JP2603043Y2 - 摺動案内具 - Google Patents

摺動案内具

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JP2603043Y2
JP2603043Y2 JP1993058780U JP5878093U JP2603043Y2 JP 2603043 Y2 JP2603043 Y2 JP 2603043Y2 JP 1993058780 U JP1993058780 U JP 1993058780U JP 5878093 U JP5878093 U JP 5878093U JP 2603043 Y2 JP2603043 Y2 JP 2603043Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、取付対象物に設けら
れた案内突条に、適宜の被摺動体を取付けるための摺動
案内具に関し、より詳細には、例えば自動車のサンルー
フを適宜遮蔽させるために、該サンルーフを構成する窓
穴縁に備えられたレール等により形成される案内突条
に、サンシェード等の被摺動体を摺動自在に取付けるた
めの摺動案内具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のサンシェード等の被摺
動体100を適宜開閉・移動させるために、該被摺動体
100を収める窓穴等の該被摺動体100の開閉方向に
沿った縁に、案内突条201を備えたレール200等を
設け、該被摺動体100を該レール200に摺動自在に
支持させる技術が各種の分野で用いられている。
【0003】そしてこの場合に、該被摺動体100を前
記窓穴等の内でガタ付きなく支持させるために、該被摺
動体100の前記レール200に向き合った側縁に組み
付けられる図8に示されるような摺動案内具300が用
いられている。
【0004】すなわちこの摺動案内具300は、前記被
摺動体100の側縁部を挟み込む一対の挟持板部301
a、301aを備える断面略コ字状の本体部301と、
該両挟持板部301a、301aを連結する側板301
bの両側から外向き傾斜状に延設されている一対の腕状
の弾性片302、302を備えている。そしてこの弾性
片302の先端部には、前記案内突条201を受け入れ
る凹部303が形成されている。したがって、図9にお
いて二点鎖線で示されるように、前記被摺動体100の
側縁部に前記挟持板部301aの側を組み付けると共
に、前記弾性片302を該被摺動体100との組み付け
側に向けてやや撓み込ませながら、該一対の弾性片30
2、302の該凹部303に前記案内突条201を受け
入れさせることにより、前記被摺動体100を前記レー
ル200から常時離れ出す方向に向けて前記撓み込まさ
れている弾性片302の反発力により押圧させながら、
ガタ付きなく支持させることができる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかるに、前記摺動案
内具300を介して前記レール200に支持される前記
被摺動体100の開閉移動に伴って、該被摺動体100
が該レール200側に押し付けられた場合、前記弾性片
302は前記レール200側に向けて更に撓み込まされ
ることになるが、該摺動案内具300ではこの押し付け
力の全てが該弾性片302に加えられることとなり、こ
のため、該弾性片302の基部側に応力が集中する等し
て、該弾性片302の破損、変形を招きやすかった。ま
た、前記レール200の下方に向けて、前記被摺動体1
00が動かされた場合、前記弾性片302は先端側で前
記案内突条201に位置決めされた状態で、その基部側
を前記レール200の下方に向けて捩られることにな
り、これも前記同様該弾性片302の破損、変形を招く
要因となっていた。
【0006】また、前記摺動案内具300を介した被摺
動体100の前記レール200への装着は、図10に示
されるように、被摺動体100の一方の縁を該縁に向き
あった前記レール200等に装着した後、他方の縁に設
けられた摺動案内具300の前記弾性片302先端の凹
部303に、該他方の縁に向きあったレール200に設
けられた案内突条201を収め入れて行われるが、この
装着作業は、該案内突条201が前記レール200の基
部との間に一定の間隔を開けて設けられていることも手
伝って、手探りの状態で行わざるをえず、この装着作業
の容易化が要請されていた。
【0007】そこでこの考案は、第一に、案内突条に対
して装着される一対の弾性片を一側に備えると共に、他
側を被摺動体に組み付けられる摺動案内具において、該
被摺動体の移動に起因して該弾性片に加わる力を軽減
し、該弾性片の破損、変形を防止することを目的とす
る。また、第二に、案内突条に対して、前記一対の弾性
片を装着し易くすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案では、前記課題
を解決すべく、案内突条R’に対して被摺動体Bを摺動
可能に支持させる摺動案内具10を、前記被摺動体Bの
前記案内突条R’に向き合う側縁に組み付けられるもの
とすると共に、この摺動案内具10には、案内突条R’
の側に向け、かつ、該案内突条R’に当接する一対の弾
性片11e、11eが、この摺動案内具10の両側から
外向き傾斜状に延設されているものとし、さらに、該弾
性片11e先端には、前記案内突条R’の一方の側面に
接する受面11f’が形成されていると共に、前記摺動
案内具10における前記案内突条R’の側には、該案内
突条R’の他方の側面に接する当接面12d’が備えら
れている構造のものとした。
【0009】
【作用】この考案では、案内突条R’に対して被摺動体
Bを摺動可能に支持させる摺動案内具10を、前記被摺
動体Bの前記案内突条R’に向き合う側縁に組み付けら
れるものとすると共に、この摺動案内具10には、案内
突条R’の側に向け、かつ、該案内突条R’に当接する
一対の弾性片11e、11eが、この摺動案内具10の
両側から外向き傾斜状に延設されているものとし、さら
に、該弾性片11e先端には、前記案内突条R’の一方
の側面R’−2に接する受面11f’が形成されている
と共に、前記摺動案内具10における前記案内突条R’
の側には、該案内突条R’の他方の側面R’−1に接す
る当接面12d’が備えられている構造のものとしたの
で、被摺動体Bの移動に伴って案内突条R’の側に向け
て前記摺動案内具10が押圧された場合には、該摺動案
内具10の前記案内突条R’の側が該案内突条R’の基
部側の面等に接して該押圧力を受け、また、前記案内突
条R’の他方の側面R’−1側から一方の側面R’−2
側に向けて押圧された場合には、前記当接面12d’を
該案内突条R’の他方の側面R’−1に接しさせて該押
圧力を受けることができ、前記一対の弾性片11e、1
1eに加わる押圧力を軽減させることができる。
【0010】また、前記一対の弾性片11e、11eを
前記被摺動体Bとの組み付け側に引っ張り撓ませた状態
で、前記案内突条R’の上方より前記当接面12d’が
該案内突条B’の前記他方の側面R’−2に接する位置
まで該摺動案内具10を移動させ、この位置で前記一対
の弾性片11e、11eの引っ張りを解除することによ
り、該弾性片11eを該案内突条R’の側に向けて弾性
復帰させて、該弾性片11e先端の前記受面11f’
と、前記当接面12d’との間で前記案内突条R’を挟
み込み、該案内突条R’に装着させることができる。
【0011】
【実施例】以下では、この考案に係る摺動案内具の典型
的な実施例を、図1ないし図8に基づいて説明する。
【0012】ここで、図1は、この考案に係る摺動案内
具10を、被摺動体すなわち本実施例においては自動車
のサンシェードBの組み付けに利用した例を、該自動車
のルーフP外側から見た平面図である。また、図2は、
前記摺動案内具10の斜視図であり、図3は、該摺動案
内具10を分解して示した斜視図であり、図4は、摺動
案内具10を図2において表された側と反対の側から見
た平面図であり、図5及び図6は、該摺動案内具10の
使用状態を示す平面図(上段の図)および該平面図にお
けるA−A線、B−B線における断面図(下段の図)で
ある。さらに図7は、前記摺動案内具10を利用しての
サンシェードBの取付け方法を、図1におけるC−C線
相当位置で断面で示した側面図である。
【0013】図1に示されるように、この実施例に係る
摺動案内具10は、例えば、自動車のサンルーフ部Sを
構成する窓穴Wの相対する窓穴縁W’、W’に沿って設
けられる一対のレールR、R間で、該窓穴Wを遮蔽可能
に支持されるサンシェードBを、該一対のレールR、R
に対して摺動自在に組みつけるために用いられる。
【0014】図3に示されるように、この実施例に係る
前記摺動案内具10は、本体11と、受部材12とから
構成されている。
【0015】本体11は、長手側と幅側を備えた板状の
基板11aを主体に構成されている。この基板11aの
長手側の一方の縁部のほぼ中程の位置からは、ほぼ方形
の窓穴11b’を該基板11aの縁との間に形成させる
倒U字状の屈曲片11bが、前記基板11aの面にほぼ
直交する向きに前記基板11aより一体に突設されてい
る。
【0016】該基板11aの前記屈曲片11bを挟んだ
略対称位置には、該基板11aの肉厚方向に向けて、略
円形状の一対の取付穴11c、11cが開設されてい
る。なお、該取付穴11cに隣接する前記基板11aの
縁は、該取付穴11cの弧に沿ったアール状に形成され
ている。
【0017】該基板11aの前記屈曲片11bが設けら
れていない側の長手側の縁部は、前記屈曲片11bの突
き出し方向と反対の側に向け、かつ、該基板11aの面
