JP5132032B2 - ゲート制御ダイオード・メモリ・セル - Google Patents

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Description

本開示は、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(「DRAM」)に関し、より詳細には、改良された充電能力を有するメモリ・セルおよびアーキテクチャに関する。
図1に示すように、従来の1トランジスタ・1コンデンサ(「1T1C」)DRAMセルは、参照数字10で全体的に示される。1T1CDRAMセル10は、コンデンサ13と通信しているトランジスタ12を含む。時間に対するメモリ・セル電圧(「V_cell」)の対応するグラフを、参照数字15で全体的に示す。読出し動作中に、メモリ・セルが読み出されさらにビットライン(「BL」)に接続されているとき、電荷はセルとBLの間で共有される。すなわちBLに放電される。その後、BL電圧と同じである定常状態セル電圧は、信号発生後、セルに蓄えられた電圧V_cell(C_cell/(C_cell+C_bl))に等しくなる。
1データの場合には電圧V_cell(1)がセルに蓄えられ、一方で、0データの場合には約0ボルトの電圧V_cell(0)がセルに蓄えられる。ここで、読出し動作前にBLは0に予め充電されると仮定するが、他の予備充電電圧も同様に考えることができる。比C_cell/(C_cell+C_bl)は転送比(「TR」)として知られており、1よりも小さい。このことは、読出し動作中にセルで電圧降下があることを意味する。検出時と読出し動作前のV_cell(0)およびV_cell(1)の差の比で求めたセルの利得(gain)はC_cell/(C_cell+C_bl)であり、したがってCell_利得<1である。さらに、読出し後、セル電圧を読出し前のレベルに回復するために、ライトバック(writeback)動作が必要である。
したがって、従来の1T1CDRAMセルでは、
V_cell_初期(0,1) = V_cell_初期(1) - V_cell_初期(0)
= VBLH - 0
= VBLH

V_cell_最終(0,1) = V_cell_最終(1) - V_cell_最終(0)
= VBLH C_cell / (C_cell+C_bl) - 0
= VBLH C_cell / (C_cell+C_bl)

Cell_利得 = V_cell_最終(0,1) / V_cell_初期(0,1)
= TR (転送比)
= C_cell / C_cell + C_bl)
< 1
図2に注意を向けると、従来の2トランジスタ・1コンデンサ(「2T1C」)DRAMセルを全体的に参照数字20で示す。2T1CDRAMセル20は、コンデンサ23および第2のトランジスタ26と通信している第1のトランジスタ22を含む。時間に対するV_cellの対応するグラフを全体的に参照数字25で示す。読出し動作中に、セルは、読出しデバイスのFETゲートに接続されて、セル電圧が0データまたは1データを表す0であるかまたはハイであるかに依存して、検出用のBLにソース・ドレイン電流を発生する。セル電圧は読出し動作中ずっと同じであるので、読出し後にライトバックは必要でない。データが0であるか1であるかに無関係にセル電圧は同じにとどまっているので、検出時と読出し動作前のV_cell(0)とV_cell(1)の差の比で求めた利得は1であり、したがってCell_利得=1である。
したがって、従来の2T1CDRAMセルでは、
V_cell_初期(0,1) = V_cell_初期(1) - V_cell_初期(0)
= VBLH - 0
= VBLH

V_cell_最終(0,1) = V_cell_最終(1) - V_cell_最終(0)
= VBLH - 0
= VBLH

Cell_利得 = V_cell_最終(0,1) / V_cell_初期(0,1)
= 1
したがって、従来の1T1CDRAMに比較して必要とされているものは、(1)同じ量のセル・キャパシタンスおよびビットライン・キャパシタンスで従来の1T1Cの場合に比べて、Cell_利得をより高くすることができるか、または(2)従来の1T1CDRAMでは実現できなかった、Cell_利得を1よりも大きくできる新しいメモリ・セルである。
さらに、従来の2T1CDRAMに比較して必要とされているものは、Cell_利得を常に1よりも大きくすることができ、同時に従来の2T1Cの場合よりも約1桁大きな信号を実現する新しいメモリ・セルである。
従来技術のこれらおよび他の欠点および不都合に、本開示の実施例に従ったゲート制御ダイオード・メモリ・セルおよびアーキテクチャで対処する。
ゲート制御ダイオード・メモリ・セルを提供し、このゲート制御ダイオード・メモリ・セルは、電界効果トランジスタ(「FET」)のような1つまたは複数のトランジスタと、このFETと通信しているゲート制御ダイオードとを含み、ゲート制御ダイオードのゲートが第1のFETのソースと通信しており、ゲート制御ダイオードのゲートは、記憶セルの1つの端子を形成し、ゲート制御ダイオードのソースが記憶セルのもう1つの端子を形成し、第1のFETのドレインはビットライン(「BL」)と通信しており、第1のFETのゲートは書込みワードライン(「WLw」)と通信しており、さらにゲート制御ダイオードのソースは読出しワードライン(「WLr」)と通信している。
本開示のこれらおよび他の態様、特徴、および利点は、例示の実施例についての次の説明から明らかになるであろう。この説明は、添付の図面に関連して読むべきである。
本開示は、以下の例示の図に従って、1トランジスタ・1ダイオード(「1T1D」)および2トランジスタ・1ダイオード(「2T1D」)のメモリ・セルおよびアーキテクチャを提供する。
従来、コンデンサに基づいたダイナミック・メモリ・セルは、読出し動作中に、電圧降下(1T1Cのような)を示すか、またはせいぜい、等しい電圧の保持(2TICのような)を示した。読出し動作中にセル電圧を増大することができる新しいメモリ・セルを提供し、それによって、本開示に従ったセル構造で作られたダイナミック・メモリの検出信号、検出信号対雑音比、および検出速度を著しく改善する。以下の説明において、用語「記憶セル」はゲート制御ダイオードを意味し、また用語「メモリ・セル」は1T1Dデバイス全体または2T1Dデバイス全体を意味する。用語「ゲート制御ダイオード用の実現FET」、「ゲート制御ダイオード実現FET」または単に「ゲート制御ダイオードFET」は、互換的に使用することができる。
図1に示すように、1トランジスタ・1ダイオード(「1T1D」)DRAMセル用のゲート制御ダイオード・メモリ利得セルは、全体的に参照数字110で示す。1T1DDRAMセル110は、ゲート制御ダイオード114と通信しているトランジスタ112を含む。時間に対するV_cellの対応するグラフを、全体的に参照数字115で示す。前に背景技術の項で説明したセル10とセル110との比較で、次の違いが明らかである。
Figure 0005132032
図2では、2トランジスタ・1ダイオード(「2T1D」)DRAMセル用のゲート制御ダイオード・メモリ利得セルを全体的に参照数字120で示す。2T1DDRAMセル120は、ゲート制御ダイオード124、および第2のトランジスタ126と通信している第1のトランジスタ122を含む。時間に対するV_cellの対応するグラフを、全体的に参照数字125で示す。前に背景技術の項で説明したセル20とセル120との比較で、次の違いが明らかである。
Figure 0005132032
図3に示すように、基本原理を説明するために、ゲート制御ダイオード信号増幅器(記憶を加えて)を、全体的に参照数字200で示す。ゲート制御ダイオード信号増幅器200はゲート制御ダイオード224を含み、さらに以下の特徴および特性を有する。
ゲート制御ダイオード高利得信号増大
・非直線性電圧増大
・電荷転送
VL_ハイを、ゲート制御ダイオードに加わるハイ信号の大きさとし、
VL_ローを、ゲート制御ダイオードに加わるロー信号の大きさとし、VL_ローは通常おおよそ0であり、
VLがVL_ハイのとき、Rc=Cg_gd(オン)/CLとし、
VLがVL_ローのとき、rc=Cg_gd(オフ)/CLとし、
VSを、ゲート制御ダイオードのソースに加えられた増大電圧の大きさとし、
dVinを、(ゲート制御ダイオードのゲートでの)0と1の間の入力信号の差とし、
dVoutを、(ゲート制御ダイオードのゲートでの)0と1の間の出力信号の差であり、信号増幅は増大信号VSで制御されるとする。
dVout = VL_ハイ + VSRc / (1+Rc) - (VSrc /(1+rc) + VL_ロー)
dVin = VL_ハイ - VL_ロー
利得 = dVout/dVin 〜1 + VS/VL_ハイ
一般に、
Cg_gd(オン) >> CL >> Cg_gd(オフ)
Cg_gd(オフ) : CL : Cg_gd(オン) = 1 : 10 : 100
Rc >> 1 >> rc
VL_ロー 〜 0
一般に、VS=1.2V、VL_ハイ=0.4、VL_ロー=0であり、
ゲート制御ダイオードを使用すると、利得=4
直線コンデンサを使用すると、 利得=1
図4では、2T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルの回路図および動作原理を、全体的に参照数字210で示す。ゲート制御ダイオード・メモリ・セル210は、ゲート制御ダイオード224を含む。2T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルの一部を、読出し動作中の電荷転送機構を説明するために示す。
