JPWO2017150163A1 - 色選択用カラーチャート、色選択用カラーチャート生成方法、及び、色選択用カラーチャート生成プログラム - Google Patents

色選択用カラーチャート、色選択用カラーチャート生成方法、及び、色選択用カラーチャート生成プログラム Download PDF

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Abstract

効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートを提供する。
順に配置された第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチを含む複数のカラーパッチが形成され、次の条件(a),(b)の少なくとも一方を満たす色選択用カラーチャート。(a)CIE L***表色系の明度よりも知覚的に均等な第一尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの明度差の絶対値と、前記第一尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの明度差の絶対値と、が等しい。(b)CIE L***表色系の彩度よりも知覚的に均等な第二尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの彩度差の絶対値と、前記第二尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの彩度差の絶対値と、が等しい。

Description

本発明は、色選択用カラーチャート、色選択用カラーチャート生成方法、及び、色選択用カラーチャート生成プログラムに関する。
複数のカラーパッチが形成された色選択用カラーチャートは、様々なカラーマッチングのために使用されている。このようなカラーチャートには、例えば、中心となる色から色を徐々に変化させた複数のカラーパッチが配置される。特許文献1に開示された色選択方法は、カラーチャートにおける色比較条件を指定し、指定された前記色比較条件の異なる変数にそれぞれ対応する色のカラーパッチが互いに隣接するように設けられた第1〜第3のカラーチャートを印刷するための画像データを生成している。
特開2011−77937号公報
色選択用カラーチャートを生成する際、カラーパッチの数、カラーパッチ間の色差、及び、全カラーパッチがカバーする色の領域の大きさを決める必要がある。例えば、目的の色を簡単に見つけることができるようにカラーパッチ数を減らすためには、カラーパッチ間の色差を大きくするか、全カラーパッチの色のカバー領域を狭くするかしなければならない。しかし、カラーパッチ間の色差を大きくすると、目標の色がカラーパッチ間の色である場合には近い色を見つけるのが難しくなる。また、全カラーパッチの色のカバー領域を狭くすると、目標の色がその領域内に入らなくなる場合には近い色を見つけるのが困難になる。このように、カラーパッチ数、カラーパッチ間の色差、及び、カバー領域の大きさには、トレードオフの関係がある。
また、プリンターで使用されるC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及び、K(ブラック)の色材(例えばインク)の使用量を変化させることにより複数のカラーパッチを形成する場合、色のカバー領域が4次元となるため、カラーパッチ数が非常に多くなる。
以上を鑑み、本発明の目的の一つは、効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャート、その生成方法、及び、その生成プログラムを提供することにある。
上記目的の一つを達成するため、本発明は、複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートであって、
該色選択用カラーチャートには、順に配置された第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチを含む前記複数のカラーパッチが形成され、
下記の条件(a),(b)の少なくとも一方を満たす、態様を有する。
(a)CIE(国際照明委員会)L***表色系の明度よりも知覚的に均等な第一尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの明度差の絶対値と、前記第一尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの明度差の絶対値と、が等しい。(b)CIE L***表色系の彩度よりも知覚的に均等な第二尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの彩度差の絶対値と、前記第二尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの彩度差の絶対値と、が等しい。
また、本発明は、複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートであって、
該色選択用カラーチャートには、順に配置された第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチを含む前記複数のカラーパッチが形成され、
CIE(国際照明委員会)L***表色系において、
前記第一カラーパッチの明度よりも前記第二カラーパッチの明度が高く、
前記第二カラーパッチの明度よりも前記第三カラーパッチの明度が高く、
前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの明度差の絶対値が前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの明度差の絶対値よりも大きい、態様を有する。
さらに、本発明は、複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートであって、
該色選択用カラーチャートには、順に配置された第七カラーパッチ、第八カラーパッチ、及び、第九カラーパッチを含む前記複数のカラーパッチが形成され、
CIE(国際照明委員会)L***表色系において、
前記第七カラーパッチの彩度よりも前記第八カラーパッチの彩度が高く、
前記第八カラーパッチの彩度よりも前記第九カラーパッチの彩度が高く、
前記第七カラーパッチと前記第八カラーパッチの彩度差の絶対値が前記第八カラーパッチと前記第九カラーパッチの彩度差の絶対値よりも小さい、態様を有する。
さらに、本発明は、複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートを生成する色選択用カラーチャート生成方法であって、
前記複数のカラーパッチは、順に配置された第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチを含み、
上記の条件(a),(b)の少なくとも一方を満たすように色選択用カラーチャートを生成する、態様を有する。
さらに、本発明は、複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートを生成する機能をコンピューターに実現させる色選択用カラーチャート生成プログラムであって、
前記複数のカラーパッチは、順に配置された第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチを含み、
上記の条件(a),(b)の少なくとも一方を満たすように色選択用カラーチャートを生成する機能を実現させる、態様を有する。
上述した態様は、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中で効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャート、その生成方法、及び、その生成プログラムを提供することができる。
