JP2006504569A - 海上輸送船の動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

独立した速度比を可能にする複数の出力軸を備える変速機をエンジンの出力軸に連結し、変速機の出力軸にプロペラを設けることによって、海上輸送船のプロペラを各々の適切な回転速度で回転させることができる。

Description

本発明は、海上輸送船の動力伝達装置に関し、特に、1つのエンジンのみが用いられる場合あっても複数のプロペラを様々な回転速度に制御可能な動力伝達装置に関する。
当該技術分野において周知のごとく、湖、河、海などの水上を通って乗客や貨物を運送するために、種々の海上輸送船が利用されている。このような海上輸送船は、動力を発生するエンジンと発生した動力をプロペラに伝達するための変速装置とを備える。通常、このようなエンジンと変速装置とを総称して“動力伝達装置(POWER TRAIN)”という。以下、“プロペラ”という用語は、水流を発生させるための通常のプロペラのみならず、海上輸送船の本体に対する反力を発生するあらゆる回転装置をも含んで使用される。“海上輸送船”という用語は、プロペラの反力で航行するあらゆる海上船舶を意味するものとして使用される。さらに詳しくは、海上輸送船は必ずしも水上を航行することがなく、水中を潜行してもよい。
前記変速装置としては、自動変速機、手動変速機などの様に多様な形態で実現されているが、韓国特許第292325号(特許出願番号:10-1998-63295号)で開示された半自動変速装置が大変有効である。
このような輸送船の従来型の動力伝達装置によれば、エンジン、例えば、内燃機関が1つの出力軸を通じて動力(つまり、回転力)を出力し、出力トルクを受けた変速装置は、回転速度を変速し、それをプロペラに伝達する。このような動力伝達の間、ただ1つの速度比が適用される。
このような動力伝達における従来の構成によれば、1つの出力軸のみを有するエンジンからのトルク出力は、ただ1つの速度比によって変速されてプロペラに伝達するので、動力の伝達形態が限定されてしまう。即ち、1つのエンジンは1以上のプロペラを同じ速度でしか動かすことができない。
その結果、海上輸送船の動きもまた制限される。例えば、船の進行方向を変更するために、プロペラの後端に設置される舵が操作されて反力の方向が変わり、これにより、船舶の方向を旋回させる旋回力が発生する。当該技術分野において周知であるように結果として船舶の旋回半径が非常に大きくなる。
船舶のこのような旋回半径を小さくできれば、それによって様々なメリットを引出すことができる。例えば、狭い領域での旋回が可能となり、その結果、船舶間の干渉も最少化することができる。
異なるプロペラに互いに異なる回転力を与えるために、船舶はエンジンを複数備えて、複数のエンジンに複数の変速機をそれぞれ連結してもよいが、この場合、各エンジンから発生する回転力の調和が容易ではなく、エンジンや変速機が必然的に広い空間を占めてしまう。
したがって、本発明の目的は、1つのエンジンのみが用いられる場合あっても、複数のプロペラに互いに異なる速度比で異なる回転力を伝達することができる海上輸送船の動力伝達装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係る海上輸送船の動力伝達装置は、少なくとも1つの出力軸を備えたエンジンと、前記エンジンの少なくとも1つの出力軸に連結される少なくとも1つの変速機であって、独立した速度比を可能にする複数の出力軸を備える変速機と、前記変速機の出力軸の各々に連結されたプロペラとを備える。
前記エンジンの少なくとも1つの出力軸を複数備え、前記エンジンの複数の出力軸の各々に前記少なくとも1つの変速機の各々が連結され、前記少なくとも1つの変速機の各々は、独立した速度比を可能にする複数の出力軸を備えることが好ましい。
また、前記エンジンは各シリンダーに複数のピストンを備え、前記各シリンダーの複数のピストンは水平対向に往復運動し、前記各シリンダーの複数のピストンは前記エンジンの前記各出力軸に分かれて連結されることことが好ましい。
また、前記少なくとも1つの変速機は、前記エンジンの出力軸の回転に連動して回転する第1駆動軸及び第2駆動軸と、前記第1及び第2駆動軸にそれぞれ設けられた少なくとも1つの第1ドライバギヤ及び少なくとも1つの第2ドライバギヤと、前記少なくとも1つのドライバギヤ第1及び前記少なくとも1つの第2ドライバギヤにそれぞれ連結された第1及び第2多速度装置とを有することが好ましい。
さらに、前記第1及び第2多速度装置の各々は複数の遊星ギヤセットを有し、前記複数は所定の変速数に対応することが好ましい。
