JP5523078B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影時の光源の違いを補正するための色補正条件を算出する画像処理装置および画像処理方法およびプログラムに関する。
観察光源と異なる光源下で撮影された画像の色味を、観察光源下で撮影された画像と同等の色味となるように変換するためには、撮影光源下の色データを観察光源下の色データに変換する色補正処理を行う必要がある。
光源の違いを補正するものではないが、色空間変換を行うための色補正条件を算出する方法が特許文献1に記載されている。特許文献1では、カラーチャートを撮影することにより得られたRGB信号値と、該カラーチャートの測色値から求められた目標色RGB信号値と、を一致させるための色変換マトリクスを最小二乗法により求めている。
特許文献1に記載された技術を応用すれば、例えば、観察光源とは異なる光源下で撮影された画像と、観察光源下で撮影された画像から代表色のRGB信号値をそれぞれ抽出して、色補正条件を作成することができる。
特開2005−79834号公報
しかしながら、光源の違いを補正するための色補正条件の算出においては、以下のような問題がある。
観察光源は通常、天井や壁等に固定されていることが多く、被写体全体をムラなく同じ照度で照らすことはできない。そのため、観察光源下で撮影された画像データには、照度が異なることによる濃度ムラが発生する。このようなムラの発生している画像データを用いて代表色を抽出し、色補正条件を算出すると、色補正精度が悪化してしまう。
すなわち、光源の違いを補正する色補正条件を算出する際には、照明に起因するムラを考慮する必要がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、光源変換を行うための色補正条件を、照明に起因するムラを考慮して高精度に作成することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。
すなわち、被写体を第1の照明条件で撮影した第1の画像データと、該被写体を第2の照明条件で撮影した第2の画像データを取得する画像取得手段と、前記第1の画像データを用いて、前記第2の画像データを、照明に起因するムラを抑制するように補正するムラ補正手段と、前記第1の画像データにおける代表色の画素位置を取得する代表色位置取得手段と、前記第1の画像データにおける前記画素位置から第1の代表色値を算出し、前記ムラ補正手段によって補正された第2の画像データにおける前記画素位置に対応する位置から第2の代表色値を算出する代表色値算出手段と、前記第1および第2の代表色値から、前記第1の照明条件に依存する色値を前記第2の照明条件に依存する色値に変換するための色補正条件を作成する色補正条件作成手段と、前記色補正条件作成手段で作成された色補正条件を用いて、前記第1の画像データに対する色変換を行う色補正手段と、を有することを特徴とする。
上記構成からなる本発明によれば、光源変換を行うための色補正条件を、照明に起因するムラを考慮して高精度に作成することができる。
第1実施形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図、 画像処理装置における色補正処理を示すフローチャート、 UI例を示す図、 撮影光源画像の撮影方法を示す図、 観察光源画像の撮影方法を示す図、 ムラ補正処理を示すフローチャート、 ムラ補正処理における領域分割を説明する図、 代表色位置取得処理を示す図、 代表色位置取得処理におけるUI例を示す図、 色値算出処理を示すフローチャート、 色補正条件作成処理を示すフローチャート、 色補正処理を示すフローチャート、 第2実施形態におけるムラ補正処理を示すフローチャート、 本発明の概要を示す図、である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に関る本発明を限定するものではなく、また、本実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<第1実施形態>
●色補正システム概要
本実施形態を説明するにあたり、まず代表的な適用先である文化財複製への適用事例を説明する。一般に、文化財の複製は、文化財をデジタルカメラで撮影し、該撮影画像をプリンタで出力することにより行う。文化財の複製物は、該文化財が展示されている観察光源下において本物と同等の色を再現することが要求されるため、撮影は観察光源下で行ったほうが良い。しかしながら、観察光源では照度が足りないないことが多く、デジタルカメラによる撮影を該観察光源下で行うと、撮影画像にノイズが発生することがある。そのため、撮影は照度の高いストロボを用いて行われ、該撮影画像を観察光源下の画像に変換する光源変換処理を行う必要がある。光源変換処理のためのパラメータである色補正条件は、文化財の代表色をストロボ撮影画像と観察光源下での撮影画像から抽出し、前者が後者に変換されるように作成される。
