JP2009149204A - 船舶推進機の動力伝達装置 - Google Patents

船舶推進機の動力伝達装置 Download PDF

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吉彦 岡部
Daisuke Nakamura
大介 中村
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Abstract

【課題】船舶推進機の動力伝達装置における変速装置を軽量にさせると共に、外形をコンパクトにさせるようにする。
【解決手段】船舶推進機の動力伝達装置は、船体3に支持されるケース11と、前後方向に延びる軸心12回りに回転するよう上記ケース11の下端部に支持されるプロペラ14と、ケース11に収容され、軸心28が上下方向に延びる遊星歯車装置51,52を有してエンジン15からの出力を入力し、この入力を変速して出力する変速装置37と、この変速装置37側からの出力を入力し、この入力をプロペラ14に向けて出力する連動装置30とを備える。変速装置37と連動装置30との間に介設され、変速装置37からの出力を入力し、この入力を減速して連動装置30に出力する減速装置31を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンからの出力を入力し、この入力を減速、正転、もしくは逆転させるよう変速してプロペラに向けて出力する船舶推進機の動力伝達装置に関するものである。
上記船舶推進機には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、船舶推進機は、船舶の船体に支持されるケースと、前後方向に延びる軸心回りに回転するよう上記ケースの下部に支持されるプロペラと、上記ケースに収容され、軸心が上下方向に延びる遊星歯車装置を有してエンジンからの出力を入力し、この入力を変速して出力する変速装置と、この変速装置側からの出力を入力し、この入力を上記プロペラに向けて出力する連動装置とを備え、この連動装置は減速機能を有している。
船舶を推進させようとするに際し、上記変速装置にエンジンからの出力を入力させれば、この入力は、上記プロペラが水中で所望の低回転数となるよう、乗員の変速操作に基づき上記変速装置で減速されて出力される。この変速装置からの出力は、上記したように、軸心が上下方向に延びる遊星歯車装置から出力され、次に、この出力は上記連動装置に入力され、ここで、軸心が前後方向に延びる上記プロペラに向け、方向を変えて出力される。そして、この出力を入力することによりプロペラが水中で回転し、このプロペラの回転数に応じた推進速度で船舶が前進もしくは後進可能とされる。
上記連動装置は上記プロペラとほぼ同じ高さに位置していて水面下にある。このため、上記連動装置の減速比を大きくするほど、その外形が大型化し、また、これに伴い、この連動装置を収容する上記ケースの下部も大型化して、水の抵抗が大きくなりがちとなる。そこで、この連動装置の減速比は小さく保たれて、その大型化が防止されている。
国際公開番号WO2007/007707
ところで、上記したように、エンジンからの出力を変速装置で減速して出力し、この出力を上記連動装置を介し所定形状の上記プロペラに入力させて、このプロペラを、キャビテーションの発生防止などの観点から所望の低回転数で回転させるようにした場合、前記したように連動装置は減速比が小さいため、上記変速装置において、上記連動装置に近い側に位置する遊星歯車装置のサンギヤやプラネタリギヤなど各回転体の回転数は、上記プロペラの所望の低回転数に近似した低回転数で回転して動力伝達することとなる。
ここで、上記したように、各回転体が低回転数で動力伝達する場合、伝達トルクの値が大きくなる。このため、上記変速装置において、上記連動装置に近い側に位置して低回転数で回転する遊星歯車装置の各回転体については、上記のように伝達トルクの値が大きくなる分、その強度を大きくする必要が生じてくる。しかし、単に、強度を大きくすると、上記変速装置の質量が大きくなって、ロス馬力が大きくなるおそれがあり、また、その外形が大きくなって、水の抵抗が大きくなるおそれもある。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、船舶推進機の動力伝達装置における変速装置を軽量にさせると共に、外形をコンパクトにさせるようにすることである。
請求項1の発明は、船体3に支持されるケース11と、前後方向に延びる軸心12回りに回転するよう上記ケース11の下端部に支持されるプロペラ14と、上記ケース11に収容され、軸心28が上下方向に延びる遊星歯車装置51,52を有してエンジン15からの出力を入力し、この入力を変速して出力する変速装置37と、この変速装置37側からの出力を入力し、この入力を上記プロペラ14に向けて出力する連動装置30とを備えた船舶推進機の動力伝達装置において、
