JP2009071550A - 光源推定方法ならびに画像生成方法および画像生成装置 - Google Patents

光源推定方法ならびに画像生成方法および画像生成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】観察環境に応じたカラーマッチングを行うには光源種を推定する必要があるが、そのために測光器を用いた測光を行うことは煩雑であった。
【解決手段】まず、推定対象となる光源種A〜Eごとに2つのカラーパッチからなるペアパッチを有する光源推定用画像902を印刷し、該光源推定用画像を光学フィルタ903を介して観察する。そして、2つのカラーパッチが等色として観察されるペアパッチを検出し、その対応する光源種Bを観察環境の光源種として推定する。このペアパッチは、推定対象となる光源種(光源A〜E)の分光分布と光学フィルタ902の分光透過率に応じて、該光源種による観察環境下で等色として観察されるようなメタメリックペアである。
【選択図】 図10B

Description

本発明は光源推定方法ならびに画像生成方法および画像生成装置に関し、特にメタメリックペアによる等色判定を行う光源推定方法ならびに画像生成方法および画像生成装置に関する。
近年、デスクトップ・パブリッシング(DTP)技術やコンピュータグラフィクス(CG)技術の発展に伴い、出力物の色を管理するカラーマネージメント技術の重要性が高まりつつある。例えばCGでは、モニタ上のカラー画像を観察しつつCGの作成/編集作業等を行った後に、カラープリンタで入稿原稿の確認を行う場合がある。この場合、モニタ上のカラー画像とプリンタ出力画像とが知覚的に一致していることが望ましい。他方でDTPに於いては、入稿先での本印刷を、入稿前にカラープリンタで出力して確認する。この場合、入稿先での本印刷画像とプリンタ出力画像とが知覚的に一致していることが望ましい。何れの場合に於いても、この要求を実現する為にはカラーマネージメント技術が必須となる。
このようなカラーマネージメントを実現する技術としては、International Color Consortium(ICC)により定められたICCカラープロファイルを用いるカラーマネージメントシステム(CMS)が一般的である。CMSでは、まずカラーマッチングを行う為のデバイスインディペンデントなProfile Connection Space(PCS)を定義する。その上で、デバイス色空間からPCSへの色変換を規定するソース側プロファイル、ならびにPCSからデバイス色空間への色変換を規定するディスティネーション側プロファイルを用いて、カラーマネージメントを実現する。尚、PCSはハブ色空間と呼ばれることもある。色処理は、これらの2種のカラープロファイルに基づき、次の様な変換処理より実施される。すなわち、まずソース側プロファイルにより入力された画像の入力側デバイスに適合したデバイス色空間での色信号値を、PCSでの色信号値に変換する。その後、さらにディスティネーション側プロファイルにより、出力側デバイスに適合したデバイス色空間での色信号に変換する。
このようにCMSによれば、CGにて使用されるモニタ−プリンタシステム、あるいはDTPにて使用されるプルーフシステムなど幅広く柔軟に対応できる。例えば上述したCGやDTPでは、以下のようにソース側およびディスティネーション側のプロファイルを指定することにより、所望の画像とプリンタ出力画像との知覚的一致を図ることが可能である。すなわちCGでは、ソース側プロファイルにモニタの特性を記したプカラーロファイルを指定すると共に、ディスティネーション側プロファイルにプリンタの特性を記したカラープロファイルを指定する。またDTPでは、ソース側プロファイルに入稿先の印刷機の特性を記したプカラーロファイルを指定すると共に、ディスティネーション側プロファイルにプリンタの特性を記したカラープロファイルを指定する。
但し、より正確に知覚的一致を図るためには、画像の観察環境として光源の特性を正しく把握して、プロファイルを適切に作成しなければならない。これは、印刷物を観察した際の色は、光源の光源色と印刷物の物体色とから、次式の様に求まる為である。
Figure 2009071550
ここでR(λ)は印刷物の分光反射率、S(λ)は光源の分光分布、x(λ)、y(λ)、z(λ)は2度視野のXYZ等色関数であり、上式から明らかな様に、光源の分光分布により色は変化する。従って、近似的にでもより正確に光源の特性を推定する必要がある。
さらに昨今ではより進んだカラーマネージメント技術として、International Commission on Illumination(CIE)で標準化された、CIECAM02等のカラーアピアランスモデル(CAM)が提案されている。このモデルでは、心理物理量を求める為に観察環境の情報が入力値として必要であり、今後はこのような背景からも、光源の特性を推定する必要が増してくると考えられる。
光源の特性を推定する手段としては、センサーを備えた測光器を用いるものが一般的である。更に、特性を推定する際には光源の波形情報が非常に重要である。例えば、同じ5000Kの色温度を有するF10光源とF8光源とで印刷物の色の見えを比較しても、波形が異なることに起因して色の見えが異なることが度々ある。従って、測光器としては分光分布を測定できるものが望ましい。
しかしながら、上述したような従来の測光器を用いる場合、一般にパーソナルコンピュータと接続して測光値を記録する必要があり、システム構成としての手軽さに欠ける。また測光器の中には、XYZ値やXY値しか出力できないものもある。これは、このような型の測光器では、赤色/緑色/青色を有する光学フィルタ等を用いて大まかに数色程度への分光を行って検知することに起因する。このような測光器は、回折格子等を用いる分光測光器と比較して安価に構成できるという利点があるが、上述した様に分光情報を出力することができないため、光源の波形特性まで推定することは困難である。
光源の波形特性までを簡易に推定する手段としては、メタメリックペアを用いる方法が考えられる。しかしながら、メタメリックペアの生成はインクの特性に依存するため、等色時と非等色時との色差を大きくすることができず、条件等色しているかの否かの判定が困難となる場合がある。この例を図26に示す。同図はあるメタメリックペアの分光反射率の比較例を示したものであるが、視覚の感度が高い波長域では、分光反射率の関数形状(波形)が比較的似た形状となっており、判別が困難であることが分かる。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、観察環境の光源種を、測光器を用いることなく容易に推定可能な光源推定方法ならびに画像生成方法および画像生成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一手法として、本発明の光源推定方法は以下の工程を備える。
すなわち、観察環境の光源種を推定する光源推定方法であって、推定対象となる光源種ごとに2つのカラーパッチからなるペアパッチを有する光源推定用画像を出力するパッチ出力ステップと、前記光源推定用画像を光学フィルタを介して観察することにより、前記2つのカラーパッチが等色として観察されるペアパッチを検出し、該検出されたペアパッチの対応する光源種を観察環境の光源種として推定する推定ステップと、を有し、前記ペアパッチは、前記推定対象となる光源種の分光分布と前記光学フィルタの分光透過率に応じて、該光源種による観察環境下で等色として観察されるように生成されていることを特徴とする。
また、本発明の画像生成方法は以下の工程を備える。
すなわち、光学フィルタを介して観察されることによって観察環境の光源種を推定するために印刷出力される、複数のペアパッチからなる光源推定用画像を生成する画像生成方法であって、前記光源推定用画像の印刷に用いられる色材の分光反射率を取得する分光反射率取得ステップと、前記色材の分光反射率に対して前記光学フィルタの分光透過率を乗じて補正する補正ステップと、推定対象となる全ての光源種のそれぞれについて、その分光分布と、前記色材の補正後の分光反射率に基づいて、当該光源種による観察環境下で等色として観察されるように、前記ペアパッチの色を算出するパッチ色の算出ステップと、を有することを特徴とする。
