JP5136410B2 - 位置決め制御装置、及び、光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、位置決め制御装置に関し、更に詳しくは、移動部材を目標部材の目標位置に追従させる位置決め制御装置に関する。また、本発明は、光ディスク装置に関し、更に詳しくは、レーザ集光ビームスポットを光ディスク媒体の情報記録層又は情報記録トラックの目標位置に追従させる制御機構を有する光ディスク装置に関する。
円板状の情報担体である光ディスク媒体にレーザビームを照射し、情報の記録・再生を行う光ディスク装置が普及している。光ディスク装置では、光ディスク媒体の面振れに応答した精度の高い焦点制御を行うフォーカス追従制御や、情報を記録・再生する情報記録トラックへの高精度なレーザ集光ビームスポットの追従制御を行うトラック追従制御が行われる。近年、光ディスク媒体の情報記録密度の高密度化、情報記録再生速度の高速化(高倍速化)が進んでおり、これらの追従制御には、更に精度の高い制御が要求されている。これは、情報の高密度化には、レーザ光源の短波長化や、情報を記録・再生する情報記録トラックの狭トラック化を伴い、このように高密度化された情報を安定して記録・再生するためには、高い精度で、レーザ集光ビームスポットの追従制御を行う必要があるためである。例えば、青紫色レーザをレーザ光源として用いるHD DVD(High Density DVD)の物理規格で要求されるフォーカス追従精度やトラック追従精度は、それぞれ80nm以下や14nm以下に至る。また、光ディスク装置での高倍速化は、光ディスク媒体の回転周波数を上げて実現されるので、情報の記録再生を安定して行うためには、位置追従すべき光ディスク媒体自体の加速度変動の増加に応じた、より高い追従性能を備えた位置決め制御装置が必要となる。発明者は、このような位置決め制御装置について以下に述べるような分析を行った。
一般に、位置決め制御系のループゲインを高め、制御ループの応答周波数帯域を高くすることで、上記追従精度や性能を高めることができる。しかし、移動部材を駆動する駆動機械系の特性には限界があり、十分な精度や性能が確保できないことが多いという問題がある。このような問題を解消する手法としては、円板状の情報担体の面振れ、又は、記録トラックの位置変動の規則性を利用して誤差を圧縮する手法が考えられる。すなわち、光ディスク媒体のディスク面の上下動、又は、ディスクトラックの位置変動は、光ディスク媒体の回転によって引き起こされるものであるので、それらの成分は主として光ディスク媒体の回転に概ね同期するとし、光ディスク媒体(目標部材)の情報記録位置(目標位置)の位置変動の周期性を利用するとすれば、1回転乃至数回転前の位置ずれ信号を使って、目標部材に対する移動部材(レーザ集光ビームスポット)の追従性を改善することができる。
変動の規則性を利用して誤差を圧縮する手法を採用した従来技術は、例えば特公昭60−57085号公報及び特開2002−237154号公報に記載されている。これら従来技術では、一定の周期をもった位置変動に対して位置誤差信号を回転周期に同期して積算蓄積する信号遅延手段を用い、その瞬時の位置誤差信号を信号遅延手段の出力に加算して信号遅延手段に入力すると共に、位置誤差信号を信号遅延手段の出力に加算して移動部材の駆動手段の入力とする。これら従来技術では、このようにすることで、円板状の情報担体の回転に同期したディスク面の上下動又はディスクトラックの位置変動に対して、移動部材の追従性を改善する。
ここで、ディスク面の上下動又はディスクトラックの位置変動は、必ずしもディスクの回転に同期する成分だけが主体ではなく、ディスクの回転に非同期な成分も存在し、この非同期な変動も、位置決め制御系の追従精度や性能の阻害要因となる。ディスクの回転に非同期なディスク面の上下動や位置変動としては、特に光ディスク媒体に作用する外乱力により光ディスク媒体の持つ固有振動モードが励振されて生じる、目標部材の固有振動に起因した変動がある。上記特許文献1及び特許文献2に記載の従来技術では、円板状の情報担体の回転に同期した位置変動に対しては有効であるが、円板状の情報担体の回転に非同期な位置変動の成分に対しては、移動部材の追従性を改善することが困難であるだけでなく、かえって追従性を劣化させるという問題がある。
発明の概要
本発明は、上記従来技術の問題点を解消し、外乱等により、円板状の目標部材に固有振動が生じて位置決めの目標位置の変動が増大する場合でも、移動部材を、精度よく目標部材の目標位置に追従させることができる位置決め制御装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、光ディスク媒体に固有振動が生じて位置決めの目標位置の変動する場合でも、レーザ集光ビームスポットを、精度よく光ディスク媒体の情報記録層又は情報記録トラックの目標位置に追従させることができる光ディスク装置を提供することを目的とする。
本発明の位置決め制御装置は、位置決め対象となる移動部材を、円板状の目標部材の目標位置に追従させる位置決め制御装置であって、前記目標位置と前記移動部材との相対的位置誤差を検出し、位置誤差信号として出力する位置誤差検出器と、前記目標部材が有する固有振動モードの中から選択された少なくも1つのモードの固有振動周波数を推定して出力する周波数推定器と、前記位置誤差信号を通過させるフィルタであって、前記周波数推定器が出力する固有振動周波数近傍の信号成分を増幅して出力するフィルタと、前記フィルタの出力に基づいて前記移動部材を駆動する駆動手段と、前記円板状の目標部材の、回転軸周りの回転数情報を取得する回転数情報取得手段と、を備え、前記周波数推定器は、前記回転数情報取得手段で取得された前記回転数情報である、前記円板状の目標部材の回転数変化に対応する固有振動数の変化を、一次関数で近似して前記固有振動周波数を推定することを特徴とする。
本発明の他の観点に係る位置決め制御装置は、位置決め対象となる移動部材を、円板状の目標部材の目標位置に追従させる位置決め制御装置であって、前記目標位置と前記移動部材との相対的位置誤差を検出し、位置誤差信号として出力する位置誤差検出器と、前記目標部材が有する固有振動モードの中から選択された少なくも1つのモードの固有振動周波数を推定して出力する周波数推定器と、前記位置誤差信号を通過させるフィルタであって、前記周波数推定器が出力する固有振動周波数近傍の信号成分を増幅して出力するフィルタと、前記フィルタの出力に基づいて前記移動部材を駆動する駆動手段と、前記円板状の目標部材の厚さの情報を取得する厚さ計測手段と、を備え、前記周波数推定器は、前記厚さ情報に基づいて、前記目標部材の固有振動周波数を推定することを特徴とする。
本発明の光ディスク装置は、光ディスク媒体に集光ビームスポットを照射して情報の記録・再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディスク媒体の情報記録層又は情報記録トラックと前記集光ビームスポットとの相対的位置誤差を検出し、位置誤差信号として出力する位置誤差検出器と、前記光ディスク媒体が有する固有振動モードの中から選択された少なくも1つのモードの固有振動周波数を推定して出力する周波数推定器と、前記位置誤差信号を通過させるフィルタであって、前記周波数推定器が出力する固有振動周波数近傍の信号成分を増幅して出力するフィルタと、前記フィルタの出力に基づいて前記集光ビームスポットを駆動する駆動手段と、前記光ディスク媒体の厚さの情報を取得する厚さ計測手段と、を備え、前記周波数推定器は、前記厚さ情報に基づいて、前記光ディスク媒体の固有振動周波数を推定することを特徴とする。
本発明の上記及び他の目的、特徴、及び、効果は、図面を参照した以下の記述によって明らかになるであろう。
