JP2006083276A - パラフィンエマルション - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用中或いは保存中にn−パラフィンの分離が少なく、冷却時の粘度上昇が少なく、蓄熱材料として有用なパラフィンエマルションを提供すること。
【解決手段】 n−パラフィンとワックスとアクリル系重合体とが、界面活性剤により一体的に水中に乳化されてなり、上記パラフィンの凝固点以上の温度における粘度(A)と、上記パラフィンの凝固点より低い温度における粘度(B)とが、[B≦1.5A]の関係を有することを特徴とするパラフィンエマルション。
【選択図】 なし
【解決手段】 n−パラフィンとワックスとアクリル系重合体とが、界面活性剤により一体的に水中に乳化されてなり、上記パラフィンの凝固点以上の温度における粘度(A)と、上記パラフィンの凝固点より低い温度における粘度(B)とが、[B≦1.5A]の関係を有することを特徴とするパラフィンエマルション。
【選択図】 なし
Description
本発明は、相変化により発生する潜熱を利用して蓄熱を行う蓄熱材料として有用なパラフィンエマルションに関する。
従来より冷房用の熱媒体として水が使用されてきた。これは水の顕熱を利用したものである。しかし、近年効率の良いシステムが望まれるようになり、氷スラリーを用いる方法などが試みられている(特許文献1)。これは氷の潜熱量を利用して、単位流量あたりの輸送熱量を上昇させて、ポンプ動力の低減や流動に伴う圧力損失の低減を狙ったものである。その他、潜熱を利用しようとした試みとしては、n−パラフィンなど潜熱を持った物質を使用するものがある。これらの技術としては、n−パラフィンをマイクロカプセル化して利用する(特許文献2)ものや、n−パラフィンを水中に界面活性剤を使用して乳化しエマルション化して使用する(特許文献3)ものがある。
ところが、n−パラフィンを水中に乳化してなるエマルションの場合、短期的にはエマルションは安定した乳化状態を保持するものの、長期的には不安定となり、パラフィンが分離したり、冷却されてエマルションがパラフィンの凝固点以下になると、エマルションの粘度が上昇したりして好ましくなかった。そこで本発明者らは、この点を改良すべく検討した結果、n−パラフィンを乳化した中でアクリル系モノマーを重合することにより、パラフィンの分離の低減や、冷却時の粘度上昇のないエマルションを作製することができることを見出し本発明に至った。
本発明の構成は以下の通りである。
1.n−パラフィンとワックスとアクリル系重合体とが、界面活性剤により一体的に水中に乳化されてなり、上記パラフィンの凝固点以上の温度における粘度(A)と、上記パラフィンの凝固点より低い温度における粘度(B)とが、[B≦1.5A]の関係を有することを特徴とするパラフィンエマルション。
2.界面活性剤として、アニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤とを併用する前記1に記載のパラフィンエマルション。
3.n−パラフィンが、炭素数14〜28のn−パラフィンであり、ワックスが融点40〜120℃のワックスであり、アニオン系界面活性剤がポリカルボン酸型界面活性剤であり、アクリル系重合体が、全モノマー単位中に1〜20質量%のカルボキシル基および/またはアミド基含有モノマー単位を含有するアクリル系重合体である前記1に記載のパラフィンエマルション。
1.n−パラフィンとワックスとアクリル系重合体とが、界面活性剤により一体的に水中に乳化されてなり、上記パラフィンの凝固点以上の温度における粘度(A)と、上記パラフィンの凝固点より低い温度における粘度(B)とが、[B≦1.5A]の関係を有することを特徴とするパラフィンエマルション。
2.界面活性剤として、アニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤とを併用する前記1に記載のパラフィンエマルション。
3.n−パラフィンが、炭素数14〜28のn−パラフィンであり、ワックスが融点40〜120℃のワックスであり、アニオン系界面活性剤がポリカルボン酸型界面活性剤であり、アクリル系重合体が、全モノマー単位中に1〜20質量%のカルボキシル基および/またはアミド基含有モノマー単位を含有するアクリル系重合体である前記1に記載のパラフィンエマルション。
