JP5140969B2 - プロジェクタ - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクタ、特に、容易に持ち運びや設置を行うことが可能なプロジェクタの技術に関する。
従来普及しているフロント投写型のプロジェクタの多くは、投写距離を確保するために、ある程度スクリーンから離れた位置に設置される。そのためプロジェクタ本体とスクリーンとは別体とされ、スクリーンを据え付けとしてプロジェクタ本体のみを持ち運ぶ場合や、プロジェクタ本体とは別にスクリーンを運搬する場合が多い。プロジェクタ本体とスクリーンとを同時に持ち運び可能とするには、プロジェクタの筐体にスクリーンを収納可能とすることが考えられる。この場合でも、投写距離を確保するには、プロジェクタ本体とは別にスクリーンを設置することになる。プロジェクタ本体とスクリーンとをそれぞれ別に設置する場合、プロジェクタ本体からスクリーンまでの間に障害物が入り込まないような設置場所を確保することが難しいケースも考えられる。プロジェクタ本体とスクリーンとを一体化させ、かつプロジェクタ本体に一体化させたスクリーンを用いて画像を表示できれば、容易に持ち運び及び設置を行うことが可能となる。プロジェクタ本体とスクリーンとを一体化させ、かつプロジェクタ本体に一体化させたスクリーンを用いて画像を表示するための技術としては、例えば、特許文献1に提案されるものがある。
特開平5−40310号公報
プロジェクタは、画像信号に応じた光を拡大して投写することで、筐体のサイズに関わらず大型な画像を表示できるという利点がある。特許文献1に提案される構成では、筐体の蓋に設けられた反射鏡からの光を透過型スクリーンへ透過させる。本体と蓋との間にスクリーンがセットされるため、画像のサイズは筐体のサイズに依存することとなる。大型な画像を表示するには筐体を大型にする必要があるため、大型な画像を表示可能とし、かつ可搬性に優れた構成とすることが困難である。本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、可搬性に優れ、容易に設置でき、かつ大型な画像を表示することが可能なプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、画像信号に応じた光を投写させる投写エンジン部と、投写エンジン部からの光を入射させるスクリーンを支持するスクリーン支持部と、を有し、投写エンジン部は、スクリーンへ入射させる光を、スクリーンに沿う方向へ進行させることを特徴とするプロジェクタを提供することができる。
スクリーンに沿う方向へ光を進行させるとは、スクリーンの法線と光線とがなす角度を大きくし、スクリーン面に沿うように寝かせた光を進行させることをいう。スクリーンへ入射させる光をスクリーンに沿う方向へ進行させる構成とすることにより、スクリーンに近い位置から光を投写させ、かつ大型な画像を表示することが可能となる。このため、プロジェクタの筐体に設置されたスクリーンにおいて大型な画像を表示することができる。プロジェクタの筐体に設置されたスクリーンを用いて画像を表示可能とすることで、プロジェクタ本体と別にスクリーンを設置する場合よりもプロジェクタの設置場所を容易に確保できる。また、投写エンジン部からスクリーンに沿う方向へ光を進行させることで、筐体の外側にスクリーンを配置することが可能となる。筐体の外側にスクリーンを配置することで、筐体のサイズに関わり無く大型なスクリーンを設けることが可能となる。プロジェクタは、プロジェクタ本体とスクリーン、若しくは少なくともスクリーン支持部を一体化させることで、容易に持ち運ぶこともできる。これにより、可搬性に優れ、容易に設置でき、かつ大型な画像を表示することが可能なプロジェクタを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写エンジン部を収納する筐体を有し、スクリーンは、筐体と一体に設けられることが望ましい。これにより、プロジェクタ本体とともにスクリーンを持ち運ぶことができ、可搬性に優れたプロジェクタを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写エンジン部を収納する筐体を有し、投写エンジン部は、スクリーンの法線の方向について、筐体の幅と略同じ幅の領域内において光を進行させることが望ましい。これにより、筐体とスクリーンとを一体にした構成において、スクリーンへ光を入射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写エンジン部は、スクリーンが設けられる側へ光を出射させることが望ましい。これにより、投写エンジン部から直接スクリーンの方向へ光を進行させることで、投写エンジン部からの光を効率良くスクリーンへ入射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、スクリーンは、巻き取り可能に構成されることが望ましい。これにより、可搬性に優れた構成とすることができる。また、大型なスクリーンを用いることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写エンジン部を収納する筐体を有し、筐体は、スクリーンを収納可能に構成されることが望ましい。これにより、可搬性に優れた構成とすることができる。また、スクリーンを折り畳み可能とすることで、大型なスクリーンを用いることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、スクリーン支持部は、棒状に構成された棒状体を備え、棒状体は、棒状体に沿う特定の方向について伸縮可能に構成されることが望ましい。棒状体を用いることで、特定の方向へ広げられたスクリーンの折れや撓みを低減することが可能となる。