JP5131158B2 - リダンダンシ演算方法及び装置並びにメモリ試験装置 - Google Patents

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本発明は、メモリデバイスの不良救済を行う上で必要なデータを作成するリダンダンシ演算方法及び装置並びに当該装置を備えるメモリ試験装置に関する。
周知の通り、RAM(Random Access Memory)等のメモリデバイスの製造時には、製造歩留まりを高めるために、メモリ試験装置の試験によって不良(フェイル)と判定されたメモリセル(不良セル)を予備セルで代替することでメモリデバイスの不良を救済する不良救済処理が行われる。この不良救済処理では、一般的に二次元配列されたメモリセルの行(Yライン)又は列(Xライン)を単位として不良セルの代替が行われる。つまり、メモリセルの周囲に形成された複数の予備セルからなるXスペアラインによって1つのXラインが代替され、Yスペアラインによって1つのYラインが代替される。
リダンダンシ演算は、メモリデバイスの不良を救済する上で必要なデータを作成するために、上記の不良救済処理に先立って行われる。このリダンダンシ演算は、ラインフェイルを救済するための演算(ラインフェイル救済演算)と、ビットフェイルを救済するのための演算(ビットフェイル救済演算)とに大別される。
ここで、ラインフェイルとは、メモリセルの1つのライン(Xライン又はYライン)上のフェイル群であって、異種のスペアライン(Yスペアライン又はXスペアライン)の数よりも多くのフェイルからなるフェイル群をいい、XラインフェイルとYラインフェイルとが存在する。また、ビットフェイルとは、ラインフェイル以外のフェイルをいう。
Xラインフェイルは、Yスペアラインを全て用いても救済することはできず、Xスペアラインのみによって救済可能であるという性質がある。逆に、Yラインフェイルは、Xスペアラインを全て用いても救済することはできず、Yスペアラインのみによって救済可能であるという性質がある。これに対し、ビットフェイルは、Xスペアライン又はYスペアラインの何れを用いても救済可能であるという性質がある。
リダンダンシ演算が開始されると、まずラインフェイル救済演算が行われ、次いでビットフェイル救済演算が行われる。ラインフェイル救済演算では、メモリ試験装置の試験によって得られたフェイル情報(パス/フェイルを示す情報)からXラインフェイル及びYラインフェイルを示す情報が取得され、Xラインフェイルの数がXスペアラインの数よりも多いか、又はYラインフェイルの数がYスペアラインの数よりも多いかが判断される。これらの判断結果の少なくとも一方が真である場合には、メモリデバイスの不良を救済することができないため、ビットフェイル救済演算が行われることなくリダンダンシ演算が終了する。これに対し、上記の判断結果が双方とも偽である場合には、救済可能なXラインフェイル又はYラインフェイルのXスペアライン又はYスペアラインによる救済を確定する確定処理が行われる。
以上の確定処理が終了するとビットフェイル救済演算が行われる。このビットフェイル救済演算では、上記のフェイル情報から上記の確定処理で救済が確定されたXラインフェイル又はYラインフェイルが除かれた残りのビットフェイルを、残りのXスペアライン及びYスペアラインを用いて救済する処理が行われる。かかるビットフェイル救済演算を行った結果、残りのビットフェイルが存在しない場合にはメモリデバイスの不良を救済することができるが、残りのビットフェイルが存在する場合にはメモリデバイスの不良を救済することはできずリダンダンシ演算が終了する。
尚、従来のリダンダンシ演算方法及び装置の詳細については、例えば以下の特許文献1を参照されたい。
特開2008−065897号公報
ところで、上述した通り、1つのXライン上にYスペアラインの数よりも多くのフェイルが存在する場合にはXラインフェイルとなり、1つのYライン上にXスペアラインの数よりも多くのフェイルが存在する場合にはYラインフェイルとなり、ラインフェイル救済演算における救済がそれぞれ行われる。しかしながら、Xラインフェイル又はYラインフェイルに近いフェイルが大量に存在してもXラインフェイル又はYラインフェイルに至らない場合には、ラインフェイル救済演算では救済されずにビットフェイル救済演算での救済が行われることになり、ビットフェイル救済演算の処理が複雑になって演算に要する時間が長くなるという問題がある。
例えば、Xスペアラインが128本形成されている場合について考える。尚、ここでは説明を簡単にするためにYスペアラインについては考慮しない。かかる場合においては、Yライン上に129個のフェイルが存在するときにはラインフェイル救済演算にて救済されるため、ビットフェイル救済演算ではこれらのフェイルをまとめて1つのフェイルとみなせば良いことになる。これに対し、Yライン上に128個のフェイルが存在するときにはラインフェイル救済演算では救済されず、ビットフェイル救済演算ではこれらのフェイルを128個の個々のフェイルとして取り扱う必要があるため、ビットフェイル救済演算の処理の複雑化を招いてしまう。
