JP5479837B2 - 色選択方法、画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents

色選択方法、画像処理方法及び画像処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、複数の色のカラーパッチを備えるカラーチャートを印刷機により印刷し、前記カラーチャートの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択する色選択方法、画像処理方法、画像処理装置及びプログラムに関する。
近年のインクジェット技術の飛躍的進歩に伴い、インクジェット方式の印刷機による高速・高画質を両立したカラー大判印刷が可能になりつつある。この印刷機は、個人的・家庭的用途だけでなく、最近では、特に商業用途において幅広い分野で用いられている。この印刷機を用いることにより、例えば、店頭POP(Point of Purchase)や壁面ポスターのみならず、屋外広告・看板等の大サイズメディア、ロールメディア、厚手の硬質メディアに対しても印刷が可能である。
このような多様な商業的需要に応えるため、印刷に用いられる印刷媒体(以下「メディア」という場合がある。)も多種多彩である。例えば、合成紙・厚紙・アルミ蒸着紙等の紙類、塩化ビニル・PET等の樹脂、繊維織物の両面に合成樹脂フイルムを貼り合わせたターポリン等が用いられる。
広告印刷には需要者の視覚を通じてその購買意欲を喚起させる効果が期待されることから、印刷物(印刷された印刷媒体)の色の仕上がりは特に重要である。従来から、印刷物の色管理手段として、ICC(International Color Consortium)プロファイルの作成方法や、指定色の調整方法等の様々なカラーマッチング技術が多数開示されている。これらのカラーマッチング技術は、インクジェット方式の印刷機に限られず、電子写真、感熱方式等を含むデジタルプリンタ全般及びその周辺機器に横断的に適用できるものである。
上述の「指定色の調整方法」とは、画像全体のカラーバランスを維持しつつ、カラーチップの色見本等により指定された色(指定色)と略一致するように前記画像の注目部分の色を微調整する方法であり、これに関する種々の方法が開示されている。
複数の候補色を選定する方法としては、制御可能である変数の値を徐々に変化させる方法が用いられる。この変数の代表例として、CMYKやRGB等のデバイス依存データが挙げられる。
例えば、特許文献1には、表示装置上に表示した指定色と、印刷機から印刷される色との色感を一致させるための色選択方法が開示されている。具体的には、表示装置上に表示色の変更が自在な表示窓と、表示された指定色に近いと考えられて印刷された27色のカラーチャートが開示されている(特許文献1の図4及び図5参照)。ここでは、各カラーパッチは、異なるCMYK値の色として印刷されている。
特開2000−217007号公報
ところで、デバイス依存データがCMYKである印刷機を用いて指定色に最も近い色を印刷するためには、4種類の変数の最適値をそれぞれ決定しなければならない。
また、指定色が印刷機のガマット範囲外の色である場合は、その指定色を再現することは物理的に不可能である。この場合、指定色をガマットの範囲内の所定の色(指定色に最も近い色)に置き換えた上で、画像全体のカラーバランスを考慮したガマットマッピングを行う方法が用いられる。その際、最適なガマットマッピング方法(以下、単に「マッピング方法」という場合がある。)を選択する必要がある。
さらに、印刷物が形成される観察環境とその掲示場所での観察環境が異なる場合は、観察環境の差異を考慮する必要がある。この場合、観察光源の種類、背景色の種類等を変動要因として考慮し、カラーチャート上に印刷させるカラーパッチの色を適切に選定しなければならない。さらにまた、各人の色の嗜好によって色の選択結果が異なる場合がある。
このように、印刷制御可能な変数によって色の見せ方が変化し、観察態様による変動要因によって色の見え方が変化する。これらの項目をすべて考慮した上でカラーチャートを印刷する場合は、カラーパッチの数を一層多く設けなければならない。なぜならば、変動要因を加味すると色の選択肢を増やすため色域の提示範囲をさらに広くする必要があるとともに、より厳密な色選択を行うためには色の分解能を確保する必要があるからである。
例えば、L***の各軸の値を10段階で独立に選択可能とすると、103=1000個のカラーパッチが必要となる。しかし、カラーパッチの個数が増えると、作業者による色の選択負担が増大するとともにカラーチャート全体の出力サイズが大きくなる。これにより、作業者の作業効率を却って低下させるおそれがあり、所望の色の選択が難しくなるという問題が生じ得る。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、カラーチャート上のカラーパッチの個数を過度に増加させることなく、作業者が効率的且つ容易に色を選択できる色選択方法、画像処理方法、画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、複数の色のカラーパッチを備えるカラーチャートを印刷機により印刷し、前記カラーチャートの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択する色選択方法に関する。
そして、前記カラーチャートにおける色比較条件を指定する指定ステップと、指定された前記色比較条件の異なる変数にそれぞれ対応する色のカラーパッチが互いに隣接するように設けられた前記カラーチャートを印刷するための画像データを生成する生成ステップとを備えることを特徴とする。
なお、カラーチャートの「色比較条件」とは、カラーチャート上に複数のカラーパッチを配して各色の良否を比較するための種々の条件であり、CMYK値、色値L***等の変数のみならず、観察光源の種類やガマットマッピング方法等をも含む概念である。また、観察光源の種類には、タングステン、蛍光灯(F2、F6、F7等)、昼光D65等の光源の一般名称のみならず、色温度、分光放射分布等の各種データも含まれる。
このように構成しているので、作業状況に応じて適切な色比較条件を指定可能であり、作業者が効率的且つ容易に色を選択できる。
また、前記色比較条件には観察光源の種類が含まれることが好ましい。これにより、観察光源の差異により観察される色が異なることを明示的に選択できる。
さらに、前記色比較条件には背景色が含まれることが好ましい。これにより、背景色に応じた視覚の分光感度特性の変化(いわゆる色順応)をも考慮に入れて色を選択できる。
さらに、前記色比較条件には明度、彩度及び色相が含まれることが好ましい。
さらに、前記色比較条件にはガマットマッピング方法が含まれることが好ましい。これにより、指定色がガマットの範囲外の色であっても作業者が納得ずくで且つ効率良くガマットの範囲内の色を選択できる。
さらに、前記生成ステップは、徐々に色を変化させたカラーパッチをジグザグ状に配置するように前記画像データを生成することが好ましい。これにより、カラーパッチの色の遷移を連続的に追跡可能であり、指定色に最も近い色のカラーパッチを選択し易くなる。
さらに、前記生成ステップは、前記ジグザグ状の順路に従って前記カラーパッチを観察するための案内線を設けるように前記画像データを生成することが好ましい。これにより、作業者はカラーパッチの色の遷移をさらに容易に追跡でき、効率的である。
