JP2008245274A - 色変換プロファイルの調整方法及び色変換プロファイルの調整装置 - Google Patents

色変換プロファイルの調整方法及び色変換プロファイルの調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各段階の色パッチを出力し計測する必要なく、自動化が可能であり、色変換に使用する色変換モジュールの特性を考慮して、入出力のグレーを保持できる色変換プロファイルの調整方法及び色変換プロファイルの調整装置を提供する。
【解決手段】第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイルにおいて、第1の色信号と色変換プロファイルの入力信号の構成要素の違いに応じて、プロファイルを調整する。また、第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイルにおいて、第1の色信号のグレーが格子点上に存在しない色変換プロファイルであり、第1の色信号のグレーを格子点上に対応づけるように色変換プロファイルを調整する。
【選択図】図4

Description

本発明は色変換プロファイルの調整方法及び調整装置に関し、詳しくは、色変換に使用する色変換モジュールの特性を考慮して、入出力のグレーを保持できる色変換プロファイルの調整方法及び調整装置に関する。
パソコン、プリンタ、デジタルカメラ等のデジタル処理機器の間で、色画像の伝達を行う場合、各デバイスの特有の色空間特性を考慮して色画像の調整をする必要がある。
このような技術として、ICCプロファイルに関する非特許文献1には、マトリクス、1次元ルックアップテーブル(1DLUT)、3次元ルックアップテーブル(3DLUT)の組み合わせで色変換を行う技術が知られている。
しかし、非特許文献1では、ICCプロファイルの枠組みが与えられているだけで、具体的な実現方法は示していない。
特許文献1には、3DLUTの格子点間を再補間し、より多段の3DLUTにした後、各段階に対応する色パッチを出力・計測し、多段の3DLUTの特性を補正する画像処理装置が提案されている。
しかし、各段階の色パッチを出力し計測するため、手間と時間がかかる問題があり、また段階間でルックアップテーブル(LUT)に段差ができ、階調性の劣化につながるおそれがある。
また特許文献2には、画像データを解析し、無彩色か無彩色に近いデータの場合は、3色変換後に、変換結果を無彩色に投影する技術が提案されている。
しかし、無彩色に投影する変換結果の領域の設定方法により、適した結果が変わってしまったり、また無彩色近辺の階調の飛びが発生するという問題がある。
さらに特許文献3には、小さい格子間隔で構成されたグレー用LUTを参照してグレー領域の色変換を行う技術が提案されている。
しかし、グレー用のLUTとカラー用のLUTを分ける必要があること、さらにLUTの切り替え部で色再現性の違いが発生する場合がある。
また後の実施例にも示すように様々な色変換モジュールが提案されている。同じ色変換LUTを用いても各色変換モジュールで再現結果が異なり、グローバルなカラーマネジメントシステムにおける懸念点の一つになっていた。
International Color Consortium,Specification ICC.1:2001−12,File Format for Color Profiles(Version 4.0.0) 特開平11−220630号公報 特開2001−251524号公報 特開2001−320594号公報
そこで本発明は、各段階の色パッチを出力し計測する必要なく、自動化が可能であり、色変換に使用する色変換モジュールの特性を考慮して、入出力のグレーを保持できる色変換プロファイルの調整方法及び色変換プロファイルの調整装置を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイルにおいて、第1の色信号と色変換プロファイルの入力信号の構成要素の違いに応じて、プロファイルを調整することを特徴とする色変換プロファイルの調整方法である。
請求項2記載の発明は、第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイルにおいて、第1の色信号のグレーが格子点上に存在しない色変換プロファイルであり、第1の色信号のグレーを格子点上に対応づけるように色変換プロファイルを調整することを特徴とする色変換プロファイルの調整方法である。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の色変換プロファイルの調整方法において、元のプロファイルと調整に使用した色変換モジュールに関する情報を調整後の色変換プロファイルに付帯し、色変換プロファイルを記録することを特徴とする色変換プロファイルの調整方法である。