上記変速装置37と連動装置30との間に介設され、上記変速装置37からの出力を入力し、この入力を減速して上記連動装置30に出力する減速装置31を設けたことを特徴とする船舶推進機の動力伝達装置である。
請求項2の発明は、上記ケース11を、このケース11の上部側を構成するアッパケース21と、このアッパケース21とは別体に形成されて上記ケース11の下部側を構成し、上記連動装置30を収容して上記アッパケース21に着脱可能に固着されるロアケース22とを備え、上下方向で、上記アッパケース21及び上記ロアケース21の互いの対向面の近傍部における内部に上記減速装置31を設けたことを特徴とする請求項1に記載の船舶推進機の動力伝達装置である。
請求項3の発明は、上記ロアケース22の内部に潤滑用の油76を収容する収容室77を形成し、上記連動装置30が、上下方向に延びる軸心28を有し、上記収容室77に収容されて上記ロアケース22に支持される動力伝達軸78と、上記収容室77に収容され、上記動力伝達軸78の下端部に対し上記プロペラ14側を連動連結させるベベルギヤ組79,79とを備え、上記収容室77の上端部を上記減速装置31の内部に連通させたことを特徴とする請求項2に記載の船舶推進機の動力伝達装置である。
請求項4の発明は、上記減速装置31は遊星歯車装置84を含み、この遊星歯車装置84のサンギヤ87をロアケース22に一体的に設けたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の船舶推進機の動力伝達装置である。
請求項5の発明は、上記変速装置37が、上記エンジン15からの出力を上記減速装置31に順次伝達する上遊星歯車51及び下遊星歯車装置52と、上記上遊星歯車装置51のサンギヤ54の正転Aを許容し、逆転Bを阻止するワンウェイクラッチ75とを備え、上記上遊星歯車装置51とワンウェイクラッチ75とが、上記変速装置37の出力を低速又は高速のいずれかに変速させるための速度変速部93を構成し、上記下遊星歯車装置52が変速装置37の出力の回転方向を正転A又は逆転Bのいずれかに切り換えるための回転方向切換部94を構成したことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1つに記載の船舶推進機の動力伝達装置である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、船体に支持されるケースと、前後方向に延びる軸心回りに回転するよう上記ケースの下部に支持されるプロペラと、上記ケースに収容され、軸心が上下方向に延びる遊星歯車装置を有してエンジンからの出力を入力し、この入力を変速して出力する変速装置と、この変速装置側からの出力を入力し、この入力を上記プロペラに向けて出力する連動装置とを備えた船舶推進機の動力伝達装置において、
上記変速装置と連動装置との間に介設され、上記変速装置からの出力を入力し、この入力を減速して上記連動装置に出力する減速装置を設けている。
このため、所定形状のプロペラを回転させる場合におけるキャビテーションの発生防止などの観点から、このプロペラを所望の低回転数にさせる場合、上記エンジン側から上記減速装置の入力部に至るまでの上記動力伝達装置における変速装置の各回転体を、ある程度高回転数にしておき、この変速装置の出力を上記減速装置によって十分に減速させることにより、上記プロペラを上記した所望の低回転数にさせるようにすることができる。
よって、上記したように、動力伝達装置の変速装置では、その各回転体を高回転数にすることにより、伝達トルクを小さくできることから、この変速装置における遊星歯車装置などの各回転体の強度を過度に高くする必要がない。このため、この変速装置を軽量にしてロス馬力を小さくできると共に、外形をコンパクトにして、水の抵抗を小さくさせることができる。
請求項2の発明は、上記ケースを、このケースの上部側を構成するアッパケースと、このアッパケースとは別体に形成されて上記ケースの下部側を構成し、上記連動装置を収容して上記アッパケースに着脱可能に固着されるロアケースとを備え、上下方向で、上記アッパケース及び上記ロアケースの互いの対向面の近傍部における内部に上記減速装置を設けている。
このため、上記ロアケースに収容された連動装置と、上記減速装置とは、上下方向で互いに接近させ易くなり、これら連動装置と減速装置とを全体的にコンパクトにできる。よって、上記減速装置による減速によって上記連動装置は低回転となり、伝達トルクは大きくなることから、上記連動装置に連動する上記減速装置の軸の軸径寸法は、ある程度大きくせざるを得ないが、上記のようにコンパクトにできる分、上記減速装置の軸の軸方向寸法を短くすることができる。このため、この減速装置を軽量かつコンパクトにできる。
