JP5141529B2 - ルックアップテーブルの作成方法及び印刷装置 - Google Patents

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本発明は、第1の色空間内にて表される入力値と第2の色空間内にて表される出力値との対応関係を記述したルックアップテーブルを用いた色変換技術に関する。
プリンタでは、一般的に、入力値と出力値との対応関係を記述したルックアップテーブル(LUT)を用いて、入力した画像データを入力デバイスの色空間(例えばRGB)からプリンタのインクの色空間(例えばCMYK)に色変換して、印刷データを生成する。ここで、例えば、RGB形式の入力データを単純に補色変換してCMYK形式の出力データを生成すれば、純色(原色)を純色として保つことができる。かかる単純な補色変換は、ビジネスドキュメント、例えばグラフなどの、純色でベタ塗りするような画像の印刷に適している。しかし、写真等の自然画を印刷するような場合には、入力デバイスと出力デバイスであるプリンタとでは、色再現範囲(ガマット)が異なるため、プリンタのガマットを有効に活用できず、また、なめらかな階調変化を表現できない。したがって、通常のプリンタでは、単純補色変換に対して補正を施した補正色変換が行われている。
しかし、かかる補正色変換では、なめらかな階調変化を確保するために、純色を純色として色変換することが困難であり、純色の印刷画像に濁りが生じていた。その結果、自然画が豊かに表現できても、上述のビジネスドキュメントなどの画像に対しては、不向きとなっていた。かかる問題を解決するためには、プリンタは、2種類のLUTを備えておき、印刷画像の種類に応じて、使用するLUTを切り替える必要があった。
特開2007−281819号公報
上述の問題を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、種々の印刷画像を好適に印刷することができるLUTを提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]第1の色空間内にて表される、印刷装置への入力値と、該第1の色空間とは異なる第2の色空間内にて表される、前記印刷装置の出力値との対応関係を記述したルックアップテーブルの作成方法であって、
色補正を行っていない第1のルックアップテーブルと、色補正を行った第2のルックアップテーブルとを用意し、
前記第1のルックアップテーブルと前記第2のルックアップテーブルの対応する各格子点の出力値を所定の結合比率で結合して、新たなルックアップテーブルを作成する
ルックアップテーブルの作成方法。
かかるルックアップテーブルの作成方法は、色補正を行っていない第1のルックアップテーブルと、色補正を行った第2のルックアップテーブルとを用意し、当該ルックアップテーブルの対応する各格子点の出力値を結合比率αで結合して、新たなLUTを作成するので、複雑な最適化処理を行わなくても、既存のLUTを活用して、効率的に、第1のルックアップテーブル及び第2のルックアップテーブルの特性を併せ持った新たなルックアップテーブルを作成することができる。かかるルックアップテーブルは、第1のルックアップテーブル及び第2のルックアップテーブルの特性を併せ持つので、純色または純色に近い入力値に対しては、純色の濁りを緩和した出力値、中間階調の入力値に対しては、自然画を一定程度豊かに表現できる出力値とすることができる。
[適用例2]所定の結合比率は、格子点によって変化する値である適用例1記載のルックアップテーブルの作成方法。
かかるルックアップテーブルの作成方法は、格子点によって結合比率が変化するので、新たなルックアップテーブルの特性の自由度を大きくすることができる。
[適用例3]所定の結合比率は、格子点の位置に応じて決定される値である適用例2記載のルックアップテーブルの作成方法。
かかるルックアップテーブルの作成方法は、格子点の位置に応じて結合比率が決定されるので、結合するルックアップテーブルの長所を活かして、各々の格子点の色特性に適したルックアップテーブルを作成することができる。
[適用例4]所定の結合比率は、第1の色空間の外縁から所定の範囲に属する格子点では、第1のルックアップテーブルの比率が値1である適用例3記載のルックアップテーブルの作成方法。
