JP2002298588A - 半導体装置及びその検査方法 - Google Patents

半導体装置及びその検査方法

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JP2002298588A
JP2002298588A JP2001100911A JP2001100911A JP2002298588A JP 2002298588 A JP2002298588 A JP 2002298588A JP 2001100911 A JP2001100911 A JP 2001100911A JP 2001100911 A JP2001100911 A JP 2001100911A JP 2002298588 A JP2002298588 A JP 2002298588A
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャパシタの蓄積電極がトランジスタのゲー
ト端子に接続された回路を効率的に駆動することが可能
な半導体装置を提供する。 【解決手段】 半導体基板の表面上に配置された複数の
セルの各々が、第1のトランジスタと第2のトランジス
タとを含む。第1のトランジスタの第2の電流端子が第
2のトランジスタのゲート端子に接続されている。第1
のトランジスタの第1の電流端子にビットラインが接続
され、ゲート端子にワードラインが接続されている。第
2のトランジスタの第1の電流端子側に第1の配線が接
続され、第2の電流端子側に第2の配線が接続されてい
る。ビットラインが、第1の電圧の状態、及びそれより
も高圧の第2の電圧の状態のいずれかに設定される。第
1の配線に、第1の電圧よりも高くかつ第2の電圧より
も低い電圧が印加される。電圧検出回路が、第2の配線
に現れる電圧を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置に関
し、特にキャパシタの蓄積電極がトランジスタのゲート
端子に接続された回路構成を有する半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】情報処理システムの高度化、高速化を実
現する上で、連想メモリ(CAM、Content A
ddressable Memory)が注目されてい
る。CAMは、メモリセルに記憶したメモリ内容と、外
部から供給される信号との一致を論理セルで検出するこ
とができる。メモリセルは、通常スタティックランダム
アクセスメモリ(SRAM)で構成される。
【0003】本願発明者は、先に、メモリセルにダイナ
ミックランダムアクセスメモリ(DRAM)を用いた構
成のCAMを提案した。この構成によれば、相補型信号
を記憶する場合も、基本単位のメモリセルは2つのアク
セストランジスタと2つのキャパシタと、4つの検索/
比較トランジスタ(3値CAMの場合)とで構成するこ
とができる。しかしながら、その好適な駆動技術及び試
験技術は未だ確立されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、キャ
パシタの蓄積電極がトランジスタのゲート端子に接続さ
れた回路を効率的に駆動することが可能な半導体装置を
提供することである。
【0005】本発明の他の目的は、キャパシタの蓄積電
極が、半導体基板表層部の不純物拡散領域とトランジス
タのゲート端子とに接続された回路を精度よく試験する
ことが可能な半導体装置及び検査方法を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、半導体基板と、前記半導体基板の表面上に規則的に
配置された複数のセルであって、該セルの各々が、第1
のトランジスタと第2のトランジスタとを含み、該第1
のトランジスタ及び第2のトランジスタが、共に第1の
電流端子、第2の電流端子、及び両者間の導通状態を制
御するゲート端子を有し、該第1のトランジスタの第2
の電流端子が該第2のトランジスタのゲート端子に接続
された前記セルと、前記複数のセルのうち一部のセルの
第1のトランジスタの第1の電流端子に接続されたビッ
トラインと、前記複数のセルのうち一部のセルの第1の
トランジスタのゲート端子に接続されたワードライン
と、前記複数のセルの少なくとも一部のセルの第2のト
ランジスタの第1の電流端子側に接続された第1の配線
と、前記複数のセルのうち一部のセルの第2のトランジ
スタの第2の電流端子側に接続された第2の配線と、前
記ビットラインを、第1の電圧の状態、及びそれよりも
高圧の第2の電圧の状態のいずれかに設定することがで
きるビットラインドライバと、前記第1の配線に、前記
第1の電圧よりも高く、かつ前記第2の電圧よりも低い
第3の電圧を発生させる第1の電圧発生回路と、前記第
2の配線に、前記第3の電圧よりも高く、かつ前記第2
の電圧以下の第4の電圧を発生させる第2の電圧発生回
路と、前記第2の配線に現れる電圧を検出する電圧検出
回路とを有する半導体装置が提供される。
【0007】ビットラインを第1の電圧の状態にし、第
1のトランジスタをオンにすると、第2のトランジスタ
のゲート電極が、ほぼ第1の電圧になるまで充電され
る。ビットラインを第2の電圧の状態にすると、第2の
トランジスタのゲート電極が、ほぼ第2の電圧になるま
で充電される。第2のトランジスタの第1及び第2の電
流端子に、それぞれ第1の配線及び第2の配線を介して
第3の電圧及び第4の電圧が印加される。第2のトラン
ジスタのゲート電極が第2の電圧の状態の時、第3の電
圧が第1の電圧よりも高いため、第1の配線を介して第
1の電流端子に第1の電圧が印加されている場合に比べ
て、ゲートリーク電流を減少させることができる。
【0008】本発明の他の観点によると、半導体基板
と、前記半導体基板の表面上に形成され、第1のゲート
電極、該第1のゲート電極の両側の該半導体基板の表層
部に形成された第1の不純物拡散領域及び第2の不純物
拡散領域を含む第1のトランジスタと、前記第1の不純
物拡散領域に、第1の電圧と第2の電圧とのいずれか一
方を選択的に印加する信号線と、前記第1のトランジス
タのゲート電極に、該第1のトランジスタの導通状態を
制御する制御信号を印加する制御線と、前記半導体基板
の表面上に形成され、前記第2の不純物拡散領域に接続
された第2のゲート電極、該第2のゲート電極の両側の
前記半導体基板の表層部に形成された第3の不純物拡散
領域及び第4の不純物拡散領域を含む第2のトランジス
タと、前記第3の不純物拡散領域に、通常動作時には第
3の電圧を発生させ、試験時には第4の電圧を印加する
電圧発生回路であって、該第3及び第4の電圧は、前記
第1の電圧と第2の電圧との範囲内であり、該第1の電
圧と該第4の電圧との差及び該第2の電圧と該第4の電
圧との差のいずれも、該第3の電圧と該第1の電圧との
差、及び該第3の電圧と該第2の電圧との差の小さい方
よりも大きい該第4の電圧を印加する前記電圧発生回路
とを有する半導体装置が提供される。
【0009】検査時に上述の電圧印加状態にすると、第
2のトランジスタのゲートリーク電流を減少させること
ができる。第2のゲート電極から第2の不純物拡散領域
を経由して基板に流れるジャンクションリーク電流の大
小を検査することが容易になる。
【0010】本発明の他の観点によると、半導体基板の
表面上に形成され、第1のゲート電極、該第1のゲート
電極の両側の該半導体基板の表層部に形成された第1の
不純物拡散領域及び第2の不純物拡散領域を含む第1の
トランジスタと、前記半導体基板の表面上に形成され、
前記第2の不純物拡散領域に接続された第2のゲート電
極、該第2のゲート電極の両側の前記半導体基板の表層
部に形成された第3の不純物拡散領域及び第4の不純物
拡散領域を含む第2のトランジスタとを有し、該第1の
トランジスタを経由して、該第2のトランジスタのゲー
ト電極の電圧が第1の電圧及び第2の電圧のいずれかに
なるように、該ゲート電極に電荷を蓄積させることによ
って情報を記憶する半導体装置の検査方法であって、前
記第2のトランジスタの第3の不純物拡散領域に、前記
第1の電圧と第2の電圧との中間の電圧を印加するとと
もに、第4不純物拡散領域をフローティング状態にする
工程と、前記第1のトランジスタを介して前記第2のト
