JP5134887B2 - 蓄熱材 - Google Patents
蓄熱材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5134887B2 JP5134887B2 JP2007216251A JP2007216251A JP5134887B2 JP 5134887 B2 JP5134887 B2 JP 5134887B2 JP 2007216251 A JP2007216251 A JP 2007216251A JP 2007216251 A JP2007216251 A JP 2007216251A JP 5134887 B2 JP5134887 B2 JP 5134887B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat storage
- storage material
- polymer
- water
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Polymerisation Methods In General (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
(1)特定の単量体を構成単量体とする重合体を用いることで、架橋または非架橋ポリマーの形態を有していても、一定以上の吸熱量とシャープな融解挙動を有するポリマーコア型蓄熱材が得られる。このことにより、硬化成形体中に固定化ができ、年間を通しての永続的な温度応力の緩和効果が期待できる。
(2)水難溶性無機微粒子を用いることで、粒径が10μm程度でほぼ均一な水より重い蓄熱材粒子が製造できる。この蓄熱材は成形体中の安定性の向上に寄与すると考えられ、このことにより、水硬性組成物中により均一に蓄熱材を分散できるため、硬化体の表面もプレーンと比べ損傷のないものができる。
(3)水難溶性無機微粒子が付着した蓄熱材を用いることで、水硬性組成物であるセメント、モルタル、コンクリート等の水和発熱が抑制できると共に、有機系のものと比べ凝結遅延への影響が少ない。例えば、蓄熱材をセメントに対して6%程度添加すると、硬化時の温度上昇を3〜6%程度低減できる。
本発明の粒子状蓄熱材は、下記一般式(1)で表される単量体〔以下、単量体(1)という〕を構成単量体とする重合体(A)からなる粒子を含有する。かかる粒子は重合体(A)の稠密粒子であり、本発明の蓄熱材のコア物質となる。
例えば、分枝状又は有利には直鎖状である飽和又は不飽和の炭素数17〜40の炭化水素、具体的には、n−ヘプタデカン、n−オクタデカン、n−ノナンデカン、n−エイコサン、n−ヘンエイコサン、n−ドコサン、n−トリコサン、n−テトラコサン、n−ペンタコサン、n−ヘキサコサン、n−ヘプタコサン、n−オクタコサンならびに環状炭化水素、具体的には、シクロドデカンが挙げられる。
例えば、ナフタレン、ビフェニル、o−又はm−テルフェニル、アルキル(炭素数1〜40)置換芳香族炭化水素、具体的には、2-メチルナフタレン、ヘキサナフタレン又はデシルナフタレンが挙げられる。
例えば、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ヤシ油アルコールのような混合物が挙げられる。
例えば、脂肪酸(炭素数8〜28)のアルキル(炭素数1〜10)エステル、具体的には、メチルステアレート、ブチルステアレート又はミリスチルミリスチレートならびに有利にはそれらの共融混合物が挙げられる。
例えば、モンタンワックス、モンタンエステルワックス、カルナウバワックス、ポリエチレンワックス、酸化ワックス、ポリビニルエーテルワックス、エチレンビニルアセテートワックス又はフィッシャー・トロプシュ(Fischer-Tropsch)法により得られる硬ろうが挙げられる。
本発明の粒子状蓄熱材は、単量体(1)と水難溶性無機微粒子(B)を含む水中油エマルションをラジカル重合させる工程を経て製造することができる。この水中油エマルションは、例えば、単量体(1)の融点又は固相転移温度以上の温度で、単量体(1)と水難溶性無機微粒子(B)と水とを混合することで、水中に単量体(1)の液滴と水難溶性無機微粒子(B)が分散・懸濁した水中油エマルションとして得ることができる。