にほぼ直交する向きに屈曲されて、側板部11dが形成
されている。この側板部11dのほぼ中程に位置する先
端縁には、前記基板11aの側に向けられた切欠き部1
1d’が形成されている。なお、前記基板11aが前記
側板部11dと接し合う箇所は、前記屈曲片11bの突
き出し側に向けられた湾曲部11a’とされている。
【0018】そして、該側板部11dの両側からは、前
記基板11aに対して外向き傾斜状に一対の腕状の弾性
片11e、11eが延設されている。該弾性片11e
は、その基部側11e’では前記基板11aの側板部1
1dの面に対して比較的大きく外向き傾斜状に屈曲され
ているが、該基部側11e’より先の端部側11e”で
はその傾斜が比較的小さくなるように構成されている。
また、該弾性片11eの端部側11e”は、前記側板部
11dの幅方向で前記切欠き部11d’が設けられてい
ない側に向けて緩やかに屈曲されている。そして、この
弾性片11eの先端部下側縁には、前記基板11aに向
き合わない該弾性片11eの面に対してほぼ直交する向
きに、受板部11fが形成されている。
【0019】次いで、受部材12は、長手側と幅側とを
備えた板状の基板12aを主体に構成されている。図3
に示されるように、該基板12aの長手側の一方の縁側
は、前記本体11の基板11a面を前記屈曲片11bが
設けられている側から覆うように、該基板11a面に添
装される添装板部12bとされている。この添装板部1
2bは、添装される前記本体11の基板11aとほぼ同
寸、同形状とされており、また、該基板11aへの添装
時に該基板11aに開設されている前記取付穴11cに
連通する一対の取付穴12c、12cをその肉厚方向に
向けて開設している。
【0020】一方、前記基板12aの長手側の他方の縁
側は、該基板12の一方の面側において、前記縁に沿っ
た隆起部12dとされており、この隆起部12dと前記
添装板部12bとの間に該基板12aの長手方向に亙る
凹部12eが形成されている。
【0021】前記隆起部12dの前記凹部12e側の縁
には、該凹部12eの長手方向ほぼ中程の位置より、前
記添装板部12b側に向けて断面略鈎状の係止板片12
fが突設されており、この係止板片12fの先端は、前
記凹部12eの底側に向けられている。
【0022】なお、図2に示されるように、前記基板1
2の前記凹部12eが形成されていない側の面では、該
基板12の肉厚方向において前記隆起部12dに対応す
る箇所が凹状部12hとされており、該凹状部12hの
両端および中程の位置には、補強用のリブ12h’・・
・12h’が設けられている。
【0023】このように構成される本体11と受部材1
2とを、図2および図4に示されるように、前記受部材
12の添装板部12bの前記係止板片12fが突設され
ている側の面を、前記本体11の基板11aの前記屈曲
片11bが設けられている側の面に添装させるように、
組み付けることにより、前記摺動案内具10は構成され
る。
【0024】すなわち、受部材12の前記係止板片12
fを、前記本体11の側板11dに設けられた切り欠き
部11d’に係止させると共に、該受部材12の前記凹
部12eに前記本体11の湾曲部11a’を収め、かつ
また、前記添装板部12bを前記基板11aの面に添装
させることにより、前記本体11に対して、前記受部材
12は組み付けられている。なお、該受部材12の前記
凹部12eに接しない側の縁のほぼ中程の位置には、係
止突部12gが設けられており、前記本体11の屈曲片
11bの前記窓穴11b”側の縁に、該窓穴11b’内
よりこの係止突部12gを係当させることにより、前記
本体11に対する該受部材12の組み付け状態の維持が
図られている。
【0025】ここで、前記本体11の側板11dの切り
欠き部11d’に係止される前記係止板片12fは、前
記隆起部12dの前記凹部12e側の縁に設けられてい
るので、このように前記本体11に組み付けられた前記
受部材12は、該本体11の一対の前記弾性片11e、
11eの間にあって、該弾性片11eの傾斜状の延設方
向に向けて該本体11より突き出し状に位置されてい
る。
【0026】次いで、このように構成される摺動案内具
10の使用状態について、説明する。
【0027】図2に示されるように、この摺動案内具1
0は、サンシェードBの側縁部に、前記屈曲片11bが
設けられている側を組み付けることにより、該サンシェ
ードBに固定される。すなわち、該サンシェードBに開
設された一対の取付穴B’、B’に対して、前記本体1
1に設けられている一対の取付穴11c、11cおよび
前記受部材12に設けられている取付穴12c、12c
がそれぞれ連通されるように、該本体11の前記屈曲片
11bが設けられていない側の面を該サンシェードBの
縁部面に添装させた後、図5ないし図7に示されるよう
に、該穴B’、11cおよび12c内にリベットJ等の