請求項4記載の発明は、第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイル調整手段を備えた色変換プロファイル調整装置において、第1の色信号と色変換プロファイルの入力信号の構成要素の違いに応じて、前記色変換プロファイル調整手段がプロファイルを調整することを特徴とする色変換プロファイルの調整装置である。
請求項5記載の発明は、第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイル調整手段を備えた色変換プロファイル調整装置において、第1の色信号のグレーが格子点上に存在しない色変換プロファイルであり、第1の色信号のグレーを格子点上に対応づけるように前記色変換プロファイル調整手段が色変換プロファイルを調整することを特徴とする色変換プロファイルの調整装置である。
請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の色変換プロファイルの調整装置において、元のプロファイルと調整に使用した色変換モジュールに関する情報を調整後の色変換プロファイルに付帯し、色変換プロファイルを記録する調整済みプロファイル記録手段を備えることを特徴とする色変換プロファイルの調整装置である。
請求項1、4記載の発明によれば、入力信号の構成要素がプロファイルと異なってもそれに合わせたグレー再現が可能で、それに伴い破綻の少ない色再現が可能となる。
請求項2、5記載の発明によれば、グレー再現が保証されていない色変換プロファイルを改善して、グレー再現の精度を高めることができる。
請求項3、6記載の発明によれば、色変換作業環境に合わせて調整したプロファイルを再度使用することができ、再調整の手間や工数を省くことができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明において、色変換プロファイルとは、色信号を変換するのに必要なデータが格納されている場合のそのデータのことである。かかるデータの内容は、3次元ルックアップテーブル(3DLUT)、1次元ルックアップテーブル(1DLUT)、マトリクス、その他付帯情報などがあり、ICCプロファイルはそういった色変換プロファイルの一例である。ここで、ルックアップテーブル(LUT)とは、入出力の色信号を対応づけるテ−ブル(対応表)のことである。
色変換モジュールとは、色変換の演算用モジュールのことであり、一例として、ICCプロファイルにおけるCMM(Color Management Module)がある。色変換モジュールは、各プラットフォーム(Windows(登録商標)、Macintosh(登録商標)、Unix(登録商標)など)やThird−Party(Hydelberg社、Kodak社)から様々なモジュールが提供されており、多くの場合、モジュールによって計算方法が異なり、同じ色変換プロファイルを用いてもモジュールが変われば、その変換結果が変わる。
色信号とは、色に関連する信号のことであり、大別すると、デバイスに依存する色信号と依存しない色信号がある。デバイスに依存する信号としては、RGB,CMY(K),YCC,YIQなどがあり、依存しない信号としては、XYZ,L,Lなど定量的な色彩データに関連するものがある。またデバイス依存の色信号として、sRGB,sRGB−x,sYCC,NTSC,Apple RGB,Adobe RGBといった画像表示、もしくは保存における色空間の信号値も含まれる。
本明細書において、デバイスとは、カラー画像の画像処理に関わる機器で、画像入力機器(例えばDSC、スキャナ、テレビカメラ、CCDカメラなど)、画像表示機器(例えばCRT、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、プロジェクタなど)、画像出力機器(例えば銀塩プリンタ、CRTプリンタ、IJプリンタ、昇華プリンタ、レーザープリンタなど)などが挙げられる。またメディアとは、カラー画像の再現媒体であり、各種用紙、フィルム、ディスプレイなどを指称する。
また本明細書において、「輝度−色差信号」は輝度情報と色差情報に分離されている色信号であり、YCC,sYCC,YIQなどがある。また「明度−色差信号」は、明度情報と色差情報に分離されている色信号で、L,Lなどがある。
本明細書において、「グレーの保持」という場合は、グレー入力(R=G=B)に対してプロファイル変換後の出力が下記のいずれかの状態を指す。