CIE L***表色系よりも知覚的に色差が均等となるように並べた複数のカラーパッチを有する色選択用カラーチャートの印刷物の例を模式的に示す図。 図2Aは低明度側の領域において知覚的に明度間隔が均等となるように複数のカラーパッチを並べた印刷物の要部の例を模式的に示す図、図2Bは高明度側の領域において知覚的に明度間隔が均等となるように複数のカラーパッチを並べた印刷物の要部の例を模式的に示す図。 知覚的に彩度間隔が均等となるように複数のカラーパッチを並べた印刷物の要部の例を模式的に示す図。 図4AはL’−SL曲線を示すグラフ、図4BはC’−SC曲線を示すグラフ。 図5AはL*−L00曲線を示すグラフ、図5BはC*−C00曲線を示すグラフ。 各カラーパッチのCIE L***表色系の座標C*,L*の例、及び、各カラーパッチの改良均等色空間の座標C00,L00の例を模式的に示す図。 図7AはCIE L***色空間において明度L*に対する知覚的に均等な明度差ΔLの関係を模式的に示す図、図7BはCIE L***色空間において彩度C*に対する知覚的に均等な彩度差ΔCの関係を模式的に示す図。 色調整装置の構成例を模式的に示すブロック図。 色調整処理の例を示すフローチャート。 色選択用カラーチャートの印刷物の比較例を模式的に示す図。 各カラーパッチのCIE L***表色系の座標C*,L*の比較例、及び、各カラーパッチの改良均等色空間の座標C00,L00の比較例を模式的に示す図。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
(1)本技術の概要:
まず、図1〜11に示される例を参照して本発明に含まれる技術の概要を説明する。尚、図1〜11は模式的に例を示す図であり、これらの図に示される各方向の拡大率は異なることがあり、各図は整合していないことがある。
[態様1]
図1〜3,6に例示するように、複数のカラーパッチPA1の中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートCH1には、順に配置された第一カラーパッチP1、第二カラーパッチP2、及び、第三カラーパッチP3を含む前記複数のカラーパッチPA1が形成されている。前記色選択用カラーチャートCH1は、下記の条件(a),(b)の少なくとも一方を満たす。
(a)CIE L***表色系の明度よりも知覚的に均等な第一尺度(例えばCIEDE2000色差式に基づく明度)における前記第一カラーパッチP1と前記第二カラーパッチP2の明度差の絶対値(例えばΔL001)と、前記第一尺度における前記第二カラーパッチP2と前記第三カラーパッチP3の明度差の絶対値(例えばΔL001)と、が等しい。
(b)CIE L***表色系の彩度よりも知覚的に均等な第二尺度(例えばCIEDE2000色差式に基づく彩度)における前記第一カラーパッチP1と前記第二カラーパッチP2の彩度差の絶対値(例えばΔC001)と、前記第二尺度における前記第二カラーパッチP2と前記第三カラーパッチP3の彩度差の絶対値(例えばΔC001)と、が等しい。
上述したように、CMYK(C、M、Y、及び、K)の色材の使用量を変化させることにより複数のカラーパッチPA1を形成する場合、色のカバー領域が4次元となるため、カラーパッチ数が非常に多くなる。これを改善するため、国際照明委員会が1976年に制定したCIE L***表色系の3次元色空間において均等間隔にカラーパッチを配することが考えられる。以下、CIE L***を単にLabとも記載する。ただ、Lab表色系は、制定後の研究により、均等性の不完全が指摘されてきた。
図10は、比較例においてLab表色系の色差ΔEが均等となるように並べた複数のカラーパッチPA9を有する色選択用カラーチャートCH9の印刷物PT9を模式的に示している。色選択用カラーチャートCH9は、縦横に並んだカラーパッチPA9を有し、被印刷物(print substrate)M9に形成されている。ここで、図10に示す各パッチPA9には、便宜上、識別番号11〜77を付している。複数のカラーパッチPA9の中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートCH9には、中心(識別番号44)のパッチPA9aの色から色を徐々に変化させた複数のパッチPA9が配置されている。図10に示す例では、下から上に向かってLab表色系の明度L*が明度差ΔL9(ΔL9>0)ずつ増えるようにパッチPA9が並べられ、左から右に向かってLab表色系の彩度C*が彩度差ΔC9(ΔC9=ΔL9)ずつ増えるようにパッチPA9が並べられている。すなわち、縦方向においてパッチPA9は明度差ΔL9の間隔で配置され、横方向においてパッチPA9は彩度差ΔC9の間隔で配置されている。ここで、彩度C*は、Lab表色系のa*−b*色座標平面において原点(0,0)からの距離{(a*2+(b*21/2を表す。彩度差ΔC9は、色座標b*が変わらない場合の色座標a*の差、色座標a*が変わらない場合の色座標b*の差、等を含む。
図11の上側に例示するようにパッチ間の色差をLab表色系に基づく色差ΔL9,ΔC9に固定する場合、図11の下側に示すように知覚されるパッチ間の色差が一定にならないことになる。尚、図11の上側は各カラーパッチPA9のLab表色系の座標C*,L*の例を模式的に示し、図11の下側は各カラーパッチPA9の改良均等色空間の座標C00,L00の例を模式的に示している。
例えば、人の知覚する色差としては、低彩度で人の知覚する色差よりも高彩度で人の知覚する色差の方が小さくなり、明度L*=50付近で人の知覚する色差よりも暗部や明部で人の知覚する色差の方が小さくなる。このことから、色の領域によっては、パッチ間の色の違いが比較的小さく知覚され、目的の色と最も近い色を見つけるのに時間がかかってしまう。また、カラーチャートに示されるパッチの数が限られている場合、全パッチで提示することができる色のカバー領域が小さくなってしまう。
一方、本技術の上記態様1では、図1〜3,6に例示するように、カラーパッチ間でLab表色系よりも知覚的に均等な尺度における色差の絶対値が等しくなるように複数のカラーパッチPA1が形成されている。図1に示す例では、縦方向において改良均等色空間における明度差ΔL001(ΔL001>0)の間隔となり、横方向において改良均等色空間における彩度差ΔC001(ΔC001>0)の間隔となるように、各カラーパッチPA1が配置されている。図2Aには、上記条件(a)を満たす例が示されている。図2Aに示す例では、縦方向において明度差ΔL001の間隔となるように、各パッチPA1が配置されている。この例では、Lab表色系の明度L*よりも知覚的に均等な第一尺度における第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2の明度差の絶対値がΔL001であり、前記第一尺度における第二カラーパッチP2と第三カラーパッチP3の明度差の絶対値もΔL001である。図3には、上記条件(b)を満たす例が示されている。尚、条件(b)に当てはまる第一カラーパッチP1、第二カラーパッチP2、及び、第三カラーパッチP3の符号は、図3の括弧内に付している。図3に示す例では、横方向において彩度差ΔC001の間隔となるように、各パッチPA1が配置されている。この例では、Lab表色系の彩度C*よりも知覚的に均等な第二尺度における第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2の彩度差の絶対値がΔC001であり、前記第二尺度における第二カラーパッチP2と第三カラーパッチP3の彩度差の絶対値もΔC001である。
以上より、図6の下側に例示するように知覚されるカラーパッチ間の色差が略一定となるので、目的の色と最も近い色を見つける時間が短くなる。また、カラーチャートCH1に示されるカラーパッチの数が限られていても、Lab色空間においてカラーパッチ間の色の違いが比較的小さく知覚される領域で知覚的な色差が小さくならないので、本態様は、全カラーパッチで提示することができる色のカバー領域を大きくすることができる。従って、本態様は、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中で効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートを提供することができる。尚、試験を行ったところ、生成する色選択用カラーチャートの枚数と回数がLab表色系に基づく場合と比べて約半分となり、省資源化を図ることができた。また、ユーザーの目標とする色の選択工数(時間)がLab表色系に基づく場合と比べて少なくなり、効率化を図ることができた。
ここで、第一尺度は、改良均等色空間に基づく明度が好ましい。改良均等色空間は、"Colour Measurement Committee of the Society of Dyers and Colourists (CIE)"が定めた色差式CIEDE2000、CMC、CIEDE94、等に基づく均等色空間を含む。第一尺度は、CIEが定めたCIE L***色空間の明度を基にして、色差式CIEDE2000、CMC、CIEDE94、等の明度に対する補正を施した改良明度値とすることができる。第二尺度は、改良均等色空間に基づく彩度が好ましい。第二尺度は、CIE L***色空間の明度を基にして、色差式CIEDE2000、CMC、CIEDE94、等の明度に対する補正を施した改良彩度値とすることができる。色差式は、いずれも、人の感覚と近くなるように設計されている。