また、フェイル情報に含まれるフェイルの取り込みは、無制限に行うことができる訳ではなく、リダンダンシ演算装置が備えるメモリの容量に制限される。このため、ビットフェイル救済演算にて取り扱うフェイルの数が余りにも増えてしまうと、メモリの容量の制限によってビットフェイル救済演算を行えなくなる可能性もある。すると、多くのフェイル情報の読み込みに要した時間が全くの無駄になり、メモリデバイスの試験効率を更に悪化させ、コスト上昇の一因になる虞があるという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、ラインフェイルに至らない大量のビットフェイルが存在する場合であっても、リダンダンシ演算を効率良く短時間で行うことができるリダンダンシ演算方法及び装置並びに当該装置を備えるメモリ試験装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のリダンダンシ演算方法は、二次元配列された複数のメモリセル(R)と、予備セルが複数配列されてなり前記メモリセルの行又は列を単位として代替される複数のスペアライン(SL1、SL2)とを備えるメモリデバイス(30)の不良救済を行う上で必要なデータを作成するリダンダンシ演算方法において、前記メモリセルの行又は列のうち、前記スペアラインの数よりも多くの不良セルを含む行又は列をラインフェイルと判断して前記スペアラインによる代替を確定する第1ステップ(S14)と、前記第1ステップで代替が確定された行又は列を除いた前記メモリセル残存する不良セルの総数が所定の閾値よりも多い場合に、不良セルが含まれる行又は列をラインフェイルとみなして前記スペアラインによる代替を不良セルの数が多い行又は列を優先して順に確定する第2ステップ(S15)とを含むことを特徴としている。
この発明によると、まずスペアラインの数よりも多くの不良セルを含むメモリセルの行又は列がラインフェイルと判断されてスペアラインによる代替が確定され、次いで代替が確定された行又は列を除いたメモリセル残存する不良セルの総数が所定の閾値よりも多い場合に、不良セルが含まれる行又は列がラインフェイルとみなされてスペアラインによる代替が不良セルの数が多い行又は列を優先して順に確定される。
また、本発明のリダンダンシ演算方法は、前記閾値が、前記スペアラインの数及び二次元配列されたメモリセルのブロック数の少なくとも一方を考慮して設定されることを特徴としている
また、本発明のリダンダンシ演算方法は、前記第2ステップが、前記メモリセルに残存する不良セルの総数を取得する第3ステップと、前記メモリセルに残存する不良セルの総数が残存する前記スペアラインで救済し得る不良セルの最大数よりも大である場合には、前記スペアラインによる代替を行わずに前記第2ステップを終了する第4ステップとを含むことを特徴としている。
上記課題を解決するために、本発明のリダンダンシ演算装置は、二次元配列された複数のメモリセル(R)と、予備セルが複数配列されてなり前記メモリセルの行又は列を単位として代替される複数のスペアライン(SL1、SL2)とを備えるメモリデバイス(30)の不良救済を行う上で必要なデータを作成するリダンダンシ演算装置(17)において、前記メモリセルの行又は列のうち、前記スペアラインの数よりも多くの不良セルを含む行又は列をラインフェイルと判断して前記スペアラインによる代替を確定する第1確定処理部(21)と、前記第1確定処理部で代替が確定された行又は列を除いた前記メモリセル残存する不良セルの総数が所定の閾値よりも多い場合に、不良セルが含まれる行又は列をラインフェイルとみなして前記スペアラインによる代替を不良セルの数が多い行又は列を優先して順に確定する第2確定処理部(22)とを備えることを特徴としている。
本発明のメモリ試験装置は、メモリデバイス(30)のパス/フェイルを示すフェイル情報を格納するフェイルメモリ(15)を有するメモリ試験装置(1)において、前記フェイルメモリに格納された前記フェイル情報を用いて前記メモリデバイスの不良救済を行う上で必要なデータを作成する上記のリダンダンシ演算装置を備えることを特徴としている。
本発明によれば、スペアラインの数よりも多くの不良セルを含むメモリセルの行又は列をラインフェイルと判断してスペアラインによる代替を確定し、代替が確定された行又は列を除いたメモリセル残存する不良セルの総数が所定の閾値よりも多い場合に、不良セルが含まれる行又は列をラインフェイルとみなしてスペアラインによる代替を不良セルの数が多い行又は列を優先して順に確定している。このため、ラインフェイルに至らない大量のビットフェイルが存在する場合であっても、ラインフェイルとみなしてスペアラインによる代替を確定することによりビットフェイルの数を低減してリダンダンシ演算を効率良く短時間で行うことができるという効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態によるリダンダンシ演算方法及び装置並びにメモリ試験装置について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態によるリダンダンシ演算装置及びメモリ試験装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、メモリ試験装置1は、試験パターン発生部11、アドレス変換部12、コンパレータ13、フェイルメモリコントローラ14、フェイルメモリ15、バッファメモリ16、及びリダンダンシ演算装置17を備えており、複数(例えば、数百個)のメモリデバイス(以下、DUT(Device Under Test)という)30の試験を並列して行う。