以上の構成からなる本発明によれば、光源推定用画像を光学フィルタを介して観察することにより、観察環境の光源種を、測光器を用いることなく容易に推定することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
●装置構成
図1は、本実施形態における画像処理装置のシステム構成を示すブロック図である。同図において、101はCPU、102はメインメモリ、103はSCSIインタフェース、104はネットワークインタフェース、105はHDDである。また、106はグラフィックアクセラレータ、107はカラーモニタ、108はUSBコントローラ、109はカラープリンタ、110はキーボード/マウスコントローラ、111はキーボード、112はマウスである。そして、113はローカルエリアネットワーク、114はPCIバスである。
以下、上記構成からなる本実施形態の画像処理装置における画像出力動作について説明する。
まず、HDD105に格納されている画像処理アプリケーションならびにソフトウェア・ラスタイメージプロセッサ(以下、Soft・Rip)が、CPU101からの指令により起動される。続いて、画像処理アプリケーション内の処理にしたがって、HDD105に格納されている画像データが、CPU101からの指令に基づきSCSIインタフェース103を介して、PCIバス114経由でメインメモリ102に転送される。また、LANに接続されているサーバに格納されている画像データあるいはインターネット上の画像データは、CPU101からの指令によりネットワークインタフェース104を介して、PCIバス114経由でメインメモリ102に転送される。
メインメモリ102に保持されている画像データは、CPU101からの指令によりPCIバス114経由でグラフィックアクセラレータ106に転送される。グラフィックアクセラレータ106は、画像データをD/A変換した後にディスプレイケーブルを通じてカラーモニタ107に送信し、カラーモニタ107上に画像データが表示される。ここで、ユーザが画像処理アプリケーションにてメインメモリ102に保持されている画像をプリンタ109から出力するよう指令すると、画像処理アプリケーションはSoft・Ripを起動し、画像をSoft・Ripへ転送する。Soft・Ripは、後述する画像処理動作に基づき、RGB24ビット画像をCMYK32ビット画像に変換した後、USBコントローラ108を介して前記CMYK画像データをプリンタ109へ送信する。以上の一連の動作の結果として、プリンタ109よりCMYK画像が印字される。
●画像出力処理(RGB→CMYK)
上記構成における画像処理アプリケーション動作のうち、Soft・RipによるRGB24ビット画像からCMYK32ビット画像への変換について、図2のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS201にて、適当なソースカラープロファイルならびにディスティネーションカラープロファイルをHDD105より読み込む。ここで、ソースカラープロファイルは、デバイスディペンデントな色空間(RGB色空間、CMYK色空間等)からデバイスインディペンデントな色空間(ハブ色空間)への色変換特性が記述されたファイルである。ハブ色空間としては一般に、L*a*b*色空間、XYZ色空間等が用いられる。また変換特性は、例えばRGBからXYZへの3×3変換マトリクス、あるいは変換ルックアップテーブル(LUT)として記述される。他方、ディスティネーションカラープロファイルは、ハブ色空間からデバイスディペンデントな色空間(RGB色空間、CMYK色空間等)への色変換特性が記述されたファイルである。この変換特性は、例えばXYZとCMYKとの対応関係を示すLUTとして記述される。
次にステップS202にてSoft・Ripは、ソースカラープロファイルに記述された変換特性に基づき、画像処理アプリケーションより転送されたRGB24ビット画像をL*a*b*24ビット画像へ変換する。変換後の画像はメインメモリ102もしくはHDD105に格納する。続いてステップS203にてSoft・Ripは、ディスティネーションカラープロファイルに記述された変換特性に基づき、L*a*b*24ビット画像をCMYK32ビット画像へ変換し、メインメモリ102もしくはHDD105に格納する。そしてステップS204にて、メインメモリ102もしくはHDD105に格納されたCMYK32ビット画像を、プリンタドライバに転送する。
●デスティネーションプロファイル作成処理
上記構成における画像処理装置から画像を出力するに際しては、予め、適当なデスティネーションプロファイルを作成しておく必要がある。以下、本実施形態におけるデスティネーションプロファイルの作成処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。この処理は、HDD105に格納されているプロファイル作成ソフトウェアが、CPU101からの指令により起動されことによって開始される。
まずステップS301にて、本実施形態の特徴である光源推定用のパッチ画像をプリンタ109より記録用紙上に印刷出力する。本実施形態では、このパッチ出力処理によって印刷された光源推定用パッチ画像をユーザが観察することによって、現在の光源を推定する。なお、この光源推定用パッチの生成方法の詳細については、図11のフローチャートを用いて後述する。
ここで、印刷された光源推定用パッチ画像の例およびその観察方法について、図9および図10A,図10Bを用いて詳細に説明する。
図9において、901は光源、902は光源推定用パッチ画像、903は光学フィルタ、904は観察者である。光源推定用パッチ画像902には、図10Aに示すように2行のパッチが印刷されており、パッチ数は判別対象の光源数×2である。本実施形態では、判別対象の光源数を5種として説明する。光学フィルタ903は図10Bに示すように、光源推定用パッチ画像の下のパッチ行のみを覆うように配置される。この様な配置により、光源推定用パッチ画像902における上の行のパッチは、光源からの光線を通常の様に反射して観察者904に観察される。これに対し、下の行のパッチは、一度光学フィルタ903を透過した光線を反射し、さらにこの反射光がもう一度光学フィルタ903を透過した光線が、観察者904に観察される。
ここで図10Aに示すパッチ画像は、図10Bにおける光源Bのように、観察環境における光源(この場合光源B)に相当する上下(ペア)のパッチが等色、もしくは近しい色として観察されるように生成されている。すなわち、図10Aに示すパッチ画像の下段に対して光学フィルタ903を配置することにより、ペアのパッチについて、等色時と非等色時との色差を大きくすることができ、ユーザは最も互いの色が近く見えたペアを容易に選択することができる。
図2に戻り、次にステップS302では、ユーザに対し、ステップS301で印刷された光源推定用パッチ画像の観察結果に基づき、適切な光源を選択するように要求する。図4に、この際のユーザインタフェース例を示す。図4に示すユーザインタフェース401によればすなわち、光学フィルタ903をパッチ下段に載置した図10Bにおいて最も近い色に見えたペアパッチに相当する光源を、選択リスト402から選択するように要求する。図10Bに示す例では光源Bが等色しているため、ユーザは選択リスト402から光源Bを選択し、OKボタン403を押下する。これにより、本実施形態のデスティネーションプロファイルを作成する際に参照すべき光源が選択される。
次にステップS303では、ステップS302でユーザにより選択された光源に基づき、その光源下で観察する場合の印刷色再現特性データを算出する。この処理により、CMYK値の観察環境下における、L*a*b*値との対応関係が算出される。なお、この算出手順の詳細については、図5のフローチャートを用いて後述する。
