JP2012044475A - 画像処理方法及び画像出力装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般的な観察環境での観察者が感知する色再現特性を正確に再現するためのプロファイルを作成し、画像出力する。
【解決手段】観察環境における周辺の照明以外の物体、特に壁に関する条件を含んだ情報に応じて色情報を補正する。このために、照明光と前記照明光以外の反射光とが含まれる観察環境の下で画像出力装置により印刷された色票からの反射光を分光放射計により測定することにより得られた第1の色空間によって定義される画像データを入力する。そして、装置依存性のない第2の色空間によって定義される画像データに変換し、さらにカラーマッピングを行って、第2の色空間によって定義される画像出力装置の色再現領域内に相当する画像データを得る。この画像データと第1の色空間によって定義され前記色票を表現する画像データとからルックアップテーブルを作成し、このルックアップテーブルを実際の印刷に用いる画像データに適用する。
【選択図】図12

Description

本発明は画像処理方法及び画像出力装置に関し、特に、カラーマネージメントシステム(CMS)を導入し、観察環境に適した忠実な色再現を行うための画像処理方法及び画像出力装置に関する。
カラーマネージメントシステム(CMS)を導入した画像出力装置(例えば、プリンタ)は、その装置の色再現特性を格納したカラープロファイル(以下、「プロファイル」)を利用することで、高度な色再現を実現する。色再現の精度は、画像出力装置の色再現特性がいかに正確にプロファイルに反映されているかに大きく依存する。一般に、印刷物の色再現特性は、測色器を用いた分光反射率の測定に基づく測色値によって定義される。
特許文献1は印刷物が設置される環境の照明条件をもとに、プロファイルを補正する方法を提案している。また、特許文献2は蛍光を含む観察環境下において見かけの反射率と測色値の値が異なるため、観察環境下で分光放射計を用いて反射光を測色する技術を提案している。この場合、観察環境下での反射光の再現をもとにプロファイルを作成するため、実際の観察環境と測色環境とがまったく同一であれば、忠実な色再現が可能となる。
特開2005−80182号公報 特開2004−64112号公報
しかしながら、観察者が感知する印刷物の反射光の色再現特性と一般的な測色器を用いて測定する反射光の色再現特性とはかならずしも一致しない。例えば、特許文献1が提案するような補正だけでは十分な補正が得られない。つまり照明条件だけでは観察者の環境を正確には見出せないのである。
図13は一般的な環境における観察環境と輝度の関係を示した図である。図13(a)は、観察環境の周囲の壁および照明を含む場所421〜429を示している。一方、図13(b)は場所421〜429の輝度を示している。図13(b)から分かるように、422,424,426の位置は照明光の位置であるため輝度が明るい。そして、それ以外の箇所に関してもある程度の輝度が測定される。これは、照明からの光が壁で乱反射するためである。言い換えると、この乱反射光の影響が非常に大きいのである。
また、特許文献2が提案する技術では、プロファイル作成時の環境と、実際にユーザが観察する環境にずれが生じた場合、正確な色再現は不可能となる。また、実際にユーザが観察する環境下において分光反射率を測定する場合は、一般的な記録装置の使用者にとってはコストや補正に必要な時間の点で実際に実施することは困難である。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、一般的な観察環境での観察者が感知する色再現特性を正確に再現するためのプロファイルを作成し画像出力する画像処理方法と画像出力装置とを提供すること目的としている。
上記目的を達成するために本発明の画像処理方法は次のような構成からなる。
即ち、照明光と前記照明光以外の反射光とが含まれる観察環境の下で得られた第1の色空間における画像データと装置依存性のない第2の色空間における画像データとの関係を表わす複数のルックアップテーブルから、観察環境に応じたルックアップテーブルを選択する選択工程と、入力された画像データに対してプロファイルを用いて装置依存性のない第2の色空間によって定義される画像データへの変換と前記選択工程において選択したルックアップテーブルとにより前記第1の色空間によって定義された画像データを出力し、該画像データを前記画像出力装置で用いる第3の色空間によって定義される画像データに変換して、記録媒体への画像出力を行う出力工程とを有し、前記観察環境は室内環境を含み、前記室内環境には、照明と壁とが含まれ、前記観察環境は、前記照明の種類や数や位置、前記壁の色や明るさに依存することを