(a)色信号上グレー出力(R=G=B,C=M=Y,a=b=0など)である状態。
(b)上記(a)に加えて、出力の階調特性が設計通りである状態。
(c)色信号を画像出力機器や画像表示機器で再現した時の視感もしくは計測値がグレーである状態。
(d)上記(c)に加えて、出力の階調特性が設計通りである状態。
「設計通り」とは、「色デバイスもしくはプロファイル開発者、もしくはプロファイルの使用者が意図した階調特性と同一であること」を指す。
実施例1:色変換プロファイルの第1の調整方法
はじめに、本実施例に用いる色変換プロファイルの構成を図1に基づいて説明する。
以下の説明では、一般的なプロファイルの一例として、ICCプロファイル(ver.4.0.0)の構成を元に説明を展開するが、他の同様な(類似した)構成のプロファイルでも以下の説明が適用できる。
図1の(a)は、色変換プロファイルの各LUTとマトリクスの位置関係を表している。プロファイルには、図示のように、1DLUT_A、線形マトリクス、1DLUT_B、3DLUT、1DLUT_Cが順に配置されている。各LUT、マトリクスは、処理を除去したり、リニアな特性でつなげることもできる。
図1の(a)はデバイスリンクプロファイル(異なるデバイスの色信号間を関係づけるプロファイル)の形態で、(b)は2つのデバイスプロファイルを関連づけた形態であり、図1の(b)から色変換モジュールのLUT結合機能を用いて、図1の(a)の形態にする。
先に述べたようにプロファイルの形態は他にもあるが、今回の説明では代表的に図1の形態を使用することとする。他の実施例でも、図1の(a)もしくは(b)を前提とする。
色変換プロファイルは、プロファイルの入力側と入力信号の構成要素が同じであり、例えば、入力側がRGBのプロファイルに対しては、通常RGBデータが入力される。
図2には、色変換モジュールによる色変換の問題点が示されている。図2の(a)では入力信号をプロファイルと色変換モジュール1を用いて色変換した場合、出力1はグレー再現が保持されているが、図2の(b)では異なる色変換モジュールである色変換モジュール2を用いて色変換したため、出力2はグレー再現が保持されない場合がある。その理由は、LUTの格子点間の補間方法や白黒の処理といった色変換における処理方法が、色変換モジュールによって異なるためである。
一般的には、グレー入力に対するグレー再現の保持が色再現における重要な要素と考えられているが、現状の色変換プロファイルと色変換モジュールの枠組みでは、それをグローバルに実現するのが困難である。
そこで、本発明では、グレー入力に対する変換結果に応じて、プロファイルを調整し、グレー再現を保持するようにしている。
以下、本実施例の調整方法を具体的に説明する。
(1)図3は、図2の場合について、入力に対する出力階調をグラフ化したものである。(a)は入力に対してR=G=Bの出力を実現しており、グレー再現になっているので、その後の措置は必要ない。しかし(b)はR、G、Bがバラバラで、グレー再現のために、例えば下記の方法で出力を補正する。すなわち、この場合R,G,Bのうち1チャンネルのデータを基準にして合わせ込む。例えばRの階調を基準としてR−G間、R−B間でR=G=Bとするような階調補正カーブを作成する(図4(a))。
この階調補正カーブは、図4(b)のように、出力2の後段に加えられる。更に、色変換プロファイルを図1(a)のように展開すると、図4(c)になるので、図3(b)で得られた補正カーブとプロファイルの1DLUT_Cとを合成して、新たな1DLUT_Cを作成することができる。
このように新たに1DLUT_Cを作成し、プロファイルを調節することで、色変換モジュールの違いを考慮したグレー再現の保持が可能となる。
(2)今まで示した方法では、グレー再現(R=G=B)は可能であるが、その階調特性はデバイスもしくはプロファイル開発者、使用者の意図と異なる場合が想定される。その問題を解決する1つの方法として、色変換プロファイルの作成時に使用した色変換モジュールが作業環境にあれば、それを用いてグレーと階調を保持することができる。
プロファイルの付帯情報からプロファイル作成時に使用した色変換モジュールを特定し、そのモジュールを自動的に呼び出し色変換を行う。しかし、通常は、プラットフォームが変わると色変換モジュールも変わること、ThirdPartyの色変換モジュールは使用者が限られる場合が多いことから、それを実現することは難しい。また、作業環境に作成時のモジュールがあればその色変換モジュールを使用することで、少なくともグレーに対する開発者の意図は実現できる。