さらに、前記指定色に最も近い色のカラーパッチは、所定の観察光源下で、前記カラーチャートのうち前記所定の観察光源の種類に対応するカラーパッチの中からさらに選択されることが好ましい。
さらに、前記カラーチャートは所定の光源下に色変換されて印刷され、前記所定の光源とは別の観察光源下で、各色補正光学フィルタを介在させた状態で前記カラーチャートを観察し、前記指定色に最も近い色のカラーパッチの選択とともに所定の色補正光学フィルタを選定する選定ステップをさらに備えることが好ましい。これにより、カラーパッチの色の見え方を自在に調整することができる。
さらに、前記選定ステップは、前記カラーチャート上の前記各カラーパッチとは別に設けられた無彩色からなるべた領域の彩度を評価することにより前記所定の色補正光学フィルタを選定することが好ましい。
本発明に係る画像処理方法は、上記の色選択方法を用いて、さらに、前記指定色の色値を入力する入力ステップと、選択された前記指定色に最も近い色のカラーパッチの色値と入力された前記指定色の色値とに基づいて前記印刷機による印刷物の色変換を行う色変換ステップとを備える。
また、本発明に係る画像処理方法は、上記の色選択方法を用いて、さらに、選択された前記指定色に最も近い色のカラーパッチの色値を、決定された前記所定の色補正光学フィルタの色情報に基づいて前記別の観察光源下での前記色値に変換するステップと、前記指定色の色値を入力する入力ステップと、変換された前記別の観察光源下での前記色値と入力された前記指定色の色値とに基づいて前記印刷機による印刷物の色変換を行う色変換ステップとを備える。
本発明に係る画像処理装置は、上記の色選択方法を用いて選択された前記指定色に最も近い色のカラーパッチの色値と入力された前記指定色の色値とに基づいて前記印刷機による印刷物の色変換を行う色変換処理部を備える。
また、本発明に係る画像処理装置は、上記の色選択方法を用いて選択された前記指定色に最も近い色のカラーパッチの色値を、選定された前記所定の色補正光学フィルタの色情報に基づいて前記所定の光源下での前記色値に変換するパッチ色変換部と、前記パッチ色変換部により変換された前記別の観察光源下での前記色値と入力された前記指定色の色値とに基づいて前記印刷機による印刷物の色変換を行う色変換処理部とを備える。
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、カラーチャートにおける色比較条件を指定する手段、指定された前記色比較条件の変数のうち、入力された前記指定色の色値に対応する一の変数を決定する手段、前記色比較条件の異なる変数には決定された前記一の変数が含まれ、且つ、前記異なる変数にそれぞれ対応する色のカラーパッチが互いに隣接するように設けられた前記カラーチャートを印刷するための画像データを生成する手段、前記画像データに基づいて前記カラーチャートを印刷させる手段として機能させることを特徴とする。
本発明に係る色選択方法、画像処理方法、画像処理装置及びプログラムによれば、カラーチャートにおける色比較条件を指定し、指定された前記色比較条件の異なる変数にそれぞれ対応する色のカラーパッチが互いに隣接するように設けられた前記カラーチャートを印刷するための画像データを生成するようにしたので、作業状況に応じて適切な色比較条件を指定可能であり、作業者が効率的且つ容易に色を選択できる。
本実施形態に係る画像処理装置が組み込まれた印刷システムの斜視説明図である。 本実施形態に係る第1のカラーチャートの概略正面図である。 本実施形態に係る第2のカラーチャートの概略正面図である。 本実施形態に係る第3のカラーチャートの概略正面図である。 本実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。 本実施形態に係るカラーチャート色比較条件の設定画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る印刷システムを用いて適切な印刷物を得るためのフローチャートである。 本実施形態に係るカラーチャートを用いた指定色の調整方法に関するフローチャートである。 本実施形態に係る第1のカラーチャートが形成する提示領域を表す説明図である。 本実施形態に係るカラーチャート種類の選択方法に関するフローチャートである。 色補正光学フィルタを用いて、観察下の光源と標準光源との画像を見え方の差異を定量化する方法を表す概略斜視図である。 図12A〜図12Dは、本実施形態の第1変形例に係る第1のカラーチャートの概略正面図である。 図13A〜図13Cは、本実施形態の第2変形例に係る第1のカラーチャートの概略正面図である。 本実施形態の第3変形例に係る第1のカラーチャートの概略正面図である。 本実施形態の第4変形例に係る第1のカラーチャートの概略正面図である。
以下、本発明に係る色選択方法についてそれを実施する画像処理装置並びに印刷システムとの関係において好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置16が組み込まれた印刷システム10の斜視説明図である。
印刷システム10は、LAN12と、編集装置14と、画像処理装置16と、印刷機18と、測色計20とを基本的に備える。
LAN12は、イーサネット(登録商標)等の通信規格に基づいて構築されているネットワークである。編集装置14と画像処理装置16とは、前記LAN12を介して有線又は無線により相互に接続されている。
編集装置14は、文字、図形、絵柄や写真等から構成されるカラー画像の配置をページ毎に編集が自在であり、ページ記述言語(以下、PDLという。)による電子原稿、例えば、4色(CMYK)や3色(RGB)のカラーチャンネルからなる8ビット画像データを生成する。
ここで、PDLとは、印刷や表示等の出力単位である「ページ」内で文字、図形等の書式情報、位置情報、色情報(濃度情報を含む)等の画像情報を記述する言語である。例えば、PDF(Portable Document Formatの略で、ISO32000−1:2008に規定)、AdobeSystems社のPostScript(登録商標)やXPS(XML Paper Specification)等が知られている。
また、編集装置14には図示しないカラースキャナが接続されており、該カラースキャナは、所定の位置にセットされたカラー原稿を光学的に読み取ることができ、前記電子原稿の構成要素となるカラー画像データを取得可能である。
画像処理装置16は、PDLによる電子原稿をビットマップ形式(ラスタ画像の一種)に展開し、所望の画像処理、例えば、色変換処理、画像拡縮処理や配置処理等を行い、印刷機18の印刷方式に適した印刷信号に変換し、前記印刷機18に前記印刷信号を送信する各機能を有している。
また、画像処理装置16は、CPU・メモリ等を有する本体22と、カラー画像を表示する表示装置24と、入力部としての入力装置26(キーボード28及びマウス30)を備えており、さらに測色計20が接続されている。
印刷機18は、C、M、Y、Kの各色(プロセスカラー)からなる標準インクと、LC、LM等の淡色やW(白色)等のオプションインクとを組み合わせてカラー画像を形成するインクジェット方式の印刷装置である。この印刷機18は、外部(例えば、画像処理装置16)から受信した印刷信号に基づいて各色のインクの射出制御を行うことにより、印刷媒体としてのメディア32(図1では、ロール状の未印刷のメディア32)上にカラー画像を印刷し、印刷物34(印刷物34の一種である第1のカラーチャート34a、第2のカラーチャート34b、及び第3のカラーチャート34cが含まれる。)を形成する。