ランジスタのゲート電極が第1の電圧になるように該ゲ
ート電極に電荷を蓄積する工程と、前記第2のトランジ
スタのゲート電極に蓄積された電荷の保持特性を検査す
る工程とを有する半導体装置の検査方法が提供される。
【0011】検査時に上述の電圧印加状態にすると、第
2のトランジスタのゲートリーク電流を減少させること
ができる。第2のゲート電極から第2の不純物拡散領域
を経由して基板に流れるジャンクションリーク電流に律
速される電荷保持特性を検査することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(A)に、本願発明者の先の
提案によるCAMの等価回路図を示す。繰り返し単位U
と/Uが、1つのCAMユニット(基本単位)を構成す
る。繰り返し単位/Uは、繰り返し単位Uと対称的な構
成を有する。半導体基板上に、複数のCAMユニットが
行列状に配置されている。
【0013】メモリセルMCaのビットラインBLとメ
モリセルMCbの反転ビットライン/BLに、相補的な
情報が供給される。転送トランジスタTa及びTbが、
同一のワードラインWLに印加された信号によりオン、
オフを制御される。転送トランジスタTa及びTbを介
して、それぞれキャパシタCa及びCbに相補的な情報
が書き込まれる。なお、後述するように、ドントケア状
態を実現するために、ビットラインBLと反転ビットラ
イン/BLとに、相補的ではなく同一の情報(後述する
L状態)が供給される場合もある。
【0014】トランジスタPaとQaとの直列回路及び
トランジスタPbとQbとの直列回路の各々が、それぞ
れ検索/比較論理セルLCa及びLCbを構成する。直
列回路の一方の端子(トランジスタQa及びQbの各々
のソース/ドレイン電極の一方)が接地線GNDに接続
されている。トランジスタQa及びQbにそれぞれ直列
接続されたトランジスタPa及びPbの他方のソース/
ドレイン電極は同一のマッチラインMLに接続されてい
る。
【0015】キャパシタCa及びCbの蓄積電極の電位
が、それぞれ論理回路のトランジスタQa及びQbのゲ
ート電極に印加される。従って、論理回路のトランジス
タQa及びQbのオン、オフ状態が、キャパシタCa及
びCbの蓄積電極の電位によって制御される。トランジ
スタPa、Pbのゲート電極は、それぞれデータバスラ
インDB及び反転データバスライン/DBに接続されて
いる。データバスラインDB及び反転データバスライン
/DBは、CAMユニットに蓄積されたデータと比較さ
れる検索データを搬送する。
【0016】なお、図1(C)に示すように、トランジ
スタP(Pa、Pb)とトランジスタQ(Qa、Qb)
は、その配置を交換してもよい。
【0017】検索及び比較動作においては、マッチライ
ンMLを論理「ハイ(H)」にプリチャージし、データ
バスラインDB及び反転データバスライン/DBに、そ
れぞれ入力信号及びその相補信号を印加する。トランジ
スタPa及びPbの一方はオンになり、他方はオフにな
る。オンになったトランジスタPaまたはPbに直列接
続されたトランジスタQaまたはQbがオンであれば、
プリチャージされたマッチラインの電荷が接地線GND
に放電され、マッチラインMLの電位が変化する。これ
は、検索データと蓄積データとのマッチまたはフィット
が生じたことを示す。
【0018】トランジスタPaまたはPbがオンになっ
ても、それに直列接続されたトランジスタQaまたはQ
bがオフであれば、マッチラインMLの電荷が放電され
ず、その電位はプリチャージされた状態に保たれる。こ
れは、ミスマッチまたはミスを示す。すなわち、マッチ
ラインMLの電位変化は、H状態のメモリセル(キャパ
シタCaまたはCb)に接続された検索/比較論理セル
LCaまたはLCbによって制御される。
【0019】ビットラインBL及び反転ビットライン/
BLは、ビットライン駆動回路BLDに接続され、ワー
ドラインWLは、ワードライン駆動回路WLDに接続さ
れている。また、データバスラインDB及び反転データ
バスライン/DBは、データバスライン駆動回路DBD
に接続され、マッチラインMLは、マッチライン駆動回
路MLDに接続されている。マッチライン駆動回路ML
Dは、マッチラインMLごとにセンスアンプを有する。
このセンスアンプが、マッチラインの電位変化を検出す
る。なお、データバスライン駆動回路DBDは、外部信
号が入力される端子そのものであってもよいし、外部信
号を一時的に記憶するバッファ回路等であってもよい。
【0020】図1(B)に、図1(A)に示したCAM
ユニットの論理値表を示す。DRAMの欄は、メモリセ
ルMCaの記憶情報、より具体的にはキャパシタCaの
充電状態を示す。キャパシタCaの蓄積電極(トランジ
スタQaのゲート電極に接続されている方の電極)が高
電位に充電されている時がハイ(H)状態であり、低電
位に充電されている時がロー(L)状態に対応する。
【0021】キャパシタCbは、キャパシタCaに記憶
された情報とは相補的な情報を記憶する。メモリセルM
CaがH状態である場合、トランジスタQaがオン状態
になり、トランジスタQbがオフ状態になる。従って、
オン状態のトランジスタQaに直列接続された他のトラ
ンジスタPaがオン、すなわちデータバスラインDBが
H状態の場合のみ、マッチラインMLの電荷が放電さ
れ、電位が低下する。これにより、マッチラインMLが
L状態になる。
【0022】メモリセルMCaがL状態の場合、トラン
ジスタQbがオン状態になる。従って、オン状態のトラ
ンジスタQbに直列接続された他のトランジスタPbが
オン、すなわち反転データバスライン/DBがH状態の
場合のみ、マッチラインMLの電荷が放電され、電位が
低下する。これにより、マッチラインMLがL状態にな
る。上記の場合以外では、マッチラインMLはH状態に
保たれる。
【0023】また、2組のメモリセルMCa及びMCb
が共にL状態の場合には、データバスラインDBの状態
に関係なく、マッチラインMLがH状態に維持される。
すなわち、データバスラインDBの状態はドントケア
(don't care)である。このように、ドント
ケア状態を含めた3値論理を実現することができる。
【0024】図2〜10を参照して、図1(A)に示し
たCAM半導体装置の製造工程を説明する。
【0025】図2(A)及び(B)は、半導体基板の上
に活性領域を画定し、活性領域上にゲート酸化膜を介し
てゲート電極を形成した状態を示す。図2(A)が平面
図を示し、図2(B)が断面図を示す。
【0026】図2(B)に示すように、半導体基板1の
表面上に、LOCOS又はSTIにより酸化シリコン等
のアイソレーション絶縁領域2を形成する。アイソレー
ション絶縁領域2が形成されず、半導体基板1の表面が
露出している領域が活性領域となる。
【0027】なお、必要に応じ、シリコン基板1にはn
型ウェル1n、p型ウェル1pなどのウェル構造が形成
されている。図2(B)の左右のp型ウェル1pが分離
されているため、論理トランジスタの動作時に発生する
ホットエレクトロンがDRAMセルにまで到達すること
はなく、リテンション特性に優れる。ただし、両p型ウ
ェルを同一ウェルとすることにより、リテンション特性
は悪化するが、寸法を縮小して全体としてセル面積を縮
小することもできる。
【0028】なお、以下の図面においては簡略化のため
ウェル構造を省略して示す。シリコン基板1の活性領域
表面に酸化シリコン膜等のゲート絶縁膜3を形成した
後、多結晶シリコン層を堆積し、パターニングすること
によりゲート電極5(信号線を含む)を形成する。な
お、以降の図においては、ゲート絶縁膜3の記載を省略
している。
【0029】ゲート電極の形成後、必要に応じてレジス
トマスクを用い、活性領域に不純物をイオン注入する。
メモリ素子用のトランジスタのソース/ドレイン領域と
論理素子用のトランジスタの低濃度ソース/ドレイン領
域が形成される。
【0030】図2(A)の平面図において、中央部分に
縦方向に延在する論理素子用活性領域ARLが形成さ
れ、その両側に横方向に長いメモリ素子用活性領域ARM
が形成されている。論理素子用活性領域ARLの上に
は、横方向に活性領域を横断するゲート電極5が形成さ
れており、メモリ素子用活性領域ARMの上には、縦方