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、照明光と前記照明光以外の反射光とが含まれる観察環境の下で得られた第1の色空間における画像データと装置依存性のない第2の色空間における画像データとの関係を表わす複数のルックアップテーブルから、観察環境に応じたルックアップテーブルを選択するための選択手段と、入力された画像データに対してプロファイルを用いて装置依存性のない第2の色空間によって定義される画像データへの変換と前記選択工程において選択されたルックアップテーブルとにより前記第1の色空間によって定義された画像データを出力し、該画像データを前記画像出力装置で用いる第3の色空間によって定義される画像データに変換して、記録媒体への画像出力を行う出力手段とを有し、前記観察環境は室内環境を含み、前記室内環境には、照明と壁とが含まれ、前記観察環境は、前記照明の種類や数や位置、前記壁の色や明るさに依存することを特徴とする画像出力装置を備える。
従って本発明によれば、観察環境の状態に応じて色再現特性を補正し、印刷画像が鑑賞される環境において適正な色合いとなるように補正することができるという効果がある。
本発明の代表的な実施例であるカラーマッチングシステム(CMS)の概略構成を説明する図である。 CMSを導入した画像出力装置における色処理の一例を示す図である。 色票を説明する図である。 分光反射率の測定原理を示す図である。 光学画像の反射強度の角度依存性を説明する図である。 一般観察環境での輝度と観察者に対する影響を説明する図である。 一般観察環境において測色を行う方法を説明する図である。 測色器を用いて得られる色票の入力値と明度の関係を説明する図である。 種々の一般観察環境を説明する図である。 種々の一般環境における色票の入力値と明度の関係を説明する図である。 一般観察環境において3DLUTを作成し格納する処理を説明するフローチャートである。 ユーザが環境条件を設定するインタフェースの一例を示す図である。 一般環境における輝度を説明する図である。
以下に、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する
なお、この明細書において、「記録」(以下、「プリント」とも称する)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
また、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきもので、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成又は記録媒体の加工、或いはインクの処理に供され得る液体を表すものとする。インクの処理としては、例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固又は不溶化させることが挙げられる。
[CMS]
図1は本発明の代表的な実施例であるカラーマネージメントシステム(CMS)概要構成を説明する図である。CMSは、同一のカラー画像を複数の画像入出力装置(例えば、カラーコピー11、カラーモニタ12、ディジタルカメラ13、カラープリンタ14)で良好に色再現するための色処理技術(画像処理技術)である。
CMSによれば入力系の色信号は出力系の色信号へ変換される。即ち、入力系装置に関する所定の変換式もしくは変換テーブルにより、入力系装置依存の入力色信号を装置に依存しない色空間(PCS:Profile Connection Space)上の色信号に変換する。装置依存の色空間上の色信号とPCS上の色信号とを相互変換する所定の変換式もしくは変換テーブルが、その装置のプロファイルである。
PCS上に変換された色信号に、所定の色処理を施して、出力すべき信号値を得た後、各出力系装置のプロファイルを参照して、その色信号を出力系装置に依存する色空間上の色信号に変換する。CMSによれば、各装置のプロファイルに基づき、各装置に依存する色空間とPCSとの間で色信号を変換することで、複数の異なる装置間における色合わせ(カラーマッチング)が実現される。
一般に、PCSとしては、測色に用いられる色空間であるCIE XYZやCIE LABなどが用いられる。そして、画像入出力装置のプロファイルには、その装置によって入力または出力される可視像(例えば印刷物)の測色値と色信号との対応関係、即ち、その装置の色再現特性が格納される。従って、プロファイルは、例えば、画像出力装置に所定の色信号に基づく画像を出力させ、その出力画像の測色値と色信号との対応関係に基づき作成される。
[画像出力装置の色処理]
