JP5136437B2 - 窒化物系半導体光素子を作製する方法 - Google Patents

窒化物系半導体光素子を作製する方法 Download PDF

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Description

本発明は、窒化物系半導体光素子を作製する方法に関する。
非特許文献1には、c面サファイア基板上に作製された量子井戸構造が記載されている。InGaN層を成長するに先立ち、TMInの供給を行っている。
非特許文献2には、c面サファイア基板上に作製されたInGaN/GaN多重量子井戸構造が記載されている。多重量子井戸構造の形成では、GaN障壁層を成長した後に、障壁層成長温度から井戸層成長温度に降温する。井戸層成長温度において、インジウムの供給を行う。InGaN井戸層を成長した直後に、GaNキャップ層を成長する。GaNキャップ層の成長は、井戸層成長温度から障壁層成長温度に昇温しながら行われる。GaNキャップ層の成長後に、障壁層成長温度で成長中断する。この後に、GaN障壁層を成長する。インジウムの供給は、InGaN/GaNにおけるインジウム組成や界面の急峻性には影響しない。V形状欠陥の密度が減少した。
非特許文献3には、c面サファイア基板上に作製されたInGaN/GaN量子井戸構造が記載されている。量子井戸層及び障壁層は、摂氏780度の温度で成長される。量子井戸構造の成長中には、InGaN井戸層の成長からGaN障壁層の成長への間に、TMIn及びアンモニアを反応炉に流す。このステップにより、単一量子井戸構造及び多重量子井戸構造において、それぞれ、V形状欠陥の密度が、3.9×10から2.9×10cm−2へ、及び7.8×10から4.7×10cm−2へ減少した。
Journal of Crystal Growth, 264, (2004), pp.53-57 Japanese Journal of Applied Physics Vol. 47, No. 2 (2008) pp.829-842 Applied Physics Letters Vol. 92, (2008) 161113
発明者らの知見によれば、発光素子のための量子井戸構造における井戸層の成長の直前にインジウム原料(例えば、トリメチルインジウム)のプリフローを行うとき、井戸層の成長の初期においてインジウムの取り込み量が改善される。取り込み量の増大により、発光素子の発光波長は長波長にシフトする。また、InGaN井戸層の単位体積当たりのインジウム密度が増加し、高いインジウム組成の領域がInGaN井戸層に増加する。
本発明は、このような事情を鑑みて為されたものであり、井戸層の膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層内の欠陥密度を低減可能な、窒化物系半導体光素子を作製する方法を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、有機金属気相成長法を用いて、活性層を含む窒化物系半導体光素子を作製する方法である。この方法は、(a)ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、第1の窒化ガリウム系半導体からなる障壁層を第1の温度で成長する工程と、(b)前記障壁層を成長した後に、前記成長炉に窒素原料を供給すると共にガリウム原料を供給すること無く、インジウム原料のプリフローを行う工程と、(c)前記プリフローの直後に、ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、前記第1の温度よりも低い第2の温度で前記障壁層上に、InGaNからなる井戸層を成長する工程とを備え、井戸層を成長する前記工程は、複数の第1の期間と前記第1の期間の間に位置する第2の期間とを含み、前記複数の第1の期間では、それぞれ、III族原料としてガリウム原料及びインジウム原料を前記成長炉に供給して複数のInGaN層を成長し、前記第2の期間では、前記ガリウム原料を供給すること無くインジウム原料を前記成長炉に供給し、前記井戸層は前記複数のInGaN層からなり、前記活性層は、前記井戸層及び前記障壁層を含み、窒化ガリウム系半導体領域の主面上に設けられる。
この方法によれば、InGaN井戸層の成長に先立って、インジウム(In)プリフローを行うので、井戸層の膜厚方向に関するインジウム組成の不均一が改善される。プリフロー直後にインジウム原料及び窒素原料の供給を中断することなく、InGaN井戸層の成長を行う。InGaN井戸層の形成のために、複数回のInGaN成長を行うと共にこの成長期間の間に中断無くIn中間フローを行うので、各InGaN成長においてInGaN層内の欠陥密度を低減できる。
本発明に係る方法では、前記プリフローを行う期間の少なくとも一部分は前記第2の温度で行われることができる。この方法によれば、プリフローにより、井戸層の成長開始に先立って、InGaN成長可能な第2の温度においてインジウムリッチな下地を形成できる。
本発明に係る方法では、インジウム原料はトリメチルインジウムを含み、前記窒素原料はアンモニアを含むことができる。これら有機金属気相成長に用いられる原料を用いることによって、プリフローによる技術的な寄与が得られる。
本発明に係る方法は、前記井戸層の成長直後に、前記成長炉に、前記ガリウム原料を供給すること無くインジウム原料のアフターフローを行う工程を更に備えることができる。この方法によれば、インジウム原料の供給を中断することなくInGaN井戸層の表面の熱処理をインジウム原料を含む雰囲気で行うことによって、表面の再構成が行われる。
本発明に係る方法は、前記アフターフローを行う期間の少なくとも一部分は前記第2の温度で行われることができる。この方法によれば、第2の温度によるアフターフローにより、障壁層の成長前に、InGaN井戸層の表面における欠陥をInGaN井戸層の成長の後に低減できる。
本発明に係る方法は、前記アフターフローの後に、第2の窒化ガリウム系半導体からなる別の障壁層を前記井戸層上に前記第1の温度で成長する工程を更に備えることができる。この方法によれば、アフターフローによって改質されたInGaN表面上に別の障壁層を成長するので、井戸層の表面から引き継ぐ欠陥を低減でき別の障壁層の結晶品質を良好にできる。
本発明に係る方法は、前記井戸層の成長直後に、窒化ガリウム系半導体からなる保護層を前記井戸層上に成長する工程と、第2の窒化ガリウム系半導体からなる別の障壁層を前記保護層上に前記第1の温度で成長する工程とを更に備えることができる。前記保護層のバンドギャップは前記障壁層のバンドギャップ以下であり、前記保護層のバンドギャップは前記井戸層のバンドギャップより大きい。
この方法によれば、井戸層の成長直後に保護層を成長するので、障壁層の成長のための第1の温度への昇温の際に、井戸層の表面からのインジウムの脱離を抑制できる。
本発明に係る方法は、前記アフターフローの後に、窒化ガリウム系半導体からなる保護層を前記井戸層上に成長する工程と、第2の窒化ガリウム系半導体からなる別の障壁層を前記保護層上に前記第1の温度で成長する工程とを更に備えることができる。前記保護層のバンドギャップは、前記障壁層のバンドギャップ以下であり、前記保護層のバンドギャップは、前記井戸層のバンドギャップより大きい。
この方法によれば、アフターフローによってInGaN井戸層の表面を再構築した後にこの表面を保護層で覆うので、障壁層の結晶品質を向上できる。
本発明に係る方法は、前記保護層の成長期間の少なくとも一部分において、基板温度を上昇させることができる。この方法によれば、活性層の成長期間を短縮でき、保護層の一部を高温で成長することで、結晶品質を良くすることが出来る。
本発明に係る方法は、前記井戸層のInGaNの主面は、半極性を示し、該井戸層のInGaNのc軸方向に延びる基準軸に対して傾斜し、前記主面の傾斜は10度以上80度以下であることができる。
