JP5138354B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は走行機体に連結された作業機の姿勢を制御する作業車両に関する。
従来の作業車両、例えば農作業機は、走行機体と、該走行機体に連結してある作業機とを備えており、前記走行機体が左右方向に傾斜したときに、前記作業機の姿勢を前記走行機体に対し平行に制御する手段(以下、前記作業機の姿勢を前記走行機体に対し平行に制御することを平行モードという。)と、前記走行機体が左右方向に傾斜したときに、前記作業機の姿勢を前記走行機体の姿勢に拘わらず、地面に対して一定の角度、例えば水平に制御する手段(以下、前記作業機の姿勢を水平に制御することを水平モードという。)とを備え、また前記平行モード又は水平モードを選択する選択ダイヤルを備えていた。
一般に圃場での作業は、圃場の中央部分にあたる隣接地及び圃場の周縁部分にあたる枕地での作業に大別される。前記隣接地で作業を行うときには、農作業機の操作者は前記選択ダイヤルを使用して前記平行モードを選択し、圃場の傾斜に対応させて前記作業機の姿勢を制御し、土壌をなだらかに耕耘していた。また多数の凹凸がある枕地で作業を行うときには、前記選択ダイヤルを使用して前記水平モードを選択し、前記作業機の姿勢を水平に制御し、土壌をムラなく耕耘していた(特許文献1参照)。
また前記選択ダイヤルに替えて、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度(以下ローリング角速度という。)を求める手段を設け、該手段により求めたローリング角速度を所定の閾値と比較し、比較結果に基づいて、前記平行に制御する手段又は水平に制御する手段の作動を選択する手段を設けて、作業機の姿勢を自動制御する作業車両も提案されている。
特許第3173988号公報
特許文献1に記載の作業車両にあっては、操作者が前記選択ダイヤルの操作を失念し、平行モードを選択した状態で枕地での作業を行い、また水平モードを選択した状態で隣接地での作業を行う場合があり、なだらかでムラのない土壌の耕耘を実現できない場合があった。
一方作業機の姿勢を自動制御する作業車両にあっては、操作者が前記選択ダイヤルの操作を失念した場合でも、前記平行モード又は水平モードの選択は行われる。高低差の大きな凹凸がある場所では、ローリング角速度が大きくなる傾向にあり、所定の大きさのローリング角速度に対応した所定の閾値を設定し、求めたローリング角速度が該閾値を超過したときに、枕地での作業を行っているとみなして、前記平行モードから水平モードへの切替を行っていた。また求めたローリング角速度が前記閾値よりも小さいときに、隣接地での作業を行っているとみなして、前記水平モードから平行モードへの切替を行っていた。
しかし前記走行機体が低速で移動している場合は、高速で移動している場合に比べてローリング角速度は小さいため、枕地で作業をしているにも拘わらず、求めたローリング角速度が前記閾値を超過せずに隣接地での作業を行っているとみなされ、前記平行モードから水平モードへの切替が行われないという問題点があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、前記作業機を昇降させる手段と、該手段により昇降した前記作業機の昇降距離を求める手段と、該手段により求めた昇降距離に応じて、前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記昇降距離が大きくなるにつれて、高低差の大きい凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記昇降距離に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる作業車両を提供することを目的とする。
また前記作業機を昇降させる手段と、該手段により昇降した前記作業機の昇降回数を求める手段と、該手段により求めた昇降回数に基づいて所定時間あたりの昇降回数を算出する手段と、算出した該昇降回数に応じて前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記昇降回数の増加に従って、多数の凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記昇降回数に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる作業車両を提供することを目的とする。
また前記作業機を昇降させる手段と、該手段により昇降した前記作業機の昇降位置を時系列的に複数求める手段と、該手段により求めた前記作業機の複数の昇降位置に基づいて昇降位置の偏差を算出する手段と、算出された偏差に応じて前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記偏差が大きくなるにつれて枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記偏差に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる作業車両を提供することを目的とする。
また前記走行機体の前後方向の傾斜角速度を求める手段と、該手段により求めた傾斜角速度に応じて、前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記走行機体の前後方向の傾斜角速度(以下ピッチング角速度という。)が大きくなるにつれて枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記ピッチング角速度に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる作業車両を提供することを目的とする。
また前記走行機体の前後方向の傾斜角度を時系列的に複数求める手段と、該手段により求めた複数の傾斜角度に基づいて、所定時間あたりの前記傾斜角度の変化量を算出する手段と、算出された前記変化量に応じて前記閾値を調整する手段を設けることにより、前記走行機体の前後方向の傾斜角度(以下ピッチング角度という。)の変化量が大きくなるにつれて枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記ピッチング角度の変化量に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる作業車両を提供することを目的とする。
また前記閾値にヒステリシスを設定する手段を設けることにより、前記走行機体の振動がローリング角速度を求める手段に伝播して、ローリング角速度を求める手段が前記閾値に近い値を求めたときに、前記平行モードと前記水平モードとの切替えが行われるので、求めた値と前記閾値との比較結果に振動による誤差が波及しないように前記閾値にヒステリシスを設け、前記平行モードと前記水平モードとの不要な切替えを防止して、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる作業車両を提供することを目的とする。
発明に係る作業車両は、走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、前記作業機昇降を行う昇降手段と、該昇降手段により昇降した前記作業機の昇降距離を求める昇降距離演算手段と、該昇降距離演算手段により求めた昇降距離に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、前記作業機を昇降させる手段と、該手段により昇降した前記作業機の昇降距離を求める手段と、該手段により求めた昇降距離に応じて、前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記昇降距離が大きくなるにつれて、高低差の大きい凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記昇降距離に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行う。
