JP5129998B2 - 電歪素子 - Google Patents

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Description

本発明は、印加電圧を変化させることにより誘電膜の膜厚方向の力を出力する電歪素子に関する。
産業用、介護用等のロボット、医療機器、マイクロマシン等の分野では、柔軟性が高く、小型で軽量なアクチュエータの必要性が高まっている。この種のアクチュエータ材料としては、導電性高分子や誘電体エラストマー等の高分子材料が知られている。例えば、特許文献1、2には、誘電体エラストマー製の誘電膜を一対の電極で狭持した電歪型アクチュエータが紹介されている。
特表2003−506858号公報 特表2003−505865号公報
上記特許文献1、2に示されているように、従来の電歪型アクチュエータでは、誘電膜を予め延伸した状態(プリストレイン状態)で設置して、誘電膜の面方向の伸縮を利用して駆動力を出力している。すなわち、電極間の印加電圧を大きくすると、電極間の静電引力により誘電膜が圧縮され、誘電膜は面方向(電極面に対して平行方向)に伸長する。反対に、電極間の印加電圧を小さくすると、誘電膜は元の形状に復元するため、面方向に収縮する。ここで、誘電膜の面方向への伸長を拘束した状態で、電極間の印加電圧を大きくすると、誘電膜は伸長できない分だけ撓むことになる。従来の電歪型アクチュエータでは、この撓み分を利用して駆動力を出力している。
しかし、従来の電歪型アクチュエータによると、誘電膜の面方向の伸縮を利用しているため変位量が小さく、大きな力を取り出すことは難しい。また、変位量を大きくしたい場合には、高電圧を印加する必要があり、誘電膜の絶縁破壊性等、耐久性が問題となる。
本発明は、このような実情に鑑みて完成されたものであり、小型で変位量が大きく、大きな力を出力することができる電歪素子を提供することを課題とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の第一の電歪素子は、誘電膜と、該誘電膜を介して配置されている複数の電極と、からなる電歪層と、該電歪層と積層されて配置され、エラストマーおよび樹脂から選ばれる絶縁材料からなり素子形状を維持する役割を果たす絶縁層と、該電歪層と該絶縁層との積層方向の少なくとも一端に配置され、該誘電膜よりも高剛性であり該電歪層の変位方向を配向させる出力部材と、を備え、複数の該電極間への印加電圧を変化させて該誘電膜の膜厚を変化させることにより、積層方向の力を出力することを特徴とする(請求項1に対応)。
例えば、電歪層の電極間への印加電圧を大きくすると、電極間の静電引力が大きくなる。このため、電極間に介在する誘電膜は、膜厚方向から圧縮され、膜厚が小さくなる。本発明の第一の電歪素子によると、電歪層と絶縁層との積層方向(誘電膜の膜厚方向)の少なくとも一端に、出力部材が配置されている。出力部材は誘電膜よりも高剛性であり、誘電膜の変位方向を膜厚方向へ揃える役割を果たす。したがって、電極からの圧縮による誘電膜の膜厚変化をそのまま駆動力として取り出すことができる。このように、本発明の第一の電歪素子によると、誘電膜の膜厚方向の変位を利用するため、低電圧であっても変位量が大きく、大きな力を出力することができる。また、面方向の伸縮を利用している従来の電歪型アクチュエータとは異なり、誘電膜の予備延伸は必要ない。また、積層される電歪層や絶縁層を薄膜化することで、小型化が容易である。また、誘電膜の積層数により変位量や力の大きさを容易に調整することができる。例えば、誘電膜の積層数を増加させることで、より大きな変位量および力を出力することができる。
また、本発明の第一の電歪素子では、絶縁層が電歪層と積層されて配置されている。絶縁層は絶縁材料からなり、素子形状を維持する役割を果たす。これにより、誘電膜を多数積層させて電歪層を構成しても、また、電歪層を多数積層させた場合でも、素子形状を維持することができる。誘電膜の積層数を増加させると、変位量および力は大きくなる。しかし、その分、駆動時に生じた熱が集中するため絶縁破壊が生じやすくなり、耐久性が低下するおそれがある。この点、絶縁層を積層配置して、駆動時に生じた熱を絶縁層に伝達させることにより、熱の集中を抑制し、耐久性を向上させることができる。
(2)好ましくは、上記(1)の構成において、さらに、前記電歪層と積層されて配置され、隣接する層同士を接着し、ヤング率が該誘電膜のヤング率以下である柔軟接着層を備える構成とするとよい(請求項2に対応)。