メディア32の基材には、合成紙・厚紙・アルミ蒸着紙等の紙類、塩化ビニル・PET等の樹脂やターポリン等を用いることができる。
測色計20は、測定対象物の色値を測定する。ここで色値とは、三刺激値XYZ、均等色空間の座標値L***等のみならず、波長に対する光学物性値の分布(以下、「分光データ」という。)、例えば、分光放射分布、分光感度分布、分光反射率又は分光透過率が含まれる。
このようにして得られた印刷物34は、印刷システム10の光源PS(所定の観察光源)とは分光放射分布が異なる光源DS(別の観察光源)の下で、任意の場所に掲示され、観察者により観察される。
図2は、本実施形態に係る第1のカラーチャート34aの概略正面図である。
第1のカラーチャート34aは、メディア32上に印刷された、色の異なる49個の略同形状のカラーパッチ36aと、該カラーパッチ36aの行方向及び列方向の配列位置を特定する行番号38及び列番号40とから構成される。
各カラーパッチ36aは、縦方向・横方向ともに7個ずつのカラーパッチ36aが所定間隔の隙間を設けるように配置されている。各カラーパッチ36aの色は、CMYK値の各信号レベルの範囲(百分率では0%〜100%、8ビット階調である場合は0〜255)の所定の値が設定されている。
識別情報としての行番号38は、上から順番に(+3)〜(−3)の文字列として、各カラーパッチ36aの左方部にその位置に対応するように設けられている。一方、識別情報としての列番号40は、左から順番に(−3)〜(+3)の文字列として、各カラーパッチ36aの上方部にその位置に対応するように設けられている。
図3は、本実施形態に係る第2のカラーチャート34bの概略正面図である。
第2のカラーチャート34bは、メディア32上に印刷された、色の異なる54個の略同形状のカラーパッチ36bと、「明度」及び「彩度・色相」と表示された文字列42と、「色温度」と表示された文字列44と、該カラーパッチ36bの行方向及び列方向の配列位置を特定する数字列46、文字列48及び文字列50とから構成される。
各カラーパッチ36bは、上段には縦方向に5個、横方向に6個のカラーパッチ36bが、下段には縦方向に4個、横方向に6個のカラーパッチ36bが、それぞれ所定間隔の隙間を設けるように配置されている。
識別情報としての数字列46は上から順番に「+10」、…、「−10」からなり、文字列48は上から順番に「+b」、…、「−b」からなり、それぞれ各カラーパッチ36bの左方部にその位置に対応するように設けられている。一方、識別情報としての文字列50は、左から順番に「2800K」、…、「6500K」からなり、各カラーパッチ36bの上方部にその位置に対応するように設けられている。
図4は、本実施形態に係る第3のカラーチャート34cの概略正面図である。
第3のカラーチャート34cは、メディア32上に印刷された、色の異なる63個の略同形状のカラーパッチ36cと、「彩度・色相」と表示された文字列52と、「明度」と表示された文字列54と、該カラーパッチ36cの行方向及び列方向の配列位置を特定する文字列56及び数字列58と、光源の色温度が表示された色温度表示欄60と、グレーパッチ62とから構成される。
各カラーパッチ36cは、縦方向に9個、横方向に7個のカラーパッチ36cが所定間隔の隙間を設けるように配置されている。
識別情報としての文字列56は上から順番に「+a+b」、…、「−a−b」からなり、各カラーパッチ36cの左方部にその位置に対応するように設けられている。一方、識別情報としての数字列58は、左から順番に「−15」、…、「+15」からなり、各カラーパッチ36cの上方部にその位置に対応するように設けられている。
色温度表示欄60は、メディア32の右上部に設けられており、「標準光源5000K用」と表示されている。グレーパッチ62は、メディア32の下方部に設けられており、メディア32の左右方向に延在する矩形状のカラーパッチである。このグレーパッチ62は無彩度色であり、且つ濃度が均一である。
図5は、本実施形態に係る画像処理装置16の構成ブロック図である。なお、電子原稿は白抜実線矢印の方向に、カラーチャート用画像データは白抜破線矢印の方向に、その他の各種データは実線矢印の方向にそれぞれ供給されることを表す。
画像処理装置16の本体22は、編集装置14側から供給される電子原稿を入力するI/F70と、該I/F70を介して供給された電子原稿のPDL形式をビットマップ形式に展開するRIP72(ラスタイメージングプロセッサ)と、該RIP72により展開された電子原稿のCMYK値(あるいはRGB値)に対して所定の色変換処理を施して新たなCMYK値の画像データを得る色変換処理部74と、該色変換処理部74により色変換されて得られた新たなCMYK値の画像データを印刷機18に適した印刷信号(インク射出制御データ)に変換する印刷機ドライバ76と、該印刷機ドライバ76により変換された印刷信号を印刷機18側に出力するI/F78とを備える。
また、本体22は、印刷機18毎にプロファイルを管理する色管理部80と、第1〜第3のカラーチャート34a〜34c又は図示しないプロファイル用カラーチャートを印刷するための画像データを生成する画像データ生成部82と、表示装置24との接続を可能とするI/F84と、入力装置26(マウス28及びキーボード30)との接続を可能とするI/F86と、測色計20との接続を可能とするI/F88とを備える。
さらに、本体22は、その内部の各構成要素から供給される各種データを記憶し、あるいは記憶している各種データを各構成要素に供給する記憶部90を備えている。該記憶部90は、RIP72と、色変換処理部74と、色管理部80と、画像データ生成部82と、I/F84と、I/F86と、I/F88とにそれぞれ接続されている。
なお、色変換処理部74は、デバイス依存データからデバイス非依存データに変換する目標プロファイル処理部92と、デバイス非依存データからデバイス依存データに変換するする印刷プロファイル処理部94とを備える。ここで、デバイス依存データとは、各種デバイスを適切に駆動するためのCMYK値、RGB値等で定義されるデータである。また、デバイス非依存データとは、HSL、HSB、CIELAB座標系、CIELUV座標系、XYZ等で定義されるデータである。
また、画像データ生成部82は、第1のカラーチャート34aを印刷するための画像データを生成する第1のデータ生成部96aと、第2のカラーチャート34bを印刷するための画像データを生成する第2のデータ生成部96bと、第3のカラーチャート34cを印刷するための画像データを生成する第3のデータ生成部96cと、図示しないプロファイル用カラーチャートを印刷するための画像データを生成するプロファイル用データ生成部98とを備える。
さらに、色管理部80は、印刷機18毎にプロファイルを生成するプロファイル生成部100と、後述するカラーチャート条件(基準色及び色差間隔)を設定するカラーチャート条件設定部102(設定部)と、CMYK値、色値L***や色温度のみならずガマットマッピング手法等を含む色比較条件を選択する色比較条件指定部104(指定部)と、後述する色補正光学フィルタの色情報に基づいて選択されたカラーパッチ36cの色を変換するパッチ色変換部106とを備える。
