JP5135243B2 - 舶用推進ユニット - Google Patents

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    • B63H23/00Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements
    • B63H23/30Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements characterised by use of clutches

Description

この発明は、舶用推進ユニットに関し、特に、1本のプロペラシャフト部および1つのプロペラを備えた舶用推進ユニットに関する。
従来、1本のプロペラシャフト部および1つのプロペラを備えた舶用推進ユニットが知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、上下方向に延びるドライブシャフトと、ドライブシャフトと直交する前後方向に延びる1本のプロペラシャフトと、プロペラシャフトと共に回転される1つのプロペラと、プロペラシャフトの外周部分に配置された遊星歯車機構とを備える船舶用推進装置(舶用推進ユニット)が開示されている。上記特許文献1による船舶用推進装置の遊星歯車機構は、前後進を切替可能なドッグの上流側に配置されており、後進時にドライブシャフトの回転を減速してプロペラシャフトに伝達するように構成されている。これにより、上記特許文献1による船舶用推進装置は、前進時には、遊星歯車機構を介さずにドライブシャフトからプロペラシャフトに直接的に駆動力が伝達されるように構成されている。つまり、上記特許文献1による船舶用推進装置は、後進時に高トルクの駆動力をプロペラに伝達可能に構成されている。
特開平6−207647号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された船舶用推進装置(舶用推進ユニット)では、後進する際に駆動される遊星歯車機構により、後進時に高トルクの駆動力をプロペラに伝達する一方で、前進時には、高トルクの駆動力をプロペラに伝達し難いという不都合がある。このため、上記特許文献1に開示された船舶用推進装置は、前進時と後進時との両方で高トルクの駆動力をプロペラに伝達し難いという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、前進時と後進時との両方で高トルクの駆動力をプロペラに伝達することが可能な舶用推進ユニットを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による舶用推進ユニットは、エンジンと、エンジンの下方に延びるドライブシャフト部と、ドライブシャフト部と交差する方向に延びる1本のプロペラシャフト部と、プロペラシャフト部と共に回転される1つのプロペラと、プロペラシャフト部の回転中心軸線上または回転中心軸線の延長線上に配置され、前進時および後進時の両方でプロペラシャフト部の回転を減速する第1減速機構部と、プロペラシャフト部を前進方向および後進方向のいずれか一方に回転させるように切替可能な前後進切替機構部と、プロペラシャフト部の前方に延びるように配置され、ドライブシャフト部が回転するのに伴って回転可能に構成された中間軸部とを備え、第1減速機構部は、前後進切替機構部よりも下流側に設けられており、第1減速機構部は、中間軸部の回転を減速して前記プロペラシャフト部に伝達するように構成されている
この一の局面による舶用推進ユニットでは、上記のように、プロペラシャフト部の回転中心軸線上または回転中心軸線の延長線上に配置され、前進時および後進時の両方でプロペラシャフト部の回転を減速する第1減速機構部を設けることによって、第1減速機構部により、プロペラシャフト部を介して前進時と後進時との両方で高トルクの駆動力をプロペラに伝達することができる。また、第1減速機構部を、プロペラシャフト部の回転中心軸線上または回転中心軸線の延長線上に配置することによって、第1減速機構部により減速されてトルク量が大きくなった駆動力の負荷を受ける部分を、ドライブシャフト部の下流側の範囲に限定することができるので、プロペラシャフト部以外のドライブシャフト部やドライブシャフト部の上流側の駆動系に高トルクの駆動力が付与されることを抑制することができる。また、プロペラシャフト部を前進方向および後進方向のいずれか一方に回転させるように切替可能な前後進切替機構部を備え、第1減速機構部は、前後進切替機構部よりも下流側に設けられていることによって、前後進切替機構部により前進方向および後進方向のいずれの方向に回転を切り替えられた場合にも、前後進切替機構部によりも下流側に設けられた第1減速機構部により回転を減速させることができる。これにより、前進方向用および後進方向用で独立して減速機構部を設けることなく、ドライブシャフト部の回転を減速してプロペラシャフト部に伝達することができる。また、プロペラシャフト部の前方に延びるように配置され、ドライブシャフト部が回転するのに伴って回転可能に構成された中間軸部を備え、第1減速機構部は、中間軸部の回転を減速してプロペラシャフト部に伝達するように構成されていることによって、容易に、プロペラシャフト部と同軸上で減速比を得ることが可能な第1減速機構部を設けることができる。
上記一の局面による舶用推進ユニットにおいて、好ましくは、ドライブシャフト部の回転を減速して中間軸部に伝達可能な第2減速機構部をさらに備え、第1減速機構部と第2減速機構部とによりドライブシャフト部の回転を減速してプロペラシャフト部に伝達するように構成されている。このように構成すれば、第1減速機構部および第2減速機構部のいずれか一方のみによりドライブシャフト部の回転を減速してプロペラシャフト部に伝達する場合と比べて、より大きな減速比を得ることができる。
上記第2減速機構部を備える舶用推進ユニットにおいて、好ましくは、第2減速機構部は、ドライブシャフト部の下端部近傍に設けられ、ドライブシャフト部と共に回転する出力ギヤと、出力ギヤと噛合され、プロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に第1の方向に回転される第1ベベルギヤと、出力ギヤと噛合され、プロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に第1の方向とは反対方向の第2の方向に回転される第2ベベルギヤとを含み、前後進切替機構部は、中間軸部に設けられ、中間軸部をプロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に第1の方向に回転させる際に、第1ベベルギヤと係合されるとともに、中間軸部をプロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に第2の方向に回転させる際に、第2ベベルギヤと係合されるクラッチ部を含む。このように構成すれば、第1減速機構部よりも上流側の中間軸部で第1の方向および第2の方向のいずれかに回転方向を変換することができるので、第1減速機構部により、容易に、前進時と後進時との両方で減速させることができる。