ビーカーにステアリルアクリレート(日本油脂(株)製 ブレンマーSA)118.5g、2,2-アゾビス(2−メチルブチロニトリル)(和光純薬工業(株)製、V−59)1.5gを計りとり加熱融解し、その中に、リン酸三カルシウム(太平化学産業製)23.7gを水656.3gに分散させた65℃の分散液を加えた。得られた混合液に強力剪断分散機(特殊機化工業製“T・KホモミキサーM型”)を用いた10000rpm、3分間の分散処理を素早く施し、懸濁分散液を得た。この懸濁分散液を四つ口フラスコに移し、窒素下で80℃で4時間重合反応を行い、ポリマー懸濁液とした後、目開き300μmの金網でろ過し、ろ液を暫く静置した。上澄み液393gを取り除き、固形分36%(重量基準、以下特記しない限り同様である)に濃縮されたポリマー懸濁液391gを得た。
ビーカーにステアリルアクリレート116.7g、エチレングリコールジメタクリレート(和光純薬工業(株)製、1級試薬)1.8g、2,2-アゾビス(2−メチルブチロニトリル)1.5gを計りとり加熱融解し、その中に、リン酸三カルシウム35.5gを水644.5gに分散させた65℃の分散液を加えた。得られた混合液に強力剪断分散機を用いた10000rpm、3分間の分散処理を素早く施し、懸濁分散液を得た。この懸濁分散液を四つ口フラスコに移し、窒素下で80℃で4時間重合反応を行い、架橋型ポリマー懸濁液とした後、目開き300μmの金網でろ過し、ろ液を暫く静置した。上澄み液393gを取り除き、固形分38.8%に濃縮された架橋型ポリマー懸濁液386gを得た。
実施例2と同操作で、表1に示した各種単量体(1)、架橋剤、並びに水難溶性無機微粒子(B)を用いてポリマー化し、各種の架橋ポリマー懸濁液を得た。また、代表的なポリマー構造物においては、実施例2と同操作で各物性の測定を行った。
ビーカーにステアリルアクリレート87.8g、エチレングリコールジメタクリレート(和光純薬工業(株)製、1級試薬)1.4g、パラフィンワックス(日本精蝋(株)製、パラフィンワックス115、融点51℃)29.7g、2,2-アゾビス(2−メチルブチロニトリル)1.2gを計りとり加熱融解し、その中に、リン酸三カルシウム35.7gを水644.3gに分散させた65℃の分散液を加えた。得られた混合液に強力剪断分散機を用いた10000rpm、3分間の分散処理を素早く施し、懸濁分散液を得た。この懸濁分散液を四つ口フラスコに移し、窒素下で80℃で4時間重合反応を行い、親油性物質含有ポリマー懸濁液とした後、目開き300μmの金網でろ過し、ろ液を暫く静置した。上澄み液374gを取り除き、固形分38.9%に濃縮された親油性物質含有ポリマー懸濁液375gを得た。
実施例10と同操作で、表2に示したパラフィンワックス量を構成単量体100重量部に対して33.3重量部から100重量部に変更し、親油性物質含有ポリマー懸濁液を得た。得られたポリマー懸濁液から実施例2と同様に処理操作を行い、示差走査熱量測定結果を図2に、ポリマー粒子の電子顕微鏡写真を図6に、粒径分布を図7に示す。これらにより、当該粒子は少し異形を呈するが無機物質で被覆化されていること確認した。更に、粒径分布により、1つのピークでほぼ正規分布を示していることから、粒子間の凝集がないことを確認した。
実施例2と同操作で、ステアリルアクリレートの代わりにラウリルアクリレート(和光純薬工業(株)製 1級試薬)に変更した。反応終了後、懸濁分散液中に1〜2mm程度の凝集物粒子が生成していた。その後、懸濁分散液を目開き300μmの金網でろ過したが、大量の凝集物が金網の上に残存した。尚、凝集物の一部を採り、実施例2と同操作で示差走査熱量分析を行った。
実施例2と同操作で、ステアリルアクリレートの代わりに2−エチルヘキシルアクリレート(和光純薬工業(株)製 1級試薬)に変更した。反応終了後、懸濁分散液中に5〜20mm程度の凝集物の塊が生成していた。その後、懸濁分散液を目開き300μmの金網でろ過したが、大量の凝集物が金網の上に残存した。
比較例3に低分子化合物の潜熱蓄熱物質としてパラフィンワックス(日本精蝋(株)製、パラフィンワックス115)、比較例4、5に高分子化合物の潜熱蓄熱物質として、ポリエチレン(ALDRICH製、MW4000)、ポリエチレンモノアルコール(ALDRICH製、Mn460)を準備した。また、準備した各種ポリマーの示差走査熱量測定結果を図3、4に示す。
実施例及び比較例で得られた、ポリマー型蓄熱材を含む懸濁分散液について、分散特性(分散安定性、粒子性状)を以下の方法で評価した。また、各物質の特性値、並びに懸濁分散液の特性に関しても下記の方法により測定した。結果を表1、2に示す。
ポリマー懸濁液から実施例2の方法で被覆物質を除いたポリマーについて、補外開始点温度(T1)、ピークトップ温度(T2)及び融解熱量を、Perkin Elmer製“Pyris6 DSC”型の示差走査熱量測定にて求めた。尚、測定条件は、Heat 1stは3℃/分で−10℃から100℃に昇温、Coolは3℃/分で100℃から−30℃に冷却、Heat 2ndは3℃/分で−30℃から100までの昇温の繰り返し操作を行い、Heat 2ndの値を採用した。尚、比較例4、5の蓄熱物質の測定条件は、20℃から150℃のレンジ幅に変更して測定した。
