JP2008145728A - 投写光学系及びプロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】光軸に対して光を大きくシフトさせる場合に小型な構成とすることが可能な投写光学系、及びプロジェクタを提供すること。
【解決手段】光を投写させる投写光学系10であって、光軸AXを略一致させて配置された光学素子であるレンズLNと、光軸AXに関して特定の側から光軸AXに向かって進行する光を特定の側へ反射させる反射部13と、を有し、光学素子及び反射部13は、光軸AXに関して特定の側から入射する光を、光軸AXに関して特定の側へシフトさせて進行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、投写光学系及びプロジェクタ、特に、プロジェクタに用いられる投写光学系の技術に関する。
従来、プロジェクタに用いられる投写光学系として、光軸に対して光を特定の側へシフトさせて進行させる、いわゆるシフト光学系(軸ずらし光学系)が提案されている(例えば、特許文献1図8参照。)。例えばフロント投写型のプロジェクタの場合、シフト光学系により被照射面に対して斜めに光を投写させることで、観察者から見てプロジェクタ本体が画像の一部を遮ることを回避できる等の利点がある。
特開平5−241096号公報
近年、フロント投写型のプロジェクタにより近接投写を行う技術が提案されている。近接投写を可能とすることで、被照射面を有する壁面に近い位置にプロジェクタを配置することが可能となる。近接投写を行う場合、投写光学系は、光軸に対して光を大きくシフトさせる構成となる。シフト量が大きくなる場合、投写光学系を構成するレンズの径を大きくすることとなる。レンズ、特に投写光学系のうち最も出射側のレンズの径が大きくなることで、プロジェクタを小型にすることが非常に困難となる。このように、従来の技術によると、光軸に対して光を大きくシフトさせる場合に小型な構成とすることが困難であるという問題を生じる。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、光軸に対して光を大きくシフトさせる場合に小型な構成とすることが可能な投写光学系、及びプロジェクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、光を投写させる投写光学系であって、光軸を略一致させて配置された光学素子と、光軸に関して特定の側から光軸に向かって進行する光を特定の側へ反射させる反射部と、を有し、光学素子及び反射部は、光軸に関して特定の側から入射する光を、光軸に関して特定の側へシフトさせて進行させることを特徴とする投写光学系を提供することができる。
光軸に関して特定の側から入射した光は、反射部で反射した後、光軸に関して特定の側へシフトして進行する。光軸を含む面上に反射部を設ける場合、光学素子のうち光軸に関して特定の側とは反対側の部分が不要となる。かかる不要部分を省略することで、光軸に対して大きく光をシフトさせる場合であっても投写光学系を小型にすることが可能となる。これにより、光軸に対して光を大きくシフトさせる場合に小型な構成とすることが可能な投写光学系を得られる。また、光学素子であるレンズのうち光軸に対して特定の側のみを使用する場合、1つのレンズ材料から2つのレンズを形成することを可能として、製造コストを低減できる。光学性能を向上させるために光学素子を若干大型としても、従来と比較して依然小型にできることから、光学性能の向上を容易に図れる。
また、本発明の好ましい態様としては、反射部は、光軸と光線とが交わる位置において光を反射させることが望ましい。これにより、光軸に関して特定の側から光軸に向かって進行する光を特定の側へ反射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、反射部は、光軸と光線とが交わる位置に配置された光学素子に設けられることが望ましい。これにより、光軸と光線とが交わる位置に光学素子が配置された構成において、光軸に関して特定の側から光軸に向かって進行する光を特定の側へ反射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、反射部は、絞りの位置に設けられることが望ましい。これにより、絞りの位置において、光軸に関して特定の側から光軸に向かって進行する光を特定の側へ反射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、光軸を略一致させて配置された光学素子以外の光学素子を有することが望ましい。これにより、所望の光学性能を備えた構成とすることができる。