向に活性領域を横断し、さらにアイソレーション絶縁領
域上を配線層として延在するゲート電極が形成されてい
る。なお、図においては4つの繰り返し単位U11、U
12、U21、U22が示されている。繰り返し単位U
11、U21と繰り返し単位U12,U22は左右対称
な構成であり、繰り返し単位U11、U12と繰り返し
単位U21、U22とは上下対称な構成である。
【0031】図3(A)、(B)、及び(C)は、ゲー
ト電極を覆ってシリコン基板1上に酸化シリコン等の絶
縁膜を形成し、その一部を除去した後サリサイド反応を
行なう工程を示す。
【0032】図3(A)に示すように、ゲート電極を覆
ってシリコン基板全面上に酸化シリコン膜11を堆積す
る。このシリコン酸化膜11の上に、フォトレジストな
どのマスクM1を形成する。マスクM1は、メモリ素子
領域を覆い、論理素子領域を露出させる。この状態で、
シリコン酸化膜11の異方性エッチングを行なう。マス
クM1に覆われた領域ではシリコン酸化膜11がそのま
ま残る。マスクM1の開口から露出している論理素子領
域においては、平坦面上のシリコン酸化膜11が除去さ
れ、ゲート電極の側壁上にのみサイドウォールスペーサ
11aが残る。
【0033】図3(C)は、ゲート電極5側壁上に形成
されたサイドウォールスペーサ11aを示している。
【0034】サイドウォールスペーサ11aを形成した
後、論理素子領域のトランジスタに対し、高濃度のソー
ス/ドレイン領域を形成するためのイオン注入を行な
う。論理素子領域のトランジスタはLDD構造のトラン
ジスタとなる。その後マスクM1は除去する。
【0035】CMOS半導体装置を形成する場合は、サ
イドウォールスペーサを形成した後、マスクM1は除去
する。次に、フォトレジストを塗布し、論理素子領域のN
MOS部を開口するフォトレジストパターンを形成す
る。n型不純物を高濃度にイオン注入し、n+型ソース
/ドレイン領域を形成する。次に、このフォトレジストパ
ターンを除去し、新たにフォトレジストを塗布し、PM
OS部を開口するフォトレジストパターンを形成する。
BF2イオンを高濃度にイオン注入することにより、p+
型ソース/ドレイン領域を形成する。その後、フォトレジ
ストパターンは除去する。
【0036】その後、シリコン基板全面上にCo膜をス
パッタリングで形成する。Co膜を形成した後、RTA
等により熱処理を行ない、Co膜と下地シリコン表面と
のシリサイド反応を生じさせる。このようにして、ゲー
ト電極5の表面にシリサイド膜25が形成される。な
お、図3(A)に示す論理素子用活性領域ARLの表面
にもシリサイド膜が形成される。
【0037】なお、サイドウォールスペーサを形成する
ための膜として、酸化シリコン膜の代わりに窒化シリコ
ン膜を用いることもできる。
【0038】図4(B)に示すように、酸化シリコン膜
11、シリサイド膜25を覆うように基板1の全面上に
ボロフォスフォシリケートガラス(BPSG)等の絶縁
膜12を層間絶縁膜として形成する。この絶縁膜12の
表面上にレジスト層を塗布し、コンタクト孔を形成する
ための開口を有するマスクM2を形成する。
【0039】図4(A)は、マスクM2の開口部分を示
す平面図である。マスクM2は、メモリ素子領域のビッ
ト線コンタクト部に開口13aを有する。
【0040】図4(C)は、マスクM2を用い、絶縁膜
12に開口13を形成した状態を示す。
【0041】なお、絶縁膜12を成膜した後、リフロ
ー、CMPなどにより表面を平坦化することが望まし
い。
【0042】図5(B)に示すように、開口13を埋め
込むように絶縁膜12上に多結晶シリコン層とWSi層
との積層などによる導電層を形成し、パターニングを行
なってビット線BLなどを構成する配線層14を形成す
る。ビット線は直列接続された論理トランジスタの接続
ノード上に延在する。従って、後に形成される論理素子の
ソース/ドレインコンタクトホールとの距離を十分広く
確保することができる。この点は、ML,DBなどの配
線をAl等の低抵抗金属配線で形成し、高速動作を実現
するための鍵となる点である。
【0043】図5(A)は、形成されたビット線14
a、14bの平面パターンを示す。図5(B)及び
(C)に示すように、ビット線14を形成した後、ビッ
ト線14を覆って絶縁膜12上に他の層間絶縁膜となる
絶縁膜15を堆積する。絶縁膜15上にフォトレジスト
等のマスクを形成し、絶縁膜15をエッチングしてキャ
パシタのコンタクト孔16を形成する。
【0044】図5(C)に示すように、メモリセルトラ
ンジスタのソース/ドレインに達するコンタクト孔16
aと、論理素子のゲート電極に達するコンタクト孔16
bとが、ビット線14を挟む位置に配置されている。こ
のビット線を挟んでコンタクトホールが形成される構成
により、図5(A)の横方向のセルサイズが縮小され
る。なお、絶縁層15の成膜後にも、リフロー、CMP
などにより平坦化を行なうことが望ましい。
【0045】図6(B)に示すように、コンタクト孔1
6a、16bを埋め込むように多結晶シリコン等の導電
膜を堆積し、パターニングして蓄積容量電極17を形成
する。
【0046】図6(A)に示すように、蓄積容量電極1
7はメモリセルトランジスタの主要部を覆い、矩形の形
状を有する。なお、ピラー型の蓄積容量電極を示した
が、シリンダ型等他の形状にすることもできる。又、表
面に半球状の突起を多数形成し、表面積を増大しても良
い。
【0047】図7(B)に示すように、蓄積容量電極1
7を覆ってキャパシタ誘電体膜18を形成した後、セル
プレート電極となる導電層を形成し、パターニングして
セルプレート電極19を形成する。
【0048】図7(A)に示すように、セルプレート電
極19は、ほぼメモリ素子領域の全面を覆う。なお、セ
ルプレート電極19は、図示の領域外にも延在し、同一
電位(例えばVcc/2電位)に維持される。
【0049】図8に示すように、セルプレート電極19
を覆ってシリコン基板全面上に層間絶縁膜となる絶縁膜
40を形成し、レジストマスクなどを用いてコンタクト
孔41、42を開口する。
【0050】図9に示すように、コンタクト孔を埋め込
むように金属配線層をシリコン基板上に形成し、パター
ニングを行なってデータバス線44a、44b及び論理
素子トランジスタのソース/ドレイン領域の引き出し電
極45、46、47を形成する。ここで、電極45と4
7は、左右に隣接する電極が近づく方向に、電極46は左
右に隣接する電極が遠ざかる方向に延在するように配置
されている。
【0051】この配置により、マッチラインMLと接地
配線GNDとを同一配線層で同一方向に配線することが
できる。また、データバス線DBを一層目(下層)配線
で形成し、マッチラインMLと接地配線GNDとを2層
目(上層)配線で形成することにより、コンタクト孔4
1,42の配置を単純化でき、論理回路部の面積縮小化
を実現している。
【0052】図8のコンタクト孔配置を見ると分かるよ
うに、コンタクト孔41の両側にコンタクト孔42が配
置され、これらの配線をどのように形成するかが、セルの
面積を決定する。上記構成は、これらの観点から最適のも
のである。
【0053】なお、さらにセルプレート用コンタクト孔
およびワード線引き出し用コンタクト孔も形成してお
き、セルプレート電極コンタクト用電源配線44cとワ
ード線WL引き出し用のスタック電極44dを同時に形
成することが好ましい。たとえば、図に示すようにセルブ
ロックの上下端部において、セルプレートにコンタクト
する電源配線44cを設ける。また、セルブロック間に
おいて、ワード線にコンタクトするスタック電極44d
を設ける。また、セルプレートにコンタクトする電源配
線は、ビット線と同一配線層で形成することもできる。
【0054】その後、全面上に層間絶縁膜となる絶縁膜
48を成膜する。絶縁膜48は、リフロー、CMPなど
により表面を平坦化することが望ましい。絶縁膜48上
にフォトレジストパターンを形成し、コンタクト孔49
を形成する。
【0055】図10(A)に示すように、コンタクト孔
を埋め込むように上層金属配線層を形成し、パターニン
グすることにより縦方向に延在する配線51a,51b
(まとめて51と呼ぶ)、52a、52b(まとめて5