図2はCMSを導入した画像出力装置における色処理の一例を示す図である。図2は画像出力装置として、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、及びブラック(K)のインクやトナーによって、例えば、記録紙面上に画像を形成するカラープリンタを想定したものである。記録剤としてインクを用いる場合、そのカラープリンタはインクジェットプリンタであり、トナーを用いる場合、そのカラープリンタはレーザビームプリンタである。また、図2に示す構成ではRGB画像データを入力し、YMCK画像データを出力する。
画像入力装置に依存する入力データ21のRGB信号は、入力プロファイル保持部29に格納された画像入力装置の色再現特性を表わす入力プロファイル26を参照する入力変換部22により、PCSであるCIE LAB空間上のLab信号に変換される。カラーマッピング部23は、入力されるLab信号を画像出力装置の色再現領域内のL’a’b’信号に変換する。L’a’b’信号は、画像出力装置に依存する信号R’G’B’に変換される。この際、出力プロファイル変換部24は、出力プロファイル保持部30に格納された三次元ルックアップテーブル27を用いて、均等色空間であるCIE LAB上の入力信号L’a’b’を、画像出力装置に依存する信号R’G’B’に変換する。以下、三次元ルックアップテーブル27を“3DLUT”と呼ぶ。最後に、色分解LUT28を参照する色分解変換部25により、画像出力装置に依存する信号R’G’B’は、画像出力装置に依存するCMYK信号に変換される。
3DLUTは、R’G’B’信号値と対応するL’a’b’信号値との関係を示すテーブルである。出力プロファイル変換部24は、3DLUTにおいて入力信号L’a’b’の値の近傍にあたる複数の格子点を検索し、それら格子点に対応するデータおよび入力信号L’a’b’から、公知の補間方法を用いて出力するR’G’B’値を演算する。
次に3DLUTを作成する方法について説明する。まず、画像出力装置より入力データであるRGB値の色票データを印刷する。そして、プロファイル作成モードで色処理を実行する。この際、図2に示した入力変換部22、カラーマッピング部23、及び、出力プロファイル変換部24を色票データはスルーする。つまり、画像出力装置は、色票データを出力プロファイル変換部24の出力信号R’G’B’と見なして画像出力を行う。
図3は色票データを説明する図である。色票データは、例えば、下記の格子点の色信号で構成される。即ち、図3に示すように、
(R’,G’,B’)=(255,255,255)
=(255,255,239)
=(255,255,223)
=(255,255,207)



である。
画像出力装置から出力された画像の反射光は、一般的な測色器により測定される。これにより、測色器により測定した分光反射率から色度である、L’a’b’が得られる。このとき、L’a’b’値は、JIS Z 8729及びJIS Z 8701をもとに求めることが出来る。これにより、出力プロファイル変換部24におけるR’G’B’とL’a’b’との対応を得ることが出来る。こうして得られた3DLUTは出力プロファイル保持部30に保持される。
また、色分解変換部25は、色分解LUT28を用いる公知の方法で、入力される信号R’G’B’を出力する信号CMYKに変換する。
なお、上記の色空間によって本発明が限定されるものではない。例えば、画像入力装置に依存する色空間はRGB色空間として説明しているが、これを一般的に第1の色空間としても良い。同様に、ここでは、装置依存性のない色空間としてLab色空間を例示しているがこれを一般的に第2の色空間としても良い。さらに同様に、画像出力装置に依存する色空間をYMC色空間(YMCK色空間)として説明しているが、これを一般的に第3の色空間としても良い。
[測色の原理]
出力プロファイル保持部30に格納される3DLUT27は、一般に、分光反射率の測定結果から算出される測色値で構成される。図4は、一般的な測色器における分光反射率の測定原理を示す図である。
図4に示すように、一般的には、照明光31が入射角45°の方向から入り、画像サンプル33に当たった光は、反射角0°の受光部32の方向の光を受光するようなになっている。また、逆に入射角0°方向からの光を反射角45°で受光する測定器も一般的である。
[実際の見え方]
さて、発明者は、一般的な環境における観察者が感知する「見え方」と測色器によって測定される色度とが一致しないことがあることを見出した。以下、図5〜図6を参照して、実際の見え方の原理について説明する。なお、説明を簡単にするため、図5〜図6では平面的に図を描いているが、奥行きがある場合の実空間においても原理は同様である。
図5は一般的な光沢紙における反射率の角度分布を説明するものである。図5(a)は投光と受光の関係を示している。図5(b)は受光角を45°に固定し、投光角を0°から80°まで変化させたときに得られる反射強度を示した図である。光源51からの光は、正反射光の角度に大きな反射光(以下、“正反射成分”)を持ち、それ以外の方向に対しては、小さな反射光を持つ(以下、“拡散反射成分”)。
