JP2018060231A - 投射光学系およびプロジェクタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで広角の投射光学系を提供する。【解決手段】投射光学系10は、縮小側の第1の像面5から拡大側の第2の像面6へ投射する光学系である。この投射光学系10は、複数のレンズを含み、縮小側から入射した光により当該第1の光学系11の内部に結像される第1の中間像51を当該第1の光学系11よりも拡大側に第2の中間像52として結像する第1の光学系11と、第2の中間像52よりも拡大側に位置する正の屈折力の第1の反射面M1を含む第2の光学系12と、第1の光学系11と第1の反射面M1との間に配置されたガラスブロック30であって、第1の光学系11から第2の中間像52に至る光線が通過するガラスブロック30とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタ装置の投射光学系に関するものである。
特許文献1には、投射画面の大画面化を図りつつ、投射装置外の投影空間を縮小するために、反射面を含む結像光学系を採用しつつ、色収差も補正可能な投射光学系およびこのような投射光学系を用いる画像投射装置を実現することが記載されている。そのため、特許文献1には、ライトバルブの投影側にライトバルブの側から第1、第2の光学系を上記順序に配し、第1の光学系は1以上の屈折光学系を含み、正のパワーを有し、第2の光学系はパワーを有する反射面を1以上含み、正のパワーを有し、ライトバルブにより形成された画像を第1及び第2の光学系の光路上に中間像として結像させ、中間像をさらに拡大してスクリーン上に投射することが記載されている。
特開2004−258620号公報
プレゼンテーション用や学校教育用などの様々な用途において、さらにコンパクトで広角化の要求に対応できる投射光学系が要望されている。
本発明の一態様は、縮小側の第1の像面から拡大側の第2の像面へ投射する投射光学系である。この投射光学系は、複数のレンズを含み、縮小側から入射した光により当該第1の光学系の内部に結像される第1の中間像を当該第1の光学系よりも拡大側に第2の中間像として結像する第1の光学系と、第2の中間像よりも拡大側に位置する正の屈折力の第1の反射面を含む第2の光学系と、第1の光学系と第1の反射面との間に配置されたガラスブロックであって、第1の光学系から第2の中間像に至る光線が通過するガラスブロックとを有する。
ガラスブロックを光路に挿入して光路を制御しようとした場合、凸面鏡を用いたシステムでは凸面鏡に対する入射光および出射光がガラスブロックを通過するため入射光と出射光とが干渉する。このため、ガラスブロックを挿入することが困難である。凹面鏡を用いたシステムでは、レンズ系から拡大側の凹面鏡に至る光束が拡散し、特に、広角で像を投影しようとするシステムではレンズ系から凹面鏡に至る光線幅が大きくなり、その間の全光線に対してほぼ等しく作用するようにガラスブロックを挿入することは難しい。これに対し、本願の発明者は、内部に中間像を形成する第1の光学系を採用することにより、第1の光学系と第1の反射面との間に形成される第2の中間像と縮小側の第1の像面との間に第1の中間像を置くことができ、第1の光学系から第1の反射面に至る光線の広がりを抑制できることを見出した。したがって、本発明の投射光学系においては、第1の光学系から第1の反射面に至る全光線に作用を及ぼし、さらに、第1の反射面から出力される光と干渉しないようにガラスブロックを挿入できる。
高画角の画像を第2の像面に投影しようとすると、第1の反射面の大きさ(径)が大きくなり、径の増加を押えようとすると第1の光学系のパワーが大きくなり諸収差の補正が難しくなる。内部に中間像を形成する第1の光学系を組み合わせることにより、第1の光学系から第1の反射面に至る光束の広がりを抑制できる。このため、コンパクトな第1の反射面を用いて高画角の画像を投影できる。さらに、第1の光学系から第1の反射面に至る光路に屈折率が高い媒体であるガラスブロックを配置することにより光線高を低くでき、第1の光学系、特に、縮小側の光学系のパワーを強めることなく、第1の反射面が大きくなるのを抑制でき、さらにコンパクトな投射光学系を提供できる。
第1の光学系は内部に複数の中間像を形成する構成であってもよい。典型的には、第1の光学系は、縮小側に配置され、第1の中間像を形成する第1の屈折光学系と、拡大側に配置され、第1の中間像を第1の反射面の縮小側に形成する第2の屈折光学系とを含む。正の屈折力の第1の反射面は典型的には凹面鏡であって、第2の中間像を第2の像面へ拡大投影する。第1の反射面は回転対称であってもよく、回転非対称であってもよい。
この投射光学系においては、縮小側の第1の像面の像高に対して、第1の反射面をコンパクトにできる。投射光学系は、第1の像面の像高Ihと、第1の反射面の直径MRとが以下の式を満たしてもよい。