この場合において、好ましくは、第1ベベルギヤを嵌め込む第1軸受をさらに備え、第1ベベルギヤは、船体が前進する際に、中間軸部により前方に押圧されることにより第1軸受を前方に押圧するように構成されている。このように構成すれば、中間軸部に押圧されることにより第1軸受を安定して配置することができるので、第1軸受に嵌め込まれている第1ベベルギヤを安定して回転させることができる。
上記一の局面による舶用推進ユニットにおいて、好ましくは、第1減速機構部は、プロペラシャフト部の外周部分に配置される遊星歯車機構部を含む。このように構成すれば、遊星歯車機構部により、容易に、ドライブシャフト部の回転を減速してプロペラシャフト部に伝達することができる。
上記遊星歯車機構部を有する第1減速機構部を備える舶用推進ユニットにおいて、好ましくは、遊星歯車機構部を収納するハウジング部をさらに備え、遊星歯車機構部は、中間軸部と接続され、中間軸部が回転するのに伴ってプロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に回転されるリングギヤと、ハウジング部に固定されたサンギヤと、リングギヤおよびサンギヤに挟まれるように噛合され、リングギヤが回転するのに伴ってサンギヤの廻りを移動されるプラネタリギヤと、プラネタリギヤを支持するとともにプロペラシャフトと接続され、プラネタリギヤがサンギヤの廻りを移動されるのに伴って、中間軸部よりも減速された状態でプロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に回転されるキャリアとを含み、プロペラシャフト部は、キャリアと共に回転するように構成されている。このように構成すれば、遊星歯車機構部により、所定の減速比を得ることができる。
上記中間軸部が回転するのに伴って回転されるリングギヤを有する遊星歯車機構部が設けられた舶用推進ユニットにおいて、好ましくは、中間軸部は、中間軸部が延びる方向と交差する方向に延びるフランジ部と、フランジ部の外周部分に設けられた係合部とを含み、中間軸部の係合部は、リングギヤと噛合されている。このように構成すれば、容易に、中間軸部から遊星歯車機構部のリングギヤに駆動力を伝達(入力)することができる。
上記ハウジング部に固定されたサンギヤを有する遊星歯車機構部が設けられた舶用推進ユニットにおいて、好ましくは、サンギヤは、プロペラシャフト部の外周面を周状に取り囲むように配置されており、サンギヤの内周面とプロペラシャフト部の外周面との間に配置される第2軸受をさらに備える。このように構成すれば、ハウジング部に固定されたサンギヤの内周面を利用して、第2軸受を介してプロペラシャフト部を回転可能に支持することができる。
上記プロペラシャフト部と共に回転するキャリアを有する遊星歯車機構部が設けられた舶用推進ユニットにおいて、好ましくは、中間軸部とキャリアとは、前後方向に対向するように配置されており、中間軸部とキャリアとの対向する部分の間に配置される第3軸受をさらに備える。このように構成すれば、中間軸部とキャリアとの互いの回転速度が異なる場合にも、第3軸受により、中間軸部とキャリアとが互いに干渉することを抑制することができる。
上記一の局面による舶用推進ユニットにおいて、好ましくは、プロペラシャフト部および中間軸部は、第1減速機構部にオイルを供給するオイル通路部を含む。このように構成すれば、オイルを中間軸部およびプロペラシャフト部のオイル通路部に流通させることによって、容易に、第1減速機構部にオイルを供給することができる。
本発明の一実施形態による船外機が搭載された船舶を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による正転仕様の船外機の構成を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による正転仕様の船外機のロワーケース内の構成を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による正転仕様の船外機の中間軸部材および遊星歯車機構部の構成を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による正転仕様の船外機の遊星歯車機構部の構成を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による正転仕様の船外機の遊星歯車機構部の構成を説明するための斜視図である。 図1に示した一実施形態による逆転仕様の船外機のロワーケース内の構成を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による逆転仕様の船外機の中間軸部材および遊星歯車機構部の構成を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による逆転仕様の船外機の遊星歯車機構部の構成を説明するための断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態による船舶1に搭載された船外機3および4の構成について説明する。なお、図中、FWDは、船舶の前進方向を示しており、BWDは、船舶の後進方向を示している。
本実施形態による船舶1には、図1に示すように、水面に浮かべられる船体2と、船体2の後部に取り付けられ、船体2を推進するための2機の船外機3および4と、船体2を操舵するための操舵部5と、操舵部5の近傍に配置され、船体2を前後方向に推進可能なコントロールレバー部6とが設けられている。なお、船外機3および4は、本発明の「舶用推進ユニット」の一例である。
2機の船外機3および4は、それぞれ、船体2の幅方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の中心に対して対称に配置されている。また、船外機3および4は、それぞれ、ケース部300および400により覆われている。これらケース部300および400は、それぞれ、樹脂または金属により形成されており、船外機3および4の内部を水などから保護する機能を有する。なお、船外機3と船外機4とは、前進時または後進時において、後述するプロペラ33および43を互いに異なる方向に回転させるように構成されている。本実施形態では、船外機3は、いわゆる、1つのプロペラ33を有する正転仕様の船外機であるとともに、船外機4は、1つのプロペラ43を有する逆転仕様の船外機である。
まず、正転仕様の船外機3の構成について詳細に説明する。船外機3は、図2に示すように、エンジン30と、エンジン30の下方に延びるように配置され、エンジン30の駆動力を伝達するドライブシャフト部31と、ドライブシャフト部31と直交(交差)する方向に延びる1本のプロペラシャフト部32と、プロペラシャフト部32の後端部に取り付けられ、プロペラシャフト部32と共に回転される1つのプロペラ33とを含んでいる。また、船外機3は、さらに、プロペラシャフト部32の前方に延びるように配置され、ドライブシャフト部31が回転するのに伴って回転可能に構成された中間軸部材34と、プロペラシャフト部32の回転中心軸線L1上に配置され、中間軸部材34の回転を減速してプロペラシャフト部32に伝達する遊星歯車機構部35とを含んでいる。なお、中間軸部材34は、本発明の「中間軸部」の一例であり、遊星歯車機構部35は、本発明の「第1減速機構部」の一例である。また、船外機3のプロペラ33は、後述するB方向に回転された場合に、前方に向かって推力を発生するように構成されているとともに、後述するC方向に回転された場合に、後方に向かって推力を発生するように構成されている。