柔軟接着層は隣接する層同士を接着する役割を果たす。ここで「隣接する層」とは、電歪層と絶縁層、電歪層と出力部材、電歪層と電歪層、絶縁層と出力部材というように、積層された状態において隣り合う層(部材)を意味する。また、柔軟接着層のヤング率は誘電膜のヤング率以下である。このように、柔軟接着剤は柔らかいため、例えば電歪層とそれに隣接する層との間に配置すると、誘電膜の面方向への伸縮を妨げることなく両者を接着することができる。これにより、誘電膜の膜厚方向への変位がスムーズになり、より大きな変位量および力を出力することができる。
(3)好ましくは、上記(1)または(2)の構成において、前記電歪層の積層方向両側には前記絶縁層が配置されている構成とするとよい(請求項3に対応)。上記(1)で述べたように、誘電膜の積層数や、電歪層の積層数を増加させると、変位量および力は大きくなるが、駆動時の発熱により耐久性が低下するおそれがある。本構成によると、絶縁層が電歪層の積層方向両側に配置されるため、駆動時に生じた熱が絶縁層に伝達しやすい。このため、耐久性がより向上する。
(4)好ましくは、上記(2)の構成において、前記電歪層の積層方向両側には前記柔軟接着層が配置されている構成とするとよい(請求項4に対応)。本構成によると、柔軟接着層は、電歪層とそれに隣接する層との間に配置される。このため、誘電膜の面方向への伸縮が妨げられにくい。これにより、誘電膜の膜厚方向への変位もスムーズになるため、より大きな変位および力を出力することができる。
(5)好ましくは、上記(2)ないし(4)のいずれかの構成において、前記電歪層は、前記絶縁層および前記柔軟接着層の少なくとも一方を介して複数積層されている構成とするとよい(請求項5に対応)。
例えば、電歪層において単に誘電膜の積層数を増加させた場合には、誘電膜が連続して積層される。この場合、駆動時の発熱により耐久性が問題となる。これに対して、本構成によると、電歪層が、絶縁層および柔軟接着層の少なくとも一方を介して複数積層される。すなわち、所定数の誘電膜が、絶縁層および柔軟接着層の少なくとも一方を介して積層方向に分割されて配置される。これにより、駆動時に生じる熱の集中を抑制することができ、耐久性が向上する。また、電歪層を複数積層することにより、全体として誘電膜の積層数を増加することができるため、変位量および力を大きくすることができる。
(6)また、本発明の第二の電歪素子は、誘電膜と、該誘電膜を介して配置されている複数の電極と、からなる電歪層と、該電歪層と積層されて配置され、隣接する層同士を接着し、ヤング率が該誘電膜のヤング率以下である柔軟接着層と、該電歪層と該柔軟接着層との積層方向の少なくとも一端に配置され、該誘電膜よりも高剛性であり該電歪層の変位方向を配向させる出力部材と、を備え、複数の該電極間への印加電圧を変化させて該誘電膜の膜厚を変化させることにより、積層方向の力を出力することを特徴とする(請求項6に対応)。
上記(1)の本発明の第一の電歪素子と同様、本発明の第二の電歪素子によると、誘電膜の膜厚方向の変位を利用するため、低電圧であっても変位量が大きく、大きな力を出力することができる。また、面方向の伸縮を利用している従来の電歪型アクチュエータとは異なり、誘電膜の予備延伸は必要ない。また、積層される電歪層や絶縁層を薄膜化することで、小型化が容易である。また、誘電膜の積層数により変位量や力の大きさを容易に調整することができる。例えば、誘電膜の積層数を増加させることで、より大きな変位量および力を出力することができる。
また、本発明の第二の電歪素子では、柔軟接着層が電歪層と積層されて配置されている。上記(2)で述べたように、柔軟接着層は隣接する層同士を接着する役割を果たす。また、柔軟接着層のヤング率は誘電膜のヤング率以下であり、柔らかい。このため、例えば電歪層とそれに隣接する層との間に配置すると、誘電膜の面方向への伸縮を妨げることなく両者を接着することができる。これにより、誘電膜の膜厚方向への変位がスムーズになり、より大きな変位量および力を出力することができる。
なお、本発明の第二の電歪素子において、さらに、前記電歪層と積層されて配置され、エラストマーおよび樹脂から選ばれる絶縁材料からなり素子形状を維持する役割を果たす絶縁層を備える構成とするとよい。ちなみに、本構成は上記(2)の構成と同じになる。
(7)好ましくは、上記(1)ないし(5)のいずれかの構成において、前記絶縁材料は、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、アクリルゴム、シリコーンゴム、ポリエチレンテレフタレート(PET)から選ばれる一種以上からなる構成とするとよい(請求項7に対応)。これらは、熱を伝達しやすいため、絶縁破壊の抑制、耐久性の向上に有効である。また、誘電膜よりも高剛性であるため、素子の形状維持性に優れる。
