JP5129410B2 - 骨盤矯正用座板 - Google Patents

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Description

本発明は、骨盤矯正やヒップアップ効果のための装置に関するものであって、さらに詳しくは、座っているとき、骨盤を正位置に整列させるための誘導構造と、ヒップの垂れ下がった部位を持ち上げるための受け支え構造を有する座板又は椅子に関するものである。
一般的に、椅子に座ると、個人的な差はあるが、左右にそれぞれ1〜2cmずつ骨盤が広がり、それが続くと、広がった骨盤が直立姿勢でも回復が難しくなってヒップの横広がりの原因になる。また、長時間、正姿勢を維持することが難しく、足を組むか、尻を前に出して座るか、側面にもたれて座るなど、変形姿勢による骨盤歪みが継続的に繰り返され、骨盤の変形をもたらす。これは、脊柱側弯症といった脊柱の変形だけでなく、体全体の変形を加速化させ、健康上の様々な種類の問題をもたらす。
また、ヒップライン、すなわち、バナナラインの継続的な収縮と弛緩の繰り返しにより、まるでゴム紐が伸びるように垂れて、ヒップの垂れが加速化される。それに加え、骨盤の下方の坐骨がバナナラインの真上部に位置し、この部分に継続的に圧力が加えられ、結局、その部分の皮膚が黒く変色する現象も見られる。
また、運動不足や過剰な栄養摂取により肥満になると、尻に皮下脂肪が積もり、それが続くと、セルライト(脂肪と繊維質が混ざり合った状態)が形成され、ヒップの垂れや横広がりはもちろん、皮膚の表面が凸凹になる現象を示す。そして、歳月の流れによる長い重力の影響でまぶたが垂れるように、ヒップも重力方向に、すなわち、下方に垂れるようになる。女性の場合、出産で広がった骨盤は、産後ケアをうまくしても元の位置に戻すことが容易ではない。また、それによる骨盤変形や筋肉弱化もヒップの横広がりや垂れをもたらす。
これを防ぐために多様な形態の骨盤矯正機やヒップアップ製品が開発されている。骨盤矯正機の場合、骨盤側面の左右を圧迫するか、骨盤下端の側面部位を受け支える構造が主であるが、これは骨盤の正位置誘導装置に欠けており、骨盤が歪んだ状態で圧迫を加えることもあり、よって、骨盤変形をさらに誘発することもある。
また、構造や材質の面で座り続けることが難しく、痛みをもたらすこともあるので、骨盤矯正を持続させることが容易ではない。ヒップアップ製品にはヒップアップ用ガードルやセルライト除去用クリームなどといったものがあるが、ガードルの場合、一時しのぎで実質的なヒップアップは難しく、クリームの場合は、十分な運動を伴わない限り、良い結果を得るとは言い切れない。このような製品は、基本的に一般の椅子に座っているときに起こるヒップの横広がりや垂れ現象については何ら解決策も提示することができない。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、座っているときに骨盤を正位置に整列させるための構造を形成するとともに、ヒップの垂れ下がった部位を持ち上げるための構造を形成することで使用者の骨盤を矯正することができる骨盤矯正用座板を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、座クッションや椅子の座板において、座板の坐骨部位が下方に陥没又は貫通されるように形成された一対の坐骨位置付け部と、骨盤坐骨の側面から大腿骨の股関節方向に傾き直線や曲面で繋がる左右対称の羽状の一対の側面支持部とを含み、骨盤を正位置に誘導する構造を形成することで、座板に座っている間に骨盤の歪みを最小化し、坐骨部位が圧迫を受けることなく坐骨の痛みをなくし、骨盤の下端周囲を支えることで上半身の荷重の反発力で骨盤を保持し、尻の下端部を引き締める役割をする。
また、本発明は、一対の坐骨位置付け部の間に、上方に一定高さ突出して会陰部を圧迫するように形成された会陰部受け支え部を含み、坐骨位置付け部と会陰部受け支え部との間の縁部が尻の下端部を受け支える構造になっており、垂れ尻の下端部を継続的に手でマッサージするように持ち上げる役割をする。
また、本発明は、坐骨位置付け部、側面支持部、及び会陰部受け支え部が曲面で連続的に連結され、前方から後方へ所定角度上方に傾くように形成され、使用者の太股部から尻部に漸進的に高くなる傾斜構造により、尻の垂れた部分をさらに上にアップさせ、正姿勢で座っているとき、大腿骨と脊柱の角度を90度以上に維持させ、正姿勢から生まれる脊柱の負担を最小化することができる。