さらに、本発明によれば、画像信号に応じて光を変調する空間光変調装置と、上記の投写光学系と、を有することを特徴とするプロジェクタを提供することができる。上記の投写光学系を用いることで、光軸に対して光を大きくシフトさせる場合に小型な構成とすることが可能となる。これにより、光軸に対して光を大きくシフトさせる場合に小型な構成のプロジェクタを得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写光学系は、光軸を略一致させて配置された光学素子と、光軸に関して特定の側から光軸に向かって進行する光を特定の側へ反射させる反射部と、を有し、空間光変調装置は、光軸に関して特定の側に配置されることが望ましい。これにより、光軸に関して特定の側から投写光学系へ光を入射させることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、投写光学系からの光を広角化させる広角化光学素子を有することが望ましい。広角化光学素子とは、入射光の角度範囲に対して広い角度範囲の光を出射させる光学素子を指すものとする。広角化光学素子を用いることで、超短焦点の投写光学系による近接投写を可能にできる。超短焦点、かつ光軸に対して光を大きくシフトさせる構成において、小型な構成とすることができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る投写光学系10の要部断面構成を示す。投写光学系10は、透過により光を偏向させる光学素子であるレンズを備える投写レンズである。投写光学系10は、前群レンズ11及び後群レンズ12により構成される。前群レンズ11は、絞り14の出射側に設けられている。後群レンズ12は、絞り14の入射側に設けられている。前群レンズ11は、3つのレンズLNにより構成されている。後群レンズ12は、5つのレンズLNにより構成されている。前群レンズ11を構成する各レンズLN、後群レンズ12を構成する各レンズLNは、光軸を略一致させて配置された光学素子である。投写光学系10は、いわゆる共軸光学系である。前群レンズ11を構成する各レンズLN、後群レンズ12を構成する各レンズLNは、いずれも光軸AXに関して特定の側、図1中紙面上側に配置されている。
反射部13は、絞り14の位置であって光軸AXを含む面上に設けられている。反射部13は、光軸AXに関して特定の側から光軸AXに向かって進行する光を特定の側へ反射させる。反射部13は、平行平板に高反射性部材、例えばアルミニウム等の金属部材や誘電体多層膜等をコーティングすることで構成できる。
図2は、従来の投写光学系の構成例を示す。前群レンズ21及び後群レンズ22は、いずれも、レンズLNの中心位置と光軸AXとを略一致させて設けられている。後群レンズ22へは、光軸AXに関して特定の側とは反対側、図1中紙面下側から光を入射させる。後群レンズ22からの光線は、絞り14の位置で光軸AXと交わる。前群レンズ21においては、光は光軸AXに関して特定の側を進行する。
図1に戻って、本発明の投写光学系10は、図2に示す構成のうち光軸AXより特定の側半分に相当する部分が用いられる。そのため、前群レンズ11及び後群レンズ12は、レンズの中心位置を通る平面に沿ってレンズを切断したような形状となっている。具体的には、図1に示す前群レンズ11は、図2に示す前群レンズ21を、前群レンズ21の中心位置を通る平面に沿って切断したような形状となっている。また、図1に示す後群レンズ12は、図2に示す後群レンズ22を、後群レンズ22の中心位置を通る平面に沿って切断した形状となっている。投写光学系10は、光軸AXに対して特定の側から光を入射させる。後群レンズ12において光軸AXより特定の側を進行した光は、光軸AXと光線とが交わる位置において反射部13へ入射する。反射部13は、光軸AXと光線とが交わる位置において光を反射させる。
反射部で反射した光は、前群レンズ11において光軸AXより特定の側を進行した後、投写光学系10から出射する。このように、光学素子であるレンズLN及び反射部13は、光軸AXに関して特定の側から入射する光を、光軸AXに関して特定の側へシフトさせて進行させる。
本発明の投写光学系10は、反射部13を設けることで、レンズLNのうち光軸AXに関して特定の側とは反対側の部分が不要となる。かかる不要部分を省略することで、光軸AXに対して大きく光をシフトさせる場合であっても、投写光学系10を小型にすることが可能となる。これにより、光軸AXに対して光を大きくシフトさせる場合に小型な構成とすることができるという効果を奏する。また、レンズLNのうち光軸に対して特定の側のみを使用することで、1つのレンズ材料から2つのレンズを形成することを可能として、製造コストを低減できる。光学性能を向上させるためにレンズLNを若干大型としても、従来と比較して依然小型にできることから、光学性能の向上を容易に図れる。
投写光学系10の構成は、シフト光学系であって共軸光学系であれば良く、本実施例で説明するものに限られない。投写光学系10は、レンズLNの位置、形状、数等を適宜設定することができる。例えば、光軸AXと光線とが交わる位置にレンズLNが配置される構成の場合、図3に示すように、反射部13は、レンズLNに設けることができる。反射部13は、レンズLNのうち光軸AXに沿う面に形成されている。反射部13とレンズLNとの間に空気の層が形成されることを防ぐために、反射部13は、レンズLN面に密着させることが望ましい。例えばアルミニウム等の高反射性部材をレンズLN面に蒸着させることで、レンズLN面に密着する反射部13を形成できる。
