JP5339128B2 - ストレス制御システム - Google Patents

ストレス制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP5339128B2
JP5339128B2 JP2008317067A JP2008317067A JP5339128B2 JP 5339128 B2 JP5339128 B2 JP 5339128B2 JP 2008317067 A JP2008317067 A JP 2008317067A JP 2008317067 A JP2008317067 A JP 2008317067A JP 5339128 B2 JP5339128 B2 JP 5339128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stress index
index value
storage device
stress
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008317067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010137759A (ja
Inventor
誠 中嶋
行正 西出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008317067A priority Critical patent/JP5339128B2/ja
Publication of JP2010137759A publication Critical patent/JP2010137759A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5339128B2 publication Critical patent/JP5339128B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は車両に搭載される蓄電デバイスのストレスを制御するシステムに関する。
リチウムイオン電池、ニッケル水素電池その他二次電池あるいはキャパシタ等の物理電池を単電池とし、該単電池を複数直列接続して成るバッテリ等の蓄電デバイスは、高出力が得られる電源として、車両搭載用電源、あるいはパソコンおよび携帯端末の電源としての重要性が高まっている。特に、軽量で高エネルギー密度が得られるリチウムイオン電池を単電池として複数直列に接続したバッテリ等の蓄電デバイスは、車両(典型的には自動車、特にハイブリッド自動車、電気自動車)に搭載される高出力電源として期待されている。
上記車両に搭載される高出力性能を有する蓄電デバイスは、使用条件によって負荷(ストレス)状態が経時的に変化するため、常に電池の残容量(SOC)や温度等が正確に検知されることが要求される。また一方で、かかるストレスがもたらす出力低下が抑制されることが求められる。
この種の蓄電デバイスの劣化状態を検知あるいは制御する従来技術として、特許文献1〜4が挙げられる。特許文献1では、残容量を正確に検出して表示することができる装置についての技術が開示されている。特許文献2に記載の技術では、電池の内部抵抗を演算し、内部抵抗の上昇幅が所定値を超えたときに出力上限値に制限をかけることによって電圧の急激な低下を抑制している。また、特許文献3では、バッテリの劣化度合いを診断する技術について開示されている。さらに、特許文献4では、蓄電デバイスの温度と充放電のストレスに基づいて内部抵抗増加率を演算することによって蓄電デバイスの劣化度を判定する技術について開示されている。
特開平8−179018号公報 特開2006−338944号公報 特開2004−72927号公報 特開2007−57434号公報
ところで、車両搭載用高出力電源として用いられる好ましい蓄電デバイスには、他の用途の電源と比較して特に次のような条件が挙げられる。一つは、広範囲なSOCで十分な出力が得られること、二つ目は、高低差の大きい温度条件下において使用し得ること、そして三つ目は、長時間の急加減速に伴う効率的な充放電が可能であること。
しかしながら、これらの条件は蓄電デバイスを劣化させるストレスの原因にもなり得る。特に、車両搭載用高出力電源として用いられる蓄電デバイスでは、高速充放電(ハイレート充放電)による負荷が大きいことから、内部抵抗が一時的に上昇した状態(以下、過渡状態という。)になり易い傾向にある。こうした過渡状態は可逆的な現象ではあるが、かかる状態を繰り返すうちに恒常的な内部抵抗の上昇を引き起こす虞がある。上記列挙した先行技術文献は、いずれも蓄電デバイスの恒常的な内部抵抗の上昇による劣化状態を判定することはできるが、過渡状態における蓄電デバイスのストレスを量的に検知したり、あるいは当該ストレスを制御することはできない。
そこで、本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、車両に搭載される蓄電デバイスの過渡状態にあるストレスを検知し、該ストレスを所定範囲内に制御するためのシステム(典型的には蓄電デバイス制御装置)を提供することを目的とする。
