JP5156423B2 - 色処理装置および色処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影時の被写体の明るさに応じた色再現を行う色処理装置および色処理方法に関する。
一般に、好ましい色再現は撮影シーン(撮影時の被写体の明るさ)によって異なるため、撮影シーンに応じて色再現を調整する必要がある。撮影シーンに応じた色再現技術として、撮影者が被写体を撮影したときの見えを、観察環境側のプリント上、あるいはモニタ上に印象的に一致するように再現する技術がある。このような技術においては、CIEで勧告されているCIECAM97s、CIECAM02等の色知覚モデル(CAM)が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
ここで、上記色知覚モデルについて簡単に説明する。色知覚モデルの一例であるCIECAM02は、照明光に対する順応の程度や背景による対比効果等の視覚現象を数式でモデル化したものである。具体的には、ある色の三刺激値XYZから、視環境の観察条件を考慮して、人間の感覚である色の見えを表す属性(知覚明度J値、知覚彩度C値、知覚色相h値)により表現される知覚色空間に変換する。この色知覚モデルを利用することで、入力側と再現先側とで観察環境のパラメータをそれぞれ設定し、知覚色空間上で値が一致するよう、入力側からの変換と再現先側への逆変換を行うことにより、三刺激値は異なるものの同じ見えを持つ色を求めることができる。
また近年では、画像適応型の色知覚モデル(iCAM)がCIEから提案されている。iCAMでは局所的な色順応処理と視覚の周波数特性が考慮されて、CAMの色処理が拡張されている。このiCAMの局所的な色順応処理としては、観察者の視野領域を定義し、該視野領域に分布する画素データから観察環境パラメータを算出し、画像の各画素に観察環境パラメータを設定して色変換を行う。
ここで図13に、色知覚モデルの観察環境パラメータの例として、CIECAM02における観察環境パラメータ、及び各パラメータの推奨値を示す。
特開2006−080907号公報
しかしながら、色知覚モデルを用いる上記従来の色再現技術においては、以下のような問題があった。すなわち、CIECAM02で推奨される観察環境パラメータでは、画像の各画素全てを同じ観察環境パラメータを用いて色変換されるため、必ずしも画像の見えを好適に再現できない場合があった。例えば、観察環境パラメータのひとつである順応視野の輝度としては、被写体の平均的な明るさとして想定される、白色輝度の20%の輝度値に相当するグレイが設定される。したがって、被写体画像において該グレイよりも明度が高い、または低い領域の画素に対しては、最適な色変換が施されなかった。
また、色知覚モデルとしてiCAMを用いる場合では、画素毎に観察環境パラメータを設定して色変換を行うため、定義する視野領域の見えは好適に再現されるものの、画像全体を見たときの色バランスが好適に再現されない場合があるという問題がある。特に、定義する視野領域が狭い場合には、順応白色点が注目画素値の色度点に近づくため、画像全体の彩度が低下してしまう。
本発明は上述した問題を個々にまたはまとめて解決するためになされたものであり、撮影時の被写体のシーンに応じた好ましい色再現を、画素ごとに可能とする色処理装置および色処理方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するための一手段として、本発明の色処理装置は以下の構成を備える。
すなわち、観察環境パラメータに基づく色変換を行う色知覚モデルを用いて、画像データを知覚色空間上の画像データに変換する色処理装置であって、変換対象となる画像データを取得する画像取得手段と、前記画像データの撮影時における撮影条件の情報を取得する撮影条件取得手段と、前記撮影条件の情報と前記画像データに基づき、前記色知覚モデルにおける観察環境パラメータの候補を予め定められた輝度範囲ごとに算出する観察環境パラメータ算出手段と、前記画像データの画素ごとに、輝度に応じて前記観察環境パラメータの候補のいずれかを設定し、前記色知覚モデルを用いた色変換処理を行う色変換処理手段と、
を有することを特徴とする。
上記構成からなる本発明によれば、入力画像の各画素の明るさに応じた観察環境パラメータを設定して、色知覚モデルによる色変換を行うことにより、撮影時の被写体のシーンに応じた好ましい色再現を画素ごとに行うことが可能となる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
●色知覚モデルCIECAM02の変換式
まず、本実施形態を詳細に説明するに先立って、その理解を容易とするために、本実施形態の色処理処理に用いられる色知覚モデル(CIECAM02)の変換式と、その観察環境パラメータについて説明する。