平均粒径は、(株)堀場製作所製“レーザ回析/散乱式粒度分布測定装置 LA−300”を用いて、懸濁分散液中に含まれる粒子の粒径(体積基準、メジアン径)を測定した。その際、超音波2分間処理により水に分散させて測定し、懸濁分散液中の懸濁粒子の粒径は、目開き300μmの金網通過品を対象として測定した。
凝集物量は、反応終了後の懸濁分散液を目開き300μmの金網にてろ過し、その金網残留物の乾燥重量を計り下式にて求めた。
凝集物量(重量%)=300μmの金網残留物の乾燥重量(g)÷{単量体(1)(g)+架橋剤(g)+水難溶性無機微粒子(B)(g)}×100
*1)表中の記号は、SA:ステアリルアクリレート、VA:ベヘニルアクリレート、CA:セチルアクリレート、LA:ラウリルアクリレート、EHA:2−エチルヘキシルアクリレート、SMA:ステアリルメタクリレート、PW−115:パラフィンワックス115、PE−4000:ポリエチレン(ALDRICH製、MW4000)、PEA−460:ポリエチレンモノアルコール(ALDRICH製、Mn460)を表す。なお、表1では、便宜上、比較の単量体も単量体(1)として示した。
*2)表中の記号は、EGDMA:エチレングリコールジメタクリレートを表す。
*3)単量体(1)と架橋剤の合計におけるモル%
*4)単量体(1)と架橋剤の合計(構成単量体の合計)100重量部に対する重量部
*5)単量体(1)と架橋剤と水難溶性無機粒子の合計重量に対する目開き300μmの金網残留物の重量
*1)表中の記号は、SA:ステアリルアクリレート、EGDMA:エチレングリコールジメタクリレート
*2)表中の記号は、PW−115:パラフィンワックス115を表す。
*3)構成単量体100重量部に対する重量部
*4)構成単量体と親油性物質の合計100重量部に対する重量部
*5)構成単量体と親油性物質と水難溶性無機粒子の合計重量に対する目開き30μmの金網残留物の重量
〔1〕比較用の蓄熱材の製造
〔比較製造例1〕
ビーカーにステアリルアクリレート116.7g、2,2-アゾビス(2−メチルブチロニトリル)1.5gを計りとり加熱融解し、その中にポリ(スチレン−alt−マレイン酸)ナトリウム塩〔Poly(styrene-alt−maleic acid),sodium〕の30重量%水溶液(ALDRICH製、MW150000)を15.6g、ポリビニールアルコールの10重量%水溶液(日本合成化学(株)製、ゴーセノールGL−05)46.7gを水219.5gに分散させた65℃の分散液を加えた。得られた混合液に強力剪断分散機を用いた10000rpm、3分間の分散処理を素早く施し乳化液を得た。この乳化液を四つ口フラスコに移し、窒素下で80℃で4時間重合反応を行いポリマー乳化液とした後、目開き300μmの金網でろ過した。固形分32.0%、平均粒径5.1μmのポリマー乳化液384gを得た。尚、凝集物量は、0.2%であった。
ビーカーにステアリルアクリレート115.0g、エリレングリコールジメタクリレート1.8g、2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)1.5gを計りとり加熱融解し、その中にポリ(スチレン−alt−マレイン酸)ナトリウム塩〔Poly(styrene-alt−maleic acid),sodium〕の30重量%水溶液(ALDRICH製、MW150000)を15.6g、ポリビニールアルコールの10重量%水溶液(日本合成化学(株)製、ゴーセノールGL−05)46.7gを水219.5gに分散させた65℃の分散液を加えた。得られた混合液に強力剪断分散機を用いた10000rpm、3分間の分散処理を素早く施し乳化液を得た。この乳化液を四つ口フラスコに移し、窒素下で80℃で4時間重合反応を行いポリマー乳化液とした後、目開き300μmの金網でろ過した。固形分32.3%、平均粒径5.2μmのポリマー乳化液380gを得た。尚、凝集物量は、0.3%であった。
〔試験例1〕
実施例1の蓄熱材の36%懸濁分散液208gに、セメント混和剤(花王(株)製“マイテイ3000S”)7g(有姿)を含む水270gを加え、調製練り水を準備した。その調製練り水478g〔蓄熱材(固形分)75g、水403g(混和剤7gを含む)〕をセメント(太平洋セメント(株)製、普通ポルトランドセメント)1000gに加え、素早く混練機にてかき混ぜセメントペーストを調製した。素早くセメントペーストをコーンに詰め、調製直後及び調製から20分後のフローを測定した〔これを分散性試験(詳細は後述する)とした〕。また、前記と同じ操作で調製練り水を375g〔蓄熱材(固形分)75g、水300g(混和剤7gを含む)〕に変更した以外は、分散性試験の場合と同様にしてセメントペーストを調製し、このものの硬化時における簡易断熱温度上昇試験(詳細は後述する)を行い、最高発熱温度を求めた。これらの結果を表3に示した。