図5では、2T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルの回路図および動作原理を、全体的に参照数字220で示す。2T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セル220は、ゲート制御ダイオード224を含み、次の特性を示す。
Vg_iを、ゲート制御ダイオードのゲートの初期電圧とし、
Vg_fを、ゲート制御ダイオードのゲートの最終電圧とし、
Vt_gdを、ゲート制御ダイオードの閾値電圧とし(Vt_gdはゼロVtか、低Vtか、標準Vtかである)、
Vsを、ゲート制御ダイオードのソースに加えられる増大電圧とし、
Cg_gdを、ゲート制御ダイオード(gd)のゲート・ソース間キャパシタンスとし、
Cg_rgを、読出しデバイス(rg)のゲート・ソース間キャパシタンスとする。
ゲート制御ダイオード・メモリが読み出されるとき、2つの動作モードがある。すなわち、ゲート制御ダイオードの全ての電荷を転送して出す完全電荷転送と、限定電荷転送である。それぞれの場合の利得は、次のように導き出される。
Rc = Cg_gd / Cg_rg
Q_蓄積 = (Vg_i - Vt_gd) Cg_gd
1.完全電荷転送(Vg_f <= Vs + Vt_gd)
Q_転送 = (VG_f - Vt_rg) Cg_rg = Q_蓄積
Vg_f = Q_蓄積 / Cg_rg + Vt_rg = (Vg_i -Vt_gd) Cg_gd / Cg_rg + Vt_rg
Vg_f = Vg_i Rc + Vt_rg - Vt_gd Rc
利得 = Vg_f / Vg_i 〜1 + Rc (Vt_rg > Vg_iで、Vt_gdおよびRcは小さい)
最大電荷転送Vg_f = Vs+Vg_gdで、
Rc = (Vs + Vt_gd - Vt_rg) / (Vg_i -Vt_gd)
2.限定電荷転送(Vg_f > Vs + Vt_gd)
Q_転送1 (Vs + Vt_gdまで) = (Vs + Vt_gd -Vt_rg) Cg_rg (Cg_rgを充電)
Q_転送2 (Vs + Vt_gdより高く) = Q_蓄積 - Q_転送1 (Cg_gd+ Cg_rgを充電)
del_V1 = Vs + Vt_gd - Vt_rg
del_V2 = Q_転送2 / (Cg_gd + Cg_rg)
Vg_f = Vt_rg + del_V1 + del_V2 = (Vs +Vg_i) Rc / (1 + Rc) + Vt_rg / (1 + Rc) - Vt_gd
利得 = Vg_f / Vg_i 〜 (1 + Vs / Vg_i) Rc / (1+ Rc) (Vt_gd < Vg_i, Rc >> 1)
図6に示すように、例示の単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルの断面を、全体的に参照数字300で示す。この例示の2T1Dセル300は、ゲート制御ダイオード324を含み、金属コネクタを使用し、トレンチを使用して実現されている。ここで、ゲート制御ダイオード324は、浅いトレンチの形で実現され、ゲートは、下側をシリコン隔てられ薄い酸化物で囲繞された円柱形ポリ・トレンチ(poly trench)で形成されている。理解すべきことであるが、ポリ・トレンチは任意の断面形状を有することができ、例示の円柱実施例に制限されない。単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セル300は、次の特徴を有する。
NDR2T1D二重利得DRAMセル
・非破壊読み出し
・単一またはデュアルR/Wポート
・低ビットライン(BL)電圧(0.4V)
・低ワードライン(WL)電圧−電圧増大不要、小型WLドライバ(1V)
・読出しデバイスの利得(電流)
・セルの利得:コンデンサ電圧0〜0.4Vから0.05〜1.3V、利得=1.25/0.4=3.1
・漏れ電流およびトンネル電流を減少するように、Rgate(読出しゲート)およびWgate(書込みゲート)の厚い酸化膜、高Vt
・待機中に、BLは接地されて、最小BL漏れ電流
・読出しのために、BLはVBLH(0.4V)に予め充電される
・ゲート・トンネル漏れを最小限にする厚い酸化膜FET
・待機チャネル漏れを最小限にするために、負のワードライン(WLw)(−0.5V)を使用可能
・Cg_cell〜10〜20×Cg_読出しデバイス
図7に示すように、例示の単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルの断面を、全体的に参照数字350で示す。この例示の2T1Dセル350は、ゲート制御ダイオード374を含み、他のコネクタを使用し、トレンチを使用して実現されている。ここで、ゲート制御ダイオード374は、浅いトレンチの形で実現され、ゲートは、下側をシリコンで隔てられ薄い酸化物で囲繞された円柱形ポリ・トレンチで形成されている。理解されることであるが、ポリ・トレンチは任意の断面形状を有することができ、例示の円柱実施例に制限されない。単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セル350は、次の特徴を有する。
2T1D二重利得DRAMセル
・非破壊読み出し
・単一またはデュアルR/Wポート
・低ビットライン(BL)電圧(0.4V)
・低ワードライン(WL)電圧−電圧増大不要、小型WLドライバ(1V)
・読出しデバイスの利得(電流)
・セルの利得:コンデンサ電圧0〜0.4Vから0.05〜1.3V、利得=1.25/0.4=3.1
・漏れ電流およびトンネル電流を減少するように、RgateおよびWgateの厚い酸化膜、高Vt
・待機中に、BLは接地されて、最小BL漏れ電流
・読出しのために、BLはVBLH(0.4V)に予め充電される
・ゲート・トンネル漏れを最小限にする厚い酸化膜FET
・待機チャネル漏れを最小限にするために、負のワードライン(WLw)(−0.5V)を使用可能
・Cg_cell〜10〜20×Cg_読出しデバイス
図8では、例示の単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルの断面を、全体的に参照数字400で示す。この例示の2T1Dセル400は、ゲート制御ダイオード424を含み、プレーナ・コンデンサを使用して実現される。ゲート制御ダイオード424は、プレーナ・シリコン・オン・インシュレータ(SOI)技術を使用して実現され、ゲートは、拡散領域の上にある。第1のFETのソースと図示のゲート制御ダイオードのゲートの間の接続は、直接金属コネクタ(MCBAR)に基づいているが、共通接続は最低レベルの金属に基づき、さらにコンタクトは図6に示すように使用することができる。単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セル400は、次の特徴を有する。
2T1D二重利得DRAMセル
・非破壊読み出し
・単一またはデュアルR/Wポート
・低ビットライン(BL)電圧(0.4V)
・低ワードライン(WL)電圧−電圧増大不要、小型WLドライバ(1V)
・読出しデバイスの利得(電流)
・セルの利得:コンデンサ電圧0〜0.4Vから0.05〜1.3V、利得=1.25/0.4=3.1
・漏れ電流およびトンネル電流を減少するように、RgateおよびWgateの厚い酸化膜、高Vt
・待機中に、BLは接地されて、最小BL漏れ電流
・読出しのために、BLはVBLH(0.4V)に予め充電される
・ゲート・トンネル漏れを最小限にする厚い酸化膜FET
・待機チャネル漏れを最小限にするために、負のワードライン(WLw)(−0.5V)を使用可能
・Cg_cell〜10〜20×Cg_読出しデバイス
次に図9では、単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルの実施例を全体的に参照数字450で示し、この実施例では、ゲート制御ダイオードはプレーナ・バルク・シリコン技術を使用して実現され、pウェル分離のために随意のn分離帯域がトリプル・ウェルの実現で使用されている。ゲート制御ダイオード・メモリ・セル450は、図8のゲート制御ダイオード・メモリ・セル400に関して上で説明したのと同じ一般的な特性を有し、二重の説明は省略する。ゲート制御ダイオード・メモリ・セル450は、ゲート制御ダイオード474を含む。図8のゲート制御ダイオード・メモリ・セル400と違って、図9のゲート制御ダイオード・メモリ・セル450は、pウェル分離のために、pウェル462とp基板464との間に配置された随意のn分離帯域460を含む。
図10に示すように、ゲート制御ダイオードをプレーナかトレンチかどちらかで実現するための2T1Dメモリ・セルの例示の配置を、全体的に参照数字600で示す。2T1Dメモリ・セル配置600は、ゲート制御ダイオード・トレンチ領域640を含み、この領域640は平板状の場合よりも小さく、書込みデバイスのソースから記憶ノードのゲートへの直接コンタクト(MCBAR)を含む。2T1Dメモリ・セル配置600はさらに、記憶セル・コンタクト領域641への書込みデバイスを含む。
