JP5130608B2 - 電池制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電池の制御装置に関し、特に、電池の内部抵抗に基づいて、電池の出力可能パワーの上限値を制限する電池の制御装置に関する。
従来、組電池を構成する複数のセルの過放電を検出することによって、電池性能の劣化を防止する過放電セル検出装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2000−150002号公報
しかしながら、リチウムイオン電池等では、電池の充放電時間が一定時間を超えると、急激に内部抵抗が上昇する拡散限界という現象が生じることが確認されている。拡散限界が生じると、電池の残存容量がほとんど変化しない状態で、電池の電圧が低下するため、電池の出力可能パワーが急激に低下してしまうという問題があった。
本発明による電池制御装置は、組電池の残存容量に基づいて組電池全体の内部抵抗を演算し、予め設定されている組電池の放電時間と、組電池全体の内部抵抗補正値との関係を示すテーブルを参照して、組電池の放電時間に基づいて内部抵抗補正値を求めて、演算した組電池全体の内部抵抗の値を内部抵抗補正値により補正し、所定期間内における補正された組電池全体の内部抵抗についての上昇幅が所定値を越えたことが検出されると、組電池の出力可能パワーの上限値を小さくすることを特徴とする。
また、本発明による電池制御装置は、組電池の残存容量に基づいて組電池全体の内部抵抗を演算し、放電電流の大きさごとに、予め設定されている組電池の放電時間と、組電池全体の内部抵抗補正値との関係を示すテーブルを参照して、組電池の放電電流の大きさおよび放電時間に基づいて内部抵抗補正値を求めて、演算した組電池全体の内部抵抗の値を内部抵抗補正値により補正し、所定期間内における補正された組電池全体の内部抵抗についての上昇幅が所定値を越えたことが検出されると、組電池の出力可能パワーの上限値を小さくすることを特徴とする。
本発明による電池制御装置によれば、所定期間内における電池の内部抵抗の上昇幅が所定値を越えたことが検出されると、電池の出力可能パワーの上限値を小さくするので、拡散限界による電池電圧の急激な低下を抑制することができる。
図1は、一実施の形態における電池の制御装置を搭載した電気自動車の駆動システムを示す図である。組電池(駆動用バッテリ)1は、複数の薄型ラミネート電池(セル)C1〜Cnを直列に接続して構成されている。組電池1の直流電圧は、インバータ2において、3相交流電圧に変換されて、電気自動車の走行駆動源である3相交流モータ3に印加される。組電池1と、インバータ2との間を結ぶ強電ハーネス9には、強電リレー8aおよび8bが設けられている。強電リレー8a,8bのオン/オフは、電池制御装置7によって制御される。
電圧センサ4は、組電池1の総電圧BATVOLを検出する。電流センサ5は、組電池1の充電電流および放電電流(以下、まとめて充放電電流BATCURと記載する)を検出する。ここでは、充電電流検出時に正の値が検出され、放電電流検出時に負の値が検出されるものとする。サーミスタ6は、組電池1の温度を検出する。
電池制御装置7は、CPU7a,ROM7b,RAM7c,および、タイマ7dを備えている。電池制御装置7は、電圧センサ4により検出される電圧値BATVOL、電流センサ5により検出される電流値BATCUR、および、サーミスタ6により検出される組電池1の温度を取得し、後述する方法によって、組電池1の内部抵抗値を求めるとともに、求めた内部抵抗値に基づいて、組電池1の出力可能パワーの上限値を制限する。なお、電池制御装置7と、車両制御装置10との間は、通信線で接続されており、様々なデータが両者の間でやり取りされる。
