JP2004145926A - 光ディスク装置、及びその振動抑制方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の光ヘッド及びそれぞれのアクチュエータを備えることを前提として、光ヘッドの振動を抑制する。
【解決手段】第1対物レンズアクチュエータ16により第1光ヘッド14の対物レンズのホルダー21を駆動するに際し、第2対物レンズアクチュエータ17によって第2光ヘッド15の対物レンズのホルダー21をも駆動して、第2対物レンズアクチュエータ17の磁界回路23を振動させ、この振動をガイド軸19、ベース20、及びスピンドルモータ13を通じて光ディスク11へと伝達して、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動を相殺し、光ディスク11の振動を抑制している。
【選択図】図1
【解決手段】第1対物レンズアクチュエータ16により第1光ヘッド14の対物レンズのホルダー21を駆動するに際し、第2対物レンズアクチュエータ17によって第2光ヘッド15の対物レンズのホルダー21をも駆動して、第2対物レンズアクチュエータ17の磁界回路23を振動させ、この振動をガイド軸19、ベース20、及びスピンドルモータ13を通じて光ディスク11へと伝達して、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動を相殺し、光ディスク11の振動を抑制している。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の光ヘッドを備える光ディスク装置及びその振動抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の様に光ディスクは、大容量の記録媒体であり、CD、CD−R、CD−RW、DVD−VIDEO、DVD−RW、DVD−RAM等の多様な規格のものが存在している。また、近年は、DVDよりも更に大容量のBD(Blue−Ray Disc)が提案されている。このBDは、DVD等の記録再生用のレーザ光よりも更に短い波長405nmの青紫色のレーザ光を用い、かつDVD等の記録再生用の対物レンズよりも更に大きなNA(開口数)=0.85程度の対物レンズを用いる。
【0003】
これらの光ディスクのいずれも、その直径及び厚みが120mm、1.2mmであって、サイズとしては互換性があるものの、記録再生用のレーザ光の波長等が異なることがあり、全ての光ディスクの記録再生を1つの光ヘッドだけにより行うことはできない。
【0004】
このため、例えば特許文献1には、各規格に対応するそれぞれの光ヘッドを設け、これらの光ヘッドを選択的に用いることにより、いずれの規格の光ディスクであっても、記録再生を良好に行という技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−96589号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ヘッドのレーザ光を光ディスクのトラックに追従させるために、光ヘッドをアクチュエータにより駆動するに際しては、アクチュエータからの反力により光ヘッドが振動し、更に光ヘッドの振動が光ディスクに伝達されて、光ディスクが振動し、この結果として記録再生特性が悪化することがあった。
【0007】
特に、アクチュエータの駆動周波数が光ディスクの固有振動数に一致するときには、光ディスクの振動が極めて大きくなって、記録再生特性が著しく悪化し、最悪の場合は、アクチュエータのサーボが発振してしまって、記録再生が不可能になった。
【0008】
この様な光ディスクの振動を防止するには、その原因となる光ヘッドの振動を抑制すれば良く、このためには光ヘッドを搭載するベースの剛性や質量を増大させれば良い。
【0009】
しかしながら、先に述べた様に複数の光ヘッドを設ける場合は、各光ヘッドを1つのベースに搭載するため、各光ヘッドを取り付けるためのそれぞれの開口部等をベースに設けねばならず、ベースの剛性や質量を増大させることは困難であった。特に、サーボ帯域を広くする必要がある高記録密度の光ディスクの光ヘッドを搭載する装置においては、光ヘッドの振動が問題になることが多かった。
【0010】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の光ヘッド及びそれぞれのアクチュエータを備えることを前提として、光ヘッドの振動を抑制することが可能な光ディスク装置、及びその振動抑制方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置において、第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出する振動情報検出手段と、振動情報検出手段により検出された光ディスクの振動を示す振動情報に基づいて、該光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成する補正情報生成手段と、補正情報生成手段により生成された補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行う駆動制御手段とを備えている。
【0012】
この様な構成の本発明によれば、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出し、この振動情報に基づいて、光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成し、この補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行っている。これにより、第2光ヘッドに振動が発生し、この第2光ヘッドの振動が光ディスクに伝達されて、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動が相殺され、この結果として光ディスクの振動が抑制される。
【0013】
また、第1及び第2光ヘッドを搭載するベースの剛性や質量を格別に上げなくても、光ディスクの振動を抑制することができる。
【0014】
尚、第1及び第2光ヘッドは、例えば規格が相互に異なるDVD及びBD等の光ディスクの記録や再生を行うものである。
【0015】
また、振動情報検出手段は、光ディスクの振動を示す振動情報として、第1アクチュエータの駆動電流を検出し、補正情報生成手段は、第1アクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの第1振動伝達特性と第2アクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの第2振動伝達特性に従って、振動情報によって示される第1アクチュエータの駆動電流から、該駆動電流に対応する光ディスクの振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動に対応する第2アクチュエータの駆動電流を補正情報として求め、駆動制御手段は、補正情報によって示される駆動電流を第2アクチュエータに供給している。
【0016】