かかるルックアップテーブルの作成方法で作成したルックアップテーブルは、純色または純色に近い入力値に対しては、色補正を行わない第1のルックアップテーブルとして働くので、濁りのない純色を表現できる。
[適用例5]所定の結合比率は、第1の色空間の中心から所定の範囲に属する格子点では、第1のルックアップテーブルの比率が値0である適用例3または適用例4記載のルックアップテーブルの作成方法。
かかるルックアップテーブルの作成方法で作成したルックアップテーブルは、中間階調の入力値に対しては、色補正を行った第2のルックアップテーブルとして働くので、自然画を豊かに表現できる。
[適用例6]適用例3ないし適用例5のいずれか記載のルックアップテーブルの作成方法であって、所定の結合比率は、第1の色空間の外縁と第1の色空間の中心との間の所定の範囲に属する格子点では、格子点の位置が第1の色空間の中心に向かうに従って、第1のルックアップテーブルの比率が小さくなるルックアップテーブルの作成方法。
かかるルックアップテーブルの作成方法で作成したルックアップテーブルは、格子点の位置に応じて結合比率が段階的に変化するので、なめらかな階調変化とすることができる。
また、本発明は、上述したルックアップテーブルの作成方法のほかに、適用例7の印刷装置としても実現することができる。
[適用例7]印刷装置であって、適用例1ないし適用例6のいずれか記載のルックアップテーブルの作成方法で作成した新たなルックアップテーブルを記憶する記憶部と、新たなルックアップテーブルを用いて、入力値を前記出力値に変換する色変換処理を行う色変換部と、色変換処理の結果を用いて印刷を実行する印刷部とを備えた印刷装置。
A.実施例:
A−1.装置構成:
図1は、本発明の実施例としてのプリンタ20の概略構成図である。図示するように、プリンタ20は、紙送りモータ74によって印刷媒体Pを搬送する機構と、キャリッジモータ70によってキャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ80に搭載された印刷ヘッド81を駆動してインクの吐出及びドット形成を行う機構と、これらの紙送りモータ74,キャリッジモータ70,印刷ヘッド81及び操作パネル93との信号のやり取りを司る制御ユニット30とから構成されている。
キャリッジ80をプラテン75の軸方向に往復動させる機構は、プラテン75の軸と並行に架設され、キャリッジ80を摺動可能に保持する摺動軸73と、キャリッジモータ70との間に無端の駆動ベルト71を張設するプーリ72等から構成されている。
キャリッジ80には、カラーインクとして、シアンインクC、マゼンタインクM、イエロインクY、ブラックインクKをそれぞれ収容したカラーインク用のインクカートリッジ82〜85が搭載される。キャリッジ80の下部の印刷ヘッド81には、上述の各色のカラーインクに対応するノズル列が形成されている。キャリッジ80にこれらのインクカートリッジ82〜85を上方から装着すると、各カートリッジから印刷ヘッド81へのインクの供給が可能となる。
制御ユニット30は、CPU40や、ROM51、RAM52、EEPROM60がバスで相互に接続されて構成されている。制御ユニット30は、ROM51やEEPROM60に記憶されたプログラムをRAM52に展開し、実行することにより、色変換部42、印刷部43としても機能する。この機能部の詳細については後述する。
EEPROM60には、ルックアップテーブル(LUT)62が記憶されている。本実施例におけるLUT62は、RGB各色の階調値(0〜255)を17のグリッドで分割した格子点(合計で17×17×17グリッド)と、各格子点に対応するCMYK階調値とが対応付けられている。本実施例においては、格子点のRGB階調値の値は、0,15,31,47,63,79,95,111,127,143,159,175,191,207,223,239,255とした。LUT62は、後述する印刷処理において、CPU40が、入力されたRGBデータを、プリンタ20で扱うことができるCMYKデータに変換する際に用いられる。
制御ユニット30には、メモリカードスロット91が接続されており、メモリカードスロット91に挿入したメモリカードMCから画像データORGを読み込んで入力することができる。本実施例においては、メモリカードMCから入力する画像データORGは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなるデータである。