次に、エンジン30および遊星歯車機構部35などの駆動系の構造について説明する。エンジン30は、ケース部300のカウリング301に収納されている。エンジン30には、軸線L2を中心にA方向に回転するクランク軸30aが設けられている。このエンジン30は、このクランク軸30aが回転されることにより駆動力が発生されるように構成されている。また、クランク軸30aには、ドライブシャフト部31の上側部分が接続されている。このドライブシャフト部31は、軸線L2上に配置されているとともに、クランク軸30aと共にA方向に回転するように構成されている。また、ドライブシャフト部31は、ケース部300のアッパーケース302およびロワーケース303に収納されている。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、ドライブシャフト部31の下端部には、ベベルギヤ310がドライブシャフト部31と共にA方向に回転するように取り付けられている。なお、本実施形態では、A方向は、平面的に見た場合の時計回り方向である。また、ベベルギヤ310は、本発明の「第2減速機構部」および「出力ギヤ」の一例である。このベベルギヤ310は、矢印FWD方向の下側に配置された前側ベベルギヤ311の歯車部311aと噛合されているとともに、矢印BWD方向の下側に配置された後側ベベルギヤ312の歯車部312aと噛合されている。なお、前側ベベルギヤ311は、本発明の「第2減速機構部」および「第1ベベルギヤ」の一例であり、後側ベベルギヤ312は、本発明の「第2減速機構部」および「第2ベベルギヤ」の一例である。
前側ベベルギヤ311は、図4に示すように、ベベルギヤ310がA方向に回転されるのに伴って、プロペラシャフト部32の回転中心軸線L1を中心にB方向に回転されるように構成されている。ベベルギヤ310と前側ベベルギヤ311とのギヤ比は約1.75であり、ベベルギヤ310の回転は、減速されて前側ベベルギヤ311に伝達される。また、後側ベベルギヤ312は、ベベルギヤ310がA方向に回転されるのに伴って、プロペラシャフト部32の回転中心軸線L1を中心にB方向とは反対方向のC方向に回転されるように構成されている。ベベルギヤ310と後側ベベルギヤ312とのギヤ比は、ベベルギヤ310と前側ベベルギヤ311とのギヤ比と同様に約1.75であり、ベベルギヤ310の回転は、減速されて後側ベベルギヤ312に伝達される。なお、B方向は、本発明の「第1の方向」の一例であり、C方向は、本発明の「第2の方向」の一例である。また、本実施形態では、B方向は、プロペラシャフト部32を船外機3(船外機4)の後方側(矢印BWD方向側)から見た場合の時計回り方向であり、C方向は、プロペラシャフト部32を船外機3(船外機4)の後方側から見た場合の反時計回り方向である。
また、本実施形態では、前側ベベルギヤ311は、ベアリング313に嵌め込まれており、船体2(図1参照)が前進する際に、中間軸部材34により前方に押圧されることによりベアリング313を前方に押圧するように構成されている。なお、ベアリング313は、テーパベアリング(円錐ころ軸受)により構成されており、本発明の「第1軸受」の一例である。また、ベアリング313は、ロワーケース303に固定されており、前側ベベルギヤ311がベアリング313を押圧する付勢された場合にも、安定して前側ベベルギヤ311を受けることが可能である。また、前側ベベルギヤ311の歯車部311aの回転中心軸線L1側の部分には、後述するドッグクラッチ343の前側ドッグ343aに対して係合および離間可能なドッグ部311bが設けられている。
また、後側ベベルギヤ312は、ベアリング314に嵌め込まれている。このベアリング314は、ハウジング部304を介してロワーケース303に固定されており、後側ベベルギヤ312が回転中心軸線L1を中心に回転された際にも、後側ベベルギヤ312を安定して支持することが可能なように構成されている。また、後側ベベルギヤ312の歯車部312aの回転中心軸線L1側の部分には、後述するドッグクラッチ343の後側ドッグ343bに対して係合および離間可能なドッグ部312bが設けられている。
また、本実施形態では、中間軸部材34は、ベベルギヤ310の下方に配置されている。中間軸部材34の前端部は、前側ベベルギヤ311の回転中心軸線L1に沿った開口穴311cに挿入されている。また、開口穴311cの内周面には、ブッシュ315が嵌め込まれており、中間軸部材34は、前側ベベルギヤ311に対して空転するように配置されている。また、中間軸部材34の後側部分は、後側ベベルギヤ312の回転中心軸線L1に沿った開口穴312cに挿入されている。また、開口穴312cの内周面には、ベアリング316が嵌め込まれており、中間軸部材34は、後側ベベルギヤ312に対しても空転するように配置されている。
また、中間軸部材34の矢印FWD方向側には、回転中心軸線L1に沿った挿入穴340bが形成されている。また、中間軸部材34の外周面には、挿入穴340bと直交する貫通穴340cが形成されている。貫通穴340cは、前後方向(矢印FWD方向および矢印BWD方向)に延びる長穴状に形成されている。
中間軸部材34の回転中心軸線L1に沿った挿入穴340bには、円筒形状のスライド部材341が前後方向(矢印FWD方向および矢印BWD方向)にスライド可能に挿入されている。また、スライド部材341の貫通穴340cに対応する部分には、棒状の連結部材342がスライド部材341と直交するように取り付けられている。この連結部材342は、貫通穴340cに沿って延びるように配置されているとともに、中間軸部材34の外周面よりも外側に突出するように配置されている。また、連結部材342は、スライド部材341と固定されているので、スライド部材341が挿入穴340bに沿ってスライドされると共に貫通穴340cを前後方向にスライドされるように構成されている。
連結部材342の両端部には、ドッグクラッチ343が固定されている。なお、ドッグクラッチ343は、本発明の「前後切替機構部」および「クラッチ部」の一例である。ドッグクラッチ343は、中間軸部材34の外周面とスプライン係合されており、連結部材342と共に回転中心軸線L1を中心に回転するとともに中間軸部材34に対して前後方向にスライド可能に構成されている。