ここでは、第1及び第2アクチュエータの駆動電流と光ディスクの振動間に相関があることに着目しており、振動情報として第1アクチュエータの駆動電流を検出し、この第1アクチュエータの駆動電流から、該駆動電流に対応する光ディスクの振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動に対応する第2アクチュエータの駆動電流を求め、この駆動電流を第2アクチュエータに供給している。これにより、第2光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動が第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動と略同じゲインで逆位相となり、これらの振動が相殺し合って、光ディスクの振動が抑制される。
【0017】
また、第1アクチュエータの駆動電流を振動情報として検出するので、振動情報の検出が容易である。
【0018】
更に、本発明においては、振動情報検出手段、補正情報生成手段、及び駆動制御手段は、第1アクチュエータの駆動電流の予め設定された周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ、バンドパスフィルタを通過した周波数成分の駆動電流のゲインを補正するゲイン調整回路、及びゲイン調整回路により補正された駆動電流の位相を補正する位相補正回路を含んでいる。
【0019】
ここでは、第1アクチュエータの駆動電流に含まれる特定の周波数成分について、ゲインと位相を補正している。このゲインと位相を補正された周波数成分の電流は、駆動電流として第2アクチュエータに加えられる。これにより、第2光ヘッドが振動し、第2光ヘッドの振動が光ディスクに伝達され、光ディスクの振動が抑制される。
【0020】
この特定の周波数成分は、例えば光ヘッドのトラッキング及びフォーカス調整を行うサーボ系のカットオフ周波数に応じて決定され、カットオフ周波数が3.5KHzであれば、4KHz近傍に設定される。
【0021】
尚、特定の周波数成分のゲイン及び位相として、一定の帯域のゲイン及び位相の平均を求めても良い。また、帯域内でのゲイン及び位相の変化が小さければ、1つの周波数成分のゲイン及び位相を求めるだけで済む。
【0022】
一方、本発明は、光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置において、第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第1アクチュエータの駆動電流に基づいて、第2アクチュエータの駆動電流のレベルと位相を調節し、この調節されたレベルと位相の駆動電流を第2アクチュエータに加えることにより、光ディスクの振動を抑制する手段を備えている。
【0023】
この様な構成の本発明においても、第1及び第2アクチュエータの駆動電流と光ディスクの振動間に相関があることに着目し、第2アクチュエータの駆動電流のレベルと位相を調節し、この調節されたレベルと位相の駆動電流を第2アクチュエータに加えることにより、光ディスクの振動を抑制している。
【0024】
また、本発明においては、第1及び第2アクチュエータは、第1及び第2光ヘッドの対物レンズをフォーカス方向及びラジアル方向に駆動している。
【0025】
この場合は、フォーカス方向の振動及びラジアル方向の振動が第1光ヘッドに生じ、第1光ヘッドの該各方向の振動が光ディスクに伝達され、同時に該各方向の振動が第2光ヘッドに生じ、第2光ヘッドの該各方向の振動が光ディスクに伝達されて、この光ディスクの振動が抑制されることになる。
【0026】
一方、本発明は、光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置の振動抑制方法において、第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出する振動情報検出ステップと、振動情報検出ステップで検出された光ディスクの振動を示す振動情報に基づいて、該光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成する補正情報生成ステップと、補正情報生成ステップで生成された補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行う駆動制御ステップとを含んでいる。
【0027】
あるいは、本発明は、光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置の振動抑制方法において、第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第2アクチュエータにより第2光ヘッドをも駆動して、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を第2光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を用いて抑制している。
【0028】
この様な本発明の方法によっても、本発明の装置と同様の作用並びに効果を達成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
図1は、本発明の光ディスク装置の一実施形態を概略的に示す側面図である。本実施形態の光ディスク装置11は、直径が120mm、厚みが1.2mmの光ディスク12の記録再生を行うためのものであり、光ディスク12を回転駆動するスピンドルモータ13と、第1及び第2光ヘッド14,15と、第1及び第2光ヘッド14,15の対物レンズを駆動する第1及び第2対物レンズアクチュエータ16,17と、第1及び第2光ヘッド14,15を光ディスク12の半径方向に移動自在に支持するそれぞれのガイド軸18,19と、スピンドルモータ13及び各ガイド軸18,19を支持するベース20とを備えている。
【0031】
第1及び第2光ヘッド14,15は、光ディスク11の種類に応じて使い分けられる。例えば、光ディスク11がDVDであれば、第1光ヘッド14の対物レンズを第1対物レンズアクチュエータ16によりラジアル方向(光ディスク11の半径方向)及びフォーカス方向(光ディスク11に対して垂直方向)に変位させて、第1光ヘッド14のトラッキング及びフォーカス調整を行いつつ、第1光ヘッド14をガイド軸18に沿って移動させる。また、光ディスク11がBDであれば、第2光ヘッド15の対物レンズを第2対物レンズアクチュエータ17によりラジアル方向及びフォーカス方向に変位させて、第2光ヘッド15のトラッキング及びフォーカス調整を行いつつ、第2光ヘッド15をガイド軸19に沿って移動させる。
【0032】
図2は、第1及び第2対物レンズアクチュエータ16,17及び制御系の構成を例示している。第1及び第2対物レンズアクチュエータ16,17のいずれも、光ヘッドの対物レンズを保持するホルダー21に設けられたラジアル方向用コイル及びフォーカス方向用コイル(いずれも図示せず)と、ホルダー21を弾性的に支持する複数の板バネ22と、ホルダー21の周辺に磁界を形成する磁界回路23とを備えている。
【0033】
アクチュエータ駆動回路24は、第1光ヘッド14のホルダー21のラジアル方向用コイル及びフォーカス方向用コイルにそれぞれの駆動電流を流す。これにより、ホルダー21が磁界回路23の磁界中でラジアル方向の力及びフォーカス方向の力を受けて、ホルダー21がラジアル方向及びフォーカス方向に変位し、第1光ヘッド14のトラッキング及びフォーカス調整が行われる。
【0034】
