JP5129783B2 - 補強材付き配線基板及びその製造方法 - Google Patents

補強材付き配線基板及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、配線基板の反りを防止するための補強材を備えた補強材付き配線基板及びその製造方法に関するものである。
コンピュータのマイクロプロセッサ等として使用される半導体集積回路素子(ICチップ)は、近年ますます高速化、高機能化しており、これに付随して端子数が増え、端子間ピッチも狭くなる傾向にある。一般的にICチップの底面には多数の端子が密集してアレイ状に配置されており、このような端子群はマザーボード側の端子群に対してフリップチップの形態で接続される。ただし、ICチップ側の端子群とマザーボード側の端子群とでは端子間ピッチに大きな差があることから、ICチップをマザーボード上に直接的に接続することは困難である。そのため、通常はICチップをICチップ搭載用配線基板上に搭載してなる半導体パッケージを作製し、その半導体パッケージをマザーボード上に搭載するという手法が採用される(例えば特許文献1参照)。
なお、ICチップは、一般に熱膨張係数が2.0ppm/℃〜5.0ppm/℃程度の半導体材料(例えばシリコン等)を用いて形成される。一方、ICチップ搭載用配線基板は、それよりも熱膨張係数がかなり大きい樹脂材料等を用いて形成された樹脂配線基板であることが多い。この樹脂配線基板の一例としては、コア基板の表面及び裏面にビルドアップ層を形成したものが実用化されている。この樹脂配線基板においては、コア基板として、例えば、補強繊維に樹脂を含浸させた樹脂基板(ガラスエポキシ基板など)が用いられている。そして、そのコア基板の剛性を利用して、コア基板の表面及び裏面に樹脂絶縁層と導体層とを交互に積層することにより、ビルドアップ層が形成される。つまり、この樹脂配線基板において、コア基板は、補強の役割を果たしており、ビルドアップ層と比べて非常に厚く形成されている。また、コア基板には、表面及び裏面に形成されたビルドアップ層間の導通を図るための配線(具体的には、スルーホール導体など)が貫通形成されている。
ところで近年では、半導体集積回路素子の高速化に伴い、使用される信号周波数が高周波帯域となってきている。この場合、コア基板を貫通する配線が大きなインダクタンスとして寄与し、高周波信号の伝送ロスや回路誤動作の発生につながり、高速化の妨げとなってしまう。この問題を解決するために、樹脂配線基板を、コア基板を有さない基板とすることが提案されている(例えば特許文献2参照)。この基板は、比較的に厚いコア基板を省略することにより全体の配線長を短くしたものであるため、高周波信号の伝送ロスが低減され、半導体集積回路素子を高速で動作させることが可能となる。
しかし、コア基板を省略すると樹脂配線基板が薄肉化されるため、樹脂配線基板の剛性の低下が避けられなくなる。この場合、フリップチップ接続に用いたはんだが冷却される際に、チップ材料と基板材料との熱膨張係数差に起因する熱応力の影響を受けて、樹脂配線基板がチップ搭載面側に反りやすくなる。その結果、チップ接合部分にクラックが起こり、オープン不良などが生じやすくなる。つまり、上記のようなICチップを用いて半導体パッケージを構成した場合、高い歩留まりや信頼性を実現できないという問題が生じる。
上記の問題を解決するために、樹脂配線基板101の片面(ICチップ106の搭載面102)に、矩形枠状のスティフナ105(補強材)を貼付した半導体パッケージ100が提案されている(図26参照)。スティフナ105は、樹脂配線基板101よりも剛性の高い材料(例えば金属材料)を用いて形成される。ここで、金属製のスティフナ105を使用して半導体パッケージ100を製造する場合、樹脂配線基板101の熱膨張係数は、金属製スティフナ105の熱膨張係数よりも大きくなる。そのため、熱膨張係数差に起因する熱応力の影響を受けて樹脂配線基板101に反りが発生することがある。
この対策として、スティフナの一部にスリットを形成し、熱応力の分散を図るようにした技術が従来提案されている(例えば、特許文献3参照)。図27は、特許文献3の半導体パッケージに用いられるスティフナ110を示している。図27のスティフナ110は4つの角部111を有する矩形枠状に形成されており、そのスティフナ110の中央部には、ICチップを配置するための開口部112が形成されている。また、このスティフナ110には、開口部112の各角部とスティフナ110の対応する各角部111にわたりスリット114が設けられている。
特開2002−26500号公報(図1など) 特開2002−26171号公報(図5など) 特開2007−299887号公報(図3など)
ところで、上記従来のスティフナ110において、スリット114は、その一端が開口部112に開放状態で形成されるとともに他端が角部111の近傍に位置している。つまり、スティフナ110は、スリット114によって完全に分断されておらず一部が繋がった状態となっている。このため、スティフナ110においてその繋がった部分に熱応力が集中することがあり、その場合には樹脂配線基板の反りを解消することができなくなる。このように樹脂配線基板に反りが発生した場合、チップ搭載面の平坦度を十分に確保できなくなるため、ICチップの搭載が困難となり、製品信頼性が低下してしまう。
ここで、仮にスティフナ110を完全に分断して複数片にしてしまうと、そのスリット114の部分の強度が弱くなるおそれがあり、スティフナ接着後における樹脂配線基板の平坦性が保持できなくなる可能性がある。つまり、スリット114の箇所で樹脂配線基板が曲がってしまうおそれがある。このような問題は、特にコア基板を有しない場合において顕著になると予想される。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、補強材に加わる応力を確実に緩和して配線基板の反りを防止することができる補強材付き配線基板及びその製造方法を提供することにある。