図2は、組電池1を構成する薄型ラミネート電池C1〜Cnの詳細な構成を示す図である。この薄型ラミネート電池は、マンガン系リチウムイオン電池であり、シリコンゴム、ポリエステルフィルムからなる2枚の高摩擦シート層で外側を覆われた2枚の防湿性多層フィルム11,12で発電要素13を収納している。発電要素13には、薄型電極一体型正極14、薄型電極一体型負極15、電解質などが含まれている。2枚の防湿性多層フィルム11,12は、熱融着、または、接着剤による貼り付けで封止されている。
図3〜図5は、薄型ラミネート電池C1〜Cnの内部抵抗特性を示す図である。図3は、薄型ラミネート電池のSOC(%)と、内部抵抗との関係を示す図である。図3に示すように、薄型ラミネート電池のSOCが大きいほど、内部抵抗は小さくなる。
図4は、薄型ラミネート電池の温度(℃)と、内部抵抗との関係を示す図である。図4に示すように、薄型ラミネート電池の温度が高くなるほど、内部抵抗は小さくなる。図5は、薄型ラミネート電池の放電時間(s)と、内部抵抗との関係を示す図である。図5に示すように、薄型ラミネート電池の放電時間が長くなるほど、内部抵抗は大きくなる。また、同じ放電時間でも、図5に示すように、放電電流が大きくなるほど、内部抵抗は大きくなる。
図6および図7は、一実施の形態における電池制御装置によって行われる制御内容を示すフローチャートである。図示しない車両のキースイッチがオンされて、電池制御装置7に電源が供給されると、電池制御装置7は、ステップS10の処理を開始する。ステップS10では、組電池1のSOCを演算する。例えば、組電池1の総電圧とSOCとの関係を示すテーブルを予め用意しておき、電圧センサ4により検出される電圧値に基づいて、テーブルを参照することにより、組電池1のSOCを求めることができる。組電池1のSOCを求めると、ステップS20に進む。
ステップS20では、組電池1の内部抵抗初期値RINTを求める。ここでは、組電池1のSOCと内部抵抗との関係を示すテーブルを予め用意しておき、ステップS10で求めたSOCに基づいて、組電池1のSOCと内部抵抗との関係を示すテーブルを参照することにより、内部抵抗初期値RINTを求める。組電池1の内部抵抗初期値RINTを求めると、ステップS30に進む。
ステップS30では、サーミスタ6によって検出される組電池1の温度を取得して、ステップS40に進む。ステップS40では、ステップS30で取得した組電池1の温度に基づいて、温度劣化係数KCAPKを求める。ここでも、組電池1の温度と、温度劣化係数KCAPKとの関係を示すテーブルを予め用意しておいて、このテーブルを参照することにより、温度劣化係数KCAPKを求める。温度劣化係数KCAPKを求めると、ステップS50に進む。
ステップS50では、ステップS40で求めた温度劣化係数KCAPKに基づいて、次式(1)より、組電池1の内部抵抗値を補正する。
RBAT=RINT/KCAPK (1)
ただし、RBATは、補正後の内部抵抗値を表している。
ステップS50に続くステップS60では、電流センサ5によって検出された充放電電流BATCURの絶対値(放電電流の大きさ)が第1の電流しきい値BATCUR1以上であるか否かを判定する。充放電電流BATCURの絶対値が第1の電流しきい値BATCUR1以上であると判定するとステップS80に進み、第1の電流しきい値BATCUR1未満であると判定すると、ステップS70に進む。ステップS70では、タイマ7dのタイマ値をクリアして、ステップS10に戻る。
一方、ステップS80では、放電飽和フラグF1が1であるか否かを判定する。この放電飽和フラグF1は、後述するステップS180において1にセットされるものであり、初期値は0となっている。放電飽和フラグF1が1であると判定するとステップS100に進み、0であると判定すると、ステップS90に進む。ステップS90では、タイマ7dによるカウントを開始して、ステップS100に進む。
ステップS100では、電流センサ5によって検出された充放電電流BATCURの絶対値が第2の電流しきい値BATCUR2以上であるか否かを判定する。第2の電流しきい値BATCUR2は、第1の電流しきい値BATCUR1より大きい値とする。充放電電流BATCURの絶対値が第2の電流しきい値BATCUR2以上であると判定するとステップS110に進み、第2の電流しきい値BATCUR2未満であると判定すると、ステップS120に進む。