この方法によれば、井戸層におけるピエゾ電界を低減可能であり、井戸層の膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層内の欠陥密度を低減可能である。
本発明に係る方法は、前記井戸層のInGaNの主面は、該井戸層のInGaNのc軸に沿って延びる基準軸に直交する平面に対して−10度以上+10度以下の範囲にあることができる。
本発明に係る方法は、前記井戸層のInGaNの主面は、該井戸層のInGaNの実質的にa軸及びm軸のいずれかに沿って延びる基準軸に直交する平面に対して−10度以上+10度以下の範囲にあることができる。
この方法によれば、井戸層におけるピエゾ電界を実質的にゼロにでき、井戸層の膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層内の欠陥密度を低減可能である。
本発明に係る方法は、サファイアからなる基板を準備する工程と、前記基板の主面上に前記窒化ガリウム系半導体領域を成長する工程とを更に備えることができる。
或いは、本発明に係る方法は、窒化ガリウム系半導体またはIII族窒化物半導体からなる基板を準備する工程と、前記基板の主面上に前記窒化ガリウム系半導体領域を成長する工程とを更に備えることができる。この方法によれば、低欠陥の窒化ガリウム系半導体の成長が可能である。
本発明に係る方法では前記基板はGaNからなることができる。低欠陥のGaN基板を利用できる。また、本発明に係る方法では前記基板はAlGaNからなることができる。さらに、本発明に係る方法では前記基板はAlNからなることができる。本発明に係る方法では、前記基板はGaNからなり、前記基板の貫通転位密度は1×10+7cm−2以下であることができる。
本発明に係る方法は、前記基板の前記主面は、半極性を示し、該窒化ガリウム系半導体のc軸方向に延びる基準軸に対して傾斜し、前記主面の傾斜は、10度以上80度以下であることができる。この方法によれば、井戸層におけるピエゾ電界を低減可能であり、井戸層の膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層内の欠陥密度を低減可能である。
本発明の上記の目的および他の目的、特徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述から、より容易に明らかになる。
以上説明したように、本発明によれば、井戸層の膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層内の欠陥密度を低減可能な、窒化物系半導体光素子を作製する方法が提供される。
本発明の知見は、例示として示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解できる。引き続いて、添付図面を参照しながら、本発明の窒化物系半導体光素子及びエピタキシャルを作製する方法に係る実施の形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付する。
図1及び図2は、本実施の形態に係る窒化物系半導体光素子及び量子井戸構造を作製する方法並びにエピタキシャルウエハを作製する方法における主要な工程を示す図面である。図1(a)に示されるように、工程S101では、窒化物系半導体光素及びエピタキシャルウエハを製造するための基板11を準備する。基板11の主面の面積は例えば25平方ミリメートル以上であり、そのサイズは例えば5mm角以上であることができる。或いは、基板11のエッジ上に2点間の距離の最大値(例えば、直径)は45mm以上であることができる。このような基板は例えばウエハと呼ばれている。基板11は主面11a及び裏面11bを有する。基板11の裏面11bは、基板11の主面11aと実質的に平行であることができる。基板11は、例えば六方晶系半導体InAlGa1−S−TN(0≦S≦1、0≦T≦1、0≦S+T≦1)、サファイア、酸化ガリウム(例えば単斜晶系Ga)等からなることができる。六方晶系半導体InAlGa1−S−TNは、例えばGaN、AlGaN,AlN等からなることができる。また、基板11はGaNからなるとき、良好な結晶品質のエピタキシャル成長が可能である。
図3(a)、図3(b)及び図3(c)を参照すると、それぞれ、極性を示す主面を有する基板、半極性を示す主面を有する基板、及び無極性を示す主面を有する基板が記載されている。基板11の六方晶系窒化物半導体のc軸方向を示すc軸ベクトルVC及び主面11aの法線ベクトルVNが記載されており、ベクトルVCはc軸方向を示しており、{0001}面の向きを示している。GaNからなる基板によれば、低欠陥のGaN基板を利用できる。このGaN基板の貫通転位密度は1×10+7cm−2以下であることができる。
図3(a)に示されるように、c軸ベクトルVCは法線ベクトルVNと実質的に同じ方向を向いており、基板11の主面11aに極性を提供できる。
図3(b)に示されるように、基板11の主面が傾斜角(オフ角)αを有しており、基板11の主面11aに半極性を提供できる。基板11の主面11aは、該六方晶系窒化物半導体の{0001}面又は{000−1}面を基準にして10度以上であり80度以下の範囲の角度で傾斜している。主面11aの傾斜角が下限値以上であるとき、ピエゾ電界の大きさがc面上の9割以下となり、井戸層におけるピエゾ電界を低減可能である。主面11aの上限値以下であるとき、c軸方向に成長したインゴットから切り出して基板を作製する際に、無極性面よりもサイズの大きな基板を作製可能である。非極性(半極性及び無極性)によれば、井戸層におけるピエゾ電界を低減可能であり、以下に説明されるように、井戸層の膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層内の欠陥密度を低減可能である。
図3(c)に示されるように、c軸ベクトルVCは法線ベクトルVNと実質的に直交する方向を向いており、基板11の主面11aに無極性を提供できる。
この基板11の主面11a上に、有機金属気相成長法を用いて、半導体結晶がエピタキシャルに成長される。引き続く工程では、基板11がGaNからなる実施例について説明する。
基板11を成長炉10に配置する。図1(b)に示されるように、工程S102では、成膜に先立って、成長炉10にガスG0を供給しながら基板11に熱処理を行って、改質された主面11cを形成する。この熱処理は、アンモニア及び水素を含むガスの雰囲気中で行われることができる。熱処理温度T0は、例えば摂氏1050度であることができる。熱処理によって、基板11の主面11aは、熱処理された主面11cになる。熱処理時間は、例えば10分程度である。この熱処理工程の後に、窒化ガリウム系半導体からなるエピタキシャル成長膜が、基板11の主面11c上に堆積される。
図1(c)に示されるように、工程S103では、熱処理の後に、第1導電型窒化ガリウム系半導体領域13を基板11の表面11c上にエピタキシャルに成長する。この成長のために、原料ガスG1を成長炉10に供給する。第1導電型窒化ガリウム系半導体領域13は、一又は複数の窒化ガリウム系半導体層(例えば、窒化ガリウム系半導体層15、17)を含むことができる。例えば、窒化ガリウム系半導体層15、17は、それぞれ、n型GaN層およびn型InGaN層であることができる。窒化ガリウム系半導体層15、17は、基板11の主面11c上に順にエピタキシャルに成長される。n型GaN層は例えばn型キャリアを供給するための層であり、n型InGaN層は例えば活性層のための緩衝層である。必要な場合には、第1導電型窒化ガリウム系半導体領域13は、基板11の全表面を覆うn型AlGaN層を含むことができる。