色選択用カラーチャートは、被印刷物(print substrate)等といった媒体に形成されてもよいし、表示装置に表示されてもよい。
尚、上記態様1における第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチは、複数のカラーパッチから配置の向きとは関係無く選ばれる三つのカラーパッチであればよい。従って、図3の括弧内に示すように、カラーパッチP7を本態様1の第一カラーパッチP1に当てはめ、カラーパッチP8を本態様1の第二カラーパッチP2に当てはめ、カラーパッチP9を本態様1の第三カラーパッチP3に当てはめることも可能である。
[態様2]
図2Aに例示される色選択用カラーチャートCH1は、CIE L***表色系において、
前記第一カラーパッチP1の明度LP1よりも前記第二カラーパッチP2の明度LP2が高く、
前記第二カラーパッチP2の明度LP2よりも前記第三カラーパッチP3の明度LP3が高く、
前記第一カラーパッチP1と前記第二カラーパッチP2の明度差の絶対値が前記第二カラーパッチP2と前記第三カラーパッチP3の明度差の絶対値よりも大きい。
図2Aに示す例では、Lab表色系における第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2の明度差の絶対値がΔL21(ΔL21>0)であり、Lab表色系における第二カラーパッチP2と第三カラーパッチP3の明度差の絶対値がΔL32(ΔL32>0)であり、ΔL21>ΔL32である。これにより、カラーパッチ間の明度差をLab表色系の明度L*よりも知覚的に均等にすることが可能となる。知覚されるカラーパッチ間の明度差が略一定になると、目的の明度と最も近い明度のカラーパッチを見つける時間が短くなる。また、カラーチャートCH1に示されるカラーパッチの数が限られていても、Lab色空間においてカラーパッチ間の明度の違いが比較的小さく知覚される領域で知覚的な明度差が小さくならないので、本態様は、全カラーパッチで提示することができる明度のカバー領域を大きくすることができる。従って、本態様は、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中で効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートを提供することができる。
[態様3]
図2Bに例示するように、前記複数のカラーパッチPA1は、順に配置された第四カラーパッチP4、第五カラーパッチP5、及び、第六カラーパッチP6を含んでもよい。
色選択用カラーチャートCH1は、CIE L***表色系において、
前記第三カラーパッチP3の明度LP3よりも前記第四カラーパッチP4の明度LP4が高く、
前記第四カラーパッチP4の明度LP4よりも前記第五カラーパッチP5の明度LP5が高く、
前記第五カラーパッチP5の明度LP5よりも前記第六カラーパッチP6の明度LP6が高く、
前記第四カラーパッチP4と前記第五カラーパッチP5の明度差の絶対値が前記第五カラーパッチP5と前記第六カラーパッチP6の明度差の絶対値よりも小さくてもよい。
図2Bに示す例では、Lab表色系における第四カラーパッチP4と第五カラーパッチP5の明度差の絶対値がΔL54(ΔL54>0)であり、Lab表色系における第五カラーパッチP5と第六カラーパッチP6の明度差の絶対値がΔL65(ΔL65>0)であり、ΔL54<ΔL65である。これにより、高明度側の領域において、カラーパッチ間の明度差をLab表色系の明度L*よりも知覚的に均等にすることが可能となる。知覚されるカラーパッチ間の明度差が略一定になると、目的の明度と最も近い明度のカラーパッチを見つける時間が短くなる。また、カラーチャートCH1に示されるカラーパッチの数が限られていても、Lab色空間においてカラーパッチ間の明度の違いが比較的小さく知覚される領域で知覚的な明度差が小さくならないので、本態様は、全カラーパッチで提示することができる明度のカバー領域を大きくすることができる。従って、本態様は、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中でさらに効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートを提供することができる。
[態様4]
図3に例示するように、複数のカラーパッチPA1の中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートCH1には、順に配置された第七カラーパッチP7、第八カラーパッチP8、及び、第九カラーパッチP9を含む前記複数のカラーパッチPA1が形成されている。
図3に例示される色選択用カラーチャートCH1は、CIE L***表色系において、
前記第七カラーパッチP7の彩度CP7よりも前記第八カラーパッチP8の彩度CP8が高く、
前記第八カラーパッチP8の彩度CP8よりも前記第九カラーパッチP9の彩度CP9が高く、
前記第七カラーパッチP7と前記第八カラーパッチP8の彩度差の絶対値が前記第八カラーパッチP8と前記第九カラーパッチP9の彩度差の絶対値よりも小さい。
図3に示す例では、Lab表色系における第七カラーパッチP7と第八カラーパッチP8の彩度差の絶対値がΔC87(ΔC87>0)であり、Lab表色系における第八カラーパッチP8と第九カラーパッチP9の彩度差の絶対値がΔC98(ΔC98>0)であり、ΔC87<ΔC98である。これにより、カラーパッチ間の彩度差をLab表色系の彩度C*よりも知覚的に均等にすることが可能となる。知覚されるカラーパッチ間の彩度差が略一定になると、目的の彩度と最も近い彩度のカラーパッチを見つける時間が短くなる。また、カラーチャートCH1に示されるカラーパッチの数が限られていても、Lab色空間においてカラーパッチ間の彩度の違いが比較的小さく知覚される領域で知覚的な彩度差が小さくならないので、本態様は、全カラーパッチで提示することができる彩度のカバー領域を大きくすることができる。従って、本態様は、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中で効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートを提供することができる。
尚、パッチP1〜P9を図1〜3で示した位置のパッチに当てはめるのは例示に過ぎず、パッチP1〜P9を様々な位置のパッチに当てはめることができる。
[態様5]
図9等に例示するように、順に配置された第一カラーパッチP1、第二カラーパッチP2、及び、第三カラーパッチP3を含む複数のカラーパッチPA1の中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートCH1を生成する色選択用カラーチャート生成方法は、上記条件(a),(b)の少なくとも一方を満たすように色選択用カラーチャートCH1を生成する。この態様は、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中で効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートの生成方法を提供することができる。
[態様6]
前記第一尺度の明度は、CIE L***表色系よりも知覚的に均等な色空間の明度でもよい。前記第二尺度の彩度は、CIE L***表色系よりも知覚的に均等な色空間の彩度でもよい。本態様は、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中でさらに効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートの生成方法を提供することができる。
ここで、CIE L***表色系よりも知覚的に均等な色空間は、CIEDE2000に基づく改良均等色空間、CMCに基づく改良均等色空間、CIEDE94に基づく改良均等色空間、等を含む。
[態様7]