そしてステップS304では、ステップS303で算出された色再現特性データに基づいてICCプロファイルを生成する。ここで、ICCプロファイルはLUTに基づくデータ構造を持ち、所定のL*a*b*値に対して出力すべきCMYK値を記憶するものである。このICCプロファイル算出手順の詳細については、図7のフローチャートを用いて後述する。
このようにして作成されたICCプロファイルが、現在の観察環境下における光源を反映した最適なデスティネーションプロファイルである。
●印刷色再現特性データ算出処理
以下、上述したステップS303における印刷色再現特性データの算出処理の詳細について、図5のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS501にて、CMYK値に基づく印刷パッチの分光反射率を示す分光反射率データを取得する。この分光反射率データは、予め所定のパッチを測色することによって得られているとする。
そしてステップS502において、ステップS302で選択された光源について、その相対分光分布S(λ)をHDD105より読み出すことにより取得する。例えば、選択された光源がF8光源であった場合には、相対分光分布S(λ)は、図13にて実線で表した関数形状として得られる。
ステップS503では、ステップS502で取得した相対分光分布S(λ)に基づいて、完全白色板に相当するXYZ値であるXw,Yw,Zwを下式により算出する。ここで、完全白色板の分光反射率は全波長において1としているため、分光反射率の関数は式中に表記されていない。また、x(λ),y(λ),z(λ)は2度視野XYZ等色関数であり、図6に示す関数形状を呈する。
Figure 2009071550
ステップS504では、所定のCMYKパッチ色に対応する分光反射率Ri(λ)を取得する。ここでインデックスiは、パッチの順序に対応するものである。
そしてステップS505において、取得した分光反射率Ri(λ)、相対分光分布S(λ)、並びにXYZ等色関数に基づき、選択された光源下で所定のパッチを観察した際のXYZ値を下式により算出する。
Figure 2009071550
ステップS506では、ステップS505で算出したXYZ値と、完全白色版のXYZ値とに基づき、下式の様にL*a*b*値を算出する。尚、下式において、xr=Xi/Xw、yr=Yi/Yw、zr=Zi/Zwである。
Figure 2009071550
さらに、算出したL*a*b*値を、所定のパッチに対する値Li,bi,aiとして記憶する。
ステップS507では、総てのCMYKパッチ色に対してL*a*b*値算出を行ったか否かを判定し、行っていればステップS508へ進み、行っていなければステップS504へ戻り、次のCMYKパッチ色に対する処理を行う。
ステップS508では、上記ステップS504〜S507で算出したL*a*b*値を、選択された光源における印刷の色再現特性データとして、メインメモリ102に記憶する。
以上の処理により、選択された光源下においてプリンタ印刷を観察する場合の、色再現特性データが算出される。
●ICCプロファイル作成処理
以下、上述したステップS304におけるICCプロファイル生成処理について、図7のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずステップS701において、ステップS303で生成した色再現特性データをメインメモリ102より取得する。
そしてステップS702では、所定の順序に基づき、ICCプロファイルのLUTのテーブル座標に相当するL*a*b*値を取得する。
ステップS703では、ステップS702で取得したL*a*b*値で示される色に対してデバイス色域の内外判定を行い、色域外であれば色域表面へ写像する。この写像は図8に示す様に、L*軸上の一点Fを焦点とする方式の写像で実現され、デバイス色域801の外に位置する色Cは、夫々デバイス色域表面の色Cmへと写像される。尚、L*a*b*値で示される色がデバイス色域内に位置する場合には、値の変換は行わない。また、デバイス色域は、ステップS701で取得した色再現特性データに基づき、Convex Hull技法等を用いて算出される。
ステップS704では、ステップS701で取得した色再現特性データに基づき、ステップS705で取得したL*a*b*値をCMYK値に変換し、メインメモリ102に記憶する。この変換には例えば、CMYK値からL*a*b*値への変換に基づいて、所望のL*a*b*値を出力するCMYK値を探索する、という探索技法を用いれば良い。
ステップS705では、LUTの全てのテーブル座標に対してCMYK値算出を行ったか否かを判定し、行っていればステップS706へ進み、行っていなければステップS702へ戻って次のテーブル座標の処理を行う。
ステップS706では、上記ステップS702〜S705で算出したCMYK値に基づいてICCプロファイルフォーマットに従ったファイルを生成し、ディスティネーションプロファイルとしてHDD105に記憶する。
●光源推定用パッチ画像作成処理
以下、上述したステップS301で印刷される光源推定用のパッチ画像について、その作成処理を図11のフローチャート等を用いて詳細に説明する。
まずステップS1101では、パッチ画像作成のみに使用する、2種の色材料LUTを生成する。一方は、R/G/Bの3種のインクを使用するLUT(以下、RGB・LUT)、他方はC/M/Y/Kの4種のインクを使用するLUT(以下、CMYK・LUT)である。両LUTともにC'M'Y'値に対応するテーブルであり、テーブルを参照するためのC'M'Y'値の範囲は[0,255]である。また、テーブルに記述されているRGB各インクの値の範囲は同様に[0,255]であり、CMYK各インクの値の範囲も同様に[0,255]である。ここで、テーブルを参照する際のC'M'Y'のステップを以下に示す。
C'={0,32,64,96,128,160,192,224,255}
M'={0,32,64,96,128,160,192,224,255}
Y'={0,32,64,96,128,160,192,224,255}
RGB・LUTに記述されるRGBインク値は、C'M'Y'値より以下のように算出される。
R=1−C',G=1−M',B=1−Y'
また、CMYK・LUTに記述されるCMYKインク値は、C'M'Y'値より以下のように算出される。
K=Min(C',M',Y')、
C=C'−K,M=M'−K,Y=Y'−K
ステップS1102では、作成した2種のLUTそれぞれについて、テーブルに記載された色材量に基づく729色のパッチを印刷し、分光反射率を測定してメインメモリ102に記憶する。ここで、CMYK・LUTに対する分光反射率をR1i(λ)、RGB・LUTに対する分光反射率をR2i(λ)と表す。なお、インデックスiは夫々のパッチ順序に対応するものである。ここで、この分光反射率取得処理において取得された分光反射率の例を図12A,図12Bに示す。図12Aは、CMYK・LUTにおけるグレイ色の分光反射率特性であり、図12Bは、RGB・LUTにおけるグレイ色の分光反射率特性である。
ステップS1103では、RGB・LUTに対応する分光反射率R2i(λ)を、光学フィルタ903の分光透過率T(λ)の2乗を乗じることにより補正したR2'i(λ)を算出する。ここで分光透過率の2乗を乗ずるのは、光源からの光線が光学フィルタ903を透過した後、印刷物で反射された後で更にもう一度、光学フィルタ903を透過することを考慮するためである。
なお、本実施形態の光学フィルタ903は予め与えられたものであるため、分光透過率T(λ)もこの透過率乗算処理の時点で既に定まった値を有する。使用する光学フィルタ903を選択する際には、その分光透過率特性について次の注意が必要である。
本実施形態での光学フィルタ903に対する要求を簡単に説明すると、分光分布の関数形状が異なる波長域、すなわち分光分布の特徴を示す波長域において、透過率を遮断するような特性を有することが求められる。これは次の理由による。本実施形態の光学フィルタ903は、光源が変化した際のカラーパッチ色の変化を、光学フィルタ903を介さない場合のそれと差を持たせるようにする、といった効果を担う。これにより、分光分布の特徴を容易に検出することができる。さらに光学フィルタ903によって遮断する波長域は、視覚が感度を有する波長域でなければならないという条件を持つ。
