JP5469705B2 - 骨盤底筋群押圧具 - Google Patents

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Description

本発明は、人体の体重を利用して骨盤底筋群を押圧する骨盤底筋群押圧具に関する。
従来より、座面に載置されて姿勢等を矯正する矯正具が知られている。矯正具は、略半割りされた円筒形状を有する凸部を備えている。凸部の長手方向が人体の左右方向に平行な位置関係となるように、矯正具は座面に載置される。そして人体は、座面及び矯正具に座る(特許文献1参照)。
特開平10−313970号公報
前述の矯正具は、人体の姿勢を人体外部から矯正しようとするが、人体内部の筋肉を積極的に動かして姿勢を改善することはできない。近年では、人体内方に位置する筋肉等、例えば、横隔膜や、腹横筋や、多裂筋や、脊柱起立筋等を積極的に動かすことが姿勢の改善につながると考えられている。特に、骨盤底筋群を押圧することにより、これらの筋肉を積極的に動かすことが考えられている。
しかし、骨盤底筋群を押圧することは、指等により股間を押圧することである。このような押圧については、特に若い女性は、強い抵抗を感じることがある。
本発明は、適度に骨盤底筋群を押圧する骨盤底筋群押圧具を提供することを目的とする。
本発明は、長手方向において少なくとも人体の恥骨と尾骨との間の長さを有し、前記長手方向に対する幅方向において人体の一対の坐骨間の長さよりも短い幅を有し、長手方向における人体の恥骨と尾骨との間の長さに対応する部分の全体は、前記長手方向に対する幅の一端から他端に渡って外方へ湾曲する凸状上面を有し、人体の前後方向に前記長手方向が一致する位置関係で座面に載置され、人体が前記座面に座り前記凸状上面を跨ぐことにより、前記凸状上面が恥骨と尾骨とにそれぞれ対向し、骨盤底筋群を押圧する骨盤底筋群押圧具に関する。
また、前記凸状上面は、長手方向における一端部から他端部に渡って外方へ湾曲し、平坦面により構成され、前記凸状上面に対向する位置関係を有する下面を備えることが好ましい。
また、前記長手方向に対する幅の一端から他端に渡って外方へ湾曲し、前記凸状上面に対向する位置関係を有する凸状下面を備えることが好ましい。
また、凸状上面と下面との最大距離は30mm〜60mmであるか、又は凸状上面と凸状下面との最大距離は30mm〜60mmであることが好ましい。
また、JIS K6253準拠の国際ゴム硬さ(IRHD)の値で10〜20の硬度を有することが好ましい。
本発明によれば、適度に骨盤底筋群を押圧する骨盤底筋群押圧具を提供することができる。
第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す図であり、(a)は、第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す正面図である。(b)は、第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す平面図である。(c)は、第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す右側面図である。 第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具により人体の骨盤底筋群を押圧している様子を示す背面図である。 第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す図であり、(a)は、第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す正面図である。(b)は、第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す平面図である。(c)は、第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す右側面図である。 第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具により人体の骨盤底筋群を押圧している様子を示す背面図である。