(8)好ましくは、上記(2)ないし(6)のいずれかの構成において、前記柔軟接着層は、アクリルゴム、天然ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴムから選ばれる一種以上からなる構成とするとよい(請求項8に対応)。これらはヤング率が小さく柔軟であるため、電歪層とそれに隣接する層との間に配置しても、誘電膜の面方向への伸縮を妨げにくい。
(9)好ましくは、上記(1)ないし(8)のいずれかの構成において、前記誘電膜は、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムから選ばれる一種以上からなる構成とするとよい(請求項9に対応)。
誘電膜は、電極間の静電引力に応じて変形するものであれば、その種類が特に限定されるものではない。本構成におけるアクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、およびウレタンゴムは、いずれも比誘電率、絶縁破壊性が高いため好適である。
(10)好ましくは、上記(1)ないし(9)のいずれかの構成において、複数の前記電極は、前記誘電膜の変形に応じて伸縮可能である構成とするとよい(請求項9に対応)。
電極が誘電膜と共に伸縮しにくいと、電極により誘電膜の変形が妨げられ、所望の変位量を得にくくなる。この点、本構成によると、電極は誘電膜の伸縮に応じて伸縮可能である。つまり、電極は誘電膜と一体となって変形することができる。このため、所望の変位量をより得やすくなる。
以下、本発明の電歪素子の実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
まず、本実施形態の電歪素子の構成について説明する。図1に、本実施形態の電歪素子の断面図を示す。なお、図1に示すのは、同電歪素子のオフ状態、すなわち、電極間に電圧が印加されていない状態である。図1に示すように、本実施形態の電歪素子1は、電歪層2と絶縁層30と柔軟接着層40と鉄板50、51とを備えている。
鉄板50、51は、矩形板状を呈し、電歪層2、絶縁層30、および柔軟接着層40の積層方向の上下両端に配置されている。鉄板51は、基材9の表面に固定されている。鉄板50、51は、本発明における出力部材に含まれる。
電歪層2は、一枚の誘電膜20と一対の電極(図略)とを備えている。誘電膜20は、アクリルゴム製であって矩形薄膜状を呈している。一対の電極は、誘電膜20の上下両面に配置されており、各々、誘電膜20より若干小さな矩形薄膜状を呈している。電極は、導電性薄膜からなる。電極は、誘電膜20の伸縮に応じて伸縮可能である。また、各々の電極の一端には、外側に突出する端子(図略)が配置されている。端子は帯状を呈しており、各々、導線を介して電源に接続されている。
絶縁層30は、EPDM製であり、矩形薄板状を呈している。絶縁層30は、電歪層2の上方、下方に各々一層ずつ配置されている。
柔軟接着層40は、アクリルゴム製であり、矩形薄板状を呈している。柔軟接着層40は、電歪層2と一対の絶縁層30との間(二箇所)、および一対の絶縁層30と鉄板50、51との間(二箇所)に、合計四層配置されている。すなわち、柔軟接着層40は、電歪層2と一対の絶縁層30、一対の絶縁層30と鉄板50、51を、各々接着している。このように、電歪素子1は、鉄板50、51の間に、上から順に柔軟接着層40、絶縁層30、柔軟接着層40、電歪層2、柔軟接着層40、絶縁層30、柔軟接着層40が積層されてなる。
次に、本実施形態の電歪素子の動きについて説明する。電歪層2の一対の電極間に電圧を印加すると、オフ状態からオン状態に切り替わる。電圧を印加すると、一対の電極間に生じた静電引力により、誘電膜20は圧縮される。この際、鉄板50、51により、誘電膜20の変位方向が下向きに配向されるため、誘電膜20の膜厚は小さくなり、誘電膜20は面方向へ伸長する。同時に、鉄板50、絶縁層30、柔軟接着層40も一体となって、誘電膜20の膜厚が小さくなる方向(下方向)に変位する。このように、オフ状態からオン状態に切り替えることで、電歪素子1を下向きに駆動させることができる。
オン状態からオフ状態に切り替える際は、一対の電極間への電圧の印加を停止する。電圧の印加を停止すると、誘電膜20が、自身の復元力により収縮する。このため、誘電膜20の膜厚は元に戻る。同時に、鉄板50、絶縁層30、柔軟接着層40も一体となって、誘電膜20の膜厚が大きくなる方向(上方向)に変位する。このように、オン状態からオフ状態に切り替えることで、電歪素子1を上向きに駆動させることができる。