さらに、RIP72は、電子原稿のビットマップ形式化の際に、印刷機18の解像度等に対応した画像拡縮処理や、印刷フォーマットに対応した回転・反転処理等の種々の画像処理を行うことができる。
さらに、印刷機ドライバ76は、CMYK値からインク各色(CMYK、LC、LM、又はW)に対応するインク射出制御用データを作成する。このインク射出制御用データは、印刷機18のインク射出動作(ON・OFFやインクドット径の大小等)との間でその印刷機18固有のデータ定義に従って関連付けられている。その際、8ビット多階調画像から2値画像等の低階調画像への変換を要するが、ディザマトリクス法や誤差拡散法等の公知のアルゴリズムを用いることができる。
さらに、目標プロファイル処理部92又は印刷プロファイル処理部94は、印刷機18の印刷モードに応じてプロファイルを補正することができる。ここで、印刷モードとは、印刷ヘッドのノズル数、印刷ヘッドの走査時におけるインク射出タイミング(片方向/双方向)、パス数、搭載インク色数及びその種類、インク射出制御用データ作成のアルゴリズム等の、印刷に関する各種設定をいう。
さらに、CPU等で構成される制御部(不図示)は、この画像処理に関するすべての制御を行う。すなわち、本体22内部の各構成要素の制御(例えば、記憶部90のデータ読出し・書込み)のみならず、I/F84を介して表示装置24に表示信号を送信する制御や、I/F88を介して測色計20から測色データを取得する制御等も含まれる。
本実施形態に係る画像処理装置16は以上のように構成され、上述した各画像処理機能は、基本プログラム(オペレーティングシステム)上で動作する応用プログラムを用いて実現することができる。
図6は、本実施形態に係る第1〜第3のカラーチャート34a〜34cの色比較条件の設定画面の一例を示す図である。
設定画面110には、上から順番に、プルダウンメニュー112と、5個のラジオボタン114a、114b、114c、114d及び114eと、[設定]、[中止]と表示されたボタン116、118が設けられている。
プルダウンメニュー112の右方部には、「マッピング方法」なる文字列が表示されている。マウス30の所定の操作により、プルダウンメニュー112の下方部に図示しない選択欄が併せて表示される。
ラジオボタン114a〜114eの右方部には、「CMYK値」、「L***」、「L***/色温度」、「L*/C**(5000K)」、「マッピング方法」とそれぞれ表示されている。
本実施形態に係る印刷システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
図7は、本実施形態に係る印刷システム10を用いて適切な印刷物34を得るためのフローチャートである。主に図1を参照しながら説明する。
先ず、作業者は、形成しようとする印刷物34に関する印刷条件やその観察態様を調査する(ステップS1)。ここで、印刷条件とは、印刷に使用する印刷機18の種類、メディア32の種類や前述した印刷モード等である。また、作業者とクライアントとの間に指定色に関する合意があれば、この合意も印刷条件に含まれる。さらに、観察態様とは、光源の分光放射分布や印刷物34の掲示態様(反射、透過、又はその混合)等である。
次いで、作業者は、印刷機18に適切なプロファイルを選定する(ステップS2)。通常、目標プロファイル又は印刷プロファイルは、本体22の記憶部90に保存されている。印刷機18に適切なプロファイルが登録(記憶部90に記憶)されていない場合は、印刷プロファイルを別途生成することができる。
次いで、印刷機18を用いて電子原稿を印刷し、印刷物34を得る(ステップS3)。ここで、図示しないラミネート処理装置を用いて印刷物34にラミネート処理を施し、その画像形成面上に保護膜を設けてもよい。そうすれば、画像の擦過性・堅牢性を向上させることができる。
次いで、印刷物34のカラー画像の色を評価し(ステップS4)、画像の色が適切か否かを判断する(ステップS5)。所望の色合いが得られたか否かについての評価方法としては、画像の全体的外観又は部分的外観に着目し、作業者等の目視により良否を判断する方法、あるいは、測色計20を用いて印刷物34の所定の箇所を測色し、その値が所望の範囲内に収まるか否かで判断する方法等が使用される。
この画像評価の結果、印刷物34の画像の色が適切でないと判断された場合は、プロファイルの変更等を行うことにより色の微調整を行う(ステップS6)。この具体的方法としては、プロファイルの再設定・再生成や、プロファイルの微調整(現在設定されているプロファイルの補正)等が挙げられる。
以下、印刷と評価を繰り返すことにより(ステップS3〜S6)、所望の色の印刷物34が得られる。
ここで、電子原稿の印刷(ステップS3)の際の、画像処理装置16による画像処理の流れについて、図5を参照しながら詳細に説明する。
編集装置14から供給された電子原稿(PDL形式)が、LAN12及びI/F70を介して画像処理装置16に入力されると、前記電子原稿は、RIP72によりそれぞれ8ビットのCMYKビットマップ形式(デバイス依存の画像データ)に展開され、目標プロファイル処理部92によりL***(デバイス非依存の画像データ)に変換され、印刷プロファイル処理部94によりCMYK値(デバイス依存の画像データ)に変換され、印刷機ドライバ76により印刷信号(すなわち、インク射出制御データ)に変換され、I/F78を介して印刷機18に供給される。必要に応じて、RIP72で展開されたCMYKビットマップ形式の画像データを記憶部90に一時的に保存する。その後、印刷機18により所望の印刷物34が印刷される。
このとき、複数の設定条件に対応する目標プロファイル及び印刷プロファイルが予め記憶部90に記憶されているので、予め設定された各種条件に応じて選択的に、目標プロファイルが目標プロファイル処理部92に供給され、印刷プロファイルが印刷プロファイル処理部94に供給される。ここで、各プロファイルに対して印刷機18の印字モード等を加味した補正を適宜行うように構成すれば、さらに適切な色変換処理を行うことができる。
また、プロファイルの生成(ステップS2)の際の、画像処理装置16による画像処理流れについて、図5を参照しながら詳細に説明する。
記憶部90により記憶された所定のCMYK値データに基づいて、プロファイル用データ生成部98により生成された画像データは、図5に示すR1の経路から印刷機ドライバ76に供給され、電子原稿の印刷と同様の動作により印刷機18側に供給される。このようにして得られた図示しないプロファイル用カラーチャートの各カラーパッチを、画像処理装置16に接続された測色計20を用いて測色し、L***の色値を取得する。この色値のデータは記憶部90に一旦記憶される。その後、指定されたCMYK値と得られたL***との対応関係に基づいて3次元−4次元変換LUTである印刷プロファイルを生成することができる。
以上、本実施形態に係る印刷システム10を用いて適切な印刷物34を得るための方法について説明した。次いで、プロファイルの変更方法について更に詳細に説明する。
図8は、第1〜第3のカラーチャート34a〜34cを用いた色の微調整方法(ステップS6)、すなわち指定色の調整方法に関するフローチャートである。
先ず、カラーチャートの種類を選択する(ステップS61)。詳細については後述することにし、ここでは、第1のカラーチャート34aが選択され、色比較条件にはL***が選択された例を中心として、以下に説明する。