ここで参考として、図13Aに、判別対象の光源のうち、F7,F8,F10の三種の標準光源の相対分光分布を、それぞれ点線、実線、一点破線で示す。また図13Bに、図13Aに示したF8光源とF7光源、および図6に示した等色関数とを同時に比較するグラフを示す。これらの関係を考慮して本実施形態では、光学フィルタ903として図14に示す分光透過率特性を有するフィルタを使用する。光学フィルタ903が図14に示す特性を有することにより、視覚が感度を有する波長域の全域において透過率が低くなるために分光分布の差が小さくなり、光源が変化した際のパッチ色の僅かな変化を際立たせることができる。これにより、ペアパッチが等色であるか否かを容易に判別することができる。
但し本発明における光学フィルタとしては、図14のように急峻な特性を持つものに限らず、一般のカラーフィルタの様にブロードな特性を持つものも、光源を変化させた場合の色の変化に差をつける効果があるため、当然ながら適用可能である。このブロードな光学フィルタの適用可能性については、通常印刷でのメタメリズムを考え合わせれば容易に推測できる。
図11に戻り、ステップS1104では、判別対象であるN種の光源の相対分光分布Si(λ)をHDD105より取得する。なお、相対分光分布Si(λ)の一例は、図13Aに示した通りである。
ステップS1105では、分光反射率R1i(λ)と補正後の分光反射率R2'i(λ)、並びに相対分光分布Sj(λ)とから、j番目の光源下で観察した際のi番パッチのXYZ値を、下式により算出する。まず、CMYK・LUTに対するXYZ値であるX1ji,Y1ji,Z1jiは以下のようになる。
Figure 2009071550
また、RGB・LUTに対するXYZ値であるX2ji,Y2ji,Z2jiは以下のようになる。
Figure 2009071550
以下、j番目の光源に基づきCMYK・LUTをXYZ値に変換したものをLUT1j、RGB・LUTをXYZ値に変換したものをLUT2jと称する。算出したLUTは、メインメモリ102に記憶する。
ステップS1106では、ステップS1105で作成した2×N種のXYZ値LUTに基づき、メタメリックペアの印刷色を算出する。この算出手順の詳細については、図15のフローチャートを用いて後述する。
上述した図3のステップS301では、以上のように生成されたメタメリックペアの印刷色に基づいてパッチを印刷することにより、本実施形態における光源推定用パッチ画像902が得られる。
●メタメリックペア算出処理
以下、上述したステップS1106におけるメタメリックペアの算出処理について、図15のフローチャート等を用いて詳細に説明する。
まずステップS1501において、ステップS1502〜S1508でのメタメリックペア算出対象となるひとつの光源jを選択し、更に、指定された光源jに対応するLUT1jとLUT2jを、メインメモリ102から取得する。なお、ここでの光源jの選択方法については特に限定しない。
ステップS1502では、選択された光源jにおけるメタメリックペアの一方であるCMYK印刷用のパッチ色について、そのC'M'Y'値であるC'M'Y'1jを更新する。なお、C'M'Y'値の更新方法については特に限定しない。
次にステップS1503では、選択された光源jに対応するLUT1jとLUT2jに基づき、光源jの下でC'M'Y'1jで印刷されたCMYKパッチに等色する、RGB印刷用のパッチのC'M'Y'値であるC'M'Y'2jを算出する。この算出は例えば、補間技法と探索技法とを組み合わせることによって行うことができる。
ステップS1504では、ステップS1503で算出したメタメリックペアを光源jとは異なる他の光源kで観察した際の平均色差ΔEを、LUT1kとLUT2kに基づいて以下の手順により算出する。すなわち、まずCMYK印刷パッチを光源kの下で観察した際の色を、LUT1kとC'M'Y'1jとから補間により算出する。そして、RGB印刷パッチを光源kの下で観察した際の色を、LUT2kとC'M'Y'2jとから補間により算出する。続いて、得られた2つの色の色差ΔEk(k≠j)を、CIEΔE94色差式に基づきN−1個算出する。そして、算出したN−1個の色差の平均をΔEとする。但し、ΔE94色差式を適用する際の白色基準としては、ペーパーホワイトのXYZ値を用いるとする。
ステップS1505では、ステップS1504で算出した平均色差ΔEと、既に設定されている最大平均色差ΔEmaxとの比較を行い、ΔE>ΔEmaxであればステップS1506へ進み、そうでなければステップS1507へ進む。但し、初めてステップS1505を処理する場合には、最大平均色差ΔEmaxが未定であるため、無条件でステップS1506へ進む。
ステップS1506では、ステップS1503で算出したメタメリックペアの値C'M'Y'1j並びにC'M'Y'2jを、光源判別用のパッチ候補として記憶すると共に、ΔEmaxをΔEで更新する。これにより、光源jについて、他の光源との平均色差ΔEが最大となるようなパッチ色を得ることができる。
そしてステップS1507では、C'M'Y'1jの更新が完了したか否かの判定を行い、完了していればステップS1508へ進み、完了していなければステップS1502に戻って次のパッチ色についての処理を開始する。
ステップS1508では、メタメリックペアの候補値、すなわちステップS1506で最終的に更新された光源判別用の2つのパッチ候補C'M'Y'1j並びにC'M'Y'2jを、光源j判別用のパッチのデバイスカラーとして記憶する。
ステップS1509では、N種の光源の全てに対し、メタメリックペア印刷用のデバイスカラー算出が終了したか否かを判定する。終了していればステップS1510へ進み、終了していなければステップS1501へ戻って次の光源に対する処理を開始する。
ステップS1510では、上述したステップS1501〜S1509の処理ループによって算出したN組のメタメリックペア印刷用のC'M'Y'デバイスカラー値を、メインメモリ102に記憶する。これにより、本実施形態の光源推定用パッチ画像におけるメタメリックペアの算出処理が終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、メタメリックペアからなるパッチ画像について、光学フィルタを用いることにより等色/非等色の色差を容易に検出可能とし、最適な光源を容易に推定することができる。したがって、測光センサ等の機器を用いることなく、観察環境を適切に反映したプロファイルを作成することが可能となり、最適なカラーマッチングを行うことができる。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。第2実施形態における画像処理装置のシステム構成は、上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。第2実施形態においても上述した第1実施形態と同様に、メタメリックペアからなる光源推定用のパッチ画像を観察することによって、現在の光源に最適なデスティネーションプロファイルを作成する。このディスティネーションプロファイルの作成手順は、上述した第1実施形態で示した図3のフローチャートと同様である。
ただし第2実施形態では、メタメリックペアの一方のカラーパッチを、判別対象の光源に拠らず同一の色で印刷することを特徴とする。このようにメタメリックペアの一方のカラーパッチを同一色とすることで、最も等色するメタメリックペアを同一色に対する比較で判定することができるため、上述した第1実施形態と比較して、最も近い色となるメタメリックペアを判定し易くなる。しかしながら他方で、メタメリックペアの一方のカラーパッチが同一色であるという拘束条件が入るため、非等色時の色差が第1実施形態と比較して小さくなる。