特に、前記第1及び第2多速度装置の各々における遊星ギヤセットの少なくとも1つは、各多速度装置における他の遊星ギヤセットの少なくとも1つに対して逆回転することが好ましい。
前記遊星ギヤセットの各々は、サンギヤ、リングギヤ、及びキャリアを有し、前記リングギヤは、前記第1及び第2ドライバギヤのうち対応するドライバギヤと噛み合い、前記サンギヤは、前記変速機の出力軸に連結され、前記第1及び第2多速度装置の各々は、前記キャリアを選択的に停止させるブレーキを更に有することが好ましい。
特に、前記多速度装置に備えられたリングギヤの個数だけ前記ドライバギヤが設けられて各ドライバギヤが対応するリングギヤと噛み合うことが好ましい。
本発明の実施の形態によれば、一つのエンジンのみが用いられる場合あっても、複数のプロペラがそれぞれ最適速度で作動し、それにより、船体の動力性能を向上させられる。
また、エンジンが複数の出力軸を有する場合、最適に制御されうるプロペラの数は同数に増加されうる。
さらに、エンジンの各出力軸には独立した変速装置が設けられ、各変速装置は該装置の出力軸を独立した速度比で制御するので、各プロペラは最適に制御される。
また、変速機に含まれた多速度機構によってクラッチ機能が実現され、これにより、エンジンからプロペラへの動力伝達を制御する追加のクラッチ装置を必要とすることがない。したがって、船舶の動力伝達装置を単純化することができる。
エンジンは、水平対向エンジンとして実現されているので、動力伝達装置の重心の高さを低くすることができ、これにより、船体の安定性が向上させることができる。
各プロペラは互いから独立した速度で制御可能であり、少なくとも1つのプロペラは、逆回転可能であるので、船体の旋回半径を減じることができる。
また、プロペラがエンジンの出力によって逆回転可能であるので、水との摩擦によってのみ停止する一般の海上輸送船より、船舶はエンジンの出力を利用してより急速な減速が可能である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る海上輸送船(例:船舶)の動力伝達装置の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態の動力伝達装置はエンジン110を備える。エンジン110には複数の出力軸113、114が設けられている。変速機120、122がそれぞれ出力軸113、114に連結されている。変速機120には複数の出力軸173、174が設けられ、該出力軸173、174を通じて独立した速度比を実現する一方、変速機122には複数の出力軸171、172が設けられ、該出力軸171、172を通じて独立した速度比を実現する。
図1に示すように、エンジン110は、各シリンダー117が水平対向に往復運動する2つのピストン111、112を有し、該2つのピストン111、112がそれぞれ出力軸113、114に連結された水平対向方式のエンジンである。エンジン110の左側ピストン112と右側ピストン111は、シリンダー117の爆発力を左側出力軸114と右側出力軸113に各々出力する。ピストン111、112の往復運動は、タイミングベルトのようなタイミング機構によって同期させられる。
左側出力軸114及び右側出力軸113は、前述したように、独立した速度比の複数の出力軸をそれぞれ備える変速機に連結されている。左側出力軸114に連結された変速機122と右側出力軸113に連結された変速機120は、対称構造を有していてもよいので、以下では、右側変速機120について詳細に説明する。
右側変速機120は、図1に示すように、エンジンの右側出力軸113に連動して回転する第1駆動軸125及び第2駆動軸126を有する。
第1駆動軸125には、第1ドライバギヤ131A、131B、131C、131D、131Rが設けられている。第1多速度装置150が第1ドライバギヤ131A、131B、131C、131D、131Rに連結されている。
同様に、第2駆動軸126には、第2ドライバギヤ132A、132B、132C、132D、132Rが設けられ、第2多速度装置151が第2ドライバギヤ132A、132B、132C、132D、132Rに連結されている。
第2駆動軸126、第2ドライバギヤ132A、132B、132C、132D、132R、第2多速度装置151、及び右側出力軸113の間における協働関係は、第1駆動軸125、第1ドライバギヤ131A、131B、131C、131D、131R、第1多速度装置150、及び右側出力軸113の対応する協働関係と対称的である。したがって、以下、第1駆動軸125に関連して協働関係について詳細に説明する。
右側出力軸113に連動する第1駆動軸125の回転は、図1に示すように、右側出力軸113に設けられたギヤ140と第1駆動軸125に設けられたギヤ141との噛み合わせによって実現される。この場合、第1、第2駆動軸125、126は、同じ方向に回転する。