そこで2つ目の方法として、プロファイル作成時に、グレーに対する出力データを基準データとし、プロファイルの付帯情報に保持しておく。プロファイルの調整では、色変換モジュールによるグレー入力の色変換結果と上記付帯情報から補正カーブを作成する。
例えばプロファイル開発者は、プロファイルの作成時にグレー入力に対するRGB階調を図5(a)のように設定し、この階調パターンをプロファイルの付帯情報として保持する。
図5の(b)は、プロファイルの使用時に、異なる色変換モジュールを使用しているため、グレー入力に対する出力が(a)とずれていることを示しており、この場合には、上記(a)の付帯情報を読み出し、階調補正カーブを作成する。
その補正カーブは図5の(c)に示されており、この補正カーブと1DLUT_Cを合成し、図4の(c)に示したように新たな1DLUT_Cを作成する。
(変形例)
上記説明では、1DLUT_Cを調整したが、プロセスを順に逆行させれば、1DLUT_Cではなく、1DLUT_Bや1DLUT_Aを階調補正カーブを用いて調整することも可能である。
また上記説明では、色変換モジュールによる色変換結果を用いて補正カーブを作成したが、そのままだと補正カーブの階調が滑らかでない場合がある。階調の滑らかさは画質に影響する場合が多いので、グレーの保持を犠牲にして階調の滑らかさを優先するために、補正カーブや1DLUT_Cなどをスムージングしたり、滑らかな曲線で近似することも可能である。
更に、上記説明では、RGB入出力の系を用いたが、その他の色信号の系でもよく、例えばCMY,CMYK,YCCなどが挙げられる。また、入力と出力で色信号が異なってもよい。
またLUTの階調ビットと格子点数は任意である。更にプロファイルの形態はこれによらない。
提案した手法は、色信号上グレーの保持を実現する方法だが、同様に再現メディア上でグレー保持を実現することもできる。メディア上でグレーが保持されることを目的とした場合、色信号上ではグレーが保持されない(R=G=Bではない)ことがある。しかし、その色信号を基準データとして付帯情報化しておけば、同様な作業で再現メディア上でグレーを保持するプロファイルを調整することができる。
実施例2:色変換プロファイルの第2の調整方法
(本実施例の前提条件)
色変換プロファイルの構成は実施例1と基本的に同じであるが、色変換プロファイルで、入力側のグレーがプロファイルの格子点上に存在しない場合の例である。
この色変換プロファイルでは、グレー入力に対して格子点間の補間演算で出力を計算すると、多くの場合、グレーからずれた出力が得られる。
プロファイルや色変換モジュールの仕様によって、グレー軸の位置や取り扱いが異なる。
そこで、グレーがプロファイルの格子点として存在していない場合に、プロファイルを調整してグレー出力の精度を上げる。
(具体的な方法)
図6には、プロファイル内3DLUTの格子点とグレー軸がずれている一例が示されている。横軸Cは彩度、縦軸Yは輝度であり、YCC入力のプロファイルの一例である。このYCCでは、C=128がグレー軸であるが、プロファイルではC=128に対応する格子点が存在しないとする。
図7にはグレー軸をLUTの格子点に合わせる態様が示されており、(a)はグレー軸にLUTの格子点を移動させている状態を示す説明図であり、(b)は元の格子点位置と移動後の格子点位置の関係を示す図である。
調整前後の格子点位置の関係は非連続になっており、この関係を1DLUTとして分離し、3次元LUTを調整する。
図8(a)は、プロファイルの例を示す図であり、図8(b)は、図7(b)の格子点位置と移動後の格子点の関係から1DLUTを作成した図であり、図8(c)は、図8(b)の1DLUTによる変化を補正するための1DLUTを作成した図である。
元の3次元LUTが、(1次元LUT(1))→(3次元LUT)→(1次元LUT(2))という形で分割されている。
1次元LUT(1)は図7(b)の格子点位置の関係であり、1次元LUT(2)は、図7(b)の逆関数である。
3次元LUTは、グレー軸を格子軸として持ち、分割前後で入出力の関係が同じになるように各格子点の対応値が調整される。
具体的には、各格子点に対応する値を元のLUTと色変換モジュールを用いて計算する。ただしグレーに対応する値は、好ましいと想定される値を挿入してもよい。例えば、色差信号軸上(図8の場合)のグレー対応値は0であり、それをグレーに対応する格子点に挿入することもできる。
1次元LUT(1)及び1次元LUT(2)は、その隣の1次元LUT(1次元LUT_B、1次元LUT_C)と結合する。
図8の(b)及び(c)は、分割した1次元LUTが不連続になるため、色変換後の階調性に影響を与える場合がある。そこで連続的な(滑らかな)1次元LUTを分割するのが色変換後の階調性を維持するためには望ましい。