第2実施形態においてはさらに、光学フィルタを2種使用することを特徴とする。第1実施形態のように1種類の光学フィルタを用いる場合、光源を推定するのに満足な、あるいは推定し易い十分な透過率を持つフィルタが市販されていない場合がある。第2実施形態では光学フィルタを2種使用することによって、適当な光学フィルタが入手できないという不都合を回避することが可能である。しかしながら他方では、機材を余分に使用するためにコストや煩雑さが増える惧れがある。
●光源推定用パッチ画像の観察方法
以下、第2実施形態において印刷される光源推定用パッチ画像の例およびその観察方法について、図16および図17A,図17Bを用いて詳細に説明する。
図16において、1601は光源、1602は光源推定用パッチ画像、1603は光学フィルタA、1604は光学フィルタB、1605は観察者である。光源推定用パッチ画像1602には、図17Aに示すように2行のパッチが印刷されており、パッチ数は判別対象の光源数+1である。第2実施形態では、判別対象の光源数が5種であり、全パッチ数が6である例を示す。図17Bに示すように、光学フィルタA1603は光源推定用パッチ画像の上のパッチ行のみを覆うように配置され、光学フィルタB1604は光源推定用パッチ画像の下のパッチ行のみを覆うように配置される。この様な配置により、光源推定用パッチ画像1602における上の行のパッチは、一度光学フィルタA1603を透過した光線を反射し、さらにこの反射光がもう一度光学フィルタA1603を透過した光線が、観察者1605に観察される。また下の行のパッチは、一度光学フィルタB1604を透過した光線を反射し、さらにこの反射光がもう一度光学フィルタB1604を透過した光線が、観察者1605に観察される。
ここで図17Aに示すパッチ画像は、図17Bにおける光源Bのように、観察環境における光源(この場合光源B)に相当する上下のペアパッチが等色、もしくは近しい色として観察されるように生成されている。すなわち、図17Aに示すパッチ画像の上段に対して光学フィルタA1603を、下段に対して光学フィルタB1604を配置することにより、ペアのパッチについて、等色時と非等色時との色差を大きくすることができる。したがってユーザは、最も互いの色が近く見えたペアを容易に選択することができる。
ここで図19A,図19Bに、第2実施形態において使用される光学フィルタA1603,B1604の特性の一例を示す。図19A,図19Bによれば、これら2つの光学フィルタを利用することにより、上述した第1実施形態で図14に示したのとほぼ同様の特性を得られることが分かる。
●光源推定用パッチ画像作成処理
以下、図3のステップS301で印刷される、第2実施形態の光源推定用パッチ画像について、その作成処理を図18のフローチャート等を用いて詳細に説明する。
まずステップS1801では、パッチ画像作成のみに使用する、2種の色材料LUTを生成する。一方は、RGBの3種のインクを使用するRGB・LUT、他方はCMYKの4種のインクを使用するCMYK・LUTである。両LUTともにC'M'Y'値に対応するテーブルであり、テーブルを参照するためのC'M'Y'値の範囲は[0,255]である。また、テーブルに記述されているRGB各インクの値の範囲は同様に[0,255]であり、CMYK各インクの値の範囲も同様に[0,255]である。ここで、テーブルを参照する際のC'M'Y'のステップを以下に示す。
C'={0,32,64,96,128,160,192,224,255}
M'={0,32,64,96,128,160,192,224,255}
Y'={0,32,64,96,128,160,192,224,255}
RGB・LUTに記述されるRGBインク値は、C'M'Y'値より以下のように算出される。
R=1−C',G=1−M',B=1−Y'
また、CMYK・LUTに記述されるCMYKインク値は、C'M'Y'値より以下のように算出される。
K=Min(C',M',Y')、
C=C'−K,M=M'−K,Y=Y'−K
ステップS1802では、作成した2種のLUTそれぞれについて、テーブルに記載された色材量に基づく729色のパッチを印刷し、分光反射率を測定してメインメモリ102に記憶する。ここで、CMYK・LUTに対する分光反射率をR1i(λ)、RGB・LUTに対する分光反射率をR2i(λ)と表す。なお、インデックスiは夫々のパッチ順序に対応するものである。
ステップS1803では、CMYK・LUTに対応する分光反射率R1i(λ)を、光学フィルタA1603の分光透過率T1(λ)の2乗を乗じることにより補正したR1'i(λ)を算出する。またステップS1804では、RGB・LUTに対応する分光反射率R2i(λ)を、光学フィルタB1604の分光透過率T2(λ)の2乗を乗じることにより補正したR2'i(λ)を算出する。なお、2種の光学フィルタは予め与えられたものである。
ステップS1805では、判別対象であるN種の光源の相対分光分布Si(λ)をHDD105より取得する。なお、相対分光分布Si(λ)の一例は、図13Aに示した通りである。
ステップS1806では、補正後の分光反射率R1'i(λ)とR2'i(λ)、並びに相対分光分布Sj(λ)とから、j番目の光源下で観察した際のi番パッチのXYZ値を、下式により算出する。まず、CMYK・LUTに対するXYZ値であるX1ji,Y1ji,Z1jiは以下のようになる。
Figure 2009071550
また、RGB・LUTに対するXYZ値であるX2ji,Y2ji,Z2jiは以下のようになる。
Figure 2009071550
以下、j番目の光源に基づきCMYK・LUTをXYZ値に変換したものをLUT1j、RGB・LUTをXYZ値に変換したものをLUT2jと称する。算出したLUTは、メインメモリ102に記憶する。
ステップS1807では、ステップS1806で作成した2×N種のXYZ値LUTに基づき、メタメリックペアの印刷色を算出する。この算出手順の詳細については、図20のフローチャートを用いて後述する。
第2実施形態では、図3のステップS301において、以上のように生成されたメタメリックペアの印刷色に基づいてパッチを印刷することにより、光源推定用パッチ画像1602が得られる。
●メタメリックペア算出処理
以下、上述したステップS1807におけるメタメリックペアの算出処理について、図20のフローチャート等を用いて詳細に説明する。
まずステップS2001において、メタメリックペアの一方であるCMYK印刷のパッチ色について、そのC'M'Y'値であるC'M'Y'1を更新する。
次にステップS2002では、メタメリックペア算出対象となるひとつの光源jを選択し、更に、指定された光源jに対応するLUT1jとLUT2jを、メインメモリ102から取得する。
次にステップS2003では、選択された光源jに対応するLUT1jとLUT2jに基づき、光源jの下でC'M'Y'1で印刷されたCMYKパッチに等色する、RGB印刷用のパッチのC'M'Y'値であるC'M'Y'2jを算出する。
ステップS2004では、ステップS2003で算出したメタメリックペアを光源jとは異なる他の光源kで観察した際の平均色差ΔEを、LUT1kとLUT2kに基づいて以下の手順により算出する。すなわち、まずCMYK印刷パッチを光源kの下で観察した際の色を、LUT1kとC'M'Y'1とから補間により算出する。そして、RGB印刷パッチを光源kの下で観察した際の色を、LUT2kとC'M'Y'2jとから補間により算出する。続いて、得られた2つの色の色差ΔEk(k≠j)を、CIEΔE94色差式に基づきN−1個算出する。そして、算出したN−1個の色差の平均をΔEmean_jとし、最小色差をΔEmin_jとする。但し、ΔE94色差式を適用する際の白色基準としては、ペーパーホワイトのXYZ値を用いるとする。
ステップS2005では、N種の光源の全てに対し、メタメリックペア算出が終了したか否かを判定する。終了していればステップS2006へ進み、終了していなければステップS2002へ戻って次の光源に対する処理を開始する。
ステップS2006では、ステップS2003〜S2005の処理で算出したN個の最小色差ΔEmin_jをチェックし、全てのΔEmin_jが1以上であればステップS2007へ進む。一方、1未満のものが1つでもあれば、当該C'M'Y'1に対して算出されたメタメリックペアは、全ての光源に対して十分な色差が確保できないため、このパッチを非採用としてステップS2009へ進む。