発明に係る作業車両は、走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、前記作業機昇降を行う昇降手段と、該昇降手段により昇降した前記作業機の昇降回数を求める昇降回数演算手段と、該昇降回数演算手段により求めた昇降回数に基づいて、所定時間あたりの昇降回数を算出する昇降回数算出手段と、該昇降回数算出手段により算出された所定時間あたりの昇降回数に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、前記作業機を昇降させる手段と、該手段により昇降した前記作業機の昇降回数を求める手段と、該手段により求めた昇降回数に基づいて所定時間あたりの昇降回数を算出する手段と、算出した該昇降回数に応じて前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記昇降回数の増加に従って、多数の凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記昇降回数に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行う。
発明に係る作業車両は、走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、前記作業機昇降を行う昇降手段と、該昇降手段により昇降した前記作業機の昇降位置を時系列的に複数求める昇降位置演算手段と、該昇降位置演算手段により求めた前記作業機の複数の昇降位置に基づいて、昇降位置の偏差を算出する偏差算出手段と、該偏差算出手段により算出された偏差に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、前記作業機を昇降させる手段と、該手段により昇降した前記作業機の昇降位置を時系列的に複数求める手段と、該手段により求めた前記作業機の複数の昇降位置に基づいて昇降位置の偏差を算出する手段と、算出された偏差に応じて前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記偏差が大きくなるにつれて枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記偏差に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行う。
発明に係る作業車両は、走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、前記走行機体の前後方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、前記走行機体の前後方向の傾斜角速度を求める手段と、該手段により求めた傾斜角速度に応じて、前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記走行機体の前後方向の傾斜角速度(以下ピッチング角速度という。)が大きくなるにつれて枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記ピッチング角速度に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行う。
発明に係る作業車両は、走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、前記走行機体の前後方向の傾斜角度を時系列的に複数求める傾斜角度演算手段と、該傾斜角度演算手段により求めた複数の前記傾斜角度に基づいて、所定時間あたりの前記傾斜角度の変化量を算出する変化量算出手段と、該変化量算出手段により算出された前記変化量に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、前記走行機体の前後方向の傾斜角度を時系列的に複数求める手段と、該手段により求めた複数の傾斜角度に基づいて、所定時間あたりの前記傾斜角度の変化量を算出する手段と、算出された前記変化量に応じて前記閾値を調整する手段を設けることにより、前記走行機体の前後方向の傾斜角度(以下ピッチング角度という。)の変化量が大きくなるにつれて枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記ピッチング角度の変化量に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行う。
発明に係る作業車両は、前記閾値にヒステリシスを設定する手段を備えることを特徴とする。
本発明においては、前記閾値にヒステリシスを設定する手段を設けることにより、前記走行機体の振動がローリング角速度を求める手段に伝播して、ローリング角速度を求める手段が前記閾値に近い値を求めたときに、前記平行モードと前記水平モードとの切替えが行われるので、求めた値と前記閾値との比較結果に振動による誤差が波及しないように前記閾値にヒステリシスを設け、前記平行モードと前記水平モードとの不要な切替えを防止する。
発明に係る作業車両にあっては、前記作業機を昇降させる手段と、該手段により昇降した前記作業機の昇降距離を求める手段と、該手段により求めた昇降距離に応じて、前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記昇降距離が大きくなるにつれて、高低差の大きい凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記昇降距離に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
発明に係る作業車両にあっては、前記作業機を昇降させる手段と、該手段により昇降した前記作業機の昇降回数を求める手段と、該手段により求めた昇降回数に基づいて所定時間あたりの昇降回数を算出する手段と、算出した該昇降回数に応じて前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記昇降回数の増加に従って、多数の凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記昇降回数に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
発明に係る作業車両にあっては、前記作業機を昇降させる手段と、該手段により昇降した前記作業機の昇降位置を時系列的に複数求める手段と、該手段により求めた前記作業機の複数の昇降位置に基づいて昇降位置の偏差を算出する手段と、算出された偏差に応じて前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記偏差が大きくなるにつれて枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記偏差に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
発明に係る作業車両にあっては、前記走行機体の前後方向の傾斜角速度を求める手段と、該手段により求めた傾斜角速度に応じて、前記閾値を調整する手段とを設けることにより、前記走行機体の前後方向の傾斜角速度(以下ピッチング角速度という。)が大きくなるにつれて枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記ピッチング角速度に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
