JP6583059B2 - 色変換装置、色変換方法、及び、色変換プログラム - Google Patents

色変換装置、色変換方法、及び、色変換プログラム Download PDF

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Description

本発明は、色変換装置、色変換方法、及び、色変換プログラムに関する。
色再現特性はデバイスに依存するため、デバイス間で色を合わせるためにICC(International Color Consortium)プロファイルが使用されている。機器従属色空間(device dependent color space)の座標値を機器独立色空間(device independent color space)の座標値に変換すると、同じ機器独立色空間で色を合わせることができる。これにより、第一デバイスに依存する入力色空間と第二デバイスに依存する出力色空間との対応関係を規定して色変換LUT(ルックアップテーブル)を生成することができる。ただ、第一デバイスに依存する入力色空間では濁りの無い純色であっても、第二デバイスに依存する出力色空間では他の色が混じることがある。
特許文献1には、出力色空間の濁った初期の色から不純色(純色以外の色成分)を除去する技術が示されている。この技術では、純色化された初期色の値と元の濁った初期色の値との関係に基づいた補正係数に基づいて非初期色の値を補正している。
米国特許第7911665号明細書
上述した技術は、元の濁った初期色の値を保持する必要があり、純色化処理が煩雑となる。また、より自然な階調表現を実現することが望まれている。
以上を鑑み、本発明の目的の一つは、より自然な階調表現を実現可能な技術を提供することにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明は、機器独立色空間を経由して第一デバイスに依存する入力色空間の入力座標値を第二デバイスに依存する出力色空間の出力座標値に変換する変換部と、
前記入力色空間の第一入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第一出力純色軸の座標値に変換され、且つ、前記入力色空間の第二入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第二出力純色軸の座標値に変換されるように、前記入力座標値と前記出力座標値との初期対応関係に規定される前記出力座標値を修正する修正部と、を備え、
前記修正部は、前記入力座標値が前記第一入力純色軸から第一範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第一出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、前記入力座標値が前記第二入力純色軸から第二範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第二出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、且つ、前記第一範囲と前記第二範囲とに重なりが無いように前記初期対応関係に規定される出力座標値を修正する、態様を有する。
また、本発明は、機器独立色空間を経由して第一デバイスに依存する入力色空間の入力座標値を第二デバイスに依存する出力色空間の出力座標値に変換する変換工程と、
前記入力色空間の第一入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第一出力純色軸の座標値に変換され、且つ、前記入力色空間の第二入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第二出力純色軸の座標値に変換されるように、前記入力座標値と前記出力座標値との初期対応関係に規定される前記出力座標値を修正する修正工程と、を含み、
前記修正工程では、前記入力座標値が前記第一入力純色軸から第一範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第一出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、前記入力座標値が前記第二入力純色軸から第二範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第二出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、且つ、前記第一範囲と前記第二範囲とに重なりが無いように前記初期対応関係に規定される出力座標値を修正する、態様を有する。
さらに、本発明は、機器独立色空間を経由して第一デバイスに依存する入力色空間の入力座標値を第二デバイスに依存する出力色空間の出力座標値に変換する変換機能と、
前記入力色空間の第一入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第一出力純色軸の座標値に変換され、且つ、前記入力色空間の第二入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第二出力純色軸の座標値に変換されるように、前記入力座標値と前記出力座標値との初期対応関係に規定される前記出力座標値を修正する修正機能と、をコンピューターに実現させ、
前記修正機能は、前記入力座標値が前記第一入力純色軸から第一範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第一出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、前記入力座標値が前記第二入力純色軸から第二範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第二出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、且つ、前記第一範囲と前記第二範囲とに重なりが無いように前記初期対応関係に規定される出力座標値を修正する、態様を有する。
上述した態様は、より自然な階調表現を実現可能な技術を提供することができる。
入力プロファイルと出力プロファイルに基づいてLUTを生成する例を模式的に示す図。 入力色空間の純色軸の座標値を出力色空間の純色軸の座標値に変換する例を模式的に示す図。 図3A,3Bは入力純色軸からの純色化範囲の例を模式的に示す図。 第一範囲及び第二範囲の例を模式的に示す図。 図5Aは第一係数の例を模式的に示す図、図5Bは第二係数の例を模式的に示す図。 図6Aは入力純色軸の座標値が白色頂点に近い場合の第一係数の例を模式的に示す図、図6Bは入力純色軸の座標値が白色頂点に近い場合の第二係数の例を模式的に示す図。 入力色空間の純色軸からの距離に対する出力色空間の不純色の色成分の量を模式的に例示する図。 色変換装置の構成例を模式的に示すブロック図。 LUT生成処理の例を示すフローチャート。 LUT生成処理の別の例を示すフローチャート。 入力色空間の純色軸の座標値を出力色空間の純色軸の座標値に変換する別の例を模式的に示す図。 純色軸近傍の純色化範囲に重なりが無い状態で純色化範囲内の格子点の座標値を修正した対応関係に従ってサンプル画像を色変換した実施例の出力画像を示す図。 純色軸近傍の純色化範囲に重なりが有る状態で出力座標値を修正した対応関係に従ってサンプル画像を色変換した比較例の出力画像を示す図。 比較例において入力色空間の純色軸からの距離に対する出力色空間の不純色の色成分の量を模式的に例示する図。 純色軸近傍の純色化範囲の比較例を模式的に例示する図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜15に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、図1〜15は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。
[態様1]
図1,8に例示される色変換装置100は、変換部U1と修正部U2とを備える。前記変換部U1は、機器独立色空間(device independent color space)を経由して第一デバイスに依存する入力色空間CS1の入力座標値(例えば(C1i,M1i,Y1i))を第二デバイスに依存する出力色空間CS2の出力座標値(例えば(C2i,M2i,Y2i))に変換する。前記修正部U2は、前記入力色空間CS1の第一入力純色軸AX11の座標値が前記出力色空間CS2の第一出力純色軸AX21の座標値に変換され、且つ、前記入力色空間CS1の第二入力純色軸AX12の座標値が前記出力色空間CS2の第二出力純色軸AX22の座標値に変換されるように、前記入力座標値と前記出力座標値との初期対応関係710に規定される前記出力座標値を修正する。また、前記修正部U2は、前記入力座標値が前記第一入力純色軸AX11から第一範囲AR1内の座標値である場合に前記出力色空間CS2において前記第一出力純色軸AX21を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係710に従うよりも少なくなり、前記入力座標値が前記第二入力純色軸AX12から第二範囲AR2内の座標値である場合に前記出力色空間CS2において前記第二出力純色軸AX22を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係710に従うよりも少なくなり、且つ、前記第一範囲AR1と前記第二範囲AR2とに重なりが無いように前記初期対応関係710に規定される出力座標値を修正する。