図9は、1次元LUTが連続的な例である。図9に示す例は、γカーブの場合を示している。非連続な階調部分がなく、画像データを色変換処理した場合の破綻が少ないと思われる。図9(a)はグレー軸にLUTの格子点を移動させている状態を示す説明図、(b)は格子点位置と移動後の格子点の関係を示す図、(c)は1DLUTを示す図、(d)は1次元LUT(1)の逆関数を示す図である。
(変形例)
図6では、横軸C(彩度)、縦軸Y(輝度)であるが、各軸の項目はこれに限らず、すべての色信号を対象とすることができる。
他の1次元LUTの形態としては、図10(a)、(b)、(c)に示す形態でもよい。
図10(a)、(b)、(c)は、グレーの軸が格子点を通る直線でLUTを構成(階調レベル以上はクリッピング)した例である。
実施例3:色変換プロファイルの調整方法3
(本実施例の前提条件)
本実施例において、色変換プロファイルの構成は図1に示すものが前提だが、色変換プロファイルの入力側の色信号設定値と、実際に入力される色信号値が異なる場合の例である。
この実施例では、入力色信号値に対して、そのまま色変換すると、全体的に破綻すると思われる場合に、入力色信号に合わせてグレー保持を実現するように色変換プロファイルを調整することで、全体的に見た目に問題のない出力を得ることができる。
(具体的な手法)
(Step.1)色変換プロファイルと入力信号の整合性の確認
色変換プロファイルは、入力設定に関するヘッダ、タグ情報(Color Spaceなど)を含んでいる。
入力信号は、その信号の元となる入力画像データの付帯情報(例えば、exifやtiffにおける「画素の構成要素」、JPEG2000におけるColour Specification Boxなど)を含む。
これらの情報からプロファイルと入力との整合・非整合を確認する。
(Step.2)整合した場合はそのまま処理する。非整合の場合は(Step・3)以降の処理を行う。
(Step・3)プロファイルと入力信号を整合させ、グレー入出力を保持するようにプロファイルを調整する。
代表的な色変換マトリクスをあらかじめ用意しておく。規格で定められているものを使用することもできる。例えばsYCC←→sRGB,YCC←→RGB,RGB←→XYZなどを用意しておく。
用意されたマトリクスの中からプロファイルと入力信号間を整合させるマトリクスを呼び出して、色変換のスキームに設定する(図11参照)。
入力信号(入力画像データなど)の付帯情報に色変換マトリクスが含まれている場合は、それを用いることもできる。
色変換モジュールを用いて、この色変換スキームによるグレー入力の出力を計算する。
出力がグレーとならない場合は、実施例1か2の方法を使用して1次元LUT_B、1次元LUT_C、3次元LUTを調整してグレーになるようにする。
実施例4:色変換プロファイル調整装置
図12に基づいて、本発明の色変換プロファイル調整装置の一例を説明する。色変換プロファイル調整装置は、入力信号判定手段10、指示入力手段20、色変換プロファイル保持手段30、マトリクスデータ保持手段40、プロファイル/マトリクス呼出手段50、色変換演算手段60、調整済みプロファイル記録手段70、色変換プロファイル調整手段80を備えている。
入力信号判定手段10は、入力信号の構成要素を知る手段であり、判定情報は、入力元画像データの付帯情報(ヘッダ、タグ)から入手する。他の方法は、指示入力手段による入力、画像データを使用しているアプリケーションやユーティリティの画素設定を解析して取得する。
指示入力手段20は、作業者の指示を入力するための手段であり、キーボード、マウス、タッチパネル、ポインタなどのU.I.(ユーザーインターフェース)、ダイアログボックスなどのG.U.I.などを含む。
色変換プロファイル保持手段30は、各種色変換プロファイルを保持する手段であり、複数の形式のプロファイルを保持することが可能。
マトリクスデータ保持手段40は、各種マトリクスデータを保持する手段であり、各マトリクスデータは、色変換の属性(何の色信号を何の色信号に変換するマトリクスか)を対応づけられるように、タグやヘッダ情報を加えておくか、対応づけのための別ファイルを作成しておく。
プロファイル/マトリクス呼出手段50は、「入力信号判定手段10」の結果に基づいて、「色変換プロファイル保持手段30」や「マトリクスデータ保持手段40」から適切なプロファイルやマトリクスを自動的に呼び出す手段である。「指示入力手段20」で指定されたプロファイルやマトリクスを呼び出すこともできる。入力信号にあったプロファイルがなければ、入力信号とプロファイル間をつなげるためのマトリクスデータをプロファイルと一緒に呼び出す。