実施例1の蓄熱材の代わりに実施例2、3、11の蓄熱材を使用した。他の試験操作は試験例1と同じことを行い、結果を表3に示した。
セメント混和剤(花王(株)製“マイテイ3000S”)7g(有姿)を含む水375gをセメント1000gに加え、素早く混練機にてかき混ぜセメントペーストを調製し、試験例1と同様に分散性試験を行った。また、前記と同じ操作で混和剤を含む水300gに変更した以外は、分散性試験の場合と同様にして、セメントペーストを調製し、試験例1と同様に簡易断熱温度上昇試験を行い、最高発熱温度を求めた。これらの結果を表3に示した。尚、この比較試験例1で示した最高発熱温度を、簡易断熱温度上昇試験におけるプレーン(基準)とする。
比較製造例1で得られた有機系分散安定剤を使用したポリマー型蓄熱材(固形分32.0%の乳化物)208gに、セメント混和剤(花王(株)製“マイテイ3000S”)7g(有姿)を含む水259gを加え、調製練り水467g〔蓄熱材(固形分)67g、水400g(混和剤7gを含む)〕を準備した。その調製練り水をセメント1000gに加え、素早く混練機にてかき混ぜセメントペーストを調製し、試験例1と同様に分散性試験を行った。また、前記と同じ操作で調製練り水を367g〔蓄熱材(固形分)67g、水300g(混和剤7gを含む)〕に変更した以外は、分散性試験の場合と同様にしてセメントペーストを調製し、このものの硬化時における簡易断熱温度上昇試験を行い、最高発熱温度を求めた。これらの結果を表3に示した。
比較製造例2で得られた有機系分散安定剤を使用したポリマー型蓄熱材(固形分32.3%の乳化物)206gに、セメント混和剤(花王(株)製“マイテイ3000S”)7g(有姿)を含む水261gを加え、調製練り水467g〔蓄熱材(固形分)67g、水400g(混和剤7gを含む)〕を準備した。その調製練り水をセメント1000gに加え、素早く混練機にてかき混ぜセメントペーストを調製し、試験例1と同様に分散性試験を行った。また、前記と同じ操作で調製練り水を367g〔蓄熱材(固形分)67g、水300g(混和剤7gを含む)〕に変更した以外は、分散性試験の場合と同様にしてセメントペーストを調整し、このものの硬化時における簡易断熱温度上昇試験を行い、最高発熱温度を求めた。これらの結果を表3に示した。
混練機にセメント1000gと、比較例5で準備したポリエチレンモノアルコール(ALDRICH製、Mn460、数mmの淡黄色ビーズ)62.5gを加え、空練り10秒行なった。その中にセメント混和剤(花王(株)製“マイテイ3000S”)7g(有姿)を含む水398gを加え、素早く混練機にてかき混ぜセメントペーストを調製し、試験例1と同様に分散性試験を行った。また、前記と同じ操作で調製練り水を300gに変更した以外は、分散性試験の場合と同様にしてセメントペーストを調整し、このものの硬化時における簡易断熱温度上昇試験を行い、最高発熱温度を求めた。これらの結果を表3に示した。
試験例1〜4と比較試験例1〜4で得られたセメントペーストについて、分散性試験と簡易断熱温度上昇試験を以下の方法により行った。結果を表3に示す。
分散性試験は、混練機に(株)ダルトン製“DALTON万能混合攪拌機 5dm−03−γ”を用い、各材料を添加後低速60秒で練まぜ一旦かきとり、更に低速60秒で攪拌した後、ペーストコーン(底内径φ85mm×上内径φ76mm×高さ40mm)にペーストを流し素早くコーンを持ち上げ、初期フローの広がりを測定した。また、20分後のフローは、前記製法のセメントペーストを20分間静置後、測定前に低速10秒で攪拌してから同操作で測定した。
簡易断熱温度上昇試験は、発泡ウレタンで断熱処理を施した断熱箱に、前記と同じ操作でこの試験用に調製したセメントペーストを500mlの容器に1150gを計りとり断熱箱に埋め込み、セメントペーストの硬化時の発熱温度を追跡記録した。尚、温度の追跡情報は、ペースト中に差し込んだ熱電対から、(株)テクノ・セブン製“パソコン用データ集録システム ソフトサーモE830”で処理し水和発熱による最高温度を求めた。試験環境は、20℃、60%RHの恒温室で行った。
Claims (7)
- 下記一般式(1)で表される単量体を構成単量体とする重合体(A)からなる粒子の表面に、平均粒径が2〜15μmの水難溶性無機微粒子(B)が付着してなる、平均粒径5〜100μmの粒子状蓄熱材。
〔式中、R1〜R3は、それぞれ水素原子又はメチル基を表し、R4は炭素数14〜30のアルキル基を表す。〕 - 重合体(A)が、架橋構造を有する重合体である請求項1記載の粒子状蓄熱材。
- 水難溶性無機微粒子(B)が、リン酸三カルシウム、ヒドロキシアパタイト及び酸化マグネシウムから選ばれる化合物を含有する粒子である請求項1又は2記載の粒子状蓄熱材。
- 更に親油性物質を含有する請求項1〜3の何れか1項記載の粒子状蓄熱材。
- 下記一般式(1)で表される単量体と平均粒径が2〜15μmの水難溶性無機微粒子(B)を含む水中油エマルションをラジカル重合し、前記単量体(1)を構成単量体とする重合体(A)からなる粒子の表面に前記水難溶性無機微粒子(B)を付着させる工程を有する、平均粒径5〜100μmの粒子状蓄熱材の製造方法。
〔式中、R1〜R3は、それぞれ水素原子又はメチル基を表し、R4は炭素数14〜30のアルキル基を表す。〕 - 前記一般式(1)で表される単量体を架橋剤の存在下で重合させる、請求項5記載の粒子状蓄熱材の製造方法。
- 請求項1〜4の何れか1項記載の粒子状蓄熱材を含有する水硬性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007216251A JP5134887B2 (ja) | 2007-08-22 | 2007-08-22 | 蓄熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007216251A JP5134887B2 (ja) | 2007-08-22 | 2007-08-22 | 蓄熱材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009046638A JP2009046638A (ja) | 2009-03-05 |
JP5134887B2 true JP5134887B2 (ja) | 2013-01-30 |
Family
ID=40499153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007216251A Active JP5134887B2 (ja) | 2007-08-22 | 2007-08-22 | 蓄熱材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5134887B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010052286A1 (de) * | 2010-03-25 | 2011-09-29 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Verfahren zur Herstellung von kürzerkettigen Kunststoffen und wachsartigen Produkten aus höhermolekularen Polymeren |
JP4760994B1 (ja) * | 2010-09-28 | 2011-08-31 | パナソニック株式会社 | 蓄熱装置およびこれを備える空気調和装置 |
FR2971513B1 (fr) | 2011-02-14 | 2014-05-16 | Ceca Sa | Utilisation de dispersions de polymeres comme fluides d'echange thermique |
JP5919216B2 (ja) * | 2012-03-29 | 2016-05-18 | 積水化成品工業株式会社 | 樹脂粒子、並びに、この樹脂粒子を含む塗料及び外用剤 |
EP3473432A4 (en) * | 2016-06-15 | 2020-02-26 | Sumitomo Chemical Co., Ltd. | LAMINATE, BUILDING MATERIAL, BUILDING AND HEAT-INSULATING CONTAINER |
JP6877425B2 (ja) | 2016-06-15 | 2021-05-26 | 住友化学株式会社 | 重合体、成形体、発泡体、樹脂組成物および重合体の製造方法 |
KR102682996B1 (ko) | 2018-07-25 | 2024-07-08 | 가부시끼가이샤 레조낙 | 아크릴 수지와 그 제조 방법, 수지 조성물 세트, 축열재 및 물품 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004026971A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 架橋蓄熱材料 |