以下、本発明の第1実施形態による骨盤底筋群押圧具について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す図であり、(a)は、第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す正面図である。(b)は、第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す平面図である。(c)は、第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す右側面図である。図2は、第1実施形態に係る骨盤底筋群押圧具により人体の骨盤底筋群を押圧している様子を示す背面図である。図3は、第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す図であり、(a)は、第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す正面図である。(b)は、第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す平面図である。(c)は、第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具を示す右側面図である。図4は、第2実施形態に係る骨盤底筋群押圧具により人体の骨盤底筋群を押圧している様子を示す背面図である。
ここで、説明の便宜上、後述の骨盤底筋群押圧具1の凸状下面12から凸状上面11へと向かう方向を上方向D11と定義し、その反対の方向を下方向D12と定義し、これらを上下方向D1と定義する。また、上下方向D1に直交する方向であって図2の紙面の表側から裏側へと向かう方向を前方向D21と定義し、その反対の方向を後方向D22と定義し、これらを前後方向D2と定義する。また、上下方向D1に直交する方向であって図2の右方向を左方向D31と定義し、その反対の方向を右方向D32と定義し、これらを左右方向D3と定義する。
図1〜図2に示すように、骨盤底筋群押圧具1は、凸状上面11と、凸状下面12と、左接続曲面13と、右接続曲面14と、前端面15と、後端面16と、を有する。
凸状上面11は、骨盤底筋群押圧具1の長手方向としての前後方向D2に対する幅の一端から他端に渡って、即ち、骨盤底筋群押圧具1の左端101から右端102に渡って、外方としての上方向D11へ湾曲する。湾曲の形状は、骨盤底筋群押圧具1の前端面15から後端面16に至るまで、一様である。換言すれば、骨盤底筋群押圧具1の部分であって骨盤底筋群押圧具1の長手方向における人体H(図2参照)の恥骨と尾骨との間の長さに対応する部分の全体は、凸状上面11を有している。骨盤底筋群押圧具1の凸状上面11は、図1(a)に示すように、正面から見ると、半径が22.5mmの略半円形状を有している。
凸状下面12は、凸状上面11の下方向D12の側に位置しており、凸状上面11に対向する位置関係を有する。凸状下面12は、骨盤底筋群押圧具1の長手方向としての前後方向D2に対する幅の一端から他端に渡って、即ち、骨盤底筋群押圧具1の左端101から右端102に渡って、外方としての下方へ湾曲する。湾曲の形状は、骨盤底筋群押圧具1の前端面15から後端面16に至るまで、一様である。従って、骨盤底筋群押圧具1の凸状下面12は、図1(a)に示すように、正面から見ると、半径が30mmの円弧形状を有している。
凸状上面11の左端縁と凸状下面12の左端縁とは、左方向D31へ湾曲する左接続曲面13により接続されている。同様に、凸状上面11の右端縁と凸状下面12の右端縁とは、左方向D31へ湾曲する右接続曲面14により接続されている。左接続曲面13、右接続曲面14は、それぞれ上下方向D1において、骨盤底筋群押圧具1の前端面15から後端面16に至るまで一定の4.5mmの幅を有している。左接続曲面13、右接続曲面14は、図1(a)に示すように、正面から見ると、半径が8mmの円弧形状を有している。
前端面15と後端面16とは、互いに平行な位置関係を有する。また、前端面15及び後端面16は、前後方向D2に直交する。前端面15及び後端面16と、凸状上面11、凸状下面12、左接続曲面13、及び右接続曲面14との接続部分は、半径が5mm程度のR面取り形状を有している。
前端面15と後端面16との間の長さ、即ち、骨盤底筋群押圧具1の長手方向における長さ(全長)は、207mmである。従って、骨盤底筋群押圧具1は、長手方向において人体Hの恥骨と尾骨との間よりも長い長さ(全長)を有する。また、左右方向D3における幅は、45mmである。従って、骨盤底筋群押圧具1は、幅方向としての左右方向D3において人体Hの一対の坐骨間の長さよりも短い幅を有する。また、骨盤底筋群押圧具1の凸状上面11と凸状下面12との最大距離、即ち、骨盤底筋群押圧具1の上端から下端までの距離は、30mm〜60mmであることが好ましい。第1実施形態では、骨盤底筋群押圧具1の上端から下端までの距離は、50mmである。30mmよりも小さい値の場合には、骨盤底筋群に対する押圧が十分でない。また、60mmよりも大きい値の場合には、人体Hの恥骨近傍及び尾骨近傍の部分に痛みを感じるためである。