第1駆動軸125に設けられた各ギヤ141は遊星ギヤセットのリングギヤであり、ピニオンギヤを支持する、遊星ギヤセットのキャリア142は、外部ブレーキ143で選択的に停止させられ、遊星ギヤセットのサンギヤ(図示せず)は第1駆動軸125に固定される。このようにして、第1多速度装置150の各変速段に共通に作用する共通速度比が実現される。第1駆動軸125に複数のギヤ141を設け、ギヤ141の各々を遊星ギヤセットのリングギヤとして構成することによって、共通速度比を複数にできる。
同様に、第2多速度装置151の共通速度比を実現することができ、第2多速度装置の共通速度比も複数にできる。
本発明の実施の形態で用いられる第1、2多速度装置は、登録特許である韓国特許第292325号(特許出願番号:10-1998-63295号)で開示された半自動変速装置に用いられた変速装置として実現されてもよい。
上述し且つ図1に示すように、第2ドライバギヤ132A〜132R、及び第2多速度装置151は、第1ドライバギヤ131A〜131R、及び第1多速度装置150と相互対称的に構成される。したがって、以下、第1ドライバギヤ131A〜131R及び第1多速度装置150について詳細に説明する。
第1多速度装置150は遊星ギヤセット160A、160B、160C、160D、160Rを有し、遊星ギヤセットの数は第1多速度装置150の所定の変速段数と同じである。図1は、4つの前進変速段と1つの後進変速段を典型的に示すが、前進/後進変速段数は、当業者によって自明的に変更されうる。特に、図1では1つの後進変速段のみが示されているが、後進変速段は、前進変速段と同一数、または異なる個数の複数にしてもよい。
当該技術分野において周知のように、1つの遊星ギヤセットは、サンギヤ、リングギヤ、及びキャリアの3つの作動要素を有する。したがって、この3つの作動要素のいずれか1つを通じて回転力が入力され、他の1つが固定(つまり、回転を停止)されると、残りの1つを通じて回転力が出力される。
同様に、本発明の実施の形態の第1多速度装置150で用いられる遊星ギヤセット160A〜160Rは、サンギヤ(図示せず)、リングギヤ161A〜161R、及びキャリア162A〜162Rをそれぞれ有する。リングギヤ161A〜161は、ドライバギヤ131A〜131Rとそれぞれ噛み合わされ、サンギヤ(図示せず)は、右側変速機120の出力軸173に固定される。そして、本発明の実施の形態の第1多速度装置150は、キャリア162A〜162Rを選択的に停止させるためのブレーキ163A〜163Rをさらに有する。このような入力要素及び出力要素の構成によって、多速度装置の構成を簡素化することができる。
当該技術分野において知られているように、リングギヤの半径に対するサンギヤの半径の比率を調節して、遊星ギヤセットの速度比を変更することができる。したがって、ドライバギヤ131A〜131Rの直径は必ずしも互いに異なることはなく、1つの直径であってもよい。
即ち、前述した特許(韓国特許第292325号)に開示されているように、1つのドライバギヤを通じて各遊星ギヤセット160A〜160Rのリングギヤ161A〜161Rに回転力が伝達されている間に、多速度装置150に含まれる、異なる遊星ギヤセットのキャリアを停止させることによって異なる速度比を実現することができる。
しかし、より好ましくは、図1に示すように、対応するドライバギヤ131A〜131Rを通じて各遊星ギヤセット160A〜160Rに回転力を伝達するのがよく、これにより、より広範囲の速度比を実現することができる。
キャリア162A〜162Rを選択的に停止させるためのブレーキ163A〜163Rは、前述した特許(韓国特許第292325号)による開示により、また、当業者にとっても自明である。
第1多速度装置150に含まれた1つの遊星ギヤセット(例えば、160B)のキャリア(例えば、162B)をブレーキ(例えば、163B)の操作によって固定すると、キャリア(例えば、162B)が固定された遊星ギヤセット(例えば、160B)の様々な諸元(specification)で決定された速度比で回転力が変更され、変更された回転力が第1多速度装置150の出力軸173を通じて出力される。したがって、この出力軸173が連結されたプロペラ183が回転して水流を発生させ、これにより、船舶100が水流の反力によって動くことになる。
第1多速度装置150に用いられる遊星ギヤセット160A〜160Rのうち、遊星ギヤセット160Rのサンギヤ(図示せず)は、キャリア163Rが停止されると、他の遊星ギヤセット160A〜160Dのキャリア162A〜162Dが停止された場合における他の遊星ギヤセット160A〜160Dのサンギヤ(図示せず)が回転する方向と逆方向に回転する。すなわち、遊星ギヤセット160Rは、他の遊星ギヤセット160A〜160Dの回転力と反対回転の回転力を出力する。
