JP4150490B2 - 画像処理システムおよび画像処理方法および記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理システムおよび画像処理方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
ホストコンピュータを中心とするマルチメディアシステムにおいては、入力装置と出力装置の間で、画像データの色合わせ処理を行うカラーマッチングシステム(CMS)が開発されている。
【0003】
代表的なCMSの枠組であるApple社のColorSync(TM)は、入力装置に依存する色空間(Device Dependent Color Space)の画像信号を、装置に依存しない色空間(Device Independent Color Space)へ変換し、さらに、装置に依存しない色空間の画像信号を、出力装置に依存する色空間へ変換することで、システム上で共通のCMSを実現している。
【0004】
この変換処理のための変換特性を表すデータはプロファイルと呼ばれ、デバイスごとにホストコンピュータ内に用意され、変換の際に自動もしくは手動で選ばれたプロファイルの変換特性に応じて画像信号の色空間が変換される。
【0005】
上記カラーマッチングシステムでは、装置に依存しない色空間を介して入力信号を出力信号に色変換するため測色的に一致した色再現を行うことができる。
【0006】
一方、インターネットやイントラネットの普及に伴い、文書の共有化が進んでおり、リモートコンピュータ上でも正確に色を把握できるようにしたいとの要望も高まっている。そこで、写真画像データなどは、予め補正してからドキュメントに添付するとともに、写真画像の色管理情報を付加して保存,蓄積し、リモートで閲覧する場合には、上述のCMSアーキテクチャを利用してリモートコンピュータのモニタ特性に合わせて表示するというような機能が一部のアプリケーションなどで提供され始めている。
【0007】
このように、正確な色再現へのプラットフォームが整う一方で、スキャナやデジタルカメラなどが普及するに伴い、デジタルの写真画像データが急速に広まっている。こうした写真画像データをプリントアウトする場合には、正確な色再現よりもむしろ露出不足や逆光状態の画像に対しては、デジタル画像の特性を活かして好みに応じた色修正を施して再現したいという要求も増えている。
【0008】
そこで、特開平10−208034号では、RGB画像データを解析して色調補正を行い、プリンタ・ドライバを通してプリンタに出力したり、ディスプレイ・ドライバを通してディスプレイ画面に表示したりするようにしている。ここで、色調補正としては、RGB画像データの輝度分布を求め、その標準偏差に基づいて、変換元の輝度と変換先の輝度との対応関係を正比例状態から適度にS字状に歪めた状態に変更することにより、コントラストを自動補正する処理が提案されているまた、輝度分布の状態を基に、二値画像の判定やビジネスグラフなどを判定することにより、コントラストの補正処理を行わないようにするなどの工夫も行われている。
【0009】
このような従来の自動画像修正処理では、露出アンダー/露出オーバー/色バランスが崩れたデジタルカメラの画像やスキャナ画像を自動的に色調を整えて出力できるという効果を発揮する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平10−208034号の技術では、RGB画像データだけからプリンタ側で自動的に色調補正が必要か否かを判断して、補正が必要な場合に補正内容を決定してしまうために、補正済みのデータであっても、プリンタ出力時に再度補正処理がなされてしまうという問題があった。
【0011】
このように、RGB画像データだけからどのような色修正を施すべきかを判断しようとした場合、判断が困難になってしまい、元来補正する必要がないRGB画像データも補正してしまう危険性が高くなってしまう。
【0012】
例えば、色管理を余り意識しないインターネット入門者の場合には、画像入力装置で取り込んだ画像をそのまま公開することが多いが、ウェブ・ブラウザ上での色の見えが重要視される企業広告や商品画像などでは、見栄えをよくするための修正を行ってから公開することが多い。
【0013】
しかし、これらの画像情報を閲覧するリモート・ユーザーが用いるモニタ特性は種種様々であることから、このような色の見えが重視される場面においては、ドキュメント内の描画オブジェクトに対するRGB特性を指定するのが一般的である。このようにしておくことにより、色管理情報が付加されているようなドキュメントを閲覧する場合、カラー・マネージメントの仕組みを利用して表示することで正確な表示が可能となる。
【0014】
本発明は、描画データを受け取って画像の表示や印刷を行う際に、色調補正が必要な画像か否かを判断して色調補正処理を制御することが可能な画像処理システムおよび画像処理方法および記録媒体を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析手段と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出手段と、
前記描画データ解析手段において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出手段で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定手段と、
前記補正内容決定手段で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色変換処理手段と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析手段と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出手段と、
前記描画データ解析手段において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定手段と、
前記補正内容決定手段で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理手段と、
備えることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析手段と、
前記描画データ解析手段においてRGB画像データの色空間特性を抽出できる場合には、RGB画像データの色空間特性を抽出できない場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定手段と、
前記補正内容決定手段で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理手段と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出工程と、
前記描画データ解析工程において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色 輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出工程で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色調補正処理工程と、
を有していることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出工程と、
前記描画データ解析工程において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理工程と、
を有していることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
前記描画データ解析工程においてRGB画像データの色空間特性を抽出できる場合には、RGB画像データの色空間特性を抽出できない場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理工程と、
を有していることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出工程と、
前記描画データ解析工程において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出工程で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色調補正処理工程と、
における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。
また、請求項8記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求 める特徴量算出工程と、
前記描画データ解析工程において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理工程と、
における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
前記描画データ解析工程においてRGB画像データの色空間特性を抽出できる場合には、RGB画像データの色空間特性を抽出できない場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理工程と、
における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析手段と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出手段と、
前記描画データ解析手段によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出手段で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定手段と、
前記補正内容決定手段で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色変換処理手段と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項11記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析手段と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出手段と、