更に、上記アッパケース及びロアケースを互いに離脱させれば、上記減速装置の設置空間が外部に解放されるため、上記ケースへの減速装置の組み付け作業が容易にできる。
請求項3の発明は、上記ロアケースの内部に潤滑用の油を収容する収容室を形成し、上記連動装置が、上下方向に延びる軸心を有し、上記収容室に収容されて上記ロアケースに支持される動力伝達軸と、上記収容室に収容され、上記動力伝達軸の下端部に対し上記プロペラ側を連動連結させるベベルギヤ組とを備え、上記収容室の上端部を上記減速装置の内部に連通させている。
このため、上記連動装置の作動時には、その動力伝達軸とベベルギヤ組とは上記収容室内において上記油により潤滑される。
また、上記連動装置における特に上記ベベルギヤ組の作動により、上記油は上記収容室内で押し上げられるが、この場合、前記請求項2の効果にいうように、上下方向で、上記連動装置と減速装置とは互いにコンパクトにできるため、上記のように押し上げられた油は上記減速装置内に達し易くなる。
よって、上記ロアケースの周りの水で冷却される上記収容室内の油が上記減速装置内に達することにより、上記減速装置が冷却される。つまり、上記ロアケース内の連動装置の潤滑用の油が上記減速装置の冷却に有効に利用されることから、簡単な構成で、かつ、合理的に上記減速装置が冷却可能とされる。
請求項4の発明は、上記減速装置は遊星歯車装置を含み、この遊星歯車装置のサンギヤをロアケースに一体的に設けている。
このため、上記減速装置に減速作用を得る上で、上記サンギヤは固定させることが求められるが、この固定のために上記ロアケースが利用されたことから、上記減速装置の構成を簡単かつコンパクトにできる。
請求項5の発明は、上記変速装置が、上記エンジンからの出力を上記減速装置に順次伝達する上遊星歯車及び下遊星歯車装置と、上記上遊星歯車装置のサンギヤの正転を許容し、逆転を阻止するワンウェイクラッチとを備え、上記上遊星歯車装置とワンウェイクラッチとが、上記変速装置の出力を低速又は高速のいずれかに変速させるための速度変速部を構成し、上記下遊星歯車装置が変速装置の出力の回転方向を正転又は逆転のいずれかに切り換えるための回転方向切換部を構成している。
ここで、例えば、上記ワンウェイクラッチがサンギヤの逆転を阻止している変速状態で、船舶が浅瀬に進入して、プロペラが水底に衝突し、このプロペラ側から上記動力伝達装置に逆駆動力が衝撃的に与えられたとする。すると、この場合には、その衝撃力は上記回転方向切換部を介して上記速度変速部に伝達されようとする。
しかし、上記速度変速部に与えられる衝撃力は、これが上記回転方向切換部を介することによって緩和される。このため、上記サンギヤの逆転を阻止しているワンウェイクラッチは衝撃力に対し、強度上、弱いものではあるが、このワンウェイクラッチは、上記したように衝撃力が緩和されることによって保護される。
本発明の船舶推進機の動力伝達装置に関し、船舶推進機の動力伝達装置における変速装置を軽量にさせると共に、外形をコンパクトにさせるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、船舶推進機の動力伝達装置は、船体に支持されるケースと、前後方向に延びる軸心回りに回転するよう上記ケースの下部に支持されるプロペラと、上記ケースに収容され、軸心が上下方向に延びる遊星歯車装置を有してエンジンからの出力を入力し、この入力を変速して出力する変速装置と、この変速装置側からの出力を入力し、この入力を上記プロペラに向けて出力する連動装置とを備える。上記変速装置と連動装置との間に介設され、上記変速装置からの出力を入力し、この入力を減速して上記連動装置に出力する減速装置が設けられる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1,2において、符号1は船舶で、矢印Frは、この船舶1の推進方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての船舶1の幅方向をいうものとする。
上記船舶1は、水2に浮かべられる船体3と、この船体3の後部に着脱可能に支持されて、この船舶1を推進可能とする船舶推進機4とを備えている。なお、図1,2中二点鎖線で示した水2の表面は、船舶1が前進中のものを示しており、停船したとき、上記水2の表面は少し上昇する。
上記船舶推進機4は、上記船体3の後部に着脱可能に支持されるクランプブラケット5と、後上方に向かって往、復回動可能となるようこのクランプブラケット5に枢支されるスイベルブラケット6と、このスイベルブラケット6に支持される推進ユニット7と、上記クランプブラケット5とスイベルブラケット6とに架設され、上記スイベルブラケット6と共に推進ユニット7をトリムさせたり、チルトさせたりするよう回動駆動させる油圧シリンダ8とを備えている。