4.乳化粒子の平均粒子径が、0.5〜5μmである前記1に記載のパラフィンエマルション。
5.n−パラフィン100質量部に対し、それぞれ、ワックスが2.5〜5質量部であり、アニオン系界面活性剤が固形分で0.2〜5質量部であり、ノニオン系界面活性剤が2〜10質量部であり、アクリル系重合体が3〜20質量部である前記2に記載のパラフィンエマルション。
6.全固形分が、35〜65質量%である前記1に記載のパラフィンエマルション。
7.蓄熱剤として使用する前記1に記載のパラフィンエマルション。
8.n−パラフィンとワックスとアクリル系モノマーと重合開始剤とを、界面活性剤により一体的に水中に乳化し、該乳化液中のアクリル系モノマーを重合することを特徴とする前記1に記載のパラフィンエマルションの製造方法。
9.アクリル系モノマーが、全モノマー中に1〜20質量%のカルボキシル基および/またはアミド基含有モノマーを含有する前記8に記載のパラフィンエマルションの製造方法。
5.n−パラフィン100質量部に対し、それぞれ、ワックスが2.5〜5質量部であり、アニオン系界面活性剤が固形分で0.2〜5質量部であり、ノニオン系界面活性剤が2〜10質量部であり、アクリル系重合体が3〜20質量部である前記2に記載のパラフィンエマルション。
6.全固形分が、35〜65質量%である前記1に記載のパラフィンエマルション。
7.蓄熱剤として使用する前記1に記載のパラフィンエマルション。
8.n−パラフィンとワックスとアクリル系モノマーと重合開始剤とを、界面活性剤により一体的に水中に乳化し、該乳化液中のアクリル系モノマーを重合することを特徴とする前記1に記載のパラフィンエマルションの製造方法。
9.アクリル系モノマーが、全モノマー中に1〜20質量%のカルボキシル基および/またはアミド基含有モノマーを含有する前記8に記載のパラフィンエマルションの製造方法。
本発明によれば、使用中或いは保存中にn−パラフィンの分離が少なく、冷却時の粘度上昇が少なく、蓄熱材料として有用なパラフィンエマルションが提供される。
次に発明を実施するための最良の形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
本発明のパラフィンエマルションの必須成分は、n−パラフィンとワックスとアクリル系重合体と界面活性剤と乳化媒体である水である。
本発明のパラフィンエマルションの必須成分は、n−パラフィンとワックスとアクリル系重合体と界面活性剤と乳化媒体である水である。
本発明で使用するn−パラフィンは炭素数14〜28のパラフィンである。好ましいn−パラフィンとしては、n−テトラデカン、n−ペンタデカン、n−ヘキサデカン、n−ヘプタデカン、n−オクタデカン、n−ノナデカンおよびn−エイコサンなどが挙げられ、特に好ましいn−パラフィンはn−テトラデカン、n−ペンタデカンおよびn−ヘキサデカンである。これらのn−パラフィンはそれぞれ単独でも混合物としても使用できる。これらのn−パラフィンの好ましい使用量は、パラフィンエマルションの全固形分中で約75〜95質量%を占める量である。n−パラフィンの使用量が上記範囲未満であると、パラフィンエマルションの潜熱量が減少するので好ましくない。一方、n−パラフィンの使用量が上記範囲を超えると、エマルションの粘度上昇の点で好ましくない。
本発明で使用するワックスは、n−パラフィンの過冷却を防止する核剤として使用する。該ワックスの融点は40〜120℃であることが好ましい。より好ましくは40〜100℃である。融点が40℃未満では、過冷却を防止する核剤としての働きが悪く、パラフィンエマルションにおいて充分な潜熱が得られにくい。一方、融点が120℃を超えるとワックス自体の乳化が困難になる。なお、ワックスの融点は、JIS K−2235に準じて測定した値である。
上記ワックスの好ましい例としては、例えば、石油ワックス系の具体例として、パラフィンワックスおよびマイクロクリスタルワックスなど、動植物ワックス系の具体例として、カルナバワックス、キャンデリラワックス、木蝋および蜜蝋など、合成ワックスの具体例として、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、フィッシャー・トロプシュワックスまたはそれらの変性物などが挙げられ、特に好ましいワックスは、パラフィンワックスおよびマイクロクリスタルワックスである。これらのワックスはそれぞれ単独でも混合物としても使用できる。これらのワックスの好ましい使用量は、前記n−パラフィン100重量部あたり約2.5〜5質量部である。ワックスの使用量が2.5質量部未満であると、n−パラフィンに対して十分な過冷却防止ができず、パラフィンエマルションとしての潜熱量の低下を招く。一方、ワックスの使用量が5質量部を超えても、その効果は変わらず、ワックスの過剰な使用はパラフィンエマルションに含まれるn−パラフィンの量を減じるためかえって好ましくない。
上記ワックスの好ましい例としては、例えば、石油ワックス系の具体例として、パラフィンワックスおよびマイクロクリスタルワックスなど、動植物ワックス系の具体例として、カルナバワックス、キャンデリラワックス、木蝋および蜜蝋など、合成ワックスの具体例として、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、フィッシャー・トロプシュワックスまたはそれらの変性物などが挙げられ、特に好ましいワックスは、パラフィンワックスおよびマイクロクリスタルワックスである。これらのワックスはそれぞれ単独でも混合物としても使用できる。これらのワックスの好ましい使用量は、前記n−パラフィン100重量部あたり約2.5〜5質量部である。ワックスの使用量が2.5質量部未満であると、n−パラフィンに対して十分な過冷却防止ができず、パラフィンエマルションとしての潜熱量の低下を招く。一方、ワックスの使用量が5質量部を超えても、その効果は変わらず、ワックスの過剰な使用はパラフィンエマルションに含まれるn−パラフィンの量を減じるためかえって好ましくない。
本発明で使用するアクリル系重合体は、アクリル系モノマーを主体とした重合体であり、該重合体は、該重合体を100質量部としたとき、カルボキシル基および/またはアミド基含有モノマー単位を1〜20質量%含む。該重合体はアクリル系モノマー以外のモノマー単位、例えば、スチレン、メチルスチレン、酢酸ビニルおよび塩化ビニルなどを少量(0〜10質量%)含んでもよい。アクリル系モノマーとしては、例えば、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、1分子中に2個以上の反応性二重結合を有するポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトール(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンEO(エチレンオキサイド)変性トリ(メタ)アクリレートおよびトリメチロールプロパンPO(プロピレンオキサイド)変性トリ(メタ)アクリレートなどが挙げられ、特に好ましいアクリル系モノマーは、2−エチルヘキシルアクリレート、n−ブチルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレートおよびトリメチロールプロパンPO変性トリアクリレートである。
また、カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸およびメタクリル酸などが挙げられ、アミド基含有モノマーとしては、例えば、アクリルアマイドおよびメタクリルアマイドなどが挙げられる。上記カルボキシル基および/またはアミド基含有モノマー単位の含有量が1質量%未満であると、冷却時の粘度上昇や分離安定性が十分でない点で好ましくない。一方、カルボキシル基および/またはアミド基含有モノマー単位の含有量が20質量%を超えると、n−パラフィンの量が減じて潜熱量の低下を招くので好ましくない。
また、カルボキシル基含有モノマーとしては、例えば、アクリル酸およびメタクリル酸などが挙げられ、アミド基含有モノマーとしては、例えば、アクリルアマイドおよびメタクリルアマイドなどが挙げられる。上記カルボキシル基および/またはアミド基含有モノマー単位の含有量が1質量%未満であると、冷却時の粘度上昇や分離安定性が十分でない点で好ましくない。一方、カルボキシル基および/またはアミド基含有モノマー単位の含有量が20質量%を超えると、n−パラフィンの量が減じて潜熱量の低下を招くので好ましくない。
本発明で使用する界面活性剤は特に限定されないが、アニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤とを併用することが好ましい。アニオン系界面活性剤の好ましい例としては、例えば、スルフォン酸塩型、硫酸エステル塩型、燐酸エステル塩型およびポリカルボン酸塩型などが挙げられ、特に好ましいアニオン系界面活性剤はポリカルボン酸塩型である。これらのアニオン系界面活性剤はそれぞれ単独でも混合物としても使用できる。これらのアニオン系界面活性剤の好ましい使用量は前記n−パラフィン100重量部あたり固形分で約0.2〜5質量部である。アニオン系界面活性剤の使用量が、0.2質量部未満であると、パラフィンエマルションの安定性が悪く、一方、5質量部を超えると、パラフィンエマルションの粘度の上昇が起こる。より好ましくは0.5〜3質量部である。
本発明で使用するノニオン系界面活性剤の好ましい例としては、例えば、エーテル型、エーテルエステル型、エステル型および含窒素型などが挙げられ、特に好ましいノニオン系界面活性剤は、エーテル型のポリオキシエチレンアルキルエーテルである。これらのノニオン系界面活性剤の好ましい使用量は前記n−パラフィン100重量部あたり約2〜10質量部である。ノニオン系界面活性剤の使用量が2質量部未満であると、前記成分の乳化時のパラフィンエマルション安定性が悪くなり、一方、ノニオン系界面活性剤の使用量が10質量部を超えると、冷却時のパラフィンエマルションの粘度の上昇が大きくなる。ノニオン系界面活性剤の量は、より好ましくは2〜5質量部である。この使用量範囲においてパラフィンエマルションの安定性が良く、かつパラフィンエマルションの冷却時の粘度の上昇も少ない。
本発明のパラフィンエマルションの乳化媒体は水であり、該乳化媒体である水は、水単独でもよいし水溶性の有機溶剤、例えば、アルコール類、エチレングリコール類およびグリセリン類などを少量含んでいてもよい、該乳化媒体の使用量は最終的に得られる本発明のパラフィンエマルションの固形分が約35〜65質量%になる範囲が好ましく、より好ましくは40〜60質量%である。固形分が35質量%未満であると、パラフィンエマルションとしての潜熱量が低下するので好ましくない。一方、固形分が65質量%を超えると、冷却時にパラフィンエマルションの粘度が上昇するので好ましくない。
本発明のパラフィンエマルションの必須の構成成分は上記の通りであるが、本発明のパラフィンエマルションは、本発明の目的達成を妨げない範囲において、種々の添加剤、例えば、防錆剤、防腐剤および消泡剤などを含むことができる。
本発明のパラフィンエマルションは、上記構成成分からなる限りいずれの製造方法によって製造してもよい。好ましい方法の1例は、下記の工程からなる。
(1)所定量の水に前記の量の界面活性剤を加えて界面活性剤水溶液を調製する工程、
(2)前記n−パラフィンと前記ワックスと前記アクリル系モノマーと適当な重合開始剤とを混合してパラフィン−モノマー混合物を得る工程、
(3)上記パラフィン−モノマー混合物を前記界面活性剤水溶液中に乳化させる工程、
(4)得られた乳化液中のアクリル系モノマーを常法に従って重合する工程、
(5)得られた重合乳化液を必要に応じてアルカリ(例えば、苛性ソーダ、苛性カリ、アンモニアなど)により中和する工程とを、適当な順序に組み合わせて行なう方法が挙げられる。
(1)所定量の水に前記の量の界面活性剤を加えて界面活性剤水溶液を調製する工程、
(2)前記n−パラフィンと前記ワックスと前記アクリル系モノマーと適当な重合開始剤とを混合してパラフィン−モノマー混合物を得る工程、
(3)上記パラフィン−モノマー混合物を前記界面活性剤水溶液中に乳化させる工程、
(4)得られた乳化液中のアクリル系モノマーを常法に従って重合する工程、
(5)得られた重合乳化液を必要に応じてアルカリ(例えば、苛性ソーダ、苛性カリ、アンモニアなど)により中和する工程とを、適当な順序に組み合わせて行なう方法が挙げられる。
以上の如き方法で得られた本発明のパラフィンエマルション中の乳化粒子の平均粒子径は、0.5〜5μmであることが好ましく、より好ましくは0.8〜4.0μmである。平均粒子径が0.5μm未満であると、冷却時の粘度上昇の点で好ましくない。一方、平均粒子径が5μmを超えると、分離安定性が十分でない点で好ましくない。
また、従来のパラフィンエマルションは、その粘度の温度依存性が高く、冷却により粘度が著しく上昇するが、本発明のパラフィンエマルションは、その粘度の温度依存性が小さい。例えば、本発明のパラフィンエマルション中のパラフィンの凝固点以上の温度における粘度、例えば、25℃における粘度(A)は、約30〜100mPa・sあり、該パラフィンの凝固点未満の温度における粘度、例えば、パラフィンエマルションを5℃に冷却した場合の粘度(B)は約30〜150mPa・sであって、上記AとBとは[B≦1.5A]の関係を有している。より好ましくはAとBとが[B=1〜1.2×A]である。Aが1.5×Bを超えると、パラフィンエマルションを使用する際の輸送液量の低下や圧力損失を招くなどの点で好ましくない。
また、従来のパラフィンエマルションは、その粘度の温度依存性が高く、冷却により粘度が著しく上昇するが、本発明のパラフィンエマルションは、その粘度の温度依存性が小さい。例えば、本発明のパラフィンエマルション中のパラフィンの凝固点以上の温度における粘度、例えば、25℃における粘度(A)は、約30〜100mPa・sあり、該パラフィンの凝固点未満の温度における粘度、例えば、パラフィンエマルションを5℃に冷却した場合の粘度(B)は約30〜150mPa・sであって、上記AとBとは[B≦1.5A]の関係を有している。より好ましくはAとBとが[B=1〜1.2×A]である。Aが1.5×Bを超えると、パラフィンエマルションを使用する際の輸送液量の低下や圧力損失を招くなどの点で好ましくない。
以上のように冷却によって粘度上昇が少ない理由は、本発明者の推測によれば、パラフィン中にワックスが過冷却防止剤として含まれていることにより、パラフィンの過冷却が防止されていること、エマルション粒子の表面には、エマルション粒子に含まれているアクリル系重合体のカルボキシル基(またはそのアルカリ金属塩やアンモニウム塩など)やアミド基が配列して水相と親和していることから、水相中におけるエマルション粒子は非常に安定であり、冷却によってもその安定性が維持されていることによると思われる。
以上の如き本発明のパラフィンエマルションは、種々の用途に有用であるが、冷房システムに使用する蓄熱材料として最適である。
以上の如き本発明のパラフィンエマルションは、種々の用途に有用であるが、冷房システムに使用する蓄熱材料として最適である。
次に実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、文中「部」または「%」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
[実施例1]
イオン交換水115部に、ポリカルボン酸塩型アニオン系活性剤(商品名;ポリウエットSN−4、住友ダウ(株)製、45%濃度)2.2部(固形分1部)、ノニオン系界面活性剤−1(商品名;レオコールTD−400、ライオン(株)製)1.5部、ノニオン系界面活性剤−2(商品名;P−06106、日本乳化剤(株)製)3部を溶解して界面活性剤水溶液とし、50℃に加熱した。
[実施例1]
イオン交換水115部に、ポリカルボン酸塩型アニオン系活性剤(商品名;ポリウエットSN−4、住友ダウ(株)製、45%濃度)2.2部(固形分1部)、ノニオン系界面活性剤−1(商品名;レオコールTD−400、ライオン(株)製)1.5部、ノニオン系界面活性剤−2(商品名;P−06106、日本乳化剤(株)製)3部を溶解して界面活性剤水溶液とし、50℃に加熱した。
一方、パラフィン100部(n−ペンタデカン80部およびn−ヘキサデカン20部)にワックス(商品名:マイクロクリスタリンワックス155°F、日石三菱(株)製)3部を加え70℃に加熱溶解する。この中にベンゾイルパーオキサイド0.5部、2−エチルへキシルアクリレート(2EHA)10部、トリメチロールプロパンPO変性ジアクリレート(商品名;アロニックスM−320、東亜合成(株)製)3部、およびメタクリル酸(mAAc)を0.5部加えた後良く攪拌してモノマー含有パラフィン溶液とした。
上記モノマー含有パラフィン溶液を、前記の50℃に加熱した界面活性剤水溶液中に加え、ホモミキサーにて攪拌乳化する。得られた乳化液を、コンデンサー付きの容器に入れて、82〜85℃に加温し、6時間アクリル系モノマーを重合させる。重合終了後、冷却した後、40%苛性ソーダ水溶液0.9部を加えて中和し、固形分が50%になるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.5μmでpHが7.5の本発明のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−1に示す。
[実施例2]
イオン交換水115部に、ポリウエットSN−4(商品名)1.1部(固形分0.5部)、ノニオン系界面活性剤−1の1.5部、ノニオン系界面活性剤−2の3部を溶解して界面活性剤水溶液とし、50℃に加熱した。
イオン交換水115部に、ポリウエットSN−4(商品名)1.1部(固形分0.5部)、ノニオン系界面活性剤−1の1.5部、ノニオン系界面活性剤−2の3部を溶解して界面活性剤水溶液とし、50℃に加熱した。
一方、実施例1と同じパラフィン100部にマイクロクリスタリンワックス155°F(商品名)3部を加え70℃に加熱溶解する。この中にベンゾイルパーオキサイド0.5部、2EHA10部、mAAc0.5部加えた後良く攪拌しモノマー含有パラフィン溶液とした。
上記モノマー含有パラフィン溶液を、前記の50℃に加熱した界面活性剤水溶液中に加え、ホモミキサーにて攪拌乳化する。得られた乳化液を、コンデンサー付きの容器に入れて、82〜85℃に加温し、6時間アクリル系モノマーを重合させる。重合終了後、冷却した後、40%苛性ソーダ水溶液0.9部を加えて中和し、固形分が50%になるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径2.5μmでpHが7.5の本発明のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−1に示す。
[実施例3]
イオン交換水113部に、ポリウエットSN−4(商品名)3.3部(固形分1.5部)、ノニオン系界面活性剤−1の3部、ノニオン系界面活性剤−2の2部を溶解して界面活性剤水溶液とし、50℃に加熱した。
イオン交換水113部に、ポリウエットSN−4(商品名)3.3部(固形分1.5部)、ノニオン系界面活性剤−1の3部、ノニオン系界面活性剤−2の2部を溶解して界面活性剤水溶液とし、50℃に加熱した。
一方、実施例1と同じパラフィン100部にマイクロクリスタリンワックス155°F3部を加え70℃に加熱溶解する。この中にベンゾイルパーオキサイド0.5部、2EHA10部、mAAc0.5部を加えた後良く攪拌しモノマー含有パラフィン溶液とした。
上記モノマー含有パラフィン溶液を、前記の50℃に加熱した界面活性剤水溶液中に加え、ホモミキサーにて攪拌乳化する。得られた乳化液を、コンデンサー付きの容器に入れて、82〜85℃に加温し、6時間アクリル系モノマーを重合させる。重合終了後、冷却した後、40%苛性ソーダ水溶液0.9部を加えて中和し、固形分が50%になるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.0μmでpHが7.5の本発明のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−1に示す。
[実施例4]
実施例1のメタクリル酸に代えてアクリルアマイド0.2部を使用する以外は、全て実施例1と同様にして乳化粒子の平均粒子径1.5μm、pHが7.5、固形分が50%の本発明のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−1に示す。
実施例1のメタクリル酸に代えてアクリルアマイド0.2部を使用する以外は、全て実施例1と同様にして乳化粒子の平均粒子径1.5μm、pHが7.5、固形分が50%の本発明のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−1に示す。
[実施例5]
実施例1の界面活性剤水溶液を作製する際のイオン交換水を100部にする以外は、まったく実施例1と同様にして、固形分が55%となるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.8μm、pHが7.5の本発明のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−1に示す。
実施例1の界面活性剤水溶液を作製する際のイオン交換水を100部にする以外は、まったく実施例1と同様にして、固形分が55%となるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.8μm、pHが7.5の本発明のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−1に示す。
[比較例1]
イオン交換水102部に、ポリウエットSN−4(商品名)2.2部(固形分1部)、ノニオン系界面活性剤−1の1.5部、ノニオン系界面活性剤−2の3部を溶解して界面活性剤水溶液とし50℃に加熱した。次に、実施例1と同じパラフィン100部にマイクロクリスタリンワックス155°F3部を加え70℃に加熱溶解する。これを上記50℃に加熱した界面活性剤水溶液中に加えホモミキサーにて攪拌乳化して、固形分が50%となるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.5μmでpHが7.5の比較例のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−2に示す。
イオン交換水102部に、ポリウエットSN−4(商品名)2.2部(固形分1部)、ノニオン系界面活性剤−1の1.5部、ノニオン系界面活性剤−2の3部を溶解して界面活性剤水溶液とし50℃に加熱した。次に、実施例1と同じパラフィン100部にマイクロクリスタリンワックス155°F3部を加え70℃に加熱溶解する。これを上記50℃に加熱した界面活性剤水溶液中に加えホモミキサーにて攪拌乳化して、固形分が50%となるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.5μmでpHが7.5の比較例のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−2に示す。
[比較例2]
実施例1においてワックスを使用しない他は実施例1と同じ方法により、固形分が50%となるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.6μmでpHが7.4の比較例のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−2に示す。
実施例1においてワックスを使用しない他は実施例1と同じ方法により、固形分が50%となるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.6μmでpHが7.4の比較例のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−2に示す。
[比較例3]
比較例1においてワックスを使用しない他は比較例1と同じ方法により、固形分が50%となるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.2μmでpHが7.0の比較例のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−2に示す。
比較例1においてワックスを使用しない他は比較例1と同じ方法により、固形分が50%となるようにイオン交換水で調整して乳化粒子の平均粒子径1.2μmでpHが7.0の比較例のパラフィンエマルションを得た。該パラフィンエマルションの組成および物性を後記表1−2に示す。
後記表1におけるエマルジョンの平均粒子径は、NICOMP Partcle Systems サブミクロン粒子分布分析システム モデル370で測定した値である。n−パラフィンの融点および凝固点は、n−ペンタデカンとn−ヘキサデカンの混合物の測定値である。
測定方法:
n−パラフィンの凝固点;本発明および比較例のエマルションを300mlのガラス容器に250g秤量して攪拌しながら、3℃の水で外部から冷却してエマルションの温度を一定時間毎に測定して、エマルションの温度が数回の測定間でも変化がなく一定になった温度をもってn−パラフィンの凝固点とした。
n−パラフィンの融点;本発明および比較例のエマルションを300mlのガラス容器に250g秤量して攪拌しながら、内温を3℃に冷却して、20℃の水で外部から加温してエマルションの温度を一定時間毎に測定して、エマルションの温度が数回の測定時間でも変化がなく一定になった温度をもってn−パラフィンの融点とした。
n−パラフィンの凝固点;本発明および比較例のエマルションを300mlのガラス容器に250g秤量して攪拌しながら、3℃の水で外部から冷却してエマルションの温度を一定時間毎に測定して、エマルションの温度が数回の測定間でも変化がなく一定になった温度をもってn−パラフィンの凝固点とした。
n−パラフィンの融点;本発明および比較例のエマルションを300mlのガラス容器に250g秤量して攪拌しながら、内温を3℃に冷却して、20℃の水で外部から加温してエマルションの温度を一定時間毎に測定して、エマルションの温度が数回の測定時間でも変化がなく一定になった温度をもってn−パラフィンの融点とした。
潜熱の測定法:
200mlのポリエチレン製カップに、温度T1(約30℃)の水をXg(約60g)入れ、次いで温度T2(約4℃)に冷却した本発明および比較例のエマルションをYg(約30g)を入れて混合し、混合後の測定温度をT3として次式にて潜熱を求める。
潜熱(mJ/mg)={X(T1−T2)−Y(T3−T2)×0.8}÷Y×4.18
(但し、エマルションの比熱は0.8とした。)
200mlのポリエチレン製カップに、温度T1(約30℃)の水をXg(約60g)入れ、次いで温度T2(約4℃)に冷却した本発明および比較例のエマルションをYg(約30g)を入れて混合し、混合後の測定温度をT3として次式にて潜熱を求める。
潜熱(mJ/mg)={X(T1−T2)−Y(T3−T2)×0.8}÷Y×4.18
(但し、エマルションの比熱は0.8とした。)
分離安定性:
測定方法;
本発明および比較例のエマルションの内温を15℃にして直ちに5℃に冷却する。これを1サイクルとして1000サイクル行ない、エマルション状態を観察する。
評価基準;
良好:エマルションの上部に変化なし。
分離:エマルションの上部にパラフィン分が浮く。
測定方法;
本発明および比較例のエマルションの内温を15℃にして直ちに5℃に冷却する。これを1サイクルとして1000サイクル行ない、エマルション状態を観察する。
評価基準;
良好:エマルションの上部に変化なし。
分離:エマルションの上部にパラフィン分が浮く。
実施例1と比較例1の比較により、エマルション中でアクリル系単量体を共重合することにより、分離安定性の向上、凝固点以下の粘度上昇が少なく、ポンプ動力の削減、圧力損失を少なくできる。また、過冷却防止剤のワックスが入っていない比較例2では、過冷却が起こり潜熱量の低下がみられる。
本発明によれば、使用中或いは保存中にn−パラフィンの分離が少なく、冷却時の粘度上昇が少なく、蓄熱材料として有用なパラフィンエマルションが提供される。
Claims (9)
- n−パラフィンとワックスとアクリル系重合体とが、界面活性剤により一体的に水中に乳化されてなり、上記パラフィンの凝固点以上の温度における粘度(A)と、上記パラフィンの凝固点より低い温度における粘度(B)とが、[B≦1.5A]の関係を有することを特徴とするパラフィンエマルション。
- 界面活性剤として、アニオン系界面活性剤とノニオン系界面活性剤とを併用する請求項1に記載のパラフィンエマルション。
- n−パラフィンが、炭素数14〜28のn−パラフィンであり、ワックスが融点40〜120℃のワックスであり、アニオン系界面活性剤がポリカルボン酸型界面活性剤であり、アクリル系重合体が、全モノマー単位中に1〜20質量%のカルボキシル基および/またはアミド基含有モノマー単位を含有するアクリル系重合体である請求項1に記載のパラフィンエマルション。
- 乳化粒子の平均粒子径が、0.5〜5μmである請求項1に記載のパラフィンエマルション。
- n−パラフィン100質量部に対し、それぞれ、ワックスが2.5〜5質量部であり、アニオン系界面活性剤が固形分で0.2〜5質量部であり、ノニオン系界面活性剤が2〜10質量部であり、アクリル系重合体が3〜20質量部である請求項2に記載のパラフィンエマルション。
- 全固形分が、35〜65質量%である請求項1に記載のパラフィンエマルション。
- 蓄熱剤として使用する請求項1に記載のパラフィンエマルション。
- n−パラフィンとワックスとアクリル系モノマーと重合開始剤とを、界面活性剤により一体的に水中に乳化し、該乳化液中のアクリル系モノマーを重合することを特徴とする請求項1に記載のパラフィンエマルションの製造方法。
- アクリル系モノマーが、全モノマー中に1〜20質量%のカルボキシル基および/またはアミド基含有モノマーを含有する請求項8に記載のパラフィンエマルションの製造方法。
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- 2004-09-15 JP JP2004268866A patent/JP2006083276A/ja active Pending
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