ステップS2007では、ステップS2004で算出した平均色差ΔEmean_jの平均ΔEを算出し、既に設定されている最大平均色差ΔEmaxとの比較を行う。該比較の結果、ΔE>ΔEmaxであればステップS2008へ進み、そうでなければステップS2009へ進む。但し、初めてステップS2007を処理する場合には、最大平均色差ΔEmaxが未定であるため、無条件でステップS2008へ進む。
ステップS2008では、ステップS2002〜S2005の処理で算出したメタメリックペアの値C'M'Y'1並びにC'M'Y'2jを、光源j判別用のパッチのデバイスカラーとして記憶すると共に、ΔEmaxをΔEで更新する。
そしてステップS2009では、C'M'Y'1の更新が完了したか否かの判定を行い、完了していればステップS2010へ進み、完了していなければステップS2001に戻って次のパッチ色についての処理を開始する。
ステップS2010では、上述したステップS2001〜S2009の処理ループによって算出したN組のメタメリックペア印刷用であるN+1色のC'M'Y'デバイスカラー値を、メインメモリ102に記憶する。これにより、第2実施形態の光源推定用パッチ画像におけるメタメリックペアの算出処理が終了する。
以上説明したように第2実施形態によれば、メタメリックペアの一方のカラーパッチを、判別対象の光源に拠らず同一色とすることにより、最も等色するメタメリックペアを同一色に対して比較・判定すればよいため、より容易な判定が可能となる。さらに、光学フィルタを2種使用することにより、光学フィルタを容易に入手することができる。
<第3実施形態>
以下、本発明に係る第3実施形態について説明する。第3実施形態における画像処理装置のシステム構成は、上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。第3実施形態においても上述した第1実施形態と同様に、メタメリックペアからなる光源推定用のパッチ画像を観察することによって、現在の光源に最適なデスティネーションプロファイルを作成する。このディスティネーションプロファイルの作成手順は、上述した第1実施形態で示した図3のフローチャートと同様である。
ただし第3実施形態では、メタメリックペアの一方のカラーパッチを、判別対象の光源に拠らず同一の色で印刷するとともに、光源に応じた2種の光学フィルタを用いることを特徴とする。このように、推定すべき光源に応じて光学フィルタを変更することにより、非等色時の色差を大きくすることができ、より判別し易くすることが可能である。しかしながら他方では、機材を余分に使用するためにコストや煩雑さが増える惧れがある。
また第3実施形態では、安価なプリンタへの適用を考慮して、特にCMYプリンタにおける光源推定用パッチ作成例を示す。但し、インクに起因するメタメリズムの効果を期待できないため、非等色時の色差を大きく取れない惧れがある。第3実施形態において2種の光学フィルタを光源に応じて変更することにより、この点が補完される。
さらに第3実施形態では、光学フィルタを紙に密着させないようにして、カラーパッチの観察を行う。これは、例えば干渉フィルタ等、光学フィルタの種類に拠っては、その特性から紙に密着させることが不適な場合があるためである。
●光源推定用パッチ画像の観察方法
以下、第3実施形態において印刷される光源推定用パッチ画像の例およびその観察方法について、図21および図22A,図22Bを用いて詳細に説明する。
図21において、2101は光源、2102は光源推定用パッチ画像、2103は光学フィルタA、2104は光学フィルタB、2105は観察者である。なお、光学フィルタA2103と光学フィルタB2104は、観察するカラーパッチに応じて使用を切り替える。光源推定用パッチ画像2102には、図22Aに示すように2行のパッチが印刷されており、パッチ数は判別対象の光源数+1である。第3実施形態では、判別対象の光源数が5種であり、全パッチ数が6である例を示す。図22Bに示すように、光学フィルタA2103は光源推定用パッチ画像の下のパッチ行における左2つを観察する際に用いられ、光学フィルタB2104は同じく下のパッチ行における右3つを観察する際に用いられる。なお、図22Bでは便宜的にパッチの直上に光学フィルタを設置してあるかのように図示しているが、実際には図21に示す様に、光学フィルタはパッチ画像に触れないように設置する。この様な配置により、光源推定用パッチ画像2102における上の行のパッチは、光源からの光線を通常の様に反射して観察者2105に観察される。これに対し、下の行のパッチは、光源からの光線を通常のように反射し、その反射光が光学フィルタを透過した光線が、観察者2105に観察される。
ここで図22Aに示すパッチ画像は、図22Bにおける光源Bのように、観察環境における光源(この場合光源B)に相当する上下のペアパッチが等色、もしくは近しい色として観察されるように生成されている。
●光源推定用パッチ画像作成処理
以下、図3のステップS301で印刷される、第3実施形態の光源推定用パッチ画像について、その作成処理を図23のフローチャート等を用いて詳細に説明する。
まずステップS2301では、パッチ画像作成のみに使用する、CMYの3種のインクを使用するLUT(以下、CMY・LUT)を生成する。このCMY・LUTは、C'M'Y'値に対応するテーブルであり、テーブルを参照するためのC'M'Y'値の範囲は[0,255]である。また、テーブルに記述されているCMY各インクの値の範囲も同様に[0,255]である。ここで、テーブルを参照する際のC'M'Y'のステップを以下に示す。
C'={0,32,64,96,128,160,192,224,255}
M'={0,32,64,96,128,160,192,224,255}
Y'={0,32,64,96,128,160,192,224,255}
ここで、CMY・LUTに記述されるCMYインク値は、以下に示すようにC'M'Y'値と等しい。
C=C',M=M',Y=Y'
ステップS2302では、作成したCMY・LUTについて、テーブルに記載された色材量に基づく729色のパッチを印刷し、分光反射率Ri(λ)を測定してメインメモリ102に記憶する。なお、インデックスiはパッチ順序に対応するものである。
ステップS2303では、分光反射率Ri(λ)に光学フィルタA2103の分光透過率TA(λ)を乗じたRAi(λ)と、光学フィルタB2104の分光透過率TB(λ)を乗じたRBi(λ)を算出する。ここで分光透過率を乗ずるのは、光源からの光線は印刷物で反射された後で更に光学フィルタを透過することを考慮するためである。
なお、本実施形態で使用する2種の光学フィルタは予め与えられたものであるため、それぞれの分光透過率もこの算出の時点で既に定まった値を有する。使用する光学フィルタを選択する際には、その分光透過率特性について次の注意が必要である。
すなわち光学フィルタとしては、上述した第1実施形態と同様に、分光分布の関数形状が異なる波長域において、透過光を遮断するものが効果的である。更に第3実施形態では、推定対象の光源毎に光学フィルタを選択することができる。ここで、例えば図13Aに示したF10光源の様な三波長型の光源では、他の光源に対して波長のピークが際立って高いという特徴を有すると共に、色温度が異なる光源でもピークの高さが大きく異なる。そこで、特に三波長型の光源を推定するためのメタメリックペアに対して非条件等色時の色差を大きくするには、ピークを有する波長域で透過光を遮断するものが効果的である。そこで第3実施形態では、光学フィルタA2103,光学フィルタB2104として、それぞれ図24A,図24Bに示す特性を有するフィルタを使用する。特に、図24Aの特性を有する光学フィルタA2103は三波長型以外の光源の推定用として利用し、図24Bの特性を有する光学フィルタB2104は三波長型の光源の推定用として利用する。
図23に戻り、ステップS2304では、判別対象であるN種の光源の相対分光分布Si(λ)をHDD105より取得する。
