JP5134387B2 - 据付レール用固定金具 - Google Patents

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Description

本発明は、据付レール上に取り付けられて、据付レール上に装着された端子台等の装着機器が据付レールに沿って移動しないように固定する据付レール用固定金具に関する。
導線を接続する複数の接続部を備え、各接続部に接続された各導線相互を電気的に接続する端子台は種々提案されている。このような端子台は、据付レール上に保持されて、複数列設され、集合端子台を構成することとなる(例えば特許文献1参照)。図11に示すように、前記据付レールAは、両側の立ち上がり側壁D,Dの上端に、幅方向へ突出する連係板座E,Eを長尺方向に沿って形成してなり、導線相互を接続する端子台Cの下部に設けられた係合部(図示省略)を連係板座E,Eの下面に係合して、複数の端子台Cを整列状に保持するものである。そして、この据付レールA上に保持された集合端子台Bが据付レールAに沿って移動しないようにするために、据付レール用固定金具(以下、「固定金具」と略す。)1b,1bが装着される。
従来の固定金具1bは、図12に示すように、外筐片3bと、該外筐片3bの内部に上下方向に摺動可能に保持され、下部両側から下方突出する一対の係止爪11b,11cが形成された昇降片4bとを、固定ネジ5bと角ナット31により組み付けてなるものである。一対の係止爪11b,11cは、略L字状に屈曲してその先端部を相互に対向させており、各係止爪11b,11cの屈曲部分には、連係板座E,Eを遊嵌させる一対の遊嵌溝部12b,12cが形成される。ここで、一方の係止爪11cは他方の係止爪11bよりも大きく、大きい係止爪11cに形成される遊嵌溝部12cは、他方の遊嵌溝部12bよりも深いものとなっている。
上記固定金具1bは、図13の(a)〜(d)に示す手順によって、据付レールAに装着する。すなわち、まず、固定ネジ5bを緩めた状態で固定金具1bを据付レールAに対して傾けて、深い方の遊嵌溝部12cに一方の連係板座Eに遊嵌させる(図13a)。続いて連係板座Eを遊嵌溝部12cの奥まで挿入した状態で、傾けた固定金具1bを水平にする(図13b)。次いで、固定金具1bを深い方の遊嵌溝部12c方向にスライドさせて、浅い方の遊嵌溝部12bに他方の連係板座Eを遊嵌させ(図13c)、各係止爪11b,11cの先端を各連係板座Eの下方に回り込ませる。最後に固定ネジ5bを締め付けて昇降片4bを外筐片3bに対して上昇させることにより、各係止爪11b,11cと外筐片3bとの間に各連係板座E,Eを挟持して、固定金具1bを据付レールAに固定する(図13d)。
特開2003−331947号公報 (段落0003、図7)
上記従来の固定金具にあっては、両側の係止爪の先端が各連係板座と係合し得る状態において固定ネジを締結するために、一方の遊嵌溝部の深さを浅くして、該遊嵌溝部の奥に連係板座を挿入することによって位置合わせを行うようになっている。このため、据付レールに装着する際に、必ず深い方の遊嵌溝部を先に据付レールと嵌合させなければならず、装着時に遊嵌溝部の深い方を確認する手間が生じている。また、固定ネジで締め付ける際に、連係板座が浅い方の遊嵌溝部から脱落しないよう手で押さえておかないと固定金具の固定が不安定になり、装着が上手く行かないことがある。
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、据付レールへの装着が容易な固定金具の提供を目的とする。
本発明は、両側の立ち上がり側壁の上端に、幅方向へ突出する連係板座を長尺方向に沿って形成してなる据付レール上に固定され、該据付レール上に装着された装着機器が据付レールに沿って移動しないよう固定する据付レール用固定金具において、下部両側から下方に突出してその先端部を相互に対向させるように屈曲させる一対の係止爪と、各係止爪の屈曲部分に形成されて連係板座に遊嵌する一対の遊嵌溝部とを有する外筐片と、該外筐片の内部に形成される摺動間隙に上下に摺動可能に保持される昇降片と、外筐片の上部に形成される上下方向のネジ孔に螺合して、その先端を前記摺動間隙内で上下させる固定ネジとを備えてなり、据付レールの各連係板座を遊嵌溝部に遊嵌した状態で前記固定ネジの先端を下降して該先端で昇降片を下方へ押圧することにより、各連係板座の端部を係止爪と昇降片の下底面の間で挟持するものであり、各係止爪の先端部の上縁には、連係板座の端部を挟持する際に該端部を下方から挟圧することとなる略水平方向の挟圧縁が形成されており、また、各係止爪の、挟圧縁の基端側には、下方付勢された連係板座の端部を挟圧縁の上へと案内するよう傾斜する傾斜案内縁が形成されていることと特徴とする据付レール用固定金具である。