また、ドッグクラッチ343の矢印FWD方向側の端部には、前側ドッグ343aが設けられているとともに、ドッグクラッチ343の矢印BWD方向側の端部には、後側ドッグ343bが設けられている。そして、ドッグクラッチ343は、矢印FWD方向にスライドされることによって、前側ドッグ343aが前側ベベルギヤ311のドッグ部311bと係合されるように構成されている。これに対して、ドッグクラッチ343は、矢印BWD方向にスライドされることによって、後側ドッグ343bが後側ベベルギヤ312のドッグ部312bに係合されるように構成されている。つまり、ドッグクラッチ343は、前側ベベルギヤ311に係合された場合には、前側ベベルギヤ311の回転中心軸線L1を中心としたB方向(前進方向)の回転を、中間軸部材34に伝達する機能を有する。その一方、ドッグクラッチ343は、後側ベベルギヤ312に係合された場合には、後側ベベルギヤ312の回転中心軸線L1を中心としたC方向(後進方向)の回転を、中間軸部材34に伝達する機能を有する。このように中間軸部材34をB方向(船体2が前進するためのプロペラ33の回転方向:以下、単純に「前進方向」とする。)およびC方向(船体2が後進するためのプロペラ33の回転方向:以下、単純に「後進方向」とする。)のいずれかに回転可能に構成することによって、遊星歯車機構部35を介してプロペラシャフト部32をB方向(前進方向)およびC方向(後進方向)のいずれかに回転させることが可能となる。なお、ドッグクラッチ343が前側ベベルギヤ311および後側ベベルギヤ312の両方に係合されない中間位置に位置する場合には、ベベルギヤ310の駆動力は、中間軸部材34に伝達されない。
また、スライド部材341の前端部には、連結部材344が係合されている。連結部材344は、スライド部材341を前後方向に移動させることにより、ドッグクラッチ343を前後方向に移動させる機能を有する。具体的には、連結部材344には、前後進切替レバー345の凸部345aが係合されている。そして、連結部材344は、前後進切替レバー345が軸線L3(図3参照)を中心に回動されるのに伴って凸部345aが前後方向に移動されることにより、前後方向に移動可能に構成されている。このように、連結部材344が前後方向に移動されるのに伴って、スライド部材341は、前後方向に移動される。なお、本実施形態では、前後進切替レバー345は、図2に示すように、ケース部300のカウリング301内に配置された図示しないアクチュエータと連動機構345bを介して接続されており、前後進切替レバー345は、図示しないアクチュエータが駆動するのに伴って回動される。なお、スライド部材341、連結部材342、ドッグクラッチ343、連結部材344および前後進切替レバー345によって、本発明の「前後切替機構部」が構成されている。
また、図4に示すように、中間軸部材34後端部の回転中心軸線L1側には、プロペラシャフト部32の前端部、および、プロペラシャフト部32に取り付けられた後述する遊星歯車機構部35のキャリア354の前端部を挿入可能な凹部340dが設けられている。凹部340dは、周状の内周面を有しており、凹部340dの内周面には、ブッシュ346が配置されている。ブッシュ346は、遊星歯車機構部35のキャリア354の振れ止めの機能を有する。なお、ブッシュ346は、本発明の「第3軸受」の一例である。
また、凹部340dの底部分には、挿入穴340bと接続されるオイル通路部340eが回転中心軸線L1と同軸上に形成されている。オイル通路部340eは、後述するプロペラシャフト部32のオイル通路部320bを介して、遊星歯車機構部35およびプロペラシャフト部32を支持するベアリング355とその後方(矢印BWD方向)にオイルを供給する機能を有する。
また、中間軸部材34の後端部の外周部分には、中間軸部材34が延びる方向(矢印FWD方向および矢印BWD方向)と交差する方向に延びるフランジ部340fが設けられている。また、フランジ部340fには、その外周部分に周状に形成された係合部340gが形成されている。この係合部340gは、後述する遊星歯車機構部35のリングギヤ351と噛合して、中間軸部材34の回転を遊星歯車機構部35に伝達する機能を有する。
ここで、本実施形態では、遊星歯車機構部35は、ロワーケース303に取り付けられたハウジング部304に収納されているとともに、プロペラシャフト部32の前端部の外周部分に配置されている。また、遊星歯車機構部35は、中間軸部材34の下流側に設けられており、上記したように中間軸部材34により駆動力が伝達されるように構成されている。すなわち、遊星歯車機構部35は、スライド部材341、連結部材342、ドッグクラッチ343、連結部材344および前後進切替レバー345よりも下流側に設けられている。これにより、遊星歯車機構部35は、前進時および後進時の両方で中間軸部材34の回転を減速してプロペラシャフト部32に伝達可能である。つまり、本実施形態による船外機3(図2参照)は、ドライブシャフト部31の回転を、ベベルギヤ310と前側ベベルギヤ311または後側ベベルギヤ312との噛合部分と、遊星歯車機構部35との両方で減速可能に構成されている。なお、「下流側」とは、エンジン30の駆動力の伝達方向を示し、エンジン30側を上流側、プロペラ33側を下流側として定義する。上記「中間軸部材34よりも下流側」とは、駆動力の伝達方向でいうと、中間軸部材34よりもプロペラ33側のことである。
次に、遊星歯車機構部35の詳細な構造について説明する。本実施形態では、遊星歯車機構部35は、中間軸部材34が回転するのに伴って回転中心軸線L1を中心に回転されるリングギヤ351と、ハウジング部304に固定されたサンギヤ352と、リングギヤ351およびサンギヤ352の両方に噛合された6つのプラネタリギヤ353と、プラネタリギヤ353を回転可能に支持するキャリア354とを含んでいる。
リングギヤ351は、中間軸部材34の係合部340gと噛合されており、中間軸部材34が回転するのに伴って回転されるように構成されている。また、リングギヤ351の内周部分から所定の間隔を隔てた位置には、サンギヤ352が配置されている。サンギヤ352は、回転中心軸線L1と直交する方向に延びるフランジ部352aを有しており、フランジ部352aには、後方に環状に突出する突出部352bが設けられている。サンギヤ352のフランジ部352aは、ハウジング部304に対して前後方向の位置決めをする機能を有しており、突出部352bは、ハウジング部304に対して回転中心軸線L1と直交する方向の位置決めする機能を有する。また、本実施形態では、サンギヤ352は、プロペラシャフト部32の外周面を周状に囲むように配置されており、サンギヤ352の内周面とプロペラシャフト部32の外周面との間には、ベアリング355が配置されている。ベアリング355は、プロペラシャフト部32の前部を支持する機能を有する。なお、ベアリング355は、本発明の「第2軸受」の一例である。
また、6つのプラネタリギヤ353は、それぞれ、リングギヤ351とサンギヤ352との間に配置されている。また、6つのプラネタリギヤ353は、それぞれ、軸部材356を中心にD1方向(船体2が前進するためのプラネタリギヤ353の回転方向:以下、単純に「前進方向」とする。)およびD2方向(船体2が後進するためのプラネタリギヤ353の回転方向:以下、単純に「後進方向」とする。)のいずれかに回転可能に構成されており、軸部材356とプラネタリギヤ353との間には、ベアリング357が配置されている。