伸縮可能な棒状体を用いることで、収納時にはコンパクトな構成とし、かつ画像表示の際は大型なスクリーンを支持することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、スクリーン支持部は、棒状に構成された第1棒状体及び第2棒状体を備え、第1棒状体は、第1の方向に沿って配置され、第2棒状体は、第1の方向に略直交する第2の方向に沿って配置されることが望ましい。第1及び第2棒状体を用いることで、第1の方向及び第2の方向へ広げられたスクリーンの折れや撓みを低減することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、スクリーン支持部は、柱状に構成された第1柱状体及び第2柱状体を備え、スクリーンは、所定の間隔で配置された第1柱状体及び第2柱状体により支持されることが望ましい。所定の間隔とは、投写エンジン部から出射されスクリーンへ入射する前の光が進行する領域、及び画像を表示する領域を合わせた幅に相当する。これにより、第1柱状体及び第2柱状体の間にて広げられたスクリーンの折れや撓みを低減することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、スクリーンは、投写エンジン部からの光を角度変換させる角度変換部を備えることが望ましい。これにより、投写エンジン部からの光を効率良く観察者の方向へ進行させる調整ができる。
また、本発明の好ましい態様としては、角度変換部同士の間に設けられ、光の反射を低減させる反射防止部を備えることが望ましい。これにより、外光の反射を低減し、高コントラストな画像を得ることができる。スクリーンに沿う方向へ投写エンジン部からの光を進行させる場合、反射防止部を設ける領域を広く確保することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写エンジン部は、投写レンズと、反射により投写レンズからの光を折り返す第1ミラーと、反射により第1ミラーからの光を広角化させる第2ミラーと、を備えることが望ましい。これにより、スクリーンに沿う方向へ正確に光を進行させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写エンジン部は、画像信号に応じて光を変調する空間光変調装置を備えることが望ましい。これにより、画像信号に応じた光を投写させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写エンジン部は、画像信号に応じた光を二次元方向へ走査させる走査部を備えることが望ましい。これにより、画像信号に応じた光をスクリーンに沿う方向へ進行させ、画像を表示することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写エンジン部を収納する筐体と、筐体からスクリーンへ入射する光を進行させる空間を覆う遮蔽部と、を有することが望ましい。拡散前の光を進行させる空間を遮蔽部により覆うことで、光の強度が集中している部分に顔を入り込ませる等の事態を未然に防ぐことができる。
また、本発明の好ましい態様としては、スクリーンは、画像信号に応じた光を反射させることが望ましい。これにより、投写エンジン部からの光により画像を表示することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、スクリーンは、画像信号に応じた光を透過させることが望ましい。これにより、投写エンジン部からの光により画像を表示することができる。また、画像を表示する際、筐体は、スクリーンに対して観察者側とは反対側に配置される。観察者から見ると筐体が視界に入らない態様で画像を観賞することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るプロジェクタ10の外観であって、筐体11の背面を含む斜視構成を示す。筐体11は、略直方体形状をなしている。筐体11の上面には、出射部14が設けられている。出射部14は、筐体11内からの光を筐体11外部へ出射させる。出射部14は、筐体11に設けられた開口を備える。出射部14は、透明部材により開口を覆うこととしても良い。出射部14の両側には、筐体11を持つための持ち手15が設けられている。持ち手15は、プロジェクタ10を持ち上げ可能であれば良く、図示する位置以外の位置に設けても良い。
筐体11の背面には、スクリーン12及び棒状体13が固定されている。スクリーン12は、巻き取り可能に構成されたロールスクリーンである。スクリーン12は、画像信号に応じた光を反射させる反射型スクリーンである。図示するスクリーン12は、完全に巻き取られた状態である。スクリーン12は、固定用金具16が設けられた端部を図中白抜き矢印で示す上向きに引き出すことにより広げられる。巻き取られた状態のスクリーン12は、筐体11の背面のうち底面に近い位置において、略水平方向に沿わせて固定されている。スクリーン12は、水平方向について、筐体11より長く構成されている。スクリーン12を巻き取り可能とすることで、可搬性に優れた構成とすることができる。また、大型なスクリーン12を用いることができる。
棒状体13は、筐体11の背面の中央において鉛直方向に沿わせて固定されている。棒状体13は、スクリーン12を支持するスクリーン支持部であって、棒状に構成されている。スクリーン12は、筐体11と棒状体13とにより挟持されている。棒状体13は、図中実線矢印で示す特定の方向である鉛直方向について伸縮可能に構成されている。このように、スクリーン12及び棒状体13は、筐体11と一体に設けられている。なお、棒状体13は、円形状の断面構成を有するものに限られず、矩形形状、多角形形状の断面構成を有するものや、薄板状のもの等を用いても良い。プロジェクタ10は、スクリーン12が巻き取られかつ棒状体13が縮められた状態で容易に持ち運ぶことができる。