以上のようなハードウェア構成を有するプリンタ20は、キャリッジモータ70を駆動することによって、印刷ヘッド81を印刷媒体Pに対して主走査方向に往復動させ、また、紙送りモータ74を駆動することによって、印刷媒体Pを副走査方向に移動させる。制御ユニット30は、キャリッジ80が往復動する動き(主走査)や、印刷媒体の紙送りの動き(副走査)に合わせて、印刷データに基づいて適切なタイミングでノズルを駆動することにより、印刷媒体P上の適切な位置に適切な色のインクドットを形成する。こうすることによって、プリンタ20は、印刷媒体P上にメモリカードMCから入力したカラー画像を印刷することが可能となっている。
A−2.印刷処理:
プリンタ20における印刷処理について説明する。図2は、本実施形態における印刷処理のフローチャートである。ここでの印刷処理は、ユーザが操作パネル93等を用いて、メモリカードMCに記憶された所定の画像の印刷指示操作を行うことで開始される。印刷処理を開始すると、CPU40は、まず、メモリカードスロット91を介してメモリカードMCから印刷対象であるRGB形式の画像データORGを読み込んで入力する(ステップS110)。
画像データORGを入力すると、CPU40は、色変換部42の処理として、EEPROM60に記憶されたLUT62を参照して、画像データORGについて、RGB形式をCMYK形式に色変換する(ステップS120)。なお、本実施例では、取り得る階調値の範囲を17分割した格子点での対応関係のみをLUT62として記憶しているので、格子点間の中間的なRGB階調値に対しては線形補間演算を行なって色変換を行なうようにしている。こうすれば、LUT62の記憶に必要なメモリ容量を削減することができるからである。ただし、格子点の数は、自由に設定すればよく、例えば、9分割してもよいし、256分割してもよい。また、補間方法は、特に限定するものではなく、種々の方法を用いることができる。
色変換処理を行うと、CPU40は、画像データを各色のドットのON/OFFデータに変換するハーフトーン処理を行う(ステップS130)。ここでは、周知の組織的ディザ法を用いる。ハーフトーン処理を行うと、CPU40は、プリンタ20のノズル配置や紙送り量などに合わせて、1回の主走査単位で印画するドットパターンデータに並び替えるインターレス処理を行う(ステップS140)。インターレス処理を行うと、CPU40は、印刷部43の処理として、印刷ヘッド81、キャリッジモータ70、モータ74等を駆動させて、印刷を実行する(ステップS150)。
A−3.LUT作成方法:
上述の印刷処理に用いるLUT62の作成方法について図3を用いて説明する。かかる処理は、プリンタ20の製造段階において、メインフレーム等のCPUを用いて、LUT62を作成する処理である。LUT62の作成においては、まず、色補正を行っていないLUT62aと、色補正を行ったLUT62bとを用意する(ステップS210)。本実施例では、用意したLUT62a,62bをメモリに記憶させた。なお、色補正を行っていないLUT62aとは、所定の演算等による対応関係に基づいて入力値を出力値に単純に変換するLUTである。また、色補正を行ったLUT62bとは、LUT62aに対して、実際の出力の測色結果などに基づいて入力値と出力値との対応関係の補正を行い、広いガマットを確保し、階調変化がなめらかとなるように、ガマットマッピングされたLUTである。LUT62aは、請求項の第1のルックアップテーブルに該当し、LUT62bは、請求項の第2のルックアップテーブルに該当する。
本実施例においては、LUT62aは、RGBの各階調値をCMYの階調値に単純に補色変換し、更に、CMYの各階調値のうちの、インクの記録率制限を越える部分を適切な比率でKに置き換えたLUTであり、具体的には、LUT62aのRGB階調値とCMYK階調値との対応関係が次式(1)〜(4)に基づいて定められているものとした。なお、式中のC,M,Y,K,R,G,Bは、それぞれの色の階調値を示し、min(A,B,C)は、A,B,Cの最小値を示す。
C=255−R−K・・・(1)
M=255−G−K・・・(2)
Y=255−B−K・・・(3)
K=min(255−R,255−G,255−B)・・・(4)
LUTを用意すると、次に、LUT62a及びLUT62b各々の、互いに対応する位置の格子点の1つを選択する(ステップS220)。本実施例では、最初に選択する格子点は、格子点GP(R,G,B)=(0,0,0)とした。