前記描画データ解析手段によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定手段と、
前記補正内容決定手段で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理手段と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画 像処理システムにおいて、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析手段と、
前記描画データ解析手段によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定手段と、
前記補正内容決定手段で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理手段と、
を備えることを特徴としている。
また、請求項13記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出工程と、
前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出工程で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色変換処理工程と、
を有することを特徴としている。
また、請求項14記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出工程と、
前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理工程と、
を有することを特徴としている。
また、請求項15記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理工程と、
を有することを特徴としている。
また、請求項16記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類について の情報を取得する描画データ解析工程と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出工程と、
前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出工程で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色変換処理工程と、
における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。
また、請求項17記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出工程と、
前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理工程と、
における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。
また、請求項18記載の発明は、RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定工程と、
前記補正内容決定工程で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理工程と、
における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を特徴としている。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0037】
図1は本発明に係る画像処理システムの一例を示す図である。図1の例では、画像処理システムは、ディスプレイ100と、デジタルカメラ101と、スキャナ102と、コンピュータ103と、画像出力装置104と、画像処理装置200とを有している。
【0038】
ここで、コンピュータ103には、各種の色修正アプリケーションやプリンタドライバ等のソフトウエアを実装可能となっている。また、デジタルカメラ101,スキャナ102は、処理される画像データを取り込むための入力装置である。また、ディスプレイ100は、画像データを表示するための出力装置であり、画像出力装置104は、画像データをプリントアウトしたりするための出力装置である。なお、画像出力装置104としては、カラープリンタやカラーコピー機やカラーファクシミリ機を用いることができる。
【0039】
図2は、図1の画像処理システムにおけるコンピュータ103および画像処理装置200の処理機能を説明するための図である。図2を参照すると、コンピュータ103は、画像処理装置200をコントロールする機能を有しており、コンピュータ103は、オペレータから出力命令を受け取ると画像を撮像するなどして取り込まれた画像データや画像データが貼り付けられた文書データなどを一連の描画データに変換して、画像処理装置200に送信するようになっている。
【0040】
また、画像処理装置200は、コンピュータ103から送られた描画データを蓄積するバッファメモリ201と、バッファメモリ201から描画データを読み出し、描画データの属性(グラフィックスの描画データ,イメージの描画データ,テキストの描画データの別)を解釈する描画データ解析手段202と、描画データがグラフィックスの場合、グラフィックス用の画像処理を行なうグラフィックス用画像処理手段203と、描画データがイメージの場合、イメージ用の画像処理を行なうイメージ用画像処理手段204と、描画データがテキストの場合、テキスト用の画像処理を行なうテキスト用画像処理手段205と、グラフィックス用画像処理手段203,イメージ用画像処理手段204,テキスト用画像処理手段205のいずれかの画像処理手段によって画像処理が施されたデータからラスタイメージ(ラスタデータ)を生成するラスタイメージ生成手段206と、ラスタデータを画像出力装置104が解釈可能なデータ(送信データ(例えば印刷データ))に変換する送信データ生成手段207とを有している。
【0041】
図2の構成例では、画像処理装置200は、コンピュータ103から送信された描画データを一旦バッファメモリ201に蓄積した後、画像出力装置104が解釈可能なデータに変換する。
【0042】
画像出力装置104が解釈可能なデータへの変換処理の一例としては、まず描画データ解析手段202がバッファメモリ201から描画データを読み出し、描画データの属性を解釈しながら各種画像処理手段へデータを送信する。例えば、グラフィックスの描画の場合には、グラフィックス用画像処理手段203へ描画コマンドを送り、またイメージを描画する場合には、イメージ用画像処理手段204へ描画コマンドを送る。このようして各種画像処理手段で適切な画像処理が施されたデータは、ラスタイメージ生成手段206において、1プレーンのラスタデータに集約された後、送信データ生成手段207において画像出力装置104との通信に必要な情報を付加して最終的な画像出力装置104用のデータを生成する。
【0043】
第1の実施形態
図3は本発明の第1の実施形態における描画データ解析手段202,イメージ用画像処理手段204の構成例を示す図である。図3を参照すると、イメージ用画像処理手段204には、描画データに含まれる画像データを分析して所定の特徴量を算出する特徴量算出部302と、特徴量算出部302で算出された特徴量に基づいてどのような色調補正を行うかを判定する(色調補正の内容を決定する)補正内容決定部303と、補正内容決定部303で決定された色調補正内容を実現するための色変換パラメータを設定する色変換パラメータ設定部304と、色変換パラメータ設定部304によって設定された色変換パラメータに基づいて画像データに対して色変換処理を施す色変換処理部305とが設けられている。
【0044】
すなわち、イメージ用画像処理手段204は、少なくとも画像データの特徴を分析して、適切な色調補正を行うための色変換パラメータを生成する機能を備えている。
【0045】
なお、このイメージ用画像処理手段204に入力される画像データは、より具体的にはRGB(緑、青、赤)の階調データとなっており、また、画像フォーマットはビットマップ形式で構成されている。また、各色成分の階調数は8bit=256階調が一般的であるが、64或いは512など他の階調数でも良い。
【0046】
また、イメージ用画像処理手段204には、画像出力装置104が出力可能なデータに変換するためのハーフトーン変換手段や解像度を変換する解像度変換手段などが設けられていても良い。
【0047】
ところで、本発明の第1の実施形態では、描画データ解析手段202は、描画データからRGB画像データの色空間特性情報を抽出する色空間特性抽出手段としても機能し、色変換パラメータ設定部304は、描画データ解析手段202によって得られるRGB色空間特性情報(画像データのヘッダ情報(例えば、プロファイル情報))の検出結果に基づいて、色変換処理に用いる色変換パラメータを制御するようになっている。
【0048】
換言すれば、本発明の第1の実施形態では、色変換パラメータ設定部304,色変換処理部305は、描画データ解析手段202においてRGB画像データの色空間特性情報を抽出できない場合にのみ、補正内容決定部303によって決定された補正内容でRGB画像データの色調補正処理を行うようになっている。
【0049】
なお、本発明において、色空間特性情報としては任意のものを使用できるが、ICC(Inter Color Consortium)プロファイルが色空間特性情報として特に有名である。
【0050】
次に、本発明の第1の実施形態におけるイメージ用画像処理手段204の全体的な動作について説明する。
【0051】
まず、描画データ解析手段202は、イメージ描画データからRGB色空間特性情報の検出処理を行なう。例えば、Windowsシステムの画像データフォーマットであるビットマップ・フォーマットでは、描画データにおいて画像データのヘッダ情報の部分にRGB画像データの色空間特性を定義できるようになっている。従って、描画データにおいてヘッダ情報の部分を検索した結果、ヘッダ情報の部分にRGB色空間特性が記述されていれば、その記述に基づいて色変換処理に用いる色変換パラメータを制御できる。
【0052】