2と呼ぶ)を形成する。配線51a、51bは例えば接
地配線であり、52a、52bは例えばマッチラインで
ある。同時に、下層スタック電極44dを介してワード
線を裏打ちするワード線裏打ち配線53a、53bを形
成する。ワード線は、図中縦方向に延在する多結晶シリ
コンやポリサイドの配線であり、比較的抵抗が高い。た
とえば各セルブロック間で裏打ち金属配線に接続するこ
とで、抵抗値を大幅に引き下げることができる。
【0056】図10(B)は、ゲート電極(ワード線)
よりも上のレベルに形成される配線の平面レイアウトを
示す。先ずビット線BL(14a、14B)が図中水平
方向に形成され、その上にビット線BLと重なるように
金属配線層で形成されたデータバス線44a、44b
(およびセルプレート用電源配線44c)が水平方向に
延在して形成されている。最上層には、ビット線BL、
データバス線DBとほぼ直交する方向にマッチラインM
L、接地線GND(およびワード線裏打ち配線)が形成
されている。
【0057】論理素子領域は、金属配線層で形成された
マッチラインML、データバス線DB、接地線GNDに
接続されるため、高速動作が容易である。
【0058】本願発明者は、上記先の提案によるCAM
について2つの課題を発見した。以下、この課題につい
て説明する。
【0059】第1の課題は、図1(A)に示したキャパ
シタCaが、トランジスタQaのゲート電極に接続され
ていることに起因する。トランジスタQaの性能を高
め、かつセル面積を縮小するために、トランジスタQa
のゲート長を短くすることが好ましい。ゲート長を短く
するためには、短チャネル効果を抑制することが重要で
あり、ゲート絶縁膜を薄くすることが効果的である。と
ころが、トランジスタQaのゲート絶縁膜を薄くする
と、キャパシタCaに蓄積された電荷が、ゲート絶縁膜
を介してトランジスタQaのチャネル領域にリークしや
すくなる。これにより、メモリセルMCaのデータ保持
特性が悪化してしまう。
【0060】図11に、ゲート酸化膜の厚さ3.5n
m、ゲート長0.18μm、ゲート幅0.36μmのト
ランジスタのゲートリーク電流のゲート電圧依存性を示
す。なお、ソース電圧及びドレイン電圧は、共に0Vで
ある。横軸はゲート電圧を単位「V」で表し、縦軸はゲ
ートリーク電流を単位「A」で表す。電源電圧を1.8
Vとすると、ゲートリーク電流は約20fA弱になる。
例えば、キャパシタCaに蓄積される電荷が50fCで
あり、10fCの電荷が消滅したときにデータ読み出し
ができなくなるとすると、リフレッシュ時間は500m
sになる。ゲート酸化膜の膜圧のばらつきを考慮する
と、リフレッシュ時間は100ms程度まで短くなって
しまうと考えられる。
【0061】第2の課題は、キャパシタCaの蓄積電極
が、トランジスタQaのゲート電極とトランジスタTa
のソース/ドレイン領域の一方に接続されていることに
起因する。キャパシタCaの蓄積電極に蓄積された電荷
は、ゲート酸化膜を介したゲートリーク電流のみなら
ず、ソース/ドレイン領域のpn接合を介して流れるリ
ーク電流(ジャンクションリーク電流)によっても放電
する。
【0062】図12に、ゲートリーク電流及びジャンク
ションリーク電流に起因するデータ保持時間と温度との
関係を示す。横軸は温度を表し、縦軸はデータ保持時間
(リフレッシュ時間に対応づけられる)を表す。破線R
tg0は、ゲートリーク電流に起因するデータ保持時間
を示す。ゲートリーク電流の大きさは、ほとんど温度に
依存しないため、データ保持時間Rtg0も、ほとんど
温度に依存しない。
【0063】実線C1及びC2は、それぞれセルC1及び
2のジャンクションリーク電流に起因するデータ保持
時間を示す。ジャンクションリーク電流は温度に大きく
依存すると共に、セルごとのばらつきが大きい。ジャン
クションリーク電流に起因するデータ保持時間は、温度
が上昇するに従って短くなる。例えば、破線Rtg0
実線C2とが交差する点の温度T3以下の領域では、デー
タ保持時間がゲートリーク電流によって決定され、温度
3以上の領域では、データ保持時間がジャンクション
リーク電流によって決定される。このため、実際のデー
タ保持時間は、太線Rt3で示される。
【0064】製品の動作保証温度をT2とする。動作保
証温度T2は、例えば125℃である。製品の検査時の
温度をT1とする。検査温度T1は、例えば90℃であ
る。製品のデータ保持時間の保証値をRtsとする。セ
ルC1のデータ保持時間は、動作保証温度T2の条件の時
に、保証値Rts以下である。このため、検査時にセル
1を不合格にしなければならない。ところが、検査時
の温度T1の条件では、データ保持時間が保証値Rts
以上であるため、セルC1が不良として検出されない。
【0065】検査時の温度がT1の条件で、セルC1を不
良として検出するためには、データ保持時間の合否の判
定値をRt1まで長くしなければならない。ところが、
合否判定値をRt1まで長くすると、本来合格であるべ
きセルC2まで不合格と判定されてしまう。すなわち、
検査温度がT1の条件では、不合格のセルC1と合格のセ
ルC2とを区別することができない。
【0066】次に、上述の第1の課題を解決することが
可能な本発明の第1の実施例について説明する。まず、
図13(A)及び(B)を参照して、図1に示した先の
提案によるCAMにおいてゲートリーク電流が流れる原
理を説明する。
【0067】図13(A)は、図1(A)に示したメモ
リセルMCaがH状態である場合を示す。このとき、ト
ランジスタQaのゲート電極にH状態の電圧、すなわち
電源電圧Vccが印加される。トランジスタQaがオン
状態になるため、ゲート電極下にチャネルが形成され
る。トランジスタQaの一方のソース領域は接地線GN
Dに接続されているため、ゲート電極とチャネルとの間
にほぼ電源電圧Vccに等しい電圧が印加される。この
ため、ゲート電極の全面からチャネルに向かってリーク
電流が流れる。
【0068】図13(B)は、メモリセルMCaがL状
態である場合を示す。トランジスタQaはオフ状態であ
る。図1(A)に示したマッチラインMLをプリチャー
ジすると、トランジスタQaのドレイン領域にほぼ電源
電圧Vccに等しい電圧が発生する。このため、ゲート
電極とドレイン領域との重なり部分において、ドレイン
領域からゲート電極に向かうリーク電流が流れる。
【0069】図13(C)は、第1の実施例によるCA
Mユニットの電圧印加状態を示す。トランジスタQaの
ソース領域に、接地電位Vssよりもβだけ高い電圧が
印加されている。また、図1(A)に示したマッチライ
ンMLをプリチャージするための電圧を、電源電圧Vc
cよりもαだけ低い電圧とする。
【0070】以下、電源電圧Vccを1.8V、電圧β
を0.45Vとした場合について考察する。
【0071】メモリセルMCaをH状態にすると、トラ
ンジスタQaのゲート電極にほぼ電源電圧Vccと等し
い電圧が印加される。このときの、ソース領域とゲート
電極との電位差は1.35Vになる。これに対し、先の
提案の場合には、図13(A)に示したように電位差は
1.8Vである。図11に示したように、ソース領域と
ゲート電極との電位差が1.8Vから1.35Vに低下
すると、ゲートリーク電流が約12fAから約4fAま
で減少する。
【0072】メモリセルMCaをL状態にすると、トラ
ンジスタQaのゲート電極にほぼ接地電位Vssが印加
される。このときのドレイン領域とゲート電極との間の
電位差は、Vcc−α−Vssになる。電源電圧Vcc
が1.8V、接地電位Vssが0V、電圧αが0.45
Vであるとき、ドレイン領域とゲート電極との間の電位
差が、図13(B)に示した先の提案の場合に比べて、
0.45Vだけ低下する。このため、ゲートリーク電流
を少なくすることができる。
【0073】メモリセルMCaがH状態のときに、ゲー
ト電極の全面からリーク電流が流れるのに対し、メモリ
セルMCaがL状態のときには、ゲート電極とドレイン
領域との重なり部分のみにリーク電流が流れる。このた
め、メモリセルMCaがH状態のときのリーク電流の方
が大きい。この大きなリーク電流を少なくするために、
電圧Vcc−αが電圧Vss+βよりも高いという前提
条件の下で、電圧βを電圧α以上にすることが好まし
