JP5146093B2 - タイヤ加硫用モールド - Google Patents

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本発明は、タイヤ加硫用モールドに関し、さらに詳しくは、鋳継ぎによって形成される微小すき間を有効に活用して、排気効率を向上させることができるタイヤ加硫用モールドに関するものである。
タイヤ加硫用モールドには、空気や加硫中に発生するガス等を外部に排出するために、ベントホールやベントグルーブ等の排気手段が設けられている。これら排気手段は種々提案されているが、モールドの鋳造工程において、ベントホール等の代替となる排気手段を形成することができる方法が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1の方法では、モールドをダイキャスト鋳造する際に、溶融金属の鋳込みを複数回に分けて行なう鋳継ぎにより、それぞれ1回の鋳込みによってタイヤ成形面の一部ずつ成形して、最終的にタイヤ成形面のすべての部分を形成する。この方法では、例えば、図8、図9に例示する第1ピースブロック5を1回目の鋳込みにより形成し、第2ピースブロック6を第2回目の鋳込みにより成形してピース3を製造する。ピース3の内部には、第1ピースブロック5と第2ピースブロック6との境界Mである鋳継ぎ部の位置に排気孔7を削孔する。この境界Mには図10に例示するように、溶融金属の凝固収縮によって生じる微小すき間gが形成されているので、微小すき間gがタイヤ成形面と排気孔7とを連通するベントホールのように機能する。そして複数のピース3を、互いが密着するようにバックブロック4に取付けてセクター2を構成し、加硫装置に複数のセクター2を環状に組み付けることによってタイヤ加硫用モールドとなる。
このように、鋳継ぎにより形成される微小すき間gを排気通路として巧みに利用しているが、図8に例示するように、それぞれのピース3には、隣合うピース3と密着する両端面(タイヤ周方向端面)にまで第2ピースブロック6が延設されていた。即ち、境界Mがピース3の2つの端面に接続する構成になっていた。そのため、排気通路となる微小すき間gが、タイヤ周方向にしか延設されていない状態となっていて、微小すき間gをより一層活用できる余地があった。
特開2000−229322号公報
本発明の目的は、鋳継ぎによって形成される微小すき間を有効に活用して、排気効率を向上させることができるタイヤ加硫用モールドを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のタイヤ加硫用モールドは、環状に組み付けられる複数のセクターのそれぞれを、複数のピースを隣り合うどうしを密着させてバックブロックに取付けて構成し、各ピースをタイヤ成形面を形成する複数のピースブロックにより構成するとともに、これら複数のピースブロックの境界に鋳継ぎにより形成された微小すき間を有し、ピース内部に設けられた排気孔とタイヤ成形面とを前記微小すき間により連通したタイヤ加硫用モールドにおいて、前記境界をピースの端面に非接続の構成にして、前記排気孔が、タイヤ周方向に延びる前記境界の深さ方向の中途の位置で、この境界に沿ってピースのタイヤ周方向に延設されて、ピースのタイヤ周方向両端面に開口していて、前記微小すき間よりも幅広であることを特徴とするものである。
ここで、前記境界により囲まれる形状を非矩形状にして、タイヤ周方向に対向する境界を曲線状にすることもできる。また、前記ピースの隣り合うピースと密着する端面を曲線状として、前記境界がこの曲線状の端面に平行な曲線部を有する仕様にすることもできる。
本発明によれば、環状に組み付けられる複数のセクターのそれぞれを、複数のピースを隣り合うどうしを密着させてバックブロックに取付けて構成し、各ピースをタイヤ成形面を形成する複数のピースブロックにより構成するとともに、これら複数のピースブロックの境界に鋳継ぎにより形成された微小すき間を有し、ピース内部に設けられた排気孔とタイヤ成形面とを前記微小すき間により連通したタイヤ加硫用モールドにおいて、前記境界をピースの端面に非接続の構成にすることにより、ピースどうしを密着させてバックブロックに取付けても、境界全長にわたって微小すき間を確保できる。また、境界をピースの1つの端面にのみ接続する構成であっても、境界をピースの2つの端面に接続している従来構造に比して、境界(微小すき間)長さを大きく確保することができる。このように、排気通路として機能する微小すき間の単位面積当たりの長さを増大させることができるので、排気効率を向上させることが可能になる。
以下、本発明のタイヤ加硫用モールドを図に示した実施形態に基づいて説明する。尚、図面に記載されているC矢印、R矢印、W矢印は、それぞれ、加硫用モールドに挿入して加硫するタイヤの周方向、半径方向、幅方向を示している。
図1に例示するように、本発明のタイヤ加硫用モールド1(以下、モールド1)は、複数のセクター2を環状に組み付けて構成されるセクショナルタイプになっている。それぞれのセクター2は、図2、図3に例示するように複数のピース3とバックブロック4で構成され、隣り合うピース3どうしが密着した状態でバックブロック4に取付けられている。
この実施形態では、1つのセクター2に、平面視で長方形のピース3が8個固定されている。これらピース3が、タイヤ幅方向に2列、タイヤ周方向に4列に配置されている。1つのセクター2が有するピース3の数は複数であればよく、その配置もこの実施形態に限定されるものではない。