次の工程では、図2(a)に示されるように、工程S104では、窒化物系半導体発光素子の活性層21を作製する。活性層21は、緩衝層(窒化ガリウム系半導体層17)上に成長される。活性層21は、例えば370nm以上600nm以下の波長領域にピーク波長を有する発光スペクトルを生成するように設けられる。以下、活性層21の量子井戸構造を作製する手順を、図4を参照しながら詳細に説明する。図4は、活性層の形成における原料ガス及び成長炉の温度の変化を表すタイムチャートである。原料ガスとしては、ガリウム源、インジウム源及び窒素源が使用される。ガリウム源、インジウム源及び窒素源は、それぞれ、例えばTMG、TMI、及びNHである。活性層21は、以下の説明するように、井戸層及び障壁層を含み、窒化ガリウム系半導体領域13の主面13a上に設けられる。
時刻t0において、基板は、温度Tに保たれている。時刻t0からt1において、ガリウム原料及び窒素原料を成長炉10に供給して、第1の窒化ガリウム系半導体からなる障壁層23を成長する。第1の窒化ガリウム系半導体は、例えばInGa1−YN(インジウム組成Y:0≦Y≦0.10、Yは歪み組成)からなり、障壁層23はGaN、InGaN、及びInAlGaN等であることができる。障壁層23の成長は、例えば摂氏750度以上摂氏950度以下の温度範囲内の成長温度Tで行われる。本実施例では、ガリウム源及び窒素源を含む原料ガスを成長炉10に供給してGaNを成長する。GaN障壁層DB1の厚さは例えば15nmである。時刻t1からt2の期間に、基板温度を温度Tから温度Tに変更する。
障壁層23を成長した後に、時刻t2からt3において成長炉10に窒素原料を供給すると共にガリウム原料を供給すること無く、インジウム原料のプリフローを行う。このプリフロー期間には成長は行われない。プリフロー期間P0は、例えば10秒以上であることができ、十分にウエハ表面にインジウム原料がいきわたり、ウエハ表面がインジウムリッチな状態とすることができるからである。また、プリフロー期間P0は180秒以下であることができ、180秒もあれば、ウェハ表面をInリッチにするのに十分であり、原料の使用を抑えることができるからである。プリフローの少なくとも一部分は温度Tで行われることができる。プリフローにより、井戸層25aの成長開始に先立って、温度Tにおけるインジウムリッチな下地を形成できる。
次いで、プリフローの直後に、インジウム原料及び窒素原料の供給を中断することなく、ガリウム原料及び窒素原料を成長炉10に供給して、温度Tで障壁層23上に、InGaNからなる井戸層25aを成長する。井戸層25aの成長は、例えば摂氏650度以上摂氏850度以下の温度範囲内の成長温度Tで行われる。
井戸層を成長する期間では、第1の期間P1と第2の期間P2とを含む。第2の期間P2は第1の期間P1の間に位置する。第1の期間P1では、III族原料としてガリウム原料及びインジウム原料を成長炉10に供給してInGaN薄層を成長する。第2の期間P2では、ガリウム原料を供給すること無くインジウム原料及び窒素原料を成長炉10に供給する中間フローを行う。第2の期間P2及び第1の期間P1の一方は他方に連続して行われる。本実施の形態では、第1の期間P1は、時刻t3〜t4、時刻t5〜t6において行われる。時刻t3〜t4では、InGaN薄層24aが成長され、時刻t5〜t6ではInGaN薄層26aが成長される。第2の期間P2は、時刻t4〜t5において行われる。活性層21の井戸層25aは複数のInGaN薄層24a、26aからなる。中間フロー期間P2は、例えば10秒以上であることができ、十分にウエハ表面にインジウム原料がいきわたり、ウエハ表面がインジウムリッチな状態とすることができるからである。また、中間フロー期間P2は180秒以下であることができ、180秒もあれば、ウエハ表面をInリッチにするのに十分であり、原料の使用を抑えることができるからである。
InGaN井戸層25aの成長に先立って、Inプリフロー期間P0を設けるので、井戸層25aの成長開始直後の期間に生じる膜厚方向に関するインジウム組成の不均一が改善される。InGaN井戸層の形成のために複数回のInGaN成長を行うと共にこの成長の間にIn中間フローを行うので、各InGaN薄膜24a、26aの成長において井戸層25a内の欠陥密度を低減できる。Inプリフローのためのインジウム原料は、例えばトリメチルインジウム等を含むことができる。また、窒素原料はアンモニアを含むことができる。これら有機金属気相成長に用いられる原料を用いることによって、プリフローによる技術的な寄与が得られる。
時刻t6において、井戸層25aの成長が完了する。井戸層25aの成長後に保護層27aを成長する。保護層27aは、窒化ガリウム系半導体、例えばInGa1−ZN(インジウム組成Z:0≦Z<1、Zは歪み組成)からなる。窒化ガリウム系半導体は、例えばGaN、及びInGaN等であることができる。保護層27aの成長は井戸層25aの成長直後から開始される。井戸層25aの成長に連続して保護層27aを成長するので、障壁層の成長に先立つ昇温中において、井戸層25aの表面からのインジウムの脱離を抑制できる。保護層27aの成長期間の少なくとも一部分において、基板温度を上昇させることができる。本実施例では、時刻t6〜t7の期間に基板温度を温度Tから温度Tに変更しており、またこの温度変更期間の全期間または一部分において、保護層27aを成長できる。保護層27aの厚さDは障壁層23の厚さDより小さく、保護層27aの厚さDは例えば1.0nmである。厚さDは例えば0.3nm以上3.0nm以下であることができる。
保護層27aの成長の後に、時刻t7〜t8において、障壁層29aを保護層27a上に温度Tで成長する。障壁層29aは、第2の窒化ガリウム系半導体からなる。障壁層29aは、窒化ガリウム系半導体、例えばInGa1−YN(インジウム組成Y:0≦Y<1、Yは歪み組成)からなる。保護層27aのバンドギャップは障壁層23、29aのバンドギャップ以下であり、保護層27aのバンドギャップは井戸層25aのバンドギャップより大きい。
活性層21の成長のために、時刻t8〜t9、t9〜t10において、井戸層25b、25c、保護層27b、27c及び障壁層29b、29cの成長を繰り返す。井戸層25b、25cの各々も、井戸層25aと同様に、複数のInGaN薄層を含むことができ、これらのInGaN薄層の成長に先だってInプリフローを行うことができ、またInGaN薄層の成長間に、In中間フローを行うことができる。
井戸層25aのInGaN主面は、井戸層25aのInGaNのc軸方向の基準軸に直交する平面に対して−10度以上+10度以下の角度範囲にあることができる。この角度範囲では、ピエゾ電界が比較的大きく、井戸層25a内の欠陥密度を低減可能である。またc面上の成長条件と近い成長条件を取ることができ、成長が容易である。
活性層21の成長において、井戸層25aのInGaN主面は半極性を有することができる。この主面は、井戸層25aのInGaNのc軸方向の基準軸に対して傾斜し、InGaN主面の傾斜は10度以上80度以下であることができる。井戸層25aにおけるピエゾ電界を低減可能であり、井戸層25aの膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層25a内の欠陥密度を低減可能である。
井戸層25aのInGaN主面は、井戸層25aのInGaNの実質的にa軸及びm軸のいずれかの方向の基準軸に直交する平面に対して−10度以上+10度以下の角度範囲にあることができる。この角度範囲では、a面及びm面上の成長条件と近い成長条件を取ることができる。非極性この井戸層におけるピエゾ電界を実質的にゼロにでき、井戸層25aの膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層25a内の欠陥密度を低減可能である。