格子点の1つを選択すると、次に、次式(5)に示すように、当該格子点におけるLUT62a及びLUT62bの出力値を、当該出力値の使用比率である結合比率αで結合し、LUT62の出力値を算出する(ステップS230)。
LUT62=LUT62a×α+LUT62b×(1−α)・・・(5)
本実施例においては、上述の結合比率αは、上記ステップS220で選択した格子点の位置に応じて決定することとした。また、結合比率αは、RGB色空間の外縁から所定の範囲に属する格子点では、値1とし、RGB色空間の中心から所定の範囲に属する格子点では、値0とし、上述の範囲にも属さない格子点では、格子点の位置がRGB色空間の中心に向かうに従って、結合比率αの値が小さくなるように設定するものとした。
具体的には、図4(a)に示すRGB色空間のうち、RGB空間の外縁から、当該外縁から格子点の1スパン分だけ内部に属する格子点までの格子点においては、結合比率αを値1とするものとした。要するに、格子点K(0,0,0)、R(255,0,0)、M(255,0,255)、B(0,0,255)、G(0,255,0)、Y(255,255,0)、W(255,255,255)、C(0,255,255)の8個の格子点で形成される立方体SP1の表面に属する格子点と、格子点P1(15,15,15)、P2(239,15,15)、P3(239,15,239)、P4(15,15,239)、P5(15,239,15)、P6(239,239,15)、P7(239,239,239)、P8(15,239,239)の8個の格子点で形成される立方体SP2の表面に属する格子点とにおいては、結合比率αを値1とするのである。
また、図4(b)に示すRGB色空間のうち、グレイラインGLの中点に位置するRGB色空間の中心(127.5,127.5,127.5)に最も近い格子点である中心格子点CP(127,127,127)から、格子点の4スパン分の範囲に属する格子点では、結合比率αを値0とするものとした。要するに、格子点P11(63,63,63)、P12(191,63,63)、P13(191,63,191)、P14(63,63,191)、P15(63,191,63)、P16(191,191,63)、P17(191,191,191)、P18(63,191,191)の8個の格子点で形成される立方体SP3の表面または内部に属する格子点においては、結合比率αを値0とするのである。
また、立方体SP2よりも内部であって、立方体SP3よりも外部に属する格子点では、格子点の位置が中心格子点CP(127,127,127)に向かうに従って、結合比率αの値が小さくなるように設定するものとした。本実施例では、立方体SP1から格子点の2スパン分だけ内部に属する立方体に属する格子点では、結合比率αは値2/3、立方体SP1から格子点の3スパン分だけ内部に属する立方体に属する格子点では、結合比率αは値1/3とした。
なお、結合比率αの値を値1とする範囲、値0とする範囲、段階的に変化させる範囲は、上述の例に限られるものではなく、立方体SP1の外縁から中心点CP(127,127,127)に向かって結合比率αが段階的に小さくなるように適宜設定すればよい。
1つのLUT62の出力値を算出すると、CPU40は、上記ステップS220〜S230の処理を、全ての格子点について終了するまで繰り返す(ステップS240)。こうして、LUT62aとLUT62bとを基にしてLUT62が完成する。
かかるLUT62の作成方法は、色補正を行っていないLUT62aと、色補正を行ったLUT62bとを用意し、当該LUTの対応する各格子点の出力値を結合比率αで結合して、新たなLUT62を作成する。したがって、複雑な最適化処理を行わなくても、既存のLUT62a,LUT62bを活用して、効率的に、LUT62a及びLUT62bの特性を併せ持った新たな特性のLUT62を作成することができる。また、かかるLUTの作成方法は、格子点の位置に応じて決定された結合比率αを用いて作成するので、既存のLUTの長所を活かして、各格子点の色特性に適した新たなLUT62を作成することができる。
また、かかるLUT62の作成方法は、RGB色空間の外縁から所定の範囲に属する格子点では、結合比率αを値1とするので、作成されたLUT62は、純色または純色に近い入力値に対しては、色補正を行わないLUT62aとして働くので、濁りのない純色を表現できる。また、RGB色空間の中心から所定の範囲に属する格子点では、結合比率αを値0とするので、作成されたLUT62は、中間階調の入力値に対しては、色補正を行ったLUT62bとして働くので、自然画を豊かに表現できる。
