JP6072720B2 - 投写レンズ及び投写型表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、反射型ライトバルブ、特に微小ミラーが配列されその微小ミラーを偏向させることで変調するDMDを用いた投射型表示装置およびこの投写型表示装置に用いられる投写レンズに関するものである。
近年、プロジェクタ市場はパソコンの普及とともに大きく伸びてきている。このプロジェクタに用いられるライトバルブ(光変調素子)としては、透過型や反射型の液晶表示素子や微小ミラーが規則的に配列されたDMD(Digital Micromirror Device)素子等が知られているが、特に微少ミラーを用いたDMD素子は応答速度が高く、RGBそれぞれの照明光を時分割で順次単板のライトバルブに照射する構成が可能なため、小型化に向いている。
プロジェクタにおいて、DMD素子をライトバルブとして用いた光学系では、大きく3つのタイプが知られている。1つ目は、全反射プリズムを用いて照明光束と投写光束とを分離するタイプであるが、全反射プリズムを用いるため、装置の大型化やコストアップにつながるという問題がある。2つ目は、投写レンズ縮小側を入射瞳位置とし、投写レンズをライトバルブに対し大きくシフトさせることにより照明光束と投写光束とを分離するタイプであるが、照明光束と投写光束とを完全に分離できないため、照度ムラが起こり、さらに拡大側への瞳位置が投写画像の中心に対し対称にならないという問題がある。
従って、プロジェクタの小型化を図る場合には、3つ目の、ライトバルブ近傍にフィールドレンズを配置して照明光と投写光とを分離するタイプが好ましい。このような構成を持つ投写レンズとしては、特許文献1〜7に記載のものが知られている。
特許第4689212号明細書 米国特許第8254033号明細書 米国特許第7911716号明細書 特開2003−202492号公報 特開2011−075633号公報 特許第4552446号明細書 米国特許第8587872号明細書
ところで、フィールドレンズにより照明光束と投写光束とを分離するタイプでは、フィールドレンズによる迷光が発生するという問題や、フィールドレンズの焦点距離を短くして小型化を行った場合に像面湾曲が発生するといった問題がある。
特許文献1〜3に記載されている投写レンズでは、フィールドレンズによる迷光に対する考慮がなされていないため、強度の強い迷光が発生してしまう。また、特許文献4,5に記載されている投写レンズでは、迷光については考慮されているものの、逆に小型化が考慮されていない。また、特許文献6,7に記載されている投写レンズでは、迷光に対する対策や、照明光束と投写光束との分離も考慮した小型化の対策が提案されていない。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、小型でありながら、迷光が少なく像面湾曲も小さい投写レンズおよび該投写レンズを備えた投写型表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明の投写レンズは、拡大側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とから実質的になり、第1レンズ群は最も縮小側の面が凸形状であり、第2レンズ群は縮小側に曲率半径の絶対値が小さい面を向けた正の屈折力を有する単レンズ2枚で構成され、下記条件式(1)〜(4)を満足するものである。
|R1b/R1f| ≦ 0.5 …(1)
|R2b/R2f| ≦ 0.6 …(2)
|Δ/f2| ≦ 0.3 …(3)
d2/f2 ≦ 0.4 …(4)
ここで、R1b:第2レンズ群の拡大側正レンズの縮小側面の曲率半径、R1f:第2レンズ群の拡大側正レンズの拡大側面の曲率半径、R2b:第2レンズ群の縮小側正レンズの縮小側面の曲率半径、R2f:第2レンズ群の縮小側正レンズの拡大側面の曲率半径、Δ:第1レンズ群の最も縮小側のレンズ面と第2レンズ群の拡大側焦点位置との距離、f2:第2レンズ群全体の焦点距離、d2:第2レンズ群の全長(第2レンズ群の最も拡大側のレンズ面から最も縮小側のレンズ面までの光軸上の距離)とする。
本発明の投写レンズにおいては、下記条件式(5),(6)を満足することが好ましい。
0.0 ≦ R1b/R1f ≦ 0.5 …(5)
-0.6 ≦ R2b/R2f ≦ 0.4 …(6)
また、下記条件式(7)を満足することが好ましい。
R1f/R2f ≦ 0.6 …(7)