図14は、入力色空間CS1の複数の格子点GD0のうち純色軸にある格子点GD0のみ出力色を純色化した比較例において、入力色空間CS1の純色軸から離れた距離sに対する出力色空間CS2の不純色の色成分(純色以外の色成分)の量を模式的に例示している。例えば、CMY(シアン、マゼンタ、及び、イエロー)色空間においてC(純色の例)に対する不純色の色成分は、MとYである。図14には、純色化していない場合の不純色の色成分の量を破線L9で示し、純色軸のみ純色化した場合の不純色の色成分の量を太線L8で示している。この太線L8で示されるように、入力色空間CS1の純色軸の方向へ並ぶ格子点GD0の間隔の一つ分に相当する距離s=1において不純色の色成分の階調が破綻することがある。そこで、s>1の一定の範囲内で不純色の色成分を徐々に減らすことが考えられる。
図15は、入力色空間CS1の複数の格子点のうち純色軸とその周辺にある格子点の出力色を純色化した比較例において、純色軸近傍の純色化範囲AR91,AR92を模式的に例示している。図15に示すC軸近傍の純色化範囲AR91は、純色Cの色成分の量に関わらずC軸から一定の距離までの範囲とされている。図15に示すM軸近傍の純色化範囲AR92は、純色Mの色成分の量に関わらずM軸から一定の距離までの範囲とされている。この場合、明度L*が最も高いW(白色頂点)の近傍において、純色化範囲AR91,AR92が重なった干渉領域AR90が生じる。干渉領域AR90では、C軸近傍の純色化範囲AR91において不純色M,Yの色成分を減らす処理と、M軸近傍の純色化範囲AR92において不純色C,Yを減らす処理と、の両方が行われ、色成分の量の変化が大きくなってしまう。その結果、干渉領域AR90の色が白色化してしまい、高明度のグラデーション部分が不自然な階調となることがある。
一方、本技術の上記態様1では、図4等に示すように、初期対応関係710に規定される出力座標値を修正する範囲である第一範囲AR1と第二範囲AR2とに重なりが無い。このため、第一出力純色軸AX21近傍の不純色の色成分を減らす処理と、第二出力純色軸AX22近傍の不純色の色成分を減らす処理と、が干渉しない。従って、本態様は、より自然な階調表現を実現可能な色変換装置を提供することができる。例えば、入力色がC(シアン)とM(マゼンタ)とY(イエロー)の等量であるコンポジットグレーである場合、純色保持の処理により不純色の色成分が偏って減るようなことが抑制されるので、プロファイルにより指定されたグレーの色再現性を向上させることができる。
ここで、機器独立色空間は、絶対色空間とも呼ばれ、デバイスに依存せず、座標値が決まれば色そのものを特定することができる色空間である。機器独立色空間は、CIE(国際照明委員会)L***色空間、CIE Lch色空間、CIE XYZ色空間、CIE L***色空間、等を含む。以下、CIE L***を単にLabとも記載する。
デバイスに依存する色空間は、機器従属色空間(device dependent color space)とも呼ばれ、座標値が決まっても人間が知覚する色そのものは特定することができず、デバイスの色再現特性に依存して色が定まる色空間である。また、デバイスに依存する色空間は、印刷用紙や織物といった被印刷物等にも依存する色空間であるものとする。
入力色空間は、CMY色空間、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、及び、ブラック)色空間、RGB(赤、緑、及び、青)色空間、等を含む。出力色空間も、CMY色空間、CMYK色空間、RGB色空間、等を含む。
純色軸は、座標値が1色を表現する軸を意味する。例えば、CMY色空間には純色軸としてC軸とM軸とY軸が存在する。ここで、減法混色となるCMY色空間の座標値を(c,m,y)とし、各色成分の値c,m,yが相対値で0%以上100%以下であるとする。この場合、C軸はm=y=0%であって0%≦c≦100%を満たす軸であり、M軸はc=y=0%であって0%≦m≦100%を満たす軸であり、Y軸はc=m=0%であって0%≦y≦100%を満たす軸である。
また、CMY色空間の入力座標値からCMY色空間の出力座標値に変換する場合、入力色空間のC軸が第一入力純色軸であれば出力色空間のC軸が第一出力純色軸となり、入力色空間のM軸が第一入力純色軸であれば出力色空間のM軸が第一出力純色軸となり、入力色空間のY軸が第一入力純色軸であれば出力色空間のY軸が第一出力純色軸となる。第二入力純色軸及び第二出力純色軸も、同様である。
さらに、加法混色となるRGB色空間の入力座標値から減法混色となるCMY色空間の出力座標値に変換する場合、RGB色空間においてGとBが100%の座標値であってRが0〜100%の座標値であるC軸が第一入力純色軸であればCMY色空間のC軸が第一出力純色軸となり、RGB色空間においてRとBが100%の座標値であってGが0〜100%の座標値であるM軸が第一入力純色軸であればCMY色空間のM軸が第一出力純色軸となり、RGB色空間においてRとGが100%の座標値であってBが0〜100%の座標値であるY軸が第一入力純色軸であればCMY色空間のY軸が第一出力純色軸となる。第二入力純色軸及び第二出力純色軸も、同様である。
純色軸の色成分は、例えば、C軸が純色軸であればC成分となり、M軸が純色軸であればM成分となり、Y軸が純色軸であればY成分となる。
第一範囲と第二範囲とは、接していてもよいし、離隔していてもよく、いずれの場合も第一範囲と第二範囲に重なりが無いことに含まれる。
[態様2]
ところで、図4に例示するように、前記入力色空間CS1の前記第二範囲AR2の中で前記第二入力純色軸AX12から最も遠い箇所の前記第一入力純色軸AX11の座標値が第一座標値v1であり、該第一座標値v1の箇所よりも前記第二入力純色軸AX12に近い箇所の前記第一入力純色軸AX11の座標値が第二座標値v2であるとする。前記第二入力純色軸AX12の方向における前記第一範囲AR1の広さについて、前記第一座標値v1における広さw1が前記第二座標値v2における広さw2よりも大でもよい。
上述した広さの関係は、第二範囲AR2に適用してもよい。すなわち、前記入力色空間CS1の前記第一範囲AR1の中で前記第一入力純色軸AX11から最も遠い箇所の前記第二入力純色軸AX12の座標値が第一座標値v1であり、該第一座標値v1の箇所よりも前記第一入力純色軸AX11に近い箇所の前記第二入力純色軸AX12の座標値が第二座標値v2であるとしてもよい。この場合において、前記第一入力純色軸AX11の方向における前記第二範囲AR2の広さについて、前記第一座標値v1における広さw1が前記第二座標値v2における広さw2よりも大でもよい。
上記態様2は、第一範囲AR1と第二範囲AR2とに重なりが無いようにする好適な例であり、さらに自然な階調表現を実現可能な技術を提供することができる。
[態様3]
さらに、図4に例示するように、前記第一座標値v1の箇所よりも前記第二入力純色軸AX12から遠い箇所の前記第一入力純色軸AX11の座標値が第三座標値v3であるとする。前記第二入力純色軸AX12の方向における前記第一範囲AR1の広さについて、前記第三座標値v3における広さw3が前記第一座標値v1における広さw1と同じでもよい。
上述した広さの関係は、第二範囲AR2に適用してもよい。すなわち、前記第一座標値v1の箇所よりも前記第一入力純色軸AX11から遠い箇所の前記第二入力純色軸AX12の座標値が第三座標値v3であるとしてもよい。この場合において、前記第一入力純色軸AX11の方向における前記第二範囲AR2の広さについて、前記第三座標値v3における広さw3が前記第一座標値v1における広さw1と同じでもよい。
上記態様3は、不純色の色成分を減らす範囲が広がりすぎないようにする好適な例であり、さらに自然な階調表現を実現可能な技術を提供することができる。
[態様4]
図1に例示するように、前記変換部U1は、前記入力色空間CS1の格子点GD0の入力座標値を前記出力色空間CS2の出力座標値に変換してもよい。図2,4等に例示するように、前記第二入力純色軸AX12の方向における前記第一範囲AR1の広さについて、前記第三座標値v3における広さw3が前記入力色空間CS1の第二入力純色軸AX12の方向へ並ぶ前記格子点GD0の間隔の2倍以上でもよい。むろん、前記第一入力純色軸AX11の方向における前記第二範囲AR2の広さについて、前記第三座標値v3における広さw3が前記入力色空間CS1の第一入力純色軸AX11の方向へ並ぶ前記格子点GD0の間隔の2倍以上でもよい。本態様は、純色軸と純色軸周辺との色成分量の差をさらに軽減することができ、出力画像の階調の破綻をさらに抑制することが可能な技術を提供することができる。
尚、格子点(grid point)は入力色空間に配置された仮想の点を意味し、入力色空間における格子点の位置に対応する出力座標値が該格子点に格納されていると想定することにしている。複数の格子点が入力色空間内で均等に配置されるのみならず、複数の格子点が入力色空間内で不均等に配置されることも、本技術に含まれる。
[態様5]
図1に例示するように、前記修正部U2は、第一変換式(例えばV3i=F1×V2i)と第二変換式(例えばV3i=F2×V2i)とを用いて前記初期対応関係710に規定される出力座標値を修正してもよい。図2,5A,6A等に例示するように、前記第一変換式は、前記入力座標値が前記第一範囲AR1内の座標値である場合に前記出力色空間CS2において前記第一出力純色軸AX21を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係710に従うよりも少なくなる変換式である。図2,5B,6B等に例示するように、前記第二変換式は、前記入力座標値が前記第一範囲AR1内の座標値である場合に前記出力色空間CS2において前記第一出力純色軸AX21の色成分が前記初期対応関係710に従うとき以上となる変換式である。