描画データ解析手段202は、描画データからRGB色空間特性を検出した場合には、色空間特性情報を色変換パラメータ設定部304に与える。一方、描画データにRGB色空間情報が記述されていない場合には、未定義であることを意味するコードを色変換パラメータ設定部304に与える。また、描画データ解析手段202は、イメージ描画データ中の画像データの部分をヘッダ情報の部分から分離して、特徴量算出部302および色変換処理部305に与える。
【0053】
色変換処理部305は、カラー・マネージメントに対応した色変換装置であり、色変換処理部305では、入力デバイスの色空間特性情報および出力デバイスの色空間特性情報を使用して色変換処理を行なう。
【0054】
いま、描画データ解析手段202において描画データからRGB色空間特性情報が検出された場合には、色変換パラメータ設定部304は、検出された色空間特性情報を色変換処理部305に入力色空間特性としてそのまま与え、これにより、色変換処理部305では、検出された色空間特性情報を入力色空間特性とし、画像出力装置104がプリンタの場合には、プリンタの色空間特性情報を出力色空間特性として画像データの色変換を実行する。
【0055】
このように、描画データに色空間特性情報が含まれる場合には、色調補正処理が行われず、色空間特性情報に基づいた測色的一致に基づく色変換が行われることになる。
【0056】
一方、描画データ解析手段202において描画データからRBG色空間特性情報が検出されない場合には、特徴量算出部302,補正内容決定部303を動作させて色調補正を行うための色変換パラメータを生成する。すなわち、まず、特徴量算出部302は、描画データ解析手段202から画像データを受け取って色調補正を行うための特徴量を算出し、補正内容決定部303へ送信する。補正内容決定部303では、特徴量算出部302で求めた特徴量を基に画像データをどのように補正するか決定する。ここで、補正内容の候補としては、ダイナミックレンジ補正,トーンカーブ補正,色バランス補正などがあるが、その他の方法であっても良い。補正内容決定部303で補正内容が決まれば、色変換パラメータ設定部304では、その補正内容を実現するような補正パラメータを生成する。更に、色変換パラメータ設定部304は、生成した補正パラメータと予め定義されている(例えば、パラメータ記憶メモリ(図示せず)に設定されている)デフォルト色変換パラメータとを組み合わせてRGB画像データを色変換するための新たな色変換パラメータを生成し、生成した色変換パラメータを入力色空間特性として色変換処理部305に与える。これにより、色変換処理部305では、色調補正を行ない、色調補正を行った適切な画像を出力できる。
【0057】
なお、上記の色変換パラメータとしては、トーン変換用のガンマ・テーブルであっても良いし、入力RGB信号をXYZ信号などに変換するマトリックス変換用パラメータ(例えばICCカラープロファイル)などでも良い。
【0058】
次に、色調の補正方法について説明する。デジタルカメラ等を用いて撮影する際に自動露出や自動ホワイトバランスが適切に動作しなかった場合に、デジタルカメラ等から画像データを送信して画像表示装置や画像出力装置に出力すると階調バランスの良くない画像になってしまうことが多い。そこで、このような階調バランスが良くない画像に対して、画像の階調値のヒストグラム(度数分布)を分析して自動的にダイナミックレンジを拡大したり、コントラストを変化させたり、赤、緑、青の色成分のバランスを調整したりする自動画像補正方法がいくつか提案されている。
【0059】
図4は、代表的な色調補正方法の例を説明するためのフロチャートである。図4を参照すると、まず、処理の高速化のために画像データをサブサンプリングして縮小し画素数を減らす(ステップS1)。次に、画像データの各色成分ごとの階調値の度数分布(ヒストグラム)を求める(ステップS2)。すなわち、画像データが赤,緑,青の成分で表されている場合には、赤の階調値分布と、緑の階調値分布と、青の階調値分布とを求める。但し、度数分布の作成結果を記憶するための記憶装置に容量の制限がある場合には、いずれか1つの色成分についてのみ階調値の度数分布を求めるようにしてもよい。図5には、以上の処理で求めた輝度ヒストグラムの一例が示されている。
【0060】
そして、ステップS2で求めたヒストグラムから所定の特徴量を算出して、画像データが適切な階調特性を有しているか否かを判断し、必要に応じて色調補正処理の内容を決定して補正パラメータを作成する(ステップS3,S4,S5)。ここで、色調補正処理の内容としては、一般的には、ダイナミックレンジ補正,色バランス補正,トーンカーブ補正などがある。
【0061】
すなわち、ステップS3では、まず、ダイナミックレンジが適切に得られているかどうかを判定するために、入力画像の白色輝度,黒点輝度を特徴量として求める。白色輝度および黒点輝度としては、入力画像の最大値,最小値を用いたり、あるいは、ノイズ成分を考慮して、累積度数が1%のところを黒点輝度、99%を白色輝度とすることができる。そして、ダイナミックレンジの判定の結果、ダイナミックレンジが不足しているとみなされる場合には、レベル補正処理を行ってダイナミックレンジを拡大する。また、夜景画像などが必要以上に変換されないように、ダイナミックレンジの拡大幅に制限を設ける例もある。
【0062】
次に、ステップS4では、色かぶりを生じている画像を判別して色かぶりを除去するように色バランス(カラーバランス)の補正を行う。色かぶりの補正についても各種方式が提案されている。例えば、色かぶりは画像の比較的明るい部分で目立つため、度数分布(ヒストグラム)において高輝度の画素についてRGBの平均を特徴量として求め、この特徴量(高輝度の画素についてのRGBの平均)からのずれ量から色かぶりを起こしているかどうかを判定して補正内容を決定する方法などが考えられる。この場合には、どの程度の輝度までについて調べるか、あるいは、どの程度のずれの場合に色かぶりを起こしていると判定するかなどのパラメータが必要になる。
【0063】
例えば、色かぶりは、以下のように判定できる。すなわち、
ΔR=Rave-Gave
ΔB=Bave-Gave
とした場合、ΔR>Rth、ΔB>Gthの時に色かぶりしていると判定し、ΔRおよびΔBが0になるようにR成分およびB成分に対し階調変換を施す。但し、Rave,Gave,Baveは、ヒストグラムの明るい方から10%に存在するR,G,B各成分の平均値である。
【0064】
色バランス(カラーバランス)補正を行った後は、露出状況を判定し必要に応じて補正処理を行う。例えば、露出アンダーや露出オーバーの画像に対して階調変換を施す場合には、画像データの輝度値の中央値や分散値を特徴量として求め、それらを判定することにより露出オーバーかアンダーかを概ね判定することができる。その他の方式を用いることも可能である。他にも、撮影条件(逆光、フラッシュ撮影、夜間撮影など)を推定して判定方法を切り替えたり、画像データを小ブロックに分割してブロックごとの特徴量から被写体を推定したりするような処理まで備える場合もある。
【0065】
また、露出状況を判定した結果、補正が必要な場合にはステップS5のようにトーンカーブ補正を行なうことができる。トーンカーブ補正は、補正用トーンカーブを作成して、図6のように単純なルックアップテーブルでガンマ補正を行うことで実現できる。
【0066】
上述したように、従来から種々の色調補正方法が提案されているが、いずれも画像データより何らかの特徴量を算出し、その結果に基づいて階調の適正を判断して補正内容を決定するような手順が実行されることになる。
【0067】
上述のように、本発明の第1の実施形態では、描画データ中にRGB画像データの色空間特性情報が記述されている場合には、色調補正処理を行なわないようにしているので、色変換処理を高速に実行できるとともに、既に色調補正が行われているような画像に対して不必要な補正を行う危険性を低減することが可能となる。
【0068】
図7は第1の実施形態の画像処理装置200の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。図7を参照すると、まず、ステップS101では、描画データ解析手段202によりRGB色空間特性の検出処理を行なう。次に、ステップS102では、描画データからRGB色空間特性情報を検出できたか否かを判断する。
【0069】
この結果、色空間特性情報を検出できなかった場合には、ステップS103に進み、ステップS103では、画像データから色成分ごとの階調値の度数分布を計算する。次に、ステップS104では、度数分布から前述した特徴量(例えば、白色輝度,黒点輝度)を算出する。次に、ステップS105では、ステップS104で求めた特徴量に基づいて画像データを補正する内容(色調補正の処理方法)を決定する。補正内容としては、前述のように、トーンカーブ補正,ダイナミックレンジ補正,色バランス補正などである。そして、どのような色調補正を行うかが決まれば、ステップS106で、その色調補正を実現するような色変換パラメータを生成する。
【0070】
一方、ステップS102において色空間特性情報を検出できた場合には、ステップS107へ進み、検出された色空間特性情報を色変換パラメータに設定する。
【0071】
そして、最終的に生成した色変換係数を使って色変換処理を行い、画像出力装置104に出力する。
【0072】
このように、本発明の第1の実施形態では、描画データ解析手段202においてRGB画像データの色空間特性情報を抽出できない場合にのみ、補正内容決定部303により決定された補正内容でRGB画像データの色調補正処理を行うようにしているので、十分な色管理のもとで作成されたような画像データに対しては、不要な色調補正処理が行われてしまう危険性を低減できるとともに、厳密な色管理が行われていないような低品質の画像データに対しては、色調補正がなされて、コントラストや色バランスなどが最適化された鮮明な画像が得られるようになる。
【0073】
このように、本発明の第1の実施形態においては、描画データ中にRGB色空間特性情報が含まれている場合には、色調補正処理を行わず、忠実な色再現を行うようにしているが、この場合、補正が不要な画像を補正してしまう危険性は減る反面、補正が必要な画像を補正しない可能性も上がってしまう。そのため、コンシューマ用途などでは補正効果があまり見られなくてユーザは不満に感じることもある。
【0074】
第2の実施形態