それぞれのピース3は、図4、図5に例示するように、1つの第1ピースブロック5と4つ第2ピースブロック6の複数のピースブロックで構成されている。それぞれのピースブロック5、6は、ピース3の内周側表面に露出してタイヤ成形面を形成している。ピース3内部には、第1ピースブロック5と第2ピースブロック6との境界Mの位置に、タイヤ周方向に延設された排気孔7が設けられている。この排気孔7はモールド1の外部に連通するようになっている。ピース3を構成するピースブロックの数は、複数であれば特に限定されない。
このピース3をダイキャスト鋳造により製造する方法は、引用文献1に記載の方法と同様であり、鋳継ぎによって製造される。それぞれのピースブロック5、6は同じ材質(例えばアルミニウム)を用いて形成することもでき、異なる材質を用いて形成することもできる。
第1ピースブロック5と第2ピースブロック6との境界Mである鋳継ぎ部には図10に例示するように、溶融金属の凝固収縮によって生じる微小すき間gが形成されているので、微小すき間gが、タイヤ成形面と排気孔7とを連通するベントホールのように排気通路として機能する。この微小すき間gは、例えば、0.005mm以上0.08mm以下の範囲が好ましく、0.02mm程度が特に好ましい。
この実施形態では、境界Mにより囲まれる形状が平面視で矩形となっており、境界Mがピース3の端面に接続しない非接続の構成になっている。そのため、ピース3どうしを密着させてバックブロック4に取付けても、この境界M全長にわたって微小すき間gを確保できる。
本発明では、境界Mをピース3の端面に非接続の構成にするが、参考形態としてその他に、境界Mをピース3の1つの端面にのみ接続した構成にすることもできる。この構成であっても、図8に例示した境界Mをピース3の2つの端面に接続している従来構造に比して、境界M(微小すき間g)長さを大きく確保することができる。
このように本発明では、排気通路として機能する微小すき間gの単位面積当たりの長さを増大させることができる。したがって、モールド1でタイヤを加硫する際に空気やガスをモールド1外部に排出させ易くなり、排気効率を向上させることが可能になる。特に、境界Mをピース3の端面に非接続の構成にすると、排気効率を一段と向上させ易くなり、鋳継ぎによって形成される微小すき間gを有効活用することができる。
また、境界Mをピース3の端面に接続しない構成、或いは1つの端面にのみ接続する構成にすることにより、ピース3どうしを密着させてバックブロック4に取付る際などに、境界M(微小すき間g)が圧縮されて損傷するという不具合を防止することができる。
境界Mにより囲まれる形状は、矩形に限定されることなく非矩形状にすることもできる。例えば、図6に例示するように、タイヤ周方向に対向する境界Mを曲線状にした形状にすることもできる。このように、境界Mを曲線状にすることにより、単位面積当たりの境界M(微小すき間g)の長さを増大させることができる。
また、それぞれのピース3において、隣り合うピース3と密着する端面(タイヤ周方向端面)は、直線状だけでなく、図7に例示するように曲線状(折れ線状を含む)にすることもできる。例えば、トレッドパターンに沿ってピース3のタイヤ周方向端面を曲線状にする。
ピース3のタイヤ周方向端面を曲線状にする際には、図7に例示するように、境界Mがこの曲線状の端面に平行な曲線部を有するようにするとよい。これにより、ばらつきが小さい安定した微小すき間gを形成し易くなる。
本発明のタイヤ加硫用モールドを例示する平面図である。 図1のセクターを例示する平面図である。 図2の正面図である。 図3のピースを例示する平面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のピースの変形例を示す平面図である。 図2のセクターの変形例を示す平面図である。 従来のセクターを例示ずる正面図である。 図8の正面図である。 第1ピースブロックと第2ピースブロックとの境界となる鋳継ぎ部の微小すき間を例示する拡大断面図である。
符号の説明
1 モールド
2 セクター
3 ピース
4 バックブロック
5 第1ピースブロック
6 第2ピースブロック
7 排気孔
M 境界

Claims (3)

  1. 環状に組み付けられる複数のセクターのそれぞれを、複数のピースを隣り合うどうしを密着させてバックブロックに取付けて構成し、各ピースをタイヤ成形面を形成する複数のピースブロックにより構成するとともに、これら複数のピースブロックの境界に鋳継ぎにより形成された微小すき間を有し、ピース内部に設けられた排気孔とタイヤ成形面とを前記微小すき間により連通したタイヤ加硫用モールドにおいて、前記境界をピースの端面に非接続の構成にして、前記排気孔が、タイヤ周方向に延びる前記境界の深さ方向の中途の位置で、この境界に沿ってピースのタイヤ周方向に延設されて、ピースのタイヤ周方向両端面に開口していて、前記微小すき間よりも幅広であるタイヤ加硫用モールド。
  2. 前記境界により囲まれる形状が非矩形状であり、タイヤ周方向に対向する境界を曲線状にした請求項1に記載のタイヤ加硫用モールド。
  3. 前記ピースの隣り合うピースと密着する端面が曲線状であり、前記境界がこの曲線状の端面に平行な曲線部を有する請求項1または2に記載のタイヤ加硫用モールド。
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