上記推進ユニット7は、上記スイベルブラケット6に支持され、上下方向に延びて、その下端部側が水2面下に没入するケース11と、前後方向に延びる軸心12回りに回転するよう上記ケース11の下端部にプロペラ軸13を介し支持されるプロペラ14と、上記ケース11の上面に支持されるエンジン15と、上記ケース11に収容され、上記エンジン15のクランク軸16からの出力を入力し、この入力を変速し、また、この変速の一態様として正転A又は逆転Bのいずれかに切り換えて上記プロペラ14に向けて出力する動力伝達装置17と、上記エンジン15を開閉可能に覆うカウリング18とを備えている。上記ケース11は船体3の後方近傍に配置されている。
上記プロペラ軸13とプロペラ14とは、上記軸心12上でそれぞれ一対設けられ、これら一対のプロペラ14,14の螺旋の方向は互いに逆向きとされている。上記動力伝達装置17から各プロペラ14に向かって出力される出力が正転Aのとき、これらプロペラ14,14は互いに逆回転して船舶1を前進させる。一方、上記動力伝達装置17からの出力が逆転Bのとき、上記各プロペラ14,14は上記とはそれぞれ逆向きに回転して船舶1を後進させる。上記ケース11内の一部(後部)空間には、上記エンジン15から排出される排気19を水2面下にまで案内して、排出させる排気通路20が形成されている。
図1〜13において、上記ケース11は、このケース11の上部側を構成するアッパケース21と、このアッパケース21とは別体に形成されて、上記ケース11の下部側を構成し、船舶1の推進中において、通常、ほとんどが水2中に位置するロアケース22と、上記アッパケース21にロアケース22を着脱可能に固着させる締結具23とを備えている。また、上記ロアケース22は、その上面部を構成する上面板24と、この上面板24とは別体に形成されて、この上面板24よりも下方側を構成し、この上面板24と不図示の締結具により着脱可能に固着されるロアケース本体25とを備えている。
上記動力伝達装置17は、上記ケース11内の他部(前部)空間に収容されて軸心28が上下方向に延び、上記エンジン15からの出力を入力し、この入力を変速して出力する変速ユニット29と、この変速ユニット29側からの出力を入力し、ここで、この入力を上記プロペラ14に向け、方向を変えて出力する連動装置30と、上記変速ユニット29と連動装置30との間に介設され、上記変速ユニット29からの出力を入力し、この入力を、大きい減速比で減速して上記連動装置30に出力する減速装置31とを備えている。
上記変速ユニット29は、その外殻を構成し上記軸心28上に配置される円筒形状の変速ケース34と、上記軸心28と平行に上下方向に延び、上記変速ケース34の前部を上記ケース11に締結させる左右一対の前ボルト35と、上記軸心28と平行に上下方向に延び、上記変速ケース34の後部を上記ケース11に締結させる左右一対の後ボルト36と、上記変速ケース34に収容され、上記エンジン15からの出力を入力し、この入力を変速して上記減速装置31と連動装置30とを順次介しプロペラ14に向けて出力する変速装置37とを備えている。
上記変速ケース34は、その上端から下端に向かって順次配置される互いに別体の第1〜第3ケース40〜42と、この第3ケース42の下端開口を閉じる板形状のケース底部43とを備えている。また、このケース底部43は、互いに別体とされて互いに重ね合わされる上、下底部板44,45を備えている。上記変速ケース34を構成する各部材40〜45は、上記前、後ボルト35,36により互いに一体的に固着されている。
上記変速装置37は、上記軸心28上で、下方に向かって順次配置される第1〜第3動力伝達軸48〜50を備えている。これら48〜50は、それぞれ個別に上記軸心28回りに回転可能となるよう上記変速ケース34に支持されている。上記第2動力伝達軸49は、上記軸心28上に位置する互いに別体の複数(2本)の回転軸を備えているが、これら各回転軸では互いにスプライン嵌合し、一体的に回転する。
上記変速装置37は、上遊星歯車51及び下遊星歯車装置52を備えている。このうち、上遊星歯車装置51は、上記軸心28回りに回転可能とされるサンギヤ54と、上記第1動力伝達軸48と共に回転するリングギヤ55と、上記第2動力伝達軸49と共に回転するキャリア56に軸支されて上記サンギヤ54及びリングギヤ55に噛合するプラネタリギヤ57とを備えている。一方、上記下遊星歯車装置52は、上記第3動力伝達軸50と共に回転するサンギヤ59と、上記軸心28回りに回転可能とされるリングギヤ60と、上記第2動力伝達軸49と共に回転するキャリア61に軸支されて上記サンギヤ59に噛合するプラネタリギヤ62と、上記キャリア61に軸支されて上記リングギヤ60及びプラネタリギヤ62に噛合する他のプラネタリギヤ63とを備えている。
また、上記変速装置37は、湿式多板クラッチである第1〜第3クラッチ66〜68を備え、これら66〜68は上記軸心28上に配置されている。これら各クラッチ66〜68は、通常、それぞればねの作用により切断状態とされ、一方、油圧式の第1〜第3ピストン70〜72のクラッチ板73に対する押圧作用により、それぞれ接続状態とされる。このクラッチ板73は軸方向に複数枚設けられ、それぞれ円環形状をなしている。
上記第1クラッチ66を接続状態にすれば、上記上遊星歯車装置51のサンギヤ54、リングギヤ55、及びキャリア56が一体的に上記軸心28回りに回転する。ここで、上記上遊星歯車装置51のサンギヤ54の正転Aを許容し、逆転Bを阻止するようこのサンギヤ54と変速ケース34との間にワンウェイクラッチ75が設けられている。また、上記第2クラッチ67を接続状態にすれば、上記下遊星歯車装置52のリングギヤ60が上記変速ケース34に固定されるようになっている。また、上記第3クラッチ68を接続状態にすれば、上記下遊星歯車装置52のキャリア61と第3動力伝達軸50とが一体的に上記軸心28回りに回転することとされている。
図1〜3,6において、上記ロアケース22の前内部には、上記軸心28上で上方に向かって開口し、潤滑用の油76を収容する有底の収容室77が形成されている。上記連動装置30は、上記軸心28上に位置して上記収容室77に収容され、上記軸心28回りに回転するよう上記ロアケース22に支持される第4動力伝達軸78と、上記収容室77に収容され、上記第4動力伝達軸78の下端部に対し前記両プロペラ軸13,13の各前端部を連動連結させる一対のベベルギヤ組79,79と、上記第4動力伝達軸78を上記収容室77の内面に支持する上下一対の軸受80とを備えている。
上側の軸受80はコロ軸受とされている。上記第4動力伝達軸78のほとんどの部分、各ベベルギヤ組79、及び各軸受80は、上記収容室77内で上記油76に油浴されている。上記収容室77の上端開口は、上記上側の軸受80を通して、上記減速装置31の内部に連通させられている。
上記連動装置30が作動して、その第4動力伝達軸78から上記各ベベルギヤ組79を介し、方向を変えて上記各プロペラ軸13に動力伝達がなされるとき、これら各プロペラ軸13は減速され、かつ、これら各プロペラ軸13は各プロペラ14と共に互いに逆回転することとされる。また、上記軸受80は、上記連動装置30が作動して上記収容室77内を油76が押し上げられるとき、この油76の上記減速装置31内への流入を許容する。
図4,6,9において、前記減速装置31は、上下方向で、上記ケース11のアッパケース21及びロアケース22の互いの対向面の近傍部における内部に設けられている。具体的には、上記減速装置31は、上記アッパケース21の下端部の内部に配置され、上記ロアケース22の上面に支持されている。なお、上記減速装置31は、上記アッパケース21とロアケース22との互いの対向面と同じ高さに位置するケース11の内部に設けてもよく、上記ロアケース22の上端部の内部に設けてもよい。
上記減速装置31は、その外殻を構成して上記ロアケース22の上面板24に締結具82により着脱可能に固着される減速ケース83と、上記軸心28上で、上記減速ケース83に収容され、上記変速装置37の第3動力伝達軸50からの出力を入力し、これを、大きい減速比で減速して上記連動装置30の第4動力伝達軸78に出力する遊星歯車装置84とを備えている。
上記遊星歯車装置84は、上記ロアケース22の上面板24に締結具86により固着され、上記ロアケース22に一体的に設けられるサンギヤ87と、上記軸心28回りに回転可能となるよう上記減速ケース83に支持され、上記変速装置37の第3動力伝達軸50の下端部に嵌脱可能にスプライン嵌合されるリングギヤ88と、上記連動装置30の第4動力伝達軸78と共に回転するキャリア89に軸支されて上記サンギヤ87及びリングギヤ88に噛合するプラネタリギヤ90とを備えている。
上記変速ユニット29と減速装置31とを組み付ける場合には、この減速装置31をロアケース22に固着した状態で、上記変速ユニット29の第3動力伝達軸50の下端部と減速装置31のリングギヤ88とをスプライン嵌合させる。すると、上記組み付けが達成される。
上記変速ユニット29の変速装置37における上遊星歯車装置51、第1クラッチ66、及びワンウェイクラッチ75は、動力伝達装置17の出力を低速又は高速のいずれかに変速させるための速度変速部93を構成する。また、上記変速装置37における下遊星歯車装置52、及び第2、第3クラッチ67,68は、動力伝達装置17の出力の回転方向を正転A又は逆転Bのいずれかに切り換えるための回転方向切換部94を構成する。