次に、本実施形態の電歪素子の作用効果について説明する。本実施形態の電歪素子1によると、誘電膜20の膜厚変化をそのまま駆動力として取り出すことができる。このため、低電圧であっても変位量が大きく、大きな力を出力することができる。また、誘電膜20の面方向の伸縮を利用しないため、誘電膜20を予め延伸しておく必要はない。また、積層された電歪層2、絶縁層30、柔軟接着層40の厚さを小さくすることで、容易に小型化することができる。
また、絶縁層30が、電歪層2の上方、下方に各々一層ずつ配置されているため、駆動時においても素子形状を維持しやすい。また、駆動時に生じた熱が絶縁層30にも伝達されるため、誘電膜20の絶縁破壊が抑制され、電歪素子1の耐久性は高い。また、電歪層2と絶縁層30との間には、柔軟接着層40が配置されている。このため、電歪層2と絶縁層30とが接着されていても、誘電膜20の面方向への伸縮を妨げにくい。さらに、誘電膜20の上下両面に配置されている電極も、誘電膜20と一体となって変形することができる。したがって、誘電膜20の膜厚方向への変位がスムーズになり、大きな変位量および力を出力することができる。
<第二実施形態>
本実施形態の電歪素子と第一実施形態の電歪素子との相違点は、電歪層が五枚の誘電膜から構成されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図2に、本実施形態の電歪素子における電歪層の分解斜視図を示す。図2に示すように、電歪層2は、五枚の誘電膜20a、20b、20c、20d、20eと、六枚の電極21a、21b、21c、21d、21e、21fと、を備えている。誘電膜20a〜20eは、電極21a〜21fの間に一枚ずつ介装されている。つまり、誘電膜20a〜20eと電極21a〜21fとは交互に上下方向に積層されている。具体的には、上から下に向かって、電極21a→誘電膜20a→電極21b→誘電膜20b→電極21c→誘電膜20c→電極21d→誘電膜20d→電極21e→誘電膜20e→電極21fの順に、積層されている。
電極21a〜21fの各々の一端には、外側に突出する端子22a〜22fが配置されている。端子22a〜22fは、交互に180°対向する位置に配置されている。端子はアクリルゴム製であり、帯状を呈している。端子22a〜22fは、各々、導線を介して電源に接続されている。
本実施形態の電歪素子1は、構成が共通する部分については、第一実施形態の電歪素子と同様の作用効果を有する。また、本実施形態の電歪素子1によると、電歪層2が五枚の誘電膜20a〜20eからなるため、より大きな変位量および力を出力することができる。なお、絶縁層30が電歪層2の上方、下方に各々一層ずつ配置されているため、五枚の誘電膜20a〜20eが積層されていても、駆動時の熱の集中が抑制される。このため、絶縁破壊による耐久性の低下が抑制される。また、五枚の誘電膜20a〜20eが積層されていても、絶縁層30により、電歪素子1の自立性を維持することができる。
<第三実施形態>
本実施形態の電歪素子と第一実施形態の電歪素子との相違点は、電歪層の両側に直接絶縁層が配置されている点、および鉄板が積層方向上端のみに配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図3に、本実施形態の電歪素子の断面図を示す。なお、図1と対応する部位については同じ符号で示す。図3に示すように、絶縁層30は、電歪層2の上下方向両側に一層ずつ配置されている。電歪層2と絶縁層30との間には、柔軟接着層40は介在していない。柔軟接着層40は、絶縁層30と鉄板50との間、および絶縁層30と基材9との間に、配置されている。すなわち、電歪素子1は、上から順に、鉄板50、柔軟接着層40、絶縁層30、電歪層2、絶縁層30、柔軟接着層40が積層されてなる。
本実施形態の電歪素子1は、構成が共通する部分については、第一実施形態の電歪素子と同様の作用効果を有する。また、本実施形態の電歪素子1によると、絶縁層30が電歪層2の両側に直接配置されているため、駆動時に生じた熱が絶縁層30に伝達しやすい。このため、耐久性がより向上する。また、本実施形態では、出力部材として、鉄板50のみが配置されている。このため、部品点数が少なくて済む。
<第四実施形態>
本実施形態の電歪素子と第一実施形態の電歪素子との相違点は、電歪層が三層積層されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図4に、本実施形態の電歪素子の断面図を示す。なお、図1と対応する部位については同じ符号で示す。図4に示すように、本実施形態の電歪素子1では、絶縁層30および柔軟接着層40を介して、電歪層2が三層積層されている。すなわち、各電歪層2の上方、下方に、柔軟接着層40を介して絶縁層30が各々一層ずつ配置されている。電歪層2は、いずれも一枚の誘電膜20と一対の電極(図略)とを備えている。
