながら、
    前記負極基板に向けて前記負極用粒子を前記搬送ガスにより700〜1200m/秒の速度で吹き付けることを特徴とする請求項1に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  5. シリコンの粒子の表面に導電性物質膜がコーティングされた負極用粒子及び導電性物質の酸化物の粒子を混合し、搬送ガスにより搬送して負極基板に高速で吹き付けた後、水素ガス雰囲気で前記導電性物質の酸化物を還元処理することにより、負極基板上に間隙を有する負極活物質膜を形成して負極電極を製造することを特徴とするリチウム電池用負極電極の製造方法。
  6. 前記負極用粒子は、前記シリコンの粒子に前記導電性物質膜を、CVD法、スパッタリング法、溶射法、真空蒸着法、又はメッキ法により形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  7. 前記負極基板上に形成された前記間隙を有する負極活物質膜における導電性物質の容積の割合が20〜50容積%となるように、前記導電性物質膜がコーティングされると共に前記導電性物質の酸化物の粒子が混入されることを特徴とする請求項5に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  8. 前記負極基板を負極活物質膜生成容器内に設置し、
    常温で、
    前記負極活物質膜生成容器内の前記搬送ガスを排気しながら、
    前記負極基板に向けて前記負極用粒子及び前記導電性物質の酸化物の粒子を前記搬送ガスにより700〜1200m/秒の速度で吹き付けることを特徴とする請求項5に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  9. 前記導電性物質膜がコーティングされた前記負極用粒子を前記負極基板に吹き付ける時に、前記負極用粒子を破砕して、前記負極基板上に負極活物質膜を形成することを特徴とする請求項4又は8に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  10. シリコンの粒子及び導電性物質の酸化物の粒子を混合し、搬送ガスにより搬送して負極基板に高速で吹き付けた後、水素ガス雰囲気で前記導電性物質の酸化物を還元処理することにより、負極基板上に間隙を有する負極活物質膜を形成して負極電極を製造することを特徴とするリチウム電池用負極電極の製造方法。
  11. 前記負極基板上に形成された前記間隙を有する負極活物質膜における前記導電性物質の容積の割合が20〜50容積%となるように、前記酸化物の粒子が混入されることを特徴とする請求項10に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  12. 前記負極基板を負極活物質膜生成容器内に設置し、
    常温で、
    前記負極活物質膜生成容器内の前記搬送ガスを排気しながら、
    前記負極基板に向けて前記シリコンの粒子及び前記導電性物質の酸化物の粒子を前記搬送ガスにより700〜1200m/秒の速度で吹き付けることを特徴とする請求項10に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  13. 前記シリコンの粒子及び前記導電性物質の酸化物の粒子を前記負極基板に吹き付ける時に、前記シリコンの粒子を破砕して、前記負極基板上に負極活物質膜を形成することを特徴とする請求項12に記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  14. 前記導電性物質は、コバルト、ニッケル、銅、マンガン、マグネシウム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、クロム、ニオブの少なくともいずれか1種の酸化物であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  15. 前記熱処理、又は還元処理は、加熱温度を400〜550度の範囲、加熱時間を25〜35分の条件にて行うことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  16. 前記シリコンの粒子は、結晶シリコン、微結晶シリコン或いは非結晶シリコンの少なくともいずれかの粒子であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  17. 前記搬送ガスはヘリウムガス、アルゴンガス、窒素ガス或いは乾燥空気であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  18. リチウム二次電池用負極電極の製造方法であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載のリチウム電池用負極電極の製造方法。
  19. 請求項1乃至18のいずれかにより製造された負極電極と、正極電極とをセパレータを挟んで形成することを特徴とするリチウム電池の製造方法。
  20. 請求項19に記載の製造方法は、リチウム二次電池の製造方法であることを特徴とするリチウム電池の製造方法。