かかる構成にあっては、据付レールの各連係板座に遊嵌溝部を遊嵌した状態で昇降片によって据付レールを下方付勢すると、連係板座の端部が挟圧縁の上方に位置していなくても、係止爪の傾斜案内縁と連係板座の端部との間の案内作用によって、連係板座の端部が挟圧縁の上へと案内されることとなる。このため、本発明の据付レール用固定金具は、固定ネジによって据付レールに固定する際に、各係止爪と連係板座とが係合するように幅方向の位置あわせを行う手間が必要ない。また、従来のように、位置あわせのために一方の遊嵌溝部を浅くせずともよいため、左右の遊嵌溝部を区別せずに連係板座と嵌合させることができる。
また、本発明の据付レール用固定金具にあって、昇降片の下部には、据付レールの上部に対して幅方向に略遊びのないように外嵌する密嵌凹部が形成され、昇降片の上部には、摺動間隙内で固定ネジの先端が内嵌する案内凹部が形成されており、該案内凹部は下方に向けて縮幅する形状をなし、固定ネジの先端を案内凹部の下部まで挿入すると、該先端が案内凹部と幅方向に略遊びのない状態で内嵌することにより、密嵌凹部の両端部が係止爪の挟圧縁と幅方向に一致する位置において昇降片が幅方向に摺動不能となるよう設定されており、固定ネジの先端を案内凹部の上部から下部へ進出させると、該先端と案内凹部の側面との間の案内作用によって昇降片が幅方向に摺動して、各連係板座の端部が係止爪の挟圧縁の上に位置するように密嵌凹部に内嵌する据付レールを相対移動させる構成が提案される。
かかる構成にあっては、固定ネジの先端が案内凹部の上部に位置する状態では、固定ネジの先端と案内凹部の間の遊びの範囲内で昇降片を摺動可能となるため、据付レールの連係板座に外筐片の遊嵌溝部を遊嵌させる際に、昇降片が邪魔にならないように幅方向に摺動させることができる。そして、固定ネジの先端を案内凹部の上部から下部へと進出させると、下方に縮幅する案内凹部の側面と固定ネジ先端の案内作用によって、固定ネジの先端を案内凹部の下部へ導きいれるように昇降片が幅方向に摺動し、密嵌凹部に据付レールが嵌合している状態であれば、据付レールが外筐片に対して相対移動してその連係板座を各係止爪の挟圧縁の上に位置させることとなる。したがって、かかる構成によれば、前記傾斜案内縁と連係板座との間の案内作用が相互の摩擦力などによって十分に作用しない場合でも、固定ネジと昇降片との間の案内作用によって固定金具と据付レールを正しく位置合わせすることができる。
また、本発明の据付レール用固定金具にあって、昇降片の下部には、据付レールの上部に対して幅方向に略遊びのないように外嵌する密嵌凹部が形成されており、外筐片には、昇降片の幅方向の摺動範囲を規制する規制部が形成されており、昇降片が摺動間隙の上方寄りに位置する状態では、昇降片と規制部との間に幅方向に遊びが生じ、昇降片が摺動間隙の下方寄りに位置する状態では、昇降片と規制部の間の遊びがなくなることにより、密嵌凹部の両端部が係止爪の挟圧縁と幅方向に一致する位置において昇降片が幅方向に摺動不能となるよう設定されており、昇降片を摺動間隙内で下降させると、外筐片の規制部と昇降片との間の案内作用によって昇降片が幅方向に摺動して、各連係板座の端部が係止爪の挟圧縁の上に位置するように密嵌凹部に内嵌する据付レールを相対移動させる構成が提案される。
かかる構成にあっては、昇降片が摺動間隙の上方寄りに位置する状態では、昇降片と規制部との間の遊びの範囲内で昇降片を幅方向に摺動可能であるため、据付レールの連係板座に外筐片の遊嵌溝部を遊嵌させる際に、昇降片が邪魔にならないように幅方向に摺動させることができる。昇降片を摺動間隙内で下降させると、外筐片の規制部と昇降片との間の案内作用によって昇降片が幅方向に移動して、密嵌凹部に据付レールを嵌合している状態であれば、据付レールが外筐片に対して相対移動してその連係板座を各係止爪の挟圧縁の上に位置させることとなる。したがって、かかる構成によれば、前記傾斜案内縁と連係板座との間の案内作用が相互の摩擦力などによって十分に作用しない場合でも、外筐片の規制部と昇降片との間の案内作用によって固定金具と据付レールを正しく位置合わせすることができる。
また、本発明の据付レール用固定金具にあって、摺動間隙に、外筐片に対して昇降片を下方付勢する弾性材が設けられている構成が提案される。弾性材としては圧縮コイルバネや板バネなどが挙げられる。かかる構成にあっては、昇降片が摺動間隙内で下方付勢されるため、据付レールの各連係板座を遊嵌溝部に遊嵌した際に、昇降片が据付レールを下方に押圧し、昇降片と係止爪との間で各連係板座を挟圧することとなり、固定ネジを締め付ける前に据付レールを仮保持することが可能となる。このため、かかる構成によれば、固定ネジを締め付ける際に固定金具を手で押さえる手間を省くことができる。
また、本発明の据付レール用固定金具にあって、前記弾性材は、固定ネジのネジ本体に外嵌して、上端部を外筐片に、下端部を昇降片に当接させる圧縮コイルバネであり、外筐片は、摺動間隙の少なくとも一側寄り位置に、前記圧縮コイルバネの上端部と当接して、該上端部を摺動間隙の反対側寄りに案内し、該上端部を前記ネジ本体と干渉した状態で保持する案内保持部を有する構成が提案される。かかる構成にあっては、圧縮コイルバネがネジ本体のネジ山と干渉して固定ネジを押圧することにより、固定ネジのガタツキが抑えられ、固定ネジが緩み難くなる。したがって、本構成によれば、固定ネジの先端をカシメたり、接着剤を塗布したり、また、ネジ本体を必要以上に長くしたりするなどの、固定ネジの緩みを防止する手段が不要となる。
また、上記構成にあって、さらに、外筐片は、摺動間隙の少なくとも一側寄り位置に上下方向の装着溝を有し、前記圧縮コイルバネは、その外周部を前記装着溝に嵌合させており、前記案内保持部は、上方に向けてテーパー状に縮幅する装着溝上部の側縁部である構成が提案される。かかる構成によれば、圧縮コイルバネの弾性力を利用し、簡易な構成によって、圧縮コイルバネの上端部をネジ本体と干渉した状態で保持可能となる。
また、上記構成にあって、さらに、外筐片は、前記案内保持部と摺動間隙を挟んで対向する位置に、前記圧縮コイルバネの上端部と当接して、該当接部分を案内保持部よりも低い位置で係止する係止部を有する構成が提案される。かかる構成にあっては、圧縮コイルバネの上端部は、摺動間隙の他側寄り位置で係止部に係止されて、摺動間隙の他側寄りに屈曲することとなるため、該上端部をネジ本体と強く干渉させることが可能となる。
以上に述べたように、本発明によれば、固定金具を固定ネジによって据付レールに固定する際に、固定金具と据付レールの位置あわせを極めて簡単に行うことができる。また、遊嵌溝部の一方を浅くする構成が不要であるため、遊嵌溝部の左右を確認することなく遊嵌溝部を連係板座に遊嵌させることができる。
以下に、本発明の実施形態を実施例に従って説明する。
<第一実施例>
本実施例の据付レール用固定金具1は、図1に示すように、既存の固定金具と同様に据付レールAの上に固定されて、据付レールAの上に装着された端子台Cが据付レールAに沿って移動しないように固定するものである。
固定金具1は、図2〜5に示すように、下部両側から下方突出してその先端部を相互に対向させるように屈曲させる左右一対の係止爪11,11と、各係止爪11の屈曲部分に形成されて連係板座Eを遊嵌させる一対の遊嵌溝部12,12とを有する外筐片3と、該外筐片3の内部に形成される摺動間隙13に上下に摺動可能に保持される昇降片4と、外筐片3の上部に形成された上下方向のネジ孔10と螺合して、その先端30を前記摺動間隙13内で上下させる固定ネジ5と、摺動間隙13に配設されて、昇降片4を下方付勢する圧縮コイルバネ6とを具備してなる。
外筐片3は所要形状に打ち抜いた金属板片を屈曲加工してなるものである。外筐片3は、前後に対向する一対の側板部8,8と、該側板部8の上縁を相互に連係する上板部9とからなる側面視略伏コ字状をなしており、対向する側板部8,8の間に前記昇降片4を保持する略等幅の摺動間隙13が形成される。
各側板部8,8は、左右対称で下部が幅広な略台形状をなしている。また、その両側下部は下方に突出して左右一対の係止爪11,11を形成している。係止爪11,11は、その先端部15が相互に対向するように内側に向けて略L字状に屈曲しており、各係止爪11の屈曲部分には、連係板座Eを遊嵌させる左右一対の遊嵌溝部12,12が形成される。かかる構成にあっては、係止爪11の先端部15同士の間隔は、据付レールAの上幅よりも僅かに狭く設定され、係止爪11の基端同士の間隔は、据付レールAの上幅よりも広く設定されており、据付レールAを傾けて各連係板座Eを順番に遊嵌溝部12に挿入することにより、外筐片3を据付レールAの上部に外嵌させ得るようになっている。ここで、本実施例の係止爪11及び遊嵌溝部12は左右対称形状をなしており、遊嵌溝部12の左右を区別することなく各連係板座Eを挿入することができる。
また、各係止爪11の先端部15の上縁には、連係板座Eの端部を挟持する際に下方から圧接することとなる略水平な挟圧縁18が形成される。また、各係止爪11の、挟圧縁18の基端側には、中央下方に傾斜して、連係板座Eの端部を挟圧縁18の上へ案内する傾斜案内縁19が形成されている。
側板部8,8の係止爪11を形成する箇所には、摺動間隙13に突出して昇降片4の下方への脱落を防止する横長な脱落防止突部16が絞り加工によって形成されている。また、側板部8の上部中央には、圧縮コイルバネ6を装着するための装着溝17が開口している。
外筐片3の上板部9には上下方向のネジ孔10が形成されており、該ネジ孔10に、上方から固定ネジ5が螺合して、その先端30を摺動間隙13内に突出させている。
昇降片4は金属板を打ち抜いてなるものであり、外筐片3と略同程度の大きさの正面略台形状をなしている。昇降片4は、外筐片3の摺動間隙13の幅と略等しい肉厚であり、該摺動間隙13内に摺動可能に保持される。
昇降片4の下部には、据付レールAの上部と略等幅をなす密嵌凹部20が切欠状に形成される。この密嵌凹部20は、図2に示すように、外筐片3の各係止爪11,11の間に位置しており、各連係板座Eを遊嵌溝部12に遊嵌させると、密嵌凹部20が据付レールAの上部に対して幅方向に略遊びがない状態で外嵌するように設定されている。