CIECAM02順変換の全体処理フローを、色順応、錐体応答、心理値変換、の3つの変換ブロックに分けて説明する。
色順応部では、下記の式(a)によりXYZ値を錐体の分光感度に変換し、式(c)で各錐体の信号を光源の白色点の値で正規化する。式(c)における順応係数Dは、式(d)で算出される。そして式(b)を用いて、観察環境下の光源に対応したXYZ値に変換する。
Figure 0005156423
Figure 0005156423
Figure 0005156423
錐体応答部では、以上のように得られたXYZ値を、式(e)により錐体の分光感度に変換し、さらに式(f)により、目に入る光量の強度に応じた順応後の錐体応答値に変換する。
Figure 0005156423
Figure 0005156423
そして心理値変換部では、以上のように得られた錐体応答値を、まず式(g),(h),(i)を用いて、視覚野での無彩色応答と反対色応答の信号値に変換する。そしてさらに式(j),(k),(l)を用いて、知覚明度J値、知覚彩度C値、知覚色相h値に変換する。
Figure 0005156423
Figure 0005156423
なお、CIECAM02逆変換時には、観察環境により観察環境パラメータを設定し、順変換の工程で新たに無彩色応答Awを計算する。そして、このAwとJCh値、かかる係数から順変換部の逆工程を行うことで、XYZ値への変換が行われる。
ここで図13に、CIECAM02において推奨されている観察環境パラメータの例を示す。本実施形態ではこの観察環境パラメータのうち、順応視野の輝度La、および背景の相対輝度値Ybについては、画像内の平均的な値ではなく、画素ごとに、該画素の輝度レベルに応じて設定することを特徴とする。なお、その他の観察環境パラメータについてはCIECAM02の推奨パラメータを使用する。
●装置構成
図1は、本実施形態に係る色処理装置101のハードウエア構成を示すブロック図である。同図において、102はユーザに変換元画像、撮影条件情報、再現先のデバイス情報および観察環境情報を指定させるためのユーザインタフェースであるUI部である。また、103は変換元画像であるRGB画像を取得する画像取得部、104は変換元画像において被写体を撮影した際の撮影条件を取得する撮影条件取得部、105は再現先の観察環境を取得する再現先観察環境取得部、である。また、106は再現先のデバイス特性を取得する再現先デバイス特性取得部、107は色変換処理が施されたRGB画像データを出力する出力部、108は撮影時の入力デバイス特性を取得する入力デバイス特性取得部、である。また、109は色知覚モデルに設定する観察環境パラメータを算出する観察環境パラメータ算出部、110は色知覚モデルを用いてRGB画像データを変換する色変換処理部、である。また、111は画像データおよび演算処理を行うために一時的に演算結果を保存するバッファメモリである。
●色処理概要
以下、本実施形態の色処理装置101における色処理の概要について、図2のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS1において、UI部102が、色変換に必要な情報をユーザに入力してもらうためのユーザインタフェース(UI)を表示する。ここで図3に、UI部102に表示されるUI例を示す。図3に示すUI例は、変換元画像であるRGB画像を取得する変換元画像取得UI部1001、被写体を撮影したときの撮影条件を取得する撮影条件取得UI部1002、入力デバイスの特性を取得する入力デバイス特性取得UI部1003、を有する。さらに、再現先の観察環境情報を取得する再現先観察環境情報取得UI部1004、再現先のデバイス特性の情報を取得する再現先デバイス特性情報取得UI部1005、色変換処理ボタン1006を有する。
以上のようにステップS1でUI部102に各種情報が入力されると、次にステップS2において、画像取得部103が、変換元画像取得UI部1001に入力された画像ファイル名をバッファメモリ111から参照して、変換元画像データを取得する。この変換元画像データがすなわち、本実施形態における色変換対象となる。
次にステップS3において、撮影条件取得部104が、撮影条件取得UI部1002に入力されたファイルから、被写体を撮影したときの撮影条件の情報を取得し、撮影時の光源の白色輝度を算出してバッファメモリ111に保存する。なお、撮影条件取得UI部1002により設定されるファイルには、変換元画像データを撮影した際のISO感度、レンズ絞り値、露光時間、色空間などのカメラ設定が記述される。なお、このファイルは独立したファイルであっても良いが、本実施形態では、変換元画像取得UI部1001から設定された変換元画像データの付加情報であるExifデータを利用するとし、この場合、撮影条件取得UI部1002は設定しなくても良い。撮影条件取得部104の具体的な処理については後述する。