上記態様5では、第一変換式を用いた出力座標値の修正により、入力色空間CS1の第一入力純色軸AX11から第一範囲AR1内において出力色空間CS2の第一出力純色軸AX21を除く純色軸の色成分が初期対応関係710に従うよりも少なくなる。これにより、図7に例示される太線L1のように、距離s=1等において不純色の色成分の階調が滑らかとなり、出力画像の階調の破綻が抑制される。また、第二変換式を用いた出力座標値の修正により、入力色空間CS1の第一入力純色軸AX11から第一範囲AR1内において第一出力純色軸AX21の色成分が前記初期対応関係710に従うとき以上となる。これにより、出力色空間CS2の第一出力純色軸AX21を除く純色軸の色成分が少なくなることによる出力画像の明度の変化(例えば上昇)が抑制される。本態様は、初期対応関係710に規定される出力座標値が第一変換式及び第二変換式で修正されるので、第一デバイスに依存する入力色空間と第二デバイスに依存する出力色空間との対応関係を規定する処理を簡素化することが可能な技術を提供することができる。
上述した第一変換式及び第二変換式は、第二範囲AR2に適用してもよい。
[態様6]
図1に例示するように、前記第一変換式は、第一出力純色軸AX21を除く純色軸の色成分の量を表す値(例えばV2i)に乗じる第一係数F1を有してもよい。ここで、図5A,6Aに例示するように、前記入力色空間CS1において前記第二入力純色軸AX12の方向における前記第一入力純色軸AX11からの第一距離s1が前記第一範囲AR1内となる距離であり、前記入力色空間CS1において前記第二入力純色軸AX12の方向における前記第一入力純色軸AX11からの第二距離s2が前記第一距離s1よりも長く前記第一範囲AR1内となる距離であるとする。前記第二距離s2における前記第一係数F1は、前記第一距離s1における前記第一係数F1よりも大きくてもよい。この関係は、第二範囲AR2に適用してもよい。本態様は、純色軸と純色軸周辺との色成分量の差をさらに軽減することができ、出力画像の階調の破綻をさらに抑制することが可能な技術を提供することができる。例えば、印刷物の純色付近のグラデーション部分がより自然な階調となり、よりなだらかな表現が可能となり、且つ、純色による自然な色合いの表現も兼ね備えた高画質の表現が可能となる。
[態様7]
図1に例示するように、前記第二変換式は、前記第一出力純色軸AX21の色成分の量を表す値(例えばV2i)に乗じる第二係数F2を有してもよい。ここで、図5B,6Bに例示するように、前記入力色空間CS1において前記第二入力純色軸AX12の方向における前記第一入力純色軸AX11からの第一距離s1が前記第一範囲AR1内となる距離であり、前記入力色空間CS1において前記第二入力純色軸AX12の方向における前記第一入力純色軸AX11からの第二距離s2が前記第一距離s1よりも長く前記第一範囲AR1内となる距離であるとする。前記入力座標値が前記第一範囲AR1内の座標値である場合に前記出力色空間CS2において前記第一出力純色軸AX21の色成分が前記初期対応関係710に従うよりも多くなるとき、前記第二距離s2における前記第二係数F2は、前記第一距離s1における前記第二係数F2よりも小さくてもよい。この関係は、第二範囲AR2に適用してもよい。本態様は、純色化した際に出力色空間の第一出力純色軸を除く純色軸の色成分が少なくなることによる出力画像の明度の変化(例えば上昇)を抑制することが可能な技術を提供することができる。
[態様8]
図8,9に例示するように、本色変換装置100は、前記入力色空間CS1の複数の純色軸に含まれる純色軸について該純色軸の座標値を前記出力色空間CS2の純色軸の座標値に変換するか否かの選択を受け付ける選択部U3をさらに備えてもよい。前記修正部U2は、前記出力色空間CS2の純色軸の座標値に変換する選択を受け付けた純色軸を前記第一入力純色軸AX11又は前記第二入力純色軸AX12として前記初期対応関係710に規定される前記出力座標値を修正してもよい。本態様は、純色を保持する純色軸を選択することができるので、利便性を向上させることができる。
[態様9]
図1,9等に例示される色変換方法は、変換部U1に対応する変換工程、及び、修正部U2に対応する修正工程を含む。この態様は、より自然な階調表現を実現可能な色変換方法を提供することができる。本色変換方法は、選択部U3に対応する選択工程等を含んでもよい。
[態様10]
図1,8,9等に例示される色変換プログラムPR0は、変換部U1に対応する変換機能FU1、及び、修正部U2に対応する修正機能FU2をコンピューターに実現させる。この態様は、より自然な階調表現を実現可能な色変換プログラムPR0を提供することができる。本色変換プログラムPR0は、選択部U3に対応する選択機能FU3等をコンピューターに実現させてもよい。
さらに、本技術は、色変換装置を含む複合装置、これらの装置の制御方法、これらの装置の制御プログラム、色変換プログラムや前記制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
(2)色変換方法の具体例:
ここでは、第一印刷装置(第一デバイスの例)に依存するCMY色空間(入力色空間の例)の入力座標値を第二印刷装置(第二デバイス)に依存するCMY色空間(出力色空間の例)の出力座標値に変換するための色変換LUTを生成する具体例を説明する。第一印刷装置及び第二印刷装置には、オフセット印刷機、グラビア印刷機、フレキソ印刷機、プルーファー、インクジェットプリンター、レーザープリンターといった電子写真方式のプリンター、等が含まれ、複写機、ファクシミリ、これらの機能を備えた複合機、等も含まれる。色変換LUTは、デバイスリンクとも呼ぶことができる。第一印刷装置と第二印刷装置が異なる場合、機器従属色空間がともにCMY色空間であっても入力座標値と出力座標値とが異なってくる。図1,2等に例示するように、入力色空間CS1であるCMY色空間の色成分をC1,M1,Y1で表し、出力色空間CS2であるCMY色空間の色成分をC2,M2,Y2で表すことにする。色成分C1と色成分C2は同系統の色であり、色成分M1と色成分M2は同系統の色であり、色成分Y1と色成分Y2は同系統の色である。
詳しくは後述するが、図8に示す色変換装置100は、デバイスに応じたICCプロファイルPF0を複数記憶している。これらのプロファイルPF0には、第一印刷装置用のプロファイル(入力プロファイルPF1とする。)、及び、第二印刷装置用のプロファイル(出力プロファイルPF2とする。)が含まれる。図1に示す入力プロファイルPF1は、第一印刷装置に依存するCMY色空間の座標値(C1i,M1i,Y1i)とLab色空間の座標値(Li,ai,bi)との対応関係を表す情報である。図1に示す出力プロファイルPF2は、第二印刷装置に依存するCMY色空間の座標値(C2i,M2i,Y2i)とLab色空間の座標値(Li,ai,bi)との対応関係を表す情報である。ここでの変数iは、格子点GD0を識別する変数である。入力プロファイルPF1からは、各格子点GD0の位置を表す入力座標値(C1i,M1i,Y1i)に対応するLab色空間の座標値(Li,ai,bi)を取得することができる。出力プロファイルPF2からは、Lab色空間の各座標値(Li,ai,bi)に対応する出力色空間CS2の座標値(C2i,M2i,Y2i)を取得することができる。図1に示すように、入力座標値(C1i,M1i,Y1i)と出力座標値(C2i,M2i,Y2i)とを対応付けると、初期対応関係710が規定された元LUT810を生成することができる(変換工程)。座標値の各色成分の値は、印刷装置が使用する色材(例えばインク)の使用量を表す。
入力プロファイルPF1と出力プロファイルPF2とは特性が異なるため、入力色空間CS1の純色軸の座標値が出力色空間CS2の純色軸の座標値に対応付けられないことがある。図1に示す例では、入力色空間CS1の純色軸であるC1軸の座標値(C1i,M1i,Y1i)=(100%,0%,0%)が出力色空間CS2の座標値(C2i,M2i,Y2i)=(99%,5%,2%)に対応付けられている。例えば、座標値C1i,M1i,Y1i,C2i,M2i,Y2iが0〜255の階調値で表現される場合、座標値0%は階調値0で表され、座標値100%は階調値255で表される。不純色の座標値M2iが0%よりも大きくなり、不純色の座標値Y2iが0%よりも大きくなると、純色Cとともに不純色M,Yも出力され、出力画像に濁りが生じることになる。そこで、入力色空間CS1で濁りの無い純色については、出力色空間CS2でも濁りの無い純色に変換されるように出力座標値(C2i,M2i,Y2i)を座標値(C3i,M3i,Y3i)に修正して、純色が保持されるようにしている(修正工程)。図1に示す例では、入力座標値(C1i,M1i,Y1i)が純色の座標値(100%,0%,0%)である場合に出力座標値(C2i,M2i,Y2i)=(99%,5%,2%)が純色の座標値(100%,0%,0%)に修正されている。