ステップS2305では、分光反射率Ri(λ)と相対分光分布Sj(λ)とから、j番目の光源下で観察した際のi番パッチのXYZ値を、下式により算出する。
Figure 2009071550
以下、このステップで作成したj番目の光源に対するXYZ値によるLUTをLUT1jと称する。
ステップS2306では、分光反射率RAi(λ)と相対分光分布Sj(λ)とから、j番目の光源下で観察した際のi番パッチのXYZ値を、下式により算出する。
Figure 2009071550
以下、このステップで生成したj番目の光源に対するXYZ値によるLUTをLUTAjと称する。
ステップS2307では、分光反射率RBi(λ)と相対分光分布Sj(λ)とから、j番目の光源下で観察した際のi番パッチのXYZ値を、下式により算出する。
Figure 2009071550
以下、このステップで生成したj番目の光源に対するXYZ値によるLUTをLUTBjと称する。
ステップS2308では、以上のように作成した3×N種のXYZ値LUTに基づき、メタメリックペアの印刷色を算出する。この算出手順の詳細については、図25のフローチャートを用いて後述する。
第3実施形態では、図3のステップS301において、以上のように生成されたメタメリックペアの印刷色に基づいてパッチを印刷することにより、光源推定用パッチ画像2102が得られる。
●メタメリックペア算出処理
以下、上述したステップS2308におけるメタメリックペアの算出処理について、図25のフローチャート等を用いて詳細に説明する。
まずステップS2501において、メタメリックペアの一方である、光学フィルタを介さずに観察されるパッチ色について、そのC'M'Y'値であるC'M'Y'1を更新する。
次にステップS2502では、メタメリックペア算出対象となる光源jを選択する。
次にステップS2503では、選択された光源jが、光学フィルタA2103と光学フィルタB2104のいずれに対応する光源であるかに応じて、パッチのC'M'Y'値を算出する。ここで、光学フィルタA2103に対応する光源とはすなわち、図22Bの例では光源Aあるいは光源Bであり、光学フィルタB2104に対応する光源とは、図22Bの例では光源C,光源D,光源Eのいずれかである。光源jが光学フィルタA2103に対応する場合、光源jに対応するLUTjとLUTAJに基づき、光源jの下でC'M'Y'1で印刷されたCMYパッチに等色するパッチのC'M'Y'値であるC'M'Y'2jを算出する。一方、光源jが光学フィルタB2104に対応する場合、光源jに対応するLUTjとLUTBJに基づき、光源jの下でC'M'Y'1で印刷されたCMYパッチに等色するパッチのC'M'Y'値であるC'M'Y'2jを算出する。
ステップS2504では、ステップS2503で算出したメタメリックペアを光源jとは異なる他の光源kで観察した際の平均色差ΔEを、以下の手順により算出する。
すなわち、光源jが光学フィルタA2103に対応する場合には、まず該光学フィルタを介さずに観察した際の色を、LUTkとC'M'Y'1とから補間ににより算出する。そして、光学フィルタA2103を介して観察した際の色を、LUTAkとC'M'Y'2jとから補間により算出する。また、光源jが光学フィルタB2104に対応する場合には、まず該光学フィルタを介さずに観察した際の色を、LUTkとC'M'Y'1とから補間により算出する。そして、光学フィルタB2104を介して観察した際の色を、LUTBkとC'M'Y'2jとから補間により算出する。
そして、得られた2つの色の色差ΔEk(k≠j)を、CIEΔE94色差式に基づきN−1個算出する。そして、算出したN−1個の色差の平均をΔEmean_jとし、最小色差をΔEmin_jとする。但し、ΔE94色差式を適用する際の白色基準としては、ペーパーホワイトのXYZ値を用いるとする。
ステップS2505では、N種の光源の全てに対し、メタメリックペア算出が終了したか否かを判定する。終了していればステップS2506へ進み、終了していなければステップS2502へ戻って次の光源に対する処理を開始する。
ステップS2506では、ステップS2503〜S2505の処理で算出したN個の最小色差ΔEmin_jをチェックし、全てのΔEmin_jが1以上であればステップS2507へ進み、1未満のものが1つでもあれば、ステップS2509へ進む。
ステップS2507では、ステップS2504で算出した平均色差ΔEmean_jの平均ΔEを算出し、既に設定されている最大平均色差ΔEmaxとの比較を行う。該比較の結果、ΔE>ΔEmaxであればステップS2508へ進み、そうでなければステップS2509へ進む。但し、初めてステップS2507を処理する場合には、最大平均色差ΔEmaxが未定であるため、無条件でステップS2508へ進む。
ステップS2508では、ステップS2502〜S2505の処理で算出したメタメリックペアの値C'M'Y'1並びにC'M'Y'2jを、光源j判別用のパッチのデバイスカラーとして記憶すると共に、ΔEmaxをΔEで更新する。
そしてステップS2509では、C'M'Y'1の更新が完了したか否かの判定を行い、完了していればステップS2510へ進み、完了していなければステップS2501に戻って次のパッチ色についての処理を開始する。
ステップS2510では、上述したステップS2501〜S2509の処理ループによって算出したN組のメタメリックペア印刷用であるN+1色のC'M'Y'デバイスカラー値を、メインメモリ102に記憶する。これにより、第3実施形態の光源推定用パッチ画像におけるメタメリックペアの算出処理が終了する。
以上説明したように第3実施形態によれば、上述した第1および第2実施形態に対してさらに、光源に応じて光学フィルタを変更することにより、非等色時の色差を確実に大きくすることができ、より容易な判定が可能となる。
以上説明した第1乃至第3実施形態においては、光学フィルタとして急峻な特性を有する例を示したが、第1実施形態でも説明したように、ブロードな特性を有するカラーフィルタを用いることも可能である。
また、以上説明した第1乃至第3実施形態においては、使用する光学フィルタは多くとも2種類であった。しかしながら、光学フィルタの数は制限されるものでは無く、例えばカラーパッチ数分の光学フィルタを用いることも可能である。
また、光源推定用パッチ画像におけるメタメリックペアを直接、視覚的に観察する例を示したが、これを撮像装置によって撮像し、該撮像画像を観察しても、本発明と同様の効果が得られる。
また、光源推定用パッチ画像におけるメタメリックペアの配置については、特に限定しない。上述した各実施形態では直線状に配置する例を示したが、例えばこれを円環状に配置しても構わない。
<他の実施形態>
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記録媒体(記憶媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。なお、この場合のプログラムとは、コンピュータ読取可能であり、実施形態において図に示したフローチャートに対応したプログラムである。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、以下に示す媒体がある。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などである。
プログラムの供給方法としては、以下に示す方法も可能である。すなわち、クライアントコンピュータのブラウザからインターネットのホームページに接続し、そこから本発明のコンピュータプログラムそのもの(又は圧縮され自動インストール機能を含むファイル)をハードディスク等の記録媒体にダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせることも可能である。すなわち該ユーザは、その鍵情報を使用することによって暗号化されたプログラムを実行し、コンピュータにインストールさせることができる。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、実行されることによっても、前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、該プログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことが可能である。