ここで、DUT30は、Xアドレス(列アドレス)及びYアドレス(行アドレス)からなる二次元アドレスにより個々のメモリセルが特定される複数のメモリセルと、複数の予備セルからなる少なくとも1本のXスペアライン及びYスペアラインとを備える。図2は、本発明の第1実施形態で用いられるDUTの内部構成例及びフェイルの発生状況を概念的に示す図である。図2において、符号Rを付した矩形領域は複数のメモリセルが二次元配列されたメモリセル形成領域を表している。このメモリセル形成領域R内の個々のメモリセルは、XアドレスとYアドレスとによって特定される。
尚、図2おいては、メモリセル形成領域Rの内部における斜線を付した領域K1は不良セルが存在する不良セル領域を表している。ここで、メモリセル形成領域Rにおける個々のメモリセルと、これらメモリセルの試験結果であるフェイル情報とは1対1に対応しているため、不良セル領域K1内における個々の不良セルはフェイル情報に含まれる「フェイル」を表しているということもできる。
図2に示す例では、メモリセル形成領域Rの図中左側に128本のXスペアラインSL1(スペアライン)が形成されており、メモリセル形成領域Rの図中上側に128本のYスペアラインSL2(スペアライン)が形成されている。XスペアラインSL1の各々にはメモリセル形成領域R内における1つの列(Xライン)に形成されているメモリセルの数と同数の予備セルが形成されており、YスペアラインSL2にはメモリセル形成領域R内における1つの行(Yライン)に形成されているメモリセルの数と同数の予備セルが形成されている。また、図2に示す例では、連続する128本分のXラインと連続する100本分のYラインとが交差する領域が不良セル領域K1になっている。
試験パターン発生部11は、DUT30に与える試験パターンD1及び二次元のアドレスA1並びにパス/フェイル判定時に用いる期待値D3を発生する。アドレス変換部12は、所定の変換規則に従って、試験パターン発生部11で発生した二次元のアドレスA1を一次元のアドレスA2に変換する。コンパレータ13は、DUT30から読み出されたデータD2と試験パターン発生部11から出力される期待値D3とを比較してパス/フェイルを示すフェイルデータFDを出力する。フェイルメモリコントローラ14は、フェイルメモリ15に対するフェイルデータFDの書き込み制御及び読み出し制御、並びにフェイルメモリ15から読み出したフェイルデータFDのバッファメモリ16に対する書き込み制御を行う。
フェイルメモリ15は、複数のDUT30の試験結果を示すフェイルデータFDを記憶するRAM等のメモリであり、その容量は例えば数百ギガビット程度である。バッファメモリ16は、フェイルメモリ15と同様の容量を有するメモリであって、リダンダンシ演算装置17でリダンダンシ演算を行うために、フェイルメモリ15に記憶されたフェイルデータFDを退避するためのものである。フェイルメモリ15のフェイルデータFDをバッファメモリ16に退避することで、DUT30に対する試験を行って新たに得られたフェイルデータFDのフェイルメモリ15に対する書き込みと、バッファメモリ16に退避されたフェイルデータFDを用いたリダンダンシ演算とを同時に行うことができ、試験に要する時間を短縮することができる。
リダンダンシ演算装置17は、処理部20を備えており、フェイルメモリ15から退避されてバッファメモリ16に記憶されたフェイルデータFDを用いてDUT30の不良救済を行う上で必要なデータを作成する。処理部20は、ラインフェイル救済演算部21(第1確定処理部)、疑似ラインフェイル救済演算部22(第2確定処理部)、及びビットフェイル救済演算部23を備えており、バッファメモリ16に記憶されたフェイルデータFDの読み出しを行うとともに、読み出したフェイルデータFDを用いてDUT30の不良救済を行う上で必要なデータを作成する処理を行う。
ラインフェイル救済演算部21は、バッファメモリ16から読み出したフェイルデータFDを用いて、ラインフェイルを救済するためのラインフェイル救済演算を行う。ここで、ラインフェイルとは、二次元配列されたメモリセルの行(Yライン)又は列(Xライン)のうちの1つのライン(Xライン又はYライン)上のフェイル群であって、異種のスペアライン(YスペアラインSL2又はXスペアラインSL1)の数よりも多くのフェイルからなるフェイル群をいい、XラインフェイルとYラインフェイルとが存在する。XラインフェイルはXスペアラインSL1のみによって救済可能であり、YラインフェイルはYスペアラインSL2のみによって救済可能であるという性質がある。
疑似ラインフェイル救済演算部22は、Xラインフェイル又はYラインフェイルに近いフェイルが大量に存在するもののXラインフェイル又はYラインフェイルに至らないXライン又はYラインをXラインフェイル又はYラインフェイルとみなして救済するための疑似ラインフェイル救済演算を行う。具体的には、残存するフェイルの総数(残存フェイル数)が予め設定された所定の閾値よりも多い場合に、フェイルの数が多いXライン又はYラインをXラインフェイル又はYラインフェイルとみなし、フェイルの数が多いXライン又はYラインを優先して順に救済する。