昇降片4の上部中央には、図5に示すように、切欠状の案内凹部21が下方に向けて形成される。案内凹部21は、固定ネジ5の径の約2倍の幅をなす上部の幅広部21aと、固定ネジ5の径と略等幅な下部の幅狭部21cと、幅広部21aと幅狭部21cとの間で下方にテーパー状に縮幅する縮幅部21bとで構成される。案内凹部21には、図2に示すように、固定ネジ5の先端30が内嵌しており、昇降片4は該先端30によって幅方向の摺動範囲を規制されている。すなわち、固定ネジ5の先端30が幅広部21aに位置して両者の間に遊びがある状態では、昇降片4を該遊びの範囲内で幅方向に摺動できるが、固定ネジ5の先端30が幅狭部21cに位置し、両者の間に遊びが殆どなくなった状態では、昇降片4は幅方向に殆ど摺動不能となる。ここで、固定ネジ5の先端30が幅狭部21cに位置する状態では、図2に示すように、昇降片4の密嵌凹部20の両端部と、係止爪11の挟圧縁18の位置が幅方向に一致するよう設定されている。かかる構成によれば、固定ネジ5の先端30が摺動間隙13の上部に位置する状態で、据付レールAの上部を密嵌凹部20に嵌合させ、固定ネジ5の先端30を下方に進出させると、案内凹部21の縮幅部21bの側面と固定ネジ5の先端30との間の案内作用によって、該先端30を案内凹部21の幅狭部21cに導き入れるように昇降片4が幅方向に摺動し、各連係板座Eの両端部が挟圧縁18の上に位置するように密嵌凹部20aに内嵌する据付レールAが相対移動することとなる。
また、案内凹部21には、圧縮コイルバネ6が保持される。この圧縮コイルバネ6は、固定ネジ5に外嵌して、その下端を案内凹部21の底面に、その上端を外筐片3の上板部9に当接させており、その弾性力によって外筐片3に対して昇降片4を下方付勢する。
固定金具1は、図4に示すように、外筐片3の摺動間隙13に、側方から昇降片4を挿入し、かかる状態で、案内凹部21に圧縮コイルバネ6を装着し、さらに固定ネジ5をネジ孔10に螺合して先端30を案内凹部21に進出させることにより組み立てられる。
固定金具1を据付レールAに装着する手順を、図6を参照して説明する。まず、固定ネジ5を回転させて、その先端30を摺動間隙13の上部に位置させる。そして、この状態で、固定金具1を傾けて、一側の遊嵌溝部12の奥まで一方の連係板座Eを挿入する(図6a)。この時、固定ネジ5の先端30と案内凹部21との間には十分な遊びがあるため、昇降片4が邪魔にならないよう連係板座Eによって昇降片4を斜め上方に押し上げておくことができる。
次に、一方の連係板座Eを一側の遊嵌溝部12の奥まで挿入した状態で、傾けた固定金具1を水平になるよう傾動させ、他側の遊嵌溝部12を他方の連係板座Eに外嵌させる(図6b参照)。これにより、両側の連係板座Eが各遊嵌溝部12に遊嵌するとともに、昇降片4の密嵌凹部20が据付レールAの上部に外嵌する。なお、本実施例の固定金具1は左右対称であり、両側の遊嵌溝部12のいずれを先に連係板座Eに遊嵌させても構わない。
図6bに示す状態で固定金具1から手を放すと、圧縮コイルバネ6の付勢力により外筐片3対して昇降片4が下方へ摺動することによって、外筐片3が据付レールAに対して上昇し、外筐片3の係止爪11と昇降片4の下底面との間に各連係板座Eが挟まれて、固定金具1が仮止めされる(図6c参照)。
固定金具1を仮止めした状態で、さらに、ドライバー等により固定ネジ5を回転させて固定ネジ5の先端30を下降させ、該先端30により昇降片4を下方に押圧する。これにより、係止爪11と昇降片4に挟まれた各連係板座Eがより強く挟圧されて、固定金具1が据付レールAに対して完全に固定される(図6d参照)。
このように、本実施例の固定金具1は、固定金具1を傾けて両側の遊嵌溝部12を各連係板座Eに外嵌し、圧縮コイルバネ6により仮止めをした状態で固定ネジ5を締め付けることによって据付レールAに装着される。ここで、本実施例の固定金具1にあっては、上記装着手順において、据付レールAと固定金具1の幅方向の位置合わせが装着手順の過程で自動的になされるため、作業者が、両係止爪11の挟圧縁18の上で連係板座Eの端部を確実に保持することができる。
すなわち、各連係板座Eの端部が挟圧縁18の上に位置していなくても、各係止爪11の、挟圧縁18の基端側には、中央下方に傾斜して連係板座Eの端部を挟圧縁18の上へと案内する傾斜案内縁19が形成されているため、連係板座Eを外筐片3と昇降片4とで挟持する際に、連係板座Eが昇降片4に下方に押圧されることによって傾斜案内縁19と連係板座Eの端部と間に案内作用が生じ、連係板座Eの端部が挟圧縁18の上に位置するよう案内されるのである。また、傾斜案内縁19と連係板座Eの端部との間の案内作用が不十分であった場合でも、固定ネジ5で昇降片4を押し下げる際に、固定ネジ5の先端30と案内凹部21側面との間の案内作用によって、各連係板座Eが挟圧縁18の上に位置するように、据付レールAと外筐片3とを幅方向に相対移動できる。
このように、本実施例にあっては、固定金具1を据付レールAに装着する際に、固定金具1と据付レールAの幅方向の位置あわせをする手間が不要となる。また、固定金具1を装着する際に、連係板座Eをどちらの遊嵌溝部12へ先に挿入しても構わないため、固定金具1の左右を確認する手間も不要である。したがって、本実施例の固定金具1は従来よりも容易に据付レールAに装着できる。
また、本実施例の固定金具1は、固定ネジ5によって据付レールAに固定する際に、圧縮コイルバネ6によって仮止めすることができるから、固定ネジ5の締結時に固定金具1を手で保持する手間も不要となる。
<第二実施例>
次に、上記第一実施例の構成を一部変更し、外筐片と昇降片との間の案内作用によって据付レールと固定金具との位置あわせを可能とした第二実施例について説明する。なお、本実施例の固定金具は、多くの構成が第一実施例と同じであり、構成の共通する部分については図面中で同一符号を付して説明を省略する。
本実施例の固定金具1aは、第一実施例の固定金具1(図1参照)同様にして据付レールA上に装着されるものであり、図7〜10に示すように、下部両側から下方突出してその先端部を相互に対向させるように屈曲させる左右一対の係止爪11,11と、各係止爪11の屈曲部分に形成されて連係板座Eを遊嵌させる一対の遊嵌溝部12,12とを有する外筐片3aと、該外筐片3aの内部に形成される摺動間隙13aに上下に摺動可能に保持される昇降片4aと、外筐片3aの上部に形成された上下方向のネジ孔10aと螺合して、その先端30を前記摺動間隙13a内で上下させる固定ネジ5と、摺動間隙13aに配設されて、昇降片4aを下方付勢する圧縮コイルバネ6とを具備してなる。
外筐片3aは所要形状に打ち抜いた金属板片を屈曲加工してなるものである。外筐片3aは、前後に対向する一対の側板部8a,8aと、該側板部8aの上縁を相互に連係する上板部9aとからなる側面視略伏コ字状をなしており、対向する側板部8a,8aの間に前記昇降片4を保持する略等幅の摺動間隙13aが形成される。
各側板部8a,8aは、略凸字形状をなしており、その両側下部は下方に突出して左右一対の係止爪11,11を形成している。係止爪11,11の構成は上記第一実施例と同じである。
また、側板部8a,8aの係止爪11を形成する箇所には、摺動間隙13に突出して昇降片4aの下方への脱落を防止する円形の脱落防止突部16aが絞り加工によって形成されている。また、側板部8aの上部中央には、圧縮コイルバネ6を装着するための装着溝17aが開口している。
また、各側板部8a,8aの両側部には、摺動間隙13aに突出して、昇降片4aの幅方向の摺動範囲を規制する規制部23か形成される。この規制部23は、後述するように昇降片4aの側面と当接し、昇降片4aに対して案内作用を発揮する。
外筐片3aの上板部9には上下方向のネジ孔10aが形成されており、該ネジ孔10aに、上方から固定ネジ5が螺合して、その先端30を摺動間隙13a内に突出させている。
昇降片4aは金属板を打ち抜いてなるものであり、外筐片3aと略等幅の横長帯状をなしている。昇降片4aは、外筐片3aの摺動間隙13aの幅と略等しい肉厚であり、該摺動間隙13a内に摺動可能に保持される。
昇降片4aの両側下部には、外下方に向けて一対の係止突部25,25が突成されており、該係止突部25,25の間に据付レールAの上部と略等幅をなす密嵌凹部20aが形成される。この密嵌凹部20aは、図7に示すように、外筐片3aの各係止爪11,11の間に位置しており、各連係板座Eを遊嵌溝部12に遊嵌させると、密嵌凹部20aが据付レールAの上部に対して幅方向に略遊びがない状態で外嵌するように設定されている。
昇降片4aは、図10に示すように、下方に向けて徐々に縮幅する形状をなし、その側面に下方に向けて内側に傾斜する滑らかな案内面24を形成している。昇降片4aは、図7に示すように、外筐片3aの規制部23,23の間で上下に摺動可能に保持されている。また、昇降片4aは、その狭幅な部分が規制部23の間に位置する状態では、規制部23との間に遊びが生じることとなり、該遊びの範囲内において幅方向に摺動可能となる。一方、昇降片4aが下降し、昇降片4aの幅広な部分が規制部23,23の間に密嵌して両者の間に遊びがなくなると、昇降片4aは幅方向に摺動不能となる。ここで、昇降片4aの幅広な部分が規制部23,23の間に密嵌する状態では、図7に示すように、昇降片4aの密嵌凹部20aの両端部と、各係止爪11の挟圧縁18とが幅方向に一致するよう設定されている。
かかる構成によれば、昇降片4aを上方に押し上げて据付レールAの上部を密嵌凹部20aに嵌合させた後に昇降片4aを下降させると、規制部23と案内面24との間の案内作用によって昇降片4aが幅方向に摺動して規制部23に密嵌する。そして、これに伴って据付レールAが外筐片3aに対して相対移動して、各連係板座Eの両端部が挟圧縁18の上に位置することとなる。
このように、本実施例の固定金具1aによれば、据付レールAへの装着時に、傾斜案内縁19と連係板座Eの端部との間の案内作用に加えて、外筐片3aの規制部23と昇降片4aの案内面24との間の案内作用によって、各連係板座Eが挟圧縁18の上に位置するよう据付レールAを相対移動させることができる。したがって、傾斜案内縁19と連係板座Eの端部との間の案内作用が不十分であった場合でも、外筐片3aと昇降片4aとの間の案内作用によって据付レールAと固定金具1aの位置あわせを確実に行うことができる。
<第三実施例>
次に、上記第二実施例の構成を一部変更し、圧縮コイルバネと固定ネジを干渉させる構成とした第三実施例について説明する。なお、本実施例の固定金具は多くの構成が第二実施例と同じであり、構成の共通する部分については図面中で同一符号を付して説明を省略する。
本実施例の固定金具1cは、図14〜16に示すように、側板部8aと上板部9aとからなる側面視略伏コ字状の外筐片3cを具備してなる。かかる外筐片3cと第二実施例の外筐片3aとで構成の異なる点は、側板部8aの上部中央に開口する上下方向の装着溝17a,17bである。外筐片3cの正面側の装着溝17bは、図16(a)に示すように、その上部が上方に向けてテーパー状に縮幅しており、該装着溝上部の側縁部を、圧縮コイルバネ6aの上端部を背面側寄りに案内し、保持する案内保持部32としている。一方、図16(b)に示すように、背面側の装着溝17aは、第二実施例と同様に上下に亘って等幅をなしている。
本実施例の圧縮コイルバネ6aは、ネジ山52を有する固定ネジ5のネジ本体51の外径よりも内径が大きく、該ネジ本体51に外嵌し、その上端部を外筐片3cに、その下端部を昇降片4aに当接させることにより、外筐片3cに対して昇降片4aを下方付勢している。また、圧縮コイルバネ6aは、摺動間隙13aの幅よりも外径が大きく、摺動間隙13aに完全には収まりきらず、その外周部の前後両側部は各装着溝17a,17bに嵌合している。
かかる構成によれば、図15に示すように、圧縮コイルバネ6aの上端部の正面側部分が案内保持部32に当接することとなる。案内保持部32は上方に向けて縮幅しているため、圧縮コイルバネ6aの上端部が弾性力によって伸び上がろうとすると、該上端部は案内保持部32の案内作用によって背面側に案内され、ネジ本体51のネジ山52と図15中のY部分で干渉し、かかる干渉状態で保持されることとなる。
このように本実施例の固定金具1cにあっては、固定ネジ5は、圧縮コイルバネ6aの上端部によって押圧されているため、ガタツキ難くなり、緩み難くなる。したがって、本実施例の固定金具は、固定ネジ5の先端をカシメたり、接着剤を塗布したりすることなく、固定ネジ5の緩みを簡単に防止可能となる。
<第四実施例>
次に、上記第三実施例の構成から、背面側の装着溝の構成を変更した第四実施例について説明する。なお、本実施例の固定金具は、その他の構成が第三実施例と同じであり、構成の共通する部分については図面中で同一符号を付して説明を省略する。
本実施例にあっては、図17(a),(b)に示すように、外筐片3dの背面側の装着溝17cの上縁部が正面側の装着溝17bの上縁部よりも低くなっており、該装着溝17cの水平な上縁部を、圧縮コイルバネ6aの上端部を案内保持部32より低い位置で係止する係止部33としている。
本実施例の固定金具1dにあっては、図18に示すように、圧縮コイルバネ6aの上端部は摺動間隙13aの背面側寄り位置で係止部33に係止され、摺動間隙13aの背面側に屈曲することとなる。このため、圧縮コイルバネ6aの上端部は、案内保持部32の案内作用に加えて、係止部33による圧縮コイルバネ6aを屈曲させる作用によって、背面側寄りに変位することとなる。したがって、本実施例では、第三実施例に比べて、圧縮コイルバネ6aの上端部が図中Y部分でネジ山52とより強く干渉することとなり、固定ネジ5の緩みをより確実に防止できる。
<第五実施例>
次に、上記第三実施例の構成から、正面側と背面側の装着溝の構成を変更した第五実施例について説明する。なお、本実施例の固定金具は、その他の構成が第三実施例と同じであり、構成の共通する部分については図面中で同一符号を付して説明を省略する。
本実施例にあっては、図19に示すように、外筐片3eの正面及び背面側には、同形状の装着溝17d,17dが、前後に対向する位置に形成される。各装着溝17dは、その上部が上方に向けてテーパー状に縮幅しており、該装着溝上部の側縁部を、圧縮コイルバネ6aの上端部を背面側に案内・保持する案内保持部32a,32aとしている。また、案内保持部32aの下端両側には、水平な縁部が延成されており、該縁部を、圧縮コイルバネ6aの上端部を案内保持部32aより低い位置で係止する係止部33aとしている。
本実施例の固定金具1eにあっては、図20に示すように、圧縮コイルバネ6aの上端部は、摺動間隙13aのいずれか一側(図中左側)の案内保持部32aと当接して反対側(図中右側)に案内される。また、本実施例では、一側の案内保持部32に案内された上端部は、反対側で装着溝17cと深く嵌合するよう設定されており、該反対側では案内保持部32aと当接せずに水平な係止部33aと当接し、案内保持部32aよりも低い位置で係止される。
このように、本実施例にあっては、両側の装着溝17dにそれぞれ案内保持部32aと係止部33aが形成されており、圧縮コイルバネ6aの上端部は、いずれか一側の案内保持部32aの案内作用によって反対側寄りに偏在するとともに、反対側の係止部33aの係止によって反対側寄りに屈曲することとなる。したがって、本実施例の構成にあっては、案内保持部32aと係止部33aの相乗的な作用によって、図20中Y部分において圧縮コイルバネ6aの上端部とネジ本体51のネジ山52とを強く干渉させ、固定ネジ5の緩みを確実に防ぐことができる。また、本実施例にあっては、前後の装着溝17dが同形状であり、外筐片3aは表裏対称形状をなしているため、圧縮コイルバネ6aを外筐片3eに組み付ける際に、外筐片3aの表裏を区別する手間が不要であるという利点がある。
なお、本発明における固定金具は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例は、端子台を装着する据付レールに用いる固定金具であったが、本発明は、端子台を装着する据付レールに用いるものに限らず、各種の装着機器を装着する据付レールに対する固定金具に適用できる。また、上記実施例では、昇降片は、摺動間隙の幅と略等しい肉厚の金属片を打ち抜いてなるものであったが、本発明に係る昇降片は、かかる構成に限らず、例えば、薄い金属片を略コ字状に屈曲加工して、摺動間隙の幅と略等しい厚みとしたものであっても構わない。
据付レールAに端子台Cと第一実施例の固定金具1を装着した状態の斜視図である。 第一実施例の固定金具1の正面図である。 第一実施例の固定金具1の側面図である。 第一実施例の固定金具1の分解斜視図である。 第一実施例の固定金具1の分解正面図である。 第一実施例の固定金具1の装着手順を示す説明図である。 第二実施例の固定金具1aの正面図である。 第二実施例の固定金具1aの側面図である。 第二実施例の固定金具1aの分解斜視図である。 第二実施例の固定金具1aの分解正面図である。 据付レールAに端子台Cと従来構成の固定金具1bを装着した状態の斜視図である。 従来構成の固定金具1bの分解斜視図である。 従来構成の固定金具1bを据付レールAに固定する手順を示す説明図である。 第三実施例の固定金具1cの正面図である。 図14中のX−X部分で外筐片3cを切断して示す縦断側面図である。 第三実施例の外筐片3cの(a)正面図及び(b)背面図である。 第四実施例の外筐片3dの(a)正面図及び(b)背面図である。 圧縮コイルバネ6aと固定ネジ5の干渉態様を示す、第四実施例の固定金具1dの縦断側面図である。 第五実施例の外筐片3eの正面図である。 圧縮コイルバネ6aと固定ネジ5の干渉態様を示す、第五実施例の固定金具1eの縦断側面図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d,1e 固定金具
3,3a,3b,3c,3d,3e 外筐片
4,4a,4b 昇降片
5,5b 固定ネジ
6,6a 圧縮コイルバネ
8,8a 側板部
9,9a 上板部
10,10a ネジ孔
11 係止爪
12 遊嵌溝部
13,13a 摺動間隙
15,15a 先端部(係止爪)
18 挟圧縁
19 傾斜案内縁
20,20a 密嵌凹部
21 案内凹部
23 規制部
24 案内面
25 係止突部
30 先端(固定ネジ)
32,32a 案内保持部
33,33a 係止部
51 ネジ本体
A 据付レール
C 端子台
D 立ち上がり側壁
E 連係板座

Claims (5)

  1. 両側の立ち上がり側壁の上端に、幅方向へ突出する連係板座を長尺方向に沿って形成してなる据付レール上に固定され、該据付レール上に装着された装着機器が据付レールに沿って移動しないよう固定する据付レール用固定金具において、
    下部両側から下方に突出してその先端部を相互に対向させるように屈曲させる一対の係止爪と、各係止爪の屈曲部分に形成されて連係板座に遊嵌する一対の遊嵌溝部とを有する外筐片と、
    該外筐片の内部に形成される摺動間隙に上下に摺動可能に保持される昇降片と、
    外筐片の上部に形成される上下方向のネジ孔に螺合して、その先端を前記摺動間隙内で上下させる固定ネジとを備えてなり、
    据付レールの各連係板座を遊嵌溝部に遊嵌した状態で前記固定ネジの先端を下降して該先端で昇降片を下方へ押圧することにより、各連係板座の端部を係止爪と昇降片の下底面の間で挟持するものであり、
    各係止爪の先端部の上縁には、連係板座の端部を挟持する際に該端部を下方から挟圧することとなる挟圧縁が形成されており、また、各係止爪の、挟圧縁の基端側には、下方付勢された連係板座の端部を挟圧縁の上へと案内するよう傾斜する傾斜案内縁が形成されていると共に、
    昇降片の下部には、据付レールの上部に対して幅方向に略遊びのないように外嵌する密嵌凹部が形成され、昇降片の上部には、摺動間隙内で固定ネジの先端が内嵌する案内凹部が形成されており、
    該案内凹部は下方に向けて縮幅する形状をなし、固定ネジの先端を案内凹部の下部まで挿入すると、該先端が案内凹部と幅方向に略遊びのない状態で内嵌することにより、密嵌凹部の両端部が係止爪の挟圧縁と幅方向に一致する位置において昇降片が幅方向に摺動不能となるよう設定されており、
    固定ネジの先端を案内凹部の上部から下部へ進出させると、該先端と案内凹部の側面との間の案内作用によって昇降片が幅方向に摺動して、各連係板座の端部が係止爪の挟圧縁の上に位置するように密嵌凹部に内嵌する据付レールを相対移動させることを特徴とする据付レール用固定金具。
  2. 両側の立ち上がり側壁の上端に、幅方向へ突出する連係板座を長尺方向に沿って形成してなる据付レール上に固定され、該据付レール上に装着された装着機器が据付レールに沿って移動しないよう固定する据付レール用固定金具において、
    下部両側から下方に突出してその先端部を相互に対向させるように屈曲させる一対の係止爪と、各係止爪の屈曲部分に形成されて連係板座に遊嵌する一対の遊嵌溝部とを有する外筐片と、
    該外筐片の内部に形成される摺動間隙に上下に摺動可能に保持される昇降片と、
    外筐片の上部に形成される上下方向のネジ孔に螺合して、その先端を前記摺動間隙内で上下させる固定ネジとを備えてなり、
    据付レールの各連係板座を遊嵌溝部に遊嵌した状態で前記固定ネジの先端を下降して該先端で昇降片を下方へ押圧することにより、各連係板座の端部を係止爪と昇降片の下底面の間で挟持するものであり、
    各係止爪の先端部の上縁には、連係板座の端部を挟持する際に該端部を下方から挟圧することとなる挟圧縁が形成されており、また、各係止爪の、挟圧縁の基端側には、下方付勢された連係板座の端部を挟圧縁の上へと案内するよう傾斜する傾斜案内縁が形成されていると共に、
    昇降片の下部には、据付レールの上部に対して幅方向に略遊びのないように外嵌する密嵌凹部が形成されており、
    外筐片には、昇降片の幅方向の摺動範囲を規制する規制部が形成されており、
    昇降片が摺動間隙の上方寄りに位置する状態では、昇降片と規制部との間に幅方向に遊びが生じ、昇降片が摺動間隙の下方寄りに位置する状態では、昇降片と規制部の間の遊びがなくなることにより、密嵌凹部の両端部が係止爪の挟圧縁と幅方向に一致する位置において昇降片が幅方向に摺動不能となるよう設定されており、
    昇降片を摺動間隙内で下降させると、外筐片の規制部と昇降片との間の案内作用によって昇降片が幅方向に摺動して、各連係板座の端部が係止爪の挟圧縁の上に位置するように密嵌凹部に内嵌する据付レールを相対移動させることを特徴とする据付レール用固定金具。
  3. 両側の立ち上がり側壁の上端に、幅方向へ突出する連係板座を長尺方向に沿って形成してなる据付レール上に固定され、該据付レール上に装着された装着機器が据付レールに沿って移動しないよう固定する据付レール用固定金具において、
    下部両側から下方に突出してその先端部を相互に対向させるように屈曲させる一対の係止爪と、各係止爪の屈曲部分に形成されて連係板座に遊嵌する一対の遊嵌溝部とを有する外筐片と、
    該外筐片の内部に形成される摺動間隙に上下に摺動可能に保持される昇降片と、
    外筐片の上部に形成される上下方向のネジ孔に螺合して、その先端を前記摺動間隙内で上下させる固定ネジとを備えてなり、
    据付レールの各連係板座を遊嵌溝部に遊嵌した状態で前記固定ネジの先端を下降して該先端で昇降片を下方へ押圧することにより、各連係板座の端部を係止爪と昇降片の下底面の間で挟持するものであり、
    各係止爪の先端部の上縁には、連係板座の端部を挟持する際に該端部を下方から挟圧することとなる挟圧縁が形成されており、また、各係止爪の、挟圧縁の基端側には、下方付勢された連係板座の端部を挟圧縁の上へと案内するよう傾斜する傾斜案内縁が形成されていると共に、
    摺動間隙に、外筐片に対して昇降片を下方付勢する弾性材が設けられ、該弾性材は、固定ネジのネジ本体に外嵌して、上端部を外筐片に、下端部を昇降片に当接させる圧縮コイルバネであり、
    外筐片は、摺動間隙の少なくとも一側寄り位置に、前記圧縮コイルバネの上端部と当接して、該上端部を摺動間隙の反対側寄りに案内し、該上端部を前記ネジ本体と干渉した状態で保持する案内保持部を有することを特徴とする据付レール用固定金具。
  4. 外筐片は、摺動間隙の少なくとも一側寄り位置に上下方向の装着溝を有し、
    前記圧縮コイルバネは、その外周部を前記装着溝に嵌合させており、
    前記案内保持部は、上方に向けてテーパー状に縮幅する装着溝上部の側縁部であることを特徴とする請求項3記載の据付レール用固定金具。
  5. 外筐片は、前記案内保持部と摺動間隙を挟んで対向する位置に、前記圧縮コイルバネの上端部と当接して、該当接部分を案内保持部よりも低い位置で係止する係止部を有することを特徴とする請求項4記載の据付レール用固定金具。
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