発明に係る作業車両にあっては、前記走行機体の前後方向の傾斜角度を時系列的に複数求める手段と、該手段により求めた複数の傾斜角度に基づいて、所定時間あたりの前記傾斜角度の変化量を算出する手段と、算出された前記変化量に応じて前記閾値を調整する手段を設けることにより、前記走行機体の前後方向の傾斜角度(以下ピッチング角度という。)の変化量が大きくなるにつれて枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値を前記ピッチング角度の変化量に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
発明に係る作業車両にあっては、前記閾値にヒステリシスを設定する手段を設けることにより、前記走行機体の振動がローリング角速度を求める手段に伝播して、ローリング角速度を求める手段が前記閾値に近い値を求めたときに、前記平行モードと前記水平モードとの切替えが行われるので、求めた値と前記閾値との比較結果に振動による誤差が波及しないように前記閾値にヒステリシスを設け、前記平行モードと前記水平モードとの不要な切替えを防止して、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1を示す図面に基づいて詳述する。図1は実施の形態1に係る作業車両の略示側面図、図2はキャビンの屋根を省略した作業車両の略示平面図である。
図において1は農作業機の走行機体であり、該走行機体1は、ディーゼル式のエンジン5を搭載してあるエンジンフレーム14を有しており、前記エンジン5の近傍にエンジン5のクランクの角度を検出して、エンジン5の回転数を検出するクランク角センサ5aを設けてある。
前記エンジンフレーム14の前側に前バンパ12を設けてあり、前記エンジンフレーム14の左右両側に二つの前車軸ケース13、13を設けてある。該前車軸ケース13、13を介して左右一対の前車輪3、3が設けてある。前記エンジンフレーム14の後部に、機体フレーム16がボルトにて着脱自在に固定してあり、該機体フレーム16の両側に左右一対の後車輪4、4が設けてある。前記エンジン5にて前記後車輪4、4及び前車輪3、3を駆動することにより、走行機体1は前後進走行するように構成してある。前記エンジン5はボンネット6にて覆われており、また前記機体フレーム16の上面にはキャビン7が設置してある。該キャビン7の内部には、操縦座席8と、舵取りすることによって前車輪3の操向方向を左右に動かすステアリングホイール9とが設置されている。
前記操縦座席8の後側には、走行機体1の左右方向の傾斜角度を検出する振り子式のローリング角センサ120と、走行機体1の左右方向の傾斜角速度を検出するガスレート式のローリングジャイロセンサ121と、走行機体1の前後方向の傾斜角度を検出する振り子式のピッチング角センサ130と、走行機体1の前後方向の傾斜角速度を検出するガスレート式のピッチングジャイロセンサ131とを設けてある。
前記キャビン7の外側部には、操作者が乗降するステップ10を設けてあり、該ステップ10より内側で且つ前記キャビン7の底部より下側には、前記エンジン5に燃料を供給する燃料タンク11を設けてある。
前記機体フレーム16の後部には、エンジン5からの回転動力を適宜変速して前車輪3、3及び後車輪4、4に伝達するための走行変速機構を有するミッションケース17が搭載されている。後車輪4は、ミッションケース17の外側面から外向きに突出するように装着された図示しない後車軸ケースを介して取り付けてある。
ミッションケース17には、エンジン5からの回転動力の一部を後述するPTO軸23に伝達するための図示しないPTO変速機構が内蔵されている。該PTO変速機構により、後述するロータリ耕耘機24の回転伝動系への入口において、回転動力の大きさを無段階又は段階的に調節する。また走行機体1の前後進を切替える主クラッチ(図示せず)が内蔵されており、主クラッチ付近にホールICを備える車速センサ17aを設けてある。該車速センサ17aにより、前記主クラッチに連結してある図示しないシャフトの回転数に基づいて、走行機体1の車速を検出する構成にしてある。
ミッションケース17の後部上面には、作業機としてのロータリ耕耘機24を昇降動する油圧式の作業機用昇降機構20が着脱可能に取り付けられている。ロータリ耕耘機24は、ミッションケース17の後部に、一対の左右ロワーリンク21、21及びトップリンク22からなる3点リンク機構を介して連結してある。左右ロワーリンク21、21の前端側は、ミッションケース17の後部の左右側面にロワーリンクピン25、25を介して回動可能に連結されている。前記トップリンク22の前端側は、前記作業機用昇降機構20後部のトップリンクヒッチ26にトップリンクピンを介して連結されている。さらに、ミッションケース17の後側面には、前記ロータリ耕耘機24にPTO駆動力を伝達するためのPTO軸23が後向きに突出するように設けられている。
油圧式の前記作業機用昇降機構20は、単動形の昇降制御油圧シリンダ28(後述する図3参照)と、該昇降制御油圧シリンダ28により回動される一対の左右リフトアーム29、29とを備えており、該リフトアーム29の近傍にリフトアーム29の回動角度を検出するポテンショメータ型のリフト角センサ29aを設けてある。進行方向に向かって左側の前記リフトアーム29と前記ロワーリンク21とは、左リフトロッド30を介して連結されている。進行方向に向かって右側の前記リフトアーム29と前記ロワーリンク21とは、右リフトロッド31、及び該右リフトロッド31の一部を形成する複動形の傾斜制御油圧シリンダ32、及び該傾斜制御油圧シリンダ32のピストンロッド33とを介して連結されている。
前記トップリンク22及び前記ロワーリンク21、21の後側に、前記ロータリ耕耘機24を配置してある。前記ロータリ耕耘機24は、前記ロワーリンク21、21に連結される下リンクフレーム35と、前記トップリンクに連結される上リンクフレーム34とを備え、前記下リンクフレーム35の下側に耕耘爪40を有するロータリ部41を配置してあり、該ロータリ部41にPTO入力軸46aが連結してある。
前記ロワーリンク21の後端部と、前記下リンクフレーム35の前端部とが、下ヒッチピン35aを介して連結されており、前記トップリンク22の後端部と、前記上リンクフレーム34の前端部とが、上ヒッチピン34aを介して連結されている。前記PTO入力軸46aと前記PTO軸23とは、両端に自在継手が備えられた伸縮自在な伝動軸46bを介して連結されている。前記PTO軸23から出力された動力は、前記PTO入力軸46a及び伝動軸46bを介して前記ロータリ部41に伝達され、前記耕耘爪40を反時計方向に回転させる。
図3は作業車両の作業機系油圧回路図である。作業機系油圧回路100は、エンジン5の回転力により作動する作業機用油圧ポンプ101を備える。該作業機用油圧ポンプ101は、分流弁105を介して、前記傾斜制御油圧シリンダ32に作動油を供給制御するための傾斜制御電磁弁104に接続してある。また前記作業機用油圧ポンプ101は、前記分流弁105を介して、前記昇降制御油圧シリンダ28に作動油を供給制御するための上昇制御電磁弁102及び下降制御電磁弁103に接続してある。
前記傾斜制御電磁弁104を開閉し、前記ピストンロッド33を上下させて、前記ロータリ耕耘機24を傾斜させ、また前記上昇制御電磁弁102及び下降制御電磁弁103を開閉し、前記リフトアーム29、29及びロワーリンク21、21を上下させて、前記ロータリ耕耘機24を上昇させるか又は下降させるようにしてある。