ここで、上記の閾値は、XスペアラインSL1の数とYスペアラインSL2の数との少なくとも一方を考慮して設定される。例えば、図2に示すXスペアラインSL1の数「128」とYスペアラインSL2の数「128」との積である「16834」程度の値に設定される。この閾値の値を小さくすればXラインフェイル又はYラインフェイルとみなされるXライン又はYラインの数が多くなってXスペアラインSL1又はYスペアラインSL2の使用量が多くなるため、ビットフェイルが救済されなくなる可能性が高くなる。これに対し、閾値の値を大きくすればXラインフェイル又はYラインフェイルとみなされるXライン又はYラインの数が少なくなって、ビットフェイル救済演算部23で取り扱うビットフェイルの数が増えるため、ビットフェイル救済演算部23の演算に長時間を要する可能性が高くなる。
このため、上記の閾値は、許容されるDUT30の不良率、及びビットフェイル救済演算に要する時間を含めたリダンダンシ演算に要する時間も考慮して設定するのが望ましい。例えば、図2に示す例では、上述の通り、閾値をXスペアラインSL1の数とYスペアラインSL2の数との積に設定したが、上記の不良率や上記の演算に要する時間も考慮してXスペアラインSL1の数とYスペアラインSL2の数との積の数分の1〜数倍程度の範囲の値に設定しても良い。尚、以下では、説明を簡単にするために、図2に示すXスペアラインSL1の数「128」とYスペアラインSL2の数「128」との積である「16834」の約5分の3の値である「10000」に閾値が設定されているとする。
ビットフェイル救済演算部23は、疑似ラインフェイル救済演算部22の演算結果を用いて、ビットフェイルを救済するのためのビットフェイル救済演算を行う。具体的には、フェイルデータFDに含まれるフェイルのうち、ラインフェイル救済演算部21のラインフェイル救済演算及び疑似ラインフェイル救済演算部22の疑似ラインフェイル救済演算によってXスペアラインSL1又はYスペアラインSL2を用いて救済できると確定されたフェイルを除いた残りのフェイルを、残りのXスペアラインSL1又はYスペアラインSL2を用いて救済するための演算を行う。ここで、ビットフェイルとは、上述したラインフェイル以外のフェイルをいい、XスペアラインSL1又はYスペアラインSL2の何れを用いても救済可能であるという性質がある。
次に、上記構成におけるメモリ試験装置1の動作について説明する。メモリ試験装置1は、ユーザによって作成された試験プログラムに従って、DUT30の試験を行ってからメモリデバイスの不良救済を行う上で必要なデータを作成する処理(リダンダンシ演算)を行う。DUT30の試験が開始されると、まず試験パターン発生部11から試験パターンD1とアドレスA1とが出力されて、試験パターンD1がDUT30に書き込まれる。試験パターンD1の書き込みが終了すると、試験パターン発生部11からアドレスA1と期待値D3とが出力される。
試験パターン発生部11から出力されたアドレスA1がDUT30に与えられると、DUT30に予め書き込まれた試験パターンがデータD2として読み出されてコンパレータ13に入力され、試験パターン発生部11から出力された期待値D3と比較されてパス/フェイルが判定され、パス/フェイルを示すフェイルデータFDがフェイルメモリコントローラ14に入力される。また、試験パターン発生部11から出力されたアドレスA1は、アドレス変換部12に出力されて一次元のアドレスA2に変換されフェイルメモリコントローラ14に入力される。フェイルメモリコントローラ14は、アドレスA2で示されるフェイルメモリ15の記憶領域に、コンパレータ13から出力されたフェイルデータFDを書き込む。試験パターン発生部11からアドレスA1及び期待値D3が出力される度に上記の動作が繰り返し行われ、これによりフェイルデータFDがフェイルメモリ15に順次記憶される。
DUT30の試験が終了すると、フェイルメモリ15に記憶されたフェイルデータFDがフェイルメモリコントローラ14によって読み出されてバッファメモリ16に書き込まれる。これにより、フェイルメモリ15に対して新たなフェイルデータFDを書き込むことが可能な状態になり、新たなDUT30に対する試験が開始される。また、これと並行して、リダンダンシ演算装置17の処理部20は、バッファメモリ16に記憶されたフェイルデータFDを読み出してリダンダンシ演算を行う。
図3は、リダンダンシ演算装置17で行われる処理を示すフローチャートである。図3に示す通り、リダンダンシ演算処理では、大別すると、まずラインフェイル救済演算が行われ、次いで疑似ラインフェイル救済演算が行われ、最後にビットフェイル救済演算が行われる。ラインフェイル救済演算が開始されると、リダンダンシ演算装置17の処理部20に設けられたラインフェイル救済演算部21によってバッファメモリ16がサーチされ、Xライン又はYライン毎にラインフェイルであるか否かを示すラインフェイル情報が取得される(ステップS11)。
ラインフェイル情報が取得されると、ラインフェイル救済演算部21によって、Xラインフェイルの数がXスペアラインSL1の数よりも多いかの判断と、Yラインフェイルの数がYスペアラインSL2の数よりも多いかの判断とが行われる(ステップS12)。この判断結果の少なくとも一方が真である場合(ステップS12の判断結果が「YES」の場合)には、XスペアラインSL1及びYスペアラインSL2では救済しきれないフェイルが存在するため、救済が不可である旨を示す救済不可判定が行われ(ステップS13)、前述した疑似ラインフェイル救済演算及びビットフェイル救済演算が行われずに一連の処理が終了する。