ここで、本発明の画像処理装置を文化財や絵画の複製に適用する際の概要を図14に示す。図14に示すように、本実施形態の画像処理装置は、文化財や絵画の原作をストロボで撮影した撮影光源画像1001に対して光源変換処理を施すことによって、実際に複製品を観察する観察光源用の画像1004を得るものである。この画像1004をプリント出力することによって複製品が得られるが、この複製品には、原作が置かれている観察光源下で原作と同じ色を再現することが要求されるため、上述した光源変換処理が必要になる。本実施形態では、このような光源変換処理を高精度に行うために、以下のように色補正条件(例えば色補正マトリクス)を作成する。まず、原作を観察光源下で撮影した観察光源画像1002に対し、その照明に起因するムラを抑制するように、撮影光源画像1001を用いて補正する。そして、該ムラ補正後の観察光源画像1003と撮影光源画像1001から、それぞれ代表色を抽出し、該代表色の対応に基づいて色補正条件を作成する。このように作成された色補正条件を用いることによって高精度な光源変換処理を行うことが可能となり、複製品において原作と同じ色を再現することができる。
以下、本実施形態について詳細に説明する。
●システム構成
図1は、本実施形態に係る画像処理システムの構成を示すブロック図である。図1において、101は画像処理装置であり、102は撮影画像の画像データを保持する画像データ保持部である。画像処理装置101において、103は、画像データ保持部102から照明条件の異なる2つの撮影画像の画像データを取得する画像取得部である。104は、画像取得部103で取得した2つの画像データのうち、照明に起因するムラのある方の画像データ(後述する観察光源画像)を補正するムラ補正部である。105は、上記2つの画像データにおいて代表色データの画像位置を決定する代表色位置取得部である。106は、上記2つの画像データから、代表色位置取得部105で取得された画素位置に相当する画素の色データを算出する色値算出部である。107は、色値算出部106で算出された色データに基づいて色補正条件を作成する色補正条件作成部である。そして108は、色補正条件作成部107で作成された色補正条件を用いて、撮影画像の画像データに色補正を施す色補正部である。109は、ユーザにインタフェースを表示するUI部である。110は、画像データおよび演算処理における演算結果等を一時的に保存するバッファメモリである。
●色補正処理
図2は、画像処理装置101にて行われる色補正処理を示すフローチャートである。まずS1において、UI部109は、画像処理に必要な情報をユーザに入力してもらうためのユーザインタフェース(以下、UI)を表示する。ここで図3に、UI部109に表示されるメインUI例を示す。図3において、1301は撮影光源で撮影された画像を指示するための指示入力部である。1302は観察光源で撮影された画像を指示するための指示入力部である。1303は変換後の画像を保存する際のファイル名を指示するための指示入力部である。1304は撮影画像からの代表色の取得を指示する代表色取得ボタンである。1305は取得した代表色データを用いて色補正パラメータの作成を指示する色補正パラメータ作成ボタンである。1306は、撮影画像に対して色補正パラメータを用いた色補正を行うことを指示する画像変換ボタンである。
次にS2において、画像取得部103は、指示入力部1301,1302により指示された画像ファイル名に基づき、画像データ保持部102から画像を取得し、バッファメモリ110に保存する。ここで取得する画像は以下の2つである。まず1つは、ストロボ等の撮影用の照明の下(第1の照明条件)で被写体が撮影された撮影光源画像(第1の画像データ)である。そしてもう1つは、天井など所定の位置に固定された蛍光灯等の固定照明など、実際に観察する環境光を生成する観察光源の下(第2の照明条件)で、該被写体が撮影された観察光源画像(第2の画像データ)である。撮影光源画像は、図4に示すように、被写体の周囲に複数のストロボ光源を配置することによって、照明によるムラが発生しないように撮影すると良い。また、観察光源画像は、図5に示すように、図4と同一の被写体について、カメラとの位置関係を撮影光源画像の撮影時と同じにした上で、光源を観察照明に変えて撮影する。