2.0 < MR/Ih < 4.5・・・(1)
この投射光学系においては、第1の反射面はほぼ半円の部分で反射された光が投影される。したがって、第1の像面の像高Ihと、第1の反射面の半径Mrとが以下の式を満たしてもよい。
1.0 < Mr/Ih < 2.25・・・(2)
この投射光学系において、第1の像面の発光面積に対して第1の反射面において使用される面積を小さくなる。したがって、第1の像面の発光面積Vsと、第1の反射面における有効面積Msとが以下の式を満たしてもよい。
1.0 < Ms/Vs < 6.0・・・(3)
この投射光学系において、第2の中間像を小さくすることができる。したがって、第1の像面の発光面積Vsと、第2の中間像の面積I2sとが以下の式を満たしてもよい。
1.0 < I2s/Vs < 3.0・・・(4)
この投射光学系において、第1の像面の発光面積Vsと、第1の中間像の面積I1sとが以下の式を満たすことが望ましい。性能とサイズとのバランスのよい投射光学系を提供できる。
0.5 < I1s/Vs < 2.0・・・(5)
ガラスブロックは第1の光学系と第2の中間像の間に配置されていてもよい。第2の中間像をガラスブロックの外に形成することにより第2の中間像にガラスブロックの物理的影響、例えば、傷やゴミの影響が表れることを防止でき、最終的に第2の像面へ投影される画像の品質が低下することを抑制できる。
ガラスブロックは、第1の光学系の側の入射面と、第1の反射面の側の出射面と、出射面と入射面との間の側面とを含み、側面は、第1の光学系と第1の反射面との間の光軸に対して少なくとも一部が傾いていてもよい。たとえば、側面は、第1の反射面から第2の像面に至る投射光の下限光線とほぼ平行に傾いている面を含んでいてもよい。下限光線とガラスブロックとの干渉を抑制できる。ガラスブロックの側面は、第1の光学系から第1の反射面に至る光線を反射する内部反射面を含んでいてもよい。
ガラスブロックの前記第1の光学系と第1の反射面との間の光軸に沿った長さGBLと、第1の光学系と第1の反射面との光軸に沿った長さLMLとは以下の式を満たすことが望ましい。
0.1 < GBL/LML < 0.9・・・(6)
ガラスブロックの第1の光学系と第1の反射面との間の光軸に沿った長さGBLと、第1の光学系と第1の反射面との光軸に沿った長さLMLと、ガラスブロックの屈折率GBnとはが以下の式を満たすことが望ましい。
0.05 < GBL/GBn/LML < 0.7・・・(7)
ガラスブロックのアッベ数GBvが以下の式を満たすことが望ましい。
30 < GBv < 100・・・(8)
第1の光学系は、第1の中間像の広角側の直近の非球面レンズを隔てた広角側に屈折力が正のレンズ群G2rを含み、レンズ群G2rの焦点距離G2rFが以下の式を満たすことが望ましい。
0 < G2rF < 1000・・・(9)
第1の光学系と第1の反射面との間の最周辺像高の上限光線の光路長OP1dと、下限光線の光路長OP2dとが以下の式を満たすことがさらに好ましい。
1 < OP1d/OP2d < 1.15・・・(10)
本発明の異なる態様の1つは、上記の投射光学系と、第1の像面に画像を形成する光変調器とを有するプロジェクタである。プロジェクタは、第1の像面を照明する照明光学系を含んでいてもよい。
図1(a)〜(d)は、ガラスブロックを含むタイプの投射光学系のレイアウトと、ガラスブロックを含まないタイプの投射光学系のレイアウトとを示す図。 図2(a)は各タイプの諸数値を示し、図2(b)は各タイプの条件を示し、図2(c)および(d)は像高およびミラーサイズを示す図。 ガラスブロックを含む投射光学系の一例。 レンズデータを示す図。 非球面データを示す図。 収差を示す図。 ガラスブロックを拡大して示す図。 異なる投射光学系の例を示す図。 プロジェクタのボディとの干渉を例示する図。 異なる投射光学系を示す図。
図1(a)〜(d)に、プロジェクタのいくつかの例を示している。プロジェクタ1は、縮小側の光変調器(ライトバルブ)5の像面(第1の像面)5aから拡大側のスクリーンまたは壁面(第2の像面)6へ投射する投射光学系10または90を含む。ライトバルブ5は、LCD、デジタルミラーデバイス(DMD)あるいは有機ELなどの画像を形成できるものであればよく、単板式であっても、各色の画像をそれぞれ形成する方式であってもよい。ライトバルブ5は発光タイプであってもよく、照明タイプであってもよい。照明タイプの場合は、プロジェクタ1はさらに照明光学系(不図示)を含む。スクリーン6は、壁面やホワイトボードなどであってもよく、プロジェクタ1はフロントプロジェクタであっても、スクリーンを含むリアプロジェクタであってもよい。