これに対し、上記の判断結果が双方とも偽である場合(ステップS12の判断結果が「NO」の場合)には、ラインフェイル救済演算部21によってラインフェイル救済処理が行われる(ステップS14:第1ステップ)。具体的には、上記のステップS11で取得されたラインフェイル情報によってXラインフェイルであるとされるXラインのXスペアラインSL1による救済を確定するとともに、YラインフェイルであるとされるYラインのYスペアラインSL2による救済を確定する処理が行われる。
図2に示す例では、不良セル領域K1を通る128本分のXラインの各々には100個のフェイルが存在するが、何れもYスペアラインSL2の数である「128」よりも少ないためXラインフェイルの数は「0」である。また、不良セル領域K1を通る100本分のYラインの各々には128個のフェイルが存在するが、何れもXスペアラインSL1の数である「128」と同数であるためYラインフェイルの数は「0」である。このため、ステップS12の判断結果は「NO」になってステップS14のラインフェイル救済処理S14が行われるものの救済が確定されるXライン及びYラインは無い。
以上のラインフェイル救済演算が終了すると、疑似ラインフェイル救済演算部22によって疑似ラインフェイル救済処理が行われる(ステップS15:第2ステップ)。図4は、疑似ラインフェイル救済処理の詳細を示すフローチャートである。疑似ラインフェイル救済処理が開始されると、まずXライン及びYライン毎のフェイル数を示すライン毎フェイルカウント(LFC)が取得される(ステップS21)。尚、上記のLFCには、Xライン毎のフェイル数を示すXライン毎フェイルカウント(XLFC)とYライン毎フェイルカウント(YLFC)とが存在する。
ここで、図1においては図示を省略しているが、リダンダンシ演算装置17にはバッファメモリ16から読み出されるフェイルデータFD基づいてXライン毎のフェイル数及びYライン毎のフェイル数を計数するハードウェア構成のカウンタが設けられている。疑似ラインフェイル救済演算部22は、このカウンタから上記のLFC(XLFC及びYLFC)を取得する。図2に示す例では、不良セル領域K1を通る128本分のXラインの各々について値「100」なるXLFCが取得され、不良セル領域K1を通る100本分のYラインの各々について値「128」なるYLFCが取得される。
次に、残存フェイル数が算出される(ステップS22)。具体的には、ステップS21で取得されたXLFC又はYLFCが合算され、この値から図3に示すステップS14の処理で救済が確定されたXライン又はYライン上のフェイルの数が差し引かれることにより、上記の残存フェイル数が算出される。図2に示す例では、128本分のXラインの各々について値「100」なるXLFCが取得されており(100本分のYラインの各々について値「128」なるYLFCが取得されており)、図3中のステップS14で救済が確定されたXライン及びYラインが無いため、「12800」なる残存フェイル数が算出される。
次いで、ステップS14の処理で救済が確定されたXライン及びYラインを除いた残りのXライン及びYラインについて、LFCが大きい順に並び替える処理(ソート)が行われる(ステップS23)。図2に示す例では、値「128」なるYLFCが取得された100本分のYラインが先に配置され、値「100」なるXLFCが取得された128本分のXラインが後に配置される並び替えが行われる。
並び替えが終了すると、ステップS22で算出された残存フェイル数が予め設定された閾値よりも大きいか否かが判断される(ステップS24)。図2に示すフェイルが生じている場合には、ステップS22において「12800」なる残存フェイル数が求められており、この残存フェイル数は前述した閾値「10000」よりも大きいため、ステップS24の判断結果は「YES」になる。
すると、ステップS23で並び替えを行ったXライン及びYラインのうち、最もLFCが大きなラインを疑似ラインフェイルとして(ラインフェイルとみなして)スペアラインによる救済を確定する処理が行われる(ステップS25)。つまり、最もLFCが大きなラインがXラインである場合にはXスペアラインSL1による救済が確定され、最もLFCが大きなラインがYラインである場合にはYスペアラインSL2による救済が確定される。図2に示す例では、最もLFCが大きなラインはYLFCが「128」である100本のYラインであるため、この100本のYラインについて一括してYスペアラインSL2による救済が確定される。
次に、ステップS25で救済が確定されたXライン又はYラインに存在するフェイル数が元の残存フェイル数から差し引かれ、残存フェイル数の更新が行われる(ステップS26)。ここでは、上記のステップS25において、YLFCが「128」である100本のYラインの救済が確定されたため、救済が確定されたYライン上に存在するフェイル数「12800」が元の残存フェイル数「12800」から差し引かれ、残存フェイル数が「0」に更新される。次いで、残存フェイル数が零であるか否かが判断される(ステップS27)。ここでは、上記のステップS26の処理にて残存フェイル数が「0」に更新されているため、判断結果は「YES」になり、正常終了判定(ステップS29)が行われた後に図4に示す一連の疑似ラインフェイル救済処理が終了する。