次にステップS4において、入力デバイス特性取得部108が、入力デバイス特性取得UI部1003に入力されたファイルから、入力デバイスの特性を示す入力プロファイルを取得し、バッファメモリ111に保存する。ここで、入力プロファイルはデバイス依存色(RGB)からデバイス独立色(XYZ)の変換特性が記述されたファイルである。この変換特性は例えば、RGBからXYZへのγ+マトリクス、あるいは変換ルックアップテーブル(LUT)として記述される。また、RGBからXYZへの変換特性が未知の場合、入力プロファイルには入力画像データの付加情報から色空間情報(sRGB、AdobeRGBなど)が記述され、記述された色空間の変換式に基づいてRGBからXYZへの変換を行う。
次にステップS5において、再現先観察環境取得部105が、再現先観察環境情報取得UI部1004に入力されたファイルから、再現先観察環境情報を取得してバッファメモリ111に保存する。尚、再現先観察環境情報取得UI部1004に入力されるファイルには、再現先観察環境下における、図13に例示されるような観察環境パラメータが記述される。
次にステップS6において、再現先デバイス特性取得部106が、再現先デバイス特性情報取得UI部1005に入力されたファイルから、再現先デバイスの特性を取得してバッファメモリ111に保存する。尚、再現先デバイス特性情報取得UI部1005に入力されるファイルは、デバイス依存色(RGB)からデバイス独立色(XYZ)の変換特性が記述されたファイルであり、本実施形態では、例えば図14に示すようなLUT形式のファイルを用いる。なお、図14に示すLUTでは、階調数として9ステップで記述されたフォーマットを示しているが、この階調数及び測色数になんらかの制限があるものではない。
次にステップS7において、観察環境パラメータ算出部109が、ステップS2で取得したRGB画像データと、ステップS3で取得した撮影条件を用いて、撮影時の観察環境パラメータを算出する。観察環境パラメータ算出部109の具体的な処理については、後述する。
そしてステップS8において、色変換処理部110が、ステップS6で算出した観察環境パラメータを色知覚モデルに設定し、ステップS2で取得したRGB画像データを該色知覚モデルにしたがって変換する。色変換処理部110の具体的な処理については、後述する。
最後にステップS9において、出力部107が、ステップS8において変換されたRGB画像データを出力し、処理を終了する。
●撮影条件取得処理(S3)
ここで、上述したステップS3における、撮影条件取得部104の具体的な動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS31において、バッファ111から変換元画像データを取得する。そしてステップS32,S33,S34において、ステップS31で取得した変換元画像データの付加情報(Exifデータ)から、ISO感度,レンズ絞り値,露光時間、をそれぞれ取得する。そしてステップS35において、これらISO感度、レンズ絞り値、露光時間から、下記の式(1)に基づいて被写体輝度Bを算出する。
EV=SV+BV=AV+TV ・・・(1)
SV=log2(ISO/3.125)
BV=log2(B/N×K)
AV=2log2(F)
TV=−log2(T)
式(1)において、EVは露光指数、SVはISO感度をAPEX値に換算した値、BVは、被写体(18%グレイ)の輝度を示す被写体輝度B(cd/m2)をAPEX値に換算した値(K/N:定数)である。ここで、APEX値は、露光時間、絞り値、感度を同じ単位で取り扱うための数値である。また、AVはレンズ絞りをAPEX値に換算した値、TVは露光時間をAPEX値に換算した値である。また、ISOはISO感度、FはF値、Tはシャッタースピードを示す。
次にステップS36において、ステップS35で算出した被写体輝度Bから、光源の白色輝度LYを下記の式(2)より算出する。
LY=B×100/18 ・・・(2)
そしてステップS37において、ステップS36で算出した光源の白色輝度LYをバッファメモリ111に保存する。
●観察環境パラメータ算出処理(S7)
次に、上述したステップS7における、観察環境パラメータ算出部109の具体的な動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS71において、バッファメモリ111から、ステップS3で算出した撮影時の光源白色輝度LYを取得する。そしてステップS72において、バッファメモリ111から、変換元画像データを1画素分取得し、ステップS73において、ステップS72で取得した画像データのRGB値から、当該画素の輝度値Yを計算する。ここでの輝度の計算は、簡易的に以下の式(3)の近似式より算出される。
Y=LY×(3×R+6×G+1×B)/10 ・・・(3)