本発明によって提供されるストレス制御システムは、車両に搭載される蓄電デバイスにおける過渡状態を、所定時間における温度、電圧、電流、およびSOCの少なくとも一つを用いて表されるストレス指標値Sにより検知し、該ストレス指標値Sを所定範囲内に制御するためのシステムである。そして、上記蓄電デバイスの温度、電圧、電流、およびSOCをそれぞれ検出する手段;上記検出した温度、電圧、電流、およびSOCの少なくとも一つに基づいてストレス指標値Sを演算する手段;上記演算したストレス指標値Sが予め設定されたストレス指標上限値Smaxよりも大きいときは上記蓄電デバイスへの入力パワーを制限し、ストレス指標下限値Sminよりも小さいときは該蓄電デバイスからの出力パワーを制限する手段;上記制限された入出力パワーに必要な補正電流を算出する手段;および、上記補正電流に基づいてストレス指標値を再演算する手段;を包含することを特徴とする。好ましくは、上記ストレス指標値Sが上記ストレス指標上限値Smaxよりも大きいとき若しくは上記ストレス指標下限値Sminよりも小さいときは、そのときの上記蓄電デバイスの温度を予め設定した温度と比較し、該設定温度よりも低いと判定されたときは該蓄電デバイスを加温するように構成されている。
本明細書において「蓄電デバイス」とは、種々の組成の電池、キャパシタ(物理電池)を包含する蓄電素子が複数相互に接続されて成るモジュール(具体的には電池パックまたはバッテリ等)をいう。
また、本明細書において「過渡状態」とは、蓄電デバイスの内部抵抗が一時的に上昇した状態をいう。
さらに、本明細書において「SOC」とは、充放電可能な二次電池の満充電状態における容量と所定時点における容量との比をいう。
本発明に係るストレス制御システム(典型的には蓄電デバイス制御装置)では、ストレス指標値Sを用いることにより、車両に搭載される蓄電デバイスにおける過渡状態を検知することができる。かかるストレス指標値Sとは、温度、電圧、電流、およびSOCの少なくとも一つの因子により表される指標であって、経時的に変化する蓄電デバイスにおけるストレスを量的に算出することができるものである。また、算出されるストレス指標値Sに基づいて、以下の制御手段を行うことにより所定範囲内にストレス指標値Sを制御することができる。
まず、本システムは、前記蓄電デバイスの温度、電圧、電流、およびSOCの少なくとも一つを検出する手段により、任意の所定時間におけるそれぞれの値が得られる。ここで、温度、電圧、電流、およびSOCのうち全ての値が得られなくとも、いずれか一つの値が検出できればよく、ここで検出した値に基づいてストレス指標値Sが演算される。
ストレス指標値Sには、予め上限値Smaxと下限値Sminを設定することができ、例えば、SmaxとSminは一定の値または車両の運転条件(始動時、走行時、アイドリング時、停車時等)によって変動させてもよい。そして、上記演算したストレス指標値Sが、上記ストレス指標上限値Smaxよりも大きいときは、蓄電デバイスへの入力パワーを制限するか、あるいは充電電流を制限する。また、ストレス指標下限値Sminよりも小さいときは、該蓄電デバイスからの出力パワーを制限するか、あるいは放電電流を制限する手段をとる。これにより、入出力パワーが過剰になり過ぎたり不足し過ぎたりすることがない。
さらに、本システムでは、上記制限された入出力パワーに必要な蓄電デバイスの補正電流を算出する手段、および補正電流に基づいてストレス指標値を再演算する手段を備える。入出力パワーに基づいて蓄電デバイスを充放電する電流値が補正されることにより、蓄電デバイスのストレスを緩和することができる。これにより、蓄電デバイスの劣化の進行(恒常的な内部抵抗の上昇等)が抑制され、蓄電デバイスを長期的に使用し得るストレス制御システムが提供される。
また、本発明に係るストレス制御システムを備える車両が提供される。本発明によって提供されるシステムが車両に搭載されることにより蓄電デバイスの長期的な使用が可能となり、信頼性の高い車両が提供される。したがって、かかるシステムは、ハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車のような電動機を備える自動車等の車両に搭載される蓄電デバイスのストレスを制御するシステムとして好適に車両に使用され得る。
以下、本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
本発明に係るストレス制御システムは、車両に搭載される充放電可能な二次電池を複数接続して成る蓄電デバイス(バッテリ)の過渡状態にあるストレスを検知し、そして該ストレスを制御するものであり、即ち車両に備えられるシステムである。以下、角型(典型的には扁平形状)リチウムイオン電池を複数直列に接続して成る蓄電デバイスの過渡状態を制御するシステムを例にして詳細に説明するが、かかる実施形態に限定することを意図したものではない。例えば、該二次電池の種類を限定するものではなく、ニッケル水素電池、電気二重層キャパシタ等でもよい。また、該単電池の形状及び大きさ並びにその他の構成についても、用途によって適切に変更することができる。