次にS3において、ムラ補正部104が、撮影光源画像を用いて観察光源画像のムラを補正する。このムラ補正処理の詳細については後述する。
S4では代表色位置取得部105において、ユーザの指示に基づき、撮影光源画像、及び観察光源画像について、これら画像における代表色の画素位置を取得する。この代表色位置取得処理の詳細については後述する。
S5では色値算出部106において、S4で取得した代表色位置に基づき、撮影光源画像、及び観察光源画像の代表色の画素値をそれぞれ算出する。この色値算出処理の詳細については後述する。
S6では色補正条件作成部107において、S5で算出した撮影光源画像、及び観察光源画像の代表色の画素値から、色補正パラメータを作成する。この色変換条件作成処理の詳細については後述する。
S7では色補正部108において、S6で作成した色補正パラメータを用いて撮影光源画像に対する色補正を行い、処理を終了する。この色補正処理の詳細については後述する。
以上の色補正処理によって、被写体をストロボ撮影した画像に基づき、該被写体を観察光源の下で観察したのと同等の色を再現する画像を作成することができる。
●ムラ補正処理
以下、上記S3においてムラ補正部104で行われるムラ補正処理について、図6のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずS31において、バッファメモリ110に保存されている撮影光源画像、及び観察光源画像を取得する。次にS32において、取得した両画像の各画素をCIELAB値に変換する。具体的には、以下の式(1)を用いて各画素のRGB値をCIE三刺激値XYZ値に変換し、さらに、式(2)を用いてCIELAB値に変換する。なお、式(1),(2)において、X,Y,ZはXYZ表色系の三刺激値X,Y,Zの値である。また式(2)において、Xn,Yn,Znは白色点のX,Y,Zの値であり、D65光源であればXn=95.05,Yn=100.0,Zn=108.91となる。
Figure 0005523078
Figure 0005523078
次にS33において、撮影光源画像、及び観察光源画像を複数の領域に分割する。本実施形態においては、図7に示すように、これら画像を9つの領域に分割するものとして説明する。次にS34において、分割した各領域の平均明度Lを算出する。ここでは、S32で各画素のCIELAB値が算出されているため、その明度成分L値の各領域における平均値を算出すれば良い。なお、平均値の算出方法については周知であるため説明を省略する。
次にS35において、観察光源画像について、その中央に位置する領域(図7のarea_5に相当)の明度を基準明度として、その他の領域の平均明度を撮影光源画像における明度比率に基づいて補正する。具体的には、以下の式(3)を用いた補正を行う。なお、式(3)において、L"area_iはムラ補正後の観察光源画像area_iの明度、Larea_iは撮影光源画像area_iの明度である。また、Larea_5は撮影光源画像area_5の明度、L'area_5はムラ補正前の観察光源画像area_5の明度である。式(3)を用いることにより、照明の影響によるムラが発生した観察光源画像を、撮影光源画像に合わせるように補正することができる。すなわち、ムラのある観察光源画像における各分割領域の明度比が、撮影光源画像における各分割領域の中央領域に対する明度比に準じるように、補正を行う。
Figure 0005523078
次にS36において、観察光源画像の各分割領域における各画素の明度を、S37で補正した平均明度に基づいて補正する。この補正は、各領域の平均明度を基準明度として、式(3)による補正を画素単位で行えば良いため、説明を省略する。
次にS37において、S36で補正した明度に基づき、観察光源画像のムラ補正後の画素値を、以下の式(4),(5)を用いて算出する。なお、式(4)において、Xn,Yn,Znは白色点のX,Y,Zの値であり、D50光源であればXn=96.43,Yn=100.0,Zn=82.51となる。
Figure 0005523078
Figure 0005523078
次にS38において、S37で算出したムラ補正後の観察光源画像をバッファメモリ110に保存して、処理を終了する。
●代表色位置取得処理
以下、上記S4において代表色位置取得部105で行われる代表色の画素位置取得処理について、図8のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずS41において、UI部109の代表色取得ボタン1304がユーザによって押下されたか否かを判定する。押下された場合はS42へ進むが、押下されていない場合にはそのままユーザによる押下を待つ。