本発明に係る一実施形態における画像処理装置のシステム構成を示すブロック図である。である光源推定方法並びに該推定用カラーパッチ作成装置の実施形態である、 本実施形態におけるSoft・RIPによる画像出力処理を示すフローチャートである。 本実施形態におけるデスティネーションプロファイルの作成処理を示すフローチャートである。 本実施形態における光源選択用のユーザインタフェース例を示す図である。 本実施形態における印刷色再現特性データの算出処理を示すフローチャートである。 XYZ等色関数の関数形状を示す図である。 本実施形態におけるICCプロファイルの生成処理を示すフローチャートである。 本実施形態における色域写像方式を説明する図である。 本実施形態における光源推定用パッチ画像を観察するための構成を示す図である。 本実施形態における光源推定用パッチ画像例を示す図である。 本実施形態における光源推定用パッチ画像を光学フィルタを介して観察した例を示す図である。 本実施形態における光源推定用パッチ画像の作成処理を示すフローチャートである。 CMYK印刷色の分光反射率の一例を示す図である。 RGB印刷色の分光反射率の一例を示す図である。 光源の相対分光分布例を示す図である。 光源の相対分光分布と等色関数を比較する図である。 本実施形態における光学フィルタの分光透過率を示す図である。 本実施形態におけるメタメリックペア算出処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における光源推定用パッチ画像を観察するための構成を示す図である。 第2実施形態における光源推定用パッチ画像例を示す図である。 第2実施形態における光源推定用パッチ画像を光学フィルタを介して観察した例を示す図である。 第2実施形態における光源推定用パッチ画像の作成処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における光学フィルタAの分光透過率を示す図である。 第2実施形態における光学フィルタBの分光透過率を示す図である。 第2実施形態におけるメタメリックペア算出処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における光源推定用パッチ画像を観察するための構成を示す図である。 第3実施形態における光源推定用パッチ画像例を示す図である。 第3実施形態における光源推定用パッチ画像を光学フィルタを介して観察した例を示す図である。 第3実施形態における光源推定用パッチ画像の作成処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における光学フィルタAの分光透過率を示す図である。 第3実施形態における光学フィルタBの分光透過率を示す図である。 第3実施形態におけるメタメリックペア算出処理を示すフローチャートである。 従来のインク特性に依存して生成したメタメリックペアの分光反射率の例を示す図である。

Claims (14)

  1. 観察環境の光源種を推定する光源推定方法であって、
    推定対象となる光源種ごとに2つのカラーパッチからなるペアパッチを有する光源推定用画像を出力するパッチ出力ステップと、
    前記光源推定用画像を光学フィルタを介して観察することにより、前記2つのカラーパッチが等色として観察されるペアパッチを検出し、該検出されたペアパッチの対応する光源種を観察環境の光源種として推定する推定ステップと、を有し、
    前記ペアパッチは、前記推定対象となる光源種の分光分布と前記光学フィルタの分光透過率に応じて、該光源種による観察環境下で等色として観察されるように生成されていることを特徴とする光源推定方法。
  2. 前記推定ステップにおいては、前記ペアパッチにおける少なくとも一方のカラーパッチを前記光学フィルタを介して観察することを特徴とする請求項1に記載の光源推定方法。
  3. 前記推定ステップにおいては、前記ペアパッチにおけるそれぞれのカラーパッチを互いに異なる特性を有する前記光学フィルタを介して観察することを特徴とする請求項1に記載の光源推定方法。
  4. 前記ペアパッチにおける一方のカラーパッチは、推定対象となる全ての光源種に対して同一色であることを特徴とする請求項3に記載の光源推定方法。
  5. 前記推定ステップにおいては、推定対象となる全ての光源種に対して同一の前記光学フィルタを用いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光源推定方法。
  6. 前記推定ステップにおいては、推定対象となる光源種に応じて、前記光学フィルタを切り替えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光源推定方法。
  7. 前記パッチ出力ステップにおいては、前記光源推定用画像を記録用紙上に印刷出力することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光源推定方法。
  8. 光学フィルタを介して観察されることによって観察環境の光源種を推定するために印刷出力される、複数のペアパッチからなる光源推定用画像を生成する画像生成方法であって、
    前記光源推定用画像の印刷に用いられる色材の分光反射率を取得する分光反射率取得ステップと、
    前記色材の分光反射率に対して前記光学フィルタの分光透過率を乗じて補正する補正ステップと、
    推定対象となる全ての光源種のそれぞれについて、その分光分布と、前記色材の補正後の分光反射率に基づいて、当該光源種による観察環境下で等色として観察されるように、前記ペアパッチの色を算出するパッチ色の算出ステップと、
    を有することを特徴とする画像生成方法。
  9. 前記補正ステップにおいては、前記光学フィルタに対応すると予め定められた色材の分光反射率に対して、前記光学フィルタの分光透過率を乗じることを特徴とする請求項8に記載の画像生成方法。
  10. 前記色材は、少なくとも3種の色材であることを特徴とする請求項8または9に記載の画像生成方法。
  11. 前記色材は、CMYK印刷用とRGB印刷用であることを特徴とする請求項10に記載の画像生成方法。
  12. 光学フィルタを介して観察されることによって観察環境の光源種を推定するために印刷出力される、複数のペアパッチからなる光源推定用画像を生成する画像生成装置であって、
    前記光源推定用画像の印刷に用いられる色材の分光反射率を取得する分光反射率取得手段と、
    前記色材の分光反射率に対して前記光学フィルタの分光透過率を乗じて補正する補正手段と、
    推定対象となる全ての光源種のそれぞれについて、その分光分布と前記色材の分光反射率、および前記光学フィルタの分光透過率に基づいて、当該光源種による観察環境下で等色として観察されるように、前記ペアパッチの色を算出するパッチ色の算出手段と、
    を有することを特徴とする画像生成装置。
  13. コンピュータで実行されることにより、該コンピュータに請求項8乃至11のいずれか1項に記載の画像生成方法を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  14. 請求項13に記載のコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読取可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011077937A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Fujifilm Corp 色選択方法、画像処理方法、画像処理装置及びプログラム

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