図9等に例示するように、本色選択用カラーチャートCH1の生成方法は、前記第一尺度における明度差の絶対値の入力を受け付け、前記第一尺度における前記第一カラーパッチP1と前記第二カラーパッチP2の明度差の絶対値、及び、前記第一尺度における前記第二カラーパッチP2と前記第三カラーパッチP3の明度差の絶対値が前記受け付けた明度差の絶対値となるように前記複数のカラーパッチPA1を形成してもよい。この態様は、第一尺度における第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2の明度差の絶対値、及び、第一尺度における第二カラーパッチP2と第三カラーパッチP3の明度差の絶対値を調整することができるので、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中でさらに効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートの生成方法を提供することができる。
[態様8]
図9等に例示するように、本色選択用カラーチャートCH1の生成方法は、前記第二尺度における彩度差の絶対値の入力を受け付け、前記第二尺度における前記第一カラーパッチP1と前記第二カラーパッチP2の彩度差の絶対値、及び、前記第二尺度における前記第二カラーパッチP2と前記第三カラーパッチP3の彩度差の絶対値が前記受け付けた彩度差の絶対値となるように前記複数のカラーパッチPA1を形成してもよい。この態様は、第二尺度における第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2の彩度差の絶対値、及び、第二尺度における第二カラーパッチP2と第三カラーパッチP3の彩度差の絶対値を調整することができるので、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中でさらに効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートの生成方法を提供することができる。
[態様9]
さらに、上記条件(a),(b)の少なくとも一方を満たすように色選択用カラーチャートCH1を生成することにより、上記条件(a)を満たす場合に下記の条件(c)を満たし上記条件(b)を満たす場合に下記の条件(d)を満たすように色選択用カラーチャートを生成する場合と比べて目標色のカラーパッチを見つけるまでの色選択用カラーチャートの生成回数と生成枚数の少なくとも一方を減らしてもよい。
(c)CIE L***表色系における前記第一カラーパッチ(例えば図10に示すパッチP91)と前記第二カラーパッチ(例えば識別番号52のパッチP92)の明度差の絶対値と、CIE L***表色系における前記第二カラーパッチ(例えば識別番号52のパッチP92)と前記第三カラーパッチ(例えば識別番号42のパッチP93)の明度差の絶対値と、が等しい。
(d)CIE L***表色系における前記第一カラーパッチ(例えばパッチP91)と前記第二カラーパッチ(例えば識別番号63のパッチP92)の彩度差の絶対値と、CIE L***表色系における前記第二カラーパッチ(例えば識別番号63のパッチP92)と前記第三カラーパッチ(例えば識別番号64のパッチP93)の彩度差の絶対値と、が等しい。
[態様10]
図8等に例示するように、順に配置された第一カラーパッチP1、第二カラーパッチP2、及び、第三カラーパッチP3を含む複数のカラーパッチPA1の中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートCH1を生成する機能をコンピューターに実現させる色選択用カラーチャート生成プログラムPR1は、上記条件(a),(b)の少なくとも一方を満たすように色選択用カラーチャートCH1を生成する機能を実現させる。この態様は、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中で効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャートの生成プログラムを提供することができる。
さらに、本技術は、色選択用カラーチャートを生成する装置、この装置を含む複合装置、これらの装置の制御方法、これらの装置の制御プログラム、色選択用カラーチャート生成プログラムや前記制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な媒体、等に適用可能である。前述の装置は、分散した複数の部分で構成されてもよい。
(2)色選択用カラーチャートの具体例:
図1は、色選択用カラーチャートの例として、複数のカラーパッチPA1の中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートCH1の印刷物PT1を模式的に示している。パッチは、色票とも呼ばれる。図1に示す複数のカラーパッチPA1は、被印刷物M1に対して、CIEDE2000色差式で表される色差ΔE00が均等となるように縦横に並べられている。ここで、CIEDE2000に基づく改良均等色空間はLab表色系よりも知覚的に均等な色空間の例であり、CIEDE2000に基づく改良均等色空間の明度差ΔL001及び彩度差ΔC001は色差ΔE00の例である。また、図5Aに示すようにCIEDE2000に基づく改良均等色空間の明度をL00と表し、図5Bに示すようにCIEDE2000に基づく改良均等色空間の彩度をC00と表す。
図1に示す各パッチPA1には、便宜上、識別番号11〜77を付している。被印刷物M1に形成された色選択用カラーチャートCH1には、中心(識別番号44)のパッチPA1aの色から色を徐々に変化させた複数のパッチPA1が配置されている。図1に示す各パッチPA1は、同一色相において、明度と彩度を変化させている。図1に示す例では、下から上に向かって改良均等色空間の明度L00が明度差ΔL001(ΔL001>0)ずつ増えるようにパッチPA1が並べられ、左から右に向かって改良均等色空間の彩度C00が彩度差ΔC001(ΔC001=ΔL001)ずつ増えるようにパッチPA1が並べられている。すなわち、縦方向においてパッチPA1は明度差ΔL001の間隔で配置され、横方向においてパッチPA1は彩度差ΔC001の間隔で配置されている。
以上より、色選択用カラーチャートCH1は、縦方向へ連続した3つのパッチPA1を順に第一カラーパッチP1、第二カラーパッチP2、第三カラーパッチP3とすると、上述した条件(a)を満たす。一例を挙げると、識別番号72のパッチPA1を第一カラーパッチP1に当てはめると、識別番号62のパッチPA1が第二カラーパッチP2に当てはまり、識別番号52のパッチPA1が第三カラーパッチP3に当てはまる。改良均等色空間の明度L00(第一尺度の例)における第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2の明度差の絶対値と、改良均等色空間の明度L00における第二カラーパッチP2と第三カラーパッチP3の明度差の絶対値と、は、いずれもΔL001と同じである。
また、色選択用カラーチャートCH1は、横方向へ連続した3つのパッチPA1を順に第一カラーパッチP1、第二カラーパッチP2、第三カラーパッチP3とすると、上述した条件(b)を満たす。一例を挙げると、識別番号73のパッチPA1を第一カラーパッチP1に当てはめると、識別番号74のパッチPA1が第二カラーパッチP2に当てはまり、識別番号75のパッチPA1が第三カラーパッチP3に当てはまる。改良均等色空間の彩度C00(第二尺度の例)における第一カラーパッチP1と第二カラーパッチP2の彩度差の絶対値と、改良均等色空間の彩度C00における第二カラーパッチP2と第三カラーパッチP3の彩度差の絶対値と、は、いずれもΔC001と同じである。
以上より、Lab色空間の色差ΔEの間隔でカラーパッチを並べる場合と比べて、より少ないパッチ数で、より広い色領域をカバーでき、目的の色を見つけるまでの色選択用カラーチャートの印刷回数を減らすことができる。
図2Aは、明度に関する上記条件(a)とともに上述した態様2の思想が表れた複数のカラーパッチPA1の並びを有する印刷物PT1の要部を模式的に示している。図2Aに示す色選択用カラーチャートCH1は、Lab表色系の明度L*が50程度以下の低明度側の領域において知覚的に明度間隔が均等となるようにパッチPA1が並べられている。図2Aに示す4つのパッチPA1は、順に、例えば、図1に示す識別番号72,62,52,42のパッチに対応する。図2Aに示す例では、下から上に向かって改良均等色空間の明度L00が明度差ΔL001ずつ増えるようにパッチPA1が並べられている。すなわち、縦方向においてパッチPA1が明度差ΔL001の間隔で配置されている。カラーパッチP1,P2,P3のLab表色系における明度L*を順にLP1,LP2,LP3で表すと、LP1<LP2<LP3である。明度LP1は、0以上であり、50未満が好ましいものの50未満に限定されない。明度LP3は、0よりも大きく、50以下が好ましいものの50以下に限定されない。