骨盤底筋群押圧具1は、ウレタン樹脂製である。また、骨盤底筋群押圧具1は、JIS K6253準拠の国際ゴム硬さ(IRHD)の値で、10〜20の硬度を有する。第1実施形態による骨盤底筋群押圧具1の硬度は、12である。10未満では、硬すぎて人体Hの恥骨近傍及び尾骨近傍の部分に痛みを感じるためである。また、20を越えると、柔らかすぎて骨盤底筋群に対する押圧が十分でないからである。
この硬度の値は、前後方向D2における骨盤底筋群押圧具1の中央位置であって、且つ左右方向D3における中央位置に相当する凸状上面11の部分に、「JIS」テクロック・デュロメータ((株)テクロック社製)を、凸状上面11に対して垂直な位置関係として当接させて測定を行い、得られたものである。
以上のような構成の骨盤底筋群押圧具1は、以下のようにして使用される。先ず、図2に示すように椅子等の座面Sに、人体Hの前後方向D2に長手方向が一致する位置関係で、即ち、人体Hの前方向D21と後方向D22に、それぞれ骨盤底筋群押圧具1の前方向D21と後方向D22が一致する位置関係で、骨盤底筋群押圧具1は載置される。次に、人体Hが座面Sに座り、凸状上面11が人体Hの恥骨と尾骨とにそれぞれ対向する位置関係で、骨盤底筋群押圧具1の凸状上面11を跨ぐ。
このとき、座面S及び骨盤底筋群押圧具1に座っている人体Hの上半身の重みにより、骨盤底筋群が骨盤底筋群押圧具1を押す。これと同時に、臀筋及び大腿筋が座面Sを押す。
これに対して骨盤底筋群は、骨盤底筋群押圧具1から反力を受け、これと同時に、臀筋及び大腿筋が座面Sから反力を受ける。人体Hは、恥骨近傍及び尾骨近傍に刺激を極力受けないように姿勢を調整しようとして、臀筋及び大腿筋のみならず、骨盤底筋群押圧具1の凸状上面11によって押圧されている骨盤底筋群、及びその周囲のいわゆるインナーマッスル(横隔膜、腹横筋、多裂筋、脊柱起立筋等)を動かす。これらの筋肉は、指等で触れて意識しなければ動かすことは難しいが、骨盤底筋群押圧具1により骨盤底筋群を押圧することにより、意識することができ、動かすことができる。
即ち、骨盤底筋群押圧具1は、長手方向(前後方向D2)において人体Hの恥骨と尾骨との間の長さを有し、長手方向に対する幅方向(左右方向D3)において人体Hの一対の坐骨間の長さよりも短い幅を有し、長手方向における人体Hの恥骨と尾骨との間の長さに対応する部分の全体は、長手方向に対する幅の一端から他端に渡って外方へ湾曲する凸状上面11を有する。このため、骨盤底筋群は、骨盤底筋群押圧具1の凸状上面11から反力を受け、人体Hは、恥骨及び尾骨に刺激を受けないように姿勢を調整し、骨盤底筋群及びその周囲のいわゆるインナーマッスル(横隔膜、腹横筋、多裂筋、脊柱起立筋)を動かすことができる。この結果、姿勢がよくなるのみならず、例えば、尿失禁を止めることができたり、ウエストの寸法を小さくすることができたりすることが可能となる。
次に本発明の第2実施形態による骨盤底筋群押圧具1Aについて、図3〜図4を参照しながら説明する。第2実施形態の骨盤底筋群押圧具1Aの外形及び硬度は、第1実施形態の骨盤底筋群押圧具1の外形及び硬度とは異なる。これ以外は、第1実施形態の骨盤底筋群押圧具1と同一であるため、同一の部分については説明を省略する。
骨盤底筋群押圧具1Aは、凸状上面11Aと、下面12Aと、左接続平面13Aと、右接続平面14Aと、前端面15Aと、後端面16Aと、を有する。
凸状上面11Aは、骨盤底筋群押圧具1Aの長手方向としての前後方向D2に対する幅の一端から他端に渡って、即ち、骨盤底筋群押圧具1Aの左端101Aから右端102Aに渡って、外方としての上方向D11へ湾曲する。更に、凸状上面11Aは、長手方向における一端部から他端部に渡って、即ち、同図の前端面15Aから後端面16Aに渡って、外方(上方向D11)へ湾曲している。従って、骨盤底筋群押圧具1Aの左右方向D3の中央部で且つ前後方向D2の中央部は、もっとも上方向D11へ突出している。
換言すれば、骨盤底筋群押圧具1Aの部分であって骨盤底筋群押圧具1Aの長手方向における人体Hの恥骨と尾骨との間の長さに対応する部分の全体は、このような形状の凸状上面11Aを有している。骨盤底筋群押圧具1Aは、図3に示すように、正面から見ると、半径が22.5mmの略半円形状を有している。