レンズLNへ入射した光は、反射部13で反射した後、レンズLNから出射する。これにより、光軸AXに関して特定の側から光軸AXに向かって進行する光を特定の側へ反射させることができる。なお、レンズLNの界面において光が臨界角以上の角度で入射する場合、レンズLNの界面における全反射により光を特定の側へ進行させることとしても良い。この場合、レンズLNの界面が反射部として機能する。
図4は、実施例1の変形例1に係る投写光学系30の要部断面構成を示す。本変形例の投写光学系30は、図1に示す投写光学系10と比較して、前群レンズ31を特定の側とは反対側である紙面下側に、後群レンズ32及び反射部13を特定の側である紙面上側に移動させている。投写光学系30は、前群レンズ31を構成するレンズLNについて光軸を一致させ、かつ後群レンズ32を構成するレンズLNについて光軸を一致させている。このように光学素子を適宜移動させることで、所望の光学性能を備えた構成とすることができる。なお、前群レンズ31、後群レンズ32を単位としてレンズLNを移動させる他、レンズLNごとに移動させることとしても良い。
図5は、実施例1の変形例2に係る投写光学系40の要部断面構成を示す。本変形例の投写光学系40は、図1に示す投写光学系10と比較して、前群レンズ41に1つのレンズ43を追加している。後群レンズ42は、図1の投写光学系10の後群レンズ12と同様である。レンズ43は、光軸を略一致させて配置された光学素子以外の光学素子である。図6に示す従来の投写光学系のうち、後群レンズ52については、図2に示す後群レンズ22と同様である。前群レンズ51には、中心位置と光軸AXとを略一致させて設けられたレンズLNの間に、光軸を一致させず配置された1つのレンズ53が設けられている。
本変形例の投写光学系40は、図6に示す構成のうち光軸AXより特定の側半分に相当する部分が用いられている。このように光軸を略一致させて配置された光学素子以外の光学素子を適宜追加することで、所望の光学性能を備えた構成とすることができる。本実施例の各投写光学系は、レンズ以外の光学素子、例えばミラーを備える構成であっても良い。
図7は、本発明の実施例2に係るプロジェクタ60の概略構成を示す。プロジェクタ60は、上記実施例1の投写光学系10を備える。プロジェクタ60は、画像信号に応じた光を投写させるフロント投写型のプロジェクタである。プロジェクタ60は、壁面W近くのキャビネットC上に配置されている。プロジェクタ60は、被照射面に近い位置、例えばスクリーン66が配置された壁面Wから数十cm程度の位置から近接投写を行う。プロジェクタ60は、光学エンジン61を有する。
図8は、光学エンジン61の概略構成を示す。固体光源である赤色(R)光用LED71Rは、R光を供給する光源部である。R光用LED71RからのR光は、コリメータレンズ72で平行化された後、R光用空間光変調装置73Rへ入射する。R光用空間光変調装置73Rは、R光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。R光用空間光変調装置73Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム74へ入射する。
固体光源である緑色(G)光用LED71Gは、G光を供給する光源部である。G光用LED71GからのG光は、コリメータレンズ72で平行化された後、G光用空間光変調装置73Gへ入射する。G光用空間光変調装置73Gは、G光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。G光用空間光変調装置73Gで変調されたG光は、R光とは異なる側からクロスダイクロイックプリズム74へ入射する。
固体光源である青色(B)光用LED71Bは、B光を供給する光源部である。B光用LED71BからのB光は、コリメータレンズ72で平行化された後、B光用空間光変調装置73Bへ入射する。B光用空間光変調装置73Bは、B光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。B光用空間光変調装置73Bで変調されたB光は、R光、G光とは異なる側からクロスダイクロイックプリズム74へ入射する。なお、光学エンジン61は、光束の強度分布を均一化させる均一化光学系、例えば、ロッドインテグレータやフライアイレンズ、重畳レンズを用いる構成としても良い。
クロスダイクロイックプリズム74は、互いに略直交するように配置された2つのダイクロイック膜75、76を有する。第1ダイクロイック膜75は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜76は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム74は、それぞれ異なる側から入射したR光、G光及びB光を合成する。