そして上記課題を解決するための手段(手段1)としては、基板主面及び基板裏面を有し、複数の樹脂絶縁層及び複数の導体層を積層してなる構造を有し、チップ部品の端子を面接続するための複数の主面側接続端子が前記基板主面上に配設された矩形板状の配線基板と、前記基板主面側に接合され、前記複数の主面側接続端子を露出させる開口部が貫通形成され、平面視形状が全体として矩形枠状を呈する補強材とを備える補強材付き配線基板であって、前記補強材はスリットを介して分割された複数の分割片からなり、前記スリットを埋める樹脂材料によって前記複数の分割片同士が結合されていることを特徴とする補強材付き配線基板がある。
従って、手段1に記載の発明によると、補強材と配線基板との間に熱膨張係数差があったとしても、補強材がスリットを介して分割された複数の分割片からなるので、熱膨張係数差に起因して補強材に加わる熱応力が、そのスリットにより確実に緩和される。その結果、補強材付き配線基板の反りが防止される。また、配線基板においてスリットに対応した部分は本来強度が弱くて曲がりやすいが、スリットを埋める樹脂材料によって複数の分割片同士が結合されているため、当該部分が補強される。よって、補強材接合後の平坦性を保持することができる。
前記配線基板としては、基板主面及び基板裏面を有し、複数の樹脂絶縁層及び複数の導体層を積層してなる構造を有し、チップ部品の端子を面接続するための複数の主面側接続端子が前記基板主面上に配設された矩形板状のものが使用される。配線基板におけるコア基板の有無は問わないが、例えばコア基板を有しないものとしてもよい。この場合、前記配線基板において、前記複数の樹脂絶縁層には前記複数のビア導体が形成され、前記複数のビア導体は前記複数の樹脂絶縁層の各層において同一方向に拡径している構成としてもよい。
前記樹脂絶縁層は、絶縁性、耐熱性、耐湿性等を考慮して適宜選択することができる。樹脂絶縁層を形成するための高分子材料の好適例としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂等が挙げられる。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料、あるいは、連続多孔質PTFE等の三次元網目状フッ素系樹脂基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂−樹脂複合材料等を使用してもよい。
前記導体層及び前記主面側接続端子は主として銅からなり、サブトラクティブ法、セミアディティブ法、フルアディティブ法などといった公知の手法によって形成される。具体的に言うと、例えば、銅箔のエッチング、無電解銅めっきあるいは電解銅めっきなどの手法が適用される。なお、スパッタやCVD等の手法により薄膜を形成した後にエッチングを行うことで導体層や主面側接続端子を形成したり、導電性ペースト等の印刷により導体層や主面側接続端子を形成したりすることも可能である。
また、前記複数の主面側接続端子に接続可能なチップ部品としては、チップコンデンサ、半導体集積回路素子(ICチップ)、半導体製造プロセスで製造されたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子などを挙げることができる。ICチップの具体例としては、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory )などを挙げることができる。ここで、「半導体集積回路素子」とは、主としてコンピュータのマイクロプロセッサ等として使用される素子をいう。チップ部品の他の具体例としては、チップトランジスタ、チップダイオード、チップ抵抗、チップコイル、チップインダクタなどを挙げることができる。
前記補強材は、前記基板主面側に接合され、前記複数の主面側接続端子を露出させる開口部が貫通形成され、平面視形状が全体として矩形枠状を呈している。補強材は、前記配線基板を構成する樹脂材料よりも高剛性であることが好ましい。その理由は、補強材自体に高い剛性が付与されていれば、それを面接合することで配線基板に高い剛性を付与することができ、外部から加わる応力に対していっそう強くなるからである。また、高い剛性を有する補強材であれば、補強材を薄くしても配線基板に十分高い剛性を付与することができるため、補強材付き配線基板全体の薄肉化を阻害しないからである。
なお、前記補強材は、例えば、剛性の高い金属材料やセラミック材料を用いて形成されることが好ましく、例えば、樹脂材料中に無機材料を含有させた複合材料によって形成されたものでもよい。
前記補強材を構成する金属材料としては、鉄、金、銀、銅、銅合金、鉄ニッケル合金、珪素、ガリウム砒素などがある。また、前記補強材を構成するセラミック材料としては、例えばアルミナ、ガラスセラミック、結晶化ガラス等の低温焼成材料、窒化アルミニウム、炭化珪素、窒化珪素などがある。前記補強材を構成する樹脂材料としては、エポキシ樹脂、ポリブテン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド・トリアジン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体(ABS樹脂)などがある。