また、下記条件式(8)を満足することが好ましい。
0.9 ≦ f2/f ≦ 3.5 …(8)
ここで、f:全系の焦点距離とする。
また、下記条件式(9)を満足することが好ましい。
0.2 ≦ dd/l ≦ 0.5 …(9)
ここで、dd:第1レンズ群と第2レンズ群の間隔、l:全系のレンズ全長(第1レンズ群の最も拡大側のレンズ面から第2レンズ群の最も縮小側のレンズ面までの光軸上の距離)とする。
また、下記条件式(10)を満足することが好ましい。
Bf/f ≦ 0.35 …(10)
ここで、Bf:全系のバックフォーカス、f:全系の焦点距離とする。
また、第2レンズ群を構成する各レンズの屈折率が、2枚とも下記条件式(11)を満足することが好ましい。
1.7 ≦ N2 …(11)
ここで、N2:第2レンズ群を構成する各レンズの屈折率とする。
また、第1レンズ群は、拡大側から順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有する第4レンズと、正の屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズとから実質的になることが好ましい。
この場合、第3レンズと第4レンズが接合されたものとしてもよい。
また、下記条件式(4−1)を満足することが好ましい。
d2/f2 ≦ 0.3 …(4−1)
また、下記条件式(5−1)を満足することが好ましい。
0.1 ≦ R1b/R1f ≦ 0.5 …(5−1)
また、下記条件式(6−1)を満足することが好ましい。
-0.5 ≦ R2b/R2f ≦ 0.3 …(6−1)
また、下記条件式(7−1)を満足することが好ましい。
-3.0 ≦ R1f/R2f ≦ 0.5 …(7−1)
また、下記条件式(8−1)を満足することが好ましい。
1.2 ≦ f2/f ≦ 3.0 …(8−1)
本発明の投写型表示装置は、光源と、光源からの光が入射するライトバルブと、ライトバルブにより光変調された光による光学像をスクリーン上に投写する投写レンズとしての上記記載の本発明の投写レンズとを備え、ライトバルブに入射する光も第2レンズ群を透過するように構成されたものである。
なお、上記「〜から実質的になる」とは、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞りやマスクやカバーガラスやフィルタ等のレンズ以外の光学要素、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、手ぶれ補正機構等の機構部分、等を含んでもよいことを意図するものである。
また、上記のレンズの面形状や屈折力の符号は、非球面が含まれている場合は近軸領域で考えるものとする。
本発明の投写レンズは、拡大側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とから実質的になり、第1レンズ群は最も縮小側の面が凸形状であり、第2レンズ群は縮小側に曲率半径の絶対値が小さい面を向けた正の屈折力を有する単レンズ2枚で構成され、下記条件式(1)〜(4)を満足するものとしたので、小型でありながら、迷光が少なく像面湾曲も小さい投写レンズとすることが可能となる。
|R1b/R1f| ≦ 0.5 …(1)
|R2b/R2f| ≦ 0.6 …(2)
|Δ/f2| ≦ 0.3 …(3)
d2/f2 ≦ 0.4 …(4)
また、本発明の投写型表示装置は、本発明の投写レンズを備えているため、小型でありながら、迷光が少なく像面湾曲も小さい高画質な画像を取得することができる。
本発明の一実施形態にかかる投写レンズ(実施例1と共通)のレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例2の投写レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例3の投写レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例4の投写レンズのレンズ構成を示す断面図 本発明の実施例1の投写レンズの各収差図 本発明の実施例2の投写レンズの各収差図 本発明の実施例3の投写レンズの各収差図 本発明の実施例4の投写レンズの各収差図 本発明の実施形態にかかる投写型表示装置の概略構成図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる投写レンズのレンズ構成を示す断面図である。図1に示す構成例は、後述の実施例1の投写レンズの構成と共通である。
この投写レンズは、例えば投写型表示装置に搭載されて、ライトバルブに表示された画像情報をスクリーンへ投写する投写レンズとして使用可能である。図1では、図の左側を拡大側、右側を縮小側とし、投写型表示装置に搭載される場合を想定して、各種フィルタやカバーガラス等を想定した平行平面板状の光学部材PP、ライトバルブの画像表示面Simも合わせて図示している。
投写型表示装置においては、画像表示面Simで画像情報を与えられた光束が、光学部材PPを介して、この投写レンズに入射され、この投写レンズにより紙面左側方向に配置されるスクリーン(不図示)上に投写されるようになる。
図1に示すように、この投写レンズは、拡大側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とからなり、第1レンズ群G1は最も縮小側の面が凸形状であり、第2レンズ群G2は縮小側に曲率半径の絶対値が小さい面を向けた正の屈折力を有する単レンズ2枚(L21,L22)で構成されている。
このように、第1レンズ群G1の最も縮小側の面を凸形状とすることにより、レンズ全体をコンパクトにさせつつも第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に空間を確保することができるため、照明光束と投写光束とを分離するための空間を設けることが容易となる。
また、フィールドレンズとして機能する第2レンズ群G2を2枚のレンズL21,L22で構成することで、正レンズ1枚のみで構成した場合に比べて正のパワーを分散することができるため、像面湾曲を小さくすることができる。
なお、本実施形態の投写レンズは、投写型表示装置が備える光源からの光束をフィールドレンズとして機能する第2レンズ群G2に透過させてからライトバルブに入射させることを想定しているが、この第2レンズ群G2において特に第1レンズ群G1と対向する面に強いパワーの凸面があると、光源からの光束がこの凸面で反射して第1レンズ群G1へ入射し迷光となってしまうおそれがある。従って、これらのレンズL21,L22を縮小側に曲率半径の絶対値が小さい面を向けた正の屈折力を有するレンズとし、各レンズの第1レンズ群G1側面の凸のパワーを小さくすることで、迷光を少なくすることができる。
また、第2レンズ群G2の最も第1レンズ群G1側の面が凹形状であることが好ましい。このような構成とすることで迷光をさらに少なくすることができる。
さらに、この投写レンズは、下記条件式(1)〜(4)を満足するように構成されている。条件式(1)を満足することで、迷光が少なく像面湾曲も小さい投写レンズとすることができる。条件式(2)を満足することで、迷光が少なく像面湾曲も小さい投写レンズとすることができる。条件式(3)を満足することで、照明光束と投写光束との分離が容易となるため、明るい投写レンズとすることができる。条件式(4)を満足することで、第2レンズ群G2が径方向に大型化するのを抑制し小型化を図ることができる。なお、下記条件式(4−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
|R1b/R1f| ≦ 0.5 …(1)
|R2b/R2f| ≦ 0.6 …(2)
|Δ/f2| ≦ 0.3 …(3)
d2/f2 ≦ 0.4 …(4)
d2/f2 ≦ 0.3 …(4−1)
ここで、R1b:第2レンズ群の拡大側正レンズの縮小側面の曲率半径、R1f:第2レンズ群の拡大側正レンズの拡大側面の曲率半径、R2b:第2レンズ群の縮小側正レンズの縮小側面の曲率半径、R2f:第2レンズ群の縮小側正レンズの拡大側面の曲率半径、Δ:第1レンズ群の最も縮小側のレンズ面と第2レンズ群の拡大側焦点位置との距離、f2:第2レンズ群全体の焦点距離、d2:第2レンズ群の全長(第2レンズ群の最も拡大側のレンズ面から最も縮小側のレンズ面までの光軸上の距離)とする。
本実施形態の投写レンズにおいては、下記条件式(5),(6)を満足することが好ましい。条件式(5)を満足することで、迷光が少なく像面湾曲も小さい投写レンズとすることができる。条件式(6)を満足することで、迷光が少なく像面湾曲も小さい投写レンズとすることができる。なお、下記条件式(5−1), (6−1)のいずれか一方、好ましくは両方を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
0.0 ≦ R1b/R1f ≦ 0.5 …(5)
-0.6 ≦ R2b/R2f ≦ 0.4 …(6)
0.1 ≦ R1b/R1f ≦ 0.5 …(5−1)
-0.5 ≦ R2b/R2f ≦ 0.3 …(6−1)
ここで、R1b:第2レンズ群の拡大側正レンズの縮小側面の曲率半径、R1f:第2レンズ群の拡大側正レンズの拡大側面の曲率半径、R2b:第2レンズ群の縮小側正レンズの縮小側面の曲率半径、R2f:第2レンズ群の縮小側正レンズの拡大側面の曲率半径とする。
また、下記条件式(7)を満足することが好ましい。条件式(7)を満足することで、像面湾曲が小さい投写レンズとすることができる。なお、下記条件式(7−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
R1f/R2f ≦ 0.6 …(7)
-3.0 ≦ R1f/R2f ≦ 0.5 …(7−1)
ここで、R1f:第2レンズ群の拡大側正レンズの拡大側面の曲率半径、R2f:第2レンズ群の縮小側正レンズの拡大側面の曲率半径とする。
また、下記条件式(8)を満足することが好ましい。条件式(8)の下限を下回らないようにすることで、像面湾曲が小さい投写レンズとすることができる。また条件式(8)の上限を上回らないようにすることで、投写レンズが大型化するのを抑制し小型化を図ることができる。なお、下記条件式(8−1)を満足するものとすれば、より良好な特性とすることができる。
0.9 ≦ f2/f ≦ 3.5 …(8)
1.2 ≦ f2/f ≦ 3.0 …(8−1)
ここで、f2:第2レンズ群全体の焦点距離、f:全系の焦点距離とする。
また、下記条件式(9)を満足することが好ましい。条件式(9)の下限を下回らないようにすることで、像面湾曲が小さい投写レンズとすることができるとともに、照明光束と投写光束との分離が容易となるため、明るい投写レンズとすることができる。また条件式(9)の上限を上回らないようにすることで、投写レンズが大型化するのを抑制し小型化を図ることができる。
0.2 ≦ dd/l ≦ 0.5 …(9)
ここで、dd:第1レンズ群と第2レンズ群の間隔、l:全系のレンズ全長(第1レンズ群の最も拡大側のレンズ面から第2レンズ群の最も縮小側のレンズ面までの光軸上の距離)とする。
また、下記条件式(10)を満足することが好ましい。条件式(10)を満足することで、第2レンズ群G2が径方向に大型化するのを抑制し小型化を図ることができる。
Bf/f ≦ 0.35 …(10)
ここで、Bf:全系のバックフォーカス、f:全系の焦点距離とする。
また、第2レンズ群を構成する各レンズの屈折率が、2枚とも下記条件式(11)を満足することが好ましい。条件式(11)を満足することで、像面湾曲が小さい投写レンズとすることができる。
1.7 ≦ N2 …(11)
ここで、N2:第2レンズ群を構成する各レンズの屈折率とする。
また、第1レンズ群G1は、拡大側から順に、正の屈折力を有する第1レンズL1と、負の屈折力を有する第2レンズL2と、負の屈折力を有する第3レンズL3と、正の屈折力を有する第4レンズL4と、正の屈折力を有する第5レンズL5と、正の屈折力を有する第6レンズL6とからなることが好ましい。特に第1レンズL1を正レンズにすることによって、投写レンズとして必要なディストーションの少ないレンズとすることできる。
この場合、第3レンズL3と第4レンズL4が接合されたものとしてもよい。このように接合面を配置することで、像面倒れや色収差の補正に効果を発揮することができる。またレンズの組立てに際し、組み立て感度を低減することができる。
次に、本発明の投写レンズの数値実施例について説明する。まず、実施例1の投写レンズについて説明する。実施例1の投写レンズのレンズ構成を示す断面図を図1に示す。なお、図1および後述の実施例2〜4に対応した図2〜4においては、左側が拡大側、右側が縮小側である。なお、以下の表1〜5に示す数値および図5〜8の収差図は、無限遠物体に合焦時の全系の焦点距離が1.0となるように規格化されたものである。
実施例1の投写レンズのレンズデータを表1に示す。以下では、表中の記号の意味について、実施例1のものを例にとり説明するが、実施例2〜4についても同様である。
表1のレンズデータにおいて、面番号の欄には最も物体側の構成要素の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加する面番号を示し、曲率半径の欄には各面の曲率半径を示し、面間隔の欄には各面とその次の面との光軸Z上の間隔を示す。また、ndの欄には各光学要素のd線(波長587.6nm)に対する屈折率を示し、νdの欄には各光学要素のd線(波長587.6nm)に対するアッベ数を示す。ここで、曲率半径の符号は、面形状が物体側に凸の場合を正、像側に凸の場合を負としている。
実施例1の投写レンズの各収差図を図5に示す。なお、図5中の左側から順に球面収差、非点収差、ディストーション、倍率色収差を示す。球面収差、非点収差、ディストーションを表す各収差図には、d線(波長587.6nm)を基準波長とした収差を示す。球面収差図にはd線(波長587.6nm)、C線(波長656.3nm)、F線(波長486.1nm)についての収差をそれぞれ実線、二点鎖線、点線で示す。非点収差図にはサジタル方向、タンジェンシャル方向の収差をそれぞれ実線と点線で示す。倍率色収差図にはC線(波長656.3nm)、F線(波長486.1nm)についての収差をそれぞれ二点鎖線、点線で示す。なお、球面収差図のFno.はF値、その他の収差図のωは半画角を意味する。
次に、実施例2の投写レンズについて説明する。実施例2の投写レンズのレンズ構成を示す断面図を図2に示す。また、実施例2の投写レンズのレンズデータを表2に、各収差図を図6に示す。
次に、実施例3の投写レンズについて説明する。実施例3の投写レンズのレンズ構成を示す断面図を図3に示す。また、実施例3の投写レンズのレンズデータを表3に、各収差図を図7に示す。
次に、実施例4の投写レンズについて説明する。実施例4の投写レンズのレンズ構成を示す断面図を図4に示す。また、実施例4の投写レンズのレンズデータを表4に、各収差図を図8に示す。
実施例1〜4の投写レンズの条件式(1)〜(11)に対応する値を表5に示す。なお、全実施例ともd線を基準波長としており、下記の表5に示す値はこの基準波長におけるものである。
以上のデータから、実施例1〜4の投写レンズは全て、条件式(1)〜(11)を満たしており、小型でありながら、迷光が少なく像面湾曲も小さい投写レンズであることが分かる。
次に、図9を参照しながら、本発明の一実施形態にかかる投写型表示装置について説明する。図9に、本実施形態にかかる投写型表示装置100の概略的な構成を示す。この投写型表示装置100は、光源部101と、インテグレータ部102と、照明光学系部103と、各種フィルタやカバーガラス等を想定した平行平面板状の光学部材104と、ライトバルブとしてのDMD105と、本発明の実施形態にかかる投写レンズ106とを備える。
光源101R,101G,101Bから各々出射された3原色光(R、G、B)が光源部101より時分割で順次出射され、光源部101より出射された光束はインテグレータ部102によって光束の光軸と垂直な断面における光量分布の均一化が図られ、照明光学系部103内のミラー103Mで反射されDMD105に照射される。このとき、照明光学系部103から出射した光は、投写レンズ106のフィールドレンズとして機能する第2レンズ群G2を透過してDMD105に入射する。DMD105においては、入射光の色の切り替わりに応じて、その色光用への変調切替が行われる。DMD105により光変調された光は、投写レンズ106に入射する。投写レンズ106はDMD105により光変調された光による光学像をスクリーン107上に投写する。
なお、DMD105に代えて他のライトバルブを用いることも可能であり、例えば、ライトバルブとして透過型液晶表示素子や反射型液晶表示素子を用いることも可能である。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数の値は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
また、本発明の投写型表示装置としても、上記構成のものに限られるものではなく、例えば、用いられるライトバルブや、光束分離または光束合成に用いられる光学部材は、上記構成に限定されず、種々の態様の変更が可能である。
100 投写型表示装置
101 光源部
102 インテグレータ部
103 照明光学系部
104 光学部材
105 DMD
106 投写レンズ
107 スクリーン
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
L11〜L22 レンズ
PP 光学部材
Sim 画像表示面
Z 光軸

Claims (15)

  1. 拡大側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とから実質的になり、
    前記第1レンズ群は最も縮小側の面が凸形状であり、前記第2レンズ群は縮小側に曲率半径の絶対値が小さい面を向けた正の屈折力を有する単レンズ2枚で構成され、
    下記条件式(1)〜(4)を満足する
    ことを特徴とする投写レンズ。
    |R1b/R1f| ≦ 0.5 …(1)
    |R2b/R2f| ≦ 0.6 …(2)
    |Δ/f2| ≦ 0.3 …(3)
    d2/f2 ≦ 0.4 …(4)
    ここで、
    R1b:前記第2レンズ群の拡大側正レンズの縮小側面の曲率半径
    R1f:前記第2レンズ群の拡大側正レンズの拡大側面の曲率半径
    R2b:前記第2レンズ群の縮小側正レンズの縮小側面の曲率半径
    R2f:前記第2レンズ群の縮小側正レンズの拡大側面の曲率半径
    Δ:前記第1レンズ群の最も縮小側のレンズ面と前記第2レンズ群の拡大側焦点位置との距離
    f2:前記第2レンズ群全体の焦点距離
    d2:前記第2レンズ群の全長
  2. 下記条件式(5),(6)を満足する
    請求項1記載の投写レンズ。
    0.0 ≦ R1b/R1f ≦ 0.5 …(5)
    -0.6 ≦ R2b/R2f ≦ 0.4 …(6)
  3. 下記条件式(7)を満足する
    請求項1または2記載の投写レンズ。
    R1f/R2f ≦ 0.6 …(7)
  4. 下記条件式(8)を満足する
    請求項1から3のいずれか1項記載の投写レンズ。
    0.9 ≦ f2/f ≦ 3.5 …(8)
    ここで、
    f:全系の焦点距離
  5. 下記条件式(9)を満足する
    請求項1から4のいずれか1項記載の投写レンズ。
    0.2 ≦ dd/l ≦ 0.5 …(9)
    ここで、
    dd:前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間隔
    l:全系のレンズ全長
  6. 下記条件式(10)を満足する
    請求項1から5のいずれか1項記載の投写レンズ。
    Bf/f ≦ 0.35 …(10)
    ここで、
    Bf:全系のバックフォーカス
    f:全系の焦点距離
  7. 下記条件式(11)を満足する
    請求項1から6のいずれか1項記載の投写レンズ。
    1.7 ≦ N2 …(11)
    ここで、
    N2:前記第2レンズ群を構成する各レンズの屈折率
  8. 前記第1レンズ群は、拡大側から順に、正の屈折力を有する第1レンズと、負の屈折力を有する第2レンズと、負の屈折力を有する第3レンズと、正の屈折力を有する第4レンズと、正の屈折力を有する第5レンズと、正の屈折力を有する第6レンズとから実質的になる
    請求項1から7のいずれか1項記載の投写レンズ。
  9. 前記第3レンズと前記第4レンズが接合された
    請求項8記載の投写レンズ。
  10. 下記条件式(4−1)を満足する
    請求項1から9のいずれか1項記載の投写レンズ。
    d2/f2 ≦ 0.3 …(4−1)
  11. 下記条件式(5−1)を満足する
    請求項2項記載の投写レンズ。
    0.1 ≦ R1b/R1f ≦ 0.5 …(5−1)
  12. 下記条件式(6−1)を満足する
    請求項2または11記載の投写レンズ。
    -0.5 ≦ R2b/R2f ≦ 0.3 …(6−1)
  13. 下記条件式(7−1)を満足する
    請求項1から12のいずれか1項記載の投写レンズ。
    -3.0 ≦ R1f/R2f ≦ 0.5 …(7−1)
  14. 下記条件式(8−1)を満足する
    請求項1から13のいずれか1項記載の投写レンズ。
    1.2 ≦ f2/f ≦ 3.0 …(8−1)
    ここで、
    f:全系の焦点距離
  15. 光源と、該光源からの光が入射するライトバルブと、該ライトバルブにより光変調された光による光学像をスクリーン上に投写する投写レンズとしての請求項1から14のいずれか1項記載の投写レンズとを備え、
    前記ライトバルブに入射する光も前記第2レンズ群を透過するように構成されている
    ことを特徴とする投写型表示装置。
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