次にステップS74において、バッファメモリ111のヒストグラム保持部(不図示)に格納されているヒストグラムを更新する。このヒストグラム保持部は、画図データの輝度分布を示すヒストグラム、すなわち、上述した式(3)によって算出された輝度値YのヒストグラムHistYを保持している。なお、HistYの初期状態はすべて0であり、以下の式(4)にしたがって更新される。
HistY[Y]=HistY[Y]+1 ・・・(4)
次にステップS75において、ヒストグラムの更新が全画素終了したか否かを判断し、全てのヒストグラムの更新が終了していれば処理を終了する。全てのヒストグラムの更新が終了していない場合は、ステップS72に戻って処理を続ける。
次にステップS76において、ステップS74で作成したヒストグラムから、観察環境パラメータである順応視野の輝度値、及び背景の相対輝度値の候補を算出する。ここで、順応視野の輝度値、及び背景の相対輝度値は、画像の輝度レベルに応じて算出される。本実施形態では、輝度レベルをヒストグラム上側25%の上側領域と、ヒストグラム上側25〜75%の中間領域と、ヒストグラム下側25%の下側領域、の3領域(3つの輝度範囲)に分割する。そして、それぞれの領域における平均輝度値を、順応視野の輝度値La、および背景の相対輝度値Ybの候補として用意する。本実施形態では、後段の色変換処理において、画素ごとの観察環境パラメータを設定する際に、例えば画素の輝度がヒストグラムの上側領域にあれば、該上側領域の平均輝度値を、順応視野の輝度値La、および背景の相対輝度値Ybとして採用する。すなわち、画素の輝度に応じて、設定される観察環境パラメータが異なってくる。尚、観察環境パラメータ設定時において、白色点を相対値で設定する場合には、上記算出した背景の相対輝度値を白色の輝度値で規格化する必要がある。
そしてステップS77において、ステップS76で算出した観察環境パラメータ(順応視野の輝度値および背景の相対輝度値)の候補を、バッファメモリ111に保存する。
●色変換処理(S8)
次に、上述したステップS8における、色変換処理部110の具体的な動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS81において、バッファ111から画像データを1画素分取得する。そしてステップS82において、バッファ111から入力プロファイルを取得し、当該画素のRGBデータをXYZ値に変換する。
次にステップS83において、画素の輝度レベルに応じて観察環境パラメータを設定する。具体的には、まずステップS7で算出した観察環境パラメータ(順応視野の輝度値および背景の相対輝度値)の候補をバッファ111から取得し、該候補のなかから、画素の輝度レベルに応じて適切な値を選択して設定する。本実施形態ではすなわち、色知覚モデル(本実施形態ではCIECAM02)の観察環境パラメータのうち、順応視野の輝度値La、背景の相対輝度値Ybについては、ステップS7で算出した、画素の輝度レベルに応じたパラメータを設定する。そして、それ以外の白色点(白色三刺激値)や周囲の条件(viewing parameter)については、CIECAM02の推奨パラメータを設定する。したがって、特に順応白色点パラメータについては、変換元画像データの全画素において同一値を用いることとなる。具体的には、撮影時の光源白色輝度を用いればよい。
次にステップS84において、ステップS82で算出したXYZ値を、ステップS83で観察環境パラメータが設定された色知覚モデルに基づいて、JCh値に変換する。そしてステップS85においてさらに、ステップS5で取得した再現先観察環境パラメータに応じた色知覚モデルに基づき、JCh値をXYZ値に変換する。そしてステップS86においてさらに、ステップS6で取得した再現先デバイス特性情報を用いて、XYZ値をRGB値に変換する。
そしてステップS87において、色知覚モデルを用いた色変換が全画素について終了したか否かを判断し、全画素について終了していればステップS88に進んで処理を終了するが、未終了であればステップS81に戻り、処理を続行する。
最後にステップS88では、ステップS81からステップS87で変換されたRGBデータをバッファメモリ111に保存する。
ここで、本実施形態による効果を図16に例示する。図16では、所定の色データを、従来のように同一のCAMパラメータで変換した場合と、本実施形態により被写体の明るさに応じて設定したCAMパラメータで変換した場合とを比較して示している。同図によれば、同一CAMパラメータで変換した場合には、シーンに依らず彩度再現が同一となるが、被写体の明るさに応じたCAMパラメータで変換した場合には、シーンに応じて彩度再現が適応的に変化することが分かる。したがって、被写体の明るさに応じたCAMパラメータで変換した場合の方が、同一CAMパラメータで変換した場合よりも良好な画像再現が得られる。