なお、以下の図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化することがある。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚さ等)は実際の寸法関係を反映するものではない。
図1は、本実施形態に用いられるエンジンとモータとを併用するハイブリッド車両1を示す図であり、車両1は、ストレス制御システム(蓄電デバイス制御装置)100を備える。
まず、蓄電デバイスであるバッテリ(図示しない)は、複数のリチウムイオン電池を直列に接続して構成されている。バッテリの直流電圧はインバータにおいて三相交流電圧に変換されてモータ(図示しない)に印加される。該インバータを介してバッテリに接続されるモータは、エンジン始動時にはバッテリから供給される電力によりエンジンを駆動し、制動時または回生時には回生発電を行うことによりバッテリへ電力を供給し充電する。
また、バッテリとモータとを接続する強電系回路には強電リレーが設けられ、該強電リレーのオン−オフを切り換えは蓄電デバイス制御装置100によって制御されている。また、バッテリとモータとを接続する強電系回路にはバッテリの電圧を検出する電圧センサ、電流を検出する電流センサ、並びにバッテリの温度を検出する温度センサがそれぞれ設けられている。
上記蓄電デバイス制御装置100は、CPU,ROM,RAM等を備え、制御処理を記憶および実行する。詳細は後述するが、上記電圧センサ、電流センサ、および温度センサで得た電圧、電流、および温度の検出値を取得し、また該電圧値等から算出されるSOCを取得し、かかる取得データに基づいてストレス指標値Sを演算する。さらに、演算したストレス指標値Sが、予め設定した上限値Smaxと下限値Sminに対して、S<Smin,Smin≦S≦Smax,S>Smaxのいずれにあるかを判定し、これに基づいてバッテリの過渡状態を検知することができる。そして、バッテリのストレス状態、および車両の運転条件(始動時、走行時、アイドリング時、停車時等、それぞれの運転状態に応じた車両側の要求)に基づいて、バッテリがモータに供給する電力または電流を制御する。なお、蓄電デバイス制御装置100と車両側の制御装置(図示しない)とは、通信線で接続され相互でデータ交換が行われている。
上記バッテリの構成を説明すると、バッテリは、複数のリチウム二次電池(単電池)を備えている。単電池は、扁平形状の捲回電極体(正負極それぞれの活物質、正負極それぞれの集電体、セパレータ等を備える)および電解液が角型ケース内に収容されており、かかるケースの上部表側には、捲回電極体の正極と電気的に接続する正極端子および負極と電気的に接続する負極端子が設けられている。そして、隣接する単電池間において一方の正極端子と隣接して対向する他方の負極端子とが接続具によって電気的に接続されている。このように各単電池を直列に接続することにより、所望する電圧のバッテリが構築される。バッテリの構成自体は本発明を何ら特徴付けるものではないため、これ以上の詳細な説明は省略する。
ここで、上記ストレス指標値Sについて説明する。時間aから時間bまでのバッテリの充放電によるストレス指標値Sは、以下のように定義される指標値である。
まず、充電中のストレス指標値Sposは、以下数式(1)で表わされる。
Figure 0005339128
また、放電中のストレス指標値Snegは、以下数式(2)で表わされる。
Figure 0005339128
そして、充放電によるストレス指標値S(=Spos+Sneg)は、以下数式(3)となる。
Figure 0005339128
なお、i:電流、l:電流持続時間、T:温度、u:SOC、c,d:定数、f,g,h,j:関数、とする。
図2〜6は、電流、電流持続時間、温度、およびSOCを用いて表されるストレス指標値Sと抵抗上昇率(変化率)との関係を示す図である。
図2および図3は、電流値のみを変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。図2に示されるように、ストレス指標値SがS<0(放電過多)のときはストレス指標値が大きいほど抵抗上昇率が大きくなり、また図3に示されるように、S>0(充電過多)のときもストレス指標値Sが大きいほど抵抗上昇率が大きくなる。すなわち、ストレス指標値Sは、充放電の電流負荷が大きくなるほど抵抗上昇率が大きくなることが示される。
また、図4は、電流持続時間(充放電中の時間)のみを変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。図4に示されるように、ストレス指標値SがS<0のとき、ストレス指標値が大きいほど抵抗上昇率が大きくなる。すなわち、ストレス指標値Sは、電流持続時間が長くなるほど抵抗上昇率が大きくなることが示される。
また、図5は、バッテリの温度のみを変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。図5に示されるように、ストレス指標値SがS<0のとき、ストレス指標値Sが大きいほど抵抗上昇率が大きくなる。すなわち、ストレス指標値Sは、温度が高くなるほど抵抗上昇率が大きくなることが示される。
