JP5135254B2 - 収納家具 - Google Patents
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Description
引出しは、引出しの前板と収納庫の開口部との間に隙間が生じることなく、精度よく収納庫内に納められるように、前板は底部に対して略垂直に取付けられる必要がある。しかしながら、引出しの寸法精度或いは組付け誤差、収納庫側や引出しを引出し自在とするために取付けられるレールに傾きがある場合などは、引出しの前板の上端或いは下端と収納庫の開口部との間に隙間が生じてしまう。
これによれば、前板の上部が前面側に傾斜している場合、ベースプレートと底板とを連結するビスを緩めるとともに、前部のベースプレートに設けられた3つの高さ調整具を右回転させてベースプレートと底板との隙間を広げ、後部のベースプレートに設けられた3つの高さ調整具を左回転させてベースプレートと底板の隙間を狭めることにより、前板の前面側への傾斜を調整することができるとされている。
これによれば、調整具の下端が可動レールの上面に当接する一方、その上部が前記底部躯体の前方側上面に露出するよう設けられ、該底部躯体の上方から前記調整具を操作可能とされるので、前記底部躯体の前方側上面に露出した前記調整具の上部を前記引出しの上方から手を差し入れて操作することができ、このとき、前記調整具の下端が前記可動レール上面に作用し、当該引出しの前部側が可動レールに対し上下位置が変位して、前板の立ち角の調整を行うことができる。すなわち、調整具を操作することによって容易に引出しの前板の上端或いは下端の納まり具合を調整できる。
これによれば、容易な構成で底部躯体前部の高さ位置の微調整を実現することができる。
本実施形態に係る収納家具は、システムキッチンにおいて床側に設置されるフロアユニット1の一部に組み込まれ、該フロアユニットの一部を構成するキッチン用の引出しキャビネット4に適用した例を示している。
図5に示すようにフロアユニット1の上面は、カウンター11が設けられており、カウンター11には、シンク2とコンロ3が設けられている。
カウンター11の下方は、扉式或いは引出し式の収納庫を並設して構成され、調理器具や調味料などが収納できるキャビネット12になっている。
カウンター11のカウンター本体11aは人造大理石或いはステンレスなどからなり、調理台などとして使用される。シンク2はエポキシ系樹脂、人造大理石或いはステンレスなどからなり、野菜や食器、布巾などを洗ったりする場所として使用される。コンロ3は3口の電磁調理器(IHヒータ)で構成された例を示しているが、2口であってもよいし、ガス調理器としてもよい。
レール部材7は可動レール8の上に設けられ、レール部材7の上には前板5、線材6及びトレイ60などで構成される引出し14が設けられている。レール部材7は底部領域の両側に計2本設けた可動レール8の上に跨るように構成され、図4に示すように引出し14を前方向にスライドさせると線材6(図4では不図示)を介して連結されたレール部材7とともに可動レール8も前方向にスライドするようになっている。
調整具10は、その下端がレール部材7を貫通して可動レール8の上面に当接するように両側2ヶ所に設けられている(図3、図4参照)。
図1に示すように収納庫13に収納した引出し14が前方向に下向き(前のめりの状態)に傾き、レール部材7の下面と可動レール8の上面との間に隙間がないような場合は(図1の一部拡大図参照)、調整具10を工具などを用いて右に回すとレール部材7が持ち上がって可動レール8との当接状態(接触状態)が緩まる。そして、調整具10を操作してレール部材7の前部が可動レール8から斜めに浮き上がった状態(図2の一部拡大図参照)となると、線材6を介して連結されている前板5が図2に示すように持ち上がる状態となり、調整具10による操作によって収納庫13の開口部13aの上端13bと前板5の上端5bとの間に生じていた隙間をなくすことができる。
またこのとき、調整具10はレール部材7の前部側に設けられているので、引出し14の上方から手を差し入れて操作をすることができるので、引出し14全てを一旦収納庫13から取り外す必要がなく、図4に示す程度に引出し14の前部をスライドさせた状態で調整具10を少し右に回したり少し左に回したりしながら、前板5による閉塞状態の不具合、傾き具合の微調整作業を行うことができる。
ここでは、図1に示すように引出し14が前方向に下向きに傾いている場合を調整する例について説明したが、引出し14が後方向に下向きに傾いている場合も同じように調整具10を操作して傾きの微調整を行うことができる。
更に側部が線材6で構成され大きな外力に対して形状保持の安定性がそれほど大きくない縦長の方形状引出し14であっても、上述のように隙間を生じさせることのないものとすることができるので、フロアユニット1に組込まれた際には図5に示すように他のキャビネットと調和して全体として美しい外観を備えたものとなる。
13 収納庫
13a 開口部
14 引出し
5 前板
7 レール部材(底部躯体)
8 可動レール
9 固定レール
10 調整具
Claims (3)
- 前方に開口した収納庫と、該収納庫の開口部を閉塞する前板を前面に有して前記収納庫内に前後にスライド自在に収納される引出しと、前記収納庫内の底部領域において前後方向に配置され固定される固定レールと、該固定レールと組み合わされ前記引出しを前後にスライド自在とする可動レールとを備えた収納家具であって、
前記引出しは前記前板の下部と連結され前記前板を立上げ支持する底部躯体を有し、該底部躯体の前部側には、前記可動レールに対する前記底部躯体の前部の高さ位置を調整可能な調整具が設けられていることを特徴とする収納家具。 - 請求項1において、
前記調整具は、その下端が前記可動レールの上面に当接する一方、その上部が前記底部躯体の前方側上面に露出するよう設けられ、該底部躯体の上方から前記調整具を操作可能とされたことを特徴とする収納家具。 - 請求項1又は請求項2において、
前記底部躯体には前記調整具と螺合されるねじ孔が形成されており、前記調整具は前記ねじ孔に挿通されるねじであることを特徴とする収納家具。
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