図2は、入力色空間CS1の第一入力純色軸AX11の座標値を出力色空間CS2の第一出力純色軸AX21の座標値に変換する例を模式的に示している。第一入力純色軸AX11の色成分と第一出力純色軸AX21の色成分とは、同系統の色成分である。図2に示すWは、明度L*が最も高い白色頂点を示す。尚、白っぽい地色(紙白)の被印刷物の要因が色空間に含まれる場合、白色頂点Wは紙白を表す。図2に示す例では、入力色空間CS1のC1軸の色が出力色空間CS2のC2軸の色に対応付けられている。例えば、入力色空間CS1のC1軸を第一入力純色軸AX11に当てはめ、入力色空間CS1のM1軸を第二入力純色軸AX12に当てはめると、出力色空間CS2のC2軸が第一出力純色軸AX21に当てはまり、出力色空間CS2のM2軸が第二出力純色軸AX22に当てはまる。入力色空間CS1の第一入力純色軸AX11の座標値は、出力色空間CS2の第一出力純色軸AX21の座標値に変換される。入力色空間CS1の第二入力純色軸AX12の座標値は、出力色空間CS2の第二出力純色軸AX22の座標値に変換される。尚、入力色空間CS1において第一入力純色軸AX11及び第二入力純色軸AX12を除く純色軸を第三入力純色軸AX13と呼び、出力色空間CS2において第一出力純色軸AX21及び第二出力純色軸AX22を除く純色軸を第三出力純色軸AX23と呼ぶことにする。また、入力純色軸AX11,AX12,AX13を入力純色軸AX1と総称し、出力純色軸AX21,AX22,AX23を出力純色軸AX2と総称する。
修正後の対応関係700が規定された色変換LUT800は、デバイスのユーザー等に供給されて使用される。
ただ、入力色空間CS1の複数の格子点GD0のうち純色軸にある格子点GD0のみ出力色を純色化すると、図14に例示される太線L8のように、格子点間距離s=1において不純色の色成分の階調が破綻することがある。そこで、本具体例では、図2等に例示するように、純色保持の処理対象の入力純色軸AX1から所定範囲AR0内の座標値(C1i,M1i,Y1i)に対応する出力座標値(C2i,M2i,Y2i)を以下の変換式で座標値(C3i,M3i,Y3i)に修正することにしている。
V3i=F×V2i …(1)
ここで、V3iは、C3i、M3i、又は、Y3iを表す。V2iは、C2i、M2i、又は、Y2iを表す。係数Fは、後述する第一係数F1又は第二係数F2である。
変換式(1)を書き直すと、以下の通りとなる。
C3i=F×C2i
M3i=F×M2i
Y3i=F×Y2i
尚、変換式(1)は、純色化範囲AR0に適用するフィルターといえる。
具体的には、図2に例示する第一入力純色軸AX11からの第一範囲AR1には、入力座標値(C1i,M1i,Y1i)に対応する出力座標値(C2i,M2i,Y2i)に変換式(1)を適用して出力色空間CS2の第一出力純色軸AX21及びその周辺の出力座標値(C3i,M3i,Y3i)を求めることになる。また、図3Aに例示する第二入力純色軸AX12からの第二範囲AR2には、入力座標値(C1i,M1i,Y1i)に対応する出力座標値(C2i,M2i,Y2i)に変換式(1)を適用して出力色空間CS2の第二出力純色軸AX22及びその周辺の出力座標値(C3i,M3i,Y3i)を求めることになる。図3Bに例示する第三入力純色軸AX13からの第三範囲AR3では、入力座標値(C1i,M1i,Y1i)に対応する出力座標値(C2i,M2i,Y2i)に変換式(1)を適用して出力色空間CS2の第三出力純色軸AX23及びその周辺の出力座標値(C3i,M3i,Y3i)を求めてもよい。尚、範囲AR1,AR2,AR3を範囲AR0と総称する。
図2,3A,3Bに示す各範囲AR1,AR2,AR3は、同じ形状とされているが、異なる形状とされてもよい。
出力座標値を修正する範囲AR1,AR2,AR3は、重なりが無いように設定されている。図4は、C1軸(第一入力純色軸AX11の例)とM1軸(第二入力純色軸AX12の例)とに沿った平面において、第一範囲AR1及び第二範囲AR2を模式的に示している。図4において、第一範囲AR1と第二範囲AR2とは、C1i=M1iを満たす直線状の境界BO1において接している。
ここで、図2に示すように、第一範囲AR1は、C1軸からM1軸及びY1軸の方へ最大で格子点間距離(格子点間隔)の4倍(s=4)の範囲とされている。また、図3Aに示すように、第二範囲AR2は、M1軸からC1軸及びY1軸の方へ最大で格子点間距離の4倍の範囲とされている。ただ、図4に示すように、s=4に相当するC1軸の第一座標値v1=Fs(変換式(1)を適用する最大サイズ)の箇所よりもM1軸に近い箇所(例えば第二座標値v2の箇所)の第一範囲AR1は、狭くなっている。図4には、M1軸の方向における第一範囲AR1の広さについて、第二座標値v2における広さw2が第一座標値v1における広さw1よりも小となっていることが示されている。また、s=4に相当するM1軸の第一座標値v1=Fsの箇所よりもC1軸に近い箇所(例えば第二座標値v2の箇所)の第二範囲AR2も、狭くなっている。図4には、C1軸の方向における第二範囲AR2の広さについて、第二座標値v2における広さw2が第一座標値v1における広さw1よりも小となっていることが示されている。Y1軸についても、同様である。図4において、C1−M1平面上の点の座標を(c,m)で表すと、第一範囲AR1と第二範囲AR2との境界BO1は、m=cを満たす直線上にある。図示していないが、C1−Y1平面上の点の座標を(c,y)で表すと、第一範囲AR1と第三範囲AR3との境界は、c=yを満たす直線上にある。また、M1−Y1平面上の点の座標を(m,y)で表すと、第二範囲AR2と第三範囲AR3との境界は、m=yを満たす直線上にある。
一方、C1軸の第一座標値v1=Fsの箇所よりもM1軸から遠い箇所(例えば第三座標値v3の箇所)の第一範囲AR1は、一定の広さとなっている。図4には、M1軸の方向における第一範囲AR1の広さについて、第三座標値v3における広さw3が第一座標値v1における広さw1を同じであることが示されている。また、M1軸の第一座標値v1=Fsの箇所よりもC1軸から遠い箇所(例えば第三座標値v3の箇所)の第二範囲AR2も、一定の広さとなっている。図4には、C1軸の方向における第二範囲AR2の広さについて、第三座標値v3における広さw3が第一座標値v1における広さw1を同じであることが示されている。Y1軸についても、同様である。
以上より、不純色の色成分を減らす範囲を十分に確保しながら、第一範囲AR1と第二範囲AR2とに重なりが無いようにしている。
本具体例の第一範囲AR1は、C1軸の座標値が最大サイズFs未満である場合の境界BO1、及び、C1軸の座標値が最大サイズFs以上である場合の境界(s=4)を含まないものとする。本具体例の第二範囲AR2は、M1軸の座標値が最大サイズFs未満である場合の境界BO1、及び、M1軸の座標値が最大サイズFs以上である場合の境界(s=4)を含まないものとする。Y1軸についても、同様である。
尚、各範囲AR1,AR2,AR3の最大サイズFsは、入力色空間CS1の純色軸の方向へ並ぶ格子点GD0の間隔の2倍以上が好ましく、図2等に示すように4倍でもよいし、3倍でもよいし、5倍以上でもよい。最大サイズFsを格子点間距離の2倍以上にすることにより、純色軸と純色軸周辺との色成分量の差がさらに軽減され、印刷物の階調の破綻がさらに抑制される。
ただ、各入力純色軸AX1から一定範囲内を出力座標値(C2i,M2i,Y2i)の修正範囲にすると、図15で示したように、白色頂点Wの近傍において、純色化範囲AR91,AR92が重なった干渉領域AR90が生じる。この干渉領域AR90では、不純色の色成分を減らす処理が重複することにより、色成分の量の変化が大きくなってしまう。そのため、干渉領域AR90の色が白色化してしまい、高明度のグラデーション部分が不自然な階調となることがある。そこで、本具体例では、図4等に示すように、各入力純色軸AX1からの純色化範囲AR1に重なりが無いようにして、不純色の色成分を減らす処理の重複を回避し、白色頂点近傍の白色化現象を抑制することにしている。
図1に示す第一変換式は、出力色空間CS2において純色保持の処理対象の出力純色軸AX2の色成分に適用される。
V3i=F1×V2i=f1(v,s)×V2i …(2)
ここで、V3i,V2iは、出力純色軸AX2の色成分の量を表す値である。変数sは、入力色空間CS1において純色保持の処理対象の入力純色軸を除く入力純色軸の方向における純色保持の処理対象の入力純色軸からの距離である。変数vは、純色保持の処理対象の入力純色軸における白色頂点Wからの距離である。距離s,vは、いずれも格子点間距離を1とした距離である。第一係数F1は、出力純色軸AX2の色成分の量を表す値に乗じる係数である。係数f1(v,s)は、v≧Fsである場合に距離vに依存しないで距離sに依存する係数f1(Fs,s)となり、v<Fsである場合に両距離v,sに依存する係数となる。
第一入力純色軸AX11が純色保持の処理対象である場合、第一係数F1は、ある距離vにおいて入力純色軸AX12,AX13の方向における第一入力純色軸AX11からの距離sに応じて変わる。第二入力純色軸AX12が純色保持の処理対象である場合、第一係数F1は、ある距離vにおいて入力純色軸AX11,AX13の方向における第二入力純色軸AX12からの距離sに応じて変わる。C1軸を第一入力純色軸AX11に当てはめる場合、出力純色軸AX22,AX23の色成分はM2及びY2となり、上記式(2)は、M3i=f1(v,s)×M2i、又は、Y3i=f1(v,s)×Y2iとなる。M1軸を第二入力純色軸AX12に当てはめる場合、出力純色軸AX21,AX23の色成分はC2及びY2となり、上記式(2)は、C3i=f1(v,s)×C2i、又は、Y3i=f1(v,s)×Y2iとなる。v≧Fsである場合の関数f1(v,s)は、例えば、変数sの2次以上の多項式等で記述することができる。