図2Aに示すカラーチャートCH1の特徴は、カラーパッチP1,P2の明度差の絶対値ΔL21がカラーパッチP2,P3の明度差の絶対値ΔL32よりも大きいことである。
図2Bは、明度に関する上記条件(a)とともに上述した態様3の思想が表れた複数のカラーパッチPA1の並びを有する印刷物PT1の要部を模式的に示している。図2Bに示す色選択用カラーチャートCH1は、Lab表色系の明度L*が50程度以上の高明度側の領域において知覚的に明度間隔が均等となるようにパッチPA1が並べられている。図2Bに示す例では、下から上に向かって改良均等色空間の明度L00が明度差ΔL001ずつ増えるようにパッチPA1が並べられている。すなわち、縦方向においてパッチPA1が明度差ΔL001の間隔で配置されている。カラーパッチP4,P5,P6のLab表色系における明度L*を順にLP4,LP5,LP6で表すと、LP3<LP4<LP5<LP6である。明度LP6は、50よりも大きい方が好ましいものの50よりも大きいことに限定されない。明度LP4は、50以上が好ましいものの50以上に限定されない。
図2Bに示すカラーチャートCH1の特徴は、カラーパッチP4,P5の明度差の絶対値ΔL54がカラーパッチP5,P6の明度差の絶対値ΔL65よりも小さいことである。
図3は、彩度に関する上記条件(b)とともに上述した態様4の思想が表れた複数のカラーパッチPA1の並びを有する印刷物PT1の要部を模式的に示している。図3に示す色選択用カラーチャートCH1は、知覚的に彩度間隔が均等となるようにパッチPA1が並べられている。図3に示す例では、左から右に向かって改良均等色空間の彩度C00が彩度差ΔC001ずつ増えるようにパッチPA1が並べられている。すなわち、横方向においてパッチPA1が彩度差ΔL001の間隔で配置されている。カラーパッチP7,P8,P9のLab表色系における彩度C*を順にLP7,LP8,LP9で表すと、LP7<LP8<LP9である。
図3に示すカラーチャートCH1の特徴は、カラーパッチP7,P8の彩度差の絶対値ΔC87がカラーパッチP8,P9の彩度差の絶対値ΔC98よりも小さいことである。
尚、カラーパッチP7を態様1の第一カラーパッチP1に当てはめ、カラーパッチP8を態様1の第二カラーパッチP2に当てはめ、カラーパッチP9を態様1の第三カラーパッチP3に当てはめると、彩度に関する上記条件(b)が満たされる。
(3)改良均等色空間の導き方、及び、色選択用カラーチャート生成方法の例:
次に、CIEDE2000に基づく改良均等色空間の導き方を説明する。
Lab色空間の座標値をL*,a*,b*で表すと、Lab色空間の彩度c*は、
c*={(a*)2+(b*)21/2
である。改良均等色空間の座標値 Luniform, Auniform, Buniformは、以下のように算出することができる。
Figure 2017150163
Figure 2017150163
Figure 2017150163
ただし、改良均等色空間の彩度Cuniform、及び、色相Hは、以下の式で表すことができる。
Figure 2017150163
Figure 2017150163
ここで、atan2は色座標(a*,b*)のアークタンジェントを返す関数であり、modは数値を除数で割ったときの剰余を返す関数である。
関数fL,fCは、以下の手順で決定することができる。
まず、CIEDE2000色差式による色差ΔE00は、以下の式で表される。
Figure 2017150163
明度に対する重み係数SL、及び、彩度に対する重み係数SCは、以下の式で表される。
Figure 2017150163
Figure 2017150163
図4Aに式(7)によるL’−SL曲線を示し、図4Bに式(8)によるC’−SC曲線を示す。
SLはΔL’に対する色差計算の際の重み係数となり、SCはΔC’に対する色差計算の際の重み係数となる。重み付け係数SLは、L’が50から離れるに従ってΔL’が小さくなるように設計されている。重み付け係数SCは、C’が大きくなるに従ってΔC’が小さくなるように設計されている。
以上より、明度Luniform、及び、彩度Cuniformは、以下のように表すことができる。
Figure 2017150163
Figure 2017150163
ここで、Lab色空間の座標値から改良均等色空間の座標値への変換関数をfuniformと表し、その逆変換関数をf-1 uniformと表す。逆変換関数f-1 uniformは、式を求めることができないため、多項式近似で関数を作成すればよい。むろん、変換関数funiformも、多項式近似で関数を作成してもよい。
図5Aは、Lab色空間の明度L*と改良均等色空間の明度L00との対応関係を表すL*−L00特性を示している。このL*−L00特性は、L*=50で最も傾きが急となり、L*=0及びL*=100で最も傾きが緩やかとなるS字カーブ状の特性を示している。
また、図5Bは、Lab色空間の彩度C*と改良均等色空間の彩度C00との対応関係を表すC*−C00特性を示している。このC*−C00特性は、彩度C*が大きくなるほど傾きが緩やかになる特性を示している。
次に、改良均等色空間を用いた色選択用カラーチャート生成方法を以下の工程1〜5に従って説明する。尚、印刷装置は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、及び、K(ブラック)の色材(例えばインク)を使用して印刷を行うプリンターであるとする。また、CMYK(C、M、Y、及び、K)の使用量を表す原稿データに基づいてプリンターに印刷させると仮定し、この原稿データが印刷ターゲット(Japan Color)を想定して作成されているものとする。色の変換は、ICC Profileを用いることにする。
(工程1)まず、対象となる原稿の色を表す原稿データ(Corg,Morg,Yorg,Korg)に基づいて、プリンターで出力される色のLab色空間の座標値(Lp,ap,bp)を以下の式に従って求める。
Figure 2017150163
ここで、関数fICCは、ICCプロファイルを参照して色変換を行う関数であり、3つの引数の意味は以下の通りである。
第一引数は、プロファイル名を表す。
第二引数は、色変換方向を表す。第二引数が「A2B」である場合、デバイスカラーであるCMYK値からデバイス非依存からであるLab値に変換することを意味する。第二引数が「B2A」である場合、デバイス非依存カラーであるLab値からデバイスカラーであるCMYK値に変換することを意味する。
第三引数は、入力カラー値を表す。
(工程2)次に、プリンターの出力色の座標値(Lp,ap,bp)に基づいて、改良均等色空間の色彩値(Lp-uniform,ap-uniform,bp-uniform)を以下の式に従って求める。
Figure 2017150163
ここで、色選択用カラーチャートCH1の基準色が色彩値(Lp-uniform,ap-uniform,bp-uniform)であるとする。
(工程3)カラーチャートCH1の基準色(Lp-uniform,ap-uniform,bp-uniform)を中心として、明度Luniformを基準明度Lp-uniformから±NL(NLは1以上の整数)ステップ増減させ、色座標auniformを基準色座標ap-uniformから±Na(Naは1以上の整数)ステップ増減させ、色座標buniformを基準色座標bp-uniformから±Nb(Nbは1以上の整数)ステップ増減させることとする。また、明度Luniformの方向において隣り合うカラーパッチ間の明度差(色差)をΔL001とし、色座標auniformの方向において隣り合うカラーパッチ間の色差をΔa001(図1等に示す色差ΔC001の例)とし、色座標buniformの方向において隣り合うカラーパッチ間の色差をΔb001(図1等に示す色差ΔC001の例)とし、ΔL001=Δa001=Δb001とする。カラーパッチPA1の総数は、(2NL+1)(2Na+1)(2Nb+1)となる。
(工程4)各カラーパッチPA1の均等色空間の色彩値(Luniform,Auniform,Buniform)からデバイスカラーを表す原稿データ(Cp,Mp,Yp,Kp)への変換を以下の式に従って行う。
Figure 2017150163
(工程5)原稿データ(Cp,Mp,Yp,Kp)に基づいて、図1等に示すような色選択用カラーチャートCH1をプリンターに印刷させる。これにより、総数(2NL+1)(2Na+1)(2Nb+1)のカラーパッチPA1を有するカラーチャートCH1が被印刷物M1に形成される。