は、本発明の第1実施形態の位置決め制御装置を含む光ディスク装置の一部を示すブロック図である。 は、光ディスク媒体における各種固有振動モードを示す模式図である。 は、図2に示した各固有振動モードの振動周波数を示す表である。 は、光ディスク媒体の回転周波数と各固有振動モードでの固有振動周波数との関係を示すグラフである。 は、位置決め制御系を示すブロック線図である。 A及び6Bは、フィルタ特性を示すボード線図である。 A及び7Bは、位置決め制御系の一巡伝達経路の周波数特性を示すボード線図である。 A及び8Bは、位置決め制御系の相対的位置誤差の圧縮特性を示すボード線図である。 A及び9Bは、fs=180Hzに対応するフィルタの特性を示すボード線図である。 A及び10Bは、fs=180Hzとした場合における位置決め制御系の一巡伝達経路の周波数特性を示すボード線図である。 A及び11Bは、fs=180Hzとした場合における位置決め制御系の相対的位置誤差の圧縮特性を示すボード線図である。 は、本発明の第2実施形態の位置決め制御装置を含む光ディスク装置の一部を示すブロック図である。 は、光ディスク媒体の厚さと固有振動周波数との関係を示すグラフである。 は、厚さ計測時の各部の動作波形を示す波形図である。 A及び15Bは、フィルタの特性を示すボード線図である。 A及び16Bは、位置決め制御系の一巡伝達経路の周波数特性を示すボード線図である。 A及び17Bは、位置決め制御系の相対的位置誤差の圧縮特性を示すボード線図である。 は、光ディスク媒体の厚さと固有振動周波数との関係を示すグラフである。
発明の実施形態の詳細な説明
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態の位置決め制御装置を含む光ディスク装置の構成の一部を示している。同図では、光ディスク装置のフォーカス(焦点)追従制御装置部分の基本構成を抜き出して図示している。光ディスク装置100は、位置誤差信号演算回路105、A/Dコンバータ107、フィルタ108、安定化補償器109、D/Aコンバータ110、ドライブアンプ111、光ヘッド115、スピンドルモータ117、フィルタ係数設定回路121、回転周期検出回路122、及び、スピンドルモータコントローラ123を備える。光ヘッド115は、光検出器104、フォーカスアクチュエータ112、対物レンズ113、及び、レーザ光源114を有する。
光検出器104、位置誤差信号演算回路105、及び、A/Dコンバータ107は、目標部材である光ディスク媒体101の位置決め目標位置Xiと、移動部材であるレーザ集光ビームスポット(レーザビームの合焦位置)103の位置Xoとの間の相対的位置誤差(Xe=Xi−Xo)を検出する位置誤差検出器を構成する。また、安定化補償器109、D/Aコンバータ110、ドライブアンプ111、及び、フォーカスアクチュエータ112は、レーザ集光ビームスポット103の位置を変位させる駆動手段を構成する。光ディスク装置100では、この駆動手段と、位置誤差検出器と、フィルタ108とにより、レーザ集光ビームスポット103の位置を、光ディスク媒体101の位置決めの目標位置である情報記録層102に追従させる位置決め制御系が構成される。
光ディスク媒体101は、例えばHD DVD規格に準拠した片面1層の光ディスク媒体であり、公称直径が120mm、公称厚さが1.2mmの円板状の形状を有し、厚さ0.6mmのポリカーボネイトから成る基板を2枚張り合わせた構造を有する。光ディスク媒体101の情報記録層102には、記録用の光ディスク媒体であれば、保護膜や相変化記録膜、反射膜が積層される。また、再生専用の光ディスク媒体であれば、基板上に形成された情報ピット上に反射膜や保護膜が積層される。情報記録層102の相変化記録膜の位置や情報ピットの位置が、位置決めの目標位置となる。この位置決め目標位置は、光ディスク媒体101の面振れや固有振動により、光軸116方向で位置変動する。
レーザ光源114から出力されたレーザビームは、対物レンズ113で収束され、光ディスク媒体101に照射される。例えば、レーザ光源114には、波長405nmの青紫色半導体レーザを用いる。また、対物レンズ113のNA(開口数)は、0.65とする。レーザ集光ビームスポット103は、フォーカスアクチュエータ112によって対物レンズ113をレーザビームの光軸方向116に駆動することで変位する。光ディスク媒体101からの戻り光信号は、対物レンズ113を介して、光検出器104で電気信号に変換され、位置誤差信号演算回路105に入力される。
位置誤差信号演算回路105は、光検出器104の出力信号から、レーザ集光ビームスポット103と情報記録層102との光軸方向116の相対的位置誤差を表すフォーカスエラー信号106を抽出し出力する。フォーカスエラー信号106の検出には、ナイフエッジ法、非点収差法等が一般に用いられる。光検出器104は、例えばナイフエッジ法によるフォーカスエラー信号検出に対応した信号を出力する。位置誤差信号演算回路105が出力するフォーカスエラー信号106は、レーザ集光ビームスポット103の位置Xoと、情報記録層102の位置Xiとの間の相対的位置誤差Xeに相当する。フォーカスエラー信号106は、A/Dコンバータ107でデジタル信号に変換された後、フィルタ108に出力される。
フィルタ108は、A/Dコンバータ107でデジタル信号に変換されたフォーカスエラー信号106を入力し、安定化補償器109に出力する。フィルタ108は、フォーカスエラー信号106の、光ディスク媒体101が有する固有振動モードの中から選択された少なくとも1つの固有振動モードの固有振動周波数近傍の成分を増幅して出力する。フィルタ108のフィルタ係数は、後述のフィルタ係数設定回路121によって制御される。安定化補償器109は、フィルタ108の出力に対してゲイン調整処理、及び、位相補償処理を行う。安定化補償器109の出力信号は、D/Aコンバータ110でアナログ信号に変換された後、ドライブアンプ111に出力される。ドライブアンプ111は、D/Aコンバータ110の出力信号を電力増幅して出力し、フォーカスアクチュエータ112を光軸方向116に駆動する。
光ディスク媒体101は、スピンドルモータ117上に固着(clamp)される。スピンドルモータ117は、光ディスク媒体101を、スピンドルモータ回転軸119の周りに、所定の回転速度(周期)で、所定の回転方向に回転させる。スピンドルモータ117に取り付けられたホールセンサ118は、スピンドルモータ117の回転角に応じた、言い換えれば光ディスク媒体101の回転角に応じた回転角パルス信号(FG信号)120を出力する。ホールセンサ118は、例えば、スピンドルモータ117の1回転あたり18周期のパルス信号をFG信号120として出力する。スピンドルモータコントローラ123は、このFG信号120の周期が所定の周期になるように、スピンドルモータ117を回転制御する。
回転周期検出回路122は、FG信号120を入力し、FG信号120の18周期ごとの時間間隔を、図示しないクロック信号とカウンタ回路とで計数し、光ディスク媒体101の回転数の情報を取得して、これをフィルタ係数設定回路121に出力する。ただし、光ディスク装置100の電源投入直後等の初期状態には、回転周期検出回路122は、"回転数0"をフィルタ係数設定回路121に出力する。フィルタ係数設定回路121は、回転周期検出回路122が出力する回転数情報に基づいて、光ディスク媒体101の固有振動周波数を推定してフィルタ108に出力し、フィルタ108の係数を設定する。フィルタ係数設定回路121は、回転数情報が変更されるたびに、その変更された回転数情報に基づいて、フィルタ108の係数を逐次変更する。
以下、本実施形態における制御の原理を説明する。まず、光ディスク媒体の固有振動モードについて、図2を参照して説明する。以下では、光ディスク媒体として、HD DVDやDVD(Digital Versatile Disk)、CD(Compact Disc)の物理規格に準拠した光ディスク媒体を用いた場合を例に挙げて説明する。この物理規格に準拠した光ディスク媒体は、公称直径120mm、公称内直径15mm、公称厚さ1.2mmの中空の円板形状を有し、ポリカーボネイトを主成分とする。
光ディスク媒体は、7次以下の振動モードの一部に限って例示すれば、図2に示す固有振動モードを有する。同図に示した光ディスク媒体の固有振動モードは、光ディスク媒体が回転していないときであっても、光ディスク装置に外部から振動や衝撃が印加されることで励振される。また、特に、光ディスク媒体が高速で回転しているときには、光ディスク媒体自体の重心の偏りやスピンドルモータの回転軸周りの振れ回りから発生するアンバランス力、光ディスク媒体と空気との摩擦力などにより顕著に励振され、励振された光ディスク媒体の固有振動によって、レーザ集光ビームスポットの追従性能が低下する。