さらに、かかるLUT62の作成方法は、上述の範囲のいずれにも属さない格子点では、格子点の位置がRGB色空間の中心に向かうに従って、結合比率αの値が小さくなるので、すなわち、結合比率αが急激に変化することがないので、なめらかな階調変化とすることができる。
B.変形例:
上述の実施形態の変形例について説明する。
B−1.変形例1:
上述の実施形態においては、色補正を行っていないLUT62aと、色補正を行ったLUT62bとを結合して、LUT62を作成する態様について示したが、LUT62の作成の基礎とする色補正を行ったLUTは、1種類に限らず、特性の異なる複数種類のLUTとしてもよい。例えば、色補正を行っていないLUT62aと色補正を行ったLUT62b及びLUT62cとを、適宜設定した比率、例えば、次式(6)により結合してもよい。特性の異なる複数種類のLUTとしては、例えば、ガマット重視のLUTと粒状性重視のLUTとすることができる。こうすれば、LUT62の特性の自由度を広げることができる。
LUT62=LUT62a×α+LUT62b×(1−α)/2+LUT62c×(1−α)/2・・・(6)
B−2.変形例2:
上述の実施形態においては、各格子点の位置に応じて、具体的には、各格子点の、RGB色空間における外縁または中心からの距離に応じて、結合比率αの値を決定する構成としたが、必ずしもかかる構成とする必要はなく、結合比率αは、格子点によって変化する値としてもよい。例えば、所定のパラメータによって、結合比率αを変化させてもよい。パラメータとしては、例えば、各格子点の彩度を用いることができる。各格子点の階調値が表す彩度に応じて、結合比率αを変化させる場合の、彩度と結合比率αとの関係の具体例を図5に示す。この例では、彩度が値S1以下の場合は、結合比率αは値0であり、彩度が値S2以上の場合は、結合比率αは値1となる。また、彩度が値S1とS2の間にある場合には、彩度の大きさに比例して、結合比率αが大きくなる。このようにしても、実施例と同様の効果を奏することができる。
なお、各格子点の彩度は、例えば、次式(7)によって算出することができる。式(7)において、RGBmax,RGBminは、RGBの各階調値のうちの最大値と最小値である。また、RGBmax=0の時は、本実施例では、S=255とした。
S=(RGBmax−RGBmin)/RGBmax×255・・・(7)
B−3.変形例3:
上述の実施形態においては、結合比率αは、格子点によって変化する値としたが、結合比率αは、格子点の位置によらず一定の値としてもよい。こうすれば、より簡単にLUT62を作成することができる。
B−4.変形例4:
本実施例では、LUT62の出力値は、CMYKの4色による色空間で表されるものとしたが、出力値に係る色空間は、プリンタ20が取り扱うインク色に対応していればよく、例えば、CMYKにLc(ライトシアン)、Lm(ライトマゼンタ)、R(レッド)、B(ブルー)などを追加したものであってもよい。
このような場合、LUT62a及びLUT62bの出力値に係る色空間は、プリンタが取り扱うインク色としてもよい。例えば、プリンタ20が取り扱うインク色がCMYKLcLmであれば、LUT62a及びLUT62bの出力値に係る色空間は、CMYKLcLmとなる。この場合、色補正を行っていないLUT62aは、例えば、予め定めた濃淡比率に基づいてCMYKLcLmの出力値が演算により算出されたものとしてもよい。
あるいは、LUT62aの出力値に係る色空間は、CMYKとし、LUT62bの出力値に係る色空間は、CMYKLcLmとしてもよい。このような場合には、出力値の結合に際して、LUT62bにのみ出力値が存在する色については、LUT62aにおける当該色の出力値は値0として、新たなLUTの出力値を算出してもよい。
B−5.変形例5:
上述の実施形態においては、RGB色空間内にて表される入力値と、CMYK色空間内にて表される出力値との対応関係を記述したLUTの作成方法等について示したが、入力値と出力値との間での色空間の組み合わせは、特に限定するものではない。例えば、入力値に係る色空間は、RGB色空間、CMYK色空間、L***空間、L***空間、xyY空間など、種々の色空間とすることができ、出力値は、プリンタ20で取り扱うインク色に対応するものであればよい。