図11では、ゲート制御ダイオードをプレーナかトレンチかどちらかで実現するためのデュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルの例示の配置を、全体的に参照数字610で示す。デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セル配置610は、ゲート制御ダイオード・トレンチ領域642を含み、この領域642はプレーナの場合よりも小さく、書込みデバイスのソースから記憶ノードのゲートへの直接コンタクト(MCBAR)を含む。デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セル配置610はさらに、記憶セル・コンタクト領域643への書込みデバイスを含む。
図12では、図5に示す220のような2T1Dメモリ・セルのシミュレーション波形のグラフを、全体的に参照数字800で示す。書込み1、読出し1、書込み0、読出し0、...の結果として得られたシミュレーション波形を示す。2T1Dメモリ・セルは次の特性を示す。VBLH=0.4V、VWLW=0〜1.0V、VWLR=0〜1.0V、Vcell=0.0〜0.4V(記憶)、0.05〜1.3V(読出し)、ゲート制御ダイオード・セル:0.6μ×1.5μ(トレンチ)、ゼロVt、読出しデバイス:0.28μ×0.12μ、BLcap〜160fF(256セルのビットライン)、90nm技術、R、W、NFET:Vt=0.6V、厚い酸化膜、Rc=Cg_gd/Cg_rg=27、利得=1.25/0.4=3.1。グラフ800は、ワードライン波形880およびセンス増幅出力波形882を含む。
図13に示すように、2T1Dメモリ・セルの例示のデュアルR/Wポート・アレイを、全体的に参照数字900で示し、このアレイは、デュアル・ポート・ビットライン910(具体的には書込み用ビットライン915(BLw)および読出し用ビットライン917(BLr))およびワードライン920(具体的には書込み用ワードライン(WLw)925および読出し用ワードライン(WLr)927)を有し、ワードライン・ドライバ922、ゲート制御ダイオード924、および主センス増幅器930を含む。
図14に注意を向けると、2T1Dメモリ・セルの他の例示のデュアルR/Wポート・アレイを、全体的に参照数字1000で示し、このアレイは、デュアル・ポート・ビットライン1010、ワードライン1020を有し、ワードライン・ドライバ1022、ゲート制御ダイオード1024、および主センス増幅器1030を含む。これは2T1Dメモリ・セルのアレイの一種であり、このアレイでは、同じ読出しワードラインに沿ったいくつかの読出しデバイス(例えば、8個)が、共有カットオフNFETデバイス1042を介して共通接地線1040を共有している。この共有カットオフNFETデバイス1042は、活動状態の行をオンにするだけである。このアレイは、必要な接地線がより少ないので、面積が小さくなるという利点を有する。さらに、全ての他の行の非活動状態の読出しデバイスはカットオフNFETによって遮断されるので、カットオフ・デバイスのために、高Vtを使用する必要がなく(標準Vtを使用して)、読出しデバイスのVtをより低くすることできるようになる。それによって、ビットラインの漏れの可能性をなくする。この実施では、アレイの全てのデバイスは、高VtのNFETよりも低い閾値電圧を有する標準VtのNFETであってよい。
図15では、2T1Dメモリ・セルの他の例示の実施例を、全体的に参照数字1100で示し、この実施例では、読出しデバイスのソースはバイアス電圧(Vbias)に接続されている。図2の2T1DDRAMセル120に非常によく似て、2T1Dメモリ・セル1110は、ゲート制御ダイオード1114および第2のトランジスタ1116と通信している第1のトランジスタ1112を含み、第1のトランジスタ1112および第2のトランジスタ1116のドレインは共通のビットラインBLに接続されている。比較では、図5の2T1DDRAMセル220に非常によく似て、2T1Dメモリ・セル1120は、ゲート制御ダイオード1124および第2のトランジスタ1126と通信している第1のトランジスタ1122を含み、第1のトランジスタ1122のドレインは書込みビットラインBLwに接続され、第2のトランジスタ1126のドレインは読出しビットラインBLrに接続されている。正バイアス電圧(Vbias)の場合、読出しデバイスの閾値電圧(Vt_rg)は、Vbiasの値だけ減少させることができる。その結果として、高Vtデバイスの代わりに、標準Vtデバイスを読出しデバイスおよび書込みデバイスに使用することができる。近接するデバイスを同じ打ち込み領域にひとまとめにして配置面積を最小限にすることができるように、近接するデバイスが同じ閾値電圧を有することが有利である。この「Vbias」実施例の例示の動作電圧は次の通りである。Vbias=0.4Vおよび閾値電圧約0.2Vの標準VtFETを、書込みデバイスおよび読出しデバイスに使用することができる。
図16に示すように、図15の2T1Dメモリ・セルのアレイ構造を、全体的に参照数字1150で示す。このアレイ構造1150は、直接共有接地方式または共有Vbias線方式を使用し、デュアル・ポート・ビットライン1160、ワードライン1170を含み、ワードライン・ドライバ1172、ゲート制御ダイオード1174、および主センス増幅器1180を含む。これは2T1Dメモリ・セルのアレイの一種であり、このアレイでは、同じ読出しワードラインに沿ったいくつかの読出しデバイス(例えば、8個)が、共通接地線1190を共有している。理解されるであろうが、ワードライン方向のいくつかのメモリ・セルの中で接地線を共有するという概念は、カットオフ・デバイスを使用しない図13に示すような2T1Dアレイ構造および図15に示すような2T1Dメモリ・セルに応用することができる。ワードライン方向のいくつかのメモリ・セルのソース端子は、ワードライン方向で局部的に接続され、そしてビットライン方向に直交して走っている共通接地線または共通バイアス電圧線(Vbias)に直接接続される(カットオフ・デバイス無しで)。この直接共有接地線方式または直接共有バイアス電圧線のアレイ構造は、図16に示す通りである。
図17では、プレーナ・ゲート制御ダイオードを有する2デュアル・ポート(R/W)2T1Dメモリ・セルの例示の配置を、全体的に参照数字1200で示す。ここで、図14のGND(接地)1040のような読出しデバイスGNDは、2T1Dセルの行の間で共有される。
次に図18では、図14の2T1Dデュアル・ポートR/Wアレイ1000のシミュレーション波形を、セル読出し波形1310と共に、全体的に参照数字1300で示す。2つの異なるWLおよび2つの異なるBLの4つの2T1Dセルが、パターン01、11で連続して書き込まれ、また読み出される。ここで、図14の2T1DデュアルR/Wポート・アレイ1000は次の特徴を示す。VBLH=0.65V、VWLW=−0.4〜1.2V、VWLR=0〜1.2V、Vcell=0.0〜0.6V(記憶)、0.05〜1.35V(読出し)、ゲート制御ダイオード・セル:平板状、0.72μ×0.35μ、ゼロVt、読出しデバイス:0.28μ×0.12μ、書込みデバイス:0.28μ×0.16μ、120nm技術、R、W、NFET:Vt=0.6V、Rc=Cg_gd/Cg_rg=7.5、利得=1.3/0.6=2.1。
図19に示すように、バルク・シリコン/SOIの例示のn型ゲート制御ダイオード・プレーナ構造を、全体的に参照数字1400で示す。実現FETで開いたドレインを有するゲート制御ダイオードは、参照数字1414で示され、ゲート端子1416およびソース端子1418を含む。実現FETの開いたドレインおよび随意のn分離帯域1429を有するゲート制御ダイオードは、参照数字1424で示され、ゲート端子1426およびソース端子1428を含む。実現FETの開いたドレインおよび絶縁物1437を有するゲート制御ダイオードは、参照数字1434で示され、ゲート端子1436およびソース端子1438を含む。
実現FETのドレインがソースに短絡されているゲート制御ダイオードは、参照数字1464で示され、ソース端子1468、ゲート端子1466、および実現FETでソース端子1468に短絡されたドレイン端子1465を含む。ソースに短絡された実現FETのドレインおよび随意のn分離帯域1479を有するゲート制御ダイオードは、参照数字1474で示され、ソース端子1478、ゲート端子1476、およびソース端子1478に短絡された実現FETのドレイン端子1475を含む。ソースに短絡された実現FETのドレインおよび絶縁物1487を有するゲート制御ダイオードは、参照数字1484で示され、ソース端子1488、ゲート端子1486、およびソース端子1488に短絡された実現FETのドレイン端子1485を含む。
図20では、バルク・シリコン/SOIの例示のp型ゲート制御ダイオード・プレーナ構造を、全体的に参照数字1500で示す。実現FETで開いたドレインを有するゲート制御ダイオードは、参照数字1514で示され、ゲート端子1516およびソース端子1518を含む。実現FETの開いたドレインおよびバルクp基板1523を有するゲート制御ダイオードは、参照数字1524で示され、ゲート端子1526およびソース端子1528を含む。実現FETの開いたドレインおよび絶縁物1537を有するゲート制御ダイオードは、参照数字1534で示され、ゲート端子1536およびソース端子1538を含む。
実現FETのドレインがソースに短絡されているゲート制御ダイオードは、参照数字1564で示され、ソース端子1568、ゲート端子1566、およびソース端子1568に短絡された実現FETのドレイン端子1565を含む。ソースに短絡された実現FETのドレインおよびバルクp基板1573を有するゲート制御ダイオードは、参照数字1574で示され、ソース端子1578、ゲート端子1576、およびソース端子1578に短絡された実現FETのドレイン端子1575を含む。ソースに短絡された実現FETのドレインおよび絶縁物1587を有するゲート制御ダイオードは、参照数字1584で示され、ソース端子1588、ゲート端子1586、およびソース端子1588に短絡された実現FETのドレイン端子1585を含む。