次いで、第1のカラーチャート34aの基準色及び色差間隔の初期設定を行う(ステップS62)。これらの値は、カラーチャート条件設定部102(図5参照)により設定が自在である。
例えば、基準色(L* 0,a* 0,b* 0)の初期値に関しては、カラーチップ等の色見本の色番号に対応した色値を取得しその値を用いることができる。その取得方法については、色見本の現物を測色計20により測色をしてもよいし、色番号と対応付けられた色値を記憶部90に予め記憶しておき、設定の都度呼び出してもよい。また、初期値の設定には、カラーホイールのようなGUIコントロールから選択できるように構成してもよい。
さらに、色差間隔(ΔL*,Δa*,Δb*)の初期値に関しては、色調整作業の経験則上、適切な値を設けておくことができる。
次いで、印刷機18の色値のずれを補正する(ステップS63)。所定のカラーパッチ36aにおける色の設計値(L*(des),a*(des),b*(des))に対して、測色計20による実測値(L*(meas),a*(meas),b*(meas))が得られたとする。このとき、補正量L*(diff)、a*(diff)、b*(diff)を(1)〜(3)式のように算出することができる。
*(diff)=L*(meas)−L*(des) …(1)
*(diff)=a*(meas)−a*(des) …(2)
*(diff)=b*(meas)−b*(des) …(3)
このように、画像データを生成する際、各色の設計値に補正量L*(diff)、a*(diff)、b*(diff)を加算することにより、印刷色の僅かな色ずれが補正可能であり、色再現精度を更に向上させることができる。なお、この補正に際して用いる印刷物34として、後に印刷する第1のカラーチャート34aを援用することができる。
次いで、第1のカラーチャート34aを印刷する(ステップS64)。第1のカラーチャート34a上に二次元的に配列された各カラーパッチ36aは、縦方向に対してa*が、横方向に対してb*が、所定間隔の色差間隔(Δa*,Δb*)でそれぞれ変化するように設定されている。
例えば、具体的には、各カラーパッチ36aに対応する色値を、(4)〜(6)式のように決定することができる。
* i=L* 0+ΔL*×i (i=−3,−2,……,+2,+3) …(4)
* j=a* 0+Δa*×j (j=−3,−2,……,+2,+3) …(5)
* k=b* 0+Δb*×k (k=−3,−2,……,+2,+3) …(6)
図9は、本実施形態に係る第1のカラーチャート34aの提示領域を表す説明図である。ここで「提示領域」とは、第1のカラーチャート34aが有する各カラーパッチ36aにより形成される色領域である。
*を固定した場合において、a*−b*平面上に形成されている六角形の領域は、印刷機18のガマット130である。例えば、上述の(5)式及び(6)式で示される数式に従って各カラーパッチ36aの色をプロットすると、各点は略等間隔に配置される。この場合の提示領域132は、(a* 0+3Δa*,b* 0+3Δb*)、(a* 0+3Δa*,b* 0−3Δb*)、(a* 0−3Δa*,b* 0+3Δb*)、(a* 0−3Δa*,b* 0−3Δb*)の4点で形成される矩形領域に相当する。
このように、第1のデータ生成部96a(図5参照)により、隣接するカラーパッチ36aの色差が略等間隔になるような画像データが生成される。なお、この基準色及び色差間隔は、カラーチャート条件設定部102により予め設定され記憶部90に記憶されているデータを読み出して用いることができる。
第1のデータ生成部96aにより生成された画像データは、図5に示すように矢印R2の経路から印刷プロファイル処理部94に供給され、電子原稿の印刷と同様の動作により印刷機18側に供給される。このようにして得られた第1のカラーチャート34a(図2参照)の各カラーパッチ36aは、予め設計した色(L*,a*,b*)を略再現する。
ここで、第1のカラーチャート34aを印刷するための画像データは、TIFFやBitmap等のラスタ画像データに限られず、PDFやPostScript(登録商標)等のPDL形式の画像データでもよい。
第1のカラーチャート34aを印刷する場合における画像処理装置16の動作原理について、図示しないプロファイル用カラーチャートの場合と同様であるため説明を割愛する。
また、第2及び第3のカラーチャート34b、34cについても、各画像データが第2及び第3のデータ生成部96b、96cで生成されることを除いて、第1のカラーチャート34aの場合と同様である。
次いで、作業者は、印刷された第1のカラーチャート34aのうちカラーパッチ36aを1個選択する(ステップS65)。具体的には、カラーチップや、表示装置24の画面上に表示された色等である目標となる指定色を表す色見本と、第1のカラーチャート34aとを比較観察し、指定色に最も近い色であるカラーパッチ36aを1個選択する。
このように構成しているので、作業者が第1のカラーチャート34aを観察する際にカラーパッチ36aの色の変化が略等間隔で視認されるため、指定色に最も近い色であるカラーパッチ36aを容易に選択できる。
次いで、作業者は、選択したカラーパッチ36aの識別情報を入力する(ステップS66)。具体的には、作業者は、入力装置26を用いながら図示しない設定画面を介して、選択されたカラーパッチ36aの配置位置に対応した行番号38、列番号40が表す数値(図2参照)を入力する。
次いで、作業者は、選択された1個のカラーパッチ36aによって指定色と略同色を再現できたか否かを判断する(ステップS67)。その結果、略同色でなく更に選択の余地があるものと判断した場合は、作業者は次の基準色及び色差間隔を再設定する(ステップS68)。その後、再設定された基準色及び色差間隔に基づいて第1のカラーチャート34aが印刷される。
以上のようにして、第1のカラーチャート34a上において指定色と同色が再現されるまでこの作業を繰り返し、指定色が再現されるとプロファイルが更新され(ステップS69)、指定色の調整作業は終了する。
図10は、第1〜第3のカラーチャート34a〜34cの種類を選択する方法(ステップS61)に関するフローチャートである。
先ず、指定色の決定に際し、作業者とクライアントとの合意場所を確認する(ステップS611)。ここで「合意」とは、カラーチップ等の色見本を実際に目合わせした結果による双方の合意をいう。
もし、合意場所が印刷場所(印刷システム10での光源PSの環境下)や事業所内等の掲示場所でない場合は、その印刷場所において印刷物34の掲示場所の観察環境(光源DS)を再現可能か否かについてさらに確認する(ステップS612)。光源DSを再現できる場合は第1のカラーチャート34aを用い(ステップS613)、光源DSを再現できない場合は、第2のカラーチャート34bを用いる(ステップS614)。
一方、合意場所が掲示場所(光源DSの環境下)である場合は、第3のカラーチャート34cを用いる(ステップS615)。
その後、決定された第1〜第3のカラーチャート34a〜34cの種類に応じて適切な色比較条件を指定する(ステップS616)。