こうしてホルダー21がラジアル方向の力及びフォーカス方向の力を受けているときには、作用反作用の法則によって磁界回路23に反力Fが作用する。このため、第1光ヘッド14のトラッキング及びフォーカス調整によりホルダー21が振動すると、磁界回路23も振動する。この磁界回路23の振動は、ガイド軸18、ベース20、及びスピンドルモータ13を通じて光ディスク11へと伝達され、光ディスク11が振動する。そして、この光ディスク11の振動が大きいと、光ディスク11に対する記録再生特性が悪化する。
【0035】
そこで、本実施形態の光ディスク装置11では、第1対物レンズアクチュエータ16により第1光ヘッド14の対物レンズのホルダー21を駆動するに際し、第2対物レンズアクチュエータ17によって第2光ヘッド15の対物レンズのホルダー21をも駆動して、第2対物レンズアクチュエータ17の磁界回路23を振動させ、この振動をガイド軸19、ベース20、及びスピンドルモータ13を通じて光ディスク11へと伝達して、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動を相殺し、光ディスク11の振動を抑制している。
【0036】
この様な光ディスク11の振動の抑制を行なうには、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動を検出し、この光ディスク11の振動を相殺し得る振動、つまりゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第2光ヘッド15の駆動により発生させる必用がある。
【0037】
このため、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動特性、及び第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する光ディスク11の振動特性に着目し、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流を光ディスク11の振動として検出し、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流を制御して、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第2光ヘッド15の駆動により発生させている。
【0038】
図3及び図4は、第1対物レンズアクチュエータ16により第1光ヘッド14を駆動しているときに第1光ヘッド14真上の光ディスク11の位置A(図1に示す)に発生した振動の伝達特性を示すグラフである。図3のグラフは、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動ゲインの伝達特性を示している。また、図4のグラフは、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動位相の伝達特性を示している。
【0039】
同様に、図5及び図6は、第2対物レンズアクチュエータ17により第2光ヘッド15を駆動しているときに第1光ヘッド14真上の光ディスク11の位置A(図1に示す)に発生した振動の伝達特性を示すグラフである。図5のグラフは、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する位置Aにおける光ディスク11の振動ゲインの伝達特性を示している。また、図6のグラフは、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する位置Aにおける光ディスク11の振動位相の伝達特性を示している。
【0040】
実際には、サーボ系のカットオフを例えば3.5KHz程度した場合は、その近傍の4KHz付近の光ディスク11の振動がサーボ系にとって大きな弊害となる。従って、4KHz付近の光ディスク11の振動を抑制すれば良い。
【0041】
図7のグラフは、3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動ゲインの伝達特性を示している。また、図8のグラフは、同帯域で、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動位相の伝達特性を示している。
【0042】
同様に、図9のグラフは、3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する光ディスク11の振動ゲインの伝達特性を示している。また、図10のグラフは、同帯域で、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する光ディスク11の振動位相の伝達特性を示している。
【0043】
図7と図9のグラフの比較から明らかな様に、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する振動ゲインが第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する振動ゲインよりも6dBだけ高い。また、図8と図10のグラフの比較から明らかな様に、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する振動位相が第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する振動位相よりも120度進んでいる。
【0044】
従って、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第2光ヘッド15の駆動により発生させるには、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流のゲインを第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流よりも6dBだけ低減させ、かつ第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流の位相を第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流よりも60度更に進めれば良い。
【0045】
具体的には、図2に示す様にアクチュエータ駆動回路24から第1対物レンズアクチュエータ16へと供給される駆動電流をバンドパスフィルタ25に加えて、駆動電流の3.9KHz〜4.1KHzの周波数成分をバンドパスフィルタ25により抽出し、この周波数成分の駆動電流をゲイン調整回路26に加える。ゲイン調整回路26は、この周波数成分の駆動電流のゲインを第1対物レンズアクチュエータ16に供給される駆動電流に対して−6dBに設定し(電流振幅値を1/2に設定し)、この周波数成分の駆動電流を位相シフト回路27に加える。位相シフト回路27は、この周波数成分の駆動電流の位相を60度だけ進めて、この周波数成分の駆動電流を第2対物レンズアクチュエータ17に加える。
【0046】
これにより、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流のゲインを第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流よりも6dBだけ低減させ、かつ第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流の位相を第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流よりも60度だけ進めることができる。この結果、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第2光ヘッド15の駆動により発生させることができ、光ディスク11の振動を抑制することができる。