このような機能は、様々な構成、例えば、逆遊星ギヤセットにおける異なる個数のピニオンギヤの経由によって実現できる。さらに、図1に示したように、リングギヤ161Rとドライバギヤ131Rとの間にアイドルギヤ165を介在させてもよい。
上述した動力伝達装置の構成によれば、船舶100は、1つのエンジンに連結された4つのプロペラ181、182、183、184を有し、プロペラ181、182、183、184の各々は、各変速機120、122によってそれぞれ異なる速度で回転可能である。特に、いくつかのプロペラは他のプロペラに対して逆回転が可能となる。
図1に示すように、舵191、192、193、194がプロペラの後方に設けられる場合には、このような船舶100の旋回はより容易になる。
即ち、図2に示したように、右側プロペラ184後端の舵194と左側プロペラ181後端の舵191を互いに反対方向にすることによって各プロペラで発生する旋回力を最大化できる。図2に示した舵の位置は、当業者によって様々に変更可能である。
本発明のより好適な実施の形態として、図1に示すように、水平対向エンジン110に、海上輸送船100の後方に延出する出力軸113、114と対称に、海上輸送船100の前方に延出する出力軸115、116が設けられる。出力軸115、116には、既に説明した変速機120、122と同一構造の変速機124、123がそれぞれ連結されている。
また、変速機124には複数の出力軸175、176が設けられ、これらを通じて独立した速度比を実現する。変速機123には複数の出力軸177、178が設けられ、これらを通じて独立した速度比を実現する。
プロペラ185、186、187、188は出力軸175、176、177、178の前端にそれぞれ連結され、船体内部に収納されている。即ち、プロペラ185、186、187、188は船体に設けられた収納空洞215、216、217、218にそれぞれ収納される。
カバー195、196、197、198は、船体の前方表面が通常円滑となるように、プロペラ185、186、187、188の前方における船体表面に形成されている。収納空洞215、216、217、218は、カバー195、196、197、198が開くときに水が船体の内部に漏れないように、出力軸175、176、177、178を密封する。
長さ調節装置205、206、207、208は出力軸175、176、177、178の長さを変更可能にすべく、出力軸175、176、177、178のそれぞれに形成されている。プロペラ185、186、187、188を回転させるために、カバー195、196、197、198が開き、長さ調節装置205、206、207、208が作動して出力軸175、176、177、178が延ばされる。これによってプロペラ185、186、187、188が船体の外部に突出して回転する。長さ調節装置205、206、207、208は、当業者によって様々な形態で具体化することができる。
以下、出力軸175に設けられた長さ調節装置205の一形態を図3を参照して説明する。他の出力軸176、177、178に設けられた長さ調節装置206、207、208の具体化も、図3を参照した以下の説明から当業者にとって自明である。
図3に示したように、出力軸175は、上部、下部出力軸310、305に二分され、上部出力軸310と下部出力軸305は、スプライン(spline)結合している。したがって、下部出力軸305と上部出力軸310は、図3の垂直方向に関する相対運動が可能である。
このような相対運動のために、上部出力軸310の外面にベアリング320が装着され、ベアリング320の外面は、収納空洞215に固定されたモータ340にベルト335によって連結する。ベルト335は、モータ340の上下部位置において収納空洞215に固定されたローラベアリング330、332によって円滑に作動可能である。
したがって、モータ340が駆動されると、その駆動方向に従って出力軸175の全体長さが変化する。
このような本発明のより好適な実施の形態、即ち、船体の前方に複数のプロペラを配設する構成によって、海上輸送船100は、より迅速に減速することができ、後進が可能である。さらには、その旋回半径をより減じることができる。
なお、普段はカバーがプロペラ(すなわち、収容空洞)を覆い、船舶100の輪郭に及ぼす影響を最少化している。したがって、通常の前方航行時の水による摩擦を最少に抑えられる。
船舶100の後進時または急減速では、カバーが開き、かつ長さ調節装置の作動に起因する延伸によってプロペラが船体の外部に突出する。この状態でプロペラが回転し、船体は迅速に減速または後進することができる。