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態における上記問題を回避するため、描画データにおいてRGB色空間特性情報が検出された場合であっても色調補正を施すようにするものである。但し、色空間特性情報が含まれる場合の画像データに過度の補正がかからないように、色空間特性情報が含まれる場合の画像データに対する色調補正処理には、色空間情報が含まれない画像データに対する色調補正処理よりも、補正対象とする画像の種類や特徴量の判定基準を限定するようにしている。
【0075】
図8は第2の実施形態における描画データ解析手段202,イメージ用画像処理手段204の構成例を示す図である。図8のイメージ用画像処理手段204には、画像データを分析して所定の特徴量を算出する2種類の特徴量算出部410、420と、算出された特徴量に基づいてどのような色調補正を行うかを判定する(補正内容を決定する)2種類の補正内容決定部411,421と、補正内容を実現するための色変換パラメータ設定部430と、色変換処理部402とが設けられている。ここで、色変換パラメータ設定部430は、描画データ解析手段202において描画データから色空間特性情報が検出されたか否かに応じて、2種類の補正内容決定部411,412のうちのいずれか一方の補正内容決定部で決定された補正内容に従った色変換パラメータを生成するようになっている。
【0076】
なお、2種類の補正内容決定部411,421が同一の特徴量を用いる場合には、特微量算出部410,420を共通にして良い。すなわち、1つの特微量算出部(例えば410)だけを設けても良い。
【0077】
次に、第2の実施形態のイメージ用画像処理手段204の全体的な動作について説明する。
【0078】
まず、描画データ解析手段202は、描画データからRGB色空間特性を検出したか否かの情報を色変換パラメータ設定部430へ送信する。一方、イメージ描画データの中の画像データの部分は分離されて、特徴量算出部410,420の両方に送られる。
【0079】
特徴量算出部410は、描画データ解析手段202から画像データを受け取って色調補正を行うための特徴量を算出し、算出した特徴量を補正内容決定部411に与える。補正内容決定部411では、特徴量算出部410で算出された特徴量を基に画像データをどのように補正するかを決定する(すなわち、補正内容を決定する)。補正内容決定部411で補正内容が決まれば、その結果を色変換パラメータ設定部430に与える。
【0080】
同様に、特徴量算出部420は、描画データ解析手段202から画像データを受け取って色調補正を行うための特徴量を算出し、算出した特徴量を補正内容決定部421に与える。補正内容決定部421では、特徴量算出部420で算出された特徴量を基に画像データをどのように補正するかを決定する(すなわち、補正内容を決定する)。補正内容決定部421で補正内容が決まれば、その結果を色変換パラメータ設定部430に与える。
【0081】
なお、補正内容決定部411で決定される補正内容と補正内容決定部421で決定される補正内容とは、具体的には次のように異なっている。すなわち、後述のように、補正内容決定部411で決定される補正内容が、補正内容決定部421で決定される補正内容よりも、原データ(すなわち、補正前の画像データ)の変化の幅を抑えられるように、補正対象とする画像の種類を限定したり、特徴量の判断基準を限定したりしている。
【0082】
色変換パラメータ設定部430では、2種類の補正内容決定部411,421から補正内容に関する情報を受け取って、補正を実現するような色変換パラメータを生成する。但し、2種類の補正内容決定部411,421からの2種類の補正内容のどちらの補正内容に従って色変換パラメータを生成するかは、描画データ解析手段202からの色空間特性情報の検出結果によって制御する。すなわち、色変換パラメータ設定部430では、色空間特性情報が検出された場合には、特徴量算出部410,補正内容決定部411によって決定された色調補正を実現する補正パラメータと、検出された色空間特性情報とを、色変換処理部402に与え、色空間特性情報が検出されなかった場合には、特徴量算出部420,補正内容決定部421によって決定された色調補正を実現する補正パラメータと、画像処理手段204に予め設定されているデフォルト色空間特性情報とを、色変換処理部402に与える。
【0083】
色変換処理部402は、色変換パラメータ設定部430から与えられた補正パラメータおよび色空間特性情報などの色変換パラメータと予め装置内のROMなどに記憶されている出力デバイスの色空間特性情報とを使用して色変換処理を行う。
【0084】
具体的に、色変換処理部402は、まず、補正パラメータに従って、RGB画像データに対し、ダイナミックレンジ変換,コントラスト変換,色バランス変換などの階調変換を行った後、RGB色空間特性情報を用いてRGB画像データを標準信号に変換する。次に、出力デバイスの色空間特性情報を用いて標準信号を画像出力装置(例えばプリンタ)用の色データに変換する。
【0085】
上記の色変換処理では、階調変換,標準信号変換,プリンタ変換を順に行ったが、もちろん、最初に各パラメータを連結して入力RGB画像データを画像出力装置(例えばプリンタ)の色データに変換するためのパラメータを作成してから、1パスで画像データを変換するようにしても良い。
【0086】
次に、第2の実施形態における色調補正処理について具体的に説明する。
【0087】
前述したように、代表的な色調補正処理として、ダイナミックレンジ補正,色バランス補正,トーンカーブ補正などの補正処理がなされるが、それらの補正が必要か否かを判定することについては、さまざまな判定方式が提案されている。一般には、積極的に補正するか、原データ(すなわち、補正前の画像データ)からあまり大きく変化しないように補正するかという考え方によって、方法が異なってくる。
【0088】
第2の実施形態では、描画データにRGB色空間特性情報が含まれている場合は、比較的色管理が行われた画像データである傾向があることから、なるべく原データ(すなわち、補正前の画像データ)から大きく変化しないような補正を行なう一方、描画データにRGB色空間特性情報が含まれていない場合には、積極的な色調補正を行なう。
【0089】
具体的には、特徴量算出部は、例えば、階調値の頻度分布(ヒストグラム)から画像の白色輝度,黒点輝度を特徴量として求める。
【0090】
そして、ダイナミックレンジの補正は、特徴量としての画像の白色輝度,黒点輝度の値に基づいて行う。このとき、拡大幅の制限を前述の2系統の色調補正で変更する。例えば、補正内容決定部421では、特徴量算出部で算出された特徴量である白色輝度がレベル200以上ならばダイナミックレンジの拡大を行なうものとし、補正内容決定部411では、白色輝度がレベル240以上ならばダイナミックレンジの拡大を行うものとする。
【0091】
このように特徴量の判定基準を相違させることにより、同じ階調分布を持つ画像であっても、色空間特性情報が検出された場合には、ダイナミックレンジが大きく補正されないようにすることができる。
【0092】
同様に、色バランスの補正では、色かぶりの判定レベルを変更することにより補正幅を限定することができる。また、色空間特性情報が検出された場合には、色バランス補正そのものを行わないようにして、色空間特性情報が検出されない場合にのみ色バランス補正を行うようにしてもよい。
【0093】
また、トーンカーブ補正の場合には、画像データの輝度値の中央値および分散値から求める補正幅を変更することで補正パラメータを制御することもできるし、更には撮影状況の推定を行って特定の撮影状況の場合だけ補正を行うようにしてもよい。
【0094】
例えば、撮影状況を判定した結果、色空間特性情報が検出された場合には、画像の種類として逆光シーンについてのみ補正を行うこととし、色空間特性情報が検出されない場合には、画像の種類として逆光以外の日中,夜景,室内などの画像についても補正を行うようにすることができる。
【0095】
また、色調補正の代表的な手法として、画像を小ブロックごとに分析し、どの部分に被写体が撮影されているかを推定することにより、より高度な色調補正を行うものもある。しかし、このような被写体推定は推定エラーも起こりやすいため、概ね大きな改善効果が得られる反面、一部の画像において画質劣化を伴う危険性がある。そこで、色空間特性情報が検出された場合には、被写体推定を行わず全体的な明るさ情報を基に色調を補正し、色空間特性情報が検出されない場合にのみ、被写体推定を行ってダイナミックな色調補正を行うようにしてもよい。
【0096】
図9は第2の実施形態における画像処理装置200の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。
【0097】
図9を参照すると、まず、ステップS201では、描画データ解析手段202によりRGB色空間特性の検出処理を行なう。次に、ステップS202では、RGB色空間特性情報が検出されたか否かを判断する。
【0098】
この結果、色空間特性情報を検出できなかった場合には、ステップS203に進み、ステップS203では画像データから色成分ごとの階調値の度数分布を算出する。次に、ステップS204では、度数分布から前述した特徴量(例えば、白色輝度,黒点輝度)を計算する。次に、ステップS204で求めた特徴量に基づいて、ステップS205では、画像データを補正する内容を決定する。補正内容としては、前述のとおり、トーンカーブ補正,ダイナミックレンジ補正,色バランス補正などである。そして、どのような色調補正を行うかが決まれば、ステップS206で、その色調補正を実現するような色変換パラメータを生成する。
【0099】
一方、ステップS202において色空間特性情報が検出された場合には、ステップS203〜ステップS206とは別の色調補正処理を行って色変換パラメータを設定する(ステップS207〜ステップS210)。すなわち、ステップS207では、画像データから色成分ごとの階調値の度数分布を計算する。次に、ステップS208では、度数分布から前述した特徴量(例えば、白色輝度,黒点輝度)を計算する。次に、ステップS208で求めた特徴量に基づいて、ステップS209では、画像データを補正する内容を決定する。この際、補正内容としては、ステップS205により決定される補正内容よりも制限した内容にする。そして、どのような色調補正を行うか決まれば、ステップS210で、その色調補正を実現するような色変換パラメータを生成する。
【0100】
もちろん、ステップ204で使用する度数分布とステップS208で使用する度数分布とは同じでも良いし、ステップS204,S208において算出される特徴量についても同じであっても良い。