図2は、画像を表示している状態のプロジェクタ10の正面構成を示す。棒状体13は、図1の状態から上向きに引き伸ばされている。棒状体13は、図1に示す縮められた状態と、図2に示す引き伸ばされた状態とに変化させることができる。上向きに引き伸ばされた棒状体13は、全体が引き出された状態のスクリーン12を上下で支持する。スクリーン12の上端は、棒状体13の上端近くのL字型金具17に固定用金具16を掛けることにより固定される。スクリーン12の下端は、図1に示す巻き取られた状態における固定位置にそのまま固定される。
L字型金具17に固定用金具16を掛けることで、スクリーン12は完全に広げられた状態となる。スクリーン12は、棒状体13により与えられる張力によって、折れや撓みが低減された状態で支持される。このように、筐体11から上向きにスクリーン12を張ることで、スクリーン12のうち筐体11より上の表示領域AR1にて画像を表示することが可能となる。なお、スクリーン12は、固定用金具16及びL字型金具17を用いて支持される場合に限られない。棒状体13にスクリーン12を固定することが可能であれば良く、他の部材を用いてスクリーン12を支持することとしても良い。
図3は、画像を表示している状態のプロジェクタ10の断面構成を示す。図3に示す断面は、鉛直方向に沿い、かつスクリーン12に略直交する面である。プロジェクタ10は、画像信号に応じた光を投写させる投写エンジン部20を有する。投写エンジン部20は、筐体11内部に収納されている。投写エンジン部20は、光学エンジン21、投写レンズ22、第1ミラー23、第2ミラー24を備える。
図4は、光学エンジン21の概略構成を示す。固体光源である赤色(R)光用LED31Rは、R光を供給する光源部である。R光用LED31RからのR光は、コリメータレンズ32で平行化された後、R光用空間光変調装置33Rへ入射する。R光用空間光変調装置33Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。R光用空間光変調装置33Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム34へ入射する。
固体光源である緑色(G)光用LED31Gは、G光を供給する光源部である。G光用LED31GからのG光は、コリメータレンズ32で平行化された後、G光用空間光変調装置33Gへ入射する。G光用空間光変調装置33Gは、G光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。G光用空間光変調装置33Gで変調されたG光は、R光とは異なる側からクロスダイクロイックプリズム34へ入射する。
固体光源である青色(B)光用LED31Bは、B光を供給する光源部である。B光用LED31BからのB光は、コリメータレンズ32で平行化された後、B光用空間光変調装置33Bへ入射する。B光用空間光変調装置33Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。B光用空間光変調装置33Bで変調されたB光は、R光、G光とは異なる側からクロスダイクロイックプリズム34へ入射する。なお、光学エンジン21は、光束の強度分布を均一化させる均一化光学系、例えば、ロッドインテグレータやフライアイレンズを用いても良い。
クロスダイクロイックプリズム34は、互いに略直交するように配置された2つのダイクロイック膜35、36を有する。第1ダイクロイック膜35は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜36は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム34は、それぞれ異なる側から入射したR光、G光及びB光を合成し、投写レンズ22の方向へ出射させる。投写レンズ22は、クロスダイクロイックプリズム34で合成された光を投写する。
透過型液晶表示装置としては、例えば高温ポリシリコンTFT液晶パネル(High Temperature Polysilicon;HTPS)を用いることができる。光学エンジン21は、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いても良い。また、色光ごとに設けられた空間光変調装置を用いる場合に限られず、共通の空間光変調装置へ各色光を順次供給する色順次方式による変調を行う構成としても良い。光学エンジン21は、光源部としてLEDを用いる場合に限られない。光源部としては、例えば、LED以外の他の固体光源や、超高圧水銀ランプ等のランプを用いても良い。
図3に戻って、第1ミラー23は、投写レンズ22及び第2ミラー24に対向する位置に設けられている。第1ミラー23は、反射により投写レンズ22からの光を第2ミラー24の方向へ折り返す。第1ミラー23は、略平坦な平面形状を有する。第1ミラー23は、平行平板上に反射膜を形成することにより構成できる。反射膜としては、高反射性の部材の層、例えばアルミニウム等の金属部材の層や誘電体多層膜等を用いることができる。また、反射膜の上には、透明部材を有する保護膜を形成することとしても良い。
第2ミラー24は、第1ミラー23に対向する位置であって、筐体11内面のうち観察者側の面に形成されている。第2ミラー24は、反射により、第1ミラー23からの光を、主に水平方向について広角化させる。また、第2ミラー24は、第1ミラー23からの光を折り曲げて出射部14の方向へ進行させる。第2ミラー24は、非球面形状の曲面を有する。第2ミラー24は、例えば、樹脂部材等を有する基板上に反射膜を形成することにより構成できる。第2ミラー24は、曲面形状とすることで、光の折り曲げと広角化とを同時に行うことが可能となる。投写レンズ22のみならず第2ミラー24にて光を広角化することで、投写レンズ22のみにより光を広角化する場合より投写レンズ22を小型にすることができる。第2ミラー24は、画像の歪みを補正できるように形状を適宜変更しても良い。