本実施形態の電歪素子1は、構成が共通する部分については、第一実施形態の電歪素子と同様の作用効果を有する。また、本実施形態の電歪素子1は、電歪層2を三層、言い換えれば、誘電膜20を三枚備えているため、より大きな変位量および力を出力することができる。ここで、電歪層2は、絶縁層30および柔軟接着層40を介して積層されている。つまり、誘電膜20は、絶縁層30および柔軟接着層40を介して積層方向に三分割して配置されている。このため、駆動時に生じる熱の集中を抑制することができ、耐久性が向上する。
また、絶縁層30は、各電歪層2を挟むように配置されている。このため、駆動時においても素子形状を維持しやすい。また、駆動時に生じた熱が絶縁層30にも伝達されるため、電歪素子1の耐久性は高い。また、電歪層2と絶縁層30との間には、柔軟接着層40が配置されている。このため、誘電膜20の面方向への伸縮を妨げることなく、電歪層2と絶縁層30との間を接着することができる。
<第五実施形態>
本実施形態の電歪素子と第四実施形態の電歪素子との相違点は、電歪層が各々五枚の誘電膜から構成されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
三層の電歪層2は、各々、前出図2に示したように、五枚の誘電膜20a、20b、20c、20d、20eと、六枚の電極21a、21b、21c、21d、21e、21fと、を備えている。誘電膜20a〜20eは、電極21a〜21fの間に一枚ずつ介装されている。つまり、誘電膜20a〜20eと電極21a〜21fとは交互に上下方向に積層されている。
電極21a〜21fの各々の一端には、外側に突出する端子22a〜22fが配置されている。端子22a〜22fは、交互に180°対向する位置に配置されている。端子はアクリルゴム製であり、帯状を呈している。端子22a〜22fは、各々、導線を介して電源に接続されている。
本実施形態の電歪素子1は、構成が共通する部分については、第四実施形態の電歪素子と同様の作用効果を有する。また、各々の電歪層2が五枚の誘電膜20a〜20eからなるため、本実施形態の電歪素子1は、誘電膜20を合計十五枚備えている。このため、より大きな変位量および力を出力することができる。なお、絶縁層30が電歪層2を挟むように配置されているため、個々の電歪層2に五枚の誘電膜20a〜20eが積層されていても、駆動時の熱の集中が抑制される。このため、絶縁破壊による耐久性の低下が抑制される。また、絶縁層30により、電歪素子1の自立性を維持することができる。
<第六実施形態>
本実施形態の電歪素子と第四実施形態の電歪素子との相違点は、電歪層の両側に直接絶縁層が配置されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図5に、本実施形態の電歪素子の断面図を示す。なお、図4と対応する部位については同じ符号で示す。図5に示すように、絶縁層30は、各々の電歪層2の上下方向両側に一層ずつ配置されている。電歪層2と絶縁層30との間には、柔軟接着層40は介在していない。柔軟接着層40は、隣り合う電歪層2間に配置された絶縁層30と絶縁層30との間、および鉄板50、51と絶縁層30との間に各々配置されている。
本実施形態の電歪素子1は、構成が共通する部分については、第四実施形態の電歪素子と同様の作用効果を有する。また、本実施形態の電歪素子1によると、絶縁層30が電歪層2の両側に直接配置されているため、駆動時に生じた熱が絶縁層30に伝達しやすい。このため、耐久性がより向上する。
<その他>
以上、本発明の電歪素子の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、上記実施形態では、いずれも電歪層、絶縁層、柔軟接着層を積層して電歪素子を構成した。しかし、絶縁層およひ柔軟接着層のいずれか一方のみを使用した態様、すなわち、電歪層と、絶縁層およひ柔軟接着層のいずれか一方と、を積層させた態様でもよい。また、電歪素子の構成、すなわち各層の積層数、配置の仕方等も上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、電歪層の積層数、電歪層における誘電膜の数等は限定されない。電歪層の積層数や電歪層一層当たりの誘電膜数が多くなる程、大きな変位量、力を出力することができる。この場合、電歪層一層当たりの誘電膜数を増加させるだけでもよいが、所定数の誘電膜を備える電歪層を、絶縁層等を介して積層配置することが望ましい。こうすることで、駆動時に生じる熱が分散され、耐久性を低下させることなく、電歪素子全体として誘電膜の数を増加させることができる。