適宜の連結部材を挿通、カシメ付け等することにより、
前記摺動案内具10は該サンシェードBに固定される。
なお、この実施例では、前記受部材12の前記係止爪片
12fが設けられていない側の前記取付穴12cの穴周
縁に、円形の凹部12c’を形成しており、リベットJ
等の連結部材の頭部の該受部材12の面からの突き出し
寸法の減少を図っている。
【0028】次いで、この摺動案内具10の機能につい
て説明する。
【0029】図5に示されるように、サンシェードBに
組み付けられた摺動案内具10は、前記レールRに設け
られた案内突条R’の他方の側面R’−1に前記隆起部
12dの当接面12d’を接しさせると共に、該レール
Rの一方の側面R’−2に前記一対の弾性片11e、1
1eの先端部に設けられている前記受板部11f、11
fの受面11f’、11f’に接しさせることにより、
該レールRの前記案内突条R’を挟み込んで、前記サン
シェードBを該レールRに摺動自在に支持させる。
【0030】ここで、図4に示されるように、該摺動案
内具10の前記隆起部12d側の縁は、前記一対の弾性
片11e、11eの双方の先端面に対してほぼ同面(図
4において線分x−xで示す。)とされているので、前
記のレールRの案内突条R’の挟み込みは、該一対の弾
性片11e、11eが該レールRと向き合わない側に向
けて撓み込まされるように、該摺動案内具10を前記レ
ールRの側に向けて押し付けることにより行われる。し
たがって、前記レールRの案内突条R’を前記のように
挟み込んでいる摺動案内具10は、前記一対の弾性片1
1e、11eの撓み込みにより、組み付けられるサンシ
ェードBを常時前記レールRから離れ出す方向に向けて
付勢させる。これにより、該摺動案内具10によって支
持される前記サンシェードBは前記レールRから離れ出
す方向に向けて常時押圧された状態で支持されるので、
図1に示されるように、一対のレールR、R間で該サン
シェードBをガタ付きなく支持させることができる。
【0031】また、図6に示されるように、サンシェー
ドBの開閉動作に伴って、該サンシェードBに組み付け
られている前記摺動案内具10に対して、前記レールR
側に向けられた力(図6におけるF−1で示す方向に向
けられた力)が加えられた場合には、前記一対の弾性片
11e、11e間にあって該レールR側に突き出されて
いる前記隆起部12d側の受部材12の縁面12d”
が、該レールRの前記案内突条R’の基部側の面rに当
接されると共に、前記係止板片12fの非屈曲側の面1
2f’が、該案内突条R’の先端面r’に当接されるの
で、該摺動案内具10に加えられる前記力を前記一対の
弾性片11e、11eのみで受けさせることがなく、こ
うした力に起因した前記弾性片11e、11eの破損、
変形が防止される。
【0032】また、図5に示されるように、サンシェー
ドBの開閉動作に伴って、該サンシェードBに組み付け
られている摺動案内具10に対して、前記レールRの基
部側に向けられた力(図5におけるF−2で示す方向に
向けられた力)が加えられた場合には、前記案内突条
R’の他方の側面R’−1に当接面12d’を接しさせ
ている前記隆起部12dによりこの力を受けさせること
ができ、前記弾性片11eに該レールRの上下方向に向
けられた力が加えられることはない。
【0033】次いで、図7に基づいて、この実施例に係
る摺動案内具10を組み付けたサンシェードBの前記一
対のレールR、Rに対する組み付け手順を説明する。
【0034】この実施例では、図7に示されるように、
サンシェードBの開閉方向に沿った両側縁に前記摺動案
内具10を組み付けている。そして、先ず、該サンシェ
ードBの一方の側に組み付けられた前記摺動案内具10
の前記一対の弾性片11e、11eが、一方のレールR
の基部側に向けられた前記案内突条R’の面R’−2に
前記受板部11fの受面11f’を添装させるように、
該サンシェードBの一方の側を該摺動案内具10を介し
て前記レールRに支承させる(図7における右側)。し
かる後に、該サンシェードBの他方の側に組み付けられ
た前記摺動案内具10の前記一対の弾性片11e、11
eを該摺動案内具10のサンシェードBに対する組み付
け側に向けて適宜の手段により引っ張りながら、該摺動
案内具10の前記隆起部12dの当接面12d’が他方
のレールRの突き出し側の前記案内突条R’の他方の側
面R’−1に当接する位置まで、該サンシェードBを倒
し込み方向に移動させる。そしてこの当接を確認した
後、前記一対の弾性片11e、11eの引っ張りを解除
することにより、該他方のレールRの案内突条R’の突
き出し位置を特に確認することなく、該案内突条R’
を、前記隆起部12dの当接面12d’と、前記弾性片
11eの受板部11fの受面11f’との間に挟み込む
ことができ、該レールRに対する該第一の摺動案内具1
0の装着作業の容易化が図られる。なお、図中11gで
示される前記弾性片11f先端の突起は、該弾性片11
fの前記引っ張り操作を容易にする等の目的で設けられ
ている。
【0035】なお、この実施例では、前記本体11の基
板11aの前記一対の弾性片11e、11eが設けられ
ている側の縁から、該本体11に添装、組み付けられる
前記受部材12の前記隆起部12dが突き出されている
構成としているが、これに代えて、前記本体11の幅方
向両側のほぼ中程の位置より、前記一対の弾性片11
e、11eに相当する一対の弾性片を設け、この一対の
弾性片間の該本体11の部位に前記隆起部12dに相当
する機能を持たせる構成としてもよい。
【0036】
【考案の効果】この考案に係る摺動案内具10によれ
ば、被摺動体Bの移動に伴って案内突条R’の側に向け
て前記摺動案内具10が押圧された場合には、該摺動案
内具10の前記案内突条R’の側を該案内突条R’の基
部側の面等に接しさせて該押圧力を受けさせ、また、前
記案内突条R’の他方の側面R’−1側から一方の側面
R’−2側に向けて押圧された場合には、前記当接面1
2d’を該案内突条R’の他方の側面R’−1に接しさ
せて該押圧力を受けさせることができ、弾性片11eに
加わる押圧力を軽減させることができるので、案内突条
R’に対して装着される一対の弾性片11e、11eを
一側に備えると共に、他側を被摺動体Bに組み付けられ
る摺動案内具10において、該被摺動体Bの移動に起因
した前記弾性片11eに加わる力を軽減し、該弾性片1
1eの破損、変形を防止することができる。
【0037】また、前記一対の弾性片11e、11eを
前記被摺動体Bとの組み付け側に引っ張り撓ませた状態
で、前記案内突条R’の上方より前記当接面12d’が
該案内突条R’の前記他方の側面R’−1に接する位置
まで該摺動案内具10を移動させ、この位置で前記一対
の弾性片11e、11eの引っ張りを解除することによ
り、該弾性片11eを該案内突条R’の側に向けて弾性
復帰させて、該弾性片11e先端の前記受面11f’
と、前記当接面12d’との間で前記案内突条R’を挟
み込み、該案内突条R’に装着されることができるの
で、前記案内突条R’に対する装着作業を容易なものと
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】摺動案内具10を自動車のサンシェードBの組
み付けに利用した例を、該自動車のルーフP外側から見
た平面図である。
【図2】摺動案内具10の斜視図である。
【図3】摺動案内具10の分解斜視図である。
【図4】摺動案内具10の平面図である。
【図5】摺動案内具10の使用状態を示す平面図および
該平面図におけるA−A線断面図である。
【図6】摺動案内具10の使用状態を示す平面図および
該平面図におけるB−B線断面図である。
【図7】摺動案内具10を利用してのサンシェードBの
取付け方法を示した側断面図である。
【図8】従来の摺動案内具300の斜視図である。
【図9】従来の摺動案内具300の使用状態を示す平面
図および該平面図におけるC−C線断面図である。
【図10】従来の摺動案内具300を利用してのサンシ
ェード100の取付け方法を示した側断面図である。
【符号の説明】
10 摺動案内具 11 本体 12 受部材 R レール R’ 案内突条 B 被摺動体(サンシェード) S サンルーフ部 W 窓穴 W’ 窓穴縁
フロントページの続き (72)考案者 吹野 優 東京都新宿区西新宿一丁目7番2号富士 重工業株式会社内 (72)考案者 鶴尾 亮 神奈川県横浜市磯子区丸山一丁目14番7 号株式会社大井製作所内 (72)考案者 四宮 健 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (56)参考文献 実開 平4−65615(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 7/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 案内突条に対して被摺動体を摺動可能に
    支持させる摺動案内具であって、 この摺動案内具は、前記被摺動体の前記案内突条に向き
    合う側縁に組み付けられると共に、この摺動案内具に
    は、案内突条の側に向け、かつ、該案内突条に当接する
    一対の弾性片が、この摺動案内具の両側から外向き傾斜
    状に延設されており、 該弾性片先端には、前記案内突条の一方の側面に接する
    受面が形成されていると共に、 前記摺動案内具における前記案内突条の側には、該案内
    突条の他方の側面に接する当接面が備えられていること
    を特徴とする摺動案内具。
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