図5Aは、v≧Fsである場合の第一係数F1=f1(v,s)=f1(Fs,s)の例を模式的に示している。この第一係数F1は、純色化範囲AR0(適用サイズFs)内において、s=0からs=Fsとなるにつれて0から1まで大きくなっている。s<FsにおいてF1<1であるので、第一変換式V3i=F1×V2iは、入力座標値が第一入力純色軸AX11から第一範囲AR1内の座標値である場合に出力色空間CS2において第一出力純色軸AX21を除く出力純色軸AX22,AX23の色成分が初期対応関係710に従うよりも少なくなる変換式である。また、入力座標値が第二入力純色軸AX12から第二範囲AR2内の座標値である場合に出力色空間CS2において第二出力純色軸AX22を除く出力純色軸AX21,AX23の色成分が初期対応関係710に従うよりも少なくなる変換式でもある。従って、第一変換式は、純色以外の色成分に適用するもので、純色軸及びその近傍において純色以外の色成分を除去するフィルターといえる。また、純色保持の処理対象の入力純色軸AX1からの距離sが大きくなるにつれて、第一変換式による影響が弱くなる(第一係数F1が1になる)。
ここで、入力色空間CS1において第二入力純色軸AX12の方向における第一入力純色軸AX11からの第一距離s1が0≦s1<Fs(第一範囲AR1内となる距離)であり、入力色空間CS1において第二入力純色軸AX12の方向における第一入力純色軸AX11からの第二距離s2がs1<s2<Fs(第一範囲AR1内となる距離)であるとする。第一係数F1=f1(v,s)は、f1(v,s1)<f1(v,s2)を満たす係数である。また、純色保持の処理対象を第二入力純色軸AX12にする場合も、同様である。
図6Aは、v<Fsである場合の第一係数F1=f1(v,s)の例を模式的に示している。この場合のF1=f1(v,s)を表す曲線は、図5Aで示したF1=f1(Fs,s)を表す曲線をs軸の方向へv/Fsに縮小した曲線となっている。図6Aには、v=3である場合の例を示している。この例の第一係数F1は、純色化範囲AR0(適用サイズFs)内において、s=0からs=vとなるにつれて0から1まで大きくなっている。s<vにおいてF1<1であるので、第一変換式V3i=F1×V2iは、入力座標値が純色保持の処理対象の入力純色軸AX1から所定範囲AR0内の座標値である場合に出力色空間CS2において純色保持の処理対象の出力純色軸AX2を除く純色軸の色成分が初期対応関係710に従うよりも少なくなる変換式である。従って、v<Fsである場合の第一変換式も、純色以外の色成分に適用するもので、純色軸及びその近傍において純色以外の色成分を除去するフィルターといえる。また、純色保持の処理対象の入力純色軸AX1からの距離sが大きくなるにつれて、第一変換式による影響が弱くなる(第一係数F1が1になる)。
図7は、入力色空間CS1の複数の格子点GD0のうち純色保持の処理対象の入力純色軸AX1から所定範囲AR0内にある格子点GD0の出力階調値を修正した例において、入力色空間CS1の入力純色軸AX1からの距離sに対する出力色空間CS2の不純色の色成分の量を模式的に例示している。図7には、純色化していない場合の不純色の色成分の量を破線L9で示し、純色軸のみ純色化した場合の不純色の色成分の量を実線L8で示し、入力純色軸AX1から所定範囲AR0内にある格子点GD0の出力階調値を修正した場合の不純色の色成分の量を太線L1で示している。図7に示すように、入力純色軸AX1から所定範囲AR0内にある格子点GD0の出力階調値を修正すると、距離s=1等において不純色の色成分の階調が滑らかとなる。これにより、印刷物の純色付近のグラデーション部分が自然な階調となり、なだらかな表現が可能となり、且つ、純色による自然な色合いの表現も兼ね備えた高画質の表現が可能となる。
また、図5Aに示すように、0<s1<Fsである場合、s−F1平面においてF1=f1(Fs,s)上の点(s1,f1(Fs,s1))は、点(0,0)と点(Fs,1)とを結ぶ線L11よりも上側にある。図6Aに示すように、0<s1<vである場合、s−F1平面においてF1=f1(v,s)上の点(s1,f1(v,s1))は、点(0,0)と点(Fs,1)とを結ぶ線L11よりも上側にある。従って、印刷物の純色付近のグラデーション部分がさらに自然な階調となり、さらになだらかな表現が可能となり、且つ、純色によるさらに自然な色合いの表現も兼ね備えた高画質の表現が可能となる。
図1に示す第二変換式は、出力色空間CS2において純色保持の処理対象の出力純色軸AX2の色成分に適用される。
V3i=F2×V2i=f2(V2max,v,s)×V2i …(3)
ここで、V3i,V2iは、第一出力純色軸AX21の色成分の量を表す値である。第二係数F2は、第一出力純色軸AX21の色成分の量を表す値に乗じる係数である。V2maxは、純色保持の処理対象の入力純色軸AX1における色成分の量を表す座標値(C1i、M1i、又は、Y1i)が100%である場合の出力色空間CS2の出力純色軸AX2における色成分の量を表す座標値V2i(C2i、M2i、又は、Y2i)の最大値を表す。出力座標値の最大値V2maxが100%よりも小さい場合、最大値V2maxを100%に修正することにより純色を増やして出力画像が明るくなり過ぎることを抑制することができる。この場合、係数f2(V2max,v,s)は、v≧Fsである場合に距離vに依存しないで距離sに依存する係数f2(V2max,Fs,s)となり、v<Fsである場合に両距離v,sに依存する係数となる。
第一入力純色軸AX11が純色保持の処理対象である場合、第二係数F2は、ある距離vにおいて入力純色軸AX12,AX13の方向における第一入力純色軸AX11からの距離sに応じて変わる係数となる。第二入力純色軸AX12が純色保持の処理対象である場合、第二係数F2は、ある距離vにおいて入力純色軸AX11,AX13の方向における第二入力純色軸AX12からの距離sに応じて変わる係数となる。C1軸を第一入力純色軸AX11に当てはめる場合、第一出力純色軸AX21の色成分はC2となり、上記式(3)は、C3i=f2(V2max,v,s)×C2iとなる。M1軸を第二入力純色軸AX12に当てはめる場合、第二出力純色軸AX22の色成分はM2となり、上記式(3)は、M3i=f2(V2max,v,s)×M2iとなる。v≧Fsである場合の関数f2(V2max,v,s)は、例えば、変数sの2次以上の多項式であって最大値V2maxに依存する係数を有する多項式等で記述することができる。
図5Bは、v≧Fsである場合の第二係数F2=f2(V2max,v,s)=f2(V2max,Fs,s)の例を模式的に示している。この第二係数F2は、純色化範囲AR0(適用サイズFs)内において、s=0からs=Fsとなるにつれて1.1から1まで小さくなっている。尚、V2max=100%である場合、F2>1にすると修正後の階調値V3iが100%を超えることがあるため、純色化範囲AR0内でもf2(V2max,Fs,s)=1にしてもよい。91%≦V2max<100%である場合、F2=1.1にすると修正後の階調値V3iが100%を超えることがあるため、1<f2(V2max,Fs,0)<1.1にしてもよい。V2max<91%である場合、f2(V2max,Fs,0)>1.1にしてもよいし、f2(V2max,Fs,0)=1.1に固定してもよい。s<FsにおいてF2≧1であるので、第二変換式V3i=F2×V2iは、入力座標値が第一入力純色軸AX11から第一範囲AR1内の座標値である場合に出力色空間CS2において第一出力純色軸AX21の色成分が初期対応関係710に従うとき以上となる変換式である。また、入力座標値が第二入力純色軸AX12から第二範囲AR2内の座標値である場合に出力色空間CS2において第二出力純色軸AX22の色成分が初期対応関係710に従うとき以上となる変換式でもある。従って、第二変換式は、純色の色成分に適用するもので、純色軸及びその近傍において純色の色成分を増加させるフィルターといえる。また、純色保持の処理対象の入力純色軸AX1からの距離sが大きくなるにつれて、第二変換式による影響が弱くなる(第二係数F2が1になる)。
ここで、入力色空間CS1において第二入力純色軸AX12の方向における第一入力純色軸AX11からの第一距離s1が0≦s1<Fsであり、入力色空間CS1において第二入力純色軸AX12の方向における第一入力純色軸AX11からの第二距離s2がs1<s2<Fsであるとする。V2max<100%である場合の第二係数F2=f2(V2max,v,s)は、f2(V2max,v,s1)>f2(V2max,v,s2)を満たす係数である。また、純色保持の処理対象を第二入力純色軸AX12にする場合も、同様である。純色化した際に純色保持の処理対象の出力純色軸AX2の色成分が少なくなることにより、印刷物が明るくなりすぎること抑制することが可能となる。
図6Bは、v<Fsである場合の第二係数F2=f2(V2max,v,s)の例を模式的に示している。この場合のF2=f2(V2max,v,s)を表す曲線は、図5Bで示したF2=f2(V2max,Fs,s)を表す曲線をs軸の方向へv/Fsに縮小した曲線となっている。図6Bには、v=3である場合の例を示している。この例の第二係数F2は、純色化範囲AR0(適用サイズFs)内において、s=0からs=Fsとなるにつれて1.1から1まで小さくなっている。尚、V2max=100%である場合、純色化範囲AR0内でもf2(V2max,v,s)=1にしてもよい。91%≦V2max<100%である場合、1<f2(V2max,v,0)<1.1にしてもよい。V2max<91%である場合、f2(V2max,v,0)>1.1にしてもよいし、f2(V2max,v,0)=1.1に固定してもよい。s<vにおいてF2≧1であるので、第二変換式V3i=F2×V2iは、入力座標値が純色保持の処理対象の入力純色軸AX1から所定範囲AR0内の座標値である場合に出力色空間CS2において純色保持の処理対象の出力純色軸AX2の色成分が初期対応関係710に従うとき以上となる変換式である。従って、v<Fsである場合の第二変換式も、純色の色成分に適用するもので、純色軸及びその近傍において純色の色成分を増加させるフィルターといえる。また、純色保持の処理対象の入力純色軸AX1からの距離sが大きくなるにつれて、第二変換式による影響が弱くなる(第二係数F2が1になる)。