透過型液晶表示装置としては、例えば高温ポリシリコンTFT液晶パネル(High Temperature Polysilicon;HTPS)を用いることができる。光学エンジン61は、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いても良い。プロジェクタ60は、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクタ60は、一の空間光変調装置により2つ又は3つの色光を変調する構成としても良い。また、光学エンジン61は、光源部としてLEDを用いる場合に限られない。光源部としては、例えば、LED以外の他の固体光源や、超高圧水銀ランプ等のランプを用いても良い。
図7に戻って、投写光学系10は、光学エンジン61の出射側に設けられている。非球面ミラー64は、反射により投写光学系10からの光を広角化させる広角化光学素子であって、非球面形状の曲面を有する。非球面ミラー64は、投写光学系10からの光を広角化させる機能、及び投写光学系10からの光を折り曲げてスクリーン66の方向へ進行させる機能を有する。プロジェクタ60は、投写光学系10からの光を非球面ミラー64で広角化させることにより超短焦点を可能とする。これにより、近接投写が可能となる。
非球面ミラー64は、例えば、樹脂部材等を有する基材上に反射膜を形成することにより構成できる。反射膜としては、高反射性の部材の層、例えばアルミニウム等の金属部材の層や誘電体多層膜等を用いることができる。また、反射膜の上には、透明部材を有する保護膜を形成することとしても良い。非球面ミラー64は、曲面形状とすることで、光の折り曲げと広角化とを同時に行うことが可能となる。
投写光学系10のみならず非球面ミラー64によっても光を広角化させることで、投写光学系10のみにより光を広角化させる場合よりも投写光学系10を小型にすることができる。投写光学系10及び非球面ミラー64は、画像の拡大とスクリーン66における結像とを行っている。投写光学系10は、画像の拡大及びスクリーン66における結像の機能を果たす。非球面ミラー64は、画像の拡大の機能を果たす。非球面ミラー64は、画像の歪みを補正できるように適宜変形させても良い。
筐体67は、光学エンジン61、投写光学系10及び非球面ミラー64を収納する。出射部65は、画像信号に応じて変調された光を筐体67からスクリーン66へ向けて出射させる。出射部65は、筐体67に設けられた開口を透明部材により覆うことで構成されている。スクリーン66は、出射部65からの光を反射させる反射型のスクリーンである。スクリーン66は、観察者が存在する所望の範囲において光を拡散可能とすることで、良好な視野角特性を持たせることが可能となる。
プロジェクタ60は、キャビネットCの他、例えば床面、机、ラック等に設置することとしても良い。プロジェクタ60はコンパクトな構成であるため、容易に設置場所を確保することができる。壁面W近くにプロジェクタ60を設置可能とすることで、狭い室内であっても大画面を表示することができる。プロジェクタ60は、非球面ミラー64を筐体67からはみ出させることとしても良い。この場合、筐体67には、出射部65に代えて、非球面ミラー64へ入射させる光を通過させる開口が形成される。
プロジェクタ60は、投写光学系10と非球面ミラー64との間に、光路を折り曲げるためのミラーを設けることとしても良い。ミラーで約90度光路を折り曲げる構成とする場合、光学エンジン61及び投写光学系10は、図7の紙面上下方向或いは紙面奥行き方向へ光を出射させるように配置される。これにより、光学エンジン61から非球面ミラー64までの各部をさらに壁面Wの近くに配置することが可能となる。
図9は、プロジェクタ60の光学系を模式的に表したものである。投写光学系10及び非球面ミラー64は、光軸が略一致するように配置されている。スクリーン66の法線Nは、投写光学系10の光軸及び非球面ミラー64の光軸と略平行である。投写光学系10及び非球面ミラー64は、いずれも共通の光軸AXを持つ、いわゆる共軸光学系を構成している。プロジェクタ60は、画像信号に応じて変調された光を光軸AXに対して特定の側へシフトさせて進行させる、いわゆるシフト光学系を構成している。
具体的には、画像信号に応じて変調された光を光軸AXに対して図9の紙面上側へシフトさせて進行させている。不図示の各空間光変調装置は、光軸AXに関して特定の側に配置される。光学エンジン61中のクロスダイクロイックプリズム74の出射面に仮想的に形成される像面の中心法線は、光軸AXに対して平行であり、かつ特定の側にシフトしている。かかる構成により、プロジェクタ60は、スクリーン66に対して大きな入射角をなす光を入射させる。入射角は、スクリーン66の法線Nと入射光線とがなす角度である。
共軸光学系を採用することにより、通常の共軸系の設計手法を採用することが可能である。よって、光学系の設計工数を少なくし、かつ収差が少ない光学系を実現することができる。非球面ミラー64は、光軸AXに関して略回転対称な形状、例えば、円錐形状のうち頂点部以外の一部を切り取った形状とすることができる。非球面ミラー64を光軸AXに関して略回転対称な形状とすることで、非球面ミラー64の光軸と他の構成の光軸とを容易に一致させることが可能となる。非球面ミラー64は軸対称の非球面形状となることから、旋盤等の簡易な手法により加工を行うことができる。よって、非球面ミラー64を容易かつ高い精度で製造することができる。