以上説明したように本実施形態によれば、色知覚モデルの観察環境パラメータである順応視野の輝度値と背景の相対輝度値として、撮影画像の画素ごとに画素の明るさに応じた値を設定して、色変換を行う。これにより、撮影時の被写体のシーンに応じた好ましい色再現が得られる。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明する。
上述した第1実施形態では、撮影画像の画素ごとの輝度に応じて、色知覚モデルの観察環境パラメータを直接設定し、色変換を行う例を示した。第2実施形態では撮影画像の画素ごとの彩度に応じて、色変換テーブルを補正することを特徴とする。
●装置構成
図7は、第2実施形態に係る色処理装置201のハードウエア構成を示すブロック図である。同図において、202はユーザに変換元画像、撮影条件情報、再現先のデバイス情報および観察環境情報、色変換テーブルを指定させるためのユーザインタフェースであるUI部である。また、203は変換元画像であるRGB画像を取得する画像取得部、204は被写体を撮影したときの撮影条件を取得する撮影条件取得部、205は再現先の観察環境を取得する再現先観察環境取得部、である。また、206は再現先のデバイス特性を取得する再現先デバイス特性取得部、207は色変換処理が施されたRGB画像データを出力する出力部、208は画像を変換するための色変換テーブルを取得する色変換テーブル取得部、である。また、209は該取得した色変換テーブルを撮影条件に応じて補正する色変換テーブル補正部、210は色変換テーブル補正部209で補正した色変換テーブルを用いてRGB画像データを変換する色変換処理部、である。また、211は画像データおよび演算処理を行うために一時的に演算結果を保存するバッファメモリである。
●色処理概要
以下、第2実施形態の色処理装置201における色処理の概要について、図8のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS11において、UI部202が、色変換に必要な情報をユーザに入力してもらうためのユーザインタフェース(UI)を表示する。ここで図9に、UI部202に表示されるUI例を示す。図9に示すUI例は、変換元画像であるRGB画像を取得する変換元画像取得UI部2001、被写体を撮影したときの撮影条件を取得する撮影条件取得UI部2002、を有する。さらに、ユーザが予め想定するターゲット環境にて色設計した色変換テーブルを取得する色変換テーブル取得UI部2003、再現先の観察環境情報を取得する再現先観察環境情報取得UI部2004、を有する。さらに、再現先のデバイス特性の情報を取得する再現先デバイス特性情報取得UI部2005、色変換テーブル補正ボタン2006、色変換処理ボタン2007、を有する。
以上のようにステップS11でUI部202に各種情報が入力されると、次にステップS12において、画像取得部203が、変換元画像取得UI部2001に入力された画像ファイル名をバッファメモリ211から参照して、変換元画像データを取得する。
次にステップS13において、撮影条件取得部204が、撮影条件取得UI部2002に入力されたファイルから、被写体を撮影したときの撮影条件の情報を取得し、撮影時の光源の白色輝度を算出してバッファメモリ211に保存する。なお、撮影条件取得UI部1002により設定されるファイルには、画像を撮影したときのISO感度、レンズ絞り値、露光時間、色空間などのカメラ設定が記述される。尚、撮影条件取得部204における具体的な処理については、上述した第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
次にステップS14において、再現先観察環境取得部205が、再現先観察環境情報取得UI部2004に入力されたファイルから、再現先観察環境情報を取得してバッファメモリ211に保存する。尚、再現先観察環境情報取得UI部2004に入力されるファイルは、上述した第1実施形態と同様に図13に例示される形式である。
次にステップS15において、再現先デバイス特性取得部206が、再現先デバイス特性情報取得UI部2005に入力されたファイルから、再現先デバイスの特性を取得してバッファメモリ211に保存する。尚、再現先デバイス特性情報取得UI部2005に入力されるファイルは、上述した第1実施形態と同様のLUT形式である。
次にステップS16において、色変換テーブル取得部208が、色変換テーブル取得UI部2003に入力されたファイルから、色変換情報が記述された色変換テーブルを取得する。ここで、本実施形態における色変換テーブルの形式を、図15に例示する。同図に示すように色変換テーブルは、該テーブルを作成する際にターゲットとした、基準環境のシーンの明るさを考慮した観察環境パラメータが記述されている。さらに、デバイスRGB値をターゲット環境下で好適な絵作りが反映されたR'G'B'値へと変換するためのデータ(入力色と出力色との対応関係)が記述されている。