下面12Aは、凸状上面11Aに対向する位置関係を有する。下面12Aは、平坦面により構成されている。
凸状上面11Aの左端縁と下面12Aの左端縁とは、平坦な左接続平面13Aにより接続されている。同様に、凸状上面11Aの右端縁と下面12Aの右端縁とは、平坦な右接続平面14Aにより接続されている。左接続平面13Aの仮想延長平面と右接続平面14Aの仮想延長平面とは、下面12Aよりも下方向D12の側の位置において2°の角度で交差する位置関係を有している。
前端面15Aと後端面16Aとは、互いに平行な位置関係を有する。また、前端面15A及び後端面16Aは、前後方向D2に直交する。前端面15A及び後端面16Aと、凸状上面11A、下面12A、左接続平面13A、及び右接続平面14Aとの接続部分は、半径が5mm程度の面取り形状を有している。
前端面15Aと後端面16Aとの間の長さ、即ち、骨盤底筋群押圧具1Aの長手方向における長さは、180mm以上が好ましく、第2実施形態による骨盤底筋群押圧具1Aでは、207mmである。従って、骨盤底筋群押圧具1Aは、長手方向において人体Hの恥骨と尾骨との間よりも長い長さ(全長)を有する。また、左右方向D3における幅は、45mmである。従って、骨盤底筋群押圧具1Aは、幅方向としての左右方向D3において人体Hの一対の坐骨間の長さよりも短い幅を有する。また、骨盤底筋群押圧具1Aの凸状上面11Aと下面12Aとの最大距離、即ち、骨盤底筋群押圧具1Aの上端から下端までの距離は、30mm〜60mmであることが好ましい。第2実施形態では、骨盤底筋群押圧具1Aの上端から下端までの距離は、50mmである。30mmよりも小さい値の場合には、骨盤底筋群に対する押圧が十分でない。また、60mmよりも大きい値の場合には、人体Hの恥骨近傍及び尾骨近傍の部分に痛みを感じるためである。
また、骨盤底筋群押圧具1Aは、JIS K6253準拠の国際ゴム硬さ(IRHD)の値で、10〜20の硬度を有する。第2実施形態による骨盤底筋群押圧具1Aの硬度は、14である。10未満では、硬すぎて人体Hの恥骨近傍及び尾骨近傍の部分に痛みを感じるためである。また、20を越えると、柔らかすぎて骨盤底筋群に対する押圧が十分でないからである。硬度の測定方法は、第1実施形態における硬度の測定方法と同様である。
以上のような構成の骨盤底筋群押圧具1Aは、第1実施形態による骨盤底筋群押圧具1と同様にして使用される。その際に、凸状上面11Aは、長手方向における一端部(前端面15A)から他端部(後端面16A)に渡って、外方(上方)へ湾曲しているため、骨盤底筋群が骨盤底筋群押圧具1Aから反力を受けたときに、人体Hは、恥骨近傍及び尾骨近傍に受ける刺激を、より少なくすることができる。
従って、第1実施形態による骨盤底筋群押圧具1を使用したときに、刺激があり痛いと感じる使用者であっても、第2実施形態による骨盤底筋群押圧具1を使用したときには、痛みを感じずに、快適に骨盤底筋群を押圧することができる。
次に、骨盤底筋群押圧具の凸状上面11Aと下面12Aとの最大距離を変えて、本発明の効果を確かめる試験を行った。試験では、第2実施形態による骨盤底筋群押圧具1Aを発明品2とした。また、上下方向D1における最大距離を20mm、25mm、35mm、55mm、65mm、70mmとし、それ以外の構成については第2実施形態による骨盤底筋群押圧具1Aと同一としものを、それぞれ比較品1、比較品2、発明品1、発明品3、比較品3、比較品4とした。そして、50人の被験者に骨盤底筋群押圧具を使用してもらい、恥骨近傍及び尾骨近傍の痛みの有無及び骨盤底筋群の押圧の度合いについて調べた。
具体的には、50人の被験者のうちで、恥骨近傍及び尾骨近傍の痛みが特に強かった人数を「痛みあり」として数えた。また、50人の被験者のうちで、骨盤底筋群の押圧の度合いが十分であると感じた人数を「押圧十分」として数えた。試験結果は以下の表1に示すとおりである。
Figure 0005469705
表1に示すように、発明品1、発明品2、発明品3では、いずれも痛みを強く感じた人数は少なかったが、比較品3、比較品4では、ほとんどの被険者が強い痛みを感じている。一方、発明品1、発明品2、発明品3では、いずれも押圧の度合いが十分であると感じた被険者は多かったが、比較品1、比較品2では、ほとんどの被険者が押圧の度合いは物足りないと感じている。この結果から、凸状上面と下面との最大距離が30mm〜60mmである発明品は、いずれも痛みを強く感じず、且つ、骨盤底筋群の押圧の度合いが十分であることが分かる。