ステップS110では、電流センサ5によって検出された充放電電流BATCURの絶対値が第3の電流しきい値BATCUR3以上であるか否かを判定する。第3の電流しきい値BATCUR3は、第2の電流しきい値BATCUR2より大きい値とする。充放電電流BATCURの絶対値が第3の電流しきい値BATCUR3以上であると判定するとステップS140に進み、第3の電流しきい値BATCUR3未満であると判定すると、ステップS130に進む。
ステップS120〜ステップS140では、組電池1の放電時間に基づいて、内部抵抗RBATの値を補正する。ステップS120では、タイマ7dのタイマ値と内部抵抗補正値との関係を示すテーブルT1を参照して、タイマ7dのタイマ値に基づいて、内部抵抗補正値を求めて、内部抵抗RBATの値を補正する。なお、テーブルT1は、放電電流の大きさが第2の電流しきい値BATCUR2未満の場合の内部抵抗補正値を求めるためのテーブルである。内部抵抗RBATの値を補正すると、図7に示すフローチャートのステップS150に進む。
ステップS130では、タイマ7dのタイマ値と内部抵抗補正値との関係を示すテーブルT2を参照して、タイマ7dのタイマ値に基づいて、内部抵抗補正値を求めて、内部抵抗RBATの値を補正する。テーブルT2は、放電電流の大きさが第2の電流しきい値BATCUR2以上であり、かつ、第3の電流しきい値BATCUR3未満の場合の内部抵抗補正値を求めるためのテーブルである。内部抵抗RBATの値を補正すると、図7に示すフローチャートのステップS150に進む。
ステップS140では、タイマ7dのタイマ値と内部抵抗補正値との関係を示すテーブルT3を参照して、タイマ7dのタイマ値に基づいて、内部抵抗補正値を求めて、内部抵抗RBATの値を補正する。テーブルT3は、放電電流の大きさが第3の電流しきい値BATCUR3以上の場合の内部抵抗補正値を求めるためのテーブルである。内部抵抗RBATの値を補正すると、図7に示すフローチャートのステップS150に進む。
ステップS150では、タイマ7dのタイマ値が所定値T1以上であるか否かを判定する。タイマ7dのタイマ値が所定値T1未満であると判定すると、ステップS60に戻り、上述した処理を繰り返し行う。一方、タイマ7dのタイマ値が所定値T1以上であると判定すると、ステップS160に進む。ステップS160では、タイマ7dのタイマ値をT1で固定して、ステップS170に進む。ステップS170では、演算した現在の内部抵抗値RBATの値を保持するようにして、ステップS180に進む。
ステップS180では、放電時間が所定値T1以上となったので、放電飽和フラグF1を1にセットして、ステップS190に進む。ステップS190では、シャットダウン要求があったか否かを判定する。図示しない車両のキースイッチがオフされることによって、シャットダウン要求があったと判定すると、電池制御装置7による処理を終了し、シャットダウン要求がないと判定すると、ステップS60に戻る。
図8は、組電池1の内部抵抗の上昇異常を検出する処理内容を示すフローチャートである。図示しない車両のキースイッチがオンされると、電池制御装置7は、ステップS200の処理を開始する。ステップS200では、内部抵抗RBATが演算済みであるか否かを判定する。内部抵抗RBATがまだ演算されていないと判定するとステップS200で待機し、演算済みであると判定すると、ステップS210に進む。
ステップS210では、電流センサ5によって検出された充放電電流BATCURの絶対値が第1の電流しきい値BATCUR1以上であるか否かを判定する。充放電電流BATCURの絶対値が第1の電流しきい値BATCUR1以上であると判定するとステップS220に進み、第1の電流しきい値BATCUR1未満であると判定すると、ステップS270に進む。