また、電歪層の面方向において、誘電膜は必ずしも連続している必要はない。すなわち、誘電膜を面方向に分割して複数枚配置してもよい。誘電膜の表面の面積が大きい場合、隣接する層や誘電膜に対する摩擦が大きくなるため、面方向へ伸縮しにくくなる。よって、膜厚方向への変位が小さくなる。この点、誘電膜を面方向に分割して複数枚配置すると、隣接する層や誘電膜と接触する面積を小さくすることができ、摩擦を低減することができる。その結果、面方向へ伸縮しやすくなり、膜厚方向への変位が大きくなる。
上記実施形態では、アクリルゴム製の誘電膜を使用したが、誘電膜の材質は特に限定されるものではない。例えば、ゴムおよび熱可塑性エラストマーの中から適宜選択すればよい。なかでも、比誘電率、絶縁破壊性が高いという観点から、上記アクリルゴムの他、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム等を用いると好適である。また、誘電膜の形状、厚さも特に限定されることはなく、電歪素子の用途等に応じて適宜決定すればよい。例えば、電歪素子の小型化、低電位駆動化、および変位量を大きくする等の観点からは、誘電膜の厚さは薄い方が望ましい。この場合、絶縁破壊性等をも考慮して、誘電膜の厚さを、1μm以上500μm以下とするとよい。10μm以上200μm以下とするとより好適である。
また、電極の材質は、特に限定されるものではない。電極は、誘電膜の伸縮に応じて伸縮可能であることが望ましいことから、例えば、カーボンブラック、カーボンナノチューブ等の導電性カーボンに、バインダーとしてオイルやエラストマーを混合したペーストまたは塗料から電極を形成するとよい。バインダーとなるエラストマーとしては、例えば、シリコーンゴム、アクリルゴム、EPDM、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、水素化ニトリルゴム、ヒドリン系ゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム等の柔軟なものが好適である。また、カーボンブラック、カーボンナノチューブ等の導電性微粉体を、誘電膜の表面に直接付着させて電極を形成してもよい。
上記実施形態では、EPDM製の絶縁層を配置した。しかし、エラストマーおよび樹脂から選ばれる絶縁材料であって、素子形状を維持する役割を果たすものであれば、絶縁層の材質は特に限定されるものではない。例えば、大きな変位を得るためには、柔軟な材料が望ましい。柔軟な材料として、上記EPDMの他、アクリルゴム、シリコーンゴム等が好適である。また、柔軟性には乏しいが、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を用いてもよい。
上記実施形態では、アクリルゴム製の柔軟接着層を配置した。しかし、隣接する層同士を接着することができ、ヤング率が該誘電膜のヤング率以下であるものであれば、柔軟接着層の材質は特に限定されるものではない。上記アクリルゴムの他、例えば天然ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム等が好適である。
また、上記実施形態において、鉄板および絶縁層については、面方向への伸縮をそれほど考慮する必要はない。よって、鉄板と絶縁層との間に、柔軟接着層とは異なる接着層を配置してもよい。
上記実施形態では、出力部材として鉄板を使用した。しかし、誘電膜よりも高剛性であり、電歪層の変位方向を配向させることができるものであれば、出力部材の材質は特に限定されるものではない。例えば、金属、樹脂等のなかから適宜選択すればよい。また、相手側部材の一部を出力部材としてもよい。
また、上記実施形態では、電歪素子をオフ状態(0V)からオン状態に切り替えて作動させた。しかし、作動前の電圧値は必ずしも0Vである必要はない。例えば、所定の電圧値から印加電圧を大きくして作動させてもよい。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
(1)変位量および周波数特性の測定
上記実施形態の電歪素子について、印加電圧に対する変位量および周波数特性を測定した。測定には、第一実施形態の電歪素子(誘電膜1枚;図1参照。以下「実施例1の電歪素子」と称す。)、第二実施形態の電歪素子(誘電膜5枚;図1、図2参照。)、および第二実施形態の電歪素子において、電歪層の誘電膜の数を3枚、8枚、11枚に変更した電歪素子を使用した。第二実施形態の電歪素子については、誘電膜の枚数の少ない方から順に、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5の電歪素子とする。ここで、実施例1〜5の電歪素子における鉄板の大きさは縦10mm×横50mm、誘電膜の大きさは縦18mm×横76mm、厚さ約0.1mm、絶縁層の大きさは縦10mm×横66mm、厚さ約0.5mm、柔軟接着層の大きさは縦10mm×横66mm、厚さ約0.5mmである。