スクリーン12は、筐体11の背面から鉛直方向に沿って配置されている。第2ミラー24で反射した光は、出射部14を通過した後、スクリーン12の表示領域AR1へ入射する。なお、投写エンジン部20は、完全に筐体11内に収納される場合に限られない。例えば、投写エンジン部20の一部、例えば第2ミラー24を出射部14から筐体11外部にはみ出させて配置しても良い。
投写エンジン部20は、出射部14から見てスクリーン12が設けられている側である斜め上向きに光を出射させる。これにより、投写エンジン部20から直接スクリーン12の方向へ光を進行させることで、投写エンジン部20からの光を効率良くスクリーン12へ入射させることができる。
投写エンジン部20は、スクリーン12の法線Nの方向について、筐体11の幅wと略同じ幅の領域内において光を進行させる。これにより、筐体11とスクリーン12とを一体にした構成において、スクリーン12へ光を入射させることが可能となる。なお、投写エンジン部20は、筐体11の幅wより大きい幅の領域内において光を進行させても良い。例えば、筐体11とスクリーン12との間に隙間がある場合、筐体11の幅より若干大きい幅の領域内にて光を進行させることにより、スクリーン12に画像を表示することができる。また、投写エンジン部20は、スクリーン12へ入射させる光を、スクリーン12に沿う方向へ進行させる。スクリーン12に沿う方向へ光を進行させるとは、スクリーン12の法線Nと光線とがなす角度を大きくし、スクリーン12面に沿うように寝かせた光を進行させることをいう。なお、具体的に「スクリーン12面に沿うように寝かせた光を進行させる」とは、スクリーン12の表示領域AR1の中心へ入射する光線L0とスクリーン12の法線Nとがなす角度αが45度以上90度未満であることが望ましい。
図5は、プロジェクタ10の光学系について説明するものである。図5では、光軸AXを一直線として表すために、第1ミラー23における光の折り曲げについての図示を省略している。光学エンジン21、投写レンズ22、第2ミラー24、スクリーン12は、いずれも共通の光軸AXを持つ、いわゆる共軸光学系を構成している。また、光学エンジン21、投写レンズ22、第2ミラー24及びスクリーン12は、光学エンジン21からの光を光軸AXから特定の側へシフトさせて進行させる、いわゆるシフト光学系を構成している。かかる構成により、第2ミラー24からスクリーン12において、スクリーン12面に沿う方向へ光を進行させる。
共軸光学系を採用することにより、通常の共軸系の設計手法を採用することが可能である。よって、光学系の設計工数を少なくし、かつ収差が少ない光学系を実現することができる。第2ミラー24は、光軸AXに関して略回転対称な形状、例えば、円錐形状のうち頂点部以外の一部を切り取った形状とすることができる。第2ミラー24を光軸AXに関して略回転対称な形状とすることで、第2ミラー24の光軸と他の構成の光軸とを容易に一致させることが可能となる。第2ミラー24は軸対称の非球面形状となることから、旋盤等の簡易な手法により加工を行うことができる。よって、第2ミラー24を容易かつ高い精度で製造することができる。
プロジェクタ10は、投写レンズ22及び第2ミラー24を用いることで、画角θを少なくとも150度以上、例えば160度とする超広角光学系を採用している。さらに、超広角化させたうちの一部の角度範囲のみを使用するシフト光学系とすることで、光の進行方向を揃えることが可能である。スクリーン12の法線Nと入射光線とがなす角度を入射角とすると、スクリーン12における最小入射角α1の光は、表示領域AR1のうち最も光軸AXに近い位置へ入射する。スクリーン12における最大入射角α2の光は、表示領域AR1のうち最も光軸AXから遠い位置へ入射する。本実施例の場合、例えば、スクリーン12における最小入射角α1は70度、最大入射角α2は80度となる。シフト光学系を採用することにより、スクリーン12へ入射する光の角度差を10度程度以内とすることが可能となる。
図6は、スクリーン12の要部断面構成を示す。図6に示す断面は、スクリーン12の法線N及び光軸AX(いずれも不図示)を含む。スクリーン12は、基板41及びフレネルレンズ42を備える。基板41は、巻き取り可能な平行平板である。フレネルレンズ42は、投写エンジン部20(図3参照)からの光を角度変換させる角度変換部であって、スクリーン12のうち投写エンジン部20からの光が入射する側に設けられている。フレネルレンズ42は、スクリーン12のうち少なくとも表示領域AR1に形成されている。フレネルレンズ42は、複数のプリズム部43を有する。
図7は、フレネルレンズ42の平面構成を示す。複数のプリズム部43は、光軸AXを中心として略同心円状に配置されている。図6に示す断面において、プリズム部43は、三角形の断面構成を有する。プリズム部43のうち投写エンジン部20からの投写光L1が入射する面には、反射部45が設けられている。反射部45は、投写エンジン部20からの投写光L1を観察者の方向(例えば、スクリーン12の法線方向)へ反射させる。反射部45としては、例えば、微小な凹凸を施した金属膜を用いることができる。微小な凹凸を施した金属膜を用いることで、反射部45は、投写光L1を反射及び拡散させる。投写光L1を観察者の方向へ反射かつ拡散させることで、良好な視野角特性で明るい画像を表示することが可能となる。