上記のようにリングギヤ351、サンギヤ352および6つのプラネタリギヤ353を構成することによって、サンギヤ352が固定されているので、リングギヤ351がB方向(船体2が前進するためのプラネタリギヤ353の回転方向:以下、単純に「前進方向」とする。)およびC方向(船体2が後進するためのプラネタリギヤ353の回転方向:以下、単純に「後進方向」とする。)のいずれか一方に回転されるのに伴って、6つのプラネタリギヤ353を、軸部材356を中心にD1方向(前進方向)およびD2方向(後進方向)のいずれか一方に移動させることが可能となる。この場合、6つのプラネタリギヤ353は、サンギヤ352の廻りを回転中心軸線L1を中心にE1方向(前進方向)およびE2方向(後進方向)のいずれか一方に移動され、プラネタリギヤ353に挿入されている軸部材356は、それぞれ、プラネタリギヤ353と共に回転中心軸線L1を中心にE1方向(前進方向)およびE2方向(後進方向)のいずれか一方に移動される。
6つの軸部材356は、それぞれ、図4に示すように、回転中心軸線L1を中心に回転可能なキャリア354に固定されている。具体的には、キャリア354は、プロペラシャフト部32の前端部の外周面に取り付けられた筒状部354aと、筒状部354aの外周面に形成されたフランジ部354b(図4〜図6参照)と、軸部材356の矢印BWD方向側端部のフランジ部354c(図4〜図6参照)と、フランジ部354bとフランジ部354cとを結合する柱部354d(図5および図6参照)とにより主に構成されている。そして、6つの軸部材356は、それぞれ、キャリア354のフランジ部354bおよびフランジ部354cに固定されている。これにより、6つの軸部材356がサンギヤ352の廻りをE1方向(図5参照)(前進方向)およびE2方向(図5参照)(後進方向)のいずれか一方に移動される際に、フランジ部354bおよびフランジ部354cを介して、キャリア354をB方向(図4および図5参照)(前進方向)およびC方向(図4および図5参照)(後進方向)のいずれか一方に回転させることが可能となる。また、キャリア354の筒状部354aは、プロペラシャフト部32の外周面とスプライン嵌合されており、プロペラシャフト部32は、キャリア354がB方向(前進方向)およびC方向(後進方向)のいずれか一方に回転されると共に、B方向(前進方向)およびC方向(後進方向)のいずれか一方に回転される。
また、キャリア354の筒状部354aの後端部は、後方に移動しないように規制されている。具体的には、プロペラシャフト部32のキャリア354が嵌め込まれている部分の後端部には、段差部320aが形成されている。そして、キャリア354は、船体2(図1参照)の前進時に、プロペラシャフト部32がプロペラ33による推力によって矢印FWD方向の力が付与されるため、プロペラシャフト部32の段差部320aにより前方(矢印FWD方向)に押圧されるように構成されている。
また、キャリア354のフランジ部354bと中間軸部材34のフランジ部340fとの間には、スラストベアリング358が配置されている。なお、スラストベアリング358は、本発明の「第3軸受」の一例である。また、キャリア354のフランジ部354bは、プロペラシャフト部32の段差部320aにより押圧された力を、スラストベアリング358を介して中間軸部材34のフランジ部340fに伝達するように構成されている。これにより、船体2の前進時に、中間軸部材34を前方に付勢することが可能となるので、中間軸部材34の段差部340aを介して前側ベベルギヤ311をベアリング313に付勢することが可能となる。
上記のように遊星歯車機構部35を構成することによって、中間軸部材34の回転を減速してプロペラシャフト部32に伝達することが可能となる。なお、本実施形態による遊星歯車機構部35の減速比は、約1.55であり、ベベルギヤ310と前側ベベルギヤ311または後側ベベルギヤ312との噛合部分の減速比(約1.75)と、遊星歯車機構部35の減速比(約1.55)との両方の減速比は、約1.75×約1.55=約2.71である。
また、本実施形態では、プロペラシャフト部32の前部には、オイル通路部320bが形成されている。このオイル通路部320bは、回転中心軸線L1に沿って後方に延びるメイン通路320cと、サンギヤ352の内周面とプロペラシャフト部32の外周面との間に設けられたベアリング355に対応する位置で、メイン通路320cから分岐する前側分岐通路320dと、前側分岐通路320dよりも後方でメイン通路320cから分岐する後側分岐通路320e(図3参照)とにより構成されている。前側分岐通路320dは、ベアリング355を介して遊星歯車機構部35に対してオイルを供給する機能を有する。また、後側分岐通路320eは、図3に示すように、ロワーケース303の後端部でプロペラシャフト部32を支持するベアリング321に対してオイルを供給する機能を有する。また、プロペラシャフト部32のサンギヤ352が配置されている領域の後側には、フランジ部320fが一体的に形成されている。このフランジ部320fは、プロペラシャフト部32が後方に移動することを規制するために設けられており、スラストベアリング322を介してハウジング部304に付勢することが可能なように配置されている。
また、プロペラシャフト部32の後端部には、1枚のプロペラ33が配置されており、1枚のプロペラ33は、中間軸部材34の回転速度よりも減速されて回転するプロペラシャフト部32と共に回転可能にプロペラシャフト部32に対して強固に取り付けられている。
次に、逆転仕様の船外機4の構成について説明する。船外機4は、船外機3と異なり、船外機4の1つのプロペラ43(図7参照)が回転中心軸線L4を中心に、C方向に回転された場合に前方に向かって推力を発生するように構成されているとともに、B方向に回転された場合に後方に向かって推力を発生するように構成されている。つまり、船外機4は、ドッグクラッチ443が後側ベベルギヤ412と係合された際に、前進方向の推力を発生するように構成されているとともに、前側ベベルギヤ411と係合された際に、後進方向の推力を発生するように構成されている。
図7および図8に示すように、船外機4の前側ベベルギヤ411は、ベアリング413に嵌め込まれている。このベアリング413は、ロワーケース403に固定されており、前側ベベルギヤ411が回転中心軸線L4を中心に回転された際にも、安定して前側ベベルギヤ411を支持することが可能なように構成されている。
また、後側ベベルギヤ412は、ベアリング414に嵌め込まれている。なお、ベアリング414は、テーパベアリングにより構成されている。このベアリング414は、ハウジング部404を介してロワーケース403に固定されており、後側ベベルギヤ412が回転中心軸線L4を中心に回転された際にも、後側ベベルギヤ412を安定して支持することが可能なように構成されている。
また、ベアリング414は、中間軸部材44のフランジ部440fと隣接するように配置されている。このベアリング414は、船体2の前進時において、プロペラシャフト部32がプロペラ34により矢印FWD方向に押圧されている際に、キャリア454のフランジ部454bによりフランジ部440fが矢印FWD方向に向かって押圧される際に、フランジ部440fを支持する機能を有する。また、リングギヤ451は、船体2の前進時において、所定の方向に回転するヘリカルギヤからなるプラネタリギヤ453によって矢印FWD方向に押し出されるように構成されている。なお、フランジ部440fおよびリングギヤ451は、それぞれ、船体2の後進時において、プロペラシャフト部32およびプラネタリギヤ453により、矢印BWD方向に向かって力が付与されるように構成されている。これにより、ベアリング414とフランジ部440fとの間には、所定の間隔(約0.1mm)が形成される。