また、図5Bに示すように、0<s1<Fsである場合、s−F2平面においてF2=f2(V2max,Fs,s)上の点(s1,f2(V2max,Fs,s1))は、点(0,f2(V2max,Fs,0))と点(Fs,1)とを結ぶ線L12よりも下側にある。図6Bに示すように、0<s1<vである場合、s−F2平面においてF2=f2(V2max,v,s)上の点(s1,f2(V2max,v,s1))は、点(0,f2(V2max,v,0))と点(Fs,1)とを結ぶ線L12よりも下側にある。従って、純色化した際に純色保持の処理対象の出力純色軸AX2の色成分が少なくなることによる印刷物の明度の上昇をさらに適切に抑制することが可能となる。
(3)色変換装置の具体例:
図8は、色変換方法を実施する色変換装置の構成例を模式的に示している。図8に示す色変換装置100は、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113、記憶装置114、表示装置115、入力装置116、撮像装置117、通信I/F(インターフェイス)118、等が接続されて互いに情報を入出力可能とされている。記憶装置114は、色変換プログラムPR0、プロファイルPF0、生成された色変換LUT800、等を記憶している。記憶装置114には、フラッシュメモリー等の不揮発性半導体メモリー、ハードディスク等の磁気記憶装置、等を用いることができる。表示装置115は、RGB色空間で表現される画像を表示する。表示装置115には、液晶表示パネル等を用いることができる。入力装置116には、表示パネルの表面に貼り付けられたタッチパネル、キーボードを含むハードキー、ポインティングデバイス、等を用いることができる。撮像装置117は、例えば、被写体を撮影してRGB色空間で表現される画像を生成する。通信I/F118は、印刷装置200の通信I/F210に接続され、印刷装置200に対して情報を入出力する。通信I/F118,210の規格には、USB(Universal Serial Bus)、近距離無線通信規格、等を用いることができる。通信I/F118,210の通信は、有線でもよいし、無線でもよく、LAN(Local Area Network)やインターネット等といったネットワーク通信でもよい。
色変換装置100には、パーソナルコンピューター(タブレット型端末を含む。)といったコンピューター等が含まれる。色変換装置100は、一つの筐体内に全構成要素111〜118を有してもよいが、互いに通信可能に分割された複数の装置で構成されてもよい。また、印刷装置が色変換装置100にあっても本技術を実施可能であり、印刷機能を有するプリンター自体が本技術の色調整処理を行ってもよい。
印刷装置200は、例えば、CMYKのインク(色材の例)のドットを被印刷物に形成する記録ヘッドを有している。印刷装置200は、色変換装置100が生成した色変換後の出力画像に基づく印刷用データを入手し、該印刷用データに基づいて前記出力画像に対応するCMYKのドットで表現される印刷画像を被印刷物に形成する。印刷装置200には、上述した第一印刷装置及び第二印刷装置等が含まれる。
図8に示す色変換プログラムPR0は、変換機能FU1、修正機能FU2、及び、選択機能FU3を色変換装置100に実現させる。これにより、色変換装置100は、変換部U1、修正部U2、及び、選択部U3として機能する。
(4)色変換処理の具体例:
図9は、図8に示す色変換装置100で行われるLUT生成処理の例を示している。ここで、ステップS110〜S120は変換部U1、変換工程、及び、変換機能FU1に対応する例であり、ステップS130は選択部U3、選択工程、及び、選択機能FU3に対応する例であり、ステップS160は修正部U2、修正工程、及び、修正機能FU2に対応する例である。以下、「ステップ」の記載を省略する。
処理が開始されると、色変換装置100は、第一印刷装置に依存する入力色空間CS1の各格子点GD0の座標値(C1i,M1i,Y1i)を入力プロファイルPF1に従ってLab色空間の座標値(Li,ai,bi)に色変換する(S110)。次に、色変換装置100は、Lab色空間の各座標値(Li,ai,bi)を出力プロファイルPF2に従って第二印刷装置に依存する出力色空間CS2の座標値(C2i,M2i,Y2i)に色変換する(S120)。S110〜S120の処理により、色変換装置100は、Lab色空間を経由して入力色空間CS1の各格子点GD0の入力座標値(C1i,M1i,Y1i)を出力色空間CS2の出力座標値(C2i,M2i,Y2i)に変換する。
出力座標値を得た後、色変換装置100は、入力色空間CS1の各純色軸について純色を保持する処理を行うか否かの選択を受け付ける(S130)。この処理は、例えば、C軸を純色保持の処理対象にするか否か、M軸を純色保持の処理対象にするか否か、及び、Y軸を純色保持の処理対象にするか否かを含む画面を表示装置115に表示してユーザーの選択操作を入力装置116により受け付ける処理とすることができる。S130の処理は、入力色空間CS1の複数の純色軸に含まれる純色軸について該純色軸の座標値を出力色空間CS2の純色軸の座標値に変換するか否かの選択を受け付ける処理である。
処理対象の選択後、色変換装置100は、純色を保持する処理を実施するか否かに応じて処理を分岐させる(S140)。C軸、M軸、及び、Y軸のいずれも処理対象として選択されなかった場合、色変換装置100は、LUT生成処理を終了させる。C軸、M軸、及び、Y軸の少なくとも一つが処理対象として選択された場合、色変換装置100は、処理をS150に進める。C軸、M軸、及び、Y軸の少なくとも二つ以上が所定対象として選択された場合、選択された一つの軸に対応する入力純色軸が第一入力純色軸AX11に当てはまり、該第一入力純色軸AX11と同系統の出力純色軸が第一出力純色軸AX21に当てはまり、選択された別の軸に対応する入力純色軸が第二入力純色軸AX12に当てはまり、該第二入力純色軸AX12と同系統の出力純色軸が第二出力純色軸AX22に当てはまる。S150において、色変換装置100は、入力座標値(C1i,M1i,Y1i)と出力座標値(C2i,M2i,Y2i)とを対応付けることにより、入力座標値(C1i,M1i,Y1i)と出力座標値(C2i,M2i,Y2i)との初期対応関係710が規定された元LUT810を生成する。S150の処理は、PCS(プロファイル接続空間)にデバイスリンクを作成する処理ともいえる。
その後、色変換装置100は、入力座標値(C1i,M1i,Y1i)が純色保持の処理対象の入力純色軸AX1から所定範囲AR0内の座標値である場合、上述した変換式(1)に従って元LUT810の初期対応関係710に規定される出力座標値(C2i,M2i,Y2i)を修正し(S160)、LUT生成処理を終了させる。ここで、格子点GD0の座標値が第一入力純色軸AX11から第一範囲AR1内の座標値である場合、出力色空間CS2において第二出力純色軸AX22の色成分の座標値V2iは、上述した第一変換式(2)、すなわち、V3i=F1×V2i=f1(v,s)×V2iに従って修正される。この場合、出力色空間CS2において第一出力純色軸AX21の色成分の座標値V2iは、上述した第二変換式(3)、すなわち、V3i=F2×V2i=f2(V2max,v,s)×V2iに従って修正される。格子点GD0の座標値が第二入力純色軸AX12から第二範囲AR2内の座標値である場合、出力色空間CS2において第一出力純色軸AX21の色成分の座標値V2iは、上述した第一変換式(2)に従って修正される。この場合、出力色空間CS2において第二出力純色軸AX22の色成分の座標値V2iは、上述した第二変換式(3)に従って修正される。得られる色変換LUT800は、入力色空間CS1の入力座標値(C1i,M1i,Y1i)と出力色空間CS2の修正後の出力座標値(C3i,M3i,Y3i)との対応関係700が規定されている。このLUT800を参照することにより、第一印刷装置に依存するCMY色空間の入力座標値を第二印刷装置に依存するCMY色空間の出力座標値に変換してから該出力座標値で表される出力画像を第二印刷装置に印刷させることができる。
例えば、S130でC軸とM軸が選択されたとする。この場合、入力色空間CS1のC1軸を第一入力純色軸AX11に当てはめると、出力色空間CS2のC2軸が第一出力純色軸AX21に当てはまり、出力色空間CS2のM2軸が第二出力純色軸AX22に当てはまり、出力色空間CS2のY2軸が残りの出力純色軸AX23に当てはまる。格子点GD1の座標値(C1i,M1i,Y1i)が第一入力純色軸AX11から第一範囲AR1内の座標値である場合、修正後の出力座標値(C3i,M3i,Y3i)は、以下の通りとなる。
C3i=F2×C2i=f2(C2max,v,s)×C2i …(4)
M3i=F1×M2i=f1(v,s)×M2i …(5)
Y3i=F1×Y2i=f1(v,s)×Y2i …(6)
上記式(5),(6)により、図7で示したように、距離s=1等において不純色の色成分M,Yの階調が滑らかとなる。これにより、出力画像の純色付近のグラデーション部分が自然な階調となり、なだらかな表現が可能となり、且つ、純色による自然な色合いの表現も兼ね備えた高画質の表現が可能となる。また、上記式(4)により、不純色の色成分M,Yが少なくなることによる出力画像の明度の上昇が抑制される。これにより、純色によるさらに自然な色合いの表現も兼ね備えた高画質の表現が可能となる。本具体例は、初期対応関係710に規定される出力座標値が第一変換式(2)及び第二変換式(3)で修正されるので、第一デバイスに依存する入力色空間と第二デバイスに依存する出力色空間との対応関係を規定する処理を簡素化することが可能となる。むろん、入力色空間CS1のM1軸を第二入力純色軸AX12に当てはめる場合も、同様である。