投射光学系10および90は、複数のレンズを含む第1の光学系11と、正の屈折力の第1の反射面M1を含む第2の光学系12とを含む。第2の光学系12の反射面(第1の反射面)M1は、第1の光学系11から出力された光を反射して投影光19としてスクリーン6に投射する。第1の光学系11は、縮小側から入射した光により第1の光学系11の内部に結像される第1の中間像51を第1の光学系11よりも拡大側に第2の中間像52として結像する屈折光学系(レンズシステム)である。第1の光学系11は、縮小側(入力側)に配置された第1のレンズ群(第1の屈折光学系)G1と、第1の中間像51を挟んで拡大側(出力側)に配置された第2のレンズ群(第2の屈折光学系)G2とを含む。第2のレンズ群G2は、第1の中間像51を第1の反射面(ミラー)M1の縮小側に第2の中間像52として結像する。ミラーM1は、第2の中間像52をスクリーン6に拡大投影する。
図1(a)および(b)に示したプロジェクタ1の投射光学系10は、さらに、第1の光学系11と、第1の反射面(ミラー)M1との間に配置されたガラスブロック(GB、プリズム)30とを含む。第1の光学系11から第2の中間像52に至る光線はガラスブロック30を通過する。
図1(a)〜(d)に示す光学系10および90は、複数の中間像を形成する光学系である。すなわち、これらの光学系10および90は、内部に中間像51を形成し、かつミラーM1の前に第2の投影用の中間像52を形成する第1の光学系(典型的には屈折光学系)11と、ミラーM1との組み合わせを含む。これらの光学系10および90の最大のメリットは、非球面ミラーM1を、文献1に示すような中間像を1つしか形成しない光学システムに対して大幅に小型化できることである。
さらに、図1(a)および(b)に示す投射光学系10においては、第2のレンズ群G2とミラーM1との間にガラスブロック30を挿入している。まず、内部に中間像51を形成する第1の光学系11を採用することにより、第1の光学系11とミラーM1との間に形成される中間像(第2の中間像)52に対して、ライトバルブ5の像よりも近い位置で、第2の中間像52の上流に中間像51を形成できる。したがって、内部に中間像51を含む第1の光学系11から、ミラーM1の上流の第2の中間像52を介してミラーM1に至る光線の広がりを抑制できる。このため、第2のレンズ群G2とミラーM1の間に第1の光学系11からミラーM1に至る全光線が通過するようにガラスブロック30を挿入できる。これにより、図1(c)および(d)に示すガラスブロックのない光学系90に対して、ミラーM1の寸法を、さらに小型化できる。
図2(a)に、図1(a)〜(d)の各タイプの光学系における(以降は、タイプa、タイプb、タイプcおよびタイプdと呼ぶことがある)諸数値を示している。図2(c)に示すように、像高Ihは、ライトバルブ5における像高であり、イメージサークル5cの半径に対応する。第1の像面となるライトバルブ5は、屈折光学系11のレンズ光軸9からオフセット5fだけシフトした位置にセットされ、ライトバルブ5の、レンズ光軸9から最も遠い端を外接円する円盤がイメージサークル5cとして設定される。発光面積Vsは、ライトバルブ5の発光面積であり、各タイプの光学系のライトバルブ5のサイズ(水平寸法、垂直寸法、オフセット値(mm))は、タイプaは(19.35、12.10、8.00)、タイプbは(19.15、14.36、10.14)、タイプcは(14.52、8.16、5.60)、タイプdは(14.01、10.51、8.48)である。
第1の中間像面積I1sおよび第2の中間像面積I2sは、ライトバルブ5の発光面積Vsを第1の中間像51および第2の中間像52として結像したときの、各光軸に対して垂直な面で見た(投影した)面積(mm2)である。ミラー半径Mrおよび直径MRは、図2(d)に示すように、ミラーM1を、その光軸39に垂直な面に投影したときの円の半径および直径であり、図1に示した各タイプの光学系では、ミラーM1は実際には、図2(d)に示すように光軸39よりも下側しか用いられていない。また、実際にセットされるミラーM1は、上記の寸法よりも大きくてもよく、図2(a)に記載した数値は、実際には、光軸39から最も遠い照射面積(ライトバルブ5からの光により照射される面積)の外接円(有効円)の半径および直径である。ミラー面積(有効面積)Msは、ミラーM1が、ライトバルブ5の発光面積Vsからの光(光束)により照射される面積を光軸39に垂直な面に投影したときの面積である。
ミラーを用いた投射光学系においては、一般に、イメージサークルが大きくなるほどミラーサイズ(ミラーの有効径)MRも大きくなる傾向がある。図1(c)および(d)に示したガラスブロックのない光学系(タイプcおよびタイプd)では像高IrとミラーサイズMRは相関がある。一方、図1(a)および(b)に示したガラスブロックGBのある光学系(タイプaおよびタイプb)では、ミラーサイズMRはタイプdと変わらず、像高Irはタイプdより大きく、さらにミラーサイズMRを変えずに像高を大きくできることが分かる。