これに対し、ステップS27の判断結果が「NO」である場合には、残存するスペアラインの数(残存スペアライン数)が零であるか否かが判断される(ステップS28)。ステップS28の判断結果が「NO」である場合には、残存フェイル数(ステップS26で更新された残存フェイル数)が閾値よりも大きいか否かが判断される(ステップS24)。尚、残存フェイル数が閾値よりも大きく(ステップS24の判断結果が「YES」であり)、残存フェイル数が零ではなく(ステップS27の判断結果が「NO」であり)、且つ残存スペアライン数が零でない場合(ステップS28の判断結果が「NO」の場合)には、ステップS25,S26の処理が繰り返され、ステップS23で並び替えが行われたXライン又はYラインのXスペアラインSL1又はYスペアラインSL2による救済確定が順次行われる。
かかる処理が行われている間に、残存フェイル数が閾値以下であると判断された場合(ステップS24の判断結果が「NO」の場合)、又は残存フェイル数が零であると判断された場合(ステップS27の判断結果が「YES」の場合)には、正常終了判定(ステップS29)が行われた後に図4に示す一連の疑似ラインフェイル救済処理が終了する。これに対し、残存スペアライン数が零であると判断された場合(ステップS28の判断結果が「YES」の場合)には、異常終了判定(ステップS30)が行われた後に図4に示す一連の疑似ラインフェイル救済処理が終了する。
疑似ラインフェイル救済処理が終了すると、疑似ラインフェイル救済処理の終了判定が異常終了判定であるか否かが処理部20によって判断される(ステップS16)。処理部20によって異常終了判定であると判断された場合(ステップS16の判断結果が「YES」の場合)には、救済が不可である旨を示す救済不可判定が行われ(ステップS13)、前述したビットフェイル救済演算が行われずに一連の処理が終了する。これは、疑似ラインフェイル救済処理で異常終了判定がされた場合には残存スペアライン数が零であり、ビットフェイル救済演算を行うことができないためである。
これに対し、正常終了判定であると判断された場合(ステップS16の判断結果が「NO」の場合)には、ビットフェイル救済演算が行われる。ビットフェイル救済演算が開始されると、リダンダンシ演算装置17の処理部20に設けられたビットフェイル救済演算部23によって、以上のラインフェイル救済演算及び疑似ラインフェイル救済演算で救済されなかったビットフェイルを示すビットフェイル情報が取得される(ステップS17)。
ビットフェイル情報が取得されると、ビットフェイル情報で示されるビットフェイルを、残りのXスペアラインSL1及びYスペアラインSL2を用いて救済する処理がビットフェイル救済演算部23によって行われる(ステップS18)。このビットフェイル救済演算が終了すると、残りのビットフェイル(残ビットフェイル)の有無がビットフェイル救済演算部23によって判断される(ステップS19)。
残ビットフェイルが有ると判断された場合(ステップS19の判断結果が「YES」の場合)には、救済が不可である旨を示す救済不可判定が行われ(ステップS13)、一連の処理が終了する。これに対し、残ビットフェイルが無いと判断された場合(ステップS19の判断結果が「NO」の場合)には、救済が可能である旨を示す救済可判定が行われ(ステップS20)、一連の処理が終了する。
以上の通り、本実施形態では、ステップS14の処理でXラインフェイル及びYラインフェイルの救済確定を行った後に、救済が確定されたXライン及びYラインを除いた残りのXライン及びYラインに存在する残存フェイルの総数が所定の閾値よりも大きい場合に、フェイルの数が多いXライン又はYラインを優先して疑似ラインフェイルとして(ラインフェイルとみなして)救済する処理をステップS15で行っている。これにより、ラインフェイルに至らない大量のビットフェイルが存在する場合であっても、擬似的にラインフェイルとみなすことによってビットフェイルを低減することができるため、リダンダンシ演算を効率良く短時間で行うことができる。
〔第2実施形態〕
前述した第1実施形態では、図4に示す疑似ラインフェイル救済処理にて使用する閾値がXスペアラインSL1及びYスペアラインSL2の数を考慮して設定され、しかもこの閾値が固定して用いられていた。しかしながら、DUTの状況に応じて閾値が自動的に調整されることが望ましい。例えば、バッファメモリ16から処理部20が備えるメモリ(図示量略)に取り込み可能なフェイルの数、DUTの残存フェイル数、及びDUT20の内部構成に応じて閾値を調整することが考えられる。本実施形態は疑似ラインフェイル救済処理で用いられる閾値の自動調整を可能とするものである。
図5は、本発明の第2実施形態で用いられるDUTの内部構成例及びフェイルの発生状況を概念的に示す図である。図5に示す例では、メモリセル形成領域R1、XスペアラインSL11、及びYスペアラインSL21からなる第1ブロックB1と、メモリセル形成領域R2、XスペアラインSL12、及びYスペアラインSL22からなる第2ブロックB2との2つのブロックがDUT内に形成されている。また、メモリセル形成領域R1,R2の各々には、図示の通りの不良セル領域K1,K2がそれぞれ存在するとする。尚、XスペアラインSL11,SL12及びYスペアラインSL21,SL22はそれぞれ128本であるとする。