【0047】
図11は、第2光ヘッド15の駆動により振動が抑制された光ディスク11の振動ゲインの特性を示すグラフである。また、図12は、3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、振動が抑制された光ディスク11の振動ゲインの特性を示すグラフである。
【0048】
図11及び図12を図3及び図7と比較すると明らかな様に、3.9KHz〜4.1KHzの帯域で光ディスク11の振動ゲインが約6dB低下しており、その効果を確認することができた。
【0049】
尚、本実施形態では、フォーカス方向とラジアル方向を区別せずに、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流を検出し、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流を制御しているが、該各方向別に、駆動電流の検出と制御を行なっても良い。また、光ディスク11の半径方向における第1及び第2光ヘッド14,15の位置に応じて、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流のゲインや位相を調節しても構わない。更に、第2光ヘッド15の駆動に際し、第2光ヘッド15の駆動により発生した光ディスク11の振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第1光ヘッド14の駆動により発生させて、光ディスク11の振動を抑制しても良い。また、3つ以上の光ヘッドを搭載している場合は、1つの光ヘッドの駆動に際し、他の光ヘッドを駆動することにより、光ディスク11の振動を抑制すれば良い。
【0050】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出し、この振動情報に基づいて、光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成し、この補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行っている。これにより、第2光ヘッドに振動が発生し、この第2光ヘッドの振動が光ディスクに伝達されて、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動が相殺され、この結果として光ディスクの振動が抑制される。
【0051】
また、第1及び第2アクチュエータの駆動電流と光ディスクの振動間に相関があることに着目し、第2アクチュエータの駆動電流のレベルと位相を調節し、この調節されたレベルと位相の駆動電流を第2アクチュエータに加えることにより、光ディスクの振動を抑制している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の一実施形態を概略的に示す側面図である。
【図2】図1の装置における第1及び第2対物レンズアクチュエータ及び制御系の構成を例示する図である。
【図3】第1対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動ゲインの伝達特性を示すグラフである。
【図4】第1対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動位相の伝達特性を示すグラフである。
【図5】第2対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動ゲインの伝達特性を示すグラフである。
【図6】第2対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動位相の伝達特性を示すグラフである。
【図7】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第1対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動ゲインの伝達特性を示すグラフである。
【図8】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第1対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動位相の伝達特性を示すグラフである。
【図9】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第2対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動ゲインの伝達特性を示すグラフである。
【図10】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第2対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動位相の伝達特性を示すグラフである。
【図11】第2光ヘッドの駆動により振動が抑制された光ディスクの振動ゲインの特性を示すグラフである。
【図12】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、振動が抑制された光ディスクの振動ゲインの特性を示すグラフである。
【符号の説明】
11 光ディスク装置
12 光ディスク
13 スピンドルモータ
14 第1光ヘッド
15 第2光ヘッド
16 第1対物レンズアクチュエータ
17 第2対物レンズアクチュエータ
18,19 ガイド軸
20 ベース
21 ホルダー
22 板バネ
23 磁界回路
24 アクチュエータ駆動回路
25 バンドパスフィルタ
26 ゲイン調整回路
27 位相シフト回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の光ヘッドを備える光ディスク装置及びその振動抑制方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の様に光ディスクは、大容量の記録媒体であり、CD、CD−R、CD−RW、DVD−VIDEO、DVD−RW、DVD−RAM等の多様な規格のものが存在している。また、近年は、DVDよりも更に大容量のBD(Blue−Ray Disc)が提案されている。このBDは、DVD等の記録再生用のレーザ光よりも更に短い波長405nmの青紫色のレーザ光を用い、かつDVD等の記録再生用の対物レンズよりも更に大きなNA(開口数)=0.85程度の対物レンズを用いる。
【0003】
これらの光ディスクのいずれも、その直径及び厚みが120mm、1.2mmであって、サイズとしては互換性があるものの、記録再生用のレーザ光の波長等が異なることがあり、全ての光ディスクの記録再生を1つの光ヘッドだけにより行うことはできない。
【0004】