また、船体前方においてプロペラに連結された変速機123、124は、各々後進変速が可能であり、且つ各プロペラも異なる速度を発揮することが可能であり、これにより、船体の旋回が容易に行われる。
特に、船体前方のプロペラと船体後方のプロペラの回転速度及び回転方向を最適化すると、当業者にとって自明であるように、船体の旋回半径をさらに減少させると同時に、その旋回速度も向上される。
本発明を好ましい実施の形態に関連させて説明したが、本発明は、開示された実施の形態に限定されるものでなく、それどころか、本明細書に付随する特許請求の範囲の趣旨に含まれる数々の変更や同等な構成も含むことを意図している。
本明細書及び続く特許請求の範囲を通じて、 「備える(有する)」という用語及びその変形、例えば「備え(有し)」や「備えている(有している)」は、特に反対の記載がない限り、言及された構成要素を含むことはもとより、言及されていない構成要素を排除しないと解釈される。
本発明の実施の形態に係る海上輸送船の動力伝達装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る海上輸送船の動力伝達装置による海上輸送船の典型的な旋回手順を示す図である。 本発明の実施の形態に係る海上輸送船の動力伝達装置に用いられる長さ調節装置の一形態を示す図である。
符号の説明
100 船舶
110 エンジン
113〜116,171〜178 出力軸
120,122〜124 変速機
181〜184,185〜188 プロペラ

Claims (11)

  1. 少なくとも1つの出力軸を備えたエンジンと、
    前記エンジンの少なくとも1つの出力軸に連結される少なくとも1つの変速機であって、独立した速度比を可能にする複数の出力軸を備える変速機と、
    前記変速機の出力軸の各々に連結されたプロペラとを備える海上輸送船の動力伝達装置。
  2. 前記エンジンの少なくとも1つの出力軸を複数備え、
    前記エンジンの複数の出力軸の各々に前記少なくとも1つの変速機の各々が連結され、
    前記少なくとも1つの変速機の各々は、独立した速度比を可能にする複数の出力軸を備える請求項1記載の海上輸送船の動力伝達装置。
  3. 前記エンジンは各シリンダーに複数のピストンを備え、
    前記各シリンダーの複数のピストンは水平対向に往復運動し、
    前記各シリンダーの複数のピストンは前記エンジンの前記各出力軸に分かれて連結される請求項1記載の海上輸送船の動力伝達装置。
  4. 前記少なくとも1つの変速機は、
    前記エンジンの出力軸の回転に連動して回転する第1駆動軸及び第2駆動軸と、
    前記第1及び第2駆動軸にそれぞれ設けられた少なくとも1つの第1ドライバギヤ及び少なくとも1つの第2ドライバギヤと、
    前記少なくとも1つのドライバギヤ第1及び前記少なくとも1つの第2ドライバギヤにそれぞれ連結された第1及び第2多速度装置とを有する請求項1記載の海上輸送船の動力伝達装置。
  5. 前記第1及び第2多速度装置の各々は複数の遊星ギヤセットを有し、前記複数は所定の変速数に対応する請求項4記載の海上輸送船の動力伝達装置。
  6. 前記遊星ギヤセットの各々は、サンギヤ、リングギヤ、及びキャリアを有し、
    前記リングギヤは、前記第1及び第2ドライバギヤのうち対応するドライバギヤと噛み合い、
    前記サンギヤは、前記変速機の出力軸に連結され、
    前記第1及び第2多速度装置の各々は、前記キャリアを選択的に停止させるブレーキを更に有する請求項5記載の海上輸送船の動力伝達装置。
  7. 前記第1及び第2多速度装置の各々における遊星ギヤセットの少なくとも1つは、各多速度装置における他の遊星ギヤセットの少なくとも1つに対して逆回転する請求項5記載の海上輸送船の動力伝達装置。
  8. 前記多速度装置に備えられたリングギヤの個数だけ前記ドライバギヤが設けられて各ドライバギヤが対応するリングギヤと噛み合う請求項6記載の海上輸送船の動力伝達装置。
  9. 前記エンジンの複数の出力軸は、前記エンジンから船体に対して前方及び後方に延出する出力軸を有する請求項2記載の海上輸送船の動力伝達装置。
  10. 前記エンジンから前記船体に対して前方に延出される出力軸は、その長さが調節可能である請求項9記載の海上輸送船の動力伝達装置。
  11. 前記エンジンから前記船体に対して前方に延出される出力軸に連結される前方プロペラを備え、
    前記前方プロペラは船体の内側に設けられる収納空洞に収納され、前記収納空洞の船体側の終端にはカバーが設けられる請求項10記載の海上輸送船の動力伝達装置。
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