  21. 負極基板上に負極活物質片が積層されて負極活物質膜が形成された負極電極において、
    前記負極活物質膜の活物質は、シリコンの微細多結晶からなり、リチウムを吸蔵、放出する活物質であって、
    前記負極活物質片の一面には導電性物質膜片が形成され、
    前記活物質片の粒子間に間隙が形成されている
    ことを特徴とするリチウム電池用の負極電極。
  22. 前記負極基板の材質は、銅、ニッケル、ステンレスの少なくともいずれか1種であることを特徴とする請求項21に記載のリチウム電池用の負極電極。
  23. 前記導電性物質膜片の材質は、鉄、コバルト、ニッケル、銅、マンガン、マグネシウム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、クロム、炭素、ニオブの少なくともいずれか1種であることを特徴とする請求項21又は22に記載のリチウム電池用の負極電極。
  24. 前記負極基板上に形成された前記負極活物質膜における導電性物質の容積の割合が20〜50容積%であることを特徴とする請求項21乃至23のいずれかに記載のリチウム電池用の負極電極。
  25. 前記負極基板上に積層して形成された前記負極活物質膜の厚さは、5μm以上であることを特徴とする請求項21乃至24のいずれかに記載のリチウム電池用の負極電極。
  26. 請求項25に記載の負極電極は、リチウム二次電池用の負極電極であることを特徴とするリチウム電池用の負極電極。
  27. 請求項21乃至26のいずれかに記載の負極電極と、
    正極電極と、
    前記負極電極と前記正極電極との間に配設されたセパレータと、
    非水電解液とを備えたことを特徴とするリチウム二次電池。
  28. 負極活物質膜生成容器と、
    該負極活物質膜生成容器に接続された排気手段と、
    前記負極活物質膜生成容器内に設置された基板載置架台と、
    前記負極活物質膜生成容器内に前記基板載置架台に対向して設置された粒子噴出ノズルと、
    該粒子噴出ノズルに搬送管を介して接続されたエジェクタと、
    該エジェクタの吸入口に接続された原料粉末供給手段と、
    前記エジェクタの作動流体投入口に接続され搬送用の搬送ガスを供給する搬送ガス供給手段と、
    前記負極活物質膜生成容器にて形成された負極電極を加熱する加熱炉と
    を備え、
    請求項21乃至26のいずれかに記載のリチウム二次電池用の負極電極を製造するために用いることを特徴とするリチウム電池用の負極電極の製造装置。
  29. 負極活物質膜生成容器と、
    該負極活物質膜生成容器に接続された排気手段と、
    前記負極活物質膜生成容器内に設置された基板載置架台と、
    前記負極活物質膜生成容器内に前記基板載置架台に対向して設置された粒子噴出ノズルと、
    該粒子噴出ノズルに搬送管を介して接続されたエジェクタと、
    該エジェクタの吸入口に接続された原料粉末供給手段と、
    前記エジェクタの作動流体投入口に接続され搬送用の搬送ガスを供給する搬送ガス供給手段と、
    前記負極活物質膜生成容器にて形成された負極電極を水素ガス雰囲気で還元する還元炉と
    を備え、
    請求項21乃至26のいずれかに記載のリチウム二次電池用の負極電極を製造するために用いることを特徴とするリチウム電池用の負極電極の製造装置。
  30. 前記加熱炉又は還元炉での処理は、
    加熱温度を400〜600度の範囲、加熱時間を25〜35分の条件にて行われるものであることを特徴とする請求項2又は29に記載のリチウム電池用の負極電極の製造装置。
  31. 前記原料粉末供給手段は、
    原料粉末貯留槽と、
    該原料粉末貯留槽と前記エジェクタの吸入口との間の配管上に設置された原料粉末流量調整弁とを備え、
    前記搬送ガス供給手段は、
    高圧の搬送ガス貯留槽と、
    該搬送ガス貯留槽と前記エジェクタの作動流体投入口との間の配管上に設けられた搬送ガス圧力調整弁と搬送ガス流量制御装置とを備えたことを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載のリチウム電池用の負極電極の製造装置。
  32. 前記基板載置架台を前後或いは左右方向に移動させる架台移動手段を備えたことを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載のリチウム電池用の負極電極の製造装置。
  33. 前記基板載置架台の一方端部に設けられリチウム電池の負極基板の薄膜が巻き取られた基板供給手段と、
    前記基板載置架台の他方端部に設けられ前記原料粉末が前記負極基板上に吹き付けられて形成された前記負極電極を巻き取る負極電極巻取り手段とを備えたことを特徴とする請求項2乃至3のいずれかに記載のリチウム電池用の負極電極の製造装置。
  34. 請求項2乃至3のいずれかに記載のリチウム電池用の負極電極の製造装置は、リチウム二次電池用の負極電極を製造する製造装置であることを特徴とするリチウム電池用の負極電極の製造装置。
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