前記補強材は配線基板の基板主面に接合されるが、接合の手法は特に限定されることはなく、補強材を形成している材料の性質、形状等に合った周知の手法を採用することができる。例えば、補強材の接合面を、前記基板主面に対して接着剤を介して接合することが好ましい。このようにすれば、配線基板に対して補強材を確実かつ容易に接合することができる。なお、接着剤としては、アクリル系接着剤、エポキシ系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、ゴム系接着剤などが挙げられる。
前記補強材はスリットを介して分割された複数の分割片からなる。前記スリットの形状、数、設置位置などは特に限定されず、それぞれ必要に応じて任意に変更することができる。もっとも、補強材の枠内面から枠外面にわたって延びているスリットを形成することがよく、このようなスリットによれば、熱膨張係数差に起因して補強材に加わる熱応力が緩和されやすくなる。
前記スリットの形状は直線的であっても非直線的であってもよいが、例えばクランク形状のように非直線的な形状であることが好ましい。非直線的なスリットであると、補強材に加わる熱応力を緩和するために個々の分割片の位置がずれたとしても、補強材の面方向にて各分割片の一部が重なり合うこととなる。そして、各分割片の重なり合う部分によって、配線基板の反りを確実に防止することができる。
前記補強材は、前記配線基板に接合される接合面とその反対側に位置する非接合面とを有するとともに、前記非接合面側のスリット幅のほうが前記接合面側のスリット幅よりも大きくなるように設定されていてもよい。このような構成であると、補強材の接合面の面積を十分に確保することができ、補強材を配線基板に確実に固定することができる。また、スリット入り口が広くなった状態となるので、樹脂材料を充填しやすい構造となる。
前記配線基板において前記スリットが形成された箇所に対応する位置には、複数層にわたりプレーン状導体層が配置されていてもよい。この場合、補強材においてスリットが形成される部分は剛性が低くなりやすいが、配線基板の複数層にプレーン状導体層を設けることによってその剛性が低くなる部分を補強することができる。このため、補強材付き配線基板の剛性を十分に確保することができる。
前記スリットは樹脂材料によって埋められており、その樹脂材料の介在によって前記複数の分割片同士が結合され一体化している。この場合において樹脂材料は特に限定されず任意のものが使用可能であるが、例えば、前記配線基板における前記複数の樹脂絶縁層を構成している樹脂材料と同じものであってもよい。このような樹脂材料を選択することで、樹脂絶縁層との馴染みがよくなり、配線基板との間に好適な密着性を得ることができる。あるいは、前記樹脂材料は、前記基板主面と前記チップ部品との隙間を封止しているアンダーフィル材と同じものであってもよい。このような樹脂材料を選択することで、アンダーフィル材との馴染みがよくなり、アンダーフィル材との間に好適な密着性を得ることができる。また、スリット埋設専用の樹脂材料を用意しておく必要がないため、工程の煩雑化や低コスト化が達成しやすくなる。さらに、前記樹脂材料は、前記補強材を前記配線基板の前記基板主面側に接合している接着剤と同じものであってもよい。この場合においても同様にスリット埋設専用の樹脂材料を用意しておく必要がないため、工程の煩雑化や低コスト化が達成しやすくなる。
前記補強材、前記配線基板、前記樹脂材料の熱膨張係数は特に限定されず各々任意に設定可能であるが、例えば、前記補強材の熱膨張係数は前記配線基板の熱膨張係数よりも小さく、前記樹脂材料の熱膨張係数は前記配線基板の熱膨張係数よりも大きいことがよい。即ち、このような大小関係を設定しておくことで熱応力が緩和されやすくなるからである。
また、上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、基板主面及び基板裏面を有し、複数の樹脂絶縁層及び複数の導体層を積層してなる構造を有し、チップ部品の端子を面接続するための複数の主面側接続端子が前記基板主面上に配設された矩形板状の配線基板を準備する配線基板準備工程と、スリットを介して分割された複数の分割片からなり、前記スリットを樹脂材料で埋めることで前記複数の分割片同士が結合され、前記複数の主面側接続端子を露出させる開口部が貫通形成され、平面視形状が全体として矩形枠状を呈する補強材を準備する補強材準備工程と、前記補強材を前記配線基板の前記基板主面側に接合する補強材接合工程とを含むことを特徴とする補強材付き配線基板の製造方法がある。
また、上記課題を解決するための別の手段(手段3)としては、基板主面及び基板裏面を有し、複数の樹脂絶縁層及び複数の導体層を積層してなる構造を有し、チップ部品の端子を面接続するための複数の主面側接続端子が前記基板主面上に配設された矩形板状の配線基板を準備する配線基板準備工程と、スリットを介して分割された複数の分割片からなり、前記複数の主面側接続端子を露出させる開口部が貫通形成され、平面視形状が全体として矩形枠状を呈する補強材を準備する補強材準備工程と、前記補強材を前記配線基板の前記基板主面側に接合する補強材接合工程と、前記スリットを樹脂材料で埋めることで前記複数の分割片同士を結合するスリット樹脂埋め工程とを含むことを特徴とする補強材付き配線基板の製造方法がある。
上記手段3の製造方法においては、樹脂系の接着剤を用いて前記補強材を前記配線基板の前記基板主面側に接合するとともに、前記接着剤の一部を前記樹脂材料として前記スリットを埋めることで前記複数の分割片同士を結合することにより、補強材接合工程とスリット樹脂埋め工程とを同時に行うようにしてもよい。また、前記基板主面上に前記チップ部品を実装する実装工程をさらに含み、前記スリット樹脂埋め工程は、前記実装工程後において前記基板主面と前記チップ部品との隙間をアンダーフィル材で封止するとともに、その際に前記スリットを前記アンダーフィル材で埋めることで前記複数の分割片同士を結合することとしてもよい。