具体的には、図6に示す設定画面110から、ラジオボタン114a〜114eを用いてカラーチャートの種類をいずれか1つ選択する。図2に示す第1のカラーチャート34aを用いる場合はラジオボタン114bを、第2のカラーチャート34bを用いる場合はラジオボタン114cを、第3のカラーチャート34cを用いる場合はラジオボタン114dを選択することにより設定できる。
なお、ラジオボタン114aの「CMYK値」が選択された場合、隣接するカラーパッチ同士のCMYK値の画素値の差が等間隔になるように設けられた図示ないカラーチャートが印刷される。また、ラジオボタン114eの「マッピング方法」が選択された場合、指定色がガマット130の外の色であるとき、そのガマット130内の色に置き換える際の、複数のマッピング方法より得られる各色を比較できるようなカラーチャートが印刷される。
ここで、マッピング方法には、「明度一致」、「明度優先」、「彩度一致」、「彩度優先」、「最短距離」、「印象一致」等を用いることができる。
さらに、プルダウンメニュー112により、各種カラーチャート(図6では114a〜114d)の印刷の際のガマットマッピング手法を選択できる。
このようにして、設定画面110を介して、色比較条件指定部104によりカラーチャートの種類及び色比較条件が指定される。次いで、第1〜第3のカラーチャート34a〜34cの中から1つのカラーパッチ36a〜36cを選択する具体的方法(図8のステップS65)について詳細に説明する。
第1のカラーチャート34aの中から1つのカラーパッチ36aを選択する具体的方法については既に説明した通りである。観察光源DSを含めた観察態様を略再現できる等の事情によって観察態様の影響が小さい場合は、印刷制御可能な変数(CMYKやL***等)を徐々に変化させた色のカラーパッチ36aを設け、その中から指定色に最も近い色を選択させるのが好ましい。このような場合において、第1のカラーチャート34aを選択するのが適切である。
第2のカラーチャート34bの中から1つのカラーパッチ36bを選択する具体的方法について説明する。
先ず、印刷場所における環境光源の色温度を調査する。例えば、色温度が6500Kであるとする。
このとき、図3に示す文字列50のうち「6500K」と表示された列の縦方向に並設された9個のカラーパッチ36bから指定色に最も近い色を選択する。その結果、例えば、「明度」(文字列42)の「0」(数字列46)のカラーパッチ36bが選択されたものとする。
掲示場所の光源DSの色温度が「2800K」であるとき、文字列50のうち「2800K」と表示された列の「明度」の「0」のカラーパッチ36bが選択されたものと等価である。したがって、掲示場所の光源DSにおける色温度2800Kに相当する色(明度が「0」)と指定色とを対応付けるように色を微調整すればよい。すなわち、パッチ色変換部106(図5参照)により、予め取得された観察光源DSの色温度情報に基づいて、印刷システム10下の光源PSで選択されたカラーパッチ36bの色が、掲示場所の光源DSでのカラーパッチ36bの色(光源DS下で選択されるべき色)に変換される。
このように、印刷場所(光源PS下)での色の見え方と、掲示場所(光源DS下)での色の見え方を1つのカラーチャート(第2のカラーチャート34b)により目視で確認できる。観察光源DSの違いによる印刷色の見え方の変化及びその傾向について作業者に意識させたい場合は、第2のカラーチャート34bを選択するのが適切である。
第3のカラーチャート34cの中から1つのカラーパッチ36cを選択する具体的方法について説明する。
図11は、色補正フィルタ134(色補正光学フィルタ)を用いて、観察下の光源DSと標準光源(D50)との画像の色の見え方の差異を定量化する方法を表す概略斜視図である。
第3のカラーチャート34cは、標準光源(D50光源)の観察下において適切な階調性を有するように色が調整されている。掲示場所の光源DSがD50光源でない場合は、色の見え方にずれが生じ得る。
そこで、観察者Obsは、観察者Obs自身の眼と第3のカラーチャート34cとの間に介在させるように、色補正フィルタ134aを把持しながら、第3のカラーチャート34cの画像の色合いを確認する。
観察者Obsが、第3のカラーチャート34cの中に指定色と略同色のカラーパッチ36cが存在しないと判断した場合は、色補正フィルタ134aとは周波数帯域特性が異なる別の色補正フィルタ134に交換した後、同様にして第3のカラーチャート34cを観察する。
このように、種々の色補正フィルタ134の交換及び第3のカラーチャート34cの観察からなる作業を繰り返して、第3のカラーチャート34cが最も適切な色合いとなる色補正フィルタ134を選択する。
なお、選択される色補正フィルタ134は1枚に限られず、同一又は異なる特性を有する2枚以上の色補正フィルタ134を重畳して用いてもよい。
ここで、色補正フィルタ134は、観察者Obsにより視認されるカラーパッチ36cの提示領域132(図9参照)の範囲を自在に調整する機能を果たす。例えば、色差間隔の半分に相当する色差をずらすことにより、隣接するカラーパッチ36cの間の色を擬似的に表現させる効果が得られる。また、色差を大幅にずらすことにより、カラーパッチ36cの個数や色差間隔を増やすことなく提示領域132の範囲を移動させる効果が得られる。
また、第3のカラーチャート34cの下方部に設けられたグレーパッチ62を観察し、よりニュートラルなグレーとして視認できるときの色補正フィルタ134を選択することが好ましい。人間の視覚は、有彩色よりも無彩色の方がその色差に敏感だからである。
このように、光源DSの観察下において色補正フィルタ134を介して第3のカラーチャート34cを観察し、適切な色補正フィルタ134を予め把握することにより、色の調整結果に反映させることができる。すなわち、標準光源(D50光源)の分光データに対し、この作業により選択された色補正フィルタ134の既知の分光透過率を用いて、光源DS下でのL***やXYZ等の色値を予測できる。
本実施の形態では、第1〜第3のカラーチャート34a〜34cについて説明した。そのほか、状況や用途に応じた種々のカラーチャートを印刷することができる。以下、第1のカラーチャート34aの変形例について説明する。
図12A〜12Dは、第1のカラーチャート34aの第1変形例を示す。本実施の形態とは、カラーパッチ36aの色の配置順番が異なっている。
具体的には、平面状のメディア32上に、L*、a*及びb*の三次元変数を変化させつつ、隣接したカラーパッチ36aの各色の連続性を保つように配設する一例である。
図12A及び図12Bは、第1のカラーチャート34aにおける各カラーパッチ36aの配設位置を示す模式図である。なお、各カラーパッチ36aは、図2と同様にそれぞれ離間するよう設けられるが、説明の便宜上、マトリクス状に表示している。また、各枡目内に表示されている文字(例えば、図12Aに示すマトリクスの左上隅に位置する枡目の「A−4」)は、その枡目の位置に対応するカラーパッチ36aの色の属性を示す。
図12C及び図12Dは、各カラーパッチ36aの色の設計値を説明する図であり、基準色(L*,a*,b*)に対する偏差(L*(dev),a*(dev),b*(dev))の値を示している。
図12Cに示す添字136(A〜D)は、図12A及び図12Bに示す各枡目内の文字(図12Aに示す左上の枡目では「A−4」)の一部であるアルファベット文字(図12Aに示す左上の枡目では「A」)に対応する。また、図12Dに示す添字138(1〜9)は、図12A及び図12Bに示す各枡目内の文字の一部である数字(図12Aに示す左上の枡目では「4」)に対応する。