次に、図6は一般的な環境に観察画像を置いた際の観察者の目に入る光を説明する図である。図6(a)に示されているように、観察画像64を見る際に照明61の正反射光が目に入る場合、観察画像64が明るすぎて認識できないため観察者は通常、照明61からの直接の正反射成分が見えない場所に立って、観察画像64を観察する。図6(a)に示すように、観察者63と観察画像64の位置に対して正反射方向に当たる位置には壁が存在する。光線65は位置622に存在する照明61からの直接の光が観察画像64にあたる光線を示しており、その反射光は光線68として観察者が認識する。この光は、入射光量が強いが、入射角と反射角が異なるため、反射強度はやや弱い。特に、暗い画像においては弱い光となる。光線66は壁からの光が観察画像64に入る光線を示している。この光は入射光自体が弱く、さらに観察者方向に反射する光は正反射光成分ではないため非常に弱い。一方、光線67は、壁からの光が観察画像64にあたり、正反射成分の光が観察者の目に入る光線となる。この光による影響は、正反射成分であるため大きい。
図6(b)は壁62の複数の位置621〜629と照明の存在する領域の輝度を示した図である。図6(b)では、照明の存在する位置622、624、626の部分の輝度を模式的に示している。照明近傍は非常に明るく、その他の部分も壁からの反射である程度の輝度を持つ。図6(b)に示すように、照明の位置からの光は非常に強く、照明光以外の壁からは、照明からの乱反射による弱い光がある。図6(c)は壁62からの光の観察者への影響度を示した図である。図5(b)に示すような角度依存性をもったサンプルにおいては、正反射成分が大きい位置627の箇所からの影響度が非常に大きいことを図6(c)は示している。
そして、図6(b)と図6(c)の影響度を乗算することにより、観察画像64から観察者63の目に実際に入ってくる光の影響が決まる。図6(d)はその影響度の様子を示す図である。図6(d)から分かるように、壁からの光による正反射成分と、照明からの光による拡散反射成分が大きな影響をもっている。特に、ブラックや暗部の画像においては、画像の拡散反射は非常に少なく、相対的に壁からの光による正反射成分の影響は非常に大きくなる。
以上のような理由から、図6(a)に示したような一般的な環境における見え方と、図4に示したような測色器による色の捉え方は異なるのである。
[実環境における色度]
図7は特許文献2で提案された一般的な環境における色度を測定する装置を示した図である。図7に示すように、一般的な環境に、例えば、分光反射輝度計73を設置し、画像出力装置によって出力した画像72を測色する。測定試料の分光反射率Rsmp(λ)は、以下のように求められる。つまり、分光反射率が既知の値Rref(λ)の参照試料と測定試料とを適当な光源S(λ)で照明する。各試料からの反射光はそれぞれ、S(λ)Rref(λ)、S(λ)Rsmp(λ)である。この反射光を分光測定して光電変換した信号値Iref(λ)とIsmp(λ)はそれぞれ、式(1)、(2)で与えられる。
即ち、
Iref(λ)=kS(λ)Rref(λ) …(1)
Ismp(λ)=kS(λ)Rsmp(λ) …(2)
である。
ここで、kは光電変換における定数である。このとき、測定試料の分光反射率Rsmp(λ)は、式(3)によって求められる。即ち、
Rsmp(λ)=Ismp(λ)/Iref(λ)xRref(λ) …(3)
である。
以上の方法で前述した色票を実際の環境において測定し分光反射率を求める。そして、分光反射率からJIS Z 8729及びJIS Z 8701をもとにL’a’b’を求めることが出来る。
従って、色票のR’G’B’とL’a’b’との対応より、3DLUTを求めることが可能となる。以下の説明において、色票についての説明を簡単にするため、グレーライン(無彩色)画像を用いる。即ち、離散的なRGB値として、以下の値を設定する。
(R,G,B)=( 0, 0, 0)
( 32, 32, 32)
( 64, 64, 64)
( 96, 96, 96)
(128,128,128)
(160,160,160)
(192,192,192)
(224,224,224)
(255,255,255)
である。
図8は一般的な測色器を用いた場合に測定したグレーライン階調パッチのそれぞれのパッチから求められる明度L’を示した図である。ここで、R’G’B’パッチは、画像出力装置としてキヤノン製iPF5100を用いてキヤノン製「プレミアム光沢紙」に印刷したものである。