次にステップS17において、色変換テーブル補正部209が、ステップS13で取得した撮影条件に応じて、ステップS16で取得した色変換テーブルを補正する。色変換テーブル補正部209における具体的な処理については、後述する。
そしてステップS18において、色変換処理部210が、ステップS12で取得したRGB画像に対して、ステップS17で作成した補正済の色変換テーブルを用いた色変換を施す。最後にステップS19において、出力部207が、該色変換がなされたRGB画像データを出力し、処理を終了する。
●色変換テーブル補正処理(S17)
ここで、上述したステップS17における、色変換テーブル補正部209の具体的な動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS171において、バッファメモリ211から、図15に示す形式からなる色変換テーブルを取得する。し、次にステップS172で、バッファメモリ211から被写体を撮影した条件下での光源の白色輝度を取得する。そしてステップS173において、バッファメモリ211から再現先観察環境の情報を取得し、ステップS174で、バッファメモリ211から再現先デバイス特性の情報を取得する。
次にステップS175において、ステップS172で取得した撮影条件下での光源白色輝度から、彩度の補正係数を作成する。なお、この彩度補正係数の作成方法の詳細については後述する。
次にステップS176において、ステップS175で作成した彩度の補正係数を用いて、色変換テーブルを補正する。尚、色変換テーブルの補正方法の詳細については後述する。
そしてステップS177において、ステップS176で補正された色変換テーブルをバッファメモリ211に保存する。
●彩度補正係数の作成方法(S175)
以下、上述したステップS175における、彩度補正係数の作成方法について、図11のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS1751において、CIECAM02におけるJCh色空間上の均等データを作成する。第2実施形態では均等データとして、明度3種(J=25、50、75)、彩度C=12、色相15°刻みの同心円データを用いる。
次にステップS1752において、ステップS171で取得した色変換テーブルに記載された基準環境下における観察環境パラメータ、およびステップS174で取得した再現先デバイス特性の情報から、基準環境下でのXYZ値、及びJCh値を算出する。
次にステップS1753において、ステップS1752で算出した基準環境下でのJCh値と、色変換テーブルのR'G'B'データの対応関係から、ステップS1751で作成した均等データに対応するRGB値を算出する。この算出は、四面体補間などの補間演算によって行われる。そしてさらに、このRGB値に対するXYZ値を、ステップS174で取得した再現先のデバイス特性の情報から算出する。
次にステップS1754において、ステップS1753で算出したXYZ値を、ステップS171で取得した色変換テーブルに記載された基準環境下でのパラメータを用いてJCh値に変換する。そしてステップS1755では、ステップS1753で算出したXYZ値を、ステップS172で取得した撮影条件下のパラメータを用いてJCh値に変換する。
次にステップS1756において、ステップS1754で算出した基準環境下での彩度Cと、ステップS1755で算出した撮影条件下での彩度C'から、彩度の補正係数k(k=C'/C)を算出する。なお、彩度補正係数は明度ごと(J=25、50、75)に算出し、彩度補正係数を算出する際の彩度値は、色相24種の平均値から算出する。
そしてステップS1757において、ステップS1756で算出した彩度補正係数をバッファメモリ211に保存する。
●色変換テーブルの補正方法(S176)
以下、上述したステップS176における、色変換テーブルの補正方法について、図12のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS1761において、ステップS175で作成された彩度補正係数kをバッファメモリ211から取得する。
次にステップS1762において、ステップS171で取得した色変換テーブルと、ステップS174で取得した再現先デバイス特性の情報から、基準環境下でのJCh値を算出する。
次にステップS1763において、ステップS1762で算出した基準環境下での彩度Cを、ステップS1761で取得した彩度補正係数kを用いて、彩度C_a(C_a=k*C)に変換する。尚、明度J=25、50、75以外の彩度補正係数については、入力明度に応じた線形補間により算出する。
次にステップS1764で、ステップS171で取得した色変換テーブルと、ステップS173で取得した再現先観察環境の情報、およびステップS174で取得した再現先デバイス特性の情報から、再現先環境下におけるデバイスのJCh値を算出する。