図3,10において、上記動力伝達装置17の変速ユニット29の速度変速部93と回転方向切換部94とによる変速作用につき、説明する。
第1に、上記第1クラッチ66と第2クラッチ67とを切断状態にし、第3クラッチ68を接続状態にする。すると、動力伝達装置17に「低速前進」の変速状態が得られる。
即ち、上記第1クラッチ66の切断状態において、エンジン15からの入力により、上記第1動力伝達軸48と共に上遊星歯車装置51のリングギヤ55が正転Aすると、上記プラネタリギヤ57を介しサンギヤ54は逆転Bしようとする。しかし、このサンギヤ54の逆転Bは上記ワンウェイクラッチ75により阻止される。このため、上記リングギヤ55の正転Aが上記プラネタリギヤ57とキャリア56とを介し減速されて第2動力伝達軸49に伝達され、この第2動力伝達軸49は低速で正転Aする。
すると、上記第2動力伝達軸49と共に下遊星歯車装置52のキャリア61が低速で正転Aする。また、上記した第3クラッチ68の接続状態により上記キャリア61と一体化されている第3動力伝達軸50が低速で正転Aする。これにより、動力伝達装置17が「低速前進」の変速状態とされる。そして、上記第3動力伝達軸50の正転Aは、上記減速装置31、連動装置30、及び各プロペラ軸13を順次介して各プロペラ14に伝達され、船舶1は「低速前進」させられる。
第2に、上記第1クラッチ66と第3クラッチ68とを接続状態にし、第2クラッチ67を切断状態にする。すると、動力伝達装置17に「高速前進」の変速状態が得られる。
即ち、上記したように、第1クラッチ66を接続状態にすると、上記上遊星歯車装置51の各構成部品54〜57は一体的に正転Aする。このため、エンジン15に第1動力伝達軸48を介し第2動力伝達軸49が直結した状態となり、この第2動力伝達軸49は高速で正転Aする。
すると、上記第2動力伝達軸49と共に下遊星歯車装置52のキャリア61が高速で正転Aする。また、上記した第3クラッチ68の接続状態により上記キャリア61と一体化されている第3動力伝達軸50が高速で正転Aする。これにより、動力伝達装置17が「高速前進」の変速状態とされる。そして、上記第3動力伝達軸50の正転Aは、上記減速装置31、連動装置30、及び各プロペラ軸13を順次介して各プロペラ14に伝達され、船舶1は「高速前進」させられる。
第3に、上記第1クラッチ66、第2クラッチ67、及び第3クラッチ68を全て切断状態にする。すると、上記上遊星歯車装置51は低速正転Aの状態であるが、下遊星歯車装置52は空転状態となるため、動力伝達装置17に「中立」の変速状態が得られ、上記プロペラ14は自由回転状態となる。なお、上記第2クラッチ67と第3クラッチ68とを切断状態にさえすれば、第1クラッチ66は接続状態であるとしても、上記「中立」の変速状態が得られる。
第4に、上記第1クラッチ66と第3クラッチ68とを切断状態にし、第2クラッチ67を接続状態にする。すると、動力伝達装置17に「低速後進」の変速状態が得られる。
即ち、上記第1クラッチ66の切断状態により、前記「低速前進」の変速状態と同様に、第2動力伝達軸49は低速で正転Aする。
すると、上記第2動力伝達軸49と共に下遊星歯車装置52のキャリア61が低速で正転Aする。この際、前記した第2クラッチ67の接続状態により、下遊星歯車装置52のリングギヤ60は変速ケース34に固定されている。その一方、上記第3クラッチ68の切断状態により、上記キャリア61の正転Aは、上記他のプラネタリギヤ63とプラネタリギヤ62とを順次介し逆転されて第3動力伝達軸50が低速で逆転Bする。これにより、動力伝達装置17が「低速後進」の変速状態とされる。そして、上記第3動力伝達軸50の逆転Bは、上記減速装置31、連動装置30、及び各プロペラ軸13を順次介して各プロペラ14に伝達され、船舶1は「低速後進」させられる。
第5に、上記第1クラッチ66と第2クラッチ67とを接続状態にし、第3クラッチ68を切断状態にする。すると、動力伝達装置17に「高速後進」の変速状態が得られる。
即ち、上記第1クラッチ66の接続状態により、前記「高速前進」の変速状態と同様に、第2動力伝達軸49は高速で正転Aする。
すると、上記第2動力伝達軸49と共に下遊星歯車装置52のキャリア61が高速で正転Aする。この際、前記した第2クラッチ67の接続状態により、下遊星歯車装置52のリングギヤ60は変速ケース34に固定されており、その一方、上記第3クラッチ68の切断状態により、上記キャリア61の正転Aは、上記他のプラネタリギヤ63とプラネタリギヤ62とを順次介し逆転されて第3動力伝達軸50が高速で逆転Bする。これにより、動力伝達装置17が「高速後進」の変速状態とされる。そして、上記第3動力伝達軸50の正転Aは、上記減速装置31、連動装置30、及び各プロペラ軸13を順次介して各プロペラ14に伝達され、船舶1は「高速後進」させられる。