図21に示すように、単一/デュアルR/Wポートを有する他の例示の2T1Dゲート制御ダイオード・プレーナ・メモリ・セル構造を、全体的に参照数字1600で示す。2T1Dゲート制御ダイオード平板状メモリ・セル構造1600は、ゲート制御ダイオード1624を含む。ここで、例示の2T1Dゲート制御ダイオード・プレーナ・(またはトレンチ)メモリ・セルは次の特性を有することができる。非破壊読み出し;単一またはデュアルR/Wポートまたは複数R/Wポート;低ビットライン(BL)電圧(約0.4V);低ワードライン(WL)電圧−電圧増大不要(約1V)、小型WLドライバ;読出しデバイスの利得(電流);セルの利得:コンデンサ電圧約0〜0.4Vから約0.05〜1.3V、利得=1.25/0.4=3.1;漏れ電流およびトンネル電流を減少するように、RgateおよびWgateの厚い酸化膜、高Vt;待機中に、BLは接地されて、最小BL漏れ電流;読出しのために、BLはVBLH(約0.4V)に予め充電される;ゲート・トンネル漏れを最小限にする厚い酸化膜FET;待機チャネル漏れを最小限にするために、負のワードライン(WLw)(約−0.5V)を使用可能;およびCg_rgの約10〜20倍のCg_cell。
次に図22では、単一/デュアルR/Wポートおよび随意のn分離帯域を有する他の例示の2T1Dゲート制御ダイオード・プレーナ・メモリ・セル構造を、全体的に参照数字1700で示す。2T1Dゲート制御ダイオード・プレーナ・メモリ・セル構造1700は、ゲート制御ダイオード1724を含む。ここで、随意のn分離帯域を有する例示の2T1Dゲート制御ダイオード・プレーナ・(またはトレンチ)メモリ・セルは、図21の例示の2T1Dゲート制御ダイオード平板状メモリ・セル1600について上で説明したものと同じ一般的な特性を有することができる。
このように、本開示の実施例は新しいゲート制御ダイオード・メモリ・セルを提供し、このメモリ・セルは、ゲートが記憶セルの一方の端子を形成し、ソースが記憶セルの他方の端子を形成する「部分」電界効果トランジスタ(「FET」)を含む。ゲート制御ダイオードは、FETのドレインが開いたままになっているかまたは従来FETのドレインがソースに接続されている「部分」従来電界効果トランジスタとして実現することができ、並列に接続された2個の「部分」電界効果トランジスタ、または並列に接続された2個のゲート制御ダイオードとして機能する。並列ゲート制御ダイオードは、ゲート・ダイオードと交換可能に使用される。従来のダイナミック・メモリ・セルが行うことに比べて、ゲート制御ダイオードが読出し/書込み動作中に行うことは純粋な記憶コンデンサを超えている。従来の1T1Cメモリ・セルでの電圧降下または従来の2T1Cの場合の一定セル電圧に比べて、ゲート制御デバイスは、読出し動作中にメモリ・セル電圧が電圧利得(すなわち、1より大きい)を有することができるようにする追加の興味ある特性を示す。この特性は、セルが読み出されるとき直線的な電圧等化条件を満たすように、従来の記憶コンデンサのように電荷を共有するのではなく、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルに蓄えられた電荷の実質的に一部または全てを、ビットラインおよび検出回路のような対応する接続回路に転送して出すことで達成される。
電荷がオン・ゲート電圧を有するFETの反転層に蓄積されているオン蓄積状態から、FETがオフでFETチャネルに電荷が無いかまたは蓄積された電荷の量が数桁小さくなっているオフ使用状態に、ゲート制御ダイオードが切り換わるとき、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルの蓄積電荷は、接続された近接回路(1T1Dメモリ・セルのビットライン、または2T1Dメモリ・セルの読出しデバイスのゲートのような)に非直線動作で転送される。完全な電荷転送は、読出し動作中のセル電圧利得によっている。ゲート制御ダイオード・メモリ・セルは、図1の参照数字110で全体的に示したように、1T1DDRAMとして構成することができ、または、図2の参照数字120で全体的に示したように、2T1DDRAMとして構成することができる。
図1の右手側の部分図110および図2の右手側の部分図120は、それぞれ1T1D構成および2T1D構成のゲート制御ダイオードを使用するメモリ・セル構造の回路図を示す。ゲート制御ダイオードのゲートは、メモリ・セルの記憶ノードを形成する。1データがゲート・コンデンサに記憶されたとき、ゲート電圧は、V_cell(1)でハイ、すなわち一般にVBLHである。0データが記憶されたとき、ゲート電圧は、V_cell(0)でロー、通常0であり、ゲート閾値電圧よりも小さく、ゲート・キャパシタンスはほぼゼロであるか、または1データの場合のキャパシタンスより1桁小さい。ゲートのこの遥かに小さなキャパシタンスは、ゲート制御ダイオードのゲートとソースの間の重なりキャパシタンスおよび周囲の浮遊キャパシタンスで構成される二次効果に主によっている。
指摘すべきことであるが、0データの場合のより小さなキャパシタンスは、電圧利得を達成するために、1データの場合のキャパシタンスよりも正確に1桁小さい必要はない。1データのキャパシタンスに対して、数桁小さくても、ほんの僅か小さくても、または同等であってもよい。1データと0データのキャパシタンスの比は、以前に説明したように、ゲート制御ダイオードの利得に影響を及ぼすかもしれないが、基本的な動作および機能に影響を及ぼさない。「より小さな桁」の記述は、ゲート制御ダイオードの設計の一般的な設計例示として使用される。
書込み動作または記憶期間中に、ゲート制御ダイオードのソースはロー電圧、すなわち0であるか、または接地されている。V_cell(1)または一般にVBLHであるハイのゲート制御ダイオードのゲートで1データをセルに書き込む場合、蓄積される電荷Q_cell(1)は、(V_cell(1)-Vt_cell)C_cellである。ここで、Vt_cellまたはVt_gdはゲート制御ダイオードの閾値電圧であり、C_cellはオン・ゲート・キャパシタンスである。記憶のためにより多くの電荷がセルに書き込まれ、検出のためにより多くの信号が得られるように、Vtを小さくすることが有利である。したがって、ゼロVtデバイスまたは低Vtデバイスを使用することができる。電荷Q_cell(1)は、1データに対応し、ゲートとチャネルの間の反転層に蓄えられる。0データの場合、蓄積された電荷Q_cell(0)は無視できるほどであるか、または0であり、ゲート・キャパシタンスはほぼゼロであるか、または1データの場合のキャパシタンスよりも1桁小さい。メモリ・セルは、読出しおよび書込みのためにオン/オフするワードライン(「WL」)制御ゲートのようなスイッチを介して、図1の1T1DDRAM110の場合にはビットライン(「BL」)に接続され、または図2の2T1Dセル120の場合には読出しデバイスのゲートに直接接続される。図1および図2の左部分は、それぞれ、従来の1T1CDRAM(参照数字10)および2T1CDRAM(参照数字20)の場合の標準コンデンサの使用を示す。
読出し動作中に、メモリ・セルの他方の端子すなわちゲート制御ダイオードのソースは、ゲート制御ダイオードの最終ゲート電圧に加えて、ゲート制御ダイオードの閾値電圧Vtよりも高い電圧だけ持ち上げられて、ゲート制御ダイオードをオフにする。
Vs_gd>Vg_gd-Vt_gd (1a)
その後、ゲート制御ダイオードのゲートと記憶データを保持するチャネルの間の反転層に蓄積された電荷は、接続コンデンサに転送される。この接続コンデンサは、ゲート制御ダイオードのゲートの関連し浮遊キャパシタンス(C_浮遊)に接続されるほかに、(1)図1の1T1DDRAM110の場合の接続BLか(WL制御ゲートが開いていると想定して)、または(2)図2の2T1DDRAM120の場合の読出しデバイスのFETゲートかどちらかに接続される。
2T1Dメモリ・セルの場合、読出しデバイスのゲート・キャパシタンス(Cg_rg)は、それ自体、ゲート制御ダイオードに蓄えられた電圧に依存している。上述の結合された接続キャパシタンスは、解析では1つのキャパシタンスC_負荷として考えることができ、時には、Cg_rgと互換的に使用される。すなわち、C_負荷=Cg_rg+C_浮遊、C_負荷〜Cg_rg。
読出し動作中にセル電圧を増大させて遥かに大きな信号を実現することができるようになるのは、従来技術のような電荷等化または電荷共有によってではなく、この完全電荷転送によってである。1データの場合にゲート制御ダイオードに蓄積される電荷は、次式で与えられる。
Q_蓄積 = (Vg_gd_初期 - Vt_gd) Cg_gd (1b)
式(1a)の条件の下で完全電荷転送であるゲート制御ダイオードからの電荷転送は、次式で与えられる。
Q_転送 = Q_蓄積 (1c)
このように、Cg_gdはゲート電圧の関数であり、そして、ゲート制御ダイオードのソース電圧Vs_gdが式(1a)で記述されるように十分に高く設定される限りにおいて、ゲート制御ダイオードに蓄積され転送される電荷は最終ゲート電圧に無関係である。これが完全電荷転送と呼ばれる。式(1a)で設定される完全電荷転送条件が成り立たない場合、電荷転送動作は限定電荷転送モードになる。この限定電荷転送モードでは、Vs_gdおよびVg_gd_初期で決定される特定の初期電荷量が、ゲート制御ダイオードから、読出しデバイス、ビットライン、および同様なもののような接続ノードに転送される。残りの電荷は、ゲート制御ダイオードと接続ノードで共有される。