第1実施形態のスティフナ付き配線基板を示す平面図。 図1のA−A線における概略断面図。 第1実施形態のスティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 第2実施形態のスティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 上記スティフナ付き配線基板の製造方法を説明するための概略断面図。 第3実施形態のスティフナ付き配線基板及びその製造方法を説明するための平面図。 図17のB−B線における概略断面図。 第4実施形態のスティフナ付き配線基板及びその製造方法を説明するための平面図。 図19のC−C線における概略断面図。 別の実施形態のスティフナ付き配線基板を示す概略平面図。 別の実施形態のスティフナ付き配線基板を示す概略平面図。 別の実施形態のスティフナ付き配線基板を示す概略平面図。 別の実施形態のスティフナ付き配線基板を示す概略平面図。 別の実施形態のスティフナ付き配線基板を示す部分概略断面図。 従来のスティフナ付き配線基板を示す斜視図。 従来のスティフナ付き配線基板を示す平面図。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の補強材付き配線基板を具体化した第1の実施の形態を図1〜図13に基づき詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施の形態の半導体パッケージ10は、スティフナ付き配線基板11(補強材付き配線基板)と、ICチップ21(チップ部品)とからなるBGA(ボールグリッドアレイ)である。なお、半導体パッケージ10の形態は、BGAのみに限定されず、例えばPGA(ピングリッドアレイ)やLGA(ランドグリッドアレイ)等であってもよい。ICチップ21は、縦15.0mm×横15.0mm×厚さ0.8mmの矩形平板状であって、熱膨張係数が4.2ppm/℃のシリコンからなる。
スティフナ付き配線基板11は、配線基板40と、補強材である配線基板用スティフナ(以下「スティフナ」という)31とを備えている。本実施の形態の配線基板40は、基板主面41及び基板裏面42を有し、縦50.0mm×横50.0mm×厚さ0.4mmの平面視略矩形状に形成されている。また、配線基板40は、コア基板を含まずに形成された、いわゆるコアレス配線基板であって、エポキシ樹脂からなる4層の樹脂絶縁層43,44,45,46と銅からなる導体層51とを交互に積層した構造を有する。本実施の形態の配線基板40において、樹脂絶縁層43〜46の熱膨張係数は約30ppm/℃となっており、導体層51の熱膨張係数は約17ppm/℃となっている。なお、熱膨張係数は、0℃〜ガラス転移温度(Tg)間の測定値の平均値をいう。
図2に示されるように、配線基板40の基板主面41上(第4層の樹脂絶縁層46の表面上)には、端子パッド52(主面側接続端子)がアレイ状に配置されている。さらに、端子パッド52の表面上には、複数の主面側はんだバンプ54が配設されている。各主面側はんだバンプ54は、前記ICチップ21の面接続端子22に電気的に接続されている。即ち、ICチップ21は、配線基板40の基板主面41側に搭載されている。なお、各端子パッド52及び各主面側はんだバンプ54が形成されている領域は、ICチップ21を搭載可能なICチップ搭載領域23である。
一方、配線基板40の基板裏面42上(第1層の樹脂絶縁層43の下面上)には、BGA用パッド53(裏面側接続端子)がアレイ状に配設されている。また、各BGA用パッド53の表面上には、マザーボード接続用の複数の裏面側はんだバンプ55が配設されており、各裏面側はんだバンプ55により、配線基板40は図示しないマザーボード(母基板)上に実装される。
各樹脂絶縁層43〜46には、それぞれビア穴56及びビア導体57が設けられている。各ビア穴56は、円錐台形状をなし、各樹脂絶縁層43〜46に対してYAGレーザまたは炭酸ガスレーザを用いた穴あけ加工を施すことで形成される。各ビア導体57は、基板裏面42側(図2では下方向)に行くに従って拡径した導体であって、各導体層51、前記端子パッド52及びBGA用パッド53を相互に電気的に接続している。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のスティフナ31は、例えば、縦50.0mm×横50.0mm×厚さ2.0mmの矩形枠状の部材であり、4つの分割片36からなる。各分割片36は、枠内面37から枠外面38にわたって放射状にかつ直線的に延びるスリット39を介して、互いに完全に分割されている。本実施形態の各分割片36は、全て同一形状、同一サイズの部材となっている。なお、スリット39はスティフナ31における4箇所に配置されているとともに、それらはスティフナ31の各辺に対して斜めに交わるような位置関係となっている。
なお、スティフナ31における各分割片36は、金属材料(例えば、銅)を用いて配線基板40よりも厚く形成されている。従って、スティフナ31(分割片36)は、配線基板40よりも剛性が高くなっている。さらに、スティフナ31の熱膨張係数は、約17ppm/℃であり、配線基板40を構成する樹脂絶縁層43〜46の熱膨張係数(約30ppm/℃)よりも小さい値となっている。
スティフナ31は、配線基板40に接合される接合面32と、接合面32の反対側に位置する非接合面33とを有している。接合面32は、基板主面41の外周部(即ち、基板主面41において前記ICチップ搭載領域23を除く領域)に面接触可能となっている。