【0101】
このように、本発明の第2の実施形態では、描画データ解析手段においてRGB画像データの色空間特性情報を抽出できる場合とRGB画像データの色空間特性情報を抽出できない場合とで、複数種類の補正内容のうち、互いに異なる補正内容を選択して異なる色調補正処理をRGB画像データに対して行なうようになっているので、描画データの属性に適した色調の補正を行なうことができる。
【0102】
第3の実施形態
また、この種の画像処理システムにおいて、画像入力装置(デジタルカメラあるいはスキャナなど)で取り込んだRGB画像データに対しては、画像入力装置のプロファイル情報が付加されて描画データとして保存されるが、RGB画像データに対して色修正作業が行われた場合には修正作業を行っている画像表示装置のプロファイル情報がRGB画像データに付加されて描画データとして保存されることになる。
【0103】
本発明の第3の実施形態では、上述のように描画データに付加されている画像生成装置の種類(画像入力装置や画像表示装置)に応じて色調補正処理の制御を行なうようになっている。すなわち、第3の実施形態では、画像生成装置の種類が画像入力装置である場合には、RGB画像データに対して色修正作業が未だなされていないと考えられる一方、画像生成装置の種類が画像表示装置(例えばディスプレイ)である場合には、画像表示装置を見ながらユーザがRGB画像データに対してすでに色修正作業を行なっている可能性が高いということに着目してなされたものである。
【0104】
上記の点に着目し、本発明の第3の実施形態では、図3の構成例において、描画データ解析手段202は、RGB画像データを生成した画像生成装置の種類を前記描画データから検出する機能を有し、特徴量算出部302は、RGB画像データから所定の特徴量を求め、補正内容決定部303は、特徴量算出部302で算出された特徴量を用いてRGB画像データの補正内容を決定し、色変換パラメータ設定部304は、描画データ解析手段202によって得られる画像生成装置の種類に応じて、色変換処理に用いる色変換パラメータを制御するようになっている。
【0105】
換言すれば、本発明の第3の実施形態では、色変換パラメータ設定部304,色変換処理部305は、描画データ解析手段202によって検出された画像生成装置の種類に応じて、補正内容決定部303によって決定された補正内容でRGB画像データの色調補正処理を行なうか否かを切り替えるようになっている。
【0106】
次に、第3の実施形態における描画データ解析手段202,イメージ用画像処理手段204の全体的な動作について説明する。
【0107】
まず、描画データ解析手段202は、イメージ描画データからRGB信号の属性などを記述したプロファイル情報を検出して読み取る。
【0108】
例えば、Windowsオペレーティング・システムの標準画像データフォーマットであるビットマップ・フォーマットでは、画像データのヘッダ部分に対応するICCプロファイルを記述して画像データのカラー属性を定義できるようになっている。
【0109】
図10はICCプロファイルのデータ形式を示す図である。ICCプロファイルは、図10に示すようなデータ形式で標準化されており、近年種々の場面で多用されている。ICCプロファイルは、図10に示すように、ヘッダ部と、Tagデータの存在する位置を示すTagテーブルと、Tagデータ(Tagデータの実体部分)とにより構成されている。ヘッダ部には、使用するCMM(色変換エンジン)の名前やデバイスの種類,標準信号の種類以外に、プロファイルの種類が記述されるようになっている。このプロファイルの種類は、画像生成装置がスキャナであれば”scnr”, 画像生成装置が画像表示装置(ディスプレイ)であれば”mntr”というように、画像データを生成する画像生成装置のコードデータが記述されることになっている。
【0110】
また、Tag部分(Tagテーブル,Tagデータ)には、色変換に関連する種々の付加データを必要に応じて細かく設定できるようになっており、デバイス信号をXYZ信号やLab信号などの標準信号へ変換するための色変換パラメータもTagデータとして記述される。
【0111】
このように、画像データのヘッダ部に記述されている画像生成装置(RGB画像データを生成した画像生成装置)の情報を参照して色変換処理を制御することで、より画像に適した色再現を実現することができる。
【0112】
すなわち、描画データ解析手段202は、描画データからプロファイルを検出した場合には、そのプロファイル情報を色変換パラメータ設定部304に与える。一方、描画データにプロファイルが記述されていないような場合には、未定義であることを意味するコードを色変換パラメータ設定部304に与える。また、イメージ描画データ中の画像データの部分は分離されて特徴量算出部302および色変換処理部305に送られる。
【0113】
色変換処理部305は、入力RGB信号を標準色信号に変換するための色変換パラメータおよび標準色信号を出力デバイスの色信号に変換するための色変換パラメータを使用して色変換処理を行うものであり、各色変換パラメータは色変換パラメータ設定部304に設定されているものを用いる。具体的な色変換処理には、マスキング変換やメモリマップ補間法などが使用でき、特に限定されるものではない。
【0114】
色変換パラメータ設定部304は、入力RGB信号を標準信号に変換するための入力用の色変換パラメータおよび標準信号を出力デバイスの色信号に変換するための出力デバイス用の色変換パラメータを設定する。入力用の色変換パラメータは、描画データ解析手段202からのプロファイル情報および補正内容決定部303で決定された補正パラメータを用いて画像データに適したパラメータとして生成される。また、出力デバイス用の色変換パラメータは、予め画像出力装置に登録されているパラメータを使用する(例えば、画像出力装置がプリンタである場合には、プリンタ・ドライバに問い合わせるなどして、予め画像出力装置に登録されているパラメータを使用する)。
【0115】
図11は色変換パラメータ設定部304における入力用の色変換パラメータの設定動作を説明するためのフローチャートである。図11を参照すると、まず、描画データ解析手段202からプロファイル情報を受信したか否かを判断する(ステップS301)。この結果、プロファイル情報を受信しないとき(例えば、プロファイルが未定義であるコードを受信した場合)には、色変換パラメータ設定部304は、ステップS303において、色変換パラメータを例えばパラメータ記憶用メモリ(図示せず)にセットする。この場合は、入力RGB信号の色空間特性が不明なため、色変換パラメータとしてデフォルト色変換パラメータをROMなどから読み出して設定する。
【0116】
プロファイルが定義されておらず入力RGB信号の色空間特性が不明な画像は、厳密な色管理が行われていない画像データであるため、デフォルトの色変換パラメータで色変換しても適切な色調にならない可能性が高い。そこで、この場合には、色変換パラメータ設定部304は、特徴量算出部302,補正内容決定部303によって決定された補正内容を受信し(ステップS306)、この補正内容を用いてパラメータ記憶メモリに設定されている色変換パラメータを更新する(ステップS307)。そして、色変換処理部305は、更新された色変換パラメータに基づいて色調補正処理,色変換処理を行なう。すなわち、画像生成装置が判別できない場合には、色変換パラメータ設定部304,色変換処理部305は、少なくとも画像データのダイナミックレンジ,トーンカーブ,色バランスのいずれかを補正する色調補正処理を行なう。
【0117】
一方、ステップS301においてプロファイル情報を受信したと判断された場合には、色変換パラメータ設定部304は、プロファイル内に記述されているRGB信号の色空間特性情報を読み取り、色変換パラメータに設定する(ステップS302)。すなわち、RGB信号からXYZ信号への変換をマトリックス演算で行う場合にはマトリックス演算の係数が設定され、また、メモリマップ補間演算で行う場合には補間演算のパラメータが色変換パラメータとして設定される。
【0118】
次に、ステップS304では、プロファイル・タイプを読み出し、ステップS305では、このプロファイル・タイプが画像入力装置(例えば、スキャナ)を示しているか、画像表示装置(例えば、ディスプレイ)を示しているかを判別する。例えば、プロファイル・タイプが”scnr”の場合には、画像入力装置で入力された画像データであるため、色調の補正が行われていないものと考えることができるので、積極的に色調を補正して画像出力装置に出力した方が画質を改善できる可能性が高い。一方、プロファイル・タイプが画像表示装置を示している場合(この場合のプロファイル・タイプは”mntr”)には、PC(パーソナルコンピュータ)上のアプリケーションで作成されたか、或いは画像入力装置で入力された画像を色修正して変更/保存した画像であるので、RGB信号に忠実に再現する方がオペレータにとって好ましいと思われる。
【0119】
すなわち、ステップS305で画像が画像表示装置上で作成されたと判断された場合には、ステップS308に進み、色変換処理部305に色変換処理を行なわせる。すなわち、この場合、色変換処理部305は、ステップS302で設定された色変換パラメータをそのまま使用して色変換を行うことにより、測色的に忠実な色再現を実現する。すなわち、画像生成装置が画像表示装置である場合には、色変換処理部305は、画像表示装置の色空間特性と画像出力装置の色空間特性とを用いて測色値が一致するように色変換処理を行なう。
【0120】
また、ステップS305で画像データが画像入力装置によって入力された画像データであると判断された場合には、色変換パラメータ設定部304は、特徴量算出部302,補正内容決定部303によって決定された補正内容を用いて、プロファイルが含まれない場合と同様に、色変換パラメータを更新する(ステップS306,S307)。これにより、色変換処理部305は、画像データの色調を補正(改善)して色変換を行うことができる。すなわち、画像生成装置が画像入力装置である場合には、色変換処理部305は、少なくとも画像データのダイナミックレンジ,トーンカーブ,色バランスのいずれかを補正する色調補正処理を行なう。
【0121】