ここで、処理部20に設けられた不図示のメモリに取り込み可能なフェイル数が「20000」であり、第1,第2ブロックB1,B2毎の閾値が「16384」(Xスペアラインの数「128」とYスペアラインの数「128」との積)であるとする。図5に示すフェイルが生じている場合において、第1,第2ブロックB1,B2で取得されるフェイル数はそれぞれ「12800」であり、上記の閾値「16384」よりも小さいため、疑似ラインフェイル救済処理は行われない。また、処理部20に設けられた不図示のメモリに取り込まれるべきフェイルの総数は「25600」であり、処理部20に設けられた不図示のメモリに取り込み可能なフェイル数「20000」を超えるため、ビットフェイル救済処理を行うことができない。
このため、疑似ラインフェイル救済処理において、まず図4に示すステップS22の処理で残存フェイル数を算出した後に、算出された残存フェイル数が処理部20に設けられた不図示のメモリに取り込み可能な数であるか否かを判断し、取り込み不可能である場合には、閾値を自動的に調整するのが望ましい。例えば、処理部20に設けられた不図示のメモリに取り込み可能なフェイル数「20000」をDUTのブロック数「2」で除算した値「10000」を閾値として自動的に設定すれば、疑似ラインフェイル救済処理が行われることになる。また、疑似ラインフェイル救済処理によってビットフェイルの数が低減されるため、ビットフェイル救済処理も行われることになる。このように、疑似ラインフェイル救済処理で用いられる閾値を自動的に調整することにより、より効率的にリダンダンシ演算を行うことができる。
〔第3実施形態〕
図3に示すラインフェイル救済処理と同様に、疑似ラインフェイル救済処理においても、残存するXスペアラインSL1及びYスペアラインSL2では救済しきれないフェイルが存在する場合には、早期に救済不可判定を行って処理を終了するのが望ましい。本実施形態は、明らかに救済できないフェイルが存在する場合における、早期の救済不可判定を実現するものである。
本実施形態では、早期の救済不可判定を実現するために、疑似ラインフェイル救済処理において、図4に示すステップS24〜S28の処理を行う前(ステップS23とステップS24との間)に、救済が不可であるか否かを判定する救済不可判定処理が行われる。かかる処理において救済不可と判定された場合には、図4に示すステップS24以降の処理及びビットフェイル救済処理を省略することができ、更なる効率化を図ることができる。
上記の救済不可判定処理では、ステップS22(第3ステップ)で算出された残存フェイル数が、残存しているXスペアライン及びYスペアラインで救済し得るフェイルの最大数よりも多いかが判定される。この判定結果が真である場合には、残存するXスペアライン及びYスペアラインを用いた残存フェイルの全ての救済は不可であることが明らかであるため、残りの疑似ラインフェイル救済処理及びビットフェイル救済処理を省略してリダンダンシ演算を終了する(第4ステップ)。
以下、以上の救済不可判定処理について具体的に説明する。図6は、本発明の第3実施形態で用いられるDUTの内部構成例及びフェイルの発生状況を概念的に示す図である。図6に示すDUTは、図2に示すDUT30と同様の構成であり、メモリセル形成領域R、XスペアラインSL1、及びYスペアラインSL2が形成されている。尚、XスペアラインSL1及びYスペアラインSL2の数は、ぞれぞれ128本であるとする。また、メモリセル形成領域Rには、図示の通りの不良セル領域K11,K12,K13がそれぞれ存在するとする。
不良セル領域K11を通る128本分のXライン及び128本分のYライン、並びに、不良セル領域K12を通る128本分のXライン及び128本分のYライン上に存在するフェイルの数はそれぞれ「128」であり、XスペアラインSL1又はYスペアラインSL2の数と同数である。また、不良セル領域K13を通る1本分のXライン及び1本分Yライン上に存在するフェイルの数はそれぞれ「1」であり、XスペアラインSL1又はYスペアラインSL2の数よりも少ない。このため、これらのXライン及びYラインは、ラインフェイル救済処理では救済が確定されることはなく、疑似ラインフェイル救済演算において残存するXスペアラインSL1又はYスペアラインSL2の数はそれぞれ128本である。
疑似ラインフェイル救済処理において、残存する128本のXスペアラインSL1を用いて救済可能なフェイルの最大数は「16384」である。これは、XラインフェイルとはならないXラインに存在し得るフェイルの最大数「128」とXスペアラインSL1の数「128」との積である。同様に、疑似ラインフェイル救済処理において、残存する128本のYスペアラインSL2を用いて救済可能なフェイルの最大数は「16384」である。これは、YラインフェイルとはならないYラインに存在し得るフェイルの最大数「128」とYスペアラインSL2の数「128」との積である。すると、残存するXスペアラインSL1又はYスペアラインSL2を全て用いて救済可能なフェイルの最大数は「32768」(「16384」+「16384」)である。
これに対し、図6に示す不良セル領域K11,K12内に含まれるフェイルの数はそれぞれ「16384」であり、不良セル領域K13内に含まれるフェイルの数は「1」である。すると、図6に示すフェイルが生じている場合に、図4に示すステップS22の処理で算出される残存フェイルの総数は「32769」になり、救済可能なフェイルの最大数「32768」よりも多くなる。