ステップS220では、一定期間中の内部抵抗RBATの変化量を求める。図6および図7に示すフローチャートで説明したように、組電池1の内部抵抗RBATは、SOC、電池温度、放電時間および放電電流の大きさに応じて、値が更新される。ここでは、最新の内部抵抗の値RBAT(new)から、前回演算した内部抵抗の値RBAT(old)を減算した値DELBATを内部抵抗RBATの変化量として求める。内部抵抗RBATの変化量DELBATを求めると、ステップS230に進む。
ステップS230では、ステップS220で求めた内部抵抗の変化量DELBATが所定値RBATNG1以上であるか否かを判定する。内部抵抗の変化量DELBATが所定値RBATNG1以上であると判定するとステップS260に進む。ステップS260では、内部抵抗異常上昇フラグF2を1にセットして、ステップS270に進む。なお、内部抵抗異常上昇フラグF2の初期値は0である。一方、ステップS230において、内部抵抗の変化量DELBATが所定値RBATNG1未満であると判定すると、ステップS240に進む。
ステップS240では、組電池1の内部抵抗RBATが所定のしきい値RBATNG2より小さいか否かを判定する。内部抵抗RBATが所定のしきい値RBATNG2より小さいと判定するとステップS270に進み、所定のしきい値RBATNG2以上であると判定すると、ステップS250に進む。ステップS250では、内部抵抗異常上昇フラグF2を0にセットして、ステップS270に進む。ステップS270では、シャットダウン要求があったか否かを判定する。図示しない車両のキースイッチがオフされることによって、シャットダウン要求があったと判定すると、電池制御装置7による処理を終了し、シャットダウン要求がないと判定すると、ステップS210に戻る。
続いて、組電池1の出力可能パワー演算値の制限制御について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。図示しない車両のキースイッチがオンされると、電池制御装置7は、ステップS300の処理を開始する。ステップS300では、組電池1の出力可能パワー(組電池1の出力上限値)P1を演算して、ステップS310に進む。なお、組電池1の出力可能パワーとは、組電池1の状態に応じて出力可能な上限値であり、既知の方法を用いて求めることができる。
ステップS310では、次式(2)より、組電池1の出力可能パワーの制限値POWLIMを演算する。
POWLIM=P1×(KPOW)NP (2)
ただし、KPOWは、1未満の所定の係数であり、NPは、所定係数KPOWの乗数であり、初期値は0である。
ステップS310に続くステップS320では、内部抵抗異常上昇フラグF2が1にセットされているか否かを判定する。内部抵抗異常上昇フラグF2が0にセットされていると判定するとステップS330に進み、所定係数KPOWの乗数NPを0に設定して、ステップS310に戻る。一方、内部抵抗異常上昇フラグF2が1にセットされていると判定すると、ステップS340に進む。
ステップS340では、所定係数KPOWの乗数NPの値を1だけ増加させて、ステップS350に進む。ステップS350では、シャットダウン要求があったか否かを判定する。図示しない車両のキースイッチがオフされることによって、シャットダウン要求があったと判定すると、電池制御装置7による処理を終了し、シャットダウン要求がないと判定すると、ステップS310に戻る。
図9に示すフローチャートでは、図示しない車両のキースイッチがオフされるまでの間、ステップS310以降の処理が繰り返し行われる。従って、内部抵抗異常上昇フラグF2が1にセットされ続けている間は、所定係数KPOWの乗数NPが増加していくため、出力可能パワーの制限値POWLIMの値は小さくなっていく。一方、内部抵抗異常上昇フラグF2が0にセットされている場合には、乗数NPが0にセットされるため、出力可能パワーの制限値POWLIMは、ステップS300で演算される組電池1の出力可能パワーP1の値と同一になる。