図6は、上述した色選択用カラーチャート生成方法で生成される各カラーパッチPA1について、Lab表色系の座標C*,L*の例、及び、CIEDE2000による改良均等色空間の座標C00,L00の例を模式的に示している。図6の下側に示すように、各カラーパッチPA1は、明度L00方向においては明度差ΔL001の間隔で均等に配置され、彩度C00方向においては彩度差ΔC001の間隔で均等に配置されている。図6の上側に示すように、Lab色空間におけるカラーパッチ間の間隔は、明度L*方向と彩度C*方向の両方とも不均等となる。
図5Aで示したように、L*−L00特性は、L*=50で最も傾きが急となり、L*=50からL*=0に向かうにつれて徐々に傾きが緩やかとなり、L*=50からL*=100に向かうにつれて徐々に傾きが緩やかとなる。このことは、改良均等色空間において明度差ΔL001の間隔で各パッチPA1を配置すると、Lab色空間における明度差ΔLがL*=50で最も小さくなり、L*=50からL*=0に向かうにつれて明度差ΔLが徐々に大きくなり、L*=50からL*=100に向かうにつれて明度差ΔLが徐々に大きくなることを意味する。図4Aで示した重み付け係数SLはΔL’に対する色差計算に用いられるので、重み付け係数SLが大きくなるほどLab色空間における明度差ΔLが小さくなる。
以上の説明を基に、Lab色空間において明度L*に対して知覚的に均等な明度差ΔLがどのような関係にあるのかを求めて図7Aにおいて模式的に示している。知覚的に均等な明度差ΔLは、L*=50で最も小さくなる。このときの明度差をΔLminと示している。また、図7Aには、図2A,2Bで示したカラーパッチP1〜P6の明度がどのような関係にあるのかも例示している。図7Aからも、Lab表色系におけるパッチP1,P2の明度差の絶対値ΔL21がLab表色系におけるパッチP2,P3の明度差の絶対値ΔL32が大きくなり、Lab表色系におけるP4,P5の明度差の絶対値ΔL54がLab表色系におけるパッチP5,P6の明度差の絶対値ΔL65よりも小さくなることが判る。
また、図5Bで示したように、C*−C00特性は、彩度C*が大きくなるほど徐々に傾きが緩やかとなる。このことは、改良均等色空間において彩度差ΔC001の間隔で各パッチPA1を配置すると、彩度C*が大きくなるほどLab色空間における彩度差ΔCが徐々に大きくなることを意味する。図4Bで示した重み付け係数SCはΔC’に対する色差計算に用いられるので、重み付け係数SCが大きくなるほどLab色空間における彩度差ΔCが小さくなる。
以上の説明を基に、Lab色空間において彩度C*に対して知覚的に均等な彩度差ΔCがどのような関係にあるのかを求めて図7Bにおいて模式的に示している。知覚的に均等な彩度差ΔCは、C*=0で最も小さくなる。このときの彩度差をΔCminと示している。また、図7Bには、図3で示したカラーパッチP7〜P9の彩度がどのような関係にあるのかも例示している。図7Bからも、Lab表色系におけるパッチP7,P8の彩度差の絶対値ΔC87がLab表色系におけるパッチP8,P9の彩度差の絶対値ΔC98よりも小さくなることが判る。
(4)色調整装置の具体例:
図8は、色選択用カラーチャート生成方法を実施する色調整装置の構成例を模式的に示している。図8に示す色調整装置100は、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)113、記憶装置114、表示装置115、入力装置116、通信I/F(インターフェイス)118、等が接続されて互いに情報を入出力可能とされている。記憶装置114は、色調整プログラムPR0、プロファイルPF1、色変換LUT(ルックアップテーブル)800、等を記憶している。記憶装置114には、フラッシュメモリー等の不揮発性半導体メモリー、ハードディスク等の磁気記憶装置、等を用いることができる。表示装置115には、液晶表示パネル等を用いることができる。入力装置116には、表示パネルの表面に貼り付けられたタッチパネル、キーボードを含むハードキー、ポインティングデバイス、等を用いることができる。通信I/F118は、印刷装置200の通信I/F210に接続され、印刷装置200に対して情報を入出力する。通信I/F118,210の規格には、USB(Universal Serial Bus)、近距離無線通信規格、等を用いることができる。通信I/F118,210の通信は、有線でもよいし、無線でもよく、LAN(Local Area Network)やインターネット等といったネットワーク通信でもよい。
色調整装置100には、パーソナルコンピューター(タブレット型端末を含む。)といったコンピューター等が含まれる。色調整装置100は、一つの筐体内に全構成要素111〜118を有してもよいが、互いに通信可能に分割された複数の装置で構成されてもよい。また、印刷装置が色調整装置100にあっても本技術を実施可能であり、印刷機能を有するプリンター自体が本技術の色調整処理を行ってもよい。
印刷装置200は、色調整装置100が生成した出力画像に基づく印刷用データを入手し、該印刷用データに基づいて前記出力画像に対応する印刷画像を被印刷物に形成する。印刷装置200には、インクジェットプリンター、レーザープリンターといった電子写真方式のプリンター、等が含まれ、複写機、ファクシミリ、これらの機能を備えた複合機、等も含まれる。
図8に示す色調整プログラムPR0は、条件設定機能FU1、カラーチャート生成機能FU2、及び、色選択機能FU3を色調整装置100に実現させる。本具体例の色選択用カラーチャート生成プログラムPR1は、カラーチャート生成機能FU2を色調整装置100に実現させる。
プロファイルPF1は、入力色と出力色との対応関係を定義したカラー属性ファイルである。印刷装置のためのプロファイルは、例えば、印刷装置の機種、被印刷物の種類、観察光源、等の使用条件に応じて色の対応関係が変わるため、印刷装置の機種毎、被印刷物の種類毎、観察光源毎、等の使用条件毎に用意される。また、色材のロット、印刷装置の使用期間、等に応じても色の対応関係が変わることがあるため、これらの使用条件に応じてプロファイルを生成してもよい。印刷装置がCMYKの色材を使用する場合、例えば、入力色としてLab色空間の色彩値(L*値、a*値、及び、b*値)が定義され、出力色としてCMYKの色材の使用量を表す値(C値、M値、Y値、及び、K値)が定義される。
色変換LUT800は、例えば、RGB(赤、緑、及び、青)の入力色を表す値とCMYKの色材の使用量を表す値との対応関係が規定される。色選択用カラーチャートCH1を印刷して色合わせを行うため、カラーパッチPA1の選択結果に応じた色変換LUT800を生成することができるようにしている。
(5)色調整処理の具体例:
図9は、図8に示す色調整装置100で行われる色調整処理の例を示している。ここで、ステップS110は条件設定機能FU1に対応する例であり、ステップS120はカラーチャート生成機能FU2に対応する例であり、ステップS140は色選択機能FU3に対応する例である。以下、「ステップ」の記載を省略する。
処理が開始されると、色調整装置100は、各種の条件を設定する条件設定処理を行う(S110)。この条件設定処理は、基準色(Lp-uniform,ap-uniform,bp-uniform)の入力を受け付ける処理(S112)、改良均等色空間に基づく知覚的に均等な明度間隔ΔL001の入力を受け付ける処理(S114)、改良均等色空間に基づく知覚的に均等な彩度間隔ΔC001の入力を受け付ける処理(S116)、等を含む。条件の入力を受け付ける処理は、例えば、ユーザーが入力装置116を操作したときに該操作を受け付ける処理とすることができる。明度間隔ΔL001と彩度間隔ΔC001を同じ色差ΔE00にする場合、S114,S116の処理をまとめてもよい。尚、S114の処理は第一尺度における明度差の絶対値の入力を受け付ける処理の例であり、S116の処理は第二尺度における彩度差の絶対値の入力を受け付ける処理の例である。
条件設定処理後、色調整装置100は、入力された条件、例えば、基準色(Lp-uniform,ap-uniform,bp-uniform)、明度間隔ΔL001、及び、彩度間隔ΔC001に基づいて、図1で示したような色選択用カラーチャートCH1を印刷装置200に印刷させる(S120)。各カラーパッチPA1の色は、例えば、明度Luniformを基準明度Lp-uniformから明度間隔ΔL001で±NLステップ増減させ、色座標auniformを基準色座標ap-uniformから間隔Δa001=ΔC001で±Naステップ増減させ、色座標buniformを基準色座標bp-uniformから間隔Δb001=ΔC001で±Nbステップ増減させることとする。色差ΔE00を一定にする点から、好ましくはΔL001=ΔC001である。色調整装置100は、上記式(13)に従って、各カラーパッチPA1の均等色空間の色彩値(Luniform,auniform,buniform)を原稿データ(Cp,Mp,Yp,Kp)に変換する。そして、この原稿データ(Cp,Mp,Yp,Kp)に基づいて印刷装置200にカラーチャートCH1を印刷させると、総数(2NL+1)(2Na+1)(2Nb+1)のカラーパッチPA1を有するカラーチャートCH1が被印刷物M1に形成される。