また、図6は、バッテリのSOCのみを変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。図6に示されるように、ストレス指標値SがS<0のとき、ストレス指標値Sが大きいほど抵抗上昇率が大きくなる。すなわち、ストレス指標値Sは、SOCが大きくなるほど抵抗上昇率が大きくなることが示される。
次に、本実施形態に係るストレス制御システム(蓄電デバイス制御装置)100によって行われる制御内容を説明する。図7は、当該制御内容を示すフローチャートである。
まず、車両のキースイッチでオンにされた後、蓄電デバイス制御装置100に電源が供給されると、ステップS100の処理を開始する。上記各種センサで検出されるバッテリの温度T、電圧V、電流i(imax(0)およびimin(0))およびSOCを取得(入力)し、上記式で表わされるストレス指標値Sの初期データが得られる。なお、SOCは電圧センサで検出される電圧値に基づいて算出することができるが、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載されるバッテリは、SOCが実質的にゼロ、即ち完全放電状態となることは好ましくないため、常時SOCについてモニタリングすることが好ましい。
そして、始動時、走行時、アイドリング時等の運転状況に応じて変動する入出力パワーWの上限値Wmaxと下限値Wminが決定され(S200)、車両側(車両制御装置)からバッテリに対して電力供給要求があるかが判定される(S300)。ここで、車両制御装置から電力供給の要求がなければ、ストレス指標値Sが、予め設定した上限値Smaxと下限値Sminに対して、S<Smin,Smin≦S≦Smax,S>Smaxのいずれに当てはまるかを判定する(過渡状態を検知する)ステップを行う(S310,S320,S330)。
過渡状態を検知するステップでは、まず、S>Smaxのとき(S310)、バッテリのストレスが大きすぎるため、ストレスを緩和するためにバッテリへの入力パワーWを制限する(S312)。すなわち、バッテリの充電電流または充電電力を制限することによりストレスが緩和される。なお、その時のバッテリの温度が予め設定した温度よりも低いとき(S314)は、バッテリを加温する(S316)。
また、S<Sminのとき(S320)は、バッテリにおけるストレスが小さすぎるため、ストレスを緩和(付加)するためにバッテリからの出力パワーWを制限する(S322)。すなわち、バッテリの放電電流または放電電力を制限することによりストレスが緩和(付加)される。そして、その時のバッテリの温度が予め設定した温度よりも低いとき(S324)は、バッテリを加温する(S326)。
さらに、Smin≦S≦Smaxのときは、SOCが所定の範囲内に維持されているか判定し(S330)、維持されていないときは、上記と同様にバッテリの入出力パワーWを制限するステップを行う(S340)。
次に、上記ステップS300において車両側(車両制御装置)からバッテリに対して電力供給要求がある場合、または上記ステップS310〜S340において制限された入出力パワーが決定された場合は、入出力パワーWが、予め設定した上限値Wmaxと下限値Wminに対して、W<Wmin,Wmin≦W≦Wmax,W>Wmaxのいずれに当てはまるかを判定するステップを行う(S400,S410,S420)。
そして、Wmin≦W≦Wmaxのとき(S400)は、そのまま補正せずに入出力パワーWを要求し、W>Wmaxのときは(S410)、入出力パワーWはWmaxに補正する(S412)。また、入出力パワーWがW<Wminのとき(S420)は、入出力パワーWをWminに補正する(S422)決定を行う。
入出力パワーWを補正した後、バッテリに充放電する電流iを仮決定するステップを行う(S500)。ここでは電流iが、ステップS100において予め設定した上限値imax(即ちimax(0))と下限値imin(即ちimix(0))に対して、i<imin,imin≦i≦imax,i>imaxのいずれに当てはまるかを判定するステップを行う(S600,S610,S620)。
まず、imin≦i≦imaxのとき(S600)は、そのまま補正せずに電流iを要求し、i>imaxのときは(S610)、電流iはimaxに補正する(S612)。また、電流iがi<iminのとき(S620)は、電流iをiminに補正する(S622)。
電流値iが仮決定したら、入出力パワーWを車両制御装置にフィードバックするステップを行い(S700)、電池容量およびSOCを演算し(S800)、再度ストレス指標値Sを再演算する(S900)。ストレス指標値Sが、予め設定した上限値Smaxと下限値Sminに対して、S<Smin,Smin≦S≦Smax,S>Smaxのいずれに当てはまるかを判定するステップを再度行い(S1000,S1010,S1020)、充放電する補正電流iの上限値imaxと下限値iminとを決定する。