また、スティフナ31には、接合面32の中央部及び非接合面33の中央部にて開口する平面視で矩形状の開口部35が貫通形成されている。開口部35は、端子パッド52及び前記主面側はんだバンプ54を露出させるようになっている。具体的に言うと、開口部35は、縦20mm×横20mmで、四隅に半径1.5mmのアールを有する断面略正方形状の孔である。
図1及び図2に示されるように、スティフナ31を構成する各分割片36間のスリット39は硬化した樹脂材料R1で埋められており、その硬化した樹脂材料R1によって分割片36同士が互いに結合され、物理的に一体化している。ここでは樹脂材料R1としてスリット埋設専用のエポキシ系樹脂が使用されている。なお、この樹脂の熱膨張係数は配線基板40を構成する樹脂絶縁層43〜46の熱膨張係数(約30ppm/℃)よりも大きく、約40ppm/℃となっている。
そして図2に示されるように、スティフナ31を構成する各分割片36の接合面32は、基板主面41の外周部に対して接着剤30(例えば、エポキシ系接着剤)を介して面接合(接合固定)されている。このようにスティフナ付き配線基板11を構成すれば、スティフナ31により配線基板11に高い剛性が付与される。
次に、スティフナ付き配線基板11の製造方法について説明する。
まず配線基板作製工程を行って、所定構造の配線基板40をあらかじめ準備しておく。
図3に示されるように、ガラスエポキシ基板などの十分な強度を有する支持基板70を準備する。次に、支持基板70上に、エポキシ樹脂からなるシート状の絶縁樹脂基材を貼り付けて下地樹脂絶縁層71を形成することにより、支持基板70及び下地樹脂絶縁層71からなる基材69を得る。そして、図4に示されるように、基材69の片面(具体的には下地樹脂絶縁層71の上面)に、積層金属シート体72を配置する。ここで、下地樹脂絶縁層71上に積層金属シート体72を配置することにより、以降の製造工程で積層金属シート体72が下地樹脂絶縁層71から剥がれない程度の密着性が確保される。積層金属シート体72は、2枚の銅箔73,74を剥離可能な状態で密着させてなる。具体的には、金属めっき(例えば、クロムめっき)を介して各銅箔73,74を積層することで積層金属シート体72が形成されている。
その後、図5に示されるように、積層金属シート体72を包むようにシート状の絶縁樹脂基材75を配置し、真空圧着熱プレス機(図示略)を用いて真空下にて加圧加熱することにより、絶縁樹脂基材75を硬化させて第4層の樹脂絶縁層46を形成する。ここで、樹脂絶縁層46は、積層金属シート体72と密着するとともに、その積層金属シート体72の周囲領域において下地樹脂絶縁層71と密着することで、積層金属シート体72を封止する。
そして、図6に示されるように、レーザ加工を施すことによって樹脂絶縁層46の所定の位置にビア穴56を形成し、次いで各ビア穴56内のスミアを除去するデスミア処理を行う。その後、従来公知の手法に従って無電解銅めっき及び電解銅めっきを行うことで、各ビア穴56内にビア導体57を形成する。さらに、従来公知の手法(例えばセミアディティブ法)によってエッチングを行うことで、樹脂絶縁層46上に導体層51をパターン形成する(図7参照)。
また、第1層〜第3層の樹脂絶縁層43〜45及び導体層51についても、上述した第4層の樹脂絶縁層46及び導体層51と同様の手法によって形成し、樹脂絶縁層46上に積層していく。以上の工程によって、基材69上に積層金属シート体72、樹脂絶縁層43〜46及び導体層51を積層した積層体80を形成する(図8参照)。なお図8に示されるように、積層体80において積層金属シート体72上に位置する領域が、配線基板40となるべき配線積層部81となる。
この積層体80をダイシング装置(図示略)により切断し、積層体80における配線積層部81の周囲領域を除去する。この際、図8に示すように、配線積層部81とその周囲部82との境界(図8では矢印で示す境界)において、配線積層部81の下方にある基材69(支持基板70及び下地樹脂絶縁層71)ごと切断する。この切断によって、樹脂絶縁層46にて封止されていた積層金属シート体72の外縁部が露出した状態となる。つまり、周囲部82の除去によって、下地樹脂絶縁層71と樹脂絶縁層46との密着部分が失われる。この結果、配線積層部81と基材69とは積層金属シート体72のみを介して連結した状態となる。
ここで、図9に示されるように、積層金属シート体72における2枚の銅箔73,74の界面にて剥離して、配線積層部81を基材69から分離する。そして、図10に示されるように、配線積層部81(樹脂絶縁層46)の下面上にある銅箔73に対してエッチングによるパターニングを行うことにより、最表層の樹脂絶縁層46上に端子パッド52を形成する。
続くはんだバンプ形成工程では、最表層の樹脂絶縁層46上に形成された複数の端子パッド52上に、ICチップ接続用の主面側はんだバンプ54を形成する(図11参照)。具体的には、図示しないはんだボール搭載装置を用いて各端子パッド52上にはんだボールを配置した後、はんだボールを所定の温度に加熱してリフローすることにより、各端子パッド52上に主面側はんだバンプ54を形成する。同様に、樹脂絶縁層43上に形成された複数のBGA用パッド53上に、裏面側はんだバンプ55を形成する。
また、補強材準備工程を行って、所定構造のスティフナ31をあらかじめ準備しておく。具体的には以下のような手順による。まず、同一形状、同一サイズを有する4個の分割片36を用意し、同じ幅のスリット39が生じるように各分割片36を二次元的に配置する。この場合、各分割片36を位置決め用の金型内に配置してもよい。この状態で各スリット39に未硬化の樹脂材料R1を充填し、その後において熱や紫外線等によりその樹脂材料R1を硬化させる。その結果、4個の分割片36を互いに結合し、これらが一体化してなる矩形枠状のスティフナ31とする。ここでは、樹脂材料R1をスリット39の深さ分だけ充填してもよい(即ち完全に充填してもよい)が、不完全であってもよい。