S42では、UI部109に図9に示す代表色位置選択用のUIを表示する。図9に示すUIには撮影光源画像が表示されており、該画像内において、ユーザが代表色の画素位置を複数指定できるようになっている。例えば、図9に示すように、ユーザは画像内から複数の画素位置を矩形領域として選択することができる。なお、選択される代表色としては、画像を構成する特徴的な色が選択されることが好ましい。
次にS43では、図9に示すUIにおいて、ユーザによって代表色の画素位置が指定され、OKボタンが押下されたか否かを判定する。押下された場合はS44に進むが、押下されていない場合は、そのままユーザの入力を待つ。
そしてS44において、ユーザによって選択された代表色の画素位置をバッファメモリ110に保存して処理を終了する。またこのとき、UI部109に表示されるUIは、図9に示す代表色位置取得用UIから、図3に示すメインUIに戻る。なお、バッファメモリ110における画素位置の保存方法については限定しないが、例えば、各矩形領域の左上の画素位置、及び矩形領域の横幅、縦幅を対にして保存しておけば良い。
●色値算出処理
以下、上記S5において色値算出部106で行われる色値算出処理について、図10のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずS51において、バッファメモリ110から撮影光源画像、及び観察光源画像を取得し、S52において、バッファメモリ110から代表色の画素位置を取得する。次にS53において、撮影光源画像の代表色の画素値(第1の代表色値)を算出する。具体的には、撮影光源画像において指定された代表色の画素位置ごとに全ての画素値を取得し、平均すれば良い。S54ではS53と同様の方法により、観察光源画像の代表色の画素値(第2の代表色値)を算出する。すなわち、観察光源画像においても、撮影光源画像と同じ位置にある代表色についての画素値を算出する。そしてS55において、S53,S54で算出した撮影光源画像、及び観察光源画像の代表色の画素値をバッファメモリ110に保存して、処理を終了する。
●色補正条件作成処理
以下、上記S6において色補正条件作成部107で行われる色補正条件作成処理について、図11のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずS61において、UI部109の色補正パラメータ作成ボタン1305がユーザによって押下されたか否かを判定する。押下された場合はS62へ進むが、押下されていない場合にはそのままユーザの押下を待つ。
S62では、S5で算出した撮影光源画像、及び観察光源画像の代表色の画素値を取得し、そしてS63において、色補正パラメータ算出する。ここで色補正パラメータは、撮影光源画像を観察光源に依存した色味に変換するための補正パラメータであり、本実施形態では、以下の式(6)に示すような3×9のマトリクスとする。具体的には、撮影光源画像の代表色の画素値と、観察光源画像の代表色の画素値とに基づき、例えば最小二乗法を用いて、該マトリクスの各項を算出する。ここで、最小二乗法については周知であるため説明を省略する。
Figure 0005523078
そしてS64において、S63で算出した色補正パラメータをバッファメモリ110に保存して、処理を終了する。
●色補正処理
以下、上記S7において色補正部108で行われる色補正処理について、図12のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずS71において、UI部109の画像変換ボタン1306がユーザによって押下されたか否かを判定する。押下された場合はS72へ進むが、押下されていない場合にはそのままユーザの押下を待つ。
S72ではバッファメモリ110から撮影光源画像を取得し、次いでS73ではバッファメモリ110から色補正パラメータを取得する。そしてS74において、S72で取得した撮影光源画像に対し、S73で取得した色補正パラメータを用いた、以下の式(7)に示す変換を施して、処理を終了する。なお式(7)において、R,G,Bは撮影光源画像の各画素値、R',G',B'は色補正パラメータによって補正された、観察光源に依存した撮影画像の各画素値である。
Figure 0005523078
