JPH11313861A - 背筋伸ばし器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】胸を反らして姿勢の矯正に高い効果を上げるこ
とができる。 【解決手段】椅子２が背もたれ部と座部と脚部とを有す
る。１対の引張ベルト４が、椅子２に座った状態で肩を
通すことが可能なリング部を一端に有し、他端に足乗せ
台３が取り付けられている。各引張ベルト４は、背もた
れ部の裏側および座部の裏側に沿って移動可能に椅子２
に取り付けられる。腰当て５が、背もたれ部の、椅子２
に座った状態で腰に当たる位置に設けられる。座部には
膝を固定するための膝固定ベルト６を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、胸を反らし、姿勢
の矯正に役立つ背筋伸ばし器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の健康器具として、実開平３−５４
６４２号公報、実開昭５５−１３７６４８号公報、実用
新案登録３０２６８８２号公報および実用新案登録３０
３４３９８号公報に示すものがある。すなわち、脚の力
を利用して指圧を行うものや、椅子の背もたれに背当て
を設けたもの、背当てを移動可能にしたものなどがあ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、姿勢の
矯正には背筋を伸ばすとともに胸を反らす必要がある
が、従来の健康器具では胸を反らす機能を持ったものは
なく、姿勢の矯正に充分な効果を上げることができない
という問題点があった。

【０００４】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、胸を反らして姿勢の矯正に高い効
果を上げることができる背筋伸ばし器を提供することを
目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の本発明に係る背筋伸ばし器は、背もたれ
部と座部と脚部とを有する椅子と；足乗せ台と；前記椅
子に座った状態で肩を通すことが可能なリング部を一端
に有し、他端に前記足乗せ台が取り付けられ、前記背も
たれ部の裏側および前記座部の裏側に沿って移動可能に
前記椅子に取り付けられた１対の引張ベルトと；前記背
もたれ部の、前記椅子に座った状態で腰に当たる位置に
設けられた腰当てとを；有することを特徴とする。

【０００６】請求項１の本発明に係る背筋伸ばし器で
は、椅子の座部に座って背もたれに背中をもたれかけ、
腰当てを腰に当てる。腰当てに腰をしっかりと当てるこ
とにより、背筋を伸ばすことができる。１対の引張ベル
トの各リング部に肩を通し、足乗せ台に両足を乗せる。
両足を突っ張って足乗せ台を押すと、引張ベルトが背も
たれ部の裏側および座部の裏側に沿って移動してリング
部を引っ張る。これにより、両肩が後ろに引っ張られて
胸を反らし、姿勢の矯正を行うことができる。同時に、
両足を突っ張ることにより、脚の筋肉を鍛えることもで
きる。

【０００７】請求項２の本発明に係る背筋伸ばし器は、
請求項１の背筋伸ばし器において、前記脚部は高さ調節
可能であり、前記１対の引張ベルトは１本のベルトから
成って長さ調節可能であり、前記腰当ては前記背もたれ
部に高さおよび背もたれ部からの突出度を調節可能に設
けられ、前記座部に膝を固定するための膝固定ベルトを
有することを、特徴とする。

【０００８】請求項２の本発明に係る背筋伸ばし器で
は、脚部の高さと引張ベルトの長さと腰当ての高さおよ
び背もたれ部からの突出度とを調節することにより、使
用者の身体の大きさに合わせて使いやすくすることがで
きる。使用の際に、膝固定ベルトで膝を座部に固定する
ことにより、脚を突っ張るとき、膝が座部から浮かず、
足乗せ台を押しやすくすることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態について説明する。図１および図２は、本発明の
実施の形態を示している。図１および図２に示すよう
に、背筋伸ばし器１は、椅子２と足乗せ台３と１対の引
張ベルト４，４と腰当て５と膝固定ベルト６とを有して
いる。椅子２は、背もたれ部７と座部８と脚部９とを有
している。図２に示すように、背もたれ部７は、上部両
側に肩部７ａ，７ａを有して上部中央７ｂが突出してい
る。上部中央７ｂは、弾力性を有し、５ｃｍ程度、後ろ
に反ることが可能である。脚部９は、下端９ａがネジ式
で高さを調節可能となっている。

【００１０】引張ベルト４，４は、１本のベルトから成
り、中央部に足乗せ台３が固定されて１対に分かれてい
る。各引張ベルト４は、椅子２に座った状態で肩を通す
ことが可能なリング部４ａを一端に有している。椅子２
の背もたれ部７の上部裏側および座部８の裏側には、そ
れぞれ各引張ベルト４をスライド可能に取り付けるため
の孔付き金具１０が１対ずつ固定されている。孔付き金
具１０は、引張ベルト４が滑りやすく、引張ベルト４が
傷まないようになっている。各引張ベルト４は、孔付き
金具１０の孔を通って椅子２に取り付けられ、背もたれ
部７の裏側および座部８の裏側に沿って移動可能となっ
ている。各引張ベルト４は、長さが調節可能である。