上記構成によれば、変速装置37と連動装置30との間に介設され、上記変速装置37からの出力を入力し、この入力を減速して上記連動装置30に出力する減速装置31を設けている。
このため、所定形状のプロペラ14を回転させる場合におけるキャビテーションの発生防止などの観点から、このプロペラ14を所望の低回転数にさせる場合、上記エンジン15側から上記減速装置31の入力部に至るまでの上記動力伝達装置17における変速装置37の各回転体を、ある程度高回転数にしておき、この変速装置37の出力を上記減速装置31によって十分に減速させることにより、上記プロペラ14を上記した所望の低回転数にさせるようにすることができる。
よって、上記したように、動力伝達装置17の変速装置37では、その各回転体を高回転数にすることにより、伝達トルクを小さくできることから、この変速装置37における遊星歯車装置などの各回転体の強度を過度に高くする必要がない。このため、この変速装置37を軽量にしてロス馬力を小さくできると共に、外形をコンパクトにして、水の抵抗を小さくさせることができる。
また、前記したように、ケース11を、このケース11の上部側を構成するアッパケース21と、このアッパケース21とは別体に形成されて上記ケース11の下部側を構成し、上記連動装置30を収容して上記アッパケース21に着脱可能に固着されるロアケース22とを備え、上下方向で、上記アッパケース21及び上記ロアケース22の互いの対向面の近傍部における内部に上記減速装置31を設けている。
このため、上記ロアケース22に収容された連動装置30と、上記減速装置31とは、上下方向で互いに接近させ易くなり、これら30,31を全体的にコンパクトにできる。よって、上記減速装置31による減速によって上記連動装置30は低回転となり、伝達トルクは大きくなることから、上記連動装置30に連動する上記減速装置31の第4動力伝達軸78の軸径寸法は、ある程度大きくせざるを得ないが、上記のようにコンパクトにできる分、上記減速装置31の軸の軸方向寸法を短くすることができる。このため、この減速装置31を軽量かつコンパクトにできる。
更に、上記アッパケース21及びロアケース22を互いに離脱させれば、上記減速装置31の設置空間が外部に解放されるため、上記ケース11への減速装置31の組み付け作業が容易にできる。
また、前記したように、ロアケース22の内部に潤滑用の油76を収容する収容室77を形成し、上記連動装置30が、上下方向に延びる軸心28を有し、上記収容室77に収容されて上記ロアケース22に支持される第4動力伝達軸78と、上記収容室77に収容され、上記第4動力伝達軸78の下端部に対し上記プロペラ14側を連動連結させる一対のベベルギヤ組79,79とを備え、上記収容室77の上端部を減速装置31の内部に連通させている。
このため、上記連動装置30の作動時には、その第4動力伝達軸78とベベルギヤ組79とは上記収容室77内において上記油76により潤滑される。
また、上記連動装置30における特に上記ベベルギヤ組79の作動により、上記油76は上記収容室77内で押し上げられるが、この場合、前記したように、上下方向で、上記連動装置30と減速装置31とは互いにコンパクトにできるため、上記のように押し上げられた油76は上記軸受80を通して上記減速装置31内に達し易くなる。
よって、上記ロアケース22の周りの水2で冷却される上記収容室77内の油76が上記減速装置31内に達することにより、上記減速装置31が冷却される。つまり、上記ロアケース22内の連動装置30の潤滑用の油76が上記減速装置31の冷却に有効に利用されることから、簡単な構成で、かつ、合理的に上記減速装置31が冷却可能とされる。
また、前記したように、減速装置31は遊星歯車装置84を含み、この遊星歯車装置84のサンギヤ87をロアケース22に一体的に設けている。
このため、上記減速装置31に減速作用を得る上で、上記サンギヤ87は固定させることが求められるが、この固定のために上記ロアケース22が利用されたことから、上記減速装置31の構成を簡単かつコンパクトにできる。
また、前記したように、変速装置37が、上記エンジン15からの出力を上記減速装置31に順次伝達する上遊星歯車51及び下遊星歯車装置52と、上記上遊星歯車装置51のサンギヤ54の正転Aを許容し、逆転Bを阻止するワンウェイクラッチ75とを備え、上記上遊星歯車装置51とワンウェイクラッチ75とが、上記変速装置37の出力を低速又は高速のいずれかに変速させるための速度変速部93を構成し、上記下遊星歯車装置52が変速装置37の出力の回転方向を正転A又は逆転Bのいずれかに切り換えるための回転方向切換部94を構成している。