JP2004137301A (ja) * | 2002-10-15 | 2004-05-13 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 蓄熱材及びその製造方法 |
JP4846210B2 (ja) * | 2003-10-09 | 2011-12-28 | エスケー化研株式会社 | 蓄熱体 |
JP2006083276A (ja) * | 2004-09-15 | 2006-03-30 | Saiden Chemical Industry Co Ltd | パラフィンエマルション |
-
2007
- 2007-08-22 JP JP2007216251A patent/JP5134887B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009046638A (ja) | 2009-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5134887B2 (ja) | 蓄熱材 | |
JP5537776B2 (ja) | マイクロカプセル粉末 | |
US8535558B2 (en) | Microcapsules with polyvinyl monomers as crosslinker | |
KR101272547B1 (ko) | 열팽창성 미소구, 그 제조방법 및 용도 | |
JP5096486B2 (ja) | マイクロカプセル | |
Li et al. | Morphology, structure and thermal stability of microencapsulated phase change material with copolymer shell | |
JP4386962B2 (ja) | 熱膨張性微小球の製造方法およびその応用 | |
JP4465106B2 (ja) | 潜熱蓄熱材料としてのマイクロカプセルの使用 | |
JP5366972B2 (ja) | マイクロカプセルの製造方法 | |
KR101900522B1 (ko) | 캡슐 코어로서 파라핀 조성물을 가지는 마이크로캡슐 | |
US9181466B2 (en) | Microcapsules with a paraffin composition as capsule core | |
US20110121246A1 (en) | Heat storage compositions and their manufacture | |
JP2012532741A5 (ja) | ||
JP6889177B2 (ja) | マイクロカプセル | |
JPWO2014109413A1 (ja) | マイクロカプセル蓄熱材、その製造方法およびその使用 | |
US20150158003A1 (en) | Microcapsules having acrylic polymeric shells and methods of making same | |
CN106832110A (zh) | 在低温下具有发泡性能的热膨胀微球组合物及其制备方法 | |
CN102858902A (zh) | 热膨胀性微囊以及热膨胀性微囊的制造方法 | |
JP2006063314A (ja) | マイクロカプセル及びその製造方法 | |
JP5328112B2 (ja) | 蓄熱材の製造方法及び水硬性組成物 | |
JP4668541B2 (ja) | 蓄熱材、その製造方法、加温あるいは冷却システムおよび蓄熱性物品、および共重合体 | |
JP5766418B2 (ja) | 熱膨張性マイクロカプセルの製造方法 | |
JP2001348566A (ja) | 蓄熱材 | |
JP2005042040A (ja) | エマルション型蓄熱材の製造方法 | |
JP2011144291A (ja) | 発泡粒子の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100604 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121106 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121112 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5134887 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |