JP2009236965A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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Takashi Ikeda
貴司 池田
Ryuhei Amano
隆平 天野
Ryoko Kubo
良子 久保
Keiji Yuyama
啓二 湯山
Kiyoko Tsuji
企世子 辻
Takehiko Takimoto
武彦 滝本
Takahide Kogo
恭英 向後
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Abstract

【課題】 投写面上に映像光を投写しているときであっても、投写型映像表示装置と投写面との距離の短縮を図るために設けられた反射ミラーの配置精度を良好に保つことを可能とする投写型映像表示装置を提供する。
【解決手段】 投写型映像表示装置100は、映像光生成部200と投写光学系300とを収容する筐体400を有する。投写型映像表示装置100は、透過領域410が設けられた防護カバー400aを有する。投写光学系300は、反射ミラー320を有する。筐体400は、設置面210に対して略45°の傾きを有する基準面215に対して対称の形状を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、投写面上に映像光を投写する投写光学系を有する投写型映像表示装置に関する。
従来、光源が発する光を変調する光変調素子と、光変調素子から出射される光をスクリーン上に投写する投写レンズとを有する投写型映像表示装置が知られている。
ここで、スクリーン上に映像を大きく表示するためには、投写レンズとスクリーンとの距離を長くとる必要がある。これに対して、投写レンズから出射される光をスクリーン側に反射する反射ミラーを利用して、投写型映像表示装置とスクリーンとの距離の短縮を図った投写型表示システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
ここで、投写型映像表示装置とスクリーンとの距離の短縮を図ると、投写型映像表示装置がスクリーンに近くなり、投写型映像表示装置がユーザの視野に入ることになるため、スクリーンの上下又は横から斜め投写を行う必要がある。例えば、上述した投写型表示システムでは、光変調素子と投写光学系との位置関係を上下方向にシフトするとともに、反射ミラーとして凸面ミラーを用いることにより、投写距離の短縮と斜め投写を行っている。
また、投写型映像表示装置とスクリーンとの距離の短縮を図るために、反射ミラーは、投写レンズから出射される光が斜め方向からスクリーンに入射することを可能とする位置及び角度で配置される。例えば、上述した投写型表示システムでは、投写型映像表示装置とスクリーンとの距離の短縮を図るために、凸面ミラーが反射ミラーとして用いられる。
特開2004−45894号公報(請求項1、図2など)
ここで、投写面上に投写される映像を適切に表示するためには、反射ミラーの配置は非常に重要な要素である。従って、ユーザが反射ミラーに接触すると、反射ミラーの角度などが変わってしまい、投写面上に投写される映像が適切に表示されなくなってしまう。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、投写面上に映像光を投写しているときであっても、投写型映像表示装置と投写面との距離の短縮を図るために設けられた反射ミラーの配置精度を良好に保つことを可能とする投写型映像表示装置を提供することを目的とする。
第1の特徴に係る投写型映像表示装置は、映像光を生成する映像光生成部(映像光生成部200)と前記映像光を投写面(投写面220)上に投写する投写光学系(投写光学系300)とを収容する筐体(筐体400)を備えており、所定設置面(設置面210)上に設置される。前記投写光学系は、前記映像光生成部から出射された前記映像光を反射する反射ミラー(反射ミラー320)を有する。投写型映像表示装置は、前記反射ミラーで反射された前記映像光の光路上に設けられた防護カバー(防護カバー400a)を備える。前記防護カバーは、前記映像光を透過する透過領域(透過領域410)を有する。前記筐体は、前記所定設置面に対して略45°の傾きを有する基準面(基準面215)に対して対称の形状を有する。
かかる特徴によれば、防護カバーは、反射ミラーで反射された映像光の光路上に設けられている。従って、ユーザが反射ミラーに接触して反射ミラーの角度などが変わることを抑制することができる。また、防護カバーは、反射ミラーで反射された映像光を透過する透過領域を有する。従って、投写面上に照射される映像光が防護カバーによって妨げられることがない。このように、投写型映像表示装置と投写面との距離の短縮を図るために設けられた反射ミラーの配置精度を良好に保つことができる。
また、筐体は、所定設置面に対して略45°の傾きを有する基準面に対して対称の形状を有する。従って、筐体が基準面に対して反転されて、投写光学系が映像光を投写する方向が切り替えられる場合であっても、投写型映像表示装置100の安定性を十分に保つことができる。
第1の特徴において、前記投写光学系は、前記所定接地面に略直交する直交面(直交面230)又は前記所定接地面に設けられた前記投写面上に前記映像光を投写する。
第1の特徴において、前記筐体は、前記所定接地面に沿った第1平面(側面401又は側面402)と、前記直交面に沿った第2面(側面402又は側面401)とを有する。
第1の特徴において、前記基準面内において前記所定設置面に対して略45°の傾きを有する基準軸(基準線216)を中心に前記筐体を回動可能に支持する台座部(台座部450)をさらに備える。
第1の特徴において、前記反射ミラーは、前記反射ミラーと前記投写面との間において、前記映像光生成部から出射された前記映像光を集光する。前記透過領域は、前記反射ミラーによって前記映像光が集光される位置近傍に配置される。
第1の特徴において、前記防護カバーの少なくとも一部は、光透過性部材によって構成されている。前記透過領域は、前記光透過性部材によって構成される。
第1の特徴において、前記筐体は、1対の底面が直角二等辺三角形である三角柱状の形状を有する。
第1の特徴において、前記筐体は、1対の底面が前記基準軸を中心とする円である円柱状の形状、又は、球状の形状を有する。
本発明によれば、スクリーン上に映像光を投写しているときであっても、投写型映像表示装置とスクリーンとの距離の短縮を図るために設けられた反射ミラーの配置精度を良好に保つことを可能とする投写型映像表示装置を提供することができる。
以下において、本発明の実施形態に係る投写型映像表示装置について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
[第1実施形態]
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、第1実施形態に係る投写型映像表示装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、第1実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。
図1に示すように、投写型映像表示装置100は、映像光生成部200と投写光学系300とを収容する筐体400を有する。第1実施形態では、筐体400の一部は、防護カバー400aを構成する。投写型映像表示装置100は、設置面210(例えば、床面)上に設置される。
映像光生成部200は、映像光を生成する。具体的には、映像光生成部200は、映像光を出射する表示素子40を少なくとも有する。表示素子40は、投写光学系300の光軸Lに対してシフトした位置に設けられている。表示素子40は、例えば、反射型液晶パネル、透過型液晶パネル、DMD(Digital Micromirror Device)などである。なお、映像光生成部200の詳細については後述する(図3を参照)。
投写光学系300は、映像光生成部200から出射された映像光を投写する。図1では、投写光学系300は、設置面210上に設けられた投写面220上に映像光を投写する。具体的には、投写光学系300は、投写レンズ310と、反射ミラー320とを有する。
投写レンズ310は、映像光生成部200から出射された映像光を反射ミラー320側に出射する。
反射ミラー320は、投写レンズ310から出射された映像光を反射する。反射ミラー320は、映像光を集光した上で、映像光を広角化する。例えば、反射ミラー320は、映像光生成部200側に凹面を有する非球面ミラーである。
防護カバー400aは、反射ミラー320を保護するカバーである。上述したように、第1実施形態では、防護カバー400aは、筐体400の一部によって構成される。
防護カバー400aは、少なくとも、反射ミラー320で反射された映像光の光路上に設けられている。防護カバー400aは、映像光を透過する透過領域を有する。具体的には、防護カバー400aは、反射ミラー320で反射された映像光を透過する透過領域410を有する。すなわち、透過領域410は、反射ミラー320で反射された映像光を投写面220側に透過する。
このように、投写光学系300は、透過領域410を透過した映像光を投写面220上に投写する。
筐体400は、基準面215に対して対称の形状を有する。基準面215は、設置面210に対して略45°の傾きを有する。第1実施形態では、筐体400は、投写型映像表示装置100の側面視において直角二等辺三角形を有する。例えば、筐体400は、1対の底面が直角二等辺三角形である三角柱状の形状を有する。
具体的には、筐体400は、1対の底面に加えて、側面401と、側面402と、斜面403とを有する。図1では、側面401は、設置面210に沿った面である。一方で、図1では、側面402は、設置面210に略直交する直交面230に沿った面である。斜面403は、防護カバー400aを構成する面である。
続いて、図1に示す投写型映像表示装置100をA方向に90°回転させたケースについて考える。図2は、A方向に90°回転させた投写型映像表示装置100を示す図である。
図2に示すように、投写光学系300は、設置面210に略直交する直交面230(例えば、壁面)上に設けられた投写面220上に映像光を投写する。図2では、側面401は、設置面210に略直交する直交面230に沿った面である。一方で、図2では、側面402は、設置面210に沿った面である。
以下において、投写光学系300が設置面210に設けられた投写面220に投写するケース(図1に示すケース)を“ケース(1)”と称する。一方で、投写光学系300が直交面230に設けられた投写面220に投写するケース(図2に示すケース)を“ケース(2)”と称する。
(映像光生成部の構成)
以下において、第1実施形態に係る映像光生成部の構成について、図面を参照しながら説明する。図3は、第1実施形態に係る映像光生成部200を主として示す図である。映像光生成部200は、図3に示した構成に加えて、電源回路(不図示)、映像信号処理回路(不図示)などを有する。ここでは、表示素子40が透過型液晶パネルであるケースについて例示する。
映像光生成部200は、光源10と、フライアイレンズユニット20と、PBSアレイ30と、複数の液晶パネル40(液晶パネル40R、液晶パネル40G、液晶パネル40B)と、クロスダイクロイックプリズム50とを有する。
光源10は、バーナ及びリフレクタによって構成されるUHPランプなどである。光源10が発する光は、赤成分光、緑成分光及び青成分光を含む。
フライアイレンズユニット20は、光源10が発する光を均一化する。具体的には、フライアイレンズユニット20は、フライアイレンズ20a及びフライアイレンズ20bによって構成される。
フライアイレンズ20a及びフライアイレンズ20bは、それぞれ、複数の微少レンズによって構成される。各微少レンズは、光源10が発する光が液晶パネル40の全面に照射されるように、光源10が発する光を集光する。
PBSアレイ30は、フライアイレンズユニット20から出射された光の偏向状態を揃える。第1実施形態では、PBSアレイ30は、フライアイレンズユニット20から出射された光をP偏向に揃える。
液晶パネル40Rは、赤成分光の偏向方向を回転させることによって赤成分光を変調する。液晶パネル40Rの光入射面側には、一の偏向方向(例えば、P偏向)を有する光を透過して、他の偏向方向(例えば、S偏向)を有する光を遮光する入射側偏向板41Rが設けられている。液晶パネル40Rの光出射面側には、一の偏向方向(例えば、P偏向)を有する光を遮光して、他の偏向方向(例えば、S偏向)を有する光を透過する出射側偏向板42Rが設けられている。
同様に、液晶パネル40G及び液晶パネル40Bは、それぞれ、緑成分光及び青成分光の偏向方向を回転させることによって緑成分光及び青成分光を変調する。液晶パネル40Gの光入射面側には、入射側偏向板41Gが設けられており、液晶パネル40Gの光出射面側には、出射側偏向板42Gが設けられている。液晶パネル40Bの光入射面側には、入射側偏向板41Bが設けられており、液晶パネル40Bの光出射面側には、出射側偏向板42Bが設けられている。
クロスダイクロイックプリズム50は、液晶パネル40R、液晶パネル40G及び液晶パネル40Bから出射された光を合成する。クロスダイクロイックプリズム50は、投写レンズ310側に合成光を出射する。
また、映像光生成部200は、ミラー群(ダイクロイックミラー111、ダイクロイックミラー112、反射ミラー121〜反射ミラー123)と、レンズ群(コンデンサレンズ131、コンデンサレンズ140R、コンデンサレンズ140G、コンデンサレンズ140B、リレーレンズ151〜リレーレンズ152)とを有する。
ダイクロイックミラー111は、PBSアレイ30から出射された光のうち、赤成分光及び緑成分光を透過する。ダイクロイックミラー111は、PBSアレイ30から出射された光のうち、青成分光を反射する。
ダイクロイックミラー112は、ダイクロイックミラー111を透過した光のうち、赤成分光を透過する。ダイクロイックミラー112は、ダイクロイックミラー111を透過した光のうち、緑成分光を反射する。
反射ミラー121は、青成分光を反射して青成分光を液晶パネル40B側に導く。反射ミラー122及び反射ミラー123は、赤成分光を反射して赤成分光を液晶パネル40R側に導く。
コンデンサレンズ131は、光源10が発する白色光を集光するレンズである。
コンデンサレンズ140Rは、液晶パネル40Rに赤成分光が照射されるように、赤成分光を略平行光化する。コンデンサレンズ140Gは、液晶パネル40Gに緑成分光が照射されるように、緑成分光を略平行光化する。コンデンサレンズ140Bは、液晶パネル40Bに青成分光が照射されるように、青成分光を略平行光化する。
リレーレンズ151〜リレーレンズ152は、赤成分光の拡大を抑制しながら、液晶パネル40R上に赤成分光を略結像する。
(作用及び効果)
第1実施形態では、防護カバー400aは、反射ミラー320で反射された映像光の光路上に設けられている。従って、ユーザが反射ミラー320に接触して反射ミラー320の角度などが変わることを抑制することができる。また、防護カバー400aは、反射ミラー320で反射された映像光を透過する透過領域410を有する。従って、投写面220上に照射される映像光が防護カバー400aによって妨げられることがない。このように、投写型映像表示装置100と投写面との距離の短縮を図るために設けられた反射ミラー320の配置精度を良好に保つことができる。
第1実施形態では、筐体400は、設置面210に対して略45°の傾きを有する基準面215に対して対称の形状を有する。従って、図1に示すケース(1)と図2に示すケース(2)とを切り替えて、投写光学系300が映像光を投写する方向を切り替えた場合であっても、投写型映像表示装置100の安定性を十分に保つことができる。
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下においては、第1実施形態と第2実施形態との相違点について主として説明する。具体的には、第2実施形態では、第1実施形態と比べて、映像光生成部の構成が異なる。また、光源10は、設置面210及び直交面230の双方に対して略平行の向きを有する。
(投写型映像表示装置の構成)
以下において、第2実施形態に係る投写型映像表示装置の構成について、図面を参照しながら説明する。図4及び図5は、第2実施形態に係る投写型映像表示装置100の構成を示す図である。図4及び図5では、図1及び図2と同様の構成について同様の符号を付している。
図4に示すように、光源10が発する光の光軸10aは、設置面210及び直交面230の双方に対して略平行の向きを有する。従って、図5に示すように、投写型映像表示装置100をA方向に90°回転させたとしても、光源10が発する光の光軸10aは、設置面210及び直交面230の双方に対して略平行の向きを有する。
このように、光源10は、図4に示すケース(1)及び図5に示すケース(2)の双方において、設置面210及び直交面230の双方に対して略平行の向きを有する。
(映像光生成部の構成)
以下において、第2実施形態に係る映像光生成部の構成について、図面を参照しながら説明する。図6〜図8は、第2実施形態に係る映像光生成部200を主として示す図である。なお、図6〜図8では、図3と同様の構成について同様の符号を付している。
図6に示すように、映像光生成部200は、図3に示した構成に加えて、反射ミラー171及び反射ミラー172を有する。映像光生成部200は、クロスダイクロイックプリズム50に代えて、クロスダイクロイックプリズム55を有する。
反射ミラー171は、後述するように、反射ミラー171R、反射ミラー171G及び反射ミラー171Bを有する(図7を参照)。反射ミラー171は、光源10から出射される光を反射ミラー172側に反射する。
反射ミラー172は、後述するように、反射ミラー172R、反射ミラー172G及び反射ミラー172Bを有する(図8を参照)。反射ミラー172は、反射ミラー171で反射された光を投写レンズ310側に反射する。
クロスダイクロイックプリズム55は、クロスダイクロイックプリズム50と同様の構成を有する。但し、クロスダイクロイックプリズム55は、各色成分光を合成する色合成部としてだけではなくて、光源10から出射される光を各色成分光に分離する色分離部としても機能する。具体的には、クロスダイクロイックプリズム55は、光源10から出射される光の光路上から反射ミラー172で反射される光の光路上まで延びる形状を有する。
図7は、図6に示すB−B断面を示す図である。図7に示すように、映像光生成部200は、図3に示した構成に加えて、反射ミラー171R〜反射ミラー171Bと、反射ミラー173を有する。
反射ミラー173は、光源10から出射される光をクロスダイクロイックプリズム55側に反射する。クロスダイクロイックプリズム55は、赤成分光と緑成分光と青成分光とに光源10から出射される光を分離する。
具体的には、クロスダイクロイックプリズム55は、赤成分光を反射ミラー171R側に反射し、青成分光を反射ミラー171B側に反射する。クロスダイクロイックプリズム55は、緑成分光を反射ミラー171G側に透過する。
反射ミラー171Rは、赤成分光を反射ミラー172R側に反射する。反射ミラー171Gは、緑成分光を反射ミラー172G側に反射する。反射ミラー171Bは、青成分光を反射ミラー172B側に反射する。
図8は、図6に示すC−C断面を示す図である。図8に示すように、映像光生成部200は、図3に示した構成に加えて、反射ミラー172R〜反射ミラー172Bを有する。
反射ミラー172Rは、赤成分光をクロスダイクロイックプリズム55側に反射する。反射ミラー172Gは、緑成分光をクロスダイクロイックプリズム55側に反射する。反射ミラー172Bは、青成分光をクロスダイクロイックプリズム55側に反射する。
クロスダイクロイックプリズム55は、赤成分光及び青成分光を投写レンズ310側に反射し、緑成分光を投写レンズ310側に透過する。
なお、クロスダイクロイックプリズム55が色分離部として機能するため、上述したダイクロイックミラー111及びダイクロイックミラー112が不要である。また、各色成分光の光路長が同じであるため、上述したリレーレンズ151〜リレーレンズ152が不要である。
(作用及び効果)
第2実施形態では、図4に示したケース(1)及び図5に示したケース(2)の双方において、光源10の向きが水平方向に保たれる。従って、光源10の向きが垂直方向であることに起因する光源10の低寿命化を抑制することができる。
第2実施形態では、反射ミラー171及び反射ミラー172が設けられており、映像光生成部200が二段構成である。従って、第1実施形態に比べて、投写型映像表示装置100の小型化を図ることができる。
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、第1実施形態と第3実施形態との相違点について主として説明する。
具体的には、第3実施形態では、図9に示すように、筐体400が球状の形状を有している。投写型映像表示装置100は、筐体400を支持する台座部450を有する。
筐体400は、第1実施形態と同様に、設置面210に対して略45°の傾きを有する基準面215に対して対称の形状を有する。
台座部450は、設置面210に設置されており、基準面215内において設置面210に対して略45°の傾きを有する基準線216を中心に筐体400を回動可能に支持する。具体的には、台座部450は、基準線216を中心としてD方向(又は、その逆方向)に筐体400を回動可能に支持する。ここで、基準線216は、筐体400の略中心を通ることが好ましい。
但し、筐体400の回動はこれに限定されるものではない。具体的には、台座部450は、基準面215に対して筐体400を反転させるように筐体400を支持していればよい。
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
上述した実施形態では特に触れていないが、防護カバー400aは、反射ミラー320から投写面220側に連通する開口を有していてもよい。透過領域410は、このような開口であってもよい。
上述した実施形態では特に触れていないが、防護カバー400aの少なくとも一部は、透明樹脂やガラスなどの光透過性部材によって構成されていてもよい。透過領域410は、このような光透過性部材によって構成されていてもよい。
上述した実施形態では特に触れていないが、反射ミラー320は、反射ミラー320と投写面220との間において、映像光生成部200から出射された映像光を集光する。透過領域410は、反射ミラー320によって映像光が集光される位置近傍に設けられることが好ましい。
上述した実施形態では、反射ミラー320として非球面ミラーを用いるケースについて例示したが、反射ミラー320はこれに限定されるものではない。例えば、反射ミラー320として自由曲面ミラーを用いてもよい。収差や解像度について工夫をすれば、反射ミラー320として球面ミラーを用いてもよい。
上述した実施形態では、映像光生成部200の構成として複数の表示素子40を用いるケース(3板式)について例示したが、映像光生成部200の構成はこれに限定されるものではない。映像光生成部200の構成として単数の表示素子40を用いてもよい(単板式)。
上述した実施形態では特に触れていないが、投写面220は、映像光が投写される面であればよい。従って、投写面220は、投写型映像表示装置に専用のスクリーンでなくてもよい。例えば、投写面220は、壁面、床面、天井、ガラス窓などであってもよい。
上述した実施形態では、投写面220は、設置面210又は直交面230に設けられているが、投写面220の配置は、これに限定されるものではない。例えば、投写面220は、設置面210よりも上方又は下方の面に設けられていてもよい。また、投写面220は、直交面230よりも投写型映像表示装置に近い面又は遠い面に設けられていてもよい。投写型映像表示装置100が台形補正機能を有している場合には、投写面220が設置面210に対して任意の傾きを有していても、投写面220上に矩形(長方形)の映像を表示することができる。同様に、投写面220は、直交面230に対して任意の傾きを有していてもよい。
上述した実施形態では、筐体400は、三角柱状の形状又は球状の形状を有するが、筐体400の形状は、これらに限定されるものではない。筐体400は、立方体形状を有していてもよく、直方体形状を有していてもよい。
上述した第3実施形態では、筐体400は、球状の形状を有するが、筐体400の形状は、これに限定されるものではない。例えば、筐体400は、1対の底面が基準線216を中心とするの円である円柱状の形状を有していてもよい。
上述した実施形態では特に触れていないが、設置面210は、机などの天板であってもよく、床面であってもよい。
上述した実施形態は、筐体400の一部(斜面403)が防護カバー400aを構成するが、防護カバー400aは、筐体400と別体であってもよい。
各実施形態によれば、上述したように、反射ミラー320を設けることによって、投写型映像表示装置と投写面との距離が短縮される。従って、投写型映像表示装置と投写面との間に人などが入り込んで、映像光が遮られることを抑制することができる。また、光源10としてLDを用いた場合に、レーザ光(映像光)が人に照射される可能性を低減することができる。
第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。 第1実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。 第1実施形態に係る映像光生成部200の構成を示す図である。 第2実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。 第2実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。 第2実施形態に係る映像光生成部200の構成を示す図である。 第2実施形態に係る映像光生成部200の構成を示す図である。 第2実施形態に係る映像光生成部200の構成を示す図である。 第3実施形態に係る投写型映像表示装置100を示す図である。
符号の説明
10・・・光源、20・・・フライアイレンズユニット、30・・・PBSアレイ、40・・・表示素子、41・・・入射側偏向板、42・・・出射側偏向板、50、55・・・クロスダイクロイックプリズム、100・・・投写型映像表示装置、111・・・ダイクロイックミラー、112・・・ダイクロイックミラー、121〜123・・・反射ミラー、131・・・コンデンサレンズ、140・・・コンデンサレンズ、151〜152・・・リレーレンズ、171〜173・・・反射ミラー、200・・・映像光生成部、210・・・設置面、215・・・基準面、216・・・基準線、220・・・投写面、230・・・直交面、300・・・投写光学系、310・・・投写レンズ、320・・・反射ミラー、400・・・筐体、400a・・・防護カバー、401〜402・・・側面、403・・・斜面、410・・・透過領域

Claims (8)

  1. 映像光を生成する映像光生成部と前記映像光を投写面上に投写する投写光学系とを収容する筐体を備えており、所定設置面上に設置される投写型映像表示装置であって、
    前記投写光学系は、前記映像光生成部から出射された前記映像光を反射する反射ミラーを有しており、
    前記反射ミラーで反射された前記映像光の光路上に設けられた防護カバーを備え、
    前記防護カバーは、前記映像光を透過する透過領域を有しており、
    前記筐体は、前記所定設置面に対して略45°の傾きを有する基準面に対して対称の形状を有することを特徴とする投写型映像表示装置。
  2. 前記投写光学系は、前記所定接地面に略直交する直交面又は前記所定接地面に設けられた前記投写面上に前記映像光を投写することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記筐体は、前記所定接地面に沿った第1面と、前記直交面に沿った第2面とを有することを特徴とする請求項2に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記基準面内において前記所定設置面に対して略45°の傾きを有する基準軸を中心に前記筐体を回動可能に支持する台座部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記反射ミラーは、前記反射ミラーと前記投写面との間において、前記映像光生成部から出射された前記映像光を集光し、
    前記透過領域は、前記反射ミラーによって前記映像光が集光される位置近傍に配置されることを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  6. 前記防護カバーの少なくとも一部は、光透過性部材によって構成されており、
    前記透過領域は、前記光透過性部材によって構成されることを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  7. 前記筐体は、1対の底面が直角二等辺三角形である三角柱状の形状を有することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  8. 前記筐体は、1対の底面が前記基準軸を中心とする円である円柱状の形状、又は、球状の形状を有することを特徴とする請求項1に記載の投写型映像表示装置。
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