プロジェクタ60は、投写光学系10及び非球面ミラー64を用いることで、画角θを少なくとも150度以上、例えば160度とする超広角光学系を採用している。さらに、超広角化させたうちの一部の角度範囲のみを使用するシフト光学系を採用することで、光の進行方向を揃えることが可能である。本実施例の場合、例えば、スクリーン66における最小入射角は70度、最大入射角は80度となる。シフト光学系を採用することにより、スクリーン66へ入射する光の角度差を10度程度以内とすることが可能となる。
プロジェクタ60は、上記の投写光学系10を用いることで、光軸AXに対して光を大きくシフトさせる場合に小型な構成とすることが可能となる。これにより、超短焦点、かつ光軸に対して光を大きくシフトさせる構成において、小型な構成にできるという効果を奏する。プロジェクタ60は、上記の投写光学系10を用いることで、物体面である空間光変調装置と像面であるスクリーン66とが光軸AXに対して同一の側にあるという特徴を有する。
プロジェクタ60は、広角化光学素子として非球面ミラー64を用いる他、超広角化レンズや回折光学素子等を用いることとしても良い。プロジェクタは、スクリーンの一方の面にレーザ光を供給し、スクリーンの他方の面から出射される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクタであっても良い。上記実施例1の投写光学系は、例えば撮像装置に用いられる撮像光学系に適用しても良い。
以上のように、本発明に係る投写光学系は、光軸に対して光を特定の側へシフトさせるプロジェクタに用いる場合に適している。
本発明の実施例1に係る投写光学系の要部断面構成を示す図。 従来の投写光学系の構成例を示す図。 レンズに反射部を設ける構成を示す図。 実施例1の変形例1に係る投写光学系の要部断面構成を示す図。 実施例1の変形例2に係る投写光学系の要部断面構成を示す図。 従来の投写光学系の構成例を示す図。 本発明の実施例2に係るプロジェクタの概略構成を示す図。 光学エンジンの概略構成を示す図。 プロジェクタの光学系を模式的に表した図。
符号の説明
10 投写光学系、11 前群レンズ、12 後群レンズ、13 反射部、14 絞り、AX 光軸、LN レンズ、21 前群レンズ、22 後群レンズ、30 投写光学系、31 前群レンズ、32 後群レンズ、40 投写光学系、41 前群レンズ、42 後群レンズ、43 レンズ、51 前群レンズ、52 後群レンズ、53 レンズ、60 プロジェクタ、61 光学エンジン、64 非球面ミラー、65 出射部、66 スクリーン、67 筐体、C キャビネット、W 壁面、71R R光用LED、71G G光用LED、71B B光用LED、72 コリメータレンズ、73R R光用空間光変調装置、73G G光用空間光変調装置、73B B光用空間光変調装置、74 クロスダイクロイックプリズム、75 第1ダイクロイック膜、76 第2ダイクロイック膜、N 法線

Claims (8)

  1. 光を投写させる投写光学系であって、
    光軸を略一致させて配置された光学素子と、
    前記光軸に関して特定の側から前記光軸に向かって進行する光を前記特定の側へ反射させる反射部と、を有し、
    前記光学素子及び前記反射部は、前記光軸に関して前記特定の側から入射する光を、前記光軸に関して前記特定の側へシフトさせて進行させることを特徴とする投写光学系。
  2. 前記反射部は、前記光軸と光線とが交わる位置において光を反射させることを特徴とする請求項1に記載の投写光学系。
  3. 前記反射部は、前記光軸と光線とが交わる位置に配置された光学素子に設けられることを特徴とする請求項2に記載の投写光学系。
  4. 前記反射部は、絞りの位置に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の投写光学系。
  5. 前記光軸を略一致させて配置された光学素子以外の光学素子を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の投写光学系。
  6. 画像信号に応じて光を変調する空間光変調装置と、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の投写光学系と、を有することを特徴とするプロジェクタ。
  7. 前記投写光学系は、光軸を略一致させて配置された光学素子と、前記光軸に関して特定の側から前記光軸に向かって進行する光を前記特定の側へ反射させる反射部と、を有し、
    前記空間光変調装置は、前記光軸に関して前記特定の側に配置されることを特徴とする請求項6に記載のプロジェクタ。
  8. 前記投写光学系からの光を広角化させる広角化光学素子を有することを特徴とする請求項6又は7に記載のプロジェクタ。
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