このため、例えば特許文献1には、各規格に対応するそれぞれの光ヘッドを設け、これらの光ヘッドを選択的に用いることにより、いずれの規格の光ディスクであっても、記録再生を良好に行という技術が開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−96589号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光ヘッドのレーザ光を光ディスクのトラックに追従させるために、光ヘッドをアクチュエータにより駆動するに際しては、アクチュエータからの反力により光ヘッドが振動し、更に光ヘッドの振動が光ディスクに伝達されて、光ディスクが振動し、この結果として記録再生特性が悪化することがあった。
【0007】
特に、アクチュエータの駆動周波数が光ディスクの固有振動数に一致するときには、光ディスクの振動が極めて大きくなって、記録再生特性が著しく悪化し、最悪の場合は、アクチュエータのサーボが発振してしまって、記録再生が不可能になった。
【0008】
この様な光ディスクの振動を防止するには、その原因となる光ヘッドの振動を抑制すれば良く、このためには光ヘッドを搭載するベースの剛性や質量を増大させれば良い。
【0009】
しかしながら、先に述べた様に複数の光ヘッドを設ける場合は、各光ヘッドを1つのベースに搭載するため、各光ヘッドを取り付けるためのそれぞれの開口部等をベースに設けねばならず、ベースの剛性や質量を増大させることは困難であった。特に、サーボ帯域を広くする必要がある高記録密度の光ディスクの光ヘッドを搭載する装置においては、光ヘッドの振動が問題になることが多かった。
【0010】
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、複数の光ヘッド及びそれぞれのアクチュエータを備えることを前提として、光ヘッドの振動を抑制することが可能な光ディスク装置、及びその振動抑制方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置において、第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出する振動情報検出手段と、振動情報検出手段により検出された光ディスクの振動を示す振動情報に基づいて、該光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成する補正情報生成手段と、補正情報生成手段により生成された補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行う駆動制御手段とを備えている。
【0012】
この様な構成の本発明によれば、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出し、この振動情報に基づいて、光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成し、この補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行っている。これにより、第2光ヘッドに振動が発生し、この第2光ヘッドの振動が光ディスクに伝達されて、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動が相殺され、この結果として光ディスクの振動が抑制される。
【0013】
また、第1及び第2光ヘッドを搭載するベースの剛性や質量を格別に上げなくても、光ディスクの振動を抑制することができる。
【0014】
尚、第1及び第2光ヘッドは、例えば規格が相互に異なるDVD及びBD等の光ディスクの記録や再生を行うものである。
【0015】
また、振動情報検出手段は、光ディスクの振動を示す振動情報として、第1アクチュエータの駆動電流を検出し、補正情報生成手段は、第1アクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの第1振動伝達特性と第2アクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの第2振動伝達特性に従って、振動情報によって示される第1アクチュエータの駆動電流から、該駆動電流に対応する光ディスクの振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動に対応する第2アクチュエータの駆動電流を補正情報として求め、駆動制御手段は、補正情報によって示される駆動電流を第2アクチュエータに供給している。
【0016】
ここでは、第1及び第2アクチュエータの駆動電流と光ディスクの振動間に相関があることに着目しており、振動情報として第1アクチュエータの駆動電流を検出し、この第1アクチュエータの駆動電流から、該駆動電流に対応する光ディスクの振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動に対応する第2アクチュエータの駆動電流を求め、この駆動電流を第2アクチュエータに供給している。これにより、第2光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動が第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動と略同じゲインで逆位相となり、これらの振動が相殺し合って、光ディスクの振動が抑制される。
【0017】
また、第1アクチュエータの駆動電流を振動情報として検出するので、振動情報の検出が容易である。
【0018】
更に、本発明においては、振動情報検出手段、補正情報生成手段、及び駆動制御手段は、第1アクチュエータの駆動電流の予め設定された周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ、バンドパスフィルタを通過した周波数成分の駆動電流のゲインを補正するゲイン調整回路、及びゲイン調整回路により補正された駆動電流の位相を補正する位相補正回路を含んでいる。
【0019】
ここでは、第1アクチュエータの駆動電流に含まれる特定の周波数成分について、ゲインと位相を補正している。このゲインと位相を補正された周波数成分の電流は、駆動電流として第2アクチュエータに加えられる。これにより、第2光ヘッドが振動し、第2光ヘッドの振動が光ディスクに伝達され、光ディスクの振動が抑制される。
【0020】
この特定の周波数成分は、例えば光ヘッドのトラッキング及びフォーカス調整を行うサーボ系のカットオフ周波数に応じて決定され、カットオフ周波数が3.5KHzであれば、4KHz近傍に設定される。
【0021】
尚、特定の周波数成分のゲイン及び位相として、一定の帯域のゲイン及び位相の平均を求めても良い。また、帯域内でのゲイン及び位相の変化が小さければ、1つの周波数成分のゲイン及び位相を求めるだけで済む。
【0022】
一方、本発明は、光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置において、第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第1アクチュエータの駆動電流に基づいて、第2アクチュエータの駆動電流のレベルと位相を調節し、この調節されたレベルと位相の駆動電流を第2アクチュエータに加えることにより、光ディスクの振動を抑制する手段を備えている。
【0023】
この様な構成の本発明においても、第1及び第2アクチュエータの駆動電流と光ディスクの振動間に相関があることに着目し、第2アクチュエータの駆動電流のレベルと位相を調節し、この調節されたレベルと位相の駆動電流を第2アクチュエータに加えることにより、光ディスクの振動を抑制している。