以下、図12Aで示す色の配列方法の具体例について、図12C及び図12Dを参照しながら詳細に説明する。
図12Aに示すように、カラーパッチ36aのマトリクスは、「A−1」、「A−2」、……、「A−9」、「B−1」、「B−2」、……、「D−8」、「D−9」の順番で色が定義されている(各枡目を跨ぐ矢印の向きを参照)。例えば、添字136が「A」である桝目は、6×6のマトリクスのうち左上部(3×3の小マトリクス内)に偏在している。
図12Cに示すように、添字136が「A」である場合はL*(dev)は0である。一方、添字138が「1」〜「9」である場合は図12Dに示す規則に従って、各枡目に対応する偏差(a*(dev),b*(dev))が対応付けられ、各枡目に対応する色が決定される。つまり、明度を固定(L*)しながらa*及びb*を徐々に変化させるように、各色がジグザク状に配置されている。
一方、添字136が「B」である桝目は、6×6のマトリクスのうち右上部(3×3の小マトリクス内)に偏在しており、この枡目における明度の偏差L*(dev)はΔL*である。以下、添字136が「A」である場合と同様に、明度を固定(L*−ΔL*)しながらa*及びb*を徐々に変化させるように、各色がジグザク状に配置されている。
以下、a*及びb*(二次元変数)の偏差のパターンを一周期として、L*(一次元変数)の偏差を前記周期毎に徐々に変化させていくことにより、隣接したカラーパッチ36aの各色の連続性を保つように配設することができる。
このように、色を徐々に変化させたカラーパッチ36aをジグザグ状に配置することにより連続的に配置された色が追跡可能であり、作業者が現在観察している色と近い色を探索することが容易となる。つまり、指定色に最も近い色をカラーパッチ36aの中から選択し易くなるので好ましい。
なお、図12Bに示すように、添字136が「A」、「B」、「C」及び「D」である色の配列が並設するようにしてもよい。
図13A〜13Cは、第1のカラーチャート34aの第2変形例を示す。第1変形例とは、カラーパッチ36aの色の配列位置がさらに異なる。図13A〜図13Cに示す枡目の定義等は、図12A、図12C及び図12Dと同様であるため説明を割愛する。
以下、図13Aで示す色の配列方法の具体例について、図13B及び図13Cを参照しながら詳細に説明する。
図13Aに示すように、カラーパッチ36aのマトリクスは、「A−1」、「A−2」、……、「A−4」、「B−1」、「B−2」、……、「I−3」、「I−4」の順番で色が定義されている(各枡目を跨ぐ矢印の向きを参照)。例えば、添字136が「A」である桝目は、×のマトリクスのうち上段左方部(2×2の小マトリクス内)に偏在している。
図13Bに示すように、添字136が「A」である場合の偏差(a*(dev),L*(dev))は(Δa*,ΔL*)である。一方、添字138が「1」〜「4」である場合は図13Cに示す規則に従って、各枡目に対応する偏差b*(dev)が対応付けられ、各枡目に対応する色が決定される。つまり、a*及びL*を固定(a*+Δa*,L*+ΔL*)しながらb*を徐々に変化させるように、各色がジグザク状に配置されている。
一方、添字136が「B」である桝目は、6×6のマトリクスのうち上段中央部(2×2の小マトリクス内)に偏在しており、この枡目における偏差( *(dev),L*(dev))は(0,ΔL*)である。以下、添字136が「A」である場合と同様に、a*及びL*を固定(a*,L*+ΔL*)しながらb*を徐々に変化させるように、各色がジグザク状に配置されている。
以下、b*(一次元変数)の偏差のパターンを一周期として、L*及びa*(二次元変数)の偏差を前記周期毎に徐々に変化させていくことにより、隣接したカラーパッチ36aの各色の連続性を保つように配設することができる。
図14は、第1のカラーチャート34aの第3変形例を示す。本実施の形態、第1及び第2変形例とは、カラーパッチ36aの個数及び描画仕様が異なる。
第3変形例に係る第1のカラーチャート34aは、81個のカラーパッチ36aが設けられている。カラーパッチ36aには、第1及び第2変形例(図12A〜図12C等)と同様に、カラーパッチ36aの色を徐々に変化させるように所定の順番で色が予め定義されている。図14では、例えば、色の始点に相当するカラーパッチ36sが左上隅に設けられており、色の終点に相当するカラーパッチ36eを右下隅に設けられている。
ここで、始点及び終点位置を作業者に明示するため、カラーパッチ36s、36e指向した矢印140、142が併せて印字されている。
予め定義された色の順番に相当する観察順路144は、破線矢印に沿って形成されており、第1及び第2変形例(図12A及び図13A)と同様にジグザク状に設けられている。
カラーパッチ36aの離間位置には、所定の規則で配した案内線146が設けられている。これにより、作業者に、観察順路144に従ってカラーパッチ36aを観察させることができる。
さらに、案内線146には、始点のカラーパッチ36sの上方部に切欠部148が設けられており、終点のカラーパッチ36eの下方部に切欠部150が設けられている。このような迷路の入口及び出口を模した構図にしているので、作業者にとって観察順路144を感覚的に把握できるので好ましい。
なお、図14の例では、案内線146や切欠部148、150の構成により、カラーパッチ36aの観察順路144を案内(誘導)できるものである。色比較作業に影響を及ぼさない態様であれば、第1のカラーチャート34aの構成の一部として観察順路144を実際に印字してもよい。
図15は、第1のカラーチャート34aの第4変形例を示す。本実施の形態、第1〜第3変形例とは、第1のカラーチャート34aの背景色が一部異なっている。
メディア32上には、四分割されたカラーチャート200a(左上部)、カラーチャート200b(右上部)、カラーチャート200c(左下部)及びカラーチャート200d(右下部)が設けられている。
カラーチャート200aには、5行5列で構成された25個のカラーパッチ36aが設けられている。行番号38、列番号40、カラーパッチ36aの色に関しては、図2に示す第1のカラーチャート34aと同様であるので説明を割愛する。なお、カラーチャート200aの背景は一切着色されておらず、その右下方には「A」からなる文字202aが印字されている。
カラーチャート200bは、カラーチャート200aと略同様の構成である。カラーチャート200bの背景は全体的に薄い色で着色されており、その右下方には「B」からなる文字202bが印字されている点が異なる。
カラーチャート200cは、カラーチャート200bと略同様の構成である。カラーチャート200cの背景はカラーチャート200bよりも濃い同系色で着色されており、その右下方には「C」からなる文字202cが印字されている点が異なる。
カラーチャート200dは、カラーチャート200cと略同様の構成である。カラーチャート200dの背景はカラーチャート200cよりもさらに濃い同系色で着色されており、その右下方には「D」からなる文字202dが印字されている点が異なる。
カラーチャート200a〜200dの背景はそれぞれ異なる濃度の同系色で着色されており、図示しない設定画面を介して背景色の設定が自在である。この背景色は、例えば、RGB、CMYK、L***等の値により設定できることが好ましい。