次にステップS1765において、ステップS1763で彩度が補正された基準環境下でのJCh値を、ステップS1764で算出された再現先環境下でのJCh値に色域圧縮する。
そしてステップS1766において、ステップS1765で色域圧縮されたJCh値から、対応するデバイスRGB値を算出する。この算出は、再現先環境下におけるJCh値とRGB値との対応関係に基づき、四面体補間等の補間演算により行われる。そして、該算出されたデバイスRGB値を、補正後の色変換テーブルR'G'B'データとしてバッファメモリ211に保存することにより、第2実施形態における色変換テーブルの補正が終了する。
以上説明したように第2実施形態によれば、予め想定したターゲット環境下で好適な色再現を得る色変換LUTに対し、撮影条件に応じて彩度補正を施すことにより、撮影時の被写体のシーンに応じた好適な色再現を実現するLUTを作成することができる。
<変形例>
以下、上述した第1および第2実施形態に対する変形例について説明する。
●撮影条件の情報の取得方法
上述した第1および第2実施形態では、撮影条件の取得方法として撮影画像データの付加情報(Exifデータ)から、絞り値、ISO感度、露光時間を参照して光源の白色輝度を推定する例を示した。しかしながら本発明はこの例に限定されるものではなく、撮影時に光源の白色輝度を分光放射輝度計または照度計等の測定器により測定し、測定値を画像ファイルに対応付ける等、撮影時の撮影条件が取得できれば、どのような方法を用いても良い。
●画像データの輝度値の算出方法
また、上述した第1実施形態では、画像データの輝度値の算出方法として、撮影時における光源の白色輝度と入力画像データのRGB値から式(3)を用いて輝度値Yを算出する例を示した。しかしながら本発明はこの例に限定されるものではなく、入力デバイス特性取得部108で取得する入力プロファイルにおいて入力デバイスの特性が既知の場合には、入力画像データのRGB値に対応する輝度値を入力プロファイルから算出しても良い。
●順応視野の輝度値、背景の相対輝度値の算出方法
また、上述した第1実施形態では、順応視野の輝度値、及び背景の相対輝度値を算出する際に、入力画像の輝度ヒストグラムを作成し、該ヒストグラムを3領域に分割し、該3領域における平均輝度値を算出する例を示した。しかしながら本発明はこの例に限定されるものではなく、領域の分割数は制限しない。また、ヒストグラムの各領域における平均輝度値を利用する例を示したが、各領域内の最頻値等を利用してもよい。また、ヒストグラムを作成せずに、入力画像データのRGB値から輝度値を算出し、これを入力画像データの画素ごとに順応視野の輝度値、及び背景の相対輝度値として用いても良い。
●彩度補正係数の作成方法
また、上述した第2実施形態では、彩度の補正係数を作成する際にJCh色空間上で均等データを作成する例を示したが、本発明における均等データの形式は制限されない。例えば、値やデータ数等において他の明度別の同心円データを使用しても良い。また、彩度の補正係数としても、第2実施形態では明度J=25、50、75における補正係数を算出し、他の明度における彩度補正係数は該補正係数の対応関係から線形補間で算出する例を示したが、本発明における明度の設定数や補間形式は制限されない。
<他の実施形態>
本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮影装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。なお、この場合のプログラムとは、実施形態において図に示したフローチャートに対応したコンピュータ可読のプログラムである。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、以下に示す媒体がある。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などである。
プログラムの供給方法としては、以下に示す方法も可能である。すなわち、クライアントコンピュータのブラウザからインターネットのホームページに接続し、そこから本発明のコンピュータプログラムそのもの(又は圧縮され自動インストール機能を含むファイル)をハードディスク等の記録媒体にダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせることも可能である。すなわち該ユーザは、その鍵情報を使用することによって暗号化されたプログラムを実行し、コンピュータにインストールさせることができる。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、実行されることによっても、前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、該プログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことが可能である。