障壁層23、29a〜29cの膜厚は3.0nm以上30nm以下であることができる。保護層27a〜27cの膜厚は0.3nm以上3.0nm以下であることができる。井戸層25a〜25cの膜厚は、1.0nm以上10nm以下であることができる。また、InGa1−XN井戸層25a、25b、25cのインジウム組成Xは0.01より大きいことができる。井戸層25a〜25cのInGa1−XNは0.50より小さいことができる。この範囲のインジウム組成のInGaNの成長が可能となり、波長370nm以上600nm以下の発光素子を得ることができる。
図2(b)を参照すると、工程S105では、活性層21上に、第2導電型窒化ガリウム系半導体領域31をエピタキシャルに成長する。この成長は、成長炉10を用いて行われる。第2導電型窒化ガリウム系半導体領域31は、例えば電子ブロック層33及びp型コンタクト層35を含むことができる。電子ブロック層33は例えばAlGaNからなることができる。p型コンタクト層35はp型GaNからなることができる。本実施例では、電子ブロック層33、p型コンタクト層35の成長温度は、例えば摂氏1100度である。第2導電型窒化ガリウム系半導体領域31の形成の後に、図2(b)に示されるエピタキシャルウエハEが完成する。必要な場合には、半導体レーザの光ガイドのために一対の光ガイド層を成長することができる。一対の光ガイド層は活性層21を挟む。これらの光ガイド層は、例えばInGaNまたはGaNからなることができる。
(実施例1):プリフロー及び中間フロー(2回)
図5は、本発明の実施の形態に係る発光ダイオードの構造を示す図面である。発光ダイオードを有機金属気相成長法を用いて作製された。有機金属気相成長のための原料として、NH、TMG、TMI、TMA、SiH、及びCpMgが用いられる。オフ角18度のGaNウエハ41を準備する。成長炉にNH及びHを供給して、GaNウエハ41を摂氏1050度の温度において熱処理を行う。GaNウエハ41上に、n型窒化ガリウム系半導体領域43を成長する。まず、GaNウエハ41上に摂氏1150度の温度でn型GaNバッファ層45を成長する。次いで、n型GaNバッファ層45上に摂氏780度の温度でn型In0.04Ga0.96N緩衝層47を成長する。この後に、n型In0.04Ga0.96N緩衝層47上に活性層49を成長する。活性層49の成長では、障壁層の成長温度は摂氏870度であり、井戸層の成長温度は摂氏690度である。活性層49上に、p型窒化ガリウム系半導体領域51を成長する。まず、活性層49上に摂氏1100度の温度でp型AlGaN電子ブロック層53を成長する。次いで、p型AlGaN電子ブロック層53上に摂氏1100度の温度でp型GaNコンタクト層55を成長する。これらの工程によって、エピタキシャルウエハEが得られた。エピタキシャルウエハEでは、半導体層がc軸と異なる軸Axの方向に積層されている。
活性層49の成長では、InGaN井戸層(例えば、厚さ3.0nm)及びGaN障壁層(例えば、厚さ15nm)を交互に成長した。InGaN井戸層の成長は、インジウムのプリフロー(例えば10秒)、InGaN薄膜(例えば、厚さ1.5nm)の成長、インジウムフロー(例えば10秒)及びInGaN薄膜(例えば、厚さ1.5nm)の成長の順に行われた。
続いて、エピタキシャルウエハEに電極の形成を以下のように行った。まず、エピタキシャルウエハEのエッチングによって、メサ形成を行った。メサの深さは例えば500nmであった。p型GaNコンタクト層55上に透明電極(例えばNi/Au)57を形成し、この上にパッド電極(例えばAu)を形成すると共に、GaNウエハ41の裏面に電極(例えばTi/Al)59を形成した。電極の加工を行った後に、摂氏550度で約1分の電極アニールを行った。
図6は、実施例1におけるフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す。PLスペクトルPは、TMIプリフロー(10秒)、2回のInGaN薄膜の成長、InGaN薄膜の成長間のTMI中間フロー(10秒)及びGaN保護層の成長を用いて作製された発光ダイオードにおいて測定された。PLスペクトルPは、井戸層の成長前のTMIプリフロー(10秒)のみを行い、TMI中間フローは行わず、一度の井戸層成長によって作製された発光ダイオードにおいて測定された。PLスペクトルPはPLスペクトルPに比べて向上している。PLスペクトルPのピーク波長は、PLスペクトルPのピーク波長と実質的に同一である。これは、2種類のTMIフローにおいてIn原子が取り込まれていないことを示している。故に、TMIフローによってInGaN井戸層の表面の再構成が生じて、これにより欠陥が抑制されていると考えられる。
図7は、プリフローの有り無しにおける井戸層の構造を示す図面である。図7(a)及び図7(b)では、横軸は膜厚方向の座標(Z座標)を示し、縦軸はインジウム組成を示す。図7(a)に示されるように、TMIプリフローを用いないとき、InGaN井戸層の成長初期においてはIn組成が低くなる。In原料の供給開始から成長期間が進むにつれて、InGaNの歪みが緩和される。この緩和により、井戸層のIn取り込みが増大していく。このため、Inプロファイルが矩形に対して変形する。具体的には、厚さ6nmのInGaN層を成長する成長期間では、In供給開始から初期成長の期間、例えば下地層の成長面から2nm以下の範囲においては、InGaNのIn組成が低い。初期成長の後には、InGaN層の成長の中期でInGaN層のIn組成が目標値に向かって増加する。InGaN層の成長の後期では、目標のIn組成のInGaN層が成長される。このInGaN層のバンド構造は、図7(b)に示されるように、井戸層の実効的な厚みDEFFがIn供給期間に対応する厚みD0に比べて薄くなる。また、井戸層の成長初期におけるヘテロ界面のバンドギャップ変化が緩くなるので、キャリア閉じ込め作用が低下する。発光に寄与する井戸層の体積が小さくなり発光強度が小さくなる。TMIプリフロー期間を設けるとき、ガリウム原料の供給を開始する前に予めインジウム原料および窒素原料を供給する。TMIプリフロー期間では、In結晶およびInN結晶が下地層(例えば、障壁層)上に生成される。その後に、ガリウム原料の供給を開始して井戸層を成長するとき、初期に形成されたIn結晶およびInN結晶がInGaN層に取り込まれ、In原料の供給開始後の成長初期におけるIn組成の低下を抑えることができる。これ故に、InGaN井戸層の厚み方向におけるIn組成のばらつきを抑えることができ、また例えば厚さ3nm程度の井戸層を所望のIn組成で成長可能になる。
TMIプリフローを用いるとき、図7(c)に示されるように、InGaN層におけるIn組成の均一性は、膜厚方向に関して、TMIプリフロー無しのInGaN成長に比べて良好になっている。また、図7(d)に示されるように、下地層とInGaN層とのヘテロ界面における組成変化の急峻性が良好である。この方法によれば、InGaN井戸層の成長初期の段階で、下地層(例えば、障壁層)の表面をIn雰囲気にさらすことによって、Inの取り込み量を改善できる。In雰囲気の生成により、InGaN層の成長開始に先立って、下地表面にIn原子が供給された状態を作り出すことができる。図7(c)及び図7(d)に示されるように、層厚方向に均質なIn組成を有する井戸層を形成できるので、発光スペクトルにおけるピーク拡がりを縮小して発光スペクトルの半値幅を狭くできる。ヘテロ界面におけるバンドギャップ変化が急峻となるので、キャリア閉じ込め作用を高めることができる。また、発光に寄与する井戸層の体積の増大により、発光強度を強くできる。井戸層におけるバンドギャップの変化が小さいので、井戸層における量子準位が低くなり、この結果、発光波長を長波化する作用もある。また、ピエゾ電界が生じる面方位においては、井戸層内においてピエゾ電界が均一に生じるので、ピエゾ効果のスクリーニングが小さい小電流の印加において、発光波長が長波長へシフトする。