以上説明したように本実施例によれば、撮影光源画像を用いて観察光源画像で照明に起因するムラを補正してから代表色を抽出し、色補正パラメータを作成する。これにより、色補正パラメータの作成に際して照明ムラの影響を抑えることができる。したがって、撮影光源依存の撮影画像データを、観察光源依存の撮影画像データに高精度に変換することができる。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、観察光源画像におけるムラを補正する際に、画像の領域を複数に分割し、各分割領域の明度比に応じて補正を行う例を示した。第2実施形態においては、撮影光源画像と観察光源画像の差分に応じてムラを補正する方法について説明する。
第2実施形態においては、上述した第1実施形態に対してムラ補正処理のみが異なる。従って第2実施形態では、上述した第1実施形態を示す図1の構成において、そのムラ補正部104をムラ補正部204として新たに説明し、他の構成および動作については説明を省略する。
●ムラ補正処理
第2実施形態における色補正処理も、その概要は上述した第1実施形態において図2に示したフローチャートに従うが、S3におけるムラ補正処理の詳細が異なる。以下、第2実施形態におけるムラ補正処理について、図13のフローチャートを用いて詳細に説明する。
まずS301,S302において第1実施形態のS31,S32と同様に、バッファメモリ110に保存されている撮影光源画像、及び観察光源画像を取得し、両画像の各画素を、上記式(1),(2)を用いてCIELAB値に変換する。
次にS303において、撮影光源画像と観察光源画像の明度差分画像を算出する。ここで、撮影光源画像の各画素のL値をLcij、観察光源画像の各画素のL値をLvijとする。すると、以下の式(8)により、L値の差分のみで構成される1チャネルの差分画像L'ijが作成される。
Figure 0005523078
次にS304において、S303で算出した差分画像を均一化する。具体的には、差分画像の各画素の平均を算出し、該平均値で全画素が構成される均一画像を作成する。そしてS305において、均一化した差分画像を、CIELAB値に変換されている撮影光源画像に合成する。この合成はすなわち、差分画像の各画素の値(L値)を、撮影光源画像の各画素の明度成分に加算すれば良い。
そしてS306において第1実施形態のS37と同様に、S305で補正した明度に基づき、観察光源画像のムラ補正後の画素値を、上記式(4),(5)を用いて算出する。そしてS307で、得られたムラ補正後の観察光源画像をバッファメモリ110に保存して、処理を終了する。
以上説明したように第2実施形態によれば、撮影光源画像と観察光源画像の明度成分の差分を元に、観察光源画像のムラを補正することができる。このようにムラが補正された観察光源画像を用いて色補正パラメータを作成することで、上述した第1実施形態と同様に、異なる光源下で撮影された画像間の色みを高精度に合わせることが可能となる。
<変形例>
上記各実施形態においては、観察光源画像におけるムラを補正する際に、該画像をCIELABに変換して、明度成分であるL値を補正する例を示したが、本発明のムラ補正はL値に限定されるものではない。例えば、L値の補正量に基づいて色度成分a*値,b*値も補正するようにしても良い。また、CIELABではなく、CIECAM02等のカラーアピアランスモデルにおける明度成分J値や色度成分a値,b値を補正するようにしても良い。さらに、CIE三刺激値XYZにおいて、輝度成分Yに基づいてムラ補正を行うようにしても良い。
また、上述した第1実施形態においては、明度基準とする領域を中央に位置する領域として説明を行ったが、明度基準とする領域は中央に限定されるものではない。例えば、画像中で最も濃度変化が少ない領域を基準明度の領域として選択するようにしても良い。また分割する領域についても、これを9つとして説明したが、要求されるムラ補正の精度によって分割領域数を変えるように構成しても良い。
また、上記各実施形態においては、ムラ補正の際に、撮影光源画像と観察光源画像の明度比や明度差分に基づいて観察光源画像を補正する例を示しが、本発明のムラ補正はこれに限定されるものではない。例えば、撮影光源の照明成分を抽出し、観察光源画像の照明成分を撮影光源の照明成分に置き換えるように構成することも可能である。この場合の照明成分としては、画像にガウシアンフィルタ等のローパスフィルタ処理を適用して抽出した低周波成分を用いれば良い。この場合、観察光源画像の平均明度が変化しないように、置き換える照明成分を全体的に増減させる必要がある。