また、骨盤底筋群押圧具の硬度を変えて、本発明の効果を確かめる試験を行った。試験では、第2実施形態による骨盤底筋群押圧具1Aを発明品2とした。また、硬度(IRHD)の値を26、21、20、11、7、9とし、それ以外の構成については第2実施形態による骨盤底筋群押圧具1Aと同一としものを、それぞれ比較品1、比較品2、発明品1、発明品3、比較品3、比較品4とした。そして、50人の被験者に骨盤底筋群押圧具を使用してもらい、恥骨近傍及び尾骨近傍の痛みの有無及び骨盤底筋群の押圧の度合いについて調べた。
具体的には、50人の被験者のうちで、恥骨近傍及び尾骨近傍の痛みが特に強かった人数を「痛みあり」として数えた。また、50人の被験者のうちで、骨盤底筋群の押圧の度合いが十分であると感じた人数を「押圧十分」として数えた。試験結果は以下の表2に示すとおりである。
Figure 0005469705
表1に示すように、発明品1、発明品2、発明品3では、いずれも痛みを強く感じた人数は少なかったが、比較品3、比較品4では、ほとんどの被険者が強い痛みを感じている。一方、表1に示すように、発明品1、発明品2、発明品3では、いずれも押圧の度合いが十分であると感じた被険者は多かったが、比較品1、比較品2では、ほとんどの被険者が押圧の度合いは物足りないと感じている。この結果から、JIS K6253準拠の国際ゴム硬さ(IRHD)の値で10〜20の硬度を有する発明品は、いずれも痛みを強く感じず、且つ、骨盤底筋群の押圧の度合いが十分であることが分かる。
また、100人の被験者に、1回の使用を2分程度として、1日に2回、第2の実施形態による骨盤底筋群押圧具1Aを、7日間使用してもらい、尿失禁にどれぐらいの効果が得られたか調査を行った。調査項目は、計6つであり、6つの各項目について択一式で回答を得た。具体的に調査項目は以下の通りである。
項目1.どれくらいの頻度で尿が漏れますか?
項目2.あなたはどれくらいの量の尿漏れがあると思いますか?
項目3.全体として、あなたの毎日の生活は尿漏れのためにどれくらい損なわれていますか?
項目4.どんな時に尿が漏れますか?
項目5.排尿回数について教えて下さい。
項目6.夜眠れるようになりましたか?
項目1については、骨盤底筋群押圧具1Aの使用前、使用後において、「(A1)なし」、「(B1)おおよそ1週間に1回あるいはそれ以下」、「(C1)1週間に2〜3回」、「(D1)おおよそ1日に1回」、「(E1)1日に数回」、「(F1)常に」の選択肢の中から1つを被験者に選んでもらい、各選択肢を選択した人数を得た。
項目2については、骨盤底筋群押圧具1Aの使用前、使用後において、「(A2)なし」、「(B2)少量」、「(C2)中等量」、「(D2)多量」の選択肢の中から1つを被験者に選んでもらい、各選択肢を選択した人数を得た。
項目3については、骨盤底筋群押圧具1Aの使用前、使用後において、0(全く損なわれていない)〜10(非常に損なわれている)のうちの10段階評価を行い、10段階を「(A3)0〜3」、「(B3)4〜7」、「(C3)8〜10」の3つに分けた選択肢の中から1つ被験者に選んでもらい、各選択肢を選択した人数を得た。
項目4については、骨盤底筋群押圧具1Aの使用前、使用後において、「(A4)なし:尿漏れはない」、「(B4)トイレにたどりつく前に漏れる」、「(C4)咳やくしゃみをした時に漏れる」、「(D4)眠っている間に漏れる」、「(E4)体を動かしているときや運動している時に漏れる」、「(F4)排尿を終えて服を来た時に漏れる」、「(G4)理由がわからず漏れる」、「(H4)常に漏れている」の選択肢の中から1つを被験者に選んでもらい、各選択肢を選択した人数を得た。
項目5については、骨盤底筋群押圧具1Aの使用前、使用後において、「(A5)昼間(起きている間)」、「(B5)夜間(就寝後)」について、排尿回数を回答してもらい、平均回数を計算した。
項目6については、骨盤底筋群押圧具1Aの使用前、使用後において、「(A6)はい。眠れるようになった」、「(B6)まあまあ、眠れる」、「(C6)あまり眠れない」、「(D6)全く眠れない」の選択肢の中から1つを被験者に選んでもらい、各選択肢を選択した人数を得た。
各項目についての試験結果は以下の表3〜表8に示す通りである。
Figure 0005469705
Figure 0005469705
Figure 0005469705
Figure 0005469705
Figure 0005469705
Figure 0005469705