実施例1〜5の電歪素子の上面中央付近にレーザが照射されるよう、レーザ変位計を設置し、印加電圧に対する各電歪素子の膜厚方向の変位量を測定した。変位量の測定結果を図6に、周波数特性の測定結果を図7に示す。なお、図6中、縦軸の「変位率(%)」は、電圧を印加しない状態(初期状態)に対する変位量の割合である(以下図8、図9、図11において同じ)。図7中、縦軸の「減少率(%)」は、周波数2Hzの時の変位量を100%とした時の各変位量の割合である。
図6に示すように、実施例1〜5のいずれの電歪素子も、印加電圧が大きくなると共に変位率は大きくなった。なお、実施例5の電歪素子については、印加電圧が小さい時に実施例3、4の電歪素子よりも変位率が小さくなったが、全体としては、誘電膜の枚数が多くなるほど、変位率は大きくなった。これにより、誘電膜の枚数を増加すれば、変位量を大きくすることができることが確認された。また、図7に示すように、周波数が高くなると変位量(減少率)は小さくなった。これにより、実施例1〜5の電歪素子は、低周波数領域における使用に適しているといえる。例えば、防振装置への適用が好適である。
次に、第四実施形態の電歪素子(電歪層3層、誘電膜合計3枚;図4参照。以下「実施例6の電歪素子」と称す。)について、上記同様に印加電圧に対する変位量を測定した。変位量の測定結果を、全体として誘電膜の枚数が同じである上記実施例2の電歪素子(誘電膜3枚)の結果と併せて、図8に示す。図8に示すように、誘電膜を一箇所にまとめて積層配置した実施例2の電歪素子の方が、三箇所に一枚ずつ分割して配置した実施例6の電歪素子よりも、変位率はやや大きくなった。
次に、第五実施形態の電歪素子(電歪層3層、誘電膜合計15枚;図4、図2参照。以下「実施例7の電歪素子」と称す。)について、上記同様に印加電圧に対する変位量を測定した。変位量の測定結果を、上記実施例1〜5の電歪素子の結果と併せて、図9に示す。図9に示すように、全体として誘電膜の枚数が最も多い実施例7の電歪素子が、変位率が最も大きくなった。前出図8に示したように、全体として同じ数であれば、誘電膜を一箇所にまとめて配置した方が、変位率は大きくなる。しかし、一箇所にまとめると、誘電膜の枚数を増加させた場合に、熱による絶縁破壊のおそれがある。これに対して、実施例7の電歪素子のように、電歪層を複数配置すると、誘電膜を複数箇所に分散させて配置することができる。これにより、熱の集中が緩和され、全体として誘電膜の枚数を多くすることができる。その結果、変位量をより大きくすることができる。
(2)力の測定
上記実施例1〜4の電歪素子の大きさを変更した種々の電歪素子について、印加電圧に対して発生する力を測定した。実施例1〜4の大きさを変更した電歪素子を、各々実施例8〜11の電歪素子とし、さらに、同様の構成で電歪層の誘電膜の数を15枚とした電歪素子を追加して、実施例12の電歪素子とした。実施例8〜12の電歪素子における鉄板の大きさは縦10mm×横10mm、誘電膜の大きさは縦18mm×横30mm、厚さ約0.1mm、絶縁層の大きさは縦10mm×横20mm、厚さ約0.5mm、柔軟接着層の大きさは縦10mm×横20mm、厚さ約0.5mmである。電歪素子の上方から1Nの荷重を加えた状態で電圧を印加した時の、電歪素子が上方に押し戻す力を測定した。力の測定結果を図10に示す。
図10に示すように、誘電膜の枚数が多くなるほど、発生する力も大きくなった。これにより、誘電膜の枚数を増加すれば、大きな力を出力することができることが確認された。
(3)変位量および発生する力に対する電歪素子の大きさの影響
上記実施例2の電歪素子と実施例9の電歪素子とを比較して(共に誘電膜3枚)、変位量および発生する力に対する電歪素子の大きさの影響を調べた。実施例9の電歪素子は、実施例2の電歪素子よりも小型である。両者の変位量の測定結果を図11に、発生する力の測定結果を図12に示す。
図11、図12に示すように、変位率、発生する力のいずれについても、小型の実施例9の電歪素子の方が、それより大きな実施例2の電歪素子よりも大きくなった。この理由は、次のように考えられる。すなわち、電歪素子の大きさが小さいものは、大きいものと比較して誘電膜の表面の面積が小さい。このため、隣接する柔軟接着層や誘電膜に対する摩擦が小さくなり、その分、面方向への伸縮がスムーズになる。よって、膜厚方向への変位が大きくなり、発生する力も大きくなったと考えられる。