このように構成しているので、背景色に応じた視覚の分光感度特性の変化(いわゆる色順応)をも考慮した指定色の調整を行うことができる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、カラーチャート条件(基準色又は色差間隔)はカラーチャート条件設定部102により自動的に設定される構成を採っているが、作業者又は作業依頼者の色選択の嗜好を考慮した仕様変更も可能である。
具体的には、図示しない設定画面にテキストボックス等を設け、初期状態では、カラーチャート条件設定部102により設定された推奨値をそのテキストボックスに表示しておくが、作業者がキーボード28等を用いてその値を変更し設定できるようにしてもよい。また、カラーパッチ36a〜36cの個数を自由に変更できるように構成してもよい。
また、本実施形態では、印刷機18がインクジェット方式である構成を採っているがこれに限定されることなく、電子写真、感熱方式等であっても本発明の作用効果を得ることができる。
10…印刷システム 14…編集装置
16…画像処理装置 18…印刷機
20…測色計 22…本体
24…表示装置 26…入力装置
32…メディア 34…印刷物
34a…第1のカラーチャート 34b…第2のカラーチャート
34c…第3のカラーチャート 36a〜36c…カラーパッチ
60…色温度表示欄 62…グレーパッチ
70、78、84、86、88…I/F 72…RIP
74…色変換処理部 76…印刷機ドライバ
80…色管理部 82…画像データ生成部
90…記憶部 92…目標プロファイル処理部
94…印刷プロファイル処理部 96a…第1のデータ生成部
96b…第2のデータ生成部 96c…第3のデータ生成部
100…プロファイル生成部 102…カラーチャート条件設定部
104…色比較条件指定部 110…設定画面
112…プルダウンメニュー 114a〜114e…ラジオボタン
116、118…ボタン 130…ガマット
132…提示領域 134、134a…色補正フィルタ
136、138…添字 140、142…矢印
144…観察順路 146…案内線

Claims (13)

  1. 複数の色のカラーパッチを備えるカラーチャートにおける色比較条件を指定する指定ステップと、
    指定された前記色比較条件の異なる変数にそれぞれ対応する色のカラーパッチが互いに隣接するように設けられた前記カラーチャートを印刷するための画像データを生成する生成ステップと
    印刷機により印刷された前記カラーチャートの中から指定色に最も近い色のカラーパッチを選択する選択ステップと
    を備え
    前記色比較条件には観察光源の種類が含まれ、
    前記選択ステップでは、所定の観察光源下で、前記カラーチャートのうち前記所定の観察光源の種類に対応する複数のカラーパッチの中からさらに選択する
    ことを特徴とする色選択方法。
  2. 請求項1記載の色選択方法において、
    前記生成ステップでは、前記観察光源の種類毎に、前記複数のカラーパッチが一列に配置されるように前記画像データを生成することを特徴とする色選択方法。
  3. 請求項1記載の色選択方法において、
    前記生成ステップは、徐々に色を変化させたカラーパッチをジグザグ状に配置するように前記画像データを生成する
    ことを特徴とする色選択方法。
  4. 請求項3記載の色選択方法において、
    前記色比較条件が三次元変数で構成される場合、
    前記生成ステップでは、前記三次元変数のうち、二次元変数の偏差のパターンを1つの周期として、一次元変数の偏差を前記周期毎に徐々に変化させるように前記画像データを生成することを特徴とする色選択方法。
  5. 請求項3記載の色選択方法において、
    前記生成ステップでは、三次元変数のうち、一次元変数の偏差のパターンを1つの周期として、二次元変数の偏差を前記周期毎に徐々に変化させるように前記画像データを生成することを特徴とする色選択方法。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項に記載の色選択方法において、
    前記生成ステップは、前記ジグザグ状の順路に従って前記カラーパッチを観察するための案内線を設けるように前記画像データを生成する
    ことを特徴とする色選択方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の色選択方法において、
    前記色比較条件には、明度、彩度、色相、背景色及びガマットマッピング方法のうち少なくとも1つがさらに含まれる
    ことを特徴とする色選択方法。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の色選択方法を用いて、さらに、
    前記指定色の色値を入力する入力ステップと、
    選択された前記指定色に最も近い色のカラーパッチの色値と入力された前記指定色の色値とに基づいて前記印刷機による印刷物の色変換を行う色変換ステップと
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の色選択方法を用いて選択された前記指定色に最も近い色のカラーパッチの色値と入力された前記指定色の色値とに基づいて前記印刷機による印刷物の色変換を行う色変換処理部を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の色選択方法において、
    前記カラーチャートは所定の光源下に色変換されて印刷され、
    前記所定の光源とは別の観察光源下で、各色補正光学フィルタを介在させた状態で前記カラーチャートを観察し、前記指定色に最も近い色のカラーパッチの選択とともに所定の色補正光学フィルタを選定する選定ステップをさらに備える
    ことを特徴とする色選択方法。
  11. 請求項10記載の色選択方法において、
    前記選定ステップは、前記カラーチャート上の前記各カラーパッチとは別に設けられた無彩色からなるべた領域の彩度を評価することにより前記所定の色補正光学フィルタを選定する
    ことを特徴とする色選択方法。
  12. 請求項10又は11に記載の色選択方法を用いて、さらに、
    選択された前記指定色に最も近い色のカラーパッチの色値を、定された前記所定の色補正光学フィルタの色情報に基づいて前記別の観察光源下での前記色値に変換するステップと、
    前記指定色の色値を入力する入力ステップと、
    変換された前記別の観察光源下での前記色値と入力された前記指定色の色値とに基づいて前記印刷機による印刷物の色変換を行う色変換ステップと
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  13. 請求項10又は11に記載の色選択方法を用いて選択された前記指定色に最も近い色のカラーパッチの色値を、選定された前記所定の色補正光学フィルタの色情報に基づいて前記所定の光源下での前記色値に変換するパッチ色変換部と、
    前記パッチ色変換部により変換された前記別の観察光源下での前記色値と入力された前記指定色の色値とに基づいて前記印刷機による印刷物の色変換を行う色変換処理部と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
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