また、上記各実施形態においては、代表色位置を取得する際に、UIを表示してユーザに選択させる構成を示したが、例えば、画像を解析して代表色を自動抽出するようにしても良い。また、上記各実施形態においては、色補正パラメータを3×9のマトリクスとして説明したが、色補正パラメータはこの例に限らず、例えば3×3や3×20のマトリクスであっても良い。さらには、色補正パラメータはマトリクスでなくても良く、例えば、1DLUTや3DLUTであっても良い。その場合、LUTに記載されていない画素値については、線形補間や非線形補間によって補う必要がある。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (9)

  1. 被写体を第1の照明条件で撮影した第1の画像データと、該被写体を第2の照明条件で撮影した第2の画像データを取得する画像取得手段と、
    前記第1の画像データを用いて、前記第2の画像データを、照明に起因するムラを抑制するように補正するムラ補正手段と、
    前記第1の画像データにおける代表色の画素位置を取得する代表色位置取得手段と、
    前記第1の画像データにおける前記画素位置から第1の代表色値を算出し、前記ムラ補正手段によって補正された第2の画像データにおける前記画素位置に対応する位置から第2の代表色値を算出する色値算出手段と、
    前記第1および第2の代表色値から、前記第1の照明条件に依存する色値を前記第2の照明条件に依存する色値に変換するための色補正条件を作成する色補正条件作成手段と、
    前記色補正条件作成手段で作成された色補正条件を用いて、前記第1の画像データに対する色変換を行う色補正手段と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記第1の照明条件は、ストロボによる照明を示すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の照明条件は、環境光を生成する固定照明による照明を示すことを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記ムラ補正手段は、前記第1の画像データの明度に基づいて前記第2の画像データの明度を補正することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記ムラ補正手段は、前記第1および第2の画像データを複数の領域に分割し、前記第2の画像データにおける各領域の明度比が、前記第1の画像データにおける各領域の明度比に準じるように補正することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記ムラ補正手段は、前記第1の画像データと前記第2の画像データの全画素における明度差分の平均からなる均一画像を作成し、該均一画像を前記第1の画像データに加算することによって、前記第2の画像データから照明に起因するムラを抑制した画像データを作成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  7. 前記代表色位置取得手段は、前記画素位置として、前記第1の画像データにおける複数の矩形領域を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 被写体を第1の照明条件で撮影した第1の画像データと、該被写体を第2の照明条件で撮影した第2の画像データを取得する画像取得ステップと、
    前記第1の画像データを用いて、前記第2の画像データを、照明に起因するムラを抑制するように補正するムラ補正ステップと、
    前記第1の画像データにおける代表色の画素位置を取得する代表色位置取得ステップと、
    前記第1の画像データにおける前記画素位置から第1の代表色値を算出し、前記ムラ補正ステップで補正された第2の画像データにおける前記画素位置に対応する位置から第2の代表色値を算出する色値算出ステップと、
    前記第1および第2の代表色値から、前記第1の照明条件に依存する色値を前記第2の照明条件に依存する色値に変換するための色補正条件を作成する色補正条件作成ステップと、
    該作成された色補正条件を用いて、前記第1の画像データに対する色変換を行う色補正ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  9. コンピュータで実行されることにより、該コンピュータを請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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