また、本発明の会陰部受け支え部は、会陰部を押圧し、ヒップアップ経穴マッサージの効果を促進させる。
また、本発明は、側面支持部の前方上端に所定高さ突出して延びた太股受け支え部が形成され、使用者が力を入れずに足を揃えて座ることができるように誘導し、美容面や骨盤矯正にさらに効果的な構造を提供する。
また、本発明は、太股受け支え部の中央部位に曲面で突出した環跳圧迫部を含み、尻左右の窪んだ環跳部位を押圧することにより、ヒップアップ経穴マッサージ効果を与えることができる。
一方、本発明の骨盤矯正用座板は、使用者が腰を後ろに反らす場合、会陰部及び環跳がさらに圧迫され、腰を正姿勢から反らす姿勢を振り返すと、ヒップアップ経穴マッサージの効果が極大となり、尻の筋肉や腹筋の運動又は骨盤の運動も可能な構造になっている。
また、尻を位置付けする貫通又は陥没構造の坐骨位置付け部は、尻の人体工学的な曲面斜め構造に形成され、使用者の尻と程よく密着する。
また、本発明の骨盤矯正用座板は、遠赤外線やアニオンを放出する材質で構成するか、このような材質をコーティングして、皮下脂肪やセルライトの分解に役立つように構成することができる。
また、本発明の骨盤矯正用座板は、尻の下端や太股との間に位置する受け支え部の下方に振動マッサージ器を設置して、ヒップアップマッサージ機能を高めることができる。
また、本発明の骨盤矯正用座板は、会陰部あたりに表面温度40度乃至45度の熱線パッドを装着し、座浴機能を追加して、女性の生理不順のような全般的な生殖機能の向上に効果を与えることができる。
本発明は、座板の坐骨位置付け部がW字状に貫通されるか下方に陥没され、骨盤坐骨の側面から大腿骨の股関節方向に傾き直線や曲面で繋がる左右対称の羽状の側面支持部が骨盤を正しく位置付け、坐骨位置付け部の縁部が尻の下端部を受け支え、尻の受け支え構造が使用者の尻を引き締め、痛みを感じることなく楽に座って骨盤矯正やヒップアップ効果を得ることができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明による骨盤矯正用座板の好適な実施例を説明する。
図1は本発明による骨盤矯正用座板の斜視図であり、図2は本発明による骨盤矯正用座板の平面図であり、図3は本発明による骨盤矯正用座板の正面図であり、図4は本発明による骨盤矯正用座板の側面図である。
図1乃至図4に示すように、本発明による骨盤矯正用座板は、骨盤矯正とヒップアップ効果が得られる、座る構造の装置であって、一対の坐骨位置付け部1、一対の側面支持部2、及び会陰部受け支え部3を含めて構成される。
一対の坐骨位置付け部1は、骨盤の坐骨部位が位置付けられるように左右対称をなし、下方に陥没されるか貫通されて形成される。このような坐骨位置付け部1は、陥没又は貫通によって形成された縁部で使用者の坐骨を支持し、骨盤が正位置に位置付けられるようにする。
一対の側面支持部2は、骨盤の坐骨及び股関節の側面が支持されるように坐骨位置付け部1の側端部から各々上方に延びて互いに対称をなし、全体的に曲面をなす羽状に形成される。このような一対の側面支持部2は坐骨位置付け部1に位置付けられた骨盤の側面部位を支持し、坐骨位置付け部1とともに使用者の骨盤が捩れるか傾く現象を防止する。
会陰部受け支え部3は、一対の側面支持部2と並んで一対の坐骨位置付け部1の間で上方に一定高さ突出し、使用者の会陰部を圧迫するように形成される。会陰部受け支え部3は使用者の会陰部を圧迫して経穴マッサージ効果を発揮する。
この会陰部受け支え部3の左右水平方向に坐骨位置付け部1が各々左右対称に位置し、これは側面支持部2に向かって連続的に曲面で繋がり、図1に示したようにW字に似たような構造になっている。
ここで、会陰部受け支え部3は一対の側面支持部2とともに坐骨位置付け部1を構成する。すなわち、会陰部受け支え部3と側面支持部2が骨盤の縁部に該当する坐骨を直接支持する役割をする。よって、尻全体が坐骨位置付け部1と密着するのではなく、骨盤の縁部に該当する坐骨のみが会陰部受け支え部3と側面支持部2に接触し、これにより、さらに効果的な骨盤矯正がなされる。