したがって、ガラスブロック30の効果により、ミラーサイズMRを維持しながら、像高を大きくでき、よりコンパクトでより大きな画像を投影できるプロジェクタ1を提供できる。ガラスブロック30の効果は、例えば、ミラーサイズ(ミラーM1の有効径(直径)、mm)MRと像高Irとの比率MIR1で示すことができ、以下の式(1)を満足する範囲に設定できる。
MIR1=ミラーサイズ(直径)MR/像高Ih
2.0 < MIR1 < 4.5・・・(1)
多中間像を形成する光学系90においては、MIR1が5.5以下、好ましくは5.1以下と小さい。ガラスブロック30を含む光学系10においては、さらにMIR1を小さくできる。ガラスブロック30を含む光学系10においては、MIR1は、さらに、4.4以下であること好ましく、4.2以下であることがさらに好ましく、4.1以下であることがさらに好ましい。屈折光学系(第1の光学系)11の収差を良好に補正することを考慮すると下限は2.0程度である。
ガラスブロック30の効果は、例えば、ミラーM1の有効半径(mm)Mrと像高Irとの比率MIR2で示すことも可能であり、以下の式(2)を満足する範囲に設定できる。
MIR2=ミラーサイズ(半径)Mr/像高Ih
1.0 < MIR2 < 2.25・・・(2)
MIR2は、上記と同様に、2.2以下であること好ましく、2.1以下であることがさらに好ましく、2.05以下であることがさらに好ましい。屈折光学系11の収差を良好に補正することを考慮すると下限は1.0程度である。
ガラスブロック30の効果は、第1の像面、すなわちライトバルブ5の発光面積Vsと、第1の反射面であるミラーM1における有効面積Msで表すことが可能であり、以下の式を満たす範囲に設定できる。
MVR=ミラー面積Ms/発光面積Vs
1.0 < MVR < 6.0・・・(3)
MVRは、5.8以下であること好ましく、5.6以下であることがさらに好ましく、5.5以下であることがいっそう好ましい。屈折光学系11の収差を良好に補正することを考慮すると下限は1.0程度である。
ガラスブロック30の効果は、さらに、第1の像面、すなわちライトバルブ5の発光面積Vsと、第2の中間像52の面積I2sで表すことが可能であり、以下の式を満たす範囲に設定できる。
IVR2=中間像の面積I2s/発光面積Vs
1.0 < IVR2 < 3.0・・・(4)
IVR2は、2.8以下であること好ましく、2.6以下であることがさらに好ましい、2.5以下であることがさらに好ましい。屈折光学系11の収差を良好に補正することを考慮すると下限は1.0程度である。
この光学系1においては、拡大投射光学系であることを考えると、像サイズとしては,ライトバルブ5の像、屈折光学系11の内部の中間像(レンズ内中間像)、屈折光学系11とミラーM1との間の空中の中間像(空中像)の順に段階的に大きくなることが好ましい。すなわち、発光面積Vsと、第1の中間像51の面積Is1と、第2の中間像52の面積I2sとは以下の条件を満足することが好ましい。
Vs < I1s < I2s・・・(4.5)
一方,レンズ内中間像が大きくなると、相対的にミラーM1のサイズが大きくなる。レンズ内中間像が大きい状態でミラーM1を小型化しようとすると、屈折光学系11のパワーを強める必要があり、収差補正上不利となる。レンズ内中間像の倍率が等倍を大きく下回ると、拡大投射として考えたときに収差補正上不利となる。レンズ内中間像の倍率が等倍を大きく上回ると、ミラーM1の大型化を招き、ミラーM1を無理に小型化する場合には、屈折光学系11のパワーを強める必要があり,収差補正上不利となる。これらの関係から、ライトバルブ5の像(発光面積Vs)と、中間像(第1の中間像51の面積I1s)の比率を以下の条件の範囲に収めることが望ましい。
IVR1=中間像の面積I1s/発光面積Vs
0.5 < IVR1 < 2.0・・・(5)
この条件は、ガラスブロックGBの有無にかかわらず、タイプa〜dを含み、屈折光学系11の内部に中間像を形成する全ての光学系に対して有効である。上限は、1.8以下であることが望ましく、1.6以下であることがさらに好ましい。下限は、0.6以上であることが好ましく、0.7以上であることがさらに好ましい。
図3に、ガラスブロック30を含む投射光学系10のさらに具体的な一例を示している。図4に、投射光学系10の各エレメントのデータを示している。図5は各エレメントのうちの非球面データを示している。この投射光学系10は、上述したタイプbの具体的な例の1つである。したがって、図2(a)および(b)に記載したタイプbの諸数値および条件を満足する。
図4において、Rdyは縮小側から順に並んだ各エレメント(レンズの場合は各レンズ面)の曲率半径(mm)、各エレメントの曲面タイプ(SPHは球面、ASPは非球面)、Thiは縮小側から順に並んだ各エレメントの面の間の距離(mm)、H*2は各エレメントの有効径(mm)、さらに、各エレメントがガラスの場合は、ガラス種と、屈折率(d線)、アッベ数(d線)を示している。