い。
【0074】次に、十分なリーク電流低減効果を発揮す
るための好ましい条件について説明する。
【0075】ゲートリーク電流をILgとすると、IL
gは、下記の式で近似される。
【0076】
【数1】 log(ILg)=a(Vg/tox)+b ・・・(1) ここで、a及びbは定数、Vgはゲート電極と基板との
間の電圧、toxはゲート絶縁膜の厚さである。
【0077】図13(A)に示したように、メモリセル
MCaがH状態であるとき、従来はトランジスタQaの
ゲート電極と基板との間に電圧Vcc−Vssが印加さ
れる。このときのリーク電流をILg0とすると、式
(1)から、下記の式が成立する。
【0078】
【数2】 log(ILg0)=a((Vcc−Vss)/tox)+b ・・・(2) 上記実施例の場合には、トランジスタQaのソース電位
がβだけ高くなっているため、トランジスタQaのゲー
ト電極と基板との間に印加される電圧は、Vcc−Vs
s−βになる。このときのリーク電流をILg1とする
と、下記の式が成立する。
【0079】
【数3】 log(ILg1)=a((Vcc−Vss−β)/tox)+b ・・・(3) 式(2)と(3)から、下記の式が導出される。
【0080】
【数4】 log(ILg0/ILg1)=(a/tox)β ・・・(4) ゲートリーク電流ILg1を、従来のゲートリーク電流
ILg0の1/2以下にするためには、式(4)の右辺
をlog2以上にすればよい。図11に示したグラフの
傾きから、a/toxは約1である。従って、βをlog
2以上、すなわち0.3V以上とすればよい。
【0081】また、メモリセルMCaがL状態のときも
同様の考察により、αを0.3V以上とすることが好ま
しい。
【0082】さらに、メモリセルMCaがH状態の時の
ゲートリーク電流ILgHとL状態の時のゲートリーク
電流ILgLとが、ほぼ等しくなるように、電圧α及び
βを設定することが好ましい。以下、ゲートリーク電流
ILgHとILgLとが等しくなる条件について説明す
る。
【0083】ゲートリーク電流が流れる領域の面積を考
慮すると、次の式が成立する。
【0084】
【数5】 log(ILg)=a(S/tox)Vg+b ・・・(5) ここで、Sは、ゲートリーク電流が流れる領域の面積で
ある。ゲート電極と活性領域とが重なる領域の面積をS
GA、ドレイン領域とゲート電極とが重なる領域の面積を
GDとする。図13(A)に示したように、メモリセル
MCaがH状態の時は、面積SGAの領域をゲートリーク
電流が流れる。図13(B)に示したように、メモリセ
ルMCaがL状態の時は、面積SGDの領域をゲートリー
ク電流が流れる。従って、下記の式が導出される。
【0085】
【数6】 log(ILgH)=a(SGA/tox)(Vcc−Vss−β)+b log(ILgL)=a(SGD/tox)(Vcc−α−Vss)+b ・・(6 ) ILgH=ILgLの条件と式(6)から、下記の式が得
られる。
【0086】
【数7】 SGA/SGD=(Vcc−α−Vss)/(Vcc−Vss−β) ・・(7) 通常、SGA/SGDは、5〜10程度である。従って、式
(7)の右辺が5〜10程度になるように、電圧α及び
βを設定すればよい。
【0087】現実的には、式(7)の右辺が(1/2)
(SGA/SGD)〜2(SGA/SGD)の範囲内に収まるよ
うに電圧α及びβを設定すると、メモリセルMCaがH
状態及びL状態のいずれであっても、効果的にゲートリ
ーク電流を低減することができるであろう。
【0088】さらに、上記実施例の場合、トランジスタ
Qaの動作電圧が、Vcc−Vss−(α+β)にな
る。マッチライン駆動回路MLD内のセンスアンプを構
成するPMOS及びNMOSのしきい値電圧をそれぞれ
VthP及びVthNとすると、下記の式を満足するよう
に、電圧α及びβを設定することが好ましい。
【0089】
【数8】 Vcc−Vss−(α+β)>|VthP|+VthN ・・・(8) 図14に、図13(C)に示した電圧状態を実現するた
めの等価回路図を示す。接地線GNDが、pチャネルM
OSトランジスタS2を介して接地電位Vssに接続さ
れている。トランジスタS2のゲート電極には、接地電
位Vssが印加されている。
【0090】マッチラインMLが、トランジスタPc及
びnチャネルMOSトランジスタS 1を介して電源電圧
Vccの供給配線に接続されている。トランジスタS1
のゲート電極には、電源電圧Vccが印加されている。
トランジスタPcをオン状態にすることにより、マッチ
ラインMLをプリチャージすることができる。このトラ
ンジスタPcのゲート電極には、マッチラインを選択す
るためのマッチラインデコード信号φが印加される。
【0091】その他の構成は、図1(A)に示した先の
提案のものと同様である。なお、図1(A)では示され
ていないが、キャパシタCa及びCbのセルプレート電
極に、(1/2)Vcc発生回路V1から(Vcc+V
ss)/2の電圧が印加されている。
【0092】トランジスタS2のしきい値電圧をβとす
ると、接地線GNDに発生する電圧を、Vss+βとす
ることができる。また、トランジスタS1のしきい値を
αとすることにより、マッチラインMLに印加される電
圧をVcc−αとすることができる。なお、厳密には、
マッチラインMLに印加される電圧は、トランジスタP
cによる電圧降下分だけ低下する。また、トランジスタ
Qaのドレイン領域に印加される電圧は、マッチライン
MLの電圧よりもさらにトランジスタPaによる電圧降
下分だけ低下する。
【0093】なお、図14に示したトランジスタS1
2の代わりに、他の構成の定電圧効果素子を用いても
よい。また、接地線GNDに、電圧Vss+βを発生す
る定電圧回路を接続し、マッチラインMLに、電圧Vc
c−αを発生する定電圧回路を接続してもよい。また、
トランジスタS1及びS2のうち一方のみを接続した回路
でも、ある程度の効果が期待される。
【0094】次に、図15及び図16を参照して、上述
の第2の課題を解決することが可能な第2の実施例につ
いて説明する。
【0095】図15(A)は、通常の検査時における電
圧状態を示す。トランジスタQaのソース端子に接地電
位Vssが印加される。検査時には、トランジスタTa
をオン状態にしてキャパシタCaの蓄積電極に電源電圧
Vccを印加し、正電荷を蓄積させる。電荷蓄積後、ト
ランジスタTaをオフ状態にする。電荷の蓄積により、
トランジスタQaがオン状態になり、トランジスタQa
のゲート電極とチャネルとの間にほぼ電源電圧Vccに
等しい電圧が印加される。このため、ゲート電極からチ
ャネルにゲートリーク電流ILgが流れる。このゲート
リーク電流ILgは、図12の温度T1におけるリフレ
ッシュ時間に示されているように、ジャンクションリー
ク電流よりも大きい(リフレッシュ時間は短い)。この
ため、ジャンクションリーク電流の大小によってセルの
合否を判定することが困難になる。
【0096】図15(B)に示すように、トランジスタ
Qaのソース端子に電源電圧Vccを印加して検査する
場合を考える。この場合には、ゲート電極からチャネル
へのリーク電流は発生しない。ジャンクションリーク電
流ILjが大きい場合には、キャパシタCaの蓄積電極
に充電されていた電荷が放電され、トランジスタQaの
ゲート電極の電位が低下する。すると、トランジスタQ
aのソース領域からゲート電極に向かってリーク電流I
Lgが流れる。このリーク電流によって、キャパシタC
aの蓄積電極の電位が再度上昇し、ジャンクションリー
ク電流とゲートリーク電流とがバランスした状態で、蓄
積電極の電位が固定されてしまう。このため、ジャンク
ションリーク電流を検出することが困難になる。
【0097】図15(C)は、第2の実施例による半導
体装置の検査時における電圧印加状態を示す。トランジ
スタQaのソース端子に電源電圧Vccの1/2の電圧
が印加されている。キャパシタCaの蓄積電極に電源電
圧Vccを印加し、正電荷を蓄積した状態で、トランジ
スタQaのゲート電極とソース領域との電位差が(1/
2)Vccになる。このとき、トランジスタQaのドレ
イン端子はフローティング状態になっている。
【0098】電源電圧Vccが1.8Vである場合、ト