また、ドッグクラッチ443は、矢印FWD方向にスライドされることによって、前側ドッグ443aが前側ベベルギヤ411のドッグ部411bと係合されるように構成されている。これに対して、ドッグクラッチ443は、矢印BWD方向にスライドされることによって、後側ドッグ443bが後側ベベルギヤ412のドッグ部412bに係合されるように構成されている。つまり、ドッグクラッチ443は、前側ベベルギヤ411に係合された場合には、前側ベベルギヤ411の回転中心軸線L4を中心としたB方向(船体2が後進するためのプラネタリギヤ453の回転方向:以下、単純に「後進方向」とする。)の回転を、中間軸部材44に伝達する機能を有する。その一方、ドッグクラッチ443は、後側ベベルギヤ412に係合された場合には、後側ベベルギヤ412の回転中心軸線L4を中心としたC方向(船体2が前進するためのプラネタリギヤ453の回転方向:以下、単純に「前進方向」とする。)の回転を、中間軸部材44に伝達する機能を有する。このように中間軸部材44をB方向(後進方向)およびC方向(前進方向)のいずれかに回転可能に構成することによって、遊星歯車機構部45を介してプロペラシャフト部32をB方向(後進方向)およびC方向(前進方向)のいずれかに回転させることが可能となる。
また、逆転仕様の船外機4の遊星歯車機構部45では、船体2を前進または後進させる際のリングギヤ451、6つのプラネタリギヤ453およびキャリア454の回転方向は、船外機3の遊星歯車機構部35のリングギヤ351、6つのプラネタリギヤ353およびキャリア354とは反対方向に回転される。具体的には、図9に示すように、船体2を前進させる際には、リングギヤ451は、C方向に回転されるように構成されているとともに、6つのプラネタリギヤ453は、それぞれ、サンギヤ452が固定されているため、D2方向に回転されるように構成されている。そして、軸部材456は、E2方向に回転されるように構成されているとともに、キャリア454は、C方向に回転されるように構成されている。これにより、船体2を前進させる際には、プロペラシャフト部32をC方向(前進方向)に回転させることが可能となる。その一方で、船体2を後進させる際には、リングギヤ451は、B方向に回転されるように構成されているとともに、6つのプラネタリギヤ453は、それぞれ、サンギヤ452が固定されているため、D1方向に回転されるように構成されている。そして、船体2を後進させる際には、軸部材456は、E1方向に回転されるように構成されているとともに、キャリア454は、B方向に回転されるように構成されている。これにより、船体2を後進させる際には、プロペラシャフト部32をB方向(後進方向)に回転させることが可能となる。
なお、逆転仕様の船外機4のその他の構成は、上記正転仕様の船外機3の構成と同様である。
次に、図2、図4および図5を参照して、正転使用の船外機3のドライブシャフト部31からプロペラ33までの駆動力の伝達経路について説明する。まず、船体2を前進させる際の駆動力の伝達経路について説明する。この場合、前側ベベルギヤ311のB方向への回転を中間軸部材34、遊星歯車機構部35およびプロペラシャフト部32を介してプロペラ33に伝達するために、ドッグクラッチ343の前側ドッグ343aは、前側ベベルギヤ311のドッグ部311bに係合されている。
図2に示すように、エンジン30が駆動することにより、クランク軸30aがA方向に回転されるのに伴って、ドライブシャフト部31は、A方向に回転される。そして、ドライブシャフト部31のA方向の回転は、図4に示すように、前側ベベルギヤ311および後側ベベルギヤ312に入力される。
ドライブシャフト部31がA方向に回転されるのに伴って、ドライブシャフト部31の下端部近傍に取り付けられたベベルギヤ310は、A方向に回転される。そして、ベベルギヤ310がA方向に回転されるのに伴って、前側ベベルギヤ311は、B方向に回転されるとともに、後側ベベルギヤ312は、C方向に回転される。ここで、ドッグクラッチ343と前側ベベルギヤ311とが係合されているため、前側ベベルギヤ311のB方向の回転は中間軸部材34に伝達され、中間軸部材34はB方向に回転される。
そして、中間軸部材34の係合部340gから、中間軸部材34のB方向の回転が遊星歯車機構部35に伝達される。具体的には、中間軸部材34の係合部340gと遊星歯車機構部35のリングギヤ351とが噛合されているので、リングギヤ351は、B方向に回転される。これにより、図5に示すように、サンギヤ352はハウジング部304に固定されているので、リングギヤ351に噛合されている6つのプラネタリギヤ353は、それぞれ、D1方向に回転される。これにより、6つのプラネタリギヤ353は、それぞれ、回転中心軸線L1を中心にE1方向に移動される。6つのプラネタリギヤ353がE1方向に移動されるのに伴って、6つのプラネタリギヤ353を支持する6つの軸部材356も回転中心軸線L1を中心にE1方向に移動されるので、6つの軸部材356を固定するキャリア354(図4参照)は、6つの軸部材356により、回転中心軸線L1を中心にE1方向への力が付与される。その結果、キャリア354は、B方向に回転される。
キャリア354は、プロペラシャフト部32とスプライン嵌合されているので、プロペラシャフト部32は、キャリア354と共にB方向に回転される。この時、上記リングギヤ351からキャリア354までにおいて中間軸部材34の回転は減速されるので、プロペラシャフト部32の回転速度は、中間軸部材34の回転速度に比べて小さくなっている。そして、図2に示すように、プロペラシャフト部32とプロペラ33とは、一体的に回転するように構成されているので、プロペラシャフト部32がB方向に回転されるのに伴って、プロペラ33はB方向に回転される。これにより、船外機3は、前進方向の推力を発生させることが可能となる。
次に、図2、図4および図5を参照して、船体2を後進させる際における正転使用の船外機3のドライブシャフト部31からプロペラ33までの駆動力の伝達経路について説明する。この場合、後側ベベルギヤ312のC方向への回転を中間軸部材34、遊星歯車機構部35およびプロペラシャフト部32を介してプロペラ33に伝達するために、ドッグクラッチ343の後側ドッグ343bは、後側ベベルギヤ312のドッグ部312bに係合されている。
ドライブシャフト部31がA方向に回転されるのに伴って、ドライブシャフト部31の下端部近傍に取り付けられたベベルギヤ310は、A方向に回転される。そして、ベベルギヤ310がA方向に回転されるのに伴って、前側ベベルギヤ311は、B方向に回転されるとともに、後側ベベルギヤ312は、C方向に回転される。ここで、ドッグクラッチ343と後側ベベルギヤ312とが係合されているため、後側ベベルギヤ312のC方向の回転は中間軸部材34に伝達され、中間軸部材34はC方向に回転される。