ここでゲート制御ダイオード・メモリ・セルの動作原理を説明する。図5を再び参照して、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルの回路図は、2T1Dメモリ・セル・アレイでのゲート制御ダイオード・メモリ・セルの動作を説明するのに有用である。図5に示すように、各メモリ・セルに入っていく書込み用(WLw)と読出し用(WLr)の2つのワードラインがある。また、同じセルに入る書込み用(BLw)と読出し用(BLr)の2つのビットラインがある。読出しおよび書込みに別個のビットラインがある場合、それは読出し/書込みデュアル・ポート・メモリ・セルである。
図2に示すように、2つのビットラインを単一ビットラインに組み合わせることができ、その結果として、単一ポート・メモリ・セルが得られる。2ポート・メモリ・セルは、より多くの配線面積を必要とするが、1つのワードラインのメモリ・セルの組と別のワードラインの別のメモリ・セルの組を同時に読出したり書き込んだりすることができるので、最大メモリ読出し書込みデータ処理能力が倍になる。しかし一方で、単一ポート・メモリ・セルでは、読出し動作と書込み動作は完全に切り離されなければならないので、結果として、読出し書込みデータ処理能力がより小さくなる。両方の場合のゲート制御ダイオードの動作原理に違いはない。
ゲート制御ダイオードの読出し/書込み動作は以前に説明した。この2T1Dメモリ・セルの関係では、書込み動作の場合、ビットライン上の0データまたは1データ(VBLH)が、書込みデバイス(これのゲートがWLwに接続されている)を介してゲート制御ダイオードのゲートに書き込まれるように、ワードラインWLwはローからハイ(VWLH)に持ち上げられる。一般に、それらが関係する技術レベルに関して、VWLH=1〜1.2V、VBLH=0.4V、Vt_書込みデバイス=0.5Vである。この種のメモリ・セルをドライブするには小さなワードライン電圧で十分であり、従来のDRAMの大きな電圧増大ワードライン・ドライバに比べて、非常に面積効率のよいワードライン・ドライバがもたらされる。
図3および図4で図示したように、ゲート制御ダイオードの信号増幅をここで考察する。読出し動作では、ワードラインWLrに接続されたゲート制御ダイオードのソースは、ロー(GND)からハイ(VWLH)に持ち上げられる。0データがメモリ・セルに記憶されたとき、ゲート制御ダイオードに蓄積された電荷はゼロであるかまたは非常に僅かであり、ゲート制御ダイオードの両端間のキャパシタンスは非常に小さい。WLrが持ち上げられたとき、結合効果が非常に小さいので、記憶ノード(ゲート制御ダイオードのゲート)の電圧の増加は非常に僅かであるにすぎない。0データの結合効果は、ゲート制御ダイオード・キャパシタンス(ほとんどゼロ、またはより小さな桁である)と接続ノードの結合負荷および浮遊キャパシタンスとによってゲート制御ダイオードのゲートに対して形成された電圧分割器から生じ、結合負荷および浮遊キャパシタンス部分の方が大きく、たとえば一般に10対1である。0データ読出しでの記憶ノードの電圧増加は非常に小さく、VWLH/10の程度(約100mV)である。1データ(VBLH)がメモリ・セルに記憶されたとき、ゲート制御ダイオードに蓄積された電荷(Q_蓄積)は多く、ゲート制御ダイオードの両端間のキャパシタンスは大きい。WLrが持ち上げられるとき、したがってゲート制御ダイオードのソース電圧(Vs)が持ち上げられるとき、記憶ノードの電圧(Vg)は増大されて、次式で与えられる。
Vg_f = Vscc + Vg_i (2a)
cc = Cg_gd / (Cg_gd + C_負荷) (2b)
ここで、ccは、ゲート制御ダイオードのゲート−ソース間キャパシタンス(Cg_gd)と接続ノードの結合負荷キャパシタンス(C_負荷)によってゲート制御ダイオードのゲートに対して形成された電圧分割器の結合係数であり、Vg_iはゲート制御ダイオードのゲート(記憶ノード)の初期電圧Vgであり、Vg_fは、WLrの電圧が持ち上げられた後の電圧Vgである。
Cg_gdは2つの部分を持つと考えられる。すなわち、浮遊ゲート−ソース重なりキャパシタンス(Cs_gd)と、FET反転チャネルに対して酸化物キャパシタンスで形成される可変ゲート・キャパシタンス(Cg_gd')である。ゲート制御ダイオードのVgsがVt(オフ)より下からVt(オン)より遥かに上まで変化するとき、Cg_gd'は数桁変化する。浮遊ゲート−ソース重なりキャパシタンスは、ゲート制御ダイオード・オフ・キャパシタンス(Cg_gd(オフ))と考えることができ、ゲート制御ダイオードがチャネルに蓄積する電荷が無視できるほどであるかまたは無いとき、その値は小さい。ゲート制御ダイオードが完全にオンであるとき、キャパシタンスCg_gdはゲート制御ダイオード・オン・キャパシタンス(Cg_gd(オン))であり、ゲート制御ダイオードは反転層に十分な量の電荷を蓄積する。その結果、Cg_gd(オフ)=Cs_gd、Cg_gd(オン)=Cs_gd+Cox_gdである。ここで、Cox_gdは、ゲート制御ダイオードの全ゲート酸化物キャパシタンスである。
ゲート制御ダイオード信号増幅の基本動作原理は、図3に要約する。オン/オフ・ゲート制御ダイオードのキャパシタンス、負荷キャパシタンスC_負荷、Cg_rgは、限定ではないが一般的に、次の関係がある。
Cg_gd(オン) > C_負荷、Cg_rg >> Cg_gd(オフ)
一般に、
Cg_gd(オフ) : C_負荷 : Cg_gd = 1 : 10 : 100
VWLH = 1V、VBLH = 0.4V
再び図3を参照して容量性負荷CLに接続されたゲート制御ダイオード増幅器の場合を全体的に参照数字200で示した。指摘すべきことであるが、以前(式(2b))に表した負荷キャパシタンス(C_負荷)は、この設定での容量性負荷CLと考えることができる。ゲート制御ダイオード動作のオン、オフ・キャパシタンスと負荷キャパタンスの関係は、次のようになる。
Cg_gd(オン) > CL >> Cg_gd(オフ)
一般に、
Cg_gd(オフ) : CL : Cg_gd(オン) =1 : 10 : 100
Figure 0005132032
表1は、2つの異なる状態すなわち0データおよび1データの状態で、以前に述べたようなCg_gd(オフ)、C_負荷(CLと書くこともある)およびCg_gd(オン)の一般的な条件の下でのゲート制御ダイオード・メモリ・セルの動作(読出し)を示す。動作前のゲート制御ダイオードの電圧差は0.4Vであるが、動作後のゲート制御ダイオードの電圧差は1.3−0.1=1.2Vである。このことによって、結果として、2つの状態0データと1データの間に大きな電圧差が生じる。実際に、メモリ・セルでの約3倍(これは1.2/0.4に等しい)の電圧利得が、ゲート制御ダイオード増幅器の信号増幅機能を例示している。ゲート制御ダイオードをコンデンサに取り替えた場合には、動作後の0電圧および1電圧は、それぞれ0.9Vおよび1.3Vになる。0データと1データとで、動作前のゲート制御ダイオードの電圧差は0.4Vであり、動作後のゲート制御ダイオード電圧差は0.4V(より僅かに小さい)であり、動作による電圧利得はない(利得は1より僅かに小さいか、または1に等しい)。
ここで、2T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルの動作および解析を考える。図2および5に示すような2T1Dの場合、式(1)に表すようにゲート制御ダイオードのゲートの最終電圧からゲート制御ダイオードの閾値(Vt)を引いたものよりも高い電圧で、ゲート制御ダイオードのソースが持ち上げられたとき、完全電荷転送が起こる。電荷は読出しデバイスのゲートに転送され、そして、次式で与えられるゲート電圧の増加をもたらす。
Vt_gdを、ゼロVtまたは低Vtであるゲート制御ダイオード閾値電圧とし、
Cg_rgを、読出しデバイスのゲート・キャパシタンスとし、
Vt_rgを、読出しデバイスの閾値電圧とし、
Q_蓄積およびQ_転送を、蓄積された電荷および転送された電荷とし、
Vs_gdをVs、Vg_gd_初期をVg_i、Vg_gd_最終をVg_fとする。
Rc = Cg_gd / Cg_rg〜Cg_gd / C_負荷 (C_負荷〜Cg_rg)
Q_蓄積 = (Vg_i - Vt_gd) Cg_gd
完全電荷転送(Vg_f<=Vs+Vt_gd)、
Q_転送 = (Vg_f - Vt_rg) Cg_rg = Q_蓄積 (3a)
Vg_f = Q_蓄積 / Cg_rg + Vt_rg = (Vg_i -Vt_gd) Cg_gd / Cg_rg + Vt_rg
Vg_f = Vg_i Rc + Vt_rg - Vt_gd Rc (3b)
利得 = Vg_f / Vg_i〜1 + Rc (3c)
(Vt_rg>Vg_iであり、Vt_gdおよびRcは小さい)
最大電荷転送、すなわちVg_f=Vs+Vt_gdで、
Rc = (Vs + Vt_gd - Vt_rg) / (Vg_i - Vt_gd)
一般に、VsはVg_iの2倍から3倍であり、ここで、Vg_i<Vt_rg、Vt_gd〜0。Rcはほぼ1〜2である。
式(1)で表した条件が成り立たないようにVs_gd(Vsと同じである)が制限される状況では、電荷全てがゲート制御ダイオードから出るように転送されるとは限らない。