次いで、補強材接合工程を行い、先に作製したスティフナ31を配線基板40の基板主面41に接合する。具体的には、スティフナ31の接合面32に接着剤30を塗布した後、その接合面32を基板主面41に接触するよう配置する(図12、図13参照)。この状態で、例えば150℃程度で加熱処理(キュア)を行って接着剤30を硬化させれば、加熱処理後に接着剤30が室温まで冷却されるとともに、スティフナ31が基板主面41に対して接着剤30を介して接合固定される。
その後、配線基板40のICチップ搭載領域23にICチップ21を載置する。このとき、ICチップ21側の面接続端子22と、配線基板40側の主面側はんだバンプ54とを位置合わせするようにする。そして、加熱して各主面側はんだバンプ54をリフローすることにより、面接続端子22と主面側はんだバンプ54とが接合され、配線基板40にICチップ21が搭載される(図1参照)。この後、さらにアンダーフィル材25を用いて基板主面41とICチップ21との隙間を封止することで、スティフナ付き配線基板11とICチップ21とからなる半導体パッケージ10が完成する。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のスティフナ付き配線基板11において、スティフナ31はスリット39を介して分割された4個の分割片36からなる。そして、これらのスリット39を埋める樹脂材料R1によって、各分割片36同士が互いに結合されている。ゆえに、スティフナ31と配線基板40との間に熱膨張係数差があったとしても、その熱膨張係数差に起因してスティフナ31に加わる熱応力が、スリット39の存在により確実に緩和される。その結果、スティフナ付き配線基板11の反りが防止される。また、配線基板40においてスリット39に対応した部分は本来強度が弱くて曲がりやすいが、スリット39を埋める樹脂材料R1によって4個の分割片36同士が結合されているため、当該部分が補強される。よって、スティフナ31接合後の平坦性を保持することができる。
(2)本実施形態では、あらかじめスリット39を埋めて各分割片36を連結、一体化したスティフナ31を準備しておき、そのスティフナ31を配線基板40に接合するという手順を採用して、スティフナ付き配線基板11を製造している。そして、このような製造方法によれば、各分割片36の相対位置が保持されるため、位置ずれすることなくスティフナ31を配線基板41に接合することができる。よって、上記の優れたスティフナ付き配線基板11を比較的簡単にかつ確実に製造することができる。
[第2の実施の形態]
以下、第2実施形態のスティフナ付き配線基板11A(補強材付き配線基板)及びその製造方法を図14〜図16に基づき詳細に説明する。
まず、第1実施形態と同様に配線基板作製工程を行って、所定構造の配線基板40をあらかじめ準備しておく。また、補強材準備工程を行って、所定構造のスティフナ31をあらかじめ準備するものの、その際にスリット39の樹脂埋めは行わないでおく(図14参照)。なお、スティフナ31の接合面32上にはあらかじめ接着剤30を塗布しておく。次いで、補強材接合工程を行い、スティフナ31を配線基板40の基板主面41に対して接着剤30により接合固定する(図15参照)。さらに、この状態で各スリット39を埋めるように未硬化の樹脂材料R1を充填し、その後において熱や紫外線等によりその樹脂材料R1を硬化させる。その結果、4個の分割片36を互いに結合、一体化する(図16参照)。そして、ICチップ21の実装、リフロー及びアンダーフィル材25による界面封止等を経ることにより、スティフナ付き配線基板11AとICチップ21とからなる半導体パッケージ10Aを完成させる。
そして、本実施形態の製造方法であっても、スティフナ31に加わる応力を確実に緩和して配線基板40の反りを防止できる上記の優れたスティフナ付き配線基板11Aを比較的簡単にかつ確実に製造することができる。
[第3の実施の形態]
以下、第3実施形態のスティフナ付き配線基板11B(補強材付き配線基板)及びその製造方法を図17〜図18に基づき詳細に説明する。
本実施形態では、スリット39が樹脂材料R1で埋められているものの、その材料が第1実施形態のものとは異なっている。具体的にいうと、ここではアンダーフィル材25でスリット39を埋めることにより、各分割片36が互いに連結、一体化されている。このような構造のスティフナ付き配線基板11Bは以下のような手順で作製される。
まず、第1実施形態と同様に配線基板作製工程を行って、所定構造の配線基板40をあらかじめ準備しておく。また、補強材準備工程を行って、所定構造のスティフナ31をあらかじめ準備するものの、その際にスリット39の樹脂埋めは行わないでおく。なお、スティフナ31の接合面32上にはあらかじめ接着剤30を塗布しておく。次いで、補強材接合工程を行い、スティフナ31を配線基板40の基板主面41に対して接着剤30により接合固定する。次に、ICチップ21を載置してリフローを行うことによりICチップ21を実装した後、さらにアンダーフィル材25を用いて基板主面41とICチップ21との隙間を封止する。そしてその際に、スリット39についてもアンダーフィル材25で埋めることで4個の分割片36同士を結合し、一体化させるようにする(スリット樹脂埋め工程)。即ち、スリット39を埋める樹脂材料R1としてアンダーフィル材25の一部を流用する。その結果、スティフナ付き配線基板11BとICチップ21とからなる半導体パッケージ10Bが完成するようになっている。