図4は作業機設定ボックスの略示拡大図である。操縦座席8の右側にコラム60が設けてあり、該コラム60上にロータリ耕耘機24の設定を行うための複数のスイッチを有する作業機設定ボックス61を配置してある(図2参照)。該作業機設定ボックス61には、前記ロータリ耕耘機24の姿勢制御として、平行モードと、水平モードと、該平行モード及び水平モードの切替を自動で行う自動モードとを選択するための姿勢制御選択スイッチ61a、並びに前記水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢制御を行っている場合に、前記ロータリ耕耘機24の目標とする対地ローリング角度を調整するローリング角度調整ダイヤル61bを設けてある。
次に作業車両の姿勢制御処理について説明する。作業車両の姿勢制御処理とは、前記姿勢制御選択スイッチ61aにより、自動モードを選択した場合に行うロータリ耕耘機24の姿勢を制御する処理をいう。図5はUFO制御装置付近の要部構成を示すブロック図である。
前記走行機体1にロータリ耕耘機24の姿勢を制御するUFO制御装置70を設けてある。該UFO制御装置70は、ロータリ耕耘機24の姿勢制御プログラムと、走行機体1の車速に対応しており、平行モード及び水平モードの切替の基準となる閾値とを記憶してあるROM、前記姿勢制御プログラムに基づいてロータリ耕耘機24の姿勢制御を行うCPU、種々の情報を一時的に記憶するRAM等(いずれも図示せず)を備えている。前記UFO制御装置70には、前記車速センサ17a、ローリング角センサ120、ローリングジャイロセンサ121、ピッチング角センサ130、ピッチングジャイロセンサ131、リフト角センサ29a、前記ロータリ耕耘機24の前記走行機体1に対するローリング角度を検出するポテンショメータ型の作業機ポジションセンサ71、前記傾斜制御油圧シリンダ32の長さを検出する磁歪式のシリンダセンサ32a、作業機設定ボックス61、及びクランク角センサ5aを接続してあり、また前記上昇制御電磁弁102、下降制御電磁弁103及び傾斜制御電磁弁104を接続してある。
図6は作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャート、図7は平行モード及び水平モードの切替と閾値との関係を説明する説明図である。
UFO制御装置70は、前記姿勢制御選択スイッチ61aにより、自動モードが選択されていることを示す信号が入力されているか否か判断する(ステップS1)。自動モードが選択されていることを示す信号が入力されていないときは(ステップS1:NO)、水平モード又は平行モードが選択されており、水平モード及び平行モードの自動切替を行わないので姿勢制御処理を終了する。自動モードが選択されていることを示す信号が入力されているときは(ステップS1:YES)、ローリングジャイロセンサ121からローリング角速度ωを示す検出値が入力されているか否か判断する(ステップS2)。ローリング角速度ωを示す検出値が入力されていないときは(ステップS2:NO)、ロータリ耕耘機24の姿勢は大きく変化しておらず、ステップS2に戻る。ローリング角速度ωを示す検出値が入力されているときは(ステップS2:YES)、ロータリ耕耘機24の姿勢は大きく変化し、ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する必要があると考えられるので、車速センサ17aから車速vを示す検出値を取得する(ステップS3)。
次にUFO制御装置70は、車速vに対応する閾値f(v)をROMから取得する(ステップS4)。車速vが大きくなるにつれてローリング角速度ωが大きくなるため、車速vが小さいときにはローリング角速度ωが小さくても平行モードから水平モードに切り替わるように、閾値f(v)は車速vの減少に従って小さくなるように設定してある。そしてローリング角速度ωを示す検出値が閾値f(v)以上であるか否か判断する(ステップS5)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f(v)以上であるときは(ステップS5:YES)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きい凹凸がある枕地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、図7に示す如く、水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS6)。
ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f(v)未満であるときは(ステップS5:NO)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きい凹凸がない隣接地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、図7に示す如く、平行モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS7)。
次に水平モードについて詳述する。図8は水平モードでのロータリ耕耘機24の姿勢制御を示すフローチャートである。
UFO制御装置70は、まず前記作業機ポジションセンサ71から、前記ロータリ耕耘機24の前記走行機体1に対するローリング角度を示す検出値を取得する(ステップS61)。次にローリング角センサ120から、走行機体1のローリング角度を示す検出値を取得する(ステップS62)。そして前記ローリング角度調整ダイヤル61bから、目標とする対地ローリング角度を示す値を取得する(ステップS63)。次にUFO制御装置70は、前記ロータリ耕耘機24の前記走行機体1に対するローリング角度を示す検出値、走行機体1のローリング角度を示す検出値、及び目標とする前記ロータリ耕耘機24の対地ローリング角度を示す値に基づいて、目標とする前記傾斜制御油圧シリンダ32の長さXp を算出する(ステップS64)。そして前記シリンダセンサ32aから傾斜制御油圧シリンダ32の現在の長さXn を取得する(ステップS65)。
次にUFO制御装置70は偏差Xd =Xp ―Xn を算出する(ステップS66)。そして偏差Xd が零であるか否か判断する(ステップS67)。偏差Xd が零であるときには、前記ロータリ耕耘機24は所望の姿勢になっており(ステップS67:YES)、水平モードでの姿勢制御を終了する。偏差Xd が零でないときには(ステップS67:NO)、前記ロータリ耕耘機24は所望の姿勢になっておらず、UFO制御装置70は傾斜制御油圧シリンダ32を駆動させる方向を偏差Xd に基づいて算出する(ステップS68)。また傾斜制御油圧シリンダ32の駆動量を偏差Xd に基づいて算出する(ステップS69)。そして前記傾斜制御電磁弁104に、傾斜制御油圧シリンダ32を算出方向に算出駆動量分移動させる信号を出力する(ステップS70)。そしてステップS61に戻る。
次に平行モードについて詳述する。図9は平行モードでのロータリ耕耘機24の姿勢制御を示すフローチャートである。
UFO制御装置70は、ローリングジャイロセンサ121から入力されたローリング角速度ωの検出値に基づいて、走行機体1が左右方向に傾斜した方向を算出し、前記ロータリ耕耘機24を走行機体1に対し平行にするための傾斜制御油圧シリンダ32の駆動方向を算出する(ステップS71)。次にローリング角速度ωの検出値に基づいて、走行機体1が左右方向に傾斜した角度を算出し、前記ロータリ耕耘機24を走行機体1に対し平行にするための傾斜制御油圧シリンダ32の駆動量を算出する(ステップS72)。そして前記傾斜制御電磁弁104に、傾斜制御油圧シリンダ32を算出方向に算出駆動量分移動させる信号を出力する(ステップS73)。
実施の形態1に係る作業車両にあっては、車速センサ17aと、該車速センサ17aにより検出された車速vに対応する閾値f(v)を設定するUFO制御装置70とを設けることにより、前記ローリングジャイロセンサ121により検出されたローリング角速度ωを前記閾値f(v)と比較し、該比較結果に基づいて、操作者の操作によることなく、前記平行モード又は水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御し、また前記走行機体1が低速で移動している場合であって、枕地で作業が行われているときに、前記平行モードから水平モードに切替えて、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
なお前記車速センサ17a、ローリング角センサ120,ローリングジャイロセンサ121及びシリンダセンサ32aを設けずに、前記UFO制御装置70により走行機体1の車速、ローリング角度、ローリング角速度、及び前記長さXn を算出する構成にしても良い。またローリング角速度、ローリング角度、及びダイヤル設定値を、ローリングジャイロセンサ121、ローリング角センサ120、及びローリング角度調整ダイヤル61bの温度特性の影響を除去するために平均処理してもよい。また車速vに反比例するように閾値f(v)を設定し、ローリング角速度ωが閾値f(v)未満であるときに平行モードから水平モードに切替わるように構成しても良い。
(実施の形態2)
以下本発明を実施の形態2を示す図面に基づいて詳述する。図10は実施の形態2に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャート、図11は平行モード及び水平モードの切替と閾値との関係を説明する説明図である。
ステップS11乃至ステップS14では、前記ステップS1乃至ステップS4と同様の処理を行っており、その詳細な説明は省略し、ステップS15から説明する。ステップS14にて、車速vに対応する閾値f(v)をROMから取得したUFO制御装置70は、前記クランク角センサ5aからエンジン5の回転数を示す検出値を取得する(ステップS15)。次にエンジン5の回転数を示す検出値に基づいて、閾値f(v)を変更し、閾値f1 (v)を算出する(ステップS16)。そしてローリング角速度ωを示す検出値が閾値f1 (v)以上であるか否か判断する(ステップS17、図11参照)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f1 (v)以上であるときは(ステップS17:YES)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きい凹凸がある枕地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS18)。
ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f1 (v)未満であるときは(ステップS17:NO)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きい凹凸がない隣接地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、平行モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS19)。
ここでエンジン回転数に基づく閾値f(v)の調整の必要性について説明する。前記エンジン5の回転振動、特に低回転での振動が前記走行機体1に伝播し、ローリングジャイロセンサ121が閾値f(v)に近い値を計測したときに、平行モード及び水平モードの切替が行われる。そのため計測した値と前記閾値f(v)との比較結果に対し、振動による誤差が波及しないように、エンジン回転数が低回転になるにつれて、例えば閾値f(v)を大きくして閾値f1 (v)にする必要がある(図11参照)。
実施の形態2に係る作業車両にあっては、エンジン5の回転数を計測するクランク角センサ5aと、該クランク角センサ5aにより計測された回転数に応じて前記閾値f(v)を調整するUFO制御装置70とを設けることにより、前記エンジン5の振動が前記走行機体1に伝播して、ローリング角速度ωを検出するローリングジャイロセンサ121が前記閾値f(v)に近い値をローリング角速度ωとして計測したときに、前記平行モードと前記水平モードとの切替えが行われるので、検出した値と閾値との比較結果に振動による誤差が波及しないように、閾値f(v)を調整して閾値f1 (v)にし、前記平行モードと前記水平モードとの不要な切替えを防止して、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
なおクランク角センサ5aを設けずに、前記UFO制御装置70によりエンジン回転数を算出する構成にしても良い。
実施の形態2に係る作業車両の構成の内、実施の形態1と同様な構成については、同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
以下本発明を実施の形態3を示す図面に基づいて詳述する。図12は実施の形態3に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャート、図13は平行モード及び水平モードの切替と閾値との関係を説明する説明図である。
ステップS21乃至ステップS24では、前記ステップS1乃至ステップS4と同様の処理を行っており、その詳細な説明は省略し、ステップS25から説明する。ステップS24にて、車速vに対応する閾値f(v)をROMから取得したUFO制御装置70は、前記リフト角センサ29aからリフトアーム29の回動角度を示す検出値を取得し、取得した回動角度を示す検出値に基づいて前記ロータリ耕耘機24の昇降距離を算出する(ステップS25)。昇降距離が大きくなるにつれて、高低差の大きな凹凸がある枕地で作業をしている確率が高くなるので、昇降距離が大きい場合にはローリング角速度ωが小さくても平行モードから水平モードに切り替わるように、UFO制御装置70は、例えば昇降距離が大きくなるにつれて閾値f(v)を小さくして、閾値f2 (v)を算出する(ステップS26)。次にローリング角速度ωを示す検出値が閾値f2 (v)以上であるか否か判断する(ステップS27、図13参照)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f2 (v)以上であるときは(ステップS27:YES)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きい凹凸がある枕地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS28)。
ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f2 (v)未満であるときは(ステップS27:NO)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きい凹凸がない隣接地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、平行モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS29)。
実施の形態3に係る作業車両にあっては、前記ロータリ耕耘機24の昇降を制御し、昇降した前記ロータリ耕耘機24の昇降距離を算出し、算出された昇降距離に応じて、前記閾値f(v)を調整するUFO制御装置70を設けることにより、前記昇降距離が大きくなるにつれて高低差の大きい凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値f(v)を前記昇降距離に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
なお前記リフト角センサ29aを設けずに、前記UFO制御装置70によりリフトアーム29の回動角度を算出する構成にしても良い。
実施の形態3に係る作業車両の構成の内、実施の形態1又は2と同様な構成については、同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