図2に示した各固有振動モードの振動周波数をまとめて図3に示す。ただし、図3では、光ディスク媒体が回転していないときの各固有振動周波数を示している。光ディスク媒体が持つ(0、1)モードや(1、1)モードといった1次の固有振動モードだけであれば、その固有振動周波数が低いので、位置決め制御系の制御帯域を広げなくても、低周波数領域での追従性能だけを上げることで対応できる場合も多い。一方、(2、1)モードや(3、1)モードといった2次以上の高次の固有振動モードでは、固有振動周波数が位置決め制御系の制御帯域周波数に近接するので、制御帯域を広げずに追従性能を上げるのは困難となる。しかし、こういった場合であっても、図3に例示した各固有振動周波数の近傍の周波数成分に対して位置決め制御装置の追従性能を上げることで、制御帯域を広げずにレーザ集光ビームスポットの追従性が改善できる。
光ディスク媒体を回転させる場合には、レーザ集光ビームスポットから見た光ディスク媒体の固有振動周波数の変化が問題となる。この固有振動周波数の変化は、主にレーザ集光ビームスポットと光ディスク媒体との間での相対的速度の変化と、光ディスク媒体に作用する遠心力の変化とにより生じる。光ディスク媒体の回転周波数と固有振動周波数との関係を図4に示す。同図では、図2に示す(2、1)モードから(7、1)モードの固有振動モードについて、光ディスク媒体の回転周波数に対する固有振動周波数の変化を示している。
一般に、光ディスク媒体の回転周波数は、光ディスク装置の運用状況により変化する。光ディスク装置を、光ディスク媒体の情報記録位置の線速度が概ね一定であるCLV(Constant Linear Velocity)方式を用いて運用する場合には、光ディスク媒体の回転周波数は、レーザ集光ビームスポットの光ディスク媒体の半径方向の位置の変化により、2倍強程度変化する。また、光ディスク媒体の回転周波数が概ね一定であるCAV(Constant Angular Velocity)方式を用いて運用する場合では、回転周波数は一定となるが、記録再生した情報の品質によっては、情報を記録再生する倍速の設定を変えて運用する場合も多く、その場合には、光ディスク媒体の回転周波数が変化する。ただし、何れの場合であっても、その最大回転数は、光ディスク媒体の機械強度の制限により、10000rpm強程度に抑えられている。
光ディスク媒体の回転周波数が変化する場合には、光ディスク媒体の回転周波数に基づいて各固有振動周波数の変化を推定し、推定した各固有振動周波数の近傍の周波数成分に対して位置決め制御装置の追従性能を上げることで、レーザ集光ビームスポットの追従性を改善することができる。本実施形態では、図4のグラフに示すように変化する固有振動周波数の変化を、1次関数で近似し、光ディスク媒体の回転周波数に対する固有振動周波数の変化を推定する。
次に、本実施形態における位置決め制御の原理を説明する。図5は、位置決め制御のブロック線図を示している。同図では、図1の光ディスク媒体101に対応する目標部材201の位置決めの目標位置をXiとし、図1のレーザ集光ビームスポット103に対応する移動部材203の変位(移動量)をXoとして、これらを減算器205に入力する。減算器205の出力である両者の相対的位置誤差を、Xe=Xi−Xoで表す。図5では、説明を簡便にするため、移動部材の移動量Xoから位置誤差信号Xeに至る系の伝達特性は1で正規化している。
駆動手段211は、図1の安定化補償器109、D/Aコンバータ110、ドライブアンプ111、及び、フォーカスアクチュエータ112に相当し、移動部材203を駆動する。フィルタ208は、図1のフィルタ108に対応し、フィルタ208の伝達関数を、sをラプラス演算子としてF(s)で表す。フィルタ208の伝達関数F(s)は、ζn(a,b)d(a,b)>0、ω(a,b)=2πf0(a,b)として、
F(s)=Π[a=0、∞;b=0、∞](s2+2ζn(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2)/(s2+2ζd(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2) (1)
と定める。ここで、上記式1における記号Πは、級数積を表す。また、f0(a,b)は、図3に例示した各固有振動モードの固有振動周波数(Hz)を示す。
上記式1は、無限級数積になっており、このままでは実現できない。しかし、実用的には、全ての固有振動モードに対して位置決め制御系の追従性能を上げる必要はなく、追従性能の阻害要因として支配的な振動モードをあらかじめ実験的に定め、その定めた各振動モードに対して追従性能を上げることで、実用上十分な効果が得られる。本実施形態では、支配的な振動モードが、図2示す(2、1)モード、(3、1)モード、及び、(4、1)モードであることを、相対的位置誤差のパワースペクトラムとレーザドップラ振動計で計測した光ディスク媒体の振動振幅のパワースペクトラムとの対比によりあらかじめ求め、これらの3つの固有振動モードに対して、位置決め制御を適用することとした。この場合、上記式1は、下記式2に変形される。
F(s)=Π[a=2、4;b=1](s2+2ζn(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2)/(s2+2ζd(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2) (2)
上記式2で定義される伝達関数F(s)を有するフィルタ208は、有限次数のフィルタとして実現できる。この伝達関数F(s)における分子多項式と分母多項式との固有振動周波数を、目標部材201である光ディスク媒体の固有振動周波数と等しくし、かつ、ζn(a,b)>ζd(a,b)>0と定めたフィルタ208に、相対的位置誤差Xeを入力すると、フィルタ208は、光ディスク媒体が有する、あらかじめ選択された3つの固有振動モードの固有振動周波数近傍の成分をそれぞれ増幅して出力する。従って、駆動手段211の周波数特性を、フィルタ208を含む図5の制御系が安定となるように適宜定めることで、この位置決め制御機構により、円板状の情報担体の回転に非同期な目標部材201の位置変動の成分に対して、移動部材203の追従性を改善することができる。
ただし、上記式2のフィルタ208は、光ディスク媒体が回転していないときの光ディスク媒体の固有振動に対して位置決め制御の追従性を改善するためのフィルタである。光ディスク媒体が回転しているときの光ディスク媒体の固有振動に対して位置決め制御の追従性を改善するためには、式2を、下記式3−1、3−2に示すように変形すればよい。式3−2におけるfsは、光ディスク媒体の回転周波数(Hz)であり、C1(a,b)は、図4に示すグラフで光ディスク媒体の回転周波数変化に伴う固有振動周波数の変化を1次近似したときの傾き(Hz/Hz)であり、f〜0(a,b)は、0次係数(Hz)である。本実施形態で用いた光ディスク媒体では、f0(a,b)とf〜0(a,b)とは近似的に等しい値をとった。
F(s)=Π[a=2、4;b=1](s2+2ζn(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2)/(s2+2ζd(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2) (3−1)
ただし、ζn(a,b)d(a,b)>0
ω(a,b)=2π[C1(a,b)fs+f〜0(a,b)] (3−2)
上記式3−1、3−2で定義されるフィルタ208は、光ディスク媒体の回転周波数に応じて位置決め制御の追従性能を上げる中心周波数が変化する。従って、このような伝達関数F(s)のフィルタ208を用いることで、目標部材201である光ディスク媒体が回転しているときの光ディスク媒体の固有振動に対しても、位置決め制御の追従性が改善できる。
図1に戻り、本実施形態の光ディスク装置100におけるフォーカスアクチュエータ112とドライブアンプ111とを直列接続した系の伝達特性P(s)は、下記式4で近似できる。
P(s)=P1(s)P2(s)P3(s)Pe(s)
P1(s)=1.07×104/(s2+80.0s+1.24×105)
P2(s)=(0.755s2+3.19×104s+5.26×1010)/(s2+1.83×104s+5.26×1010)
P3(s)=8.91×1010/(s2+1.19×104s+8.91×1010)
Pe(s)=1.95×105/(s+1.95×105) (4)
安定化補償器109の伝達関数C(z)については、下記式5とする。
C(z)=Ζ[(5.78×1010s+5.45×1014)/(s2+3.36×105s+2.13×1010)] (5)
式5におけるzは進み演算子を表し、Ζ[ ]は0次ホールドでのZ変換を表す。Ζ変換のサンプリング周波数は4×105Hzとした。