B−6.変形例6:
上述した実施形態においては、プリンタ20が図2の印刷処理の全てを実行する構成としたが、プリンタ20にコンピュータが接続される場合には、印刷処理の一部を当該コンピュータが実行してもよい。かかる場合、コンピュータとプリンタ20とによって構成される印刷システムは、広義の印刷装置として捉えることができる。また、印刷装置としての本発明は、実施例に示したインクジェット式プリンタに限られるものではなく、レーザプリンタなど種々のプリンタ、さらには、版を用いる印刷機、コピー機、ファクシミリなど、種々の広義の印刷装置に適用することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、本発明は、LUTの作成方法、印刷装置としての構成の他、LUT作成プログラム、記憶媒体等としても実現することができる。
プリンタ20の概略構成図である。 プリンタ20における印刷処理のフローチャートである。 プリンタ20の色変換処理に用いるLUTの作成手順を示すフローチャートである。 LUT62の作成における結合比率αの決定方法を説明する説明図である。 変形例としての、LUT62の作成における結合比率αの決定方法を説明する説明図である。
符号の説明
20…プリンタ
30…制御ユニット
40…CPU
42…色変換部
43…印刷部
51…ROM
52…RAM
60…EEPROM
62,62a,62b…LUT
70…キャリッジモータ
71…駆動ベルト
72…プーリ
73…摺動軸
74…紙送りモータ
75…プラテン
80…キャリッジ
81…印刷ヘッド
82〜85…インクカートリッジ
91…メモリカードスロット
93…操作パネル
P…印刷媒体
MC…メモリカード
GL…グレイライン
SP1〜SP3…立方体

Claims (7)

  1. 第1の色空間内にて表される、印刷装置への入力値と、該第1の色空間とは異なる第2の色空間内にて表される、前記印刷装置の出力値との対応関係を記述したルックアップテーブルの作成方法であって、
    色補正を行っていない第1のルックアップテーブルと、色補正を行った第2のルックアップテーブルとを用意し、
    前記第1のルックアップテーブルと前記第2のルックアップテーブルの対応する各格子点の出力値を前記各格子点に応じて予め設定された所定の結合比率で結合して、前記第1の色空間における彩度が高い第1の領域においては第1のルックアップテーブルの比重が高く、前記第1の領域よりも彩度が低い第2の領域においては第2のルックアップテーブルの比重が高い、新たなルックアップテーブルを作成する
    ルックアップテーブルの作成方法。
  2. 前記所定の結合比率は、前記格子点によって変化する値である請求項1記載のルックアップテーブルの作成方法。
  3. 前記所定の結合比率は、前記格子点の位置に応じて決定される値である請求項2記載のルックアップテーブルの作成方法。
  4. 前記所定の結合比率は、前記第1の色空間の外縁から所定の範囲に属する前記格子点では、前記第1のルックアップテーブルの比率が値1である請求項3記載のルックアップテーブルの作成方法。
  5. 前記所定の結合比率は、前記第1の色空間の中心から所定の範囲に属する前記格子点では、前記第1のルックアップテーブルの比率が値0である請求項3または請求項4記載のルックアップテーブルの作成方法。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれか記載のルックアップテーブルの作成方法であって、
    前記所定の結合比率は、前記第1の色空間の外縁と前記第1の色空間の中心との間の所定の範囲に属する格子点では、該格子点の位置が前記第1の色空間の中心に向かうに従って、前記第1のルックアップテーブルの比率が小さくなる
    ルックアップテーブルの作成方法。
  7. 印刷装置であって、
    請求項1ないし請求項6のいずれか記載のルックアップテーブルの作成方法で作成した新たなルックアップテーブルを記憶する記憶部と、
    前記新たなルックアップテーブルを用いて、前記入力値を前記出力値に変換する色変換処理を行う色変換部と、
    前記色変換処理の結果を用いて印刷を実行する印刷部と
    を備えた印刷装置。
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