まず、Smin≦S≦Smaxのとき(S1000)は、電流iは補正せず上限値imaxと下限値iminとを用いる(S1002)。また、S>Smaxのとき(S1010)は、電流上限値imax(即ちimax(0))に係数L(定数あるいは変数)を掛けることによって補正する処理を行う(S1012)。これにより、imaxがL×imax(0)に補正される。さらに、S<Sminのとき(S1020)は、電流下限値imin(即ちimin(0))に係数Lを掛けることによって補正する処理を行う(S1022)。これにより、iminがL×imin(0)に補正される。こうして決定された補正電流になるように充放電することにより、ストレス指標値Sが、予め設定した上限値Smaxと下限値Sminに対して、Smin≦S≦Smaxになるように、バッテリのストレスを制御することができる。
以上、本実施形態に係るストレス制御システム(蓄電デバイス制御装置)によって行われる制御内容を説明したが、次にストレス指標値SがS<0(放電過多),S>0(充電過多)の状態の時に、上記フローチャートに従うことにより、ストレス指標値Sが緩和されるかどうかを抵抗上昇率との関係から確認した。
図8および図9は、それぞれの充放電する電流を変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。図8に示されるように、ストレス指標値SがS<0のときは放電を制限するか充電をすることにより抵抗上昇率が小さくなった。また、図9に示されるように、S>0のときは充電を制限するか放電をすることにより抵抗上昇率が小さくなることが確認された。
本実施形態に係るストレス制御システム(蓄電デバイス制御装置)100は、特に車両(典型的には自動車、特にハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池自動車のような電動機を備える自動車)に搭載されるものとして好適に使用し得る。従って、本発明では、かかるシステムを備える車両1を提供することができる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
本発明の一実施形態に係るシステムを搭載した車両を示す図である。 ストレス指標値SがS<0のときの電流値のみを変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。 ストレス指標値SがS>0のときの電流値のみを変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。 電流持続時間のみを変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。 温度のみを変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。 SOCのみを変化させた場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る制御内容を示すフローチャートである。 ストレス指標値SがS<0のときの放電電流を制限した場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。 ストレス指標値SがS>0のときの充電電流を制限した場合のストレス指標値Sと抵抗上昇率との関係を示す図である。
符号の説明
1 車両
100 ストレス制御システム(蓄電デバイス制御装置)

Claims (1)

  1. 車両に搭載される蓄電デバイスにおける過渡状態を、所定時間における温度、電圧、電流、およびSOCの少なくとも一つを用いて表わされるストレス指標値Sにより検知し、該ストレス指標値Sを所定範囲内に制御するためのシステムであって、以下の手段:
    前記蓄電デバイスの温度、電圧、電流、およびSOCをそれぞれ検出する手段;
    前記検出した温度、電圧、電流、およびSOCの少なくとも一つに基づいてストレス指標値Sを演算する手段;
    前記演算したストレス指標値Sが予め設定されたストレス指標上限値Smaxよりも大きいときは前記蓄電デバイスへの入力パワーを制限し、ストレス指標下限値Sminよりも小さいときは該蓄電デバイスからの出力パワーを制限する手段;
    前記制限された入出力パワーに必要な補正電流を算出する手段;および、
    前記補正電流に基づいてストレス指標値を再演算する手段;
    を包含し、
    ここで前記ストレス指標値Sが前記ストレス指標上限値Smaxよりも大きいとき若しくは前記ストレス指標下限値Sminよりも小さいときは、そのときの前記蓄電デバイスの温度を予め設定した温度と比較し、該設定温度よりも低いと判定されたときは該蓄電デバイスを加温するように構成されていることを特徴とする、ストレス制御システム。
JP2008317067A 2008-12-12 2008-12-12 ストレス制御システム Expired - Fee Related JP5339128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008317067A JP5339128B2 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 ストレス制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008317067A JP5339128B2 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 ストレス制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010137759A JP2010137759A (ja) 2010-06-24