TMI中間フローの効果はプリフローの効果とは異なる。TMI中間フローは、InGaN井戸層の表面に対して作用する。TMI中間フローの作用により、各InGaN成長において井戸層内の欠陥密度を低減できる。また、中間フローはその前に成長した井戸層のアフターフローとその後に成長する井戸層のプリフローを兼ねる。InGaN井戸層の表面の熱処理をインジウム原料を含む雰囲気で行うことによって、表面の再構成が行われ、その前に成長した井戸層の欠陥密度を低減し、その後に成長する井戸層を高品質に成長することができる。
引き続き、別の実施の形態を説明する。図8は、活性層の形成における原料ガス及び成長炉の温度の変化を表す別のタイムチャートである。活性層21aが、以下の説明するように、窒化ガリウム系半導体領域13の主面13a上に設けられる。
時刻s0において、基板は、温度Tに保たれている。時刻s0からs1において、ガリウム原料及び窒素原料を成長炉10に供給して、第1の窒化ガリウム系半導体からなる障壁層23を成長する。時刻s1からs2の期間に、基板温度を温度Tから温度Tに変更する。
障壁層23を成長した後に、時刻s2からs3(以下「S31」として参照する)において成長炉10に窒素原料を供給すると共にガリウム原料を供給すること無く、インジウム原料のプリフローを行う。このプリフロー期間には、成長は行われない。プリフロー期間Q0をプリフロー期間P0と同様に規定することができるが、これはプリフロー期間P0に限定されるものではない。
既に説明したように、プリフローの少なくとも一部分は温度Tで行われることができる。プリフローにより、井戸層25aの成長開始に先立って、温度Tにおけるインジウムリッチな下地を形成できる。次いで、プリフローの直後に、インジウム原料及び窒素原料の供給を中断することなくガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、温度Tで障壁層23上に、InGaNからなる井戸層66aを成長する。井戸層66aの成長は、例えば井戸層25aと同様の温度範囲内の成長温度Tで行われることができる。
井戸層を成長する期間では、第1の期間Q1と第2の期間Q2とを含む。第2の期間Q2は第1の期間Q1の間に位置する。第1の期間Q1では、III族原料としてガリウム原料及びインジウム原料を成長炉10に供給してInGaN薄層を成長する。第2の期間Q2では、ガリウム原料を供給すること無くインジウム原料を成長炉10に供給する。第2の期間Q2及び第1の期間Q1の一方は他方に連続して行われる。本実施の形態では、第1の期間Q1は、時刻s31〜s41、s32〜s42、s33〜s43、s34〜s44、s35〜s45において行われる。時刻s31〜s41、s32〜s42、s33〜s43、s34〜s44、s35〜s45では、それぞれ、InGaN薄層61a、62a、63a、64a、65aが成長される。第2の期間Q2は、時刻s41〜s32、s42〜s33、s43〜s34、s44〜s35において行われる。活性層21aの井戸層66aは複数のInGaN薄層61a〜65a(本実施例では、5つの薄層)からなる。中間フロー期間Q2は、例えば10秒以上であることができ、十分にウエハ表面にインジウム原料がいきわたり、ウエハ表面がインジウムリッチな状態とすることができるからである。また、中間フロー期間Q2は180秒以下であることができ、180秒もあれば、ウエハ表面をInリッチにするのに十分であり、原料の使用を抑えることができるからである。InGaN薄膜の厚さは、例えば0.3nm以上2.0nm以下の範囲である。
InGaN井戸層66aの成長に先立って、Inプリフロー期間Q0を設けるので、井戸層66aの成長開始直後における膜厚方向に関するインジウム組成の不均一が改善される。InGaN井戸層の形成のために5回のInGaN成長を行うと共に成長の間に4回のIn中間フローを行うので、各InGaN薄膜61a〜65aの成長において井戸層66a内の欠陥密度を低減できる。
時刻s45(以下、s6として参照する)において、井戸層66aの成長が完了する。時刻s6〜s7の期間に基板温度を温度Tから温度Tに変更する。本実施例は、これに限定されることなく、図4に示されたタイムチャートと同様に、井戸層66aの成長後に保護層を成長することができ、この保護層は窒化ガリウム系半導体、例えばInGa1−ZN(インジウム組成Z:0≦Z<1、Zは歪み組成)からなることができる。
基板温度の変更が完了した後に、時刻s7〜s8において、障壁層67aを井戸層66a上に温度Tで成長する。障壁層67aは、第2の窒化ガリウム系半導体からなる。
活性層21aの成長のために、時刻s8〜s9、s9〜s10において、井戸層66b、66c及び障壁層67b、67cの成長を繰り返す。井戸層66b、66bの各々も、同様に、複数のInGaN薄層を含むことができ、これらのInGaN薄層の成長に先だってInプリフローを行うことができ、またInGaN薄層の成長間に、In中間フローを行うことができる。
井戸層66aのInGaN主面は、井戸層25aと同様に、極性、半極性、非極性であることができる。これらの面方位において、井戸層66aの膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層66a内の欠陥密度を低減可能である。
以下の事項に限定されるものでは無いが、障壁層67a〜67cの膜厚及び組成は障壁層23、29a〜29cと同じであることができ、また井戸層66a〜66cの膜厚及び組成は、井戸層25a〜25cと同じであることができる。
(実施例2):プリフロー及び中間フロー(4回)
図5に示される構造の発光ダイオードを有機金属気相成長法を用いて作製された。実施例2発光ダイオードの作製は、活性層49の形成を除いて、実施例1と同様に行われた。活性層49の成長では、障壁層の成長温度は摂氏870度であり、井戸層の成長温度は摂氏690度である。井戸層は、1回のInプリフローと4回のIn中間フローを用いて作製され、5つのInGaN薄層からなる。
図9は、実施例2におけるPLスペクトルを示す。PLスペクトルPは、TMIプリフロー(10秒)、5回のInGaN薄膜の成長、及びInGaN薄膜の成長間の4回のTMI中間フロー(10秒)を用いて作製された発光ダイオードにおいて測定された。参考のために、PLスペクトルP及びPが図9にも示されている。PLスペクトルPはPLスペクトルPに比べて向上しており、PLスペクトルPのピーク強度は、PLスペクトルPに比べて約1.8倍である。PLスペクトルPのピーク波長は、PLスペクトルPのピーク波長と実質的に同一であり、またPLスペクトルPのピーク波長は、PLスペクトルPのピーク波長と実質的に同一である。In中間フローの回数を増やすと共に個々のInGaN薄層の厚みを減らして作製された井戸層でも、TMIフローにおいてIn原子が取り込まれていないことを示している。故に、TMIフローによってInGaN井戸層の表面の再構成が生じて、これにより欠陥が抑制されていると考えられる。
引き続き、更なる別の実施の形態を説明する。図10は、活性層の形成における原料ガス及び成長炉の温度の変化を表す別のタイムチャートである。活性層21bが、以下の説明するように、窒化ガリウム系半導体領域13の主面13a上に設けられる。
時刻u0において、基板は、温度Tに保たれている。時刻u0からu1において、ガリウム原料及び窒素原料を成長炉10に供給して、第1の窒化ガリウム系半導体からなる障壁層23を成長する。時刻u1からu2の期間に、基板温度を温度Tから温度Tに変更する。障壁層23を成長した後に、時刻u2からu3において成長炉10に窒素原料を供給すると共にガリウム原料を供給すること無く、インジウム原料のプリフローを行う。このプリフロー期間には成長は行われない。プリフロー期間R0をプリフロー期間Q0と同様に規定することができるが、これはプリフロー期間P0に限定されるものではない。