そして、本実施形態の製造方法であっても、スティフナ31に加わる応力を確実に緩和して配線基板40の反りを防止できる上記の優れたスティフナ付き配線基板11Bを比較的簡単にかつ確実に製造することができる。また、この製造方法によれば、スリット39を埋める樹脂材料R1としてアンダーフィル材25を選択しているため、当該樹脂材料R1とICチップ21を封止しているアンダーフィル材25との馴染みがよくなり、当該樹脂材料R1とアンダーフィル材25との間に好適な密着性を得ることができる。また、スリット埋設専用の樹脂材料R1を別に用意しておく必要がないため、工程の煩雑化や低コスト化が達成しやすくなる。
[第4の実施の形態]
以下、第4実施形態のスティフナ付き配線基板11C(補強材付き配線基板)及びその製造方法を図19〜図20に基づき詳細に説明する。
本実施形態では、スリット39が樹脂材料R1で埋められているものの、その材料が第1実施形態のものとは異なっている。具体的にいうと、ここではスティフナ31を配線基板41の基板主面42側に接合している接着剤30と同じものを使用し、この接着剤30でスリット39を埋めることにより、各分割片36が互いに連結、一体化されている。このような構造のスティフナ付き配線基板11C以下のような手順で作製される。
まず、第1実施形態と同様に配線基板作製工程を行って、所定構造の配線基板40をあらかじめ準備しておく。また、補強材準備工程を行って、所定構造のスティフナ31をあらかじめ準備するものの、その際にスリット31の樹脂埋めは行わないでおく。なお、スティフナ31の接合面32上にはあらかじめ接着剤30を塗布しておく。次いで、補強材接合工程を行い、スティフナ31を配線基板40の基板主面41に対して接着剤30により接合固定する。さらに、スリット樹脂埋め工程を行って、スリット39にも接着剤30を埋めるようにして充填する。なお、補強材接合工程及びスリット樹脂埋め工程における接着剤30の硬化処理は別々に行ってもよいが、同時に行ってもよい。次に、ICチップ21の載置、リフロー、アンダーフィル材25による界面封止等を経ることで、スティフナ付き配線基板11CとICチップ21とからなる半導体パッケージ10Cが完成するようになっている。
そして、本実施形態の製造方法であっても、スティフナ31に加わる応力を確実に緩和して配線基板40の反りを防止できる上記の優れたスティフナ付き配線基板11Cを比較的簡単にかつ確実に製造することができる。また、この製造方法によれば、スリット39を埋める樹脂材料R1として接着剤30を選択しているため、スリット埋設専用の樹脂材料R1を別に用意しておく必要がなく、工程の煩雑化や低コスト化が達成しやすくなる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態等においては、直線的に延びるスリット39を4箇所に有するスティフナ31を例示したが、これに限定されることはなく、例えば以下のようなものとしてもよい。図21に示す別の実施形態のスティフナ付き配線基板11Dのスティフナ31Dでは、直線的に延びるスリット39を4箇所に有するものの、各スリット39がコーナー部に配置されており、各分割片36Dが台形状となっている。図22に示す別の実施形態のスティフナ付き配線基板11Eのスティフナ31Eでは、直線的に延びるスリット39を4箇所に有するものの、各スリット39は各辺に対して直交する位置関係にあり、各分割片36Eが略L字状となっている。図23に示す別の実施形態のスティフナ付き配線基板11Fのスティフナ31Fでは、非直線状(より詳細にはクランク状)に形成されたスリット39Fを4箇所に有したものとなっており、それゆえ各分割片36Fも若干複雑な形状となっている。図24に示す別の実施形態のスティフナ付き配線基板11Gでは、直線的に延びるスリット39を2箇所に有しており、各分割片36Gが略L字形状となっている。
・図25に示される別の実施形態のスティフナ付き配線基板11Hのように構成してもよい。即ち、このスティフナ付き配線基板11Hのスティフナ31Hにおいては、非接合面33側のスリット幅のほうが接合面32側のスリット幅よりも大きくなるように設定されている。従って、スリット39Hの断面形状は略V字状を呈している。このような構成であると、スティフナ31Hの接合面32の面積を十分に確保することができ、スティフナ31Hを配線基板40Hに確実に固定することができる。
・また、図25に示す別の実施形態の場合、配線基板40Hにおいてスリット39Hが形成された箇所に対応する位置には、複数層にわたりプレーン状導体層51Aが配置されている。このような構成によると、配線基板40Hにおいて剛性が低くなりやすい部分を、プレーン状導体層51Aによって補強することができる。
・上記実施形態においては、スリット埋設のための樹脂材料R1として、接着剤30やアンダーフィル材25等を使用したが、これに代えて例えば配線基板40における複数の樹脂絶縁層43〜46を構成している樹脂材料(即ちエポキシ樹脂からなるビルドアップ材)と同じものを選択してもよい。このような選択によれば、スリット39を埋める樹脂材料R1と樹脂絶縁層43〜46との馴染みがよくなり、配線基板40との間に好適な密着性を得ることができる。
次に、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)基板主面及び基板裏面を有し、複数の樹脂絶縁層及び複数の導体層を積層してなる構造を有し、チップ部品の端子を面接続するための複数の主面側接続端子が前記基板主面上に配設された矩形板状の配線基板と、前記基板主面側に接合され、前記複数の主面側接続端子を露出させる開口部が貫通形成され、平面視形状が全体として矩形枠状を呈する補強材とを備える補強材付き配線基板であって、前記補強材はスリットを介して分割された複数の分割片からなり、前記スリットを埋める樹脂材料によって前記複数の分割片同士が結合され、前記補強材の熱膨張係数は前記配線基板の熱膨張係数よりも小さく、前記樹脂材料の熱膨張係数は前記配線基板の熱膨張係数よりも大きいことを特徴とする補強材付き配線基板。