図9〜図10は一般的な環境における種々条件とこれらに対応する測色値を示した図である。図9(a)は一般的な室内環境(オフィス環境)である直接照明と白い壁の部屋を模式的に描いた図であり、図10(a)はその条件における測色によるL*を示した図である。図9(b)は直接照明と黒い壁の部屋を模式的に描いた図であり、図10(b)はその条件におけるL*を示した図である。さらに、図9(c)と図10(c)はそれぞれ、間接照明に白い壁の部屋の様子を描いた模式図と測色値であり、対向する壁は明るくなっている。またさらに、図9(d)と図10(d)はそれぞれ、間接照明に白い壁の部屋の様子を描いた図と測色値であり、対向する壁は暗くなっている。ここで、一般的な環境における測色値は図7に示したように、分光放射計から求めた。なお、図9において、91は照明、93は観察者、94は観察画像である。
この結果から分かるように、図8に示した測色器によって測定される明度と実際の環境における明度の間には大きな隔たりがある。これは一般的な環境においては前述したように壁からの光の影響が大きいためである。特に、図9(a)や図9(c)に示すように、周辺が明るくなる環境では、測色器と実際の見え方の間に大きな隔たりがある。
本発明は以上のような点を鑑みてなされたものであり、壁の色・明るさ・画像からの距離等の情報を元に、プロファイルを変更することを特徴としている。
[プロファイルの作成手順]
本発明の実施例に従うプロファイルの作成は、実際の環境において行った測色を元に作成される。例えば、図9(a)〜図9(d)に示すような種々の環境において、分光放射計を用いて色票を測色する。
次に、この実施例に従うプロファイル作成手順についてフローチャートを参照して説明する。図11はプロファイル作成手順の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS110では、図2で示した色票を表現する画像データである入力データ21を色票データとして設定し、入力変換部22、カラーマッピング部23、出力プロファイル変換部24をスルーして色票データを出力する。次に、ステップS120では図9(a)〜図9(d)に示すような種々の環境条件を設定し、さらに、ステップS130では、光源条件を設定する。ここでいう、光源条件とは、色温度、光源の種類をさす。続いて、ステップS140では、分光放射計を用いて分光反射率を測定する。
ステップS150では、分光反射率より求めたL’a’b’成分データとR’G’B’成分データとの対応を3DLUTとし、測定環境との対応付けを行う。そして、ステップS160において、図2に示した出力プロファイル保持部30に3DLUT27を保持する。ステップS160では、想定される代表的な環境、光源すべての条件で測色を終了したかどうかを判断し、終了していない場合は手順はステップS120に戻る。
なお、ステップS130における光源条件に関しては、それぞれの光源条件で環境測定を行わずとも、分光反射率から特定光源下での色度は算出することが可能であるため、省略しても良い。
以上のような方法によりプロファイルを作成する。プロファイルはさまざまな環境に応じて、複数種類のプロファイルを保持する。
[環境の選択方法]
次に、ユーザが実際のプロファイルを選択する方法を記載する。ユーザは通常、画像出力装置で画像の印刷を行う際に、印刷設定を行うことが可能である。図12は一般的な印刷設定において、色設定を行う画面を示す図である。マッチングモード、マッチング方法等は従来から使用されている設定である。ここで、ユーザが、環境補正モードを選択すると、環境を設定可能な画面1301が現れる。ここで、ユーザは光源の種類、色温度のほかに、壁の条件を選択することが可能となる。壁の条件としては色、壁の色、壁に照らされる光の明るさ等を選択することができる。また、前述のように壁の影響は正反射成分が重要であるため、画像に対向する側の壁に関する条件のみを指定しても良い。さらには、環境光の種類(分光分布)、照明条件(スポットライトか、通常光か)、対向する壁に対する照明条件等も設定しても良い。
なお、このような環境に対応したプロファイルは、前述したようなそれぞれの環境条件で測定したプロファイルを用いればよい。なお、類似の環境に関しては、同一のプロファイル作成環境のプロファイルを用いても良い。
従って以上説明した実施例に従えば、観察環境(壁の条件)に応じて適切なプロファイルを選択して画像の記録を行うことが可能となる。
なお、本発明は、複数の機器(例えばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。また、本発明は、観察環境における壁の条件によってプロファイルを変えることを特徴としているが、プロファイルを変更する箇所は3D−LUTだけでなく、例えば、図2に示した出力プロファイルに適用しても良い。この場合、CMYKの記録付与量を、環境に応じて変化させることとなる。