フィルタ108の伝達関数F(s)は、前記式3−1とした。ただし、フィルタ108は、デジタル信号のフィルタであるので、式3−1を、
F(z)=Ζ[F(2,1)(s)F(3,1)(s)F(4,1)(s)]
F(a,b)(s)=(s2+2ζn(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2)/(s2+2ζd(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2)、a=2,3,4、b=1
ζn(2,1)=0.080、ζd(2,1)=0.020
ζn(3,1)=0.064、ζd(3,1)=0.020
ζn(4,1)=0.050、ζd(4,1)=0.020 (6−1)
と変形して用いた。フィルタ係数設定回路121は、回転周期検出回路122が出力する回転数情報(fs)に基づいて、下記式6−2でω(a,b)を推算しこれをフィルタ108に出力する。
ω(2,1)=2π[3.03fs+102]
ω(3,1)=2π[4.02fs+252]
ω(4,1)=2π[4.99fs+466] (6−2)
上記式6−2のω(a,b)における各係数は、図4に示すグラフを1次近似して求めた。
図6A及び6Bは、それぞれフィルタ108のボード線図を示している。図6Aは、周波数とゲインとの関係を示しており、図6Bは、周波数と位相との関係を示している。式(6−2)で、fs=145Hzであったときの、式6−1のフィルタ108のボード線図を、図6A及び6B中に、それぞれ、グラフ31、32で示す。同図を参照すると、式6−1のフィルタ108を用いることで、(2、1)モードの固有振動周波数である541Hzと、(3、1)モードの固有振動周波数である835Hzと、(4、1)モードの固有振動周波数である1190Hzとのそれぞれの周波数の近傍で、フィルタ108に入力されるフォーカスエラー信号106が増幅されることが分かる。
s=145Hzとした場合における、位置決め制御系の相対的位置誤差Xeから移動部材の移動量Xiに至る経路の周波数特性、つまり、位置決め制御系の一巡伝達経路の周波数特性を、図7A及び7Bに、それぞれグラフ41、42で示す。図7A及び7Bには、それぞれ、フィルタ108にて固有振動周波数付近を増幅しない場合、すなわち式6−1のF(z)をF(z)=1とした場合の位置決め制御系の一巡伝達経路の周波数特性を、グラフ43、44として併記した。また、位置決めの目標位置Xiから相対的位置誤差Xeに至る経路の周波数特性、すなわち、位置決め制御系の相対的位置誤差の圧縮特性を、図8A及びk8Bに、それぞれグラフ51、52で示す。図8A及び8Bには、式6−1のF(z)=1とした場合の位置決め制御系の相対的位置誤差の圧縮特性を、グラフ53、54として併記した。位置決め制御系の追従性能は、図8A及び8Bに示すゲイン線図で、ゲインが小さいほど良いと評価できる。
図7A及び7Bを参照すると、フィルタ108で固有振動周波数付近を増幅する場合(グラフ41、42)としない場合(グラフ43、44)とで、位置決め制御系の位置決め制御系の制御帯域と安定性の余裕は概ね変化していないことが分かる。また、図8A及び8Bを参照すると、フィルタ108で固有振動周波数付近を個別に増幅することで、光ディスク媒体101の固有振動周波数近傍の周波数領域で、位置決め制御系の追従性能が、それぞれ10dB前後改善されていることが分かる。このように、本実施形態では、光ディスク媒体101の固有振動により、位置決めの目標位置の変動が増大する場合であっても、レーザ集光ビームスポット103を、位置決めの目標位置に精度良く追従させることができる位置決め制御装置を提供することができる。
光ディスク媒体101の回転数が変化した場合には、回転周期検出回路122がこれを検出し、フィルタ係数設定回路121は、その回転数変化に基づいて、フィルタ108のフィルタ特性を変化させる。例えば、回転数が、fs=180Hzに変化した場合には、フィルタ係数設定回路121は、式6−2で、fs=180Hzに対応するω(a,b)を推算し、フィルタ108に出力する。式6−2でfs=180Hzのときの、式6−1のフィルタ108のボード線図を、図9(a)及び(b)中に、それぞれ、グラフ61、62で示す。この場合には、フィルタ108で、(2、1)モードの固有振動周波数である647Hzと、(3、1)モードの固有振動周波数である976Hzと、(4、1)モードの固有振動周波数である1264Hzとのそれぞれの周波数の近傍で、フォーカスエラー信号106が増幅されることになる。フィルタ係数設定回路121が周波数推定器を構成する。
s=180Hzとした場合における位置決め制御系の一巡伝達経路の周波数特性を、図10A及び10Bに、それぞれグラフ71、72で示す。また、位置決め制御系の相対的位置誤差の圧縮特性を、図11A及び11Bに、それぞれグラフ81、82で示す。図7A及び7Bにおけるグラフ41、42と、図10A及び10Bにおけるグラフ71、72、及び、図8A及び8Bにおけるグラフ51、52と、図11A及び11Bにおけるグラフ81、82とを比較すると、本実施形態では、光ディスク媒体101の回転周波数の変化に伴って光ディスク媒体101の固有振動周波数が変化する場合であっても、光ディスク媒体101の位置決めの目標位置にレーザ集光ビームスポット103を精度良く追従させられる位置決め追従装置が提供できることが分かる。
本実施形態では、上述のように、フィルタ108で、光ディスク媒体101が有する固有振動モードの中からあらかじめ選択された固有振動モードの固有振動周波数近傍の周波数成分を個別に増幅している。比較例として、固有振動周波数近傍を個別に増幅せず、例えば(2,1)モード、(3,1)モード、及び、(4,1)モードの固有振動周波数近傍の成分を一括して増幅する場合について考える。この場合には、フィルタ108を、下記式7−1、7−2で構成したフィルタを用いればよい。
F'(z)=Ζ[F'(3,1)(s)]
F'(3,1)(s)=(s2+2ζ'n(3,1)ω(3,1)s+ω(3,1) 2)/(s2+2ζ'd(3,1)ω(3,1)s+ω(3,1) 2)
ζ'n(3,1)=0.8、ζ'd(3,1)=0.2 (7−1)
ω(3,1)=2π[4.02fs+252] (7−2)
上記式7−1、7−2のフィルタは、(3,1)モードの固有振動周波数近傍の周波数成分を(2,1)モードと(4,1)モード近傍の周波数成分とまで含めて一括して増幅する。fs=145Hzの場合の上記式7−1と式7−2のフィルタのボード線図を、図6(a)及び(b)に、グラフ33、34で示す。
比較例として考えた、式7−1と式7−2とで構成したフィルタを用いた場合には、固有振動周波数を個別に増幅する場合と比較して、フィルタの位相特性が周波数に対して広い範囲で変化することで、位置追従性能を向上させるのが困難となる。すなわち、比較例では、位置決め制御系の一巡伝達経路の周波数特性と相対的位置誤差の圧縮特性とは、それぞれ図7A及び7Bにグラフ45、46、図8A及び8Bにグラフ55、56として併記する特性となり、位置決め制御系の安定性の余裕と、一巡伝達経路の周波数特性でゲインが0dBとなる周波数(つまり、制御帯域周波数)の近傍の周波数領域での追従性能が大幅に減じられることになる。本実施形態では、フィルタ108で、光ディスク媒体101が有する固有振動モードの中から選択された固有振動モードの固有振動周波数近傍の成分をそれぞれ個別に増幅することで、光ディスク媒体101の固有振動により位置決めの目標位置の変動が増大する場合であっても、目標位置にレーザ集光ビームスポット103を精度良く追従させることができる。
図12は、本発明の第2実施形態の位置決め制御装置を含む光ディスク装置の構成の一部を示している。本実施形態の光ディスク装置100aは、第1実施形態の光ディスク装置100(図1)の構成に加えて、厚さ検出回路191、セレクタ193、ランプ波形発生器194を有する。厚さ検出回路191、セレクタ193、及び、ランプ波形発生器194は、厚さ測定手段を構成する。
一般に、光ディスク媒体では、外径寸法に、公差が許容されている。例えば、公称直径120mm、公称厚さ1.2mmのHD DVDやDVD、CDなどの物理規格に準拠した光ディスク媒体では、直径に±0.3mm、ユーザデータ領域の厚さに+0.30mmと−0.06mmといった公差が許容されている。光ディスク媒体の固有振動周波数は、外形寸法に応じて変化するが、特に、公称厚さに対する公差の割合が、公称直径に対する公差の割合よりも大きく、従って、厚さのばらつきによる固有振動周波数の変化が無視できないものとなる。
図13は、光ディスク媒体の厚さと固有振動周波数との関係を示している。同図では、図4と同様に、図2に示す(2、1)モードから(7、1)モードの固有振動モードについて、光ディスク媒体の厚みに対する固有振動周波数の変化を示している。また、図13では、光ディスク媒体が回転していないときの固有振動周波数を示している。同図に示すように、光ディスク媒体の各モードの固有振動周波数は、光ディスク媒体の厚さの増加に伴って変化し、光ディスク媒体の厚さが、公差の範囲内に収まっている場合でも、個体差によって、固有振動周波数が異なる値となる。
そこで、本実施形態では、厚さ検出回路191によって光ディスク媒体101の厚さを計測し、フィルタ係数設定回路195で、その検出した厚さに応じた固有振動周波数を推定する。ランプ波形発生器194は、厚さ計測時に、レーザ集光ビームスポット103を、光ディスク媒体101の光ヘッド115側の第1の表面196から第2の表面197を含む範囲で連続的に移動させるための信号を生成する。厚さ検出回路191は、フォーカスエラー信号106を観測して、光ディスク媒体101の第1の表面196から第2の表面197までの間の距離、つまりは、光ディスク媒体101の厚さを測定する。
光ディスク媒体101の厚さの検出の動作について詳述する。対物レンズ113の作動距離、つまり、レーザ集光ビームスポット103が情報記録層102の位置決めの目標位置に合焦しているときの対物レンズ鏡枠の端面と、光ディスク媒体101の第1の表面196との間の距離は、1.5mmとする。また、光検出器104は、ナイフエッジ法によるフォーカスエラー信号検出に対応するものとする。レーザ集光ビームスポット103を、光軸方向116に沿って移動させると、レーザ集光ビームスポット103が光ディスク媒体101の表面196、197や、情報記録層102を横切る際に、フォーカスエラー信号106には、S字の波形が観察され、それ以外の箇所では、概ね一定の値となる。従って、レーザ集光ビームスポット103を、あらかじめ定めた速度で、光ディスク媒体101の第1の表面196側から第2の表面197側へ移動し、第1の表面196と第2の表面197とに対応するフォーカスS字の検出時間間隔を測ることで、光ディスク媒体101の厚さの情報を取得することができる。
図14は、厚さ計測時の各部の動作波形を示している。光ディスク装置100aの動作を統合制御する図示しないシステムコントローラは、光ディスク媒体101の厚さの計測の実行を命令指示する。この命令を受けると、厚さ検出回路191は、セレクタ193にランプ波形発生器194の出力を選択させると共に、ランプ波形発生器194に、厚さ計測のためのデータを出力するように指示する。この指示を受けたランプ波形発生器194は、レーザ集光ビームスポット103の光軸方向116の位置が、光ディスク媒体101の第1の表面196よりも光ヘッド115側となる位置に対応する信号(Data0)を出力する。このData0は、セレクタ193を介してD/Aコンバータ110に入力され、アナログ値に変換される。その後、ドライブアンプ111により、そのアナログ値に基づいてフォーカスアクチュエータ112を駆動することにより、レーザ光が、光ディスク媒体101の第1の表面196よりも光ヘッド115に近い位置に合焦する。
ランプ波形発生器194は、厚さ計測開始時刻(時刻t0)に、Data0を出力した後、時間経過と共に一定の割合で変化するランプ波形1001を出力し、レーザ集光ビームスポット103を、光ヘッド115側から光ディスク媒体101へ向かう方向に徐々に移動させる。厚さ検出回路191は、A/Dコンバータ107でデジタルデータに変換されたフォーカスエラー信号106を入力し、フォーカスS字信号を観察する。レーザ集光ビームスポット103が、まだ光ディスク媒体101の第1の表面196に達していない場合には、フォーカスエラー信号106は直流値をとり、フォーカスS字信号は観察されない。
ランプ波形発生器194の出力信号によってレーザ集光ビームスポット103を駆動し、時刻t1で、レーザ集光ビームスポット103が光ディスク媒体101の第1の表面196に達し、その表面196を通過すると、フォーカスエラー信号106には、フォーカスS字信号1002が観察される。厚さ検出回路191は、このフォーカスS字信号1002を検出すると、クロック信号に基づいてカウントを行う、図示しないカウンタを動作させ、時間の計測を開始する。厚さ検出回路191は、例えばフォーカスエラー信号106の値が、所定のしきい値d0以下となった後に0以上となったことを検出すると、フォーカスS字信号が観察されたと判断する。
レーザ集光ビームスポット103が、光ディスク媒体101の第1の表面196から第2の表面197側に移動していき、第1の表面196から情報記録層102の間にあるときには、フォーカスエラー信号106は直流値となる。その後、時刻t2で、レーザ集光ビームスポット103が情報記録層102に至り、情報記録層102を通過する際に、フォーカスS字信号1003が観察される。その後、時刻t3で、レーザ集光ビームスポット103が光ディスク媒体101の第2の表面197に至り、第2の表面197を通過する際に、フォーカスエラー信号106にフォーカスS字信号1004が観察される。
時刻t4で、ランプ波形発生器194が出力する信号が、厚さ計測の終了位置に対応する信号(Data1)となると、レーザ集光ビームスポット103の移動は終了する。厚さ計測の終了位置は、対物レンズ113が光ディスク媒体101の第1の表面196に余裕を持って接触しない位置で、かつ、レーザ集光ビームスポット103が第2の表面197よりも奥側となる位置に設定すればよい。
光ディスク媒体101の情報記録層102が1層である場合には、フォーカスS字信号は、第1及び第2の表面196、197と、情報記録層102との、計3箇所で観察される。このうち、時刻t2で観察される2つ目のフォーカスS字信号1003は、情報記録層102に対応しており、厚さ検出回路191は、時刻t3で観察されるフォーカスS字信号1004でカウンタを停止する。カウンタのカウント値は、時刻t1から時刻t3までの間の時間に対応しており、この時間に基づいて、光ディスク媒体101の厚さを検出する。本実施形態では、ランプ波形発生器194のData0からData1までを出力する時間、つまり時刻t0から時刻t4までの時間を、上記式4の系の最も長い時定数より十分に長く定めたので、時間差t3−t1が光ディスク媒体101の厚さに近似的に比例すると定められた。従って、厚さ検出回路191は、(t3−t1)に比例した値を、光ディスク媒体101の厚さの情報tdとして、フィルタ係数設定回路195に出力するとした。
厚さ検出回路191は、光ディスク媒体101の厚さを測定すると、厚さ情報を、フィルタ係数設定回路195に出力する。ただし、厚さ検出回路191は、光ディスク装置100aの電源投入時等の初期状態では、厚さ情報として、初期値である1.2mmを出力する。フィルタ係数設定回路195は、厚さ検出回路191が出力する厚さ情報と、回転周期検出回路122が出力する回転数情報とに基づいて光ディスク媒体101の固有振動周波数を推定し、フィルタ108の係数を設定する。フィルタ係数設定回路195は、厚さ情報が更新されるたび、又は、回転数情報が更新されるたびに、その更新された厚さ情報、回転数情報に基づいて、フィルタ108の係数を逐次変更する。
フィルタ108には、下記式8−1で示す伝達関数F(s)のフィルタを用いた。
F(s)=Π[a=2、4;b=1](s2+2ζn(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2)/(s2+2ζd(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2) (8−1)
ただし、ζn(a,b)d(a,b)>0
実際には、フィルタ108はデジタル信号のフィルタで構成するため、上記式8−1を、下記式9−1へと変形して用いた。
F(z)=Ζ[F(2,1)(s)F(3,1)(s)F(4,1)(s)]
F(a,b)(s)=(s2+2ζn(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2)/(s2+2ζd(a,b)ω(a,b)s+ω(a,b) 2)、a=2,3,4、b=1
ζn(2,1)=0.080、ζd(2,1)=0.020
ζn(3,1)=0.064、ζd(3,1)=0.020
ζn(4,1)=0.050、ζd(4,1)=0.020 (9−1)
また、フィルタ係数設定回路195は、図13に示す厚さに対する固有振動周波数の変化を1次関数で近似し、下記式8−2示す計算式に従って、各モードの固有振動周波数を推定する。
ω(a,b)=2π[C1(a,b)fs+C0(a,b)td+f'0(a,b)] (8−2)
式8−2におけるtdは、光ディスク媒体101の厚さ(mm)であり、C0(a,b)は、図13の光ディスク媒体の厚さの変化に伴う固有振動周波数の変化を1次近似したときの傾き(Hz/mm)である。また、f’0(a,b)は、0次係数(Hz)である。具体的には、回転周期検出回路が出力する回転数情報fsと、厚さ検出回路が出力する厚さtdとに基づいて、下記式9−2
ω(2,1)=2π[3.03fs+ 71.7td+15.5]
ω(3,1)=2π[4.02fs+192.4td+21.0]
ω(4,1)=2π[4.99fs+367.7td+24.4] (9−2)
で、各モードの固有振動周波数を推定する。式9−2で、td=1.2mmとしたときには、各モードの固有振動周波数は、式6−2に示す第1実施形態のフィルタ係数設定回路121が推定する固有振動周波数と近似的に等価となり、この場合のフィルタ108の特性は、第1実施形態と第2実施形態とで同等となる。
式9−2で、fs=180Hz、td=1.5mmであったときの、式9−1のフィルタ108のボード線図を、図15(a)及び(b)中に、それぞれ、グラフ111、112で示す。同図を参照すると、第1実施形態と同様に、フィルタ108に、フォーカスエラー信号106を入力することにより、フォーカスエラー信号106の、(2、1)モードの固有振動周波数である688Hzと、(3、1)モードの固有振動周波数である1033Hzと、(4、1)モードの固有振動周波数である1474Hzとのそれぞれの周波数の近傍の成分を、個別に増幅できることがわかる。
s=180Hz、td=1.5mmにおける位置決め制御系の一巡伝達経路の周波数特性を、図16(a)及び(b)に、それぞれグラフ121、122で示す。また、位置決め制御系の相対的位置誤差の圧縮特性を、図17(a)及び(b)に、それぞれグラフ131、132で示す。図16では、式9−1のF(z)をF(z)=1とした場合の位置決め制御系の一巡伝達経路の周波数特性を、グラフ43、44として併記し、図17では、式9−1のF(z)=1とした場合の位置決め制御系の相対的位置誤差の圧縮特性を、グラフ53、54として併記した。図16及び図17を参照すると、図7及び図8の場合と同様に、光ディスク媒体101が有する固有振動モードの中から選択された固有振動モードの固有振動周波数近傍の成分をそれぞれ個別に増幅することで、光ディスク媒体101の固有振動により位置決めの目標位置の変動が増大する場合であっても、目標位置にレーザ集光ビームスポット103を精度良く追従させることができることがわかる。
本実施形態では、フィルタ係数設定回路195により、光ディスク媒体101の厚さや、回転数に応じた固有振動周波数を推定し、推定した固有振動周波数により、フィルタ108のフィルタ特性を設定する。このようにすることで、第1実施形態で得られる効果に加えて、光ディスク媒体101の厚さに個体差がある場合でも、光ディスク媒体101の情報記録層102の位置決めの目標位置に、レーザ集光ビームスポット103を精度良く追従させることができる。
なお、上記第2実施形態では、レーザ集光ビームスポット103を、光ディスク媒体101の第1の表面196から第2の表面197まで移動させて、両者を通過した時間差に基づいて光ディスク媒体101の厚さを計測したが、これには限定されない。例えば、HD DVDやDVDの物理規格に準拠した光ディスク媒体は、0.6mm厚の基板を2枚張り合わせた構造を有するので、光ディスク媒体の厚さは、実用的には、一方の基板の厚さを2倍した値となる。図14では、時刻t2−t1が、光ディスク媒体101の第1の表面196から情報記録層102までの厚さ、すなわち基板厚に対応するため、厚さ検出回路191は、時刻t2で情報記録層102に対応するフォーカスS字信号1003を観察した後に、(t2−t1)×2に比例した値を、厚さの情報tdとして出力する構成とすることができる。この場合には、レーザ集光ビームスポット103を第2の表面197まで移動させる必要がなく、厚さの情報の取得に要する時間を短縮化できる。
図14では、光ディスク媒体101として、HD DVD規格に準拠した片面1層の光ディスク媒体を想定したが、光ディスク媒体101は、これには限定されず、多層媒体として構成されていてもよい。例えば、HD DVD規格に準拠した片面2層光ディスク媒体であれば、光ディスク媒体101は、それぞれに情報記録層を有する厚さ0.6mmのポリカーボネイト基板を2枚、情報記録層が内側となるように紫外線硬化樹脂で張り合わせた構造を有し、2つの情報記録層の間には、張り合わせに要した紫外線硬化樹脂から成る中間層を有する。
上記構造の片面2層の光ディスク媒体で、レーザ集光ビームスポットを一方の表面側から他方の表面側へと移動させつつフォーカスエラー信号を観察すると、双方の基板表面と、2つの情報記録層とで、計4回フォーカスS字信号が観察される。この場合には、双方の表面に対応する1回目のフォーカスS字信号と4回目のフォーカスS字信号と間の時間差に基づいて、光ディスク媒体の厚さを算出すればよい。このように、情報記録層が複数ある場合には、情報記録層の数に応じたフォーカスS字信号の出現回数を設定することで、光ディスク媒体の厚さを計測できる。
上記では、1回目のフォーカスS字信号と4回目のフォーカスS字信号と間の時間差から光ディスク媒体の厚さを算出したが、実用的には、基板表面から情報記録層までの厚さと、双方の情報記録層間の厚さとを求めて、これらから、光ディスク媒体の厚さを計算してもよい。この場合には、1回目のフォーカスS字信号と2回目のフォーカスS字信号との時間差から光ディスク媒体の表面から情報記録層までの厚さを求め、2回目のフォーカスS字信号から3回目のフォーカスS字信号との時間差から、情報記録層の間の中間層の厚さを求めて、表面から情報記録層までの厚さを2倍したものに、中間層の厚さを加えて、光ディスク媒体の厚さとすることができる。
上記光ディスク媒体の厚さの計測は、公称厚さ1.2mmのポリカーボネイトから成る基板上に情報記録層を積層した構造を有するCD規格に準拠した光ディスク媒体でも同様に行うことができる。CD規格に準拠した光ディスク媒体の場合には、レーザ集光ビームスポットを光ディスク媒体の一方の表面の外側から光軸方向に沿って情報記録層に向かって移動させると、光ディスク媒体の一方の表面と情報記録層とで、フォーカスS字信号が計2回観察される。この2回のフォーカスS字信号の時間差に比例した値を、光ディスク媒体の厚さとすればよい。
上記実施形態では、公称直径が120mmで、公称厚さが1.2mmのポリカーボネイトを主成分とするHD DVDやDVD、CDなどの光ディスク媒体について述べたが、光ディスク媒体の公称直径や公称厚さは、これには限定されない。本発明は、例えば、公称直径が80mmの光ディスク媒体に対しても適用可能である。また、光ディスク媒体には、Blu−rayディスクのように、HD DVD等と同じ公称直径で公称厚さであっても、主成分がポリカーボネイトのみでない光ディスク媒体も存在するが、本発明は、このような光ディスク媒体についても適用可能である。
Blu−rayディスクは、ディスクの公称直径は120mm、公称厚さは1.2mmであるが、公称厚さ1.1mmのポリカーボネイト基板に、公称厚さ0.1mmの紫外線硬化樹脂からなるカバー層を張り合わせた構造を有するので、光ディスク媒体の硬度が、HD DVD等の規格に準拠した光ディスク媒体と異なる。図18は、光ディスク媒体の厚さと各固有振動モードの固有振動周波数との関係を示している。同図では、矩形1801で囲んだ、図13に示すHD DVD等の物理規格に準拠した光ディスク媒体における厚さと固有振動周波数の関係に、矩形1802で囲む、Blu−rayディスクでの固有振動周波数を追記した。
Blu−rayディスクは、同じ厚さでは、HD DVD等の光ディスクに比して、硬く、Blu−rayディスクの各モードの固有振動周波数は、実験的に、1.09倍程度の厚さを有するHD DVD等の光ディスクの固有振動周波数に相当する。従って、記録・再生の対象となる光ディスク媒体がBlu−rayディスクであれば、図18に示すように、HD DVD等の光ディスクにおける横軸(厚さ)を、1/1.09倍して読み替えて、光ディスク媒体の厚さから、Blu−rayディスクの各モードの固有振動周波数を推定すればよい。このようにすることで、Blu−rayディスクについても、集光ビームスポットを、情報記録層に精度よく追従させることができる。
光ディスク装置では、光ディスク媒体にユーザ情報を記録する前、或いは、光ディスク媒体からユーザ情報を再生する前に、光ディスク媒体にあらかじめ記録された制御情報等を読み出して、記録・再生対象のディスクが、どの物理規格に準拠した光ディスク媒体であるかを判別することが一般的である。このときに得られた情報を利用して、記録・再生対象の物理規格の種別に応じて、フィルタ108(図1、図12)で増幅する固有振動周波数を設定し、或いは、光ディスク媒体の厚さの検出のやり方を決定することもできる。この点は、本発明を、公称直径が80mmの光ディスク媒体に適用する場合についても同様である。
本発明の位置決め制御装置は、従来技術、例えば特許文献1に記載の技術や特許文献2に記載の技術と組み合わせて用いることができる。すなわち、上記各実施形態の構成により、光ディスク媒体の回転に非同期な光ディスク媒体の固有振動に対するレーザ集光ビームスポットの追従性能を改善させると同時に、特許文献1や特許文献2に記載の技術と同様な構成で、光ディスク媒体の回転に同期した位置変動に対する追従性能を改善させることもできる。
図1では、フィルタ係数設定回路121によってフィルタ108のフィルタ係数を制御する構成としたが、これには限定されない。例えば、光ディスクをCAV方式で、かつ、光ディスク媒体に対して情報を記録・再生する際の倍速の設定を変更しないで運用する場合には、情報を記録・再生する際の光ディスクの回転数は、あらかじめ設定された一定の値となる。このような場合には、光ディスク媒体の固有振動周波数は、一定の値に近似できるため、フィルタ108の係数を、この近似値に基づいて固定したとしても追従性は、実用上は十分に改善できる。すなわち、図1におけるフィルタ係数設定回路121と回転周期検出回路122とを用いない構成とした場合でも、位置決め制御系の追従性能を改善できる。
上記実施形態では、位置決め制御装置を、光ディスク装置におけるフォーカス追従制御装置に適用する例について説明したが、本発明の位置決め制御装置は、トラック追従制御装置にも同様に適用できる。図1を参照して説明すると、光ディスク媒体101の情報記録層102には、記録用の光ディスク媒体であればプリグルーブと呼ばれるスパイラル形状の案内溝が光ディスク半径方向に向けて形成されており、再生専用の光ディスク媒体であれば情報ピット列が光ディスク半径方向に向けてスパイラル状に配置されている。光ディスク装置は、これらの案内溝やピット列といった情報記録トラックに沿ってレーザの集光ビームスポット103を走査する(トラック追従制御する)ことで、光ディスク媒体101の情報記録層に対し情報を記録又は再生する。第1実施例で説明した光ディスク媒体101の固有振動による目標位置の変動は、光軸116方向の成分だけでなく光ディスク半径方向の成分も有しており、第1実施形態と同様にして、トラック追従制御装置に本発明を適用することで、トラック追従性能が向上できる。
具体的には、図1に準じて、本発明の位置決め制御装置によるトラック追従制御装置を構成するとした場合、位置誤差検出器は、例えばプッシュプル(Push Pull)法やDPD(Differential Phase Detection)法に基づき、位置決め目標位置である情報記録トラックとレーザ集光ビームスポット103との光ディスク半径方向の相対的位置誤差であるトラックエラー信号を検出してフィルタ108に出力する。また、駆動手段は、フォーカスアクチュエータ112に代えて、トラックアクチュエータを用いて構成され、安定化補償器109、D/Aコンバータ110、ドライブアンプ111、及び、ドライブアンプ111の出力により、対物レンズ113を光ディスク半径方向に駆動することでレーザ集光ビームスポット103を光ディスク半径方向に変位させる。この場合、光ディスク装置100では、フィルタ108と、位置誤差検出器と、駆動手段とにより、レーザ集光ビームスポット103の位置を、光ディスク媒体101の位置決めの目標位置である情報記録トラックに追従させる位置決め制御系を構成する。
一般に、上記トラックアクチュエータとドライブアンプ111とを直列接続した系の伝達特性は、フォーカスアクチュエータ112とドライブアンプ111を直列接続した系の伝達特性を示す式(4)と概ね同様の周波数特性を有する。従って、上記したようにトラック追従制御装置を構成し、フィルタ108と駆動手段が有する安定化補償器109の周波数特性とを、第1実施形態と同様に定めることで、トラック追従制御装置のトラック追従性能を改善できる。
上記実施形態では、目標部材を光ディスク媒体とし、位置決め制御装置を光ディスク装置に搭載する例について示したが、これには限定されない。例えば、本発明の位置決め制御装置をハードディスク装置に搭載し、ハードディスク装置における磁気ヘッドのトラック追従制御装置にも適用することもできる。この場合、目標部材であるハードディスクの固有振動周波数や、駆動部材を構成する磁気ヘッドを駆動するボイスコイルモータ等の機械特性は、上記光ディスク装置の場合と同様に論じることができ、本発明の位置決め制御装置を適用することで、位置決め制御系の追従性能を向上することができる。
以上で説明したように、本発明では例えば以下の実施形態を採用できる。
本発明の第1の視点の位置決め制御装置では、目標部材が有する固有振動モードの中から選択された少なくも1つのモードの固有振動周波数近傍の信号成分をフィルタで増幅した位置誤差信号に基づいて移動部材を駆動し、移動部材を目標部材の目標位置に追従させてもよい。このようにすると、目標部材が外力等により固有振動モードで励振され、目標位置に固有振動モードの周波数で変動が生じる場合でも、移動部材を、精度よく、目標位置に追従させることができる。
前記フィルタは、前記目標部材が有する2次以上の固有振動モードのうちの少なくも1つの固有振動モードの固有振動周波数近傍の成分を増幅する構成を採用できる。フィルタで、位置決め制御系の制御帯域周波数に近接する固有振動周波数成分を増幅することで、制御帯域を広げずに、移動部材の目標位置への追従性を改善できる。
前記フィルタは、前記目標部材が有する固有振動モードの中から選択された複数の固有振動モードの固有振動周波数近傍の成分のそれぞれを、個別に増幅する構成を採用できる。この場合、複数の固有振動周波数を一括で増幅する場合に比して、移動部材の目標位置への追従性を向上することができる。
本発明の第2の視点の位置決め制御装置では、前記周波数推定器は、前記目標部材が有する2次以上の固有振動モードの少なくも1つの固有振動モードの固有振動周波数を推定する構成を採用できる。
前記周波数推定器は、前記目標部材が有する固有振動モードの中から選択された複数の固有振動モードの固有振動周波数を推定して出力し、前記フィルタは、前記周波数推定器が推定した複数の固有振動周波数近傍の成分をそれぞれ個別に増幅する構成を採用できる。
本発明の第2の視点の位置決め制御装置では、前記円板状の目標部材の、回転軸周りの回転数情報を取得する回転数情報取得手段を更に備え、前記周波数推定器は、前記回転数情報に基づいて前記固有振動周波数を推定する構成を採用できる。この場合、目標部材の回転数が変化し、それに伴って固有振動周波数が変化した場合でも、フィルタで増幅する固有周波数成分を回転数に応じて変化させることで、移動部材を目標位置に精度よく追従させることができる。
本発明の第2の視点の位置決め制御装置では、前記円板状の目標部材の厚さの情報を取得する厚さ計測手段を更に有し、前記周波数推定器は、前記厚さ情報に基づいて、前記目標部材の固有振動周波数を推定する構成を採用できる。例えば、光ディスク媒体などでは、規格により、媒体の厚さが決められているが、実際には製造ばらつき等により、媒体の厚さに個体差がある場合がある。その場合でも、目標部材の厚さを計測し、周波数推定器で、計測した厚さに応じた固有振動周波数を推定することにより、移動部材を、目標位置に精度よく追従させることができる。
本発明の光ディスク装置では、前記光ディスク媒体の、回転軸周りの回転数情報を取得する回転数情報取得手段を更に有し、前記周波数推定器は、前記回転数情報に基づいて前記固有振動周波数を推定する構成を採用できる。
本発明の光ディスク装置では、前記光ディスク媒体の厚さの情報を取得する厚さ計測手段を更に備え、前記周波数推定器は、前記厚さ情報に基づいて、前記光ディスク媒体の固有振動周波数を推定する構成を採用できる。
位置決め制御装置では、目標部材が有する固有振動モードの固有振動周波数近傍の信号成分をフィルタで増幅した位置誤差信号に基づいて移動部材を駆動し、移動部材を目標部材の目標位置に追従させてもよい。このようにすると、目標部材が外力等により固有振動モードで励振され、目標位置に固有振動モードの周波数で変動が生じる場合でも、移動部材を、精度よく、目標位置に追従させることができる。
光ディスク装置では、光ディスク媒体が有する固有振動モードの固有振動周波数近傍の信号成分をフィルタで増幅した位置誤差信号に基づいて集光ビームスポットを駆動し、集光ビームスポットを光ディスク媒体の目標位置に追従させてもよい。このようにすると、光ディスク媒体が外力等により固有振動モードで励振され、目標位置に固有振動モードの周波数で変動が生じる場合でも、集光ビームスポットを、精度よく、光ディスク媒体の目標位置に追従させることができる。
上記実施形態の光ディスク装置では、周波数推定器によって、光ディスク媒体が有する固有振動モードの中から選択された少なくも1つのモードの固有振動周波数を推定し、推定された固有振動周波数近傍の信号成分をフィルタで増幅した位置誤差信号に基づいて集光ビームスポットを駆動し、集光ビームスポットを光ディスク媒体の目標位置に追従させてもよい。このようにすると、光ディスク媒体が外力等により固有振動モードで励振され、目標位置に固有振動モードの周波数で変動が生じる場合でも、集光ビームスポットを、精度よく、光ディスク媒体の目標位置に追従させることができる。また、光ディスク媒体の固有振動周波数は、回転速度などの要因によって変動することがあるが、周波数推定器によって、固有振動周波数の変動を推定し、フィルタで増幅する周波数を変化させることで、固有振動周波数に変動が生じる場合でも、集光ビームスポットを、精度よく、光ディスク媒体の目標位置に追従させることができる。
上記実施形態の位置決め制御装置では、周波数推定器によって、目標部材が有する固有振動モードの中から選択された少なくも1つのモードの固有振動周波数を推定し、推定された固有振動周波数近傍の信号成分をフィルタで増幅した位置誤差信号に基づいて移動部材を駆動し、移動部材を目標部材の目標位置に追従させてもよい。このようにすると、目標部材が外力等により固有振動モードで励振され、目標位置に固有振動モードの周波数で変動が生じる場合でも、移動部材を、精度よく、目標位置に追従させることができる。また、目標部材の固有振動周波数は、目標部材の回転速度などの要因によって変動することがあるが、周波数推定器によって、固有振動周波数の変動を推定し、フィルタで増幅する周波数を変化させることで、固有振動周波数に変動が生じる場合でも、移動部材を、精度よく、目標位置に追従させることができる。
以上、本発明の例示的な実施形態を説明したが、本発明の位置決め制御装置及び光ディスク装置は、上記例示的な実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、光ディスク装置におけるレーザ集光ビームスポットのフォーカス(焦点)追従制御装置やトラック追従制御装置のように、円板状の情報担体に対して信号を記録再生するためのトランスデューサを位置決め追従させる装置に適用できる。

Claims (7)

  1. 位置決め対象となる移動部材を、円板状の目標部材の目標位置に追従させる位置決め制御装置であって、
    前記目標位置と前記移動部材(103;203)との相対的位置誤差を検出し、位置誤差信号として出力する位置誤差検出器(105;205)と、
    前記目標部材(101;201)が有する固有振動モードの中から選択された少なくも1つのモードの固有振動周波数を推定して出力する周波数推定器(121;195)と、
    前記位置誤差信号を通過させるフィルタであって、前記周波数推定器(121;195)が出力する固有振動周波数近傍の信号成分を増幅して出力するフィルタ(108;208)と、
    前記フィルタ(108;208)の出力に基づいて前記移動部材(103;203)を駆動する駆動手段(109〜112;211)と、
    前記円板状の目標部材(101;201)の、回転軸周りの回転数情報を取得する回転数情報取得手段(122)と、を備え、
    前記周波数推定器(121;195)は、前記回転数情報取得手段(122)で取得された前記回転数情報である、前記円板状の目標部材(101;201)の回転数変化に対応する固有振動数の変化を、一次関数で近似して前記固有振動周波数を推定することを特徴とする位置決め制御装置。
  2. 前記フィルタ(108;208)は、前記推定された固有振動周波数の変化に応じて、信号成分が増幅される周波数を変化させる周波数特性可変フィルタであることを特徴とする請求項1に記載の位置決め制御装置。
  3. 前記円板状の目標部材(101;201)の厚さの情報を取得する厚さ計測手段(191)を更に有し、前記周波数推定器(195)は、前記厚さ情報に基づいて、前記目標部材(101;201)の固有振動周波数を推定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の位置決め制御装置。
  4. 前記周波数推定器(121;195)は、前記目標部材(101;201)が有する2次以上の固有振動モードの少なくも1つの固有振動モードの固有振動周波数を推定することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の位置決め制御装置。
  5. 前記周波数推定器(121;195)は、前記目標部材(101;201)が有する固有振動モードの中から選択された複数の固有振動モードの固有振動周波数を推定して出力し、前記フィルタ(108;208)は、前記周波数推定器(121;195)が推定した複数の固有振動周波数近傍の成分をそれぞれ個別に増幅することを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の位置決め制御装置。
  6. 位置決め対象となる移動部材を、円板状の目標部材の目標位置に追従させる位置決め制御装置であって、
    前記目標位置と前記移動部材(103;203)との相対的位置誤差を検出し、位置誤差信号として出力する位置誤差検出器(105;205)と、
    前記目標部材(101;201)が有する固有振動モードの中から選択された少なくも1つのモードの固有振動周波数を推定して出力する周波数推定器(121;195)と、
    前記位置誤差信号を通過させるフィルタであって、前記周波数推定器(121;195)が出力する固有振動周波数近傍の信号成分を増幅して出力するフィルタ(108;208)と、
    前記フィルタ(108;208)の出力に基づいて前記移動部材(103;203)を駆動する駆動手段(109〜112;211)と、
    前記円板状の目標部材(101;201)の厚さの情報を取得する厚さ計測手段(191)と、を備え、
    前記周波数推定器(195)は、前記厚さ情報に基づいて、前記目標部材(101;201)の固有振動周波数を推定することを特徴とする位置決め制御装置。
  7. 光ディスク媒体に集光ビームスポットを照射して情報の記録・再生を行う光ディスク装置であって、前記光ディスク媒体(101)の情報記録層(102)又は情報記録トラックと前記集光ビームスポット(103)との相対的位置誤差を検出し、位置誤差信号として出力する位置誤差検出器(105)と、前記光ディスク媒体(101)が有する固有振動モードの中から選択された少なくも1つのモードの固有振動周波数を推定して出力する周波数推定器(121;195)と、前記位置誤差信号を通過させるフィルタであって、前記周波数推定器(121;195)が出力する固有振動周波数近傍の信号成分を増幅して出力するフィルタ(108)と、前記フィルタの出力に基づいて前記集光ビームスポットを駆動する駆動手段(109〜112;211)と、前記光ディスク媒体の厚さの情報を取得する厚さ計測手段(191)と、を備え、
    前記周波数推定器(121;195)は、前記厚さ情報に基づいて、前記光ディスク媒体の固有振動周波数を推定することを特徴とする光ディスク装置。
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