そして、中間軸部材34の係合部340gから、中間軸部材34のC方向の回転が遊星歯車機構部35に伝達される。具体的には、中間軸部材34の係合部340gと遊星歯車機構部35のリングギヤ351とが噛合されているので、リングギヤ351は、C方向に回転される。これにより、図5に示すように、サンギヤ352はハウジング部304に固定されているので、リングギヤ351に噛合されている6つのプラネタリギヤ353は、それぞれ、D2方向に回転される。これにより、6つのプラネタリギヤ353は、それぞれ、回転中心軸線L1を中心にE2方向に移動される。6つのプラネタリギヤ353がE2方向に移動されるのに伴って、6つのプラネタリギヤ353を支持する6つの軸部材356も回転中心軸線L1を中心にE2方向に移動されるので、6つの軸部材356を固定するキャリア354(図4参照)は、6つの軸部材356により、回転中心軸線L1を中心にE2方向への力が付与される。その結果、キャリア354は、C方向に回転される。
キャリア354は、プロペラシャフト部32とスプライン嵌合されているので、プロペラシャフト部32は、キャリア354と共にC方向に回転される。この時、上記リングギヤ351からキャリア354までにおいて中間軸部材34の回転は減速されるので、プロペラシャフト部32の回転速度は、中間軸部材34の回転速度に比べて小さくなっている。そして、図2に示すように、プロペラシャフト部32とプロペラ33とは、一体的に回転するように構成されているので、プロペラシャフト部32がC方向に回転されるのに伴って、プロペラ33はC方向に回転される。これにより、船外機3は、後進方向の推力を発生させることが可能となる。
本実施形態では、上記のように、プロペラシャフト部32の回転中心軸線L1上に配置され、前進時および後進時の両方でプロペラシャフト部32の回転を減速する遊星歯車機構部35を設けることによって、遊星歯車機構部35により、プロペラシャフト部32を介して前進時と後進時との両方で高トルクの駆動力をプロペラに伝達することができる。また、遊星歯車機構部35を、プロペラシャフト部32の回転中心軸線L1上に配置することによって、遊星歯車機構部35により減速されてトルク量が大きくなった駆動力の負荷を受ける部分を、ドライブシャフト部31の下流側の範囲に限定することができるので、プロペラシャフト部32以外のドライブシャフト部31やドライブシャフト部31の上流側の駆動系などに高トルクの駆動力が付与されることを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、前側ベベルギヤ311を、船体2が前進する際に、中間軸部材34により前方に押圧されることによりベアリング313を前方に押圧するように構成することによって、中間軸部材34に押圧されることによりベアリング313を安定して配置することができるので、ベアリング313に嵌め込まれている前側ベベルギヤ311を安定して回転させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、遊星歯車機構部35を、ドッグクラッチ343よりも下流側に設けることによって、ドッグクラッチ343により前進方向および後進方向のいずれの方向に回転を切り替えられた場合にも、ドッグクラッチ343によりも下流側に設けられた遊星歯車機構部35により回転を減速させることができる。これにより、前進方向用および後進方向用で独立して減速機構部を設けることなく、ドライブシャフト部31の回転を減速してプロペラシャフト部32に伝達することができる。
また、本実施形態では、上記のように、遊星歯車機構部35と、ベベルギヤ310、前側ベベルギヤ311および後側ベベルギヤ312とによりドライブシャフト部31の回転を減速してプロペラシャフト部32に伝達することによって、遊星歯車機構部35、および、ベベルギヤ310、前側ベベルギヤ311および後側ベベルギヤ312のいずれか一方のみによりドライブシャフト部31の回転を減速してプロペラシャフト部32に伝達する場合と比べて、より大きな減速比を得ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、中間軸部材34に、中間軸部材34が延びる方向と交差する方向に延びるフランジ部340fと、フランジ部340fの外周部分に設けられた係合部340gとを設けるとともに、中間軸部材34の係合部340gを、リングギヤ351と噛合することによって、フランジ部340fの外周部分に設けられた係合部340gにより、内周面にギヤ部分を有するリングギヤ351と噛合することができるので、中間軸部材34から遊星歯車機構部35に駆動力を伝達することができる。
また、本実施形態では、上記のように、サンギヤ352の内周面とプロペラシャフト部32の外周面との間に配置されるベアリング355を設けることによって、ハウジング部304に固定されたサンギヤ352の内周面を利用して、ベアリング355を介してプロペラシャフト部32を回転可能に支持することができる。
また、本実施形態では、上記のように、中間軸部材34とキャリア354との間に配置されるブッシュ346およびスラストベアリング358を設けることによって、中間軸部材34と回転速度が異なるキャリア354とが互いに対向するように配置されている場合でも、ブッシュ346およびスラストベアリング358により、中間軸部材34とキャリア354とが互いに干渉することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、プロペラシャフト部32および中間軸部材34に、遊星歯車機構部35にオイルを供給するオイル通路部320bおよび340eを設けることによって、オイルを中間軸部材34およびプロペラシャフト部32のオイル通路部320bおよび340eに流通させることによって、容易に、遊星歯車機構部35にオイルを供給することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、舶用推進ユニットの一例としてエンジンおよびプロペラが船体の外側に配置された2機の船外機を備えた例を示したが、本発明はこれに限らず、エンジンが船体に固定されたスタンドライブ、エンジンおよびプロペラが船体に固定された船内機などを備えた他の舶用推進ユニットにも適用可能である。また、船体に1機の船外機を取り付けてもよいし、3機以上の船外機を取り付けてもよい。
また、上記実施形態では、前進時および後進時の両方でプロペラシャフト部の回転を減速するために、遊星歯車機構部を設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、プロペラシャフト部の回転中心軸線上または回転中心軸線の延長線上に配置可能であれば、たとえば、ベベルギヤを組み合わせることにより、前進時および後進時の両方でプロペラシャフト部の回転を減速可能な減速機構部を設けるなど、遊星歯車機構部以外の減速機構部により、前進時および後進時の両方でプロペラシャフト部の回転を減速するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、遊星歯車機構部を、プロペラシャフト部の回転中心軸線上に設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、遊星歯車機構部を、プロペラシャフト部の前方の回転中心軸線の延長線上に設けてもよい。