これは、図6に示す例において、例えば残存する128本のXスペアラインSL1を用れば不良セル領域K11に存在する「32768」個のフェイルの全てが救済可能であり、残存する128本のYスペアラインSL2を用れば不良セル領域K12に存在するフェイルの全てが救済可能であるものの、不良セル領域K13に存在するフェイルは救済することができないことを意味する。このため、以上の救済不可判定処理において救済不可であると判定された場合には、残りの疑似ラインフェイル救済処理及びビットフェイル救済処理を省略してリダンダンシ演算を終了する。このように、疑似ラインフェイル救済処理においても救済不可判定を行えば無駄な処理を省くことができるため、リダンダンシ演算の更なる効率化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態によるリダンダンシ演算方法及び装置並びにメモリ試験装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、図4に示すステップS23において、Xライン及びYラインを区別することなく並び替えを行う場合を例に挙げて説明したが、勿論XラインとYラインとを区別して別々に並び替えを行っても良い。また、Xライン及びYラインの救済を確定する場合(例えば、図4のステップS25の処理で行う場合)にXライン及びYラインの何れか一方を優先しても良い。例えば、XLFCとYLFCが等しいXライン及びYラインが存在する場合に、XスペアラインSL1を用いたXラインの救済を確定した後に、YスペアラインSL2を用いたYラインの救済を確定するといった具合である。
本発明の第1実施形態によるリダンダンシ演算装置及びメモリ試験装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態で用いられるDUTの内部構成例及びフェイルの発生状況を概念的に示す図である。 リダンダンシ演算装置17で行われる処理を示すフローチャートである。 疑似ラインフェイル救済処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態で用いられるDUTの内部構成例及びフェイルの発生状況を概念的に示す図である。 本発明の第3実施形態で用いられるDUTの内部構成例及びフェイルの発生状況を概念的に示す図である。
符号の説明
1 メモリ試験装置
15 フェイルメモリ
17 リダンダンシ演算装置
21 ラインフェイル救済演算部
22 疑似ラインフェイル救済演算部
30 DUT
R メモリセル形成領域
SL1 Xスペアライン
SL2 Yスペアライン

Claims (5)

  1. 二次元配列された複数のメモリセルと、予備セルが複数配列されてなり前記メモリセルの行又は列を単位として代替される複数のスペアラインとを備えるメモリデバイスの不良救済を行う上で必要なデータを作成するリダンダンシ演算方法において、
    前記メモリセルの行又は列のうち、前記スペアラインの数よりも多くの不良セルを含む行又は列をラインフェイルと判断して前記スペアラインによる代替を確定する第1ステップと、
    前記第1ステップで代替が確定された行又は列を除いた前記メモリセル残存する不良セルの総数が所定の閾値よりも多い場合に、不良セルが含まれる行又は列をラインフェイルとみなして前記スペアラインによる代替を不良セルの数が多い行又は列を優先して順に確定する第2ステップと
    を含むことを特徴とするリダンダンシ演算方法。
  2. 前記閾値は、前記スペアラインの数及び二次元配列されたメモリセルのブロック数の少なくとも一方を考慮して設定されることを特徴とする請求項1記載のリダンダンシ演算方法。
  3. 前記第2ステップは、前記メモリセルに残存する不良セルの総数を取得する第3ステップと、
    前記メモリセルに残存する不良セルの総数が残存する前記スペアラインで救済し得る不良セルの最大数よりも大である場合には、前記スペアラインによる代替を行わずに前記第2ステップを終了する第4ステップと
    を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のリダンダンシ演算方法。
  4. 二次元配列された複数のメモリセルと、予備セルが複数配列されてなり前記メモリセルの行又は列を単位として代替される複数のスペアラインとを備えるメモリデバイスの不良救済を行う上で必要なデータを作成するリダンダンシ演算装置において、
    前記メモリセルの行又は列のうち、前記スペアラインの数よりも多くの不良セルを含む行又は列をラインフェイルと判断して前記スペアラインによる代替を確定する第1確定処理部と、
    前記第1確定処理部で代替が確定された行又は列を除いた前記メモリセルに残存する不良セルの総数が所定の閾値よりも多い場合に、不良セルが含まれる行又は列をラインフェイルとみなして前記スペアラインによる代替を不良セルの数が多い行又は列を優先して順に確定する第2確定処理部と
    を備えることを特徴とするリダンダンシ演算装置。
  5. メモリデバイスのパス/フェイルを示すフェイル情報を格納するフェイルメモリを有するメモリ試験装置において、
    前記フェイルメモリに格納された前記フェイル情報を用いて前記メモリデバイスの不良救済を行う上で必要なデータを作成する請求項4記載のリダンダンシ演算装置を備えることを特徴とするメモリ試験装置。
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