(2)基板主面及び基板裏面を有し、複数の樹脂絶縁層及び複数の導体層を積層してなる構造を有し、チップ部品の端子を面接続するための複数の主面側接続端子が前記基板主面上に配設された矩形板状の配線基板と、前記基板主面側に接合され、前記複数の主面側接続端子を露出させる開口部が貫通形成され、平面視形状が全体として矩形枠状を呈する補強材とを備える補強材付き配線基板であって、前記補強材はスリットを介して分割された複数の分割片からなり、前記スリットを埋める樹脂材料によって前記複数の分割片同士が結合され、前記樹脂材料は、前記補強材を前記配線基板の前記基板主面側に接合している接着剤と同じものであることを特徴とする補強材付き配線基板。
11,11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G,11H…補強材付き配線基板としてのスティフナ付き配線基板
21…チップ部品としてのICチップ
22…端子
31,31D,31E,31F,31G,31H…補強材としてのスティフナ
25…アンダーフィル材
32…接合面
33…非接合面
35…開口部
36,36D,36E,36F,36G…分割片
37…枠内面
38…枠外面
39,39F,39H…スリット
40,40H…配線基板
41…基板主面
42…基板裏面
43,44,45,46…樹脂絶縁層
51,51a…導体層
52…主面側接続端子
R1…樹脂材料

Claims (9)

  1. 基板主面及び基板裏面を有し、複数の樹脂絶縁層及び複数の導体層を積層してなる構造を有し、チップ部品の端子を面接続するための複数の主面側接続端子が前記基板主面上に配設された矩形板状の配線基板と、
    前記基板主面側に接合され、前記複数の主面側接続端子を露出させる開口部が貫通形成され、平面視形状が全体として矩形枠状を呈する補強材と
    を備える補強材付き配線基板であって、
    前記補強材はスリットを介して分割された複数の分割片からなり、前記スリットを埋める樹脂材料によって前記複数の分割片同士が結合されていることを特徴とする補強材付き配線基板。
  2. 前記スリットは枠内面から枠外面にわたって延びていることを特徴とする請求項1に記載の補強材付き配線基板。
  3. 前記補強材は、前記配線基板に接合される接合面とその反対側に位置する非接合面とを有するとともに、前記非接合面側のスリット幅のほうが前記接合面側のスリット幅よりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の補強材付き配線基板。
  4. 前記樹脂材料は、前記配線基板における前記複数の樹脂絶縁層を構成している樹脂材料と同じものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の補強材付き配線基板。
  5. 前記樹脂材料は、前記基板主面と前記チップ部品との隙間を封止しているアンダーフィル材と同じものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の補強材付き配線基板。
  6. 基板主面及び基板裏面を有し、コア基板を含まずに複数の樹脂絶縁層及び複数の導体層を積層してなる構造を有し、チップ部品の端子を面接続するための複数の主面側接続端子が前記基板主面上に配設された矩形板状の配線基板を準備する配線基板準備工程と、
    スリットを介して分割された複数の分割片からなり、前記スリットを樹脂材料で埋めることで前記複数の分割片同士が接続され、前記複数の主面側接続端子を露出させる開口部が貫通形成され、平面視形状が全体として矩形枠状を呈する補強材を準備する補強材準備工程と、
    前記補強材を前記配線基板の前記基板主面側に接合する補強材接合工程と
    を含むことを特徴とする補強材付き配線基板の製造方法。
  7. 基板主面及び基板裏面を有し、複数の樹脂絶縁層及び複数の導体層を積層してなる構造を有し、チップ部品の端子を面接続するための複数の主面側接続端子が前記基板主面上に配設された矩形板状の配線基板を準備する配線基板準備工程と、
    スリットを介して分割された複数の分割片からなり、前記複数の主面側接続端子を露出させる開口部が貫通形成され、平面視形状が全体として矩形枠状を呈する補強材を準備する補強材準備工程と、
    前記補強材を前記配線基板の前記基板主面側に接合する補強材接合工程と、
    前記スリットを樹脂材料で埋めることで前記複数の分割片同士を接続するスリット樹脂埋め工程と
    を含むことを特徴とする補強材付き配線基板の製造方法。
  8. 樹脂系の接着剤を用いて前記補強材を前記配線基板の前記基板主面側に接合するとともに、前記接着剤の一部を前記樹脂材料として、前記スリットを埋めることで前記複数の分割片同士を接続することにより補強材接合工程とスリット樹脂埋め工程とを同時に行うこと
    を特徴とする請求項7に記載の補強材付き配線基板の製造方法。
  9. 前記基板主面上に前記チップ部品を実装する実装工程をさらに含み、
    前記スリット樹脂埋め工程は、
    前記実装工程後において前記基板主面と前記チップ部品との隙間をアンダーフィル材で封止するとともに、その際に前記スリットを前記アンダーフィル材で埋めることで前記複数の分割片同士を接続する
    ことを特徴とする請求項7に記載の補強材付き配線基板の製造方法。
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