ここで、例えば、上記ワンウェイクラッチ75がサンギヤ54の逆転を阻止している変速状態で、船舶1が浅瀬に進入して、プロペラ14が水底に衝突し、このプロペラ14側から上記動力伝達装置17に逆駆動力が衝撃的に与えられたとする。すると、この場合には、その衝撃力は上記回転方向切換部94を介して上記速度変速部93に伝達されようとする。
しかし、上記速度変速部93に与えられる衝撃力は、これが上記回転方向切換部94を介することによって緩和される。このため、上記サンギヤ54の逆転Bを阻止しているワンウェイクラッチ75は衝撃力に対し、強度上、弱いものではあるが、このワンウェイクラッチ75は、上記したように衝撃力が緩和されることによって保護される。
なお、以上は図示の例によるが、上記エンジン15は船体3に支持させてもよい。また、上記ケース11に対し上記変速ケース34は一体的に形成してもよい。また、上記ロアケース22の上面板24とロアケース本体25とは互いに一体的に形成してもよい。また、上記ワンウェイクラッチ75に代えて、多板クラッチを設けてもよい。
変速ユニットを断面で示した船舶推進機の側面断面図である。 変速ユニットを外形で示した船舶推進機の側面断面図である。 船舶推進機の簡略線図である。 変速ユニットの拡大背面断面図である。 図4の一部分の拡大断面図である。 図4の他部分の拡大断面図である。 図4のVII−VII線矢視断面図である。 図4のVIII−VIII線矢視断面図である。 図4のIX−IX線矢視断面図である。 変速ユニットの作用を示す図である。
符号の説明
1 船舶
2 水
3 船体
4 船舶推進機
11 ケース
12 軸心
14 プロペラ
15 エンジン
16 クランク軸
17 動力伝達装置
21 アッパケース
22 ロアケース
28 軸心
29 変速ユニット
30 連動装置
31 減速装置
34 変速ケース
37 変速装置
51 上遊星歯車装置
52 下遊星歯車装置
66 第1クラッチ
67 第2クラッチ
68 第3クラッチ
75 ワンウェイクラッチ
76 油
77 収容室
78 第4動力伝達軸
79 ベベルギヤ組
80 軸受
82 締結具
83 減速ケース
84 遊星歯車装置
86 締結具
87 サンギヤ
88 リングギヤ
89 キャリア
90 プラネタリギヤ
93 速度変速部
94 回転方向切換部
A 正転
B 逆転

Claims (5)

  1. 船体に支持されるケースと、前後方向に延びる軸心回りに回転するよう上記ケースの下部に支持されるプロペラと、上記ケースに収容され、エンジンからの出力を入力し、この入力を変速して出力する変速装置と、この変速装置側からの出力を入力し、この入力を上記プロペラに向けて出力する連動装置とを備えた船舶推進機の動力伝達装置において、
    上記変速装置と連動装置との間に介設され、上記変速装置からの出力を入力し、この入力を減速して上記連動装置に出力する減速装置を設けたことを特徴とする船舶推進機の動力伝達装置。
  2. 上記ケースを、このケースの上部側を構成するアッパケースと、このアッパケースとは別体に形成されて上記ケースの下部側を構成し、上記連動装置を収容して上記アッパケースに着脱可能に固着されるロアケースとを備え、上下方向で、上記アッパケース及び上記ロアケースの互いの対向面の近傍部における内部に上記減速装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の船舶推進機の動力伝達装置。
  3. 上記ロアケースの内部に潤滑用の油を収容する収容室を形成し、上記連動装置が、上下方向に延びる軸心を有し、上記収容室に収容されて上記ロアケースに支持される動力伝達軸と、上記収容室に収容され、上記動力伝達軸の下端部に対し上記プロペラ側を連動連結させるベベルギヤ組とを備え、上記収容室の上端部を上記減速装置の内部に連通させたことを特徴とする請求項2に記載の船舶推進機の動力伝達装置。
  4. 上記減速装置は遊星歯車装置を含み、この遊星歯車装置のサンギヤをロアケースに一体的に設けたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の船舶推進機の動力伝達装置。
  5. 上記変速装置が、上記エンジンからの出力を上記減速装置に順次伝達する上遊星歯車装置及び下遊星歯車装置と、上記上遊星歯車装置のサンギヤの正転を許容し、逆転を阻止するワンウェイクラッチとを備え、上記上遊星歯車装置とワンウェイクラッチとが、上記変速装置の出力を低速又は高速のいずれかに変速させるための速度変速部を構成し、上記下遊星歯車装置が変速装置の出力の回転方向を正転又は逆転のいずれかに切り換えるための回転方向切換部を構成したことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1つに記載の船舶推進機の動力伝達装置。
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