さらに、図2,3A,3B等で示したように、初期対応関係710に規定される出力座標値を修正する範囲AR1,AR2,AR3に重なりが無い。これにより、各出力純色軸AX2近傍の不純色の色成分を減らす処理が干渉せず、白色頂点近傍の白色化が抑制され、高明度のグラデーション部分がより自然な階調となる。従って、本具体例は、より自然な階調表現を実現することが可能となる。また、入力色がCMYの等量であるコンポジットグレーである場合、純色保持の処理により不純色の色成分が偏って減るようなことが抑制され、プロファイルにより指定されたグレーの色再現性が向上する。
(5)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、機器独立色空間は、CIE Lch色空間、CIE XYZ色空間、CIE L***色空間、等でもよい。
入力色空間及び出力色空間は、CMYK色空間、RGB色空間、等でもよい。
図10は、入力色空間CS1であるCMYK色空間の入力座標値(C1i,M1i,Y1i,K1i)と出力色空間CS2であるCMYK色空間の出力座標値(C3i,M3i,Y3i,K3i)とを対応付けた色変換LUTを生成する処理の例を示している。色成分Kは、墨色の例である。処理が開始されると、色変換装置100は、第一印刷装置に依存する入力色空間CS1の各格子点GD0の座標値(C1i,M1i,Y1i,K1i)を入力プロファイルPF1に従ってLab色空間の座標値(Li,ai,bi)に色変換する(S205)。次に、色変換装置100は、Lab色空間の各座標値(Li,ai,bi)を出力プロファイルPF2に従って第二印刷装置に依存する出力色空間CS2の座標値(C2i,M2i,Y2i,K2i)に色変換する(S210)。
出力座標値を得た後、色変換装置100は、墨色Kを保持する処理を行うか否か、並びに、C軸、M軸、及び、Y軸について純色を保持する処理を行うか否かの選択を受け付ける(S215)。この処理は、例えば、図9で示した画面に墨色Kを保持の処理対象にするか否かを加えた画面を表示装置115に表示してユーザーの選択操作を入力装置116により受け付ける処理とすることができる。
処理対象の選択後、色変換装置100は、墨色K、又は、Kを除く純色を保持する処理を実施するか否かに応じて処理を分岐させる(S220)。いずれも処理対象として選択されなかった場合、色変換装置100は、LUT生成処理を終了させる。少なくとも一つが処理対象として選択された場合、色変換装置100は、処理をS225に進める。S225において、色変換装置100は、入力座標値(C1i,M1i,Y1i,K1i)と出力座標値(C2i,M2i,Y2i,K2i)とを対応付けることにより、入力座標値(C1i,M1i,Y1i,K1i)と出力座標値(C2i,M2i,Y2i,K2i)との初期対応関係が規定された元LUTを生成する。
元LUT生成後、色変換装置100は、墨色Kを保持する処理を実施する場合(S230)、出力座標値K2iをK3i=K1iに修正する(S235)。ここで、墨色Kの座標値の増分をΔKi=K1i−K2iとして、色成分Cの値C2iからΔKiを差し引き、色成分Mの値M2iからΔKiを差し引き、色成分Yの値Y2iからΔKiを差し引いてもよい。
また、色変換装置100は、墨色Kを除く純色を保持する処理を実施する場合(S240)、入力座標値(C1i,M1i,Y1i)が純色保持の処理対象の入力純色軸AX1から所定範囲AR0内の座標値である場合、上述した変換式(1)に従って元LUTの初期対応関係に規定される出力座標値(C2i、M2i、又は、Y2i)を修正し(S245)、LUT生成処理を終了させる。得られる色変換LUTは、入力色空間CS1の入力座標値(C1i,M1i,Y1i,K1i)と出力色空間CS2の修正後の出力座標値(C3i,M3i,Y3i,K3i)との対応関係が規定されている。このLUTを参照することにより、第一印刷装置に依存するCMYK色空間の入力座標値を第二印刷装置に依存するCMYK色空間の出力座標値に変換してから該出力座標値で表される出力画像を第二印刷装置に印刷させることができる。
本具体例も、初期対応関係に規定される出力座標値が変換式(2),(3)で修正されるので、第一デバイスに依存する入力色空間と第二デバイスに依存する出力色空間との対応関係を規定する処理を簡素化することが可能となる。また、純色化範囲AR1,AR2,AR3に重なりが無いので、各出力純色軸AX2近傍の不純色の色成分を減らす処理が干渉せず、白色頂点近傍の白色化が抑制され、より自然な階調表現を実現することが可能となる。
尚、墨色には、Kよりも低濃度のLk(ライトブラック)、Lkよりも低濃度のLLk(ライトライトブラック)、等が含まれてもよい。
図11に例示するように、例えば表示装置115(第一デバイスの例)に依存するRGB色空間の入力座標値(Ri,Gi,Bi)と印刷装置200(第二デバイスの例)に依存するCMY色空間の出力座標値(C2i,M2i,Y2i)とを対応付ける場合にも、本技術を適用可能である。尚、図示の都合上、図11の斜視の方法は図2等の斜視の方法とは異なっている。図11に示すKは明度L*が最も低い黒色頂点を示し、図11に示すWは明度L*が最も高い白色頂点を示す。ここで、加法混色となるRGB色空間の座標値を(r,g,b)とし、各色成分の値r,g,bが相対値で0%以上100%以下であるとする。図11に示すように、g=b=100%であって0%≦r≦100%を満たす線状部は、Cのみの1色に対応しているので、C1軸となる。また、r=b=100%であって0%≦g≦100%を満たす線状部は、Mのみの1色に対応しているので、M1軸となる。さらに、r=g=100%であって0%≦b≦100%を満たす線状部は、Yのみの1色に対応しているので、Y1軸となる。尚、座標値Ri,Gi,Giが0〜255の階調値で表現される場合も、座標値0%は階調値0で表され、座標値100%は階調値255で表されるものとする。
以上より、上述した色変換方法を適用することができる。すなわち、変換工程では、Lab色空間を経由してRGB色空間(入力色空間CS1)の各格子点GD0の入力座標値(Ri,Gi,Bi)をCMY色空間(出力色空間CS2)の出力座標値(C2i,M2i,Y2i)に変換すればよい。修正工程では、入力座標値(Ri,Gi,Bi)が第一入力純色軸AX11から第一範囲AR1内の座標値である場合、上述した第一変換式(2)及び第二変換式(3)を用いて元LUTの初期対応関係に規定される出力座標値(C2i,M2i,Y2i)を修正すればよい。例えば、M1軸を第一入力純色軸AX11に当てはめる場合、第一出力純色軸AX21の色成分はM2となり、第一出力純色軸AX21を除く出力純色軸の色成分はC2及びY2となる。そこで、C2軸の色成分の量を表す座標値を第一変換式C3i=f1(v,s)×C2iに従って修正し、Y2軸の色成分の量を表す座標値を第一変換式Y3i=f1(v,s)×Y2iに従って修正し、M2軸の色成分の量を表す座標値を第二変換式M3i=f2(V2max,v,s)×M2iに従って修正すればよい。
さらに、印刷装置が使用する色材の色は、CMYK以外にも、Cよりも低濃度のLc(ライトシアン)、Mよりも低濃度のLm(ライトマゼンタ)、Yよりも高濃度のDy(ダークイエロー)、Or(オレンジ)、Gr(グリーン)、画質向上用の無着色の色材、等を含んでもよい。
(6)実施例:
実際に、入力プロファイルと出力プロファイルに従いLab色空間を経由して元LUTを生成し、C軸からの純色化範囲とM軸からの純色化範囲とY軸からの純色化範囲とに重なりが無いようにして、出力座標値を変換式(2),(3)に従って修正して、得られた色変換LUTに規定される対応関係に従ってカラーサンプル画像を色変換した。図12は、前記対応関係に従ってカラーサンプル画像を色変換した実施例の出力画像を示している。図示の都合上、図12には出力画像をグレー化して示している。
また、C軸から一定距離内、M軸から一定距離内、及び、Y軸から一定距離内を純色化範囲として干渉領域が生じるようにし、出力座標値を変換式(2),(3)に従って修正して、得られた色変換LUTに規定される対応関係に従って同じカラーサンプル画像を色変換した。図13は、前記対応関係に従ってカラーサンプル画像を色変換した比較例の出力画像を示している。図示の都合上、図13には出力画像をグレー化して示している。
図13の例えば一番左上の立方体の斜視像、及び、その下の立方体の斜視像に示すように、比較例の出力画像には、不自然な白色化が起こり、高明度のグラデーション部分に不自然な階調が見られる。一方、図12の例えば一番左上の立方体の斜視像、及び、その下の立方体の斜視像に示すように、実施例の出力画像は、不自然な白色化が起こっておらず、高明度のグラデーション部分が自然な階調である。
以上より、第一入力純色軸からの第一範囲と第二入力純色軸からの第二範囲とに重なりが無いように初期対応関係に規定される出力座標値を修正すると、より自然な階調表現が実現されることが確認された。
(7)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、より自然な階調表現を実現可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