既に説明したように、プリフローの少なくとも一部分は温度Tで行われることができる。プリフローにより、井戸層25aの成長開始に先立って、温度Tにおけるインジウムリッチな下地を形成できる。次いで、プリフローの直後に、インジウム原料及び窒素原料の供給を中断することなく、ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、温度Tで障壁層23上に、InGaNからなる井戸層66aを成長する。井戸層66aの成長は、例えば井戸層25aと同様の温度範囲内の成長温度Tで行われることができる。
井戸層を成長する期間では、第1の期間R1と第2の期間R2とを含む。第2の期間R2は第1の期間R1の間に位置する。第1の期間R1では、III族原料としてガリウム原料及びインジウム原料を成長炉10に供給してInGaN薄層を成長する。第2の期間R2では、ガリウム原料を供給すること無くインジウム原料を成長炉10に供給する。第2の期間R2は第1の期間R1に連続して行われる。本実施の形態では、第1の期間R1は、時刻u31〜u41、u32〜u42、u33〜u43、u34〜u44、u35〜u45において行われる。時刻u31〜u41、u32〜u42、u33〜u43、u34〜u44、u35〜u45では、それぞれ、InGaN薄層71a、72a、73a、74a、75aが成長される。第2の期間R2は、時刻u41〜u32、u42〜u33、u43〜u34、u44〜u35において行われる。活性層21bの井戸層76aは複数のInGaN薄層71a〜75a(本実施例では、5つの薄層)からなる。さらに、最後のInGaN薄層75aの成長後に、Inアフターフロー期間R3が時刻u45〜u6に設けられる。Inアフターフロー期間R3では、ガリウム原料を供給すること無くインジウム原料を成長炉10に供給する。期間R1、R2の条件等は、期間Q1、Q2と同様に設定される。
InGaN井戸層66aの成長に先立って、Inプリフロー期間R0を設けるので、井戸層66aの成長開始直後における膜厚方向に関するインジウム組成の不均一が改善される。また、InGaN井戸層の形成のために複数回のInGaN成長を行うと共にこの成長の間にIn中間フローを行うので、各InGaN薄膜71a〜75aの成長において井戸層76a内の欠陥密度を低減できる。さらに、井戸層76aの成長から完了した後にInアフターフローを行うので、さらに欠陥密度を低減できる。
時刻u6において、井戸層76aの成長後のアフターフロー期間R3が完了する。時刻u6〜u7の期間に基板温度を温度Tから温度Tに変更する。本実施例は、これに限定されることなく、図8に示されたタイムチャートと同様に、井戸層76aの成長後に保護層を成長することができ、この保護層は窒化ガリウム系半導体、例えばInGa1−ZN(インジウム組成Z:0≦Z<1、Zは歪み組成)からなることができる。アフターフロー期間R3は、例えば10秒以上であることができ、十分にウエハ表面にインジウム原料がいきわたり、ウエハ表面がインジウムリッチな状態とすることができるからである。また、アルターフロー期間R3は30秒以下であることができ、30秒もあれば、ウエハ表面をInリッチにするのに十分であり、原料の使用を抑えることができるからである。
基板温度の変更が完了した後に、時刻u7〜u8において、障壁層77aを井戸層76a上に温度Tで成長する。障壁層77aは、第2の窒化ガリウム系半導体からなる。
活性層21bの成長のために、時刻u8〜u9、u9〜u10において、井戸層76b、76c及び障壁層77b、77cの成長を繰り返す。井戸層76b、76bの各々も、同様に、複数のInGaN薄層を含むことができ、これらのInGaN薄層の成長に先だってInプリフローを行うことができ、またInGaN薄層の成長間に、In中間フローを行うことができ、さらに井戸層76aの成長後にInアフターフローを行うことができる。
Inアフターフローによって、InGaN井戸層の表面の熱処理をインジウム原料を含む雰囲気で行うことによって、表面の再構成が行われる。Inアフターフローを行う期間の少なくとも一部分は温度Tで行われることができる。井戸層の成長温度によるInアフターフローにより、InGaN井戸層の表面における欠陥をInGaN井戸層の成長の後に低減できる。また、Inアフターフローの後に、井戸層上に保護層を成長することができる。アフターフローによってInGaN井戸層の表面を再構築した後に該表面を保護層で覆うので、井戸層表面からのインジウムの脱離を抑制して良好な表面状態を維持できる。
井戸層76aのInGaN主面は、井戸層25aと同様に、極性、半極性、非極性であることができる。これらの面方位において、井戸層76aの膜厚方向に関するインジウム組成の不均一を改善可能であると共に井戸層76a内の欠陥密度を低減可能である。
以下の事項に限定されるものでは無いが、障壁層77a〜77cの膜厚及び組成は障壁層23、29a〜29cと同じであることができ、また井戸層76a〜76cの膜厚及び組成は、井戸層25a〜25cと同じであることができる。
(実施例3):プリフロー、中間フロー(4回)及びアフターフロー
図5に示される構造の発光ダイオードを有機金属気相成長法を用いて作製された。実施例3の発光ダイオードの作製は、活性層49の形成を除いて、実施例1と同様に行われた。活性層49の成長では、障壁層の成長温度は摂氏870度であり、井戸層の成長温度は摂氏690度である。井戸層は、1回のInプリフローと、4回のIn中間フローと、1回のInアフターフローとを用いて作製され、5つのInGaN薄層からなる。
図11は、実施例3におけるフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す。PLスペクトルPは、TMIプリフロー(10秒)、5回のInGaN薄膜の成長、InGaN薄膜の成長間の4回のTMIフロー(10秒)及びTMIアフターフロー(10秒)を用いて作製された発光ダイオードにおいて測定された。参考のために、PLスペクトルPが図11にも示されている。PLスペクトルPのピーク強度はPLスペクトルPのピーク強度と実質的に同じであり、一方、PLスペクトルPのピーク波長はPLスペクトルPのピーク波長とほぼ同程度である。In中間フローの回数を増やすと共に個々のInGaN薄層の厚みを減らして作製された井戸層でも、TMIフローにおいてIn原子が取り込まれていないことを示している。故に、TMIフローによってInGaN井戸層の表面の再構成が生じて、これにより欠陥が抑制されていると考えられる。アフターフローもInGaN井戸層の表面の再構成を促す。図11に示したPL特性には大きな違いは見られていないが、励起光強度を弱めたときのPL強度に違いが見られ、アフターフローを行ったものの方がPL強度が強かった。この結果より、井戸層の欠陥密度が抑制されていることが考えられる。
図12(a)は、発光ダイオードの外部量子効率(EQE)を示すグラフである。図12(a)を参照すると、特性線F0、F1、F2、F5が示されており、文字「F」の後の数字から1を引いた数字がIn中間フローの回数を示す。
特性線F0:井戸厚3.0nm、In中間フロー時間0秒、Inプリフロー時間0秒
特性線F1:井戸厚3.0nm、In中間フロー時間10秒、Inプリフロー時間10秒
特性線F2:井戸厚3.0nm、In中間フロー時間10秒、Inプリフロー時間10秒
特性線F5:井戸厚3.0nm、In中間フロー時間10秒、Inプリフロー時間10秒
In中間フローの適用及びその回数の増加により、外部量子効率が改善されていく。特に、注入電流量が小さいとき、その改善が顕著である。これは、欠陥密度が抑制されていることを示している。注入電流が大きくなると、欠陥準位の多くが占有されるようになり、欠陥密度の差による発光特性の差が見えにくくなる傾向がある。
図12(b)は、発光ダイオードのPL積分強度の温度依存性を示すグラフである。図12(b)を参照すると、特性線IPL0、IPL5が示されており、文字「IPL」の後の数字から1を引いた数字がIn中間フローの回数を示す。
特性線IPL0:井戸厚3.0nm、In中間フロー時間0秒、Inプリフロー時間0秒