図10(a)は、組電池1の放電とともに、組電池1の総電圧が低下し、ある時刻T1において、拡散限界が生じて、組電池1の内部抵抗が急激に増加する様子を示す図である。図10(a)に示すように、拡散限界が生じると、組電池1の総電圧が急激に低下するため、組電池1の電圧と所定の過放電しきい値とを比較して、電池の過放電を検出する過放電検出回路を備えているシステムの場合には、電池の過放電が検出されてしまう可能性がある。
図10(b)は、一実施の形態における電池制御装置によって、内部抵抗の異常上昇を検出した時に(内部抵抗異常上昇フラグF2=1)、電池の出力可能パワーを制限する(電池の出力上限値を小さくする)処理を行った場合の結果を示す図である。電池の出力可能パワーを制限する処理を行うと、電池の放電電流が制限されるため、内部抵抗の上昇が抑制される(図5参照)。これにより、図10(b)に示すように、組電池1の総電圧の急激な低下を防ぐことができるので、電池の過放電が検出されることも防ぐことができる。
拡散限界が生じて、組電池1の内部抵抗が急激に上昇した場合でも、電池の出力可能パワーを制限しない従来の装置では、車両制御装置10において、組電池1の残存容量に応じた電池の出力を要求した時に、組電池1の電圧が低下していることによって、要求通りの出力を組電池1から得ることができず、車両の要求に応じたトルクを出力することができなくなる。これに対して、一実施の形態における電池制御装置によれば、内部抵抗の異常上昇に基づいて、電池の出力可能パワーを制限することによって、内部抵抗の上昇を抑制するとともに、組電池1の総電圧の急激な低下を防ぐことができる。
一実施の形態における電池制御装置によれば、所定期間内における組電池1の内部抵抗の上昇幅が所定値を越えたことが検出されると、組電池の出力上限値を小さくするので、拡散限界による内部抵抗の上昇および組電池の総電圧の急激な低下を抑制することができる。また、組電池の総電圧の急激な低下を抑制することにより、組電池の過放電を防ぐことができる。
一実施の形態における電池制御装置によれば、電池の残存容量に応じて電池の内部抵抗を演算するとともに、電池の温度、放電時間、放電電流の大きさに基づいて、演算した内部抵抗を補正するようにした。これにより、放電時の総電圧および放電電流に基づいて、直線回帰演算を行うことにより、内部抵抗を求める従来の方法に比べて、電池の内部抵抗を迅速かつ正確に求めることができる。
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、電池制御装置を電気自動車に搭載した一実施の形態について説明したが、ハイブリッド自動車に搭載することもできるし、車両以外の他のシステムに適用することもできる。
電池の内部抵抗は、電池のSOCに基づいて演算したが、他の方法により求めてもよい。また、SOCに基づいて演算した内部抵抗を、組電池の温度、放電時間、放電電流の大きさに基づいて補正するようにしたが、組電池の温度のみに基づいて補正する方法を採用することもできるし、放電時間のみに基づいて補正する方法を採用することもできる。また、電池の内部抵抗の異状上昇が検出された時に、電池の出力可能パワーを制限する方法も、上述した式(2)を用いる方法に限られず、他の方法によって制限することもできる。さらに、制御対象の電池の種類や、電池の出力可能パワーの演算方法によって、本発明が限定されることもない。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、電池制御装置7が内部抵抗演算手段、内部抵抗上昇異常検出手段、出力上限値演算手段、および、出力上限値制限手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