このように、第3の実施形態では、描画データにカラー・プロファイルが記述されていなかったり、プロファイルに記述されている装置の種類がスキャナやデジタルカメラなどの画像入力装置から取り込まれた画像データであることを意味している場合には、特徴量算出部302,補正内容決定部303を動作させて色調補正を行うための色変換パラメータを生成して色調補正処理を行ない、プロファイルに記述されている装置の種類がディスプレイなどの画像表示装置であることを意味している場合には、色調補正処理を行なわない。
【0122】
上述のように、本発明の第3の実施形態の画像処理システムでは、RGB画像データをオペレータが画像表示装置上で閲覧していると判別でき、かつその画像表示装置の特性が既知の場合にのみ、色調補正処理を実行しないようにしているため、色変換処理を高速に実行できるとともに、既に色調補正が行われているような画像に対して不必要な補正を行う危険性を低減できる。
【0123】
図12は、第3の実施形態の画像処理装置200の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。図12を参照すると、まず、ステップS401では、描画データをもとに色調補正が必要か否かを判定する。色調補正が必要か否かは、図11で説明したように、画像データを生成した画像生成装置が画像表示装置であるか否かによって判断する。ステップS401で、色調補正が必要であると判断された場合には、まず、ステップS402で画像データから色成分ごとの階調値の度数分布を計算する。次に、ステップS403で、度数分布から前述した特徴量(例えば、白色輝度,黒点輝度)を算出する。次に、ステップS404では、ステップS403で求めた特徴量に基づいて画像データを補正する内容を決定する(色調補正の処理方法を設定する)。補正内容としては、前述のとおり、トーンカーブ補正,ダイナミックレンジ補正,色バランス補正などである。そして、どのような色調補正を行うかが決まると(補正内容が決まると)、ステップS405で、その色調補正を実現するような色変換パラメータを生成する。
【0124】
一方、ステップS401において、描画データ中に画像表示装置のRGB色空間特性が検出された場合には、色調補正が不要と判断されるので、ステップS406へ進み、検出されたRGB色空間特性情報を色変換パラメータに設定する。
【0125】
そして、最終的に生成した色変換係数を使って色変換処理を行い、画像出力装置104に出力する。
【0126】
以上の方法により、PC(パーソナルコンピュータ)上で作成されたり、色修正されたりしている画像データに対しては、不要な色調補正処理が行われてしまう危険性を低減できるとともに、色修正されていないような低品質の画像データに対しては、色調補正処理がなされることで、コントラストや色バランスなどが最適化された鮮明な画像を得られるようになる。
【0127】
第4の実施形態
上述した第3の実施形態においては、描画データを解析して、RGB画像データが画像入力装置で入力された場合、および、RGB色空間特性情報が不明な場合には、同様の色調補正処理を行うようにしていた。しかし、RGB色空間特性情報が不明な画像(例えば、PC(パーソナルコンピュータ)で作成されたような画像)に対して、画像入力装置で入力した画像と同じ色調補正処理を行ってしまうと、不適切な補正がなされてしまう恐れがある。
【0128】
そこで、第4の実施形態では、画像データのRGB色空間特性情報が定義されていない場合と、画像入力装置の色空間特性が明確に定義されている場合とで、異なる色調補正を施すようにする。すなわち、RGB色空間特性情報が定義されていない場合には、過度の補正がかからないように、画像入力装置の色空間特性が明確に定義されている場合に比べて、補正対象とする画像の種類や補正対象とする特徴量の判定基準を限定するようにしている。
【0129】
この第4の実施形態におけるイメージ用画像処理手段204の構成は、基本的には、図8に示したものと同様のものとなる。
【0130】
次に、第4の実施形態のイメージ用画像処理手段204の全体的な動作について説明する。
【0131】
すなわち、まず、描画データ解析手段202は、描画データからRGB色空間特性を検出したか否かの情報を色変換パラメータ設定部430へ送信する。一方、イメージ描画データの中の画像データの部分は分離されて、特徴量算出部410,420の両方に送られる。
【0132】
特徴量算出部410は、描画データ解析手段202から画像データを受け取って色調補正を行うための特徴量を算出し、算出した特徴量を補正内容決定部411に与える。補正内容決定部411では、特徴量算出部410で算出された特徴量を基に画像データをどのように補正するかを決定する(すなわち、補正内容を決定する)。補正内容決定部411で補正内容が決まれば、その結果を色変換パラメータ設定部430に与える。
【0133】
同様に、特徴量算出部420は、描画データ解析手段202から画像データを受け取って色調補正を行うための特徴量を算出し、算出した特徴量を補正内容決定部421に与える。補正内容決定部421では、特徴量算出部420で算出された特徴量を基に画像データをどのように補正するかを決定する(すなわち、補正内容を決定する)。補正内容決定部421で補正内容が決まれば、その結果を色変換パラメータ設定部430に与える。
【0134】
色変換パラメータ設定部430では、2種類の補正内容決定部411,421から補正内容に関する情報を受け取って、補正を実現するような色変換パラメータを生成する。但し、2種類の補正内容決定部411,421からの2種類の補正内容のどちらの補正内容に従って色変換パラメータを生成するかは、描画データ解析手段202からのプロファイル情報の内容によって制御する。
【0135】
すなわち、描画データ解析手段202からプロファイルが未定義であることを意味するコードを受信した場合には、色変換パラメータ設定部430は、特徴量算出部420および補正内容決定部421によって決定された色調補正を実現する補正パラメータと画像処理装置200に予め設定されているデフォルト色空間特性とを入力信号用の色変換パラメータとして色変換処理部402に与える。
【0136】
一方、描画データ解析手段202からのプロファイル情報が画像入力装置のRGB信号である場合には、色変換パラメータ設定部430は、特徴量算出部410および補正内容決定部411によって決定された色調補正を実現する補正パラメータとプロファイル情報に記述されている画像入力装置のRGB色空間特性情報とを入力信号用の色変換パラメータとして色変換処理部402に与える。
【0137】
また、描画データ解析手段202からのプロファイル情報が画像表示装置のRGB信号である場合には、色変換パラメータ設定部430は、プロファイル情報に記述されている画像入力装置のRGB色空間特性情報を入力信号用の色変換パラメータとして色変換処理部402に与える。
【0138】
色変換処理部402は、色変換パラメータ設定部430から与えられた補正パラメータおよび色空間特性などの色変換パラメータと予め装置内のROMなどに記録されている出力デバイスの色空間特性情報を使用して色変換処理を行う。
【0139】
具体的に、色変換処理部402は、まず、補正パラメータに従って、RGB画像データに対し、ダイナミックレンジ変換,コントラスト変換,色バランス変換などの階調変換を行った後、RGB色空間特性情報を用いてRGB画像データを標準信号に変換する。次に、出力デバイスの色空間特性情報を用いて標準信号を画像出力装置(例えばプリンタ)104用の色データに変換する。
【0140】
上記の色変換処理では、階調変換,標準信号変換,プリンタ変換を順に行ったが、もちろん、最初に各パラメータを連結して入力RGB画像データを画像出力装置(例えばプリンタ)の色データに変換するためのパラメータを作成してから、1パスで画像データを変換するようにしても良い。
【0141】
このように、第4の実施形態では、画像データのRGB色空間情報が定義されていない場合や、画像生成装置の種類によって異なる色調補正処理を行う。
【0142】
次に、第4の実施形態における色調補正処理について具体的に説明する。
【0143】
前述したように、代表的な色調補正処理として、ダイナミックレンジ補正,色バランス補正,トーンカーブ補正などの補正処理がなされるが、それらの補正が必要か否かを判定することについては、さまざまな判定方式が提案されている。一般には、積極的に補正するか、原データからあまり大きく変化しないように補正するかという考え方によって、方法が異なってくる。
【0144】
第4の実施形態では、画像データがどの画像生成装置で生成されているのかが不明な場合には、なるべく原データから大きく変化しないような補正を行い、画像データが画像入力装置で入力された画像であることがはっきりしている場合には積極的な色調補正を行おうというものである。
【0145】
具体的に、まず、階調値の頻度分布(ヒストグラム)から画像の白色輝度,黒点輝度を特徴量として求める。ダイナミックレンジの補正は、これらの値に基づいて行う。このとき、拡大幅の制限を前述の2系統の色調補正で変更する。例えば、補正内容決定部421では、白色輝度がレベル200以上ならばダイナミックレンジの拡大を行なうものとし、補正内容決定部411では、白色輝度がレベル240以上ならばダイナミックレンジの拡大を行うものとする。
【0146】
このような判定を行うことにより、同じ階調分布を持つ画像であっても、色空間特性情報が検出された場合には、ダイナミックレンジが大きく補正されないようにすることができる。
【0147】
同様に、色バランスの補正では、色かぶりの判定レベルを変更することにより補正幅を限定することができる。また、RGB色空間特性情報が定義されていない場合には、色バランス補正そのものを行わないようにして、画像入力装置による画像データであることが明らかな場合にのみ色バランス補正を行うようにしてもよい。
【0148】
また、トーンカーブ補正の場合には、画像データの輝度値の中央値および分散値から求める補正幅を変更することで補正パラメータを制御することもできるし、更には撮影状況の推定を行って特定の撮影状況の場合だけ補正を行うようにしてもよい。
【0149】
例えば、撮影状況を判定した結果、RGB色空間特性情報が定義されていない場合には、画像の種類として逆光シーンについてのみ補正を行うこととし、画像入力装置による画像データであることが明らかな場合には、画像の種類として逆光以外の日中,夜景,室内などの画像についても補正を行うようにすることができる。
【0150】
図13は第4の実施形態における画像処理装置200の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。
【0151】
図13を参照すると、まず、ステップS501では、画像データにプロファイルなどの色信号属性情報が含まれているか否かを判定する(色信号属性情報を検出できたか否かを判定する)。この結果、色信号属性情報を検出できた場合には、ステップS502へ進む。
【0152】
ステップS502では、色信号属性情報を読み取って画像データの生成元が画像入力装置か画像表示装置かを判定する。この結果、画像データの生成元が画像表示装置であると判定された場合には、ステップS511へ進み、ステップS511では、ICCプロファイルなどの色信号属性情報に記述されているRGB色空間特性を読み取り、読み取った色空間特性を用いて色変換パラメータを設定する。
【0153】
これに対し、ステップS502において、画像データの生成元が画像入力装置であると判定された場合には、ステップS503〜S505の色調補正処理を実行して色変換パラメータを設定する。即ち、まずステップS503では、画像データから色成分ごとの階調値の度数分布を計算する。次に、ステップS504では、度数分布から前述した特徴量(例えば、白色輝度,黒点輝度)を計算する。次に、ステップS505では、ステップS504で求めた特徴量に基づき、画像データを補正する内容を決定する。補正内容としては、前述のとおり、トーンカーブ補正,ダイナミックレンジ補正,色バランス補正などである。
【0154】
そして、どのような色調補正を行うかが決まれば(補正内容が決定すれば)、ステップS506で、その色調補正を実現するような色変換パラメータを生成する。
【0155】
一方、ステップS501において色信号属性情報を検出できなかった場合には、ステップS507〜S509においてステップS503〜S505とは異なった色調補正処理を行って色変換パラメータを設定する。すなわち、ステップS507では、画像データから色成分ごとの階調値の度数分布を計算する。次に、ステップS508で、度数分布から前述した特徴量(例えば、白色輝度,黒点輝度)を計算する。次に、ステップS509では、ステップS508で求めた特徴量に基づいて画像データを補正する内容を決定する。補正内容としては、ステップS505で決定される補正内容よりも制限した内容にする。
【0156】
そして、どのような色調補正を行うかが決まれば(補正内容が決定すれば)、ステップS510で、その色調補正を実現するような色変換パラメータを生成する。
【0157】
なお、上記処理において、ステップS503〜S505の色調補正処理と、ステップS507〜S509の色調補正処理とで使用する度数分布や特徴量が共通化可能な場合には、これらを共通化することもできる。
【0158】
このように、本発明の第4の実施形態では、画像データのRGB色空間特性情報が定義されていない場合と、画像入力装置の色空間特性が明確に定義されている場合とで、異なる色調補正を施すようにしているので、各場合に応じた適切な色調補正を行なうことができる。
【0159】
図14は図1,図2の画像処理システムのハードウェア構成例を示す図である。図14を参照すると、この画像処理システムは、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータ等で実現され、全体を制御するCPU21と、CPU21の制御プログラム等が記憶されているROM22と、CPU21のワークエリア等として使用されるRAM23と、ハードディスク24と、RGB画像データを入力するためのデジタルカメラ101およびスキャナ102と、画像データを表示するためのディスプレイ100と、カラープリンタなどの画像出力装置104とを有している。
【0160】
ここで、CPU21,ROM22,RAM23,ハードディスク24は、図1,図2のコンピュータ103としての機能を有している。なお、この場合、図1,図2の画像処理装置200の機能も、CPU21にもたせることができる。
【0161】
なお、CPU21におけるこのような画像処理装置としての機能は、例えばソフトウェアパッケージ(具体的には、CD−ROM等の情報記録媒体)の形で提供することができ、このため、図14の例では、情報記録媒体30がセットさせるとき、これを駆動する媒体駆動装置31が設けられている。
【0162】
換言すれば、本発明の画像処理システムは、イメージスキャナ,ディスプレイ等を備えた汎用の計算機システムにCD−ROM等の情報記録媒体に記録されたプログラムを読み込ませて、この汎用計算機システムのマイクロプロセッサに画像処理を実行させる装置構成においても実施することが可能である。この場合、本発明の画像処理を実行するためのプログラム(すなわち、ハードウェアシステムで用いられるプログラム)は、媒体に記録された状態で提供される。プログラムなどが記録される情報記録媒体としては、CD−ROMに限られるものではなく、ROM,RAM,フレキシブルディスク,メモリカード等が用いられても良い。媒体に記録されたプログラムは、ハードウェアシステムに組み込まれている記憶装置、例えばハードディスク24にインストールされることにより、このプログラムを実行して、画像処理機能を実現することができる。
【0163】
また、本発明の画像処理システムを実現するためのプログラムは、媒体の形で提供されるのみならず、通信によって(例えばサーバによって)提供されるものであっても良い。
【0164】
また、本発明は、写真フィルムを読み取ることによって得られた画像データやデジタルカメラから得られた画像データなどの入力カラー画像信号を、カラー・プリンタなどの画像出力装置に送出する画像記録信号に変換する画像処理装置やカラー・プリンタ用のドライバーソフト、画像編集ソフト、更にウェブ・ブラウジング・アプリケーションなどに応用できる。
【0165】
【発明の効果】
以上に説明したように、請求項1乃至請求項9記載の発明によれば、描画データの属性に適した色調の補正を行なうことができる。
【0168】
特に、請求項1,2,4,5,7,8記載の発明によれば、例えば、画像データのダイナミックレンジ,色バランスを補正する色調補正処理を行なうようになっているので、デジタルカメラでの撮影時にAEがうまく機能しなかったりフラッシュ光がうまく被写体に照明されなかったり、逆光時にフラッシュが発光しなかったりしたような画像を適切に補正できる。
【0169】
また、請求項3,6,9記載の発明によれば、RGB画像データの色空間特性を抽出できる場合には、RGB画像データの色空間特性を抽出できない場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定するので、描画データの記述内容に応じて、補正の必要性を正確に判定することができる。
【0172】
また、請求項10乃至請求項18記載の発明によれば、正確な色再現を必要とするような画像に対して不要な補正処理が行われる危険性を回避することができる。
【0174】
特に、請求項10,11,13,14,16,17記載の発明によれば、例えば、ダイナミックレンジ,色バランスを補正する色調補正処理を行なうようになっており、色修正が施されていない画像を特定して適切な色修正を自動的に行うことができる。
【0176】
また、請求項12,15,18記載の発明によれば画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、補正対象とする画像の種類を限定して色調補正処理を行なうので、描画データの記述内容に応じて、補正の必要性を正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理システムの一例を示す図である。
【図2】図1の画像処理システムにおけるコンピュータおよび画像処理装置の処理機能を説明するための図である。
【図3】本発明の第1,第3の実施形態における描画データ解析手段,イメージ用画像処理手段の構成例を示す図である。
【図4】代表的な色調補正方法の例を説明するためのフロチャートである。
【図5】輝度ヒストグラムの一例を示す図である。
【図6】ルックアップテーブルを示す図である。
【図7】第1の実施形態の画像処理装置の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図8】本発明の第2,第4の実施形態における描画データ解析手段,イメージ用画像処理手段の構成例を示す図である。
【図9】第2の実施形態における画像処理装置の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図10】ICCプロファイルのデータ形式を示す図である。
【図11】色変換パラメータ設定部における入力用の色変換パラメータの設定動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】第3の実施形態の画像処理装置の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図13】第4の実施形態の画像処理装置の画像処理方法を説明するためのフローチャートである。
【図14】本発明の画像処理システムのハードウェア構成例を示す図である。
【符号の説明】
100 ディスプレイ
101 デジタルカメラ
102 スキャナ
103 コンピュータ
104 画像出力装置
200 画像処理装置
201 バッファメモリ
202 描画データ解析手段
203 グラフィックス用画像処理手段
204 イメージ用画像処理手段
205 テキスト用画像処理手段
206 ラスタイメージ生成手段
207 送信データ生成手段
302 特徴量算出部
303 補正内容決定部
304 色変換パラメータ設定部
305 色変換処理部
410,420 特徴量算出部
411,412 補正内容決定部
430 色変換パラメータ設定部
402 色変換処理部
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 ハードディスク
30 情報記憶媒体
31 媒体駆動装置

Claims (18)

  1. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析手段と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出手段と、
    前記描画データ解析手段において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出手段で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定手段と、
    前記補正内容決定手段で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色変換処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  2. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析手段と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出手段と、
    前記描画データ解析手段において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定手段と、
    前記補正内容決定手段で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  3. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析手段と
    前記描画データ解析手段においてRGB画像データの色空間特性を抽出できる場合には、RGB画像データの色空間特性を抽出できない場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定手段と、
    前記補正内容決定手段で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  4. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出工程と、
    前記描画データ解析工程において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出工程で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色調補正処理工程と、
    を有していることを特徴とする画像処理方法。
  5. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出工程と、
    前記描画データ解析工程において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理工程と、
    を有していることを特徴とする画像処理方法。
  6. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
    前記描画データ解析工程においてRGB画像データの色空間特性を抽出できる場合には、RGB画像データの色空間特性を抽出できない場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理工程と、
    を有していることを特徴とする画像処理方法。
  7. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出工程と、
    前記描画データ解析工程において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出工程で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色調補正処理工程と、
    における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出工程と、
    前記描画データ解析工程において前記RGB画像データの色空間特性情報を抽出できた場合には、色空間特性情報を抽出できない場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基 準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理工程と、
    における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データの色空間特性情報がある場合には該色空間特性情報を解析する描画データ解析工程と、
    前記描画データ解析工程においてRGB画像データの色空間特性を抽出できる場合には、RGB画像データの色空間特性を抽出できない場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理工程と、
    における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析手段と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出手段と、
    前記描画データ解析手段によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出手段で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定手段と、
    前記補正内容決定手段で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色変換処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  11. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析手段と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出手段と、
    前記描画データ解析手段によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定手段と、
    前記補正内容決定手段で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  12. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する機能を備えた画像処理システムにおいて、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析手段と、
    前記描画データ解析手段によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定手段と、
    前記補正内容決定手段で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理システム。
  13. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出工程と、
    前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出工程で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色変換処理工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  14. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出工程と、
    前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  15. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する画像処理方法において、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
    前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、補正内容として、補正対象とする画像の種類を限定する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  16. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの白色輝度の値を求める特徴量算出工程と、
    前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、ダイナミックレンジ補正にて白色輝度の判定基準値を高くし、特徴量算出工程で算出された白色輝度の値が前記判定基準値以上の場合にはダイナミックレンジを拡大する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定されたダイナミックレンジで色調補正を行う色変換処理工程と、
    における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  17. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
    前記RGB画像データから階調特性に関する特徴量として、前記RGB画像データの高輝度の画素についてのRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差を求める特徴量算出工程と、
    前記描画データ解析工程によって検出された画像生成装置が定義されていない場合には、画像生成装置が画像入力装置である場合に比べて、色バランス補正にてRの平均値とGの平均値の差およびBの平均値とGの平均値の差から色かぶりの有無を判定する判定基準値を変更することにより色バランスの補正の幅を限定する補正内容決定工程と、
    前記補正内容決定工程で決定された色バランスの補正の幅で色調補正を行う色変換処理工程と、
    における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  18. RGB画像データとヘッダ情報を含む描画データを受け取り、前記RGB画像データの色調を補正して画像出力装置に出力する際に、
    前記ヘッダ情報を検索して前記RGB画像データを生成した画像生成装置の種類についての情報を取得する描画データ解析工程と、
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    前記補正内容決定工程で決定された補正内容で色調補正を行う色変換処理工程と、
    における処理をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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