色変換演算手段60は、入力信号に対して色変換を実行し、結果を出力する手段である。色変換プロファイルの合成、プロファイルやマトリクスを用いた色変換を実行する。装置内にデフォルトとして設定されている色変換演算手段を用いてもいいし、装置内に複数の色変換演算手段がある場合は「指示入力手段20」を用いて使用する手段を設定することもできる。
調整済みプロファイル記録手段70は、「色変換プロファイル調整手段80」で調整されたプロファイルを記録する手段である。「色変換プロファイル保持手段30」と同一箇所でもよいが、“調整済み”であることが分かるように記録しておくのも好ましい。例えば、元のプロファイルやマトリクス、調整に使用した色変換モジュールに関する情報を付帯したり(別ファイルに情報を書き込んでもよい)、ファイル名を変更して調整済みであることを判断できるようにしておく。
色変換プロファイル調整手段80は、呼び出された色変換プロファイルやマトリクスを、実施例1〜3の方法などで調整する手段である。
a)入力信号とプロファイルの入力が同じかを判断し、違う場合は「実施例3」によって調整する。
b)グレーの入出力が保持されているかを判断し、違う場合は「実施例1」によって調整する。
c)CMMがプロファイル作成時と同じで、グレーの入出力が保持されているかを判断し、保持されない場合は「実施例2」によって調整する。
色変換プロファイルの構成例を示す図 色変換モジュールによる色変換の問題を説明する図 色変換結果の違いを説明する図 色変換結果の違いに対するグレー保持の方法の一例を示す図 色変換結果に対するグレーと階調保持の方法の一例を示す図 ルックアップテーブルの格子点とグレー軸がずれている例を示す図 ルックアップテーブルの格子点とグレー軸を合わせた例を示す図 図7の一次元ルックアップテーブルを用いた階調補正の作成過程を示す図 格子点位置の関係が連続な場合の調整方法を例を示す図 一次元ルックアップテーブルの他の実施形態を示す図 色変換プロファイルと入力信号が合わない場合の対応方法の一例を示す説明図 色変換プロファイルの調整装置の一例を示すブロック図
符号の説明
10:入力信号判定手段
20:指示入力手段
30:色変換プロファイル保持手段
40:マトリクスデータ保持手段
50:プロファイル/マトリクス呼出手段
60:色変換演算手段
70:調整済みプロファイル記録手段
80:色変換プロファイル調整手段

Claims (6)

  1. 第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイルにおいて、第1の色信号と色変換プロファイルの入力信号の構成要素の違いに応じて、プロファイルを調整することを特徴とする色変換プロファイルの調整方法。
  2. 第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイルにおいて、第1の色信号のグレーが格子点上に存在しない色変換プロファイルであり、第1の色信号のグレーを格子点上に対応づけるように色変換プロファイルを調整することを特徴とする色変換プロファイルの調整方法。
  3. 請求項1又は2記載の色変換プロファイルの調整方法において、元のプロファイルと調整に使用した色変換モジュールに関する情報を調整後の色変換プロファイルに付帯し、色変換プロファイルを記録することを特徴とする色変換プロファイルの調整方法。
  4. 第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイル調整手段を備えた色変換プロファイル調整装置において、第1の色信号と色変換プロファイルの入力信号の構成要素の違いに応じて、前記色変換プロファイル調整手段がプロファイルを調整することを特徴とする色変換プロファイルの調整装置。
  5. 第1の色信号から第2の色信号に変換する色変換プロファイル調整手段を備えた色変換プロファイル調整装置において、第1の色信号のグレーが格子点上に存在しない色変換プロファイルであり、第1の色信号のグレーを格子点上に対応づけるように前記色変換プロファイル調整手段が色変換プロファイルを調整することを特徴とする色変換プロファイルの調整装置。
  6. 請求項4又は5記載の色変換プロファイルの調整装置において、元のプロファイルと調整に使用した色変換モジュールに関する情報を調整後の色変換プロファイルに付帯し、色変換プロファイルを記録する調整済みプロファイル記録手段を備えることを特徴とする色変換プロファイルの調整装置。
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