【0024】
また、本発明においては、第1及び第2アクチュエータは、第1及び第2光ヘッドの対物レンズをフォーカス方向及びラジアル方向に駆動している。
【0025】
この場合は、フォーカス方向の振動及びラジアル方向の振動が第1光ヘッドに生じ、第1光ヘッドの該各方向の振動が光ディスクに伝達され、同時に該各方向の振動が第2光ヘッドに生じ、第2光ヘッドの該各方向の振動が光ディスクに伝達されて、この光ディスクの振動が抑制されることになる。
【0026】
一方、本発明は、光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置の振動抑制方法において、第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出する振動情報検出ステップと、振動情報検出ステップで検出された光ディスクの振動を示す振動情報に基づいて、該光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成する補正情報生成ステップと、補正情報生成ステップで生成された補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行う駆動制御ステップとを含んでいる。
【0027】
あるいは、本発明は、光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置の振動抑制方法において、第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第2アクチュエータにより第2光ヘッドをも駆動して、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を第2光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を用いて抑制している。
【0028】
この様な本発明の方法によっても、本発明の装置と同様の作用並びに効果を達成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
図1は、本発明の光ディスク装置の一実施形態を概略的に示す側面図である。本実施形態の光ディスク装置11は、直径が120mm、厚みが1.2mmの光ディスク12の記録再生を行うためのものであり、光ディスク12を回転駆動するスピンドルモータ13と、第1及び第2光ヘッド14,15と、第1及び第2光ヘッド14,15の対物レンズを駆動する第1及び第2対物レンズアクチュエータ16,17と、第1及び第2光ヘッド14,15を光ディスク12の半径方向に移動自在に支持するそれぞれのガイド軸18,19と、スピンドルモータ13及び各ガイド軸18,19を支持するベース20とを備えている。
【0031】
第1及び第2光ヘッド14,15は、光ディスク11の種類に応じて使い分けられる。例えば、光ディスク11がDVDであれば、第1光ヘッド14の対物レンズを第1対物レンズアクチュエータ16によりラジアル方向(光ディスク11の半径方向)及びフォーカス方向(光ディスク11に対して垂直方向)に変位させて、第1光ヘッド14のトラッキング及びフォーカス調整を行いつつ、第1光ヘッド14をガイド軸18に沿って移動させる。また、光ディスク11がBDであれば、第2光ヘッド15の対物レンズを第2対物レンズアクチュエータ17によりラジアル方向及びフォーカス方向に変位させて、第2光ヘッド15のトラッキング及びフォーカス調整を行いつつ、第2光ヘッド15をガイド軸19に沿って移動させる。
【0032】
図2は、第1及び第2対物レンズアクチュエータ16,17及び制御系の構成を例示している。第1及び第2対物レンズアクチュエータ16,17のいずれも、光ヘッドの対物レンズを保持するホルダー21に設けられたラジアル方向用コイル及びフォーカス方向用コイル(いずれも図示せず)と、ホルダー21を弾性的に支持する複数の板バネ22と、ホルダー21の周辺に磁界を形成する磁界回路23とを備えている。
【0033】
アクチュエータ駆動回路24は、第1光ヘッド14のホルダー21のラジアル方向用コイル及びフォーカス方向用コイルにそれぞれの駆動電流を流す。これにより、ホルダー21が磁界回路23の磁界中でラジアル方向の力及びフォーカス方向の力を受けて、ホルダー21がラジアル方向及びフォーカス方向に変位し、第1光ヘッド14のトラッキング及びフォーカス調整が行われる。
【0034】
こうしてホルダー21がラジアル方向の力及びフォーカス方向の力を受けているときには、作用反作用の法則によって磁界回路23に反力Fが作用する。このため、第1光ヘッド14のトラッキング及びフォーカス調整によりホルダー21が振動すると、磁界回路23も振動する。この磁界回路23の振動は、ガイド軸18、ベース20、及びスピンドルモータ13を通じて光ディスク11へと伝達され、光ディスク11が振動する。そして、この光ディスク11の振動が大きいと、光ディスク11に対する記録再生特性が悪化する。
【0035】
そこで、本実施形態の光ディスク装置11では、第1対物レンズアクチュエータ16により第1光ヘッド14の対物レンズのホルダー21を駆動するに際し、第2対物レンズアクチュエータ17によって第2光ヘッド15の対物レンズのホルダー21をも駆動して、第2対物レンズアクチュエータ17の磁界回路23を振動させ、この振動をガイド軸19、ベース20、及びスピンドルモータ13を通じて光ディスク11へと伝達して、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動を相殺し、光ディスク11の振動を抑制している。
【0036】
この様な光ディスク11の振動の抑制を行なうには、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動を検出し、この光ディスク11の振動を相殺し得る振動、つまりゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第2光ヘッド15の駆動により発生させる必用がある。
【0037】
このため、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動特性、及び第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する光ディスク11の振動特性に着目し、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流を光ディスク11の振動として検出し、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流を制御して、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第2光ヘッド15の駆動により発生させている。
【0038】
図3及び図4は、第1対物レンズアクチュエータ16により第1光ヘッド14を駆動しているときに第1光ヘッド14真上の光ディスク11の位置A(図1に示す)に発生した振動の伝達特性を示すグラフである。図3のグラフは、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動ゲインの伝達特性を示している。また、図4のグラフは、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動位相の伝達特性を示している。