100…色変換装置、114…記憶装置、115…表示装置、116…入力装置、200…印刷装置、700…対応関係、710…初期対応関係、800…LUT、810…元LUT、AR0…範囲、AR1…第一範囲、AR2…第二範囲、AR3…範囲、AX1…入力純色軸、AX11…第一入力純色軸、AX12…第二入力純色軸、AX13…入力純色軸、AX2…出力純色軸、AX21…第一出力純色軸、AX22…第二出力純色軸、AX23…出力純色軸、BO1…境界、CS1…入力色空間、CS2…出力色空間、F1…第一係数、F2…第二係数、FU1…変換機能、FU2…修正機能、FU3…選択機能、GD0…格子点、PF0…プロファイル、PF1…入力プロファイル、PF2…出力プロファイル、PR0…色変換プログラム、U1…変換部、U2…修正部、U3…選択部。

Claims (9)

  1. 機器独立色空間を経由して第一デバイスに依存する入力色空間の入力座標値を第二デバイスに依存する出力色空間の出力座標値に変換する変換部と、
    前記入力色空間の第一入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第一出力純色軸の座標値に変換され、且つ、前記入力色空間の第二入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第二出力純色軸の座標値に変換されるように、前記入力座標値と前記出力座標値との初期対応関係に規定される前記出力座標値を修正する修正部と、を備え、
    前記修正部は、前記入力座標値が前記第一入力純色軸から第一範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第一出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、前記入力座標値が前記第二入力純色軸から第二範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第二出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、且つ、前記第一範囲と前記第二範囲とに重なりが無いように前記初期対応関係に規定される出力座標値を修正し、
    前記入力色空間の前記第二範囲の中で前記第二入力純色軸から最も遠い箇所の前記第一入力純色軸の座標値が第一座標値であり、該第一座標値の箇所よりも前記第二入力純色軸に近い箇所の前記第一入力純色軸の座標値が第二座標値であるとして、
    前記第二入力純色軸の方向における前記第一範囲の広さについて、前記第一座標値における広さが前記第二座標値における広さよりも大である、色変換装置。
  2. 前記第一座標値の箇所よりも前記第二入力純色軸から遠い箇所の前記第一入力純色軸の座標値が第三座標値であるとして、
    前記第二入力純色軸の方向における前記第一範囲の広さについて、前記第三座標値における広さが前記第一座標値における広さと同じである、請求項に記載の色変換装置。
  3. 前記変換部は、前記入力色空間の格子点の入力座標値を前記出力色空間の出力座標値に変換し、
    前記第二入力純色軸の方向における前記第一範囲の広さについて、前記第三座標値における広さが前記入力色空間の第二入力純色軸の方向へ並ぶ前記格子点の間隔の2倍以上である、請求項に記載の色変換装置。
  4. 前記修正部は、
    前記入力座標値が前記第一範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第一出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなる第一変換式と、
    前記入力座標値が前記第一範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第一出力純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うとき以上となる第二変換式と、
    を用いて前記初期対応関係に規定される出力座標値を修正する、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の色変換装置。
  5. 前記第一変換式は、第一出力純色軸を除く純色軸の色成分の量を表す値に乗じる第一係数を有し、
    前記入力色空間において前記第二入力純色軸の方向における前記第一入力純色軸からの第一距離が前記第一範囲内となる距離であり、前記入力色空間において前記第二入力純色軸の方向における前記第一入力純色軸からの第二距離が前記第一距離よりも長く前記第一範囲内となる距離であるとして、
    前記第二距離における前記第一係数は、前記第一距離における前記第一係数よりも大きい、請求項に記載の色変換装置。
  6. 前記第二変換式は、前記第一出力純色軸の色成分の量を表す値に乗じる第二係数を有し、
    前記入力色空間において前記第二入力純色軸の方向における前記第一入力純色軸からの第一距離が前記第一範囲内となる距離であり、前記入力色空間において前記第二入力純色
    軸の方向における前記第一入力純色軸からの第二距離が前記第一距離よりも長く前記第一範囲内となる距離であるとして、
    前記入力座標値が前記第一範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第一出力純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも多くなるとき、前記第二距離における前記第二係数は、前記第一距離における前記第二係数よりも小さい、請求項5又は請求項に記載の色変換装置。
  7. 前記入力色空間の複数の純色軸に含まれる純色軸について該純色軸の座標値を前記出力色空間の純色軸の座標値に変換するか否かの選択を受け付ける選択部をさらに備え、
    前記修正部は、前記出力色空間の純色軸の座標値に変換する選択を受け付けた純色軸を前記第一入力純色軸又は前記第二入力純色軸として前記初期対応関係に規定される前記出力座標値を修正する、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の色変換装置。
  8. 機器独立色空間を経由して第一デバイスに依存する入力色空間の入力座標値を第二デバイスに依存する出力色空間の出力座標値に変換する変換工程と、
    前記入力色空間の第一入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第一出力純色軸の座標値に変換され、且つ、前記入力色空間の第二入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第二出力純色軸の座標値に変換されるように、前記入力座標値と前記出力座標値との初期対応関係に規定される前記出力座標値を修正する修正工程と、を含み、
    前記修正工程では、前記入力座標値が前記第一入力純色軸から第一範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第一出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、前記入力座標値が前記第二入力純色軸から第二範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第二出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、且つ、前記第一範囲と前記第二範囲とに重なりが無いように前記初期対応関係に規定される出力座標値を修正し、
    前記入力色空間の前記第二範囲の中で前記第二入力純色軸から最も遠い箇所の前記第一入力純色軸の座標値が第一座標値であり、該第一座標値の箇所よりも前記第二入力純色軸に近い箇所の前記第一入力純色軸の座標値が第二座標値であるとして、
    前記第二入力純色軸の方向における前記第一範囲の広さについて、前記第一座標値における広さが前記第二座標値における広さよりも大である、色変換方法。
  9. 機器独立色空間を経由して第一デバイスに依存する入力色空間の入力座標値を第二デバイスに依存する出力色空間の出力座標値に変換する変換機能と、
    前記入力色空間の第一入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第一出力純色軸の座標値に変換され、且つ、前記入力色空間の第二入力純色軸の座標値が前記出力色空間の第二出力純色軸の座標値に変換されるように、前記入力座標値と前記出力座標値との初期対応関係に規定される前記出力座標値を修正する修正機能と、をコンピューターに実現させ、
    前記修正機能は、前記入力座標値が前記第一入力純色軸から第一範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第一出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、前記入力座標値が前記第二入力純色軸から第二範囲内の座標値である場合に前記出力色空間において前記第二出力純色軸を除く純色軸の色成分が前記初期対応関係に従うよりも少なくなり、且つ、前記第一範囲と前記第二範囲とに重なりが無いように前記初期対応関係に規定される出力座標値を修正し、
    前記入力色空間の前記第二範囲の中で前記第二入力純色軸から最も遠い箇所の前記第一入力純色軸の座標値が第一座標値であり、該第一座標値の箇所よりも前記第二入力純色軸に近い箇所の前記第一入力純色軸の座標値が第二座標値であるとして、
    前記第二入力純色軸の方向における前記第一範囲の広さについて、前記第一座標値における広さが前記第二座標値における広さよりも大である、色変換プログラム。
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