【００１１】図１に示すように、腰当て５は、背もたれ
部７の、椅子２に座った状態で腰に当たる位置に設けら
れている。腰当て５は、高さおよび背もたれ部７からの
突出度を調節可能となっている。腰当て５は、枕状のも
のから成る。膝固定ベルト６は、座部８の前部に取り付
けられ、膝を締め付けて座部８に固定可能となってい
る。なお、足乗せ台３および腰当て５には、バイブレー
タ機能が付いていてもよい。また、ふくらはぎの当たる
位置に、バイブレータ機能の付いたマッサージ装置１１
を設けてもよい。バイブレータ機能は、振動の強度を調
節可能なものが好ましい。

【００１２】次に、作用について説明する。図１に示す
ように、背筋伸ばし器１を使用の際、椅子２の座部８に
座って背もたれに背中をもたれかけ、腰当て５を腰に当
てる。腰当て５に腰をしっかりと当てることにより、背
筋を伸ばすことができる。椅子２の脚部９の高さや引張
ベルト４，４の長さ、腰当て５の高さおよび背もたれ部
７からの突出度などが身体に合わなければ、これらを調
節することにより、使用者の身体の大きさに合わせて使
いやすくすることができる。また、膝固定ベルト６で膝
を座部８に固定する。膝を固定することにより、脚を突
っ張るとき、膝が座部８から浮かず、足乗せ台３を押し
やすくすることができる。１対の引張ベルト４，４の各
リング部４ａに肩を通し、足乗せ台３に両足をそろえて
乗せる。

【００１３】両足を突っ張って足乗せ台３を押すと、引
張ベルト４，４が背もたれ部７の裏側および座部８の裏
側に沿って滑って移動し、リング部４ａを引っ張る。こ
れにより、両肩が後ろに引っ張られて胸を反らし、身体
全体の姿勢の矯正を行うことができる。このとき、背も
たれ部７の上部中央７ｂが後ろに反る程度に、胸を張
り、背筋を伸ばすことが望ましい。同時に、両足を突っ
張ることにより、脚その他身体全体の筋肉を鍛えること
もできる。これにより、身体全体が矯正されてスタイル
が良くなる。また、股関節のずれが矯正されて股関節の
状態が良くなる。さらに、三半器官、脳の反射機能、血
液の循環、ホルモンのバランスなどが調節され、顔の輪
郭が引き締まり、肥満や肩凝りの防止、乗物酔いの予
防、老化予防など健康活性化の効果が期待される。但
し、骨粗鬆症の方は身体に負担がかかるため、使用を避
けた方が良い。

【００１４】

【発明の効果】本発明に係る背筋伸ばし器によれば、肩
を通すことが可能なリング部を一端に有し、他端に足乗
せ台が取り付けられた１対の引張ベルトが背もたれ部の
裏側および座部の裏側に沿って移動可能に椅子に取り付
けられているので、足を突っ張って足乗せ台を押すこと
により、胸を反らして姿勢の矯正に高い効果を上げるこ
とができる。

【００１５】特に、請求項２の本発明に係る背筋伸ばし
器によれば、使用者の身体の大きさに合わせて使いやす
くすることができ、また、脚を突っ張るとき、足乗せ台
を押しやすくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の背筋伸ばし器の使用状態
を示す側面図である。

【図２】図１の背筋伸ばし器の背面図である。

【符号の説明】

１ 背筋伸ばし器 ２ 椅子 ３ 足乗せ台 ４ 引張ベルト ５ 腰当て ６ 膝固定ベルト

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】背もたれ部と座部と脚部とを有する椅子
   と、 足乗せ台と、 前記椅子に座った状態で肩を通すことが可能なリング部
   を一端に有し、他端に前記足乗せ台が取り付けられ、前
   記背もたれ部の裏側および前記座部の裏側に沿って移動
   可能に前記椅子に取り付けられた１対の引張ベルトと、 前記背もたれ部の、前記椅子に座った状態で腰に当たる
   位置に設けられた腰当てとを、 有することを特徴とする背筋伸ばし器。
2. 【請求項２】前記脚部は高さ調節可能であり、前記１対
   の引張ベルトは１本のベルトから成って長さ調節可能で
   あり、前記腰当ては前記背もたれ部に高さおよび背もた
   れ部からの突出度を調節可能に設けられ、前記座部に膝
   を固定するための膝固定ベルトを有することを、 特徴とする請求項１記載の背筋伸ばし器。