非球面は、Xを光軸方向の座標、Yを光軸と垂直方向の座標、光の進行方向を正、Rを近軸曲率半径とすると、図5に示した係数R、K、A3、A4、A6、A8、A10、およびA12を用いて次式で表わされる。なお、「en」は、「10のn乗」を意味する。
X=(1/R)Y2/[1+{1−(1+K)(1/R)221/2
+A3Y3+A4Y4+A6Y6+A8Y8+A10Y10+A12Y12
図6に各像高における横収差図を示している。本図に示すように、コマ収差は良好に補正されており、鮮明な像をスクリーン6に投影することができる。なお、コマ収差は、波長620nm(長破線)と、波長546nm(実線)と、波長450nm(短破線)とを示し、タンジェンシャル光線(T)およびサジタル光線(S)の収差をそれぞれ示している。
投射光学系10は、縮小側から、入射側のガラスブロック15と、第1のレンズ群G1および第2のレンズ群G2を含む第1の光学系(屈折光学系、レンズシステム)11と、出力側のガラスブロック30と、ミラーM1を含む第2の光学系(反射光学系、ミラーシステム)12とを有する。第1のレンズ群G1は、縮小側の第1の像面5aから入射された光により、拡大側に第1の中間像51を形成する。第1のレンズ群G1は、17枚のレンズL11〜L17を含み、レンズL11とレンズL12との間に絞りSが配置されている。第2のレンズ群G2は、縮小側の第1の中間像51を、拡大側に第2の中間像52として結像する。第2のレンズ群G2は、6枚のレンズL21〜L26を含み、第1の中間像51に面した非球面で正のパワーの凸メニスカスレンズL21からなる前群G2fと、他の5枚のレンズL22〜L26からなる後群G2rとを含む。各レンズL11〜L17およびL21〜L26のタイプは図4のレンズデータに示す通りである。
出力側のガラスブロック30なしでミラーM1を小型化する場合、第1のレンズ群G1のパワーを強める必要がある。第1のレンズ群G1のパワーを強めることは、コマ収差の増大に繋がり、周辺の解像性能を損なう可能性がある。第1の光学系11の出力側にガラスブロック30を挿入することにより、ガラスブロック30を通過し、ミラーM1に向かう光線高を低くできる。これにより、第1のレンズ群G1のパワーを強めることなく、ミラーM1を小さくできる。ガラスブロック30の厚み(光軸39に沿った長さ)を適宜選択することにより、第1のレンズ群G1のパワーをむしろ弱めにして高解像化を促すことも可能となる。このため、図6に示すように諸収差が良好に修正された画像をスクリーン6に投影できる。
この効果は、第1の光学系11とミラーM1との距離に占めるガラスブロック30の割合が多いほど効果は大きくなる。したがって、第1の光学系11とミラー(第1の反射面)M1との間の光軸39に沿ったガラスブロック30の長さGBLと、第1の光学系11とミラーM1との光軸39に沿った長さLMLとの比率が以下の式(6)の範囲であることが望ましい。図3に示した投射光学系10においては、0.59(75/127.45)である。
0.1 < GBL/LML < 0.9・・・(6)
式(6)の下限は、0.40であることが好ましく、0.50であることがさらに好ましい。
ガラスブロック30の屈折率GBnは、ガラスブロック30による上記の効果を補う。したがって、屈折率GBnは高いほうが望ましい。しかしながら、高屈折率のガラスはアッべ数が低くなり、青色光の透過率が悪くなる。このため、ガラスブロック30の屈折率GBnを含めて、以下の式(7)の範囲であることが好ましい。図3に示した投射光学系10における式(7)(光路換算サイズ)は0.34(75/1.743198)である。
0.05 < GBL/GBn/LML < 0.7・・・(7)
式(7)の下限は0.15であることが好ましく、0.25であることがさらに好ましい。上限は0.6であることが好ましく、0.5であることがさらに好ましい。この値が大きくなり過ぎると、ガラスブロック30の厚みが大きくなり過ぎて、光線(ミラーM1により反射された光線)と干渉する可能性が高くなる。また、屈折率GBnが低くなるとミラーM1を小型化する効果が小さくなる。
また、ガラスブロック30のアッベ数GBvは青色の透過率とコストとを考慮すると以下の式(8)を満たすことが望ましい。図3に示した投射光学系では49.3である。
30 < GBv < 100・・・(8)
式(8)の下限は40であることが好ましく、50であることがさらに好ましい。上限は、コストを考慮すると、75であることが好ましく、65であることがさらに好ましい。
また、第2のレンズ群G2の後群G2rの焦点距離G2rFは以下の式(9)を満たすことが望ましい。後群G2rは全体として正のパワーを有し、その焦点距離は第2の中間像の位置に影響を与え、ひいてはミラーM1の大きさにも影響を与える。図3に示した投射光学系では111.0mmである。