一実施の形態における電池の制御装置を搭載した電気自動車の駆動システムを示す図 組電池を構成する薄型ラミネート電池の詳細な構成を示す図 薄型ラミネート電池のSOC(%)と、内部抵抗との関係を示す図 薄型ラミネート電池の温度(℃)と、内部抵抗との関係を示す図 薄型ラミネート電池の放電時間と、内部抵抗との関係を示す図 一実施の形態における電池制御装置によって行われる制御内容を示すフローチャート 図6に示すフローチャートに続く処理内容を示すフローチャート 組電池の内部抵抗の上昇異常を検出する処理内容を示すフローチャート 組電池の出力可能パワー演算値の制限制御の内容を示すフローチャート 図10(a)は、拡散限界が生じて、電池の内部抵抗が上昇するとともに、電池の総電圧が急激に低下する様子を示す図、図10(b)は、一実施の形態における電池の制御装置によって、電池の出力可能パワーを制限する処理が行われた場合の結果を示す図
符号の説明
1…組電池、2…インバータ、3…3相交流モータ、4…電圧センサ、5…電流センサ、6…サーミスタ、7…電池制御装置、7a…CPU、7b…ROM、7c…RAM、7d…タイマ、8a,8b…強電リレー、9…強電ハーネス、10…車両制御装置、11,12…防湿性多層フィルム、13…発電要素、14…薄型電極一体型正極、15…薄型電極一体型負極

Claims (4)

  1. 複数のセルからなる組電池を制御するための電池制御装置であって、
    前記組電池全体の内部抵抗を前記組電池の残存容量に基づいて演算し、演算した前記組電池全体の内部抵抗を、前記組電池の放電時間に基づいて、予め設定されている前記組電池の放電時間と、前記組電池全体の内部抵抗補正値との関係を示すテーブルを用いて、補正する内部抵抗演算手段と、
    前記組電池が出力可能な出力上限値を演算する出力上限値演算手段と、
    前記内部抵抗演算手段によって演算され、補正された前記組電池全体の内部抵抗の所定期間内の上昇幅が所定値を越えたことを検出する内部抵抗上昇異常検出手段と、
    前記内部抵抗上昇異常検出手段によって、前記組電池全体の内部抵抗の所定期間内の上昇幅が所定値を越えたことが検出されると、前記出力上限値演算手段によって演算された出力上限値を小さくする出力上限値制限手段と、を備えることを特徴とする電池制御装置。
  2. 複数のセルからなる組電池を制御するための電池制御装置であって、
    前記組電池全体の内部抵抗を前記組電池の残存容量に基づいて演算し、演算した前記組電池全体の内部抵抗を、前記組電池の放電電流の大きさおよび放電時間に基づいて、放電電流の大きさごとに、予め設定されている前記組電池の放電時間と、前記組電池全体の内部抵抗補正値との関係を示すテーブルを用いて、補正する内部抵抗演算手段と、
    前記組電池が出力可能な出力上限値を演算する出力上限値演算手段と、
    前記内部抵抗演算手段によって演算され、補正された前記組電池全体の内部抵抗の所定期間内の上昇幅が所定値を越えたことを検出する内部抵抗上昇異常検出手段と、
    前記内部抵抗上昇異常検出手段によって、前記組電池全体の内部抵抗の所定期間内の上昇幅が所定値を越えたことが検出されると、前記出力上限値演算手段によって演算された出力上限値を小さくする出力上限値制限手段と、を備えることを特徴とする電池制御装置。
  3. 請求項1に記載の電池制御装置において、
    前記内部抵抗演算手段は、前記組電池の残存容量に基づいて演算した前記組電池全体の内部抵抗を、予め設定されている前記組電池の放電時間と、前記組電池全体の内部抵抗補正値との関係を示すテーブル、および予め設定されている組電池の温度と、前記組電池全体の温度劣化係数との関係を示すテーブルとを用いて補正することを特徴とする電池制御装置。
  4. 請求項2に記載の電池制御装置において、
    前記内部抵抗演算手段は、前記組電池の残存容量に基づいて演算した前記組電池全体の内部抵抗を、放電電流の大きさごとに、予め設定されている前記組電池の放電時間と、前記組電池全体の内部抵抗補正値との関係を示すテーブル、および予め設定されている組電池の温度と、前記組電池全体の温度劣化係数との関係を示すテーブルとを用いて補正することを特徴とする電池制御装置。
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