ランジスタQaのゲート−ソース間の電圧が0.9Vに
なる。ゲート−ソース間の電圧が1.8Vから0.9V
に低下すると、図11に示したように、ゲートリーク電
流は約1桁小さくなる。ゲートリーク電流が減少する
と、図12においてゲートリーク電流に起因するリフレ
ッシュ時間がRtg0からRtg1まで長くなる。検査温
度T1における合否の判定基準をRt1とすることによ
り、セルC1とC2とを区別することができる。
【0099】図16に、図15(C)に示した検査時の
電圧状態を実現するための回路構成を示す。接地線GN
Dが、電圧切替回路SWに接続されている。電圧切替回
路SWは、接地線GNDに、接地電位Vssと、電源電
圧Vccの1/2の電圧とのいずれかを選択的に印加す
る。以下、電圧切替回路SWの構成について説明する。
【0100】接地線GNDが、ノーマリオフ型のトラン
ジスタS6を介して(1/2)Vcc電圧発生回路V1
接続されている。さらに、接地線GNDは、ノーマリオ
ン型のトランジスタS5を介して接地電位Vssに接続
されている。トランジスタS5及びS6のゲート電極は、
それぞれパッドPAs及びPAcに接続されている。
【0101】パッドPAs及びPAcに電圧を印加しな
い状態では、トランジスタS5がオンになり、トランジ
スタS6がオフになるため、接地線GNDに接地電位V
ssが印加される。検査時には、パッドPAs及びPA
cに外部から電圧を印加して、トランジスタS5をオフ
にし、トランジスタS6をオンにする。これにより、接
地線GNDに電圧(1/2)Vccを印加することがで
きる。
【0102】上記第2の実施例では、トランジスタQa
のソース端子に、電圧(1/2)Vccを印加して検査
する場合を説明したが、ソース電圧を接地電位Vssよ
りも大きく、かつ電源電圧Vccよりも小さくすること
により、ゲートリーク電流の低減効果を得ることができ
る。ただし、十分な効果を得るためには、トランジスタ
Qaのソース電圧Vsを、以下の範囲とすることが好ま
しい。
【0103】メモリセルMCaがH状態の時、図1
(A)に示したメモリセルMCbはL状態である。検査
時のトランジスタQaのソース端子に印加する電圧は、
トランジスタQbのソース端子にも印加される。従って
トランジスタQaのソース端子に印加する電圧をVcc
に近づけると、トランジスタQbのゲートリーク電流が
増加し、不都合が生ずる。このため、トランジスタQa
のソース電位は、Vssより高く、かつ(1/2)(V
cc−Vss)以下とすることが好ましく、(1/4)
(Vcc−Vss)と(1/2)(Vcc−Vss)と
の間の電位とすることがより好ましい。
【0104】上記第1及び第2の実施例では、CAMを
例にとって説明したが、上記第1の課題及び第2の課題
は、CAMに特有のものではない。キャパシタの一方の
電極がトランジスタのゲート電極に接続されている半導
体装置、及びキャパシタの一方の電極がゲート電極と不
純物拡散領域との両方に接続されている半導体装置に共
通の課題である。このような半導体装置の例として、3
トランジスタ型のDRAMが挙げられる。次に、図17
を参照して、上記第1及び第2の実施例の技術的思想を
DRAMに適用した場合について説明する。
【0105】図17(A)は、3トランジスタ1キャパ
シタ型のメモリセルを示す。キャパシタCの蓄積電極
が、書込用トランジスタTwを介して書込用ビットライ
ンBLwに接続されている。書込用トランジスタTwの
ゲート電極は書込用ワードラインWLwに接続されてい
る。
【0106】キャパシタCの蓄積電極は、さらに比較ト
ランジスタTcのゲート電極に接続されている。比較ト
ランジスタTcのソース/ドレイン端子のうち一方が接
地線GNDに接続され、他方が読出用トランジスタTr
を介して読出用ビットラインBLrに接続されている。
読出用トランジスタTrのゲート電極は、読出用ワード
ラインWLrに接続されている。
【0107】書込用トランジスタTw、比較トランジス
タTc、及びキャパシタCが、それぞれ図14に示した
トランジスタTa、Qa、及びキャパシタCaに対応す
る。接地線GNDに印加する電圧を、図13(C)及び
図14に示した第1の実施例のように、Vss+βとす
ることにより、比較トランジスタTcのゲートリーク電
流を少なくすることができる。また、読出し時における
読出用ビットラインBLrのプリチャージ電圧を、図1
3(C)及び図14に示した第1の実施例のように、V
cc−αとすることにより、比較トランジスタTcのゲ
ートリーク電流を少なくすることができる。
【0108】さらに、検査時における接地線GNDの電
位を、図15(C)及び図16に示した第2の実施例の
ように(1/2)Vccとすることにより、不良セルを
検出することができる。
【0109】図17(B)に、3トランジスタ型のDR
AMのメモリセルを示す。図17(B)に示したメモリ
セルは、図17(A)に示したメモリセルからキャパシ
タCを除いたものと同一である。比較トランジスタTc
のゲート電極と基板との間の静電容量がキャパシタCを
兼ねる。
【0110】図17(C)に、示したメモリセルにおい
ては、図17(B)に示した書込用ビットラインBLw
と読出用ビットラインBLrとが相互に共用されてい
る。図17(B)及び図17(C)の場合も、接地線G
NDの電位、読出用ビットラインBLr及びビットライ
ンBLの電位を図17(A)の場合と同様に制御するこ
とにより、ゲートリーク電流を減少させ、かつ不良セル
を検出することができる。
【0111】上記実施例から、以下の付記に示された発
明が導出される。 (付記1) 半導体基板と、前記半導体基板の表面上に
規則的に配置された複数のセルであって、該セルの各々
が、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含
み、該第1のトランジスタ及び第2のトランジスタが、
共に第1の電流端子、第2の電流端子、及び両者間の導
通状態を制御するゲート端子を有し、該第1のトランジ
スタの第2の電流端子が該第2のトランジスタのゲート
端子に接続された前記セルと、前記複数のセルのうち一
部のセルの第1のトランジスタの第1の電流端子に接続
されたビットラインと、前記複数のセルのうち一部のセ
ルの第1のトランジスタのゲート端子に接続されたワー
ドラインと、前記複数のセルの少なくとも一部のセルの
第2のトランジスタの第1の電流端子側に接続された第
1の配線と、前記複数のセルのうち一部のセルの第2の
トランジスタの第2の電流端子側に接続された第2の配
線と、前記ビットラインを、第1の電圧の状態、及びそ
れよりも高圧の第2の電圧の状態のいずれかに設定する
ことができるビットラインドライバと、前記第1の配線
に、前記第1の電圧よりも高く、かつ前記第2の電圧よ
りも低い第3の電圧を発生させる第1の電圧発生回路
と、前記第2の配線に、前記第3の電圧よりも高く、か
つ前記第2の電圧以下の第4の電圧を発生させる第2の
電圧発生回路と、前記第2の配線に現れる電圧を検出す
る電圧検出回路とを有する半導体装置。 (付記2) 前記第1の電圧発生回路が、前記第1の配
線と、前記第1の電圧に固定された第1の固定電位との
間に挿入された第1の電圧降下回路を含む付記1に記載
の半導体装置。 (付記3) 前記第4の電圧が前記第2の電圧よりも低
い付記1または2に記載の半導体装置。 (付記4) 前記第2の電圧発生回路が、前記第2の配
線と、前記第2の電圧に固定された第2の固定電位との
間に挿入された第2の電圧降下回路を含む付記3に記載
の半導体装置。 (付記5) 前記セルの各々が、さらに、前記第1のト
ランジスタの第2の電流端子に第1の端子が接続された
キャパシタを有し、さらに、前記複数のセルの前記キャ
パシタの第2の端子に定電圧を印加する第3の電圧発生
回路を有する付記1〜4のいずれかに記載の半導体装
置。 (付記6) 前記セルの各々が、さらに前記第2のトラ
ンジスタの第2の電流端子と前記第2の配線との間、も
しくは前記第2のトランジスタの第1の電流端子と前記
第1の配線との間に挿入された第3のトランジスタを含
み、さらに、前記複数のセルのうち一部のセルの第3の
トランジスタのゲート端子に接続された第3の配線を有
する付記1〜5のいずれかに記載の半導体装置。 (付記7) 前記ビットラインが前記第2の配線を兼ね
ている付記6に記載の半導体装置。 (付記8) 前記セルの各々が、さらに、第4、第5及
び第6のトランジスタを含み、該第5のトランジスタ及
び第6のトランジスタが、前記第2のトランジスタ及び
第3のトランジスタと同様に前記第1の配線と第2の配
線との間に直列に接続され、前記第4のトランジスタの
第2の電流端子が前記第5のトランジスタのゲート端子
に接続されており、さらに、前記第4のトランジスタの
第1の電流端子に接続された反転ビットラインと、前記
第6のトランジスタのゲート端子に接続された第4の配
線と、前記第3の配線と第4の配線とに、相互に相補的
な信号電圧を印加するデータバスドライバとを有し、前
記ビットラインドライバが、前記反転ビットラインを、
前記第1の電圧の状態及び第2の電圧の状態のうち、前
記ビットラインの状態とは反対の状態にする付記6に記
載の半導体装置。 (付記9) 半導体基板と、前記半導体基板の表面上に
形成され、第1のゲート電極、該第1のゲート電極の両
側の該半導体基板の表層部に形成された第1の不純物拡
散領域及び第2の不純物拡散領域を含む第1のトランジ
スタと、前記第1の不純物拡散領域に、第1の電圧と第
2の電圧とのいずれか一方を選択的に印加する信号線
と、前記第1のトランジスタのゲート電極に、該第1の
トランジスタの導通状態を制御する制御信号を印加する
制御線と、前記半導体基板の表面上に形成され、前記第
2の不純物拡散領域に接続された第2のゲート電極、該
第2のゲート電極の両側の前記半導体基板の表層部に形
成された第3の不純物拡散領域及び第4の不純物拡散領
域を含む第2のトランジスタと、前記第3の不純物拡散
領域に、通常動作時には第3の電圧を発生させ、試験時
には第4の電圧を印加する電圧発生回路であって、該第
3及び第4の電圧は、前記第1の電圧と第2の電圧との
範囲内であり、該第1の電圧と該第4の電圧との差及び
該第2の電圧と該第4の電圧との差のいずれも、該第3
の電圧と該第1の電圧との差、及び該第3の電圧と該第
2の電圧との差の小さい方よりも大きい該第4の電圧を
印加する前記電圧発生回路とを有する半導体装置。 (付記10) さらに、前記第2の不純物拡散領域に一
方の電極が接続されたキャパシタを有し、前記第4の電
圧が前記第1の電圧と第2の電圧との平均の電圧に等し
く、前記電圧発生回路が、前記キャパシタの他方の電極
に前記第4の電圧を印加する付記9に記載の半導体装
置。 (付記11) 半導体基板の表面上に形成され、第1の
ゲート電極、該第1のゲート電極の両側の該半導体基板
の表層部に形成された第1の不純物拡散領域及び第2の
不純物拡散領域を含む第1のトランジスタと、前記半導
体基板の表面上に形成され、前記第2の不純物拡散領域
に接続された第2のゲート電極、該第2のゲート電極の
両側の前記半導体基板の表層部に形成された第3の不純
物拡散領域及び第4の不純物拡散領域を含む第2のトラ
ンジスタとを有し、該第1のトランジスタを経由して、
該第2のトランジスタのゲート電極の電圧が第1の電圧
及び第2の電圧のいずれかになるように、該ゲート電極
に電荷を蓄積させることによって情報を記憶する半導体
装置の検査方法であって、前記第2のトランジスタの第
3の不純物拡散領域に、前記第1の電圧と第2の電圧と
の中間の電圧を印加するとともに、第4不純物拡散領域
をフローティング状態にする工程と、前記第1のトラン
ジスタを介して前記第2のトランジスタのゲート電極が
第1の電圧になるように該ゲート電極に電荷を蓄積する
工程と、前記第2のトランジスタのゲート電極に蓄積さ
れた電荷の保持特性を検査する工程とを有する半導体装
置の検査方法。 (付記12) 半導体基板と、前記半導体基板の表面上
に規則的に配置された複数のセルであって、該セルの各
々が、第1のトランジスタと第2のトランジスタとを含
み、該第1のトランジスタ及び第2のトランジスタが、
共に第1の電流端子、第2の電流端子、及び両者間の導
通状態を制御するゲート端子を有し、該第1のトランジ
スタの第2の電流端子が該第2のトランジスタのゲート
端子に接続された前記セルと、前記複数のセルのうち一
部のセルの第1のトランジスタの第1の電流端子に接続
されたビットラインと、前記複数のセルのうち一部のセ
ルの第1のトランジスタのゲート端子に接続されたワー
ドラインと、前記複数のセルの少なくとも一部のセルの
第2のトランジスタの第1の電流端子側に接続された第
1の配線と、前記複数のセルのうち一部のセルの第2の
トランジスタの第2の電流端子側に接続された第2の配
線と、前記ビットラインを、第1の電圧の状態、及びそ
れよりも高圧の第2の電圧の状態のいずれかに設定する
ことができるビットラインドライバと、前記第1の配線
に、前記第1の電圧以上で、かつ前記第2の電圧よりも
低い第3の電圧を発生させる第1の電圧発生回路と、前
記第2の配線に、前記第3の電圧よりも高く、かつ前記
第2の電圧よりも低い第4の電圧を発生させる第2の電
圧発生回路と、前記第2の配線に現れる電圧を検出する
電圧検出回路とを有する半導体装置。
【0112】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ゲート電極に電荷を蓄積するトランジスタのソース/ド
レイン領域に印加される電圧を調節して、ゲート絶縁膜
に印加させる電圧を小さくし、ゲートリーク電流を減少
させることができる。これにより、ゲート電極に蓄積さ
れた電荷の保持特性を向上させることができる。
【0114】また、電荷の蓄積されるゲート電極が不純
物拡散領域に接続されている場合に、検査時のゲートリ
ーク電流を少なくすることができる。このため、ジャン
クションリーク電流の大小を判定することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】先の提案によるCAMの等価回路図、及び論理
値表を示す図である。
【図2】先の提案による半導体装置の製造方法を説明す
るための平面図および断面図である。
【図3】先の提案による半導体装置の製造方法を説明す
るための平面図および断面図である。
【図4】先の提案による半導体装置の製造方法を説明す
るための平面図および断面図である。
【図5】先の提案による半導体装置の製造方法を説明す
るための平面図および断面図である。
【図6】先の提案による半導体装置の製造方法を説明す
るための平面図および断面図である。
【図7】先の提案による半導体装置の製造方法を説明す
るための平面図および断面図である。
【図8】先の提案による半導体装置の製造方法を説明す
るための平面図である。
【図9】先の提案による半導体装置の製造方法を説明す
るための平面図である。
【図10】先の提案による半導体装置の製造方法を説明
するための平面図および電極配置を示す平面図である。
【図11】ゲートリーク電流とゲート電圧との関係を示
すグラフである。
【図12】ゲートリーク電流及びジャンクションリーク
電流の各々に起因するデータ保持時間と温度との関係を
示すグラフである。
【図13】図13(A)及び(B)は、従来のゲートリ
ーク電流の発生要因を説明するための等価回路図であ
り、図13(C)は第1の実施例による半導体装置に適
用される電圧状態を示す等価回路図である。
【図14】第1の実施例による半導体装置の等価回路図
である。
【図15】図15(A)及び(B)は、従来の検査時の
電圧印加状態とリーク電流とを示す等価回路図であり、
図15(C)は第2の実施例による半導体装置に適用さ
れる検査時の電圧状態を示す等価回路図である。
【図16】第2の実施例による半導体装置の等価回路図
である。
【図17】他の実施例による半導体装置の等価回路図で
ある。
【符号の説明】