(実施の形態4)
以下本発明を実施の形態4を示す図面に基づいて詳述する。図14は実施の形態4に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。
ステップS31乃至ステップS34では、前記ステップS1乃至ステップS4と同様の処理を行っており、その詳細な説明は省略し、ステップS35から説明する。ステップS34にて、車速vに対応する閾値f(v)をROMから取得したUFO制御装置70は、前記リフト角センサ29aからリフトアーム29の回動角度を示す検出値を時系列的に複数記憶し、記憶した複数の回動角度を示す検出値に基づいて前記ロータリ耕耘機24の所定時間あたりの昇降回数(以下、昇降頻度という。)を算出する(ステップS35)。前記昇降頻度が大きくなるにつれて、多数の凹凸がある枕地で作業をしている確率が高くなるので、昇降頻度が大きい場合にはローリング角速度ωが小さくても平行モードから水平モードに切り替わるように、UFO制御装置70は、例えば昇降頻度が大きくなるにつれて閾値f(v)を小さくして、閾値f3 (v)を算出する(ステップS36)。そしてローリング角速度ωを示す検出値が閾値f3 (v)以上であるか否か判断する(ステップS37、図13にてf2 (v)をf3 (v)に読み替えて参照)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f3 (v)以上であるときは(ステップS37:YES)、前記ロータリ耕耘機24は、多数の凹凸がある枕地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS38)。
ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f3 (v)未満であるときは(ステップS37:NO)、前記ロータリ耕耘機24は、多数の凹凸がない隣接地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、平行モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS39)。
実施の形態4に係る作業車両にあっては、前記ロータリ耕耘機24の昇降を制御し、前記ロータリ耕耘機24の昇降頻度を算出し、算出した昇降頻度に応じて、前記閾値f(v)を調整するUFO制御装置70を設けることにより、前記昇降回数の増加に従って、多数の凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値f(v)を前記昇降回数に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
実施の形態4に係る作業車両の構成の内、実施の形態1乃至3と同様な構成については、同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
(実施の形態5)
以下本発明を実施の形態5を示す図面に基づいて詳述する。図15は実施の形態5に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。
ステップS41乃至ステップS44では、前記ステップS1乃至ステップS4と同様の処理を行っており、その詳細な説明は省略し、ステップS45から説明する。ステップS44にて、車速vに対応する閾値f(v)をROMから取得したUFO制御装置70は、前記リフト角センサ29aからリフトアーム29の回動角度を示す検出値を時系列的に複数記憶し、記憶した複数の回動角度を示す検出値に基づいて前記ロータリ耕耘機24の昇降位置の偏差を算出する(ステップS45)。昇降位置の偏差が大きくなるにつれて、高低差の大きな凹凸がある枕地で作業をしている確率が高くなるので、昇降位置の偏差が大きい場合にはローリング角速度ωが小さくても平行モードから水平モードに切り替わるように、UFO制御装置70は、例えば昇降位置の偏差が大きくなるにつれて閾値f(v)を小さくする補正をし、閾値f4 (v)を算出する(ステップS46)。そしてローリング角速度ωを示す検出値が閾値f4 (v)以上であるか否か判断する(ステップS47、図13にてf2 (v)をf4 (v)に読み替えて参照)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f4 (v)以上であるときは(ステップS47:YES)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きな凹凸がある枕地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS48)。
ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f4 (v)未満であるときは(ステップS47:NO)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きな凹凸がない隣接地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、平行モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS49)。
実施の形態5に係る作業車両にあっては、前記ロータリ耕耘機24の昇降を制御し、昇降した前記ロータリ耕耘機24の昇降位置を時系列的に複数記憶し、記憶してある複数の昇降位置の偏差を算出し、算出された偏差に応じて、前記閾値f(v)を調整するUFO制御装置70を設けることにより、前記偏差が大きくなるにつれて、高低差の大きい凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値f(v)を前記偏差に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
実施の形態5に係る作業車両の構成の内、実施の形態1乃至4と同様な構成については、同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
(実施の形態6)
以下本発明を実施の形態6を示す図面に基づいて詳述する。図16は実施の形態6に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。
ステップS51乃至ステップS54では、前記ステップS1乃至ステップS4と同様の処理を行っており、その詳細な説明は省略し、ステップS55から説明する。ステップS54にて、車速vに対応する閾値f(v)をROMから取得したUFO制御装置70は、前記ピッチングジャイロセンサ131からピッチング角速度を示す検出値を取得する(ステップS55)。ピッチング角速度が大きくなるにつれて、高低差の大きな凹凸がある枕地で作業をしている確率が高くなるので、ピッチング角速度が大きい場合にはローリング角速度ωが小さくても平行モードから水平モードに切り替わるように、UFO制御装置70は、例えばピッチング角速度が大きくなるにつれて閾値f(v)を小さくして、閾値f5 (v)を算出する(ステップS56)。そしてローリング角速度ωを示す検出値が閾値f5 (v)以上であるか否か判断する(ステップS57、図13にてf2 (v)をf5 (v)に読み替えて参照)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f5 (v)以上であるときは(ステップS57:YES)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きな凹凸がある枕地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS58)。
ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f5 (v)未満であるときは(ステップS57:NO)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きな凹凸がない隣接地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、平行モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS59)。
実施の形態6に係る作業車両にあっては、前記走行機体1のピッチング角速度を検出するピッチングジャイロセンサ131と、該ピッチングジャイロセンサ131により検出されたピッチング角速度に応じて、前記閾値f(v)を調整するUFO制御装置70とを設けることにより、ピッチング角速度が大きくなるにつれて、高低差の大きい凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値f(v)を前記ピッチング角速度に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
なおピッチングジャイロセンサ131を設けずに、前記UFO制御装置70によりピッチング角速度を算出する構成にしても良い。
実施の形態6に係る作業車両の構成の内、実施の形態1乃至5と同様な構成については、同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
(実施の形態7)
以下本発明を実施の形態7を示す図面に基づいて詳述する。図17は実施の形態7に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。
ステップS81乃至ステップS84では、前記ステップS1乃至ステップS4と同様の処理を行っており、その詳細な説明は省略し、ステップS85から説明する。ステップS84にて、車速vに対応する閾値f(v)をROMから取得したUFO制御装置70は、前記ピッチング角センサ130からピッチング角度を示す検出値を時系列的に複数記憶し、記憶してある複数のピッチング角度の所定時間あたりの変化量を算出する。(ステップS85)。前記変化量が大きくなるにつれて、高低差の大きな凹凸がある枕地で作業をしている確率が高くなるので、前記変化量が大きい場合にはローリング角速度ωが小さくても平行モードから水平モードに切り替わるように、UFO制御装置70は、例えば前記変化量が大きくなるにつれて閾値f(v)を小さくして、閾値f6 (v)を算出する(ステップS86)。そしてローリング角速度ωを示す検出値が閾値f6 (v)以上であるか否か判断する(ステップS87、図13にてf2 (v)をf6 (v)に読み替えて参照)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f6 (v)以上であるときは(ステップS87:YES)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きな凹凸がある枕地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS88)。
ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f6 (v)未満であるときは(ステップS87:NO)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きな凹凸がない隣接地で耕耘作業を行っていると考えられるので、前記UFO制御装置70は、平行モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS89)。
実施の形態7に係る作業車両にあっては、前記ピッチング角度を検出するピッチング角センサ130と、該ピッチング角センサ130により検出された複数の傾斜角度を時系列的に記憶し、記憶してある複数の傾斜角度から所定時間あたりの変化量を算出し、算出された偏差に応じて前記閾値f(v)を調整するUFO制御装置70を設けることにより、前記変化量が大きくなるにつれて、高低差の大きい凹凸のある枕地で作業を行っている確率が高くなると考えられるので、前記閾値f(v)を前記変化量に応じて調整し、前記平行モードと前記水平モードとの切替えを瞬時に行い、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
なお前記ピッチング角センサ130を設けずに、前記UFO制御装置70によりピッチング角度を算出する構成にしても良い。
実施の形態7に係る作業車両の構成の内、実施の形態1乃至6と同様な構成については、同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
(実施の形態8)
以下本発明を実施の形態8を示す図面に基づいて詳述する。図18は実施の形態8に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャート、図19は平行モード及び水平モードの切替と閾値との関係を説明する説明図である。
なお前記UFO制御装置70のROMには、平行モード及び水平モードの切替の基準となる閾値に関し、平行モード、水平モード、及び車速vに対応するヒステリシスb(m、v)を記憶してあり、平行モードに対応するヒステリシスはb(1、v)と表記し、水平モードに対応するヒステリシスはb(2、v)と表記する。
ステップS91乃至ステップS94では、前記ステップS1乃至ステップS4と同様の処理を行っており、その詳細な説明は省略し、ステップS95から説明する。ステップS94にて車速vに対応する閾値f(v)をROMから取得したUFO制御装置70は、RAMを参照してロータリ耕耘機24の姿勢を制御しているモードの情報を取得し、平行モードでロータリ耕耘機24の姿勢を制御しているか否か判断する(ステップS95)。平行モードでロータリ耕耘機24の姿勢を制御しているときは(ステップS95:YES)、平行モード及び車速vに対応するヒステリシスb(1、v)をROMから取得する(ステップS96)。次にUFO制御装置70は、閾値f(v)にヒステリシスb(1、v)を加算して、閾値f7 (v)を算出する(ステップS97)。そしてローリング角速度ωを示す検出値が閾値f7 (v)以上であるか否か判断する(ステップS98)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f7 (v)以上であるときは(ステップS98:YES)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きな凹凸がある枕地で耕耘作業を行っていると考えられるので、図19に示す如く、前記UFO制御装置70は、水平モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS99)。
ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f7 (v)未満であるときは(ステップS98:NO)、前記ロータリ耕耘機24は、高低差の大きな凹凸がない隣接地で耕耘作業を行っていると考えられるので、図19に示す如く、前記UFO制御装置70は、平行モードで前記ロータリ耕耘機24の姿勢を制御する(ステップS100)。
水平モードでロータリ耕耘機24の姿勢制御を行っているときには(ステップS95:NO)、ヒステリシスb(2、v)をROMから取得する(ステップS101)。そして閾値f(v)に取得したヒステリシスb(2、v)を加算して、閾値f′7 (v)を算出する(ステップS102)。次にローリング角速度ωを示す検出値が閾値f′7 (v)未満である否か判断する(ステップS103)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f′7 (v)未満であるときには(ステップS103:YES)、図19に示す如く、平行モードでロータリ耕耘機24の姿勢制御を行う(ステップS100)。ローリング角速度ωを示す検出値が閾値f′7 (v)以上であるときには(ステップS103:NO)、図19に示す如く、水平モードでロータリ耕耘機24の姿勢制御を行う(ステップS99)。