例えば、2T1Dの場合、Cg_gd>>Cg_rgであれば、例えば少なくとも10倍ぐらいであるとし、以下のように想定する。
Vt_gd = 0
Vt_rg = 0.5V
Vg_i = 0.4V
Vs = 0 → 1V (0Vから1Vに持ち上げられる)
Q_蓄積 = (VG_i - Vt_gd) Cg_gd
電荷は読出しデバイスのゲートに転送され、場合によっては、式(3b)で表したようにゲート電圧の大きな増加をもたらす。上の例では、Vg_fは約11Vg_iである(Rc=Cg_gd/Cg_rg=10であるから)。これによって、電荷転送を完全なものにするためにゲート制御ダイオードをオフに保持する際に、式(1)で表される条件が破られることになり、結果として、「限定電荷転送」として知られる状況が生じる。一部の電荷はゲート制御ダイオードに引き止められる。ゲート制御ダイオードの最終ゲート電圧(Vg_f)は、次式のようになる。
Vg_i < Vg_f < Vg_i Rc + Vt_rg -Vt_gd Rc
たとえVsおよび電荷転送が制限されても、これはまだ良い電圧利得である。最後に、ゲート制御ダイオードはオン状態のままであり、Vg_f>Vs+Vt_gdでいくらかの電荷を保持している。
2T1Dの場合、Cg_gdがCg_rgよりも遥かに大きいとき(例えば、10倍)、これが起こり、次の利点がある。
(1)読出しデバイスのゲート電圧は、蓄えられたセル電圧(Vg_i=V_cell_初期)よりも依然として遥かに高く、したがって良い電圧利得である。
(2)公称電荷転送動作に必要とされるよりも多いゲート制御ダイオードに蓄積された残留電荷は、ソース_ドレイン漏れ、ゲート・トンネル漏れ、および放射によるソフト・エラー(「SER」)に対するセルの記憶信頼性に関して、記憶された1データを0データと区別する設計余裕として作用する。
2T1Dの場合には、限定電荷転送の下で、
限定電荷転送: (Vg_f>Vs+Vt_gd)
Q_転送1 = (Vs + Vt_gd - Vt_rg) Cg_rg
(Vs+Vt_gdまで、Cg_rgを充電)
Q_転送2 = Q_蓄積 - Q_転送1
(Vs+Vt_gdより上に、Cg_gd+Cg_rgを充電)
= (Vg_i - Vt_gd) Cg_gd - (Vs + Vt_gd- Vt_rg) Cg_rg
= Vg_i Cg_gd - Vs Cg_rg + Vt_rgCg_rg - Vt_gd (Cg_gd + Cg_rg)
(5a)
del_V1 = Vs + Vt_gd - Vt_rg
del_V2 = Q_転送2 / (Cg_gd + Cg_rg)
= [(Vg_i - Vt_gd) Cg_gd - (Vs + Vt_gd -Vt_rg) Cg_rg] / (Cg_gd + Cg_rg)
= Vg_i Rc / (1 + Rc) - Vs / (1 + Rc) +Vt_rg / (1 + Rc) - Vt_gd
Vg_f = Vt_rg + del_V1 + del_V2 = (Vs +Vg_i) Rc / (1 + Rc) + Vt_rg / (1 + Rc)
(5b)
利得 = Vg_f / Vg_i〜(1 + Vs / Vg_i) Rc / (1 +Rc) (5c)
(Vt_gd < Vg_i, Rc >> 1)
要約すると、
利得 = 1 + Rc - (Vt_gd / Vg_i) Rc〜1 + Rc 完全電荷転送(小さなRcの場合)
利得 = (1 + Vs/Vg_i) Rc / (1 + Rc) 限定電荷転送(大きなRc)。
上述の例を使用して、
Vg_i = 0.4V
Vs = 1V
Vt_gd = 0
Vt_rg = 0.6V
Vg_f = (1 + 0.4) (10) / (1 + 10) + 0.6 /(1 + 10) = 1.33V
利得 = 1.33 / 0.4 = 0.3
Figure 0005132032
ゲート制御ダイオード記憶セルによって、(従来の場合の単なる電荷共有ではなくて)記憶セルから対応するビットラインおよび検出回路への完全電荷転送または部分電荷転送あるいはその両方が可能になり、従来の1T1CDRAMセル、2T1CDRAMセルだけでなく3T1CDRAMセルとも比べて、読出し動作中に遥かに大きな信号を実現することができる。実際、ゲート制御ダイオード記憶セルは、1T1Dと2T1Dの両方の場合に、初期の記憶セル電圧に比べて電圧利得を実現するが、従来の場合には電圧利得がない。2T1Dの場合、2T1Cまたは3T1Cメモリ・セルで説明したような単なる単一利得(読出しデバイスで得られる)に比べて、記憶セル(電圧利得)と検出読出しデバイス(電流利得)の両方で「二重の利得」が実現される。
ここで、2T1Dメモリ・セルの回路、読出しおよび書込み動作を考える。図1は、1T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルの回路図およびその動作を示す。図2、4および5は、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルの回路図を示し、2T1Dメモリ・セルの動作を説明する。図5に示すように、各メモリ・セルに入って行く書込み用(WLw)と読出し用(WLr)の2本のワードラインがある。また、同じセルに入っていく書込み用(BLw)と読出し用(BLr)の2本のビットラインがある。読出しおよび書込みに別個のビットラインがある場合、それはデュアル・ポート読出し/書込みメモリ・セルである。図2に示すように、2つのビットラインを単一ビットラインに組み合わせることができ、その結果として、単一ポート・メモリ・セルが得られる。2ポート・メモリ・セルは、より多くの配線面積を必要とするが、1つのワードラインのメモリ・セルの組と別のワードラインの別のメモリ・セルの組を同時に読出したり書き込んだりすることができるので、最大メモリ読出しおよび書込みデータ処理能力が倍になる。しかし一方で、単一ポート・メモリ・セルでは、読出し動作と書込み動作は完全に切り離されなければならないので、結果として、読出し書込みデータ処理能力がより小さくなる。両方の場合のゲート制御ダイオードの動作原理に違いはない。
ゲート制御ダイオードの読出し/書込み動作はすでに説明した。この2T1Dメモリ・セルの関係では、書込み動作の場合、ビットライン上の0データまたは1データ(VBLH)が、書込みデバイス(これのゲートがWLwに接続されている)を介して、ゲート制御ダイオードのゲートに書き込まれるように、ワードラインWLwはローからハイ(VWLH)に持ち上げられる。一般に、VWLH=1〜1.2V、VBLH=0.4V、Vt_書込みデバイス=0.5V(または、もっと小さい)である。この種のメモリ・セルをドライブするには小さなワードライン電圧で十分であり、従来のDRAMの大きな電圧増大ワードライン・ドライバに比べて、非常に面積効率のよいワードライン・ドライバがもたらされる。選択されていないワードラインに負電圧を加えて、その行の接続書込みデバイスのサブスレッショルド漏れを最小限にすることができる。
読出し動作では、ワードラインWLrは、ロー(GND)からハイ(VWLH)に持ち上げられる。0データがメモリ・セルに記憶されたとき、ゲート制御ダイオードに蓄積された電荷はゼロであるかまたは非常に僅かであり、ゲート制御ダイオードの両端間のキャパシタンス(Cg_gd(オフ))は非常に小さい。WLrが持ち上げられたとき、結合効果が非常に小さいので、記憶ノード(ゲート制御ダイオードのゲート)の電圧の増加は非常に僅かである。0データの結合効果は、桁で小さいオフ・ゲート制御ダイオード・キャパシタンス(Cg_gd(オフ))と接続ノードの負荷キャパシタンス(C_負荷)によってゲート制御ダイオードのゲートに対して形成された電圧分割器から生じ、負荷キャパシタンス部分の方が大きく、たとえば一般に10対1である。したがって、0データ読出しでの記憶ノードの電圧増加は非常に小さく、VWLH/10の程度(約100mV)である。1データ(VBLH)がメモリ・セルに記憶されたとき、オン・ゲート制御ダイオードに蓄積された電荷(Q_蓄積)は多く、ゲート制御ダイオードの両端間のキャパシタンス(Cg_gd(オン))は大きい。WLrが持ち上げられるとき、したがってゲート制御ダイオードのソース電圧(Vs)が持ち上げられるとき、記憶ノードの電圧(Vg)は増大されて、次式で与えられる。
Vg_f = Vscc + Vg_i (2a)
cc = Cg_gd / (Cg_gd + C_負荷) (2b)
ここで、ccは、ゲート制御ダイオードのゲート−ソース間キャパシタンス(Cg_gd)と接続ノードの結合負荷キャパシタンス(C_負荷)によってゲート制御ダイオードのゲートに対して形成された電圧分割器の結合係数であり、Vg_iはゲート制御ダイオードのゲート(記憶ノード)の初期電圧Vgであり、Vg_fは、WLrの電圧が持ち上げられた後の電圧Vgである。
2T1Dメモリ・セルの2つの例示の実施例の実現をここで説明する。
第1の例示の実施例では、ゲート制御ダイオードのプレーナ実装を説明する。ゲート制御ダイオード・メモリ・セルは、ゲートおよびソースに対してだけ接続を有する「部分」FETの形で実現することができる。ゲート制御ダイオードは、FETのドレインが開いたままになっている従来FET設定の「部分」電界効果トランジスタとして考えることができる。他の可能なプレーナ実装は、ドレインもソースに接続されており、並列に接続された2つの「部分」電界効果トランジスタとして、または並列に接続された2つのゲート制御ダイオードとして機能する。並列ゲート制御ダイオードは、ゲート・ダイオードとして交換可能に使用される。