【0039】
同様に、図5及び図6は、第2対物レンズアクチュエータ17により第2光ヘッド15を駆動しているときに第1光ヘッド14真上の光ディスク11の位置A(図1に示す)に発生した振動の伝達特性を示すグラフである。図5のグラフは、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する位置Aにおける光ディスク11の振動ゲインの伝達特性を示している。また、図6のグラフは、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する位置Aにおける光ディスク11の振動位相の伝達特性を示している。
【0040】
実際には、サーボ系のカットオフを例えば3.5KHz程度した場合は、その近傍の4KHz付近の光ディスク11の振動がサーボ系にとって大きな弊害となる。従って、4KHz付近の光ディスク11の振動を抑制すれば良い。
【0041】
図7のグラフは、3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動ゲインの伝達特性を示している。また、図8のグラフは、同帯域で、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する光ディスク11の振動位相の伝達特性を示している。
【0042】
同様に、図9のグラフは、3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する光ディスク11の振動ゲインの伝達特性を示している。また、図10のグラフは、同帯域で、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する光ディスク11の振動位相の伝達特性を示している。
【0043】
図7と図9のグラフの比較から明らかな様に、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する振動ゲインが第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する振動ゲインよりも6dBだけ高い。また、図8と図10のグラフの比較から明らかな様に、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流に対する振動位相が第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流に対する振動位相よりも120度進んでいる。
【0044】
従って、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第2光ヘッド15の駆動により発生させるには、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流のゲインを第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流よりも6dBだけ低減させ、かつ第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流の位相を第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流よりも60度更に進めれば良い。
【0045】
具体的には、図2に示す様にアクチュエータ駆動回路24から第1対物レンズアクチュエータ16へと供給される駆動電流をバンドパスフィルタ25に加えて、駆動電流の3.9KHz〜4.1KHzの周波数成分をバンドパスフィルタ25により抽出し、この周波数成分の駆動電流をゲイン調整回路26に加える。ゲイン調整回路26は、この周波数成分の駆動電流のゲインを第1対物レンズアクチュエータ16に供給される駆動電流に対して−6dBに設定し(電流振幅値を1/2に設定し)、この周波数成分の駆動電流を位相シフト回路27に加える。位相シフト回路27は、この周波数成分の駆動電流の位相を60度だけ進めて、この周波数成分の駆動電流を第2対物レンズアクチュエータ17に加える。
【0046】
これにより、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流のゲインを第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流よりも6dBだけ低減させ、かつ第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流の位相を第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流よりも60度だけ進めることができる。この結果、第1光ヘッド14の駆動により発生した光ディスク11の振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第2光ヘッド15の駆動により発生させることができ、光ディスク11の振動を抑制することができる。
【0047】
図11は、第2光ヘッド15の駆動により振動が抑制された光ディスク11の振動ゲインの特性を示すグラフである。また、図12は、3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、振動が抑制された光ディスク11の振動ゲインの特性を示すグラフである。
【0048】
図11及び図12を図3及び図7と比較すると明らかな様に、3.9KHz〜4.1KHzの帯域で光ディスク11の振動ゲインが約6dB低下しており、その効果を確認することができた。
【0049】
尚、本実施形態では、フォーカス方向とラジアル方向を区別せずに、第1対物レンズアクチュエータ16の駆動電流を検出し、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流を制御しているが、該各方向別に、駆動電流の検出と制御を行なっても良い。また、光ディスク11の半径方向における第1及び第2光ヘッド14,15の位置に応じて、第2対物レンズアクチュエータ17の駆動電流のゲインや位相を調節しても構わない。更に、第2光ヘッド15の駆動に際し、第2光ヘッド15の駆動により発生した光ディスク11の振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動を第1光ヘッド14の駆動により発生させて、光ディスク11の振動を抑制しても良い。また、3つ以上の光ヘッドを搭載している場合は、1つの光ヘッドの駆動に際し、他の光ヘッドを駆動することにより、光ディスク11の振動を抑制すれば良い。
【0050】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出し、この振動情報に基づいて、光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成し、この補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行っている。これにより、第2光ヘッドに振動が発生し、この第2光ヘッドの振動が光ディスクに伝達されて、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動が相殺され、この結果として光ディスクの振動が抑制される。
【0051】