表3〜表8に示すように、被験者100人の尿失禁の状態は、著しく改善されている。
具体的には、表3に示すように、尿が漏れる頻度は、骨盤底筋群押圧具1Aの使用後には、大幅に少なくなっている。また、表4に示すように、尿漏れの量は、骨盤底筋群押圧具1Aの使用後には、大幅に少なくなっている。また、表5に示すように、尿漏れにより毎日の生活が損なわれている度合いは、骨盤底筋群押圧具1Aの使用後には、大幅に減少している。
また、表6に示すように、様々な状況において尿漏れが生じていたが、骨盤底筋群押圧具1Aの使用後には、尿漏れはほとんどない状態となっている。
また、表7に示すように、排尿回数は、昼間、夜間共に、骨盤底筋群押圧具1Aの使用後には、少なくなっている。また、表8に示すように、骨盤底筋群押圧具1Aの使用後には、使用前よりも眠れるようになっている。以上の結果から、骨盤底筋群押圧具1Aを定期的に所定時間使用することにより、尿失禁が大幅に改善することが分かる。
本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲に記載された技術的範囲において変形が可能である。例えば、骨盤底筋群押圧具の形状は、本実施形態による骨盤底筋群押圧具1、1Aの形状に限定されない。例えば、骨盤底筋群押圧具は、長手方向において少なくとも人体Hの恥骨と尾骨との間の長さを有し、長手方向に対する幅方向において人体Hの一対の坐骨間の長さよりも短い幅を有していればよい。そして、骨盤底筋群押圧具の長手方向における人体Hの恥骨と尾骨との間の長さに対応する部分の全体は、長手方向に対する幅の一端から他端に渡って外方へ湾曲する凸状上面を有していればよい。同様に、凸状上面に対向する下方向D12側の面の形状は、本実施形態の平坦な下面や凸状に限定されない。
1、1A 骨盤底筋群押圧具
11、11A 凸状上面
12 凸状下面
12A 下面
101、101A 骨盤底筋群押圧具の左端
102、102A 骨盤底筋群押圧具の右端
D2 前後方向
H 人体
S 座面

Claims (3)

  1. 長手方向において少なくとも人体の恥骨と尾骨との間の長さを有し、前記長手方向に対する幅方向において人体の一対の坐骨間の長さよりも短い幅を有する骨盤底筋群押圧具であって
    長手方向における人体の恥骨と尾骨との間の長さに対応する部分の全体は、前記長手方向に対する幅の一端から他端に渡って骨盤底筋群押圧具の外方へ湾曲する凸状上面を有し、
    人体の前後方向に前記長手方向が一致する位置関係で、前記凸状上面が骨盤底筋群押圧具において最も上に位置するように、且つ、骨盤底筋群押圧具の長手方向が座面に沿うように載置され、人体が前記座面に座り前記凸状上面を跨ぐことにより、前記凸状上面が恥骨と尾骨とにそれぞれ対向し、骨盤底筋群を押圧し、
    前記凸状上面においてJIS K6253準拠の国際ゴム硬さ(IRHD)の値で10〜20の硬度を有し、
    前記座面上に載置され、前記凸状上面に対向する位置関係を有する下面を備え、
    前記凸状上面と前記下面との最大距離は30mm〜60mmである骨盤底筋群押圧具。
  2. 前記凸状上面は、長手方向における一端部から他端部に渡って外方へ湾曲し、
    前記下面は平坦面により構成され請求項1に記載の骨盤底筋群押圧具。
  3. 長手方向において少なくとも人体の恥骨と尾骨との間の長さを有し、前記長手方向に対する幅方向において人体の一対の坐骨間の長さよりも短い幅を有する骨盤底筋群押圧具であって
    長手方向における人体の恥骨と尾骨との間の長さに対応する部分の全体は、前記長手方向に対する幅の一端から他端に渡って骨盤底筋群押圧具の外方へ湾曲する凸状上面を有し、
    人体の前後方向に前記長手方向が一致する位置関係で、前記凸状上面が骨盤底筋群押圧具において最も上に位置するように、且つ、骨盤底筋群押圧具の長手方向が座面に沿うように載置され、人体が前記座面に座り前記凸状上面を跨ぐことにより、前記凸状上面が恥骨と尾骨とにそれぞれ対向し、骨盤底筋群を押圧し、
    前記凸状上面においてJIS K6253準拠の国際ゴム硬さ(IRHD)の値で10〜20の硬度を有し、
    前記長手方向に対する幅の一端から他端に渡って骨盤底筋群押圧具の外方へ湾曲し、前記凸状上面に対向する位置関係を有する凸状下面を備え、
    前記凸状上面と前記凸状下面との最大距離は30mm〜60mmである骨盤底筋群押圧具。
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