本発明に係る一実施形態における色処理装置の構成を示すブロック図である。 本実施形態における色処理の概要を示すフローチャートである。 本実施形態におけるUI例を示す図である。 本実施形態における撮影条件取得処理を示すフローチャートである。 本実施形態における観察環境パラメータ算出処理を示すフローチャートである。 本実施形態における色変換処理を示すフローチャートである。 本発明に係る第2実施形態における色処理装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態における色処理の概要を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるUI例を示す図である。 第2実施形態における色変換テーブル補正処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における彩度補正係数の算出処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における彩度補正補正処理を示すフローチャートである。 CIECAM02における観察環境パラメータ及びその推奨値を示す図である。 本実施形態におけるデバイスプロファイルの形式例を示す図である。 第2実施形態における色変換テーブルのファイル形式例を示す図である。 本実施形態による色再現例を示す図である。

Claims (10)

  1. 観察環境パラメータに基づく色変換を行う色知覚モデルを用いて、画像データを知覚色空間上の画像データに変換する色処理装置であって、
    変換対象となる画像データを取得する画像取得手段と、
    前記画像データの撮影時における撮影条件の情報を取得する撮影条件取得手段と、
    前記撮影条件の情報と前記画像データに基づき、前記色知覚モデルにおける観察環境パラメータの候補を予め定められた輝度範囲ごとに算出する観察環境パラメータ算出手段と、
    前記画像データの画素ごとに、輝度に応じて前記観察環境パラメータの候補のいずれかを設定し、前記色知覚モデルを用いた色変換処理を行う色変換処理手段と、
    を有することを特徴とする色処理装置。
  2. 前記観察環境パラメータ算出手段は、前記画像データの輝度分布に基づいて、前記観察環境パラメータの候補を予め定められた輝度範囲ごとに算出することを特徴とする請求項1に記載の色処理装置。
  3. 前記観察環境パラメータ算出手段は、前記観察環境パラメータとして、順応視野の輝度値および背景の相対輝度値の少なくともいずれかについて、前記候補を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の色処理装置。
  4. 前記色変換処理手段は、前記観察環境パラメータとしての白色点の情報については、前記画像データの全画素において同一値を用いることを特徴とする請求項3に記載の色処理装置。
  5. 前記撮影条件取得手段は、前記撮影条件の情報として、撮影時における光源白色のXYZ値を取得することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の色処理装置。
  6. 前記撮影条件取得手段は、前記撮影条件の情報を前記画像データの付加情報から取得することを特徴とする請求項に記載の色処理装置。
  7. 前記色知覚モデルは、CIECAM02であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の色処理装置。
  8. 観察環境パラメータに基づく色変換を行う色知覚モデルを用いて、画像データを知覚色空間上の画像データに変換する色処理方法であって、
    変換対象となる画像データを取得する画像取得ステップと、
    前記画像データの撮影時における撮影条件の情報を取得する撮影条件取得ステップと、
    前記撮影条件の情報と前記画像データに基づき、前記色知覚モデルにおける観察環境パラメータの候補を予め定められた輝度範囲ごとに算出する観察環境パラメータ算出ステップと、
    前記画像データの画素ごとに、輝度に応じて前記観察環境パラメータの候補のいずれかを設定し、前記色知覚モデルを用いた色変換処理を行う色変換処理ステップと、
    を有することを特徴とする色処理方法。
  9. コンピュータを請求項1乃至のいずれか1項に記載の色処理装置として機能させるためのプログラム。
  10. 請求項に記載のプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。
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