本発明の電歪素子は、例えば、産業、医療、福祉ロボット用の人工筋肉、電子部品冷却用や医療用等の小型ポンプ、医療用器具等に有用であり、さらに、モータ等機械式アクチュエータおよび圧電素子アクチュエータ等の代替として利用することができる。
本発明の第一実施形態の電歪素子の断面図である。 本発明の第二実施形態の電歪素子における電歪層の分解斜視図である。 本発明の第三実施形態の電歪素子の断面図である。 本発明の第四実施形態の電歪素子の断面図である。 本発明の第六実施形態の電歪素子の断面図である。 誘電膜の枚数が異なる実施例の電歪素子について、印加電圧に対する変位量を示すグラフである。 誘電膜の枚数が異なる実施例の電歪素子について、周波数特性を示すグラフである。 誘電膜の配置が異なる実施例の電歪素子について、印加電圧に対する変位量を示すグラフである。 誘電膜の枚数および配置が異なる実施例の電歪素子について、印加電圧に対する変位量を示すグラフである。 誘電膜の枚数が異なる小型の実施例の電歪素子について、印加電圧に対する力を示すグラフである。 大きさの異なる実施例の電歪素子について、印加電圧に対する変位量を示すグラフである。 大きさの異なる実施例の電歪素子について、印加電圧に対する力を示すグラフである。
符号の説明
1:電歪素子
2:電歪層 20:誘電膜
20a〜20e:誘電膜 21a〜21f:電極 22a〜22f:端子
30:絶縁層 40:柔軟接着層 50、51:鉄板(出力部材) 9:基材

Claims (9)

  1. 複数の電極と、該電極間に介装され該電極間の静電引力に応じて面方向に伸縮可能なゴムまたは熱可塑性エラストマーからなる誘電膜と、からなる電歪層と、
    該電歪層と積層されて配置され、エラストマーおよび樹脂から選ばれる絶縁材料からなり素子形状を維持する役割を果たす絶縁層と、
    該電歪層と積層されて配置され、隣接する層同士を接着し、ヤング率が該誘電膜のヤング率以下である柔軟接着層と、
    該電歪層と該絶縁層との積層方向の少なくとも一端に配置され、該誘電膜よりも高剛性であり該電歪層の変位方向を該誘電膜の膜厚方向に揃える出力部材と、を備え、
    複数の該電極間への印加電圧を変化させて該誘電膜の膜厚を変化させることにより、積層方向の力を出力することを特徴とする電歪素子。
  2. 前記電歪層の積層方向両側には前記絶縁層が配置されている請求項1に記載の電歪素子。
  3. 前記電歪層の積層方向両側には前記柔軟接着層が配置されている請求項1に記載の電歪素子。
  4. 前記電歪層は、前記絶縁層および前記柔軟接着層の少なくとも一方を介して複数積層されている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電歪素子。
  5. 複数の電極と、該電極間に介装され該電極間の静電引力に応じて面方向に伸縮可能なゴムまたは熱可塑性エラストマーからなる誘電膜と、からなる電歪層と、
    該電歪層と積層されて配置され、隣接する層同士を接着し、ヤング率が該誘電膜のヤング率以下である柔軟接着層と、
    該電歪層と該柔軟接着層との積層方向の少なくとも一端に配置され、該誘電膜よりも高剛性であり該電歪層の変位方向を該誘電膜の膜厚方向に揃える出力部材と、を備え、
    複数の該電極間への印加電圧を変化させて該誘電膜の膜厚を変化させることにより、積層方向の力を出力することを特徴とする電歪素子。
  6. 前記絶縁材料は、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、アクリルゴム、シリコーンゴム、ポリエチレンテレフタレート(PET)から選ばれる一種以上からなる請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電歪素子。
  7. 前記柔軟接着層は、アクリルゴム、天然ゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴムから選ばれる一種以上からなる請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電歪素子。
  8. 前記誘電膜は、アクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムから選ばれる一種以上からなる請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の電歪素子。
  9. 複数の前記電極は、前記誘電膜の変形に応じて伸縮可能である請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電歪素子。
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