JP2011239194A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】プリンタで用いられる紙種に拘らず、色調バランスを保持したまま階調性のずれを調整し、再現性の高い出力画像を取得し得る画像処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】ソースプロファイルP1、P11を用いて入力画像の表色系をL*a*b*値に変換し、デスティネーションプロファイルP2を用いてL*a*b*値をCMYK値に変換し、変換されたCMYK値を出力画像の表色系とする画像処理装置2であって、ソースプロファイルP1、P11の紙種情報及びデスティネーションプロファイルP2の紙種情報に基づいて明度補正量を決定し、決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度を補正し、明度が補正された入力画像を出力画像として出力する制御部21、を備えた画像処理装置2が提供される。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
従来、異なるデバイス間における画像の色再現を同等にしようとしたとき、各デバイス特有の色特性を考慮して画像データの色を調整する必要がある。このようなとき、画像データの色調整には、画像処理装置を用いて入力画像を出力デバイスに適するように色変換し、出力画像を得ることが行われる。
例えばオフセット印刷物の色をターゲットとし、ターゲットの色と同様の色の画像をプリンタで出力しようとする場合、または、パソコンなどのモニタ上での色をターゲットとし、ターゲットの色と同様の色の画像をプリンタで出力しようとする場合などが挙げられる。
オフセット印刷物の色をターゲットとしてターゲットの色と同様の色の画像をプリンタで出力する場合、ターゲットの色に合わせて色調整してプリンタで出力する処理が行われるが、このときプリンタの出力画像はターゲット画像に対して眠い軟調な画像に見えたり、逆にメリハリのつきすぎた硬調な画像に見えたりすることがある。
また、モニタ上の色をターゲットとしてターゲットの色と同様の色の画像をプリンタで出力する場合も同様である。すなわち、一般的に配布されている表色系の値と対応付けられたRGBプロファイル(sRGB(国際電気標準会議(IEC)が定めた国際標準規格)など)をソースプロファイルとし、プリンタのデバイスプロファイルを用いて色調整してプリンタの出力画像を得た場合、前記ソースプロファイルをモニタプロファイルとしてモニタ上に表示した画像に対し、出力画像は眠い軟調な画像に見えたり、逆にメリハリのつきすぎた硬調な画像に見えたりすることがある。
画像処理装置で階調性を調整する方法については、これまで下記に記載の技術が存在する。
特許文献1には、カラーネガフィルムの画像をフィルムスキャナに取り込むときの色調整方法において、撮影時に得られたRGB値の各輝度を軟調又は硬調に補正することにより、良好な出力画像の取得を図る技術が開示されている。
特許文献2には、RGB値をL*a*b*値に変換し、変換されたL*a*b*値をCYMK値に変換する色調整方法において、カメラのフラッシュ撮影により得られたRGB値を標準撮影により得られるRGB値よりも明るめの明度階調となるようにL*a*b*値に変換し、明るめの明度階調に変換されたL*a*b*値をCMYK値に変換することにより、再現性の高い出力画像の取得を図る技術が開示されている。
特開平7−336539号公報 特開2004−343809号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、RGB値の各輝度をそれぞれ個別に補正するため、RGBの各色を重ね合わせた色(例えば、グレー色)の色調は考慮されない。よって、出力画像全体では色調バランスを欠き、色再現性に優れた出力画像を得ることはできない。
また、特許文献2に記載の技術では、フラッシュ撮影画像のときには標準画像であるときより明るめの明度階調とするように色変換手段のパラメータを決定するものである。これは、フラッシュ撮影画像のときに特化した階調性の調整であり、プリンタで用いられる用紙の種類(以下、「紙種」と記載する)の条件による階調性の調整については、記載されていない。
ターゲットの紙種とプリンタで用いられる紙種とが異なる場合にも、ターゲット画像に対してプリンタの出力画像は眠い軟調な画像に見えたり、逆にメリハリのつきすぎた硬調な画像に見えたりすることがある。これは、同じ測色値であっても用紙の表面性の違いにより見た目の濃度が異なることで、階調性が異なって見えるためである。
ターゲットの紙種とプリンタの紙種が同じであれば問題はないが、紙種は多種存在し、ターゲットの紙種も多様である一方、プリンタで使用可能な紙種は機種性能や経費節減等の観点から数種類に限定される場合が多い。そのため、ターゲットの紙種とプリンタで用いられる紙種が異なることが多々ある。
一般的に配布されている表色系の値と対応付けられたRGBプロファイル(sRGB(国際電気標準会議(IEC))など)をソースプロファイルとし、プリンタのデバイスプロファイルを用いて色調整してプリンタの出力画像を得る場合に、前記ソースプロファイルをモニタプロファイルとしてモニタ上に表示した画像に対し、プリンタで使用する紙種によって、出力画像の印象(階調性)が異なる場合がある。すなわち、プリンタで用いられる紙種によっては、出力画像はモニタ上に表示した画像よりも軟調な画像又は硬調な画像に見える場合がある。
既述したように色成分(RGB値またはCMYK値)のトーンカーブを各色ごとに調整しても出力画像の階調性は改善されるが色調バランスを欠き、色再現性に優れた出力画像を得ることはできない。
本発明の課題は、ターゲットの紙種とプリンタの紙種の違いによる見た目の階調性のずれを、色調バランスを保持したまま、簡易に調整することができ、見た目の階調性が良好な最適なプリンタ出力画像を得る画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することである。
また、一般的に配布されているRGBプロファイルをソースプロファイルとして使用する際に、プリンタの紙種の違いによる見た目の階調性のずれを、色調バランスを保持したまま、簡易に調整することができ、モニタ上に表示した画像から想定した見た目の階調性が再現された最適なプリンタ出力画像を得る画像処理装置、画像処理方法及びプログラムを提供することである。
本発明によれば、ソースプロファイルを用いて入力画像の表色系をL*a*b*値に変換し、デスティネーションプロファイル(プリンタプロファイル)を用いてL*a*b*値をCMYK値に変換し、変換されたCMYK値を出力画像の表色系とする画像処理装置であって、
前記ソースプロファイルの紙種情報及び前記デスティネーションプロファイルの紙種情報に基づいて明度補正量を決定し、決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度を補正し、明度が補正された入力画像を出力画像として出力する制御部、を備えた画像処理装置が提供される。
また、本発明によれば、ソースプロファイルを用いて入力画像の表色系をL*a*b*値に変換し、デスティネーションプロファイル(プリンタプロファイル)を用いてL*a*b*値をCMYK値に変換し、変換されたCMYK値を出力画像の表色系とする画像処理方法であって、
制御部により、前記ソースプロファイルの紙種情報及び前記デスティネーションプロファイルの紙種情報に基づいて明度補正量を決定し、決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度を補正し、明度が補正された入力画像を出力画像として出力する工程、を含む画像処理方法が提供される。
また、本発明によれば、ソースプロファイルを用いて入力画像の表色系をL*a*b*値に変換し、デスティネーションプロファイルを用いてL*a*b*値をCMYK値に変換し、変換されたCMYK値を出力画像の表色系とする画像処理装置のコンピュータに、
前記ソースプロファイルの紙種情報及び前記デスティネーションプロファイルの紙種情報に基づいて明度補正量を決定し、決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度を補正し、明度が補正された入力画像を出力画像として出力する機能を制御部により実現させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、ターゲットの紙種及びプリンタで用いる紙種に応じて入力画像の明度を補正することにより、ターゲットの紙種とプリンタで用いられる紙種とが異なる場合であっても、色調バランスが保持され、且つ階調性の良好な再現性の優れた出力画像を得ることができる。
また、一般的に配布されているRGBプロファイルをソースプロファイルとして使用する際においても、プリンタの紙種に応じて入力画像の明度を補正することにより、モニタ上に表示した画像から想定した色調バランスが保持され、且つ階調性の良好な再現性の優れた出力画像を得ることができる。
画像処理システムのブロック図を示す。 画像処理装置の機能ブロック図を示す。 CMYKカラーチャートの一例を示す。 ソースプロファイル作成処理を示すフロー図である。 デスティネーションプロファイル作成処理を示すフロー図である。 第1のデバイスリンクプロファイル作成処理を示すフロー図である。 第1のデバイスリンクプロファイル作成処理を実行する際の設定画面である。 レンダリングインテントの設定画面である。 ソースプロファイルの紙種の設定画面である。 デスティネーションプロファイルの紙種の設定画面である。 紙種分類表を示す図である。 紙種分類対応表を示す図である。 明度補正LUT選択表を示す図である。 明度補正LUTを示す図である。 明度補正LUTを示す図である。 明度補正LUTを示す図である。 明度補正LUTを示す図である。 第2のデバイスリンクプロファイル作成処理を示すフロー図である。 第3のデバイスリンクプロファイル作成処理を示すフロー図である。 第4のデバイスリンクプロファイル作成処理を示すフロー図である。
本実施形態における画像処理装置の構成及び動作について、又はプログラムの処理内容について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態では、ターゲットが印刷媒体である場合について説明する。
図1に、画像処理システム100のブロック図を示す。
画像処理システム100は、測色機1、画像処理装置2、プリンタ3を備えて構成され、それぞれデータ通信可能に接続される。
測色機1は、分光光度計等(図示省略)を備えて構成され、画像処理装置2に接続される。測色機1は、プリンタ3により出力されたCMYKカラーチャート(例えばISO12642規格)を測色する。これにより、前記CMYKカラーチャートの各々のパッチのCMYK値に対応するL*a*b*値を画像処理装置2が取得する。
画像処理装置2は、制御部21、表示部22、操作部23、記憶部24等を備えて構成され、測色機1及びプリンタ3に接続される。
制御部21は、CPU211、RAM212、ROM213を備えて構成される。
CPU211は、ROM213に記憶されている各種プログラムをRAM212に展開し、RAM212に展開された各種プログラムとの協働により、画像処理装置2の動作を統括的に制御する。
表示部22は、LCDや有機ELディスプレイ等を備えて構成され、制御部21からの制御信号に基づいて各種設定画面等を表示する。
操作部23は、数字キーや文字キー等の各種キーを備えて構成され、各種キーが押下されると、押下されたキーに応じた操作信号を制御部21に出力する。
記憶部24は、不揮発メモリ等を備えて構成され、各種のプログラム、プロファイル、テーブル、データ等を記憶する。
画像処理装置2は、各部(21〜24)により入力画像に対して画像処理し、画像処理された出力画像をプリンタ3に出力する。また、画像処理装置2は、本実施形態における色調整のためのデバイスリンク作成処理を行う(図6、図18、図19、図20参照)。
プリンタ3は、エンジン制御部等(図示省略)を備えて構成され、画像処理装置2に接続される。エンジン制御部は、プリンタ3の各構成部(例えば、給紙部や画像形成部等。何れも図示省略)の駆動制御を行う。例えばエンジン制御部は、給紙部を駆動して白紙の用紙を所定の搬送路に搬送し、画像形成部を駆動して画像処理装置2からの出力画像を搬送されてきた用紙に形成する一連の動作を制御する。
図2に、画像処理装置2の機能ブロック図を示す。
画像処理装置2の各部(21〜24)の構成については既述した構成(図1参照)と同様であるためここでの説明は省略する。
以下、記憶部24に記憶されるプロファイルの作成処理及び制御部21による色調整処理等について順に説明する。
ここで、「プロファイル」とは、CMS(カラーマネジメントシステム)において、デバイス依存の色空間の特性を記述したデバイスプロファイルである。「デバイスプロファイル」とは、デバイス依存のプロファイルであって、例えばスキャナやデジカメ等の入力デバイスプロファイル、モニタやプロジェクタ等の表示デバイスプロファイル、プリンタ等の出力デバイスプロファイルがある。
本実施形態では、プロファイルとしてソースプロファイルP1及びP11、デスティネーションプロファイルP2、デバイスリンクプロファイルP3、P31、P4、P41が記憶部24に記憶される。
「ソースプロファイルP1」は、ターゲットを生成するデバイス(以下、「ターゲットデバイス」と記載する)のデバイスプロファイルであり、CMYK値をL*a*b*値に変換するために用いられるCMYK→L*a*b*LUTを含んで構成されるプロファイルである。
なお、ここで述べる「ターゲット」とは、ユーザが再現したい色又は再現したい色が形成された媒体をいい、例えばオフセット印刷物やこれに形成された色をいう。
「ソースプロファイルP11」は、第3の実施形態で用いられ、表色系がRGB値であるデバイスをターゲットとするデバイスプロファイルであり、RGB値をL*a*b*値に変換するために用いられるRGB→L*a*b*LUTを含んで構成されるプロファイルである。第3の実施形態では、ソースプロファイルP11として国際電機標準会議(IEC)により定められたsRGBが用いられる。
「デスティネーションプロファイルP2」は、L*a*b*値をCMYK値に変換するために用いられるL*a*b*→CMYKLUTを含んで構成されるプロファイルであって、プリンタ3のデバイスプロファイルである。
「デバイスリンクプロファイルP3」及び「デバイスリンクプロファイルP31」は、ソースプロファイルP1とデスティネーションプロファイルP2から作成されるCMYK→CMYKLUTである。デバイスリンクプロファイルP3(P31)を作成しておけば、ソースプロファイルP1(P11)とデスティネーションプロファイルP2から色変換処理をするよりも処理時間が短くなる利点がある。
「デバイスリンクプロファイルP4」及び「デバイスリンクプロファイルP41」は、第3の実施形態で用いられるプロファイルであり、ソースプロファイルP11とデスティネーションプロファイルP2から作成されるRGB→CMYKLUTである。
ソースプロファイルP1を作成する前提として、ターゲットデバイスによりCMYKカラーチャートを形成しておき、測色機1でCMYKカラーチャートを測色することにより、各々のCMYK値に対応したL*a*b*値を取得しておく。
デスティネーションプロファイルP2についても同様に、プリンタ3によりCMYKカラーチャートを出力し、測色機1でCMYKカラーチャートを測色することにより、各々のCMYK値に対応したL*a*b*値を取得しておく。
図3に、CMYKカラーチャートE1の一例を示す。
CMYKカラーチャートE1は、CMYKの全色空間に亘ってC、M、Y、Kの4色を組み合わせたカラーパッチを多数配置したカラーチャートで、CMYK値のそれぞれを最小値から最大値の範囲(0〜255)において、例えば0、64、128、191、255を基準にして4等分し、C×M×Y×K:5×5×5×5=625の組み合わせのカラーパッチを配置したものである。
CMYKカラーチャートE1は、ターゲットデバイスのオフセット印刷により例えばコート紙に形成され、印刷された前記カラーチャートの各パッチが測色機1により順番に測色される。測色により得られた各パッチのCMYK値に対応したL*a*b*値は、ソースプロファイル作成処理(図4参照)に用いられる。
また、CMYKカラーチャートE1は、プリンタ3により例えば普通紙に形成され、測色機1により測色され、測色により得られた各パッチのCMYK値に対応したL*a*b*値は、デスティネーションプロファイル作成処理(図5参照)に用いられる。
図4を参照して、ソースプロファイル作成処理について説明する。
図4のソースプロファイル作成処理では、ターゲットデバイスはオフセット印刷機、ターゲットの紙種はコート紙、ターゲットはCMYKカラーチャートE1(図3参照)である。
制御部21は、測色機1からCMYKカラーチャートE1のL*a*b*値を取得し(ステップS1)、取得されたL*a*b*値に基づいて、CMYK→L*a*b*LUTを作成する(ステップS2)。
制御部21は、CMYK→L*a*b*LUTをソースプロファイルP1に含ませることにより、本処理を終了する。
CMYK→L*a*b*LUTの作成方法について、下記に簡潔に記載する。
〔CMYK→L*a*b*LUTの作成方法〕
制御部21は、まず、C、M、Y、K値それぞれを最小値から最大値の範囲(0〜255)において、0、64、128、191、255を基準にして4等分し、C×M×Y×K:5×5×5×5=625の組み合わせのカラーパッチを測色することにより、各々のパッチに対応するL*a*b*を得る。次に、C×M×Y×Kの組み合わせ:5×5×5×5を9×9×9×9に拡張する。各C、M、Y、Kについて、4等分された各範囲(0〜64、64〜128、128〜191、191〜255)の間の値(例えば、中間値)を取る。説明の便宜上、4等分された各範囲の間の値をP1〜P4と記載する。制御部21は、測色機1から取得された625通りのL*a*b*値からP1〜P4に対応するL*a*b*値を算出し、それぞれ5通りのCMYK値を9通りに拡張する。これにより、C×M×Y×K:9×9×9×9=6561通りの入力点に対応するL*a*b*値を備えたCMYK→L*a*b*LUTを作成する。
なお、ここでのCMYK→L*a*b*LUTの作成方法は、例えば特開2005−63168号公報に開示されている。
図5を参照して、デスティネーションプロファイル作成処理について説明する。
図5のデスティネーションプロファイル作成処理では、デバイスはプリンタ3、プリンタ3で用いる紙種は普通紙、出力画像はCMYKカラーチャートE1(図3参照)である。
制御部21は、測色機1からCMYKカラーチャートE1のL*a*b*値を取得し(ステップS11)、取得されたL*a*b*値に基づいて、CMYK→L*a*b*LUTを作成する(ステップS12)。
制御部21は、ステップS12で作成したCMYK→L*a*b*LUTを用いて、L*a*b*→CMYKLUTを作成する(ステップS13)。
制御部21は、L*a*b*→CMYKLUTをデスティネーションプロファイルに含ませることにより、本処理を終了する。
CMYK→L*a*b*LUTの作成方法については、図4で説明した方法と同様であるためここでの説明は省略する。
L*a*b*→CMYKLUTの作成方法について、下記に記載する。
〔L*a*b*→CMYKLUTの作成方法〕
L*a*b*→CMYKLUTの作成は、4段階の処理により行われる。
第1段階として、制御部21は、CMYK→L*a*b*LUTのC×M×Y×K:9×9×9×9に対応するL*a*b*値をC×M×Y:9×9×9に対応するL*a*b*値に変換する。すなわち、4次元データを3次元データに変換する。具体的には、CMYの最小値からなるグレー成分を強調するために加えられるK値を求め、各CMY値の組み合わせにそのK値を加えた場合のL*a*b*値をCMY値の各組み合わせに対応するL*a*b*値として定義する。
第2段階として、制御部21は、C×M×Y:9×9×9の3次元データを用いてL*a*b*→CMYKLUTを作成する。作成方法として、制御部21は、C×M×Y:9×9×9=729の値を格子点とみなしてCMYの3次元空間(以下、「CMY空間」と記載する)を分割するとともに、このCMY空間をL*a*b*表色系の3次元空間に写像する(以下、写像されたCMY空間の像を「CMY空間像」と記載する)。また、C×M×Yの格子点の上記写像による像を「格子点像」と呼ぶこととする。
制御部21は、CMY空間像内に(格子点像と一致しない)目標値T´を取る。目標値T´は格子状に分割されたCMY空間像内のある領域R´に存在する。領域R´は、8つの格子点像を頂点としている。このとき、目標値T´に対応するCMY空間の点Tは、8つの格子点像に対応する8つの格子点に囲まれた領域Rに存在すると推定される。点Tが領域Rの何処に位置するかは、CMY空間とL*a*b*表色系の空間との対応関係に基づく収束演算処理により求められる。制御部21は、この収束演算処理により、領域R及び領域R´を段階的に分割し、各段階における分割領域のうちどの分割領域に点T及び目標値T´が含まれているか判断する。なお、このような収束演算処理に依存しなければならないのは、CMY座標系からL*a*b*表色系の空間への変換式が既知であるのに対し、その逆の変換を表す適当な変換式が未だ知られていないためである。
制御部21は、L*a*b*表色系の空間の目標値T´がCMY空間像(すなわち、色再現範囲)の外に位置する場合、この目標値T´を無彩色方向にCMY空間像の境界位置まで移動させ、この境界位置を色再現する目標値と定義する。これにより、厳密に再現することができない色をその色に可能な限り近い色として出力することができる。
制御部21は、このような収束演算処理により、L*a*b*:33×33×33=35937通りのLUT入力点に対応するCMYの値を求める。なお、L*は0〜100、a*は−127〜128、b*は−127〜128の範囲に定義されている。なお、上述してきた収束演算処理の他、例えば特許2895086号に記載の補間方法を用いてもよい。
第3段階として、制御部21は、第2段階で求めたL*a*b*:33×33×33のLUT入力点に対応するCMYの値に基づいて、K値を計算する。
第4段階として、制御部21は、第2段階で求めたL*a*b*:33×33×33のLUT入力点に対応するCMYの値及び第3段階で求めたK値に基づいて、各入力点に対応するCMYKの値を求め、これによりL*a*b*→CMYKLUTを作成する。なお、上記説明してきたL*a*b*→CMYKLUTの作成方法は、例えば特開2005−63168号公報に開示されている。
図6を参照して、第1のデバイスリンクプロファイル作成処理について説明する。
図6に示す第1のデバイスリンクプロファイル作成処理によれば、ソースプロファイルP1に含まれるCMYK→L*a*b*LUT及びデスティネーションプロファイルP2に含まれるL*a*b*→CMYKLUTからデバイスリンクプロファイルP3を作成することができ、高速に色変換を行うことができる。
図6に示す処理が行われる前提として、制御部21はデバイスリンクプロファイルP3の作成に際して各種設定画面を表示部22に表示する。
図7に、第1のデバイスリンクプロファイル作成処理を実行する際の設定画面を示す。
設定画面D1は、領域R1及びR2、ボタンB1〜B4を備えて構成される。
領域R1は、ソースプロファイルP1及びデスティネーションプロファイルP2の格納場所及びファイル名が表示される領域である。
領域R2は、デバイスリンクプロファイルR3のファイル名が表示される領域である。
ボタンB1は、記憶部24に記憶されているソースプロファイルP1及びデスティネーションプロファイルP2を選択するためのボタンである。
また、ボタンB1は、レンダリングインテントを選択するためのボタンである。
図8に、レンダリングインテントの設定画面D2を示す。
設定画面D2は、測色的相対白色、測色的絶対白色、知覚、彩度の何れかを選択するためのラジオボタン、及びOKボタンを備えて構成される。図8では、「測色的相対白色」が選択された状態を示す。
ボタンB2は、ソースプロファイルP1及びデスティネーションプロファイルP2のそれぞれの紙種情報を設定するためのボタンである。
図9に、ソースプロファイルP1の紙種の設定画面D3を示す。
設定画面D3は、アート紙、コート紙、マットコート紙、普通紙、上質紙の何れかを選択するためのラジオボタン、及びOKボタンを備えて構成される。図9では、「コート紙」が選択された状態を示す。この状態でOKボタンが押下されると、ソースプロファイルP1の紙種情報としてコート紙が設定される。これにより、ターゲットはコート紙であるものとして、デバイスリンクプロファイル作成処理(図6参照)が実行される。
図10に、デスティネーションプロファイルP2の紙種の設定画面D4を示す。
設定画面D4は、設定画面D3と同様に、アート紙、コート紙、マットコート紙、普通紙、上質紙の何れかを選択するためのラジオボタン、及びOKボタンを備えて構成される。図10では、「普通紙」が選択された状態を示す。この状態でOKボタンが押下されると、デスティネーションプロファイルP2の紙種情報として普通紙が設定される。これにより、プリンタ3で用いられる紙種は普通紙であるものとして、デバイスリンクプロファイル作成処理(図6参照)が実行される。
図7に戻り、ボタンB3は、デバイスリンクプロファイルの計算を実行するためのボタンである。ボタンB3が押下されると、ソースプロファイルP1、デスティネーションプロファイルP2及び紙種情報等に基づいて、制御部21によりデバイスリンクプロファイル作成処理(図6参照)が実行される。
ボタンB4は、領域R2に表示されるデバイスリンクプロファイルP3のファイル名にて記憶部24に記憶させるために押下するボタンである。前記デバイスリンクプロファイル名は領域R2に直接書き込むことにより任意に設定することが可能である。
設定画面D2〜D4において各種設定がなされ、かつ、設定画面D1において各種設定がなされた上でボタンB3が押下されると、制御部21は第1のデバイスリンク作成処理(図6参照)を開始する。
図6に戻り、制御部21は、ソースプロファイルP1に含まれるCMYK→L*a*b*LUTを用いて、ターゲットデバイスの出力色全てについてCMYK値をL*a*b*値に変換する(ステップS21)。
例えば制御部21は、ターゲットデバイスの出力色がC×M×Y×K:21×21×21×21=194481通りである場合、19481通りのCMYK値全てをL*a*b*値に変換する。
制御部21は、紙種分類表を参照して、ソースプロファイルP1のターゲットの紙種分類を決定する(ステップS22)。