スクリーン12へ入射する投写光L1の進行方向を揃えることが可能であるため、プリズム部43は、いずれも略同じ傾きの面を備える構成とすることができる。略同じ傾きの面を備えるプリズム部43を形成可能とすることで、フレネルレンズ42の加工を容易にできる。これにより、スクリーン12の製造コストを低減することが可能となる。また、スクリーン12に沿う方向へ進行する投写光L1をプリズム部43で反射させるため、プリズム部43同士の間に間隔を設けることが可能である。
プリズム部43同士の間には、反射防止部44が設けられている。反射防止部44は、光の反射を低減させる。反射防止部44は、例えば吸光性部材を塗布することで構成できる。吸光性部材で構成された反射防止部44で外光L2を吸収することで、外光L2の反射を低減させることができる。吸光性部材としては、例えば、色材を含有させた樹脂部材を用いることができる。また、吸光性部材として、特定の波長領域の光を吸収する吸収剤を用いても良い。
反射防止部44を設けることで、外光L2の反射を低減し、高コントラストな画像を得ることができる。スクリーン12に沿う方向へ投写光L1を進行させる場合、反射防止部44を設ける領域を広く確保することができる。なお、スクリーン12は、基板41を省略しても良い。また、十分に明るい画像を表示することが可能であれば、角度変換部を有しない汎用のスクリーンを用いても良い。
スクリーン12へ入射させる光をスクリーン12に沿う方向へ進行させる構成とすることにより、スクリーン12に近い位置から光を投写させ、かつ大型な画像を表示することが可能となる。このため、筐体11に設置されたスクリーン12において大型な画像を表示することができる。筐体11に設置されたスクリーン12を用いて画像を表示可能とすることで、プロジェクタ本体と別にスクリーンを設置する場合よりもプロジェクタ10の設置場所を容易に確保できる。
また、投写エンジン部20からスクリーン12に沿う方向へ光を進行させることで、筐体11の外側にスクリーン12を配置することが可能となる。筐体11の外側にスクリーン12を配置することで、筐体11のサイズに関わり無く大型なスクリーン12を設けることが可能となる。プロジェクタ10は、プロジェクタ10本体とスクリーン12を一体化させることで、容易に持ち運ぶこともできる。これにより、可搬性に優れ、容易に設置でき、かつ大型な画像を表示できるという効果を奏する。
なお、スクリーン支持部としては、棒状体13以外の他の構成を用いても良い。例えば棒状体13に併せて骨組構造等を用いることで、スクリーン12全面について確実に折れや撓みを低減可能とすることができる。スクリーン支持部は、筐体11に固定されるものに限らず、必要に応じて取り外せるものを用いても良い。スクリーン12も筐体11に固定されるものに限らず、必要に応じて取り外し可能としても良い。さらに、プロジェクタ10は、スクリーン12を備える構成に限られず、少なくともスクリーン支持部を備える構成であれば良い。少なくともスクリーン支持部を備える構成とすることで、別途用意されたスクリーンを用いて画像を表示することができる。
プロジェクタ10は、表示領域AR1の下に設けられた投写エンジン部20から光を投写させる本実施例の構成の他、表示領域AR1の横に設けられた投写エンジン部20から光を投写させる構成としても良い。プロジェクタ10は、例えば床面、机、サイドボード等に設置して使用できる。プロジェクタ10は、コンパクトな構成であるため、容易に設置場所を確保することができる。
図8は、本発明の実施例2に係るプロジェクタ50の外観であって、筐体51の正面を含む斜視構成を示す。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。筐体51の上面には、蓋57が設けられている。蓋57は、筐体51の背面側部分において筐体51本体と連結され、開閉可能に構成されている。図8では、蓋57を開いた状態を示している。蓋57を開けると、筐体51内には折り畳まれた状態のスクリーン52が収納されている。筐体51のうちスクリーン52を収納する部分の下には、出射部14が設けられている。スクリーン52は、蓋57を閉めた状態において出射部14と蓋57との間に挟まれる空間に収納される。このように、筐体51は、折り畳まれた状態のスクリーン52を収納可能に構成されている。
蓋57の内面には、第1棒状体55及び第2棒状体56が設けられている。第1棒状体55、第2棒状体56は、棒状に構成された棒状体であって、スクリーン支持部である。蓋57を開いた状態において、第1棒状体55は、第1の方向である鉛直方向に沿って配置されている。第1棒状体55は、蓋57の略中央に固定されている。第1棒状体55は、鉛直方向について伸縮可能に構成されている。第1棒状体55の上端には、L字型金具17が設けられている。
蓋57を開いた状態において、第2棒状体56は、第1の方向に略直交する第2の方向である水平方向に沿って配置されている。第2棒状体56は、蓋57のうち筐体51本体と連結された部分の近傍に固定されている。第2棒状体56は、水平方向について伸縮可能に構成されている。第2棒状体56の両端には、それぞれL字型金具17が設けられている。蓋57を閉じた時、第1棒状体55及び第2棒状体56は、折り畳まれたスクリーン52と蓋57との間に収納される。蓋57を閉じることにより、スクリーン52、第1棒状体55、第2棒状体56は完全に筐体51内部に収納される。
図9は、画像を表示している状態のプロジェクタ50の正面構成を示す。第1棒状体55は、図8の状態から上向きに引き伸ばされている。上向きに引き伸ばされた第1棒状体55は、全体が広げられた状態のスクリーン52を上下で支持する。スクリーン52の上端は、第1棒状体55の上端近くのL字型金具17に固定用金具16を掛けることにより固定される。
第2棒状体56は、図8の状態から左右にそれぞれ引き伸ばされている。左右に引き伸ばされた第2棒状体56は、全体が広げられた状態のスクリーン52を左右で支持する。スクリーンの52の下端は、第2棒状体56の両端のL字型金具17に固定用金具16を掛けることにより固定される。固定用金具16をL字型金具17に掛けることで、スクリーン52は完全に広げられた状態となる。
筐体51内にスクリーン52を収納可能とすることで、プロジェクタ50の本体である筐体51とともにスクリーン52を持ち運ぶことができ、可搬性に優れた構成とすることができる。また、スクリーン52を折り畳み可能とすることで大型なスクリーン52を用いることができる。本実施例の場合も、上記実施例1の場合と同様に、可搬性に優れ、容易に設置でき、かつ大型な画像を表示することができる。本実施例の場合、スクリーン52、第1棒状体55、第2棒状体56を完全に筐体51内に収納可能であるから、コンパクトで容易に持ち運びができる。
なお、第1棒状体55、第2棒状体56は、本実施例で説明する位置に設ける場合に限られず、プロジェクタ50の構成に応じて適宜変更しても良い。また、スクリーン支持部としては、第1棒状体55、第2棒状体56以外の他の構成を用いても良い。プロジェクタ50は少なくともスクリーン支持部を備える構成であれば良く、スクリーン52を収納可能とする構成に限られない。プロジェクタ50は、別途用意されたスクリーンを用いて画像を表示する構成としても良い。
図10は、本発明の実施例3に係るプロジェクタ60の断面構成を示す。本実施例のプロジェクタ60は、走査部である第1走査部65及び第2走査部66を備える。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。投写エンジン部67は、R光用レーザ61R、G光用レーザ61G、B光用レーザ61Bを備える。R光用レーザ61Rは、レーザ光であるR光を供給する光源部である。G光用レーザ61Gは、レーザ光であるG光を供給する光源部である。B光用レーザ61Bは、レーザ光であるB光を供給する光源部である。各色光用レーザ61R、61G、61Bは、画像信号に応じて変調されたレーザ光を供給する。
第1ダイクロイックミラー62は、R光を透過させ、G光を反射させる。第2ダイクロイックミラー63は、R光及びG光を透過させ、B光を反射させる。R光用レーザ61RからのR光は、第1ダイクロイックミラー62及び第2ダイクロイックミラー63を透過した後、第1走査部65へ入射する。G光用レーザ61GからのG光は、反射ミラー64で光路が折り曲げられた後、第1ダイクロイックミラー62へ入射する。第1ダイクロイックミラー62へ入射したG光は、第1ダイクロイックミラー62で反射した後、第2ダイクロイックミラー63へ入射する。第2ダイクロイックミラー63へ入射したG光は、第2ダイクロイックミラー63を透過した後、第1走査部65へ入射する。B光用レーザ61BからのB光は、第2ダイクロイックミラー63で反射した後、第1走査部65へ入射する。各レーザ61R、61G、61Bからのレーザ光を第1走査部65へ入射させるための構成は本実施例のものに限られず、適宜変更しても良い。
第1走査部65は、水平方向へ各色光を走査させる。第2走査部66は、第1走査部65からの各色光を垂直方向へ走査させる。第1走査部65及び第2走査部66は、画像信号に応じた光を二次元方向へ走査させる走査部である。第1走査部65及び第2走査部66としては、回動可能に形成されたミラー、例えばMEMSミラーやガルバノミラー等を用いることができる。また、第1走査部65及び第2走査部66の一方は、ポリゴンミラーとしても良い。走査部は、第1走査部65及び第2走査部66を備える構成に限られず、単独のミラー等を用いて各色光を二次元方向へ走査させる構成としても良い。
プロジェクタ60は、走査部によりレーザ光を走査させる構成とすることで、小型で高解像度、高い光利用効率を実現できる。上記実施例1と同様にフレネルレンズ42(図6参照)にて光を拡散させることで、レーザ強度を効果的に分散させることができる。本実施例の場合も、上記実施例1の場合と同様に、可搬性に優れ、容易に設置でき、かつ大型な画像を表示することができる。
図11は、本発明の実施例4に係るプロジェクタ70の断面構成を示す。プロジェクタ70は、遮蔽部71を備えることを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。遮蔽部71は、筐体11からスクリーン12へ入射する光が進行する空間を覆う。遮蔽部71は、スクリーン12の非表示領域AR2上に設けられている。遮蔽部71は、平行平板であって、出射部14からの光の光路に沿って斜めに配置されている。
非表示領域AR2上を通過する光は、表示領域AR1へ入射する前の光であって、十分な拡散がなされる前の状態にある。拡散前の光が進行する空間を遮蔽部71により覆うことで、光の強度が集中している空間に顔を入り込ませる等の事態を未然に防ぐことができる。スクリーンから離れた位置にプロジェクタを設置する従来の構成ではスクリーンへ入射する前の光が進行する空間を遮蔽することは極めて困難である。これに対して、投写エンジン部20からの光をスクリーン12に沿う方向へ進行させる構成であれば、スクリーン12へ入射する前の光が進行する空間を容易に遮蔽できる。
遮蔽部71は、光の強度が集中する空間への侵入を防止可能であれば良く、透明部材、非透明部材のいずれにより構成しても良い。遮蔽部71は、出射部14を中心として光の強度が集中している範囲を覆う構成であれば良い。このため、遮蔽部71は、図11の奥行き方向についてはスクリーン12の寸法以下の幅で構成することができる。遮蔽部71は、拡散前の光が進行する空間を囲うように適宜変形しても良い。
図12は、本発明の実施例5に係るプロジェクタ80の概略構成を説明するものである。プロジェクタ80は、第1柱状体81及び第2柱状体82を備えることを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第1柱状体81及び第2柱状体82は、柱状に構成されたスクリーン支持部である。第1柱状体81及び第2柱状体82は、略同じ高さを有する。スクリーン85は、所定の間隔dで配置された第1柱状体81及び第2柱状体82により支持されている。投写エンジン部20は、第1柱状体81のうちスクリーン85を支持する部分の略中央に設けられている。
図13は、プロジェクタ80の上面概略構成を示す。投写エンジン部20は、第1柱状体81からスクリーン85に沿う方向へ光を投写させる。スクリーン85は、観察者の方向へ光を反射させる。表示領域AR3は、投写エンジン部20からの光が入射する領域である。非表示領域AR4は、表示領域AR3の左端と第1柱状体81との間の領域である。本実施例においても、上記実施例4と同様に、遮蔽部により非表示領域AR4を覆う構成としても良い。
第1柱状体81と第2柱状体82との間隔dは、表示領域AR3及び非表示領域AR4を合わせた幅に相当する。第1柱状体81及び第2柱状体82により、スクリーン85の折れや撓みを低減することができる。スクリーン85は、巻き取り可能に構成されたロールスクリーンである。第1柱状体81及び第2柱状体82のいずれか一方は、内部にてスクリーン85を巻き取るための構成を備える。これにより、第1柱状体81及び第2柱状体82のいずれか一方にてスクリーン85を収納することができる。
第1柱状体81及び第2柱状体82のいずれか一方にてスクリーン85を完全に収納したとき、プロジェクタ80は、第1柱状体81と第2柱状体82とを束ねたコンパクトな構成にできる。本実施例においても、可搬性に優れ、容易に設置でき、かつ大型な画像を表示することができる。また、プロジェクタ80は、第1柱状体81に設けられた第1スピーカ83と、第2柱状体82に設けられた第2スピーカ84とを備える。スクリーン85の左右にスピーカ83、84を設けることで、ステレオ効果により高い臨場感を得ることが可能となる。
図14は、本発明の実施例6に係るプロジェクタ90の断面構成を示す。本実施例のプロジェクタ90は、光を透過させるスクリーン92を備えることを特徴とする。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。棒状体13は、筐体11の背面に固定されている。スクリーン92の下端は、筐体11の正面に固定されている。スクリーン92は、巻き取り可能に構成されたロールスクリーンである。スクリーン92は、画像信号に応じた光を透過させる透過型スクリーンである。スクリーン92は、筐体11の正面のうち底面に近い位置で巻き取ることができる。スクリーン92は、筐体11下部から上向きに引き出すことにより広げられる。
棒状体93の上端とスクリーン92の上端との間には、棒状体93とスクリーン92とを連結させる連結部94が設けられている。連結部94の一端は、棒状体93の上端に固定されている。連結部94の他の一端には、L字型金具17が設けられている。スクリーン92の上端は、L字型金具17に固定用金具16を掛けることにより固定される。投写エンジン部20は、出射部14から見てスクリーン92が設けられている側である斜め上向きに光を出射させる。投写エンジン部20は、スクリーン92へ入射させる光を、スクリーン92に沿う方向へ進行させる。
図15は、スクリーン92の要部断面構成を示す。スクリーン92は、フレネルレンズ101及び基板102を備える。フレネルレンズ101は、投写エンジン部20からの光を角度変換させる角度変換部であって、スクリーン92のうち投写エンジン部20からの光が入射する側に設けられている。フレネルレンズ101は、スクリーン92のうち少なくとも表示領域に形成されている。フレネルレンズ101は、複数のプリズム部103を有する。上記実施例1の場合と同様に、複数のプリズム部103は、光軸を中心として略同心円状に配置されている。図15に示す断面において、プリズム部103は、第1面104、第2面105を2辺とする三角形の断面構成を有する。基板102は、巻き取り可能かつ透明な平行平板である。
第1面104は、投写エンジン部20からの光を入射させる。第2面105は、第1面104からの光を反射させる。第1面104からプリズム部103へ入射した光は、第2面105で全反射した後、観察者の方向(スクリーン92の法線方向)へ進行する。基板102は、光を拡散させる拡散材を分散させる構成とすることで、フレネルレンズ101からの光を拡散させることができる。この他、スクリーン92は、拡散材を分散させた拡散板等を設ける構成としても良い。
スクリーン92へ入射する投写光L1の進行方向を揃えることが可能であるため、略同じ傾きの第1面104、第2面105を備えるプリズム部103を設けることができる。よって、上記実施例1の場合と同様に、スクリーン92の製造コストを低減することが可能となる。また、上記実施例1の場合と同様、プリズム部103同士の間に反射防止部106を設けることができる。反射防止部106を設けることで、外光L2の反射を低減し、高コントラストな画像を得ることができる。
本実施例の場合も、可搬性に優れ、容易に設置でき、かつ大型な画像を表示することができる。また、プロジェクタ90は、画像を表示する際、スクリーン92に対して観察者側とは反対側に筐体11を配置する。このため観察者の視界に筐体11が入らない状態で画像を観賞することができる。スクリーン92へ入射する前の光が進行する空間をスクリーン92により完全に覆うことが可能であるから、光の強度が集中する空間に顔を入り込ませる等の事態を未然に防ぐこともできる。本実施例の場合、従来のリア型プロジェクタと比較して軽量かつ可搬性に優れた構成により、リア型プロジェクタと同様な画像表示を実現できる。
以上のように、本発明に係るプロジェクタは、携帯型のプロジェクタとして適している。
本発明の実施例1に係るプロジェクタの外観を示す図。 画像を表示している状態のプロジェクタの正面構成を示す図。 画像を表示している状態のプロジェクタの断面構成を示す図。 光学エンジンの概略構成を示す図。 プロジェクタの光学系について説明する図。 スクリーンの要部断面構成を示す図。 フレネルレンズの平面構成を示す図。 本発明の実施例2に係るプロジェクタの外観を示す図。 画像を表示している状態のプロジェクタの正面構成を示す図。 本発明の実施例3に係るプロジェクタの断面構成を示す図。 本発明の実施例4に係るプロジェクタの断面構成を示す図。 本発明の実施例5に係るプロジェクタの概略構成を説明する図。 プロジェクタの上面概略構成を示す図。 本発明の実施例6に係るプロジェクタの断面構成を示す図。 スクリーンの要部断面構成を示す図。
符号の説明
10 プロジェクタ、11 筐体、12 スクリーン、13 棒状体、14 出射部、15 持ち手、16 固定用金具、17 L字型金具、AR1 表示領域、20 投写エンジン部、21 光学エンジン、22 投写レンズ、23 第1ミラー、24 第2ミラー、N 法線、31R R光用LED、31G G光用LED、31B B光用LED、32 コリメータレンズ、33R R光用空間光変調装置、33G G光用空間光変調装置、33B B光用空間光変調装置、34 クロスダイクロイックプリズム、35 第1ダイクロイック膜、36 第2ダイクロイック膜、AX 光軸、41 基板、42 フレネルレンズ、43 プリズム部、44 反射防止部、45 反射部、50 プロジェクタ、51 筐体、52 スクリーン、55 第1棒状体、56 第2棒状体、57 蓋、60 プロジェクタ、61R R光用レーザ、61G G光用レーザ、61B B光用レーザ、62 第1ダイクロイックミラー、63 第2ダイクロイックミラー、64 反射ミラー、65 第1走査部、66 第2走査部、67 投写エンジン部、70 プロジェクタ、71 遮蔽部、AR2 非表示領域、80 プロジェクタ、81 第1柱状体、82 第2柱状体、83 第1スピーカ、84 第2スピーカ、85 スクリーン、AR3 表示領域、AR4 非表示領域、90 プロジェクタ、92 スクリーン、93 棒状体、94 連結部、101 フレネルレンズ、102 基板、103 プリズム部、104 第1面、105 第2面、106 反射防止部

Claims (14)

  1. 画像信号に応じた光を投写させる投写エンジン部と、
    前記投写エンジン部からの光を入射させるスクリーンと、
    前記スクリーンを支持するスクリーン支持部と、
    前記投写エンジン部を収納する筐体と、
    前記筐体から前記スクリーンへ入射する光を進行させる空間を覆う遮蔽部と、
    を有し、
    前記投写エンジン部は、前記スクリーンへ入射させる光を、前記スクリーンに沿う方向へ進行させることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記スクリーンは、前記筐体と一体に設けられることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記投写エンジン部は、前記スクリーンの法線の方向について、前記筐体の幅と略同じ幅の領域内において光を進行させることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記投写エンジン部は、前記スクリーンが設けられる側へ光を出射させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  5. 前記スクリーンは、巻き取り可能に構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  6. 前記筐体は、前記スクリーンを収納可能に構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記スクリーン支持部は、棒状に構成された棒状体を備え、
    前記棒状体は、前記棒状体に沿う特定の方向について伸縮可能に構成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  8. 前記棒状体は、第1の方向に沿って配置される第1棒状体、及び前記第1の方向に略直交する第2の方向に沿って配置される第2棒状体を備えることを特徴とする請求項に記載のプロジェクタ。
  9. 前記スクリーン支持部は、柱状に構成された第1柱状体及び第2柱状体を備え、
    前記スクリーンは、所定の間隔で配置された前記第1柱状体及び前記第2柱状体により支持されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  10. 前記スクリーンは、前記投写エンジン部からの光を角度変換させる角度変換部を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  11. 前記角度変換部同士の間に設けられ、光の反射を低減させる反射防止部を備えることを特徴とする請求項10に記載のプロジェクタ。
  12. 前記投写エンジン部は、投写レンズと、反射により前記投写レンズからの光を折り返す第1ミラーと、反射により前記第1ミラーからの光を広角化させる第2ミラーと、を備えることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  13. 前記投写エンジン部は、前記画像信号に応じて光を変調する空間光変調装置を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  14. 前記投写エンジン部は、前記画像信号に応じた光を二次元方向へ走査させる走査部を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
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