図5に示すように、ゲートは記憶ノードであり、ソースは読出し用のワードラインに接続するノードである。ゲート制御ダイオードFETは、プレーナ・バルク・シリコン技術またはプレーナ・シリコン・オン・インシュレータ(SOI)技術を使用して実現することができ、図8に示すように、ゲートが拡散領域の上にある。ゲート領域は、ゲート制御ダイオードのゲートに接続された全負荷キャパシタンス(C_負荷)に比べて十分なキャパシタンス(Cg_gd)を実現し、1データが記憶されたとき、次式の一般的な動作点を満たすように十分に大きくなければならない。
Cg_gd(オフ) : C_負荷 : Cg_gd(オン) = 1 : 10 :100
および、
Rc = Cg_gd / Cg_rg〜Cg_gd / C_負荷 (Cg_gd〜C_負荷)
= 1〜10
読出しデバイスの閾値電圧(Vt_rg)および書込みデバイスの閾値電圧(Vt_wg)は、
Vt_rg>VBLH+オフ_rgであるように(オフ_rgは、ビットラインに接続された全ての読出しデバイスの全オフ電流が確実にある特定のレベルより下になるようにするための設計余裕である)選び、かつ
VWLH-Vt_wg>VBLH+od_wgであるように(od_wgは、1データを書き込むために書込みデバイスの十分なゲート・オーバドライブ(ゲート電圧から閾値電圧を引いたもの)を保証するための設計余裕である)選ぶべきである。
VWLH=1.2V、VBLH=0.4V、オフ_rg=od_wg=0.2Vの場合、Vt_rg>0.6VおよびVt_wg<0.6Vとなる。したがって、一般に、高VtのFETデバイスが読出しデバイスおよび書込みデバイスに使用される。また、一般に厚さ25Åの厚い酸化膜のデバイスがゲート・トンネル漏れ電流を減らすために使用される。
プレーナ・ゲート制御ダイオードでは、以前に述べたように、1データ電圧および利得を大きくするために、Vt_gd〜0であるようにゼロか非常に小さな閾値電圧のデバイスが好ましい。
一般に、ただしこれらの実現の数字に限定しないが、読出しデバイス寸法は2:1Lminと選ぶことができる。ここで、Lminは最小フィーチャ・サイズである。2:1Lminは、小さなメモリ・セル・サイズに選ぶ。
したがって、ゲート・ダイオードの一般的なサイズは4:4Lminであり、この大きさは読出しデバイスに対して面積が8倍で、キャパシタンスが8倍である。すなわち、Rc=Cg_gd/Cg_rg=8である。
ここで、2T1Dメモリ・セルの第2の例示の実施例を説明する。この実施例は、ゲート制御ダイオードのトレンチ実装である。ゲート制御ダイオードは浅いトレンチの形で実現することができ、図6および7に示すように、ゲートは、下側をシリコンで隔てられ薄い酸化物で囲繞された円柱形ポリ・トレンチで形成されている。ポリ・トレンチの隣のシリコン表面の領域をプラスにドープして、ゲート制御ダイオードのソース拡散を形成する。ポリ・トレンチがゲートである。この実現には、ゲート制御ダイオードの面積がより小さくなるという利点が有り、SER(ソフト・エラー)を防ぐために深いところに制限された電荷転送の型(Rc>10〜100)で動作するように、大きなキャパシタンス(Cg_gd)が生成される。しかし、このためには、プレーナ技術に加えて技術開発が必要であり、さらに標準プレーナ・シリコン技術で、埋込みメモリのために追加の処理ステップが必要となることである。
セルの例示の配置の上面図を図10および図11に示す。ビットラインはM2(第2の金属)で縦方向に走っている。ワードラインはM1(第1の金属)で横方向に走っている。図10は、単一ポート・メモリ・セルの配置を示す。デュアル・ポート読出し/書込みメモリ・セルでは、別個の読出しおよび書込みを行うために、図11に示す例示の配置610のように、ビットラインがもう1つ追加される。
ゲート制御ダイオード・メモリ・アレイ、ワードライン・ドライバ、および検出回路をここで考える。読出し/書込みワードラインが横方向に走り、かつ読出し/書込みビットラインが縦方向に走っている2次元アレイに、セルを配置して、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルのアレイを形成することができる。読出しビットラインおよび書込みビットラインは、セルの列ごとに読出し用と書込み用の別個のビットラインとして分離することができる(デュアル・ポート読出し/書込みメモリ・アレイ)。この場合、読出し動作と書込み動作を同時に行うことができる。また、読出し/書込みビットラインは、セルの列ごとに単一ビットラインに組み合わせることができる(単一ポート読出し/書込みメモリ・アレイ)。この場合、読出し動作および書込み動作は別個のサイクルで行わなければならない。
各横方向読出しまたは書込みワードラインは多くのメモリ・セル(一般に、256〜1024個)をドライブし、各ビットライン(読出し/書込み)は縦方向に走り、一般に128〜256個のセルに接続する。横のワードラインおよび縦のビットラインがメモリ・アレイを形成する。ワードラインおよびビットラインは長い線なので、書込みワードラインの書込みデバイスおよび読出しワードラインのゲート・ダイオードによるワードライン負荷、およびワードラインのRC遅延に対処するように、適切なワードライン・ドライバを設計しなければならない。さらに、読出し、書込み動作中に、タイミングの目的を達成するために、ビットラインをドライブするのに十分な電流を供給するように適切な設計を使用しなければならない。
図示のように、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルを動作させる動作点は、低電圧低電力動作に非常に好都合である。一般に、使用されている技術レベルに関係して、1.0〜1.2技術でVWLH=1.0〜1.2V、VBLH=0.4Vである。従来のDRAMおよびSRAMに比べて、ビットライン電圧およびセル電圧は比較的小さく、約半分である。さらに、ゲート制御ダイオード・メモリ・アレイを動作させるワードライン・ドライバおよびセンス増幅器は、従来のDRAMおよびSRAMに比べて、遥かに簡単で小さくすることができる。比較として、シリコン技術の同じレベルで、DRAM/SRAMの一般的な電圧は、VBLH=1V、VWLH=1.8Vである。結果として、ゲート制御ダイオード・メモリは、約50%の電圧で動作することができ、実質的な電力節約を実現することができる。
メモリ・セルの本質的な電圧増大および利得のために、ワードライン電圧は、同じ技術レベルの従来のDRAM/SRAMで使用された1.8Vに比べて、比較的小さく(VWLH=1.0〜1.2V)、したがってワードラインの外部電圧増大は必要でない。結果として、ほとんどの従来DRAMで使用されているようなレベル・シフタの必要がなく、ワードライン・ドライバを遥かに簡単にすることができるので、ワードライン・ドライバの面積は遥かに小さくすることができ、またアレイの面積効率が非常に改善される。
ビットライン電圧は、0からVBLH(1Vシリコン技術で一般に0.4V)の間で動作し、したがって、書込み動作中に0からVBLHの間でビットラインをドライブする標準ドライバを使用することができる。読出し動作中に、ビットラインはVBLHに予め充電され、ビットライン信号は0からVBLHの間にあって、1データを読み出すために0に落ち、0データを読み出すためにVBLHのままである。小信号高利得のシングル・エンド・センス増幅器を使用して、ビットライン信号を検出することができる。
ここで例示の回路シミュレーションを考える。ゲート制御ダイオード・メモリ・セルの動作は、メモリ・アレイの関係で電気的にシミュレートした各横方向読出しまたは書込みワードラインは多くのメモリ・セル(一般に、256〜1024個)をドライブし、各ビットライン(読出し/書込み)は縦方向に走り、一般に128〜256個のセルに接続する。横方向ワードラインおよび縦方向ビットラインがメモリ・アレイを形成する。ワードラインおよびビットラインは長い線なので、適切な物理的動作条件を反映するように、適切なR、C負荷およびドライバをシミュレーションに取り込まれなければならない。
書込み1、読出し1、書込み0、読出し0、...の結果として得られたシミュレーション波形を図12に示す。
図12に示す波形のシミュレーション条件は、次の通りである。
VBLH=0.4V
VWLW=0〜1.0V、VWLR=0〜1.0V
Vcell=0.0〜0.4V(記憶)、0.05〜1.3V(読出し)
ゲート制御ダイオード・セル:0.6μ×1.5μ、ゼロVt(トレンチ)
読出しデバイス:0.28μ×0.12μ
BLcap〜160fF(256セルのビットライン)
R、WNFET:Vt=0.6V
Rc=Cg_gd/Cg_rg=27
利得=1.25/0.4=3.1
図18に示す波形のシミュレーション条件は、つぎの通りである。
VBLH=0.65V
VWLW=−0.4〜1.2V、VWLR=0〜1.2V
Vcell=0.0〜0.6V(記憶)、0.05〜1.35V(読出し)
ゲート制御ダイオード・セル:0.72μ×0.35μ、ゼロVt(平板状)
読出しデバイス:0.28μ×0.12μ、書込み_ゲート:0.28μ×0.16μ
BLcap〜160fF(256セルのビットライン)
R、WNFET(読出し、書込み用NFET):Vt=0.6V
Rc=Cg_gd/Cg_rg=7.5
利得=1.30/0.6=2.1