また、第1及び第2アクチュエータの駆動電流と光ディスクの振動間に相関があることに着目し、第2アクチュエータの駆動電流のレベルと位相を調節し、この調節されたレベルと位相の駆動電流を第2アクチュエータに加えることにより、光ディスクの振動を抑制している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスク装置の一実施形態を概略的に示す側面図である。
【図2】図1の装置における第1及び第2対物レンズアクチュエータ及び制御系の構成を例示する図である。
【図3】第1対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動ゲインの伝達特性を示すグラフである。
【図4】第1対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動位相の伝達特性を示すグラフである。
【図5】第2対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動ゲインの伝達特性を示すグラフである。
【図6】第2対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動位相の伝達特性を示すグラフである。
【図7】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第1対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動ゲインの伝達特性を示すグラフである。
【図8】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第1対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動位相の伝達特性を示すグラフである。
【図9】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第2対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動ゲインの伝達特性を示すグラフである。
【図10】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、第2対物レンズアクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの振動位相の伝達特性を示すグラフである。
【図11】第2光ヘッドの駆動により振動が抑制された光ディスクの振動ゲインの特性を示すグラフである。
【図12】3.9KHz〜4.1KHzの帯域で、振動が抑制された光ディスクの振動ゲインの特性を示すグラフである。
【符号の説明】
11 光ディスク装置
12 光ディスク
13 スピンドルモータ
14 第1光ヘッド
15 第2光ヘッド
16 第1対物レンズアクチュエータ
17 第2対物レンズアクチュエータ
18,19 ガイド軸
20 ベース
21 ホルダー
22 板バネ
23 磁界回路
24 アクチュエータ駆動回路
25 バンドパスフィルタ
26 ゲイン調整回路
27 位相シフト回路
Claims (7)
- 光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置において、
第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出する振動情報検出手段と、
振動情報検出手段により検出された光ディスクの振動を示す振動情報に基づいて、該光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成する補正情報生成手段と、
補正情報生成手段により生成された補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行う駆動制御手段と
を備えることを特徴とする光ディスク装置。 - 振動情報検出手段は、光ディスクの振動を示す振動情報として、第1アクチュエータの駆動電流を検出し、
補正情報生成手段は、第1アクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの第1振動伝達特性と第2アクチュエータの駆動電流に対する光ディスクの第2振動伝達特性に従って、振動情報によって示される第1アクチュエータの駆動電流から、該駆動電流に対応する光ディスクの振動とゲインが一致しかつ位相が180度異なるという振動に対応する第2アクチュエータの駆動電流を補正情報として求め、
駆動制御手段は、補正情報によって示される駆動電流を第2アクチュエータに供給することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。 - 振動情報検出手段、補正情報生成手段、及び駆動制御手段は、第1アクチュエータの駆動電流の予め設定された周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ、バンドパスフィルタを通過した周波数成分の駆動電流のゲインを補正するゲイン調整回路、及びゲイン調整回路により補正された駆動電流の位相を補正する位相補正回路を含むことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置。
- 光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置において、
第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第1アクチュエータの駆動電流に基づいて、第2アクチュエータの駆動電流のレベルと位相を調節し、この調節されたレベルと位相の駆動電流を第2アクチュエータに加えることにより、光ディスクの振動を抑制する手段を備えることを特徴とする光ディスク装置。 - 第1及び第2アクチュエータは、第1及び第2光ヘッドの対物レンズをフォーカス方向及びラジアル方向に駆動することを特徴とする請求項1又は4に記載の光ディスク装置。
- 光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置の振動抑制方法において、
第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を示す振動情報を検出する振動情報検出ステップと、
振動情報検出ステップで検出された光ディスクの振動を示す振動情報に基づいて、該光ディスクの振動を抑制するための振動を示す補正情報を生成する補正情報生成ステップと、
補正情報生成ステップで生成された補正情報に従って、第2アクチュエータによる第2光ヘッドの駆動制御を行う駆動制御ステップと
を含むことを特徴とする光ディスク装置の振動抑制方法。 - 光ディスクに対する記録再生の少なくとも一方を行う第1及び第2光ヘッドと、第1及び第2光ヘッドを駆動する第1及び第2アクチュエータとを備える光ディスク装置の振動抑制方法において、
第1アクチュエータによる第1光ヘッドの駆動に際し、第2アクチュエータにより第2光ヘッドをも駆動して、第1光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を第2光ヘッドの駆動により発生した光ディスクの振動を用いて抑制することを特徴とする光ディスク装置の振動抑制方法。
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