以上より、順に明度を変えたパッチの並びにおいて改良均等色空間(第一尺度)におけるパッチP1,P2の明度差の絶対値、及び、改良均等色空間(第一尺度)におけるパッチP2,P3の明度差の絶対値がS114で受け付けた明度差の絶対値ΔL001となるように複数のパッチPA1が形成される。また、順に彩度を変えたパッチの並びにおいて改良均等色空間(第二尺度)におけるパッチP1,P2の彩度差の絶対値、及び、改良均等色空間(第二尺度)におけるパッチP2,P3の彩度差の絶対値がS116で受け付けた彩度差の絶対値ΔC001となるように複数のパッチPA1が形成される。
カラーチャート印刷後、色調整装置100は、条件を変更してカラーチャートCH1を再印刷するか否かに応じて処理を分岐させる(S130)。この分岐処理は、例えば、表示装置115に再印刷ボタン及び色選択ボタンを表示してボタンの操作に応じて処理を分岐する処理とすることができる。この場合、色調整装置100は、再印刷ボタンの操作を入力装置116において受け付けると処理をS110に戻し、色選択ボタンの操作を入力装置116において受け付けると処理をS140に進める。処理がS110に戻ると、再び、条件設定が行われ、新たな条件に基づいてカラーチャートCH1の印刷が行われ、このカラーチャートCH1に含まれる複数のカラーパッチPA1の中からカラーパッチが選択される。
再印刷が行われない場合、色調整装置100は、カラーチャートCH1に含まれる複数のカラーパッチPA1の中から指定色に最も近い色のカラーパッチの選択を受け付け(S140)、色調整処理を終了させる。S140の処理は、例えば、各パッチPA1に対応付けられた識別番号の操作入力を入力装置116において受け付ける処理、各パッチPA1に対応する表示パッチを表示装置115に表示して複数の表示パッチの中から一つの表示パッチを選択する操作を入力装置116において受け付ける処理、等とすることができる。
カラーパッチの選択を受け付けると、色調整装置100は、選択されたカラーパッチの情報に基づいて色変換LUT800を生成してもよい。この処理は、例えば、色変換LUT800の元となる元色変換LUTの一部を修正して色変換LUT800にする処理とすることができる。ここで、選択されたカラーパッチのLab色空間の色彩値が(Luniform,auniform,buniform)であり、基準色のLab色空間の色彩値が(Lp-uniform,ap-uniform,bp-uniform)であるとする。この場合、例えば、基準色の色彩値(Lp-uniform,ap-uniform,bp-uniform)を選択カラーパッチの色彩値(Luniform,auniform,buniform)に置き換えるか、または選択カラーパッチの色彩値(Luniform,auniform,buniform)に近付けるように、元色変換LUTを修正することにより色変換LUT800を生成することができる。
得られる色変換LUT800を参照することにより、被印刷物に形成される印刷画像の色再現精度が向上する。
(6)具体例の作用、及び、効果:
生成される色選択用カラーチャートCH1は、例えば図1に示すように、カラーパッチ間でLab表色系よりも知覚的に均等な尺度における色差の絶対値が等しくなるように複数のカラーパッチPA1が形成されている。例えば、低明度側の領域では、図2Aに示すように、Lab表色系におけるパッチP1,P2の明度差の絶対値ΔL21をLab表色系におけるパッチP2,P3の明度差の絶対値ΔL32よりも大きくしている。これにより、低明度側の領域で各パッチPA1が改良均等色空間における明度差ΔL001の間隔となるように配置される。また、高明度側の領域では、図2Bに示すように、Lab表色系におけるP4,P5の明度差の絶対値ΔL54をLab表色系におけるパッチP5,P6の明度差の絶対値ΔL65よりも小さくしている。これにより、高明度側の領域で各パッチPA1が改良均等色空間における明度差ΔL001の間隔となるように配置される。さらに、図3に示すように、Lab表色系におけるパッチP7,P8の彩度差の絶対値ΔC87をLab表色系におけるパッチP8,P9の彩度差の絶対値ΔC98よりも小さくしている。これにより、パッチPA1が改良均等色空間における彩度差ΔC001の間隔となるように配置される。
以上より、図6の下側に例示するように知覚されるカラーパッチ間の色差がほぼ一定となり、ΔL001=ΔC001とすることにより明度方向と彩度方向で知覚されるカラーパッチ間の色差がほぼ一定となる。このことから、パッチ間の色の違いが比較的小さく知覚される領域があることにより目的の色と最も近い色を見つけるのに時間がかかることが抑制される。また、カラーチャートCH1に示されるカラーパッチPA1の数が限られていても、Lab色空間においてカラーパッチ間の色の違いが比較的小さく知覚される領域で知覚的な色差が小さくならないので、全カラーパッチで提示することができる色のカバー領域を大きくすることができる。これらのことから、Lab色空間の色差ΔEの間隔で均等に各カラーパッチを配置する場合と比べて目標色のカラーパッチを見つけるまでの色選択用カラーチャートの生成回数と生成枚数の少なくとも一方を減らすことができる。試験を行ったところ、生成する色選択用カラーチャートCH1の枚数と回数がLab表色系に基づく場合と比べて約半分となり、省資源化を図ることができた。また、ユーザーの目標とする色の選択工数(時間)がLab表色系に基づく場合と比べて少なくなり、効率化を図ることができた。
従って、本具体例は、カラーパッチ数又はカラーチャート面積が限られる中で効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャート、その生成方法、及び、その生成プログラムを提供することができる。
(7)変形例:
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、改良均等色空間は、CMCに基づく改良均等色空間、CIEDE94に基づく改良均等色空間、等でもよい。
印刷装置は、CMYK以外の色の色材を使用してもよいし、CMYKの一部の色材を使用しなくてもよい。印刷装置のためのプロファイルは、印刷装置で使用される色材の種類に応じた対応関係を規定しておけばよい。
色選択用カラーチャートが表示装置115に表示される場合、表示装置のためのプロファイルはLab色空間の色彩値とR(赤)、G(緑)、及び、B(青)の強さを表す値(R値、G値、及び、B値)との対応関係を規定しておけばよい。
また、上述した条件(b)を満たさないで条件(a)を満たす場合も、本技術を適用可能である。さらに、上述した条件(a)を満たさないで条件(b)を満たす場合も、本技術を適用可能である。
(8)結び:
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、効率的にカラーパッチが配置された色選択用カラーチャート等の技術を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
100…色調整装置、114…記憶装置、115…表示装置、116…入力装置、200…印刷装置、CH1…カラーチャート、FU1…条件設定機能、FU2…カラーチャート生成機能、FU3…色選択機能、M1…被印刷物、P1…第一カラーパッチ、P2…第二カラーパッチ、P3…第三カラーパッチ、P4…第四カラーパッチ、P5…第五カラーパッチ、P6…第六カラーパッチ、P7…第七カラーパッチ、P8…第八カラーパッチ、P9…第九カラーパッチ、PA1…パッチ、PA1a…中心のパッチ、PF1…プロファイル、PR0…色調整プログラム、PR1…色選択用カラーチャート生成プログラム、PT1…印刷物。

Claims (10)

  1. 複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートであって、
    該色選択用カラーチャートには、順に配置された第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチを含む前記複数のカラーパッチが形成され、