0 < G2rF < 1000(mm)・・・(9)
上限は、ミラーM1を小さくすることから500であることが好ましく、200であることがさらに好ましい。
第1の中間像51よりミラーM1の側の光学系で、第1の中間像51に最も近く、かつ、正のパワーの非球面レンズL21を除く後群G2rは長焦点距離化してパワーをパワーが減じると、コマ収差補正に有意である。また、パワーを減じることによりガラスブロック30を挿入する距離を確保できる。したがって、式(9)の下限は31であることが好ましく、40であることがさらに好ましく、50であることがいっそう好ましい。
また、第1の中間像51よりミラーM1の側の光学系で、第1の中間像51に最も近く、かつ、正のパワーの非球面レンズL21を除く部位(後群G2r)の合成焦点距離GwrFが正であることは、ガラスブロック30を第1の光学系11とミラーM1との間に挿入するために重要である。
図7にガラスブロック30の中を通過する光線の概要を示している。最周辺画角の光束の特に下限光線OP2は、ミラーM1の最周辺を通過する。したがって、ミラーM1のサイズを決定づける最も重要なパラメータの1つとなる。ミラーM1は非球面ミラーであり、その形状は、得たい画角によりある程度決定される。周辺に近い像高に着目すると、光束の上限光線OP1と下限光線OP2におけるミラーM1の面上での反射角が大きく異なる。これにより、大きな非点収差とコマ収差が発生しやすい。この収差補正には、レンズ(第1の光学系)11とミラーM1の間の光路差が大きな役割を果たす。ミラーM1で反射後の光線(投射光)19に対して、下限光線OP2の光路長を長く取ることが望ましい。そのため、任意の光学仕様に対して、各々最適なミラーM1のサイズが存在し得る。したがって、最適ミラーサイズよりミラーM1を小さく設計しようとした場合、ミラー反射後の上限光線と下限光線の光路差を十分に取ることができなくなる。
ガラスブロック30を挿入することにより、屈折率の効果により、上記の光路差を補正する効果が得られる。これにより、ミラーサイズを小さくしても性能を保つことができる。第1の光学系11とミラー(第1の反射面)M1との間の最周辺像高の上限光線OP1の光路長OP1dと、下限光線OP2の光路長OP2dとが以下の式を満たすことが好ましい。図3に示した投射光学系10においては、1.04(178.2/171.56)である。
1 < OP1d/OP2d < 1.15・・・(10)
上限は1.10が好ましく、1.05であることがさらに好ましい。
式(6)より、ガラスブロック30が長い方がミラーM1をコンパクトにする効果は得られやすい。一方、ガラスブロック30をミラーM1に近づけると、ガラスブロック30の出射面32と第2の中間像52とが重なる可能性がある。出射面(射出面)32を第2の中間像52が跨ぐと、出射面32に付着したゴミや傷が映像上に移りこんでしまう可能性がある。また、プロジェクタ1として用いた場合、高照度の光でゴミが出射面32に焼きつく可能性もある。したがって、このような不具合を未然に防ぐ方法の1つは、第2の中間像52がガラスブロック30の出射面32を跨がない構造とすることである。
一方、第2の中間像52では、最周辺像高に近い画角は結像状態がそれほど良好に制御されない。さらに、第2の中間像52は、最周辺像高がガラスブロック30に近づくように縮小側に傾く。このため、第2の中間像52のガラスブロック30に近い結像のスポットサイズは大きく、最周辺に近い像高のみであればガラスブロック30の射出面32を跨いでもスクリーン6に投影される画像の品質に対する影響は少なく、一方、ミラーM1を小さくする効果は得やすい。
したがって、ミラーサイズと画質との両立を図るためには、第2の中間像52の像面について最大像高の50%までの結像点が、射出面32を跨がないことが好ましい。一方、画質を優先する場合には、最大像高の75%までの結像点が射出面32を跨がないことが好ましく、最大像高の90%までの結像点が、射出面32を跨がないことがさらに好ましい。
また、図7に示すように、ミラーM1からの反射光線、特に、投影画像の下限光線19aとの干渉回避のため、ガラスブロック30の上面33は下限光線19aと略平行になっていることが好ましい。典型的なガラスブロック30は、縮小側の入射面31と出射面32とが光軸39に対して垂直で平行であり、それらを接続する側面、特に投影側の側面33が光軸39に対して傾斜しているものである。この例では、側面33の全体が傾斜しているが、側面33の一部が傾斜しているものであってもよい。