また、上記実施形態では、遊星歯車機構部を、サンギヤを固定し、駆動力の入力をリングギヤから行うとともに、駆動力の出力をキャリアから行うように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、遊星歯車機構部を、たとえば、リングギヤを固定し、駆動力の入力をサンギヤから行うとともに、駆動力の出力をキャリアから行うように構成するなど、その他の駆動力の入力および出力経路を有する遊星歯車機構部により構成してもよい。
1 船舶
2 船体
3、4 船外機(舶用推進ユニット)
30 エンジン
31 ドライブシャフト部
32 プロペラシャフト部
33、43 プロペラ
34、44 中間軸部材(中間軸部)
35 遊星歯車機構部(第1減速機構部)
304、404 ハウジング部
310 ベベルギヤ(出力ギヤ、第2減速機構部)
311、411 前側ベベルギヤ(第1ベベルギヤ、第2減速機構部)
312、412 後側ベベルギヤ(第2ベベルギヤ、第2減速機構部)
313 ベアリング(第1軸受)
320b オイル通路部
340e オイル通路部
340f、440f フランジ部
340g、440g 係合部
341 スライド部材(前後切替機構部)
342 連結部材(前後切替機構部)
343、443 ドッグクラッチ(前後切替機構部、クラッチ部)
344 連結部材(前後切替機構部)
345 前後進切替レバー(前後切替機構部)
346 ブッシュ(第3軸受)
351、451 リングギヤ
352、452 サンギヤ
353、453 プラネタリギヤ
354、454 キャリア
355 ベアリング(第2軸受)
358 スラストベアリング(第3軸受)

Claims (10)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの下方に延びるドライブシャフト部と、
    前記ドライブシャフト部と交差する方向に延びる1本のプロペラシャフト部と、
    前記プロペラシャフト部と共に回転される1つのプロペラと、
    前記プロペラシャフト部の回転中心軸線上または前記回転中心軸線の延長線上に配置され、前進時および後進時の両方で前記プロペラシャフト部の回転を減速する第1減速機構部と
    前記プロペラシャフト部を前進方向および後進方向のいずれか一方に回転させるように切替可能な前後進切替機構部と、
    前記プロペラシャフト部の前方に延びるように配置され、前記ドライブシャフト部が回転するのに伴って回転可能に構成された中間軸部とを備え、
    前記第1減速機構部は、前記前後進切替機構部よりも下流側に設けられており、
    前記第1減速機構部は、前記中間軸部の回転を減速して前記プロペラシャフト部に伝達するように構成されている、舶用推進ユニット
  2. 前記ドライブシャフト部の回転を減速して前記中間軸部に伝達可能な第2減速機構部をさらに備え、
    前記第1減速機構部と前記第2減速機構部とにより前記ドライブシャフト部の回転を減速して前記プロペラシャフト部に伝達するように構成されている、請求項に記載の舶用推進ユニット。
  3. 記第2減速機構部は、前記ドライブシャフト部の下端部近傍に設けられ、前記ドライブシャフト部と共に回転する出力ギヤと、前記出力ギヤと噛合され、前記プロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に第1の方向に回転される第1ベベルギヤと、前記出力ギヤと噛合され、前記プロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に前記第1の方向とは反対方向の第2の方向に回転される第2ベベルギヤとを含み、
    前記前後進切替機構部は、前記中間軸部に設けられ、前記中間軸部を前記プロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に前記第1の方向に回転させる際に、前記第1ベベルギヤと係合されるとともに、前記中間軸部を前記プロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に前記第2の方向に回転させる際に、前記第2ベベルギヤと係合されるクラッチ部を含む、請求項に記載の舶用推進ユニット。
  4. 前記第1ベベルギヤを嵌め込む第1軸受をさらに備え、
    前記第1ベベルギヤは、船体が前進する際に、前記中間軸部により前方に押圧されることにより前記第1軸受を前方に押圧するように構成されている、請求項に記載の舶用推進ユニット。
  5. 前記第1減速機構部は、前記プロペラシャフト部の外周部分に配置される遊星歯車機構部を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の舶用推進ユニット。
  6. 記遊星歯車機構部を収納するハウジング部をさらに備え、
    前記遊星歯車機構部は、
    前記中間軸部と接続され、前記中間軸部が回転するのに伴って前記プロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に回転されるリングギヤと、
    前記ハウジング部に固定されたサンギヤと、
    前記リングギヤおよび前記サンギヤに挟まれるように噛合され、前記リングギヤが回転するのに伴って前記サンギヤの廻りを移動されるプラネタリギヤと、
    前記プラネタリギヤを支持するとともに前記プロペラシャフトと接続され、前記プラネタリギヤが前記サンギヤの廻りを移動されるのに伴って、前記中間軸部よりも減速された状態で前記プロペラシャフト部の回転中心軸線を中心に回転されるキャリアとを含み、
    前記プロペラシャフト部は、前記キャリアと共に回転するように構成されている、請求項に記載の舶用推進ユニット。
  7. 前記中間軸部は、前記中間軸部が延びる方向と交差する方向に延びるフランジ部と、前記フランジ部の外周部分に設けられた係合部とを含み、
    前記中間軸部の係合部は、前記リングギヤと噛合されている、請求項に記載の舶用推進ユニット。
  8. 前記サンギヤは、前記プロペラシャフト部の外周面を周状に取り囲むように配置されており、
    前記サンギヤの内周面と前記プロペラシャフト部の外周面との間に配置される第2軸受をさらに備える、請求項またはに記載の舶用推進ユニット。
  9. 前記中間軸部と前記キャリアとは、前後方向に対向するように配置されており、
    前記中間軸部と前記キャリアとの対向する部分の間に配置される第3軸受をさらに備える、請求項のいずれか1項に記載の舶用推進ユニット。
  10. 記プロペラシャフト部および前記中間軸部は、前記第1減速機構部にオイルを供給するオイル通路部を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の舶用推進ユニット。
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