ここで、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルと従来メモリ・セルの比較を行う。1T1DDRAM(図1の110)の場合、読出し動作中に、メモリ・セルの電荷はBLと共有される(または、BLと等化されるか、またはBLに放電される)ことなく、全電荷がBLに転送され、結果として、読出し動作での定常状態検出ビットライン電圧V_bl_最終は、次式のようになる。
V_bl_最終(1) = V_cell(1) C_cell / C_bl =VBLH C_cell / C_bl
その値は、(1+C_cell/C_bl)の比で、従来の1T1CDRAMの場合の値よりも大きい。
C_cell>C_blの場合、定常状態検出ビットライン電圧V_bl_最終は、初期記憶セル電圧V_cell(1)またはVBLHよりも大きいかもしれない。
次の表は、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルのセル電圧利得および検出信号の有利点をまとめる。
Figure 0005132032
2T1DDRAM(図2の120)の場合、読出し動作中に、メモリ・セルの電荷はセルに残ったままで電圧をV_cell(1)に一定に保持して読出しデバイスをドライブするのではなく、全電荷Q_cellが読出しデバイスのゲートに転送される。1データの場合にメモリ・セルに蓄えられた電荷は、Q_cell(1)=V_cell(1)C_cellであり、完全電荷転送の動作モードで読出しデバイスのゲートに転送され、読出しデバイスは、次式の電圧増加を得る。
del_V_rg = Q_cell(1) / C_rg = V_cell(1)C_cell / C_rg
読出し動作における読出しデバイスのゲートの定常状態検出電圧は、次式で与えられる。
V_rg_最終(1) = V_cell_最終(1) = V_cell(1) (1 +C_cell / C_rg)
その検出電圧値は、常に1よりも大きく、C_cellおよびC_rgの値に無関係に初期値に比べて常に電圧増加があることを意味し、したがって、より大きな検出信号および読出し速度を与える。
次の表は、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルのセル電圧利得および検出信号の有利点をまとめる。
Figure 0005132032
本明細書で添付の図面を参照して例示の実施例を説明したが、理解すべきことであるが、本開示はそれらの実施例そのものに制限されず、本開示の範囲または精神から逸脱することなく当業者は、本開示の中で様々な変更および修正を行うことができる。そのような変更および修正は全て、添付の特許請求の範囲で明らかにされるように本開示の範囲および精神の範囲内に含まれる意図である。
本開示の実施例に従った1T1DDRAMのゲート制御ダイオード・メモリ・セルだけでなく、1T1CDRAMの従来のメモリ・セルも示す比較の回路図およびグラフである。 本開示の実施例に従った2T1DDRAMのゲート制御ダイオード・メモリ・セルだけでなく、2T1CDRAMの従来のメモリ・セルも示す比較の回路図およびグラフである。 本開示の実施例に従ったゲート制御ダイオード信号増幅器(記憶に加えて)を示す回路図およびグラフである。 本開示の実施例に従った2T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルの一部を示す回路図およびグラフである。 本開示の実施例に従った2T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルの一部を示す回路図およびグラフである。 金属コネクタを使用する単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルの実施例を示す回路図および断面図であり、ゲート制御ダイオードがトレンチの形で実現されている。 他のコネクタを使用する単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルの実施例を示す回路図および断面図であり、ゲート制御ダイオードがトレンチの形で実現されている。 単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルの実施例を示す回路図および断面図であり、ゲート制御ダイオードがプレーナ・シリコン・オン・インシュレータ(「SOI」)技術を使用して実現されている。 単一/デュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルの実施例を示す回路図および断面図であり、ゲート制御ダイオードがプレーナ・バルク・シリコン技術を使用して実現され、随意のn分離帯域がpウェルを分離している。 ゲート制御ダイオードのプレーナ実装かトレンチ実装かどちらかの実施例の2T1Dメモリ・セルを示す例示の配置図である。 ゲート制御ダイオードのプレーナ実装かトレンチ実現かどちらかの実施例のデュアルR/Wポート2T1Dメモリ・セルを示す例示の配置図である。 プレーナまたはトレンチ2T1Dメモリ・セルの実施例の結果として得られたシミュレーション波形を示すグラフである。 2T1Dメモリ・セル実施例のデュアルR/Wポート・アレイを示す回路図である。 共有接地を有する2T1Dメモリ・セル実施例のデュアルR/Wポート・アレイのを示す回路図である。 接地またはVバイアスを有する2T1Dメモリ・セル実施例を示す回路図である。 図15に従った共有接地または共有Vバイアスを有する2T1Dメモリ・セルの実施例を示す回路図である。 プレーナ・ゲート制御ダイオードおよび共有接地を有するメモリ・セルの2×1デュアルR/Wポート2T1Dアレイを示す例示の配置図である。 図14の2T1DデュアルR/Wポート・アレイ実施例のシミュレーション波形を示すグラフである。 バルク・シリコン/SOIでの例示のn型ゲート制御ダイオードのプレーナ構造を示す模式図である。 バルク・シリコン/SOIでの例示のp型ゲート制御ダイオードのプレーナ構造を示す模式図である。 プレーナ・シリコン・オン・インシュレータ(SOI)技術での単一/デュアルR/Wポートを有する他の例示の2T1Dゲート制御ダイオード平板状メモリ・セル構造を示す模式図である。 プレーナ・バルク・シリコン技術の単一/デュアルR/Wポートを有する他の例示の2T1Dゲート制御ダイオード平板状メモリ・セル構造を示す模式図であり、随意のn分離帯域がpウェルを分離している。
符号の説明
110 ゲート制御ダイオード・メモリ・セル(1T1Dセル)
112 トランジスタ
114、124、224、324、374、424、474、924、1024、1114、1124、1414、1424、1434、1464、1474、1484、1514、1524、1564、1574、1584、1624、1724 ゲート制御ダイオード
120、220、300、350、400、450、1110、1120 ゲート制御ダイオード・メモリ・セル(2T1Dセル)
122、1112、1122 第1のトランジスタ
126、1116、1126 第2のトランジスタ
200 ゲート制御ダイオード信号増幅器
641、643 記憶セル・コンタクト領域
640、642 トレンチ領域
1416、1426、1436、1466、1476、1486、1516、1526、1566、1576、1586 ゲート端子
1418、1428、1438、1468、1478、1488、1518、1528、1568、1578、1588 ソース端子
1465、1475、1485、1565、1575、1585 ドレイン端子
1600、1700 2T1Dゲート制御ダイオード平板状メモリ・セル構造
Rgate 読出しゲート
Wgate 書込みゲート
WLw、925 書込み用ワードライン
WLr、927 読出し用ワードライン
BL ビットライン
BLw、917 書込み用ビットライン
BLr 読出し用ビットライン
MCBR 金属コネクタ
SA、930 センス増幅器
GND 接地

Claims (9)

  1. 拡散領域と書込みワードラインに直接的に接続されるゲート端子とを有する少なくとも1つのトランジスタと、ゲート制御ダイオードとを備えるメモリ・セルであって、
    記憶セルとして機能する前記ゲート制御ダイオードにおいて、ゲート端子が前記記憶セルの1つの端子を形成し、かつ前記少なくとも1つのトランジスタの前記拡散領域に直接的に接続され、ソース端子が読出しワードラインに直接的に接続され、ドレインが開いたままになっていて、ゲートが記憶ノードを形成する、
    メモリ・セル。
  2. 前記ゲート制御ダイオードの前記ゲートが、トレンチの形で実現されるゲートである、請求項1に記載のメモリ・セル
  3. 前記ゲート制御ダイオードのゲートが、酸化物膜および、その下側に配置されかつ前記酸化物膜を囲繞するシリコンで囲繞されたポリ・トレンチを備える、請求項2に記載のメモリ・セル
  4. 前記ポリ・トレンチが円柱形である、請求項3に記載のメモリ・セル
  5. 前記ゲート制御ダイオード、金属酸化物半導体(「MOS」)コンデンサを備える、請求項3に記載のメモリ・セル
  6. 前記ゲート制御ダイオードの前記ゲート端子が、平板状である、請求項1に記載のメモリ・セル
  7. 前記ゲート制御ダイオードのゲートが、拡散領域の上に配置されている、請求項6に記載のメモリ・セル
  8. さらに、前記ゲート制御ダイオードのゲートと前記拡散領域の間に配置された酸化物層を備える、請求項7に記載のメモリ・セル
  9. 前記ゲート制御ダイオードが、プレーナ型金属酸化物半導体(「MOS」)コンデンサを備える、請求項6に記載のメモリ・セル
    以上
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