WL ワードライン BD データバスライン BL ビットライン ML マッチライン GND 接地線 SN 蓄積電極 MCa、MCb メモリセル LCa、LCb 論理セル 1 半導体基板 2 フィールド絶縁膜 3 ゲート絶縁膜 5 ゲート電極 11 酸化シリコン膜 11a サイドウォールスペーサ 12 絶縁膜 13、16 コンタクト孔 14 配線層 15 絶縁層 17 蓄積容量電極 18 キャパシタ誘電体膜 19 対向電極(セルプレート電極)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G132 AA08 AB01 AK07 AL11 5F083 AD24 AD48 AD56 AD62 JA35 JA36 KA02 NA08 PR34 PR40 ZA20 5L106 AA01 DD00 EE02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面上に規則的に配置された複数のセ
    ルであって、該セルの各々が、第1のトランジスタと第
    2のトランジスタとを含み、該第1のトランジスタ及び
    第2のトランジスタが、共に第1の電流端子、第2の電
    流端子、及び両者間の導通状態を制御するゲート端子を
    有し、該第1のトランジスタの第2の電流端子が該第2
    のトランジスタのゲート端子に接続された前記セルと、 前記複数のセルのうち一部のセルの第1のトランジスタ
    の第1の電流端子に接続されたビットラインと、 前記複数のセルのうち一部のセルの第1のトランジスタ
    のゲート端子に接続されたワードラインと、 前記複数のセルの少なくとも一部のセルの第2のトラン
    ジスタの第1の電流端子側に接続された第1の配線と、 前記複数のセルのうち一部のセルの第2のトランジスタ
    の第2の電流端子側に接続された第2の配線と、 前記ビットラインを、第1の電圧の状態、及びそれより
    も高圧の第2の電圧の状態のいずれかに設定することが
    できるビットラインドライバと、 前記第1の配線に、前記第1の電圧よりも高く、かつ前
    記第2の電圧よりも低い第3の電圧を発生させる第1の
    電圧発生回路と、 前記第2の配線に、前記第3の電圧よりも高く、かつ前
    記第2の電圧以下の第4の電圧を発生させる第2の電圧
    発生回路と、 前記第2の配線に現れる電圧を検出する電圧検出回路と
    を有する半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電圧発生回路が、前記第1の
    配線と、前記第1の電圧に固定された第1の固定電位と
    の間に挿入された第1の電圧降下回路を含む請求項1に
    記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の電圧発生回路が、前記第2の
    配線と、前記第2の電圧に固定された第2の固定電位と
    の間に挿入された第2の電圧降下回路を含む請求項2に
    記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記セルの各々が、さらに、前記第1の
    トランジスタの第2の電流端子に第1の端子が接続され
    たキャパシタを有し、 さらに、前記複数のセルの前記キャパシタの第2の端子
    に定電圧を印加する第3の電圧発生回路を有する請求項
    1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記セルの各々が、さらに前記第2のト
    ランジスタの第2の電流端子と前記第2の配線との間、
    もしくは前記第2のトランジスタの第1の電流端子と前
    記第1の配線との間に挿入された第3のトランジスタを
    含み、 さらに、前記複数のセルのうち一部のセルの第3のトラ
    ンジスタのゲート端子に接続された第3の配線を有する
    請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記ビットラインが前記第2の配線を兼
    ねている請求項5に記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記セルの各々が、さらに、第4、第5
    及び第6のトランジスタを含み、該第5のトランジスタ
    及び第6のトランジスタが、前記第2のトランジスタ及
    び第3のトランジスタと同様に前記第1の配線と第2の
    配線との間に直列に接続され、前記第4のトランジスタ
    の第2の電流端子が前記第5のトランジスタのゲート端
    子に接続されており、 さらに、前記第4のトランジスタの第1の電流端子に接
    続された反転ビットラインと、 前記第6のトランジスタのゲート端子に接続された第4
    の配線と、 前記第3の配線と第4の配線とに、相互に相補的な信号
    電圧を印加するデータバスドライバとを有し、 前記ビットラインドライバが、前記反転ビットライン
    を、前記第1の電圧の状態及び第2の電圧の状態のう
    ち、前記ビットラインの状態とは反対の状態にする請求
    項5に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 半導体基板と、 前記半導体基板の表面上に形成され、第1のゲート電
    極、該第1のゲート電極の両側の該半導体基板の表層部
    に形成された第1の不純物拡散領域及び第2の不純物拡
    散領域を含む第1のトランジスタと、 前記第1の不純物拡散領域に、第1の電圧と第2の電圧
    とのいずれか一方を選択的に印加する信号線と、 前記第1のトランジスタのゲート電極に、該第1のトラ
    ンジスタの導通状態を制御する制御信号を印加する制御
    線と、 前記半導体基板の表面上に形成され、前記第2の不純物
    拡散領域に接続された第2のゲート電極、該第2のゲー
    ト電極の両側の前記半導体基板の表層部に形成された第
    3の不純物拡散領域及び第4の不純物拡散領域を含む第
    2のトランジスタと、 前記第3の不純物拡散領域に、通常動作時には第3の電
    圧を発生させ、試験時には第4の電圧を印加する電圧発
    生回路であって、該第3及び第4の電圧は、前記第1の
    電圧と第2の電圧との範囲内であり、該第1の電圧と該
    第4の電圧との差及び該第2の電圧と該第4の電圧との
    差のいずれも、該第3の電圧と該第1の電圧との差、及
    び該第3の電圧と該第2の電圧との差の小さい方よりも
    大きい該第4の電圧を印加する前記電圧発生回路とを有
    する半導体装置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記第2の不純物拡散領域に一
    方の電極が接続されたキャパシタを有し、 前記第4の電圧が前記第1の電圧と第2の電圧との平均
    の電圧に等しく、 前記電圧発生回路が、前記キャパシタの他方の電極に前
    記第4の電圧を印加する請求項8に記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体基板の表面上に形成され、第1
    のゲート電極、該第1のゲート電極の両側の該半導体基
    板の表層部に形成された第1の不純物拡散領域及び第2
    の不純物拡散領域を含む第1のトランジスタと、 前記半導体基板の表面上に形成され、前記第2の不純物
    拡散領域に接続された第2のゲート電極、該第2のゲー
    ト電極の両側の前記半導体基板の表層部に形成された第
    3の不純物拡散領域及び第4の不純物拡散領域を含む第
    2のトランジスタとを有し、 該第1のトランジスタを経由して、該第2のトランジス
    タのゲート電極の電圧が第1の電圧及び第2の電圧のい
    ずれかになるように、該ゲート電極に電荷を蓄積させる
    ことによって情報を記憶する半導体装置の検査方法であ
    って、 前記第2のトランジスタの第3の不純物拡散領域に、前
    記第1の電圧と第2の電圧との中間の電圧を印加すると
    ともに、第4不純物拡散領域をフローティング状態にす
    る工程と、 前記第1のトランジスタを介して前記第2のトランジス
    タのゲート電極が第1の電圧になるように該ゲート電極
    に電荷を蓄積する工程と、 前記第2のトランジスタのゲート電極に蓄積された電荷
    の保持特性を検査する工程とを有する半導体装置の検査
    方法。
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