投影側の下限光線19aを考慮し、また、第1の中間像51と第2の中間像52とが光軸39を挟んで反対側にできることを考慮すると、入射面31に対し出射面32は光軸39の投影側とは逆側にシフトさせることが好ましい。ガラスブロック30は平行に歪んだ円筒状あるいは直方体状であってもよい。この投射光学系10においては、第1の光学系11からミラーM1に至る光束が収束することを考えると、ガラスブロック30は、拡大側に細くなった角錐あるいは円錐状であってもよい。
図8に、異なるガラスブロック30を含む投射光学系10と、投射光学系10を含むプロジェクタ1を示している。この投射光学系10においてはガラスブロック30の内部(側面)に2つの反射面35および36を持たせることで、投射方向を変換したり、光線19、例えば下限光線19aとミラーM1のオフセット量を確保したりすることができる。
図9に、図3に示した投射光学系10をハウジング(ボディ)2に収納した一例を示す。プロジェクタ1として使用する場合、ミラーM1に反射した後の下限光線19aは投射光学系10自体と、プロジェクタ1のボディ2の両方との干渉を回避する必要がある。
ガラスブロックがない光学系の場合、下限光線19aを高くするためには、ライトバルブ5の軸外し量を増加する方法がある。この回避方法では、軸外し量を必要以上に増す必要があるため、スクリーン上におけるプロジェクタと投射画面の位置関係が離れてしまうという問題がある。また、イメージサークルも大きくなり、光学設計性能、およびミラーサイズの観点で不利になってしまうという問題がある。
図9(a)に示したように、ガラスブロック30を挿入することにより、ミラーM1とボディ2との距離を確保することでこの問題は改善できる。しかしながら、図9(a)に示したようにボディ2との干渉があると、図9(b)に示したようにボディ2との干渉を防止するために下限光線19aを高くしてスクリーン6に投影できる高さを制御する必要がある。
ガラスブロック30がある場合、図8に示すように、ガラスブロック30内に反射面35および36を設けることで、ライトバルブ5の軸外し量を増加させずに下限光線19aを高くでき、光線の干渉を回避できる。ガラスブロック30をプリズムとしても用いる場合、対向する反射面35および36は、略平行であることが望ましい。また、反射面35および36が略平行な関係を保ったまま、45度より傾斜角を大きくすると、反射面35および37に入射する光線の角度が全反射角を超える。反射面35および36に入射する光線のすべてが全反射となれば、反射面35および36に反射膜をコートしなくても良く、コストを低減できる。したがって、ガラスブロック30の略平行関係にある反射面35および36の入射面31に対する角度は45度よりも大きいことが望ましい。
図10に、さらに異なるガラスブロック30を含む投射光学系10と、投射光学系10を含むプロジェクタ1を示している。このプロジェクタ1は縦置き方式が可能であり、例えば、スクリーン6は壁面にプロジェクタ1を立てかけて、プロジェクタ1の上方に広く大きな画像を投影できる。このガラスブロック30は、内部に45度の反射面35を含み、入射面31と出射面32とは平行ではなく、さらに、出射面32に隣接する投影側の面33は下限光線19aに対してほぼ平行に光軸に対して傾いた面となっている。光線に対向する面33は、干渉回避のため下限光線19aと略平行である方が好ましい。このようにガラスブロック(プリズム)30に45度の反射面35を設けることで、ガラスブロック30によるミラーM1を小型化できる効果と、投射方向を変更することができる効果とを得ることができる。
ガラスブロック(プリズム)30の反射面が1つの場合には,45度とする必要がある。反射面が2つの場合には,その2面を同じ角度にしておけば光学性能は補償される。たとえば、50度の反射面を2つ用意して光路を調整することができる。また、この角度であれば、青色の光路で入射した光線が斜面で全反射臨界角を超えており、斜面にコーティングをしなくても高い反射率が得られる。
反射面35は、金属系の反射膜を使用した形成してもよい。一方、光線が集中する場合は金属の光吸収による発熱による温度ドリフトが発生する可能性がある。45度面35には誘電体多層膜を用いてもよい。反射面35を金属と誘電体多層膜との複合膜で形成してもよい。設計上の制約がなければ、反射面35を全反射が確保できる面としてもよい。
すなわち、プリズム30が反射面となる斜面を2面含む場合は、それら斜面の同士の角度が略平行であり、45度よりも傾いており、さらに、ライトバルブ5から放射された全光束が、それら斜面において全反射となる角度であることが望ましい。プリズム30が反射面となる斜面を1面含む場合は、斜面に適用する膜が誘電体多層膜付き金属反射膜であってもよく、斜面に適用する膜が誘電体多層反射膜であってもよい。
ガラスブロック30の入射面31および出射面32の両方または一方がパワーを持つ面であってもよい。また、ガラスブロック30が複数の屈折率および/またはアッべ数のガラスの接合体で構成してもよい。ガラスブロック30が複数の屈折率および/またはアッべ数のガラスの接合体でできており、接合面にパワーを持つものであってもよい。
10 投射光学系、 11 第1の光学系、 12 第2の光学系
30 ガラスブロック

Claims (16)

  1. 縮小側の第1の像面から拡大側の第2の像面へ投射する投射光学系であって、
    複数のレンズを含み、縮小側から入射した光により当該第1の光学系の内部に結像される第1の中間像を当該第1の光学系よりも拡大側に第2の中間像として結像する第1の光学系と、
    前記第2の中間像よりも拡大側に位置する正の屈折力の第1の反射面を含む第2の光学系と、
    前記第1の光学系と前記第1の反射面との間に配置されたガラスブロックであって、前記第1の光学系から前記第2の中間像に至る光線が通過するガラスブロックとを有する投射光学系。
  2. 請求項1において、
    前記第1の像面の像高Ihと、前記第1の反射面の直径MRとが以下の式を満たす投射光学系。
    2.0 < MR/Ih < 4.5
  3. 請求項1において、
    前記第1の像面の像高Ihと、前記第1の反射面の半径Mrとが以下の式を満たす投射光学系。
    1.0 < Mr/Ih < 2.25
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、
    前記第1の像面の発光面積Vsと、前記第1の反射面における有効面積Msとが以下の式を満たす投射光学系。
    1.0 < Ms/Vs < 6.0
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記第1の像面の発光面積Vsと、前記第2の中間像の面積I2sとが以下の式を満たす投射光学系。
    1.0 < I2s/Vs < 3.0
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記第1の像面の発光面積Vsと、前記第1の中間像の面積I1sとが以下の式を満たす投射光学系。
    0.5 < I1s/Vs < 2.0
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記ガラスブロックは前記第1の光学系と前記第2の中間像の間に配置されている、投射光学系。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記ガラスブロックは、前記第1の光学系の側の入射面と、
    前記第1の反射面の側の出射面と、
    前記出射面と前記入射面との間の側面であって、前記第1の光学系と前記第1の反射面との間の光軸に対して少なくとも一部が傾いた側面とを含む、投射光学系。
  9. 請求項8において、
    前記側面は、前記第1の反射面から前記第2の像面に至る投射光の下限光線とほぼ平行に傾いている面を含む、投射光学系。
  10. 請求項8または9において、
    前記側面は、前記第1の光学系から前記第1の反射面に至る光線を反射する内部反射面を含む、投射光学系。
  11. 請求項1ないし10のいずれかにおいて、
    前記ガラスブロックの前記第1の光学系と前記第1の反射面との間の光軸に沿った長さGBLと、前記第1の光学系と前記第1の反射面との前記光軸に沿った長さLMLとが以下の式を満たす、投射光学系。
    0.1 < GBL/LML < 0.9
  12. 請求項1ないし11のいずれかにおいて、
    前記ガラスブロックの前記第1の光学系と前記第1の反射面との間の光軸に沿った長さGBLと、前記第1の光学系と前記第1の反射面との前記光軸に沿った長さLMLと、前記ガラスブロックの屈折率GBnとが以下の式を満たす、投射光学系。
    0.05 < GBL/GBn/LML < 0.7
  13. 請求項1ないし12のいずれかにおいて、
    前記ガラスブロックのアッベ数GBvが以下の式を満たす、投射光学系。
    30 < GBv < 100
  14. 請求項1ないし13のいずれかにおいて、
    前記第1の光学系は、前記第1の中間像の広角側の直近の非球面レンズを隔てた広角側に屈折力が正のレンズ群G2rを含み、前記レンズ群G2rの焦点距離G2rFが以下の式を満たす、投射光学系。
    0 < G2rF < 1000
  15. 請求項1ないし14のいずれかにおいて、
    前記第1の光学系と前記第1の反射面との間の最周辺像高の上限光線の光路長OP1dと、下限光線の光路長OP2dとが以下の式を満たす、投射光学系。
    1 < OP1d/OP2d < 1.15
  16. 請求項1ないし15のいずれかに記載の投射光学系と、
    前記第1の像面に画像を形成する光変調器とを有する、プロジェクタ。
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