一方、本発明による骨盤矯正用座板は、その全体的な形状が正確に左右対称になっており、座板の前方から後方に向かって約5度乃至20度の角度で漸進的に上がる斜め構造になっている。そして、会陰部受け支え部3は図4に示すように、曲面の突出構造になっており、側面支持部2は上から見ると、まるでバナナラインのように曲面になっており、側面から見ると、下端に向けて曲面をなすようになっている。
よって、全体的な構造は、会陰部受け支え部3を中心に側面支持部2までの形状がW字状で、貫通又は陥没された構造を形成する。このような構造は、座るときに会陰部の位置を中心に正確な坐骨位置を誘導し、尻の左右対称整列を誘導して、全体的に骨盤を左右対称の正位置に誘導する。そして、尻の下端の垂れ下がった部位を受け支え、ヒップ周辺を圧迫することによってヒップアップの効果を示すが、坐骨や尾骨などの圧迫時に痛みをもたらす骨の部位は密着されないので、不便を最小化する人体工学的な設計になっている。
好ましくは、本発明による骨盤矯正用座板は、側面支持部2の前方上に所定高さで突出して延びた太股受け支え部4をさらに含むことを特徴とする。よって、側面支持部2とともに使用者の太股をさらに安定的に支持することができる。
また、太股受け支え部4は、その中央部位が曲面で上方に突出し、使用者の環跳を圧迫する環跳圧迫部5を備える。この環跳圧迫部5は骨盤矯正用座板に位置付けられた使用者の環跳部位(尻左右の窪んだ部分)を圧迫して経穴マッサージ効果を発揮する。
また、図面には示していないが、本発明の骨盤矯正用座板は、尻の下端や太股との間に位置する太股受け支え部4の下方に振動マッサージ器を設置して、ヒップアップマッサージ機能を高めることができる。
また、本発明の骨盤矯正用座板は、会陰部あたりに表面温度40度乃至45度の熱線パッド(図示せず)を装着し、座浴機能を追加して、女性の生理不順のような全般的な生殖機能の向上に効果を与えることができる。
以上説明した本発明の実施例は本発明の技術思想を例示的に示したものに過ぎなく、本発明の保護範囲は特許請求範囲によって解釈されなければならない。また、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者なら、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で多様な修正および変形が可能であり、本発明と同等な範囲内にある全ての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものとして解釈されなければならない。
本発明による骨盤矯正用座板の斜視図である。 本発明による骨盤矯正用座板の平面図である。 本発明による骨盤矯正用座板の正面図である。 本発明による骨盤矯正用座板の側面図である。

Claims (3)

  1. 使用者が骨盤矯正用座板に座ったときに前記使用者の会陰部を圧迫するように上方に一定高さだけ突出する会陰部受け支え部と、
    前記骨盤矯正用座板に座った前記使用者の坐骨部位が位置付けられるように、前記会陰部受け支え部の左右において左右対称に配置され、下方に陥没又は貫通するように形成されていると共に、その縁部によって前記使用者の坐骨を支持する一対の坐骨位置付け部と、
    前記坐骨位置付け部の側端部から各々上方に延びて互いに対称をなし、全体的に曲面をなす羽状に形成されると共に、骨盤の坐骨及び股関節の側面を支持する一対の側面支持部と、
    を備えており、
    前記坐骨位置付け部、前記側面支持部及び前記会陰部受け支え部は、前記使用者の尻全体が坐骨位置付け部に密着することなく、かつ、前記尻の周辺が圧迫されることがないように、前記会陰部受け支え部、前記坐骨位置付け部の縁部及び前記側面支持部により前記使用者の坐骨を支持するために前記骨盤矯正用座板の正面から見て略W字に似たような曲面で連続的に連結されていると共に、前方から後方へ所定角度だけ上方に傾くように形成されている
    ことを特徴とする骨盤矯正用座板。
  2. 前記側面支持部は、その前方上に所定高さ突出して延びた太股受け支え部をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1記載の骨盤矯正用座板。
  3. 前記太股受け支え部は、環跳を圧迫できるように中央部位が曲面で上方に突出した環跳圧迫部をさらに含む
    ことを特徴とする請求頃2記載の骨擦矯正用座板。
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