図11に、紙種分類表L1を示す。
紙種分類表L1は、紙種を表面性の違いによって分類した分類表である。紙種分類表L1によれば、分類CL1にはアート紙及びコート紙が含まれ、分類CL2にはマットコート紙が含まれ、分類CL3には普通紙及び上質紙が含まれる。なお、本実施形態では分類数を3つにしたがこれに限らず、分類数は2つ以上であればよい。
本実施形態では、ソースプロファイルP1の紙種は「コート紙」であるから(図9参照)、制御部21により紙種分類が「分類CL1」に決定される。
制御部21は、紙種分類表L1を参照して、デスティネーションプロファイルP2のターゲットの紙種分類を決定する(ステップS23)。
本実施形態では、デスティネーションプロファイルP2に含ませた紙種は「普通紙」であるから(図10参照)、制御部21により紙種分類が「分類CL3」に決定される。
制御部21は、紙種分類対応表を参照して、紙種分類の組み合わせ記号を決定する(ステップS24)。
図12に、紙種分類対応表L2を示す。
紙種分類対応表L2は、ターゲットの紙種の紙種分類とプリンタ3で用いられる紙種の紙種分類との組み合わせに応じて組み合わせ記号を割り振った表である。
本実施形態では、ターゲットの紙種分類は「分類CL1」であり、プリンタ3で用いられる紙種の紙種分類は「分類CL3」であるから(図11参照)、制御部21により組み合わせ記号が「CB13」に決定される。
制御部21は、明度補正LUT選択表を参照して、明度を補正するか否か判断する(ステップS25)。
図13に、明度補正LUT選択表L3を示す。
明度補正LUT選択表L3は、組み合わせ記号と明度補正量の異なる複数の明度補正LUTの何れかを対応付けた表である。
本実施形態では、組み合わせ記号が「CB13」であるから(図12参照)、制御部21により明度補正LUTが「明度補正LUT2」に決定される。なお、明度補正LUTがブランク「−」である場合(CB11、CB22、CB33)、制御部21により明度を補正しないものと判断される。
明度を補正しない場合(ステップS25;N)、制御部21は、ステップS28に移行する。
明度を補正する場合(ステップS25;Y)、制御部21は、明度補正LUT選択表L3を参照して、明度補正LUTを決定する(ステップS26)。
本実施形態では、明度補正LUT2が決定される(図13参照)。
制御部21は、ステップS25で決定された明度補正LUTを用いて、ステップS21で変換されたL*a*b*値のち、明度に相当するL*値を補正する(ステップS27)。
図14〜図17に、明度補正LUTの例を示す。
図14及び図16に示す明度補正LUTは、階調を硬調にしたいときに用いられる明度補正LUTである。また、図15及び図17に示す明度補正LUTは、階調を軟調にしたいときに用いられる明度補正LUTである。また、図16及び図17に示す明度補正LUTは、プリンタ3の性能により出力画像のシャドー側がつぶれてしまい易いときに用いられる明度補正LUTである。
明度補正LUTは、組み合わせ記号に応じて(図13参照)補正前後の明度差の幅を変更して適宜作成される。明度補正幅は、紙種分類の組み合わせの実測定と出力物の目視により導き出されることが望ましい。明度補正LUT選択表(図13参照)では、組み合わせ記号が「CB11」、「CB22」、「CB33」のとき、補正なしで明度補正LUTは作成されない。組み合わせ記号「CB12」、「CB13」、「CB23」のとき、階調を軟調にするために補正後の明度を補正前より上げる明度補正LUTが作成される(図15、図17参照)。組み合わせ記号「CB21」、「CB31」、「CB32」のとき、階調を硬調にするために補正後の明度を補正前より下げる明度補正LUTが作成される(図14、図16参照)。
また、組み合わせ記号「CB12」、「CB23」よりも「CB13」のときに補正前後の明度差の幅を大きくすることが望ましい。
また、組み合わせ記号「CB21」、「CB32」よりも「CB31」のときに補正前後の明度差の幅を大きくすることが望ましい。
制御部21は、デスティネーションプロファイルP2に含まれるL*a*b*→CMYKLUTを用いて、L*値が補正されたL*a*b*をCMYK値に変換する(ステップS28)。
制御部21は、ソースプロファイル側の組み合わせのC×M×Y×K:21×21×21×21=194481通りについて、デスティネーション側のCMYKの値を求めて、デバイスリンクプロファイルP3を作成する(ステップS29)。
制御部21は、デバイスリンクプロファイルP3を記憶部24に記憶させることにより(ステップ30)、本処理を終了する。
以上より、プリンタ3はデバイスリンクプロファイルP3を用いて、明度が補正され且つ色再現性の良い出力画像を用紙に形成することができる。なお、上記実施形態では、ソースプロファイルP1とデスティネーションプロファイルP2からデバイスリンクプロファイルP3を作成しているが、これに限らず、デバイスリンクプロファイルP3を作成することなく、ソースプロファイルP1とデスティネーションプロファイルP2を用いて2段階の変換処理を行ってもよい。
〔第2の実施形態〕
図18を参照して、第2のデバイスリンクプロファイル作成処理について説明する。
図18に示す第2のデバイスリンクプロファイル作成処理によれば、明度(L*値)を補正することに加えて彩度も補正することにより、色調バランスをより確実に保持したまま色調整することができる。
なお、これより以下では第1のデバイスリンクプロファイル作成処理(図6参照)と重複する部分についての説明は省略し、異なる点を中心にして説明する。
制御部21は、CMYK→L*a*b*LUTを用いて、CMYK値をL*a*b*値に変換する(ステップS31)。
なお、ステップS31は、図6のステップS21と同様の処理である。
制御部21は、L*a*b*値をXYZ表色系の値に変換する(ステップS31a)。
L*a*b*値をXYZ値に変換するための変換式を式1に示す。
(式1)
Yd=(L*+16)/116
Xd=a*/500+Yd
Zd=Yd−b*/200
X/X0=Xd^3・・・(Xd≧0.206893の場合)、
=(Xd−16/116)/7.787・・・(Xdが上記以外の場合)
Y/Y0=Yd^3・・・(Yd≧0.206893の場合)
=(Yd−16/116)/7.787・・・(Ydが上記以外の場合)
Z/Z0=Zd^3(Zd≧0.206893の場合)、
=(Zd−16/116)/7.787・・・(Zdが上記以外の場合)
なお、X0、Y0、Z0は、完全拡散反射面の三刺激値を示す。
制御部21は、ソースプロファイルP1の紙種情報及びデスティネーションプロファイルP2の紙種情報に基づいて明度補正LUTを決定し、決定された明度補正LUTを用いてL*値を補正する(ステップS32〜S37)。
なお、ステップS32〜S37は、図6のステップS22〜27と同様の処理である。
制御部21は、L*値の補正量に応じてY値を変更する(ステップS37a)。
変更後のY値(以下、「Y´値」と記載する)を求める方法としては、補正後の明度L*の値(以下、「L*´値」と記載する)を式2に代入して求める。
(式2)
Yd2=(L*´+16)/116
Y´/Y0=Yd2^3・・・(Yd2≧0.206893の場合)
=(Yd´−16/116)/7.787・・・(Yd2が上記以外の場合)
制御部21は、Y値の変更量に応じてX値及びZ値を変更する(ステップS37b)。
変更後のX値及びZ値(以下、「X´値」及び「Z´値」と記載する)を求める方法としては、例えば上記式1及び下記式3を用いる。なお、式3は特開2005−63168号公報により公知であり、式3以外の他の方法によりX値及びZ値をX´値及びZ´値に変更するとしてもよい。
(式3)
X´/X0=X/X0×{(Y´/Y0)/(Y/Y0)}
Z´/Z0=Z/Z0×{(Y´/Y0)/(Y/Y0)}
制御部21は、変更されたXYZ値(以下、「X´Y´Z´値」と記載する)をL*a*b*値に変換して、明度及び彩度が補正されたL*a*b*値(以下、「L*´a*´b*´値」と記載する)を求める(ステップS37c)。
X´Y´Z´値からL*´a*´b*´値を求める方法として、上記式1、式2及び式3によりX´Y´Z´値を求め、これを下記式4によりL*´a*´b*´値を求める。
(式4)
Xd´=(X´/X0)^(1/3)・・・(X´/X0>0.008856の場合)、
=(X´/X0)×7.787+16/116・・・(X´/X0が上記以外の場合)
Yd´=(Y´/Y0)^(1/3)・・・(Y´/Y0>0.008856の場合)、
=(Y´/Y0)×7.787+16/116・・・(Y´/Y0が上記以外の場合)
Zd´=(Z´/Z0)^(1/3)・・・(Z´/Z0>0.008856の場合)、
=(Z´/Z0)×7.787+16/116・・・(Z´/Z0が上記以外の場合)
L*´=Yd´×116−16
a*´=500×(Xd´−Yd´)
b*´=200×(Yd´−Zd´)
制御部21は、デスティネーションプロファイルP2に含まれるL*a*b*→CMYKLUTを用いて、L*a*b*値をCMYK値に変換する(ステップS38)。
制御部21は、ソースプロファイル側の組み合わせのC×M×Y×K:21×21×21×21=194481通りについて、デスティネーション側のCMYKの値を求めて、デバイスリンクプロファイルP31を作成する(ステップS39)。
制御部21は、デバイスリンクプロファイルP31を記憶部24に記憶させることにより(ステップS40)、本処理を終了する。
なお、ステップS38〜S40は、図6のステップS28〜S30と同様の処理である。
以上より、プリンタ3はデバイスリンクプロファイルP31を用いて、明度とそれに合わせて彩度も補正されるため、色再現性のより良い出力画像を用紙に形成することができる。なお、上記実施形態では、ソースプロファイルP1とデスティネーションプロファイルP2からデバイスリンクプロファイルP31を作成しているが、これに限らず、デバイスリンクプロファイルP31を作成することなく、ソースプロファイルP1とデスティネーションプロファイルP2を用いて2段階の変換処理を行ってもよい。
〔第3の実施形態〕
第3の実施形態では、ターゲットが電子媒体である場合について説明する。すなわち、ターゲットデバイスがモニタ又はプロジェクタ等の表示デバイスであり、ソースプロファイルP11が用いられる。
なお、第3の実施形態では第1の実施形態と重複する部分については説明を省略し、異なる点を中心にして説明する。
図19を参照して、第3のデバイスリンクプロファイル作成処理について説明する。
図19に示す第3のデバイスリンクプロファイル作成処理によれば、ソースプロファイルP11に含まれるRGB→L*a*b*LUT及びデスティネーションプロファイルP2に含まれるL*a*b*→CMYKLUTからデバイスリンクプロファイルP4を作成する。
設定画面D2〜D4(図8〜図10参照)において各種設定がなされ、かつ、設定画面D1(図7参照)においてボタンB3が押下されると、制御部21は第3のデバイスリンク作成処理を開始する。
ここで、ソースプロファイルP11は表示デバイスプロファイルであり、具体的にはsRGBであるから「ターゲットの紙種」というものは存在しないが、紙種があるものと仮定して、仮定された紙種が設定画面D2(図9参照)を介して制御部21により決定される。
本実施形態では、仮定したターゲットの紙種が「アート紙」に決定され、プリンタ3で用いられる紙種が「マットコート紙」に決定された場合について説明する。
制御部21は、ソースプロファイルP11に含まれるRGB→L*a*b*LUTを用いて、ターゲットデバイスのRGB色空間のR、G、B値を組み合わせた各色についてRGB値をL*a*b*値に変換する(ステップS41a)。
ターゲットデバイスのRGB色空間のR、G、B値の組み合わせがR×G×B:41×41×41=68921通りである場合、68921通りのRGB値が68921通りのL*a*b*値に変換される。
制御部21は、紙種分類表L1(図11参照)を参照して、ソースプロファイルP11及びデスティネーションプロファイルP2のそれぞれの紙種分類を決定する(ステップS42、S43)。
本実施形態では、仮定したターゲットの紙種は「アート紙」であるから、ソースプロファイルP11の紙種分類は「分類CL1」に決定される。また、プリンタ3で用いられる紙種は「マットコート紙」であるから、デスティネーションプロファイルP2の紙種分類は「分類CL2」に決定される。
制御部21は、紙種分類対応表L2(図12参照)を参照して、紙種分類の組み合わせ記号を決定する(ステップS44)。
ターゲットの紙種分類は「分類CL1」、プリンタ3で用いられる紙種の紙種分類は「分類CL2」であるから、組み合わせ記号は「CB12」に決定される。
制御部21は、明度を補正する場合(ステップS45;Y)、明度補正LUT選択表L3(図13参照)を参照して、明度補正LUTを決定する(ステップS46)。
組み合わせ記号は「CB12」であるから、明度補正LUTは「明度補正LUT1」に決定される。
制御部21は、決定された明度補正LUTを用いてL*値を補正する(ステップS47)。
制御部21は、デスティネーションプロファイルP2に含まれるL*a*b*→CMYKLUTを用いてL*a*b*をCMYK値に変換する(ステップS48)。
制御部21は、ソースプロファイル側の組み合わせのR×G×B:41×41×41=68921通りについて、デスティネーション側のCMYKの値を求めて、デバイスリンクプロファイルP4を作成する(ステップS49)。
制御部21は、デバイスリンクプロファイルP4を記憶部24に記憶させることにより(ステップSS50)、本処理を終了する。
なお、ステップS42〜S50は、図6のステップS22〜S30と同様の処理である。
以上より、プリンタ3はデバイスリンクプロファイルP4を用いて、明度が補正され且つ色再現性の良い出力画像を用紙に形成することができる。なお、上記実施形態では、ソースプロファイルP11とデスティネーションプロファイルP2からデバイスリンクプロファイルP4を作成しているが、これに限らず、デバイスリンクプロファイルP4を作成することなく、ソースプロファイルP11とデスティネーションプロファイルP2を用いて2段階の変換処理を行ってもよい。
〔第4の実施形態〕
図20を参照して、第4のデバイスリンクプロファイル作成処理について説明する。
図20に示す第4のデバイスリンクプロファイル作成処理によれば、明度(L*値)を補正することに加えて彩度も補正することにより、色調バランスをより確実に保持したまま、色調整することができる。
設定画面D2〜D4(図8〜図10参照)において各種設定がなされ、かつ、設定画面D1(図7参照)においてボタンB3が押下されると、制御部21は第4のデバイスリンク作成処理を開始する。
なお、第4のデバイスリンクプロファイル作成処理においてもソースプロファイルP11を用いることから、「ターゲットの紙種」というものは存在しないが、紙種があるものと仮定して、仮定された紙種が設定画面D2(図9参照)を介して制御部21により決定される。また、仮定したターゲットの紙種が「アート紙」に決定され、プリンタ3で用いられる紙種が「マットコート紙」に決定された場合について説明する。
制御部21は、ソースプロファイルP11に含まれるRGB→L*a*b*LUTを用いて、ターゲットデバイスのRGB色空間のR、G、B値を組み合わせた各色についてRGB値をL*a*b*値に変換する(ステップS51a)。
ターゲットデバイスのRGB色空間のR、G、B値の組み合わせがR×G×B:41×41×41=68921通りである場合、68921通りのRGB値が68921通りのL*a*b*値に変換される。
制御部21は、L*a*b*値をXYZ表色系の値に変換する(ステップS51b)。
L*a*b*値をXYZ値に変換する方法として、上記式1を用いる。
制御部21は、紙種分類表L1(図11参照)を参照して、ソースプロファイルP11及びデスティネーションプロファイルP2のそれぞれに含ませる紙種分類を決定する(ステップS52、S53)。
本実施形態では、仮定したターゲットの紙種は「アート紙」であるから、ソースプロファイルP11に含ませる紙種分類は「分類CL1」に決定される。また、プリンタ3で用いられる紙種は「マットコート紙」であるから、デスティネーションプロファイルP2に含ませる紙種分類は「分類CL2」に決定される。
制御部21は、紙種分類対応表L2(図12参照)を参照して、紙種分類の組み合わせ記号を決定する(ステップS54)。
ターゲットの紙種分類は「分類CL1」、プリンタ3で用いられる紙種の紙種分類は「分類CL2」であるから、組み合わせ記号は「CB12」に決定される。
制御部21は、明度を補正する場合(ステップS55;Y)、明度補正LUT選択表L3(図13参照)を参照して、明度補正LUTを決定する(ステップS56)。
組み合わせ記号は「CB12」であるから、明度補正LUTは「明度補正LUT1」に決定される。
制御部21は、決定された明度補正LUTを用いてL*値を補正する(ステップS57)。
制御部21は、L*値の補正量に応じてY値を変更する(ステップS57a)。
Y´値を求める方法としては、L*´値を上記式2に代入して求める。
制御部21は、Y値の変更量に応じてX値及びZ値を変更する(ステップS57b)。
X´値及びZ´値を求める方法としては、上記式1及び上記式3を用いる。
制御部21は、X´Y´Z´値をL*a*b*値に変換して、明度及び彩度が補正されたL*a*b*値を求める(ステップS57c)。
X´Y´Z´値からL*´a*´b*´値を求める方法として、例えば上記式1、式2及び上記式3によりX´Y´Z´値を求め、これを上記式4によりL*´a*´b*´値を求める。
制御部21は、デスティネーションプロファイルP2に含まれるL*a*b*→CMYKLUTを用いて、求めたL*a*b*値をCMYK値に変換する(ステップS58)。
制御部21は、ソースプロファイル側の組み合わせのR×G×B:41×41×41=68921通りについて、デスティネーション側のCMYKの値を求めて、デバイスリンクプロファイルP41を作成する(ステップS59)。
制御部21は、デバイスリンクプロファイルP4を記憶部24に記憶させることにより(ステップSS60)、本処理を終了する。
なお、ステップS52〜S57及びステップS58〜S60は、図6のステップS22〜S30と同様の処理である。
以上より、プリンタ3はデバイスリンクプロファイルP41を用いて、明度とそれに合わせて彩度も補正されるため、色再現性のより良い出力画像を用紙に形成することができる。なお、上記実施形態では、ソースプロファイルP11とデスティネーションプロファイルP2からデバイスリンクプロファイルP41を作成しているが、これに限らず、デバイスリンクプロファイルP41を作成することなく、ソースプロファイルP11とデスティネーションプロファイルP2を用いて2段階の変換処理を行ってもよい。
以上のように、本実施形態によれば、ソースプロファイルP1又はP11の紙種情報及びデスティネーションプロファイルP2の紙種情報に基づいて明度補正量を決定し、決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度を補正することにより、出力デバイスに適した画像を出力することができる。
また、入力画像に対して、硬調又は軟調となるように明度補正量を決定することができる。
また、明度補正量に基づいて、入力画像の明度及び彩度を補正することができる。
また、ソースプロファイルP1又はP11の紙種情報とデスティネーションプロファイルP2の紙種情報との組み合わせに基づいて、明度補正量を決定することができる。
また、ソースプロファイルP1又はP11の紙種分類とデスティネーションプロファイルP2の紙種分類との組み合わせに基づいて、明度補正量を決定することができる。
また、明度補正量に基づいてL*a*b*値のうちL*値を補正し、変更後のL*´a*b*値をCMYK値に変換することにより、明度を補正することができる。
また、L*a*b*値をXYZ値に変換し、明度補正量に基づいてY値を変更し、Y値からY´値への変更量に応じてX値及びZ値を変更し、変更されたX´Y´Z´値をL*a*b*値に再変換し、再変換されたL*´a*´b*´値をCMYK値に変換することにより、入力画像の明度及び彩度を補正することができる。
また、ソースプロファイルP1にCMYK→L*a*b*LUTを含ませ、ソースプロファイルP11にRGB→L*a*b*LUTを含ませ、デスティネーションプロファイルP2にL*a*b*→CMYKLUTを含ませることができる。
また、操作部23によりソースプロファイルP1又はP11の紙種情報及びデスティネーションプロファイルP2の紙種情報を入力することができ、表示部22により設定画面を表示することができる。
100 画像処理システム
1 測色機
2 画像処理装置
21 制御部
211 CPU
212 RAM
213 ROM
22 表示部
23 操作部
24 記憶部
3 プリンタ
P1 ソースプロファイル
P2 デスティネーションプロファイル
P3 デバイスリンクプロファイル
P31 デバイスリンクプロファイル
P4 デバイスリンクプロファイル
P41 デバイスリンクプロファイル

Claims (14)

  1. ソースプロファイルを用いて入力画像の表色系をL*a*b*値に変換し、デスティネーションプロファイルを用いてL*a*b*値をCMYK値に変換し、変換されたCMYK値を出力画像の表色系とする画像処理装置であって、
    前記ソースプロファイルの紙種情報及び前記デスティネーションプロファイルの紙種情報に基づいて明度補正量を決定し、決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度を補正し、明度が補正された入力画像を出力画像として出力する制御部、を備えた画像処理装置。
  2. 前記制御部は、入力画像に対して出力画像が硬調又は軟調となるように前記明度補正量を決定する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記制御部は、前記決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度及び彩度を補正し、明度及び彩度が補正された入力画像を出力画像として出力する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制御部は、前記ソースプロファイルの紙種情報と前記デスティネーションプロファイルの紙種情報との組み合わせに基づいて、前記明度補正量を決定する請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記制御部は、前記ソースプロファイルの紙種情報を予め定められた紙種分類のうちの何れかに分類し、前記デスティネーションプロファイルの紙種情報を予め定められた紙種分類のうちの何れかに分類し、前記分類された2つの紙種分類の組み合わせに基づいて、前記明度補正量を決定する請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記制御部は、前記決定された明度補正量に基づいて入力画像のL*a*b*値のうちL*値を補正し、補正されたL*及びa*b*値をCMYK値に変換することにより、入力画像の明度を補正する請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記制御部は、入力画像のL*a*b*値をXYZ値に変換し、前記決定された明度補正量に基づいてY値を変更し、Y値の変更量に応じてX値及びZ値を変更し、変更されたXYZ値をL*a*b*値に再変換することにより、入力画像の明度及び彩度を補正する請求項1〜6の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記ソースプロファイルは、表色系をCMYK値からL*a*b*値に変換するデバイスプロファイル又はRGB値からL*a*b*値に変換するデバイスプロファイルである請求項1〜7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記制御部は、前記ソースプロファイルと前記デスティネーションプロファイルからデバイスリンクプロファイルを作成する請求項1〜8の何れか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記ソースプロファイルの紙種情報及び前記デスティネーションプロファイルの紙種情報を入力するための操作部と、
    前記操作部により入力する際の設定画面を表示する表示部と、を備え、
    前記制御部は、前記操作部により入力された紙種情報を前記ソースプロファイル又は前記デスティネーションプロファイルの紙種情報として設定する請求項1〜9の何れか一項に記載の画像処理装置。
  11. ソースプロファイルを用いて入力画像の表色系をL*a*b*値に変換し、デスティネーションプロファイルを用いてL*a*b*値をCMYK値に変換し、変換されたCMYK値を出力画像の表色系とする画像処理方法であって、
    制御部により、前記ソースプロファイルの紙種情報及び前記デスティネーションプロファイルの紙種情報に基づいて明度補正量を決定し、決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度を補正し、明度が補正された入力画像を出力画像として出力する工程、を含む画像処理方法。
  12. 前記制御部により、前記決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度及び彩度を補正し、明度及び彩度が補正された入力画像を出力画像として出力する工程、を含む請求項11に記載の画像処理方法。
  13. ソースプロファイルを用いて入力画像の表色系をL*a*b*値に変換し、デスティネーションプロファイルを用いてL*a*b*値をCMYK値に変換し、変換されたCMYK値を出力画像の表色系とする画像処理装置のコンピュータに、
    前記ソースプロファイルの紙種情報及び前記デスティネーションプロファイルの紙種情報に基づいて明度補正量を決定し、決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度を補正し、明度が補正された入力画像を出力画像として出力する機能、を制御部により実現させるためのプログラム。
  14. 前記決定された明度補正量に基づいて入力画像の明度及び彩度を補正し、明度及び彩度が補正された入力画像を出力画像として出力する機能、を制御部により実現させるための請求項13に記載のプログラム。
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