特性線IPL5:井戸厚3.0nm、In中間フロー時間10秒、Inプリフロー時間10秒
発光ダイオードのPL発光強度の温度依存性において、In中間フローの回数が増加するにつれて、温度消光が遅くなった。故に、In中間フローの適用及びその回数の増加により、非発光センタ数が低減されている。In中間フローは、InGaN薄層からなる井戸層内部の結晶欠陥数を低減している。
引き続き、更なる別の実施の形態を説明する。図13は、活性層の形成における原料ガス及び成長炉の温度の変化を表す別のタイムチャートである。活性層21cが、以下の説明するように、窒化ガリウム系半導体領域13の主面13a上に設けられる。
時刻v0において、基板は、温度Tに保たれている。時刻v0からv1において、ガリウム原料及び窒素原料を成長炉10に供給して、第1の窒化ガリウム系半導体からなる障壁層23を成長する。時刻v1からv2の期間に、基板温度を温度Tから温度Tに変更する。
障壁層23を成長した後に、時刻v2からv3において成長炉10に窒素原料を供給すると共にガリウム原料を供給すること無く、インジウム原料のプリフローを行う。このプリフロー期間には成長は行われない。プリフロー期間S0をプリフロー期間P0と同様に規定することができるが、これはプリフロー期間P0に限定されるものではない。
既に説明したように、プリフローの少なくとも一部分は温度Tで行われることができる。プリフローにより、井戸層25aの成長開始に先立って、温度Tにおけるインジウムリッチな下地を形成できる。次いで、プリフローの期間S0の直後に、インジウム原料及び窒素原料の供給を中断することなく、ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、温度Tで障壁層23上に、InGaNからなる井戸層86aを成長する。井戸層86aの成長は、例えば井戸層25aと同様の温度範囲内の成長温度Tで行われることができる。
井戸層を成長する期間では、In中間フローを行うことなく、III族原料としてガリウム原料及びインジウム原料を成長炉10に供給して単一のInGaN層を成長する。井戸層86aの成長は、時刻v3〜v6において行われる。活性層21cの井戸層86aは複数のInGaN薄層からなることなく、連続的して成長されたInGaN層からなる。必要な場合には、InGaN層86aの成長後に、Inアフターフローを行うことができる。この期間では、ガリウム原料を供給すること無くインジウム原料を成長炉10に供給する。
InGaN井戸層66aの成長に先立って、Inプリフロー期間S0を設けるので、井戸層66aの成長開始直後における膜厚方向に関するインジウム組成の不均一が改善される。また、井戸層76aの成長から完了した後にInアフターフローを行うことができる。アフターフローによって、引き続く成長に先立って再構成によりInGaN表面の欠陥密度を低減して、保護層の結晶性を向上させることに加えて障壁層の結晶性を向上させることを可能にする。Inアフターフローを行う期間の少なくとも一部分は温度Tで行われることができる。井戸層の成長温度によるInアフターフローにより、InGaN井戸層の表面における欠陥をInGaN井戸層の成長の後に低減できる。また、Inアフターフローの後に、井戸層上に保護層を成長することができる。アフターフローによってInGaN井戸層の表面を再構築した後に該表面を保護層で覆うので、井戸層表面からのインジウムの脱離を抑制して良好な表面状態を維持できる。
時刻v6において、井戸層86aの成長が完了する。時刻v6〜v7の期間では、本実施例は、基板温度を温度Tから温度Tに変更しながら、保護層87aを成長する。この保護層87aは窒化ガリウム系半導体、例えばInGa1−ZN(インジウム組成Z:0≦Z<1、Zは歪み組成)からなることができる。保護層87aは温度変更期間の一部の期間または全部の期間において行われる。
基板温度の変更が完了した後に、時刻v7〜v8において、障壁層88aを保護層87a上に温度Tで成長する。障壁層88aは、第2の窒化ガリウム系半導体からなる。
活性層21cの成長のために、時刻v8〜v9、v9〜v10において、井戸層86b、86c、保護層87b、87c及び障壁層88b、88cの成長を繰り返す。井戸層86b、86bの各々も、同様に、単一のInGaN層からなることができ、これらのInGaN層の成長に先だってInプリフローを行うことができ、また井戸層76aの成長後にInアフターフローを行うことができる。
以下の事項に限定されるものでは無いが、障壁層88a〜88cの膜厚及び組成は障壁層23、29a〜29cと同じであることができ、また井戸層86a〜86cの膜厚及び組成は、井戸層25a〜25cと同じであることができる。
(実施例4):プリフロー及び保護層の成長
図5に示される構造の発光ダイオードを有機金属気相成長法を用いて作製した。実施例4の発光ダイオードの作製は、活性層49の形成を除いて、実施例1と同様に行われた。活性層49の成長では、障壁層の成長温度は摂氏870度であり、井戸層の成長温度は摂氏690度である。井戸層は、Inプリフローと、連続したInGaN井戸層と、GaN保護層とを用いて作製される。
図14は、実施例4におけるフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す。図14(a)は、Inプリフロー、連続したInGaN井戸層(厚み4nm)及びGaN保護層を用いて作製された発光ダイオードのスペクトルPを示している。スペクトルPが参考のために示されている。Inプリフローの導入により、井戸層の成長の下地層の表面にInが吸着し、井戸層の成長の初期期間においてIn取り込みが改善される。
具体的には、TMIプリフローによりIn取り込みが改善されるので、PLピーク波長が長波長領域にシフトする。井戸層の膜厚の方向に関してIn組成の均一性が高まる一方で、InGaN層の全体においてIn組成が高まる。結果的に、スペクトルPとスペクトルPとの比較から理解されるように、InGaN層の結晶品質をより良好にすることが望まれる。
図14(b)では、スペクトルP、Pが示されている。スペクトルPは、幅4nmではなく幅3nmの井戸層を有する発光ダイオードのPLスペクトルであり、スペクトルPはプリフロー無しで幅3nmの井戸層を有する発光ダイオードPLスペクトルである。図14(b)には、参考のためにスペクトルP、Pも示されている。スペクトルPとスペクトルPとの比較から理解されるように、井戸層の幅の変更により、PLピーク波長は短波長領域にシフトする。Inプリフローと井戸層の厚さの縮小とにより、スペクトルPとスペクトルPとの比較から理解されるように、PLスペクトル強度は2倍以上に改善される。
好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
図1は、本実施の形態に係る窒化物系半導体光素子及びエピタキシャルを製造する方法及びエピタキシャルウエハを製造する方法における主要な工程を示す図面である。 図2は、本実施の形態に係る窒化物系半導体光素子及びエピタキシャルを製造する方法及びエピタキシャルウエハを製造する方法における主要な工程を示す図面である。 図3(a)、図3(b)及び図3(c)は、それぞれ、極性を示す主面を有する基板、半極性を示す主面を有する基板、及び非極性を示す主面を有する基板を示す図面である。 図4は、活性層の形成における原料ガス及び成長炉の温度の変化を表すタイムチャートである。 図5は、本実施の形態に係る発光ダイオードの構造を示す図面である。 図6は、実施例1におけるフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す図面である。 図7はプリフローの有り無しにおける井戸層の構造を示す図面である。 図8は、活性層の形成における原料ガス及び成長炉の温度の変化を表す別のタイムチャートである。 図9は、実施例2におけるフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す図面である。 図10は、活性層の形成における原料ガス及び成長炉の温度の変化を表す別のタイムチャートである。 図11は、実施例3におけるフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す図面である。 図12は、発光ダイオードの外部量子効率を示す特性、及び発光ダイオードのPL積分強度の温度依存性を示すグラフである。 図13は、活性層の形成における原料ガス及び成長炉の温度の変化を表す別のタイムチャートである。 図14は、実施例4におけるフォトルミネッセンス(PL)スペクトルを示す図面である。
10…成長炉、11…基板、13…第1導電型窒化ガリウム系半導体領域、15、17…窒化ガリウム系半導体層、21、21a、21c、21c…活性層、23、29a、29b、29c…障壁層、25a、25b、25b…井戸層、24a、26a…InGaN薄層、27a、27b、27c…保護層、31…第2導電型窒化ガリウム系半導体領域、33…電子ブロック層、35…p型コンタクト層、41…GaNウエハ、43…n型窒化ガリウム系半導体領域、45…n型GaNバッファ層、47…n型In0.04Ga0.96N緩衝層、49…活性層、51…p型窒化ガリウム系半導体領域、53…p型AlGaN電子ブロック層、55…p型GaNコンタクト層、E…エピタキシャルウエハ、67a〜67c…障壁層、66a〜66c…井戸層、77a〜77c…障壁層、76a〜76c…井戸層、87a〜87c…障壁層、86a〜86c…井戸層、P0、Q0、R0…プリフロー期間、P2、Q2、R2…中間フロー期間、R3…アフターフロー期間

Claims (19)

  1. 有機金属気相成長法を用いて、活性層を含む窒化物系半導体光素子を作製する方法であって、
    ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、第1の窒化ガリウム系半導体からなる障壁層を第1の温度で成長する工程と、
    前記障壁層を成長した後に、前記成長炉に窒素原料を供給すると共にガリウム原料を供給すること無く、インジウム原料のプリフローを行う工程と、
    前記プリフローの直後に、ガリウム原料及び窒素原料を成長炉に供給して、前記第1の温度よりも低い第2の温度で前記障壁層上に、InGaNからなる井戸層を成長する工程と、
    を備え、
    井戸層を成長する前記工程は、複数の第1の期間と前記第1の期間の間に位置する第2の期間とを含み、
    前記複数の第1の期間では、それぞれ、III族原料としてガリウム原料及びインジウム原料を前記成長炉に供給して複数のInGaN層を成長し、
    前記第2の期間では、前記ガリウム原料を供給すること無くインジウム原料を前記成長炉に供給し、
    前記井戸層は前記複数のInGaN層からなり、
    前記活性層は、前記井戸層及び前記障壁層を含み、窒化ガリウム系半導体領域の主面上に設けられる、ことを特徴とする方法。
  2. 前記プリフローを行う期間の少なくとも一部分は前記第2の温度で行われる、ことを特徴とする請求項1に記載された方法。
  3. インジウム原料はトリメチルインジウムを含み、
    前記窒素原料はアンモニアを含む、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載された方法。
  4. 前記井戸層の成長直後に、前記成長炉に、前記ガリウム原料を供給すること無くインジウム原料のアフターフローを行う工程を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載された方法。
  5. 前記アフターフローを行う期間の少なくとも一部分は前記第2の温度で行われる、ことを特徴とする請求項4に記載された方法。
  6. 前記アフターフローの後に、第2の窒化ガリウム系半導体からなる別の障壁層を前記井戸層上に前記第1の温度で成長する工程を更に備える、ことを特徴とする請求項5に記載された方法。
  7. 前記井戸層の成長直後に、窒化ガリウム系半導体からなる保護層を前記井戸層上に成長する工程と、
    第2の窒化ガリウム系半導体からなる別の障壁層を前記保護層上に前記第1の温度で成長する工程と
    を更に備え、
    前記保護層のバンドギャップは前記障壁層のバンドギャップ以下であり、
    前記保護層のバンドギャップは前記井戸層のバンドギャップより大きい、ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載された方法。
  8. 前記アフターフローの後に、窒化ガリウム系半導体からなる保護層を前記井戸層上に成長する工程と、
    第2の窒化ガリウム系半導体からなる別の障壁層を前記保護層上に前記第1の温度で成長する工程と
    を更に備え、
    前記保護層のバンドギャップは前記障壁層のバンドギャップ以下であり、
    前記保護層のバンドギャップは前記井戸層のバンドギャップより大きい、ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載された方法。
  9. 前記保護層の成長期間の少なくとも一部分において、基板温度を上昇させる、ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載された方法。
  10. 前記井戸層のInGaN主面は、半極性を示し、該井戸層のInGaNのc軸に沿って延びる基準軸に対して傾斜し、
    前記主面の傾斜は10度以上80度以下である、ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載された方法。
  11. 前記井戸層のInGaN主面は、該井戸層のInGaNのc軸方向に延びる基準軸に直交する平面に対して−10度以上+10度以下の範囲にある、ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載された方法。
  12. 前記井戸層のInGaNの主面は、該井戸層のInGaNの実質的にa軸及びm軸のいずれかの方向に延びる基準軸に直交する平面に対して−10度以上+10度以下の範囲にある、ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載された方法。
  13. III族窒化物半導体からなる基板を準備する工程と、
    前記基板の主面上に前記窒化ガリウム系半導体領域を成長する工程と
    を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載された方法。
  14. 前記基板はGaNからなる、ことを特徴とする請求項13に記載された方法。
  15. 前記基板はAlGaNからなる、ことを特徴とする請求項13に記載された方法。
  16. 前記基板はAlNからなる、ことを特徴とする請求項13に記載された方法。
  17. 前記基板の前記主面は、半極性を示し、該窒化ガリウム系半導体のc軸方向に延びる基準軸に対して傾斜し、
    前記主面の傾斜は、10度以上80度以下である、ことを特徴とする請求項13〜請求項16のいずれか一項に記載された方法。
  18. 前記基板はGaNからなり、
    前記基板の貫通転位密度は、1×10+7cm−2以下である、ことを特徴とする請求項13〜請求項17のいずれか一項に記載された方法。
  19. サファイアからなる基板を準備する工程と、
    前記基板の主面上に前記窒化ガリウム系半導体領域を成長する工程と
    を更に備える、ことを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載された方法。
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