さらに、環境ごとのプロファイルは実際の環境において測定を行わなくとも、環境に応じて、例えば、CMYKの記録付与量の出力γテーブルを変える等により適正化しても良い。本発明の特徴は照明条件以外の周辺の条件に応じて色変換を補正することにあり、その補正を具体的に実施する方法によって限定されるものではない。
また、本発明は、特に光沢紙において有効となる。前述したように光沢紙においては反射光の角度依存性が大きいためである。そのため、特定の紙種においてのみ、照明条件以外の周辺の条件に対する条件設定を行っても良い。

Claims (6)

  1. 画像出力装置の画像処理方法であって、
    照明光と前記照明光以外の反射光とが含まれる観察環境の下で得られた第1の色空間における画像データと装置依存性のない第2の色空間における画像データとの関係を表わす複数のルックアップテーブルから、観察環境に応じたルックアップテーブルを選択する選択工程と、
    入力された画像データに対してプロファイルを用いて装置依存性のない第2の色空間によって定義される画像データへの変換と前記選択工程において選択したルックアップテーブルとにより前記第1の色空間によって定義された画像データを出力し、該画像データを前記画像出力装置で用いる第3の色空間によって定義される画像データに変換して、記録媒体への画像出力を行う出力工程とを有し、
    前記観察環境は室内環境を含み、
    前記室内環境には、照明と壁とが含まれ、
    前記観察環境は、前記照明の種類や数や位置、前記壁の色や明るさに依存することを特徴とする画像処理方法。
  2. 照明光と前記照明光以外の反射光とが含まれる観察環境の下で前記画像出力装置により印刷された色票からの反射光を分光放射計により測定することにより得られた第1の色空間によって定義される画像データを入力する入力工程と、
    前記入力工程において入力された第1の色空間により得られた画像データを前記分光放射計のプロファイルを用いて装置依存性のない第2の色空間によって定義される画像データに変換する変換工程と、
    前記変換工程において変換された第2の色空間によって定義される画像データを、第2の色空間によって定義され、前記画像出力装置の色再現領域内の画像データにカラーマッピングするカラーマッピング工程と、
    前記第1の色空間によって定義され前記色票を表現する画像データと前記カラーマッピング工程においてカラーマッピングされ、前記第2の色空間によって定義された画像データとから前記第1の色空間における画像データと前記第2の色空間における画像データとの関係を表わすルックアップテーブルを作成する作成工程と、
    異なる条件の観察環境において、前記入力工程と、前記変換工程と、前記カラーマッピング工程と、前記作成工程とを繰り返し実行し、異なる観察環境に対応した複数のルックアップテーブルを作成する繰り返し工程とをさらに有し、
    前記選択工程では、印刷のために前記繰り返し工程により作成された複数のルックアップテーブルから観察環境に応じたルックアップテーブルを選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記ルックアップテーブルは三次元ルックアップテーブルであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理方法。
  4. 前記画像出力装置は、インクジェットプリンタ或はレーザビームプリンタであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  5. 前記第1の色空間はRGB色空間であり、
    前記第2の色空間はLab色空間であり、
    前記第3の色空間はYMCK色空間であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 照明光と前記照明光以外の反射光とが含まれる観察環境の下で得られた第1の色空間における画像データと装置依存性のない第2の色空間における画像データとの関係を表わす複数のルックアップテーブルから、観察環境に応じたルックアップテーブルを選択するための選択手段と、
    入力された画像データに対してプロファイルを用いて装置依存性のない第2の色空間によって定義される画像データへの変換と前記選択工程において選択されたルックアップテーブルとにより前記第1の色空間によって定義された画像データを出力し、該画像データを前記画像出力装置で用いる第3の色空間によって定義される画像データに変換して、記録媒体への画像出力を行う出力手段とを有し、
    前記観察環境は室内環境を含み、
    前記室内環境には、照明と壁とが含まれ、
    前記観察環境は、前記照明の種類や数や位置、前記壁の色や明るさに依存することを特徴とする画像出力装置。
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