実施の形態8に係る作業車両にあっては、前記閾値f(v)にヒステリシスb(m、v)を設定するUFO制御装置70を設けることにより、走行機体1の振動が前記走行機体1のローリングジャイロセンサ121に伝播して、該ローリングジャイロセンサ121が前記走行機体1のローリング角速度を検出したときに、前記平行モードと前記水平モードとの切替えが行われるので、計測した値と前記閾値f(v)との比較結果に振動による誤差が波及しないように前記閾値f(v)にヒステリシスb(m、v)を設け、前記平行モードと前記水平モードとの不要な切替えを防止して、なだらかでムラのない土壌の耕耘を行うことができる。
なおヒステリシスb(m、v)は、エンジン回転数、前記昇降距離、前記昇降頻度、ピッチング角速度、前記変化量その他の物理量に応じて、その幅を変更しても良い。
実施の形態8に係る作業車両の構成の内、実施の形態1乃至7と同様な構成については、同じ符号を付しその詳細な説明を省略する。
実施の形態1に係る作業車両の略示側面図である。 実施の形態1に係る作業車両のキャビンの屋根を省略した略示平面図である。 実施の形態1に係る作業車両の作業機系油圧回路図である。 実施の形態1に係る作業車両の作業機設定ボックスの略示拡大図である。 実施の形態1に係る作業車両のUFO制御装置付近の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る作業車両の平行モード及び水平モードの切替と閾値との関係を説明する説明図である。 実施の形態1に係る作業車両の水平モードでのロータリ耕耘機の姿勢制御を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る作業車両の平行モードでのロータリ耕耘機の姿勢制御を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る作業車両の平行モード及び水平モードの切替と閾値との関係を説明する説明図である。 実施の形態3に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る作業車両の平行モード及び水平モードの切替と閾値との関係を説明する説明図である。 実施の形態4に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態6に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態7に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態8に係る作業車両の姿勢制御処理を示すフローチャートである。 実施の形態8に係る作業車両の平行モード及び水平モードの切替と閾値との関係を説明する説明図である。
符号の説明
1 走行機体
5a クランク角センサ
17a 車速センサ(速度計測手段)
24 ロータリ耕耘機(作業機)
29a リフト角センサ
32a シリンダセンサ
61 作業機設定ボックス
61b ローリング角度調整ダイヤル
70 UFO制御装置
71 作業機ポジションセンサ
102 上昇制御電磁弁
103 下降制御電磁弁
104 傾斜制御電磁弁
120 ローリング角センサ
121 ローリングジャイロセンサ
130 ピッチング角センサ
131 ピッチングジャイロセンサ

Claims (6)

  1. 走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、
    前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記作業機昇降を行う昇降手段と、
    昇降手段により昇降した前記作業機の昇降距離を求める昇降距離演算手段と、
    昇降距離演算手段により求めた昇降距離に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段と
    を備えることを特徴とする作業車両。
  2. 走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、
    前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記作業機昇降を行う昇降手段と、
    昇降手段により昇降した前記作業機の昇降回数を求める昇降回数演算手段と、
    昇降回数演算手段により求めた昇降回数に基づいて、所定時間あたりの昇降回数を算出する昇降回数算出手段と、
    昇降回数算出手段により算出された所定時間あたりの昇降回数に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段と
    を備えることを特徴とする作業車両。
  3. 走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、
    前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記作業機昇降を行う昇降手段と、
    昇降手段により昇降した前記作業機の昇降位置を時系列的に複数求める昇降位置演算手段と、
    昇降位置演算手段により求めた前記作業機の複数の昇降位置に基づいて、昇降位置の偏差を算出する偏差算出手段と、
    偏差算出手段により算出された偏差に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段と
    を備えることを特徴とする作業車両。
  4. 走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、
    前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記走行機体の前後方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、
    傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段と
    を備えることを特徴とする作業車両。
  5. 走行速度を求める速度計測手段を有する走行機体と、該走行機体に連結された作業機を、各別の姿勢に制御する複数の姿勢制御手段と、前記走行機体の左右方向の傾斜角速度を求める傾斜角速度演算手段と、該傾斜角速度演算手段により求めた傾斜角速度を所定の閾値と比較する比較手段と、該比較手段の比較結果に基づいて、いずれかの姿勢制御手段を作動させる作動手段とを備える作業車両において、
    前記速度計測手段により求めた走行速度に応じて、前記閾値を設定する閾値設定手段と、
    前記走行機体の前後方向の傾斜角度を時系列的に複数求める傾斜角度演算手段と、
    傾斜角度演算手段により求めた複数の前記傾斜角度に基づいて、所定時間あたりの前記傾斜角度の変化量を算出する変化量算出手段と、
    変化量算出手段により算出された前記変化量に応じて、前記閾値設定手段にて設定される閾値を調整する手段と
    を備えることを特徴とする作業車両。
  6. 前記閾値にヒステリシスを設定する手段を備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一つに記載の作業車両。
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