    下記の条件(a),(b)の少なくとも一方を満たす色選択用カラーチャート。
    (a)CIE(国際照明委員会)L***表色系の明度よりも知覚的に均等な第一尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの明度差の絶対値と、前記第一尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの明度差の絶対値と、が等しい。
    (b)CIE L***表色系の彩度よりも知覚的に均等な第二尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの彩度差の絶対値と、前記第二尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの彩度差の絶対値と、が等しい。
  2. 複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートであって、
    該色選択用カラーチャートには、順に配置された第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチを含む前記複数のカラーパッチが形成され、
    CIE(国際照明委員会)L***表色系において、
    前記第一カラーパッチの明度よりも前記第二カラーパッチの明度が高く、
    前記第二カラーパッチの明度よりも前記第三カラーパッチの明度が高く、
    前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの明度差の絶対値が前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの明度差の絶対値よりも大きい、色選択用カラーチャート。
  3. 前記複数のカラーパッチは、順に配置された第四カラーパッチ、第五カラーパッチ、及び、第六カラーパッチを含み、
    CIE L***表色系において、
    前記第三カラーパッチの明度よりも前記第四カラーパッチの明度が高く、
    前記第四カラーパッチの明度よりも前記第五カラーパッチの明度が高く、
    前記第五カラーパッチの明度よりも前記第六カラーパッチの明度が高く、
    前記第四カラーパッチと前記第五カラーパッチの明度差の絶対値が前記第五カラーパッチと前記第六カラーパッチの明度差の絶対値よりも小さい、請求項2に記載の色選択用カラーチャート。
  4. 複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートであって、
    該色選択用カラーチャートには、順に配置された第七カラーパッチ、第八カラーパッチ、及び、第九カラーパッチを含む前記複数のカラーパッチが形成され、
    CIE(国際照明委員会)L***表色系において、
    前記第七カラーパッチの彩度よりも前記第八カラーパッチの彩度が高く、
    前記第八カラーパッチの彩度よりも前記第九カラーパッチの彩度が高く、
    前記第七カラーパッチと前記第八カラーパッチの彩度差の絶対値が前記第八カラーパッチと前記第九カラーパッチの彩度差の絶対値よりも小さい、色選択用カラーチャート。
  5. 複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートを生成する色選択用カラーチャート生成方法であって、
    前記複数のカラーパッチは、順に配置された第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチを含み、
    下記の条件(a),(b)の少なくとも一方を満たすように色選択用カラーチャートを生成する色選択用カラーチャート生成方法。
    (a)CIE(国際照明委員会)L***表色系の明度よりも知覚的に均等な第一尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの明度差の絶対値と、前記第一尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの明度差の絶対値と、が等しい。
    (b)CIE L***表色系の彩度よりも知覚的に均等な第二尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの彩度差の絶対値と、前記第二尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの彩度差の絶対値と、が等しい。
  6. 前記第一尺度の明度は、CIE L***表色系よりも知覚的に均等な色空間の明度であり、
    前記第二尺度の彩度は、CIE L***表色系よりも知覚的に均等な色空間の彩度である、請求項5に記載の色選択用カラーチャート生成方法。
  7. 前記第一尺度における明度差の絶対値の入力を受け付け、前記第一尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの明度差の絶対値、及び、前記第一尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの明度差の絶対値が前記受け付けた明度差の絶対値となるように前記複数のカラーパッチを形成する、請求項5又は請求項6に記載の色選択用カラーチャート生成方法。
  8. 前記第二尺度における彩度差の絶対値の入力を受け付け、前記第二尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの彩度差の絶対値、及び、前記第二尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの彩度差の絶対値が前記受け付けた彩度差の絶対値となるように前記複数のカラーパッチを形成する、請求項5〜請求項7のいずれか一項に記載の色選択用カラーチャート生成方法。
  9. 上記条件(a),(b)の少なくとも一方を満たすように色選択用カラーチャートを生成することにより、上記条件(a)を満たす場合に下記の条件(c)を満たし上記条件(b)を満たす場合に下記の条件(d)を満たすように色選択用カラーチャートを生成する場合と比べて目標色のカラーパッチを見つけるまでの色選択用カラーチャートの生成回数と生成枚数の少なくとも一方を減らすことを特徴とする、請求項5〜請求項8のいずれか一項に記載の色選択用カラーチャート生成方法。
    (c)CIE L***表色系における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの明度差の絶対値と、CIE L***表色系における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの明度差の絶対値と、が等しい。
    (d)CIE L***表色系における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの彩度差の絶対値と、CIE L***表色系における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの彩度差の絶対値と、が等しい。
  10. 複数のカラーパッチの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択するための色選択用カラーチャートを生成する機能をコンピューターに実現させる色選択用カラーチャート生成プログラムであって、
    前記複数のカラーパッチは、順に配置された第一カラーパッチ、第二カラーパッチ、及び、第三カラーパッチを含み、
    下記の条件(a),(b)の少なくとも一方を満たすように色選択用カラーチャートを生成する機能を実現させる色選択用カラーチャート生成プログラム。
    (a)CIE(国際照明委員会)L***表色系の明度よりも知覚的に均等な第一尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの明度差の絶対値と、前記第一尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの明度差の絶対値と、が等しい。
    (b)CIE L***表色系の彩度よりも知覚的に均等な第二尺度における前記第一カラーパッチと前記第二カラーパッチの彩度差の絶対値と、前記第二尺度における前記第二カラーパッチと前記第三カラーパッチの彩度差の絶対値と、が等しい。
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