JP5339128B2 true JP5339128B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=42348271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008317067A Expired - Fee Related JP5339128B2 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 ストレス制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5339128B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6729033B2 (ja) * 2016-06-16 2020-07-22 トヨタ自動車株式会社 電池システム
JP6863258B2 (ja) * 2017-12-12 2021-04-21 トヨタ自動車株式会社 二次電池システムおよび二次電池の活物質の応力推定方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05190211A (ja) * 1992-01-14 1993-07-30 Hino Motors Ltd バッテリー液減少防止装置
JP4356682B2 (ja) * 2005-10-21 2009-11-04 トヨタ自動車株式会社 車両制御装置
JP5054338B2 (ja) * 2006-07-20 2012-10-24 本田技研工業株式会社 車両用電源の制御装置およびその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010137759A (ja) 2010-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8305085B2 (en) Lithium-ion battery controlling apparatus and electric vehicle
JP3964635B2 (ja) メモリー効果の検出方法およびその解消方法
JP4523738B2 (ja) 二次電池の残存容量制御方法および装置
US8084988B2 (en) Power supply system
US8674659B2 (en) Charge control device and vehicle equipped with the same
JP4494453B2 (ja) 二次電池の制御装置および制御方法
US6356083B1 (en) State of charge algorithm for a battery
JP5577775B2 (ja) 電動車両用電源装置
US7646166B2 (en) Method and apparatus for modeling diffusion in an electrochemical system
RU2524530C1 (ru) Система управления зарядной емкостью
WO2010058839A1 (ja) 充電制御装置
JP2004032977A (ja) ハイブリッド電気自動車バッテリーの最大充電及び最大放電電流値算出方法
JP2009072039A (ja) 電源システム
JP5024558B2 (ja) 充電制御装置
JP2019176637A (ja) 充電制御装置、蓄電装置、蓄電素子の充電制御方法、及びコンピュータプログラム
JP6879136B2 (ja) 二次電池の充放電制御装置
JP5339128B2 (ja) ストレス制御システム
US20090179609A1 (en) HV Battery Equalization Charge During Driving Operation in Fuel Cell Hybrid Vehicles
JP7156004B2 (ja) 車両用充電制御システム
JP5092903B2 (ja) 車両用電池の充放電制御装置
JP2007185074A (ja) 電池制御装置、電気自動車、および充放電電力決定方法
JP5783051B2 (ja) 二次電池および二次電池の残存容量算出装置
JP2020068568A (ja) 二次電池システムおよび二次電池の充電制御方法
JP7087400B2 (ja) ソーラー発電システム
JP6323719B2 (ja) 電源装置の制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130724

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees